JP4657932B2 - 静電荷像現像用トナー - Google Patents
静電荷像現像用トナー Download PDFInfo
- Publication number
- JP4657932B2 JP4657932B2 JP2006010615A JP2006010615A JP4657932B2 JP 4657932 B2 JP4657932 B2 JP 4657932B2 JP 2006010615 A JP2006010615 A JP 2006010615A JP 2006010615 A JP2006010615 A JP 2006010615A JP 4657932 B2 JP4657932 B2 JP 4657932B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- resin
- colorant
- acid
- image forming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Description
以上のように、高性能化の要求に充分に対応できる電子写真用トナーは、いまだ得られていない。
即ち、少なくとも結着樹脂と着色剤とを含み、水系媒体中で生成されたトナーであって、前記水系媒体中で生成する方法が、少なくとも活性水素基含有化合物、活性水素基と反応可能な部位を有する重合体、前記着色剤、離型剤を有機溶媒中に溶解または分散させ、該溶液または分散液を水系媒体中で液滴状に分散させてO/W型分散液となし、該活性水素基含有化合物と、活性水素基と反応可能な部位を有する重合体をO/W型分散液中で反応させた後、もしくは反応させながら、該有機溶媒を除去し、洗浄、乾燥する段階を含むものであり、前記結着樹脂の50〜100重量%がポリエステル樹脂であり、前記着色剤は酸性に表面処理された顔料、分散剤及び結着樹脂を混練したマスターバッチであり、該分散剤の酸価が1〜30mgKOH/g以下、アミン価が1以上100以下であることを特徴とする画像形成用トナー」;
(2)「前記水系媒体中で生成する方法が、溶解懸濁法であることを特徴とする前記第(1)項に記載の画像形成用トナー」;
(3)「前記水系媒体中で生成する方法が、前記O/W型分散液中に含有された樹脂微粒子を前記トナーのトナー粒子表面に付着させる段階を含むものであることを特徴とする前記第(1)項に記載の画像形成用トナー」;
(4)「前記分散剤が、前記結着樹脂と相溶性を有するものであることを特徴とする前記第(1)項乃至前記第(3)項のいずれかに記載の画像形成用トナー」;
(5)「前記分散剤の重量平均分子量が2000〜100000であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(4)項のいずれかに記載の画像形成用トナー」;
(6)「前記分散剤の添加量が、前記着色剤100重量部に対して1重量部〜50重量部であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(5)項のいずれかに記載の画像形成用トナー」;
(7)「前前記分散剤を、トナー中に0.1重量%〜10重量%の割合で含有してなることを特徴とする前記第(1)項乃至第(6)項のいずれかに記載の画像形成用トナー」;
(8)「前記着色剤が、ピグメントイエローPY74、イエローPY93、PY128、PY139、PY155、PY180、PY185、ピグメントレッドPR57:1、PR122、PR146、PR184、PR185、PR238、PR269、ピグメントブルーPB15:3、PB15:4からなる群から選ばれたものであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(7)項のいずれかに記載の画像形成用トナー」;
(9)「離型剤を含有することを特徴とする前記第(1)項乃至第(8)項のいずれかに記載の画像形成用トナー」;
(10)「前記離型剤の融点が、160℃以下であることを特徴とする前記第(9)項に記載の画像形成用トナー」;
(11)「前記樹脂微粒子の平均粒径が5〜500nmであることを特徴とする前記第(3)項乃至第(10)項いずれかに記載の画像形成用トナー」;
(12)「前記ポリエステル樹脂が、活性水素基と反応可能な変性ポリエステル系樹脂、および非変性ポリエステル系樹脂を含み、該変性ポリエステル系樹脂と該非変性ポリエステル系樹脂との重量比が5/95〜75/25であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(11)項のいずれかに記載の画像形成用トナー」;
(13)「前記変性ポリエステル系樹脂と前記非変性ポリエステル系樹脂の酸価が0〜30mgKOH/gであることを特徴とする前記第(12)項のいずれかに記載の画像形成用トナー」;
(14)「前前記着色剤と有機溶媒との配合割合が5:95から50:50の範囲であることを特徴とする前記第(1)乃至第(13)項いずれかに記載の画像形成用トナー」;
(15)「前記第(1)項乃至第(14)項のいずれかに記載の画像形成用トナーを用いてなることを特徴とする静電潜像現像用一成分現像剤」;
(16)「前記第(1)項乃至第(14)項のいずれかに記載の画像形成用トナーとキャリアからなることを特徴とする静電潜像現像用二成分現像剤」。
本発明における有機溶媒は、トナー組成物を溶解、及び/又は分散可能な溶媒であれば、特に限定されるものではない。好ましいものとしては、該溶剤の沸点が150℃未満の揮発性であることが、除去容易である点から好ましい。該溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、酢酸メチル、酢酸エチルのような水不溶性有機溶媒を単独あるいは2種以上組合せて用いることができ、さらに、メチルエチルケトン、アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、メチルセロソルブ、メタノール、エタノール、イソプロパノールなどを2種以上組合せてあるいは単独で用いることができる。トナー組成物100部に対する溶剤の使用量は、通常40〜300部、好ましくは60〜140部、さらに好ましくは80〜120部である。
変性ポリエステル樹脂における活性水素基と反応可能な部位を有する重合体は公知のものであれば使用でき、好ましくはイソシアネート基、エポキシ基、カルボン酸、酸クロリド基を有するものであるが、さらに好ましくはイソシアネート基を有するものである。従って、本発明に使用される特に好ましい原料樹脂としては、ウレア結合し得る基で変性された反応性ポリエステル系樹脂(RMPE)が挙げられる。
本発明でトナーバインダーとして用いるウレア変性ポリエステル(UMPE)等の変性ポリエステルは、ワンショット法、プレポリマー法により製造される。ウレア変性ポリエステル等の変性ポリエステルの重量平均分子量は、変性のための反応の後に、通常1万以上、好ましくは2万〜100万、さらに好ましくは3万〜100万である。1万未満では耐ホットオフセット性が悪化する。ウレア変性ポリエステル等の変性ポリエステルの数平均分子量は、後述の変性されていないポリエステル(PE)を用いる場合は特に限定されるものではなく、前記重量平均分子量とするのに得やすい数平均分子量でよい。変性ポリエステル単独の場合は、その変性前の数平均分子量は、通常20000以下、好ましくは1000〜10000、さらに好ましくは2000〜8000である。20000を超えると低温定着性およびフルカラー装置に用いた場合の光沢性が悪化する。
本発明において、架橋剤及び/又は伸長剤として、アミン類を用いることができる。アミン類(B)としては、ジアミン(B1)、3価以上のポリアミン(B2)、アミノアルコール(B3)、アミノメルカプタン(B4)、アミノ酸(B5)、および(B1)〜(B5)のアミノ基をブロックしたもの(B6)などが挙げられる。ジアミン(B1)としては、芳香族ジアミン(フェニレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、4,4’ジアミノジフェニルメタンなど);脂環式ジアミン(4,4’−ジアミノ−3,3’ジメチルジシクロヘキシルメタン、ジアミンシクロヘキサン、イソホロンジアミンなど);および脂肪族ジアミン(エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなど)などが挙げられる。
本発明においては、前記変性されたポリエステル(A)単独使用だけでなく、この(A)と共に、0.5〜40mgKOH/gの酸価をもった変性されていないポリエステル(C)をトナーバインダー成分として含有させることが非常に好ましい。(C)を併用することで、低温定着性およびフルカラー装置に用いた場合の光沢性が向上する。(C)としては、前記(A)のポリエステル成分と同様なポリオール(1)とポリカルボン酸(2)との重縮合物などが挙げられ、好ましいものも(C)と同様である。また、(C)は無変性のポリエステルだけでなく、ウレア結合以外の化学結合で変性されているものでもよく、例えばウレタン結合で変性されていてもよい。
トナーにTHF不溶分の調整は、変性ポリエステルの伸長、及び/又は架橋を未変性ポリエステルの酸価によって制御することにより調整することができる。
<THF不溶分測定方法>
樹脂又はトナー約1.0g(A)を秤量する。これにTHF約50gを加えて20℃で24時間静置する。これを、まず遠心分離で分けJIS規格(P3801)5種Cの定量用ろ紙を用いてろ過する。このろ液の溶剤分を真空乾燥し樹脂分のみ残査量(B)を計測する。
この残査量がTHF溶解分である。
THF不溶解分(%)=(A−B)/A
トナーの場合樹脂以外のTHF不溶解成分量(W1)とTHF溶解成分量(W2)は別途公知の方法、例えばTG法による熱減量法で調べておき下記式より求める。
THF不溶解分(%)=(A−B−W2)/(A−W1−W2)×100
測定装置:電位差自動滴定装置 DL-53 Titrator(メトラー・トレド社製)
使用電極:DG113−SC(メトラー・トレド社製)
解析ソフト:LabX Light Version 1.00.000
装置の校正:トルエン120mlとエタノール30mlの混合溶媒を使用する。
測定温度:23℃
測定条件は以下のとおりである。
Stir
Speed[%] 25
Time[s] 15
EQP titration
Titrant/Sensor
Titrant CH3ONa
Concentration [mol/L] 0.1
Sensor DG115
Unit of measurement mV
Predispensing to volume
Volume [mL] 1.0
Wait time [s] 0
Titrant addition Dynamic
dE(set) [mV] 8.0
dV(min) [mL] 0.03
dV(max) [mL] 0.5
Measure mode Equilibrium controlled
dE [mV] 0.5
dt [s] 1.0
t(min) [s] 2.0
t(max) [s] 20.0
Recognition
Threshold 100.0
Steepest jump only No
Range No
Tendency None
Termination
at maximum volume [mL] 10.0
at potential No
at slope No
after number EQPs Yes
n = 1
comb. termination conditions No
Evaluation
Procedure Standard
Potential 1 No
Potential 2 No
Stop for reevaluation No
JIS K0070−1992に記載の測定方法に準拠して以下の条件で測定を行なう。
試料調整:トナー0.5g(酢酸エチル可溶成分では0.3g)をトルエン120mlに添加して室温(23℃)で約10時間撹拌して溶解する。更にエタノール30mlを添加して試料溶液とする。
測定は上記記載の装置にて計算することができるが、具体的には次のように計算する。
あらかじめ標定されたN/10苛性カリ〜アルコール溶液で滴定し、アルコールカリ液の消費量から次の計算で酸価を求める。
酸価=KOH(ml数)×N×56.1/試料重量
(ただしNはN/10KOHのファクター)
試料0.5gを100mlのメスフラスコに精秤し、これにアセチル化試薬5mlを正しく加える。その後100℃±5℃の浴中に浸して加熱する。1〜2時間後フラスコを浴から取り出し、放冷後水を加えて振り動かして無水酢酸を分解する。更に分解を完全にするため再びフラスコを浴中で10分間以上加熱し放冷後、有機溶剤でフラスコの壁を良く洗う。この液を前記電極を用いてN/2水酸化カリウムエチルアルコール溶液で電位差滴定を行ないOH価を求める(JISK0070−1966に準ずる。)。
本発明において、トナーの樹脂成分として変性ポリエステルと未変性ポリエステルを含むが、変性ポリエステルを伸長、及び/または架橋させたポリマーは分子量が高いため、明確なガラス転移挙動が観測されない。そのため、トナーのガラス転移点(Tg)と未変性ポリエステルのガラス転移点(Tg)に差は見られず、トナーのガラス転移点(Tg)は未変性ポリエステルのガラス転移点(Tg)によって調整することが可能であり、トナーのガラス転移点として、通常40〜70℃、好ましくは45〜55℃である。40℃未満ではトナーの耐熱保存性が悪化し、70℃を超えると低温定着性が不充分となる。架橋及び/又は伸長されたポリエステル樹脂の共存により、本発明の乾式トナーにおいては、公知のポリエステル系トナーと比較して、ガラス転移点が低くても耐熱保存性が良好な傾向を示す。
測定条件
サンプル容器:アルミニウム製サンプルパン(フタあり)
サンプル量:5mg
リファレンス:アルミニウム製サンプルパン(アルミナ10mg)
雰囲気:窒素(流量50ml/min)
温度条件
昇温(1st)
開始温度:20℃
昇温速度:10℃/min
終了温度:150℃
降温
保持時間:なし
降温温度:10℃/min
終了温度:20℃
昇温(2nd)
保持時間:なし
昇温速度:10℃/min
終了温度:150℃
測定した結果は前記島津製作所製データ解析ソフト(TA−60、バージョン1.52)を用いて解析を行なった。解析方法は2度目の昇温のDSC微分曲線であるDrDSC曲線の最も低温側に最大ピークを示す点を中心として±5℃の範囲を指定し、解析ソフトのピーク解析機能を用いてピーク温度を求める。次にDSC曲線で前記ピーク温度+5℃、及び−5℃の範囲で解析ソフトのピーク解析機能をもちいてDSC曲線の最大吸熱温度を求める。ここで示された温度がトナーのTgに相当する。
本発明の着色剤としては公知の染料が使用でき、また顔料が好ましく使用できる。例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトポン及びそれらの混合物が使用できる。特に効果が期待できるのはピグメントイエローPY74、イエローPY93、PY128、PY139、PY155、PY180、PY185、ピグメントレッドPR57:1、PR122、PR146、PR184、PR185、PR238、PR269、ピグメントブルーPB15:3、PB15:4である。着色剤の含有量はトナーに対して通常1〜15重量%、好ましくは3〜10重量%である。
本発明では、酸価が30mgKOH/g以下であり、アミン価が1以上100以下である分散剤により、着色剤を分散させて使用する。より好ましくは酸価が20mgKOH/g以下であり、アミン価が10以上50以下である分散剤である。酸価が30mgKOH/gを超えると、高湿下での帯電性が低下し、顔料分散性も不充分となる。また、アミン価が1より小さい場合、およびアミン価が100を超える場合にも、顔料分散性が不充分となる。なお、酸価はJIS K0070に記載の方法により測定することができ、アミン価はJIS K7237に記載の方法により測定することができる。また、分散剤は、顔料分散性の点で、結着樹脂との相溶性が高いことが好ましい。
また、結着樹脂、着色剤とともにワックスを含有させることもできる。本発明のワックスとしては公知のものが使用でき、例えばポリオレフィンワックス(ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスなど);長鎖炭化水素(パラフィンワックス、サゾールワックスなど);カルボニル基含有ワックスなどが挙げられる。これらのうち好ましいものは、カルボニル基含有ワックスである。
測定条件
サンプル容器:アルミニウム製サンプルパン(フタあり)
サンプル量:5mg
リファレンス:アルミニウム製サンプルパン(アルミナ10mg)
雰囲気:窒素(流量50ml/min)
温度条件
開始温度:20℃
昇温速度:10℃/min
終了温度:150℃
保持時間:なし
降温温度:10℃/min
終了温度:20℃
保持時間:なし
昇温速度:10℃/min
終了温度:150℃
測定した結果は前記島津製作所製データ解析ソフト(TA−60、バージョン1.52)を用いて解析を行なった。解析方法は2度目の昇温のDSC微分曲線であるDrDSC曲線の最大ピークを示す点を中心として±5℃の範囲を指定し、解析ソフトのピーク解析機能を用いてピーク温度を求める。次にDSC曲線で前記ピーク温度+5℃、及び−5℃の範囲で解析ソフトのピーク解析機能を用いてDSC曲線の最大吸熱温度を求める。ここで示された温度がワックスのTmに相当する。
本発明のトナーは、必要に応じて帯電制御剤を含有してもよい。帯電制御剤としては公知のものが使用でき、例えばニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体または化合物、タングステンの単体または化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金属塩等である。
本発明で使用される樹脂微粒子は、トナー形状(円形度、粒度分布など)を制御する等のために、製造工程で添加されるが、ガラス転移点(Tg)が30〜70℃であり、重量平均分子量が8000〜400000であることが条件であり、ガラス転移点(Tg)が30℃未満、及び/又は重量平均分子量が8000未満の場合、トナーの保存性が悪化してしまい、保管時および現像機内でブロッキングを発生してしまう。ガラス転移点(Tg)が70℃以上、及び/又は重量平均分子量が400000以上の場合、樹脂微粒子が定着紙との接着性を阻害してしまい、定着下限温度が上がってしまう。
樹脂微粒子の粒径は、レーザードップラー粒度分布測定器(日機装株式会社)を用いて測定できる。
方法:
(1)試料はイオン交換水で希釈し樹脂微粒子の固形分を0.6%(0.5%〜1.0%の範囲で設定)の乳化分散液に調整する。
(2)測定器の測定条件
分布表示:体積
チャンネル数:52
測定時間:30sec
粒子屈折率:1.81
温度:25℃
粒子形状:非球形
粘度(CP):0.8750
溶媒屈折率:1.333
溶媒名:Water
(3)測定するサンプル希釈液は測定器のsample Loadingを見ながら(1〜100)に収まるようにスポイトまたは注射器などを使用し加える。
本発明で得られた着色粒子の耐熱保存性、帯電性を補助するために、無機微粒子を、製造過程で用いることができる。この無機微粒子の一次粒子径は、0.5〜200nmであることが好ましく、特に0.5〜50nmであることが好ましい。また、BET法による比表面積は、20〜500m2/gであることが好ましい。この無機微粒子の使用割合は、トナーの0.01〜5重量%であることが好ましく、特に0.01〜2.0重量%であることが好ましい。
本発明のトナーは、BET比表面積が0.5〜6.0(m2/g)であることが好ましく、BET比表面積が0.5(m2/g)未満では粗大粒子の存在や添加剤の内包により、また、6.0(m2/g)を超えた場合は微細粒子の存在、添加剤の浮出し、表面の凹凸により画質に影響が現れやすい。
本発明のトナーのBET比表面積はユアサアイオニクス製NOVAシリーズなどJIS規格(Z8830及びR1626)に対応可能な機器を用いて測定することによって得られる。
本発明においては、液媒体を用いて形成されたトナーに、流動化剤、クリーニング性向上剤、帯電制御剤等々の外添剤を外添することができる。例えば、本発明で得られた着色粒子の流動性や現像性を補助するために、高分子系微粒子たとえばソープフリー乳化重合や懸濁重合、分散重合によって得られるポリスチレン、メタクリル酸エステルやアクリル酸エステル共重合体やシリコーン、ベンゾグアナミン、ナイロンなどの重縮合系、熱硬化性樹脂による重合体粒子が挙げられる。
さらに、本発明のトナーは、体積平均粒径(Dv)が3.0μm以上8.0μm以下であり、体積平均粒径(Dv)と個数平均粒径(Dn)との比(Dv/Dn)が1.00以上1.30以下であることが好ましい。このような粒径及び粒径分布を有するトナーとすることにより、耐熱保存性、低温定着性、耐ホットオフセット性のいずれにも優れ、とりわけフルカラー複写機などに用いた場合に画像の優れた光沢性が得られる。一般的には、トナーの粒径は小さければ小さい程、高解像で高画質の画像を得るために有利であると言われているが、逆に転写性やクリーニング性に対しては不利である。また、本発明の範囲よりも体積平均粒径が小さい場合、二成分現像剤では現像装置における長期の攪拌において磁性キャリアの表面にトナーが融着し、磁性キャリアの帯電能力を低下させ、一成分現像剤として用いた場合には、現像ローラへのトナーのフィルミングや、トナーを薄層化する為のブレード等の部材へのトナーの融着を発生させやすくなる。逆に、トナーの体積平均粒径が本発明の範囲よりも大きい場合には、高解像で高画質の画像を得ることが難しくなると共に、現像剤中のトナーの収支が行なわれた場合にトナーの粒径の変動が大きくなる場合が多い。また、Dv/Dnが1.30を超えると、帯電量分布が広くなり、解像力も低下するため好ましくない。
トナーの平均粒径及び粒度分布は、コールターカウンターTA−II、コールターマルチサイザーII(いずれもコールター社製)を用いて測定することができる。本発明においてはコールターカウンタTA−II型を用い個数分布、体積分布を出力するインターフェイス(日科技研社製)及びパーソナルコンピュータ(PC9801:NEC社製)に接続し、測定した。
トナー粒子の平均円形度は、0.95〜0.995であることがドット再現性に優れ、転写性も良好なことから高画質を得られる観点から好ましい。このような平均円形度の高いトナーは、磁性キャリア等の摩擦帯電部材の表面で滑りを生じやすく、帯電速度、帯電レベルの面では不利である。しかしながら、請求項1に記載のトナー粒子の表面性状を有することで、充分な摩擦帯電性が得られ、現像性、転写性に優れたトナーとすることができる。平均円形度が0.95未満でトナーが球形から離れた形状である場合は、充分な転写性又はチリのない高品位の画像が得られにくい。このような不定形の粒子は感光体等への平滑性媒体への接触点が多く、また突起先端部に電荷が集中することからファンデルワールス力や鏡像力が比較的球形な粒子よりも付着力が高い。そのため静電的な転写工程においては、不定形粒子と球形の粒子の混在したトナーでは球形の粒子が選択的に移動し、文字部やライン部画像抜けが起こる。また残されたトナーは次の現像工程のために除去しなければならず、クリーニング装置が必要であったり、トナーイールド(画像形成に使用されるトナーの割合)が低かったりする不具合点が生じる。
試料分散液は、フラットで偏平な透明フローセル(厚み約200μm)の流路(流れ方向に沿って広がっている)を通過させる。フローセルの厚みに対して交差して通過する光路を形成するために、ストロボとCCDカメラが、フローセルに対して、相互に反対側に位置するように装着される。試料分散液が流れている間に、ストロボ光がフローセルを流れている粒子の画像を得るために1/30秒間隔で照射され、その結果、それぞれの粒子は、フローセルに平行な一定範囲を有する2次元画像として撮影される。それぞれの粒子の2次元画像の面積から、同一の面積を有する円の直径を円相当径として算出する。約1分間で、1200個以上の粒子の円相当径を測定することができ、円相当径分布に基づく数及び規定された円相当径を有する粒子の割合(個数%)を測定できる。結果(頻度%及び累積%)は、表1に示す通り、0.06−400μmの範囲を226チャンネル(1オクターブに対し30チャンネルに分割)に分割して得ることができる。実際の測定では、円相当径が0.60μm以上159.21μm未満の範囲で粒子の測定を行なう。
トナーバインダー(結着樹脂)は以下の方法などで製造することができる。ポリオール(1)とポリカルボン酸(2)を、テトラブトキシチタネート、ジブチルチンオキサイドなど公知のエステル化触媒の存在下、150〜280℃に加熱し、必要により減圧としながら生成する水を溜去して、水酸基を有するポリエステルを得る。次いで40〜140℃にて、これにポリイソシアネート(3)を反応させ、イソシアネート基を有するプレポリマー(A)を得る。
本発明の乾式トナーは、以下の方法で製造することができるが、勿論これらに限定されることはない。
本発明に用いる水性相には、好ましくは、予め有機微粒子(樹脂微粒子)を添加することにより使用する。水性相に用いる水は、水単独でもよいが、水と混和可能な溶剤を併用することもできる。混和可能な溶剤としては、アルコール(メタノール、イソプロパノール、エチレングリコールなど)、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、セルソルブ類(メチルセルソルブなど)、低級ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)などが挙げられる。
用いた分散剤は得られた分散液からできるだけ取り除くことが好ましいが、先に述べた分級操作と同時に行なうのが好ましい。
本発明のトナーを二成分系現像剤に用いる場合には、磁性キャリアと混合して用いればよく、現像剤中のキャリアとトナーの含有比は、キャリア100重量部に対してトナー1〜10重量部が好ましい。
磁性キャリアとしては、粒子径20〜200μm程度の鉄粉、フェライト粉、マグネタイト粉、磁性樹脂キャリアなど従来から公知のものが使用できる。また、被覆材料としては、アミノ系樹脂、例えば尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ユリア樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂等があげられる。
〜樹脂微粒子エマルションの合成〜
製造例1
撹拌棒および温度計をセットした反応容器に、水683部、メタクリル酸エチレンオキサイド付加物硫酸エステルのナトリウム塩(エレミノールRS−30、三洋化成工業製)11部、スチレン83部、メタクリル酸83部、アクリル酸ブチル110部、過硫酸アンモニウム1部を仕込み、400回転/分で15分間撹拌したところ、白色の乳濁液が得られた。加熱して、系内温度75℃まで昇温し5時間反応させた。さらに、1%過硫酸アンモニウム水溶液30部を加え、75℃で5時間熟成してビニル系樹脂(スチレン−メタクリル酸−アクリル酸ブチル−メタクリル酸エチレンオキサイド付加物硫酸エステルのナトリウム塩の共重合体)の水性分散液[樹脂微粒子分散液1]を得た。[樹脂微粒子分散液1]をLA−920で測定した体積平均粒径は、105nmであった。[樹脂微粒子分散液1]の一部を乾燥して樹脂分を単離した。該樹脂分のTgは59℃であり、重量平均分子量は15万であった。
製造例2
水990部、[樹脂微粒子分散液1]83部、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムの48.5%水溶液(エレミノールMON−7:三洋化成工業製)37部、酢酸エチル90部を混合撹拌し、乳白色の液体を得た。これを[水相1]とする。
製造例3
冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応容器中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物229部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド3モル付加物529部、テレフタル酸208部、アジピン酸46部およびジブチルチンオキサイド2部を入れ、常圧で230℃で8時間反応し、さらに10〜15mmHgの減圧で5時間反応した後、反応容器に無水トリメリット酸44部を入れ、180℃、常圧で2時間反応し、[低分子ポリエステル1]を得た。[低分子ポリエステル1]は、数平均分子量2500、重量平均分子量6700、Tg43℃、酸価25であった。
製造例4
冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応容器中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物682部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物81部、テレフタル酸283部、無水トリメリット酸22部およびジブチルチンオキサイド2部を入れ、常圧で230℃で8時間反応し、さらに10〜15mmHgの減圧で5時間反応した[中間体ポリエステル1]を得た。[中間体ポリエステル1]は、数平均分子量2100、重量平均分子量9500、Tg55℃、酸価0.5、水酸基価51であった。
製造例5
撹拌棒および温度計をセットした反応容器に、イソホロンジアミン170部とメチルエチルケトン75部を仕込み、50℃で5時間反応を行ない、[ケチミン化合物1]を得た。[ケチミン化合物1]のアミン価は418であった。
製造例6
2−メトキシ−4−ニトロ−アニリン182.7部と2−ニトロ−4−メチルアニリン5.1部とを、水1,300部及び35%塩酸290部の混合物中に加えて攪拌し、それから0℃に冷却し、亜硝酸ソーダ80部を加えてジアゾ化する。別に2−メトキシアセトアセトアニライド241.8部を水5,000部中に加え、水酸化ナトリウム48部と共に溶かし、次いで酢酸196部と水196部との混合液を添加することによって析出させてカップリング成分の懸濁液を得る。透明になったジアゾ溶液をよく撹拌しながら、15℃において1時間30分〜2時間以内に上記のカップリング成分の酢酸酸性懸濁液に流下し添加する。カップリング反応が終わった後に、ロジン45部と塩化カルシウム13部を用いて顔料処理を施し、得られた顔料組成物を濾過、水洗し黄色アゾ顔料水湿潤顔料ペーストを濾別し、凝固物を90℃で乾燥して表面処理顔料を得た。
製造例7
水1200部C.I.ピグメントイエローPY74(酸性処理品、山陽色素社製)540部、分散剤である「アジスパーPB822」(アミン価:13、酸価:16mgKOH/g 味の素ファインテクノ社製)108部、ポリエステル樹脂1200部を加え、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)で混合し、混合物を2本ロールを用いて150℃で30分混練後、圧延冷却しパルペライザーで粉砕、[マスターバッチ1]を得た。
製造例8
撹拌棒および温度計をセットした容器に、[低分子ポリエステル1]378部、カルナバWAX110部、酢酸エチル947部を仕込み、撹拌下80℃に昇温し、80℃のまま5時間保持した後、1時間で30℃に冷却した。次いで、容器に[マスターバッチ1]500部、酢酸エチル500部を仕込み、1時間混合し[原料溶解液1]を得た。
〔実施例1〕
[顔料・WAX分散液1]749部、[プレポリマー1]を115部、[ケチミン化合物1]2.9部を容器に入れ、TKホモミキサー(特殊機化製)で5,000rpmで1分間混合した後、容器に[水相1]1200部を加え、TKホモミキサーで、回転数13,000rpmで20分間混合し[乳化スラリー1]を得た。
[分散スラリー1]100部を減圧濾過した後、
(1):濾過ケーキにイオン交換水100部を加え、TKホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで10分間)した後濾過した。
(2)上記(1)の濾過ケーキに105塩酸を加えpH2.8に調製し、TKホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで10分間)した後濾過した。
(3)上記(2)の濾過ケーキにイオン交換水300部を加え、TKホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで10分間)した後濾過する操作を2回行ない[濾過ケーキ1]を得た。
[濾過ケーキ1]を循風乾燥機にて45℃で48時間乾燥し、目開き75μmメッシュで篩い、[トナー1]を得た。
製造例9
10リットルニーダーに、粗製銅フタロシアニンブルー(純度95%)500部を食塩2000部とジエチレングリコール550部と共に仕込み、100℃で4時間混練した後、天然ロジンを25部添加し、さらに30分間混練を行なった。得られた混合物を水10000部中に取り出し、食塩とジエチレングリコールが溶解するまで80℃で攪拌する。さらに98%硫酸を50部添加し、1時間攪拌を行なった後、濾過し中性になるまで水洗を行ない、ペースト状顔料組成物を得た。これをさらに乾燥、粉砕し顔料組成物490部を得た。
製造例10
水1200部、C.I.ピグメントブルーPB15:3(酸性処理品、大日精化社製)540部、分散剤である「アジスパーPB822」(アミン価:13、酸価:16mgKOH/g、味の素ファインテクノ社製)108部、ポリエステル樹脂1200部を加え、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)で混合し、混合物を2本ロールを用いて150℃で30分混練後、圧延冷却しパルペライザーで粉砕、[マスターバッチ2]を得た。
実施例1での[マスターバッチ1]の代わりに[マスターバッチ2]を使用した以外は実施例1と同様にして[トナー2]を得た。
製造例11
2−アミノ−5−メチルベンゼンスルホン酸20.0部を水200部に分散後、20%塩酸22.0部を加え、0℃に保ちながら30%亜硝酸ソーダ水溶液25.1部を滴下し、ジアゾ液を得た。次に、2−ヒドロキシナフトエ酸20.6部を60℃で水242部に分散後、48%苛性ソーダ水溶液11.5部を加えてカップラー溶液を得た。このカップラー溶液を0℃に冷却し、撹拌しながら上記ジアゾ液を滴下し、0℃で60分間撹拌してカップリング反応を終了させた後、10%ロジンソーダ水溶液40部を加え、60分間撹拌して懸濁液を得た。
製造例12
水1200部、C.I.ピグメントレッドPR57:1(酸性処理品、大日本インキ化学工業社製)540部、分散剤である「Disperbyk−2001」(アミン価:29、酸価:19mgKOH/g、ビックケミー社製)108部、ポリエステル樹脂1200部を加え、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)で混合し、混合物を2本ロールを用いて150℃で30分混練後、圧延冷却しパルペライザーで粉砕、[マスターバッチ3]を得た。
実施例1での[マスターバッチ1]の代わりに[マスターバッチ3]を使用した以外は実施例1と同様にして[トナー3]を得た。
無処理品顔料を使用した以外は、実施例1と同様にして、[トナー4]を得た。
無処理品顔料を使用した以外は、実施例2と同様にして、[トナー5]を得た。
無処理品顔料を使用した以外は、実施例3と同様にして、[トナー6]を得た。
分散剤を「アジスパーPB711」(アミン価:45、味の素ファインテクノ社製)に変更した以外は、実施例1と同様にして、[トナー7]を得た。
分散剤を「アジスパーPB711」(アミン価:45、味の素ファインテクノ社製)に変更した以外は、実施例2と同様にして、[トナー8]を得た。
分散剤を「Disperbyk−2000」(アミン価:4、ビックケミー社製)に変更した以外は、実施例3と同様にして、[トナー9]を得た。
得られた各トナー10gとフェライトキャリア100gとを温度28℃、湿度80%の環境内で混合し、ブローオフ法にてトナーの帯電量を測定した。また、このときの帯電分布はシャープであった。トナーの粒径は、コールターエレクトロニクス社製の粒度測定器「コールターカウンターTAII」を用い、アパーチャー径100μmで測定した。体積平均粒径および個数平均粒径は上記粒度測定器により求めた。トナーの表面形状は走査型電子顕微鏡で観察した。
濁度は、OHP用の透明シートにべたのカラー画像を定着し、濁度測定装置を用いて測定した。これらの評価結果を表1に示す。
Claims (16)
- 少なくとも結着樹脂と着色剤とを含み、水系媒体中で生成されたトナーであって、前記水系媒体中で生成する方法が、少なくとも活性水素基含有化合物、活性水素基と反応可能な部位を有する重合体、前記着色剤、離型剤を有機溶媒中に溶解または分散させ、該溶液または分散液を水系媒体中で液滴状に分散させてO/W型分散液となし、該活性水素基含有化合物と、活性水素基と反応可能な部位を有する重合体をO/W型分散液中で反応させた後、もしくは反応させながら、該有機溶媒を除去し、洗浄、乾燥する段階を含むものであり、前記結着樹脂の50〜100重量%がポリエステル樹脂であり、前記着色剤は酸性に表面処理された顔料、分散剤及び結着樹脂を混練したマスターバッチであり、該分散剤の酸価が1〜30mgKOH/g以下、アミン価が1以上100以下であることを特徴とする画像形成用トナー。
- 前記水系媒体中で生成する方法が、溶解懸濁法であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成用トナー。
- 前記水系媒体中で生成する方法が、前記O/W型分散液中に含有された樹脂微粒子を前記トナーのトナー粒子表面に付着させる段階を含むものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成用トナー。
- 前記分散剤が、前記結着樹脂と相溶性を有するものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成用トナー。
- 前記分散剤の重量平均分子量が2000〜100000であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成用トナー。
- 前記分散剤の添加量が、前記着色剤100重量部に対して1重量部〜50重量部であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成用トナー。
- 前記分散剤を、トナー中に0.1重量%〜10重量%の割合で含有してなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成用トナー。
- 前記着色剤が、ピグメントイエローPY74、イエローPY93、PY128、PY139、PY155、PY180、PY185、ピグメントレッドPR57:1、PR122、PR146、PR184、PR185、PR238、PR269、ピグメントブルーPB15:3、PB15:4からなる群から選ばれたものであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成用トナー。
- 離型剤を含有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成用トナー。
- 前記離型剤の融点が、160℃以下であることを特徴とする請求項9に記載の画像形成用トナー。
- 前記樹脂微粒子の平均粒径が5〜500nmであることを特徴とする請求項3乃至10のいずれかに記載の画像形成用トナー。
- 前記ポリエステル樹脂が、活性水素基と反応可能な変性ポリエステル系樹脂、および非変性ポリエステル系樹脂を含み、該変性ポリエステル系樹脂と該非変性ポリエステル系樹脂との重量比が5/95〜75/25であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の画像形成用トナー。
- 前記変性ポリエステル系樹脂と前記非変性ポリエステル系樹脂の酸価が0〜30mgKOH/gであることを特徴とする請求項12に記載の画像形成用トナー。
- 前記着色剤と有機溶媒との配合割合が5:95から50:50の範囲であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の画像形成用トナー。
- 前記請求項1乃至14のいずれかに記載の画像形成用トナーを用いてなることを特徴とする静電潜像現像用一成分現像剤。
- 前記請求項1乃至14のいずれかに記載の画像形成用トナーとキャリアからなることを特徴とする静電潜像現像用二成分現像剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006010615A JP4657932B2 (ja) | 2005-03-16 | 2006-01-19 | 静電荷像現像用トナー |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005074453 | 2005-03-16 | ||
JP2005239717 | 2005-08-22 | ||
JP2006010615A JP4657932B2 (ja) | 2005-03-16 | 2006-01-19 | 静電荷像現像用トナー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007086714A JP2007086714A (ja) | 2007-04-05 |
JP4657932B2 true JP4657932B2 (ja) | 2011-03-23 |
Family
ID=37973712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006010615A Expired - Fee Related JP4657932B2 (ja) | 2005-03-16 | 2006-01-19 | 静電荷像現像用トナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4657932B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11733618B2 (en) | 2020-09-23 | 2023-08-22 | Fujifilm Business Innovation Corp. | Electrostatic image developing toner, electrostatic image developer, toner cartridge, process cartridge, image forming apparatus, and image forming method |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5315808B2 (ja) * | 2007-06-22 | 2013-10-16 | 株式会社リコー | トナー、並びに現像剤、トナー入り容器、画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ |
JP2009083324A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Fujifilm Corp | インクジェット記録方法 |
JP2009244871A (ja) * | 2008-03-14 | 2009-10-22 | Ricoh Co Ltd | 画像形成用トナー、画像形成用トナーの製造方法、トナー入り容器、二成分現像剤、プロセスカートリッジ及び画像形成方法 |
JP5344367B2 (ja) * | 2008-09-16 | 2013-11-20 | 株式会社リコー | シアントナー |
JP5338290B2 (ja) * | 2008-12-12 | 2013-11-13 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | マゼンタトナーおよびマゼンタトナーに用いる着色剤 |
JP2010152208A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Ricoh Co Ltd | トナー及び現像剤 |
CN110209021B (zh) * | 2014-03-04 | 2022-11-08 | 富士胶片商业创新有限公司 | 调色剂、显影剂、调色剂盒、处理盒 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1172958A (ja) * | 1997-07-03 | 1999-03-16 | Fuji Xerox Co Ltd | 負帯電性電子写真用トナー、その製造方法、静電潜像現像剤および画像形成方法 |
JP2004126160A (ja) * | 2002-10-01 | 2004-04-22 | Ricoh Co Ltd | 静電荷像現像用トナー |
JP2004226667A (ja) * | 2003-01-22 | 2004-08-12 | Ricoh Co Ltd | 静電荷像現像用トナー |
-
2006
- 2006-01-19 JP JP2006010615A patent/JP4657932B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1172958A (ja) * | 1997-07-03 | 1999-03-16 | Fuji Xerox Co Ltd | 負帯電性電子写真用トナー、その製造方法、静電潜像現像剤および画像形成方法 |
JP2004126160A (ja) * | 2002-10-01 | 2004-04-22 | Ricoh Co Ltd | 静電荷像現像用トナー |
JP2004226667A (ja) * | 2003-01-22 | 2004-08-12 | Ricoh Co Ltd | 静電荷像現像用トナー |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11733618B2 (en) | 2020-09-23 | 2023-08-22 | Fujifilm Business Innovation Corp. | Electrostatic image developing toner, electrostatic image developer, toner cartridge, process cartridge, image forming apparatus, and image forming method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007086714A (ja) | 2007-04-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4628269B2 (ja) | 画像形成用イエロートナー及びそれを用いた静電潜像現像用現像剤 | |
JP4079257B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP5956124B2 (ja) | トナー、トナーの製造方法、及び画像形成方法 | |
JP5448247B2 (ja) | トナーとその製造方法、現像剤、現像剤収容容器および画像形成方法 | |
JP4213067B2 (ja) | 画像形成用トナーおよび現像剤とその製造方法、並びにこれらを用いた画像形成方法、画像形成装置 | |
JP4676890B2 (ja) | トナーの製造方法及びトナー | |
US20060210903A1 (en) | Toner, developer, toner container, process cartridge, image forming apparatus and image forming method | |
JPWO2002056116A1 (ja) | 電子写真用トナー | |
JP2003280269A (ja) | 静電荷像現像用トナー及び現像剤並びに画像形成方法と画像形成装置 | |
JP4700483B2 (ja) | 画像形成用マゼンタトナー、静電潜像現像用一成分現像剤、静電潜像現像用二成分現像剤、画像形成用マゼンタトナーの製造方法 | |
JP4657932B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP4698425B2 (ja) | 画像形成用イエロートナー及び静電潜像現像用現像剤 | |
JP2007248746A (ja) | 静電荷像現像用イエロートナー | |
JP4850098B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP5434344B2 (ja) | トナーとその製造方法、現像剤、現像剤収容容器および画像形成方法 | |
JP2005181835A (ja) | 画像形成用トナー、静電潜像現像剤、画像形成用トナーの製造方法、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP5344367B2 (ja) | シアントナー | |
JP4714585B2 (ja) | トナーの製造方法 | |
JP2005181839A (ja) | 画像形成用トナーおよびその製造方法、並びにそれを用いた静電潜像現像剤、画像形成方法、画像形成装置、プロセスカートリッジ | |
JP2008003360A (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP2010152208A (ja) | トナー及び現像剤 | |
JP2011059568A (ja) | 画像形成用イエロートナー | |
US8580476B2 (en) | Method for preparing particulate release agent, toner using the particulate release agent, and method for preparing the toner | |
JP4392207B2 (ja) | 画像形成用トナー | |
JP3947194B2 (ja) | 電子写真用トナーの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081125 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100819 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100826 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101025 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101216 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101222 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |