JP4669682B2 - 組合せ計量装置 - Google Patents

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本発明は、計量した塊状の被計量物を包装機へ投入する組合せ計量装置に関する。
組合せ計量装置で計量されて所定重量とされた菓子類等の被計量物は、包装機によって袋詰めされるのが一般的である。このような被計量物の計量及び袋詰めを行う従来のシステムの一例を図8に示す。図8(a)は、同システムの上面視における外観図であり、図8(b)は、側面視における外観図である。このシステムは、主として、被計量物が設定された重量になるように組合せ計量を行う組合せ計量装置1と、組合せ計量装置1により所定量とされた被計量物を袋詰めする包装機2と、組合せ計量装置1および包装機2を操作するとともに、それらの運転速度等の設定値を表示するための操作設定表示器3とを備えている。また、図9はこのシステムに用いられる組合せ計量装置1の一例を示す外観図である。
このシステムでは、組合せ計量装置1の下方に包装機2が設置され、組合せ計量装置1が計量した被計量物を包装機1で包装する。
まず、図9に示す組合せ計量装置1では、被計量物が、図示されない供給装置によって組合せ計量装置1の上方に搬送されてきて、振動装置11aを有する分散フィーダ11上に載せられる。そして、分散フィーダ11の振動によって放射状に分散されて、振動装置12aを有するリニアフィーダ12を介して円状に複数配置された供給ホッパ13に被計量物が送られる。各供給ホッパ13の下方に位置する計量ホッパ14が空の場合に、各供給ホッパ13の被計量物が計量ホッパ14に投入され、ロードセル等の重量センサにより各計量ホッパ14内の被計量物の重量が計測される。また、各計量ホッパ14の下方に位置するメモリホッパ15が空の場合に、各計量ホッパ14の被計量物がメモリホッパ15に投入される。組合せ演算により計量ホッパ14およびメモリホッパ15の中から排出されるべきホッパ(以下、排出ホッパ)が決定され、その排出ホッパから被計量物が集合シュート16上へ排出される。被計量物は集合シュート16上を滑って集合ファンネル17へ集められて塊状となって排出口17aから包装機2へ排出される。
包装機2では、袋を製造しながら、この袋に組合せ計量装置1から排出されてきた被計量物を充填して包装する。この包装機2は、例えば図1に示すような構成を有し、包材のロールから引き出されたシート状の包材50が、フォーマ52によってチューブ51に巻かれて筒状に成形され、プルダウンベルト機53により吸着されて下方に送られ、筒状にされた包材50の重ねられた縦の縁が縦シール機54によりシール(溶着による封止)される。そして、計量された被計量物がチューブ51を通って筒状の包材50内に充填され、チューブ51の下方に配置される横シール機55により先行する袋の上端と後続の袋の下端とにまたがって横方向のシール(溶着による封止)が行われる。この横方向のシールが行われることにより、先行する袋は、前回での横方向のシールにより下端は封止されているので上下がシールされた完全な袋となる。そして、横シール機55に内蔵されているカッターにより横方向のシール部分の中央が切断されて、先行する袋と後続の袋とが分離される。
このシステムにおいて、生産性を向上させるため、包装機2の運転速度を速くすると、横シール機55によるシールから次のシールまでのサイクル時間が短くなり、組合せ計量装置1から排出された塊状の被計量物が1つの袋に入ってしまうまでに横方向のシールが行われると、そのシール部分に被計量物の噛み込みが生じる。この噛み込みを防止するために、包装機2での制御により横方向のシールの時間間隔を長くする方法がある(例えば、特許文献1,2参照)。
一方、包装機2での噛み込みが発生するのは、組合せ計量装置1から塊として排出される被計量物の先端から終端までの長さ(以下、塊状の被計量物の長さ)が長くなり、被計量物が落下して袋内に完全に収まるまでの時間が長くなるからである。例えば、図9の組合せ計量装置1のように、メモリホッパ15を備えている場合、計量ホッパ14とメモリホッパ15の集合シュート16に対する設置位置が異なり、計量ホッパ14から排出された被計量物が通過する排出口17aまでの距離とメモリホッパ15から排出された被計量物が通過する排出口17aまでの距離とが異なるため、計量ホッパ14とメモリホッパ15のゲートを同時に開いて集合シュート16上へ被計量物を排出すると、排出口17aまでの到達時間が異なり、被計量物がばらけて塊状の被計量物の長さが長くなる。このような問題を解決するために、各ホッパより排出口に到達するまでの時間に基づいて、各ホッパのゲートを開くタイミングに時間差を設けて、被計量物が排出口に同時に到達するようにしているものもある(例えば、特許文献3参照)。
特開2003−72720号公報 特開2003−11927号公報 特開平4−152224号公報
しかしながら、包装機での噛み込みを防止するために、包装機の横方向のシールの時間間隔を長くする場合は、包装機の包装能力を低下させることになり、結果的に生産性を低下させることになる。
また、被計量物が排出口に同時に到達するように各ホッパのゲートを開くタイミングに時間差を設けた場合でも、排出されるホッパの組合せによって塊状の被計量物の長さに差が生じる。例えば、排出されるホッパの数が多く、それらの排出されるホッパが位置的に偏っていない場合には、集合シュートを滑りやすいので、塊状の被計量物の長さは短くなるが、排出されるホッパの数が少ない場合には、被計量物が偏って落ちるので、跳ねたり踊ったりして、全部が排出口から落下する時間が長くなり、塊状の被計量物の長さも長くなる。さらには、集合シュートの内面の仕上げ具合による滑りやすさのばらつき、および同内面の傾斜のばらつきが原因となって、排出されるホッパの組合せによって塊状の被計量物の長さに差が生じる。また、各ホッパから排出された被計量物同士の干渉(特に、集合シュートが各ホッパごとに分割されていない場合には、隣同士のホッパから排出されるとぶつかりあって跳ねる)が原因となって、排出されるホッパの組合せによって塊状の被計量物の長さに差が生じる。このように塊状の被計量物の長さに差が生じるということは、長さの長い塊状の被計量物が発生し、生産性を向上させるために包装機の運転速度を速くした場合に噛み込みが発生する原因になる。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、包装機での包装能力を低下させることなく、かつ包装機での噛み込みを防止することができる組合せ計量装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の組合せ計量装置は、被計量物が投入される複数のホッパと、前記複数のホッパの中から排出すべきホッパの組合せを決定し、包装機からの排出要求信号に応答して、前記決定した組合せの前記ホッパから被計量物を排出させるとともに、前記包装機へ排出完了信号を出力する制御手段と、前記複数のホッパの下方に配設され、前記ホッパから排出される被計量物を集合させて塊状にし下部に設けられた排出口から前記包装機で製袋される袋の中へ落下させるための集合シュートと、前記集合シュートの前記排出口において塊状の前記被計量物の先端が通過してから終端が通過するまでの通過時間を測定する測定手段と、前記制御手段で決定される前記排出すべきホッパの組合せに対応させて、この組合せのホッパから排出されかつ前記測定手段で測定される前記塊状の被計量物の通過時間を記憶するとともに、この記憶される前記通過時間と既に記憶済みの前記通過時間に基づいて算出され前記ホッパの組合せにおける前記塊状の被計量物の通過時間を代表する1つまたは複数の値を被判定通過時間候補として前記ホッパの組合せに対応させて記憶する第1の記憶手段と、前記包装機が所定の運転速度で運転中に前記制御手段からの前記排出完了信号に応答して前記塊状の被計量物が収納される袋の上端を封止する際に、この封止した部分に前記塊状の被計量物の噛み込みが発生した場合の前記測定手段で測定された前記塊状の被計量物の通過時間を、前記包装機の前記所定の運転速度における非許容通過時間として記憶する第2の記憶手段とを備え、前記制御手段は、前記複数のホッパの中から、投入されている被計量物の計量値の合計が目標重量に対して許容範囲となるホッパの組合せを求める第1の組合せ演算を行い、前記第1の記憶手段の記憶内容を参照し前記第1の組合せ演算により求められたホッパの組合せに該当する組合せに対応して記憶されている前記被判定通過時間候補の1つを被判定通過時間として用い、前記被判定通過時間と、前記第2の記憶手段に記憶されている前記包装機の現在の運転速度における非許容通過時間とに基づいて、前記第1の組合せ演算により求められたホッパの組合せを前記排出すべきホッパの組合せにするか否かを決定する。
本発明において、前記制御手段は、前記被判定通過時間が、前記第2の記憶手段に記憶されている前記包装機の現在の運転速度における非許容通過時間未満である場合には、前記第1の組合せ演算により求められたホッパの組合せを前記排出すべきホッパの組合せに決定し、前記被判定通過時間が前記包装機の現在の運転速度における非許容通過時間以上である場合には、前記被判定通過時間が前記包装機の現在の運転速度における非許容通過時間以上となるホッパの組合せを除いて、投入されている被計量物の計量値の合計が目標重量に対して許容範囲となるホッパの組合せを求める第2の組合せ演算を行い、前記第2の組合せ演算により求められたホッパの組合せを前記排出すべきホッパの組合せに決定する。
本発明の構成によれば、第1の組合せ演算で求めたホッパの組合せにおける被判定通過時間が、現在の包装機速度における非許容通過時間以上である場合には、その組合せのホッパを排出ホッパに設定すると包装機で噛み込みが発生する可能性が高いため、被判定通過時間が現在の包装機速度における非許容通過時間以上となる組合せを除く第2の組合せ演算を行い、その結果、得られた組合せのホッパを排出ホッパとすることで、包装機の包装能力を低下することなく、包装機での噛み込みを防止することができ、生産性を向上させることが可能となる。
また、本発明において、前記制御手段は、前記第2の組合せ演算を行った結果、求められるべきホッパの組合せが無かった場合に、投入されている被計量物の計量値の合計が目標重量に対して許容範囲となるホッパの組合せを求める第3の組合せ演算を行い、前記第3の組合せ演算により求められたホッパの組合せを前記排出すべきホッパの組合せに決定するとともに、前記第1の組合せ演算または第2の組合せ演算により求められたホッパの組合せを前記排出すべきホッパの組合せに決定した場合に比べて前記排出完了信号を前記包装機へ出力するタイミングを遅らせることが好ましい。
この構成によると、被判定通過時間が現在の包装機速度における非許容通過時間以上となる組合せを除く第2の組合せ演算を行った結果、組合せが無かった場合には、第2の組合せ演算で設けた制限を外して第3の組合せ演算を行い、それにより求められた組合せのホッパを排出ホッパとし、排出完了信号を遅らせて出力することで、包装機の包装能力は一時的に低下することになるが、包装機での噛み込みを防止することができる。
さらに、前記制御手段が前記第3の組合せ演算により求められたホッパの組合せを前記排出すべきホッパの組合せに決定した場合に、警報を発する手段を設けてもよい。これにより、一時的に生産能力が落ちていることを知らせることができる。
また、本発明において、前記第1の記憶手段は、それぞれのホッパの組合せにおいて、前記被判定通過時間候補として前記塊状の被計量物の通過時間の最大値を記憶し、前記制御手段は、前記被判定通過時間として、前記塊状の被計量物の通過時間の最大値を用いることが好ましい。これにより、包装機での噛み込みの発生を高精度に防止でき、安全性が高くなる。
さらに、前記第1の記憶手段は、それぞれのホッパの組合せにおいて、前記被判定通過時間候補として前記塊状の被計量物の通過時間の最大値に加え、前記通過時間の最小値及び/又は平均値を記憶し、前記制御手段で用いる前記被判定通過時間を、前記塊状の被計量物の通過時間の最大値から最小値または平均値に変更するようにしてもよい。この構成によれば、被判定通過時間を通過時間の最大値から最小値または平均値に変更することで、被判定通過時間を通過時間の最大値としている場合に比べ、安全性の面では劣るが、被判定通過時間が現在の包装機速度における非許容通過時間未満となる組合せを増やすことができ、第1の組合せ演算および第2の組合せ演算により得られる組合せのホッパを排出ホッパとする率が高められる。
また、本発明において、第3の記憶手段を設け、前記制御手段は、前記第1の記憶手段が、前記排出すべきホッパの組合せに対応させて前記塊状の被計量物の通過時間と1つまたは複数の前記被判定通過時間候補とを記憶する度に、前記排出すべきホッパの組合せについて、前記被判定通過時間として用いる前記被判定通過時間候補を、前記第2の記憶手段に既に記憶されている前記包装機のそれぞれの運転速度における非許容通過時間と比較し、前記被判定通過時間候補が前記包装機の任意の運転速度において前記非許容通過時間以上である場合には、前記包装機の任意の運転速度において前記塊状の被計量物の噛み込みが発生する可能性が高い旨を前記第3の記憶手段に記憶させ、前記被判定通過時間候補が前記包装機の任意の運転速度において前記非許容通過時間未満である場合には、前記包装機の任意の運転速度において前記塊状の被計量物の噛み込みが発生する可能性が低い旨を前記第3の記憶手段に記憶させるようにするとともに、前記制御手段は、前記第1の組合せ演算を行った後、前記第1および第2の記憶手段に代えて前記第3の記憶手段の記憶内容を参照し、前記第1の組合せ演算により求められたホッパの組合せに該当する組合せについて前記包装機の現在の運転速度において前記塊状の被計量物の噛み込みが発生する可能性が低い旨が記憶されている場合には、前記第1の組合せ演算により求められたホッパの組合せを前記排出すべきホッパの組合せに決定し、前記包装機の現在の運転速度において前記塊状の被計量物の噛み込みが発生する可能性が高い旨が記憶されている場合には、前記包装機の現在の運転速度において前記塊状の被計量物の噛み込みが発生する可能性が高い旨が記憶されているホッパの組合せを除いて、投入されている被計量物の計量値の合計が目標重量に対して許容範囲となるホッパの組合せを求める第2の組合せ演算を行い、前記第2の組合せ演算により求められたホッパの組合せを前記排出すべきホッパの組合せに決定するようにしてもよい。
この構成によれば、第2の記憶手段に包装機の任意の運転速度における非許容通過時間が記憶されている場合に、包装機を噛み込みが発生することのない低速で運転して、第1の記憶手段および第3の記憶手段にそれぞれのデータを記憶させることができる。
本発明は、以上に説明した構成を有し、包装機での包装能力を低下させることなく、かつ包装機での噛み込みを防止することができる組合せ計量装置を提供することができるという効果を奏する。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態における組合せ計量装置と包装機とで構成されるシステムの構成を示す概略図である。また、本実施の形態における組合せ計量装置と包装機とで構成されるシステムの外観は、図8に示す従来構成と略同じである。また、本実施の形態における組合せ計量装置の外観は、図9に示す従来構成と略同じである。外観上での従来構成との相違は、図1に示すように組合せ計量装置1の排出口17aに、被計量物を検出する被計量物検出センサ4が設けられていることである。
本実施の形態の組合せ計量装置1は、図1に示すように、上部に図示されない供給装置から供給される被計量物を、振動装置11aによる振動によって放射状に分散させる円錐形の分散フィーダ11が設けられている。分散フィーダ11の周囲には、分散フィーダ11から送られてきた被計量物を、振動装置12aによる振動によって各供給ホッパ13に送りこむためのリニアフィーダ12が設けられている。リニアフィーダ12の下方には、複数の供給ホッパ13、計量ホッパ14及びメモリホッパ15がそれぞれ対応して設けられ、円状に配置されている。供給ホッパ13はリニアフィーダ12から送りこまれた被計量物を受け取り、その下方に配置された計量ホッパ14が空になるとゲートを開いて投入する。計量ホッパ14にはロードセル等の重量センサ30(図2)が取り付けられており、この重量センサ30が計量ホッパ14内の被計量物の重量を計測する。ここでは、計量ホッパ14は、その保持している被計量物をメモリホッパ15と集合シュート16へ選択的に排出可能な構成になっている。メモリホッパ15は計量ホッパ14の斜め下方に配置され、空になると計量ホッパ14から被計量物が投入される。制御部31(図2)による組合せ演算等により複数の計量ホッパ14およびメモリホッパ15の中から排出すべきホッパ(以下、排出ホッパ)の組合せが求められ、その組合せに該当する排出ホッパから被計量物が集合シュート16上へ排出される。集合シュート16は、計量ホッパ14およびメモリホッパ15の下方に設けられ、また、その下部には集合ファンネル17が配設されている。計量ホッパ14およびメモリホッパ15から排出された被計量物は集合シュート16上を滑り集合ファンネル17へ集められて塊状となって排出口17aから包装機2へ排出される。集合ファンネル17は集合シュート16とともに、「ホッパ14,15から排出された被計量物を集めて塊状にして包装機2へ排出する集合シュート」を構成していると言える。さらに、本実施の形態では、集合ファンネル17の排出口17aに、光電センサ等の被計量物検出センサ4が配設されており、この被計量物検出センサ4により排出口17aから排出される塊状の被計量物を検出し、このときの被計量物検出センサ4の検出信号を用いて、排出口17aにおいて塊状の被計量物の先端が通過して終端が通過するまでの時間(すなわち、被計量物検出センサ4により塊状の被計量物が検出されている時間)を算出する。
上記の制御部31による組合せ演算では、複数の計量ホッパ14およびメモリホッパ15の中から、被計量物の計量値の合計が目標重量に対して許容範囲となるホッパの組合せが1つ求められる。上記の許容範囲となるホッパの組合せが複数存在する場合には、複数の組合せの中から、例えば、被計量物の計量値の合計が目標重量に最も近い組合せが1つ選択される。この組合せ演算では、計量ホッパ14内の被計量物の計量値には重量センサ30による計測値が用いられ、メモリホッパ15内の被計量物の計量値には、その上の計量ホッパ14において重量センサ30により計測されたときの値が制御部31のメモリ312に保持されており、その値が用いられる。
また、図9に示すように、分散フィーダ11には、ロードセル等の重量レベルセンサ18が取り付けられ、分散フィーダ11上の被計量物を一定量に保つように、図示されない供給装置は制御される。また、供給ホッパ13および計量ホッパ14に対して駆動ユニット19が設けられている。この駆動ユニット19には、計量ホッパ14内の被計量物を計量する重量センサ30(図2)と、供給ホッパ13および計量ホッパ14の各々のゲートの開閉を行うためのアクチュエータとが含まれる。また、メモリホッパ15に対して駆動ユニット20が設けられている。この駆動ユニット20には、メモリホッパ15のゲートの開閉を行うためのアクチュエータが含まれる。
図2は本実施の形態における組合せ計量装置と包装機とで構成されるシステムの制御系統の概略を示すブロック図である。
組合せ計量装置1の制御部31は、CPU311、メモリ312、タイマ(内蔵クロック)5及びI/O部313等で構成され、外部I/O回路39を介して包装機2(包装機の制御部)と信号の授受を行うとともに、通信回路40を介して操作設定表示器3と信号の授受を行う。また、組合せ計量装置1内部において、制御部31は、A/D変換回路33を介して入力される重量レベルセンサ18の計測値を基に、図示されない供給装置を制御する。また、振動制御回路32を介して分散フィーダ11の振動振幅およびその動作時間を制御し、振動制御回路34を介してリニアフィーダ12の振動振幅およびその動作時間を制御する。また、ゲート駆動回路35を介して供給ホッパ13および計量ホッパ14のゲートの開閉を行うためのアクチュエータを制御する。また、計量ホッパ14に取り付けられた重量センサ30の計測値をA/D変換回路36を介して受け取る。また、ゲート駆動回路37を介してメモリホッパ15のゲートの開閉を行うためのアクチュエータを制御する。さらに、制御部31には、A/D変換回路33を介して被計量物検出センサ4からの検出信号が入力され、その検出信号が入力されている時間をタイマ5を用いて計測する。
以上のように構成される本実施の形態における組合せ計量装置1および包装機2からなるシステムの動作について、まずその概略を説明する。組合せ計量装置1の動作は、制御部31の制御によって実現される。
まず、被計量物は、図示されない供給装置によって組合せ計量装置1の上方に搬送されてきて、分散フィーダ11上に載せられる。そして、分散フィーダ11の振動によって放射状に分散されて、分散フィーダ11に続くリニアフィーダ12を介して円状に複数配置された供給ホッパ13に被計量物が送られる。各供給ホッパ13の下方に位置する計量ホッパ14が空の場合に、各供給ホッパ13の被計量物が計量ホッパ14に投入される。また、各計量ホッパ14の下方に位置するメモリホッパ15が空の場合に、各計量ホッパ14の被計量物がメモリホッパ15に投入される。制御部31により組合せ演算の結果等から計量ホッパ14およびメモリホッパ15の中から排出されるべきホッパ(以下、排出ホッパ)が決定される。制御部31は包装機2からの排出要求信号を受け、排出ホッパに被計量物を集合シュート16上へ排出させ、包装機2へ排出完了信号を出力する。被計量物は集合シュート16上を滑って集合ファンネル17へ集められ、集合ファンネル17に集められた被計量物は塊状となって排出口17aから包装機2へ排出される。このとき、被計量物検出センサ4により落下する被計量物が検出される。
包装機2は、袋を製造しながら、この袋に組合せ計量装置1から排出されてきた塊状の被計量物を充填して包装する。この包装機2は、包材のロールから引き出されたシート状の包材50が、フォーマ52によってチューブ51に巻かれて筒状に成形され、プルダウンベルト機53により吸着されて下方に送られ、筒状にされた包材50の重ねられた縦の縁が縦シール機54によりシール(溶着による封止)される。そして、計量された塊状の被計量物がチューブ51を通って筒状の包材50内に充填され、チューブ51の下方に配置される横シール機55により先行する袋の上端と後続の袋の下端とにまたがって横方向のシール(溶着による封止)が行われる。この横方向のシールは、組合せ計量装置1からの排出完了信号に応答して行われる。この横方向のシールが行われることにより、先行する袋は、前回での横方向のシールにより下端は封止されているので上下がシールされた完全な袋となる。そして、横シール機55に内蔵されているカッターにより横方向のシール部分の中央が切断されて、先行する袋と後続の袋とが分離される。
次に、本実施の形態における組合せ計量装置1の詳しい動作を説明する。図3に、本実施の形態における組合せ計量装置1のタスク処理プログラムのフローチャートを示す。
本実施の形態では、集合ファンネル17の排出口17aに配設された被計量物検出センサ4は、塊状の被計量物が排出口17aを通過している間、検出信号をA/D変換回路38を介して制御部31へ出力する。制御部31では、その検出信号に基づいて塊状の被計量物が排出口17aを通過する時間を、タイマ5を用いて求め、その求めた通過時間と、そのときの排出ホッパの組合せとを対応させてメモリ312に記録(記憶)し、図5に示すような記録テーブルT1を作成する。さらにそのときの排出ホッパの組合せにおける通過時間を含めてそれまでの通過時間の最小値、最大値、平均値を算出して記録テーブルT1に記録する(最小値、最大値については変更があった場合に更新し、平均値についてはその都度算出して更新する)。そのときの排出ホッパの組合せが初めて発生した組合せであったときには、最小値、最大値、平均値の全てに、そのときの通過時間と同じ時間を記録する。この記録テーブルT1の一例を図5に示す。図5では、計量ホッパ(a1〜an)とメモリホッパ(b1〜bn)の欄において、丸印は排出ホッパとして選択されたホッパを示し、バツ印は排出ホッパとして選択されなかったホッパを示す。通過時間のt1の欄には、1回目にその組合せがあったときの通過時間、t2の欄には、2回目にその組合せがあったときの通過時間、というように、t1〜txの各欄には、順番にその組合せがあったときの通過時間が記録される。
さらに、制御部31では、包装機速度(包装機の運転速度)と非許容通過時間とを対応させてメモリ312に記録し、図6に示す記録テーブルT2を作成する。非許容通過時間は、包装機2で横方向のシール部分において被計量物の噛み込みが発生したときにその被計量物が被計量物検出センサ4により検出されて算出された前述の通過時間である。包装機速度は、包装機2から外部I/O回路39を介して組合せ計量装置の制御部31に入力されており、噛み込みが発生したとき制御部31では既知の値である。なお、同じ包装機速度において、記録テーブルT2に既に記録されている非許容通過時間より短い通過時間で噛み込みが発生したときには、その短い通過時間を非許容通過時間として記録を更新する。ここで、包装機2に噛み込み検出機能が備えられている場合には、包装機2からの噛み込み検出信号を受けて制御部31では噛み込みの発生を認識することができる。また、包装機2に噛み込み検出機能が備えられていない場合には、包装機2で噛み込みが発生したときに作業者が操作設定表示器3を操作して制御部31へ噛み込みの発生を知らせるようにする。
図3において、制御部31は、ステップS1で、前述の組合せ演算によって、複数の計量ホッパ14およびメモリホッパ15の中から、被計量物の計量値の合計が目標重量に対して許容範囲となるホッパの組合せを1つ求める。次に、ステップS2で、ステップS1の組合せ演算によって求めたホッパの組合せについて、記録テーブルT1を参照して通過時間の記録を検索する。その記録が無い場合には、ステップS9へ進み、有る場合にはステップS4へ進む(ステップS3)。ステップS4では、記録テーブルT2を参照して現在の包装機速度における非許容通過時間の記録を検索する。その記録が無い場合には、ステップS9へ進み、有る場合にはステップS6へ進む(ステップS5)。
ステップS6では、ステップS2で検索した通過時間の最小値、最大値及び平均値のうちの一つを被判定通過時間として用い、その被判定通過時間を、ステップS4で検索した現在の包装機速度における非許容通過時間と比較し、被判定通過時間が非許容通過時間未満であるか否かを判定する。なお、被判定通過時間として、通過時間の最大値、最小値及び平均値のうちのどれを用いるかは予め決めておく。被判定通過時間が非許容通過時間未満である場合にはステップS9へ進み、そうでない場合すなわち被判定通過時間が非許容通過時間以上の場合はステップS7へ進む。例えば、現在の包装機速度における非許容通過時間が600msecであり、あるホッパの組合せにおいて被判定通過時間(例えば通過時間の最大値)が600msec以上の場合には、その組合せのホッパを排出ホッパとすると、包装機での噛み込みが発生する可能性が高いため、ステップS7では、記録テーブルT1を参照しながら被判定通過時間が現在の包装機速度における非許容通過時間以上となる組合せを除いて再度組合せ演算を行う。この組合せ演算の結果、組合せが無かった場合にはステップS21へ進み、有った場合にはステップS9へ進む(ステップS8)。
ステップS9では、包装機2から発せられる排出要求信号が入力されるのを待ち、包装機2から排出要求信号が入力されると、ステップS10で、後述するステップS11での排出指令信号を出力してから所定時間(第1の所定時間)経過後に包装機2へ排出完了信号を出力するように設定する。
また、ステップS21では、ステップS1と同様、ステップS7のような制限を無くした組合せ演算を行い、排出ホッパの組合せを求める。ここで、ステップS1と全く同じ組合せ演算を行えば、求められる排出ホッパの組合せは、ステップS1で求めたホッパの組合せと同じになり、被判定通過時間が現在の包装機速度における非許容通過時間以上となる組合せである。また、被計量物の計量値の合計が目標重量に対して許容範囲となるホッパの組合せが複数存在し、その組合せの中から、ステップS1で求めた組合せ以外の組合せを選択するようにすれば、被判定通過時間が現在の包装機速度における非許容通過時間以上となる組合せか、あるいは、記録テーブルT1に通過時間の記録が無い組合せとなる。
ステップS22では、包装機2から発せられる排出要求信号が入力されるのを待ち、包装機2から排出要求信号が入力されると、ステップS23で、後述するステップS11での排出指令信号を出力してから所定時間(第2の所定時間)経過後に包装機2へ排出完了信号を出力するように設定する。ここでの第2の所定時間は、ステップS10における第1の所定時間よりも長い時間である。したがって、ステップS23で設定される排出完了信号は、ステップS10で設定される排出完了信号と比べて遅れたタイミングで出力される。ステップS21で求めた組合せのホッパから被計量物が排出される場合に、排出完了信号をステップS10で設定されるタイミングで出力すれば、包装機で噛み込みが発生する可能性が非常に高いため、ステップS23で設定されるように排出完了信号を遅らせて出力することにより包装機での噛み込みを防止するようにしている。
ステップS11では、ステップS1、ステップS7、あるいはステップS21での組合せ演算により求められた組合せのホッパ(排出ホッパ)に対する排出指令信号を出力する。ここで、排出ホッパに該当するホッパ14,15のゲート駆動回路35,37は、制御部31からの排出指令信号を受け、ホッパ14,15のゲートを開閉し、これにより、そのホッパ14,15内の被計量物が集合シュート16上へ排出される。
次に、ステップS12で、制御部31は、メモリ312内の所定の排出検出フラグ領域に排出検出フラグをセットし、排出ホッパの組合せをメモリ312内の記録テーブルT1から検索し、記録されていなければ記録する。すでに、同じ排出ホッパの組合せが記録テーブルT1に記録されていればここでの記録は不要である。
なお、包装機2では、ステップS11で排出ホッパに対する排出指令信号が出力された後、ステップS10またはステップS23で設定されたタイミングで制御部31から出力される排出完了信号に応答して、横シール機55による横方向のシールが行われる。
図4は、記録テーブルT1、T2を作成するプログラムのフローチャートである。このプログラムは一定時間(例えば1msec)ごとに起動する。この図4では、包装機2に噛み込み検出機能部が備えられている場合について説明する。噛み込み検出機能部は、例えば、横シール機55によりシールを行われる時に、横シール機55が袋を両側から挟むがこのときの挟んだ間隔が所定値より大きい場合に噛み込みを検出し、噛み込み検出信号を組合せ計量装置1の制御部31へ出力するものである。
制御部31では、まず、ステップS31で、メモリ312内に排出検出フラグがセットされているか否かを調べ、図3のステップS12が実行されて排出検出フラグがセットされていればA/D変換回路38を介して被計量物検出センサ4からの入力信号を読み込む(ステップS32)。次にステップS33で、メモリ312内の所定の先端通過フラグ領域に先端通過フラグがセットされているか否かを調べる。はじめは先端通過フラグはセットされていないので、ステップS41へ進み、ステップS32で読み込んだ被計量物検出センサ4からの入力信号が被計量物の検出を示す検出信号であるか否かを判断し、検出信号である場合はメモリ312内の先端通過フラグ領域に先端通過フラグをセットし(ステップS42)、タイマ5のカウント値(以下、タイマ値)を初期化する(ステップS43)。
ステップS33で、先端通過フラグがセットされていれば、ステップS34へ進み、ステップS32で読み込んだ被計量物検出センサ4からの入力信号が被計量物の検出を示す検出信号であるか否かを判断し、検出信号である場合は、被計量物が流れている途中であり、タイマ値を1増加させる(ステップS35)。
ステップS34で、被計量物検出センサ4からの入力信号が検出信号ではなくなった場合(被計量物の検出を示さない場合)は、被計量物の終端が通過し終わったということであり、ステップS44で、タイマ値を、図3のステップS12で記録あるいは検索した排出ホッパの組合せにおける通過時間として、メモリ312内の記録テーブルT1に記録する。また、このとき、同じ組合せにおける通過時間の最小値、最大値及び平均値を求め、記録する。その後、ステップS45で、排出検出フラグと先端通過フラグをリセットする。
以上のステップが行われることで、記録テーブルT1が作成される。さらに、以下で述べるステップが行われることで、記録テーブルT2が作成される。
次に、ステップS46で、メモリ312内の所定の包装機投入フラグ領域に包装機投入フラグをセットし、ステップS47では、ステップS44で記録した通過時間(タイマ値)をメモリ312内の所定の一時記憶領域にセット(一時記憶)しておく。
次に、ステップS36では、メモリ312内に包装機投入フラグがセットされているか否かを調べる。包装機投入フラグがセットされていれば、ステップS37で、包装機から噛み込み検出信号が入力されているか否か、あるいは、所定時間以内に包装機から噛み込み検出信号が入力されるか否かを調べる。ステップS37で噛み込み検出信号の入力が無ければステップS39へ進み、噛み込み検出信号の入力が有ればステップS38へ進む。ステップS38では、ステップS47でセットした通過時間をその時の包装機速度における非許容通過時間として、メモリ312内の記録テーブルT2に記録する。ただしこの場合、記録テーブルT2に同じ包装機速度における非許容通過時間がすでに記録されており、かつ、ステップS47でセットした通過時間がすでに記録されている非許容通過時間以上の場合は記録しない。また、ステップS47でセットした通過時間がすでに記録されている非許容通過時間未満の場合には記録を更新する。次に、ステップS39で、包装機投入フラグをリセットする。
以上のようにして図5の記録テーブルT1と図6の記録テーブルT2を自動的に作成することができる。
本実施の形態では、はじめのステップS1の組合せ演算で求めたホッパの組合せにおける被判定通過時間が、現在の包装機速度における非許容通過時間以上である場合には、その組合せのホッパを排出ホッパに設定すると包装機で噛み込みが発生する可能性が高いため、被判定通過時間が現在の包装機速度における非許容通過時間以上となる組合せを除く組合せ演算を行い(ステップS7)、その結果、得られた組合せのホッパを排出ホッパとすることで、包装機の包装能力を低下することなく、包装機での噛み込みを防止することができる。また、被判定通過時間が現在の包装機速度における非許容通過時間以上となる組合せを除く組合せ演算(ステップS7)の結果、組合せが無かった場合には、制限無しの組合せ演算(ステップS21)による組合せのホッパを排出ホッパとし、排出完了信号を遅らせて出力することで、包装機の包装能力は一時的に低下することになるが、包装機での噛み込みを防止することができる。
また、制限無しの組合せ演算(ステップS21)による組合せのホッパを排出ホッパとした場合に毎回、あるいは、一定時間内に所定回数以上、制限無しの組合せ演算(ステップS21)による組合せのホッパを排出ホッパとした場合に、操作設定表示器3等から、その旨を知らせる警報を発するようにしてもよい。これにより、一時的に生産能力が落ちていることを知らせることができる。
被判定通過時間としては、記録テーブルT1に記録された通過時間の最小値、最大値及び平均値のうち、最大値を用いるのが、ステップS1で求めた組合せのホッパを排出ホッパとした場合に噛み込みの発生する可能性が最も低く、安全性は高い。しかしながら排出ホッパにできる組合せの数は最も少ないので、排出ホッパにできる組合せの数を増やしたい場合には、被判定通過時間を、通過時間の最大値から最小値または平均値に変更すればよい。これにより、ステップS1およびステップS7により得られる組合せのホッパを排出ホッパとする率が高められる。
また、制御部31は、図5の記録テーブルT1に、排出ホッパの組合せにおける通過時間、最小値、最大値及び平均値を記録する度に、その記録テーブルT1と図6の記録テーブルT2とに基づいて、排出ホッパの組合せが各包装機速度において噛み込みが発生しない組合せであるか否かを判定し、図7のデータテーブルT3に記録するようにしてもよい。ある排出ホッパの組合せにおいて、記録テーブルT1に記録された通過時間の最小値、最大値及び平均値のうちの一つを被判定通過時間として用い、その被判定通過時間を、記録テーブルT2の各包装機速度における非許容通過時間と比較し、被判定通過時間が非許容通過時間未満であれば、噛み込みが発生しない組合せ(図7中に「可」で示す)であるものと判定し、被判定通過時間が非許容通過時間以上であれば、噛み込みが発生する組合せ(図7中に「不可」で示す)であるものと判定する。
この場合、記録テーブルT2に包装機の任意の運転速度における非許容通過時間が記録されている場合に、包装機を噛み込みが発生することのない低速で運転して、そのときのデータを記録テーブルT1に記録するだけでなく、データテーブルT3にも前述の判定結果を記録することができる。すなわち、任意の排出ホッパの組合せにおける通過時間は、包装機の運転速度に関係しないため、包装機を低速で運転して記録する記録テーブルT1の値(被判定通過時間)を記録テーブルT2の値と比較して、包装機を高速で運転した場合の前述の判定結果を求め、データテーブルT3に記録することができる。
また、この場合、図3のフローチャートにおいて、ステップS2〜S6に代えて、以下の処理を行うようにすればよい。ステップS1の組合せ演算によって求めたホッパの組合せについて、データテーブルT3を参照してその記録を検索する。その記録が無い場合には、ステップS9へ進む。また、その記録が有る場合にはさらにデータテーブルT3を参照して現在の包装機速度と同じ包装機速度における判定結果が、「可」であればステップS9へ進み、「不可」であればステップS7へ進む。
さらに、この場合、ステップS7に代えて、以下の処理を行うようにしてもよい。データテーブルT3を参照しながら、現在の包装機速度と同じ包装機速度における判定結果が「不可」である組合せを除いて再度組合せ演算を行う。
本発明は、包装機の包装能力を低下させることなく、かつ包装機での噛み込みを防止できる組合せ計量装置として有用である。
本発明の実施の形態における組合せ計量装置と包装機とで構成されるシステムの構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態における組合せ計量装置と包装機とで構成されるシステムの制御構成の概略を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における組合せ計量装置のタスク処理プログラムのフローチャートである。 本発明の実施の形態においてホッパの組合せと通過時間とを記録するテーブルおよび包装機速度に対応した非許容通過時間を記録するテーブルを作成するためのプログラムのフローチャートである。 本発明の実施の形態において作成されるホッパの組合せと通過時間とを記録するテーブルを示す図である。 本発明の実施の形態において作成される包装機速度に対応した非許容通過時間を記録するテーブルを示す図である。 本発明の実施の形態において各ホッパの組合せが各包装機速度において噛み込みが発生しない組合せであるか否かを記録するテーブルを示す図である。 従来の組合せ計量装置と包装機とで構成されるシステムの一例を示す外観図である。 従来の組合せ計量装置の一例を示す外観図である。
符号の説明
1 組合せ計量装置
2 包装機
3 操作設定表示器
4 被計量物検出センサ
5 タイマ
11 分散フィーダ
12 リニアフィーダ
13 供給ホッパ
14 計量ホッパ
15 メモリホッパ
16 集合シュート
17 集合ファンネル
17a 排出口
31 制御部

Claims (7)

  1. 被計量物が投入される複数のホッパと、
    前記複数のホッパの中から排出すべきホッパの組合せを決定し、包装機からの排出要求信号に応答して、前記決定した組合せの前記ホッパから被計量物を排出させるとともに、前記包装機へ排出完了信号を出力する制御手段と、
    前記複数のホッパの下方に配設され、前記ホッパから排出される被計量物を集合させて塊状にし下部に設けられた排出口から前記包装機で製袋される袋の中へ落下させるための集合シュートと、
    前記集合シュートの前記排出口において塊状の前記被計量物の先端が通過してから終端が通過するまでの通過時間を測定する測定手段と、
    前記制御手段で決定される前記排出すべきホッパの組合せに対応させて、この組合せのホッパから排出されかつ前記測定手段で測定される前記塊状の被計量物の通過時間を記憶するとともに、この記憶される前記通過時間と既に記憶済みの前記通過時間に基づいて算出され前記ホッパの組合せにおける前記塊状の被計量物の通過時間を代表する1つまたは複数の値を被判定通過時間候補として前記ホッパの組合せに対応させて記憶する第1の記憶手段と、
    前記包装機が所定の運転速度で運転中に前記制御手段からの前記排出完了信号に応答して前記塊状の被計量物が収納される袋の上端を封止する際に、この封止した部分に前記塊状の被計量物の噛み込みが発生した場合の前記測定手段で測定された前記塊状の被計量物の通過時間を、前記包装機の前記所定の運転速度における非許容通過時間として記憶する第2の記憶手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記複数のホッパの中から、投入されている被計量物の計量値の合計が目標重量に対して許容範囲となるホッパの組合せを求める第1の組合せ演算を行い、前記第1の記憶手段の記憶内容を参照し前記第1の組合せ演算により求められたホッパの組合せに該当する組合せに対応して記憶されている前記被判定通過時間候補の1つを被判定通過時間として用い、前記被判定通過時間と、前記第2の記憶手段に記憶されている前記包装機の現在の運転速度における非許容通過時間とに基づいて、前記第1の組合せ演算により求められたホッパの組合せを前記排出すべきホッパの組合せにするか否かを決定する組合せ計量装置。
  2. 前記制御手段は、前記被判定通過時間が、前記第2の記憶手段に記憶されている前記包装機の現在の運転速度における非許容通過時間未満である場合には、前記第1の組合せ演算により求められたホッパの組合せを前記排出すべきホッパの組合せに決定し、前記被判定通過時間が前記包装機の現在の運転速度における非許容通過時間以上である場合には、前記被判定通過時間が前記包装機の現在の運転速度における非許容通過時間以上となるホッパの組合せを除いて、投入されている被計量物の計量値の合計が目標重量に対して許容範囲となるホッパの組合せを求める第2の組合せ演算を行い、前記第2の組合せ演算により求められたホッパの組合せを前記排出すべきホッパの組合せに決定する請求項1記載の組合せ計量装置。
  3. 前記制御手段は、前記第2の組合せ演算を行った結果、求められるべきホッパの組合せが無かった場合に、投入されている被計量物の計量値の合計が目標重量に対して許容範囲となるホッパの組合せを求める第3の組合せ演算を行い、前記第3の組合せ演算により求められたホッパの組合せを前記排出すべきホッパの組合せに決定するとともに、前記第1の組合せ演算または第2の組合せ演算により求められたホッパの組合せを前記排出すべきホッパの組合せに決定した場合に比べて前記排出完了信号を前記包装機へ出力するタイミングを遅らせる請求項2記載の組合せ計量装置。
  4. 前記制御手段が前記第3の組合せ演算により求められたホッパの組合せを前記排出すべきホッパの組合せに決定した場合に、警報を発する手段を設けた請求項3記載の組合せ計量装置。
  5. 前記第1の記憶手段は、それぞれのホッパの組合せにおいて、前記被判定通過時間候補として前記塊状の被計量物の通過時間の最大値を記憶し、
    前記制御手段は、前記被判定通過時間として、前記塊状の被計量物の通過時間の最大値を用いる請求項1、2または3記載の組合せ計量装置。
  6. 前記第1の記憶手段は、それぞれのホッパの組合せにおいて、前記被判定通過時間候補として前記塊状の被計量物の通過時間の最大値に加え、前記通過時間の最小値及び/又は平均値を記憶し、
    前記制御手段で用いる前記被判定通過時間を、前記塊状の被計量物の通過時間の最大値から最小値または平均値に変更する請求項5記載の組合せ計量装置。
  7. 第3の記憶手段を設け、前記制御手段は、前記第1の記憶手段が、前記排出すべきホッパの組合せに対応させて前記塊状の被計量物の通過時間と1つまたは複数の前記被判定通過時間候補とを記憶する度に、前記排出すべきホッパの組合せについて、前記被判定通過時間として用いる前記被判定通過時間候補を、前記第2の記憶手段に既に記憶されている前記包装機のそれぞれの運転速度における非許容通過時間と比較し、前記被判定通過時間候補が前記包装機の任意の運転速度において前記非許容通過時間以上である場合には、前記包装機の任意の運転速度において前記塊状の被計量物の噛み込みが発生する可能性が高い旨を前記第3の記憶手段に記憶させ、前記被判定通過時間候補が前記包装機の任意の運転速度において前記非許容通過時間未満である場合には、前記包装機の任意の運転速度において前記塊状の被計量物の噛み込みが発生する可能性が低い旨を前記第3の記憶手段に記憶させるようにするとともに、
    前記制御手段は、前記第1の組合せ演算を行った後、前記第1および第2の記憶手段に代えて前記第3の記憶手段の記憶内容を参照し、前記第1の組合せ演算により求められたホッパの組合せに該当する組合せについて前記包装機の現在の運転速度において前記塊状の被計量物の噛み込みが発生する可能性が低い旨が記憶されている場合には、前記第1の組合せ演算により求められたホッパの組合せを前記排出すべきホッパの組合せに決定し、前記包装機の現在の運転速度において前記塊状の被計量物の噛み込みが発生する可能性が高い旨が記憶されている場合には、前記包装機の現在の運転速度において前記塊状の被計量物の噛み込みが発生する可能性が高い旨が記憶されているホッパの組合せを除いて、投入されている被計量物の計量値の合計が目標重量に対して許容範囲となるホッパの組合せを求める第2の組合せ演算を行い、前記第2の組合せ演算により求められたホッパの組合せを前記排出すべきホッパの組合せに決定する請求項1記載の組合せ計量装置。
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