JP4661480B2 - 嵩高連続長繊維及びそれを用いて得られるカーペット類 - Google Patents

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本発明は、ポリアミド樹脂の嵩高連続長繊維(BCF:Bulked Continuous Filament)及びそれを用いて得られるカーペット類に関する。特に、ジカルボン酸単位とペンタメチレンジアミン単位を含有するポリアミド樹脂からなるBCFに係るものであり、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(C02)の発生を抑制する原料を使用したポリアミド樹脂からなるBCF及びそれを用いたカーペット類に関する。
ポリアミド樹脂は、耐熱性、耐薬品性、耐摩耗性、強度に優れるために撚糸に加工され広く用いられている。具体的にはナイロン樹脂やポリプロピレン樹脂を用いて,BCFという紡糸直結延伸巻縮加工を施したマルチフィラントとし、これを撚り合わせた撚糸をパイル糸として自動車、家屋、ビル、鉄道車両、航空機等のカーペットに広く用いられている。
従来、これらのBCF、更には該BCFを用いたカーペット類の原料であるポリアミド樹脂は、石油化学原料が用いられることから、ポリアミドの原料を製造する場合には炭酸ガスの発生と放出を伴う。よって、二酸化炭素排出抑制により地球温暖化防止及び、循環型社会の形成に向けて、ポリアミドの原料として、近年、バイオマス原料に代替することが望まれている。一方、バイオマス原料として、とうもろこしの発酵プロセスからなる乳酸を用いたポリ乳酸からなる繊維が知られているが(特許文献1〜2参照)、石油化学原料から得られるポリアミド樹脂(6ナイロン)と比較すると、ポリL乳酸の融点が170℃程度と低く、産業用の繊維として用いる場合ではゴム資材、樹脂コート等の製造工程で150℃程度の高温にさらされる用途には適さなく、実用的には満足するものではなかった。
一方、バイオマス由来の原料を使用して得られるポリアミド樹脂としては、56ナイロンが知られている(特許文献3〜4参照)。即ち、ペンタメチレンジアミン(C5)とアジピン酸(C6)からなるポリアミド樹脂である。しかし特許文献3は、副生物として環状アミンの含有量が少なく、滞留安定性、耐熱性に優れた56ナイロンを開示するが具体的な用途を開示していない。また、特許文献4は、56ナイロンからなる溶着接合用部材を提案し、溶着加工において優れた溶着強度および外観を有し、複雑な形状の部品として有用であるとされる。しかしながら、これらいずれの文献も、56ナイロン樹脂から得られたBCF及びカーペット類等の用途に関する具体的な知見の開示は全くない。
また、ポリアミド樹脂にトリアジン系難燃剤を配合したポリアミド樹脂組成物のBCF及びそれを用いたカーペット類も知られている(特許文献5)が、そこで用いられるポリアミド樹脂原料は、ナイロン4、6、7、8、11、12、6・6、6・9、6・10、6・11、6・12、6T・6/6,6/12、6/6T、6T/6I、MXD6等であって、56ナイロンは開示されていない。また、バイオマス由来の原料を使用することについても一切の記載はない。
特開平11−293517号公報 特開2002−30523号公報 特開2003−292612号公報 特開2004−269634号公報 特開2002−309443号公報
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ポリアミド6と同等の強度、耐熱性、熱滞留安定性を有し、且つバイオマスから得られるペンタメチレンジアミン単位とジカルボン酸単位からなるポリアミド樹脂から得られるBCF及びカーペット類、更にはこれを撚り合わせた撚糸をパイル糸として実用的な強度並びに耐熱性を有する自動車、家屋、ビル、鉄道車両、航空機等の産業用のカーペット類を提供することにある。
すなわち、本発明の要旨とするところは、ジカルボン酸単位と、ペンタメチレンジアミン単位及びヘキサメチレンジアミン単位を含有するジアミン単位とを構成成分とするポリアミド樹脂を含有する嵩高連続長繊維(BCF)であって、ジカルボン酸単位の90重量%以上がアジピン酸単位であり、ペンタメチレンジアミン単位とヘキサメチレンジアミン単位との重量比が95:5〜60:40であることを特徴とする嵩高連続長繊維に存する。

また、本発明の他の要旨とするところは、ジカルボン酸単位の90重量%以上がアジピン酸単位である前記の嵩高連続長繊維(BCF)に存する。
また、本発明の他の要旨とするところは、ジアミン単位として、ペンタメチレンジアミン単位及びヘキサメチレンジアミン単位を含有するポリアミド樹脂であって、ペンタメチレンジアミン単位とヘキサメチレンジアミン単位との重量比が95:5〜60:40であるポリアミド樹脂から得られる前記の嵩高連続長繊維(BCF)に存する。
また、本発明の他の要旨とするところは、ジアミン単位中のペンタメチレンジアミンとヘキサメチレンジアミンとの含有量の合計が、90重量%以上である前記の嵩高連続長繊維(BCF)に存する。
また、本発明の他の要旨とするところは、ポリアミド樹脂がペンタメチレンジアミンを含有するジアミンと、アジピン酸を含有するジカルボン酸とを、加熱重縮合して得られることを特徴とする前記の嵩高連続長繊維(BCF)に存する。
また、本発明の他の要旨とするところは、ペンタメチレンジアミンが、リジン脱炭酸酵素、リジン脱炭酸酵素活性の向上した組替え微生物又はリジン脱炭酸酵素を産生する細胞もしくは該細胞の処理物を用いて、リジンから産出されたものであることを特徴とする前記の嵩高連続長繊維(BCF)に存する。
また、本発明の他の要旨とするところは、ポリアミド樹脂中のペンタメチレンジアミン単位の含有量が8重量%以上である前記の嵩高連続長繊維(BCF)に存する。
また、本発明の他の要旨とするところは、前記の嵩高連続長繊維(BCF)を用いて得られるカーペット類に存する。
ポリアミド6と同等の強度、耐熱性、熱滞留安定性を有する56ナイロンのBCFが得られる。56ナイロンは、バイオマスから得られる1,5−ペンタメチレンジアミン(ペンタメチレンジアミン単位)とアジピン酸(ジカルボン酸単位)からなるポリアミド樹脂であるので、二酸化炭素排出抑制により地球温暖化防止及び、循環型社会の形成に向けて資するところが大きい。56ナイロンのBCFを用いて、更にはこれを撚り合わせた撚糸をパイル糸として実用的な強度並びに耐熱性を有する自動車、家屋、ビル、鉄道車両、航空機等の産業用のカーペット類を提供しうる。
以下本発明を詳細に説明するが、以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の代表例であり、これらの内容に本発明は限定されるものではない。本発明のBCFは、ジカルボン酸単位と、ペンタメチレンジアミン単位を含有するジアミン単位とを構成成分とするポリアミド樹脂の嵩高連続長繊維(Bulked Continuous Filament:略称BCF)である。
ここでジカルボン酸単位としてはアジピン酸単位が好ましい。通常90重量%以上、好ましくは95重量%以上であり、アジピン酸単位が100%でもよい。アジピン酸以外のジカルボン酸としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、ブラシリン酸、テトラデカン二酸、ペンタデカン二酸、オクタデカン二酸のような脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸のような脂環式ジカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸のような芳香族ジカルボン酸を適宜使用することができる。ジカルボン酸単位中のアジピン酸単位が90重量%未満では、得られるポリアミド樹脂の融点が低下し、耐熱性に劣る。
一方、ジアミン単位としては、ペンタメチレンジアミン単位が好ましい。該単位は、ペンタメチレンジアミン単位又はペンタメチレンジアミン単位とヘキサメチレンジアミン単位の和として、90重量%以上、好ましくは95重量%以上であり、ペンタメチレンジアミン100重量%又はペンタメチレンジアミンとヘキサメチレンジアミンの2種類のジアミンからなるものでもよい。しかし次のようなジアミンを適宜使用することもできる。かかるジアミンとしては、エチレンジアミン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、1,7−ジアミノヘプタン、1,8−ジアミノオクタン、1,9−ジアミノノナン、1,10−ジアミノデカン、1,11−ジアミノウンデカン、1,12−ジアミノドデカン、1,13−ジアミノトリデカン、1,14−ジアミノテトラデカン、1,15−ジアミノペンタデカン、1,16−ジアミノヘキサデカン、1,17−ジアミノヘプタデカン、1,18−ジアミノオクタデカン、1,19−ジアミノノナデカン、1,20−ジアミノエイコサン、2−メチル−1,5−ジアミノペンタンなどの脂肪族ジアミン、シクロヘキサンジアミン、ビス−(4−アミノヘキシル)メタンのような脂環式ジアミン、キシリレンジアミンのような芳香族ジアミンなどが挙げられる。
2種類のジアミンを組合わせる場合、好ましい態様は、ペンタメチレンジアミン単位とヘキサメチレンジアミン単位の組合わせである。ジアミン単位中のペンタメチレンジアミン単位の含有量は20重量%以上、好ましくは60重量%以上、更に好ましくは80重量%以上である。ジアミン単位に用いるペンタメチレンジアミンの含有量が20重量%未満の場合は、バイオマス比率[ポリアミド樹脂原料に使用した総モノマーに対する、ペンタメチレンジアミンモノマー量]の割合が低下し、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の発生を抑制する効果が得られなくなるので好ましくない。
例えば、ジアミン単位中のペンタメチレンジアミン単位の含有量が20重量%、ヘキサメチレンジアミン単位の含有量が80重量%で、ジカルボン酸単位としてアジピン酸単位を考慮した場合、バイオマス比率は8重量%となる。一方、ジアミン単位中のペンタメチレンジアミン単位の含有量は100重量%以下、好ましくは95重量%以下、更に好ましくは90重量%以下である。ペンタメチレンジアミン単位の含有量が90重量%を超えると滞留熱安定性に劣る。
なお、ポリアミド樹脂中のペンタメチレンジアミンとヘキサメチレンジアミン単位との重量比は、例えば以下の手法にて求めることができる。すなわち、ポリアミド樹脂を酸,又はアルカリによって、加水分解し液体クロマトグラフィー等によって予め作成した検量線を使用して各成分の含有比率を求める。
本発明のポリアミド樹脂は、上記構成単位を有していれば、ホモポリアミドであっても、共重合体であってもよい。また、それらのブレンド物であってもよい。即ち、上記のポリアミド樹脂が含有されることが必要であり、当該ポリアミド樹脂のみから成っていてもよい。当該ポリアミド樹脂に他の成分が少量含有されるポリアミド樹脂組成物を原料とすることもできる。
本発明のポリアミド樹脂には、本発明の効果を損なわない量の他の成分を共重合することができる。代表的な共重合成分としては、6−アミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸、パラアミノメチル安息香酸などのアミノ酸、ε−カプロラクタム、ω−ラウロラクタムなどのラクタムが挙げられる。
次に、本発明で用いられるペンタメチレンジアミンの好適な製造方法を説明する。本発明で用いられるペンタメチレンジアミンは、例えばリジン溶液に、同溶液のpHが酵素的脱炭酸反応に適したpHに維持されるように酸を加えながら、リジンの酵素的脱炭酸反応を行うことにより、製造することができる。ここで用いる酸としては、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸や、酢酸等の有機酸が挙げられる。得られた反応生成液から、通常の分離精製方法を用いて遊離ペンタメチレンジアミンを採取することができる。更には、上記酸としてジカルボン酸を使用すると、直接ポリアミドの製造原料となるペンタメチレンジアミン・ジカルボン酸塩を採取することも可能である。なおアジピン酸を使用し、リジンの酵素的脱炭酸反応によりペンタメチレンジアミン・アジピン酸塩を製造する方法は、特開2003−292612号公報、特開2005−6650号公報等に記載されている。
本発明のポリアミド樹脂の重合方法としては、公知の方法が使用でき、具体的には「ポリアミド樹脂ハンドブック」(福本修編、日刊工業社出版、1988年1月30日、初版発行)等に開示されている。ポリアミド56及び共重合体の製造方法としては、ペンタメチレンジアミンとアジピン酸の塩及びヘキサメチレンジアミンとアジピン酸との塩を水の共存下、これらを混合し、加熱して脱水反応を進行させる方法が好ましい。この場合、ペンタメチレンジアミンとアジピン酸の塩及びヘキサメチレンジアミンとアジピン酸との塩の混合比を変化させることによって、ポリアミド樹脂中の共重合組成比を変化させることができる。又脂肪族ジアミンとジカルボン酸のモル比は通常0.95〜1.05:1の範囲となる様にすることが好ましい。
なお、本発明において、上記加熱重縮合とはポリアミド樹脂の製造における重合反応物の最高到達温度を200℃以上に上昇させる製造プロセスである。最高到達反応温度の上限としては、重合反応時の熱安定性を考慮して、通常300℃以下である。重合方式には特に制限は無く回分式、連続方式が採用できる。
上記の方法で製造されたポリアミド樹脂は加熱重縮合後に更に固相重合することができる。これにより。ポリアミド樹脂の分子量を高くすることができる。例えば、100℃以上融点以下の温度で真空中、あるいは不活性ガス中で加熱することにより行うことができる。
本発明のフィラメント用のポリアミド樹脂の重合度にはとくに制限がなく、0.01g/mlとした98%硫酸溶液の25℃における相対粘度が1.5〜8.0であることが好ましく、1.8〜5.0であることがさらに好ましい。更に好ましくは2.5〜4.5である。相対粘度が1.5未満では、実用的強度が不十分なため、8.0以上では、流動性が低下し、成形加工性が損なわれるので好ましくない。
本発明のBCF(Bulked Continuous Filament)は、先に述べたように、嵩高連続長繊維であって、カーペット類に使用され、伸縮加工又は嵩高加工を施し、風合等の改良を行う為に公用にて実施されているものを示す。すなわち3葉断面、田型中空断面等の異形断面を有する嵩高連続加工糸であって、ポリアミド樹脂組成物を原料とし、BCF製造設備を用いて、調製することができる。当該BCF製造設備は、通常、紡糸、延伸及び捲縮の3工程を連続的に行うことができる設備である。例えば、例えばBCFモノフィラメントを64〜68本紡糸後、直ちに熱ロールにて3〜4.5倍程度に延伸後、直ちに加圧蒸気による流体押し込み加工等にて捲縮を施し、リラックス冷却後、製品ボビンに巻き取り、64〜68FのBCFプライ糸を得る。本発明では、このようなBCF(「BCFプライ糸」ということがある)、更にこのBCFプライ糸を2〜4本撚り合わせたもの(これを「BCFパイル糸」ということがある)も含む。
本発明に於けるBCFモノフィラメントの断面は特に限定するものではなく、紡糸ノズルの断面形状等を工夫することにより、種々の断面形状を有するモノフィラメントに紡糸してもよい。Y字形状(Y断面)、三葉断面等の断面形状を有するものの他、これらの形状のものに中空部を持たせたものや、田形中空断面等の異形断面を有するものに紡糸し、嵩高連続糸とするのが好ましい。
本発明のBCFの繊維の繊度及びフィラメント数は特に限定するものではないがカーペット用途を考慮すると、モノフィラメントで繊度は4〜90dtex(断面が円形とすると、モノフィラメントの直径が、0.02〜0.1mmに相当)の範囲、BCFプライ糸トータルで1111〜3333dtex(1000〜3000デニール)の範囲であることが好ましい。BCFプライ糸としては複数本集束させたり、撚り合わせたりするが、その本数は10〜100本程度、BCF製造用の一般的な機械では通常64〜68本のモノフィラメントを集束させたものが通常使用される。
本発明のBCFは、カーペット用原糸として有用であり、撚糸、セット、タフト、バッキング等、公知の諸加工工程を経て、マット状に加工しカーペット類を得ることができる。例えば、慣用の紡糸・延伸・捲縮加工直結型のBCF製造装置にて成形された、トータル1408dtexで64F(モノフィラメント繊維度は22dtex程度)のBCFプライ糸を、2〜4本撚り加工し、その後120〜130℃で1分程度湿熱セットを施して、BCFパイル糸を得る。該パイル糸は、タフテッド、フック等の従来の手法等により基布に植毛される。その形状は、レベルカット,カットアンドループ,ハイカットローカット等の公用の方法が適用でき特に制限は無い。
バッキング層としては、特に制限はなく公知の合成ゴム、天然ゴムや、軟質塩化ビニル樹脂、ポリウレタン、塩素化ポリエチレン等の合成樹脂等を用いることができるが、特にニトリル−ブタジエンラバー等が、耐久性の点から好適である。これらのバッキング層には、必要に応じて、加硫剤、加硫促進剤、可塑剤、着色剤、老化防止剤、充填剤、分散剤等の公知の添加剤が配合される。
基布はバッキング層でバッキングされているが、バッキングする方法としては、公知の方法が採用できる。例えば、バッキング層がゴム類の場合、シート化したバッキング層と基布とを重ね合わせ、加熱、加硫させる。この際、バッキング層と基布との接着性を高め、パイルの抜けを防止するために、基布のバッキング層との接着面に予め、望ましくはバッキング層と同種の、例えばゴムラテックスを塗布した後、バッキング層と基布とを接着しても良い。
本発明のBCF及びカーペット類は、自動車用フロワーカーペット、フロワーマット(オプションマット)等の自動車内装材として好適に使用することができる。加工手法には特に制限は無く、公知の手法を採用することができる。
一方、本発明の原料となるポリアミド樹脂には、結晶核剤(タルク、シリカ、カオリン、クレー等)が添加されたものが好ましい。糸の柔軟性からはカオリンやタルクが好適に用いることができる。添加方法並びに添加時期には制限はない。又着色する場合は予めナイロン樹脂と分散着色剤を混合して溶融紡糸することが好ましい。
本発明のポリアミド樹脂には本発明の効果を損なわない範囲で他の成分、例えば、酸化防止剤や耐熱安定剤(ヒンダードフェノール系、ヒドロキノン系、ホスファイト系およびこれらの置換体、ハロゲン化銅、ヨウ素化合物等)、耐候剤(レゾルシノール系、サリシレート系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、ヒンダードアミン系等)、離型剤及び滑剤(脂肪族アルコール、脂肪族アミド、脂肪族ビスアミド、ビス尿素及びポリエチレンワックス等)、顔料(硫化カドミウム、フタロシアニン、カーボンブラック等)、染料(ニグロシン、アニリンブラック等)、結晶核剤(タルク、シリカ、カオリン、クレー等)、可塑剤(p−オキシ安息香酸オクチル、N−ブチルベンゼンスルホンアミド等)、帯電防止剤(アルキルサルフェート型アニオン系帯電防止剤、4級アンモニウム塩型カチオン系帯電防止剤、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレートのような非イオン系帯電防止剤、ベタイン系両性帯電防止剤等)、難燃剤(メラミンシアヌレート、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等の水酸化物、ポリリン酸アンモニウム、臭素化ポリスチレン、臭素化ポリフェニレンオキシド、臭素化ポリカーボネート、臭素化エポキシ樹脂あるいはこれらの臭素系難燃剤と三酸化アンチモンとの組み合わせ等)、充填剤(グラ ファイト、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化アンチモン、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化鉄、硫化亜鉛、亜鉛、鉛、ニッケル、アルミニウム、銅、鉄、ステンレス、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、ベントナイト、モンモリロナイト、合成雲母等の粒子状、繊維状、針状、板状充填材)、他の重合体(他のポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィド、液晶ポリマー、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ABS樹脂、SAN樹脂、ポリスチレン等)を任意の時点で添加することができる。
以下に実施例を示し、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例の記載に限定されるものではない。なお、実施例における物性評価は下記の方法に従った。
(1)相対粘度(ηr):ポリアミド樹脂の98%硫酸溶液(濃度:0.01g/ml)を調製し、25℃でオストワルド式粘度計を用いて測定を行った。
(2)フィラメント物性評価:引張り直線強度及び結節強度及び柔軟性を示す弾性率はJIS L−1013の基準で測定した。
(3)融点測定:エスアイアイ・ナノテクノロジー社製の融点測定装置(DSC6220)を使用した。ポリアミド樹脂約5mgを試料パンに入れ、窒素雰囲気下で290℃に昇温して3分間保持して完全に試料を溶解させた後に、20℃/minの降温速度で30℃まで降温し、引き続き30℃で3分間保持した後に、20℃/minの昇温速度で290℃まで昇温した時に観測される吸熱ピークを測定し、吸熱ピーク温度を融点(Tm[℃])とした。
(4)滞留熱安定性:容量18ccの試験管にポリアミド樹脂7gを入れ、窒素雰囲気で密閉下、融点+30℃の温度のオイルバスに試験管を浸漬した。9時間後に試料を回収して相対粘度を測定し滞留試験前後の相対粘度から粘度保持率を算出した。
<実施例1>
(1)ポリアミド樹脂の製造
ペンタメチレンジアミン・アジピン酸塩25kg、水25kgを窒素雰囲気下で加熱し溶解した。この原料水溶液を定量性ポンプにて予め窒素置換したオートクレーブに移送しジャケット温度を280℃に設定し加熱を始め、反応を開始した。オートクレーブの圧力を1.47MPaに調整し内容物を270℃に迄昇温し、次にオートクレーブの圧力を除々に放圧し更に、減圧圧力にした後に所定の攪拌動力で重縮合反応を停止した。反応終了後に窒素にて復圧し内容物をストランド状に冷却水槽へ導入後、回転式カッターでペレット化した。得られたペレットは120℃、1Torrで水分量が0.1%以下となる迄乾燥を実施して最終のポリアミド樹脂を取得した。得られたポリアミド樹脂に対し、各種特性評価を実施した。
(2)BCFの製造
上記(1)で得られた最終のポリアミド樹脂を紡糸・延伸・捲縮直結型のBCF製造装置(FILTECO社製)にて、1408dtexで64F、モノフィラメント繊維度22dtex、トライローバル(三葉断面)のBCFプライ糸を成形した。なお、第1ロール速度は500m/min、最終ロール速度は1900m/min、延伸倍率は3.8倍であった。得られたBCFモノフィラントの引張強度を測定し、結果を表1に示した。
(3)カーペットの製造
上記(2)で得られたBCFプライ糸を2本撚りし、120〜130℃で1分間湿熱セットを施してBCFパイル糸とした。このパイル糸を、目付け重量120g/m2のポリエステル製不織布に、1/8Gのタフテイングマシンにより、ステッチ35個/10cm、パイル高さ6.5mm、パイル部の目付500g/m2とし、加硫剤を含有する厚さ1mmのゴムシートに張り合わせ、150℃で15分間、0.49MPaの圧力プレスすることにより接着、加工しカーペットを得た。
<実施例2〜6>
実施例1において、原料水溶液の仕込み重量比を表1に示す通り、変更した以外は、実施例1と同様の操作にてポリアミド樹脂を得た。得られたポリアミド樹脂に対し、各種特性評価を実施した。以下、実施例1と同様にしてBCF及びカーペットを製造した。結果を表1に示した。
<比較例1>
(1)カプロラクタム(三菱化学社製)25kgと脱塩水1.3kgを容器に入れ、窒素置換した後に100℃にて溶解し、予め加熱された200Lのオートクレーブに移送した。当該液を270℃に昇温した後に、オートクレーブの圧力を除々に放圧し次いで、減圧圧力にした後に所定の攪拌動力で重縮合反応を停止した。反応終了後に窒素にて復圧し内容物をストランド状にて冷却水槽へ導入後、回転式カッターでペレット化した。得られたペレットは熱水中で未反応物を繰返し5回、抽出した後に120℃、1Torrで水分量が0.1%以下となる迄乾燥を実施してポリアミド樹脂を取得した。
(2)BCFの製造とカーペット類の製造
上記(1)で得られたポリアミド樹脂を用いた以外は、実施例1の(2)(3)と同様にしてBCFとカーペット類を製造した。結果を表1に示した。
Figure 0004661480

Claims (6)

  1. ジカルボン酸単位と、ペンタメチレンジアミン単位及びヘキサメチレンジアミン単位を含有するジアミン単位とを構成成分とするポリアミド樹脂を含有する嵩高連続長繊維(BCF)であって、ジカルボン酸単位の90重量%以上がアジピン酸単位であり、ペンタメチレンジアミン単位とヘキサメチレンジアミン単位との重量比が95:5〜60:40であることを特徴とする嵩高連続長繊維。
  2. ジアミン単位中のペンタメチレンジアミンとヘキサメチレンジアミンとの含有量の合計が、90重量%以上である請求項1に記載の嵩高連続長繊維(BCF)。
  3. ペンタメチレンジアミンが、リジン脱炭酸酵素、リジン脱炭酸酵素活性の向上した組替え微生物又はリジン脱炭酸酵素を産生する細胞もしくは該細胞の処理物を用いて、リジンから産出されたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の嵩高連続長繊維(BCF)。
  4. ポリアミド樹脂中のペンタメチレンジアミン単位の含有量が8重量%以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載の嵩高連続長繊維(BCF)。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の嵩高連続長繊維(BCF)を用いて得られるカーペット類。
  6. ペンタメチレンジアミンとヘキサメチレンジアミンとを含有するジアミンと、アジピン酸を含有するジカルボン酸とを加熱重縮合してポリアミド樹脂を得る工程と、当該ポリアミド樹脂から嵩高連続長繊維(BCF)を製造する工程とから成ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の嵩高連続長繊維(BCF)の製造方法。
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