JPH0545389A - 薄膜の電気抵抗測定法 - Google Patents

薄膜の電気抵抗測定法

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JPH0545389A
JPH0545389A JP20798191A JP20798191A JPH0545389A JP H0545389 A JPH0545389 A JP H0545389A JP 20798191 A JP20798191 A JP 20798191A JP 20798191 A JP20798191 A JP 20798191A JP H0545389 A JPH0545389 A JP H0545389A
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JP
Japan
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current
sample
thin film
electric resistance
electrode
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JP20798191A
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English (en)
Inventor
Koji Fujimoto
幸二 藤本
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DIC Corp
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄膜の触針式電気抵抗測定において、簡便か
つ高精度な電気抵抗値測定方法を提供する。 【構成】 薄膜の触針式電気抵抗測定法において、電極
間距離が異なる少なくとも2組の電極系によって測定さ
れた検出電圧と通電電流値から薄膜の電気抵抗値を自動
的に算出することを特徴とする薄膜の電気抵抗測定方
法。 【効果】 上記の構成を適用することにより、試料毎に
試料の厚さを計測する手間が省けて、さらに試料の厚さ
を計測する際の計測誤差に影響されずに、また低周波交
流を用いることによって電極表面の分極による測定誤差
を防ぐことができて、簡便かつ高精度な薄膜の電気抵抗
測定が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種導電体薄膜、例え
ば光ディスク基板表面にコーティングした樹脂コート層
の抵抗率、表面抵抗等の電気抵抗値を精度よく、迅速に
測定する方法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】触針式電気抵抗測定法としては、主にシ
リコンウエハ等半導体の電気検査方法として、例えば文
献”Measurement of Sheet Resistivities with the Fo
ur-Point Probe By F.M.SMITS, THE BELL SYSTEM TECHN
ICAL JOURNAL, MAY 1958P.711〜718"で紹介された測定
法であって、第2図に示したように、試料に対して直線
上に等間隔で四探針を配して、この四探針の外側二個を
通電電極4、内側二個を検出電極5として、通電電極よ
り試料内に定電流15を通電して検出電極より電圧17
を検出することによって試料の抵抗率を求める四探針式
電気抵抗測定法が従来から行われている。しかしなが
ら、本方法では検出電圧が、試料の抵抗率のみならず試
料の厚みによっても変化するので、試料の厚さを計測し
て抵抗率を算出する必要があり、特に試料が厚さ数μm
以下の薄膜材料の場合、高精度な測定器を用いた厚さ計
測が必要となる。このため、本方法を用いて薄膜材料の
抵抗率を測定する場合、試料の厚さ計測において、非経
済的、非能率的であり、さらに厚さ計測の精度に起因し
て高精度測定が実現できないのが現状であった。そのう
え、測定器の簡便さから通電電流には、直流を用いるの
が常であったが、通電電極表面における分極による検出
電圧の電圧降下によって測定誤差を引き起こすのが現状
であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、上記従来技術で述べた薄膜材料の触針式電
気抵抗測定方法において、試料の厚さを計測する手間を
省いて、簡便に、かつ高精度に薄膜材料の電気抵抗値を
計測することができる触針式電気抵抗測定方法を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、薄膜の触針式電気抵抗測定法において、電
極間距離が異なる少なくとも2組の電極系によって測定
された検出電圧と通電電流値から薄膜の電気抵抗値を自
動的に算出することを特徴とする薄膜の電気抵抗測定方
法を提供する。
【0005】即ち、本発明は、四探針式電気抵抗測定法
において、通電電流値、検出電圧値が既知の場合、試料
の抵抗率が試料の厚さおよび電極間距離によって一意的
に決まることに着目して、電極間距離の異なる電極系を
少なくとも二組以上用いて、各々に四探針式電気抵抗測
定法を適用することによって、連立方程式を解くことに
より、試料の厚さが未知でも試料の抵抗率を簡便に、か
つ高精度に算出することができることを特徴とする。さ
らに、通電電流として低周波交流を用いて、通電電極表
面における分極による測定誤差を防ぐことを特徴とす
る。
【0006】
【作用】本発明における触針式電気抵抗測定法において
は、次のごとく作用する。直線上に配した四探針を試料
に接触させて、外側の二探針を通電電極として、低周波
の交流定電流を試料に通電して、内側の二探針を検出電
極として、電圧を測定して、さらに検出電極の電極間隔
を変えた四探針電極系において、検出電極で電圧を測定
して、双方の電極系から得られる検出電圧と検出電極の
電極間隔より、試料の抵抗率と試料の厚さの関係式が二
組得られて、この関係式より試料の厚さを消去すること
によって、試料の厚さを計測しなくても、また通電電極
表面における分極による測定誤差を生じることなく試料
の抵抗率を簡便に、かつ高精度に算出することができ
た。
【0007】本発明の作用は次のように定式化される。
四探針式電気抵抗測定法において、通電電流値をI、通
電電極間隔をl、電極系1の検出電極間隔をs1、検出
電圧をV1、電極系2の検出電極間隔を s2、検出電圧
を V2、試料の厚さをt、試料の抵抗率をρとすると、
電気映像法を用いて次式を得る。
【0008】電極系1に関する関係式は、
【0009】
【数1】
【0010】で表わされ、電極系2に関する関係式は、
【0011】
【数2】
【0012】で表わされる。
【0013】上記式(1)及び式(2)において、
1、s2及びlの値は既知であり、 V1、 V2及びIを
計測することにより、ρとtの関係式が2組得られて、
試料の厚さtを消去することによって、試料の抵抗率を
得ることができる。
【0014】
【実施例】以下、実施例を示しながら具体的説明を行な
う。
【0015】第1図は、本発明の一実施例を示す構成図
であり、1は交流定電流源、2は電流値検出用シャント
抵抗、3は薄膜試料、4は通電電極、5は電極系1にお
ける検出電極、6は電極系2における検出電極、7、8
及び9は絶縁増幅器、10、11及び12は、交流直流
変換器(実効値検出器)、13はアナログディジタル変
換器、14は演算装置である。
【0016】測定に使用した試料は、光磁気記録媒体の
ハードコート材料として用いられる大日本インキ化学工
業株式会社製「EX−704」を厚さ約2μmの薄膜状
にしてポリカーボネート製基板上に塗布したものを使用
した。
【0017】第1図の動作について説明すると、交流定
電流源1より30Hz、10mAの電流を通電電極4を
通じて試料3に通電して、電極系1では検出電極5か
ら、電極系2では検出電極6から電圧を検出した。通電
周波数は、迷走電流を避けるため50Hz、60Hzを
避けて、また表層電流を避けるため高周波を避けて選択
した。電極は接触抵抗を一定に保つため、横尾製作所製
スプリング式コンタクトプローブを一定荷重で押し当て
て使用した。通電電流値は、100Ω、100Wの無誘
導型シャント抵抗12によって電圧値で変換されて、検
出電極5、6より検出される検出電圧値と共に絶縁増幅
器7、8、9、交流直流変換器10、11、12を介し
てアナログディジタル変換器13でサンプリングされ
て、演算装置14で処理される。
【0018】演算装置14において、電極間距離s1
2、l、電流値I、電圧値V1、V2を上記式(1)及
び式(2)に代入した後、試料の抵抗率ρ、試料の厚さ
tの関係式となった式(1)及び式(2)からtを消去
して、ρ=5.40±0.01Ωcmを得た。
【0019】本発明による測定誤差は、電圧値の変換に
よる量子化誤差を含めて0.5%以内に抑えることがで
き、比較例として第2図に示した従来型の四探針式電気
抵抗測定法によると薄膜の厚さ測定も含まれるため測定
精度は1%以上となるのが現状であるが、本発明の測定
方法によれば、試料の厚さを測定する手間を省けるばか
りでなく、高精度に試料の抵抗率を測定することができ
た。
【0020】また、本発明は、二探針式電気抵抗測定法
にも適用することができ、第3図に示したように、通電
電極と検出電極を共通に持って、少なくとも二組以上の
電極系を持つことによって、第1図で示した方法と同じ
要領で試料の抵抗率を測定することができる。
【0021】さらに、ここでは、抵抗率測定について述
べたが、そのほかに表面抵抗値等物質固有の電気抵抗値
についても、同様に測定することができる。
【0022】
【発明の効果】以上、申し述べたように、従来の触針式
電気抵抗測定法においては、試料の電気抵抗値を測定す
る際に、試料毎に試料の厚さを測定する必要があった
が、本発明の電気抵抗測定法によれば、電極系を少なく
とも二組以上持つことによって、電極表面の分曲を起こ
すことなく、試料の電気抵抗値を簡便に、且つ高精度に
測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に示した薄膜の四探針式電気抵
抗測定方法の構成図である。
【図2】従来の四探針式電気抵抗測定方法の構成図であ
る。
【図3】本発明の実施例に示した薄膜の二探針式電気抵
抗測定方法の構成図である。
【符号の説明】
1 交流定電流源 2 電流値検出用シャント抵抗 3 薄膜試料 4 通電電極4 5 電極系1における検出電極 6 電極系2における検出電極 7 絶縁増幅器 8 絶縁増幅器 9 絶縁増幅器 10 交流直流変換器(実効値検出器) 11 交流直流変換器(実効値検出器) 12 交流直流変換器(実効値検出器) 13 アナログディジタル変換器 14 演算装置 15 直流電源 16 電流計 17 直流電圧計 18 交流電圧計

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜の触針式電気抵抗測定法において、
    電極間距離が異なる少なくとも2組の電極系によって測
    定された検出電圧と通電電流値から薄膜の電気抵抗値を
    自動的に算出することを特徴とする薄膜の電気抵抗測定
    方法。
  2. 【請求項2】 薄膜の通電電流として、低周波の交流を
    用いることによって通電電極における分極を防ぐことを
    特徴とする請求項1記載の薄膜の電気抵抗測定方法。
JP20798191A 1991-08-20 1991-08-20 薄膜の電気抵抗測定法 Pending JPH0545389A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100390463B1 (ko) * 2001-02-22 2003-07-04 주식회사 하이닉스반도체 연마 공정의 금속 배선 함몰 현상 측정 방법
JP2007108098A (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Seiko Instruments Inc 計測プローブ及び表面特性計測装置並びに表面特性計測方法
JP2021181950A (ja) * 2020-05-20 2021-11-25 国立研究開発法人物質・材料研究機構 電流電圧特性の測定方法、測定装置、品質管理方法および製造方法

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