JP4667262B2 - Egr装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気ガスの一部を吸気側に環流する為、吸気マニホールドと、排気マニホールドと、の間に環流通路を有した、内燃機関のEGR(Exhaust Gas Recirculation)装置の技術に関する。より詳しくは、吸気マニホールドにおける、EGRガスと吸入空気とを効果的に混合させる技術に関する。
従来より、作業機、移動車両等に搭載される内燃機関(ディーゼルエンジン)においては、環境汚染対策として燃焼時に発生する窒素酸化物の低減化を図るべく、EGR装置が知られている。このEGR装置は排気マニホールドより排気される排気ガスの一部の排ガス(EGRガス)を吸気マニホールドに再び環流して吸入空気と混合させ、燃焼室内の燃焼温度を低下させることにより窒素酸化物の低減化を図るものである。ここでより効果的に窒素酸化物の低減化を図る為に、各燃焼室に送られるEGR混合ガスの混合状態を良好とするべく、様々な改良案が公知技術となっている。例えば、「特許文献1」では、EGR混合ガスの混合状態を良好とするべく、吸気マニホールドに連通される吸気管の断面積を大きくし、その通路内において吸入空気と伴にEGRガスを内外及び外内方向へ旋回させ、吸入空気の流れ方向から一方或いは他方向へ逆旋回させる二つの混合羽根を内外及び前後に設けたものである。
実公平6−29491号公報
上記の公知技術においては、他に特別な混合装置を具備させることも無く、EGR混合ガスの混合状態を、流体自身の流れ作用によって、より均一にすることができる。しかしながら、前記公知技術における混合羽根の製作には高度な技術力を有し、組立工数も増加して決して容易に対応できるものではなかった。本発明においてはこれらの実情に鑑み、より経済的(低コスト)に且つ容易に実施し得る、EGR混合ガスの混合状態を向上させる為の技術の提供を課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、吸気マニホールド(6)と排気マニホールド(7)との間に環流通路を形成して、排気ガスの一部を吸気側に環流する内燃機関のEGR装置において、該吸気マニホールド(6)の上流側の上面部材(6c)にEGRガスの流入口(6d)を貫穿し、該流入口(6d)を、前記吸気マニホールド(6)の空気吸入口(6f)の近傍に設け、前記流入口(6d)は、吸気マニホールド(6)の空気吸入口(6f)より吸気ポートへ流れる吸入空気流に対して直角方向に開口し、該流入口(6d)の下流側には上面部材(6c)に連続して吸入空気の流れを塞ぐ為の傾斜部(6b)を設け、該傾斜部(6b)は側面視において下方に向かって吸入空気の流れ方向の下流側に傾斜させ、該傾斜部(6b)の下端より、該吸気マニホールド(6)の空気吸入口(6f)側へ、水平方向に上下に仕切る板材(6a)を延設し、該板材(6a)は流入口(6d)の軸心、つまり、該流入口(6d)からEGRガスが流入する方向と直角方向に設け、該吸気マニホールド(6)の空気吸入口(6f)からの吸入空気流とは平行となるように、前記上面部材(6c)と平行に配置し、該板材(6a)の上流側端は吸気マニホールド(6)のエアクリーナからの空気吸入口(6f)よりも下流側となるように配置し、該板材(6a)の下面は吸気マニホールド(6)の傾斜部(6b)の下端の内面と同一面とし、該板材(6a)と傾斜部(6b)と、傾斜部(6b)の両側部の両側壁部(6e・6e)とにより混合室(16)を形成したものである。
請求項2においては、請求項1記載のEGR装置において、前記EGRガス戻り口である流入口(6d)と排気マニホールドの間の還流通路を連通管(24)により連通し、該連通管(24)の両端を着脱可能に構成し、異なる径の連通管と交換可能に構成したものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、吸気マニホールド(6)と排気マニホールド(7)との間に環流通路を形成して、排気ガスの一部を吸気側に環流する内燃機関のEGR装置において、該吸気マニホールド(6)の上流側の上面部材(6c)にEGRガスの流入口(6d)を貫穿し、該流入口(6d)を、前記吸気マニホールド(6)の空気吸入口(6f)の近傍に設け、前記流入口(6d)は、吸気マニホールド(6)の空気吸入口(6f)より吸気ポートへ流れる吸入空気流に対して直角方向に開口し、該流入口(6d)の下流側には上面部材(6c)に連続して吸入空気の流れを塞ぐ為の傾斜部(6b)を設け、該傾斜部(6b)は側面視において下方に向かって吸入空気の流れ方向の下流側に傾斜させ、該傾斜部(6b)の下端より、該吸気マニホールド(6)の空気吸入口(6f)側へ、水平方向に上下に仕切る板材(6a)を延設し、該板材(6a)は流入口(6d)の軸心、つまり、該流入口(6d)からEGRガスが流入する方向と直角方向に設け、該吸気マニホールド(6)の空気吸入口(6f)からの吸入空気流とは平行となるように、前記上面部材(6c)と平行に配置し、該板材(6a)の上流側端は吸気マニホールド(6)のエアクリーナからの空気吸入口(6f)よりも下流側となるように配置し、該板材(6a)の下面は吸気マニホールド(6)の傾斜部(6b)の下端の内面と同一面とし、該板材(6a)と傾斜部(6b)と、傾斜部(6b)の両側部の両側壁部(6e・6e)とにより混合室(16)を形成したので、EGRガスと吸入空気との混合室を、吸入空気の上流方向へ延出させた壁部によって形成したことにより、前記混合室の開放部は吸入空気の上流側となって、吸入空気の一部は混合室に流入しEGRガスと混合された後、再び逆流して流入個所より排出される。そのため、前記混合室内の流体の流れには渦巻き現象が発生し、更に吸入空気とEGRガスとの混合が促進され、より均一した混合流体を生成することができる。
また、上述の通り混合室の出入り口は吸気マニホールドの空気吸入口付近の一箇所のみである為、前記マニホールド内の負圧の影響をほとんど受けること無く前記混合室内の圧力を高圧に保つことができ、従来と比べてより均一した混合流体を生成することができる。
さらに、これらの効果は、壁部を追加した簡単な構造から奏することができ、コスト的にも安価に対応可能である。
また、EGR戻り口部から入るEGRガスの流入方向と略直角に壁部を配設させたことにより、EGRガスは前記壁部にぶつかり、前記混合室内で分散される為、吸入空気とEGRガスとの混合が促進され、より均一した混合流体を生成することができる。
請求項2においては、請求項1記載のEGR装置において、前記EGRガス戻り口である流入口(6d)と排気マニホールドの間の還流通路を連通管(24)により連通し、該連通管(24)の両端を着脱可能に構成し、異なる径の連通管と交換可能に構成したので吸気マニホールドと、排気マニホールドとの間を連通する環流通路を、径寸法の異なる着脱自在な連通管により形成することにより、それぞれエンジン特性の異なる内燃機関においても、適切なEGRガス量を供給できるEGR装置に容易に且つ安価に変更することができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施例に係るエンジンの全体的な構成を示した前方斜視図、図2は同じく後方斜視図、図3はエンジンの内部構造を示す正面図である。図4は吸気流の上流方向に延出させた壁によりEGRガスの混合室を形成した、吸気マニホールドの側面図である。図5は従来の吸気マニホールドの構造をモデル化した全体断面図(イ)及び吸気入口付近の断面図(ロ)である。図6は吸気流の上流方向に延出させた壁によりEGRガスの混合室を形成した場合の、吸気マニホールドの吸気入口付近をモデル化した断面図である。図7は吸気流と直角方向に配設した壁によりEGRガスの混合室を形成した場合の、吸気マニホールドの構造をモデル化した全体断面図(イ)及び吸気入口付近の断面図(ロ)である。図8は排気マニホールドへの排気環流通路を連通管により形成した場合の、吸気及び排気マニホールドの構造をモデル化した断面図である。
[エンジン全体構成]
まず本発明を適用するエンジンの一例として、作業機などに搭載されるディーゼルエンジン(以下「エンジン1」とする。)の全体構成について、図1乃至図3を用いて説明する。(本図1及び図2に示す矢印Aの方向は前後方向を示す。)尚、本発明に適用されるエンジン1は、EGR(Exhaust Gas Recirculation)装置が備えられたディーゼルエンジンを示している。ここでEGR装置とは、排気ガス中に含まれる窒素酸化物の発生量を低減する為、排気マニホールド7から排出される排気ガスの一部を再び吸気マニホールド6に環流し、吸気流体と混合させることによって、シリンダブロック内の燃焼温度を低下させ窒素酸化物の発生量の低減化を図った装置である。
エンジン1に具備されるシリンダブロック2の上部にはシリンダヘッド3が取り付けられ、このシリンダヘッド3の上面はボンネット4で被装されている。また、シリンダブロック2の下部にはオイルパン5が取り付けられており、このオイルパン5内にはエンジンオイル(潤滑油)が貯溜されている。この潤滑油は潤滑油ポンプ22により吸入され、潤滑油フィルタ20を介してエンジン1内の各潤滑個所へ供給される。
シリンダヘッド3の一側面には吸気マニホールド6が設けられており、その反対側面には排気マニホールド7が設けられている。吸気マニホールド6の一側端には吸気管(図示せず。)が接続されており、その先端にはエアクリーナが配設され、大気からの吸入空気を一旦ろ過し、粉塵等を取り除いた後、シリンダブロック2へ取り入れている。また前記吸気管の接続部付近にはEGRバルブ26(図4を参照。)が配設され、該EGRバルブ26を介して排気マニホールド7とEGRパイプ27(図4、図8を参照。)にて連通されている。尚、EGRバルブ26は電気的制御により吐出弁の開放量を微調整するものである。即ちエンジンの回転数や温度等の条件に応じて、EGRガスと吸入空気が最適な混合比率となるように、また、容易に始動したり、窒素酸化物の排出量を低減したりするように吸気マニホールド6へのEGRガスの吐出量を調整する装置である。排気マニホールド7の一端側には排気管(図示せず。)が接続されており、その先端部にはマフラ(図示せず)が配設されている。これにより、排気と共に排出される爆発音のエネルギーの圧力変動を打ち消し、吸収させて音の鎮静作用を図っている。
吸気マニホールド6の下方におけるシリンダブロック2の一側には、シリンダブロック2内に形成される燃焼室内へ噴射される燃料を送り込む為の燃料噴射ポンプ8が付設されている。この燃料噴射ポンプ8には、その燃料噴射量を調整する為のガバナが付設されており、このガバナにおける調整はガバナレバー9が回動されることにより行われる。また燃料噴射ポンプ8の下部には、エンジン1内へと燃料を供給する燃料フィードポンプ10が設けられている。この燃料フィードポンプ10により、図示せぬ燃料タンク内の燃料が吸入されるとともに送出され、エンジン1の燃料供給路に設けられる燃料フィルタ19を介して燃料噴射ポンプ8へと導入される。
シリンダブロック2内にはクランク軸23が回転自在に支持されており、シリンダブロック2の前面には、このクランク軸23の動力を、前記燃料噴射ポンプ8等へ伝達する為のギヤ類が収納されているギヤケース11が取り付けられており、ギヤケースカバー12により覆われている。このギヤケース11の前側には冷却ファン25が取り付けられており、この冷却ファン25は、前記クランク軸23の動力がギヤケース11の前面に設けられ前記クランク軸23によって駆動されるVプーリ14及びVベルト15を介して伝達されて回転する。このクランク軸23の動力は、シリンダブロック2の前側に設けられるオルタネータ30にも同じくVプーリ14及びVベルト15を介して伝達される。また、シリンダブロック2の前面には、エンジン冷却水を潤滑させる為の冷却水ポンプ21が冷却ファン25と同軸に設けられている。一方シリンダブロック2の後面には前記クランクシャフトの後端部に取り付けられるフライホイール31を覆うフライホイールハウジング18が固設されている。
ところで前述したように、燃料噴射ポンプ8はクランク軸23の回転が伝達されて駆動されるが、クランク軸23の回転は、図3に示すようにギヤケース11内に収納されるアイドル機構となるアイドルギヤ35を介して燃料噴射ポンプ8の駆動軸(以下、単に「ポンプ駆動軸」とする。)34に伝達される。具体的には、クランク軸23の前端部にはクランクギヤ36が固設されており、このクランクギヤ36は前記アイドルギヤ35に噛合している。アイドルギヤ35はギヤケース11にて支承されるアイドル軸32に軸支されている。そしてこのアイドルギヤ35は前記ポンプ駆動軸34に固設されている燃料噴射ポンプ駆動ギヤ33に噛合しており、クランク軸23の動力を燃料噴射ポンプ8へと伝達する。尚、本実施例では動力伝達を歯車機構により伝達しているが、チェーンやベルト等により伝達することも可能である。よってチェーンにより駆動する場合には、アイドルギヤはアイドルスプロケットに代替され、また、ベルトにより伝達する場合にはアイドルギヤはアイドルプーリに代替される。
また前述したように、潤滑油ポンプ22により吸入される潤滑油は、具体的には次のようにして供給される。即ち図3に示すように、潤滑油ポンプ22の駆動軸には潤滑油ポンプ駆動ギヤ22aが固設されており、この潤滑油ポンプ駆動ギヤ22aが前記クランクギヤ36に噛合している。そしてエンジン1の始動に伴い駆動するクランク軸23の動力がクランクギヤ36及び潤滑油ポンプ駆動ギヤ22aを介して潤滑油ポンプ22に伝達され、潤滑油ポンプ22が駆動する。これによりオイルパン5内に貯溜されている潤滑油が、ストレーナ29を介して潤滑油供給管37を通じて潤滑油ポンプ22により吸入される。潤滑油ポンプ22により吸入された潤滑油は、図示せぬ潤滑油経路を介してシリンダブロック2内に形成されるメインギャラリ38に送出されてエンジン1内の各潤滑個所へ導かれる。
[吸気マニホールド実施例1]
次に、本発明の実施例1としての、吸気マニホールド6の構造について説明する。吸気マニホールド6は、上述のとおり一端側において吸入空気及びEGRガスの流入口6dが設けられている。まず、従来の吸気マニホールド28(以下「旧吸気マニホールド28」という。)について図5を用いて説明する。(本図5に示す矢印Aの方向は前後方向を示す。)尚、図5は旧吸気マニホールド28をモデル化した断面図を示し、本図中の(イ)については平面視において、(ロ)においては、(イ)についての矢印a方向から見た側面視について、それぞれ示したものである。尚、本図中に記載の矢印B、C、Dはそれぞれ順にEGRガス、混合ガス、及び吸入空気の流れ方向を示す。
旧吸気マニホールド28は、前後方向に伸びた略矩形形状から構成され、シリンダヘッド3の各吸気ポートと連通されている。図5の(イ)において、吸入空気の入口付近から前方に向かってその側面部を滑らかにシリンダヘッド3側へ傾斜させている。またその後方部は吸入空気の入口として開放されており、前方部は壁によって塞がれている。さらに吸入空気の入口部には、同時に側面視(図5における(ロ)を参照。)において、上面部にEGRガスの流入口28dが設けられており、これによって旧吸気マニホールド28内に吸気される吸入空気及びEGRガスは入口付近で直交して混合され、その後混合された混合ガスは、上述の如く傾斜した側壁に沿ってシリンダブロック2内の各燃焼室内へ送られていた。しかし、本構造では旧吸気マニホールド28内の圧力低下等の理由から、両気体が互いに直交して吸気されても、ただちに同方向(前方)に流れを揃える為、混合ガスとして均一に交わらず、各燃焼室内へ送られる混合ガスのEGR量にばらつきが生じやすかった。
本発明の実施例1は、この旧吸気マニホールド28において、開放された後方部の構造に改良を加えたものである。即ち、吸気マニホールド6の後方開放部に上下を仕切る板材6aを設けることにより、吸気された吸入空気及びEGRガスの混合室を形成したものである。図6は、本発明の実施例1における吸気マニホールド6の、後方開放部をモデル化した断面を示す側面図であり、本図を用いて以下説明する。(本図6に示す矢印Aの方向は前後方向を示す。)尚、本図中に記載の矢印B、C、Dはそれぞれ順にEGRガス、混合ガス、及び吸入空気の流れ方向を示す。
吸気マニホールド6の後上部において、上面部材6cにEGRガスの流入口(EGR戻り口)6dが貫穿され、その前部には上面部材6cに連続して吸入空気の流れを塞ぐ為の傾斜部6bが設けられている。該傾斜部6bは側面視において下方に向かって吸入空気の流れ方向に緩やかに傾斜している。該傾斜部6bの前下端より吸気マニホールド6の後方開放部側へ水平方向に上下に仕切る板材6aが延設されて、該板材6aは前記上面部材6cと平行に配置され、該板材6aの下面は吸気マニホールド6の前部内面と同一面とし、板材6aと傾斜部6bと傾斜部6bとその両側部の両側壁部6e・6eとにより混合室16を形成している。該板材6aは流入口6dの軸心、つまり、流入口6dからEGRガスが流入する方向と直角方向に設けられ、吸入空気流とは平行となるように配設している。該板材6aの後端は吸気マニホールド6のエアクリーナからの空気吸入口6fよりも前方(下流側)に配置している。但し、流入口6dは空気吸入口6fより吸気ポートへ流れる空気流(吸入空気)に対して直角方向に開口すればよく、吸気マニホールド6の側壁または下壁に流入口6dを開口する構成であってもかまわない。このような構造を有することにより、EGRガスの流入口6dの真下(吸気マニホールドに入った部分)には空間(混合室16)が形成され、且つ前記混合室16は吸入空気の流れの上流方向のみの開放となる。これにより、吸入空気の一部がそのまま混合室16へ流入し、傾斜部6bにより反射されて、再び流入口から流出する為、混合室16内では渦巻き現象(旋回流)が発生することとなる。また同時にEGRガスの流入口6dの真下に混合室16が配設される為、EGRガスは混合室16にて発生した吸入空気の旋回流に直接混入され、吸入空気とEGRガスとの混合作用が促進される。そして吸入空気とEGRガスとの混合ガスは、その後更に混合室16の流入口から吸入空気の主流と合流して混合され、シリンダブロック2内の各燃焼室内へ送られることとなる。
[吸気マニホールド構成例1]
次に、本発明の構成例1としての、吸気マニホールド6の構造について説明する。本構成例1における吸気マニホールド13も実施例1と同じく旧吸気マニホールド28において、開放された後方部の構造に改良を加えたものであるが、その構造において違いを有する。即ち、吸気マニホールド13の後方部に、十分な容積を有する混合室17を設けることにより吸入空気の流速を一端落し、その結果生じる吸入空気の流れの乱れにより、吸入空気と、EGRガスとの混合作用の促進を図ったものである。
図7は本発明の構成例1に関する吸気マニホールド13をモデル化した断面図を示し、本図中の(イ)については平面視において、(ロ)においては、(イ)についての矢印a方向から見た側面視について、それぞれ示したものである。尚、本図中に記載の矢印B、C、Dはそれぞれ順にEGRガス、混合ガス、及び吸入空気の流れ方向を示す。(本図7に示す矢印Aの方向は前後方向を示す。)
吸気マニホールド13の後方部において、上面部材13cにはEGRガスの流入口(EGR戻り口)13dが貫穿され、該上面部材13cの前端には吸入空気の流れる方向を変える部材、つまり、吸入空気が当たる壁部材13bが設けられている。該部材13bは側面視において下方に向かって吸入空気の流れ方向に緩やかに傾斜して設けられている。こうして、側面視において、エアクリーナからの入口13fの中心線と吸気マニホールド13の前部の中心線とが偏心して、吸入空気流が壁部材13bに当接して旋回するようにしている。また平面視において、吸気マニホールド13の後側壁部13eの前端と後方に向かって緩やかに側方に傾斜する前側壁部13gの後端との間に傾斜壁13hを形成して、後方の容積を大きくするとともに、入口13fから入る空気流が傾斜壁13hに当たるように構成している。更に、該傾斜壁13hの前端から内方へ壁部13aを延設している。つまり、吸気マニホールド13の入口13f近傍の下流側にEGRガスの流入口13dを設けて、更に、その下流側近傍に吸気流の流れに対して直角方向に壁部13aを内方に延設している。該壁部13aはEGRガスの流入口13dの軸心と平行となるように構成している。こうして、上面部材13cと下面部材と後側壁部13eと傾斜壁13hと壁部13aとにより混合室17を形成している。尚、前記壁部13aの先端とシリンダヘッド3との間には吸気ポート側へ十分な吸入空気が流れる開口が設けられている。このように構成することにより、吸気マニホールド13の入口13fから吸気された吸入空気は、傾斜壁13hと壁部13aに当たり流速を落し、流れる方向が変えられて、平面視において渦巻き現象(旋回流)を発生させると同時に、側面視においても部材13bにも当たり方向が変えられて旋回流を発生させる。また実施例1と同様、EGRガスの流入口13dの真下に混合室17が配設される為、EGRガスは混合室17にて発生した吸入空気の旋回流に直接混入され、吸入空気とEGRガスとの混合作用が促進される。そして吸入空気とEGRガスとの混合ガスは、その後混合室17を流出してシリンダブロック2内の各燃焼室内へ送られることとなる。
[EGRガス排気環流通路]
次に、本発明における吸気マニホールド6(13)と、排気マニホールド7との間を連通する排気環流通路について説明する。上述のとおり本発明におけるエンジン1には、排ガス中に含まれる窒素酸化物の量を低減させる、EGR装置が備えられており、排気マニホールド7から排出される排気ガスの一部を再び吸気マニホールド6(13)に環流し、吸気流体と混合させる為の排気環流通路が設けられている。ここで吸気マニホールド6(13)に環流されるEGRガス量は、エンジン1の負荷や回転数等、様々な状況に応じて適切な量を供給する必要があり、従来からEGRコントロールバルブ、各種センサー、制御コントローラ等を用いた制御システムを必要としてきた。その為前記制御システムを構築する為に必要とされる構成部品点数は個々が高価であり点数も多く、全体として高コストなものとなっていた。また一般に産業用のエンジンは、1つのエンジンタイプが様々な作業機に搭載されることから、多種多様の出力特性が発揮できるように、その出力特性に応じたコントロールマップを設定し、その都度制御コントローラの代替を行わなければならなかった。本発明は、以上の高コスト化の原因となる、部品点数及び品種の低減化を図ったものである。
図8はシリンダヘッド3の両側面部に配設された吸気マニホールド6(13)及び排気マニホールド7を平面視にてモデル化した断面図を示す。尚、本図中に記載の矢印B、D、Eはそれぞれ順にEGRガス、環流するEGRガス、及び吸入空気の流れ方向を示す。(本図8に示す矢印Aの方向は前後方向を示す。)
シリンダブロック2内の各燃焼室から排出される排気ガスは、排気マニホールド7に導かれ、その後排気管(図示せず。)を通って大気中に排出される(本図中の矢印B)。しかしその一部は吸気マニホールド6(13)に連通される連通管24により、前記吸気マニホールド6(13)に流入される。ここで、連通管24は両端部にジョイントやカプラ等の継手部39を用いることにより着脱自在な構成とし、パッキン等を介して排気マニホールド7及び吸気マニホールド6(13)に連通されている。そして、該連通管24はエンジンの出力や仕様等に応じて、径の異なる連通管と容易に交換できるようにしている。また、曲げ形状を同一とした数種類の径寸法を有したものを別途設けることとしている。これにより、前記連通管24は、様々なエンジン1の出力特性に対応可能となり、その都度最適な連通管24を選択することにより、エンジンタイプの共通化が図られている。
本発明の一実施例に係るエンジンの全体的な構成を示した前方斜視図。 同じく後方斜視図。 エンジンの内部構造を示す正面図。 吸気流の上流方向に延出させた壁によりEGRガスの混合室を形成した、吸気マニホールドの側面図。 従来の吸気マニホールドの構造をモデル化した全体断面図(イ)及び吸気入口付近の断面図(ロ)。 吸気流の上流方向に延出させた壁によりEGRガスの混合室を形成した場合の、吸気マニホールドの吸気入口付近をモデル化した断面図。 吸気流と直角方向に配設した壁によりEGRガスの混合室を形成した場合の、吸気マニホールドの構造をモデル化した全体断面図(イ)及び吸気入口付近の断面図(ロ)。 排気マニホールドへの排気環流通路を連通管により形成した場合の、吸気及び排気マニホールドの構造をモデル化した断面図。
6 吸気マニホールド
6a 板材
6b 傾斜部
6c 上面部材
6d 流入口
6e 壁部
16 混合室
B EGRガスの流れの方向
C 混合ガスの流れの方向
D 吸入空気の流れの方向

Claims (2)

  1. 吸気マニホールド(6)と排気マニホールド(7)との間に環流通路を形成して、排気ガスの一部を吸気側に環流する内燃機関のEGR装置において、該吸気マニホールド(6)の上流側の上面部材(6c)にEGRガスの流入口(6d)を貫穿し、該流入口(6d)を、前記吸気マニホールド(6)の空気吸入口(6f)の近傍に設け、前記流入口(6d)は、吸気マニホールド(6)の空気吸入口(6f)より吸気ポートへ流れる吸入空気流に対して直角方向に開口し、該流入口(6d)の下流側には上面部材(6c)に連続して吸入空気の流れを塞ぐ為の傾斜部(6b)を設け、該傾斜部(6b)は側面視において下方に向かって吸入空気の流れ方向の下流側に傾斜させ、該傾斜部(6b)の下端より、該吸気マニホールド(6)の空気吸入口(6f)側へ、水平方向に上下に仕切る板材(6a)を延設し、該板材(6a)は流入口(6d)の軸心、つまり、該流入口(6d)からEGRガスが流入する方向と直角方向に設け、該吸気マニホールド(6)の空気吸入口(6f)からの吸入空気流とは平行となるように、前記上面部材(6c)と平行に配置し、該板材(6a)の上流側端は吸気マニホールド(6)のエアクリーナからの空気吸入口(6f)よりも下流側となるように配置し、該板材(6a)の下面は吸気マニホールド(6)の傾斜部(6b)の下端の内面と同一面とし、該板材(6a)と傾斜部(6b)と、傾斜部(6b)の両側部の両側壁部(6e・6e)とにより混合室(16)を形成したことを特徴とするEGR装置。
  2. 請求項1記載のEGR装置において、前記EGRガス戻り口である流入口(6d)と排気マニホールドの間の還流通路を連通管(24)により連通し、該連通管(24)の両端を着脱可能に構成し、異なる径の連通管と交換可能に構成したことを特徴とするEGR装置。
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