JP4657373B1 - 缶開け具 - Google Patents
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Abstract
【課題】缶蓋を安全に取り扱うことが可能となるようにイージーオープン缶の缶蓋を開けることができる缶開け具を提供する。
【解決手段】缶蓋2の全体が缶本体3から外れるイージーオープン缶4の缶蓋2を開けるための缶開け具1は、取手部11と、プルタブ5に係合する係合爪部6aと、係合爪部6aをプルタブ5に係合させる際に缶蓋2の上面に当接するとともに取手部11を回動させて缶蓋2を開ける際の初期段階で取手部11の回動の支点となる凸曲面状の曲面部7aと、取手部11を回動させて缶蓋2を開ける際の最終段階で缶蓋2の上面に当接して取手部11の回動の支点になるとともに缶本体3からの缶蓋2の外れを防止する外れ防止部8aとを備えている。
【選択図】図5
【解決手段】缶蓋2の全体が缶本体3から外れるイージーオープン缶4の缶蓋2を開けるための缶開け具1は、取手部11と、プルタブ5に係合する係合爪部6aと、係合爪部6aをプルタブ5に係合させる際に缶蓋2の上面に当接するとともに取手部11を回動させて缶蓋2を開ける際の初期段階で取手部11の回動の支点となる凸曲面状の曲面部7aと、取手部11を回動させて缶蓋2を開ける際の最終段階で缶蓋2の上面に当接して取手部11の回動の支点になるとともに缶本体3からの缶蓋2の外れを防止する外れ防止部8aとを備えている。
【選択図】図5
Description
本発明は、プルタブが取り付けられた缶蓋の全体が外れるイージーオープン缶の缶蓋を開けるための缶開け具に関する。
プルタブが取り付けられた缶蓋の全体が外れるフルオープンエンドのイージーオープン缶(プルトップ缶)が広く流通している。従来、このイージーオープン缶の缶蓋を容易に開けるための缶開け具が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の缶開け具は、プルタブに係合する係止爪と、係止爪に連続するように形成される略円弧状の案内部と、案内部に連続するように形成される柄部とを備えている。
この缶開け具では、まず、缶開け具を立てるようにしてプルタブに係止爪を引っかけてから柄部を倒していくことにより、係止爪が起き、係止爪に係止しているプルタブも起きる。その後、さらに柄部を倒していくと、係止爪に連続している案内部が缶蓋に押し付けられながら係止爪に係止しているプルタブが上方に引かれて、缶蓋の全体が缶の本体から外れる。
上述のように、特許文献1に記載の缶開け具では、柄部を倒していくと、缶蓋の全体が缶の本体から外れる。缶蓋の端部は鋭利であるため、缶の本体から取り外された缶蓋を廃棄等する際に、使用者が缶蓋の端部に誤って触れると、けがをするおそれがある。すなわち、特許文献1に記載の缶開け具でイージーオープン缶の缶蓋を開けた場合には、安全面で問題が生じるおそれがある。
そこで、本形態の課題は、缶蓋を安全に取り扱うことが可能となるようにイージーオープン缶の缶蓋を開けることができる缶開け具を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の缶開け具は、缶蓋の全体が缶本体から外れるイージーオープン缶の缶蓋を開けるための缶開け具において、取手部と、缶蓋に取り付けられるプルタブに係合する係合爪部と、係合爪部をプルタブに係合させる際に缶蓋の上面に当接するとともに取手部を回動させて缶蓋を開ける際の初期段階で取手部の回動の支点となる凸曲面状の曲面部と、取手部を回動させて缶蓋を開ける際の最終段階で缶蓋の上面に当接して取手部の回動の支点になるとともに缶本体からの缶蓋の外れを防止する外れ防止部が形成される平板状の外れ防止部材と、を備え、曲面部は、取手部と外れ防止部材とを繋ぐように配置されていることを特徴とする。
本発明の缶開け具は、缶本体からの缶蓋の外れを防止する外れ防止部を備えている。そのため、この缶開け具で缶蓋を開けた後でも、缶蓋は缶本体にくっついている。したがって、使用者は缶蓋を持たなくても缶本体を持てば、開いた缶蓋を処理することが可能になる。その結果、本発明の缶開け具で缶蓋が開けられたイージーオープン缶の場合、缶蓋を処理する際に使用者が缶蓋の端部に触れるおそれを低減することが可能となり、缶蓋を安全に取り扱うことが可能になる。
また、本発明では、缶蓋を開けた後でも缶蓋が缶本体にくっついているため、缶本体から中身を出した後に、缶蓋を開ける際の取手部の回動方向と逆の方向へ取手部を回動させれば、缶本体の中に缶蓋の一部または全部を押し込むことが可能になる。したがって、缶本体の中に缶蓋の一部または全部を押し込むことで、缶蓋を処理する際に使用者が缶蓋の端部に触れるおそれを一層低減することが可能となり、缶蓋をより安全に取り扱うことが可能になる。
また、本発明では、外れ防止部は、取手部を回動させて缶蓋を開ける際の最終段階で缶蓋の上面に当接して取手部の回動の支点になるため、缶蓋を開ける際の最終段階において、外れ防止部によって、缶蓋の上面を比較的強い力で押さえることが可能になる。したがって、外れ防止部によって、缶本体からの缶蓋の外れを確実に防止することが可能になる。
本発明において、外れ防止部材は、略多角形の平板状に形成され、外れ防止部は、外れ防止部材に形成される複数の端面のうちの1つの端面であることが好ましい。このように構成すると、缶蓋の上面と外れ防止部との接触面積を比較的広くすることが可能になる。したがって、外れ防止部によって、缶蓋の上面を適切に押さえることが可能になり、缶本体からの缶蓋の外れを確実に防止することが可能になる。
本発明において、外れ防止部材の表面には、缶蓋の上面に当接する凸曲面を有する凸部が配置され、凸部は、取手部を回動させて缶蓋を開ける際に、曲面部が缶蓋の上面から離れてから外れ防止部が缶蓋の上面に当接するまでの間、缶蓋の上面に当接して取手部の回動の支点になることが好ましい。このように構成すると、曲面部、凸部および外れ防止部を順次、支点にして取手部を回動させるといった梃子の原理を利用して、缶蓋を容易に開けることが可能になる。また、凸部を利用して、係合爪部がプルタブに係合している状態の缶開け具を缶蓋の上面で滑らかにスライドさせることが可能になる。したがって、缶蓋が大きい場合であっても、缶蓋の上面で缶開け具をスライドさせながら、缶蓋を容易に開けていくことが可能になる。
本発明において、缶開け具は、曲面部と一体で形成され、外れ防止部材が固定される固定部を備え、凸部は、固定部と外れ防止部材とを締結するオネジの頭部であることが好ましい。この場合には、たとえば、オネジは、トラスネジである。このように構成すると、固定部と外れ防止部材を締結するオネジの頭部を利用して、外れ防止部材の表面に凸部を配置することができる。したがって、オネジの頭部と別個に凸部が設けられる場合と比較して、缶開け具の構成を簡素化することが可能になる。
本発明において、曲面部は、略半円弧状に形成され、缶開け具は、取手部と外れ防止部材とが略平行に配置されるとともに取手部と外れ防止部材とを繋ぐように曲面部が配置される略J形状に形成され、係合爪部は、曲面部に隣接するように配置されていることが好ましい。このように構成すると、係合爪部をプルタブに係合させたときに、取手部が缶蓋の上面から略垂直に立ち上るように缶開け具を配置することが可能になる。したがって、缶蓋を開ける際に取手部を回動させやすくなる。また、このように構成すると、缶開け具が略J形状に形成されているため、缶蓋を開ける際の取手部の回動量を大きくすることが可能になる。したがって、缶開け具が小さくても、缶蓋の開き量を大きくすることが可能になる。
以上のように、本発明の缶開け具を使用すれば、缶蓋を安全に取り扱うことが可能となるようにイージーオープン缶の缶蓋を開けることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(缶開け具の構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる缶開け具1の斜視図である。図2は、図1に示す缶開け具1の側面図である。図3は、図2のE−E方向から缶開け具1を示す図である。図4は、イージーオープン缶4の斜視図である。
図1は、本発明の実施の形態にかかる缶開け具1の斜視図である。図2は、図1に示す缶開け具1の側面図である。図3は、図2のE−E方向から缶開け具1を示す図である。図4は、イージーオープン缶4の斜視図である。
本形態の缶開け具1は、缶蓋2の全体が缶本体3から外れるイージーオープン缶4(図4参照)の缶蓋2を開けるための道具である。缶蓋2には、プルタブ5が取り付けられている。また、イージーオープン缶4は、たとえば、図4に示すように、缶蓋2の上側から見たときの形状が略円形状となるように形成されている。ただし、本形態の缶開け具1によって缶蓋2が開けられるイージーオープン缶4は、缶蓋2の上側から見たときの形状が略楕円形状、略長方形状あるいは略正方形状となるように形成されても良い。また、イージーオープン缶4の中身は、肉や魚等の人間用の食料であっても良いし、犬や猫等のペット用のえさであっても良い。なお、本形態の缶開け具1を用いると、イージーオープン缶4の缶蓋2以外にも、プルタブ22a付きのプラスチック製の内蓋22(図7参照)を有する油の容器や醤油等の調味料の容器の内蓋22を開けることも可能である。
缶開け具1は、図1〜図3に示すように、プルタブ5に係合する係合爪部6aが形成される第1部材6と、係合爪部6aをプルタブ5に係合させる際に缶蓋2の上面に当接する凸曲面状の曲面部7aが形成される第2部材7と、缶本体3から缶蓋2の外れを防止する外れ防止部8aが形成される第3部材8とを備えている。本形態の第2部材7は、曲面部形成部材であり、第3部材8は、外れ防止部材である。
第1部材6は、図2に示すように、平板状の細長い金属部材の略中心位置をわずかに折り曲げることで形成されている。係合爪部6aは、第1部材6の一端側を略円弧状となる曲面状に折り曲げることで形成されている。図1、図3に示すように、係合爪部6aの先端6bは、使用者の安全性を考えて、略円弧状に形成されている。また、プルタブ5に係合しやすくするため、係合爪部6aの厚さは、先端6bに向かうにしたがって薄くなっている。第1部材6の他端側には、図2に示すように、ゴム製のキャップ10の中に挿入されている。本形態では、第1部材6の他端側とキャップ10とによって、缶開け具1の取手部11が構成されている。
第2部材7は、平板状の細長い金属部材を所定形状に折り曲げることで形成されている。図2に示すように、第2部材7の全体形状は、略U形状または略V形状となっており、その折り曲げ部分が曲面部7aとなっている。曲面部7aは、略半円弧状に形成されている。第2部材7の一端側は、第3部材8が固定される固定部7bとなっている。第2部材7の他端側は、溶接等によって、第1部材6に固定されている。また、第2部材7の他端側は、キャップ10の中に配置されている。
第3部材8は、平板状の金属部材であり、略正方形状に形成されている。第3部材8の一辺の長さは、第1部材6の長手方向の長さよりも短くなっている。この第3部材8は、互いに略平行な一対の端面8bが第1部材6の長手方向と略一致するように、第2部材7の固定部7bに固定されている。また、取手部11側に配置される第3部材8の端面が外れ防止部8aとなっている。
第3部材8は、オネジ12とナット13とによって、第2部材7の固定部7bと締結されている。また、第3部材8は、その一方の表面が略U形状または略V形状の第2部材7の外側の面と当接するように固定部7bに固定されており、オネジ12の頭部12aは、第3部材8の他方の表面に配置されている。オネジ12は、たとえば、トラスネジであり、頭部12aの表面は、球面の一部を切り取ったような凸曲面となっている。本形態の頭部12aは、外れ防止部材である第3部材8の表面に配置される凸部である。なお、オネジ12は、その頭部12aの表面が凸曲面となっているネジであれば良く、たとえば、丸皿ネジやバインドネジ等であっても良い。
本形態では、図2等に示すように、第3部材8と取手部11とが略平行に配置されている。また、曲面部7aは、第3部材8と取手部11とを繋ぐように配置されており、缶開け具1は、全体として、略J形状に形成されている。また、係合爪部6aは、曲面部7aに隣接するように配置されている。具体的には、係合爪部6aの先端6bが外側を向くように、係合爪部6aは、曲面部7aに隣接配置されている。なお、缶開け具1の長さ(図1の左右方向の長さ)は、たとえば、125mmであり、その重さは、たとえば、120gである。
本形態の第1部材6、第2部材7および第3部材8は、たとえば、ステンレス鋼板で形成されているが、第1部材6、第2部材7および第3部材8は、ステンレス鋼板以外の鋼板で形成されても良い。第1部材6、第2部材7および第3部材8がステンレス鋼板以外の鋼板で形成される場合には、第1部材6、第2部材7および第3部材8の表面にメッキが施される。また、第1部材6、第2部材7および第3部材8は、アルミ等の他の金属部材で形成されても良い。また、第1部材6、第2部材7および第3部材8は、プレス加工によって形成されたプレス加工品であっても良いし、鋳物であっても良い。また、第1部材6、第2部材7および第3部材8は、強化プラスチック等の金属部材以外の部材で形成されても良い。
(缶開け具の使用方法)
図5は、図1に示す缶開け具1を使用して缶蓋2を開けるときの缶開け具1の動きを説明するための図であり、(A)は缶蓋2を開ける際の初期段階の状態を示す図、(B)は缶蓋2を開ける際の中間段階の状態を示す図、(C)は缶蓋2を開ける際の最終段階を示す図である。図6は、図5(C)のF−F断面の断面図である。図7は、図1に示す缶開け具1を使用してプルタブ22a付きのプラスチック製の内蓋22を開けるときの缶開け具1の動きを説明するための図であり、(A)は係合爪部6aがプルタブ22aに係合した状態を示す図、(B)は内蓋22が開いた状態を示す図である。
図5は、図1に示す缶開け具1を使用して缶蓋2を開けるときの缶開け具1の動きを説明するための図であり、(A)は缶蓋2を開ける際の初期段階の状態を示す図、(B)は缶蓋2を開ける際の中間段階の状態を示す図、(C)は缶蓋2を開ける際の最終段階を示す図である。図6は、図5(C)のF−F断面の断面図である。図7は、図1に示す缶開け具1を使用してプルタブ22a付きのプラスチック製の内蓋22を開けるときの缶開け具1の動きを説明するための図であり、(A)は係合爪部6aがプルタブ22aに係合した状態を示す図、(B)は内蓋22が開いた状態を示す図である。
以下、缶開け具1を使用して缶蓋2を開けるときの缶開け具1の動き、および、缶開け具1を使用してプルタブ22a付きのプラスチック製の内蓋22(図7参照)を開けるときの缶開け具1の動きを順次説明する。
缶開け具1を使用して缶蓋2を開ける際には、図5(A)に示すように、まず、缶蓋2の上方で取手部11を略垂直に立てた状態で、係合爪部6aをプルタブ5に係合させる。このとき、曲面部7aは、缶蓋2の上面に当接する。その後、取手部11を矢印V1の方向へ回動させて(すなわち、下方向へ回動させて)、プルタブ5を起こす。このとき、曲面部7aは、取手部11の回動の支点となる。
その後さらに、曲面部7aを支点として、取手部11を矢印V1の方向へ回動させると、缶蓋2と缶本体3との間に形成される円環状の溝14(図4参照)に沿って、缶蓋2が開き始め、やがて、図5(B)に示すように、缶蓋2の上面から曲面部7aが離れ、頭部12aが缶蓋2の上面に当接する。
その後さらに、取手部11を矢印V1の方向へ回動させると、溝14に沿って、缶蓋2が開いていく。このとき、頭部12aは、取手部11の回動の支点となる。また、さらに、取手部11を矢印V1の方向へ回動させると、図5(C)に示すように、缶蓋2の上面から頭部12aが離れ、外れ防止部8aが缶蓋2の上面に当接する。その後さらに、取手部11を矢印V1の方向へ回動させると、溝14に沿って、缶蓋2がさらに開いていく。このとき、外れ防止部8aが取手部11の回動の支点となる。また、取手部11の先端が下側を向くまで、取手部11を矢印V1の方向へ回動させると、缶蓋2が開く。
なお、缶本体3の上端側には、閉じている状態の缶蓋2の上面よりも上側に突出している円環状の縁部3aが形成されており(図4参照)、缶蓋2を開ける際の最終段階では、図6に示すように、第3部材8の端面8bの外れ防止部8a側の端部は、縁部3aの内周面に当接している。
また、プルタブ22a付きのプラスチック製の内蓋22を有する油や醤油等の調味料の容器24の内蓋22を缶開け具1を使用して開ける際には、図6(A)に示すように、まず、外蓋23を取り外し、内蓋22の上方で取手部11を略垂直に立てた状態で、係合爪部6aをプルタブ22aに係合させる。このとき、曲面部7aは、内蓋22の上面に当接する。その後、取手部11を矢印V2の方向へ回動させて(すなわち、下方向へ回動させて)、図7(B)に示すように、内蓋22を開ける。このとき、曲面部7aは、取手部11の回動の支点となる。なお、容器24は、ガラス、プラスチックあるいは紙等で形成されている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、缶開け具1に、缶本体3からの缶蓋2の外れを防止する外れ防止部8aが形成されており、この外れ防止部8aが缶蓋2を開ける際の最終段階で缶蓋2の上面に当接している。そのため、缶開け具1で缶蓋2を開けた後でも、缶蓋2は缶本体3にくっついている。したがって、使用者は缶蓋2を持たなくても缶本体3を持てば、缶蓋2を処理することができる。その結果、本形態では、開いた缶蓋2を処理する際に使用者が缶蓋2の端部に触れるおそれを低減することが可能となり、缶蓋2を安全に取り扱うことが可能になる。
以上説明したように、本形態では、缶開け具1に、缶本体3からの缶蓋2の外れを防止する外れ防止部8aが形成されており、この外れ防止部8aが缶蓋2を開ける際の最終段階で缶蓋2の上面に当接している。そのため、缶開け具1で缶蓋2を開けた後でも、缶蓋2は缶本体3にくっついている。したがって、使用者は缶蓋2を持たなくても缶本体3を持てば、缶蓋2を処理することができる。その結果、本形態では、開いた缶蓋2を処理する際に使用者が缶蓋2の端部に触れるおそれを低減することが可能となり、缶蓋2を安全に取り扱うことが可能になる。
また、本形態では、缶蓋2を開けた後でも缶蓋2が缶本体3にくっついているため、缶本体3から中身を出した後に、図5(C)、(B)の矢印V3の方向へ取手部11を回動させれば(すなわち、上方向へ取手部11を回動させれば)、缶本体3の中に缶蓋2の一部または全部を押し込むことができる。したがって、缶本体3の中に缶蓋2の一部または全部を押し込むことで、缶蓋2を処理する際に使用者が缶蓋2の端部に触れるおそれを一層低減することが可能となり、缶蓋2をより安全に取り扱うことが可能になる。なお、図5(C)、(B)の矢印V3の方向へ取手部11を回動させれば、缶蓋2から缶開け具1を容易に取り外すことができる。
また、本形態では、缶蓋2を持たなくても缶本体3を持てば、缶蓋2を処理することが可能になるため、使用者の手が汚れにくくなる。また、缶蓋2を開けた後でも缶蓋2が缶本体3にくっついているため、缶開け具1を利用して、缶蓋2とともに缶本体3を持ち上げて持ち運ぶことが可能になる。
本形態では、外れ防止部8aは、取手部11を回動させて缶蓋2を開ける際の最終段階で缶蓋2の上面に当接して取手部11の回動の支点になる。そのため、缶蓋2を開ける際の最終段階において、外れ防止部8aによって、缶蓋2の上面を比較的強い力で押さえることが可能になる。また、本形態では、略正方形状に形成された第3部材8の1つの端面が外れ防止部8aとなっているため、缶蓋2の上面と外れ防止部8aとの接触面積を比較的広くすることが可能になる。したがって、外れ防止部8aによって、缶本体3からの缶蓋2の外れを確実に防止することが可能になる。
本形態では、係合爪部6aをプルタブ5に係合させる際に曲面部7aが缶蓋2の上面に当接するため、係合爪部6aをプルタブ5に係合させた後に曲面部7aを支点して取手部11を回動させれば、梃子の原理を利用して小さな力で、プルタブ5を容易に立ち上げることができる。また、本形態では、曲面部7a、頭部12aおよび外れ防止部8aを支点にして取手部11を回動させるといった梃子の原理を利用して缶蓋2を開けているため、小さな力で缶蓋2を開けていくことができる。したがって、老人や手に障害のある身障者であっても、容易に缶蓋2を開けることが可能になる。また、小さな力で缶蓋2を開けていくことが可能になるため、缶蓋2を開ける際に中身がこぼれにくくなる。さらに、プルタブ5を容易に立ち上げることが可能になるため、使用者の爪の割れや剥がれを防止することが可能になる。また、本形態の缶開け具1は、係合爪部6aと曲面部7aとを備えているため、係合爪部6aと曲面部7aとを利用して、プルタブ22a付きのプラスチック製の内蓋22を容易に開けることもできる。
本形態では、第3部材8の表面に、凸曲面状の表面を有する頭部12aが配置されている。そのため、頭部12aを利用して、係合爪部6aがプルタブ5に係合している状態の缶開け具1を缶蓋2の上面で滑らかにスライドさせることが可能になる。したがって、たとえば、缶蓋2の形状が略楕円形状や略長形状であっても、係合爪部6aがプルタブ5に係合している状態の缶開け具1を缶蓋2の上面でスライドさせながら、缶蓋2を容易に開けていくことが可能になる。また、本形態では、オネジ12の頭部12aを取手部11の回動の支点として利用することができるため、取手部11の回動の支点が別個に設けられる場合と比較して、缶開け具1の構成を簡素化することが可能になる。
本形態では、缶開け具1は、略J形状に形成されており、また、係合爪部6aは、曲面部7aに隣接するように配置されている。そのため、係合爪部6aをプルタブ5に係合させると、取手部11が缶蓋2の上方で略垂直に立ち上る。したがって、缶蓋2を開ける際に取手部11を回動させやすくなる。また、本形態では、缶開け具1が略J形状に形成されているため、缶蓋2を開ける際の取手部11の回動量を大きくすることが可能になる。したがって、缶開け具1が小さくても、缶蓋2の開き量を大きくすることが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態では、第1部材6と第2部材7と第3部材8とがそれぞれ別体で形成されているが、第1部材6と第2部材7とが一体で形成されても良いし、第2部材7と第3部材8とが一体で形成されても良い。また、第1部材6と第2部材7と第3部材8とが一体で形成されても良い。第2部材7と第3部材8とが一体で形成される場合には、缶蓋2を開ける際の中間段階で頭部12aの代わりに缶蓋2の上面に当接する凸曲面を有する凸部が、たとえば、第3部材8の表面に形成される。または、缶蓋2を開ける際の中間段階で頭部12aの代わりに缶蓋2の上面に当接する凸曲面を有する凸部が、たとえば、第3部材8と別体で形成され、第3部材8の表面に固定される。
上述した形態では、第1部材6と第2部材7と第3部材8とがそれぞれ別体で形成されているが、第1部材6と第2部材7とが一体で形成されても良いし、第2部材7と第3部材8とが一体で形成されても良い。また、第1部材6と第2部材7と第3部材8とが一体で形成されても良い。第2部材7と第3部材8とが一体で形成される場合には、缶蓋2を開ける際の中間段階で頭部12aの代わりに缶蓋2の上面に当接する凸曲面を有する凸部が、たとえば、第3部材8の表面に形成される。または、缶蓋2を開ける際の中間段階で頭部12aの代わりに缶蓋2の上面に当接する凸曲面を有する凸部が、たとえば、第3部材8と別体で形成され、第3部材8の表面に固定される。
上述した形態では、第3部材8は、略正方形の平板状に形成されているが、第3部材8は、略長方形状等の平板状に形成されても良いし、略三角形状、略六角形状あるいは略八角形状等の略多角形状に形成されても良い。また、上述した形態では、第3部材8は、平板状に形成されているが、第3部材8は、ブロック状に形成されても良い。
上述した形態では、曲面部7aは、略半円弧状に形成されており、第3部材8と取手部11とが略平行に配置されているが、第3部材8と取手部11とによって形成される角度が鋭角、直角または鈍角となるように、曲面部7aが形成されても良い。たとえば、第3部材8と取手部11とによって形成される角度が約45°や約60°となるように、曲面部7aが形成されても良い。
1 缶開け具
2 缶蓋
3 缶本体
4 イージーオープン缶
5 プルタブ
6a 係合爪部
7 第2部材(曲面部形成部材)
7a 曲面部
7b 固定部
8 第3部材(外れ防止部材)
8a 外れ防止部
11 取手部
12 オネジ
12a 頭部(凸部)
2 缶蓋
3 缶本体
4 イージーオープン缶
5 プルタブ
6a 係合爪部
7 第2部材(曲面部形成部材)
7a 曲面部
7b 固定部
8 第3部材(外れ防止部材)
8a 外れ防止部
11 取手部
12 オネジ
12a 頭部(凸部)
Claims (6)
- 缶蓋の全体が缶本体から外れるイージーオープン缶の前記缶蓋を開けるための缶開け具において、
取手部と、
前記缶蓋に取り付けられるプルタブに係合する係合爪部と、
前記係合爪部を前記プルタブに係合させる際に前記缶蓋の上面に当接するとともに前記取手部を回動させて前記缶蓋を開ける際の初期段階で前記取手部の回動の支点となる凸曲面状の曲面部と、
前記取手部を回動させて前記缶蓋を開ける際の最終段階で前記缶蓋の上面に当接して前記取手部の回動の支点になるとともに前記缶本体からの前記缶蓋の外れを防止する外れ防止部が形成される平板状の外れ防止部材と、を備え、
前記曲面部は、前記取手部と前記外れ防止部材とを繋ぐように配置されていることを特徴とする缶開け具。 - 前記外れ防止部材は、略多角形の平板状に形成され、
前記外れ防止部は、前記外れ防止部材に形成される複数の端面のうちの1つの端面であることを特徴とする請求項1記載の缶開け具。 - 前記外れ防止部材の表面には、前記缶蓋の上面に当接する凸曲面を有する凸部が配置され、
前記凸部は、前記取手部を回動させて前記缶蓋を開ける際に、前記曲面部が前記缶蓋の上面から離れてから前記外れ防止部が前記缶蓋の上面に当接するまでの間、前記缶蓋の上面に当接して前記取手部の回動の支点になることを特徴とする請求項1または2記載の缶開け具。 - 前記曲面部と一体で形成され、前記外れ防止部材が固定される固定部を備え、
前記凸部は、前記固定部と前記外れ防止部材とを締結するオネジの頭部であることを特徴とする請求項3記載の缶開け具。 - 前記オネジは、トラスネジであることを特徴とする請求項4記載の缶開け具。
- 前記曲面部は、略半円弧状に形成され、
前記缶開け具は、前記取手部と前記外れ防止部材とが略平行に配置されるとともに前記取手部と前記外れ防止部材とを繋ぐように前記曲面部が配置される略J形状に形成され、
前記係合爪部は、前記曲面部に隣接するように配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の缶開け具。
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