JP4657969B2 - 誘電体フィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、導電性筺体の内部に複数の誘電体共振器を有して構成され、前記誘電体共振器間の結合度を外部から調整可能とする誘電体フィルタに関する。
従来より、衛星通信、業務用電話のバックアップ回線等においては、MHz帯〜GHz帯の通信信号を効率よく受信するために、不要信号除去用としてバンドパスフィルタが用いられ、このようなMHz帯〜GHz帯の高周波領域における好適なフィルタとして誘電体を内部に備えた誘電体フィルタが知られている。
従来、図10に示すように、複数の誘電体共振器間の結合度を外部から調整可能とする誘電体フィルタが存在する(例えば特許文献1参照)。
この誘電体フィルタ70は、電磁波を伝搬する導電性筺体71と、導電性筺体71の一端に形成された入力端子72と、導電性筺体71の他端に形成された出力端子73と、入力端子72と出力端子73との間の導電性筺体71内部において誘電体74を介して支持される少なくとも2以上の誘電体共振器75と、誘電体共振器75の間に配置された導電板76と、誘電体共振器75の共振周波数を調整する周波数調整手段77と、信号伝搬方向に対して垂直方向に挿入可能で誘電体共振器75間の結合度を調整する結合度調整手段78と、を備え、結合度調整手段78の中心軸と周波数調整手段77の中心軸とが直交するよう構成されている。
このような構成により、周波数調整手段77を用いて誘電体共振器75の共振周波数を外部から調整するとともに、結合度調整手段78を用いて誘電体共振器75間の結合度を外部から調整していた。
特開2003−234601号公報(第1図)
しかしながら、従来の誘電体フィルタ70においては、結合度調整手段78と周波数調整手段77とが導電性筺体71の異なる表面から外部にそれぞれ突出しているため、大型化してしまう問題があった。
また、従来の誘電体フィルタ70においては、これを複数配列した場合には、使用者による結合度調整手段78を調整する隙間が確保できず、十分な調整ができないという問題があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、従来の誘電体フィルタと比較して、簡単な構成で小型化した誘電体フィルタを提供することを目的とする。
本発明に係る誘電体フィルタは、電磁波を伝搬する導電性筺体と、前記導電性筺体の内部に配置される少なくとも2以上の誘電体共振器と、前記電磁波の電界方向に対して垂直方向に可動し、前記誘電体共振器の共振周波数を調整する周波数調整手段と、前記周波数調整手段と平行に可動するロッド部と前記ロッド部の一端に形成されて互いに隣り合う前記誘電体共振器の間に挿入され、前記ロッド部の直径より大きな直径の導体からなる導電部とを有し、前記導電部の挿入する深さを可変することにより前記誘電体共振器間の結合度を調整する結合度調整手段と、を備えるよう構成されている。
この構成により、周波数調整手段と結合度調整手段とが電磁波の電界方向に対して垂直方向に可動できるため、周波数調整手段と結合度調整手段とを外部に略同一方向に突出させることができる。このため、従来の誘電体フィルタと比較して、簡単な構成で小型化することができる。
また、導電部の挿入する深さが可変であることから、誘電体共振器間の結合度の調整をすることができる。
本発明は、従来の誘電体フィルタと比較して、簡単な構成で小型化した誘電体フィルタを提供することができる。
以下、本発明に係る実施の形態について、図1から図9を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る誘電体フィルタの構成を示す模式図である。
図1に示すように、誘電体フィルタ1は、導電性筺体2と入力端子3と出力端子4と複数の誘電体共振器21乃至28と結合度調整手段31乃至37と周波数調整手段41乃至48とを備えている。
導電性筺体2は、複数の円筒形の空洞をそれぞれ形成する複数の空洞内壁51乃至58を有している。第1乃至第8の誘電体共振器21乃至28は、筒状に形成されており、複数の空洞内壁51乃至58から空間をもってそれぞれ離隔して設置される。空洞内壁51乃至58の空洞は、第1乃至第8の誘電体共振器21乃至28をそれぞれ構成する誘電体のQ値に応じた半径および深さを有するよう形成されている。誘電体フィルタの挿入損失が所定の基準値よりも劣化することがない範囲において、誘電体共振器の空洞の半径を最小にする場合には、導電性筐体2の体積および重量をより一層低減できるので好ましい。
ここで、第1乃至第8の誘電体共振器21乃至28および空洞内壁51乃至58は、導電性筐体2内に4個ずつ2列に並ぶよう配置される。この配置の場合には、導電性筐体2の体積がコンパクトになるとともに、入力端子3および出力端子4を導電性筐体2の同一の側面に設置できるので好ましい。
入力端子3および出力端子4は、ループ状の図示しない内部導体をそれぞれ有し、この内部導体は空洞内壁51および58により形成される空洞内に設けられ、例えば、外部の回路に接続されて回路からの電磁波を第1の誘電体共振器21に入力し、第8の誘電体共振器28から出力するようになっている。複数の誘電体共振器21、28は、内部導体から所定の間隔をもって離隔して設置される。ここで、入力端子3および出力端子4の内部導体が第1および第8の誘電体共振器21、28に近すぎる場合には、第1および第8の誘電体共振器21、28に励振された電磁波の分布が内部導体によって影響を受けるため、第1および第8の誘電体共振器21、28の無負荷Qが低下し、その結果誘電体フィルタの伝送損失が増大する。一方、入力端子3および出力端子4の内部導体が、第1および第8の誘電体共振器21、28から離れすぎる場合には、誘電体フィルタ10に入出力する電磁波が不十分となる。したがって、第1および第8の誘電体共振器21、28と内部導体との間隔は、上述のことを考慮して決定される。
導電性筐体2には、第1の誘電体共振器21と第2の誘電体共振器22が互いに電磁気的に結合されるよう、結合窓61が形成されている。同様に、第2および第3の誘電体共振器22、23の間、第3および第4の誘電体共振器23、24の間、第4および第5の誘電体共振器24、25の間、第5および第6の誘電体共振器25、26の間、第6および第7の誘電体共振器26、27の間、第7および第8の誘電体共振器27、28の間の導電性筐体2にも、結合窓62乃至67がそれぞれ形成されている。隣り合う誘電体共振器間の結合度は、結合窓61乃至67の大きさによって調節されるようになっている。ここで、隣り合う誘電体共振器とは、互いに前後の段を構成する一組の誘電体共振器をいう。
図2は、本発明の実施の形態に係る誘電体フィルタにおいて、任意の互いに隣り合う2つの誘電体共振器に着目した場合の一部に断面を有する斜視図であり、図3は、本発明の実施の形態に係る誘電体フィルタにおいて、任意の互いに隣り合う2つの誘電体共振器に着目した場合の蓋部を取り外した状態における平面図である。
なお、図2、3中に示すEは、誘電体共振器に励振された電磁波によって生じた電界の向きを示している。
導電性筺体2は、電磁波を伝搬するようになっており、容器部2aと蓋部2bとから構成されている。容器部2aには、後述する複数の誘電体共振器5、6を配置するための複数の誘電体共振器配置室9、10と、各誘電体共振器配置室9、10を連通するとともに結合度調整手段34の挿入を可能にする結合窓を構成する連通室11が形成されている。
誘電体共振器24及び25は、支持体24a及び支持体25aを介して容器部2aに支持されている。同様に、誘電体共振器21乃至23と、誘電体共振器26乃至28は、同様に図示しない支持体を介して容器部2aに支持されている。また、誘電体共振器21乃至28は、同一の大きさ及び誘電率を有する誘電体によって構成されている。誘電体フィルタは、各誘電体共振器間に電磁結合が生じることよって多段式のバンドパスフィルタとして機能する。各支持体は、誘電体共振器21乃至28に対して極めて小さい誘電率で構成されている。
図4は、本発明の実施の形態に係る誘電体フィルタにおいて、任意の互いに隣り合う2つの誘電体共振器に着目した場合の断面図である。
なお、図4中に示すEは、誘電体共振器に励振された電磁波によって生じた電界の向きを示している。
結合度調整手段34は、図4に示すように、導電性筺体2の蓋部2bに形成された孔34aと、ロッド部34bと、ロッド部34bの一端に形成された導電部34cと、ロッド部34bを固定する固定部34dとによって構成されている。ここで、導電部34cは、導体によって構成されているが、誘電体によって構成されていてもよい。孔34aには、雌ネジが形成され、ロッド部34bには雄ネジが形成されている。固定部34dには、ナット等の固定部材を用いることができる。よって、結合度調整手段34は、ネジ送り機構であり、ロッド部34b及び導電部34cは、導電性筺体2の内部に挿入可能になっている。そして、導電部34cは、互いに隣り合う誘電体共振器24、25の間に挿入可能となる。これにより、ロッド部34b及び導電部34cを導電性筺体内に挿入した際に、導電部34cの挿入深さhによって誘電体共振器24、25間の結合度kを自在に変化させることができる。なお、導電部の挿入深さhは、導電性筺体2の外部に突出したロッド部34bを回転させて調整する。
ロッド部34bは、電磁波の電界方向に対して垂直方向に可動するようになっている。このため、ロッド部34bの一端に形成された導電部34cも同様に、電磁波の電界方向に対して垂直方向に可動するようになっている。ロッド部34bは、後述する周波数調整手段と平行に可動するのが好ましい。なお、結合度調整手段31乃至33と結合度調整手段35乃至37は、結合度調整手段34と同様に構成される。
周波数調整手段44、45は、蓋部2bに設けられた孔44a、45aと、導電性媒体44b、45bと、固定部44c、45cによって構成されている。孔44a、45aには、雄ネジが形成され、導電性媒体44b、45bには、雄ネジが形成されている。固定部44c、45cとしてはナット等の固定部材を用いることができる。周波数調整手段44、45は、ネジ送り機構であり、導電性媒体44b、45bは、孔44a、45aを介して導電性筺体2に挿入可能となっている。そして、導電性媒体44b、45bを導電性筺体2に挿入する挿入深さdによって誘電体共振器の共振周波数を自在に変更できるようになっている。なお、導電性媒体44b、45bの挿入深さdは、導電性筺体2の外部に突出した部分を回転させて調整する。周波数調整手段44、45は、電磁波の電界方向に対して垂直方向に可動するようになっており、ロッド部34bと平行に可動するようになっている。このため、周波数調整手段44、45は、結合度調整手段34と平行に導電性筺体2に挿入可能になる。周波数調整手段41乃至43と周波数調整手段46乃至48は、周波数調整手段44、45と同様に構成される。
次に、このように構成されている誘電体フィルタ1の組み立て方法と、前記中心周波数の調整方法と、結合度kの調整方法についてそれぞれ説明する。
最初に、誘電体フィルタ1の組立方法の一例について説明する。
まず、図1、2に示すように、容器部2aの一側面に入力端子3及び出力端子4を取り付ける。
次いで、容器部2aの内部に第1乃至第8の支持体を配置し、複数の支持体の上部にそれぞれ誘電体共振器21乃至28を配置する。
そして、容器部2aの上方から、結合度調整手段31乃至37及び周波数調整手段41
乃至48が取り付けられた蓋部2bを被せ、誘電体フィルタ1を完成させる。なお、蓋部2bと容器部2aとを固着する方法は、ネジ止め、導電性接着剤による接着等、誘電体フィルタ1の内部を伝搬する信号が外部に漏れないような方法であればよい。
なお、前記組立方法はこの方法に限定されず、種々選択可能であることは当然である。
次に、このようにして組み立てられた誘電体フィルタ1の通過帯域に対する中心周波数の調整方法の一例について説明する。
まず、入力端子3と出力端子4とを、例えばネットワーク・アナライザに接続する。
そして、前記ネットワーク・アナライザの画面上に表示された周波数特性を観測しながら、周波数調整手段41乃至48の導電性媒体をドライバー等を用い、導電性媒体を誘電体フィルタ1に挿入する挿入深さdを調整する。挿入深さdを調整することによって、誘電体フィルタ1が通過帯域に対して所望の中心周波数をもつフィルタとなるように調整する。
次に、結合度kの調整方法の一例について説明する。
まず、始めに前記中心周波数の調整方法と同様に、入力端子3と出力端子4とを、例えばネットワーク・アナライザに接続する。
次いで、各々の誘電体共振器間に着脱可能な小型のプローブを順次設け、それぞれ誘電体共振器間の結合度を観測し、適宜セッティング等を変更する。
次いで、前記ネットワーク・アナライザの画面上に表示された周波数特性を観測しながら、結合度調整手段31乃至37のロッド部をドライバー等を用い、導電部を誘電体フィルタ1に挿入する挿入深さhを調整する。挿入深さhを調整することによって、各誘電体共振器間の結合度を調整して誘電体フィルタ1が所望の結合度となるように微調整する。
図5は、本発明の実施の形態に係る誘電体フィルタにおいて導電部を挿入した場合の磁界の様子を示す図である。
誘電体フィルタ1は、図5に示すように、導電部34cが2つの誘電体共振器24、25の間に挿入された場合、領域Aにおける磁界の方向は、誘電体共振器24の側面部の方向と導電部34cの側面部の方向と略平行になっている。また、領域Bにおける磁界の方向は、誘電体共振器25の側面部の方向と導電部34cの側面部の方向と略平行になっている。換言すれば、誘電体共振器24と導電部34cとの間に容量結合が生じ、一方誘電体共振器25と導電部34cとの間には容量結合が生じている。したがって、本実施の形態に係る誘電体フィルタ1は、この容量結合に応じて誘電体共振器間の結合度kが変化するようになっている。
次に、上述のように構成された同一の誘電体共振器を用いた誘電体フィルタ1の結合度kと周波数特性との関係についてシミュレーションを行った結果を説明する。
図6は、本発明の実施の形態に係る誘電体フィルタにおいて任意の互いに隣り合う2つの誘電体共振器に同一の誘電体共振器を用いた場合の模式図である。
図7は、図6における導電部の挿入深さに応じた結合度kと周波数特性の変化を示す図である。
図6、7に示すように、同一の誘電体共振器を用いた誘電体フィルタは、導電体の挿入深さhに応じて、誘電体共振器間の結合度が変化しているの分かる。さらに、誘電体フィルタ1は、挿入深さhが30mmの場合に、誘電体共振器間の結合度が最も高く、挿入深さhが20mm及び40mmの場合に、誘電体共振器間の結合度が最も低い。
ここで、図6における挿入深さhが20mmの場合とは、誘電体共振器24の上面と導電部34cの上面とが同一面にある状態であり、図6における挿入深さhが30mmの場合とは、図6に示すような状態、すなわち誘電体共振器24の長手方向の中心面と導電部34cの長手方向の中心面と同一面にある状態であり、図6にける挿入深さhが40mmの場合とは、誘電体共振器24の下面と導電部34cの下面とが同一面にある状態をいう。
以上のシミュレーション結果より、導電部34cを導電性筺体2に挿入することによって、誘電体共振器間の結合度kは変化し、誘電体フィルタ1の周波数帯域も変化することが明らかとなった。さらに、結合度調整手段31乃至37と周波数調整手段41乃至48とを組み合わせることによって、誘電体フィルタ1の中心周波数と周波数帯域とを同時に調整することが可能となる。
前述した誘電体フィルタにおいては、同一の誘電体共振器を用いているが、図6、7に示すように、異なる誘電体共振器を用いてもよくこれについて次に説明する。なお、前述の同一の導電体共振器を用いた誘電体フィルタと同一の構成については同一の符号を用いる。
図8は、本発明の実施の形態に係る誘電体フィルタにおいて任意の互いに隣り合う2つの誘電体共振器に異なる誘電体共振器を用いた場合の模式図である。
図9は、図8の誘電体フィルタにおける導電部の挿入深さに応じた結合度kと周波数特性の変化を示す図である。
図8に示すように、誘電体共振器29は、誘電体共振器24と異なる大きさ及び誘電率を有し、支持体29aを介して容器部2aに支持されている。図8、9に示すように、異なる誘電体共振器24、29を用いた誘電体フィルタ20は、導電体34cの挿入深さhに応じて、誘電体共振器24、22間の結合度kが変化しているの分かる。さらに、異なる誘電体共振器を用いた場合の誘電体フィルタ20は、挿入深さhが20mmの場合に、誘電体共振器24、29間の結合度が最も低く、挿入深さhが40mmの場合に、誘電体共振器24、29間の結合度が最も高い。なお、挿入深さhについては図6、7と同様であるので説明を省略する。
以上のシミュレーション結果より、導電部34cを導電性筺体2に挿入することによって、誘電体共振器24、29間の結合度kは変化し、誘電体フィルタ20の通過帯域も変化することが明らかとなった。さらに、結合度調整手段31乃至37と周波数調整手段41乃至48とを組み合わせることによって、誘電体フィルタ20の中心周波数と周波数帯域とを同時に調整することが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態に係る誘電体フィルタ1及び20は、周波数調整手段41乃至48と結合度調整手段31乃至37とが電磁波の電界方向に対して垂直方向に可動できるため、周波数調整手段41乃至48と結合度調整手段31乃至37とを外部に略同一方向に突出させることができる。このため、従来の誘電体フィルタと比較して、簡単な構成で小型化した誘電体フィルタを提供することができる。
さらに結果として、本実施の形態に係る誘電体フィルタ1及び20は、これを備える衛星通信機器、業務用電話のバックアップ回線機器等も小型化できる。
また、本実施の形態に係る誘電体フィルタ1及び20は、これを複数配列した場合であっても、使用者による結合度調整手段7を調整する隙間を確保することができ、十分な調整をすることができる。
また、本実施の形態に係る誘電体フィルタ1及び20は、固定部34dを備えていることから、ロッド部34bを垂直方向の所定の位置で固定することができ、導電部34cを所定の位置で固定することができる。
また、本実施の形態に係る誘電体フィルタ1及び20は、導電部34cの挿入深さhが可変であることから、誘電体共振器間の結合度の調整をすることができる。
以上のように、本発明に係る誘電体フィルタは、従来の誘電体フィルタと比較して、簡単な構成で小型化することができるという効果を有し、導電性筺体の内部に複数の誘電体共振器を有して構成され、誘電体共振器間の結合度を外部から調整可能とする誘電体フィルタ等として有用である。
本発明の実施の形態に係る誘電体フィルタの構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る誘電体フィルタにおいて、任意の互いに隣り合う2つの誘電体共振器に着目した場合の一部に断面を有する斜視図である。 本発明の実施の形態に係る誘電体フィルタにおいて、任意の互いに隣り合う2つの誘電体共振器に着目した場合の蓋部を取り外した状態における平面図である。 本発明の実施の形態に係る誘電体フィルタにおいて、任意の互いに隣り合う2つの誘電体共振器に着目した場合の断面図である。 本発明の実施の形態に係る誘電体フィルタにおいて導電部を挿入した場合の磁界の様子を示す図である。 本発明の実施の形態に係る誘電体フィルタにおいて任意の互いに隣り合う2つの誘電体共振器に同一の誘電体共振器を用いた場合の模式図である。 図6における導電部の挿入深さに応じた結合度と周波数特性の変化を示す図である。 本発明の実施の形態に係る誘電体フィルタにおいて任意の互いに隣り合う2つの誘電体共振器に異なる誘電体共振器を用いた場合の模式図である。 図8の誘電体フィルタにおける導電部の挿入深さに応じた結合度と周波数特性の変化を示す図である。 従来の誘電体フィルタを示す図である。
符号の説明
1、20 誘電体フィルタ
2 導電性筺体
3 入力端子
4 出力端子
21乃至29 誘電体共振器
31乃至37 結合度調整手段
34b ロッド部
34c 導電部
34d 固定部
41乃至48 周波数調整手段

Claims (1)

  1. 電磁波を伝搬する導電性筺体と、
    前記導電性筺体の内部に配置される少なくとも2以上の誘電体共振器と、
    前記電磁波の電界方向に対して垂直方向に可動し、前記誘電体共振器の共振周波数を調整する周波数調整手段と、
    前記周波数調整手段と平行に可動するロッド部と前記ロッド部の一端に形成されて互いに隣り合う前記誘電体共振器の間に挿入され、前記ロッド部の直径より大きな直径の導体からなる導電部とを有し、前記導電部の挿入する深さを可変することにより前記誘電体共振器間の結合度を調整する結合度調整手段と、を備えたことを特徴とする誘電体フィルタ。
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