JP4667343B2 - 薬品類引出棚装置 - Google Patents

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Description

この発明は、各種の薬品類を棚上に並べて収納しうる薬品類引出棚装置に関し、詳しくは、棚を引き出せば薬品類を手で出し入れでき、随伴する管理が自動で行われる薬品類引出棚装置に関する。
なお、薬品類には、アンプル・バイアル・造影剤等の注射薬の他、箱・ボトル・袋などに収容された又は未包装の錠剤・散剤・輸液・補液・医療材料などの医薬品や補助薬品も該当する。
調剤や投薬などに供する多数の薬品類を収納しておく装置や設備で代表的なものは薬品棚であるが、自動化されていないベーシックな薬品棚では、薬品類の出し入れも、それに随伴する薬品類の管理も、手作業である。一方、そのような装置の自動化には、薬品類の取出を自動化することで薬剤払出装置を開発提供する流れと、薬品類の出し入れは手作業のまま残しながら薬品類の管理を自動化することで管理装置を開発提供する流れとがある。前者の薬剤払出装置は、自動化率が高いので、性能は優れているが、大形や高価になりがちである。これに対し、後者の管理装置は、装置仕様によっては小形で安価なものとなり、使用態様によっては却って便利なものとなる。
このような管理装置としては、従来より、薬品類をセットするためのトレーと、そのトレーを運ぶ薬品カートと、そのトレーに対する計測を行ってそれにセットされている薬品類を計数する薬品計数装置とを備えた薬品管理システムが知られている(例えば特許文献1参照)。これは、トレーを幾つかに区分けして、そこへ多数の薬品類を前後左右に並べておき、トレーの薬品類セット面を撮像装置で撮影しそのデータを画像処理することで薬品類の数量変化を検知するようになっている。
また、薬品類を前後へ一列に整列収納する多数のカセットと、これらのカセットを左右に並べて保持する多段の棚と、各カセットにおける薬品類の収納数を求める計数手段とを具えた薬品収納装置も知られている(例えば特許文献2参照)。これは、薬品類の抜き取りに加えて押し込みも可能な出入口の形成されているカセットを出入口露出状態で用い、各カセットを例えば前下がり傾斜にして、その出入口に向けて収納薬品類を付勢することにより、手動での取出や入れ戻しが簡便に行えるようになっている。また、計数手段は、薬品類の出し入れを検出して計数値を増減させる手法や、収納薬品類の列の長さを検出して計数値を算出させる手法で具体化されており、これによってカセット毎に収納薬品類の個数が自動で把握されるようになっている。
さらに、カセットに整列収納しておくのに適していない医療材料についてもその出し入れが手で容易かつ的確に行え而も収納状況の把握が自動で的確になされるよう、多数の医療材料を各々取出可能に仕切って乗せ置く棚と、その棚に列設され各々が該当箇所における医療材料の載置有無を検出する医材検出部材と、これら医材検出部材での検出に基づいて医療材料収納状態の管理処理を行う制御装置とを備えた医材収納管理装置が知られている(例えば特許文献3,4参照)。その検出部材には、棚上の医療材料を直に検出するものと(例えば特許文献3参照)、医療材料の有無に応じて移動する部材を利用して間接的に検出するものとがある(例えば特許文献4参照)。
特開2001−198191号公報 特開2001−198190号公報 特開2006−068358号公報 特開2006−081602号公報
このような従来の管理装置では、医材収納管理装置の場合、棚上に仕切られた区画室ごとに一つずつ薬品類を収納するとともに検出も個々に行う言わば個別収納検出式なので、出し入れ時の目視確認が容易に行えるうえ、薬品類の管理をきめ細かく行うこともできるが、収納効率は犠牲になっている。これに対し、薬品収納装置の場合、薬品類が左右に加えて前後にも並べて置けて収納効率に優れるばかりか、出し入れ時の目視確認も容易に行えるが、カセットの使用とそこに同形の薬品類を整列収納させることが必要である。また、薬品管理システムの場合、薬品類が左右に加えて前後にも並べて置けるので、収納効率に優れているが、装置からの出し入れはトレー単位が前提となっており、個々の薬品類の出し入れは、装置筐体から取り出されて上面が解放状態になっているトレーに対して行われる。
このように従来の管理装置では利便性と制約とが絡み合っていて、収納効率の良い個別収納検出式のものが未だ無いので、その開発が望まれる。そして、そのためには個別収納検出式の複列化が有効と考えられる。具体的には、筐体から棚を引き出したり押し込んだりできるようにし、さらに、その棚の上面に上側解放の区画室を前後左右に並んだ配置状態で設け、それぞれの区画室における薬品類の有無を検出手段で検出するのである。
しかしながら、個別収納検出式のものを単に前後方向へ複列化したのでは、収納効率は向上しても、薬品類出入時の視認性や作業性が犠牲になってしまう。
そこで、薬品類が棚上で前後左右に並んで区画室ごとに収納され個々に検出されるようになっていても薬品類を手で出し入れするのが容易な薬品類引出棚装置を実現することが技術的な課題となる。
本発明の薬品類引出棚装置は(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、上側解放の区画室が前後左右に並んだ配置状態で上面に設けられている棚と、この棚を引出可能に支持する筐体と、前記区画室それぞれにおける薬品類の有無を検出する検出手段とを備えた薬品類引出棚装置であって、前記区画室がそれぞれ前下がり傾斜しており、前記区画室のうち前後で隣り合うもの同士については前側の区画室の後端の高さより後側の区画室の前端の高さの方が低くなっていることを特徴とする。
これは、区画室を棚の上面に作り込んだものである。
また、本発明の薬品類引出棚装置は(解決手段2)、上側解放の区画室が前後左右に並んで形成されている区画室形成部材と、この区画室形成部材が上面に設置された棚と、この棚を引出可能に支持する筐体と、前記区画室形成部材の前記区画室それぞれにおける薬品類の有無を検出する検出手段とを備えた薬品類引出棚装置であって、前記区画室がそれぞれ前下がり傾斜しており、前記区画室のうち前後で隣り合うもの同士については前側の区画室の後端の高さより後側の区画室の前端の高さの方が低くなっていることを特徴とする。 これは、区画室形成部材と棚とを別体で作って組み立てるものである。
さらに、本発明の薬品類引出棚装置は(解決手段3)、上側解放の区画室が左右一列に並んでいる区画室形成部材を複数と、これら区画室形成部材が前後に並んだ配置状態で上面に設置された棚と、この棚を引出可能に支持する筐体と、前記区画室それぞれにおける薬品類の有無を検出する検出手段とを備えた薬品類引出棚装置であって、前記区画室形成部材がそれぞれ前下がり傾斜の状態で前記棚上に設けられており、前記区画室形成部材のうち前後で隣り合うもの同士については前側の区画室形成部材の区画室の後端の高さより後側の区画室形成部材の区画室の前端の高さの方が低くなっていることを特徴とする。
これは、棚から分離した区画室形成部材を更に前後に分割したものである。
このような本発明の薬品類引出棚装置にあっては(解決手段1〜3)、薬品類を一つずつ収納しうる区画室が前後左右に並んだ配置状態で棚上に設けられているので、薬品類を個別に収納できるうえ、収納効率も良い。区画室ごとに薬品類の有無が検出されるので、薬品類の管理をきめ細かく行うこともできる。薬品類の出し入れは、棚を筐体から引き出せば、どの区画室に対しても上から自由に行うことができる。
また、区画室が前下がり傾斜の状態で棚上に設けられていて、そこの薬品類も前下がりになっているので、装置の前に居る作業者が引き出した棚を見下ろしたとき、区画室の空き状態も収納薬品類の確認も目視で容易かつ明瞭に行うことができるうえ、手中の薬品類を区画室に置くのも収納薬品類を手で摘み出すのも容易に行うことができる。
しかも、それぞれの区画室が傾斜しているといっても、前後に位置する区画室については前側の区画室の後端の高さより後側の区画室の前端の高さの方が低くなっているので、前後方向における区画室の並び方は、鋸歯状・波状であり、区画室ごとの凹凸を均すと概ね水平な状態と言える。そのため、通常は水平に引き出される棚について、その一段分の占める高さが不所望に高くなるという不所望な事態が、回避されることとなる。
このように前後方向への複列化に際して工夫を加味したことにより、個別収納検出式の利点を損なうことなく、収納効率を向上させることができる。
したがって、この発明によれば、薬品類が棚上で前後左右に並んで区画室ごとに収納され個々に検出されるようになっていても薬品類を手で出し入れするのが容易な薬品類引出棚装置を実現することができる。
このような本発明の薬品類引出棚装置を実施するのに好適な実施形態を、更に幾つか説明する。
本発明の薬品類引出棚装置は(実施形態1)、上記解決手段の薬品類引出棚装置であって、前記区画室は、前端には端面部材が設けられ、後端には端面部材が設けられていない、ことを特徴とする。
この場合、後端に端面部材がないので、区画室より長い薬品類でも後部を後方斜め上へ突き出す状態で区画室に収納することができる。後側の薬品類の前部は前側の薬品類の後部の下に収まるので不都合な干渉は生じない。
また、本発明の薬品類引出棚装置は(実施形態2)、上記実施形態1の薬品類引出棚装置であって、前記区画室のうち前後で隣り合うもの同士については左右の位置がずれていることを特徴とする。
この場合、後側の薬品類の前部が前側の薬品類の後部の下に収まっていても、後側の薬品類の前部が或る程度は前側の薬品類の間隙から見ることができるので、必要な視認性が確保されている。また、後側の薬品類を取り出すのも容易である。
このような本発明の薬品類引出棚装置について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1〜4により説明する。
図1に示した実施例1は、上述した解決手段1(出願当初の請求項1)及び実施形態1,2を具現化したものであり、図2に示した実施例2は、上述した解決手段2(出願当初の請求項2)を具現化したものであり、図3に示した実施例3は、上述した解決手段3(出願当初の請求項3)を具現化したものであり、図4に示した実施例4は、それらの応用例である。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、フレームや,ボルト等の締結具,ヒンジ等の連結具,ケーブル等の電気配線などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
本発明の薬品類引出棚装置の実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、(a)が薬品類引出棚装置10の外観斜視図、(b)が棚12の平面図、(c)が棚12の右側面図、(d)及び(e)が区画室16の内面の斜視図である。
この薬品類引出棚装置10は(図1(a)参照)、次に詳述する筐体11と棚12と検出部材17とを具えている。
筐体11は、応用目的や使用環境などに応じて床上に設置されたり机上に載置される箱状体からなり、少なくとも一つの棚12を大抵は多段配置で複数個の棚12を水平に且つ引出可能に支持するものである。そのため、筐体11の前面には棚12の引出口が形成され、その後方の内側面には引出部材たとえば固定レール等が前後に延設されていて、棚12を前方へ水平に引き出せるとともに後方へ水平に押し込められるようになっている。
棚12は(図1(b)参照)、上面に多数の区画室16の形成された概ね板状の棚本体部13に加えて、例えば、可動レールや転動輪などからなる引出部材14が棚本体部13の左右に装着され、引き出すときに手を掛けるための把手15が前面に取り付けられている。区画室16は、各棚本体部13の上面に多数設けられ、何れの棚本体部13についても前後左右に並んだ状態で平面配置されている。その平面配置状態では、左右には真っ直ぐに並んでいるが、前後には、真っ直ぐでなく、区画室16のうち前後で隣り合うもの同士については左右の位置がずれている。例えば、図示した配置例の場合、左右に等ピッチで真っ直ぐに並んだ区画室16の列が前後3列になっているが、最前列と中間列とが左右に半ピッチずれ、中間列と最後列とが左右に半ピッチずれている。
これらの区画室16は(図1(c)参照)、いずれも、前下がり傾斜しており、区画室16のうち前後で隣り合うもの同士については前側の区画室16の後端の高さより後側の区画室16の前端の高さの方が低い。そのため、棚本体部13の区画室16の上縁を横から見ると鋸歯状になっている。
区画室16の傾き具合は、薬品類18が注射アンプルの場合、25゜〜35゜が使い易いが、中でも25゜〜30゜は視認性も作業性も良い。薬品類18が他のものであっても、25゜〜30゜であれば、使い易い。足下に配置された区画室16は、箱物であっても2面から視認できるので、傾き40゜〜45゜のものが使い易いが、目線近くに配置された区画室16は、傾き25゜〜30゜のものが使い易い。
区画室16は、薬品類18を一つずつ収容するためのものなので、内面形状が薬品類18の形状に適合したものとなっており、例えば、丸棒状の注射アンプル収納用の区画室16では内面が半円筒状に形成され(図1(d)参照)、箱入り薬品類を収納するための区画室16では内面が角溝状に形成されている(図1(e)参照)。
どの形状の区画室16についても(図1(c)〜(e)参照)、区画室16の薬品類収納部位には検出部材17の装着孔16aが形成され、区画室16の前端には端面部材16bが設けられ、区画室16の後端には端面部材が設けられず区画室16の後端は解放されている。
検出部材17は(図1(b)〜(c)参照)、接触式のメカニカルスイッチでも非接触式のフォトディテクタでも良いが、区画室16の検出部材装着孔16aに一つずつ挿着されて、区画室16それぞれにおける薬品類18の有無を検出するようになっている。その検出結果は、図示しない信号ケーブル等で図示しない制御装置へ送出されて、薬品類18の収納状態の自動管理に供されるようになっている。その管理処理は、従来同様で良いので、詳細を割愛するが、例えば各区画室16のアドレスと薬品類18のバーコード等の識別記号とを対応させるデータ処理などで行われる。
この実施例1の薬品類引出棚装置10について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図1は、(f)が棚12の区画室16に薬品類18を収納したところの平面図、(g)がその右側面図である。
薬品類18の出し入れは手作業なので、薬品類引出棚装置10に薬品類18を収納するとき、作業者は、先ず、薬品類引出棚装置10の前方に来て、収納先の棚12を手前へ引き出す。そして、薬品類18の剤種を目視で確認して又は薬品類18の識別記号を読み取らせて薬品類18の適否を確認し、その薬品類18を空の区画室16に収納する。そのとき、区画室16が前下がりになっているので、薬品類18の頭部を摘んで薬品類18をぶら下げ、薬品類18の下端から薬品類18を区画室16に入れ、薬品類18の下端を手前へ滑り降ろすようにして端面部材16bに当接させてから、薬品類18を離すと、容易かつ的確に薬品類18を区画室16に収めることができる。
手前側の区画室16に別の薬品類18が既に収納されており、その頭部が後方の区画室16の上へはみ出ていても、後側の区画室16に下端から入れられた薬品類18はその下端を前側の薬品類18の頭部の下へ滑り込ませるので、手作業で薬品類18を稠密に収納しても、薬品類18同士をぶつけたりすることなく円滑に、収納作業が行われる。薬品類18の収納後は棚12を押し込んで筐体11内へ戻しておく。
薬品類18が区画室16に手動で収納されると、そこの検出部材17によって薬品類18の有無状態の変化が自動検出され、「無」の状態から「有」の状態へ変化したことが制御装置に通知されて、そこの管理データが自動で更新される。
次に、収納済み薬品類18を薬品類引出棚装置10から取り出すときには、作業者が、やはり薬品類引出棚装置10の前方に位置して、取出対象の薬品類18を収納している棚12を手前へ引き出す。そして、取り出したい薬品類18を探し、その剤種の適否等を目視で確認したら、その薬品類18を区画室16から取り出す。そのとき、区画室16が前下がりになっているうえ、後列の区画室16が前列の区画室16,16の間に位置しているので、目視でも容易に所望の薬品類18を探し出すことができる。また、区画室16が前下がりに傾斜しているので、薬品類18を取り出すときには、薬品類18の頭部を軽く摘んで薬品類18を吊り上げることで、薬品類18の取出を容易かつ的確に行うことができる。
すなわち、薬品類18の頭部を摘んで上げると、薬品類18の下端部が、区画室16上を滑って後方へ揺動し、それから上昇するので、例え薬品類18が稠密に収納されていても、薬品類18同士をぶつけたりすることなく円滑に、取出作業が行われる。薬品類18の取出後も棚12を押し込んで筐体11内へ戻しておく。
薬品類18が区画室16から手動で取り出されると、そこの検出部材17によって薬品類18の有無状態の変化が自動検出され、「有」の状態から「無」の状態へ変化したことが制御装置に通知されて、そこの管理データが自動で更新される。
こうして、薬品類引出棚装置10にあっても、棚12を引き出せば薬品類18を手で出し入れでき、それに随伴する管理業務が自動で行われる。
しかも、薬品類引出棚装置10にあっては、多数の薬品類18を平面視では部分的に重なるほど稠密に収納することができる。
本発明の薬品類引出棚装置の実施例2について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図2は、(a)が棚22の右側面図、(b)がその展開図である。
この薬品類引出棚装置が上述した実施例1のものと相違するのは、一体形の棚12が分離形の棚22になった点である。
具体的には、棚本体部13が平板状になり、その上面に区画室形成部材23が支持脚24を介して取り付けられるようになっている。区画室形成部材23の上面には多数の区画室16が形成されており、区画室形成部材23が棚本体部13に装着されると、区画室16は棚12について上述したのと同じ状態になる。すなわち、区画室形成部材23の上面には上側解放の区画室16が前後左右に並んで形成されており、区画室形成部材23が上面に設置された棚22は筐体11によって支持されて前方へ水平に引き出せるようになっており、各区画室16には薬品類18の有無を検出する検出部材17が装備されており、区画室16はそれぞれ前下がり傾斜しており、区画室16のうち前後で隣り合うもの同士については前側の区画室16の後端の高さより後側の区画室16の前端の高さの方が低くなっている。
この場合、平坦でないが強度はあまり必要とされない区画室形成部材23については、厚みを薄くしても不都合がないので、プラスチックの射出成形などで、安価に量産することが可能になる。区画室形成部材23よりも強度は必要とされるが平坦でよい棚本体部13は、アルミニウムプレートのプレス打抜や曲げ加工などで、やはり安価に量産することができる。
このような薬品類引出棚装置の使用態様や動作は、棚12が棚22になっても区画室16や検出部材17の配置状態が同じなので、繰り返しとなる説明は割愛するが、薬品類引出棚装置10について上述したのと同様である。
本発明の薬品類引出棚装置の実施例3について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図3は、(a)が棚32の右側面図、(b)がその展開図である。
この薬品類引出棚装置が上述した実施例2のものと相違するのは、区画室形成部材23が複数の区画室形成部材33に分割された点と、それに伴って支持脚24が後脚34と前脚35とに分かれた点である。
図示した前後3列の例では、区画室形成部材33が前列と中間列と後列とに分かれて三個設けられている。何れの区画室形成部材33も、上側解放の区画室16が左右一列に等ピッチで並んで形成されたものであり、それぞれ短い前脚35と長い後脚34とで棚本体部13の上面に取り付けられて、区画室形成部材33ひいては区画室16がそれぞれ前下がり傾斜の状態となり、更にそれらのうち前後で隣り合うもの同士については前側の区画室形成部材33の区画室16の後端の高さより後側の区画室形成部材33の区画室16の前端の高さの方が低くなる。
この場合、区画室形成部材33が列単位で分割されているので、区画室16の形や大きさを一の棚本体部13において列毎に異ならせるのが、区画室形成部材33の付け替えで容易に行える。例えば、前列には区画室16のピッチの細かい区画室形成部材33を配置し、後列には区画室16のピッチの粗い区画室形成部材33を配置する等のことにより、手作業による薬品類18の出し入れが更に容易になる。また、薬品類18の種類ごとに使用頻度を集計しておき、それに基づいて区画室16の配分を変更するといったときでも、列の単位であれば簡便に区画室16を改修することができる。
このような薬品類引出棚装置の使用態様や動作も、棚12や棚22が棚32になっても区画室16や検出部材17の配置状態が同じなので、繰り返しとなる説明は割愛するが、薬品類引出棚装置10について上述したのと同様である。
本発明の薬品類引出棚装置の実施例4について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図4は、(a)が薬品類引出棚装置40の外観斜視図、(b)が電子回路のブロック図である。
この薬品類引出棚装置40は、上述した実施例1〜3の薬品類引出棚装置をカートに組み込んだものである。
すなわち、薬品類引出棚装置40は、底面にキャスターの付いた筐体41と、筐体41から前方へ水平に引き出し可能な多段の棚45と、その前面側を開閉しうるシャッタ44と、棚45毎に設けられた棚インターフェイス49と、前端を露出させた多段の薬剤カセット47と、管理処理を担う制御装置としてのパーソナルコンピュータ46(CPU)と、操作部材やデータ入力手段としてのキーボード43及びマウス48と、表示手段としてのディスプレイ42と、図示しないバッテリ電源とを具えている。そのうち、棚45は、上述した棚12,棚22,棚32の何れかであり、全段同じでも良く、各段ごとに異なっていても良い。薬剤カセット47は、例えば薬品類を整列収納していてカセット駆動部52の作動によって薬品類を一つずつ前方へ自動排出するようなものである(例えば特開2004−275550号公報を参照)。
この薬品類引出棚装置40の場合、棚45や薬剤カセット47に対する薬品類収納作業と薬品類取出作業とを同じ場所で行っても良いが、別の場所で行うのも容易である。例えば、薬品類収納作業は薬局部門や手術室前室で行い、それから薬品類引出棚装置40を手で押して病棟や手術室へ移動させ、そこで薬品類取出作業を行うこともできる。
そのような使用状況下で、区画室16における薬品類18の出し入れ即ち有無状態が検出部材17にて検出されると、その検出結果が棚45毎に棚インターフェイス49でデータ収集されて最終的には全てパーソナルコンピュータ46に収集される。そして、例えばキーボード43やマウス48の操作にて表示モードが指定されると、それに応じて、収納中の薬品類18の一覧リストや、使用した薬品類18のリスト、使用を取りやめた薬品類18のリスト等が、ディスプレイ42の画面に表示される。
また、上位コンピュータとの通信が可能な場合には、それらの管理データが自動で上位コンピュータにアップロードされる。さらに、上位コンピュータから処方箋データや調剤データがダウンロードされたときや、上位コンピュータと通信可能であろうと無かろうとキーボード43等の操作で調剤指示が入力されたときには、調剤対象の薬品類が棚45に収納されているか否かのデータ検索が行われ、それが有れば対応する取出の作業指示がディスプレイ42に表示される他、調剤対象の薬品類が棚45に無ければ薬剤カセット47に収納されているか否かのデータ検索が行われ、それが有れば対応するカセット駆動部52の作動によって薬品類が薬剤カセット47から自動で排出される。
[その他]
上記実施例では、区画室16の例としてアール型(半円筒状,図1(d))や角型(角溝状,図1(e))を図示したが、これは例示であり、区画室16はV字型や台形型でも良い。
上記実施例では、区画室形成部材23,33と検出部材17とが分離されていたが、区画室形成部材23,33に検出部材17を取り付けてユニット化するとともに、検出部材17から棚インターフェイス49やパーソナルコンピュータ46に至る配線にコネクタを介在させておくのも良い。その場合、形状等の異なる幾つかの区画室形成部材23,33を予め準備しておき、コネクタを脱着しながら区画室形成部材23,33を取り替えることにより、簡便に、手術内容やその他の状況に応じて区画室形成部材を使い分けることができる。
本発明の実施例1について、薬品類引出棚装置の構造や使用態様を示し、(a)が装置外観の斜視図、(b)が棚の平面図、(c)が棚の右側面図、(d)及び(e)が区画室の内面の斜視図、(f)が薬品類収納時の棚の平面図、(g)がその右側面図である。 本発明の実施例2について、薬品類引出棚装置の要部構造を示し、(a)が棚の右側面図、(b)がその展開図である。 本発明の実施例3について、薬品類引出棚装置の要部構造を示し、(a)が棚の右側面図、(b)がその展開図である。 本発明の実施例4について、薬品類引出棚装置の構造を示し、(a)が装置外観の斜視図、(b)が電子回路のブロック図である。
符号の説明
10…薬品類引出棚装置、11…筐体、
12…棚、13…棚本体部、14…引出部材、
15…把手、16…区画室、16a…検出部材装着孔、
16b…端面部材、17…検出部材、18…薬品類、
22…棚、23…区画室形成部材、24…支持脚、
32…棚、33…区画室形成部材、34…後脚、35…前脚、
40…薬品類引出棚装置、41…筐体、42…ディスプレイ、
43…キーボード、44…シャッタ、45…棚、
46…パーソナルコンピュータ(CPU)、47…薬剤カセット、
48…マウス、49…棚インターフェイス(I/F)、
51…マイクロプロセッサ(MPU)、52…カセット駆動部

Claims (3)

  1. 上側解放の区画室が前後左右に並んだ配置状態で上面に設けられている棚と、この棚を引出可能に支持する筐体と、前記区画室それぞれにおける薬品類の有無を検出する検出手段とを備えた薬品類引出棚装置であって、前記区画室がそれぞれ前下がり傾斜しており、前記区画室のうち前後で隣り合うもの同士については前側の区画室の後端の高さより後側の区画室の前端の高さの方が低くなっており、前記区画室のうち前後で隣り合うもの同士については左右の位置がずれていることを特徴とする薬品類引出棚装置。
  2. 上側解放の区画室が前後左右に並んで形成されている区画室形成部材と、この区画室形成部材が上面に設置された棚と、この棚を引出可能に支持する筐体と、前記区画室形成部材の前記区画室それぞれにおける薬品類の有無を検出する検出手段とを備えた薬品類引出棚装置であって、前記区画室がそれぞれ前下がり傾斜しており、前記区画室のうち前後で隣り合うもの同士については前側の区画室の後端の高さより後側の区画室の前端の高さの方が低くなっており、前記区画室のうち前後で隣り合うもの同士については左右の位置がずれていることを特徴とする薬品類引出棚装置。
  3. 上側解放の区画室が左右一列に並んでいる区画室形成部材を複数と、これら区画室形成部材が前後に並んだ配置状態で上面に設置された棚と、この棚を引出可能に支持する筐体と、前記区画室それぞれにおける薬品類の有無を検出する検出手段とを備えた薬品類引出棚装置であって、前記区画室形成部材がそれぞれ前下がり傾斜の状態で前記棚上に設けられており、前記区画室形成部材のうち前後で隣り合うもの同士については前側の区画室形成部材の区画室の後端の高さより後側の区画室形成部材の区画室の前端の高さの方が低くなっており、前記区画室のうち前後で隣り合うもの同士については左右の位置がずれていることを特徴とする薬品類引出棚装置。
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