JP4670830B2 - 光ディスク情報記録再生装置 - Google Patents

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本発明は光ディスクを記録媒体とする情報記録再生装置に関する。
本技術分野の背景技術として、例えば特許文献1がある。この公報には課題として「物体に対してレンズを揺動させる光学的記憶装置及び光学装置に関し、特に、装置衝撃に対してレンズを物体から安全かつ確実に退避させることのできる光学的記憶装置及び光学装置を提供することを目的とする。」と記載され、解決手段として、「衝撃加速度を検知し、検知された衝撃加速度が所定値になったときに、レンズの位置を変位させるアクチュエータを許容値より大きい力で、所定時間駆動させた後、許容値より大きい力とは異なる許容値以下の力で駆動させることを特徴とする。」と記載されている。
他の背景技術として、例えば特許文献2がある。この公報には課題として「サーボループを切って特殊動作を行っているときに外部から衝撃を受けた場合においても、光学ヘッドが光ディスクに衝突するのを防止して、直ちにデータの記録/再生を行うことができる光ディスク装置を提供する。」と記載され、解決手段として、「第2のスイッチ30は、ショックセンサ5で限界衝撃設定値を越えるような値が検知された場合に、アクチュエータ退避動作生成回路27からの駆動信号を2軸アクチュエータ9に供給するように切換を行う。2軸アクチュエータ9は、対物レンズ8を光ディスク100から遠ざかる方向に移動するように駆動される。」と記載されている。
他の背景技術として、例えば特許文献3がある。この公報には課題として「光ディスクからのデータの読出時において、装置本体に加えられた衝撃により該光ディスクの記録面が振動しても、光ディスクと対物レンズとが衝突するのを確実に防止することができる光ディスク装置を提供する。」と記載され、解決手段として、「光ディスク装置1は、対物レンズ12を変位させるのを制限する。これにより、装置本体に衝撃が加わる等して、光ディスク10が大きく振動しても、対物レンズ12と光ディスク10とが衝突するのを防止することができる。これにより、対物レンズ12が破損したり、光ディスク10が傷つくのを防止できる。」と記載されている。
他の背景技術として、例えば特許文献4がある。この公報には課題として「対物レンズの焦点距離や作動距離が短くなってもレンズとディスクの衝突を確実に回避できる光ディスク装置を提供する。」と記載され、解決手段として、「光ディスク101に光ビームを集束させて照射する対物レンズのフォーカス位置誤差を検出してフォーカスエラー信号FEを生成し、このフォーカスエラー信号FEの利得・位相を補償するフォーカスサーボイコライザ109を含むフォーカスサーボシステムにより対物レンズのフォーカス位置を制御する光ディスク装置において、フォーカスサーボ制御の可否を判定するフォーカスサーボ判定回路133によりサーボ制御が不可能と判定されたとき、フォーカスサーボをオフにすると共に、フォーカスサーボイコライザ109の出力信号にレンズ衝突防止信号を加算して対物レンズを光ディスク101から遠ざかる方向に強制的に移動させるレンズ衝突防止システムを有する。」と記載されている。
他の背景技術として、例えば特許文献5がある。この公報には課題として、「自動給紙装置などの開閉部材を閉じた衝撃でヘッドがディスクに損傷を与えることを防止し、かつヘッドの退避により磁気ディスク装置が使用できなくなる期間を短縮し、さらにデータアクセス中はヘッドの退避・復帰動作の迅速化を図る。」と記載され、解決手段として、「開閉部材が開いたこと、あるいは開閉部材が閉じ始めたことを検知した時点でHDD34がデータアクセス中か否かを調べ、アクセス中のときは、迅速に復帰可能なディスク内の退避領域にヘッドを退避し、非アクセス中のときは、耐衝撃性の高いアンロード状態にしてヘッドをディスク外に退避する。」と記載されている。
他の背景技術として、例えば特許文献6がある。この公報には課題として、「人為的にハードディスクに対し衝撃を与える可能性がある場合に、衝撃の発生に先だって、ハードディスクをスタンバイモードにし、衝撃からハードディスクを保護すること。」と記載され、解決手段として、「紙カセット,扉原稿台カバー等の可動部が動き始めたことを検知した際に、CPU123が、ハードディスク7を衝撃に対して強いスタンバイモードに変更し、可動部が元の位置に復帰したことを検知した後に、CPU123が、ハードディスク7に対し前記スタンバイモードを解除する構成を特徴とする。」と記載されている。
他の背景技術として、例えば特許文献7がある。この公報には課題として、「開閉動作時の衝撃から磁気ディスク装置が保護される携帯情報端末を提供する。」と記載され、解決手段として、「開閉状態検知部によって、携帯情報端末が開状態、閉状態、および中間状態のいずれであるかを検知し、その検知結果に基づき、磁気ディスクの動作を制御する。蓋部を携帯情報端末本体に対して開閉することで衝撃が発生する。この衝撃は蓋部が中間状態から開状態または閉状態に移行するときに発生することから、開閉状態検知部で蓋部の開閉状態を検知し、これに対応して磁気ディスクを制御することで磁気ディスクを衝撃から保護することができる。」と記載されている。
特開2003−233911号公報 特開平11−185363号公報 特開2003−346357号公報 特開2000−222744号公報 特開2006−196047号公報 特開2002−062763号公報 特開2005−242716号公報
光ディスクドライブにおいては、光ディスクにレーザー光を対物レンズで集束させて照射し、その反射光を光検出器で検出して光ディスクに記録されている情報を読み出したり、照射したレーザー光により記録膜の相変化などを生じさせることで情報の記録を行っている。
近年、記録媒体の高密度化を実現するためにこれまでの赤色レーザーに代わり青色レーザーを用いたブルーレイディスクなどの次世代光ディスクドライブが登場してきている。これら青色レーザーを用いた光ディスクドライブでは対物レンズの開口数が大きくなり、光ディスクと対物レンズとの距離がこれまでより近接してきている。具体的には赤色レーザーを用いたDVDでは開口数0.60の対物レンズを用い、対物レンズと光ディスクとの距離は約1.2mmであったのに対し、ブルーレイディスクでは開口数0.85の対物レンズを用い、対物レンズと光ディスクとの距離は0.3mm以下と大幅に短くなっている。
前述したように、近年登場してきた青色レーザーを用いた光ディスクドライブにおいては、光ディスクと対物レンズとの距離がこれまでの赤色レーザーを用いた装置にくらべ近接してきている。このため、光ディスクドライブに衝撃・振動などの外乱が加わると、光ディスクと対物レンズが衝突し、光ディスクの傷つき、対物レンズの破損などが発生する恐れがある。
一方、光ディスクカムコーダには録画・再生時の映像確認のために開閉可能な液晶表示部が実装されていることが多い。光ディスクカムコーダにおける光ディスクドライブ部と液晶表示部の一般的な配置では、液晶表示部を閉じる際に光ディスクの鉛直方向へ衝撃を加えてしまう配置が多く、ユーザーにとってはごく普通の行動である液晶表示部を閉じる、という行動が原因で光ディスクと対物レンズが衝突してしまう恐れがある。
上記を図を用いて具体的に説明する。図1は一般に光ディスクカムコーダと呼ばれる携帯型映像記録再生装置の斜視図である。図1において、光ディスクドライブ部101は光ディスクカムコーダ背面から見て右側に縦方向に内蔵されている。102は被写体を撮影するレンズなど撮像系装置が内蔵された撮像部、103は被写体を確認したり光ディスクを再生したりする際に映像を見ることができる開閉可能な液晶表示部、である。
このような配置で光ディスクドライブ部101と液晶表示部103が実装されている場合、液晶表示部103を閉じた場合、液晶表示部103が装置本体へ衝突した衝撃が光ディスクドライブ部101内部の光ディスクや対物レンズに対して鉛直方向に印加され、光ディスクと対物レンズが衝突する恐れがある。
しかし、特許文献1記載の従来技術では、衝撃加速度を検知し、検知された衝撃加速度が所定値になったときに、対物レンズの位置を変位させるアクチュエータを駆動させて、対物レンズを光ディスクから退避させている。すなわち衝撃・振動が印加された後に対物レンズを退避させているため、退避動作に遅延が発生する。対物レンズと光ディスクとの距離が短いブルーレイディスクなどでは退避が間に合わず、対物レンズと光ディスクが衝突してしまう、という恐れがある。
特許文献2記載の従来技術では、衝撃検知手段が検知した衝撃の強さに応じて、対物レンズの位置を変位させるアクチュエータを駆動させて、対物レンズを光ディスクから退避させている。すなわち、前記特許文献1記載の従来技術と同じく衝撃・振動が印加された後に対物レンズを退避させているため、退避動作に遅延が発生する。対物レンズと光ディスクとの距離が短いブルーレイディスクなどでは退避が間に合わず、対物レンズと光ディスクが衝突してしまう、という恐れがある。
特許文献3記載の従来技術では、印加された衝撃により対物レンズが制限位置を越えるとフォーカスサーボ回路を強制的に停止させて、対物レンズを光ディスクにある距離以下にならないようして対物レンズと光ディスクとの衝突を防止している。しかし、前記特許文献1および2と同様に衝撃が印加された後にフォーカスサーボ回路を停止しているため、フォーカスサーボ回路を停止するまでに遅延が発生する。対物レンズと光ディスクとの距離が短いブルーレイディスクなどではフォーカスサーボ回路停止が間に合わず、対物レンズと光ディスクが衝突してしまう、という恐れがある。
特許文献4記載の従来技術では、印加された衝撃によりフォーカスサーボ制御装置の
サーボ制御が不可能なとき対物レンズを光ディスクから遠ざかる方向に強制的に移動させることにより対物レンズと光ディスクとの衝突を防止している。しかし、前記特許文献1、2および3と同様に衝撃が印加され、フォーカスサーボ制御が不可能になった後に対物レンズを光ディスクから遠ざかる方向へ移動させているため、対物レンズが移動するまでに遅延が発生する。対物レンズと光ディスクとの距離が短いブルーレイディスクなどでは対物レンズの移動が間に合わず、対物レンズと光ディスクが衝突してしまう、という恐れがある。
特許文献5記載の従来技術では、閉じたときに磁気ディスク装置に衝撃を与える開閉部材と、開閉部材の変位により部材が閉じたときに発生する衝撃を事前に検知する検知部を備え、衝撃の発生を事前に検知した場合に磁気ディスクの退避領域にヘッドを退避、またはロード/アンロード方式によりディスク外にヘッドを退避させている。
上記特許文献5記載の従来技術を光ディスク装置に置き換えてみる。退避領域にヘッドを退避する方式では結局、印加された衝撃・振動により光ディスクと対物レンズが衝突するのは避けられない。光ディスクの退避領域相当として例えば何ら情報が記録されていない領域などを挙げることができる。このような領域上では光ディスクと対物レンズが衝突して光ディスクに傷がついても情報が失われることはないが、対物レンズの破損を招く恐れは残ってしまう。またロード/アンロード方式では光ディスク外に対物レンズを移動させることになるため、衝撃・振動が印加されても光ディスクと対物レンズが衝突することはないが、対物レンズが光ディスク外まで移動できるように対物レンズを光ディスクに対して横移動させるシーク機構の移動可能距離を伸ばさなくてはならない。また、対物レンズを横移動させているため、印加された衝撃・振動が減衰して対物レンズを横移動させたため中断してしまった記録/再生を再開するため、横移動前の光ディスク上の記録トラックに対物レンズを戻すにも時間がかかってしまう、という問題がある。
特許文献6記載の従来技術では、ハードディスクに対し人為的に衝撃を与える可能性がある可動部を備え、前記可動部が動き始めたことを検知する検知手段を備え、前記検知手段が前記可動部が動き始めたことを検知した際に、前記ハードディスクをスタンバイモードモードにモードを変更させている。ハードディスクのスタンバイモードとは、スピンドルモータの回転を停止し、ヘッドを衝撃に対して安全な場所に退避する機能である。
上記特許文献6記載の従来技術を光ディスク装置に置き換えてみる。ハードディスクのヘッド駆動機構にはディスクに対して鉛直方向へ移動させる機構はないことから、ヘッドを衝撃に対して安全な場所に退避するとは、特許文献5記載の従来技術と同じ2つの方法と考えられる。従い、特許文献5記載の従来技術と同じく、退避領域にヘッドを退避する方式では結局、印加された衝撃・振動により光ディスクと対物レンズが衝突するのは避けられない。光ディスクの退避領域相当として例えば何ら情報が記録されていない領域などを挙げることができる。このような領域上では光ディスクと対物レンズが衝突して光ディスクに傷がついても情報が失われることはないが、対物レンズの破損を招く恐れは残ってしまう。またロード/アンロード方式では光ディスク外に対物レンズを移動させることになるため、衝撃・振動が印加されても光ディスクと対物レンズが衝突することはないが、対物レンズが光ディスク外まで移動できるように対物レンズを光ディスクに対して横移動させるシーク機構の移動可能距離を伸ばさなくてはならない。また、対物レンズを横移動させているため、印加された衝撃・振動が減衰して対物レンズを横移動させたため中断してしまった記録/再生を再開するため、横移動前の光ディスク上の記録トラックに対物レンズを戻すにも時間がかかってしまう。また光ディスクの回転も止めてしまっているため、衝撃・振動が収まり記録/再生を再開するにも光ディスクの回転数が元に戻るまで待機しなくてはならない、という問題がある。
特許文献7記載の従来技術では、ハードディスクに対し人為的に衝撃を与える可能性がある可動部を備え、前記可動部が開状態、閉状態、その中間状態であることを検知する検知手段を備え、前記検知手段により前記可動部が動き始めたことを検知した際に、前記ハードディスクをアクセス禁止にしている。
上記特許文献7記載の従来技術を光ディスク装置に置き換えてみる。光ディスクに対してアクセス禁止にしただけでは結局、印加された衝撃・振動により光ディスクと対物レンズが衝突するのは避けられない、という問題がある。
本発明においては、開閉部の変位により衝撃・振動の発生を事前に検知する開閉検知部と、光ディスクに対して対物レンズを鉛直成分方向へ移動することができるアクチュエータを具備することにより、前記衝撃または振動が前記対物レンズまたは光ディスクに印加されるより時間的前に前記対物レンズを前記光ディスクより鉛直かつ遠ざける方向へ移動させて対物レンズと光ディスクとの衝突を回避し、かつ、衝撃・振動が減衰し対物レンズが退避不要となったときに、そのままアクチュエータを光ディスクに対して鉛直方向へ駆動させて対物レンズを光ディスクに近づけることができるので、退避前と同一または近傍の光ディスク上の記録トラックに合焦することができ、素早く光ディスクへの書き込み、または光ディスクからの読み込みを再開することができる、という機能を備えたことを特徴とする情報記録再生装置を提供することにある。
光ディスクに対して対物レンズを鉛直方向へ移動することができるアクチュエータを具備し、前記対物レンズが前記光ディスクに近接かつ対向して配置され、閉じた時に前記光ディスクまたは前記対物レンズの少なくとも一つに衝撃または振動を与え得る開閉部を具備し、前記開閉部の変位により前記衝撃・振動の発生を事前に検知する開閉検知部を具備し、前記開閉検知部からの開閉情報により前記アクチュエータを駆動させ、前記衝撃または振動が前記対物レンズまたは光ディスクに印加されるより時間的前に前記対物レンズを前記光ディスクより鉛直かつ遠ざける方向へ移動させる機能を備えたことを特徴とする。この技術により、対物レンズと光ディスクが衝突することを回避し、素早く光ディスクへの書き込み、または光ディスクからの読み込みを再開することができる。
更に、前記開閉部は平面状表示装置であることを特徴とする。この技術により、ユーザーは録画・再生時の映像確認を容易に行うことができる。
更に、前記開閉検知部が表示オン/オフのスイッチであることを特徴とする。この技術により、新たなスイッチを設けてコストアップすることなく前記の効果を得ることができる。
更に、前記開閉検知部は前記開閉部が変位する際の速度または角速度を検知可能であり、本速度情報または角速度情報により前記対物レンズを前記光ディスクより遠ざける方向へ移動させる移動距離または移動させている時間の少なくとも一つを制御する機能を備えたことを特徴とする。この技術により、前記速度または角速度の大小に応じて対物レンズの退避移動距離や退避している時間を制御することができ、最適な退避移動距離や退避時間を得ることができる。
光ディスクと、前記光ディスクに対向させた対物レンズを前記光ディスクの鉛直方向に移動させるアクチュエータと、開閉可能な平面状表示部と、前記平面状表示部の開閉を行うヒンジを具備する情報記録再生装置において、前記平面状表示部と前記情報記録装置本体部分の為す角度に基づく開閉スイッチを設け、前記角度が所定値以上の場合は前記平面状表示部の電源をオンし、前記角度が所定値以下の場合は前記平面状表示部の表示をオフすると共に前記対物レンズを前記光ディスクから鉛直方向に遠ざけることを特徴とする。この技術により、対物レンズと光ディスクが衝突することを回避し、素早く光ディスクへの書き込み、または光ディスクからの読み込みを再開することができ、また平面状表示部の無駄な表示オンによる電力消費を防ぐことができる。
本発明によれば、光ディスク情報記録再生装置において、
・対物レンズと光ディスクが衝突することを回避し、
・素早く光ディスクへの書き込み、または光ディスクからの読み込みを再開する
ことができる。
光ディスクカムコーダに実装されている開閉可能な液晶表示部には、液晶表示部を支持するヒンジ部の内部またはその近傍に、液晶表示部の開いている角度がある角度以下の時に液晶表示部の表示をオフするスイッチが実装されている。その角度とは5度から20度程度のことが多く、ほぼ閉状態と見なすことができる。これは液晶表示部がほぼ閉状態の時に液晶表示させていてもユーザーは液晶画面を見ることが出来ない、あるいは見ることが非常に困難であるため、液晶表示させていても無意味であるためである。
前述のように、このスイッチは液晶表示部が完全に閉じられる少し前に状態が遷移する。このため、本スイッチのオン/オフの状態遷移を利用することで、新たなスイッチやセンサを実装してコストアップすることなく、液晶表示部が閉じられ光ディスクカムコーダの本体部分に衝突して衝撃・振動が光ディスクカムコーダ内部の光ディスクドライブ部に伝わる小時間前に、光学ヘッドのフォーカスアクチュエータを駆動させ対物レンズを光ディスクから鉛直かつ遠ざかる方向へ退避させることができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
図2は図1で示した光ディスクカムコーダの液晶表示部近傍の断面を上から見た図である。図2において、103は液晶表示部、202は液晶表示部103を開閉支持するヒンジ内に実装されたAの角度以下でオフする開閉スイッチ(A)、203は光ディスクカムコーダ本体、101は光ディスクカムコーダに実装されている光ディスクドライブ部、205はブルーレイディスクなどの光ディスク、206は光ディスク205を保持し回転させるためのスピンドルモータ、208は光ディスク205に対向して配置される対物レンズ、209は対物レンズ208を光ディスク205に対して鉛直方向へ移動させて対物レンズ、208から照射されるレーザー光を光ディスク205内の記録膜へ合焦させるためのフォーカスアクチュエータである。
液晶表示部103が角度Aより大きく開かれる場合、開閉スイッチ(A)202はオンし、液晶表示部103には映像が表示されている。液晶表示部103と光ディスクカムコーダ本体203を介して反対の方向に配置された光ディスクドライブ部101内部には光ディスク205がスピンドルモータ206によって回転している。対物レンズ208は光ディスク205に近接しており対物レンズ208より照射されるレーザー光が光ディスク205の記録膜に合焦するようにフォーカスアクチュエータ209を駆動させることにより鉛直方向へ光ディスク205に対して上下させることができる。ここで液晶表示部103が閉じられ始めて角度がA以下になった場合、ヒンジ内に実装された開閉スイッチ(A)202はオフする。
図3は本発明の一実施例に係る光ディスクカムコーダの構成例を示すブロック図である。
図3において、カメラブロック311は、撮像用のレンズや、そのレンズを駆動させるモータ、およびレンズから入力された被写体の光を電気信号に変換するC−MOSセンサなどから構成される。そして、カメラブロック311は、撮影した画像信号をデジタルデータに変換し、圧縮/伸長処理部314のビデオ処理部332に出力する。
オーディオ入力部312は、接続されるマイクロフォンにより集音され、供給されてきたオーディオ信号をデジタルデータに変換し、圧縮/伸長処理部314のオーディオ処理部333に出力する。
ビデオ処理部332は、カメラブロック311から供給されてきたビデオデータに対して、量子化処理などを施し、圧縮されたビデオデータを多重化処理部331に出力する。また、ビデオ処理部332は、多重化処理部331から供給されてきた圧縮されたビデオデータを伸長し、取得したビデオデータをビデオ/オーディオエンコーダ313に出力する。
オーディオ処理部333は、オーディオ入力部312から供給されてきたオーディオデータを、例えばドルビーデジタルなどのフォーマットに基づいて圧縮し、得られたオーディオデータを多重化処理部331に出力する。また、オーディオ処理部333は、多重化処理部331から供給されてきた圧縮されたオーディオデータを伸長し、取得したオーディオデータをビデオ/オーディオエンコーダ313に出力する。
多重化処理部331は、ビデオ処理部332から供給されてきたビデオデータ、およびオーディオ処理部333から供給されてきたオーディオデータを多重化処理し、取得したミキシングデータを光ディスク信号処理部316に出力する。また、多重化処理部331は、光ディスク信号処理部316から供給されてきたデータをビデオデータおよびオーディオデータに分離し、ビデオデータをビデオ処理部332に、オーディオデータをオーディオ処理部333にそれぞれ出力する。
光ディスク信号処理部316は、制御用マイコン319により録画が指示された場合、圧縮/伸長処理部314の多重化処理部331から供給されてきたデータに、所定のエラー訂正ブロックを付加し、エラー訂正ブロックを付加したデータを変調し、スクランブル等を施した後、記録ストリームとしてアナログフロントエンド320に出力する。そして、光ディスク信号処理部316は、録画の停止が指示された場合、そのときの光ディスク205のトラック番号、およびセクタ番号の位置情報等をレコーディングRAM318に保存し、録画の再開が指示されたとき、保存されている位置情報に対応する光ディスク205の位置から録画を再開する。
光ディスク信号処理部316は、アナログフロントエンド320から供給されてきた再生ストリームを再生するとき、プレイバックRAM317において復調し、所定のエラー訂正、およびデスクランブルなどを施して、得られたデータを圧縮/伸長処理部314に出力する。また、光ディスク信号処理部316は、アナログフロントエンド320から供給されてきたフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に基づいて、スピンドルモータ206、対物レンズ208を光ディスク205に対して鉛直方向へ移動させるフォーカスアクチュエータ209、対物レンズ208を光ディスク205に対して水平方向へ微小に移動させるトラッキングアクチュエータ352、およびシークモータ324を制御するためのサーボ系信号を生成し、それをモータアンプ321に出力する。
制御用マイコン319は、入力部(不図示)から供給される、ユーザからの指示に対応する信号や開閉スイッチ(A)202からの信号に基づいて、アナログフロントエンド320、光ディスク信号処理部316、圧縮/伸長処理部314、ビデオ/オーディオエンコーダ313、および液晶制御部353を含む、光ディスクカムコーダ全体の動作を制御する。
アナログフロントエンド320は、制御用マイコン319の制御に基づいて、光ディスク信号処理部316から供給される記録ストリームをアナログ変換し、増幅などの処理を施した後、レーザーダイオード354に出力するとともに、レーザーダイオード354におけるレーザーの発光を制御する。また、アナログフロントエンド320は、光ディスク205に記録されているデータを読み出すとき、フォトダイオード355から供給された、レーザーの反射光に対応する信号を増幅し、デジタル変換した後、再生ストリームとして光ディスク信号処理部316に出力する。また、アナログフロントエンド320は、フォトダイオード355から供給された、反射光の強さに対応する信号からトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号などを生成し、デジタル変換して光ディスク信号処理部316に出力する。
モータアンプ321は、光ディスク信号処理部316から供給されるサーボ系信号に基づいて、スピンドル制御信号、フォーカス制御信号、トラッキング制御信号、シーク制御信号を生成し、それらをスピンドルモータ206、フォーカスアクチュエータ209、トラッキングアクチュエータ352、およびシークモータ324のそれぞれに出力して各部を制御する。
スピンドルモータ206は、モータアンプ321から供給されるスピンドル制御信号に基づいて、装着された光ディスク205を所定の回転速度で回転させる。
フォーカスアクチュエータ209とトラッキングアクチュエータ352は、モータアンプ321から供給されるフォーカス制御信号、トラッキング制御信号に基づいて対物レンズ208を所定の位置に移動させ、アナログフロントエンド320の制御に基づいて、レーザーダイオード354から光ディスク205の所定の位置にレーザーを照射する。また、フォトダイオード355は、レーザーダイオード354から照射され、光ディスク205の表面で反射されたレーザーを受光し、光ディスク205のピットを読み取り、反射光の強さに対応する信号をアナログフロントエンド320に出力する。
シークモータ324は、対物レンズ208、フォーカスアクチュエータ209、トラッキングアクチュエータ352、ビームスプリッタ、フォトダイオード355、レーザーダイオード354を包含する、いわゆる光学ヘッド356を光ディスク205の中心から円周を結ぶ直線上の所定の位置に移動させ、対物レンズ208が光ディスク205の所定のピットトラックにレーザーを照射し、光ディスク205に記録されているデータを読み取ることができるようにする。
液晶制御部353はビデオ/オーディオエンコーダ313から出力される映像データを受け取り、液晶表示部103に映像を表示させる。
開閉スイッチ(A)202は液晶表示部103の開閉状態(Aの角度より開いているか否か)を制御用マイコン319へ出力している。
図9は開閉スイッチ(A)202の状態に基づくフォーカスアクチュエータ209の動作および場合分けを示すフローチャートである。図3および図9のフローチャートを参照してフォーカスアクチュエータ209の動きを説明する。
ステップS1において制御用マイコン319は開閉スイッチ(A)202の出力の変化(オンからオフ)に基づいて、液晶表示部103が開いていた状態からAの角度以下になったかを判別する。
ステップS1で液晶表示部103がAの角度以下になった場合、液晶表示部103がユーザーによって閉じられており間もなく光ディスクカムコーダ本体203に衝突して振動・衝撃が光ディスクドライブ部101に加えられると判断し、対物レンズ208の退避作業を行う。具体的には次のステップS2で制御用マイコン319はアナログフロントエンド320へ信号を送り、アナログフロントエンド320からレーザーダイオード354への出力を停止させ、レーザー発光を中止させる。また液晶表示部103を表示させていても無意味であるので制御用マイコン319は液晶制御部353へ信号を送り液晶表示部103の表示オフを行う。
直ちに次のステップS3に移行し、制御用マイコン319は光ディスク信号処理部316へ信号を送り、光ディスク信号制御部316はモータアンプ321へフォーカスアクチュエータ209のサーボ信号を送信する。モータアンプ321は受け取ったサーボ信号に基づきフォーカスアクチュエータ209を駆動させ、対物レンズ208を光ディスク205から遠ざかる方向へ移動させる。このように液晶表示部103が光ディスクカムコーダ本体203に衝突する前に対物レンズ208を光ディスク205より遠ざけておくことにより、その後印加される衝撃・振動による光ディスク205と対物レンズ208との衝突を予防することができる。
次に、液晶表示部103が光ディスクカムコーダ本体203に衝突したことによって発生した衝撃・振動が収まるのを待ってから対物レンズ208を元の位置に復帰させ、レーザー発光を再開させなくてはならない。ステップS4で振動・衝撃が充分に減衰したかの判断を行う。衝撃・振動が収まったことの判断は、図示省略の振動計や加速度センサなどで実際に振動状態を計測してもよいし、振動が充分な量まで減衰するまでの時間を事前の実験やシミュレーションなどによって求めておき、この時間経過により判断しても良い。
振動・衝撃が充分減衰した場合、次のステップS5で光ディスク205から遠ざけていた対物レンズ208をフォーカスアクチュエータ209を駆動させて元の位置に移動させる。
次にステップS6でレーザー発光を再開させ、光ディスク205からの読み込み、または光ディスク205への書き込みを再開する。
上記を図8のタイミングチャートを用いて説明する。図8において上より、光ディスクドライブ部101に印加される衝撃・振動(加速度)、中段は開閉スイッチ(A)202が出力するオン/オフ信号、下段がモータアンプ321が出力するフォーカス制御信号部の出力電圧波形である。
液晶表示部103が閉じられていってAの角度に達すると、開閉スイッチ(A)202がオフ(α点)する。これにより間もなく液晶表示部103が光ディスクカムコーダ本体203に衝突すると判断し、これまで行っていたフォーカスアクチュエータ209の微調整を止めて一気に出力電圧を下げる(β点)。これによりフォーカスアクチュエータ209は対物レンズ208を光ディスク205に対して鉛直方向かつ遠ざける方向へ急速に移動する。次に、液晶表示部103がついに光ディスクカムコーダ本体203に衝突し光ディスクドライブ部101に大きな衝撃・振動が印加される(γ点)。しかし、既に対物レンズ208は光ディスク205から離れているので、本印加された衝撃・振動により対物レンズ208は光ディスク205と衝突することはない。次に衝撃・振動が減衰していき充分収まった(δ点)場合、読み込み/書き込みを再開するためフォーカスサーボ制御信号の出力電圧を上げてフォーカスアクチュエータ209を駆動させて対物レンズ208を光ディスク205へ近づけ、レーザー発光を行い光ディスク205の記録膜に合焦させる(ε点)。これにより光ディスク205に対する読み込み/書き込みを再開することができる。
本実施例においては、振動・衝撃が加わる前に、光ディスク205に対して対物レンズ208を鉛直方向に移動させて退避させる一方、衝撃・振動が減衰して対物レンズ208が退避不要となった場合は、対物レンズ208をそのまま光ディスク205に対して鉛直方向へ駆動させて光ディスク205に近づけることができるので、退避前と同一または近傍のトラックに合焦することができ、素早く光ディスク205への書き込み、または光ディスク205からの読み込みを再開することができる。
本実施例において、開閉スイッチ(A)202はヒンジ内蔵としたが、これに限るものではなく、図4のごとくでもよい。図4において103は液晶表示部、402はヒンジ、403は液晶表示部103が角度A以下になった場合、棒状部が押されてオフする棒状スイッチ、である。本棒状スイッチ403を図2におけるヒンジ内の開閉スイッチ(A)202と同機能とすることにより前述の機能が得られる。
以下、図面を参照して本発明のその他の一実施例を説明する。
図5は光ディスクカムコーダの液晶表示部近傍の断面を上から見た図である。図5において、103は液晶表示部、202は液晶表示部103を開閉支持するヒンジ内に実装された角度A以下でオフする開閉スイッチ(A)、503は開閉スイッチ(A)202と同様に液晶表示部103を開閉支持するヒンジ内に実装された角度B以下でオフする開閉スイッチ(B)である。
液晶表示部103がユーザーによって閉じられていく場合、まず液晶表示部103がAの角度になったときに開閉スイッチ(A)202がオフし、次に液晶表示部103が角度Bになったときに開閉スイッチ(B)503がオフする。角度Aおよび角度Bは予めその角度差が判っている為、開閉スイッチ(A)202と開閉スイッチ(B)503がオフした時間差tにより液晶表示部103が光ディスクカムコーダ本体203に衝突する際のおおよその角速度を求めることができる。つまり角度Aと角度Bとの角度差を時間差tで除すれば液晶表示部103の衝突時の角速度を計算することができる。
液晶表示部103がゆっくり閉じられていれば液晶表示部103が光ディスクカムコーダ本体203に衝突しても光ディスクドライブ部101に与える衝撃・振動は弱く、また衝撃・振動が充分に減衰するまでの時間は短い、と容易に予想できる。また逆に、液晶表示部103が速く閉じられていれば光ディスクドライブ部101に与える衝撃・振動は強く、また衝撃・振動が充分に減衰するまでの時間は長くなる、と容易に予想できる。これを考慮し、液晶表示部103の角速度によりフォーカスアクチュエータ209を駆動させて対物レンズ208を移動させる移動距離や移動している時間を制御することにより、より最適なフォーカスアクチュエータ制御を行うことができる。
図6は液晶表示部103を閉じていく時の角速度と対物レンズ208の移動距離との関係の一例を示したグラフである。横軸が液晶表示部103の角速度、縦軸が対物レンズ208が光ディスク205から遠ざかる方向への移動距離を示している。本グラフにおいて、(い)の領域は角速度が低く光ディスクドライブ部101に与える衝撃・振動が少ないため特にフォーカスアクチュエータ209を駆動させて対物レンズ208を退避させなくても問題ないと判断される領域である。(ろ)の領域に入ると角速度の増加に応じて対物レンズ208の移動距離が増加していく。そして対物レンズ208の移動距離限界に達し((は)の領域)、このあとは幾ら角速度が増加しても対物レンズ208の移動距離を増加させることはできない。つまり本制御方法においては、液晶表示部103の角速度が増加するに従って強い衝撃・振動が光ディスクドライブ部に加えられる恐れがあるので対物レンズ208を長距離退避している。
図6を用いて説明した制御方法は、液晶表示部103の角速度と対物レンズ208の移動距離に注目したが、液晶表示部103を閉じていく時の角速度と対物レンズ208が移動(退避)している時間に注目して制御を行うことも可能である。図7は液晶表示部103を閉じていく時の角速度と対物レンズ208が移動(退避)している時間との関係の一例を示したグラフである。
本グラフにおいて、(に)の領域は液晶表示部103の角速度が低く光ディスクドライブ部101に与える衝撃・振動が少ないため、特に対物レンズ208を退避させなくても問題ないと判断される領域である。(ほ)の領域に入ると液晶表示部103の角速度の増加に応じて対物レンズ208の退避時間が増加していく。つまり本制御方法は、液晶表示部103の角速度が増加するに従って強い衝撃・振動が光ディスクドライブ部101に加えられる恐れがあるので対物レンズ208を長時間退避しておく。
図6、図7で示したような制御を実施することにより対物レンズ208の移動距離や退避している時間を必要最小限にすることができる。またもちろん図6、図7で示した制御方法を組み合わせることも可能である。
本実施例においては開閉スイッチ(A)202と開閉スイッチ(B)503がそれぞれオフする時間差tにより液晶表示部103の角速度を求めたが、もちろんこれに限るものではなく例えば角速度センサを実装して液晶表示部103の角速度を求めてもよい。
図10は本発明の一実施例に係る光ディスクカムコーダの構成例を示すブロック図である。開閉スイッチ(B)503は液晶表示部103の開閉状態(Bの角度より開いているか否か)を制御用マイコン319へ出力している。他の部分の詳細な説明は実施例1の図3の説明と同一であるので省略する。
図11は開閉スイッチ(A)202および開閉スイッチ(B)503の状態に基づくフォーカスアクチュエータ209の動作および場合分けを示すフローチャートである。図10および図11のフローチャートを参照してフォーカスアクチュエータ209の動きを説明する。
ステップS7において制御用マイコン319は開閉スイッチ(A)202の出力の変化(オンからオフ)に基づいて、液晶表示部103が開いていた状態からAの角度以下になったかを判別する。Aの角度以下になった場合、S8のステップに進む。
ステップS8において制御用マイコン319は開閉スイッチ(B)503の出力の変化(オンからオフ)に基づいて、液晶表示部103が更に閉じられBの角度以下になったかを判別する。Bの角度以下になった場合、S10のステップに進む。Bの角度以下になっていない場合は液晶表示部103は角度Aと角度Bの間にあると判別され、S9のステップに進む。
S9のステップにおいて制御用マイコン319は開閉スイッチ(A)202の出力の変化(オフからオン)に基づいて、液晶表示部103が角度Aと角度Bの間にある状態から元に戻って角度A以上になったかを判別する。Aの角度以上になった場合、それは液晶表示部103が開状態に戻ったことを示すので制御は終了する。Aの角度以上になっていない場合は液晶表示部103は未だ角度Aと角度Bの間にあると判断されるのでS8のステップに戻る。
S10のステップに進んだ場合、これは液晶表示部103が角度B以下になったことを示す。液晶表示部103がBの角度以下になった場合、液晶表示部103がユーザーによって閉じられており間もなく光ディスクカムコーダ本体203に衝突して振動・衝撃が光ディスクドライブ部101に加えられると判断し、対物レンズ208の退避作業を行う。具体的には制御用マイコン319はアナログフロントエンド320へ信号を送り、アナログフロントエンド320の制御に基づいて、レーザーダイオード354への駆動電流の提供を停止してレーザー発光を中止させるとともに、液晶制御部353へ信号を送り液晶表示部103の表示オフを行う。
次のステップS11において、制御用マイコン319は開閉スイッチ(A)202がオフしてから開閉スイッチ(B)503がオフするまでの時間差から液晶表示部103の角速度を計算する。本計算した角速度に基づき、対物レンズ208の最適な退避(移動)距離と退避時間を求め、次のステップS12に進む。
S12のステップにおいて制御用マイコン319は光ディスク信号処理部316へ信号を送り、光ディスク信号制御部316は対物レンズ208をステップS11で求めた最適な退避距離を移動させるようにモータアンプ321へフォーカスアクチュエータ209のサーボ信号を送信する。モータアンプ321は受け取ったサーボ信号に基づきフォーカスアクチュエータ209を駆動させ、対物レンズ208を光ディスク205から遠ざかる方向へ最適距離移動させる。
次にS13のステップにおいて、S11のステップで求めた最適な退避時間が経過したかを判別する。経過していない場合は、まだ加えられた振動・衝撃が充分に減衰していないと考えられるので最適退避時間が経過するまで待つ。このように液晶表示部103が光ディスクカムコーダ本体203に衝突する前に対物レンズ208を光ディスク205より最適距離および最適時間遠ざけておくことにより、その後印加される衝撃・振動による光ディスク205と対物レンズ208との衝突を予防することができる。最適退避時間が経過した場合は次のステップS14へ進む。
ステップS14においては、最適退避時間が経過したことにより、液晶表示部103が光ディスクカムコーダ本体203に衝突したことによって発生した衝撃・振動が充分に減衰したと判断し、光ディスク205から遠ざけていた対物レンズ208をフォーカスアクチュエータ209を駆動させて元の位置に移動させる。
次にステップS15でレーザー発光を再開させ、光ディスク205からの読み込み、または光ディスク205への書き込みを再開する。
上記実施例1および実施例2において光ディスクカムコーダを例に挙げて説明したがこれに限るものではなく、開閉部の開閉により光ディスクドライブ部に衝撃や振動が加えられる情報記録再生装置であれば他の物でも適用可能である。
また、開閉部はヒンジにより支持されており、開閉は回転状であるとしたが、これに限るものでなく例えばスライド式の開閉部でも良い。
光ディスクカムコーダの斜視図 光ディスクカムコーダの液晶表示部近傍の断面図(1) 実施例1における光ディスクカムコーダの一例を示したブロック図 光ディスクカムコーダの液晶表示部近傍の断面図(2) 光ディスクカムコーダの液晶表示部近傍の断面図(3) 液晶表示部の角速度と光学ヘッドの移動距離との関係の一例を示したグラフ 液晶表示部の角速度と光学ヘッドの退避時間との関係の一例を示したグラフ 実施例1における対物レンズの制御を示したタイミングチャート 実施例1における制御の流れの一例を示したフローチャート 実施例2における光ディスクカムコーダの一例を示したブロック図 実施例2における制御の流れの一例を示したフローチャート
符号の説明
101…光ディスクドライブ部
102…撮像部
103…液晶表示部
202…角度A以下でオフする、ヒンジに内蔵された開閉スイッチ(A)
203…光ディスクカムコーダ本体
205…光ディスク
206…スピンドルモータ
208…対物レンズ
209…フォーカスアクチュエータ
311…カメラブロック
312…オーディオ入力部
313…ビデオ/オーディオエンコーダ
314…圧縮/伸長処理部
316…光ディスク信号処理部
317…プレイバックRAM
318…レコーディングRAM
319…制御用マイコン
320…アナログフロントエンド
321…モータアンプ
324…シークモータ
331…多重化処理部
332…ビデオ処理部
333…オーディオ処理部
352…トラッキングアクチュエータ
353…液晶制御部
354…レーザーダイオード
355…フォトダイオード
356…光学ヘッド
402…ヒンジ
403…棒状スイッチ
503…角度B以下でオフする、ヒンジに内蔵された開閉スイッチ(B)

Claims (3)

  1. 光ディスクに対して対物レンズを鉛直方向へ移動することができるアクチュエータを具備し、
    前記対物レンズが前記光ディスクに近接かつ対向して配置され、
    閉じた時に前記光ディスクまたは前記対物レンズの少なくとも一つに衝撃または振動を与え得る、表示装置を備えた開閉部を具備し、
    前記開閉部の変位により前記衝撃・振動の発生を事前に検知する開閉検知部を具備し、
    前記開閉検知部からの開閉情報により前記アクチュエータを駆動させ、前記衝撃または振動が前記対物レンズまたは光ディスクに印加されるより時間的前に前記対物レンズを前記光ディスクより鉛直かつ遠ざける方向へ移動させる機能を備え、
    前記開閉検知部が前記表示装置の表示オン/オフのスイッチを兼ねていること
    を特徴とする情報記録再生装置。
  2. 光ディスクに対して対物レンズを鉛直方向へ移動することができるアクチュエータを具備し、
    前記対物レンズが前記光ディスクに近接かつ対向して配置され、
    閉じた時に前記光ディスクまたは前記対物レンズの少なくとも一つに衝撃または振動を与え得る開閉部を具備し、
    前記開閉部の変位により前記衝撃・振動の発生を事前に検知する開閉検知部を具備し、
    前記開閉検知部からの開閉情報により前記アクチュエータを駆動させ、前記衝撃または振動が前記対物レンズまたは光ディスクに印加されるより時間的前に前記対物レンズを前記光ディスクより鉛直かつ遠ざける方向へ移動させる機能、および、
    前記開閉検知部は前記開閉部が変位する際の速度または角速度を検知し、前記速度情報または角速度情報により前記対物レンズを前記光ディスクより遠ざける方向へ移動させる移動距離または移動させている時間の少なくとも一つを制御する機能
    を備えたことを特徴とする情報記録再生装置。
  3. 請求項1または2に記載の情報記録再生装置において、前記開閉部は平面状表示装置であることを特徴とする情報記録再生装置。
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