JP4670341B2 - 3次元形状計測方法並びに3次元形状計測装置、3次元形状計測用プログラム - Google Patents

3次元形状計測方法並びに3次元形状計測装置、3次元形状計測用プログラム Download PDF

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本発明は、位相シフト法により計測対象物の3次元形状を計測する3次元形状計測方法並びに3次元形状計測装置、3次元形状計測用プログラムに関するものである。
従来、物体の3次元形状を計測する方法として位相シフト法が広く用いられている。位相シフト法は光切断法の一種であって、図8に示すように投影装置11により計測対象物13に特定のパターンを投影し、計測対象物13の表面で乱反射された投影像を投影装置11の投影光軸と異なる方向から撮像装置12で撮像し、この撮像装置12で撮像した画像を画像処理することで計測対象物13の3次元形状を計測するものである。
以下、位相シフト法の原理についてさらに詳しく説明する。
図9のフローチャートに示すように、まず、投影装置11から正弦波状に明度が変化する縞パターンを計測対象物13に投影し、この縞パターンの位相を、例えばπ/2ずつずらして撮像装置12で撮像するという手順(ステップ1〜ステップ6)を、縞パターンの位相が1周期分移動するまで複数回(最低3回、通常は4回以上)繰り返すことにより、図10(a)に示すような4枚の画像M1〜M4を得る。撮像された4枚の画像M1〜M4上の同じ位置p(x,y)での明度a0〜a3は、図10(b)に示すように、絶対的な明るさはその位置での表面性状や色などにより変化しても、相対的な明度差は必ず投影パターンの位相差分だけの変化を示すから、式1により正弦波の方程式を当てはめれば、その位置p(x,y)での投影されたパターンの相対位相値θpが求められる(図9におけるステップ7)。この処理を行って生成された位相復元画像を図11に示す。
図11に示す位相復元画像の各画素値(相対位相値)θpは、式1が逆正接関数からなることより明らかなように、投影縞パターンの1位相毎の値、すなわち−π〜πの間の値となるから、複数位相分投影された縞の絶対位相値(図10(a)において上端の縞を基準として−π〜0〜π〜2π〜3π…と表される絶対的な位相値)θaを求めるには(図9におけるステップ9)、縞次数n(上端から下方に向かって数えてn本目の縞であることを表す値)の縞が、撮像された各画像M1〜M4上でどの位置にあるかを推定する処理(図9におけるステップ8)が必要である。この処理を行って求められた縞次数n(=1,2,…)を位相復元画像に当てはめた画像を図12に示す。
そして、撮像された4枚の画像M1〜M4の各点p(x,y)において、相対位相値θpと縞次数nとを用いて、図13に示すように、上記絶対位相値θa(=θp+2nπ)を求める。この処理(図9におけるステップ9)を以下では「位相接続処理」と呼ぶ。位相接続処理によって求められた絶対位相値θaが等しい点を連結して得られる線(等位相線)が、光切断法における切断線と同じく計測対象物13をある平面で切断した断面の形状を表すから、この絶対位相値θaをもとに三角測量の原理により計測対象物13の3次元形状(画像各点での高さ情報)が計測できる。尚、位相接続処理を行って生成された絶対位相値θaの位相復元画像を図14に示す。
而して、図15に示すように正弦波縞の絶対位相値、すなわち縞パターンの投影に用いた実体格子A上の位置δと撮像装置12の撮像素子B上の結像点位置(画像上の座標)p(x,y)が特定できるので、投影装置11と撮像装置12の光学的な配置に基づいて三角測量の原理を表す式2により、画像上の点p(x,y)に対応する計測対象物13上の投影点P(X,Y,Z)の3次元空間での絶対的な座標値(X,Y,Z)を求めれば、図5に示すような計測対象物13の3次元形状を得ることができる(図9のステップ10)。但し、図15に示した三角測量の測定原理については従来周知であるから詳細な説明は省略する。
このように位相シフト法では、得られた画像の各点に対応する3次元座標が簡単な計算処理により求められるとともに高密度の3次元形状の計測データが最低3回の撮像により得られるため、1点あたりの計測時間で評価すると他の計測方法に比べて数倍から数万倍の速度での計測が可能になるという特長がある。
しかしながら、計測対象物13の表面に段差や穴があって縞と縞との境界(位相境界)が特定できない場合などには、縞次数nが正しく求められないために位相接続処理が困難になり、正しい距離が得られなくなるという問題(位相飛び問題)が発生するという欠点がある。また、位相シフト法は、なるべく多数の縞を投影し、撮影された画像上において投影縞のコントラストがなるべく高くなるように撮像することで高精度の計測が可能となるが、縞次数が多いと上記位相飛び問題が発生しやすく、高さ計測に必要な絶対位相値を得るのが困難になるという問題がある。
ここで、位相飛び問題について具体的に例を挙げて説明する。計測対象物の表面が理想的な乱反射面であって、かつ段差や穴が一切存在しないのであれば、図13における縞次数n=1のように相対位相値θpがπから-πへ変化する位置を位相境界として、その位置から見て位相が増加する側に現れる次の位相境界までを1本の縞とみなし縞次数nを求めればよい。しかしながら、実際には撮像装置12のノイズなどにより位相境界位置(図13における縞次数n=2とn=3との境界)では相対位相値θpの値がπから-π、-πからπへ数回入れ替わるようなデータが出現する場合が多く、このような単純な方法では位相接続がうまくいかないことが多い。また、図11や図12に示す例のように大きな段差がある場合には、例えば図12に示す縞次数n=4の縞は影によって3つに分断されているため、前記方法ではこれらが同じ次数の縞であることを認識できないので、正しい縞次数が求められない。
そこで従来より、位相飛び問題を解決する方法が種々提案されている(特許文献1〜4参照)。特許文献1に記載された方法では、位相境界位置を明示的に取得することを目的として、位相境界位置に画像的特徴が現れるようなスリット光や白黒縞状の補助パターンを計測対象物に投影することにより、段差や穴がある計測対象物に適用しやすいマルチスリット光切断法と、段差には弱いが高密度な高さ情報が求められる位相シフト法の双方の長所を活かし、段差や穴を含む場合にも高密度なデータを位相シフト法により取得するようにしている。また、特許文献2には、基準正弦波とその整数倍の波長をもつ正弦波を重畳させて投影する方法が記載されている。このように、波長の違う正弦波を用い、各々の波長で求められた相対的位相の情報を総合する方法を用いれば、位相境界位置を一意に得ることができる。
特開2001−124534号公報 特許3199041号公報 特開2004−108950号公報 特開2003−279329号公報
しかしながら、特許文献1および2に記載されている方法では、計測対象物を撮像する回数が増えてしまうという問題がある。位相シフト法では、短時間に撮像が完了するようにすれば、特に人体のように完全に固定することが困難な物体を計測対象とする場合に、撮影中に計測対象(人体)が移動してしまうことによる誤差の発生を防ぐことができるので、より少ない撮像回数で3次元形状を計測することが望ましい。
このような問題に対処する方法として、特許文献3には、RGBの3色の光で互いに初期位置が異なり且つ明度が階段状に変化する3通りの補助パターンと、基準用の白色光のパターンとを投影することによって縞次数の特定を容易に行えるようにする方法が記載されている。しかしながら、この方法では明度が階段状に変化する境界点を捉えるために基準用の白色パターンを撮影せねばならず、撮影枚数が最低1枚増えてしまうという問題がある。また、特許文献4には、波長の違う2つの成分の縞画像を投影することで投影回数を半分にするという方法が開示されている。しかしながら、この方法では投影する正弦波パターンの波長数だけの撮像素子を用いるので、同一の撮像素子で縞画像を撮影する場合とは異なり、撮像素子の感度バラツキを計測して補正する処理を行わないと正しい位相値が得られないという問題がある。さらに、太陽光はもとより屋内照明のほとんどが白色光であるので、白色光を用いて計測すると外乱光の影響によりコントラストが低下し、計測結果の誤差(ホワイトノイズ)が増加するという問題も生じる。
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、表面に段差や孔のある物体の3次元形状を外乱光による影響を抑制しつつ少ない撮像回数で計測することができる3次元形状計測方法並びに3次元形状計測装置、3次元形状計測用プログラムを提供することにある。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、光の明度が正弦波状に変化する縞パターンを計測対象物に投影し、縞パターンの投影方向と異なる方向から計測対象物を撮像した撮像画像を得る過程を、縞パターンの位相を一定間隔でずらしながら複数回実行し、前記複数回の過程で得られた複数枚の撮像画像における同一点での明度変化に基づいて縞パターンの位相値を演算するとともに該位相値から撮像画像上の各点における高さ情報を得ることで計測対象物の3次元形状を計測する3次元形状計測方法であって、撮像画像における縞次数を確定するための補助パターンを、縞パターンを投影する光の波長と異なる波長の光で縞パターンと同時に投影し、縞パターンと補助パターンが同時に投影された撮像画像を、光の波長に基づいて縞パターンが投影された画像と補助パターンが投影された画像に分離し、補助パターンが投影された複数枚の画像から縞次数を確定する3次元形状計測方法において、縞パターンおよび補助パターンの光の波長と異なる波長の光を略均一な明度で縞パターンおよび補助パターンと同時に投影して撮像し、撮像画像から当該略均一な明度の光の波長成分のみを含む画像を分離し、複数回の過程で得られる複数枚の当該画像から計測対象物の動きを検出するとともに検出した動きに基づいて計測対象物の高さ情報を補正することを特徴とする。
請求項の発明は、請求項の発明において、縞パターンを投影する光の波長を、380ナノメートルから590ナノメートルの範囲とすることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1又は2の発明において、補助パターンは、縞パターンの位相をずらして投影する各回毎に、縞パターンの周期に対して各回で異なる整数値を乗算した周期で明暗が反転するパターンであることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜の何れかの発明において、縞パターンの光の波長と、補助パターンの光の波長と、縞パターンおよび補助パターンの光の波長と異なる波長の光であり且つ略均一な明度で縞パターンおよび補助パターンと同時に投影される光の波長とが合成された光の波長が白色光となるように前記各波長を設定することを特徴とする。
請求項の発明は、上記目的を達成するために、請求項1〜の何れかに記載の3次元形状計測方法を実行する3次元形状計測装置であって、縞パターン並びに補助パターンを同時に計測対象物に投影する投影手段と、縞パターン並びに補助パターンが投影された計測対象物の画像を撮像する撮像手段と、撮像手段で撮像した撮像画像を画像処理することによって縞次数を確定し、確定した縞次数に基づいて縞パターンの位相値を演算するとともに該位相値から撮像画像上の各点における高さ情報を求める画像処理手段とを備えたことを特徴とする。
請求項の発明は、上記目的を達成するために、請求項1〜の何れかに記載の3次元形状計測方法をコンピュータに実行させる3次元形状計測用プログラムであって、投影装置により縞パターン並びに補助パターンを同時に計測対象物に投影させる手順と、縞パターン並びに補助パターンが投影された計測対象物の画像を撮像手段に撮像させる手順と、撮像手段で撮像した撮像画像を画像処理することによって縞次数を確定し、確定した縞次数に基づいて縞パターンの位相値を演算するとともに該位相値から撮像画像上の各点における高さ情報を求めさせる手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、位相シフト法を利用した3次元形状計測において必須となる正弦波状の縞パターンと、縞パターンの縞次数を確定するための補助パターンとを計測対象物に同時に投影して撮像することが可能であり、しかも、縞パターンを投影する光を特定周波数の単色光とすることで白色光に比較して外乱光の影響を抑制することができ、その結果、表面に段差や孔のある物体の3次元形状を外乱光による影響を抑制しつつ少ない撮像回数で計測することができる3次元形状計測方法並びに3次元形状計測装置、3次元形状計測用プログラムを提供することができるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明を実施形態により詳細に説明する。
図2は本実施形態の3次元形状計測装置の概略構成図である。この3次元形状計測装置は、互いに異なる波長の光で計測対象物に縞パターン並びに補助パターンを投影する投影装置1と、縞パターン並びに補助パターンが投影された計測対象物の画像を撮像する撮像装置2と、投影装置1および撮像装置2を制御するとともに撮像装置2で撮像した撮像画像に対して画像処理を行う制御装置3とで構成される。
投影装置1は、白色光源、白色光源の光をR、G、Bの単色光に分光する3枚の液晶パネル、これら3枚の液晶パネルで分光されたR、G、Bの単色光の光路を一致させる光学系などで構成された、いわゆる液晶プロジェクタである。また撮像装置2は、原色タイプのカラーフィルタを採用したCCD撮像素子、被写体の像をCCD撮像素子の撮像面に結像させる光学系、CCD撮像素子の出力を信号処理してR、G、Bの各単色光毎の画像データを得る信号処理回路などで構成された、いわゆる単板式のCCDカメラである。制御装置3は、CPU、メモリ、ディスプレイ、ハードディスクなどの記憶装置、入出力用の各種インタフェース等を具備する汎用のコンピュータ(ハードウェア)と、本発明に係る3次元形状計測方法をコンピュータに実行させる3次元形状計測用プログラム(ソフトウェア)とで構成される。尚、この3次元形状計測用プログラムは、磁気ディスクや光ディスクなどの記録媒体に記録するか、あるいはインターネットなどの電気通信回線を通じてコンピュータに提供される。投影装置1と制御装置3との間では、例えば、DVI(Digital Visual Interface)のような汎用のディスプレイ用インタフェースを介してパターン画像を伝送し、RS232CやIEEE488などの汎用の通信インタフェースを介して制御装置3から投影装置1の動作(光源の点灯・消灯や光量調整など)を制御している。また撮像装置2では各画素の画素値(明度)を量子化し、R、G、Bの各色毎に出力する機能を有しており、制御装置3では撮像装置2から出力されるR、G、Bのディジタル信号をディジタル信号入力用のインタフェースを介して取り込むとともに、RS232CやIEEE488などの汎用の通信インタフェースを介して撮像装置2の動作(撮像のタイミングなど)を制御している。
ところで、投影装置1によって計測対象物に投影される縞パターン並びに補助パターンは、汎用のアプリケーションソフト(例えば、画像加工用のレタッチソフトなど)を用いて予め作成され、制御装置3の記憶装置に格納されている。縞パターンPBは、図3(a)に示すように上下方向において青色の単色光の明度が正弦波状に変化するパターンであって、4種類の縞パターンPB1〜PB4は縞の位相が順次π/4ずつずらしてある。また補助パターンPR1〜PR4は、図3(b)に示すように赤色の単色光の明度が縞パターンPBiの周期を2i倍(i=1,2,3,4)した周期で明暗が反転するパターンである。図3(c)は、後述するように計測対象物の動きを検出するために縞パターンPBi並びに補助パターンPRiと同時に計測対象物に投影される動き検出用パターンPG1〜PG4であって、緑色の単色光の明度を均一としたものである。尚、このようなパターンは、画像をRGBの3原色のチャンネルに分解する機能、各チャンネル毎に明度を周期的に変化させる機能(グラデーション調整機能)、加工された3つのチャンネルを一つの画像に合成する機能を有した汎用のレタッチソフトなどを用いて作成可能である。
而して、縞パターンPBiと補助パターンPRiと動き検出用パターンPGi(i=1,2,3,4)を合成したパターン画像が制御装置3からインタフェースを介して投影装置1に伝送されると、投影装置1からは縞パターンPBi、補助パターンPRi、動き検出用パターンPGiがそれぞれ青色、赤色、緑色の波長の光で同時に計測対象物に投影されることになる。
次に、本実施形態の3次元形状計測装置の動作、すなわち、本発明に係る3次元形状計測方法について説明する。
まず、制御装置3のCPUで3次元形状計測用プログラムを実行することで3次元形状計測装置が動作を開始すると、記憶装置に格納されている最初のパターン画像(縞パターンPB1と補助パターンPR1と動き検出用パターンPG1を合成した画像)がCPUによってメモリの作業領域に読み出され、さらにディスプレイ用インタフェースを介して投影装置1に伝送され、投影装置1からは縞パターンPB1、補助パターンPR1、動き検出用パターンPG1がそれぞれ青色、赤色、緑色の波長の光で同時に計測対象物に投影される。パターン画像が投影装置1に伝送された後、CPUから撮像装置2に対して計測対象物の画像を撮像するコマンドが通信インタフェースを介して伝送される。撮像装置2では、制御装置3のCPUから上記コマンドを受け取ると計測対象物の画像を撮像してR、G、Bの各単色光毎の画像データを制御装置3に伝送する。制御装置3では、撮像装置2から受け取ったR、G、Bの画像データがCPUによってメモリの作業領域に格納された後、記憶装置に格納されている2つめのパターン画像(縞パターンPB2と補助パターンPR2と動き検出用パターンPG2を合成した画像)がメモリの作業領域に読み出され、さらにディスプレイ用インタフェースを介して投影装置1に伝送される。そして、最初の縞パターンPB1から位相がπ/4だけずれた縞パターンPB2と、縞パターンPB2の周期を4倍した周期で明暗が反転する補助パターンPR2と、動き検出用パターンPG2がそれぞれ青色、赤色、緑色の波長の光で同時に投影装置1から計測対象物に投影された状態で、制御装置3のCPUからコマンドを受け取った撮像装置2が計測対象物の画像を撮像してR、G、Bの各単色光毎の画像データを制御装置3に伝送し、撮像装置2から受け取ったR、G、Bの画像データがCPUによってメモリの作業領域に格納される。同様にして3つめのパターン画像(縞パターンPB3と補助パターンPR3と動き検出用パターンPG3を合成した画像)、4つめのパターン画像(縞パターンPB4と補助パターンPR4と動き検出用パターンPG4を合成した画像)が投影装置1から投影された状態で計測対象物の画像が撮像装置2で撮像され、撮像装置2で得られたR、G、Bの画像データがCPUによってメモリの作業領域に格納されると画像の取得処理が終了する。尚、この画像取得処理は、図9のフローチャートにおけるステップ1〜ステップ6の処理に対応するものである。
図4の(a)〜(d)は、計測対象物13を球体と仮定し、制御装置3のメモリの作業領域に格納された1回目〜4回目のR、G、Bの画像データDBi、DRi、DGi(i=1,2,3,4)を表している。制御装置3のCPUでは、作業領域に格納した4つの画像データDB1〜DB4(縞パターンPB1〜PB4が投影された計測対象物13を撮像した画像)に対して任意の位置p(x,y)における相対位相値θpを求める演算処理を行い、求められた相対位相値θpをメモリの作業領域に格納する。尚、相対位相値θpを求めるための演算処理は、従来技術で説明したものと共通であるから説明は省略する。
次に制御装置3のCPUでは、いわゆる空間コーディングの手法を用いて画像データDBiにおける各縞の縞次数nを確定する演算処理を行う。図1(a)は縞パターンPBiを投影して撮像された画像データDBiの明度変化、(b)〜(e)は補助パターンPRi(i=1,2,3,4)を投影して撮像された画像データDRiの明度変化をそれぞれ示しており、制御装置3のCPUでは、画像データDBiの任意の位置においてi番目の画像データDRiの同位置における明度が明るいときは1、暗いときは0の明度コードを下位iビット目に代入した縞次数コードを作成する(図1(f)参照)。例えば、図1における左端の縞では1回目から4回目の画像データDR1〜DR4の明度コードが全て0となるから縞次数コードは0x0000となり、その隣(左から2番目)の縞では1回目の画像データDR1の明度コードのみが1で他の画像データDR2〜DR4の明度コードが全て0となるから縞次数コードは0x0001となり、結局、縞次数コードとして下位4ビットの値が0000〜1111の16通りの値で求められ、さらに下位4ビットの値を10進数に変換すれば、16個の縞の縞次数n(=0〜15)を一意に確定することができる(図1(g)参照)。尚、青色および赤色以外の波長、例えば緑色の波長の光により、i回目の撮像時における明度が縞パターンPBiの周期を2i+4倍(i=1,2,3,4)した周期で明暗が反転するパターンを同時に投影して撮像すれば、28=256通りの位相の縞次数を一意に確定することが可能であり、解像度の高い光学系を用いて密な縞パターンを投影する場合でも位相飛びが生じない計測が可能になる。
上述のようにして縞次数を確定した後、CPUでは縞次数と相対位相値θpから絶対位相値θaを求める演算処理を行い、さらに絶対位相値θaをもとに三角測量の原理により画像各点での高さ情報(3次元空間における各点の座標値)を求め、その座標値を計測対象物13の3次元形状データとして記憶装置に格納する。但し、縞次数と相対位相値θpから絶対位相値θaを求める演算処理、並びに絶対位相値θaをもとに画像各点の3次元空間における座標値を求める演算処理は従来技術で説明したように周知であるから説明を省略する。尚、従来例と同様に、画像上の点p(x,y)に対応する計測対象物13上の投影点P(X,Y)の3次元空間での絶対的な座標値を求めれば、図5に示すような計測対象物13の3次元形状を得ることができる。
このように本実施形態によれば、位相シフト法を利用した3次元形状計測において必須となる正弦波状の縞パターンと、縞パターンの縞次数を確定するための補助パターンとを計測対象物に同時に投影して撮像することが可能であるから、短時間で撮像を完了することができ、人体のように完全に固定することが困難な物体を計測する場合でも、計測対象物の動きにより画像間で位置ずれが発生し計測に誤差が生じるのを抑制することができる。しかしながら、縞パターンPBiにおける縞次数nを増やすにつれて計測対象物の動きによる位置ずれの影響が大きくなるから、本実施形態では、縞パターンPBi並びに補助パターンPRiと同時に動き検出用パターンPGiを計測対象物に投影することにより画像間での位置ずれを能動的に検出して補正するようにしている。
すなわち、動き検出用パターンPGiを投影して得られる画像データDGiは、図4に示すように単純な濃淡画像であるので、制御装置3のCPUでは、画像データDGi間における計測対象物のオプティカルフローを求めることによって計測対象物の動き(動いた向きと移動量)を検出する。ここで、オプティカルフローを求めるには勾配法などの従来周知の手法を用いることが可能であるから、詳細については説明を省略する。但し、計測対象物の動きをさらに精密に検出するためには、オプティカルフローを求める方法に代えて、1回目の画像データDG1をテンプレートとして2〜4回目の画像データDG2〜DG4を少しずつ位置をずらして重ね合わせ、重なり合った画素値の相互相関値を求めて最も高い相関値を示す位置を検出する方法、いわゆる正規化相関パターンマッチング法を用いることが望ましい。そして、1回目の画像データDG1を基準としてi回目(i=2〜4)の画像データDG2〜DG4で計測対象物が位相単位でdθiだけ移動したことが検出されると、制御装置3のCPUでは、画像データDBiに対して任意の位置p(x,y)における相対位相値θpを求める際に、式1の代わりに下記の式3を用いることで計測対象物の動きによる位置ずれを補正することができる。
ところで、本実施形態では縞パターンPBiを投影する光として波長が約450nmの青色光を用いているが、この光の波長として380nmから590nmの範囲内で任意に選択可能であり、かかる範囲内の波長の光で縞パターンPBiを投影することには、以下のような利点がある。
図6に示すように、人体の皮膚は表面から角質層121、カロチン層122、メラニン層123、真皮層124によって形成されているが、角質層121からメラニン層123までは極めて薄く且つ毛細血管が分布しておらず半透明であり、その下の真皮層124は角質層得121等に比べて厚く且つ毛細血管が分布している。紫外光および赤外光125は真皮層124を通過して人体の深部まで透過してしまう上、特に赤外光では体温による輻射を伴うという特性がある。また、可視光でも赤色光126は半透明である角質層121、カロチン層122、メラニン層123を透過して真皮層124で散乱され易いという特性がある。このため、紫外光、赤外光、赤色光を用いて縞パターンを投影すると、縞パターンの光が皮膚の深部で散乱するために画像に波形歪みが生じやすい。位相シフト法では物体の表面で乱反射された投影光の明度に基づいて計測を行うので、このように計測対象物を透過しやすい波長の光で縞パターンを投影することは好ましくない。これに対して、黄色から紫色に至る波長の短い可視光127,128は大半が皮膚表面で反射され、一部透過する成分も角質層121からメラニン層123までの浅い位置で大部分が散乱するので、上述のような波形歪みが生じにくく、高精度な計測が可能になるのである。
また、縞パターンを投影する光の波長として外乱光の影響が少なくなるような波長を選択すれば、撮像される画像のコントラストを向上させて一層精度を高めることができる。例えば、本実施形態の3次元形状計測装置は、主な用途が人体や数10cm〜数m程度の物体の3次元形状計測であって、基本的に屋内での使用を想定しているから、通常屋内照明に用いられている蛍光灯の光が外乱光として存在することが多いと考えられる。現在市販されている白色蛍光灯についてスペクトル分布を計測したところ、およそ3〜4つの強いピーク波長が存在し、特に435nm(紫に近い青)と545nm(緑)の波長に強いピークが存在するから、これらの波長を除外した波長の光でパターンを投影すれば、殆ど暗室で撮像したときと同じ程度の高いコントラストの画像を得ることができる。また、白熱灯の場合は蛍光灯に比べて広い波長域に渡ってスペクトルが分布しているが、そのうちでオレンジから赤にかけての波長域が最も強度が大きく、青などの短い波長域のスペクトルは少ないので、青色の光でパターンを投影することにより白熱灯の照明下でもある程度は外乱光の影響を除去することができる。
また、本実施形態の3次元形状計測装置は人体あるいは工業製品等を計測してコンピュータ・グラフィック(CG)等に利用する用途を想定しているが、こういった用途では3次元形状データに加えて、テクスチャマッピングに用いるための計測対象物のカラー画像が同時に計測され、かつ当該カラー画像と3次元形状データとの対応関係が得られていることが望ましい。
そこで本実施形態では、縞パターンPBi、補助パターンPRi、動き検出用パターンPGiを投影する光としてB、R、Gの3原色の光を用いることにより、各パターン毎に得られる画像データDBi、DRi、DGiからパターンを消去した画像を合成し、さらにパターンが消去された3種類の波長の画像データを合成することによって、平坦な(パターンのない)白色光照明を計測対象物に照射してカラーカメラで撮像したときと同じカラー画像を得るようにしている。
このようなカラー画像は、制御装置3のCPUで以下のような演算処理を行うことで得られる。
まず縞パターンPBiの投影画像であるBチャンネルの画像データDBiは、正弦波状の縞の位相が各画像データDBi間でπ/4ずつ変化しているので、下記の式4により、各画素において4回分の画像データDB1〜DB4における明度を平均化したBチャンネルの合成画像を生成すれば、正弦波状の縞が消えて青色の平坦光を投影したのと同じ画像が取得できる。
次に補助パターンPRiの投影画像であるRチャンネルの画像データDRiは、二値のパターンを投影して撮像されているので、下記の式5により、各画素において4回分の画像データDR1〜DR4のうち最大の明度を画素値としたRチャンネルの合成画像を生成すれば、矩形波のパターンが消えて赤色の平坦光を投影したのと同じ画像が取得できる。
また、動き検出用パターンPGiの投影画像であるGチャンネルの画像データDGiは、平坦光を投影して撮像されているので、4回分の画像データDG1〜DG4のうち任意の回の画像データDGiを用いるか、あるいは、下記の式6により、4回分の画像データDG1〜DG4の画素値を平均化した画像をGチャンネルの合成画像として取得すればよい。
そして、式4〜式6により求められた、RGB3原色の画像の画素値R(x,y),G(x,y),B(x,y)を加色混合により合成すれば、白色光照明を計測対象物に投射してカラーカメラで撮影したのと同じカラー画像が取得できる。このカラー画像は、計測に用いた画像そのものから合成されているので、撮影された画像上の点p(x,y)に対して3次元形状データの点P(X,Y,Z)ごとにR、G、Bのカラー情報が与えられるため、3次元形状データとテクスチャマッピング用の画像データの位置合わせを行う必要がなく簡単にカラーテクスチャ付きの3次元CG画像が生成できる。
なお、上述のようにカラー画像を合成する際、式4〜式6に示すように、R、B、Gの各チャンネルの画素値に対して各々異なる重み係数Wr,Wg,Wbやベース輝度Br,Bg,Bbにより変換を行うことによって、ホワイトバランスや全体の輝度値、コントラストを調整して自然な色合いとコントラストをもったカラー画像を生成することが可能となる。但し、上記方法を用いるためには、補助パターンPRiにおいて、全ての位置で4回の投影のうち少なくとも1回は最大明度での照射が生じるようなパターンを投影せねばならないことは自明である。例えば、上述のように周期の異なる矩形波を用いた空間コーディングを行う場合、空間コードが0x0000(全て明暗の暗側)であるような領域が生じないようにせねばならない。
ところで本実施形態では、補助パターンPRiとして投影回毎に周期が異なる矩形波のパターンを用いて空間コーディング法により縞次数を確定するようにしているが、比較的平坦で段差や穴がさほど大きくなく、位相飛びが起きにくいような計測対象物である場合には、特許文献1に記載されているように、単純に正弦波縞の1位相ごとに明暗が反転するパターンや、位相境界位置にスリット状の光が投影されるようなパターンを補助パターンとして投影しても構わない。
また、本実施形態では投影装置1として液晶プロジェクタを用いる構成としたが、図7に示すように投影する光の波長を反射し且つ他の波長の光を透過するダイクロイックミラー等の分光装置11A、11Bを用いて、投影する波長ごとに設けられた複数の投影装置10A、10B、10Cの光を1つの光束に合成して投影する構成としてもよい。このような構成は、(1)パターンごとに個別のパターン表示装置を用いることで高い解像度のパターンを投影したい場合、(2)液晶のような可変表示装置ではなく、実体格子(パターンが印刷された透明板など)を機械的手段により移動させる構成を採用する場合、(3)投影光源に発光ダイオードなどの単色光の光源を利用する場合、(4)外乱光の影響を除きたい、対象物表面の色に合わせたい等、RGB以外の特定の単色光を用いて投影を行いたい場合、に特に有効である。
尚、縞パターンと補助パターンの光の波長を異ならせる場合、少なくとも撮像装置2において2つのパターンが分離可能な程度の波長差を有しておればよく、仮に投影装置1の分光能力が撮像装置2の分光能力よりも低いとすれば、投影装置1(あるいは、上記分光装置11)において分光可能な最小限の波長差以上の波長差を有しておればよい。
ところで、本実施形態では1台の制御装置3によって投影装置1と撮像装置2を制御する構成としているが、これに限らず、投影装置1と撮像装置2をそれぞれ制御装置で個別に制御する構成としても構わない。かかる構成によれば、一方の制御装置の制御の元で撮像装置2が撮像と画像データの転送を行っている間に、他方の制御装置から投影装置1に出力する次の投影パターンの読み込みを行うことができるから、投影と撮像の時間間隔を短くして計測時間が短縮できるという利点がある。また、撮像装置2から画像の取り込みを行うための制御装置と、画像処理を行うための別の制御装置とを備える構成とすることも可能である。かかる構成によれば、時系列で続けて何度も3次元形状計測を行うような場合、一方の制御装置で画像の取り込みを行っている間に別の制御装置により画像処理を行うことができるから、3次元形状データを取得する時間を短縮することができる。さらに、複数台の制御装置で画像処理を並列処理する構成とすれば、図9に示すように縞パターンから局所位相値θpを演算する処理(ステップ7)と補助パターンの解析により縞次数nを推定する処理(ステップ8)は逐次行う構成となっているので、ステップ7とステップ8の処理がそれぞれ別の制御装置により並列で実行することができ、画像処理時間を短縮することができる。また、ステップ9、ステップ10の処理も各画素ごとに独立して処理を行うことができるので、画像を分割して複数の制御装置により画像処理を行うことで画像処理時間を短縮することができる。ここで、3次元の形状データを画像処理するには長時間を有するので、上述した構成を採用することによって画像処理時間を短縮すれば、得られた画像データをリアルタイムで観察する場合に特に有効となる。
また、制御装置3を投影装置1及び撮像装置2とは別の場所に設置し、通信回線等を介して画像データを制御装置3に転送する構成とすれば、計測対象物を遠隔監視することができる。あるいは、制御装置3の記憶装置が破壊されるような環境(例えば、強い磁気・電磁波・放射線が存在する場所)に計測対象物が設置されている場合、画像データを安全な場所にある制御装置3に転送して処理を行うことができるので、特に有効となる。さらに、複数の撮像装置2及び投影装置1を異なる場所に設置し、これらの撮像装置2で撮像して得られた3次元形状データを制御装置3で統合することにより、計測対象物を広い角度(例えば180度以上)にて3次元計測して画像表示することが可能となる。
本実施形態の動作説明用の波形図である。 同上の構成図である。 (a)〜(c)は同上に用いる縞パターン、補助パターン、動き検出用パターンの説明図である。 (a)〜(d)は同上において縞パターン、補助パターン、動き検出用パターンを投影して撮像した1回目〜4回目の各画像データの説明図である。 同上の計測対象物の3次元形状計測結果を示す図である。 人体の皮膚の構造を説明するための断面図である。 同上における他の投影装置の構成図である。 従来の3次元形状計測装置の構成図である。 同上の動作説明用のフローチャートである。 位相シフト法の原理を説明するための説明図である。 同上による位相復元画像を示す図である。 同上における位相飛び問題を説明するための説明図である。 同上における位相飛び問題を説明するための説明図である。 同上によって得られる絶対位相値の復元画像である。 絶対位相値をもとにして三角測量の原理により計測対象物上の投影点の3次元空間での絶対的な座標値を求めるための説明図である。
符号の説明
1 投影装置
2 撮像装置
3 制御装置

Claims (6)

  1. 光の明度が正弦波状に変化する縞パターンを計測対象物に投影し、縞パターンの投影方向と異なる方向から計測対象物を撮像した撮像画像を得る過程を、縞パターンの位相を一定間隔でずらしながら複数回実行し、前記複数回の過程で得られた複数枚の撮像画像における同一点での明度変化に基づいて縞パターンの位相値を演算するとともに該位相値から撮像画像上の各点における高さ情報を得ることで計測対象物の3次元形状を計測する3次元形状計測方法であって、撮像画像における縞次数を確定するための補助パターンを、縞パターンを投影する光の波長と異なる波長の光で縞パターンと同時に投影し、縞パターンと補助パターンが同時に投影された撮像画像を、光の波長に基づいて縞パターンが投影された画像と補助パターンが投影された画像に分離し、補助パターンが投影された複数枚の画像から縞次数を確定する3次元形状計測方法において、縞パターンおよび補助パターンの光の波長と異なる波長の光を略均一な明度で縞パターンおよび補助パターンと同時に投影して撮像し、撮像画像から当該略均一な明度の光の波長成分のみを含む画像を分離し、複数回の過程で得られる複数枚の当該画像から計測対象物の動きを検出するとともに検出した動きに基づいて計測対象物の高さ情報を補正することを特徴とする3次元形状計測方法。
  2. 縞パターンを投影する光の波長を、380ナノメートルから590ナノメートルの範囲とすることを特徴とする請求項1記載の3次元形状計測方法。
  3. 補助パターンは、縞パターンの位相をずらして投影する各回毎に、縞パターンの周期に対して各回で異なる整数値を乗算した周期で明暗が反転するパターンであることを特徴とする請求項1又は2記載の3次元形状計測方法。
  4. 縞パターンの光の波長と、補助パターンの光の波長と、縞パターンおよび補助パターンの光の波長と異なる波長の光であり且つ略均一な明度で縞パターンおよび補助パターンと同時に投影される光の波長とが合成された光の波長が白色光となるように前記各波長を設定することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の3次元形状計測方法。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の3次元形状計測方法を実行する3次元形状計測装置であって、縞パターン並びに補助パターンを同時に計測対象物に投影する投影手段と、縞パターン並びに補助パターンが投影された計測対象物の画像を撮像する撮像手段と、撮像手段で撮像した撮像画像を画像処理することによって縞次数を確定し、確定した縞次数に基づいて縞パターンの位相値を演算するとともに該位相値から撮像画像上の各点における高さ情報を求める画像処理手段とを備えたことを特徴とする3次元形状計測装置
  6. 請求項1〜4の何れかに記載の3次元形状計測方法をコンピュータに実行させる3次元形状計測用プログラムであって、投影装置により縞パターン並びに補助パターンを同時に計測対象物に投影させる手順と、縞パターン並びに補助パターンが投影された計測対象物の画像を撮像手段に撮像させる手順と、撮像手段で撮像した撮像画像を画像処理することによって縞次数を確定し、確定した縞次数に基づいて縞パターンの位相値を演算するとともに該位相値から撮像画像上の各点における高さ情報を求めさせる手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする3次元形状計測用プログラム。
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