JP4668035B2 - 製茶揉乾ライン並びにその運転制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は蒸機と揉捻機との間に設けられる複数の揉乾機より成る一連の製茶ラインの改良に係るものである。
蒸機と揉捻機との間に設けられる複数の揉乾機より成る一連の煎茶の製造ラインは、例えば図10(a)(b)に示すようなものがあった。
図10(a)に示すものは、回分葉打機90、ワイド粗揉機91、粗揉機92(2基)の順に粗揉工程が行われるラインを示すものである。上記揉乾機はそれぞれ回分式で揉乾が行われる。また図10(b)に示すものは、流動葉打機93、粗揉機92(2基)の順に粗揉工程が行われるラインを示すものである。また先願としては、例えば特許文献1の図1に製茶ラインが記載されている。
各揉乾機は、茶葉を上方から受け入れ、下方から取り出す方式を採っている。従って各揉乾機の下方には、振動コンベヤ94を設け、この振動コンベヤ94により搬送された茶葉は、垂直バケットコンベヤ95により次の揉乾機の上方に垂直バケットコンベヤ95により搬送され、この垂直バケットコンベヤ95により上方に搬送された茶葉は、各揉乾機の上方に配設されるベルトコンベヤ96上に移送され、ベルトコンベヤ96から各揉乾機の上部の投入口から茶葉が投入される。
上述したような製茶ラインには、次のような問題点があった。まず茶葉投入用のベルトコンベヤ96や垂直バケットコンベヤ95の上部は、揉乾機の上方に位置することになるため、メンテナンス作業が、行いづらいものであり、特に頻繁に行われるべき清掃作業がおざなりにされるという問題点があった。また上述したような輸送機器や揉乾機が図10(a)(b)に示すように多くなるものであり、設置費用や管理費用がコスト高となる問題点もあった。
特開2002−78450号公報
本発明はこのような背景からなされたものであって、粗揉工程の製茶ラインの製茶能率を向上させながらも装置類の簡素化を図り、サニタリー性や保守管理容易性の向上させる製茶揉乾ライン並びにその運転制御方法を実現しようとするものである。
すなわち請求項1記載の製茶揉乾ラインは、蒸機と揉捻機との間に設けられる複数の揉乾機の一連の製茶ラインにおいて、前記単位ごとの揉乾機は、連続的に供給される蒸熱された茶葉を揉乾胴内に受け入れ、この揉乾胴内において回転駆動される葉ざらいと揉手とのいずれか一方または双方を具えた流動式の茶葉の揉乾機であり、また前記揉乾機は、第一流動式揉乾機と、第二流動式揉乾機とから成り、これら各揉乾機は、揉乾胴内を、茶葉の投入口側の第一揉乾室と、茶葉の排出口側の第二揉乾室とにそれぞれ区分して成るものであり、前記葉ざらいまたは揉手を支持する回転主軸を各揉乾室毎に独立して具えるとともに、個別の駆動モータにより独立して駆動し、一方、前記各揉乾室の境界に開閉自在な流量制御中間バルブを設け、前記各揉乾室の茶葉の滞留量の検出値に基づき、前記流量制御中間バルブの開度を制御するものであり、また揉乾胴始端と終端の茶葉の投入口及び排出口は、揉乾胴の側板に設けられるものであり、その設置高さは回転主軸よりもやや高い高さ位置に設けられ、茶葉が、各揉乾機の排出口から次の揉乾機の投入口までほぼ水平に搬送されることを特徴として成るものである。
また請求項記載の製茶揉乾ラインの運転制御方法は、前記請求項1記載の製茶揉乾ラインの運転において、揉乾室内は〔表2〕のように構成、制御されることを特徴として成るものである。
Figure 0004668035
本発明の製茶揉乾ライン並びにその運転制御方法は、上述した手段により以下のような効果を奏するものである。
すなわち請求項1記載の製茶揉乾ラインによれば、揉乾機への茶葉の投入、取出を揉乾胴の側面投入、取出方式を採用したことにより、背の高い垂直バケットコンベヤや、高い位置の投入コンベヤ等を必要としなくなり、清掃がしやすく、水洗い可能な製茶ラインとなる。また回転主軸が各揉乾室ごとに独立したものであるため、茶葉の性状の変化に対応した回転数に設定することが可能であるとともに、揉手を具えている揉乾室と揉手を具えていない揉乾室とでも回転主軸の回転数を異ならせて設定できる。従って、茶葉の含水率の減少率の大きい粗揉工程において、全ての揉乾室に適合する共通の回転数に設定するものではないため、含水率に格差の有る茶葉に適合させるべく微妙な回転数の設定調整を必要とせず、茶葉の品種の相違にも大きくは左右されない。
また請求項記載の製茶揉乾ラインの運転制御方法によれば、揉乾機への茶葉の投入、取出を揉乾胴の側面投入、取出方式を採用したことにより、背の高い垂直バケットコンベヤや、高い位置の投入コンベヤ等を必要としなくなり、清掃がしやすく、水洗い可能な製茶ラインとなる。また回転主軸が各揉乾室ごとに独立したものであるため、茶葉の性状の変化に対応した回転数に設定することが可能であるとともに、揉手を具えている揉乾室と揉手を具えていない揉乾室とでも回転主軸の回転数を異ならせて設定できる。従って、茶葉の含水率の減少率の大きい粗揉工程において、全ての揉乾室に適合する共通の回転数に設定するものではないため、含水率に格差の有る茶葉に適合させるべく微妙な回転数の設定調整を必要とせず、茶葉の品種の相違にも大きくは左右されない。
本発明の最良の形態は、具体的には以下の実施例に述べる通りである。
以下本発明を図示の実施の形態に基づき説明する。以下の説明では、まず本発明の製茶揉乾ラインLに適用される流動式葉打機1の基本構成について説明し、次いで製茶揉乾ライン並びにその運転制御方法について説明する。なお図1〜4で示される流動式葉打機1は、装置の上方から投入され、下方から取り出される例を示すが、本発明の製茶揉乾ラインLに適用される際には、揉乾胴2の側板2aの成人男子の平均身長よりも低い高さ位置程度の個所に投入口27及び排出口22を設ける。
流動式葉打機1は、図1に示されるように機枠に対し固定状態に設けられる半円筒状の下胴部20と、その上方に連接される上胴部25とから成る揉乾胴2を具える。前記下胴部20は、その内面に杆状のダク板21を長手方向に向けて多数密着状態に張り付けて成る。下胴部20の上方の上胴部25は、機枠を平板状パネル等で覆って成るもので、上方が開放した箱状スペースを形成している。上胴部25の前面には各種設定調節、保守点検及び清掃を行う際に開放して使用する前管理扉26が設けられる。一方、上胴部25の後方には、熱風導4が設けられ、ここに外部に設けられた熱風発生機Hからの熱風が揉乾胴2内に送り込まれる。また図1中符号27で示すものが、茶葉Aの投入口で、符号22で示すものが排出口である。この排出口22には、茶葉Aの取出量を調整する排出バルブ23が設けられる。
揉乾胴2の内部構造について説明すると、揉乾胴2内は、前記茶葉Aが投入される投入口27側から茶葉Aの排出される排出口22側までの間を、第一揉乾室R1と、第二揉乾室R2との二つの揉乾室Rに仕切壁3により区分されている。
また第一揉乾室R1と、第二揉乾室R2の中心には、それぞれ独立して回転主軸5が回転自在に懸架されるものであり、第一揉乾室R1には第一回転主軸5Aが設けられ、第二揉乾室R2には第二回転主軸5Bが設けられている。そして第一回転主軸5Aには、葉ざらい6のみが設けられ、第二回転主軸5Bには、葉ざらい6と揉手7の双方が取り付けられている。第一回転主軸5A及び第二回転主軸5Bの両端部は、それぞれベアリング31で支持されるものであり、揉乾胴2中央付近の第一回転主軸5A及び第二回転主軸5Bの端部は、図2(a)の拡大図に示すようにベアリング31で支持され、ハウジング32により覆われている。
そして本発明の特徴として、前記第一回転主軸5A及び第二回転主軸5Bは、それぞれ個別の可変速駆動モータにより駆動されるものであり、第一回転主軸5Aは、揉乾胴2の投入口27側に設けられた第一回転主軸駆動モータM1により駆動され、第二回転主軸5Bは、揉乾胴2の排出口22側に設けられた第二回転主軸駆動モータM2により駆動される。そして本発明の特徴として第二回転主軸5Bは第一回転主軸5Aよりも遅く回転されるものであり、第一回転主軸5Aは葉ざらい6による茶葉Aの拡散乾燥に適した回転数に設定され、第二回転主軸5Bは揉手7による揉み込みを考慮した速度に設定される。
更に第一回転主軸駆動モータM1には、第一回転主軸駆動モータM1の三相電流の負荷電流を検出する第一電流検出器S1が接続され、第二回転主軸駆動モータM2には、同じく第二電流検出器S2が接続される。なお第一回転主軸駆動モータM1及び第二回転主軸駆動モータM2の負荷電流を計測することにより、第一揉乾室R1と第二揉乾室R2の茶葉Aの滞留量を検出しているものである。
前記第一揉乾室R1と第二揉乾室R2との間の仕切壁3には、第一揉乾室R1から第二揉乾室R2への茶葉Aの流量の制御を行う流量制御中間バルブ30が設けられる。この流量制御中間バルブ30は、前記第一電流検出器S1及び第二電流検出器S2により検出される第一揉乾室R1及び第二揉乾室R2の茶葉Aの滞留量の検出値に基づき制御されるものである。
具体的に前記流量制御中間バルブ30は図2(c)に示されるように半円形状をしており、揉乾胴2の中央高さ付近の前後方向に回動軸30aによって流量制御中間バルブ30が回動自在に設けられ、第二揉乾室R2側に傾倒自在とされている。なおこの流量制御中間バルブ30の駆動構造について説明すると、前記回動軸30aの後端部に一例として従動歯車が設けられ、これに中間バルブ駆動モータM3の駆動歯車が噛み合わされている。なおもちろんチェーンとスプロケットを用いて回転伝達するようにしてもよい。以上のような構成により中間バルブ駆動モータM3を駆動することにより、流量制御中間バルブ30は、第一揉乾室R1側に一定角度傾倒可能とされており、この流量制御中間バルブ30の開閉角度の調節により第一揉乾室R1から第二揉乾室R2への茶葉Aの流量の制御が行われる。
また揉乾胴2後端の排出口22にも、茶葉Aの取出量を調節する排出バルブ23が設けられる。この排出バルブ23は、前記水分計測装置8によるサンプリング茶葉Aの水分値と、前記第二電流検出器S2により検出される第二揉乾室R2の茶葉Aの滞留量の検出値に基づき制御されるものである。具体的にこの排出バルブ23も前記流量制御中間バルブ30と同様に半円形状をしており、回動軸23aによって回動自在に設けられている。
また揉乾胴2の前面管理扉には、水分計測装置8が設けられる。水分計測装置8は、本出願人が、例えば特開2002−247951号で開示するようにマイクロ波の送信機と受信機との間に伝送路を形成し、この伝送路をサンプリングされた茶葉Aを収容する茶葉収容部80内に位置させ、含水率を測定するものである。計測された茶葉Aは、一例として戻しシリンダ81により駆動される戻し板81aによって揉乾胴2内に押し戻される。
また揉乾胴2の側部には、制御装置Cが設けられる。制御装置Cには、入力装置として本発明の特徴として、前記水分計、第一電流検出器S1及び第二電流検出器S2等が接続される。また出力装置として本発明の特徴として、前記第一回転主軸駆動モータM1、第二回転主軸駆動モータM2、中間バルブ駆動モータM3、排出バルブ駆動モータM4及び熱風発生機H等が接続される。
本発明に適用される流動式葉打機1は一例として以上のような具体的構成を有するものであって、以下この作動態様について説明する。
(1)運転準備状態
流動式葉打機1の運転状態として、茶葉Aの処理容量(揉乾胴2の大きさ)でも異なるが、第一揉乾室R1の第一回転主軸5Aの回転数は、一例として35〜42rpmで運転され、第二揉乾室R2の第二回転主軸5Bの回転数は、これより7〜20%程度少ない回転数に設定される。更に具体例を挙げると、一番茶では例えば第一回転主軸5Aが41rpm、第二回転主軸5Bが37rpmに設定され、夏茶では例えば第一回転主軸5Aが38rpm、第二回転主軸5Bが35rpmに設定される。
(2)茶葉の揉乾態様
次に茶葉Aの揉乾態様を説明すると、蒸機により蒸されて多量の水分を含んだ茶葉Aが投入口27より第一揉乾室R1内に投入されると、葉ざらい6により茶葉Aの塊が解きほぐされながら、拡散され、熱風にさらされることにより乾燥がなされる。茶葉Aは第二揉乾室R2へ少しずつ移動し、第一揉乾室R1終端まで移動した茶葉Aは、葉ざらい6によりかき上げられた際に開放した流量制御中間バルブ30の隙間から第二揉乾室R2へ少量ずつ移転する。なお第一揉乾室R1において蒸機により蒸熱された茶葉Aは、水分値が約50%減少される。
第二揉乾室R2では、前記葉ざらい6による茶葉Aの拡散乾燥のほか、揉手7による茶葉Aの揉み込みがなされる。また第二揉乾室R2の終端の排出口22付近にきた茶葉Aの一部は、葉ざらい6によりかき上げられた際に水分計測装置8の茶葉収容部80内にサンプリングされる。サンプリングされた茶葉Aは、水分計により含有水分値が計測された後、戻しシリンダ81の戻し板により揉乾胴2内へ返却される。また所定の揉乾がなされた茶葉Aは排出口22より排出され、粗揉機へ移送するための搬送機上に茶葉Aは投下される。
(3)流量制御中間バルブの制御態様
流量制御中間バルブ30は、〔表3〕に示されるように第一回転主軸駆動モータM1及び第二回転主軸駆動モータM2の負荷電流の検出値、すなわち第一揉乾室R1及び第二揉乾室R2の茶葉Aの滞留量によって、開放量が制御される。なお流量制御中間バルブ30の開放度が大きくなれば、それに比例して茶葉Aの第一揉乾室R1から第二揉乾室R2へ移転する量が多くなる。
Figure 0004668035
具体的には、〔表3〕に表されるように、第一揉乾室R1の茶葉A滞留量と第二揉乾室R2の滞留量が少ないときには、流量制御中間バルブ30の開放度は大きく開放するように制御される。更に第一揉乾室R1の茶葉滞留量が少なく、第二揉乾室R2の滞留量が多い場合には、流量制御中間バルブ30の開放度は小さく開放するように制御される。また第一揉乾室R1の茶葉滞留量が多く、第二揉乾室R2の滞留量が少ない場合には、流量制御中間バルブ30の開放度は大きく開放するように制御される。また第一揉乾室R1の茶葉滞留量と第二揉乾室R2の滞留量がともに多いときには、流量制御中間バルブ30の開放度は小さく開放するように制御される。
(4)排出バルブの制御態様
排出バルブ23は、第一揉乾室R1及び第二揉乾室R2の茶葉滞留量とともに、水分計測装置8により計測された茶葉水分値に基づき制御される。〔表3〕は、水分値を考慮しない場合の排出バルブ23の開放度を示す。従って計測された水分値によって排出バルブ23は〔表3〕とは逆の制御がなされることもある。
〔表3〕について説明すると、第一揉乾室R1の茶葉滞留量と第二揉乾室R2の滞留量が少ないときには、流量制御中間バルブ30の開放度は小さく開放するように制御される。更に第一揉乾室R1の茶葉滞留量が少なく、第二揉乾室R2の滞留量が多い場合には、流量制御中間バルブ30の開放度は大きく開放するように制御される。また第一揉乾室R1の茶葉滞留量が多く、第二揉乾室R2の滞留量が少ない場合には、流量制御中間バルブ30の開放度は小さく開放するように制御される。また第一揉乾室R1の茶葉滞留量と第二揉乾室R2の滞留量がともに多いときには、流量制御中間バルブ30の開放度は大きく開放するように制御される。
次に上述した流動式葉打機1を適用した本発明の製茶揉乾ラインL並びにその運転制御方法について説明する。
製茶揉乾ラインLは、図5に示されるものであり、従来の葉打機から粗揉機までのおおよその粗揉工程を担う製茶ラインである。製茶揉乾ラインLは、第一流動式揉乾機10と、第一取出振動コンベヤ12と、第二流動式揉乾機11と、第二取出振動コンベヤ13とを具えて成る。
前記流動式葉打機1は、第一流動式揉乾機10に適用するものであり、製茶揉乾ラインL用に茶葉Aの排出構造を改良して適用している。改良点の特徴は、茶葉Aの取り出しのための排出バルブ23の高さ位置を第二回転主軸5Bのやや上方に設置していることでである。また第二流動式揉乾機11は、前記第一流動式揉乾機10とほぼ同じ構成をするものであるが、第一揉乾室R1には、葉ざらい6のほか揉手7を具えており、粗揉機としての役割を果たすものである。なお水分計測装置8は、本実施例1では一例として第一流動式揉乾機10及び第二流動式揉乾機11の前管理扉26の投入口27寄りと、排出口22寄りに設けるが、その他、例えば第一流動式揉乾機10の前管理扉26の投入口27寄りと第二流動式揉乾機11の前管理扉26の排出口22寄りに、それぞれ一基ずつ設けるようにしてもよい。
製茶揉乾ラインLの具体的構成は、〔表4〕に示す通りである。
Figure 0004668035
以下〔表4〕に基づき第一流動式揉乾機10から説明する。第一流動式揉乾機10の第一揉乾室R1は、揉手7はなく、回転主軸5に対する葉ざらい取付角度αは、45°の角度に設定されている。ちなみにこの葉ざらい角度αが大きいほど葉ざらい6によりかき上げられる茶葉Aは、図7(b)に示すように揉乾胴2の後方へ飛び、揉手7を備える場合には揉手7の揉み込み力は弱くなる。反対に葉ざらい角度αが小さいと茶葉Aは揉乾胴2の前方へ飛び、揉手7の揉み作用を強く受けることとなる。また回転主軸回転数は高く設定され(例えば40rpm)、また第一回転主軸5Aの軸芯可変機構はなく、葉ざらい隙間(葉ざらいと揉底との距離)は狭く設定される。ちなみに葉ざらい隙間は、狭いほど、茶葉Aの舞い上げられる量は多くなる。また前管理扉26上方の上胴部の内壁面には、茶葉Aの舞い上がりを抑制する葉打止め24(三角板等とも呼称される)は、設けられていない(葉打止め24については図7(a)を参照)。また熱風量は多く、熱風導4からの風向きは図8(a)に示されるように真下に向けて送り込まれる。
次に第一流動式揉乾機10の第二揉乾室R2について説明する。第二揉乾室R2は、揉手7を備えるが、揉み込み力が弱いように揉手バネ圧を設定している。また葉ざらい取付角度αは、25°の角度に設定され、回転主軸回転数はやや高く設定される(例えば38rpm)。また第二回転主軸5Bの軸芯可変機構はなく、葉ざらい隙間(葉ざらい6と揉底との距離)はやや狭く設定される。また前管理扉26上方の上胴部の内壁面には、茶葉Aの舞い上がりを抑制する葉打止め24は、設けられていない。また熱風量は多く、熱風導4からの風向きはやや真下(第一揉乾室R1よりも揉底中央寄り)に向けて送り込まれる。
また揉乾胴2先端の茶葉Aの投入口27並びに揉乾胴2後端の茶葉Aの排出口22及びこれに具えられる排出バルブ23は、図5に示すように揉乾胴2底部側ではなく、回転主軸5よりも上方の高さ位置に設けられている。
次に第二流動式揉乾機11の第一揉乾室R1について説明する。第一揉乾室R1は、揉手7を備え、揉み込み力はやや強いように揉手バネ圧を設定している。葉ざらい取付角度αは、15°の角度に設定され、第二回転主軸5Bの軸芯可変機構があり、葉ざらい隙間(葉ざらいと揉底との距離)はやや広く設定される。隙間が広くされることにより葉ざらい6によりさらい上げられる茶葉Aの量が減り、揉底に滞留する茶葉Aが多くなる。そして回転主軸回転数はやや低く設定される(例えば35rpm)。また前管理扉26上方の上胴部の内壁面には、やや低い突出量hの葉打止め24が設けられている。熱風量は多く、熱風導4からの風向きはやや前記第二流動式揉乾機11の第一揉乾室R1の風向きよりも揉乾胴2の前面側に向けて送風される。
次に第二流動式揉乾機11の第二揉乾室R2について説明する。第二揉乾室R2は、揉手7を備え、揉み込み力が強いより込み型揉手7(L型揉手)を用いている。なお図6(b)に示すものがこのより込み型揉手7のヘラ7aであり、第一流動式揉乾機10の第二揉乾室R2と、第二流動式揉乾機11の第一揉乾室R1には、図B(a)に示すような揉手7のヘラ7aを用いる。
葉ざらい取付角度αは、15°の角度に設定されている。また第二回転主軸5Bの軸芯可変機構があり、葉ざらい隙間(葉ざらい6と揉底との距離)は前記第一揉乾室R1よりも更に広く設定される。そして回転主軸回転数は低く設定される(例えば32rpm)。また前管理扉26上方の上胴部の内壁面には、高い突出量hの葉打止め24が設けられている。また熱風量は多く、熱風導4からの風向きは図8(b)に示されるように揉底中央側に向けて送風される。また揉乾胴2先端の茶葉Aの投入口27、揉乾胴2後端の茶葉Aの排出口22及びこれに具えられる排出バルブ23は、図5に示すように揉乾胴2底部側ではなく、回転主軸5よりも上方の高さ位置に設けられている。
また第一流動式揉乾機10及び第二流動式揉乾機11の排出口22には、それぞれ第一取出振動コンベヤ12及び第二取り出し振動コンベヤが設けられる。第一取出振動コンベヤ12の終端は、そのまま第二揉乾機の投入口27内に臨まされている。
本発明の製茶揉乾ライン並びにその運転制御方法は、以上のようで以下これによる揉乾態様について概説する。
まず第一流動式揉乾機10の第一揉乾室R1では、揉み込みはなされず、葉打ちのみがなされ、第二揉乾室R2では、葉打ちに加え、弱い揉み込みがなされる。
揉乾胴2の終端でさらい上げられた茶葉Aは、排出口22から出て第一取出振動コンベヤ12上に落下する。茶葉Aはそのままほぼ水平に進み後流の第二流動式揉乾機11の投入口27から第二流動式揉乾機11の揉胴内に投入される。
第二流動式揉乾機11の第一揉乾室R1では、葉打ち及びやや強い揉み込みがなされ、第二揉乾室R2では、葉打ち及び強い揉み込みがなされる。揉乾胴2の終端でさらい上げられた茶葉Aは、排出口22から出て第二取出振動コンベヤ13上に落下し、次工程の揉捻工程に送られる。
前記実施例1では、流量制御中間バルブ30及び排出バルブ23の開放量を自動制御するものであるが、流量制御中間バルブ30及び排出バルブ23のいずれか一方または双方の回動軸30a、23aに対し手動ハンドルを設け、各揉乾室R1、R2の駆動モータ(第一回転主軸駆動モータM1、第二回転主軸駆動モータM2)の負荷値及び水分計測装置88により計測された水分値に基づき、開放量を手動制御してもよい。
前記実施例1では、揉乾胴2のほぼ中央付近で仕切壁3により区分しているが、図4に示すように投入口27側に仕切壁3を寄せて設け、第二揉乾室R2の方を長く形成されるようにしてもよい。このように揉乾胴2を形成した場合、第二揉乾室R2において充分な揉み込みが行われるという効果を有している。
また前記実施例1では、茶葉Aの取り出し位置に第一取出振動コンベヤ12、第二取出振動コンベヤ13を適用する実施例を示したが、図9に示すようなより込み装置14に代用、もしくはより込み装置14を連結してもよい。より込み装置14としては、一般に知られているチョッパーの適用が可能であり、これは主に茶葉Aを切断するというよりは、むしろ圧縮するものであり、これによって茶としての浸出性を高めるものである。具体的には、図9に示すように、ケーシング14aと、その内部に設けられるスクリュー14bと、排出側に設けられる抵抗板14c(プレート)とを主要部材として成るものであり、抵抗板14cは排出側に設けられる茶葉Aを通過させる面積が小さくなるように形成される。そして、スクリュー14bによって茶葉Aを互いに押し付け合わせ、茶葉Aの圧縮を図るものである。なおこのようなより込み装置14を多段状に設けることも可能である。
本発明の製茶揉乾ラインの第一流動式揉乾機の原型である流動式葉打機を示す正面図である。 同上、下胴部平面図(a)と、流動式葉打機の投入側の側面図(b)と、排出側の側面図(c)である。 同上、制御経路を示す説明図である。 本発明の第一揉乾室と第二揉乾室の長さを変更した他の実施例3を示す骨格的正面図である。 本発明の製茶揉乾ラインを示す正面図である。 第一流動式揉乾機の第一揉乾室と、第二流動式揉乾機の第一揉乾室で用いられるより込み型揉手のヘラの縦断側面図(a)と、第二流動式揉乾機の第二揉乾室で用いられる揉手のヘラの側面図(b)である。 揉乾室内の側面図(a)と、葉ざらい取付角度により茶葉Aの落下軌跡が異なる様子を示す側面図である。 第一流動式揉乾機の第一揉乾室の熱風の風向を示す側面図(a)と、第二流動式揉乾機の第二揉乾室の熱風の風向を示す側面図(b)である。 実施例5のより込み装置を示す縦断側面図である。 従来の製茶揉乾ラインを示す説明図である。
1 流動式葉打機
2 揉乾胴
2a 側板
3 仕切壁
4 熱風導
5 回転主軸
5A 第一回転主軸
5B 第二回転主軸
6 葉ざらい
7 揉手
7a ヘラ
8 水分計測装置
10 第一流動式揉乾機
11 第二流動式揉乾機
12 第一取出振動コンベヤ
13 第二取出振動コンベヤ
14 より込み装置
14a ケーシング
14b スクリュー
14c 抵抗板
20 下胴部
21 ダク板
22 排出口
23 排出バルブ
23a 回動軸
24 葉打止め
25 上胴部
26 前管理扉
27 投入口
30 流量制御中間バルブ
30a 回動軸
31 ベアリング
32 ハウジング
80 茶葉収容部
81 戻しシリンダ
81a 戻し板
90 回分葉打機
91 ワイド粗揉機
92 粗揉機
93 (従来の)流動葉打機
94 振動コンベヤ
95 垂直バケットコンベヤ
96 ベルトコンベヤ
L 製茶揉乾ライン
A 茶葉
C 制御装置
H 熱風発生機
M1 第一回転主軸駆動モータ
M2 第二回転主軸駆動モータ
M3 中間バルブ駆動モータ
M4 排出バルブ駆動モータ
R 揉乾室
R1 第一揉乾室
R2 第二揉乾室
S1 第一電流検出器
S2 第二電流検出器
α 葉ざらい取付角度
h (葉打ち止めの)突出量

Claims (2)

  1. 蒸機と揉捻機との間に設けられる複数の揉乾機の一連の製茶ラインにおいて、前記単位ごとの揉乾機は、連続的に供給される蒸熱された茶葉を揉乾胴内に受け入れ、この揉乾胴内において回転駆動される葉ざらいと揉手とのいずれか一方または双方を具えた流動式の茶葉の揉乾機であり、また前記揉乾機は、第一流動式揉乾機と、第二流動式揉乾機とから成り、これら各揉乾機は、揉乾胴内を、茶葉の投入口側の第一揉乾室と、茶葉の排出口側の第二揉乾室とにそれぞれ区分して成るものであり、前記葉ざらいまたは揉手を支持する回転主軸を各揉乾室毎に独立して具えるとともに、個別の駆動モータにより独立して駆動し、一方、前記各揉乾室の境界に開閉自在な流量制御中間バルブを設け、前記各揉乾室の茶葉の滞留量の検出値に基づき、前記流量制御中間バルブの開度を制御するものであり、また揉乾胴始端と終端の茶葉の投入口及び排出口は、揉乾胴の側板に設けられるものであり、その設置高さは回転主軸よりもやや高い高さ位置に設けられ、茶葉が、各揉乾機の排出口から次の揉乾機の投入口までほぼ水平に搬送されることを特徴とする製茶揉乾ライン。
  2. 前記請求項1記載の製茶揉乾ラインの運転において、揉乾室内は〔表1〕のように構成、制御されることを特徴とする製茶揉乾ラインの運転制御方法。
    Figure 0004668035
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