JP4663373B2 - パネル型入力装置の導線形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、パネル型入力装置の導線形成方法に関する。
パネル型入力装置は、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、現金自動預払機(ATM)等の、ディスプレイを備えたデータ処理装置に装備される周辺機器であって、特に、ディスプレイの画面に重ねて設置可能な透明構造を有し、パネル表面の所望位置に触れることでその下の画面表示に対する指示を入力できるものが、タッチパネルの呼称で広く利用されている。この種のパネル型入力装置において、絶縁基板と絶縁基板表面に設けられる導電膜とを各々に有する一対の板状の検出部材を、導電膜同士を対向させて組み合わせた構造を有するものは、抵抗膜式タッチパネルとして知られている。
一般に抵抗膜式タッチパネルでは、各検出部材の導電膜は、平面視で略矩形輪郭を有し、各導電膜の一対の対向辺に沿って、導電膜に導通接続される正負一対の短冊状電極(すなわち平行電極対)が設けられる。一対の検出部材は、隙間を介して導電膜同士を導通接触可能に対向させるとともに、それぞれの導電膜に接続される平行電極対を互いに90度異なる位置に配置した状態で、両絶縁基板の外周縁に沿って帯状に延設される接着剤層を介して、互いに重ね合わせて固定される。少なくとも一方の検出部材には、その絶縁基板の表面に沿って、各検出部材の平行電極対に個別に接続される複数の引き回し線が所定パターンで形成される。これらの平行電極対及び複数の引き回し線(本願で導線と総称する)は、従来一般に、スクリーン印刷等の印刷法によって形成される(例えば特許文献1参照)。
タッチパネルの検出部材上に導線をスクリーン印刷によって形成する場合は、導線パターンに対応する印刷パターンを有するマスクが使用される。このとき、異なる種類のタッチパネルを製造するためには、個別対応した複数種類のマスクを作製することが要求されるので、タッチパネルの製造に要する時間及びコストが増加する傾向が有る。特に、近年のタッチパネルの高機能化に伴い、導線パターンが複雑かつ微細化している状況下では、複雑かつ微細な印刷パターンを有するマスクを安価に作製することが困難になっている。
これに対し、インクジェット印刷法により、基板表面に導電性インクを噴射して所定の回路パターンを形成する導線形成方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。インクジェット印刷法によれば、マスクを使用することなく、印刷ヘッドの動作制御のみによって、複雑かつ微細なパターンの導線を形成することができる。さらに、インクジェット印刷法を用いた導線形成方法において、導電性インクにより導電層を形成した上に、絶縁性インクにより絶縁層を形成する手法も提案されている(例えば特許文献3参照)。
登録実用新案第3018780号公報 特開2002−134878号公報 特表2003−523070号公報
インクジェット印刷法を用いた導線形成方法では、導電性粒状物質を含有した導電性インクを用いるが、基板表面に噴射されて硬化した導電性インクに、微小な空隙が残留する場合がある。ここで、抵抗膜式タッチパネルは、検出部材上の押圧位置を、平行電極対の間の電圧の分圧値によって検出するものであるから、絶縁基板上に広がる導電膜の面抵抗値はもちろん、導電膜に接続される導線の抵抗値も、目標の抵抗値に正確に合致させることが要求される。したがって、インクジェット印刷法を用いたパネル型入力装置の導線形成方法では、導電性インクの物性を考慮しつつ、目標の抵抗値を有する導線を正確に形成することが課題となっている。
本発明の目的は、パネル型入力装置の導線形成方法において、複雑かつ微細なパターンの導線を容易かつ安価に形成できるとともに、目標の抵抗値を有する導線を正確に形成できる導線形成方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、パネル型入力装置の導線形成方法であって、絶縁基板と絶縁基板の一表面に設けられる導電膜とを有する検出部材を用意し、導電性インクと非導電性インクとをそれぞれ個別に噴射する2つの印刷ヘッドを少なくとも有するインクジェットプリンタを用意し、検出部材の絶縁基板の表面に、インクジェットプリンタの2つの印刷ヘッドから導電性インクと非導電性インクとを噴射して、表面上で導電性インクと非導電性インクとを組み合わせてなる導線をパターン形成し、導線の電気抵抗を測定して、測定結果に基づき、インクジェットプリンタの2つの印刷ヘッドから噴射する導電性インクと非導電性インクとの噴射量を調整すること、を特徴とする導線形成方法を提供する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の導線形成方法において、導線をパターン形成する途中で、形成済みの導線の任意部分の電気抵抗を測定して得られる測定結果に基づき、後続してパターン形成される導線に用いられる導電性インクと非導電性インクとの噴射量を調整する導線形成方法を提供する。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の導線形成方法において、導線をパターン形成するときに、最初に、パネル型入力装置の駆動に必要な導線以外の検査用導線を形成し、検査用導線の電気抵抗を測定して得られる測定結果に基づき、駆動に必要な導線に用いられる導電性インクと非導電性インクとの噴射量を調整する導線形成方法を提供する。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の導線形成方法において、2つの印刷ヘッドから噴射した導電性インクと非導電性インクとを表面上で混合させる導線形成方法を提供する。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の導線形成方法において、2つの印刷ヘッドから噴射した導電性インクと非導電性インクとを表面上で積層させる導線形成方法を提供する。
請求項1に記載の発明によれば、インクジェット印刷法を用いているから、複雑かつ微細なパターンの導線であっても、容易かつ安価に形成することができる。また、インクを吹き付ける表面上で導電性インクと非導電性インクとを組み合わせて導線を形成する構成であるから、それらインクの物性や噴射量を予め適当に選定することにより、所望される特性を有する導線を形成できる。しかも、形成された導線の電気抵抗を実際に測定して、その測定値に基づき、インクの噴射量を調整するようにしたから、目標の電気抵抗値を有する導線を正確に形成することができる。
請求項2に記載の発明によれば、導線形成工程の途中でインク噴射量を最適化できるので、導線を形成し始めた初期段階で即座に電気抵抗を測定すれば、他の大部分の導線に対して目標の電気抵抗値を確実に付与できる。最初に測定した導線部分の電気抵抗が目標値から逸脱していた場合は、その導線部分のインクジェット印刷ステップのみ、調整後のインク噴射量によって再度行えば良い。
請求項3に記載の発明によれば、印刷ステップを反復することなく、全ての導線を、目標の電気抵抗値を有するように形成できる。
請求項4又は5に記載の発明によれば、インクの物性を適当に選択することにより、所要の特性を有する導線を形成できる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。全図面に渡り、対応する構成要素には共通の参照符号を付す。
図面を参照すると、図1は、本発明に係る導線形成方法を適用可能なパネル型入力装置10の主要構成要素を示す分解斜視図、図2は、本発明の一実施形態による導線形成方法で使用されるインクジェットプリンタ12の主要部の構成を模式図的に示す図である。
パネル型入力装置10は、第1絶縁基板14及び第1絶縁基板14の一表面14aに設けられる第1導電膜16を有する第1検出部材18と、第2絶縁基板20及び第2絶縁基板20の一表面20aに設けられる第2導電膜22を有する第2検出部材24とを備える。第1検出部材18の第1絶縁基板14及び第1導電膜16と第2検出部材24の第2絶縁基板20及び第2導電膜22とは、それぞれ互いに略同一の矩形輪郭を有する。
第1検出部材18には、第1導電膜16の矩形輪郭の一対の対向辺に沿って、第1導電膜16に電気的に接続される正負一対の短冊状の第1電極(すなわち第1平行電極対)26が、後述する本発明の一実施形態による導線形成方法によってパターン形成(すなわちパターニング)される。同様に、第2検出部材24には、第2導電膜22の矩形輪郭の、第1平行電極対26とは異なる側の一対の対向辺に沿って、第2導電膜22に電気的に接続される正負一対の短冊状の第2電極(すなわち第2平行電極対)28が、同じ導線形成方法によってパターン形成される。第1検出部材18にはさらに、第1絶縁基板14の表面14aに、第1平行電極対26に個別に接続される一対の第1引き回し線30と、第2検出部材24の第2平行電極対28に個別に接続される一対の第2引き回し線32とが、やはり同じ導線形成方法によってパターン形成される。
第1及び第2検出部材18、24は、それぞれの導電膜16、22同士を互いの輪郭が実質的に整合する位置で相互に導通接触可能に離間対向配置するとともに、それぞれの第1及び第2平行電極対26、28を互いに90度異なる位置に配置した状態で、両絶縁基板14、20の外周縁に沿って帯状に延設される電気絶縁性の接着剤層34により、互いに重ね合わせて固定される。両検出部材18、24の間の隙間は、この接着剤層34の厚みにより確保される。
第1絶縁基板14上に形成される第2引き回し線32は、第1及び第2検出部材18、24を上記した適正配置で相互に組み合わせた状態で、接着剤層34の一部分に設けられる導電性接着剤36により、第2検出部材24の対応の第2電極28に個別に接続される。第1及び第2引き回し線30、32は、第1検出部材18上で、第1絶縁基板14の外周縁に沿って配置される接着剤層34の領域(いわゆる額縁領域)に形成され、額縁領域内の所定箇所に集結されて、外部の制御回路への接続部を構成するコネクタ(フレキシブル印刷基板)38に接続される。
一対の第1引き回し線30は、対応の第1電極26のみを介して第1導電膜16に電気的に接続され、一対の第2引き回し線32は、対応の第2電極28のみを介して第2導電膜22に電気的に接続される。その結果、両第1引き回し線30の間に所定電圧を印加することにより、第1平行電極対26のそれぞれに正負の極性が付与され、同様に両第2引き回し線32の間に所定電圧を印加することにより、第2平行電極対28のそれぞれに正負の極性が付与される。
パネル型入力装置10は、LCD(液晶ディスプレイ)、PDP(プラズマパネル)、CRT(ブラウン管)等のディスプレイの画面に重ねて設置可能な、それ自体透明な構造を有する抵抗膜式タッチパネルとして構成できる。この場合、第1検出部材18は、ディスプレイ画面に隣接配置される下側検出部材として機能し、その第1絶縁基板14は、透明なガラス板や樹脂パネル又は樹脂フィルムから形成される。これに対し、第2検出部材24は、オペレータによって押圧操作される上側検出部材として機能し、その第2絶縁基板20は、可撓性に富む透明樹脂フィルムから形成される。第1及び第2絶縁基板14、20の好適な樹脂材料としては、ポリカーボネート、アクリル、ポリエチレンテレフタレート等を挙げることができる。また、各検出部材18、24の導電膜16、22は、ITO(酸化インジウム錫)等の導電性皮膜からなり、例えば真空蒸着法やスパッタリング法によって各絶縁基板14、20の表面14a、20aに被着される。
上記構成を有するパネル型入力装置10では、第1検出部材18の第1導電膜16及び第2検出部材24の第2導電膜22に対し、交互に、それぞれの第1及び第2平行電極対26、28の間に所定電圧が印加される。その状態で、第2検出部材24の第2絶縁基板20の外面所望位置を例えば指で押圧すると、押圧部位で両導電膜16、22が互いに導通接触し、電圧を印加していない側の導電膜16、22において押圧部位の位置に対応した分圧が測定される。両導電膜16、22にこのようにして交互に生じる分圧を測定することにより、押圧部位の2次元座標が特定される。なお、第1検出部材18の第1導電膜16には、額縁領域の内側に位置する検出区画の略全表面に渡って適当な分散配置で、図示しない電気絶縁性の複数の微小突起(いわゆるドットスペーサ)が設けられる。それら微小突起は、第2検出部材24の自発的な凹状の撓みを抑制して両導電膜16、20間の隙間を保持する一方で、第2検出部材24が押圧力下で変形したときには押圧位置における両導電膜16、22同士の局所的短絡を許容するように作用する。
本発明の一実施形態による導線形成方法は、上記構成を有するパネル型入力装置10の製造工程において、第1及び第2検出部材18、24の絶縁基板14、20の表面14a、20aに、第1及び第2電極26、28並びに第1及び第2引き回し線30、32(これら導電体を「導線」と総称する)をそれぞれパターン形成する際に、効果的に用いられる。この導線形成方法を、以下に説明する。
本発明の実施形態による導線形成方法では、前述した導線を形成する前段階の第1及び第2検出部材18、24のそれぞれに対し、インクジェット印刷法で導線を形成する。このインクジェット印刷法に使用されるインクジェットプリンタ12は、図2に示すように、第1印刷ヘッド40と第2印刷ヘッド42とを、共通のヘッドハウジング44に収容して備える。第1及び第2印刷ヘッド40、42の各々は、インク液滴を噴射する複数のノズル46と、それらノズル46が開口するノズル面48と、それらノズル46からインク液滴を噴射させる圧電素子からなるアクチュエータ50と、各ノズル46内に侵入したインクのメニスカスを安定させる内圧調整装置(ダンパ)52とを備える。第1印刷ヘッド40には、インク供給管路54を介して第1インク貯蔵部56が接続され、同様に第2印刷ヘッド42には、インク供給管路58を介して第2インク貯蔵部60が接続される。
第1インク貯蔵部56には、導電性粒状物質を含有する導電性インク62が貯蔵され、第1印刷ヘッド40のアクチュエータ50の作動に伴い、第1印刷ヘッド40に導電性インク62が供給される。また、第2インク貯蔵部60には、非導電性粒状物質を含有する非導電性インク64が貯蔵され、第2印刷ヘッド42のアクチュエータ50の作動に伴い、第2印刷ヘッド42に非導電性インク64が供給される。
導電性インク62に含有される導電性粒状物質は、銀、金、白金、銅、ロジウム、アルミニウム、ニッケル、鉛、錫、亜鉛、炭素を含む群から選択されるいずれか1種の金属微粒子、又は2種以上の金属微粒子の混合物であることができる。また、非導電性インク64に含有される非導電性粒状物質は、二酸化珪素、二酸化チタン、二酸化錫等の金属酸化物、及びポリエステル、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート等の有機材料を含む群から選択されるいずれか1種の微粒子、又は2種以上の微粒子の混合物であることができる。これらの導電性粒状物質及び非導電性粒状物質はいずれも、1〜50nmの粒径を有することが望ましい。粒径が1nm未満の粒状物質は事実上作製困難であり、粒径が50nmを超えると印刷ヘッド40、42の目詰まりを生じる恐れがあるからである。さらに、導電性インク62及び非導電性インク64は、紫外線硬化型、熱硬化型、電子線硬化型又は熱乾燥型のインクであることができる。
本発明の実施形態による導線形成方法では、インクジェットプリンタ12により、第1又は第2検出部材18、24の絶縁基板14、20の表面14a、20aに、第1及び第2印刷ヘッド40、42から同時に又は所定順序で、導電性インク62と非導電性インク64とを予め定めたパターンに沿って噴射する。このインク噴射ステップは、インクジェットプリンタ12において予め設定した印刷プログラムに従い、第1又は第2絶縁基板14、20と第1及び第2印刷ヘッド40、42とを相対移動させながら、第1及び第2印刷ヘッド40、42のアクチュエータ50を作動させることで、迅速かつ高精度に実施される。そして、第1又は第2絶縁基板14、20の表面14a、20a上で、所定パターンに吹き付けられた導電性インク62と非導電性インク64とを互いに組み合わせることにより、導線(第1及び第2電極26、28並びに第1及び第2引き回し線30、32)を形成する。
導電性インク62と非導電性インク64とを組み合わせるステップは、第1及び第2印刷ヘッド40、42から噴射した導電性インク62と非導電性インク64とを、第1又は第2絶縁基板14、20の表面14a、20a上で互いに混合させるか、或いは、表面14a、20a上で互いに積層させることにより行われる。「混合」は、先に表面14a、20aに吹き付けた一方のインクの乾燥(硬化)前に、他方のインクを重ねるように吹き付けることで達成される。また「積層」は、先に噴射した一方のインクの乾燥(硬化)後に、他方のインクを重ねるように噴射することで達成される。いずれの場合も、使用するインクの物性を適当に選択することで、所望の混合形態又は積層形態を得ることができる。特に「積層」の場合は、速乾性インクを用いたり、或いは第1印刷ヘッド40及び第2印刷ヘッド42に隣接して所要のインク乾燥(硬化)装置を設置したりすることが望ましい。
このようにして第1又は第2絶縁基板14、20の表面14a、20aに導線を形成した後、導線の電気抵抗を実際に測定する。この抵抗測定ステップは、導線の全体を形成した後ではなく、印刷ヘッド40、42の走査中であって導線の任意部分を形成した直後に、形成済みの当該部分に対して行うことができる。そして、その測定結果に基づき、第1及び第2印刷ヘッド40、42から噴射する導電性インク62及び非導電性インク64の噴射量を、リアルタイムで適当に調整する。噴射量の調整は、形成される導線の電気抵抗を予め定めた目標値に合致させるために行うものであって、導電性インク62及び非導電性インク64の物性を考慮しつつ、それらの噴射量の比を調整すれば良い。それにより、後続する導線形成工程では、調整後の噴射量で導電性インク62及び非導電性インク64が噴射され、以って、目標の電気抵抗値を有する導線が形成される。
このように、上記構成を有する導線形成方法によれば、インクジェット印刷法を用いているから、複雑かつ微細なパターンの導線であっても、容易かつ安価に形成することができる。また、インクを吹き付ける表面14a、20a上で導電性インク62と非導電性インク64とを組み合わせて導線を形成する構成であるから、それらインク62、64の物性や噴射量を予め適当に選定することにより、所望される特性を有する導線を形成できる。しかも、形成された導線の電気抵抗を実際に測定して、その測定値に基づき、インク62、64の噴射量を調整するようにしたから、目標の電気抵抗値を有する導線を正確に形成することができる。
導電性インク62及び非導電性インク64の噴射量の調整は、使用されるインク62、64の物性を考慮した上で、乾燥(硬化)後の微小空隙を極力排除して所望の電気抵抗値を安定して確保できることを前提に、実施することが望ましい。なお、導線の電気抵抗の測定時期は任意に選定できるが、測定した導線(又はその一部分)の電気抵抗が目標値から逸脱していた場合は、その導線のインクジェット印刷ステップを、調整後のインク噴射量によって再度行えば良い。
上記した導線形成方法において、導線をパターン形成するステップは、最初に、パネル型入力装置10の駆動に必要な導線以外の検査用導線(図示せず)を形成し、検査用導線の電気抵抗を測定して得られる測定結果に基づき、駆動に必要な導線(第1及び第2電極26、28並びに第1及び第2引き回し線30、32)に用いられる導電性インク62と非導電性インク64との噴射量を調整するように構成することもできる。このようにすれば、印刷ステップを反復することなく、全ての導線を、目標の電気抵抗値を有するように形成できる。
本発明に係る導線形成方法を適用可能なパネル型入力装置の主要構成要素を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態による導線形成方法で使用されるインクジェットプリンタの印刷ヘッドの構成を模式図的に示す図である。
符号の説明
10 パネル型入力装置
12 インクジェットプリンタ
14 第1絶縁基板
16 第1導電膜
18 第1検出部材
20 第2絶縁基板
22 第2導電膜
24 第2検出部材
26 第1電極
28 第2電極
30 第1引き回し線
32 第2引き回し線
40 第1印刷ヘッド
42 第2印刷ヘッド
62 導電性インク
64 非導電性インク

Claims (5)

  1. パネル型入力装置の導線形成方法であって、
    絶縁基板と該絶縁基板の一表面に設けられる導電膜とを有する検出部材を用意し、
    導電性インクと非導電性インクとをそれぞれ個別に噴射する2つの印刷ヘッドを少なくとも有するインクジェットプリンタを用意し、
    前記検出部材の前記絶縁基板の前記表面に、前記インクジェットプリンタの前記2つの印刷ヘッドから前記導電性インクと前記非導電性インクとを噴射して、該表面上で該導電性インクと該非導電性インクとを組み合わせてなる導線をパターン形成し、
    前記導線の電気抵抗を測定して、測定結果に基づき、前記インクジェットプリンタの前記2つの印刷ヘッドから噴射する前記導電性インクと前記非導電性インクとの噴射量を調整すること、
    を特徴とする導線形成方法。
  2. 前記導線をパターン形成する途中で、形成済みの該導線の任意部分の電気抵抗を測定して得られる前記測定結果に基づき、後続してパターン形成される導線に用いられる前記導電性インクと前記非導電性インクとの前記噴射量を調整する、請求項1に記載の導線形成方法。
  3. 前記導線をパターン形成するときに、最初に、パネル型入力装置の駆動に必要な導線以外の検査用導線を形成し、該検査用導線の電気抵抗を測定して得られる前記測定結果に基づき、該駆動に必要な導線に用いられる前記導電性インクと前記非導電性インクとの前記噴射量を調整する、請求項1に記載の導線形成方法。
  4. 前記2つの印刷ヘッドから噴射した前記導電性インクと前記非導電性インクとを前記表面上で混合させる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の導線形成方法。
  5. 前記2つの印刷ヘッドから噴射した前記導電性インクと前記非導電性インクとを前記表面上で積層させる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の導線形成方法。
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