JP4668407B2 - Angular velocity sensor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水晶振動子等の圧電振動子を励振(即ち、駆動)するための周囲温度の影響を受け難い発振回路を用いて、位置の検出や姿態制御等を行うための角速度センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の角速度センサに関する技術としては、例えば、次のような文献に記載されるものがあった。
文献1;特許第2781161号公報(米国、優先日1994年9月15日)
文献2;米国特許第5850035号公報(出願日1997年4月11日)
文献3;特開平11−44540号公報(出願日1997年7月25日)
【0003】
図2は、前記文献1等に記載された角速度センサの原理を示す図である。
角速度センサの圧電振動子1として例えば音叉型水晶振動子を用いた場合、この圧電振動子1の表面の所定箇所に励振用の駆動電極2及びコリオリ力検出用の検出電極3等が設けられる。駆動電極2には、これに交流(以下「AC」という。)の駆動電圧を供給するための発振回路4が接続される。また、検出電極3には、コリオリ力検出回路5が接続される。
【0004】
圧電振動子1は質量mを有し、駆動電極2に発振回路4からAC駆動電圧が印加されると、この圧電振動子1がX軸に沿ってB方向に所定の周波数で振動する。Y軸の回りに角速度ωが加わると、X軸と直交するZ軸方向にコリオリ力F(=2mvω)(但し、vは圧電振動子1の振動速度)が発生する。コリオリ力Fは角速度ωの大きさに比例して定まることから、検出電極3及びコリオリ力検出回路5により、コリオリ力Fを圧電振動子1の撓み変位量として検出することで、この圧電振動子1の角速度ωの大きさを求めることができる。
【0005】
角速度センサの使用用途としては、車両や航空機等に搭載し、この走行或いは飛行軌跡を記録したり、旋回時に発生するヨーレイトを検出することが行われている。角速度センサをロボットに搭載し、この姿勢制御等にも応用されている。また、最近ではごく一般的なカーナビゲーションでの車両位置検知(GPSの電波の届かない場所での位置検出)等のためにも搭載されている。
精度を向上させるために、前記文献1〜3には角速度センサの種々の提案が行われている。
【0006】
前記文献1では、発振回路4を動作させるために印加する電源電圧に応じて、該発振回路4内に設けた自動利得制御(以下「AGC」という。)回路により、該発振回路4から駆動電極2に供給される駆動電圧のレベルを制御し、該駆動電圧とコリオリ力検出回路5からの検出信号とが電源電圧に比例するようにしている。これにより、コリオリ力検出回路5から出力されるアナログの検出信号をディジタル信号に変換するアナログ/ディジタル(以下「A/D」という。)変換器を該コリオリ力検出回路5の出力端子に接続した場合、このA/D変換器の変換精度がこれに印加される電源電圧の変動によって変化することを防止でき、変換精度を向上できるという効果がある。
【0007】
前記文献2では、圧電振動子1に設ける駆動電極2及び検出電極3等の電極の構造に関して、少ない電極数で高精度の検出信号を得るための提案が行われている。
また、前記文献3では、前記文献1と同様に、発振回路4に印加される電源電圧の変動に応じて、該発振回路4から出力されるAC駆動電圧の振幅を変化させるようにしている。また、周囲温度を検出する温度センサを設け、コリオリ力検出回路5から出力される検出信号に対し、該温度センサの出力によって温度補正処理を行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の文献1〜3に記載されたような角速度センサでは、次のような課題があった。
角速度センサは、発振回路4から出力されるAC駆動電圧を駆動電極2に印加して圧電振動子1を振動させ、検出電極3及びコリオリ力検出回路5により、コリオリ力Fに対応する電位の検出信号を検出するものである。このような角速度センサでは、圧電振動子1を振動させるための駆動電圧(電荷)に対し、コリオリ力Fとして検出できる信号が非常に微少であることと、圧電振動子自体の素子の特性(構造)から、検出信号の安定性の要求が重要視される。また、圧電振動子1並びに発振回路4及びコリオリ力検出回路5等は、回路部品構成の観点から温度の影響を受け易いことから、極力、発振回路4の品質(安定性)を高める必要がある。
【0009】
ところが、従来の角速度センサでは、コリオリ力検出回路5から出力される検出信号に対して温度補正処理を行ったり、或いは発振回路4内に設けたAGC回路によって温度変化を抑制するようにしているが、この発振回路4に対する温度補償が十分に行われているとはいえず、周囲温度の影響をなくし、より安定性の高い角速度センサ用発振回路4の改良が望まれていた。
本発明は、前記従来技術が持つ課題を解決し、周囲温度の影響を受けない安定性の高い発振回路を用いた角速度センサを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
例えば、図1に示す角速度センサにおいて、音叉形状の圧電振動子11に角速度ωが加わった時に生じるコリオリ力F=2mvω(但し、mは圧電振動子の質量、vは圧電振動子の振動速度)から角速度ωを検出する場合、発振回路による該圧電振動子11の振動速度vの変動をなくして一定にすれば角速度ωの検出精度を向上できる。即ち、振動速度vは圧電振動子11の駆動電極12aからの出力電流に比例し、電流/電圧(以下「I/V」という。)変換回路21の出力に比例すると共に、これを一定量増幅した出力電圧Voutに比例することから、この出力電圧Voutを一定にすれば、安定性の高い角速度センサを得ることができる。
【0011】
そこで、本発明のうちの第1の発明の角速度センサは、発振回路とコリオリ力検出回路とを備えた角速度センサであって、前記発振回路は、励振用の駆動電極12a,12b及びコリオリ力検出用の検出電極13a,13bを有し、前記駆動電極12bに印加されるAC駆動電圧Vaによって振動する音叉形状の圧電振動子11と、前記駆動電極12aの出力電流を電圧に変換して出力電圧を出力するI/V変換回路21と、前記出力電圧を整流して直流(以下「DC」という。)電圧を出力する整流回路30と、定電圧素子で作った定電圧を演算増幅器(以下「オペアンプ」という。)に入力して一定の電圧を生成し、前記一定の電圧に基づき、前記整流回路30の持つ温度係数を相殺するような基準電圧を出力する基準電源回路31と、前記DC電流と前記基準電圧とを比較して電圧差を求め、前記電圧差を制御電圧として出力する比較手段32と、前記制御電圧に基づき、前記電圧差が零となるように利得(以下「ゲイン」という。)が制御され、前記制御されたゲインによって前記I/V変換回路21の前記出力電圧を増幅し、前記駆動電極12bに与える前記AC駆動電圧Vaを出力するAGC回路25と、前記制御電圧に基づいて前記圧電振動子11の起動期間と前記起動期間後の安定期間とを検出し、前記起動期間の時にはゲインを大きくし、前記安定期間の時にはゲインを小さくする起動補償用の増幅手段24,33とを備えている。
更に、前記コリオリ力検出回路は、前記圧電振動子11に発生するコリオリ力に応じた検出電流が前記検出電極13a,13bから出力されると、前記検出電流を電圧に変換して検出電圧を出力する検出手段41,42,43と、前記検出電圧を前記I/V変換回路21の前記出力電圧で同期検波してDC変換を行い、角速度に応じた検出信号Soutを出力する同期検波手段44,45とを備えている。
【0012】
このような構成を採用したことにより、発振回路において、圧電振動子11の駆動電極12bにAC駆動電圧Vaを供給すると、該圧電振動子11が振動する。圧電振動子11が振動すると、この駆動電極12aの出力電流がI/V変換回路21によって電圧に変換され、整流回路30及びAGC回路25へ送られる。整流回路30では、I/V変換回路21の出力電圧を整流してDC電圧を比較手段32へ送る。基準電源回路31では、定電圧素子及びオペアンプにより、電源電圧の変化や温度変化等に対して一定の電圧を作り、この一定の電圧に基づき、整流回路30の持つ温度係数を相殺するような基準電圧を出力して比較手段32へ与える。比較手段32では、DC電圧と基準電圧とを比較し、この電圧差を制御電圧として出力し、増幅手段24,33及びAGC回路25へ与える。
圧電振動子11は、例えば数百〜数MHzの周波数で振動するが、インピーダンスが大きいために起動が難しい。そこで、第1の発明では、圧電振動子11の起動期間時には、起動補償用の増幅手段24,33のゲインが大きくなり、この起動期間経過後の安定期間では該増幅手段24,33のゲインが小さくなる。これにより、起動時間が短縮され、圧電振動子11の起動が容易になる。
AGC回路25では、制御電圧に基づき、前記電圧差が零となるようにゲインが制御され、この制御されたゲインで圧電振動子11が駆動され、この出力を受けたI/V変換回路21の出力電圧を増幅するため、電源電圧の変動や周囲温度の影響、あるいは回路部品のばらつき等の影響を受けない電圧が出力される。これにより、電源電圧や周囲温度等が変動しても、出力電圧Voutが、基準電源回路31の出力に対して一定になるようなAC駆動電圧Vaによって圧電振動子11を駆動させることができる。
一方、コリオリ力検出回路において、発振回路によって振動する圧電振動子11に生じるコリオリ力に応じた検出電流が検出電極13a,13bから出力されると、その検出電流が検出手段41,42,43によって検出電圧に変換される。同期検波手段44,45では、検出電圧をI/V変換回路21の出力電圧で同期検波してDC変換を行い、角速度に応じた検出信号Soutを出力する。
【0013】
第2の発明の角速度センサは、発振回路とコリオリ力検出回路とを備えた角速度センサであって、前記発振回路は、励振用の駆動電極12a,12b及びコリオリ力検出用の検出電極13a,13bを有し、前記駆動電極12bに印加されるAC駆動電圧Vaによって振動する音叉形状の圧電振動子11と、前記駆動電極12aの出力電流を電圧に変換して出力電圧を出力するI/V変換回路21と、前記出力電圧を整流してDC電流を出力する整流回路30と、定電圧素子で作った定電圧をオペアンプに入力して一定の電圧を生成し、前記一定の電圧に基づき、前記整流回路30の持つ温度係数を相殺するような基準電流を出力する基準電源回路31と、前記DC電流と前記基準電流とを比較して電流差を求め、前記電流差を積分して制御電圧を出力する比較手段32と、前記制御電圧に基づき、前記電流差が零となるようにゲインが制御され、前記制御されたゲインによって前記I/V変換回路21の前記出力電圧を増幅し、前記駆動電極12bに与える前記駆動電圧Vaを出力するAGC回路25と、前記制御電圧に基づいて前記圧電振動子11の起動期間と前記起動期間後の安定期間とを検出し、前記起動期間の時にはゲインを大きくし、前記安定期間の時にはゲインを小さくする起動補償用の増幅手段24,33とを備えている。
更に、前記コリオリ力検出回路は、前記圧電振動子11に発生するコリオリ力に応じた検出電流が前記検出電極13a,13bから出力されると、前記検出電流を電圧に変換して検出電圧を出力する検出手段41,42,43と、前記検出電圧を前記I/V変換回路21の前記出力電圧で同期検波してDC変換を行い、角速度に応じた検出信号Soutを出力する同期検波手段44,45とを備えている。
【0014】
このような構成を採用したことにより、発振回路において、整流回路30から出力されるDC電流と、基準電源回路31から出力される基準電流とが、比較手段32によって比較されて電流差が求められ、これに対応した制御電圧が出力されて増幅手段24,33及びAGC回路25へ与えられる。増幅手段24,33では、第1の発明と同様に、制御電圧に基づき、圧電振動子11の起動期間の時にはゲインを大きくし、安定期間の時にはゲインを小さくするような起動補償を行う。AGC回路25では、前記電流差が零となるようにゲインが制御される。これにより、第1の発明と同様に、出力電圧Voutが基準電源回路31の出力に対して一定になるようなAC駆動電圧Vaによって圧電振動子11を駆動させることができる。
一方、コリオリ力検出回路において、第1の発明と同様に、発振回路によって振動する圧電振動子11に生じるコリオリ力に応じた検出電流が検出電極13a,13bから出力されると、その検出電流が検出手段41,42,43によって検出電圧に変換される。同期検波手段44,45では、検出電圧をI/V変換回路21の出力電圧で同期検波してDC変換を行い、角速度に応じた検出信号Soutを出力する。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態を示す角速度センサの概略の構成図である。
この角速度センサは、例えば、図2と同一の原理に基づくものであり、音叉形状の圧電振動子(例えば、音叉型水晶振動子)11を有し、この所定箇所に+側駆動電極12a及び−側駆動電極12bと+側検出電極13a及び−側検出電極13bとが設けられている。+側駆動電極12a及び−側駆動電極12bには、圧電振動子11を振動させるためのAC駆動電圧Vaをこの駆動電極12a,12bに供給するための発振回路が接続されている。+側検出電極13a及び−側検出電極13bには、圧電振動子11に加わる角速度に応じたDC電圧の検出信号Soutを出力するコリオリ力検出回路が接続されている。
【0018】
発振回路は、+側駆動電極12aに接続されたI/V変換回路21を有している。I/V変換回路21は、+側駆動電極12aの出力電流を電圧に変換する回路であり、この出力端子にゲイン1のバッファ増幅器(以下この「増幅器」を「アンプ」という。)22の入力端子が接続されている。バッファアンプ22の出力端子には、この出力電圧の高周波成分を除去するローパスフィルタ(以下「LPF」という。)23を介して起動補償回路24が接続されている。起動補償回路24は、補償信号S33に基づき、圧電振動子11が起動期間の時にはゲインを大きく(例えば、数倍〜100倍程度)し、この起動期間経過後の安定期間の時にはゲインを小さく(例えば、1)する回路であり、この出力端子にAGC回路25が接続されている。AGC回路25は、起動補償回路24の出力電圧を入力し、制御電圧V32に基づきゲインが制御される回路であり、この回路の出力端子がバッファアンプ26を介して−側駆動電極12bに接続されている。
【0019】
バッファアンプ22の出力端子には、この出力電圧を増幅するオペアンプ27が接続されている。オペアンプ27の出力端子には、バッファアンプ28が接続され、この出力端子が出力電圧Voutを出力する発振用出力端子29に接続されている。
出力端子29には、出力電圧VoutをDC電圧に整流してDC電流I1 を出力する整流回路30が接続されている。また、この発振回路には、基準電源回路31が設けられている。基準電源回路31は、電源電圧の変化や温度変化等に対して一定の電圧を生成し、この一定の電圧に基づき、整流回路30の持つ温度係数を相殺するような基準電流I2 (又は基準電圧)を出力する回路であり、この出力端子と整流回路30の出力端子とに、比較手段32が接続されている。比較手段32は、基準電流I2 (又は基準電圧)とDC電流I1 (又はDC電圧)とを比較し、この電流差を積分して制御電圧V32を出力(又は電圧差を制御電圧V32として出力)するものであり、この出力端子にAGC回路25及び補償制御回路33が接続されている。補償制御回路33は、制御電圧V32に基づいて圧電振動子11の起動期間とこの起動期間経過後の安定期間とを検出し、補償信号S33を出力して起動補償回路34へ与える回路である。この起動補償回路24及び補償制御回路33により、起動補償用の増幅手段が構成されている。
【0020】
+側検出電極13a及び−側検出電極13bに接続されるコリオリ力検出回路は、該+側検出電極13aに接続されたI/V変換回路41と−側検出電極13bに接続されたI/V変換回路42とを有している。I/V変換回路41,42は、圧電振動子11に角速度が加わった時に検出電極13a,13bに逆相の電流が発生するので、これを電圧に変換する回路であり、カレントアンプ等で構成され、これらの出力端子に差動アンプ43が接続されている。差動アンプ43は、2つのI/V変換回路41,42の出力電圧の差を増幅する回路であり、この出力端子に同期検波回路44が接続されている。I/V変換回路41,42及び差動アンプ43により、検出手段が構成されている。同期検波回路44は、差動アンプ43の出力電圧をバッファアンプ22の出力電圧で同期検波して直流変換を行う回路であり、この出力端子にLPF45が接続されている。LPF45は、同期検波回路44の出力電圧の高周波成分を除去し、角速度に応じたDC電圧の検出信号Soutを出力する回路であり、この出力端子に検出用出力端子46が接続されている。同期検波回路44及びLPF45により、同期検波手段が構成されている。
【0021】
次に、図1の角速度センサの動作を説明する。
電源電圧を印加して圧電振動子11を振動させるための起動期間においては、比較手段32から出力される制御電圧V32が小さいので、補償制御回路33によって該圧電振動子11の起動期間が検出され、この補償制御回路33から出力される補償信号S33により、起動補償回路24のゲインが大きくなる。バッファアンプ26から出力されるAC駆動電圧Vaが駆動電極12bに与えられ、圧電振動子11が振動を開始する。圧電振動子11が振動を開始すると、駆動電極12aの出力電流がI/V変換回路21で電圧に変換される。このI/V変換回路21の出力電圧は、バッファアンプ22を介し、LPF23で高周波成分が除去された後、ゲインの大きな起動補償回路24によって増幅される。この増幅された電圧は、AGC回路25及びバッファアンプ26を介して駆動電極12bに与えられるので、圧電振動子11が振動を促進され、この圧電振動子11が速やかに起動する。
【0022】
圧電振動子11が起動後安定期間になると、駆動電圧Vaによって圧電振動子11が一定の周波数で振動する。すると、駆動電極12aの出力電流がI/V変換回路21で電圧に変換され、バッファアンプ22を介してオペアンプ27で増幅され、バッファアンプ28を介して出力電圧Voutが出力される。出力電圧Voutは、整流回路30でDC電流I1 (又はDC電圧)に変換されて比較手段32へ送られるので、この比較手段32から出力される制御電圧V32が大きくなり、補償制御回路33によって圧電振動子11の振動状態が安定になったことが検出され、補償信号S33が出力される。この補償信号S33によって起動補償回路24のゲインが小さくなり、バッファアンプ26から出力される駆動電圧Vaによって圧電振動子11が一定の周波数で振動を継続する。
【0023】
一定の周波数で振動する圧電振動子11に角速度が加わると、この圧電振動子11にコリオリ力Fが発生し、これに応じた電流が検出電極13a,13bから出力される。この検出電極13a,13bの出力電流は、I/V変換回路41,42で電圧に変換され、これらのI/V変換回路41,42の出力電圧が差動アンプ43で差動増幅され、同期検波回路44へ送られる。同期検波回路44では、差動アンプ43の出力電圧をバッファアンプ22の出力電圧で同期検波して直流変換を行う。同期検波回路44の出力電圧は、LPF45でDCに変換され、角速度に応じたDC検出信号Soutが出力端子46から出力される。
【0024】
以上のように、図1の角速度センサでは、次の(a)及び(b)のような効果がある。
(a) 起動補償回路24及び補償制御回路33を設けたので、圧電振動子11の起動期間において該起動補償回路24のゲインが大きくなり、該圧電振動子11を短時間に起動できる。
【0025】
(b) AGC回路25を設けたので、電源電圧の変化や周囲温度の変化、あるいは回路部品のばらつき等を打ち消して圧電振動子11の駆動電極12aの出力振幅が一定に保たれる。このため、バッファアンプ22の出力電圧が電源電圧の変化や周囲温度の変化等によって変動せず、このバッファアンプ22の出力電圧によって差動アンプ43の出力電圧が同期検波されるので、電源電圧の変化や周囲温度の温度変化、あるいは回路部品のばらつき等が消去された検出信号Soutを出力することができる。
【0026】
図3は、図1中の発振回路の一構成例を示す回路図である。
図1の圧電振動子11に角速度ωが加わった時に生じるコリオリ力F(=2mvω)から角速度を検出する場合、発振回路による該圧電振動子11の振動速度vの変動をなくして一定にすれば、角速度ωの検出精度を向上できる。そこで、図3の発振回路では、周囲温度が変化しても圧電振動子11の振動速度vが一定になるように、例えば、電源電圧VDDが+5V、接地電圧VSSが0V、固定電圧AG(=VDD/2)が+2.5Vを用い、最大振幅が約3VP-P の駆動電圧Vaを圧電振動子11に印加し、発振用出力端子29から最大振幅が約3VP-P の安定化した出力電圧Voutを出力するようにしている。
【0027】
圧電振動子11の+側駆動電極12aに接続されたI/V変換回路21は、オペアンプ21a、帰還抵抗21b、及び帰還コンデンサ21cからなるカレントアンプにより構成されている。オペアンプ21aの+側入力端子は固定電圧AGに接続され、−側入力端子が+側駆動電極12aに接続されている。オペアンプ21aの−側入力端子と出力端子との間には、帰還抵抗21bと帰還コンデンサ21cが並列に接続されている。オペアンプ21aの出力端子には、バッファアンプ22の+側入力端子が接続されている。バッファアンプ22の出力端子には、オペアンプ27の+側入力端子が接続されている。オペアンプ27の−側入力端子は、入力抵抗27aを介して固定電圧AGに接続されると共に、帰還抵抗27bを介して該オペアンプ27の出力端子に接続されている。帰還抵抗27bを調整することにより、このオペアンプ27のゲインが変化する。オペアンプ27の出力端子には、バッファ28を介して発振用出力端子29が接続されている。
【0028】
バッファアンプ22の出力端子には、高周波成分除去用のLPF23の入力端子が接続されている。LPF23は、入力抵抗23a,23c、帰還コンデンサ23b、入力コンデンサ23d、及びバッファアンプ23eより構成されている。入力抵抗23aの一端はバッファアンプ22の出力端子に接続され、この入力抵抗23aの他端が、入力抵抗23cを介してバッファアンプ23eの+側入力端子に接続されている。バッファアンプ23eの+側入力端子は、入力コンデンサ23dを介して固定電圧AGに接続されている。バッファアンプ23eの出力端子は、帰還コンデンサ23bを介して抵抗23aの他端及び抵抗23cの一端に接続されている。バッファアンプ23eの出力端子は、起動補償回路24の入力端子に接続されている。
【0029】
起動補償回路24は、補償制御回路33から与えられる補償信号S33に基づき、圧電振動子11の起動時においてゲインが数倍〜百倍程度になり、起動後の安定時にはゲインが小さくなる回路であり、オペアンプ24a、入力側の分圧抵抗24b,24c、帰還抵抗24d、出力側のコンデンサ24e、及び出力側の抵抗24fより構成されている。オペアンプ24aの+側入力端子は、バッファ23eの出力端子に接続され、このオペアンプ24aの−側入力端子が、分圧抵抗24b,24cを介して固定電圧AGに接続されている。分圧抵抗24bと24cの接続点には、圧電振動子11の起動時においてAGレベルの補償信号S33が与えられ、起動後の安定時においてハイインピーダンス状態の補償信号S33が与えられる。オペアンプ24aの−側入力端子と出力端子との間には、帰還抵抗24dが接続されている。オペアンプ24aの出力端子は、コンデンサ24e及び抵抗24fを介して固定電圧AGに接続されている。コンデンサ24eと抵抗24fの接続点には、AGC回路25の入力端子が接続されている。
【0030】
AGC回路25は、比較手段32から与えられる制御電圧V32によってゲインが制御される回路であり、オペアンプ25a、帰還抵抗25b、入力抵抗25c、可変抵抗素子(例えば、Nチャネル型電界効果トランジスタ、以下これを「NFET」という。)25d、帰還コンデンサ25e、帰還抵抗25f、及びゲート抵抗25gより構成されている。オペアンプ25aの+側入力端子は、コンデンサ24eと抵抗24fの接続点に接続されている。オペアンプ25aの−側入力端子は、帰還抵抗25bを介して該オペアンプ25aの出力端子に接続されている。オペアンプ25aの−側入力端子は、入力抵抗25cを介してNFET25dのドレインに接続されている。NFET25dのソースは固定電圧AGに接続され、ゲートに抵抗25gを介して制御電圧V32が与えられるようになっている。
【0031】
NFET25dは、ゲート・ソース間電圧によってドレイン・ソース間抵抗が変化する素子である。NFET25dを可変抵抗として使っても低ひずみ特性が得られないので、該NFET25dのドレイン・ゲート間に帰還コンデンサ25e及び帰還抵抗25fを接続し、ドレインからゲートに対して局部的な帰還をかけて低ひずみ特性が得られるようにしている。オペアンプ25aの出力端子は、バッファ26の+側入力端子に接続されている。
【0032】
バッファ26は、出力端子が−側駆動電極12bに接続され、この出力端子からAC駆動電圧Vaを出力して−側駆動電極12bに供給するようになっている。
発振用出力端子29は、抵抗29aを介して整流回路30の入力端子に接続されている。整流回路30は、発振用出力端子29から出力されるAC出力電圧Voutを整流してDC電流I1 (又はDC電圧)を出力する回路であり、例えば、アノードが抵抗29aに接続された第1のダイオード30aで構成されている。ダイオード30aのカソードは、比較手段32の第1の入力端子に接続され、この比較手段32の第2の入力端子に基準電源回路31が接続されている。
【0033】
基準電源回路31は、定電圧を作る定電圧素子31a、入力抵抗31b、オペアンプ31c、入力抵抗31d、帰還抵抗31e、出力振幅レベル調整用の抵抗31f、及び整流用の第2のダイオード31gより構成されている。定電圧素子31aのカソードは固定電圧AGに接続され、このアノードが抵抗31bを介して接地電圧VSSに接続されている。定電圧素子31aのアノードと抵抗31bの接続点には、オペアンプ31cの+側入力端子が接続されている。
【0034】
オペアンプ31cは、電源として与えられる固定電圧AGと接地電圧VSSとの間で動作するようになっており、この−側入力端子が入力抵抗31dを介して固定電圧AGに接続されている。オペアンプ31cの−側入力端子は、帰還抵抗31eを介して該オペアンプ31cの出力端子に接続され、この出力端子から一定の電圧が出力されるようになっている。この一定の電圧は、電源電圧VDDの変化や周囲温度の変化、あるいは回路部品のばらつき等の影響がない最大振幅(3VP-P /2=1.5V)が一定の電圧である。オペアンプ31cの出力端子には、レベル調整用の抵抗31fを介して、第1のダイオード30aと同一特性の第2のダイオード31gのカソードが接続され、このアノードが比較手段32の第2の入力端子に接続されている。ダイオード31gは、オペアンプ31cの出力端子から出力される一定の電圧を整流して基準電流I2 (又は基準電圧)を生成する回路であるが、ダイオード30aが温度特性を持っているため、このダイオード30aの順方向電圧の温度係数を相殺するための温度補償用のために設けられている。
【0035】
整流回路30及び基準電流出力回路31に接続された比較手段32は、該整流回路30からのDC電流I1 (又はDC電圧)と基準電源回路31の基準電流I2 (又は基準電圧)とを比較し、この比較結果を増幅して制御電圧V32を出力し、AGC回路25及び補償制御回路33に与える回路である。この比較手段32は、オペアンプからなる積分器32a、帰還抵抗32b,32c、及び帰還コンデンサ32d,32eより構成されている。積分器32aの+側入力端子は固定電圧AGに接続され、−側入力端子がダイオード30aのカソード及びダイオード31gのアノードに接続されている。積分器32aの−側入力端子は、帰還抵抗32b,32cを介して該積分器32aの出力端子に接続されている。帰還抵抗32b,32cには、それぞれ帰還コンデンサ32d,32eが並列に接続されている。積分器32aの出力端子は、AGC回路25内の抵抗25gに接続されると共に、補償制御回路33の入力端子に接続されている。
【0036】
補償制御回路33は、比較手段32から与えられる制御電圧V32に基づき、圧電振動子11の起動時にAGレベルの補償信号S33を出力し、該圧電振動子11の安定時に補償信号S33をハイインピーダンスにする回路である。この補償制御回路33は、入力抵抗33aと、オペアンプ33bと、帰還抵抗33cと、Pチャネル型電界効果トランジスタ(以下「PFET」という。)33d及びNFET33eからなるインバータと、スイッチ素子(例えば、NFET)33fとより構成されている。
【0037】
入力抵抗33aの一端は抵抗25gの一端及び積分器32aの出力端子に接続され、この抵抗33aの他端がオペアンプ33bの−側入力端子に接続され、この+側入力端子が固定電圧AGに接続されている。オペアンプ33bの−側入力端子は、帰還抵抗33cを介して該オペアンプ33bの出力端子に接続されている。オペアンプ33bの出力端子は、PFET33dのゲート及びNFET33eのゲートに接続され、これらのPFET33dとNFET33eが電源電圧VDDと固定電圧AGとの間に直列に接続されている。PFET33dとNFET33eの接続点には、NFET33fのゲートが接続され、このソースが固定電圧AGに接続され、ドレインが起動補償回路24内の分圧抵抗24b,24cに接続されている。
【0038】
圧電振動子11の起動時においては、発振用出力端子29から出力される出力電圧Voutが低いので、ダイオード30aで整流されたDC電流I1 (又はDC電圧)が小さく、基準電源回路31の基準電流I2 (又は基準電圧)との差が大きくなり、比較手段32から出力される制御電圧V32が高くなる。制御電圧V32が高いと、オペアンプ33bの出力電圧が低くなり、これがPFET33d及びNFET33eからなるインバータで反転され、このインバータの出力電圧が高くなってNFET33fがオンする。NFET33fがオンすると、このNFET33fのドレインが固定電圧AGになり、この固定電圧AGが補償信号S33として起動補償回路24内の分圧抵抗24c,24bに与えられるので、オペアンプ24aの入力抵抗が小さくなり、このオペアンプ24aのゲインが大きくなる。圧電振動子11の起動後の安定時には、比較手段32から出力される制御電圧V32が低くなるので、前記と逆の作用によってNFET33fがオフし、このNFET33fのドレインから出力される補償信号S33がハイインピーダンス状態になる。これにより、オペアンプ24aの入力抵抗が大きくなり、ゲインが小さくなる。
【0039】
図3の発振回路には、固定電圧AGを生成するための固定電圧生成回路50が設けられている。固定電圧生成回路50は、分圧抵抗50a,50b、及びバッファアンプ50cより構成されている。分圧抵抗50a,50bは、電源電圧VDDと接地電圧VSSとの間に直列に接続され、この分圧抵抗50a,50bの接続点が、バッファアンプ50cの+側入力端子に接続され、この出力端子から固定電圧AGが出力されるようになっている。
【0040】
次に、図3の発振回路の動作を説明する。
電源が投入されると、圧電振動子11が起動して振動を始める。この+側駆動電極12aの出力電流は、I/V変換回路21により電圧に変換され、バッファアンプ22、オペアンプ27、及びバッファアンプ28を通して出力電圧Voutが発振用出力端子29から出力される。この出力電圧Voutは低いので、整流回路30内のダイオード30aで整流されたDC電流I1 (又はDC電圧)が小さい。この小さなDC電流I1 (又はDC電圧)と、基準電源回路31で生成された基準電流I2 (又は基準電圧)とが、比較手段32で比較され、この比較結果が増幅されて積分器32aの出力端子から制御電圧V32が出力される。この制御電圧V32は高いので、補償制御回路33内のNFET33fがオンし、このNFET33fのドレインからAGレベルの補償信号S33が出力され、起動補償回路24内の分圧抵抗24b,24cへ与えられる。すると、オペアンプ24aの入力抵抗が小さくなり、このオペアンプ24aのゲインが大きくなる。このため、バッファアンプ22の出力電圧がLPF23で高周波成分を除去された後、ゲインの大きなオペアンプ24aで増幅され、これがAGC回路25及びバッファアンプ26を通して−側駆動電極12bへ送られる。従って、圧電振動子11を短時間で起動できる。
【0041】
圧電振動子11が起動して安定期間になると、+側駆動電極12aの出力電流がI/V変換回路21で電圧に変換され、バッファアンプ22、オペアンプ27及びバッファアンプ28を通して出力電圧Voutが発振用出力端子29から出力される。出力電圧Voutは起動時よりも高くなっているので、整流回路30内のダイオード30aで整流されたDC電流I1 (又はDC電圧)も大きくなる。このDC電流I1 (又はDC電圧)と基準電源回路31で生成された基準電流I2 (又は基準電圧)とが、比較手段32で比較される。この際、ダイオード30aは温度係数を持っているため、周囲温度が上昇すると出力電圧Voutが低下するが、このダイオード30aの温度係数が基準電源回路31内のダイオード31gによって相殺される。DC電流I1 (又はDC電圧)と基準電流I2 (又は基準電圧)とが比較手段32で比較されると、この比較結果が小さいので、オペアンプ32aから出力される制御電圧V32が低い。制御電圧V32が低いと、補償制御回路33内のNFET33fがオフし、このNFET33fのドレインから出力される補償信号S33がハイインピーダンス状態になる。このため、起動補償回路24内のオペアンプ24aの入力抵抗が大きくなり、このオペアンプ24aのゲインが小さくなって発振回路が安定期間へ移行する。
【0042】
発振回路の安定期間では、発振用出力端子29から出力される出力電圧Voutが温度変化等によって変動した場合、整流回路30から出力されるDC電流I1 (又はDC電圧)と、温度変化等に対して常に一定の基準電流I2 (又は基準電圧)とが、比較手段32で比較され、該DC電流I1 と基準電流I2 との差が積分器32aで増幅され(又はDC電圧と基準電圧との差が増幅され)、該積分器32aから出力される制御電圧V32が変化する。制御電圧V32が変化すると、AGC回路25内のNFET25dのソース・ドレイン間抵抗が変化し、オペアンプ25aのゲインが変化する。つまり、基準電源回路31内のオペアンプ31cの出力である一定の電圧と、DC電流I1 の電圧とが比較され、両者の電圧の差が零となるようにオペアンプ25aのゲインが制御される。このため、バッファアンプ26から出力される駆動電圧Vaによって圧電振動子11が一定の振動速度vで振動する。従って、発振用出力端子29から最大振幅が約3VP−P の安定した出力電圧Voutが出力される。
【0043】
以上のように、図3の発振回路では、次の(i)〜(iii)のような効果がある。
(i) 基準電源回路31では、定電圧素子31aで定電圧を作り、この定電圧をオペアンプ31cに入力して該オペアンプ31cから一定の電圧を出力するようにしているので、電源電圧VDDや周囲温度等が変化しても、最大振幅が3VP−P /2(=1.5V)の一定の電圧を生成できる。
【0044】
(ii) 基準電源回路31によって一定の基準電流I2 (又は基準電圧)を生成し、これをDC電流I1 (又はDC電圧)と比較手段32で比較しているので、電源電圧VDDや周囲温度等が変化しても、最大振幅が約3VP-P の駆動電圧Vaによって圧電振動子11を振動させることができる。特に、ダイオード30aの持つ温度係数が、これと同一特性のダイオード31gによって相殺されるので、周囲温度の影響をより完全に除去することができる。
【0045】
(iii) 比較手段32に積分器32aを使用しているので、AGC回路25において大きなゲインを確保できる。このため、ほぼ基準電流I2 (又は基準電圧)の精度と安定度で決まる駆動電圧Va及び出力電圧Voutの振幅安定度が得られる。さらに、積分器32aを使用しているので、圧電振動子11の起動期間とこの起動期間経過後の安定期間の検出を的確に行え、より短時間に圧電振動子11を起動し、安定動作に移行させることができる。
【0046】
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例えば、次の(1)〜(3)のようなものがある。
(1) 図1の発振回路は、図3以外の回路で構成してもよい。例えば、AGC回路25内のNFET25dは、他のトランジスタ等の可変抵抗素子で構成してもよい。また、補償制御回路33では、オペアンプ33b、PFET33d、及びNFET33e,33fを他のトランジスタ等を用いて構成してもよい。さらに、電源電圧VDD、固定電圧AG及び接地電圧VSSは、他の電圧レベルに変更することも可能である。
【0047】
(2) 図1のコリオリ力検出回路は、図示以外の回路構成に変更することも可能である。
(3) 図1の圧電振動子11は、音叉型水晶振動子を例にとって説明したが、振動子材料として水晶以外の他の圧電材料を用いることも可能である。さらに、駆動電極12a,12bや検出電極13a,13bの数や配置位置等は、適宜変更可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、第1及び第2の発明の角速度センサによれば、発振回路において、基準電源回路31を定電圧素子及びオペアンプを用いて構成することにより、電源電圧の変化や周囲温度の変化等の影響を受けない一定の電圧を生成することができ、この基準電源回路31の整流回路30の持つ温度係数を相殺するような基準電圧又は基準電流を出力する回路を用いて出力電圧Voutが基準電源回路31の出力に対して一定振幅になる様な駆動電圧Vaによって圧電振動子11を駆動させることができる。そのため、電源電圧や周囲温度の変化、あるいは回路部品のばらつき等の影響を受けずに、圧電振動子11を振動させることができる。
さらに、比較手段32では、基準電圧又は基準電流とDC電圧又はDC電流とを比較して制御電圧を出力する構成にしたので、AGC回路25を含めて大きなゲインを確保でき、ほぼ基準電圧又は基準電流の精度や安定度で決まる駆動電圧の振幅安定度を得ることができる。
【0049】
しかも、制御電圧に基づき起動補償用の増幅手段24,33で圧電振動子11の起動期間と安定期間とを検出するようにしたので、検出精度が向上し、より短時間に圧電振動子を起動させることができる。
その上、このような発振回路と、検出手段41,42,43及び同期検波手段44,45を有するコリオリ力検出回路とにより角速度センサを構成したので、電源電圧や周囲温度の変化、あるいは回路部品のばらつき等の影響を受けることなく、精度良く角速度を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の角速度センサの概略の構成図である。
【図2】角速度センサの原理を示す図である。
【図3】図1中の発振回路の一構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
11 圧電振動子
12a,12b 駆動電極
13a,13b 検出電極
21,41,42 I/V変換回路
23,45 LPF
24 起動補償回路
25 AGC回路
30 整流回路
30a,31g ダイオード
31 基準電源回路
31a 定電圧素子
31c オペアンプ
32 比較手段
32a 積分器
33 補償制御回路
43 差動アンプ
44 同期検波回路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is not easily affected by the ambient temperature for exciting (ie, driving) a piezoelectric vibrator such as a crystal vibrator.Using an oscillation circuit,The present invention relates to an angular velocity sensor for performing position detection, posture control, and the like.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a technique related to this type of angular velocity sensor, for example, there are those described in the following documents.
Document 1: Japanese Patent No. 2781161 (US, priority date: September 15, 1994)
Document 2: US Pat. No. 5850035 (filing date Apr. 11, 1997)
[0003]
FIG. 2 is a diagram showing the principle of the angular velocity sensor described in the literature 1 or the like.
When, for example, a tuning fork type quartz crystal vibrator is used as the piezoelectric vibrator 1 of the angular velocity sensor, a drive electrode 2 for excitation and a
[0004]
The piezoelectric vibrator 1 has a mass m, and when an AC drive voltage is applied to the drive electrode 2 from the oscillation circuit 4, the piezoelectric vibrator 1 vibrates at a predetermined frequency in the B direction along the X axis. When an angular velocity ω is applied around the Y axis, a Coriolis force F (= 2 mvω) (where v is the vibration velocity of the piezoelectric vibrator 1) is generated in the Z axis direction orthogonal to the X axis. Since the Coriolis force F is determined in proportion to the magnitude of the angular velocity ω, the piezoelectric vibrator 1 is detected by detecting the Coriolis force F as a deflection displacement amount of the piezoelectric vibrator 1 by the
[0005]
As the usage application of the angular velocity sensor, it is mounted on a vehicle, an aircraft, or the like, and this traveling or flight trajectory is recorded, or a yaw rate generated at the time of turning is detected. An angular velocity sensor is mounted on the robot and applied to this attitude control. Recently, it is also installed for vehicle position detection (position detection in a place where GPS radio waves do not reach) or the like in a very general car navigation system.
In order to improve the accuracy, various proposals of angular velocity sensors are made in the documents 1 to 3.
[0006]
In Document 1, an automatic gain control (hereinafter referred to as “AGC”) circuit provided in the oscillation circuit 4 in accordance with a power supply voltage applied to operate the oscillation circuit 4 causes the drive electrode to be driven from the oscillation circuit 4. 2 is controlled so that the drive voltage and the detection signal from the Coriolis
[0007]
In the document 2, a proposal for obtaining a highly accurate detection signal with a small number of electrodes is made with respect to the structure of electrodes such as the drive electrode 2 and the
In
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, the angular velocity sensors described in the conventional documents 1 to 3 have the following problems.
The angular velocity sensor applies an AC drive voltage output from the oscillation circuit 4 to the drive electrode 2 to vibrate the piezoelectric vibrator 1, and detects a potential corresponding to the Coriolis force F by the
[0009]
However, in the conventional angular velocity sensor, the temperature correction process is performed on the detection signal output from the Coriolis
The present invention solves the problems of the prior art and has high stability without being affected by ambient temperature.Using an oscillation circuitAn object is to provide an angular velocity sensor.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
For example, in the angular velocity sensor shown in FIG.Tuning fork shapeWhen the angular velocity ω is detected from the Coriolis force F = 2 mvω (where m is the mass of the piezoelectric vibrator and v is the vibration velocity of the piezoelectric vibrator) generated when the angular velocity ω is applied to the
[0011]
Therefore, the first invention of the present inventionThe angular velocity sensor includes an oscillation circuit and a Coriolis force detection circuit, and the oscillation circuit is used for
Further, when a detection current corresponding to the Coriolis force generated in the
[0012]
By adopting such a configuration,In the oscillation circuit,When the AC drive voltage Va is supplied to the
The
In the
On the other hand, in the Coriolis force detection circuit, when a detection current corresponding to the Coriolis force generated in the
[0013]
Second inventionThe angular velocity sensor includes an oscillation circuit and a Coriolis force detection circuit, and the oscillation circuit is used for excitation.Drive electrodes 12a, 12bAnd detection electrodes 13a and 13b for detecting Coriolis forceHaveSaidIt vibrates by the AC drive voltage Va applied to the drive electrode 12b.Tuning fork shapeA piezoelectric vibrator 11; an I / V conversion circuit 21 that converts an output current of the drive electrode 12a into a voltage and outputs an output voltage; a rectifier circuit 30 that rectifies the output voltage and outputs a DC current; A constant voltage created by the voltage element is input to the operational amplifier to generate a constant voltage,SaidA reference power supply circuit 31 that outputs a reference current that cancels the temperature coefficient of the rectifier circuit 30 based on a constant voltage, and compares the DC current and the reference current to obtain a current difference,SaidComparing means 32 that integrates the current difference and outputs a control voltage, and the gain is controlled based on the control voltage so that the current difference becomes zero,SaidThe I / V conversion circuit 21 is controlled by the controlled gain.SaidAn AGC circuit 25 for amplifying an output voltage and outputting the drive voltage Va applied to the drive electrode 12b;And for detecting the start-up period of the piezoelectric vibrator 11 and the stable period after the start-up period based on the control voltage, increasing the gain during the start-up period, and decreasing the gain during the stable period. Amplification means 24, 33.
Further, when a detection current corresponding to the Coriolis force generated in the
[0014]
By adopting such a configuration,In the oscillation circuit,The DC current output from the
On the other hand, in the Coriolis force detection circuit, when a detection current corresponding to the Coriolis force generated in the
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of an angular velocity sensor showing an embodiment of the present invention.
This angular velocity sensor is based on, for example, the same principle as in FIG.Tuning fork shapeA piezoelectric vibrator (for example, a tuning fork type crystal vibrator) 11 is provided, and a
[0018]
The oscillation circuit has an I /
[0019]
An
At the
[0020]
The Coriolis force detection circuit connected to the positive
[0021]
Next, the operation of the angular velocity sensor in FIG. 1 will be described.
In the start-up period for applying the power supply voltage to vibrate the
[0022]
When the
[0023]
When an angular velocity is applied to the
[0024]
As described above, the angular velocity sensor of FIG. 1 has the following effects (a) and (b).
(A) Since the start-up
[0025]
(B) Since the
[0026]
FIG. 3 is a circuit diagram showing a configuration example of the oscillation circuit in FIG.
When the angular velocity is detected from the Coriolis force F (= 2 mvω) generated when the angular velocity ω is applied to the
[0027]
The I /
[0028]
The output terminal of the
[0029]
The start-up
[0030]
The
[0031]
The
[0032]
The
The
[0033]
The reference
[0034]
The operational amplifier 31c operates between a fixed voltage AG supplied as a power source and a ground voltage VSS, and the negative input terminal is connected to the fixed voltage AG via an input resistor 31d. The negative input terminal of the operational amplifier 31c is connected to the output terminal of the operational amplifier 31c via the feedback resistor 31e, and a constant voltage is output from this output terminal. This constant voltage has a maximum amplitude (3 V) that is not affected by changes in the power supply voltage VDD, changes in ambient temperature, or variations in circuit components.PP/2=1.5V) is a constant voltage. The cathode of the second diode 31g having the same characteristics as the first diode 30a is connected to the output terminal of the operational amplifier 31c via the
[0035]
The comparison means 32 connected to the
[0036]
The
[0037]
One end of the
[0038]
When the
[0039]
The oscillation circuit of FIG. 3 is provided with a fixed
[0040]
Next, the operation of the oscillation circuit of FIG. 3 will be described.
When the power is turned on, the
[0041]
When the
[0042]
In the stable period of the oscillation circuit, when the output voltage Vout output from the
[0043]
As described above, the oscillation circuit of FIG. 3 has the following effects (i) to (iii).
(I) StandardPower supplyIn the
[0044]
(Ii) A constant reference current I by the reference power supply circuit 312(Or reference voltage), and this is the DC current I1(Or DC voltage) and the comparison means 32, the maximum amplitude is about 3V even if the power supply voltage VDD, ambient temperature, etc. change.PPThe
[0045]
(iii) Since the
[0046]
In addition, this invention is not limited to the said embodiment, A various deformation | transformation is possible. Examples of this modification include the following (1) to (3).
(1) The oscillation circuit of FIG. 1 may be configured by a circuit other than that of FIG. For example, the
[0047]
(2) The Coriolis force detection circuit of FIG. 1 can be changed to a circuit configuration other than that illustrated.
(3) The
[0048]
【The invention's effect】
As explained in detail above, the first and second inventionsAngular velocity sensorAccording toIn the oscillation circuit,By configuring the reference
Further, since the comparison means 32 is configured to output the control voltage by comparing the reference voltage or reference current with the DC voltage or DC current, a large gain including the
[0049]
Moreover,Amplification means for start-up compensation based on control voltage24, 33Thus, since the activation period and the stable period of the
In addition, such an oscillation circuit and a Coriolis force detection circuit having detection means 41, 42, 43 and synchronous detection means 44, 45 are provided.Since the angular velocity sensor is configured, the angular velocity can be accurately detected without being affected by changes in the power supply voltage and ambient temperature, or variations in circuit components.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of an angular velocity sensor according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing the principle of an angular velocity sensor.
3 is a circuit diagram showing a configuration example of an oscillation circuit in FIG. 1; FIG.
[Explanation of symbols]
11 Piezoelectric vibrator
12a, 12b Driving electrode
13a, 13b detection electrode
21, 41, 42 I / V conversion circuit
23,45 LPF
24 Start-up compensation circuit
25 AGC circuit
30 Rectifier circuit
30a, 31g diode
31 Reference power circuit
31a constant voltage element
31c operational amplifier
32 comparison means
32a integrator
33 Compensation control circuit
43 Differential Amplifier
44 Synchronous detection circuit
Claims (2)
前記発振回路は、
励振用の駆動電極及びコリオリ力検出用の検出電極を有し、前記駆動電極に印加される交流の駆動電圧によって振動する音叉形状の圧電振動子と、
前記駆動電極の出力電流を電圧に変換して出力電圧を出力する電流/電圧変換回路と、
前記出力電圧を整流して直流電圧を出力する整流回路と、
定電圧素子で作った定電圧を演算増幅器に入力して一定の電圧を生成し、前記一定の電圧に基づき、前記整流回路の持つ温度係数を相殺するような基準電圧を出力する基準電源回路と、
前記直流電圧と前記基準電圧とを比較して電圧差を求め、前記電圧差を制御電圧として出力する比較手段と、
前記制御電圧に基づき、前記電圧差が零となるように利得が制御され、前記制御された利得によって前記電流/電圧変換回路の前記出力電圧を増幅し、前記駆動電極に与える前記駆動電圧を出力する自動利得制御回路と、
前記制御電圧に基づいて前記圧電振動子の起動期間と前記起動期間後の安定期間とを検出し、前記起動期間の時には利得を大きくし、前記安定期間の時には利得を小さくする起動補償用の増幅手段とを備え、
前記コリオリ力検出回路は、
前記圧電振動子に発生するコリオリ力に応じた検出電流が前記検出電極から出力されると、前記検出電流を電圧に変換して検出電圧を出力する検出手段と、
前記検出電圧を前記電流/電圧変換回路の前記出力電圧で同期検波して直流変換を行い、角速度に応じた検出信号を出力する同期検波手段と、
を備えたことを特徴とする角速度センサ。 An angular velocity sensor having an oscillation circuit and a Coriolis force detection circuit,
The oscillation circuit is
Has a detection electrode of the drive electrodes and for the Coriolis force detection for excitation, the piezoelectric vibrator of the tuning fork-shaped vibrating by the driving voltage of the alternating current applied to the driving electrode,
A current / voltage conversion circuit that converts an output current of the drive electrode into a voltage and outputs an output voltage; and
A rectifier circuit that rectifies the output voltage and outputs a DC voltage;
A constant voltage made at a constant voltage device as inputs to the operational amplifier to generate a constant voltage, based on the constant voltage, and a reference power supply circuit for outputting a reference voltage so as to cancel the temperature coefficient with the said rectifier circuit ,
Comparing means for comparing the DC voltage with the reference voltage to obtain a voltage difference, and outputting the voltage difference as a control voltage;
Based on the control voltage, the gain so that the voltage difference becomes zero is controlled to amplify the output voltage of the current / voltage conversion circuit by the controlled gain, outputting the driving voltage to be applied to the driving electrodes An automatic gain control circuit,
Based on the control voltage, the start-up period of the piezoelectric vibrator and the stable period after the start-up period are detected, the gain is increased during the start-up period, and the gain is decreased during the start-up period. Means and
The Coriolis force detection circuit is
When a detection current corresponding to the Coriolis force generated in the piezoelectric vibrator is output from the detection electrode, detection means that converts the detection current into a voltage and outputs a detection voltage;
Synchronous detection means for synchronously detecting the detected voltage with the output voltage of the current / voltage conversion circuit to perform DC conversion, and outputting a detection signal corresponding to an angular velocity;
An angular velocity sensor comprising:
前記発振回路は、
励振用の駆動電極及びコリオリ力検出用の検出電極を有し、前記駆動電極に印加される交流の駆動電圧によって振動する音叉形状の圧電振動子と、
前記駆動電極の出力電流を電圧に変換して出力電圧を出力する電流/電圧変換回路と、
前記出力電圧を整流して直流電流を出力する整流回路と、
定電圧素子で作った定電圧を演算増幅器に入力して一定の電圧を生成し、前記一定の電圧に基づき、前記整流回路の持つ温度係数を相殺するような基準電流を出力する基準電源回路と、
前記直流電流と前記基準電流とを比較して電流差を求め、前記電流差を積分して制御電圧を出力する比較手段と、
前記制御電圧に基づき、前記電流差が零となるように利得が制御され、前記制御された利得によって前記電流/電圧変換回路の前記出力電圧を増幅し、前記駆動電極に与える前記駆動電圧を出力する自動利得制御回路と、
前記制御電圧に基づいて前記圧電振動子の起動期間と前記起動期間後の安定期間とを検出し、前記起動期間の時には利得を大きくし、前記安定期間の時には利得を小さくする起動補償用の増幅手段とを備え、
前記コリオリ力検出回路は、
前記圧電振動子に発生するコリオリ力に応じた検出電流が前記検出電極から出力されると、前記検出電流を電圧に変換して検出電圧を出力する検出手段と、
前記検出電圧を前記電流/電圧変換回路の前記出力電圧で同期検波して直流変換を行い、角速度に応じた検出信号を出力する同期検波手段と、
を備えたことを特徴とする角速度センサ。 An angular velocity sensor having an oscillation circuit and a Coriolis force detection circuit,
The oscillation circuit is
Has a detection electrode of the drive electrodes and for the Coriolis force detection for excitation, the piezoelectric vibrator of the tuning fork-shaped vibrating by the driving voltage of the alternating current applied to the driving electrode,
A current / voltage conversion circuit that converts an output current of the drive electrode into a voltage and outputs an output voltage; and
A rectifier circuit that rectifies the output voltage and outputs a direct current;
A constant voltage made at a constant voltage device as inputs to the operational amplifier to generate a constant voltage, based on the constant voltage, and a reference power supply circuit for outputting a reference current so as to cancel the temperature coefficient with the said rectifier circuit ,
Comparing means obtains a current difference, and outputs a control voltage by integrating the current difference by comparing the DC current and said reference current,
Based on the control voltage, the gain so that the current difference becomes zero is controlled to amplify the output voltage of the current / voltage conversion circuit by the controlled gain, outputting the driving voltage to be applied to the driving electrodes An automatic gain control circuit,
Based on the control voltage, the start-up period of the piezoelectric vibrator and the stable period after the start-up period are detected, the gain is increased during the start-up period, and the gain is decreased during the start-up period. Means and
The Coriolis force detection circuit is
When a detection current corresponding to the Coriolis force generated in the piezoelectric vibrator is output from the detection electrode, detection means that converts the detection current into a voltage and outputs a detection voltage;
Synchronous detection means for synchronously detecting the detected voltage with the output voltage of the current / voltage conversion circuit to perform DC conversion, and outputting a detection signal corresponding to an angular velocity;
An angular velocity sensor comprising:
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