JP4659103B2 - 孔内の拡張部の形成方法及び孔内の拡張部の形成装置 - Google Patents

孔内の拡張部の形成方法及び孔内の拡張部の形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、孔内の拡張部の形成方法及び孔内の拡張部の形成装置に関するものである。
更に詳しくは、接合木材の木口に所要の深さに形成されている接合用孔の内壁に形成する樹脂充填のための孔拡張部を、ほぼ球形状の空間として形成することができるものに関する。
梁や柱等の木質構造を意図的に露出させ、これをデザインとして活かした建築物においては、接合木材同士を接合体が接合部に現れないようにして強固に接合することができる接合構造が採用されている。この構造は、例えば接合する各木材の木口に設けられた孔の内壁に孔拡張部を形成し、各木口を突き合わせて各孔に渡るように接合部材を収めて各孔に接着剤を充填して固化させ、固化した接着剤と一体となった接合部材が抜けないようにして接合するものである。
この接合構造においては、前記のように孔の内壁に孔拡張部を形成する作業が必要となる。本発明者は、このための装置を特許文献1においてすでに提案している。
特許文献1の装置は、孔に隙間なく挿入できる挿入体と、挿入体に収められ回転力を付与することができる回転軸と、回転軸に挿入体の外周面より外側へ張り出し可能及び内側へ収容可能に設けられた切削具とを備えており、孔に挿入体を挿入した状態で回転軸に回転力を付与し、切削具を遠心力で挿入体の外周面より外側へ張り出させ、孔より径大の孔拡張部を形成することができるものである。
特開2007−55260
特許文献1記載の装置は、接合木材の接合用孔に孔拡張部を容易かつ迅速に形成することができる点においては十分に有用な技術である。しかしながら、次のような点で改良の余地があることもわかってきた。
すなわち、切削装置の切削具で形成される孔拡張部の形状は、特許文献1の図4に示されているように角部(かどぶ)が多く形成される形状である。このため、孔拡張部に充填され固化して形成される樹脂拡張部にも同様に角部が形成されるため、建造された木質構造体に強い力が作用したときに、これらの角部が孔拡張部または樹脂拡張部の破壊が起こる場合の割れ等の始点となりやすいという課題があった。
また、切削具の切削部(刃等)の方向が木繊維とほぼ平行であるため、孔拡張部の切削によって生じる切屑の木繊維が細かく切断されず、比較的長いために、排出途中で引っ掛かる等、切削後の切屑の排出処理を円滑に行うことができないという課題もあった。
(本発明の目的)
本発明は、接合木材の木口に所要の深さに形成されている接合用孔の内壁に形成する樹脂充填のための孔拡張部をほぼ球形状の空間として形成することができ、孔拡張部に充填され固化して形成される樹脂拡張部も球形状にすることによって角部をなくし、従来のように角部が孔拡張部または樹脂拡張部の破壊が起こる場合の割れ等の始点となることがないようにして、木質構造体に強い力が作用したときにも破壊されにくいようにした、孔内の拡張部の形成方法及び孔内の拡張部の形成装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、前記目的に加え、切削によって生じる切屑の木繊維が従来と異なり短くなるようにして、切削後の切屑の排出処理を円滑に行うことができるようにすることを目的とする。
本発明は、挿入管と該挿入管の内部を通り軸支されている回転体を備える木工用孔拡張部切削装置を使用して孔内の拡張部を形成する方法であって、
前記回転体の先端側には、前記挿入管の先端部とは離れた位置に、回転体の軸線方向と直交する中心軸を介し回動できるように取り付けられている切削刃が設けられており、
回転体の先端部は、通気軸受具で軸支されるものであり、
接合木材の木口に所要の深さに形成されており樹脂注入孔で外周面に通じている接合用孔に、前記挿入管を挿入し、
前記回転体を回転させ、切削刃回動手段で切削刃を回動させながら起こすことにより、接合用孔の内壁に樹脂充填のための球形状の空間部である孔拡張部を形成すると共に、前記樹脂注入孔から通気軸受具を通り空気を吸引し、切屑を空気と共に前記挿入管に通し排出方向へ送る、
孔内の拡張部の形成方法である。
本発明は、通気軸受具に所定の長さの延長管を接ぎ足し、先端の延長管を接合用孔の穴奥に当て、切削刃の位置を接合用孔の穴出口側へずらして、他の孔拡張部と所要間隔をおいて孔拡張部を形成する、
前記孔内の拡張部の形成方法である。
本発明は、接合木材の木口に所要の深さに形成されており樹脂注入孔で接合木材の外周面に通じている接合用孔に球形状の空間部である孔拡張部を形成する装置であって、
接合用孔に挿入する挿入管と、
該挿入管内部を通り回転できるように軸支されており、駆動側に接続できる回転体と、
該回転体の先端部側に配置されており、軸線方向と直交する中心軸を中心として前記挿入管の先端より先側の外部で回動できるように取り付けられている切削刃と、
前記回転体先端に取り付けられ、回転体を回転自在に軸支する通気軸受具と、
前記接合用孔内で生じた切屑を前記樹脂注入孔から通気軸受具を通り空気を吸引し、空気と共に挿入管に通し排出方向へ送る切屑排出手段と、
前記切削刃に力を作用させて、切削刃を少なくとも接合用孔の内部に収まる角度から前記回転体の軸線方向と直角になるまでの範囲で回動させる切削刃回動手段と、
を備えている、
孔内の拡張部の形成装置である。
本発明は、通気軸受具に接ぎ足すことができる所定の長さの延長管を備えている、
前記孔内の拡張部の形成装置である。
本発明は、切削刃に作用する力を解除することで切削刃を回動させて元の角度に戻す付勢手段を備えている、
前記孔内の拡張部の形成装置である。
本発明は、接合用孔内で生じた切屑を挿入管内で粉砕する切屑粉砕手段を備えている、
前記孔内の拡張部の形成装置である。
(作用)
本発明に係る孔内の拡張部の形成装置の作用を説明する。なお、ここでは、説明で使用する各構成要件に、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与するが、この符号は、特許請求の範囲の各請求項に記載した符号と同様に、あくまで内容の理解を容易にするためであって、各構成要件の意味を上記各部に限定するものではない。
木工用錐によって、接合される各接合木材(5)の木口(50)の中心軸方向に所要の深さの接合用孔(51)を開け、接合木材(5)の外周面から接合用孔(51)に通じる樹脂注入孔(54)を開ける。
駆動側の電動機(4)に回転体(2)を取り付け、接合用孔(51)に挿入管(1)を挿入し、回転体(2)先端の通気軸受具(26)を穴奥に当てる。切削刃(25)は斜めになって接合用孔(51)内に収まっている。
切屑排出手段(10)を作用させるバキューム装置等を作動させ、樹脂注入孔(54)から入る空気を挿入管(1)を通し排出方向へ送るようにする。
電動機(4)を作動させ、回転体(2)を回転させる。回転体(2)を回転させながら、切削刃回動手段(23)によって切削刃(25)に力を作用させて、切削刃(25)を少なくとも接合用孔(51)の内部に収まる角度から回転体(2)の軸線方向と直角になるまでの範囲で回動させる。
切削刃(25)は、回動する過程で接合用孔(51)を拡張しながら木繊維を細かく切断していく。これによって、孔拡張部(52,53)の切削によって生じる切屑は、木繊維が短い細かな切屑となり、空気と共に挿入管(1)を通り排出方向へ送られる。そして、切削刃(25)が前記のように回動及び回転することによって、接合用孔(51)の所要箇所にほぼ球形状の空間部である孔拡張部(52,53)が形成される。
(a)本発明によれば、接合木材の木口に所要の深さに形成されている接合用孔の内壁に形成する樹脂充填のための孔拡張部をほぼ球形状の空間として形成することができ、孔拡張部に充填され固化して形成される樹脂拡張部も球形状にすることによって角部をなくし、従来のように角部が孔拡張部または樹脂拡張部の破壊が起こる場合の割れ等の始点となることがないようにして、木質構造体に強い力が作用したときにも破壊されにくいようにした、孔内の拡張部の形成方法及び孔内の拡張部の形成装置を提供することができる。
(b)本発明によれば、切削によって生じる切屑の木繊維が従来と異なり短くなるので、切削後の切屑の排出処理を円滑に行うことができる。
本発明に係る木工用孔拡張部切削装置の第1実施例を示し、(a)は切削刃を収めている状態で、中間部には滑り軸受方向を見る断面図を表している正面視説明図、(b)は(a)の右側面説明図。 図1の木工用孔拡張部切削装置の底面視部分説明図。 (a)は図1の木工用孔拡張部切削装置において切削刃を広げている状態の正面視説明図、(b)は通気軸受部分の側面視説明図、(c)は切削刃部分の側面視説明図。 図3の木工用孔拡張部切削装置の底面視部分説明図。 切削刃を回動させる機構部の構造を示し、(a)は切削刃を収めている状態、(b)は切削刃を広げている状態の拡大断面説明図。 木工用孔拡張部切削装置を使用した接合木材の接合方法を示し、木口に接合用孔を開けた状態の説明図。 接合用孔に木工用孔拡張部切削装置を挿入した状態の説明図。 木工用孔拡張部切削装置によって接合用孔に孔拡張部を形成している状態の説明図。 木工用孔拡張部切削装置を切削刃が二つめの孔拡張部の形成位置に位置するようセットした状態の説明図。 木工用孔拡張部切削装置によって接合用孔に二つめの孔拡張部を形成している状態の説明図。 接合木材の接合用孔の二箇所に孔拡張部を形成した状態の説明図。 二つの接合木材の木口を付き合わせて各接合用孔にネジロッドを収容した状態の説明図。 各接合用孔に接着樹脂を注入した状態の説明図。 本発明に係る木工用孔拡張部切削装置の第2実施例を示し、(a)は切削刃を収めている状態、(b)は切削刃を広げている状態の正面視説明図。 本発明に係る木工用孔拡張部切削装置の第3実施例の使用状態を示し、(a)は切削刃を収めている状態、(b)は切削刃を回動させて孔拡張部を形成した状態の断面説明図。
本発明を図面に示した実施の形態に基づき詳細に説明する。
図1ないし図5を参照する。
孔内の拡張部の形成装置である木工用孔拡張部切削装置A1は、木質構造体に使用される接合木材5の木口50に所要の深さに形成されている接合用孔51の内壁にほぼ球形状の空間部である孔拡張部52を形成する装置である(後述、図11参照)。
木工用孔拡張部切削装置A1は、挿入管1及び挿入管1の内部を通り軸支されている主軸要素である回転体2を備えている。
挿入管1は、金属製の円管で所要の長さに形成されている。挿入管1の外径は、後で説明する接合用孔51にほぼ隙間なく挿入することができるように形成されている。
挿入管1は、基端部(図1において右端部)寄りに吸気管10を有している。吸気管10は挿入管1とともに切屑排出手段を構成し、図示していないバキューム装置に接続されている。
挿入管1は、内部の基端部にオイルレスベアリング11を有し、先端寄りに滑り軸受12を有している。オイルレスベアリング11と滑り軸受12には、それらを貫通して、前記回転体2が回転自在に軸支されている。なお、使用時においては、回転体2の先端部(図1において左端部)は、後で説明する通気軸受具26で軸支される。
なお、オイルレスベアリング11は、回転体2を軸支することにより挿入管1の基端部を気密に封じる構造である。また、滑り軸受12は、回転体2を軸支する軸受孔120を有する環体121を放射状に設けた三本のリブ122で挿入管1内壁に固定した構造である。これにより、各リブ122間には通気口123が形成されている。
回転体2は、丸棒形状の回転軸20を有している。回転軸20は、滑り軸受12の軸受孔120とオイルレスベアリング11を貫通して軸支されている。回転軸20においてオイルレスベアリング11を貫通した基部側にはストッパー22が設けられており、それよりさらに基部側には、電動機4のチャック40に取り付けるための六角棒状の取付部21が設けられている。
回転軸20において滑り軸受12を貫通した先端部には、切削刃回動手段を構成する切削刃作用具23が固着されている。切削刃作用具23の先部側は、軸線方向に設けられた所要深さのガイド孔230を有し、ほぼ円筒形状(シリンダー形状)に形成されている。
切削刃作用具23の基端部には、回転軸20先端のネジ部(雄ネジ)200をネジ込むネジ孔(雌ネジ)231が設けられている。また、切削刃作用具23の基端部の外周部には、直径線上の二箇所に切屑粉砕手段を構成する粉砕刃232が外方向へ張り出すように固着して設けられている。粉砕刃232の先端外径は、挿入管1の内径よりやや径小に形成されている。
図5において、切削刃作用具23の上部側の先部には、切削刃25が起き上がったときに切削刃25を逃がす刃溝部233が軸線方向と平行に先端部から切り込んで設けられている。刃溝部233の奥端部は、切削刃25の回動を止める停止部233aとなっている。また、切削刃作用具23の下部側の先部寄りには、切削刃25が貫通し切削刃25の回動を妨げない大きさの刃口部234が軸線方向と平行に設けられている。刃口部234の一端(図5で右端)は、軸線方向において停止部233aとほぼ同じ位置に設けられ、切削刃25を起こすときに峰部252を押して図5で右回りに回動させる押部234aとなっている。刃口部234の他端は、切削刃25を倒すときに基部253を押して図5で左回りに回動させる押部234bとなっている。
切削刃作用具23のガイド孔230には、ほぼ丸棒形状の切削刃取付軸24がガイド孔230の奥行き方向にスライド自在に挿入されている。ガイド孔230の内部には、切削刃取付軸24に対して抜け出し方向(図5で左方向)に力を付与する付勢手段である戻しバネ(圧縮バネ)235が収容されている。また、符号236(図3、図4参照)は、次に説明する切削刃25を切削刃取付軸24に中心軸241により取り付ける作業を行うときに使用する作業穴である。
切削刃取付軸24には、図5において上下の直径線方向に貫通した取付溝孔240が、切削刃取付軸24の長さ方向の両端部を一部残して所要長さに設けられている。取付溝孔240内部には、その中央部に設けられ、切削刃取付軸24の軸線方向と直交する中心軸241により、切削要素である切削刃25が取り付けられている(図3(c)もあわせて参照)。切削刃25は、長さ方向の中間部が中心軸241で軸支されており、中心軸241を中心とした両側かつ図5において右回りに回動するときの回動方向側に刃部250、251が設けられている。
切削刃25は、図5で上側の刃部250側においては、図5(a)に示すように起き上がったとき前記刃溝部233内を移動できるように、また、下側の刃部251側においては前記刃口部234を貫通し内部で移動できるようにセットされている。
そして、図5(a)に示すように、前記戻しバネ235が伸びているときには切削刃25が斜めに倒れて挿入管1の直径内に、または接合木材5に形成した接合用孔51内部に収まるようになっている。
また、図5(b)に示すように、回転軸20を押し込んで切削刃作用具23を切削刃取付軸24に対して図5で左方向へ移動させると、切削刃25の下側の刃部251側の峰部252が刃口部234の押部234aで押されて図5で右回りに回動し、上側の刃部250側の基部254が刃溝部233の停止部233aに当たって止まるまで回動する。このとき、切削刃25の長さ方向は回転体2の軸線方向とほぼ直角になっており、回転体2の回転により孔拡張部を最大径で切削することができる。
前記切削刃取付軸24の先端には、通気軸受具26が中心部のオイルレスベアリング260によって回転自在に取り付けられている。通気軸受具26は、リング板形状の座部材261を有しており、座部材261には通気孔262が多数設けられている(図1(b)参照)。なお、オイルレスベアリング260には、後で説明する円管形状の延長管27を嵌め入れて接続することができる。
(作用)
図6ないし図13を参照し、木工用孔拡張部切削装置A1を使用して接合木材5の接合用孔51の二箇所に球形状の孔拡張部52、53を形成する方法及び接合木材同士5を接合する接合構造について説明する。
(1)図6に示すように、木工用錐(図示省略)によって、接合木材5の木口50の中心軸方向に所要の深さの接合用孔51を開ける。接合用孔51の内径は挿入管1より若干径大で、挿入管1が無理なくかつ大きなガタもなく挿入できる大きさである。そして、接合木材5の外周面から接合用孔51に通じる樹脂注入孔54を開ける。
(2)図7に示すように、電動機4のチャック40に木工用孔拡張部切削装置A1の取付部21を取り付け、接合用孔51に木工用孔拡張部切削装置A1の挿入管1を挿入し、回転体2先端の通気軸受具26を穴奥に当てる。このとき、切削刃25は斜めに倒れて接合用孔51に収まっている。また、挿入管1の吸気管10はバキューム装置に接続されており、接合用孔51内の空気をバキューム装置により吸引する。なお、吸引される空気は樹脂注入孔54から通気軸受具26の座部材261の通気孔262を通り導入される。
(3)次に、図8に示すように電動機4を作動させ、木工用孔拡張部切削装置A1の回転体2を回転させる。回転体2を回転させながら、電動機4を押して回転軸20を徐々に押し込む。この際、作動音を確認しながら回転軸20の押し込みを加減するようにする。回転軸20を押し込むことにより、切削刃作用具23も同時に戻しバネ235の付勢力に抗して押し込まれ、切削刃25が図において右回り方向に押されて回動し、切削刃25の長さ方向は最終的には回転体2の軸線方向と直角になる(図5(a)、(b)をあわせて参照)。
これによって、接合用孔51の奥側にほぼ球形状の空間部である孔拡張部52が形成される。すなわち、図において孔拡張部52の左側の約半分は刃溝部233を貫通している側の刃部250で切削され、右側の約半分は刃口部234を貫通している側の刃部251で切削される。孔拡張部52が形成されると、切削刃25に対する抵抗がなくなり、作動音が変化するので、形成されたことの確認も容易である。
そして、回転軸20の押し込みを緩めると、戻しバネ235の付勢力によって切削刃作用具23も戻り、これによって切削刃25も前記斜めに倒れた状態に戻る。なお、孔拡張部52をよりきれいに形成するために、回転軸20の押し込みと戻しを何度か繰り返して行うようにしてもよい。
また、切削刃25は、各刃部250、251が木繊維の方向(回転体2の軸線方向とほぼ平行)と交叉する方向に回動しながら、さらに回転して切削するので、孔拡張部52の切削によって生じる切削屑は、木繊維が比較的短い細かな切屑となっている。
さらに、この切屑は、挿入管1内を通り吸気管10方向へ吸引されており、その途中で、回転している粉砕刃232により粉砕されるので、切屑はより細かくなる。したがって、切屑が引っ掛かって挿入管1内部等に滞留するようなこともなく、外部への排出が円滑に行われる。
その後、電動機4を停止させ、回転軸20の押し込みを緩めると、前記したように戻しバネ235の作用で切削刃作用具23が押し戻され、切削刃25が元のように斜めに倒れる。これにより、木工用孔拡張部切削装置A1は接合用孔51からの引き抜き、または抜き方向への移動ができるようになる。
(4)次に、図9に示すように、通気軸受具26に所定の長さの延長管27を接ぎ足し、先端の延長管27を穴奥に当てる。これにより、切削刃25の位置が前記位置より、接合用孔51の穴出口側へややずれる。
(5)次いで、図10に示すように、前記と同様に電動機4を作動させ、接合用孔51の前記孔拡張部52に所要間隔をおいて隣接して球形状の孔拡張部53を形成する。その後、電動機4を停止させ、回転軸20の押し込みを緩めると、切削刃25が元のように斜めに倒れるので、この状態で木工用孔拡張部切削装置A1を接合用孔51から引き抜く。
これにより、図11に示すように接合用孔51に孔拡張部52、53が形成された接合木材5が形成される。
(6)さらに、図12に示すように、前記と同様にして得られた接合木材5同士を、木口50が相対向するように配置し、金属製のネジロッド55を両接合木材の接合用孔51に挿入する。ネジロッド55の長さは、各接合用孔51をつないだときの長さとほぼ同じであり、各接合木材5の木口50同士を突き合わせたときに、ネジロッド55が両接合用孔51にちょうど収容されるように設定されている。
また、ネジロッド55の外径は接合用孔51の内径よりやや径小に形成されており、接合用孔51とネジロッド55の間に、接着用樹脂56が通る隙間が形成されるようにしている。
(7)そして、図13に示すように、各接合木材5の木口50同士を突き合わせた状態で、一方の樹脂注入孔54から接着用樹脂56を注入して、接合用孔51とネジロッド55の間の隙間(孔拡張部52を含む)に充填する。接着用樹脂56が他方の樹脂注入孔54から噴き出したら注入を停止し、接着用樹脂56が固化するのを待つ。接着用樹脂56は固化することによって優れた強度を有し、ネジロッド55と一体となって接合木材5同士を強固に接合することができる。
図14を参照する。
木工用孔拡張部切削装置A2は、回転体2aの軸線方向の二箇所に切削刃25が設けられている。各切削刃25を含む機構部の構造については、図面において前記木工用孔拡張部切削装置A1と同等箇所に同一または同一符号に英文字を付与した符号を付与し、詳細な説明については省略する。
なお、切削刃作用具23aと切削刃取付軸24aは、前記木工用孔拡張部切削装置A1の切削刃作用具23と切削刃取付軸24と比較して長尺に形成されている。先部側の切削刃25(図14で左側)を含む機構部の構造は、前記木工用孔拡張部切削装置A1の機構部の構造と基本的に同じである。
また、基部側の切削刃25(図14で右側)を含む機構部においては、刃溝部237は木工用孔拡張部切削装置A1の刃溝部233より長く形成されており(先部側は開放されない)、刃口部238は木工用孔拡張部切削装置A1の刃口部234と同じ長さである。
木工用孔拡張部切削装置A2によれば、前記木工用孔拡張部切削装置A1とほぼ同様の操作によって同時に二箇所の孔拡張部を形成することができるので、木工用孔拡張部切削装置A1と比較して作業効率がより優れている。
図15を参照する。
木工用孔拡張部切削装置A3は、前記木工用孔拡張部切削装置A1と基本的な構造は同じであるので、図面において、木工用孔拡張部切削装置A1と同一または同等箇所には同一または同一符号に英文字を付与した符号を付して示し、構造については主に異なる部分を説明するに止め、重複する部分についての説明は省略する。
木工用孔拡張部切削装置A3は、挿入管1bの先部側の外径が先端方向へ向けやや窄まるように形成されており、図面に示すように接合用孔51に挿入するときに接合用孔51内壁に密着させることにより、装置を安定させて、より安全に作業を行うことができるようにしている。
また、挿入管1bの先端寄りには滑り軸受12が設けられておらず、回転体2bは、挿入管1bの基端部のオイルレスベアリング11及び通気軸受具26のオイルレスベアリング260で軸支される構造である。なお、挿入管1bに前記挿入管1と同様に滑り軸受12を設けることもできる。
切削刃作用具23bの基端部には粉砕刃232が設けられていないが、基端側が径小になるように形成することにより、接合用孔51内壁との隙間を大きくして、孔拡張部52の切削により生じた切削屑の排出を容易にしている。
切削刃25bは、前記切削刃25が中心軸241を中心とした両側に刃部250、251が設けられているのに対して、中心軸241bを回動中心とした片側にのみ刃部250bが設けられている。刃部250bは、図15(b)において右回り(矢印方向)に回動するときの回動方向側に設けられている。
また、切削刃25bにおいて、中心軸241を挟んで刃部250bと反対側は、刃溝部233bに入るようにしてあり、この部分が刃溝部233b内面に当たることで、切削回転時において切削刃25bにかかる負荷をより確実に受け止めて、切削刃25bや中心軸241の破損を防止できるようにしている。
さらに、切削刃作用具23bは戻しバネ235を備えておらず、切削刃25bは、切削刃25と相違して、切削終了後の図5(b)の状態から(a)の状態へ自動的に戻る構造とはなっていない。
木工用孔拡張部切削装置A3は、木工用孔拡張部切削装置A1とほぼ同様に操作して回転軸20を押し込むことにより、切削刃作用具23bの押部234aが切削刃25bの峰部252を押し、切削刃作用具23bが図15(a)の状態から(b)の状態へほぼ半回転するよう回動する。これにより、木工用孔拡張部切削装置A1と同様に接合用孔51の内壁にほぼ球形状の空間部である孔拡張部52を形成することができる。
また、切削刃25bを図15(b)の状態まで回動させて倒した状態にすることで、木工用孔拡張部切削装置A3の抜き取りが可能になる。
さらに、切削刃25bには、中心軸241bを回動中心とした片側にのみ刃部250bが設けられているので、木工用孔拡張部切削装置A1と比較して、孔拡張部52を切削するときの切削抵抗を小さくすることができ、装置にかかる負荷を軽減できる。
なお、切削刃25bは、前記したように自動的には戻らないので、まず木工用孔拡張部切削装置A3を接合用孔51から抜き取り、切削刃取付軸24bを切削刃作用具23bから抜き出す方向へ手動で移動させることにより、基部が切削刃作用具23bの刃口部234端部の押部234bによって押されて左回り方向(図5に対応させて見た場合)に回動する。これにより、切削刃25bを図15(b)の状態から(a)の状態へ戻すことができる。
本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
A1 木工用孔拡張部切削装置
1 挿入管
10 吸気管
11 オイルレスベアリング
12 軸受
120 軸受孔
121 環体
122 リブ
123 通気口
2 回転体
20 回転軸
200 ネジ部
21 取付部
22 ストッパー
23 切削刃作用具
230 ガイド孔
231 ネジ孔
232 粉砕刃
233 刃溝部
233a 停止部
234 刃口部
234a 押部
234b 押部
235 戻しバネ
236 作業穴
24 切削刃取付軸
240 取付溝孔
241 中心軸
25 切削刃
250 刃部
251 刃部
252 峰部
253 基部
254 基部
26 通気軸受具
260 オイルレスベアリング
261 座部材
262 通気孔
27 延長管
4 電動機
40 チャック
5 接合木材
50 木口
51 接合用孔
52、53 孔拡張部
54 樹脂注入孔
55 ネジロッド
56 接着用樹脂
A2 木工用孔拡張部切削装置
2a 回転体
23a 切削刃作用具
237 刃溝部
238 刃口部
24a 切削刃取付軸
A3 木工用孔拡張部切削装置
1b 挿入管
23b 切削刃作用具
233b 刃溝部
24b 切削刃取付軸
240b 取付溝孔
241b 中心軸
25b 切削刃
250b 刃部

Claims (6)

  1. 挿入管(1)と該挿入管(1)の内部を通り軸支されている回転体(2)を備える木工用孔拡張部切削装置を使用して孔内の拡張部を形成する方法であって、
    前記回転体(2)の先端側には、前記挿入管(1)の先端部とは離れた位置に回転体(2)の軸線方向と直交する中心軸(241)を介し回動できるように取り付けられている切削刃(25)が設けられており、
    回転体(2)の先端部は、通気軸受具(26)で軸支されるものであり、
    接合木材(5)の木口(50)に所要の深さに形成されており樹脂注入孔(54)で外周面に通じている接合用孔(51)に、前記挿入管(1)を挿入し、
    前記回転体(2)を回転させ、切削刃回動手段(23)で切削刃(25)を回動させながら起こすことにより、接合用孔(51)の内壁樹脂充填のための球形状の空間部である孔拡張部(52,53)を形成すると共に、前記樹脂注入孔(54)から通気軸受具(26)を通り空気を吸引し、切屑を空気と共に前記挿入管(1)に通し排出方向へ送る、
    孔内の拡張部の形成方法。
  2. 通気軸受具(26)に所定の長さの延長管(27)を接ぎ足し、先端の延長管(27)を接合用孔(51)の穴奥に当て、切削刃(25)の位置を接合用孔(51)の穴出口側へずらして、他の孔拡張部(52)と所要間隔をおいて孔拡張部(53)を形成する、
    請求項1記載の孔内の拡張部の形成方法。
  3. 接合木材(5)の木口(50)に所要の深さに形成されており樹脂注入孔(54)で接合木材(5)の外周面に通じている接合用孔(51)に球形状の空間部である孔拡張部(52,53)を形成する装置であって、
    接合用孔(51)に挿入する挿入管(1)と、
    該挿入管(1)内部を通り回転できるように軸支されており、駆動側(4)に接続できる回転体(2)と、
    該回転体(2)の先端部側に配置されており、軸線方向と直交する中心軸(241)を中心として前記挿入管(1)の先端より先側の外部で回動できるように取り付けられている切削刃(25)と、
    前記回転体(2)の先端に取り付けられ、回転体(2)を回転自在に軸支する通気軸受具(26)と、
    前記接合用孔(51)内で生じた切屑を前記樹脂注入孔(54)から通気軸受具(26)を通り空気を吸引し、空気と共に挿入管(1)に通し排出方向へ送る切屑排出手段(10)と、
    前記切削刃(25)に力を作用させて、切削刃(25)を少なくとも接合用孔(51)の内部に収まる角度から前記回転体(2)の軸線方向と直角になるまでの範囲で回動させる切削刃回動手段(23)と、
    を備えている、
    孔内の拡張部の形成装置。
  4. 通気軸受具(26)に接ぎ足すことができる所定の長さの延長管(27)を備えている、
    請求項3に記載の孔内の拡張部の形成装置。
  5. 切削刃(25)に作用する力を解除することで切削刃(25)を回動させて元の角度に戻す付勢手段(235)を備えている、
    請求項3又は4に記載の孔内の拡張部の形成装置。
  6. 接合用孔内で生じた切屑を挿入管(1)内で粉砕する切屑粉砕手段(232)を備えている、
    請求項3、4又は5に記載の孔内の拡張部の形成装置。
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