JP4672927B2 - 緑藻クラミドモナス由来の塩ストレス耐性タンパク質をコードする遺伝子 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は塩ストレス耐性タンパク質をコードする遺伝子に関する。更に詳しくは本発明は海水産の緑藻クラミドモナス由来の塩ストレス耐性タンパク質をコードする新規遺伝子に関する。
【0002】
【従来の技術】
高い塩濃度の環境においても生育することができる性質を塩ストレス耐性という。塩ストレス耐性に関与する遺伝子が存在することが従来より知られている。塩ストレス耐性を有する生物から塩ストレス耐性に関与する遺伝子を単離同定し、その遺伝子を用いて農作物などの有用植物に塩ストレス耐性を付与することも知られている。
【0003】
例えば酵母からはHAL1遺伝子と呼ばれる塩ストレス耐性遺伝子が同定されており、この遺伝子をトマトに導入してトマトに塩ストレス耐性を付与することに成功している(C. Gisbert等、Plant Physiology 2000年5月第123巻第393−402頁)。
【0004】
一方、クラミドモナス(Chlamydomonas)は遺伝学の実験材料として用いられる単細胞の緑藻類である。クラミドモナスの多くは淡水産であるが、海水中に生育するものもある。海水中に生育するクラミドモナスは塩ストレス耐性を有するので塩ストレス耐性に関与する遺伝子を有すると予測される。本発明者らはこれまでに海水産クラミドモナスから塩ストレス耐性に関与する遺伝子をいくつか単離している(H. Miyasaka等、World Journal of Microbiology and Biotechnology 16:23-29, 2000年、S. Tanaka等、Current Microbiology 42:173-177, 2001年)。しかしこれらの遺伝子は全て公知の遺伝子の同族体であり、海水産クラミドモナスから塩ストレス耐性に関与する新規の遺伝子を単離同定したという報告は現在に至るまで存在しない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、海水産クラミドモナス由来の塩ストレス耐性に関与する新規の遺伝子を提供することにある。かかる遺伝子は農作物などの有用植物に塩ストレス耐性を付与するために用いることができる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、以下の(a)又は(b)のタンパク質をコードする遺伝子が提供される:
(a)配列番号2のアミノ酸配列からなるタンパク質;
(b)配列番号2において一又は数個のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列からなり、かつ塩ストレス耐性タンパク質活性を有するタンパク質。
【0007】
本発明によれば、以下の(a)又は(b)のDNAからなる遺伝子も提供される:
(a)配列番号1の塩基配列のうち第153番目のヌクレオチドから第476番目のヌクレオチドの領域の塩基配列からなるDNA;
(b)配列番号1の塩基配列のうち第153番目のヌクレオチドから第476番目のヌクレオチドの領域の塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ塩ストレス耐性タンパク質活性を有するタンパク質をコードするDNA。
【0008】
【発明の実施の形態】
用語の定義
本明細書において用いる用語「塩ストレス耐性タンパク質」は、それが発現されている生物に塩ストレス耐性を付与する機能を有するタンパク質を意味する。なお、塩ストレス耐性とは上述の通り高い塩濃度の環境においても生育することができる性質を意味する。
【0009】
本明細書において用いる用語「ストリンジェントな条件」は、ある塩基配列と80%以上、好ましくは90%以上の相同性を有するDNAのみが特異的にハイブリダイズする条件をいう。ストリンジェントな条件はハイブリダイゼーション溶液の塩濃度、温度等を調節することにより作り出すことができる。
【0010】
本発明の遺伝子の単離及び同定
本発明の遺伝子は海産性緑藻クラミドモナスW80株から単離同定することができる。クラミドモナスW80株は日本国近畿地方の沿岸で採集されたものであり、特許生物寄託センター[日本国茨城県つくば市東1−1−1 中央第6(郵便番号305−8566)]にFERM P−18474として寄託されている。
【0011】
クラミドモナスW80株から本発明の遺伝子を単離同定するには、塩ストレス耐性を指標とする。まずクラミドモナスW80株を培養し、そこからmRNAを分離精製する。次にmRNAからcDNAを合成し、適当なベクターを用いてcDNAライブラリーを構築する。そしてベクターライブラリーで淡水性宿主微生物、例えばラン藻を形質転換し、形質転換体を作成する。この形質転換体をNaClを含むアガロースプレート上で培養すると、クラミドモナスW80株由来の塩ストレス耐性遺伝子を導入された微生物のコロニーだけが出現するので、コロニーを分離してプラスミドDNAを抽出し、DNA塩基配列を決定する。
【0012】
このようにして決定されたDNA塩基配列が塩ストレス耐性タンパク質をコードする遺伝子であるかどうかは、決定されたDNA塩基配列から推定されるタンパク質のアミノ酸配列や親水性・疎水性プロットを既知の塩ストレス耐性タンパク質のアミノ酸配列や親水性・疎水性プロットと比較することによって確認できる。
【0013】
また、このようにして解析された塩ストレス耐性タンパク質をコードする遺伝子が新規な遺伝子であるかどうかは、前記遺伝子がコードするタンパク質のアミノ酸配列と既知の塩ストレス耐性タンパク質のアミノ酸配列の相同性の大小によって判断することができる。一般的に相同性が60%以下であれば新規な遺伝子と判断してよい。
【0014】
本発明においてはクラミドモナスW80株より配列表の配列番号1で表される塩基配列を有するcDNAが単離同定された。このうち、第153番目のヌクレオチドから第476番目のヌクレオチドの領域がタンパク質をコードする遺伝子であった。この遺伝子がコードするタンパク質のアミノ酸配列は配列番号2に表されている。
【0015】
配列番号2において一又は数個のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列からなり、かつ塩ストレス耐性タンパク質活性を有するタンパク質をコードする遺伝子、又は配列番号1の塩基配列のうち第153番目のヌクレオチドから第476番目のヌクレオチドの領域の塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ塩ストレス耐性タンパク質活性を有するタンパク質をコードするDNAからなる遺伝子も本発明の遺伝子に包含される。遺伝子の塩基配列の一部に変異が生じたり、またその結果として遺伝子がコードするタンパク質のアミノ酸配列の一部に変異が生じても、機能的には同等のタンパク質を生ずることが多いからである。
【0016】
配列番号2において一又は数個のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列からなり、かつ塩ストレス耐性タンパク質活性を有するタンパク質をコードする遺伝子は、例えばサイトダイレクテドミュータジェネシスキット(宝酒造)や、QuickChange Site-DirectedMutagenesis Kit(STRATAGENE製)等の市販キットを用いてDNA塩基配列を置換することにより得ることができる。
得られた遺伝子が塩ストレス耐性タンパク質活性を有するタンパク質をコードする遺伝子であるかどうかは、得られた遺伝子を淡水性宿主微生物、例えばラン藻に導入し、形質転換体をNaClを含むアガロースプレート上で培養し、コロニーが出現するかどうかにより確認する。
【0017】
配列番号1の塩基配列のうち第153番目のヌクレオチドから第476番目のヌクレオチドの領域の塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ塩ストレス耐性タンパク質活性を有するタンパク質をコードするDNAからなる遺伝子は、配列番号1の塩基配列のうち第153番目のヌクレオチドから第476番目のヌクレオチドの領域の塩基配列又はその一部をプローブとしてコロニー又はプラークハイブリダイゼーションを行うことにより得ることができる。
【0018】
先ず目的の遺伝子源から得たDNA(染色体DNA又はcDNA)のライブラリーを作製する。そのライブラリーをプレート上で培養し、生育したコロニー等をニトロセルロース等の膜に移し取り、変性処理によりDNAを膜に固定する。この膜を32P等で標識したプローブ(配列番号1の塩基配列のうち第153番目のヌクレオチドから第476番目のヌクレオチドの領域の塩基配列又はその一部)を含む溶液中で保温し、膜上のDNAとプローブとの間でハイブリダイゼーションを行う。ハイブリダイゼーションはストリンジェントな条件下、例えば6×SSC、1% SDS、100μg/mlのサケ精子DNA、5×デンハルツを含む溶液中で65℃で20時間行う。ハイブリダイゼーション後、非特異的に吸着したプローブを洗い流し、オートラジオグラフィー等によりプローブとハイブリッド形成したクローンを同定する。この操作をハイブリッド形成したクローンが単一になるまで繰り返す。こうして得られたクローンの中には目的の遺伝子が挿入されている。
得られた遺伝子が塩ストレス耐性タンパク質活性を有するタンパク質をコードする遺伝子であるかどうかは、得られた遺伝子を淡水性宿主微生物、例えばラン藻に導入し、形質転換体をNaClを含むアガロースプレート上で培養し、コロニーが出現するかどうかにより確認する。
【0019】
このようにして得られた遺伝子は配列番号1の塩基配列のうち第153番目のヌクレオチドから第476番目のヌクレオチドの領域の塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ塩ストレス耐性タンパク質活性を有するタンパク質をコードするDNAからなる遺伝子である。かかる遺伝子は同時に配列番号2において一つ以上のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列からなり、かつ塩ストレス耐性タンパク質活性を有するタンパク質をコードする遺伝子であることが多い。このことは得られた遺伝子の塩基配列を決定し、アミノ酸配列に置換して配列番号2のアミノ酸配列と比較することによって確認することができる。
【0020】
本発明の遺伝子の利用方法
上述のようにして得られた本発明の遺伝子は農作物などの有用植物に導入してこれらの植物に塩ストレス耐性を付与するために用いることができる。本発明の遺伝子を植物に導入するには、従来公知の外来遺伝子の導入方法を用いることができる。これらの方法にはアグロバクテリウム(Agrobacterium)属細菌を用いる方法、エレクトロポレーション法、パーティクルガン法、マイクロインジェクション法などがあるが、アグロバクテリウム属細菌を用いる方法が確実さの点で好ましい。アグロバクテリウム属細菌を用いた形質転換法としては、リーフディスク法及びプロトプラスト法(大野哮司(1986)ベクターの開発−Tiプラスミド、現代化学増刊5「植物バイオテクノロジー」、山田泰之、岡田吉美編、p.197−213)の第207〜212頁、及び参考文献2(内宮博文(1989)トランスジェニック植物、「植物遺伝情報の交換」、秀潤社、岡田吉美ら編p261−276)が周知である。このようにして得られた形質転換植物が本発明の遺伝子を発現しているかどうかは形質転換植物に塩ストレスを与えてその生育を調べることにより確認することができる。
【0021】
かかる形質転換植物は本発明の遺伝子が導入されているので塩ストレス耐性を有する。特に、形質転換植物として農作物を選べば農作物に塩ストレス耐性を付与することができ、塩害に対して強い農作物を提供することができる。
【0022】
【実施例】
本発明を以下の実施例によって更に説明する。なお、実施例の記載は純粋に発明の理解のためのみに挙げるものであり、本発明はこれによっては何ら限定されるものではない。
【0023】
実施例1:本発明の遺伝子の単離同定
クラミドモナスW80株の培養
クラミドモナスW80株は5mMのNH4Clが添加された改良されたオカモト培地(pH8.0)で培養した。700mlの扁平培養びんを用い、その中に300−500mlの培地を入れた。クラミドモナス培養物は蛍光灯で175μE/m2の照度で連続的に照明し、1分間当たり200mlの空気を給気した。
【0024】
pAQ−EX1ベクターを用いたクラミドモナスW80株のcDNAライブラリーの作成
(1)mRNAの分離
クラミドモナスW80株の細胞からChomczynski等(Analytical Biochemistry 162(1987)第156頁−第159頁)の方法に従ってトータルRNAを抽出した。次にオリゴdTクロマトグラフィー(Maniatis等、1982 Molecular Cloning, A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor, NY: Cold Spring Harbor Laboratory. ISBN No. 0-879689-309-6)によってポリ(A)+RNAを精製した。
【0025】
(2)cDNA合成
精製したポリ(A)+RNAからcDNAを合成した。
cDNA合成には市販のZAP cDNA Synthesis Kit(Stratagene, La Jolla CA, USA)を用いたが、pAQ−EX1ベクターのBamHI,Pst Iサイトにクローニングするために、cDNA合成反応用のオリゴdTプライマーは、キットに添付のXhoIサイト(下線部)を持つ
【化1】
(配列番号3)の代わりに、BamHIサイト(二重下線部)を持つ
【化2】
(配列番号4)を用いた。
またアダプターは、キットに添付のEcoRIアダプター
【化3】
(それぞれ配列番号5及び6)に代えて以下のPst Iアダプターを用いた(それぞれ配列番号7及び8)。
【化4】
【0026】
(3)ライゲーションとライブラリーの増幅
合成したcDNA(約0.3pmol)を制限酵素BamHI,Pst I処理したpAQ−EX1ベクター(約0.03pmol)にライゲーション(TAKARA Ligation Kit ver.2)した。
ライゲーション反応液1μlを用いて、コンピテント大腸菌細胞(TAKARA, E. coli HB101Electro-cell)50μlを形質転換し、これをカルベニシリン(Cb;50μg/ml)を含むLB寒天培地に播いて、約120万個のコロニーを得た。
大腸菌を生じた寒天培地上に液体のLB−Cb培地を加えて大腸菌を懸濁化し(総量400ml)、これを1リッターの三角フラスコで37℃、250rpmでOD600が0.7から1.0になるまで培養した。
培養液から定法に従ってプラスミドを分離し(収量2.6mg)、ライブラリーストックとした。
【0027】
淡水産ラン藻シネココックス( Synechococcus)sp. PCC7942の形質転換
ラン藻の形質転換はVan den Hondel等(Proc. Natl. Acad. Sci. USA 77, 1570,1980年)及びGolden等(J. Bacteriol. 158, 36, 1984年)に記載の条件を以下のように改良して行った:指数関数的に増殖しているPCC7942細胞を遠心分離し、培地で一回洗浄し、約1×108細胞/mlとなるように培地中に再懸濁した。1mlのサンプルを1μgのプラスミドDNAと30℃の暗黒条件下で一晩(12−18時間)インキュベートした。
【0028】
塩ストレス耐性遺伝子の単離
インキュベート後のサンプル0.1ml(これは形質転換されたSynecococcus sp. PCC7942の細胞約1×107個を含む)を0.5%の寒天を含む培地5ml中に懸濁し、NaCl 1.5%を含むBG11−Cb(4μg/ml)プレートに播種して連続照明下で約2週間培養した。生じた塩ストレス耐性のコロニーから定法に従ってプラスミドを分離し、両側からDNA塩基配列を決定した。
【0029】
塩ストレス耐性遺伝子の同定
決定されたDNA塩基配列は配列表の配列番号1に表わされる通りであった。このうちタンパク質をコードする遺伝子の部分は第153番目のヌクレオチドから第476番目のヌクレオチドの領域の塩基配列であった。まず配列番号1の塩基配列のうち第153番目のヌクレオチドから第476番目のヌクレオチドの領域の塩基配列の相同性検索をFASTAプログラムでDNA Database of Japan(DDBJ)(リリースNo.46)を用いて行ったところ、トウモロコシlea3遺伝子に対してDNA塩基配列レベルで56%(284塩基のオーバーラップ、e-value=0.056)の相同性を有していた。トウモロコシlea3遺伝子は従来から塩ストレス耐性、乾燥ストレス耐性遺伝子として知られているLate Embryogenesis Abundant Protein(leaタンパク質)の中のタイプ3(lea3)に属する遺伝子である。次に配列番号1の塩基配列のうち第153番目のヌクレオチドから第476番目のヌクレオチドの領域の塩基配列がコードするタンパク質のアミノ酸配列をイネ、トウモロコシ、コムギ、シロイヌナズナ、及びコウヤワラビのタイプ3のLEAタンパク質のアミノ配列とアライメントすると、両者は部分的に類似していた(図1)。またこのタンパク質の親水性・疎水性プロットをとったところ、親水性が高く、この点でもタイプ3のLEAタンパク質と類似していた(図2)。従ってこの遺伝子は塩ストレス耐性遺伝子であると示唆された。しかしアミノ酸全体では既知のLEA3タンパク質との相同性は30%以下(最大でコムギのLEA3タンパク質と27%の相同性を示す)であり、新規な遺伝子と判断された。
【0030】
実施例2:本発明の遺伝子の発現の確認
(1)方法
実施例1で塩基配列決定された遺伝子を含むpAQ−EX1プラスミドを導入した淡水産ラン藻Synechococcus sp. PCC7942の耐塩性試験を行った。コントロールとしてはpAQ−EX1プラスミドのみを導入したSynechococcus sp. PCC7942を用いた。0,0.5,1.0,1.5,2.0,2,5%のNaClを含むBG11−Cb(4μg/ml)プレートをそれぞれ2組準備し、上述の2種類のラン藻をそれぞれ播種し、連続照明下で約2週間培養した。
【0031】
(2)結果
コントロールのラン藻はNaCl濃度1%ですでに増殖が阻害された。これに対し、実施例1で塩基配列決定された遺伝子を含むpAQ−EX1プラスミドを導入したラン藻はNaCl濃度2%まで増殖し、プレート全体が薄緑色となった。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば海水産緑藻クラミドモナスW80株由来の新規の塩ストレス耐性遺伝子の塩基配列が提供される。この遺伝子は農作物等の有用植物に導入して塩ストレス耐性を付与するのに利用することができる。
【0033】
【配列表】
配列表フリーテキスト
配列番号3はプライマーの配列である。
配列番号4はプライマーの配列である。
配列番号5はアダプターの配列である。
配列番号6はアダプターの配列である。
配列番号7はアダプターの配列である。
配列番号8はアダプターの配列である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遺伝子がコードするタンパク質のアミノ酸配列とタイプ3のLEAタンパク質のアミノ酸配列のアライメント結果を示す。最上列の7942NaClが本発明の遺伝子に相当する。枠で囲んだ部分が類似している部分である。
【図2】本発明の遺伝子がコードするタンパク質の親水性・疎水性プロットを示す。
Claims (2)
- 以下の(a)又は(b)のタンパク質をコードする遺伝子:
(a)配列番号2のアミノ酸配列からなるタンパク質;
(b)配列番号2において一又は数個のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列からなり、かつ塩ストレス耐性タンパク質活性を有するタンパク質。 - 以下の(a)又は(b)のDNAからなる遺伝子:
(a)配列番号1の塩基配列のうち第153番目のヌクレオチドから第476番目のヌクレオチドの領域の塩基配列からなるDNA;
(b)配列番号1の塩基配列のうち第153番目のヌクレオチドから第476番目のヌクレオチドの領域の塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ塩ストレス耐性タンパク質活性を有するタンパク質をコードするDNA。
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