JP4665704B2 - 計測プローブ及び表面特性計測装置並びに表面特性計測方法 - Google Patents

計測プローブ及び表面特性計測装置並びに表面特性計測方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4665704B2
JP4665704B2 JP2005301204A JP2005301204A JP4665704B2 JP 4665704 B2 JP4665704 B2 JP 4665704B2 JP 2005301204 A JP2005301204 A JP 2005301204A JP 2005301204 A JP2005301204 A JP 2005301204A JP 4665704 B2 JP4665704 B2 JP 4665704B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
probe
measurement
sample
application
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005301204A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007108098A (ja
Inventor
喜春 白川部
明 井上
直哉 渡邉
亜三子 二瓶
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2005301204A priority Critical patent/JP4665704B2/ja
Publication of JP2007108098A publication Critical patent/JP2007108098A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4665704B2 publication Critical patent/JP4665704B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、計測プローブ及び表面特性計測装置並びに表面特性計測方法に関する。
半導体等の表面における極微細領域の電気的な特性を計測するために、例えば、特許文献1、2に示すように、四つの探針が直線上に等間隔に配置された計測プローブを有する走査トンネル顕微鏡等の表面特性計測装置が使用されている。この計測プローブによる表面特性計測方法は、外側に配された二本の探針を試料に接触又は接近させた状態で電圧を印加して、試料の電気抵抗のために生じる電圧降下を内側に配された残りの二本の探針で測定することにより、その位置における断面情報を含む表面特性を計測するものである。
この計測プローブによれば、外側二本の探針間に電圧を印加したとき、外側二本の探針間隔が離間しているほど、試料の深い位置まで内側二本の探針にて断面情報を計測することができる。
特開2004−93352号公報 特開2002−31655号公報
しかしながら、上記従来の計測プローブ及びこれを有する走査型プローブ顕微鏡のような表面特性計測装置を用いて試料の表面特性を計測する場合、試料の異なる位置における深さ方向の情報を連続的に計測するためには、探針ピッチの異なる計測プローブを次々に交換して計測する必要がある。その際、探針を交換する都度、試料から探針を離間させるために測定位置がずれたり、探針と試料との接触状態が変化してしまう問題がある。従って、試料を統一的、網羅的、及び連続的に計測することが困難である。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、試料に対して深さ方向の計測を行う際に、探針をその都度試料から離間させる必要がなく、接触状態や計測位置誤差を最小限に抑えてナノメートルオーダーの極微細領域を連続して計測することができる計測プローブ及び表面特性計測装置並びに表面特性計測方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明に係る計測プローブは、導電性を有する複数の探針を備える計測プローブにおいて、前記複数の探針が、計測用の試料に電圧印加するための印加用探針対と、前記電圧印加によって前記試料に生じる電圧降下を測定するために、前記印加用探針対に挟まれて複数配された測定用探針群とを備え、前記印加用探針対は、環状の印加用探針と、この環状の印加用探針の中心部に配された中心部の印加用探針とを有し、前記測定用探針群は、互いに異なる間隔で配されている複数の測定用探針対を有し、前記印加用探針対、及び前記測定用探針群の位置を前記試料に対して固定した状態で、前記印加用探針対に対してそれぞれ異なる複数の位置にて前記測定用探針群の前記測定用探針対による連続測定が可能とされていることを特徴とする。
この発明は、印加用探針対や測定用探針群を試料に接触又は近接した状態を維持しながら測定用探針対によって複数の位置の表面状態を連続して測定することができる。このとき、計測途中で試料を移動させることなく、試料の表面状態を連続して測定することができる。
また、一の測定用探針対にて電圧降下を測定後、次々と他の測定用探針対に電気的に切り替え、かつ、その測定用探針対にて電圧降下を測定していくことによって、測定用探針対が複数組設けられた範囲内の試料を連続的に計測することができる。
また、本発明に係る計測プローブは、請求項1に記載の計測プローブであって、前記複数の探針の先端形状及び材質が互いに均質であることを特徴とする。
この発明は、探針の測定条件を均質化して計測することができる。
本発明に係る表面特性計測装置は、試料の物性情報を計測する表面特性計測装置において、本発明に係る計測プローブを備えていることを特徴とする。
この発明は、印加用探針対を試料に接触させた状態で、測定用探針対によって複数の位置の表面状態を連続して観察することができる。
本発明に係る表面特性計測方法は、計測用の試料に電圧印加するための印加用探針対と、前記電圧印加によって前記試料に生じる電圧降下を測定するために、前記印加用探針対に挟まれて複数配された測定用探針群とを備え、前記印加用探針対を、環状の印加用探針と、この環状の印加用探針の中心部に配された中心部の印加用探針とにより構成するとともに、前記測定用探針群を、互いに異なる間隔で配されている複数の測定用探針対により構成した計測プローブを用い、前記試料の表面特性を計測する方法において、前記印加用探針対、及び前記複数の測定用探針群を前記試料表面に接触又は近接させる工程と、前記印加用探針対、及び前記複数の測定用探針群を前記試料に接触又は近接したままで前記試料の断面情報を深さ方向に、かつ、連続的に取得する測定工程とを備え、前記測定工程が、前記複数の測定用探針対の間で測定信号を連続的に切り替える工程を、前記複数の測定用探針群で繰り返し行われることを特徴とする。
また、本発明に係る表面特性計測方法は、請求項4に記載の表面特性計測方法であって、前記断面情報を蓄積し、積層させ、画像化して前記断面情報を三次元表示させることを特徴とする。
この発明は、試料の深さ方向のデータも取得することができ、断面情報を三次元表示することができる。
本発明によれば、試料に対して深さ方向の計測を行う際に、探針をその都度試料から離間させる必要がなく、接触状態や計測位置誤差を最小限に抑えてナノメートルオーダーの極微細領域を連続して計測することができ、正確な計測マッピングを行うことができる。
本発明に係る第1の実施形態について、図1から図4を参照して説明する。
本実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡(表面特性計測装置)1は、図1に示すように、計測用の試料2に電圧印加するための一組の印加用探針対3A,3B、及び電圧印加によって試料2に生じる電圧降下を測定するために、印加用探針対3A,3Bに挟まれて配された第一の測定用探針対5A,5B、第二の測定用探針対6A,6B、第三の測定用探針対7A,7Bを有する探針8が配された計測プローブ10と、探針8に対向配置して試料2を載置する試料台11と、試料台11をXY平面上に移動させるX−Y方向駆動部12と、試料台11をZ方向に移動させるZ方向駆動部13と、探針8の試料2に対する接触圧を調整するためのZ変位フィードバック回路15と、第一の測定用探針対5A,5B、第二の測定用探針対6A,6B、第三の測定用探針対7A,7Bのうち何れか一組を選択するための電極切り替え制御部16と、計測した試料2の断面情報を蓄積する記憶部17と、記憶部17に蓄積されたデータを積層させ、画像化して断面情報を三次元表示させる出力部18と、これら全体を制御する制御部20とを備えている。
計測プローブ10は、図2に示すように、先端に探針8が配されたマイクロカンチレバー21と、原子間力顕微鏡(AFM)のAFM探針22が配されて、マイクロカンチレバー21の探針8の位置合わせを行うためのAFMカンチレバー(位置合わせ機構)23とを備えている。マイクロカンチレバー21には、探針8のそれぞれに接続されてマイクロカンチレバー21の基端側に延びる導電膜25a〜25hと、図示しない歪みゲージとが配されている。
第一の測定用探針対5A,5B、第二の測定用探針対6A,6B、第三の測定用探針対7A,7Bは、図3に示すように、印加用探針対3A,3Bに挟まれた状態で外側から順に内側に向って互いにそれぞれ異なる所定の間隔を有して直線上に並んで配されている。探針8は、例えば、シリコン基板をリソグラフィによって形成し、さらに集束イオンビーム(FIB)装置によってビーム照射を行って櫛歯状に加工されている。
印加用探針対3A,3Bは、導電膜25a,25bをそれぞれ介して図示しない電圧印加源と接続されている。第一の測定用探針対5A,5B、第二の測定用探針対6A,6B、第三の測定用探針対7A,7Bは、導電膜25c,25d,25e,25f,25g,25hをそれぞれ介して電極切り替え制御部16と接続されている。印加用探針対3A,3B、及び第一の測定用探針対5A,5B、第二の測定用探針対6A,6B、第三の測定用探針対7A,7Bは、何れも先端形状及び材質が均質なものとなっている。
AFMカンチレバー23の基部23aには、加熱されることによりバイメタル効果を利用してAFMカンチレバー23をマイクロカンチレバー21よりも試料台11から離間させる熱パッド26A,26Bが配されている。そして、マイクロカンチレバー21とAFMカンチレバー23とは、熱パッド26A,26Bが非加熱時には、AFM探針22が試料2に接触し、かつ、探針8が試料2表面から離間するように高さ調整されている。
次に、本実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡1により試料2の表面特性を計測する方法、及び作用・効果について説明する。
本実施形態に係る表面特性計測方法は、計測プローブ10のマイクロカンチレバー21の探針8を計測用の試料2の表面に接触又は近接させる工程と、探針8を試料2に接触又は近接したままで試料2の断面情報を深さ方向に、かつ、連続的に取得する測定工程とを備えている。
まず、熱パッド26A,26Bを非加熱状態として、試料台11に試料2を載置した後、Z方向駆動部13により試料台11をゆっくりZ方向に移動する。そして、公知の方法によってAFMカンチレバー23のAFM探針22を用いて試料2を走査して、試料表面の三次元形状データを取得しておく。
続いて、得られた形状データに基づき、所望の計測位置を計測するために、X−Y方向駆動部12を駆動して試料台11をXY面上で移動しながら、AFMカンチレバー23により測定場所を特定する。ここで、マイクロカンチレバー21に配された探針8とAFMカンチレバー23に配されたAFM探針22とは互いに離間して配されているので、予めこの距離を補正しておく。
次に、マイクロカンチレバー21の探針8を計測用の試料2の表面に接触又は近接させる工程に移行する。
まず、熱パッド26A,26Bを加熱してAFMカンチレバー23をマイクロカンチレバー21よりも試料台11から離間させておく。そして、Z変位フィードバック回路15にて試料2と探針8との位置を調整しながら、Z方向駆動部13により試料台11をゆっくりZ方向に移動して、探針8を試料2の表面に所定の接触圧にて接触させる。このときの接触圧は、図示しない歪みゲージにて検出する。
そして、測定工程に移行する。
ここでは、計測プローブ10の位置を試料2に対して固定した状態で、図示しない電圧印加源から電圧を印加して印加用探針対3A,3B間に試料2を介して電流を流して、電場Eを試料2内に発生する。
このとき、探針8の第一の測定用探針対5A,5B間、第二の測定用探針対6A,6B間、及び第三の測定用探針対7A,7B間で測定信号を連続的に切り替える工程を合わせて行う。
即ち、まず、電極切り替え制御部16の指示により、第一の測定用探針対5A,5B間の電圧降下のみを計測する。計測後、これを記憶部17にて蓄積しておく一方、電極切り替え制御部16によって計測する探針を第二の測定用探針対6A,6Bに連続的に変更して、第二の測定用探針対6A,6B間の電圧降下のみを同様に計測する。さらに、同様にして第三の測定用探針対7A,7B間の電圧降下のみを計測する。ここで、試料2の断面方向の計測深さは、測定用探針対間の距離が大きいほど深い位置を測定することができることから、第一の測定用探針対5A,5Bの位置のほうが、第三の測定用探針対7A,7Bの位置よりも深い位置の計測データを得ることができる。
こうして印加用探針対3A,3B間の試料2の深さ方向のデータを得た後、出力部18に計測結果を表示する。
試料2の所望の領域を計測する場合には、一旦、Z方向駆動部13により試料2を計測プローブ10から離間させた後、AFM探針22にて隣接する所定の位置を特定し、上述した各工程を再び繰り返す。これによって、その位置における試料2の深さ方向の計測結果が得られる。この際、図4に示すように、測定用探針対の並ぶ方向に沿って、計測範囲を少しづつダブらせながら計測プローブ10を移動するように走査することにより、連続して所定の領域内の深さ方向の計測データを取得する。
この計測プローブ10及び走査型プローブ顕微鏡1並びに表面特性計測方法によれば、印加用探針対3A,3Bを試料2に接触した状態を維持しながら、電極切り替え制御部16によって第一の測定用探針対5A,5B、第二の測定用探針対6A,6B、第三の測定用探針対7A,7Bへと次々と切り替えることにより、それぞれの位置の表面状態を連続して測定することができる。従って、試料2に対して深さ方向の計測を行う際に探針8をその都度試料2から離間させる必要がなく、探針8を試料2に対して離間させる回数を削減することができ、接触状態や計測位置誤差を最小限に抑えてナノメートルオーダーの極微細領域を連続して計測することができる。また、探針8を試料2に対して走査することにより、精度の高い計測データを取得して正確な計測マッピングを行うことができる。
次に、第2の実施形態について図5を参照しながら説明する。
なお、上述した第1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡30の計測プローブ31が、第1の実施形態に係る第一の測定用探針対5A,5B、第二の測定用探針対6A,6B、第三の測定用探針対7A,7Bを有する一つの測定用探針群32を複数備える探針33を備え、測定用探針群32が印加用探針対35A,35Bに対して一定のパターンで配列されているとした点である。
印加用探針対35A,35Bのうち、印加用探針35Aは、円環状に形成されており、印加用探針35Bは、印加用探針35Aの中心部に配されている。測定用探針群32は、例えば、第1の実施形態において探針8を走査した跡に沿うようにして、印加用探針35A内に複数配されている。
計測プローブ31には、第1の実施形態に係るAFMカンチレバー23は配されておらず、図示しないマイクロカンチレバーのみが配されている。
この走査型プローブ顕微鏡30及び計測プローブ31による表面特性計測方法、作用・効果について説明する。
本実施形態に係る表面特性計測方法も第1の実施形態と同様に、計測プローブ31の探針33を試料2の表面に接触又は近接させる工程と、探針33を接触又は近接した状態で試料2の断面情報を深さ方向に、かつ、連続的に取得する測定工程とを備えている。
まず、所望の計測位置を計測するために、X−Y方向駆動部12を駆動して試料台11をXY面上で移動して位置を特定して、マイクロカンチレバーの探針33を計測用の試料2の表面に接触又は近接させる工程を行う。
即ち、Z変位フィードバック回路15にて試料2と探針33との相対位置を調整しながらZ方向駆動部13により試料台11をゆっくりZ方向に移動して、探針33を試料2の表面に所定の接触圧にて接触させる。このときの接触圧は、図示しない歪みゲージにて検出する。
そして、測定工程に移行する。
ここでは、計測プローブ31の位置を試料2に対して固定した状態で、図示しない電圧印加源から電圧を印加して印加用探針対35A,35B間に試料2を介して電流を流して、電場E’を試料2内に発生する。
このとき、まず、所定の測定用探針群32において、第1の実施形態と同様に第一の測定用探針対5A,5Bから第三の測定用探針対7A,7Bまで、それぞれの間の電圧降下のみを順次計測し、記憶部17にて蓄積しておく。続けて、測定用探針群32に隣接する別の測定用探針群32においても同様の手順にて電圧降下データを取得する。これを他の測定用探針群32においても繰り返して行うことにより、深さ方向の連続したデータを取得する。
この計測プローブ31及び走査型プローブ顕微鏡30並びに表面特性計測方法によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
このとき、測定用探針群32が一定のパターンにて複数配されているので、第1の実施形態のように、計測途中で試料台11を移動させなくても試料2の深さ方向の計測データを連続して取得することができる。
次に、第3の実施形態について図6を参照しながら説明する。
なお、上述した第1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第3の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡40の計測プローブ41における探針42が、第1の実施形態と同様の一組の印加用探針対3A,3Bと、一組の測定用探針対43A,43Bとを備え、測定用探針対43A,43Bのそれぞれが、印加用探針対3A,3Bに対して相対移動可能とした点である。
測定用探針43Aは、固定電極である印加用探針3Aに対する可動電極とされ、測定用探針43Bは、固定電極である印加用探針3Bに対する可動電極とされている。そして、測定用探針43Aと印加用探針3A及び測定用探針43Bと印加用探針3Bとの間を静電駆動させることによって、所定の範囲内を移動可能とされている。
この計測プローブ41及び走査型プローブ顕微鏡40による表面特性計測方法、作用・効果について説明する。
本実施形態に係る表面特性計測方法は、第1の実施形態と同様に、計測プローブ41の探針42を計測用の試料2の表面に接触又は近接させる工程と、探針42を接触又は近接した状態で試料2の断面情報を深さ方向に、かつ、連続的に取得する測定工程とを備えている。
まず、第1及び第2の実施形態と同様に、所望の計測位置を計測するために、X−Y方向駆動部12を駆動して試料台11をXY面上で移動して位置を特定して、探針42を計測用の試料2の表面に接触又は近接させる工程を行う。
続いて、測定工程では、計測プローブ41の位置を試料2に対して固定した状態で、図示しない電圧印加源から電圧を印加して印加用探針対3A,3B間に試料2を介して電流を流して、電場Eを試料2内に発生する。
この際、測定用探針43Aと印加用探針3A、及び測定用探針43Bと印加用探針3Bとの間の静電力を変化させる。このとき、測定用探針対43A,43Bが、印加用探針対3A,3Bに対してそれぞれ所定の距離だけ移動する。そして、移動後の測定用探針対43A,43B間における電圧降下を計測し、記憶部17にて蓄積しておく。
続けて、測定用探針43Aと印加用探針3A,及び測定用探針43Bと印加用探針3Bとの間の静電容量を変化して測定用探針対43A,43Bの印加用探針対3A,3Bに対する距離を変化するように測定用探針対43A、43Bをそれぞれ移動させ、移動後の位置における電圧降下データを取得する。この操作を連続して繰り返して行うことにより、深さ方向の連続したデータを取得する。
この計測プローブ41及び走査型プローブ顕微鏡40並びに表面特性計測方法によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
このとき、測定用探針対43A,43Bのそれぞれが、印加用探針対3A,3Bに対してそれぞれ相対移動可能なので、一組の印加用探針対3A,3Bに対して測定用探針対43A,43Bが一組であっても、計測途中で試料台11を移動させることなく試料2の複数の位置における深さ方向の計測データを取得することができる。この際、探針42のアスペクト比や、静電力を調整することにより、測定用探針対43A,43Bを任意の間隔となるように移動することができ、測定範囲をより柔軟に設定することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、探針の曲率半径や粗さ、角度といった先端形状や材料がそれぞれ同質であるとしているが、互いに異なるものであっても構わない。
また、上記第2の実施形態にて、印加用探針35Aを円環状として測定用探針群32を内包するものとしているが、印加用探針は円環状に限らず、四角形状であっても構わない。さらに、測定用探針対の配置は任意のパターンで構わない。
また、上記第3の実施形態において、印加用探針対3A,3Bに対して測定用探針対43A,43Bを静電駆動させているが、これに限らず、磁場を利用して駆動させても構わない。
本発明の第1の実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡を示すブロック構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る計測プローブを示す平面概要図である。 本発明の第1の実施形態に係る計測プローブの探針を示す側面概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る計測プローブによる表面特性計測方法を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る計測プローブの探針を示す側面概略図である。 本発明の第3の実施形態に係る計測プローブの探針を示す側面概略図である。
符号の説明
1,30,40 走査型プローブ顕微鏡(表面特性計測装置)
3A,3B,35A,35B 印加用探針対
5A,5B 第一の測定用探針対
6A,6B 第二の測定用探針対
7A,7B 第三の測定用探針対
8,33,42 探針
10,31,41 計測プローブ
23 AFMカンチレバー(位置合わせ機構)
43A,43B 測定用探針対

Claims (5)

  1. 導電性を有する複数の探針を備える計測プローブにおいて、
    前記複数の探針が、計測用の試料に電圧印加するための印加用探針対と、
    前記電圧印加によって前記試料に生じる電圧降下を測定するために、前記印加用探針対に挟まれて複数配された測定用探針群とを備え、
    前記印加用探針対は、環状の印加用探針と、この環状の印加用探針の中心部に配された中心部の印加用探針とを有し、
    前記測定用探針群は、互いに異なる間隔で配されている複数の測定用探針対を有し、
    前記印加用探針対、及び前記測定用探針群の位置を前記試料に対して固定した状態で、前記印加用探針対に対してそれぞれ異なる複数の位置にて前記測定用探針群の前記測定用探針対による連続測定が可能とされていることを特徴とする計測プローブ。
  2. 前記複数の探針の先端形状及び材質が互いに均質であることを特徴とする請求項1に記載の計測プローブ。
  3. 試料の物性情報を計測する表面特性計測装置において、
    請求項1又は2に記載の計測プローブを備えていることを特徴とする表面特性計測装置。
  4. 計測用の試料に電圧印加するための印加用探針対と、前記電圧印加によって前記試料に生じる電圧降下を測定するために、前記印加用探針対に挟まれて複数配された測定用探針群とを備え、前記印加用探針対を、環状の印加用探針と、この環状の印加用探針の中心部に配された中心部の印加用探針とにより構成するとともに、前記測定用探針群を、互いに異なる間隔で配されている複数の測定用探針対により構成した計測プローブを用い、前記試料の表面特性を計測する方法において、
    前記印加用探針対、及び前記複数の測定用探針群を前記試料表面に接触又は近接させる工程と、
    前記印加用探針対、及び前記複数の測定用探針群を前記試料に接触又は近接したままで前記試料の断面情報を深さ方向に、かつ、連続的に取得する測定工程とを備え
    前記測定工程が、前記複数の測定用探針対の間で測定信号を連続的に切り替える工程を、前記複数の測定用探針群で繰り返し行われることを特徴とする表面特性計測方法。
  5. 前記断面情報を蓄積し、積層させ、画像化して前記断面情報を三次元表示させることを特徴とする請求項4に記載の表面特性計測方法。
JP2005301204A 2005-10-17 2005-10-17 計測プローブ及び表面特性計測装置並びに表面特性計測方法 Expired - Fee Related JP4665704B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005301204A JP4665704B2 (ja) 2005-10-17 2005-10-17 計測プローブ及び表面特性計測装置並びに表面特性計測方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005301204A JP4665704B2 (ja) 2005-10-17 2005-10-17 計測プローブ及び表面特性計測装置並びに表面特性計測方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007108098A JP2007108098A (ja) 2007-04-26
JP4665704B2 true JP4665704B2 (ja) 2011-04-06

Family

ID=38034057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005301204A Expired - Fee Related JP4665704B2 (ja) 2005-10-17 2005-10-17 計測プローブ及び表面特性計測装置並びに表面特性計測方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4665704B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009192370A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Sii Nanotechnology Inc 導電率測定装置及び導電率測定方法
JP5665098B2 (ja) * 2012-09-20 2015-02-04 独立行政法人産業技術総合研究所 焼き入れ深さ測定装置、焼き入れ深さ測定方法、表層深さ測定装置、表層深さ測定方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6370102A (ja) * 1986-09-10 1988-03-30 Mitsubishi Petrochem Co Ltd 導電体肉厚非破壊測定法
JPH0192602A (ja) * 1987-02-26 1989-04-11 Yokogawa Electric Corp 膜厚測定方法
JPH0545389A (ja) * 1991-08-20 1993-02-23 Nkk Corp 薄膜の電気抵抗測定法
JP2001124798A (ja) * 1999-10-26 2001-05-11 Seiko Instruments Inc 微小接触式プローバー
JP2001183282A (ja) * 1999-12-27 2001-07-06 Canon Inc 走査型プローブを有する情報検出装置及び情報検出方法
JP2002031655A (ja) * 2000-07-13 2002-01-31 Yoshikazu Nakayama ナノチューブ端子を用いた四端子測定装置
JP2003121459A (ja) * 2001-10-15 2003-04-23 Shimadzu Corp 電気特性測定装置及び測定方法
JP2004093352A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Seiko Instruments Inc 極微小多探針プローブの製造方法及び表面特性解析装置
JP2004309355A (ja) * 2003-04-08 2004-11-04 Denshi Jiki Kogyo Kk 鋼材の焼入れ深さ測定装置
JP2005514625A (ja) * 2002-01-07 2005-05-19 カプレス・アクティーゼルスカブ 複数ポイントのプローブ用電気的帰還検知システム

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6370102A (ja) * 1986-09-10 1988-03-30 Mitsubishi Petrochem Co Ltd 導電体肉厚非破壊測定法
JPH0192602A (ja) * 1987-02-26 1989-04-11 Yokogawa Electric Corp 膜厚測定方法
JPH0545389A (ja) * 1991-08-20 1993-02-23 Nkk Corp 薄膜の電気抵抗測定法
JP2001124798A (ja) * 1999-10-26 2001-05-11 Seiko Instruments Inc 微小接触式プローバー
JP2001183282A (ja) * 1999-12-27 2001-07-06 Canon Inc 走査型プローブを有する情報検出装置及び情報検出方法
JP2002031655A (ja) * 2000-07-13 2002-01-31 Yoshikazu Nakayama ナノチューブ端子を用いた四端子測定装置
JP2003121459A (ja) * 2001-10-15 2003-04-23 Shimadzu Corp 電気特性測定装置及び測定方法
JP2005514625A (ja) * 2002-01-07 2005-05-19 カプレス・アクティーゼルスカブ 複数ポイントのプローブ用電気的帰還検知システム
JP2004093352A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Seiko Instruments Inc 極微小多探針プローブの製造方法及び表面特性解析装置
JP2004309355A (ja) * 2003-04-08 2004-11-04 Denshi Jiki Kogyo Kk 鋼材の焼入れ深さ測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007108098A (ja) 2007-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5248515B2 (ja) 走査プローブ顕微鏡用プローブアセンブリ
JP2574942B2 (ja) 電気的探針
US7337656B2 (en) Surface characteristic analysis apparatus
KR101381922B1 (ko) 탐침 팁을 특성화하기 위한 방법 및 장치
US20160245843A1 (en) Scanning probe microscope prober employing self-sensing cantilever
JPH0212381B2 (ja)
JP4245951B2 (ja) 電気特性評価装置
JP4260310B2 (ja) 微小接触式プローバー
JP4665704B2 (ja) 計測プローブ及び表面特性計測装置並びに表面特性計測方法
US8141168B2 (en) Scanning probe microscope and a method to measure relative-position between probes
JP4752080B2 (ja) 電子顕微鏡微細作業用マニピュレーション装置
JP4498368B2 (ja) 微小接触式プローバー
JP2005300177A (ja) 走査型プローブ顕微鏡および描画装置
JP5034294B2 (ja) 圧電体薄膜評価装置及び圧電体薄膜の評価方法
JP2006284599A (ja) カンチレバーを用いて試料面の情報を取得する装置
JP4598300B2 (ja) 走査型プローブ顕微鏡およびそれによる物性測定方法
EP1436636B1 (en) Method and apparatus for sub-micron imaging and probing on probe station
JPH03122514A (ja) 表面観察装置
JP2000155085A (ja) 原子間力顕微鏡用プローバ及び原子間力顕微鏡
JP3892184B2 (ja) 走査型プローブ顕微鏡
JP2013127386A (ja) 材料欠陥検出方法
JP2002014025A (ja) プローブの走査制御装置、該走査制御装置による走査型プローブ顕微鏡、及びプローブの走査制御方法、該走査制御方法による測定方法
JP2002228817A (ja) 超平滑グレーティングの製造装置及び製造方法
JP4448508B2 (ja) 走査型プローブ顕微鏡
JP2554764B2 (ja) 表面形状測定方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080619

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100603

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20101227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101227

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4665704

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees