JP4665615B2 - 健康指導支援システム - Google Patents

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Description

健康診断の結果から,健診受診者に対して行う健康指導を支援する健康指導支援システムに関する。
現在,糖尿病や高血圧,高脂血症など,生活習慣病が問題となっている。この生活習慣病に代表される疾病のスクリーニングや予防を目的として,職場や地域においては定期的な健康診断(以降,健診と呼ぶ)を実施している。
生活習慣病は,食事内容や運動量などの長年の蓄積による影響が大きいと言われており,ほとんど自覚症状の無いまま発症に至ることが多いが,生活習慣を適切に改善することにより,発症を未然に防ぐことも可能である。このため,健診施設では,健診結果に基づいて保健指導を実施するなど,受診者の疾病予防・健康増進のためのサービス向上が,ますます重要になってきている。
例えば,特許公報第2582203号では,健診結果を入力として,項目別の平均値等に基づいて予め用意したテーブルをもとに様々な検査項目,問診項目の指数化を行い,指数化結果をもとに保健指導内容を作成する技術が紹介されている。
特許公報第2582203号
この保健指導においては,「体重を減らしましょう」,「喫煙,飲酒を控えましょう」,「運動を増やしましょう」等の生活習慣に対する一般的,画一的な指導が行われることも多い。しかし,指導内容が上記のような一般的な内容である場合や,根拠が示されない場合もあり,必ずしも生活習慣の改善に結びつかない可能性があった。また,実データを用いた定量的な分析は,大量の健康診断の結果(以降,健診情報と呼ぶ)の収集や追跡調査が難しく,体重を何kg減らせばよいのか,どれだけ運動を増やせばよいのかなど,具体的な指導は困難であった。
本発明の目的は,蓄積された過去の健診情報に含まれる検査値や医師の診断結果などの情報をもとに,受診者の検査値や生活習慣の変化と,その後の生活習慣病を主とする疾病の発症との関連性を分析することで,疾病予防に役立つ客観的かつ具体的な受診者個人別の健康改善支援情報を提示する健康指導支援システムを提供することにある。
上記課題は,健康状態の変化または疾病の発症に関連する疾病情報,検査結果及び生活習慣情報を含む1種類以上の健診結果,を含む健診データを,複数の受診者に関して複数の受診回にわたり記憶する健診データ記憶手段と,所定の間隔をおいた第1の時点及び第2の時点における前記健診データに対して,前記第1の時点における1種類以上の前記健診結果の組合せを第1条件,前記第2の時点における1種類以上の前記健診結果の組合せを第2条件,前記第1条件を満足する前記受診者を第1の群,前記第1条件を満足し且つ前記第2条件を満足する前記受診者を第2の群,前記第1の群において前記疾病情報が特定の状態または値を満足する前記受診者の人数を第1の人数,前記第2の群において前記疾病情報が前記特定の状態または値を満足する前記受診者の人数を第2の人数,前記第1の群の人数に対する前記第1の人数の割合を第1の割合,前記第2の群の人数に対する前記第2の人数の割合を第2の割合として,前記第1条件と前記第2条件の組合せ毎に前記第1の割合と前記第2の割合を対応付けたルールを記憶するルール記憶手段と,ユーザの現状における前記健診結果を示す現在値,前記ユーザの将来の目標となる前記健診結果を示す目標値,の入力を受け付ける入力手段と,前記第1条件が前記現在値を満足し且つ前記第2条件が前記目標値を満足する前記ルールを抽出する抽出手段と,抽出された前記ルールに該当する前記第1の割合と前記第2の割合を表示する表示手段と,を有することを特徴とする健康指導支援システムにより,過去の実績に基づいて,ユーザの現在の健康状態と同様の受診者がどれだけ生活習慣病を発症したか,また,その後生活習慣などを変えた場合に発症率がどれだけ変化するかを,ユーザに分かり易く提示しつつ,解決できるようにした。
また,上記課題は,前記抽出手段が,前記第1条件が前記現在値を満足し且つ前記第2の割合が予め定められた値を満足する前記ルールを推奨ルールとして抽出し,前記表示手段が,前記推奨ルールに該当する前記第2条件を推奨目標値として表示する,ことを特徴とする健康指導支援システムにより,現在の発症率を今後下げるには生活習慣をどのように変えればよいかを,自動的にユーザに提示しつつ,解決できるようにした。
また,上記課題は,前記入力手段が,前記目標値に関して複数の目標値の入力を受け付け,前記抽出手段が,前記複数の目標値毎に前記ルールを抽出し,前記表示手段が,抽出された前記ルールに該当する前記第2の割合を前記複数の目標値毎に比較できる形式で表示する,ことを特徴とする健康指導支援システムにより,変える生活習慣の種類や程度などの目標を複数パターン入力し,それぞれの目標を達成した場合に発症率がどれだけ変化するか,また,目標の違いにより発症率がどれだけ異なるかを,ユーザに分かり易く提示しつつ,解決できるようにした。
また,上記課題は,前記表示手段が,抽出された前記ルールに該当する前記第2の割合の比を前記複数の目標値同士の相対リスクとして表示する,ことを特徴とする健康指導支援システムにより,「体重を○○kgにすると△△kgにする場合と比べて発症のリスクは□□倍になる」のように,生活習慣の変え方によって,相対的なリスクがどれだけ異なるかを,ユーザに分かり易く提示しつつ,解決できるようにした。
また,上記課題は,前記表示手段が,前記ルール記憶手段が,前記ルール毎に,前記第1の人数,前記第2の人数,前記第1の群の人数,前記第2の群の人数を対応付けて記憶し,前記表示手段が,前記ルールに該当する前記第1の人数,前記第2の人数,前記第1の群の人数,前記第2の群の人数,を表示することを特徴とする健康指導支援システムにより,ユーザの現在の健康状態と同様の受診者の発症率と,その後生活習慣を変化させた受診者の発症率に関して,どのようなデータをもとにして,どのような根拠に基づいて抽出されているかを,ユーザに分かり易く提示しつつ,解決できるようにした。
また,上記課題は,前記健診データをもとに前記ルールを作成するルール作成手段を有することを特徴とする健康指導支援システムにより,健診施設毎に異なる特徴が反映されたルールを作成可能にしつつ,解決できるようにした。
本発明により,ユーザと同様の健康状態を示す過去の受診者の中で,検査値が変化したり生活習慣を変えた場合に,発症率がどれだけ変化するかを,客観的な情報として提示することができるので,指導医の保健指導支援,受診者の生活習慣の改善目標設定支援が可能となる。また,実データを用いた具体的な実績を提供することで,疾病予防のための生活習慣の改善に対する受診者の強い意識付けが可能となる。また,健診情報を用いて個人別に生活習慣病の兆候や疾病予防に結び付くと考えられる具体的な要因を抽出することで,実データに基づいた個人別の健康管理プログラムの提供など,より効果的な疾病予防・健康増進を支援する健康づくり支援システムが実現できるようになる。
図1は,本発明の実施例である健康改善システム100の構成例を示す図である。本システム100は,制御部101と,健診データ記憶装置102と,ルール記憶装置103と,ルール作成部104と,入力部105と,抽出部106と,表示部107と,で構成されている。本システム100は,ハードウェア構成として記載しているが,本システム100の機能はソフトウェアで構成されていてもよい。また,本システム100は,入出力端末110と接続されている。入出力端末110は,キーボードやマウス等を入力機能,CRTディスプレイを出力機能とするパソコン等の情報機器を想定しているが,他の入出力機能を有していてもよい。また,本システム100は,入出力端末110とは別のハードウェアとして記載しているが,入出力端末110の入出力機能が本システム100に搭載されていてもよい。
図2は,健診データ記憶装置102の例を示す図である。健診データ記憶装置102は,健診データを識別する健診IDを記憶する健診IDフィールド201と,受診者を識別する受診者IDを記憶する受診者IDフィールド202と,受診年を記憶する受診年フィールド203と,受診者の様々な基本情報を記憶する基本情報フィールド204と,受診者の様々な検査値情報を記憶する検査値情報フィールド205と,受診者の様々な生活習慣情報を記憶する生活習慣情報フィールド206と,受診者が特定の疾病を発症したかどうかを示す疾病情報を記憶する疾病情報フィールド207と,で構成される。図2の例では,受診者の基本情報として性別,年齢が,受診者の検査値情報としてBMI(Body Mass Index:肥満度指数),血糖,TC(Total Cholesterol:総コレステロール)などが,受診者の生活習慣情報として1週間の飲酒回数,喫煙本数,間食の有無,運動時間(徒歩)などが,疾病情報として糖尿病を発症したことを示す情報などが,それぞれ記憶されている。健診データ記憶装置102は,受診者の基本情報として,婚姻状況,既往歴,現病歴,家族歴等を含んでいてもよい。また,健診データ記憶装置102は,受診者の検査値情報として,尿糖,HbA1c,中性脂肪,HDL−コレステロール,LDL−コレステロール等の検査値を含んでいてもよい。また,健診データ記憶装置102は,受診者の生活習慣情報として,睡眠時間,食習慣,運動習慣等を含んでいてもよい。また,健診データ記憶装置102は,受診者の疾病情報として,他の生活習慣病(高脂血症,高血圧,肥満,高尿酸血症等)や生活習慣病以外の疾病を発症したかどうかを示す情報を含んでいてもよい。
健診データ記憶装置102により,同一受診者の検査値や生活習慣の年次変化や,いつ特定の疾病を発症したかなどを抽出することが可能となる。例えば,図2では,受診者ID=P001の受診者の検査値が,1999年から2001年にかけて,BMIが27→26→24.5,血糖が115→110→95,TCが200→195→185とそれぞれ変化しているのがわかる。また,受診者ID=P001の受診者の生活習慣が,2000年は「1週間の飲酒回数5回」,「間食する」であったが,2001年に「1週間の飲酒回数2回」,「間食しない」にそれぞれ変化しているのがわかる。また,受診者ID=P002の受診者は,2000年には糖尿病を発症していなかったが,2001年に糖尿病を発症したことがわかる。
本実施例では,まず,健診データをもとに,健康状態の変化と特定の疾病を発症したかどうかの発症率のルールを作成する。次に,ユーザが現在の健康状態と将来の健康状態(目標)を入力すると,入力内容に合致するルールを抽出し,特定の疾病に対する現在の発症率と目標達成後の発症率を表示する。
図3は,本システム100の動作を示すフローチャートである。
本システムが処理を開始すると,まず,制御部101がルール作成部104を起動し,健診データ記憶装置102に記憶された健診データをもとに,特定の疾病の発症に対するルールを作成してルール記憶装置103に記憶するステップ301を実行する。
図4は,糖尿病の発症に関して,ステップ301により作成されたルール記憶装置103の例を示す図である。ルール記憶装置103は,ルールを識別するルールIDを記憶するルールIDフィールド401と,ルールを構成する第1条件を記憶する第1条件フィールド402と,ルールを構成する第2条件を記憶する第2条件フィールド403と,第1条件と第2条件を満足するデータに該当する受診者数を記憶する該当受診者数フィールド404と,第1条件と第2条件を満足し,且つ受診期間中に糖尿病を発症した受診者数を記憶する発症受診者数フィールド405と,404に対する405の割合である発症率を記憶する発症率フィールド406と,で構成されている。第1条件は各受診者の初回受診年の健診データの組み合わせで構成され,第2条件は各受診者の翌年の健診データの組み合わせで構成されている。図4の例では,ルールID=R000のルールとして,「男性,40代,BMI25以上,血糖値126mg/dl未満,間食する」という受診者が,過去1100人中264人糖尿病を発症し,発症率は24.0%であることを示している。また,ルールID=R002のルールとして,「初回受診年に男性,40代,BMI25以上,血糖値126mg/dl未満,間食するを満足し,翌年BMI25未満」という受診者が,過去260人中48人糖尿病を発症し,発症率は18.5%であることを示している。ステップ301では,健診データに含まれる性別,年齢,検査値,生活習慣のあらゆる組み合わせに対して,上記のようなルールを網羅的に作成し,ルール記憶装置103に記憶する。
次に,制御部101が入力部105を起動し,ルールの抽出条件として,ユーザの基本情報と検査値及び生活習慣情報の現在の値と目標の値の入力を受け付けるステップ302を実行する。
図5は,ステップ302における入出力端末110の画面例500を示す図である。画面例500は,基本情報入力エリア510と,検査値及び生活習慣情報入力エリア520と,結果出力エリア530と,実行ボタン540と,終了ボタン541と,で構成されている。基本情報入力エリア510には,基本情報を入力する欄が含まれる。画面例500では,受診者の性別を入力する欄511と,受診者の年齢を入力する欄512が表示されている。検査値及び生活習慣情報入力エリア520には,検査値や生活習慣情報について,ユーザの現在の値と将来の目標の値を入力する欄が含まれる。画面例500では,BMI,血糖値,間食習慣について,受診者の現在の値と目標の値をそれぞれ入力する欄521〜526が表示されている。結果出力エリア530には,発症率が表示される欄が含まれる。画面例500では,現在の発症率を出力する欄531と,目標達成後の発症率を出力する欄532が表示されている。
図6は,ステップ302実行後,ユーザが各欄に値を入力したときの入出力端末110の画面例600を示す図である。画面例600では,基本情報として性別男(611),年齢40代(612),検査値及び生活習慣情報の現在の値としてBMI25以上(621),血糖値126mg/dl未満(623),間食する(625),検査値及び生活習慣情報の目標の値として,BMI25未満(622),血糖値126mg/dl未満(624),間食する(626),が入力されている。
次に,画面例600でユーザが実行ボタン640を押すことにより,制御部101が抽出部106を起動し,ルール記憶装置103から,(1)第1条件のみで構成され,ユーザが入力した基本情報と検査値及び生活習慣情報の現在の値が第1条件を全て満足するルールと,(2)第1条件と第2条件で構成され,ユーザが入力した基本情報と検査値及び生活習慣情報の現在の値が第1条件を全て満足し,且つユーザが入力した検査値及び生活習慣情報の目標の値が第2条件を全て満足するルールと,を抽出するステップ303を実行する。
画面例600の入力例のもとでステップ303が実行された場合,上記(1)は,611,612,621,623,625から,図4より,ルールID=R000のルールが抽出される。また,上記(2)は,611,612,621,622,623,624,625,626から,図4より,ルールID=R050のルールが抽出される。
次に,制御部101が表示部107を起動し,ステップ303で抽出されたルールをもとに,現在の発症率と目標達成後の発症率を出力するステップ304を実行する。
図7は,画面例600の入力例のもとでステップ304が実行された場合の画面例700を示す図である。画面例700では,現在の発症率を出力する欄731に,ステップ303で抽出された(1)のルール(ルールID=R000)の発症率「24.0%」が出力され,目標達成後の発症率を出力する欄732に,ステップ303で抽出された(2)のルール(ルールID=R050)の発症率「16.7%」が出力されている。これにより,過去の受診者の実績をもとに,特定の疾病に関して,現在のユーザと同様の健康状態を示す受診者がどれだけ発症し,また,検査値や生活習慣を目標の値のように変化させると発症率がどのように変化するかを,ユーザに分かり易く提供できる。
次に,制御部101が終了判断ステップ305を実行する。画面例700において,ユーザが終了ボタン741を押すと,本システムは終了する。ユーザが終了ボタン741を押さなかった場合,ステップ302に戻り,新たな条件入力を受け付け可能な状態になる。
ステップ302においては,ユーザが,基本情報と検査値及び生活習慣情報の現在の値のみを入力し,抽出部106が,予め定められた発症率を満足するルールを推奨ルールとして抽出し,表示部107が,推奨ルールを構成する第2条件を目標の値として出力してもよい。例えば,目標達成後の発症率が最も低いルールを推奨ルールとして抽出する場合,画面例600において,ユーザが,611,612,621,623,625のみを入力して実行ボタン640を押すと,図4より,第1条件として611,612,621,623,624を満足するルール(ルールID=R000〜R051)の中から,発症率が最も低いルールID=R051を推奨ルールとして抽出し,目標の値として「BMI25未満,血糖値126未満,間食しない」,発症率「9.7%」を表示する。これにより,最も発症率を下げるためには検査値や生活習慣をどのように変えればよいかなど,様々なニーズに対応して自動的に目標を設定することが可能となり,ユーザの利便性を向上できる。
ステップ302においては,ユーザが,検査値及び生活習慣情報の目標の値を複数入力し,抽出部106が,複数の目標それぞれを第2条件として該当する複数のルールを抽出し,表示部107が,抽出された複数のルールの発症率を比較できる形式で出力してもよい。また,抽出された複数のルールの発症率の比を,複数の目標同士の相対リスクとして表示してもよい。図8は,検査値及び生活習慣情報の目標の値を複数入力した場合の,ステップ304実行後の画面例800を示す図である。画面例800において,目標1(801〜803),目標2(805〜807)は,ユーザが入力した複数の目標の値であり,これらを第2条件として抽出したルール(ルールID=R050,R051)より,目標1達成後の発症率「16.7%」(804),目標2達成後の発症率「9.7%」(808)が表示されている。また,804に対する808の比9.7/16.7=0.58が,目標1達成に対する目標2達成の相対リスク「0.58倍」(809)として表示されている。つまり,目標1の「間食する」(803)を目標2の「間食しない」(807)に変えることで,発症率が相対的に0.58倍に下がることがわかる。これにより,複数の目標に対して,達成した場合にそれぞれ発症率がどれだけ変化するか,また,生活習慣の変え方により発症率や相対的なリスクがどれだけ異なるかを,ユーザに分かり易く提供できるので,ユーザの利便性を向上できる。
本実施例では,発症率を表示したが,抽出されたルールに該当する受診者数とその中で発症した受診者数を表示してもよい。これにより,表示された発症率が,どのようなデータをもとにして,どのような根拠に基づいて抽出されているか提供することが可能となり,ユーザの利便性を向上できる。
本実施例では,ルールの第1条件として初回受診年,第2条件として翌年の健診データをそれぞれ用いたが,これ以外の受診年における健診データを用いてよい。これにより,1年後までに目標を達成した場合の発症率,2年後までに目標を達成した場合の発症率,のように,表示する発症率に関して,様々なニーズに対応できるので,ユーザの利便性を向上できる。
本実施例では,ルールを構成する条件として,年齢40代,BMI25以上,血糖値126未満,のように,連続値を取りうる項目に対して区間を設定したが,年齢40歳,BMI25.5,血糖値130mg/dlのように,任意の値で条件を設定できてもよい。また,「喫煙する−喫煙しない−喫煙やめた」など,非連続値をとる項目については,「喫煙しない,またはやめた」などのように,任意の値を組み合わせた条件を設定できてもよい。これにより,目標に関する様々なニーズに対応したルールを作成できるので,ユーザの利便性を向上させることができる。
本実施例では,ステップ301で作成したルールの例として,糖尿病の発症に関するルールを示したが,健診データ記憶装置102に含まれる疾病情報を用いて,糖尿病以外の疾病の発症に関するルールを作成してもよい。また,性別,年齢,BMI,血糖値,間食習慣以外に,健診データ記憶装置102に記憶されたあらゆる項目をルールに含んでいてもよい。また,ルールに含まれる項目は疾病に応じて変更してもよい。例えば,高血圧の場合,血圧,塩分の多い食事の摂取状況,などが考えられる。また,高脂血症の場合,TC,油分の多い食事の摂取状況,などが考えられる。これにより,対象疾病やルールを構成する項目に関する様々なニーズに対応できるので,ユーザの利便性を向上できる。
ルールを構成する健診データの項目の組み合わせは,ルール作成時に,ユーザが意図的に制限事項を設けてもよい。例えば,性別や年齢は,ユーザが目標を設定して意図的に変えるものではないため,図4のルール記憶装置103の例では,性別・年齢は第2条件に含めていない。また,例えば喫煙に関しては,一般的に様々な疾患のリスクが高まる可能性が指摘されており,吸うよりも吸わない方がよいとされ,保健指導においても同様の指導が行われる場合が多いが,健診データによっては,喫煙をやめるルールよりも喫煙を続けるルールの方が発症率が低くなる可能性もある。このような,保健指導に適さない,有用ではないと判断されるルールは,ルール作成時に意図的に削除(ルール記憶装置103に記憶しない)してもよい。このように,作成するルールの適正化により,実用性の高いシステムを構築できるようになり,また,適正化に伴うルール数の減少により,ルール抽出に要する時間を低減できる。
本実施例では,健診データからルールを作成する処理(ステップ301)と,条件を入力してルールを抽出し,発症率を表示する処理(ステップ302〜ステップ304)を一つのシステムとして構成した場合について述べたが,これらの処理を別のシステムで行ってもよい。例えば,予め医師や保健師などがルールを作成してWebサーバ上のルールデータベースを更新し,受診者が自宅や会社の端末からWebブラウザを介して条件を入力し,発症率を参照できるようなWebサービスによる運用形態などが考えられる。これにより,健診施設毎の様々な運用形態に対応したシステムの構築が可能となる。
以上のように,本システムにより,ユーザと同様の健康状態を示す過去の受診者の中で,検査値が変化したり生活習慣を変えた場合に,発症率がどれだけ変化するかを,客観的な情報として提示することができるので,指導医の保健指導支援,受診者の生活習慣の改善目標設定支援が可能となる。
また,実データを用いた具体的な実績を提供することで,疾病予防のための生活習慣の改善に対する受診者の強い意識付けが可能となる。
また,健診情報を用いて個人別に生活習慣病の兆候や疾病予防に結び付くと考えられる具体的な要因を抽出することで,実データに基づいた個人別の健康管理プログラムの提供など,より効果的な疾病予防・健康増進を支援する健康づくり支援システムが実現できるようになる。
本発明の実施例である健康改善システムの構成例を示す図。 健診データ記憶装置の例を示す図。 本システムの動作を示すフローチャート。 糖尿病の発症に関して作成されたルール記憶装置の例を示す図。 ステップ302における入出力端末の画面例を示す図。 ステップ302実行後ユーザが各欄に値を入力したときの入出力端末の画面例を示す図。 ステップ304実行後の入出力端末の画面例。 検査値及び生活習慣情報の目標の値を複数入力した場合の,ステップ304実行後の画面例を示す図。
符号の説明
100 本システム,101 制御部,102 健診データ記憶装置,103 ルール記憶装置,104 ルール作成部,105 入力部,106 抽出部,107 表示部,110 入出力端末,
201 健診IDフィールド,202 受診者IDフィールド,203 受診年フィールド,204 基本情報フィールド,205 検査値情報フィールド,206 生活習慣情報フィールド,207 疾病情報フィールド,
301 ルール作成ステップ,302 条件入力ステップ,303 ルール抽出ステップ,304 結果表示ステップ,305 終了判断ステップ,
401 ルールIDフィールド,402 第1条件フィールド,403 第2条件フィールド,404 該当受診者数フィールド,405 発症受診者数フィールド,406 発症率フィールド,
500 画面例,510 基本情報入力エリア,511 性別入力欄,512 年齢入力欄,520 検査値および生活習慣情報入力エリア,521 現在のBMI入力欄,522 目標のBMI入力欄,523 現在の血糖値入力欄,524 目標の血糖値入力欄,525 現在の間食習慣入力欄,526 目標の間食習慣入力欄,530 結果出力エリア,531 現在の発症率出力欄,532 目標達成後の発症率出力欄,540 実行ボタン,541 終了ボタン,
600 画面例,611 性別入力欄,612 年齢入力欄,621 現在のBMI入力欄,622 目標のBMI入力欄,623 現在の血糖値入力欄,624 目標の血糖値入力欄,625 現在の間食習慣入力欄,626 目標の間食習慣入力欄,640 実行ボタン,
700 画面例,731 現在の発症率出力欄,732 目標達成後の発症率出力欄,741 終了ボタン,
800 画面例,801 目標1のBMI入力欄,802 目標1の血糖値入力欄,803 目標1の間食習慣入力欄,804 目標1達成後の発症率出力欄,805 目標2のBMI入力欄,806 目標2の血糖値入力欄,807 目標2の間食習慣入力欄,808 目標2達成後の発症率出力欄,809 目標1達成に対する目標2達成の相対リスク出力欄。

Claims (5)

  1. 健康状態の変化または疾病の発症に関連する疾病情報,検査結果及び生活習慣情報を含む1種類以上の健診結果,を含む健診データを,複数の受診者に関して複数の受診回にわたり記憶する健診データ記憶手段と,
    前記健診データ記憶手段に記憶された健診データに基づいて、第1の時点及び前記第1の時点から所定の間隔をおいた第2の時点における前記健診データに対して,前記第1の時点における1種類以上の前記健診結果の組合せを第1条件,前記第2の時点における1種類以上の前記健診結果の組合せを第2条件,前記第1条件を満足する前記受診者を第1の群,前記第1条件を満足し且つ前記第2条件を満足する前記受診者を第2の群,前記第1の群において前記疾病情報が特定の状態または値を満足する前記受診者の人数を第1の人数、前記第2の群において前記疾病情報が前記特定の状態または値を満足する前記受診者の人数を第2の人数、前記第1の群の人数に対する前記第1の人数の割合を第1の割合,前記第2の群の人数に対する前記第2の人数の割合を第2の割合として,前記第1条件と前記第2条件の組合せ毎に前記第1の割合と前記第2の割合を対応付けたルールを作成するルール作成手段と、
    前記ルール作成手段で作成されたルールを記憶するルール記憶手段と,
    受診者の検診データを現在値、受診者の目標となる検診データを目標値として、少なくとも前記現在値の入力を受け付ける入力手段と,
    前記ルール記憶手段に記憶されたルールから、前記第1条件が、前記入力手段で入力された前記現在値を満足し、前記第2条件が、前記入力手段で入力された前記目標値を満足するルールを抽出する抽出手段と,
    前記ルール記憶手段に記憶されたルールに基づいて、前記抽出手段で抽出されたルールに該当する前記第1の割合と前記第2の割合を表示する表示手段と,を有することを特徴とする健康指導支援システム。
  2. 請求項1に記載の健康指導支援システムであって,前記抽出手段が,前記第1条件が前記現在値を満足し且つ前記第2の割合が予め定められた値を満足する前記ルールを推奨ルールとして抽出し,前記表示手段が,前記推奨ルールに該当する前記第2条件を推奨目標値として表示する,ことを特徴とする健康指導支援システム。
  3. 請求項1に記載の健康指導支援システムであって,
    前記入力手段が,
    前記目標値に関して複数の目標値の入力を受け付け,
    前記抽出手段が,前記複数の目標値毎に前記ルールを抽出し,
    前記表示手段が,抽出された前記ルールに該当する前記第2の割合を前記複数の目標値毎に比較できる形式で表示する,ことを特徴とする健康指導支援システム。
  4. 請求項3に記載の健康指導支援システムであって,
    前記表示手段が,抽出された前記ルールに該当する前記第2の割合の比を前記複数の目標値同士の相対リスクとして表示する,ことを特徴とする健康指導支援システム。
  5. 請求項1から請求項3に記載の健康指導支援システムであって,
    前記ルール記憶手段が,前記ルール毎に,前記第1の人数,前記第2の人数,前記第1の群の人数,前記第2の群の人数を対応付けて記憶し,前記表示手段が,前記ルールに該当する前記第1の人数,前記第2の人数,前記第1の群の人数,前記第2の群の人数,を表示することを特徴とする健康指導支援システム。
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