JP4667738B2 - 低分子量水素化ニトリルゴムの製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の別の側面では、本発明はムーニー粘度(100℃でのML 1+4)が50〜30の範囲であり、少なくとも1種のフィラー、および任意に少なくとも1種の架橋剤を有する、少なくとも1種の、場合により水素化されたニトリルゴムポリマーを含んで成る高分子複合材料に関する。
HNBRの加工における制約は、比較的高いムーニー粘度である。基本的に、HNBRは分子量がより低くムーニー粘度がより低い場合、より良い加工性を有する。素練り(機械的破壊)や化学的手段(例えば、強酸の使用)によりポリマーの分子量を小さくする試みがなされて来たが、そのような方法は、ポリマー中へ官能基(例えばカルボン酸およびエステル基)を導入することとなったり、ポリマーのミクロ構造を変化させる結果となる不都合を有している。その結果、ポリマー特性に不利な変化が生じる。更に、この種のアプローチによると、本質的に、広い分子量分布をもつポリマーが生成する。
共役ジエンは、任意の既知の共役ジエン、とりわけC4-C6共役ジエンであってよい。好ましい共役ジエンは、ブタジエン、イソプレン、ピペリレン、2,3-ジメチルブタジエンおよびそれらの混合物である。更に好ましいC4-C6共役ジエンは、ブタジエン、イソプレンおよびそれらの混合物である。最も好ましいC4-C6共役ジエンはブタジエンである。
好ましくは、そのコポリマーは、1または2以上の共役ジエンから誘導される繰り返し単位を40〜85重量パーセントの範囲と、1または2以上の不飽和ニトリルから誘導される繰り返し単位15〜60重量パーセントの範囲を含んで成る。とりわけ、そのコポリマーは、1または2以上の共役ジエンから誘導される繰り返し単位を60〜75重量パーセントの範囲と、1または2以上の不飽和ニトリルから誘導される繰り返し単位25〜40重量パーセントの範囲を含んで成る。最も好ましくは、そのコポリマーは、1または2以上の共役ジエンから誘導される繰り返し単位を60〜70重量パーセントの範囲と、1または2以上の不飽和ニトリルから誘導される繰り返し単位30〜40重量パーセントの範囲を含んで成る。
本発明によれば、基体をまず複分解反応に付し、次いで、好ましいHNBRを所望する場合には、任意に水素化を行なう。
一般式I、II、IIIまたはIV:
MはOsまたはRuであり、
RおよびR1は、独立して、水素またはC2-C20 アルケニル、C2-C20アルキニル、C1-C20アルキル、アリール、C1-C20カルボキシレート、C1-C20アルコキシ、C2-C20アルケニルオキシ、C2-C20アルキニルオキシ、アリールオキシ、C2-C20アルコキシカルボニル、C1-C20アルキルチオ、C1-C20アルキルスルホニルおよびC1-C20アルキルスルフィニルよりなる群から選ばれる炭化水素であり、
XおよびX1は独立して任意のアニオン性配位子であり、
LおよびL1は、独立して任意の中性配位子、例えばホスフィン、アミン、チオエーテル、イミダゾリジニリデン或いはイミダゾリジン、または任意の中性カルバイン(carbine)であるが、場合により、LおよびL1は互いに結合して二座の中性配位子を形成してよい]
M1はOsまたはRuであり、
R2およびR3は、独立して、水素または炭化水素C2-C20アルケニル、C2-C20アルキニル、C1-C20アルキル、アリール、C1-C20カルボキシレート、C1-C20アルコキシ、C2-C20アルケニルオキシ、C2-C20アルキニルオキシ、アリールオキシ、C2-C20アルコキシカルボニル、C1-C20アルキルチオ、C1-C20アルキルスルホニルおよびC1-C20アルキルスルフィニルよりなる群から選ばれる炭化水素であり、
X2はアニオン性配位子であり、
L2は中性のπ結合配位子、限定されるものではないが好ましくはアレーン、置換アレーン、ヘテロアレーンであって、独立してモノ−または多環式であってよく、
L3はホスフィン、スルホン化ホスフィン、フッ素化ホスフィン、3個までのアミノアルキル−、アンモニウムアルキル−、アルコキシアルキル−、アルコキシカルボニルアルキル−、ヒドロキシカルボニルアルキル−、ヒドロキシアルキル−またはケトアルキル−基を有する官能化ホスフィン、ホスファイト、ホスフィナイト、ホスフォナイト、ホスフィナミン、アルシン、スチベン、エーテル、アミン、アミド、イミン、スルホキシド、チオエーテルおよびピリジンよりなる群から選ばれる配位子であり、
Y-は非配位アニオンであり、
nは0〜5の範囲の整数である]
M2はMoまたはWであり、
R4、R5は、独立して、水素またはC2-C20アルケニル、C2-C20アルキニル、C1-C20アルキル、アリール、C1-C20カルボキシレート、C1-C20アルコキシ、C2-C20アルケニルオキシ、C2-C20アルキニルオキシ、アリールオキシ、C2-C20アルコキシカルボニル、C1-C20アルキルチオ、C1-C20アルキルスルホニルおよびC1-C20アルキルスルフィニルよりなる群から選ばれる炭化水素であり、
R6およびR7は独立して、非置換もしくはハロ置換アルキル基、アリール基、アラルキル基またはこれらのケイ素含有類似物のいずれかから選択される]
MはOsまたはRuであり、
RおよびR1は独立して、水素、置換もしくは非置換のアルキル、および置換もしくは非置換のアルキルよりなる群から選択され、
XおよびX1は独立して、任意のアニオン性配位子であり、
LおよびL1は独立して、任意の中性配位子、例えばホスフィン、アミン、チオエーテル、イミダゾリジニリデン或いはイミダゾリジン、または任意の中性カルバイン(carbine)であるが、場合により、LおよびL1は互いに結合して二座の中性配位子を形成してよい]
に相当する1または2以上の化合物の存在下で複分解反応を行う。
複分解反応は、触媒を失活させず、そうでなくても反応を妨げない任意の適当な溶剤中で行ない得る。好ましい溶剤にはジクロロメタン、ベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、シクロヘキサンなどが含まれるが、これらに限定されない。最も好ましい溶剤はモノクロロベンゼン(MCB)である。コオレフィンがそれ自体で溶剤(例えば1-ヘキセン)として作用する特定の場合、それ以外の溶剤は必要がない。
複分解反応は、0〜140℃の範囲で行なうことが好ましく、いかなるコモノマーも存在させずに20〜100℃の範囲で行なうことが好ましい。
本発明の好ましい目的物は水素化ニトリルゴムである。これを相当するNBRから得る一方法は水素化である。
複分解反応からの生成物の還元は、当業界に既知の標準的な還元技術を用いて達成し得る。例えば、ウィルキンソン触媒(ウィルキンソン's 触媒){(PPh3)3RhCl}などのような当業者に既知の均一水素化触媒を使用し得る。
NBRの水素化方法は既知であり、本発明の水素化生成物の製造のために使用してもよい。ロジウム或いはチタンが一般に触媒として使用されるが、白金、イリジウム、パラジウム、レニウム、ルテニウム、オスミウム、コバルトまたは銅も、金属の形態で、好ましくは金属化合物の形態で使用し得る(例えば、US 3,700,637; DE-PS 2,539,132; EP-A-134 023; DE-OS 35 41 689; DE-OS 35 40 918; EP-A 298 386; DE-OS 35 29 252; DE-OS 34 33 392; US 4,464,515; およびUS 4,503,196を参照)。
ゴムのムーニー粘度は、ASTM試験D1646を用いて測定した。
・高分散シリカ:例えばケイ酸塩溶液の沈澱またはハロゲン化ケイ素の火炎加水分解によって調製され、比表面積が5〜1000m2/gの範囲、一次粒子径が10〜400nmの範囲のもの、同シリカは場合により、他の金属酸化物、例えばAl, Mg, Ca, Ba, Zn, ZrおよびTiとの金属酸化物との混合酸化物として存在してもよい;
・合成シリカ:例えばケイ酸アルミニウムおよびケイ酸マグネシウムやケイ酸カルシウムのようなアルカリ土類金属ケイ酸塩、BET比表面積が20〜400m2/gの範囲、一次粒子径が10〜400nmの範囲;
・天然ケイ酸塩:例えばカオリンおよび他の天然シリカ;
・ガラス繊維およびガラス繊維製品(マット類、押出品)またはガラス微粒子;
・金属酸化物、例えば酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化マグネシウムおよび酸化アルミニウム;
・炭酸金属、例えば炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムおよび炭酸亜鉛;
・金属水酸化物、例えば水酸化アルミニウムおよび水酸化マグネシウム;
・カーボンブラック;ここで使用されるカーボンブラックは、油煙法、ファーネス・ブラック法またはガスブラック法によって調製され、好ましくはBET(DIN 66 131)比表面積が20〜200m2/gの範囲であり、例えばSAF、ISAF、HAF、FEFまたはGPFカーボンブラックである;
・ラバーゲル、特にポリブタジエン、ブタジエン/スチレン共重合体、ブタジエン/アクリロニトリル共重合体およびポリクロロプレンをベースとするもの;
またはこれらの混合物であってよい。
トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウムクロリド(ウィルキンソン水素化触媒)、1,3-ビス-(2,4,6-トリメチルフェニル)-2-イミダゾリジニリデン)(トリシクロヘキシルホスフィン)-ルテニウム(フェニルメチレン)二塩化物(Grubbs 第二世代複分解触媒)。トリフェニルホスフィン(TPP)およびモノクロロベンゼン(MCB)は、それぞれJMI, Materia Inc.、Elf AtochemおよびPPGから購入し、そのままで使用した。
下記条件下にて、複分解反応を1Lのガラスボトル中で行なった。
接合剤濃度 6wt.%
工業用シェーカー上でボトルを震とうした。
反応温度 25℃
触媒量(Grubb) 0.05 phr
溶媒 モノクロロベンゼン
基体
・実施例1:アクリロニトリル含量が34wt%、ムーニー粘度ML(1+4)(100℃での)が29単位のブタジエン-アクリロニトリルのランダム共重合体
・実施例2:アクリロニトリル含量が21wt%、ブチルアクリレート含量が32wt%、ムーニー粘度ML(1+4)(100℃での)が29単位のブタジエン-アクリロニトリルのランダム三元重合体
下記条件下で水素化反応を行った。
接合剤の固形分濃度 6%
H2(ガス)圧力 1200 psi
撹拌速度 600 rpm
反応器温度 138℃
触媒量(ウィルキンソン) 0.08 phr
トリフェニルホスフィン 1 phr
溶媒 モノクロロベンゼン
基体1(コポリマー)75gを1175gのMCB(6wt.-%固形分)中へ溶解した。次に接合剤を乾燥窒素でパージした。他の実験の詳細は表1中に示す。
基体2(ターポリマー)75gを1175gのMCB(6wt.-%固形分)中へ溶解した。次に接合剤を乾燥窒素でパージした。他の実験の詳細は表1中に示す。
高分子複合材料を開放形ロール機で混合した。別々の混合ステップで、硬化剤を低温の開放形ロール機へ添加した。この評価で使用した配合物は、簡略化した過酸化物処方に基づくものである。
カーボンブラック N 660 Sterling-V (Cabot Tire Blacksから市販)
Maglite(登録商標) D はMgO(C.P. Hallから市販)である。
Naugard(登録商標) 445 はジフェニルアミン(Uniroyal Chemicalから市販)である。
Plasthall TOTM はトリオクチルトリメリテート(C.P. Hallから市販)である。
Vulkanox(登録商標) ZMB-2/C5 は4-および5-メチル-メルカプトベンズイミダゾールの亜鉛塩(Bayer AGから市販)である。
DIAK #7 はトリアリールイソシアヌレート(DuPont Dow Elastomersから市販)である。
Vulcup 40KE は2,2'-ビス(tert-ブチルペルオキシ ジ-イソプロピルベンゼン)(Harwick Standardから市販)である。
表4には、実施例3および4の高分子複合材料の特性概要が示されている。実施例4は比較用である。MDR硬化特性は1.7Hzで、1°アーク、180℃、30分、100dNmであった。
本発明の主たる態様および好ましい態様は、以下を包含する。
〔1〕 (a)コオレフィンを存在させず、一般式I、II、IIIまたはIV、
MはOsまたはRuであり、
RおよびR 1 は、独立して、水素またはC 2 -C 20 アルケニル、C 2 -C 20 アルキニル、C 1 -C 20 アルキル、アリール、C 1 -C 20 カルボキシレート、C 1 -C 20 アルコキシ、C 2 -C 20 アルケニルオキシ、C 2 -C 20 アルキニルオキシ、アリールオキシ、C 2 -C 20 アルコキシカルボニル、C 1 -C 20 アルキルチオ、C 1 -C 20 アルキルスルホニルおよびC 1 -C 20 アルキルスルフィニルよりなる群から選ばれる炭化水素であり、
XおよびX 1 は独立して任意のアニオン性配位子であり、
LおよびL 1 は、独立して任意の中性配位子であるが、場合により、LおよびL 1 は互いに結合して二座の中性配位子を形成してよい]
M 1 はOsまたはRuであり、
R 2 およびR 3 は、独立して、水素または炭化水素C 2 -C 20 アルケニル、C 2 -C 20 アルキニル、C 1 -C 20 アルキル、アリール、C 1 -C 20 カルボキシレート、C 1 -C 20 アルコキシ、C 2 -C 20 アルケニルオキシ、C 2 -C 20 アルキニルオキシ、アリールオキシ、C 2 -C 20 アルコキシカルボニル、C 1 -C 20 アルキルチオ、C 1 -C 20 アルキルスルホニルおよびC 1 -C 20 アルキルスルフィニルよりなる群から選ばれる炭化水素であり、
X 2 はアニオン性配位子であり、
L 2 は中性のモノ−または多環式π結合配位子であり、
L 3 はホスフィン、スルホン化ホスフィン、フッ素化ホスフィン、3個までのアミノアルキル−、アンモニウムアルキル−、アルコキシアルキル−、アルコキシカルボニルアルキル−、ヒドロキシカルボニルアルキル−、ヒドロキシアルキル−またはケトアルキル−基を有する官能化ホスフィン、ホスファイト、ホスフィナイト、ホスフォナイト、ホスフィナミン、アルシン、スチベン、エーテル、アミン、アミド、イミン、スルホキシド、チオエーテルおよびピリジンよりなる群から選ばれる配位子であり、
Y - は非配位アニオンであり、
nは0〜5の範囲の整数である]
M 2 はMoまたはWであり、
R 4 、R 5 は、独立して、水素またはC 2 -C 20 アルケニル、C 2 -C 20 アルキニル、C 1 -C 20 アルキル、アリール、C 1 -C 20 カルボキシレート、C 1 -C 20 アルコキシ、C 2 -C 20 アルケニルオキシ、C 2 -C 20 アルキニルオキシ、アリールオキシ、C 2 -C 20 アルコキシカルボニル、C 1 -C 20 アルキルチオ、C 1 -C 20 アルキルスルホニルおよびC 1 -C 20 アルキルスルフィニルよりなる群から選ばれる炭化水素であり、
R 6 およびR 7 は独立して、非置換もしくはハロ置換アルキル基、アリール基、アラルキル基またはこれらのケイ素含有類似物のいずれかから選択される]
MはOsまたはRuであり、
RおよびR 1 は独立して、水素、置換もしくは非置換のアルキル、および置換もしくは非置換のアルキルよりなる群から選択され、
XおよびX 1 は独立して、任意のアニオン性配位子であり、
LおよびL 1 は独立して、任意の中性配位子である]
の化合物よりなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物の存在下でニトリルゴムを反応させるステップ、
および任意に
(b)ステップ(a)の生成物を水素化するステップ
を含んで成る、場合により水素化された、ニトリルゴムの製造方法。
〔2〕 水素化を均一触媒条件下で行なう上記〔1〕に記載の製造方法。
〔3〕 均一接触還元をその場で、すなわちステップ(a)の生成物を単離せずに、行なう上記〔2〕に記載の製造方法。
〔4〕 ステップ(b)の前またはステップ(b)の間に、更なる水素化触媒を添加しない上記〔1〕に記載の製造方法。
〔5〕 複分解触媒が一般式Iの化合物[式中、LおよびL 1 は独立して、トリアルキルホスフィン、イミダゾリジニリデンまたはイミダゾリジンよりなる群から選択される]である上記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の製造方法。
〔6〕 LまたはL 1 のいずれかがトリアルキルホスフィンであり、残りの配位子がイミダゾリジニリデンであり、XおよびX 1 が塩化物イオンであり、Mがルテニウムである上記〔5〕に記載の製造方法。
〔7〕 ニトリルゴムに対する前記化合物の割合が0.005〜5の範囲である上記〔1〕〜上記〔6〕のいずれかに記載の製造方法。
〔8〕 モノクロロベンゼン、ジクロロメタン、ベンゼン、トルエン、テトラヒドロフランおよびシクロヘキサンよりなる群から選ばれる不活性溶媒中で製造を行なう上記〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の製造方法。
〔9〕 式:
の触媒を用いて水素化を行なう上記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の製造方法。
〔10〕 水素化触媒が、
〔11〕 分子量(M W )が20,000〜250,000の範囲であり、ムーニー粘度(100℃でのML 1+4)が1〜50の範囲であり、MWD(多分散性指数)が2.5より小さい、場合により水素化されたニトリルゴム。
〔12〕 ムーニー粘度(100℃でのML 1+4)が50〜30の範囲であり、少なくとも1種のフィラー、および任意に少なくとも1種の架橋剤を有する、少なくとも1種の、場合により水素化されたニトリルゴムポリマーを含んで成る高分子複合材料。
〔13〕 原料ポリマーのムーニー粘度(100℃でのML 1+4)が50より小さい上記〔12〕に記載の高分子複合材料。
〔14〕 高分子複合材料が過酸化物系を含む上記〔12〕または〔13〕に記載の高分子複合材料。
〔15〕 ムーニー粘度(100℃でのML 1+4)が50〜30の範囲であり、少なくとも1種のフィラー、および任意に少なくとも1種の架橋剤を有する、少なくとも1種の、場合により水素化されたニトリルゴムポリマーを混合する上記〔12〕〜〔14〕のいずれかに記載の高分子複合材料の製造方法。
〔16〕 ムーニー粘度(100℃でのML 1+4)が50〜30の範囲であり、少なくとも1種のフィラー、および少なくとも1種の架橋剤を有する、少なくとも1種の、場合により水素化されたニトリルゴムポリマーを含む高分子複合材料をインジェクション成形する工程を含んで成る成形品の製造方法。
〔17〕 成形品がシール、ホース、ベアリングパッド、固定子、井戸先端シール、バルブプレート、ケーブル外装、ホイール、ロール、インプレースガスケットまたはパイプシールである上記〔16〕に記載の製造方法。
Claims (7)
- (a)コオレフィンを存在させず、一般式I、II、IIIまたはIV、
MはOsまたはRuであり、
RおよびR1は、独立して、水素またはC2-C20アルケニル、C2-C20アルキニル、C1-C20アルキル、アリール、C1-C20カルボキシレート、C1-C20アルコキシ、C2-C20アルケニルオキシ、C2-C20アルキニルオキシ、アリールオキシ、C2-C20アルコキシカルボニル、C1-C20アルキルチオ、C1-C20アルキルスルホニルおよびC1-C20アルキルスルフィニルよりなる群から選ばれる炭化水素であり、
XおよびX1は独立して任意のアニオン性配位子であり、
LおよびL1は、独立して任意の中性配位子であるが、場合により、LおよびL1は互いに結合して二座の中性配位子を形成してよい]
M1はOsまたはRuであり、
R2およびR3は、独立して、水素または炭化水素C2-C20アルケニル、C2-C20アルキニル、C1-C20アルキル、アリール、C1-C20カルボキシレート、C1-C20アルコキシ、C2-C20アルケニルオキシ、C2-C20アルキニルオキシ、アリールオキシ、C2-C20アルコキシカルボニル、C1-C20アルキルチオ、C1-C20アルキルスルホニルおよびC1-C20アルキルスルフィニルよりなる群から選ばれる炭化水素であり、
X2はアニオン性配位子であり、
L2は中性のモノ−または多環式π結合配位子であり、
L3はホスフィン、スルホン化ホスフィン、フッ素化ホスフィン、3個までのアミノアルキル−、アンモニウムアルキル−、アルコキシアルキル−、アルコキシカルボニルアルキル−、ヒドロキシカルボニルアルキル−、ヒドロキシアルキル−またはケトアルキル−基を有する官能化ホスフィン、ホスファイト、ホスフィナイト、ホスフォナイト、ホスフィナミン、アルシン、スチベン、エーテル、アミン、アミド、イミン、スルホキシド、チオエーテルおよびピリジンよりなる群から選ばれる配位子であり、
Y-は非配位アニオンであり、
nは0〜5の範囲の整数である]
M2はMoまたはWであり、
R4、R5は、独立して、水素またはC2-C20アルケニル、C2-C20アルキニル、C1-C20アルキル、アリール、C1-C20カルボキシレート、C1-C20アルコキシ、C2-C20アルケニルオキシ、C2-C20アルキニルオキシ、アリールオキシ、C2-C20アルコキシカルボニル、C1-C20アルキルチオ、C1-C20アルキルスルホニルおよびC1-C20アルキルスルフィニルよりなる群から選ばれる炭化水素であり、
R6およびR7は独立して、非置換もしくはハロ置換アルキル基、アリール基、アラルキル基またはこれらのケイ素含有類似物のいずれかから選択される]
MはOsまたはRuであり、
RおよびR1は独立して、水素、置換もしくは非置換のアルキル、および置換もしくは非置換のアルキルよりなる群から選択され、
XおよびX1は独立して、任意のアニオン性配位子であり、
LおよびL1は独立して、任意の中性配位子である]
の化合物よりなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物の存在下でニトリルゴムを反応させるステップ、
および任意に
(b)ステップ(a)の生成物を水素化するステップ
を含んで成る、場合により水素化された、ニトリルゴムの製造方法。 - 均一接触還元をその場で、すなわちステップ(a)の生成物を単離せずに、行なう請求項1に記載の製造方法。
- 複分解触媒が一般式Iの化合物[式中、LおよびL1は独立して、トリアルキルホスフィン、イミダゾリジニリデンまたはイミダゾリジンよりなる群から選択される]である請求項1〜2のいずれかに記載の製造方法。
- LまたはL1のいずれかがトリアルキルホスフィンであり、残りの配位子がイミダゾリジニリデンであり、XおよびX1が塩化物イオンであり、Mがルテニウムである請求項3に記載の製造方法。
- モノクロロベンゼン、ジクロロメタン、ベンゼン、トルエン、テトラヒドロフランおよびシクロヘキサンよりなる群から選ばれる不活性溶媒中で製造を行なう請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
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