JP4666322B2 - ステント供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生体の血管、リンパ管、胆管や尿管などの脈管内に留置され、脈管の内腔を一定の状態に保持するために用いられる脈管用ステントを脈管内の所望の留置位置まで移送するために用いられるステント供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、生体の脈管、特に動脈などの血管に狭窄部が発生した場合に、この狭窄部にカテーテルの先端部近傍に取り付けたバルーンを挿入し、このバルーンが拡張されるることにより狭窄部を拡張して血流を確保する手術である経皮的血管形成術(PTA)が行われている。
【0003】
ところで、経皮的血管形成術を施しても、狭窄を発生させた部分に高い確率で再び狭窄が発生することが知られている。
【0004】
このような再狭窄を防止するため、経皮的血管形成術を施した部分に、筒状をなすステントを装着することが行われている。このステントは、縮径された状態で血管内に挿入され、その後拡張されて血管内に埋め込まれることにより、血管をその内部から支持し、血管に再狭窄が発生することを防止しようとするものである。
【0005】
このようなステントを血管等の脈管内に挿着するため、ステント供給装置が用いられている。このステント供給装置は、脈管に挿入される保護シースと、この保護シースに挿通され保護シースとともに脈管内に挿入されるカテーテルと、カテーテルに挿通されたガイドワイヤとを備える。カテーテルの先端部には、バルーンが収縮された状態で装着され、このバルーンを覆うようにステントが縮径された状態で装着されている。
【0006】
カテーテルの先端部に取り付けられたバルーン及びステントは、保護シース内に収納され、保護シースとともに脈管内に挿入され、保護シースが脈管内の所望の留置位置の近傍まで挿入された後、カテーテルがさらに脈管内に挿入されることにより保護シースの先端から突出されて脈管内の所望留置位置に装着される。脈管内の所望留置位置に装着されたステントは、カテーテルを介して供給されるX線不透過性の液体材料である造影剤等の流体によりバルーンが膨張されることにより拡径される。
【0007】
ステントを拡径させるように膨張されたバルーンは、カテーテルを介して流体が吸引され縮小される。ステントは、一旦拡径された状態を保持するように形成されているので、バルーンが収縮されることにより、拡径された状態を保持してカテーテルから離間して脈管内の狭窄部位に留置された状態に置かれる。
【0008】
収縮されたバルーンは、カテーテルとともに保護シース内に引き込まれる。バルーンを保護シースに引き込むように移動されたカテーテルは、保護シースとともに脈管内から抜き取られ、ステントの脈管内への装着が完了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、狭窄部を発生した冠動脈へのステントの装着は、人体等の生体の上腕部や大腿部近傍からカテーテルを挿入することによって行われる。このように、カテーテル及び保護シースは、生体の大腿部近傍から冠動脈の近傍に至る長い範囲に亘って挿入されるにように長尺で細い管として形成されている。
【0010】
ところで、大腿部近傍から冠動脈に至る血管は、屈曲しあるいは湾曲して連続しているので、保護シース及びカテーテルも屈曲しあるいは湾曲した血管に倣って屈曲されあるいは湾曲されて血管に挿入される。このように細く長尺で屈曲されあるいは湾曲されて血管に挿入された保護シースに挿通されたカテーテルを、保護シースに対し円滑に相対移動させることが極めて困難である。
【0011】
従来用いられているステント装置の保護シース及びカテーテルは、高分子材料に形成されているので、僅かの力で容易に変形してしまう。特に、保護シースに挿通されるカテーテルは、保護シースに比し一層細径で長尺に形成されているため、僅かの力で容易に変形してしまう。カテーテルが途中で変形しあるいは折れ曲がってしまうと、変形した部分が保護シースの内面に係止され、さらなる保護シース内への挿通が行えなくなり、バルーン及びステントを脈管内の所望の位置まで移送することができなくなってしまう。
【0012】
本発明の目的は、長尺で細径で、屈曲しあるいは湾曲して血管内に挿入された保護シース内に挿入されたカテーテルを保護シースに対し円滑に移動操作することができるステント装置を提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、カテーテルに装着されたステントを生体の脈管内の所望の位置まで確実に移送することができるステント装置を提供することにある。
【0014】
本発明のさらに他の目的は、カテーテルの損傷を防止して確実に保護シース内を移動し脈管内の所望の装着位置に挿入することができるステント装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上述のような目的を達成するために提案される本発明は、生体の血管内に挿入される保護シースと、上記保護シース内に挿通され、上記保護シースとともに上記血管内に挿入されるカテーテルと、上記保護シースにより覆われる上記カテーテルの先端側に収縮された状態で取り付けられ、上記保護シースが上記カテーテルに対し相対移動されることにより上記保護シースの先端側から突出され、上記カテーテルを介して供給される流体によって拡張されるバルーンと、上記収縮された状態にあるバルーンの外周側に縮径された状態で装着され、上記保護シースによって覆われた状態で上記バルーンとともに生体の血管内に挿入され、上記保護シースが上記カテーテルに対し相対移動されることにより上記保護シースに収納された位置から突出した位置に移動され、上記バルーンが拡張されることによって上記血管内に留置される大きさに拡径されるステントを備えるステント供給装置であって、上記保護シースに挿入され上記カテーテルの外周面であって、上記カテーテルの基端部側から上記バルーンが取り付けられた先端部側に至る部分に、上記保護シースの内面への接触面積を小さくして接触抵抗を低減する突条部よりなる接触抵抗低減部が設けたことにより、保護シースとカテーテルと間に大きな接触抵抗を発生させることなく相対移動を可能とする。
【0016】
接触抵抗低減部は、カテーテルの外周面に線状体螺旋状に巻回して形成される。この接触抵抗低減部は、線状体の先端が保護シースの内面に接触することにより、カテーテルと保護シース間の接触抵抗が低減される。
【0017】
また、接触抵抗低減部は、カテーテルの外周面にカテーテルと一体に突条部を形成することによって構成される。この場合にも、突条部の先端が保護シースの内面に接触することにより、カテーテルと保護シース間の接触抵抗が低減される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るステント装置を図面を参照して具体的に説明する。
【0021】
本発明に係るステント装置は、図1に示すように、生体の脈管、例えば人体の血管に挿入される保護シース1と、この保護シース1に挿通され保護シース1とともに血管に挿入されるカテーテル2と、このカテーテル2に挿通されたガイドワイヤ3とを備える。
【0022】
保護シース1は、容易に弾性変形し得るような例えばポリアミド樹脂等の合成樹脂を用いて長尺な管として形成されている。ここで用いられる保護シース1は、人体の血管を大きく拡張することなく挿入されるに足る太さであって、人体の大腿部近傍から冠動脈の近傍に至る長い範囲に亘って挿入されるに足る長さに形成されている。具体的に、保護シース1は、約2mm〜3mmの直径を有し、約100cmの長さに形成されている。
【0023】
保護シース1の基端部側には、逆止弁を内蔵した弁体4を備えた第1のコネクタ5が取り付けられている。第1のコネクタ5は、保護シース1に挿通されたカテーテル2を保護シース1に固定するものであって、基端部側に、保護シース1に挿入されたカテーテル2をこの第1のコネクタ5に固定するための締め付け固定具6が取り付けられている。第1のコネクタ5に設けられた弁体4は、保護シース1を血管に挿入したとき、逆止弁により血液の逆流を防止する。第1のコネクタ5には、筒状のサイドアーム7が設けられている。サイドアーム7は、例えば、保護シース1を介して血管内に造影剤を投入するために用いられ、あるいは血圧測定装置が装着されて血圧の測定を行うために用いられる。
【0024】
保護シース1に挿通されるカテーテル2は、容易に弾性変形し得るようなポリエチレン樹脂等の合成樹脂を用いて長尺な管として形成されている。カテーテル2内には、図2に示すように、カテーテル2の血管内への挿入をガイドするガイドワイヤ3が挿通されるワイヤ挿通管8が挿通するように設けられている。なお、カテーテル2の内部は、カテーテル2の先端側に取り付けられたバルーン9を拡張させるX線不透過性の液体材料である造影剤等の流体供給用の流体用通路10とされている。また、カテーテル2内には、図2に示すように、合成樹脂により形成されたカテーテル2の柔軟性を調整するための金属ワイヤー2aが必要に応じて挿通配設される。
【0025】
カテーテル2の先端側には、図3に示すように、カテーテル2内の流体用通路10を介して供給されるX線不透過性の液体材料である造影剤等の流体によって拡張されるバルーン9が取り付けられている。バルーン9は、大きな弾性回復力を有するゴムやPET(ポリエチレンテレフタラート)等の合成樹脂等の材料を用いて中空の筒状に形成され、両端部を接着剤等を用いて接合されてカテーテル2の外周面に取り付けられている。バルーン9は、収縮された状態でカテーテル2の先端側に取り付けられ、流体用通路10を介して供給される造影剤等の液状の流体によって膨張される。一旦膨張されたバルーン9は、流体用通路10を介して流体の吸引が行われることにより収縮される。
【0026】
なお、本実施の形態において、バルーン9は、図4に示すように、カテーテル2の先端部とこの先端部から突出したワイヤ挿通管8との間に亘って取り付けられている。そして、流体用通路10は、図4に示すように、カテーテル2先端部の開口部11を介して、カテーテル2の先端部からワイヤ挿通管8に亘って取り付けたバルーン9に連通され、この流体用通路10を介してバルーン9内に流体が供給される。
【0027】
また、カテーテル2の先端側には、バルーン9を覆うようにしてステント12が装着されている。このステント12は、バルーン9の膨張によって拡径するように形成されたものであって、金属ワイヤを筒状に巻回し、あるいは生体吸収性ポリマーからなる糸等の線状体を筒状に編成して形成れ、縮径した状態でバルーン9の外周側に装着されている。ステント12は、両端が開放された筒状に形成されているので、カテーテル2が保護シース1内を相対移動するとき、バルーン9上から脱落するおそれがある。そこで、カテーテル2に取り付けられたバルーン8の両端側には、図3に示すように、ステント12のバルーン9からの脱落を防止するために第1及び第2のステント抜け止め部材13,14が取り付けられている。これらステント抜け止め部材13,14は、シリコンゴムなどによりリング状に形成され、カテーテル2の外周側に嵌装され、接着剤14a等を用いて接合されている。
【0028】
なお、第2のステント抜け止め部材14の先端側は、血管内に挿入されていくときに血管の内面に損傷を与えないようにするため、図3に示すように、先細り状に形成されている。
【0029】
また、第2のステント抜け止め部材14の外周側には、保護シース1の先端部を支持し、保護シース1がカテーテル2の先端から突出することを防止する保護シース抜け止め部材15が接着剤等により接合されて取り付けられている。保護シース抜け止め部材15は、カテーテル2を保護シース1に対し進退操作する際、太い径の保護シース1がカテーテル2の先端側から突出し、血管の内面に損傷を与えないようにするものである。なお、シース抜け止め部材15は、第2のステント抜け止め部材14と一体に形成したものであってもよい。
【0030】
カテーテル2のバルーン9が取り付けられる部分には、バルーン9及びバルーン9上に装着されたステント12の血管への挿入位置を確認するための指標16が設けられている。この指標16は、生体の脈管内に装着された位置を生体の外部から確認し得るようにX線不透過剤等をカテーテル2の外周囲に被着することによって形成される。
【0031】
カテーテル2の基端部側には、図1に示すように、第2のコネクタ17が取り付けられている。第2のコネクタ17には、カテーテル2のワイヤ挿通孔7に挿通されたガイドワイヤ3の一端部を外方に突出させるための筒状のワイヤ挿通ガイド部18と、流体用通路10を介してバルーン9を膨張又は収縮するバルーン拡張収縮具が連結されるバルーン膨張収縮具接続部19が設けられている。
【0032】
カテーテル2の第2のコネクタ17が接続された基端部側には、保護シース1に設けた締め付け固定具6の回転操作によってこの締め付け固定具6内に圧着保持されるゴム等の弾性部材で形成された圧着保持部材20が取り付けられている。圧着保持部材20は、先端側に向かって先細り状に形成され、締め付け固定具6に容易に挿入し得るように形成されている。
【0033】
ところで、保護シース1内に挿通されたカテーテル2の外周面には、保護シース1の内周面との接触面積を小さくし、接触抵抗を低減する接触抵抗低減部21が設けられている。この接触抵抗低減部21は、図5に示すように、ナイロンやポリエステル等の合成樹脂製の繊維によって形成された糸等の線状部材22を螺旋状に巻回することに形成される。線状部材22は、図5に示すように適当な間隔を開けてカテーテル2の外周面に巻回される。カテーテル2の外周面に巻回された線状部材22は、保護シース1の内周面に線接触する状態となるので、カテーテル2の保護シース1の内周面への接触面積を小さくし接触抵抗を低減することができる。
【0034】
カテーテル2の外周面に巻回された線状部材22は、巻き解れが発生しないように、各端部が接着剤によりカテーテル2に接合されている。特に、線状部材22のカテーテル2の基端側に巻回された部分は、図5に示すように、圧着支持部材20により支持されることにより、カテーテル2への一層確実な支持が図られる。
【0035】
なお、カテーテル2のバルーン9が取り付けられる部分は、線状部材22が巻回されることなく平坦な面とされ、バルーン9の両端部がカテーテル2に密接して取り付けられるように構成されている。バルーン9は、カテーテル2に密接して取り付けられることにより、液体である造影剤等の流体の漏れを発生させることなくカテーテル2に取り付けられ、貫通孔11を介して供給される流体により確実に膨張される。
【0036】
接触抵抗低減部21は、カテーテル2の外周面と保護シース1の内周面との接触面積を小さくし、接触抵抗を低減するようなものであれば種々の構成が採用可能であって、図6及び図7に示すように、合成樹脂により形成されるカテーテル2の外周面に螺旋状に突条部25を一体に形成するようにして構成することができる。
【0037】
この突条部25は、図8に示すように、カテーテル2を成型する成型機のダイス101に螺旋状に凹状溝102を設けておくことにより、カテーテル2を成型する際に、カテーテル2と一体に形成することができる。
【0038】
突条部25は、カテーテル2の基端部から先端側に亘って連続したものでなくともよく、途中で分離されたものであってもよい。
【0039】
さらに、接触抵抗低減部21は、図9に示すように、カテーテル2の長手方向に平行な突条部27を数条ずつ平行にカテーテル2の外周面に形成するようにようにしてもよい。これら突条部27は、カテーテル2の基端側から先端側に亘って連続して形成してもよく、あるいは、カテーテル2の長手方向に適宜間隔を隔て分散して設けたものであってもよい。
【0040】
上述のように、外周面に接触抵抗低減部21が設けられたカテーテル2は、保護シース1の内周面への接触面積が小さくされて接触抵抗が低減されるので、保護シース1に対し円滑な移動が可能となる。
【0041】
上述のように形成されたカテーテル2は、図3に示すように、先端側にバルーン9が取り付けられ、このバルーン9を覆うようにステント12が装着され、保護シース1内に挿入される。このとき、ステント12は、前述したように、バルーン9の両端に取り付けられる第1及び第2のステント抜け止め部材13,14によりバルーン9からの抜け止めが図られた状態にある。
【0042】
カテーテル2は、図3に示すように、バルーン9及びステント12が保護シース1の先端側に収納された状態になるまで保護シース1に挿入される。このとき、第2のステント抜け止め部材14の外周側に保護シース抜け止め部材15が取り付けられ、保護シース1のカテーテル2の先端側からの突出が防止される。
【0043】
カテーテル2が挿入された保護シース1は、カテーテル2とともに生体の血管内のステント12が留置される位置の近傍まで挿入される。次いで、カテーテル2に挿通されたガイドワイヤ3をステント12が留置される位置を通過して血管内に挿入し、血管の一部に係止させる。ガイドワイヤ3を先行して血管内に挿通させた後、カテーテル2と保護シース1とを相対移動させ、ガイドワイヤ3をガイドにしてカテーテル2を保護シース1から突出させて血管内に挿入し、カテーテル2の先端側に取り付けられたバルーン9及びステント12を血管内のステント留置位置に挿入する。
【0044】
バルーン9及びステント12をカテーテル2の血管内の留置位置への挿入は、カテーテル2に設けた指標16を生体の外部から透視しながら行われる。
【0045】
バルーン9及びステント12が血管内の留置位置に挿入されたところで、第1のコネクタ5に設けた締め付け固定具6を操作してカテーテル2を保護シース1に固定し、第2のコネクタ16のバルーン膨張収縮具接続部19の接続されたバルーン膨張収縮具によりカテーテル2の流体用通路10に造影剤等の流体を供給して、図10に示すように、バルーン9を膨張させ、血管の狭窄部を拡張するとともにステント12を拡径する。
【0046】
ステント12を拡径させるように膨張されたバルーン9は、バルーン膨張収縮具によりカテーテル2の流体用通路10を介して供給された流体が吸引され縮小される。ステント12は、一旦拡径された状態を保持するように形成されているので、バルーン9が収縮されることにより、拡径された状態を保持してカテーテル2から離間して脈管内の狭窄部位に留置された状態に置かれる。
【0047】
収縮されたバルーン9は、カテーテル2とともに保護シース1内に引き込まれる。このとき、ガイドワイヤ3もカテーテル2内に引き込まれる。バルーン9を保護シース1に引き込むように移動されたカテーテル2は、保護シース1とともに血管内から抜き取られ、ステント9の血管内の所望留置位置への装着が完了する。
【0048】
ところで、ステント12を冠動脈に装着するような場合には、保護シース1及びカテーテル2は、大腿部近傍から冠動脈まで挿入される。大腿部近傍から冠動脈に至る血管は、屈曲しあるいは湾曲して連続しているので、長尺な保護シース1及びカテーテル2も屈曲しあるいは湾曲した血管に倣って屈曲されあるいは湾曲されて血管に挿入される。そして、カテーテル2の先端側に取り付けたバルーン9及びステント12を血管内の所望の留置位置に位置させるため、保護シース1とカテーテル2は、血管に倣って屈曲されあるいは湾曲された状態で相対移動される。このとき、カテーテル2の外周面に上述したような接触抵抗低減部21が設けられているので、カテーテル2の外周面と保護シース1の内周面との接触抵抗が低減され、保護シース1とカテーテル2の円滑な移動が保証され、バルーン9及びステント12を血管内の所望の留置位置に容易に装着することができる。
【0049】
【発明の効果】
上述したように、本発明に係るステント供給装置は、生体の脈管に挿入される保護シースに挿通されるカテーテルの外周面に接触抵抗低減部を設けてなるので、保護シースとカテーテルとの間に大きな接触抵抗を発生させることなく、カテーテルと保護シースとの円滑な移動が実現され、カテーテルに装着されたステントを生体の脈管内の所望の位置に容易に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステント供給装置を示す斜視図である。
【図2】保護シースに挿通されるカテーテルを示す断面図である。
【図3】バルーン及びステントが取り付けられた状態を示すカテーテル及び保護シースの部分断面図である。
【図4】カテーテルのバルーン及びステントが取り付けられた部分を示す部分断面図である。
【図5】カテーテルの外周面に接触抵抗低減部を構成する線状部材を巻回した状態を示すカテーテルの斜視図である。
【図6】カテーテルの外周面に設けられた接触抵抗低減部の他の例を示す斜視図である。
【図7】図6に示す接触抵抗低減部が設けられたカテーテルの断面図である。
【図8】図6に示す接触抵抗低減部が設けられたカテーテルを成型する状態を示す斜視図である。
【図9】カテーテルの外周面に設けられた接触抵抗低減部のさらに他の例を示す斜視図である。
【図10】カテーテルの先端側に取り付けられたバルーンが膨張され、ステントが拡径された状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 保護シース、 2 カテーテル、 3 ガイドワイヤ、 9 バルーン、
12 ステント、 21 接触抵抗低減部、 22 線状部材。

Claims (3)

  1. 生体の血管内に挿入される保護シースと、
    上記保護シース内に挿通され、上記保護シースとともに上記血管内に挿入されるカテーテルと、
    上記保護シースにより覆われる上記カテーテルの先端側に収縮された状態で取り付けられ、上記保護シースが上記カテーテルに対し相対移動されることにより上記保護シースの先端側から突出され、上記カテーテルを介して供給される流体によって拡張されるバルーンと、
    上記収縮された状態にあるバルーンの外周側に縮径された状態で装着され、上記保護シースによって覆われた状態で上記バルーンとともに生体の血管内に挿入され、上記保護シースが上記カテーテルに対し相対移動されることにより上記保護シースに収納された位置から突出した位置に移動され、上記バルーンが拡張されることによって上記血管内に留置される大きさに拡径されるステントを備えるステント供給装置であって、
    上記保護シースに挿入され上記カテーテルの外周面であって、上記カテーテルの基端部側から上記バルーンが取り付けられた先端部側に至る部分に、上記保護シースの内面への接触面積を小さくして接触抵抗を低減する突条部よりなる接触抵抗低減部が設けられていることを特徴とするステント供給装置。
  2. 上記接触抵抗低減部は、上記カテーテルの外周面に線状体を螺旋状に巻回して形成されていることを特徴とする請求項1記載のステント供給装置。
  3. 上記接触抵抗低減部は、上記カテーテルの外周面に上記カテーテルと一体に形成された突条部により構成されていることを特徴とする請求項1記載のステント供給装置。
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