JP4578189B2 - 組合せ計量装置 - Google Patents

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Description

本発明は、運転中に自動的に零点補正を行う機能を有した組合せ計量装置に関する。
従来、組合せ計量装置等の計量装置では、被計量物の重量を検出する重量センサから得られるアナログ信号を、信号処理回路にて、増幅およびA/D変換等を行ってその重量を表示するためのディジタル信号(計量値)を生成する。ここで、重量センサ自体の温度変化や、増幅およびA/D変換等を行う信号処理回路の温度変化により、零点のドリフトが生じることが知られている。このようなドリフトは計量値の誤差となって現れるので、計量値の正確性を期すために、零点の自動補正を行う機能が具備されている。
零点の自動補正を行う従来技術として、例えば、特許文献1および特許文献2に開示されたものがある。特許文献1の技術は、零点補正が行われるときに、計量信号が零点に相当する信号から大きくずれた場合には、人や物等が秤に触れていることが原因となっている場合があるため、零点補正前と同じ状態にする、すなわち零点補正を行わないようにしている。また、特許文献2の技術では、零点補正が行われるときに、計量信号が零点に相当する信号から大きくずれた場合には、計量ホッパのゲートに被計量物が噛み込まれていることが原因となっている場合、計量ホッパに被計量物が付着していることが原因となっている場合があるので、計量ホッパを再度開けることによりそれらの原因を除去した後、再度零点補正を行うようにしている。
特開昭57−30912号公報 特許第2552440号公報
組合せ計量装置において、零点が大きくずれる原因のうちで多いのは、計量ホッパに被計量物を投入するために、計量ホッパの上方に配設されている供給ホッパのゲートに被計量物が噛み込んでいて、その噛みこんでいる被計量物が振動等によって計量ホッパに落下した状態、あるいは、計量ホッパのゲートに被計量物が噛み込まれた状態で、零点補正が行われる場合である。このような状態で零点補正が行われると、次の零点補正が行われるまでは誤った零点が設定された状態となり、その計量ホッパが組合せに参加して排出される度に、滞在被計量物(前述の供給ホッパから計量ホッパに落下した被計量物、計量ホッパのゲートに噛み込まれていた被計量物)の重量分多く排出されることになる。
これを防止するために、特許文献1の技術を用いると、実際に零点がずれていた場合でも、零点補正が行われず、誤計量が発生するという問題がある。また、特許文献2の技術を用いると、計量ホッパを再度開けることにより、上記の滞在被計量物は排出されるが、組合せ計量装置から排出された被計量物が、図5に示すような包装機へ供給され袋詰めされる場合、滞在被計量物が次の袋の中へ排出されることになり、その分だけ次の袋に被計量物が多く充填され、不要な被計量物の消費が発生するという問題がある。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、零点補正処理時に、計量ホッパに滞在被計量物が発生していても、適正な零点を設定することができ、かつ不要な被計量物の消費を防止することができる組合せ計量装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の組合せ計量装置は、複数の供給ホッパと、それぞれ前記供給ホッパの下方に配設され前記供給ホッパから投入される被計量物の重量を計量する複数の計量ホッパと、順次、組合せ演算によって排出すべき前記計量ホッパを選択し、前記選択した計量ホッパから被計量物を排出させ、前記排出させた前記計量ホッパに対し前記供給ホッパから被計量物を投入させるとともに、所定時間ごとに前記計量ホッパの零点補正処理を行う制御手段とを備え、前記制御手段による前記零点補正処理は、処理対象の前記計量ホッパが組合せ演算によって選択され被計量物を排出後に、前記供給ホッパから前記処理対象の計量ホッパへの被計量物の投入を停止する処理と、前記被計量物の投入を停止された前記処理対象の計量ホッパの計量値が現在の零点に対して第1の許容範囲内に存在するか否かを判定する第1の判定処理と、この第1の判定処理による判定結果を基に前記処理対象の計量ホッパの計量値が前記現在の零点に対して前記第1の許容範囲内に存在する場合に、前記処理対象の計量ホッパの零点補正を行い、前記現在の零点に対して前記第1の許容範囲内に存在しない場合に、前記処理対象の計量ホッパの零点補正を行わない処理と、前記第1の判定処理による判定結果を基に前記処理対象の計量ホッパの計量値が前記現在の零点に対して前記第1の許容範囲内に存在しない場合に、前記処理対象の計量ホッパに対し前記供給ホッパから被計量物を投入させ、前記処理対象の計量ホッパを次の組合せ演算において必ず選択される優先ホッパに指定する処理と、前記優先ホッパが前記次の組合せ演算によって選択され、被計量物を排出後に、前記供給ホッパから前記優先ホッパへの被計量物の投入を停止する処理と、前記被計量物の投入を停止された前記優先ホッパの計量値が前記現在の零点に対して前記第1の許容範囲内に存在するか否かを判定する第2の判定処理と、この第2の判定処理による判定結果を基に前記優先ホッパの計量値が前記現在の零点に対して前記第1の許容範囲内に存在する場合に、前記優先ホッパの零点補正を行う処理とを含む。
以上の構成によれば、第1の判定処理の結果、処理対象の計量ホッパの計量値が現在の零点に対して第1の許容範囲内に存在しない場合には、零点補正を行わず、処理対象の計量ホッパを優先ホッパに指定して次の組合せ演算によって選択し、第1の判定処理と同じ第2の判定処理を行い、この第2の判定処理の結果、優先ホッパの計量値が現在の零点に対して第1の許容範囲内に存在する場合に、優先ホッパの零点補正を行うものであり、第1の判定処理時に処理対象の計量ホッパに滞在被計量物(供給ホッパから計量ホッパに落下した被計量物、計量ホッパのゲートに噛み込まれていた被計量物)が発生しており、計量ホッパの計量値が現在の零点に対して第1の許容範囲内に存在しない場合には、零点補正を行わないことで、誤った零点が設定されることを防止できる。そして、滞在被計量物は、次の組合せ演算後の排出動作によって排出され、その後で零点補正を行うことで、適正な零点が設定される。また、上記の「次の組合せ演算」では、滞在被計量物の重量を含めた計量値を用いて組合せが行われるので、次の袋(包装機の袋)の中へ滞在被計量物の分だけ被計量物が多く充填されるというような、不要な被計量物の消費を防止することができる。
また、前記制御手段による前記零点補正処理は、さらに、前記第2の判定処理による判定結果を基に前記優先ホッパの計量値が前記現在の零点に対して前記第1の許容範囲内に存在しない場合に、前記第1の判定処理で用いられた前記処理対象の計量ホッパの計量値と前記第2の判定処理で用いられた前記優先ホッパの計量値との差が前記第1の許容範囲より狭い第2の許容範囲内に存在するか否かを判定する第3の判定処理と、この第3の判定処理による判定結果を基に前記差が前記第2の許容範囲内に存在する場合に、前記優先ホッパの零点補正を行う処理とを含んでもよい。
これにより、第1の判定処理および第2の判定処理において同一の計量ホッパの空状態における計量値が現在の零点に対して第1の許容範囲内に存在しない場合でも、第3の判定処理の結果によって零点補正を行い、通常の動作を継続することができる。
また、前記制御手段による前記零点補正処理は、さらに、前記第3の判定処理による判定結果を基に前記差が前記第2の許容範囲内に存在しない場合に、前記制御手段から異常信号を出力し、前記優先ホッパが組合せ演算によって選択されないようにする処理を含み、前記異常信号に基づいて前記優先ホッパが異常であることを報知する報知手段を設けてもよい。
これにより、優先ホッパに指定された計量ホッパが異常であることを作業者に知らせることができるとともに、その計量ホッパを用いた誤計量を防止できる。
本発明は、以上に説明した構成を有し、組合せ計量装置において、零点補正処理時に、計量ホッパに滞在被計量物が発生していても、適正な零点を設定することができ、かつ不要な被計量物の消費を防止することができるという効果を奏する。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態における組合せ計量装置の構成を示す概略模式図である。
本実施の形態の組合せ計量装置は、装置上部の中央に、外部の供給装置10から供給される被計量物を振動によって放射状に分散させる円錐形の分散フィーダ11が設けられている。分散フィーダ11の周囲には、分散フィーダ11から送られてきた被計量物を振動によって各供給ホッパ13に送りこむためのリニアフィーダ12が設けられている。リニアフィーダ12の下方には、複数の供給ホッパ13、計量ホッパ14及びメモリホッパ15がそれぞれ対応して設けられ、円状に配置されている。供給ホッパ13はリニアフィーダ12から送りこまれた被計量物を受け取り、その下方に配置された計量ホッパ14が空になるとゲートを開いて計量ホッパ14へ被計量物を投入する。計量ホッパ14にはロードセル等の重量センサ19が取り付けられており、この重量センサ19が計量ホッパ14内の被計量物の重量を計測する。ここでは、計量ホッパ14は、その保持している被計量物をメモリホッパ15と集合シュート16へ選択的に排出可能な構成になっている。メモリホッパ15は計量ホッパ14の斜め下方に配置され、空になると計量ホッパ14から被計量物が投入される。制御部21による組合せ演算により複数の計量ホッパ14およびメモリホッパ15の中から排出すべきホッパ(以下、排出ホッパ)の組合せが求められ、その組合せに該当する排出ホッパから被計量物が集合シュート16上へ排出される。集合シュート16は、計量ホッパ14およびメモリホッパ15の下方に設けられ、また、その下部には集合ファンネル17が配設されている。計量ホッパ14およびメモリホッパ15から排出された被計量物は集合シュート16上を滑り集合ファンネル17で集められて集合ホッパ18に一旦溜められる。制御部21が図示されない包装機からの排出要求信号を受けて集合ホッパ18のゲートを開き、被計量物が包装機に送出される。また、分散フィーダ11上の被計量物の量を検出する光電式のレベルセンサ20が設けられ、制御部21はレベルセンサ20の信号を基に、分散フィーダ11上の被計量物を一定量に保つように、供給装置10を制御する。
制御部21は、I/O部210、CPU211、メモリ212及びタイマ213等で構成され、前述の供給装置10の制御および組合せ計量装置の全体の制御を行うとともに組合せ演算を行う。組合せ演算では、複数の計量ホッパ14およびメモリホッパ15の中から、被計量物の計量値の合計が目標重量に対して許容範囲となるホッパの組合せが1つ求められる。上記の許容範囲となるホッパの組合せが複数存在する場合には、複数の組合せの中から、例えば、被計量物の計量値の合計が目標重量に最も近い組合せが1つ選択される。この組合せ演算では、計量ホッパ14内の被計量物の計量値には重量センサ19による計測値が用いられ、メモリホッパ15内の被計量物の計量値には、その上の計量ホッパ14において重量センサ19により計測されたときの値が制御部21内部のメモリ212に保持されており、その値が用いられる。
以上のように構成された本実施の形態における組合せ計量装置の動作について、まずその概略を説明する。組合せ計量装置の動作は制御部21の制御によって実現される。
まず、被計量物は、供給装置10によって組合せ計量装置の上方に搬送されてきて、分散フィーダ11上に載せられる。そして、分散フィーダ11の振動によって放射状に分散されて、分散フィーダ11に続くリニアフィーダ12を介して円状に複数配置された供給ホッパ13に被計量物が送られる。各供給ホッパ13の下方に位置する計量ホッパ14が空の場合に、各供給ホッパ13の被計量物が計量ホッパ14に投入される。また、各計量ホッパ14の下方に位置するメモリホッパ15が空の場合に、各計量ホッパ14の被計量物がメモリホッパ15に投入される。制御部21は、組合せ演算の結果から計量ホッパ14およびメモリホッパ15の中から排出ホッパを決定すると、排出ホッパに被計量物を集合シュート16上へ排出させる。被計量物は集合シュート16上を滑り集合ファンネル17で集められて集合ホッパ18に一旦溜められる。制御部21は包装機からの排出要求信号を受けて集合ホッパ18のゲートを開き、被計量物が包装機に送出される。
図2に、それぞれ対応して設けられているメモリホッパ15、計量ホッパ14及び供給ホッパ13のゲートの開閉動作とリニアフィーダ12の振動動作のタイミングチャートの一例を示す。組合せ演算によりメモリホッパ15が排出ホッパに決定されてゲート開閉動作を行うと、計量ホッパ14は、メモリホッパ15のゲートが閉じ始める時点を起点としてゲートを開く動作を行ってメモリホッパ15に被計量物を供給し、供給ホッパ13は、計量ホッパ14のゲートが閉じ始める時点を起点としてゲートを開く動作を行って計量ホッパ14に被計量物を供給し、リニアフィーダ12は、供給ホッパ13のゲートが閉じ始める時点を起点として振動動作を行って供給ホッパ13に被計量物を供給する。このように計量ホッパ14、供給ホッパ13及びリニアフィーダ12はそれぞれの下方のホッパのゲートが閉じ始める時点を起点として動作を開始することにより組合せ計量装置の能力の向上を図っている。また、遅延時間Td1,Td2,Td3を設けているのは、それぞれの下方のホッパのゲートが完全に閉じる前に上からの被計量物が到達して、被計量物のゲートでの噛み込みが発生したり、被計量物がホッパを通り抜けてしまうのを防止するためであるが、これらの遅延時間Td1,Td2,Td3を短くすることで計量能力の向上が図れる。
なお、集合ホッパ18を設けていない場合もあり、この場合は、制御部21は包装機からの排出要求信号を受けて排出ホッパのゲートを開き、排出ホッパから排出された被計量物は集合シュート16上を滑り集合ファンネル17で集められて排出される。
図5に、本実施の形態における組合せ計量装置の下方に設置される包装機の構成の概略を示す。この包装機は、袋を製造しながら、この袋に組合せ計量装置から排出されてきた被計量物を充填して包装する。この包装機は、包材のロールから引き出されたシート状の包材50が、フォーマ52によってチューブ51に巻かれて筒状に成形され、プルダウンベルト機53により吸着されて下方に送られ、筒状にされた包材50の重ねられた縦の縁が縦シール機54によりシール(溶着による封止)される。そして、組合せ計量装置から排出される被計量物がチューブ51を通って筒状の包材50内に充填され、チューブ51の下方に配置される横シール機55により先行する袋の上端と後続の袋の下端とにまたがって横方向のシール(溶着による封止)が行われる。この横方向のシールが行われることにより、先行する袋は、前回での横方向のシールにより下端は封止されているので上下がシールされた完全な袋となる。そして、横シール機55に内蔵されているカッターにより横方向のシール部分の中央が切断されて、先行する袋と後続の袋とが分離される。
次に、本実施の形態における組合せ計量装置の詳しい動作を説明する。図3に、本実施の形態における組合せ計量装置の動作のフローチャートを示す。なお、後述の零点補正フラグ、前回異常フラグおよび秤安定タイムアップフラグは、それぞれ、各計量ホッパ14に対応して設けられ、メモリ212内のそれぞれのフラグ領域にセットされる。
ステップS1では、前述のように組合せ演算が行われ、組合せ演算により決められた排出ホッパから被計量物が排出される。次にステップS2では、零点補正フラグがセットされており、かつステップS1で排出ホッパになった計量ホッパ14(以下、該当計量ホッパ14)が有るかどうかを判断する。該当計量ホッパ14が有れば、ステップS3へ進み、供給ホッパ13から該当計量ホッパ14への被計量物の投入を停止し、該当計量ホッパ14の所定の秤安定時間をタイマ213にセットする(ステップS4)。
図4は、一定時間(例えば1msec)ごとに起動するタイマ制御プログラム(時間制御ルーチン)のフローチャートである。各計量ホッパ14に対応する零点補正フラグは、ステップS31〜S33により、所定時間(零点補正インターバル時間)ごとにセットされ、また、該当計量ホッパ14に対応する秤安定タイムアップフラグは、ステップS34〜S37により、ステップS4でタイマ213にセットされた所定の秤安定時間経過後に、セットされる。
図3のステップS5において、零点補正フラグがセットされている該当計量ホッパ14の秤安定タイムアップフラグがセットされたかどうかを調べる。秤安定タイムアップフラグがセットされていれば、空の状態である該当計量ホッパ14に対する重量センサ19による計測値(以下、零点計量値)を読み込み(ステップS6)、その後、該当計量ホッパ14の秤安定タイムアップフラグをリセットする(ステップS7)。次にステップS8では、ステップS6で読み込んだ零点計量値が許容範囲A内であるか否かを判断し、許容範囲A内であれば、零点補正を行い(ステップS9)、零点補正フラグと前回異常フラグをリセットする(ステップS10)。ステップS9での零点補正は、ステップS6で読み込んだ零点計量値を新たな零点に設定しなおす処理である。許容範囲Aは、ステップS9での零点補正前における現在の零点を基準に、零点補正インターバル時間内において通常予想されるドリフト等による零点の変動範囲と、気流などの外乱等による予想計測誤差とを加えた範囲として設定されている。該当計量ホッパ14に上方の供給ホッパ13から被計量物の落下があったり、該当計量ホッパ14のゲートに被計量物が噛み込まれていると、零点計量値は許容範囲A外となる。なお、各計量ホッパ14において、電源投入時から1回目の零点補正が行われるまでは、予め設定されている零点が現在の零点となり、その後は直前の零点補正により設定しなおされた零点が現在の零点となる。
ステップS8で、零点計量値が許容範囲A外であればステップS11へ進み、その計量ホッパに対する前回異常フラグがセットされているか否かを調べる。最初の場合は、前回異常フラグはセットされていないので、ステップS12へ進み、前回異常フラグをセットし、空状態での計量値をメモリ212に記憶し(ステップS13)、供給ホッパ13から該当計量ホッパ14へ被計量物を投入させるための投入命令を出し(ステップS14)、該当計量ホッパ14を優先ホッパに設定する(ステップS15)。ここで、優先ホッパは、必ず次の組合せ演算において排出ホッパに選択されるものである。
ステップS15の後、ステップS1で、次の組合せ演算が行われ、排出ホッパから被計量物が排出され、続いてステップS2〜ステップS8が実行される。ステップS8で、ステップS6で読み込んだ零点計量値が許容範囲A内であれば、ステップS9およびステップS10を実行し、零点補正が行われる。この場合、該当計量ホッパ14の空状態での計量値である零点計量値が前回のステップS8の判断では許容範囲A外であり、今回のステップS8の判断では許容範囲A内となっており、前回の場合は、該当計量ホッパ14に上方の供給ホッパ13から被計量物の落下があった、あるいは、該当計量ホッパ14のゲートに被計量物が噛み込まれていたと考えられ、このときには零点補正を行わないことで、誤った零点が設定されることを防止できる。そして、このような滞在被計量物(供給ホッパ13から該当計量ホッパ14に落下した被計量物、該当計量ホッパ14のゲートに噛み込まれていた被計量物)は、次の組合せ演算後の排出動作によって排出され、その後で、ステップS9の零点補正を行うことで、適正な零点が設定される。このフローによれば、滞在被計量物の重量を含めた計量値を用いて上記の「次の組合せ演算」が行われるので、滞在被計量物を含んで充填される包装機の次の袋内の被計量物の重量は正規の重量(目標重量の許容範囲)となり、次の袋の中へ滞在被計量物の分だけ被計量物が多く充填されるというような、不要な被計量物の消費を防止することができる。
また、今回のステップS8の判断で許容範囲A外の場合は、ステップS11へ進み、前回異常フラグがセットされているので、ステップS16へ進み、前回の零点計量値と今回の零点計量値との差が許容範囲B内であるか否かを判断し、許容範囲B内であれば、今回の零点計量値を用いて零点補正を行い(ステップS17)、零点補正フラグと前回異常フラグをリセットする(ステップS18)。また、ステップS16で、前回の零点計量値と今回の零点計量値との差が許容範囲B外であると判断されれば、該当計量ホッパ14の異常を示すアラームを表示し(ステップS19)、その該当計量ホッパ14を含むヘッドを使用禁止(休止状態)にする(ステップS20)。ヘッドとは、対応して設けられているリニアフィーダ12、供給ホッパ13、計量ホッパ14、メモリホッパ15、重量センサ19等から構成されるユニットである。ステップS19での異常アラームは、例えば、組合せ計量装置を操作するとともに運転速度等の設定値を表示するための操作設定表示器(図示せず)に表示される。ステップS19の処理により該当計量ホッパ14が異常であることを作業者に知らせることができ、ステップS20の処理により該当計量ホッパ14を用いた誤計量を防止できる。
ステップS16における許容範囲Bは、前回の計測時からすぐ次の今回の計測時までの時間内において通常予想されるドリフト等による零点の変動範囲に、気流などの外乱等による予想計測誤差を加えた範囲である。通常予想されるドリフト等による零点の変動範囲は、電源投入後に時間の経過とともに増加する傾向があり、許容範囲Bで考慮する前回の計測時からすぐ次の今回の計測時までの時間(例えば約1秒)内において通常予想されるドリフト等による零点の変動範囲は、許容範囲Aで考慮する零点補正インターバル時間(例えば60秒)内において通常予想されるドリフト等による零点の変動範囲に比べて狭い範囲である。したがって、許容範囲Bは許容範囲Aより狭い範囲に設定される。気流などの外乱等による予想計測誤差の値のとり方によっても異なるが、例えば許容範囲Bを許容範囲Aの1/5程度に設定すればよい。なお、零点補正インターバル時間は、電源投入後、所定時間内と所定時間経過後とで変更し、許容範囲Aも零点補正インターバル時間に応じて変更するようにしてもよい。例えば、電源投入後、10分間は、零点補正インターバル時間を1分とし許容範囲AをA1とし、10分経過後は、零点補正インターバル時間を5分に変更し許容範囲AをA2(A2>A1)に変更するようにしてもよい。
ステップS17およびステップS18を実行する場合は、前回と今回の2回続けてステップS8で許容範囲A外であると判断され、かつ、ステップS16で許容範囲B内であると判断された場合である。経験上、同一の計量ホッパ14に対して2回続けて滞在被計量物が発生することはほとんど無いため、前回と今回の2回続けてステップS8で許容範囲A外であると判断された場合に、ステップS16で許容範囲B内であれば通常予想される零点の変動が発生しているものとしてステップS17で零点補正を行うようにしている。例えば、滞在被計量物の発生が無くても、許容範囲Aを厳しく(狭く)設定してあれば、前回と今回の2回続けてステップS8で許容範囲A外であると判断されることがあり、その場合にステップS16の条件を満たせば零点補正を行うようにすることで、通常の動作が可能となり、ステップS19、S20の異常処理を回避できる。なお、このフローでは、同一の計量ホッパ14に対して2回続けてほぼ同量の滞在被計量物が発生した場合にも零点補正(ステップS17)が行われることになるが、前述したように経験上、同一の計量ホッパ14に対して2回続けて滞在被計量物が発生することはほとんど無く、実用上ほとんど問題ない。
なお、本実施の形態の組合せ計量装置では、メモリホッパ15を備えているが、メモリホッパ15が無い場合も本発明を同様に適用できることは言うまでもない。
本発明は、運転中に自動的に零点補正を行う際に、計量ホッパに滞在被計量物が発生していても、適正な零点を設定することができる組合せ計量装置として有用である。
本発明の実施の形態における組合せ計量装置の構成を示す概略模式図である。 本発明の実施の形態における組合せ計量装置のメモリホッパ、計量ホッパ及び供給ホッパのゲートの開閉動作とリニアフィーダの振動動作のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態における組合せ計量装置の動作のフローチャートである。 本発明の実施の形態における組合せ計量装置のタイマ制御プログラム(時間制御ルーチン)のフローチャートである。 本発明の実施の形態における組合せ計量装置の下方に設置される包装機の構成を示す概略模式図である。
符号の説明
10 供給装置
11 分散フィーダ
12 リニアフィーダ
13 供給ホッパ
14 計量ホッパ
15 メモリホッパ
16 集合シュート
17 集合ファンネル
18 集合ホッパ
19 重量センサ
20 レベルセンサ
21 制御部

Claims (3)

  1. 複数の供給ホッパと、
    それぞれ前記供給ホッパの下方に配設され前記供給ホッパから投入される被計量物の重量を計量する複数の計量ホッパと、
    順次、組合せ演算によって排出すべき前記計量ホッパを選択し、前記選択した計量ホッパから被計量物を排出させ、前記排出させた前記計量ホッパに対し前記供給ホッパから被計量物を投入させるとともに、所定時間ごとに前記計量ホッパの零点補正処理を行う制御手段とを備え、
    前記制御手段による前記零点補正処理は、
    処理対象の前記計量ホッパが組合せ演算によって選択され被計量物を排出後に、前記供給ホッパから前記処理対象の計量ホッパへの被計量物の投入を停止する処理と、
    前記被計量物の投入を停止された前記処理対象の計量ホッパの計量値が現在の零点に対して第1の許容範囲内に存在するか否かを判定する第1の判定処理と、
    この第1の判定処理による判定結果を基に前記処理対象の計量ホッパの計量値が前記現在の零点に対して前記第1の許容範囲内に存在する場合に、前記処理対象の計量ホッパの零点補正を行い、前記現在の零点に対して前記第1の許容範囲内に存在しない場合に、前記処理対象の計量ホッパの零点補正を行わない処理と
    前記第1の判定処理による判定結果を基に前記処理対象の計量ホッパの計量値が前記現在の零点に対して前記第1の許容範囲内に存在しない場合に、前記処理対象の計量ホッパに対し前記供給ホッパから被計量物を投入させ、前記処理対象の計量ホッパを次の組合せ演算において必ず選択される優先ホッパに指定する処理と、
    前記優先ホッパが前記次の組合せ演算によって選択され、被計量物を排出後に、前記供給ホッパから前記優先ホッパへの被計量物の投入を停止する処理と、
    前記被計量物の投入を停止された前記優先ホッパの計量値が前記現在の零点に対して前記第1の許容範囲内に存在するか否かを判定する第2の判定処理と、
    この第2の判定処理による判定結果を基に前記優先ホッパの計量値が前記現在の零点に対して前記第1の許容範囲内に存在する場合に、前記優先ホッパの零点補正を行う処理とを含む組合せ計量装置。
  2. 前記制御手段による前記零点補正処理は、さらに、
    前記第2の判定処理による判定結果を基に前記優先ホッパの計量値が前記現在の零点に対して前記第1の許容範囲内に存在しない場合に、前記第1の判定処理で用いられた前記処理対象の計量ホッパの計量値と前記第2の判定処理で用いられた前記優先ホッパの計量値との差が前記第1の許容範囲より狭い第2の許容範囲内に存在するか否かを判定する第3の判定処理と、
    この第3の判定処理による判定結果を基に前記差が前記第2の許容範囲内に存在する場合に、前記優先ホッパの零点補正を行う処理とを含む請求項1記載の組合せ計量装置。
  3. 前記制御手段による前記零点補正処理は、さらに、
    前記第3の判定処理による判定結果を基に前記差が前記第2の許容範囲内に存在しない場合に、前記制御手段から異常信号を出力し、前記優先ホッパが組合せ演算によって選択されないようにする処理を含み、
    前記異常信号に基づいて前記優先ホッパが異常であることを報知する報知手段を設けた請求項2記載の組合せ計量装置。
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