JP4657588B2 - 交流tig溶接の電流制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、交流TIG溶接の電流制御方法に関し、特に、アークからの騒音を低減する電流制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、特許文献1に開示された一般的な交流TIG溶接の溶接電流波形図である。非消耗電極が電極プラス極性(Electrode Positive=EP)となる予め定めた電極プラス期間Tep中は予め定めた電極プラスピーク電流値Inpの電極プラス電流が通電する。続いて、非消耗電極の極性が電極マイナス極性(Electro Negative=EN)に切り換わり、予め定めた電極マイナス期間Ten中は予め定めた電極マイナスピーク電流値Inpの電極マイナス電流が通電する。同図のA1及びA2に示すように、電流が急峻に立ち上がりピーク電流値に急激に変化するために、アークから大きな騒音が発生する。同様に、同図のA2及びA4に示すように、ピーク電流値から急激に変化して電流が立ち下がるために、アークから大きな騒音が発生する。このために、溶接作業者は大きな騒音の中で溶接することになり、作業環境が悪くなる。アークからの騒音は、上記の電極プラス期間Tepと電極マイナス期間Tenとを繰り返す交流周波数が高いほど大きくなる。また、上記の電極プラスピーク電流値Ipp及び上記の電極マイナスピーク電流値Inpが大きくなり、溶接電流平均値が大きくなるほど大きくなる。
【0003】
図6は、上述したアークからの騒音を低減するための特許文献2に開示された従来技術を示す溶接電流波形図である。同図は、交流プラズマアーク溶接に関するものであるが、交流プラズマアーク溶接も交流TIG溶接も非消耗電極を使用しかつ定電流特性の溶接電源装置を使用するアーク溶接である点は共通している。このために、交流プラズマアーク溶接の溶接電流制御方法を、交流TIG溶接の電流制御方法に応用することができる場合が多い。同図に示すように、電極マイナス極性(EN)に切り換わった直後の期間t1中は小電流を通電する。続く期間t2中は緩やかな傾斜で上昇する電流を通電し,期間t3中は電極マイナスピーク電流値Inpを通電する。続いて、期間t4中は緩やかな傾斜で下降する電流を通電し、期間t5中は小電流を通電する。電極プラス極性(EP)に切り換わった後も、同図に示すように、上記と同様の溶接電流を通電する。この従来技術では、電極マイナスピーク電流値Inp及び電極プラスピーク電流値Ippへの立上り期間(期間t2)及び立下り期間(期間t4)を設けて電流変化を緩やかにすることによって、アークからの騒音を低減するものである。
【0004】
しかし、上記の方法では、電流変化を緩やかにするために、立上り期間及び立下り期間を長く設定する必要がある。このために、交流周波数を高く設定した場合には、立上り期間及び立下り期間を必要な時間長さだけ設けることができなくなり、騒音低減効果は限定的となる。すなわち、交流周波数によってアークの集中性が変化するので、溶接継手に応じて50〜200Hz程度の範囲で交流周波数は適正値に設定される。しかし、この従来技術では、騒音低減効果を大きくするために立上り期間及び立下り期間を長くすると、交流周波数の上限が制限されて適正値に設定することができなくなる。
【0005】
【特許文献1】
特公平7−90366号公報
【特許文献2】
特開平8−300156号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、交流TIG溶接では、極性切り換わり後の急激な電流変化によってアークから大きな騒音が発生して作業環境が悪くなっている。この騒音を低減するために、図6で上述した従来技術では、長い立上り期間及び立下り期間を設けて電流変化を緩やかにしている。しかし、この方法では、交流周波数を高くすることができないために、溶接継手に応じてアークの集中性を適正化することができない場合が生じる。
【0007】
そこで、本発明では、アークからの騒音を低減し、かつ、交流周波数の上限値が制限されることもない交流TIG溶接の電流制御方法を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、電極プラス期間中の電極プラス電流の通電と電極マイナス期間中の電極マイナス電流の通電とを1周期として予め定めた交流周波数で繰り返して溶接する交流TIG溶接の電流制御方法において、
前記電極プラス期間に電極プラス立上り期間及び電極プラス立下り期間を設け、前記電極プラス電流を、前記電極プラス立上り期間中は予め定めた電極プラス折曲電流値までは急峻に立ち上げた後に予め定めた電極プラスピーク電流値までは緩やかな曲線状に立ち上げ、前記電極プラス立下り期間中は前記電極プラスピーク電流値から前記電極プラス折曲電流値までは緩やかな曲線状に立ち下げた後に前記電極プラス折曲電流値からは急峻に立ち下げ、
前記電極プラス折曲電流値、前記電極プラス立上り期間及び前記電極プラス立下り期間を、50Hz〜200Hzの範囲で変化する前記交流周波数に対応させて設定することによって、クリーニング幅及び騒音のレベルを調整し、
前記電極マイナス期間に電極マイナス立上り期間及び電極マイナス立下り期間を設け、前記電極マイナス電流を、前記電極マイナス立上り期間中は予め定めた電極マイナス折曲電流値までは急峻に立ち上げた後に予め定めた電極マイナスピーク電流値までは緩やかな曲線状に立ち上げ、前記電極マイナス立下り期間中は前記電極マイナスピーク電流値から前記電極マイナス折曲電流値までは緩やかな曲線状に立ち下げた後に前記電極マイナス折曲電流値からは急峻に立ち下げることを特徴とする交流TIG溶接の電流制御方法である。
【0009】
また、請求項2の発明は、電極プラス折曲電流値を電極プラスピーク電流値の70%以上95%以下の範囲内で設定し、電極プラス立上り期間及び電極プラス立下り期間を0.4ms以上1.8ms以下の範囲内で設定する請求項1記載の交流TIG溶接の電流制御方法である。
【0010】
また、請求項3の発明は、電極プラスピーク電流値に応じて電極プラス折曲電流値を変化させ、電極マイナスピーク電流値に応じて電極マイナス折曲電流値を変化させる請求項1又は請求項2記載の交流TIG溶接の電流制御方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態に係る交流TIG溶接の溶接電流波形図である。同図では、0Aから上側が電極プラス極性(EP)を表わし、下側が電極マイナス極性(EN)を表わしている。以下、同図を参照して説明する。
【0013】
電極プラス期間Tep中に電極プラス立上り期間Tpu及び電極プラス立下り期間Tpdを設ける。そして、この電極プラス立上り期間Tpu中は、電極プラス電流を、予め定めた電極プラス折曲電流値Iptまでは急峻に立ち上げ、その後に予め定めた電極プラスピーク電流値Ippまでは緩やかな曲線状に立ち上げる。他方、電極プラス立下り期間Tpd中は、電極プラス電流を、電極プラスピーク電流値Ippから上記の電極プラス折曲電流値Iptまでは緩やかな曲線状に立ち下げ、その後に上記の電極プラス折曲電流値Iptからは急峻に立ち下げる。
【0014】
さらに、電極マイナス期間Ten中に電極マイナス立上り期間Tnu及び電極マイナス立下り期間Tndを設ける。そして、上記の電極マイナス立上り期間Tnu中は、電極マイナス電流を、予め定めた電極マイナス折曲電流値Intまでは急峻に立ち上げ、その後に予め定めた電極マイナスピーク電流値Inpまでは緩やかな曲線状に立ち上げる。他方、電極マイナス立下り期間Tnd中は、電極マイナス電流を、電極マイナスピーク電流値Inpから上記の電極マイナス折曲電流値Intまでは緩やかな曲線状に立ち下げ、その後に上記の電極マイナス折曲電流値Intからは急峻に立ち下げる。
【0015】
上記のように、電極プラス期間Tep及び電極マイナス期間Ten中にそれぞれの立上り期間及び立下り期間が設けられるので、交流周波数の上限値を制限しない。また、立上り期間及び立下り期間は、電極プラス折曲電流値Ipt及び電極マイナス折曲電流値Intを境界値として、溶接電流は緩やかな曲線状に変化するために、電流変化率が急変することがない。このために、アークからの騒音が低減される。この騒音低減効果は、立上り期間及び立下り期間の時間長さが長いほど大きくなる。また、騒音低減効果は、折曲電流値の絶対値が小さいほど大きくなる。これは、溶接電流が緩やかに曲線状に変化する部分が多くなるからである。反面、緩やかに曲線状に変化する部分が多くなると、電極プラス期間Tep及び電極マイナス期間Ten中の電流積分値が小さくなる。通常の溶接条件では、電極マイナス期間Tenは長く設定されるために、電流積分値の減少率は少なく溶接品質への影響はほとんどない。他方、電極プラス機関Tepは短く設定されるために、電流積分値の減少率は大きくなり、溶接品質(クリーニング幅)への影響は大きい。以下、数値例をあげて上記について説明する。
【0016】
交流周波数を使用範囲の最低周波数である50Hzに設定した場合、電極プラス期間Tep/電極マイナス期間Tenの比率は、30/70付近に設定されることが多い。したがって、電極プラス期間Tep=6msとなり、電極マイナス期間Ten=14msとなる。また、交流周波数を使用範囲の最高周波数2である200Hzに設定した場合、同様にして、電極プラス期間Tep=1.5msとなり、電極マイナス期間Ten=3msとなる。このように、電極プラス期間Tepは短く設定されるのが一般的であるので、上述した電流積分値の減少率は大きくなる。交流TIG溶接は、主にアルミニウムの溶接に使用される。このときに、電極プラス期間Tepは、母材の酸化皮膜を除去するクリーニング作用が行われる。そして、電流積分値に比例してクリーニング幅が変化する。したがって、良好なクリーニング幅を確保するためには、この電流積分値を適正範囲内に設定する必要がある。このために、溶接電流が緩やかに曲線状に変化する部分が多くなると、電極プラス期間Tepの電流積分値が減少してクリーニング幅が狭くなる。上記をまとめると、電極プラス期間Tepの電極プラス折曲電流値Iptの上限値は騒音低減効果によって定まり、下限値は良好なクリーニング幅を確保することができる値として定まる。また、電極プラス立上り期間Tpu及び電極プラス立下り期間Tpdの上限値は良好なクリーニング幅を確保することができる値として定まり、下限値は騒音低減効果によって定まる。以下、これらの具体的な数値について説明する。
【0017】
図2は、騒音レベルを85dB以下に低減し、かつ、良好なクリーニング幅を確保することができる電極プラス折曲電流値Ipt、電極プラス立上り期間Tpu及び電極プラス立下り期間Tpdの範囲を示す図である。同図では、Tpu=Tpdに設定した場合である。また、電極プラス折曲電流値Ipt=電極プラスピーク電流値Ipp×係数α(0≦α≦1)として定義し、同図の縦軸を係数αとした場合である。騒音レベルの測定は、アーク発生個所と溶接作業者との一般的な距離を考慮して、アーク発生箇所から1m離れた位置とした。また、騒音レベルのしきい値を85dB以下としたのは、溶接作業者が許容できる値を実験によって調査した結果である。
【0018】
同図に示すように、係数αが70%以上95%以下であり、かつ、電極プラス立上り期間Tpu及び電極プラス立下り期間Tpdが0.4ms以上1.8ms以下の範囲にあるときに、騒音レベルが85dB以下となり、かつ、良好なクリーニング幅を確保することができる。
【0019】
ところで、電極プラス折曲電流値Ipt及び電極マイナス折曲電流値Intを設定する場合、直接に電流値によって設定することができる。また、上記のように、Ipt=Ipp×αとして係数αを予め設定することもできる。このようにすれば、電極プラスピーク電流値Ippに応じて電極プラス折曲電流値Iptを自動設定することができる。同様に、電極マイナス折曲電流値Int=電極マイナスピーク電流値Inp×係数βとすれば、電極マイナスピーク電流値Inpに応じて電極マイナス折曲電流値Intを自動設定することができる。
【0020】
図3は、本発明を実施するための溶接電源装置のブロック図である。以下、同図を参照して各回路について説明する。
【0021】
インバータ回路INVは、商用交流電源AC(3相200V等)を入力して、後述する電流誤差増幅信号Eiに従ってインバータ制御を行い高周波交流を出力する。高周波変圧器INTは、上記の高周波交流をアーク負荷に適した電圧値に降圧する。整流器D1〜D4は、降圧された高周波交流を整流して直流出力に変換する。電極プラストランジスタPTRは、電極プラス駆動信号Pdrによって電極プラス期間中導通する。電極マイナストランジスタNTRは、電極マイナス駆動信号Ndrによって電極マイナス期間中導通する。リアクトルWLは、溶接電流Iwを平滑する。溶接トーチ4の先端に取り付けられた非消耗電極1と母材2との間にアーク3が発生する。
【0022】
極性切換信号タイマ回路TMは、予め定めた電極プラス期間中はHighレベルとなり、予め定めた電極マイナス期間中はLowレベルとなる極性切換信号Tmを出力する。駆動回路DRは、上記の極性切換信号TmがHighレベルのときは電極プラストランジスタPTRを導通させる電極プラス駆動信号Pdrを出力し、Lowレベルのときは電極マイナストランジスタNTRを導通させる電極マイナス駆動信号Ndrを出力する。
【0023】
電極プラス電流設定回路IPSは、上記の極性切換信号Tmを入力して、以下に説明する電極プラス電流設定信号Ipsを出力する。この電極プラス電流設定回路IPSは、図1で上述したように、上記の極性切換信号TmがHighレベルに変化すると、予め定めた電極プラス立上り期間Tpu中は急峻に立ち上がり、予め定めた電極プラス折曲電流値Iptに相当する値に達すると緩やかに曲線状に変化し、予め定めた電極プラスピーク電流値Ippに相当する値を維持し、予め定めた電極プラス立下り期間Tpd中は上記の電極プラス折曲電流値Iptに相当する値までは緩やかに曲線状に立ち下がり、その後は急峻に立ち下がる電極プラス電流設定信号Ipsを出力する。電極マイナス電流設定回路INSは、上記の極性切換信号Tmを入力し、図1で上述したような電極マイナス電流設定信号Insを出力する。
【0024】
電流設定切換回路SIは、上記の極性切換信号Tmを入力し、Highレベルのときはa側に切り換わり上記の電極プラス電流設定信号Ipsを電流制御設定信号Iscとして出力し、Lowレベルのときはb側に切り換わり上記の電極マイナス電流設定信号Insを電流制御設定信号Iscとして出力する。電流検出回路IDは、交流の溶接電流Iwを検出して絶対値に変換し、電流検出信号Idを出力する。電流誤差増幅回路EIは、上記の電流制御設定信号Iscと上記の電流検出信号Idとの誤差を増幅して、電流誤差増幅信号Eiを出力する。この結果、電流制御設定信号Iscに相当する溶接電流Iwが通電する。
【0025】
図4は、騒音低減効果を示す騒音レベル比較図である。同図は、図5で上述した従来技術1と本発明とのアークからの騒音レベルを溶接電流平均値を変化させて測定したものである。溶接条件は、電極プラス期間Tep=1.5ms、電極マイナス期間Ten=3.5msに設定し、電極プラスピーク電流値Ippと電極マイナスピーク電流値Inpを同一値に設定した場合である。本発明では、係数α=80%に設定し、電極プラス立上り期間Tpu、電極プラス立下り期間Tpd、電極マイナス立ち上がり期間Tnu及び電極マイナス立下り期間Tndを全て同一値の0.6msに設定した場合である。同図は、アルミニウム合金を交流TIG溶接した場合である。
【0026】
同図から明らかなように、従来技術1に比べて本発明は、騒音レベルを10dB以上低減している。そして、溶接電流平均値が300Aの場合でも本発明の騒音レベルは85dB以下になっている。しかも、同図は交流周波数が200Hzの場合であるが、本発明では良好なクリーニング幅を確保して良好な溶接ビードが形成されている。
【0027】
【発明の効果】
請求項1記載の交流TIG溶接の電流制御方法によれば、電流の立上り及び立下りに緩やかに曲線状に変化する部分を設けることによって、アークからの騒音を低減することができる。また、交流周波数の使用範囲を制限することもない。
【0028】
請求項2記載の交流TIG溶接の電流制御方法によれば、電極プラス折曲電流値、電極プラス立上り期間及び電極プラス立下り期間の範囲を限定することによって、上記の効果に加えて、良好なクリーニング幅を確保することができる。
【0029】
請求項3記載の交流TIG溶接の電流制御方法によれば、係数α及び係数βを使用することによって、電極プラス折曲電流値を電極プラスピーク電流値に応じて設定し、電極マイナス折曲電流値を電極マイナスピーク電流値に応じて設定することができるので、溶接電流平均値が決まり電極プラスピーク電流値及び電極マイナスピーク電流値が決まれば、電極プラス折曲電流値及び電極マイナス折曲電流値は適正値に自動設定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶接電流波形図である。
【図2】本発明における係数α、電極プラス立上り期間Tpu及び電極プラス立下り期間Tpdの良好範囲を示す図である。
【図3】本発明に係る溶接電源装置のブロック図である。
【図4】本発明の効果の一例を示す騒音レベル比較図である。
【図5】従来技術1の溶接電流波形図である。
【図6】従来技術2の溶接電流波形図である。
【符号の説明】
1 非消耗電極
2 母材
3 アーク
4 溶接トーチ
D1〜D4 整流器
DR 駆動回路
EI 電流誤差増幅回路
Ei 電流誤差増幅信号
ID 電流検出回路
Id 電流検出信号
Inp 電極マイナスピーク電流値
INS 電極マイナス電流設定回路
Ins 電極マイナス電流設定信号
INT 高周波変圧器
Int 電極マイナス折曲電流値
INV インバータ回路
Ipp 電極プラスピーク電流値
IPS 電極プラス電流設定回路
Ips 電極プラス電流設定信号
Ipt 電極プラス折曲電流値
Isc 電流制御設定信号
Iw 溶接電流
Ndr 電極マイナス駆動信号
NTR 電極マイナストランジスタ
Pdr 電極プラス駆動信号
PTR 電極プラストランジスタ
SI 電流設定切換回路
t1〜t5 期間
Ten 電極マイナス期間
Tep 電極プラス期間
TM 極性切換信号タイマ回路
Tm 極性切換信号
Tnd 電極マイナス立下り期間
Tnu 電極マイナス立上り期間
Tpd 電極プラス立下り期間
Tpu 電極マイナス立上り期間
WL リアクトル
α 係数
β 係数
Claims (3)
- 電極プラス期間中の電極プラス電流の通電と電極マイナス期間中の電極マイナス電流の通電とを1周期として予め定めた交流周波数で繰り返して溶接する交流TIG溶接の電流制御方法において、
前記電極プラス期間に電極プラス立上り期間及び電極プラス立下り期間を設け、前記電極プラス電流を、前記電極プラス立上り期間中は予め定めた電極プラス折曲電流値までは急峻に立ち上げた後に予め定めた電極プラスピーク電流値までは緩やかな曲線状に立ち上げ、前記電極プラス立下り期間中は前記電極プラスピーク電流値から前記電極プラス折曲電流値までは緩やかな曲線状に立ち下げた後に前記電極プラス折曲電流値からは急峻に立ち下げ、
前記電極プラス折曲電流値、前記電極プラス立上り期間及び前記電極プラス立下り期間を、50Hz〜200Hzの範囲で変化する前記交流周波数に対応させて設定することによって、クリーニング幅及び騒音のレベルを調整し、
前記電極マイナス期間に電極マイナス立上り期間及び電極マイナス立下り期間を設け、前記電極マイナス電流を、前記電極マイナス立上り期間中は予め定めた電極マイナス折曲電流値までは急峻に立ち上げた後に予め定めた電極マイナスピーク電流値までは緩やかな曲線状に立ち上げ、前記電極マイナス立下り期間中は前記電極マイナスピーク電流値から前記電極マイナス折曲電流値までは緩やかな曲線状に立ち下げた後に前記電極マイナス折曲電流値からは急峻に立ち下げることを特徴とする交流TIG溶接の電流制御方法。 - 電極プラス折曲電流値を電極プラスピーク電流値の70%以上95%以下の範囲内で設定し、電極プラス立上り期間及び電極プラス立下り期間を0.4ms以上1.8ms以下の範囲内で設定する請求項1記載の交流TIG溶接の電流制御方法。
- 電極プラスピーク電流値に応じて電極プラス折曲電流値を変化させ、電極マイナスピーク電流値に応じて電極マイナス折曲電流値を変化させる請求項1又は請求項2記載の交流TIG溶接の電流制御方法。
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