JP4673769B2 - 吸収ヒートポンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、温水などの低質熱を熱源として高温水や蒸気を発生させる第2種吸収ヒートポンプ装置に関し、特にその構造に特徴を有する吸収ヒートポンプ装置に関するものである。
各種工場等のプロセスから排出される熱は、高温のものは別のプロセス等で再利用することが進んでいる。しかしながら、環境温度に近い低温の熱に関しては冷却塔などで放熱するケースが多い。こうした排温水或いは排蒸気などの低質の熱源から高温の熱を発生させる吸収ヒートポンプは、特許文献1及び特許文献2等により公知となっている。
また、図6に示すように、吸収器A、蒸発器E、再生器G、凝縮器Cを単一の丸型の缶胴100に納めた構造の吸収ヒートポンプも一般に知られている。図4において、101は溶液ポンプ、102は溶液熱交換器、103は濃溶液配管、104は希溶液配管、105は熱源水配管、106は高温水配管、107は冷媒ポンプ、108は冷媒配管、109は熱源温水配管、110は冷却水配管である。
特公昭58−18574号公報 特公昭58−18575号公報
上記従来の吸収ヒートポンプ装置は、プロセス用途など大型のものがほとんどであり、高温缶胴である吸収器及び蒸発器と、低温缶胴である再生器及び凝縮器とを分離して配置した構成の双胴型と呼ばれるタイプが多かった。双胴型は伝熱損失が少なく、熱応力の問題が小さい等のメリットがある。しかしながら特に高さ方向について寸法が大きくなること、所要材料が多く重量が嵩むこと等の欠点があった。
また、図6に示すように、単一の丸型の缶胴100内に、吸収器A、蒸発器E、再生器G、及び凝縮器Cを収めた構造のものは、缶胴100の直径が大きくなりがちで、設置面積を考慮した場合、幅寸法が大きくなるという問題がある。
近年、エネルギーコストの上昇や環境意識の高まりから、比較的小容量の吸収ヒートポンプ装置をコージェネレーション等に組み入れて、低質排熱を昇温して有効利用を図ることが考えられており、その際に小型で設置面積が少なく、低価格な吸収ヒートポンプ装置の開発が求められている。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、比較的小容量でコージェネレーション等に組み入れて、低質排熱を有効に利用して、高温の温水又は蒸気を得ることができ、小型で設置面積が少なく、低価格の吸収ヒートポンプ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、吸収器、蒸発器、再生器、凝縮器を備え、前記再生器の濃溶液は濃溶液配管を通って前記吸収器内に導かれ、前記蒸発器からの冷媒蒸気を吸収して吸収発熱し、被加熱媒体流路を通る被加熱媒体を加熱すると共に、前記冷媒蒸気を吸収し濃度の薄い希溶液となり、該希溶液は希溶液配管を通って前記再生器内に導かれ、該再生器内で熱源媒体流路を流れる熱源媒体で加熱され冷媒蒸気を発生すると共に、濃縮されて濃溶液となり、前記再生器で発生した冷媒蒸気は前記凝縮器に導かれ、冷却媒体流路を流れる冷却媒体により凝縮され冷媒液となり、該冷媒液は冷媒配管を通って前記蒸発器内に導かれ、熱源媒体流路を流れる熱源媒体により加熱されて蒸発して冷媒蒸気となり、該冷媒蒸気は前記吸収器に導かれるように構成された吸収ヒートポンプにおいて、前記再生器の上方に蒸発器を配置して熱源媒体が供給される再生器と蒸発器の温水水室を共通にすると共に、前記凝縮器の上方に前記吸収器を配置し、前記吸収器、蒸発器、再生器、及び凝縮器の全てを単一の角型断面缶胴に納めたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の吸収ヒートポンプ装置において、前記吸収器は上下方向に分割された各々温度の異なる複数段の吸収器からなり、前記蒸発器は上下方向に前記吸収器と同数の段に分割された各々温度の異なる複数段の蒸発器からなり、各段の蒸発器で蒸発した冷媒蒸気は温度順位が同じ段の吸収器に流入するように構成された多段昇温型となっていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、吸収器、蒸発器、再生器、及び凝縮器の全てを単一の角型断面缶胴に納めたので、缶胴が双胴型や丸型の従来の吸収ヒートポンプ装置よりも、全高及び設置面積が小さくなるため、コンパクトで安価な吸収ヒートポンプ装置が実現できる。また、再生器及び凝縮器を吸収器及び蒸発器より下方に配置しているので、吸収器から再生器に戻る希溶液には重力が作用し、起動時などの吸収器と再生器の圧力差が小さいとき、希溶液の還流が促進される。更に、再生器の上方に蒸発器を配置して熱源媒体が供給される再生器と蒸発器の温水水室を共通にすると共に、凝縮器の上方に吸収器を配置したので、熱源媒体が供給される蒸発器と再生器の温水水室を共通にすることにより、再生器と蒸発器にそれぞれ温水水室を設け、両温水水室を連絡管で接続するものに比べ省略した温水水室と連絡管の分だけ材料費や製造工数を減らし、軽量化できると共に製造コストの削減ができ、連絡管が缶胴側方に突出することによる外径寸法の大型化、見映え悪さも回避でき、外径寸法も小さく、外観もすっきりした形状にでき、また、折れ曲がった連絡管で発生する管路の摩擦抵抗もなくなるから、供給ポンプの駆動電力も小さくでき、省エネルギー化にも貢献できる。


請求項に記載の発明によれば、単段昇温サイクルより高温の熱を発生する多段昇温型の吸収ヒートポンプ装置も、それを構成する各機器を単一の断面角型缶胴に納めた構造とすることができ、全高及び設置面積が小さく、コンパクトで安価な多段昇温型の吸収ヒートポンプ装置が実現できる。

以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る吸収ヒートポンプ装置の構造例(第1の実施形態)を示す断面である。吸収ヒートポンプ装置10−1は、吸収器A、蒸発器E、再生器G、凝縮器Cを備え、これらを全て断面角型の単一の缶胴12に収容配置している。即ち、吸収器Aと蒸発器Eを缶胴12内の上側左右に、再生器Gと凝縮器Cを同じ缶胴12内の下側左右に配置した構造となっている。吸収器A内には高温水配管14が、蒸発器E内には熱源温水配管16が、再生器G内には熱源温水配管18が、凝縮器C内には冷却水配管20がそれぞれ配置されている。吸収器Aと蒸発器Eの間には、蒸発器Eで蒸発した蒸気を吸収器Aに導くための冷媒蒸気流路34を設け、再生器Gと凝縮器Cの間には再生器Gで発生した冷媒蒸気を凝縮器に導くための冷媒蒸気流路36を設けている。
<運転サイクルの説明>
上記構造の吸収ヒートポンプ装置10−1において、再生器G内の濃溶液は、溶液ポンプ22により濃溶液配管26を通り、溶液熱交換器24で加熱された後、吸収器A内に散布される。吸収器A内に散布された濃溶液は、蒸発器Eから該蒸発器Eと吸収器Aの間に設けた冷媒蒸気流路34を通って流入する冷媒蒸気を吸収して吸収熱を発生し、その熱で高温水配管14の中を流れる被加熱媒体である高温水を加熱する。吸収器A内で濃溶液は蒸発器Eからの冷媒蒸気を吸収してその濃度が薄くなり希溶液となる。該希溶液は、吸収器Aからの希溶液配管28を通り、溶液熱交換器24の加熱側を通り、濃溶液配管26を通る濃溶液を加熱し、再生器Gに戻り散布される。再生器Gに散布された希溶液は、熱源温水配管18の中を流れる温水によって加熱され、冷媒蒸気を発生して濃縮され濃溶液となり、溶液サイクルを一巡する。
再生器Gで発生した冷媒蒸気は、該再生器Gと凝縮器Cの間に設けた冷媒蒸気流路36を通って凝縮器Cに導かれ、冷却水配管20の中を流れる冷却水によって冷却されて凝縮し、冷媒液となる。冷媒液は冷媒ポンプ30から冷媒配管32を通って蒸発器E内に散布される。該散布された冷媒液は、熱源温水配管16の中を流れる熱源温水によって加熱されて蒸発し、蒸発した冷媒蒸気は上記のように吸収器Aに導かれる。このように、吸収ヒートポンプ装置10に再生器Gと蒸発気Eにそれぞれ熱源温水配管18、熱源温水配管16を通して熱源媒体(温水)を供給し、凝縮器Cの冷却水配管20に冷却水を供給することによって、吸収器Aで高温の熱を発生させることができる。
上記のように、吸収器A、蒸発器E、再生器G、及び凝縮器Cを単一の断面角型の缶胴12に納めることにより、双胴型や丸缶胴の従来のヒートポンプ装置よりもコンパクトで安価な吸収ヒートポンプ装置を実現できる。缶胴の温度は、吸収器Aが最も高く、次いで再生器G及び蒸発器E、最も低いのが凝縮器Cとなる。本実施形態では、図1に示すように、最も温度の高い吸収器Aを図の左側上方に配置し、その下方に再生器G、右側上方に蒸発器Eを配置し、最も温度の低い凝縮器Cを右側下方に配置したことによって、缶胴12の温度が、右下方から左上方に向かって除々に上昇するように配置構造となっているため、熱応力による影響を小さく抑えることができる。
また、再生器Aと蒸発気Eの間に形成された冷媒蒸気流路34、及び再生器Gと凝縮器Cの間の冷媒蒸気流路36は、熱勾配を緩和する役割とともに、各々の室どうしを断熱する作用効果も合わせてもつ。
吸収器Aは再生器Gより内圧が高いため、希溶液が吸収器Aから希溶液配管28を通って再生器Gに還流することができるが、起動時など両者の圧力差が小さい場合はその流が滞ってしまうため、ここでは吸収器Aの下方に再生器Gを配置することによって、吸収器Aから再生器Gに戻る希溶液が重力によって還流できるようになっている。
図1の左側に溶液系統である吸収器A及び再生器Gを配置し、右側に冷媒系統である蒸発器E及び凝縮器Cを配置しているため、各々の系統の配管や機器の配置を分離でき、配管も短く簡素化することができる。
図2は本発明に係る吸収ヒートポンプ装置の他構造例(第2の実施形態)を示す断面である。本吸収ヒートポンプ装置10−2は、吸収器A、蒸発器E、再生器G、凝縮器Cを備え、これらを全て断面角型の単一の缶胴12に収容配置している点は図1の吸収ヒートポンプ装置と同じである。本吸収ヒートポンプ装置10−2が図1の吸収ヒートポンプ装置と異なる点は図2に示すように、吸収器Aの下に凝縮器Cを、蒸発器Eの下に再生器Gを配置した構造とした点である。吸収器Aと蒸発器Eの間には、蒸発器Eで蒸発した蒸気を吸収器Aに導くための冷媒蒸気流路34を設け、再生器Gと凝縮器Cの間には再生器Gで発生した冷媒蒸気を凝縮器に導くための冷媒蒸気流路36を設けている点は図1の吸収ヒートポンプ装置と同じである。本吸収ヒートポンプ装置10−2の運転サイクルは図1の吸収ヒートポンプ装置と同じであるのでその説明は省略する。
本吸収ヒートポンプ装置10−2は、熱源温水が供給される蒸発器Eと再生器Gを上下に配置したことによって、温水水室を共通にすることができるため、熱源温水を再生器Gから蒸発器Eに流すための配管を省略して水室内で処理することで、図4に示すように温水配管を缶胴12の外側に配置することなく、外形寸法を小さく、また見た目をすっきりとさせることができる。これに対して図1に示す構造の本吸収ヒートポンプ装置10−1では、熱源温水を再生器Gから蒸発器Eに流すために、図3に示すように、温水配管38を缶胴12の外側に配置することになる。なお、図3(a)は吸収ヒートポンプ装置10−1の外観正面図、図3(b)は外観側面図であり、図4(a)は吸収ヒートポンプ装置10−2の外観正面図、図4(b)は外観側面図である。
図5は本発明に係る吸収ヒートポンプ装置の他構造例(第3の実施形態)を示す断面である。本吸収ヒートポンプ装置は2段昇温サイクルの吸収ヒートポンプ装置である。本吸収ヒートポンプ装置10−3は低温蒸発器EL、高温蒸発器EH、低温吸収器AL、高温吸収器AH、再生器G、凝縮器C、溶液熱交換器40L、40H、溶液ポンプ42、濃溶液配管44、中間濃度溶液配管46、希溶液配管48、冷媒ポンプ50、冷媒配管52、熱源温水配管54,56、冷却水配管58、熱媒配管60、高温水配管62から構成される。なお、図中の※1と※1、※2と※2はこの部分が接続され低温吸収器AL内の熱媒配管60と高温蒸発器EH内の熱媒配管60が接続されていることを示す。
本吸収ヒートポンプ装置10−3は図5に示すように、低温蒸発器EL、高温蒸発器EH、低温吸収器AL、高温吸収器AH、再生器G、及び凝縮器Cを断面角型の単一の缶胴12に収め、缶胴12内の上部に高温吸収器AH及び高温蒸発器EHを、缶胴12内の中段に低温吸収器ALと低温蒸発器ELを、缶胴12内の下部に再生器G及び凝縮器Cを配置した構造となっている。また、高温吸収器AHの下に低温吸収器AL、その下に再生器Gを、高温蒸発器EHの下に低温蒸発器EL、その下に凝縮器Cを配置している。高温吸収器AHと高温蒸発器EHの間には高温蒸発器EHで発生した冷媒蒸気を高温吸収器AHに導くための冷媒蒸気流路64を設け、低温吸収器ALと低温蒸発器ELの間には低温蒸発器ELで発生した冷媒蒸気を低温吸収器ALに導くための冷媒蒸気流路66を設け、再生器Gと凝縮器Cの間には、再生器Gで発生した冷媒蒸気を凝縮器Cに導くための冷媒蒸気流路68を設けている。
<運転サイクルの説明>
上記構造の吸収ヒートポンプ装置10−3において、再生器Gの濃溶液は、溶液ポンプ42から濃溶液配管44を通り、溶液熱交換器40L、続いて溶液熱交換器40Hで加熱された後、高温吸収器AH内に散布される。高温吸収器AHに散布された濃溶液は、高温蒸発器EHから冷媒蒸気流路64を通って流入する冷媒蒸気を吸収して吸収熱を発生し、その熱で高温水配管62の中を流れる被加熱媒体を加熱する。冷媒蒸気を吸収して濃度の薄くなった中間濃度溶液は、溶液熱交換器40Hの加熱側を通り、濃溶液配管44を通る濃溶液を加熱して低温吸収器AL内に散布される。
低温吸収器AL内に散布された中間濃溶液は低温蒸発器ELから冷媒蒸気通路66を通って流入する冷媒蒸気を吸収して吸収熱を発生し、その熱で熱媒配管60の中を流れる熱媒を加熱する。低温吸収器AL内で冷媒蒸気を吸収して濃度が薄くなった希溶液は、溶液熱交換器40Lの加熱側を通り、濃溶液配管44を通る濃溶液を加熱して再生器Gに戻り散布される。再生器G内に散布された希溶液は、熱源温水配管56の中を流れる温水によって加熱され、冷媒蒸気を発生して濃縮され濃溶液となり、溶液サイクルを一巡する。
再生器Gで発生した冷媒蒸気は凝縮器Cに導かれ、冷却水によって冷却されて凝縮し、冷媒液となる。凝縮器C内の冷媒液は冷媒ポンプ50により冷媒配管52を通って低温蒸発器EL内及び高温蒸発気EH内に散布される。低温蒸発器EL内に散布された冷媒液は熱源温水配管54の中を流れる熱源温水によって加熱されて蒸発し、冷媒蒸気流路66を通って低温吸収器ALに導かれる。同様に、高温蒸発器EH内に散布された冷媒液は,熱媒配管60の中を流れる熱媒によって加熱されて蒸発し、冷媒蒸気流路64を通って高温吸収器AHに導かれる。
以上が冷媒と溶液サイクルであり、被加熱媒体(高温水)は高温吸収器AH内の高温水配管62で溶液の吸収熱によって加熱される。このように、吸収ヒートポンプを多段に構成することによって、単段昇温サイクルより高温の熱を発生することができる。
上記のように、高温吸収器AH、低温吸収器AL、高温蒸発器EH、低温蒸発器EL、再生器G、及び凝縮器Cを断面角型の単一の缶胴12に納めることにより、双胴型や丸缶胴の従来のヒートポンプ装置よりもコンパクトで安価な吸収ヒートポンプ装置を実現できる。缶胴の温度は、高温吸収器AHが最も高く、次いで低温吸収器AL及び高温蒸発器EH、次いで再生器G及び低温蒸発器EL、最も低いのが凝縮器Cとなる。本実施形態では、図5に示すように、最も温度の高い高温吸収器AHを図の左側上方に配置し、その下側に低温吸収器AL、その下側に再生器G、右側上方に高温蒸発器EHを配置し、その下側に低温蒸発器EL、最も温度の低い凝縮器Cを右下方に配置したことによって、缶胴12の温度が、右下方から左上方に向かって除々に上昇するように配置構造となっているため、熱応力による影響を小さく抑えることができる。
また、高温吸収器AHと高温蒸発器EHの間に形成された冷媒蒸気流路64、低温再生器ALと低温蒸発器ELの間に形成された冷媒蒸気流路66、及び再生器Gと凝縮器Cの間に冷媒蒸気流路68は、熱勾配を緩和する役割とともに、各々の室どうしを断熱する作用効果も合わせてもつ。
内圧は高温吸収器AHが最も高く、次に低温吸収器AL、次に再生器Gとなっているため、中間濃溶液が高温吸収器AHから中間濃溶液配管46を通って低温吸収器ALに、希溶液が希溶液配管48を通って再生器Gに還流することができるが、起動時などは高温吸収器AH、低温吸収器AL、再生器Gの圧力差が小さい場合はその流が滞ってしまうため、ここでは上から下方に高温吸収器AH、低温吸収器AL、再生器Gと配置することによって、高温吸収器AH、低温吸収器AL、再生器Gと溶液が重力によって還流できるようになっている。
図5の左側に溶液系統である高温吸収器AH、低温吸収器AL及び再生器Gを配置し、右側に冷媒系統である高温蒸発器EH、低温蒸発器EL及び凝縮器Cを配置しているため、各々の系統の配管や機器の配置を分離でき、配管も短く簡素化することができる。
上記実施形態例では、熱源をコージェネレーションの温水排熱としたが、工場排熱などにも同様に適用できる。また、温水に限らず廃蒸気など他の熱源でも構わない。
また、被加熱媒体は高温水ではなく、蒸気として取り出すようにしても良い。
また、上記第3の実施形態例として示す吸収ヒートポンプ装置10−3では、低温蒸発器EL、高温蒸発器EH、低温吸収器AL、高温吸収器AH、再生器G、及び凝縮器Cの全てを単一缶胴12に収めた構造を示したが、2重効用の吸収冷凍機で一般的に実施されているように、最も高温になる高温吸収器AH(及び高温蒸発器EH)を別缶胴にしてもよい。この場合、低温缶胴は実施例1や実施例2のよう単段昇温ヒートポンプと同様な構成となる。
上記実施形態例では、単段及び2段昇温の吸収ヒートポンプについてのべたが、さらに多段の吸収ヒートポンプ装置にも同様に適用できる。
なお、上記第1及び第2の実施形態例では、吸収器A内に熱交換部として高温水配管を配置し、被加熱媒体として高温水を流すようにしているが、被加熱媒体は高温水に限らず蒸気等他の媒体でもよく、また熱交換部も配管に限らず、例えばプレートでもよく、要は吸収器A内に被加熱媒体が通る被加熱媒体流路が配置されていればよい。また、蒸発器E及び再生器G内には熱交換部として熱源温水配管16、18を配置し、熱源媒体として熱源温水を流しているが、熱源媒体は温水に限らず蒸気等他の媒体でもよく、要は蒸発器E及び再生器G内に熱源媒体が流れる熱源媒体流路が配置されていればよい。また、凝縮器C内には熱交換部として冷却水配管を配置し、冷却媒体として冷却水を流しているか、冷却媒体は冷却水に限らず他の冷却媒体でもよく、要は凝縮器内に冷却媒体が流れる冷却媒体流路が配置されていればよい。また、第3の実施形態例、さらに多段の吸収ヒートポンプ装置にも同様である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。
本発明に係る吸収ヒートポンプ装置の構造例を示した断面図である。(実施例1) 本発明に係る吸収ヒートポンプ装置の構造例を示した断面図である。(実施例2) 本発明に係る吸収ヒートポンプ装置の外観を示す図である。 本発明に係る吸収ヒートポンプ装置の外観を示す図である。 本発明に係る吸収ヒートポンプ装置の構造例を示した断面図である。(実施例3) 従来の吸収ヒートポンプ装置の構造例を示した断面図である。
符号の説明
A 吸収器
E 蒸発器
G 再生器
C 凝縮器
AH 高温吸収器
EH 高温蒸発器
10 吸収ヒートポンプ装置
12 缶胴
14 高温水配管
16 熱源温水配管
18 熱源温水配管
20 冷却水配管
22 溶液ポンプ
24 溶液熱交換器
26 濃溶液配管
28 希溶液配管
30 冷媒ポンプ
32 冷媒配管
34 冷媒蒸気流路
36 冷媒蒸気流路
40L 溶液熱交換器
40H 溶液熱交換器
42 溶液ポンプ
44 濃溶液配管
46 中間濃溶液配管
48 希溶液配管
50 冷媒ポンプ
52 冷媒配管
54 熱温水配管
56 熱温水配管
58 冷却水配管
60 熱媒配管
62 高温水配管
64 冷媒蒸気流路
66 冷媒蒸気流路
68 冷媒蒸気流路

Claims (2)

  1. 吸収器、蒸発器、再生器、凝縮器を備え、前記再生器の濃溶液は濃溶液配管を通って前記吸収器内に導かれ、前記蒸発器からの冷媒蒸気を吸収して吸収発熱し、被加熱媒体流路を通る被加熱媒体を加熱すると共に、前記冷媒蒸気を吸収し濃度の薄い希溶液となり、該希溶液は希溶液配管を通って前記再生器内に導かれ、該再生器内で熱源媒体流路を流れる熱源媒体で加熱され冷媒蒸気を発生すると共に、濃縮されて濃溶液となり、前記再生器で発生した冷媒蒸気は前記凝縮器に導かれ、冷却媒体流路を流れる冷却媒体により凝縮され冷媒液となり、該冷媒液は冷媒配管を通って前記蒸発器内に導かれ、熱源媒体流路を流れる熱源媒体により加熱されて蒸発して冷媒蒸気となり、該冷媒蒸気は前記吸収器に導かれるように構成された吸収ヒートポンプにおいて、
    前記再生器の上方に蒸発器を配置して熱源媒体が供給される再生器と蒸発器の温水水室を共通にすると共に、前記凝縮器の上方に前記吸収器を配置し、
    前記吸収器、蒸発器、再生器、及び凝縮器の全てを単一の角型断面缶胴に納めたことを特徴とする吸収ヒートポンプ装置。
  2. 請求項1に記載の吸収ヒートポンプ装置において、
    前記吸収器は上下方向に分割された各々温度の異なる複数段の吸収器からなり、前記蒸発器は上下方向に前記吸収器と同数の段に分割された各々温度の異なる複数段の蒸発器からなり、各段の蒸発器で蒸発した冷媒蒸気は温度順位が同じ段の吸収器に流入するように構成された多段昇温型となっていることを特徴とする吸収ヒートポンプ装置。
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