JP2016182305A - 串刺し食品用移動具 - Google Patents

串刺し食品用移動具 Download PDF

Info

Publication number
JP2016182305A
JP2016182305A JP2015065279A JP2015065279A JP2016182305A JP 2016182305 A JP2016182305 A JP 2016182305A JP 2015065279 A JP2015065279 A JP 2015065279A JP 2015065279 A JP2015065279 A JP 2015065279A JP 2016182305 A JP2016182305 A JP 2016182305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
food
skewer
tip
skewered
sliding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015065279A
Other languages
English (en)
Inventor
弘 宮下
Hiroshi Miyashita
弘 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2015065279A priority Critical patent/JP2016182305A/ja
Publication of JP2016182305A publication Critical patent/JP2016182305A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Food-Manufacturing Devices (AREA)
  • Table Equipment (AREA)

Abstract

【課題】利き手の違いや串の長さ等に関わらず、串刺しされた食品を確実に串から引抜いたり、串の先端まで移動させたりして、口や手を汚すことなく食することができ、力加減の調整が容易で操作性、汎用性、省力性に優れ、食品が潰れたり、串から抜け落ちたりすることがなく、誰でも串刺しされた食品を手軽に食べることができる実用性、機能性、取扱い性に優れた串刺し食品用移動具の提供。
【解決手段】串を持っていない方の手で握られる軸部と、軸部の先端に形成され串が遊嵌される切り欠き部と串刺しされた食品と食品との間に差込まれ串の先端側の食品の後面に当接する突起部とを有する二股状の差込み部と、軸部に摺動自在に保持される摺動部と摺動部に延設された延設部と延設部の先端に形設された押圧部とを有する操作部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、串刺しされた焼鳥等の食品を串の先端まで移動させるための串刺し食品用移動具に関するものである。
従来、串刺しされた焼鳥や串カツ等の食品を食べる際には、食品を口にくわえて串から引抜くことが多いが、口の周りが汚れることや、串の先で怪我をするおそれもあり、このような食べ方に抵抗がある場合は、箸で食品を挟んだ状態若しくは箸で食品を皿の上に押さえつけた状態で食品を串から引抜くことが行われている。
しかし、食品が串に固く食込んでいる場合などは食品を串から引抜くことが困難であり、力任せに食品を串から引抜こうとすると、串から抜けた勢いで食品が飛び散ってしまうことがあり、特に女性にとっては食べ難いものとなっていた。
この問題点を解決するものとして、例えば(特許文献1)には、柄体の先端に、二股状の突起を先方に向けて形成した串刺し食品用フォークが開示されている。
また、(特許文献2)には、適宜形状の寄せ板に串の太さよりも僅かに大き目の貫通穴(または溝部)が設けられ、この貫通穴(または溝部)を介して串の把持部に寄せ板が差し込まれ、串刺し食品のうち、先端部位の食品を食した後、寄せ板と串を相対的に移動させて残りの食品を先端側に寄せる串刺し食品の食事用補助具が開示されている。
実用新案登録第3084632号公報 実用新案登録第3125369号公報
しかしながら、上記従来の技術は以下のような課題を有していた。
(1)(特許文献1)は、突起で食品を刺すか、或いは突起の間に串を入れるようにして食品を串から引き抜こうとするものであり、箸で食品を挟む場合や箸で食品を皿の上に押さえつける場合に比べ、食品を確実に保持することができるが、串刺し食品用フォークを握った手の力だけで食品をスライドさせるので、力を加える向きが安定し難く、食品が串に固く食込んでいる場合には容易に引抜くことができず、取扱い性に欠けるという課題を有していた。
(2)(特許文献2)は、貫通穴(または溝部)を介して串の把持部に寄せ板が差し込まれているので、寄せ板を串に沿って移動させることができ、寄せ板に力が伝わり易いが、先端部位の食品を食した後の残りの食品全てをまとめてスライドさせなければならないため、大きな力が必要となり、特に食品が串に固く食込んでいる場合には、食品が潰れ易く、寄せ板が途中で止まってしまい、食品を先端側に寄せることができず、実用性、機能性に欠けるという課題を有していた。
本発明は上記課題を解決するもので、利き手の違いや串の長さ等に関わらず、串刺しされた食品を確実に串から引抜いたり、串の先端まで移動させたりして、口や手を汚すことなく食することができ、力加減の調整が容易で操作性、汎用性、省力性に優れ、食品が潰れたり、串から抜け落ちたりすることがなく、誰でも串刺しされた食品を手軽に食べることができる実用性、機能性、取扱い性に優れた串刺し食品用移動具の提供を目的とする。
課題を解決するための手段及びそれによって得られる作用、効果
上記課題を解決するために本発明の串刺し食品用移動具は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の串刺し食品用移動具は、串刺しされた食品を串に沿って移動させるための串刺し食品用移動具であって、前記串を持っていない方の手で握られる軸部と、前記軸部の先端に形成され前記串が遊嵌される切り欠き部と串刺しされた食品と食品との間に差込まれ前記串の先端側の食品の後面に当接する突起部とを有する二股状の差込み部と、前記軸部に摺動自在に保持される摺動部と前記摺動部に延設された延設部と前記延設部の先端に形設された押圧部とを有する操作部と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用、効果を有する。
(1)軸部の先端に形成され串が遊嵌される切り欠き部と串刺しされた食品と食品との間に差込まれ串の先端側の食品の後面に当接する突起部とを有する二股状の差込み部を備えていることにより、二股状の差込み部を食品と食品との間に差込んで、切り欠き部で串を遊嵌した状態で、先端側の食品の後面に突起部を当接させることができるので、食品を串の先端側に移動させる際に、串を切り欠き部で支えながらスライドさせることができ、突起部から食品に力が伝わり易く、小さな力で効率的に食品を串の先端側に移動させることができ、取扱い性に優れる。
(2)二股状の差込み部を串刺しされた食品と食品との間に差込むことができるので、小さな力で食品を1つずつ確実に串の先端側に移動させることができ、省力性、動作の確実性に優れる。
(3)軸部に摺動自在に保持される摺動部と摺動部に延設された延設部と延設部の先端に形設された押圧部とを有する操作部を備えているので、串の先端の食品を食べた後、二股状の差込み部を残りの食品と食品との間に差込んで、切り欠き部で串を遊嵌した状態で、串を持っている方の手で串を引きながら、親指、人差し指或いは中指で押圧部を串の先端方向に押圧して食品を串の先端側に移動させる際に、押圧部に押し当てた指を支点として食品に加わる力の方向をコントロールすることができ、力の方向を安定させて、食品を串に沿ってスムーズに移動させることができ、省力性、取扱い性、操作性に優れる。
(4)串を持っている方の手の親指等で押圧部を押圧する力を加減することにより、食品に加わる力を容易に調整することができるので、食品が潰れたり、飛び散ったりすることがなく、衛生的で安全性、使用性に優れる。
(5)操作部が軸部に摺動自在に保持される摺動部を有するので、串の長さや食品の位置などに応じて、軸部を握っている手の親指等で摺動部を軸部に沿って摺動させることにより、押圧部の位置を容易に調整することができ、串を持っている方の手の親指等で押圧部を確実に押圧して食品をスムーズに串の先端側に移動させることができ、省力性、汎用性、取扱い性に優れる。
(6)操作部が摺動部に延設された延設部を有するので、串が長い場合や串の持ち手が短い場合などは、延設部を串の先端に押当て、操作部を軸部の先端方向(差込み部側)に摺動させて串を押すことにより、食品を小さな力で確実に串の先端側に移動させることができ、省力性、汎用性に優れる。
(7)延設部で串の先端を押して食品を移動させる際は、食品が串の先端まで移動した時点で延設部と接触するので、食品が串から抜け落ちることがなく、衛生的で使用性に優れる。
(8)延設部で串の先端を押す場合、軸部を持っている方の手の親指等で操作部を摺動させる力を加減することにより、串に加わる力を容易に調整することができるので、食品が延設部と差込み部との間に挟まれて潰れることがなく、操作性、取扱い性に優れる。
(9)野菜等の簡単に抜ける食品は、突起部を食品の後面に当て、串を引張るだけで容易に串から引抜くことができ、取扱い性に優れる。
ここで、串刺し食品用移動具の材質は、ステンレス等の金属、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリプロピレン等の合成樹脂、竹、木等の中から適宜、選択することができる。
切り欠き部の幅は串の太さと同等か、串の太さよりやや広めに形成される。
また、差込み部の長さや形状は食品の大きさや形状などに応じて適宜、選択することができる。
尚、突起部は差込み部の少なくとも一部に形成される。突起部の根元側を幅広に形成したり、突起部を円弧状等に湾曲させたりすることにより、突起部を確実に食品に当接させることができる。
操作部の摺動部は軸部に沿って摺動するものであればよいが、筒状やリップ溝形(C型)などに形成された摺動保持部を軸部の外周に遊嵌して保持されるものが好適に用いられる。摺動保持部は摺動部の全長に渡って形成する必要はなく、少なくとも一部に形成されていればよい。特に、摺動保持部を摺動部の中央部や後端部などに形成し、摺動部の一部が摺動保持部よりも前方に突出するようにした場合、摺動部の前端側に形成される延設部や押圧部を差込み部に近づける際に、摺動保持部が差込み部の食品支持部に干渉することがなく、動作の確実性、操作性に優れる。
尚、摺動部の表面に凹部や凸部等を設けたり、軸部に指掛け部を設けたりしてもよい。摺動部の表面に凹部や凸部等を形成した場合、軸部を持っている方の手の親指等を凹部や凸部等に押し当てることにより、指が滑り難く、確実に操作部を摺動させることができ、操作性に優れる。また、軸部の差込み部側の下部などに指掛け部を形成した場合、親指等で操作部を摺動させる際に、他の指を指掛け部に引っ掛けることにより、摺動部をスムーズに摺動させることができ、操作性に優れる。
延設部の形状は、適宜、選択することができ、直線状でもよいし、円弧状や曲線状などに湾曲させてもよい。
また、押圧部の位置は、適宜、選択することができ、差込み部のいずれか一方の側部に配置して、右利き用か左利き用に使い分けてもよいし、差込み部の両方の側部に配置して、右利きと左利き兼用にしてもよい。
押圧部は、串を持っている方の手の親指で押圧することが好ましいが、押圧部の高さ(位置)や串の持ち方などによっては、人差し指や中指で押圧してもよく、その形状は適宜、選択することができる。尚、押圧部は先端だけではなく、側面やその他の任意の場所を選択して押圧することができる。
延設部や押圧部は摺動部と一体に形成してもよいし、別部材で形成して螺子止め、溶着、接着等の各種固定手段を用いて摺動部に固定してもよい。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の串刺し食品用移動具であって、前記操作部が、前記軸部を中心軸として回動自在である構成を有している。
この構成により、請求項1の作用、効果に加え、以下のような作用、効果を有する。
(1)操作部が、軸部を中心軸として回動自在であることにより、押圧部の位置を軸部を中心とする円周方向に回動させることができるので、利用者が右利きか左利きかによって、押圧部を差込み部のいずれかの一方の側部に移動させることで、利き手の指で押圧部を押圧することができ、汎用性、操作性に優れる。
(2)軸部を中心軸として操作部を回動させることにより、押圧部の位置を調整することができるので、利用者の指の長さやどの指で押圧部を押圧するかによって、押圧部を操作し易い位置に移動させることができ、操作性、汎用性に優れる。
ここで、軸部を中心軸として操作部を回動させるためには、軸部を円柱状に形成し、摺動部の摺動保持部を筒状や円弧状に形成したものが好適に用いられる。軸部の外周に摺動保持部を遊嵌することにより、軸部に対して摺動部の摺動及び回動を容易に行うことができる。
尚、摺動部の摺動範囲を規制するために軸部の側部に突部を設けてもよい。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の串刺し食品用移動具であって、前記操作部の前記延設部に前記串の先端が押当てられる凹部が形成されている構成を有している。
この構成により、請求項1又は2の作用、効果に加え、以下のような作用、効果を有する。
(1)操作部の延設部に串の先端が押当てられる凹部が形成されていることにより、延設部を串の先端に押当て、操作部を軸部の先端方向(差込み部側)に摺動させて食品を串の先端側に移動させる際に、凹部で串の先端を保持することができ、串が滑ったり、延設部から外れたりすることがなく、延設部で確実に串の先端を押すことができ、操作性、動作の安定性に優れる。
ここで、凹部は串の先端を保持できるものであればよく、形状、大きさ、深さなどは適宜、選択することができるが、球面状や円錐状などのすり鉢状に形成されたものは、串の先端を自動的に凹部の中心部に保持することができ、保持の確実性、安定性に優れる。
差込み部の切り欠き部の上端側の幅が広く下端側の幅が狭く形成されている場合、切り欠き部に串を差込み易く、また、太さの異なる串にも対応して突起部を食品の後面に確実に当接させることができ、使用性、汎用性に優れる。このとき、切り欠き部は略V字状に形成したものが好適に用いられる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の串刺し食品用移動具であって、前記差込み部の根元側に前記串に沿って移動させる食品の底部を支持する食品支持部が形成され、前記切り欠き部が前記食品支持部まで延設されている構成を有している。
この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1項の作用、効果に加え、以下のような作用、効果を有する。
(1)差込み部の根元側に串に沿って移動させる食品の底部を支持する食品支持部が形成されることにより、食品を串に沿って移動させる際に、食品を確実に支持することができ、食品を移動させ易く、食品を串から引抜いた場合でも、食品の落下を防ぐことができ、機能性、使用性に優れる。
(2)切り欠き部が食品支持部まで延設されていることにより、串を斜めにしても串と食品支持部が干渉することがなく、串の角度を自由に調整することができるので、突起部と食品支持部によって食品を確実に保持し、串を持っている方の手の親指などを押圧部の側面や下面などに押し当てて食品を串に沿ってスムーズに移動させることができ、操作性、汎用性に優れる。
ここで、食品支持部の形状や大きさは適宜、選択することができるが、食品支持部を差込み部より幅広に形成したり、凹面状に形成したりすることにより、食品を安定して支持することができ、食品を串から引抜いた後も食品を確実に保持することができ、信頼性に優れる。
実施の形態1の串刺し食品用移動具の平面図 実施の形態1の串刺し食品用移動具の正面図 実施の形態1の串刺し食品用移動具の底面図 実施の形態1の串刺し食品用移動具の左側面図 実施の形態1の串刺し食品用移動具の右側面図 図5のA−A断面矢視図 実施の形態1の串刺し食品用移動具の第1の使用状態を示す平面模式図 実施の形態1の串刺し食品用移動具の第2の使用状態を示す平面模式図
本発明の串刺し食品用移動具について、以下図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1の串刺し食品用移動具の平面図であり、図2は実施の形態1の串刺し食品用移動具の正面図であり、図3は実施の形態1の串刺し食品用移動具の底面図であり、図4は実施の形態1の串刺し食品用移動具の左側面図であり、図5は実施の形態1の串刺し食品用移動具の右側面図であり、図6は図5のA−A断面矢視図である。
図1乃至図5中、1は実施の形態1の串刺し食品用移動具、2は串を持っていない方の手で握られる串刺し食品用移動具の円柱状の軸部、3は軸部2の先端に形成された二股状の差込み部、3aは串が遊嵌される差込み部3の切り欠き部、4は串刺しされた食品と食品との間に差込まれ串の先端側の食品の後面に当接する差込み部3の突起部、5は軸部2に摺動自在に保持される操作部、5aは軸部2の上面側を摺動する操作部5の摺動部、5bは摺動部5aの長手方向の途中の下部側に円弧状に形成されて軸部2の外周に遊嵌される摺動保持部(図2、図3、図4)、5cは摺動部5aの前端から上方に向かって延設された操作部5の延設部、5dは延設部5cの先端に形設された操作部5の押圧部、5eは摺動部5aの上面に形成された複数の凸部(図2、図4)、5fは延設部5cの表面に形成された球面状やすり鉢状の凹部(図5、図6)、6は差込み部3の根元側に形成され串に沿って移動させる食品の底部を支持する串刺し食品用移動具1の食品支持部である。
以上のように構成された実施の形態1の串刺し食品用移動具の使用方法について説明する。
図7は実施の形態1の串刺し食品移動用補助具の第1の使用状態を示す平面模式図である。
図7中、10は焼鳥等の食品11a〜11dが串刺しされた串、20は串刺し食品移動用補助具1の軸部2を握った左手、21は串10を握った右手、21aは串刺し食品移動用補助具1の操作部5の押圧部5dを串10の先端方向に押圧する右手21の親指である。
まず、串10の先端に串刺しされていた食品11aを食べた後、図7に示すように、左手20で串刺し食品移動用補助具1の軸部2を握り、差込み部3の突起部4を食品11bと食品11cとの間に差込み、先端側の食品11bの後面に当接させて、切り欠き部3aで串10を遊嵌する。
このとき、図5に示したように、切り欠き部3aが、上端側の幅が広く下端側の幅が狭い略V字状に形成されているので、切り欠き部3aに串10を差込み易く、また、太さの異なる串10にも対応することができる。
尚、本実施の形態では突起部4を扁平状に形成したが、突起部4の形状はこれに限定されるものではなく、先端側が細くなるように先細り状などに形成してもよい。
そして、串10を握った右手21の親指21aを串刺し食品移動用補助具1の操作部5の押圧部5dの先端部に押し当て、串10の先端方向に押圧することにより、串10を矢印方向に引張り、食品11bを串10の先端側(食品11aの位置)まで移動させて食べることができる。
このとき、押圧部5dの先端が丸まっていることにより、親指21aに傷みを感じることなく速やかに串10を引抜くことができる。
以下、食品11c,11dに対して同様の動作を繰り返すことにより、口の周りが汚れることや、串10の先で怪我をすることなく、全ての食品11a〜11dを食べることができる。
尚、食品11b〜11dの位置や串10の長さなどに応じて、適宜、串10の角度を調整したり、押圧部5dの側面や下面などを親指21aで押圧したりして、スムーズに串10を引抜くことができる。また、摺動部5aの摺動保持部5bが軸部2に対して摺動自在かつ回動自在なので、必要に応じて操作部5を軸部2に沿って摺動させたり、軸部2を中心に回動させたりして、押圧部5dを押し易い位置に移動させて使用することができる。尚、押圧部5dは串10の持ち方などによって、親指21a以外の人差し指や中指で押圧することもできる。
延設部5cや押圧部5dの形状は、本実施の形態に限定されるものではなく、適宜、選択することができる。
本実施の形態では、図2に示したように、摺動保持部5bが摺動部5aの中央部に形成され、摺動部5aの先端側が摺動保持部5bよりも差込み部3側に突出しているので、摺動部5aを摺動させて延設部5cや押圧部5dを差込み部3に近づける際に、摺動保持部5bが差込み部3の食品支持部6に干渉することがなく、動作の確実性、操作性に優れる。
また、親指21aなどで押圧部5dを押圧する際に、操作部5が軸2に沿って移動しないように、軸部2を握った左手20で摺動部5aなどを押さえる必要があるが、このとき、摺動部5aの上面に所定の間隔で凸部5eが形成されていることにより、親指20aなどが滑り難く、操作部5を所定の位置に保持することができ、操作性に優れる。
尚、操作部5の摺動部5aは軸部2に対して摺動及び回動できるものであればよく、摺動保持部5b及び凸部5eの形状や配置は、本実施の形態に限定されることなく、適宜、選択することができる。
また、軸部2の差込み部側の下部にL字状や環状等の指掛け部を形成し、他の指を引っ掛けたりすることにより、操作性を向上させて摺動部5aをスムーズかつ確実に摺動させることもできる。
摺動保持部5bは摺動部5aと一体に形成してもよいし、別部材で形成して螺子止め、溶着、接着等の各種固定手段を用いて固定してもよい。
図8は実施の形態1の串刺し食品移動用補助具の第2の使用状態を示す平面模式図である。尚、図8では、図1の状態から操作部5を手前側に90度回動させ、押圧部5dを右手21の親指21aで押圧できる位置まで移動させている。
図8中、21bは串10を摘む右手21の人差し指である。
まず、串10の先端に串刺しされていた食品11aを食べた後、図8に示すように、左手20で串刺し食品移動用補助具1の軸部2を握り、差込み部3の突起部4を食品11bと食品11cとの間に差込み、先端側の食品11bの後面に当接させて、切り欠き部3aで串10を遊嵌する。
そして、右手21の親指21aと人差し指21bで串10の末端側を摘んだ状態で、操作部5の延設部5cを串10の先端に押し当て、左手20の親指20a等で摺動部5aを差込み部3側に押して操作部5を矢印方向に摺動させることにより、食品11bを串10の先端側(食品11aの位置)まで移動させて食べることができる。このとき、延設部5cの表面に凹部5f(図5、図6参照)が形成されていることにより、凹部5fで串10の先端を保持することができ、串10が滑ったり、延設部5cから外れたりすることがなく、確実に串10の先端を押すことができ、操作性に優れる。
以下、食品11c,11dに対して同様の動作を繰り返すことにより、口の周りが汚れることや、串10の先で怪我をすることなく、全ての食品11a〜11dを食べることができる。
本実施の形態のように、摺動部5aの長さを長く形成することにより、串10の長さ等に応じて、摺動部5aの長手方向の操作し易い位置を選択して親指20aなどで操作することができ、汎用性に優れる。特に、串10の根元側にある食品11dを移動させる場合、差込み部3から串10の先端までの距離が長くなり、操作部5を摺動させる距離も必要になるが、摺動部5aが長ければ、親指20aなどの位置を動かすことなく摺動部5aを差込み部3方向に送り出すようにして操作部5を移動させることができ、操作性に優れる。また、このとき、摺動部5aの上面に所定の間隔で凸部5eが形成されていることにより、親指20aなどが滑り難く、スムーズに操作部5を摺動させることができ、操作性に優れる。
以上のように構成された実施の形態1の串刺し食品用移動具は、以下の作用を有する。
(1)軸部の先端に形成され串が遊嵌される切り欠き部と串刺しされた食品と食品との間に差込まれ串の先端側の食品の後面に当接する突起部とを有する二股状の差込み部を備えていることにより、二股状の差込み部を食品と食品との間に差込んで、切り欠き部で串を遊嵌した状態で、先端側の食品の後面に突起部を当接させることができるので、食品を串の先端側に移動させる際に、串を切り欠き部で支えながらスライドさせることができ、突起部から食品に力が伝わり易く、小さな力で効率的に食品を串の先端側に移動させることができ、取扱い性に優れる。
(2)二股状の差込み部を串刺しされた食品と食品との間に差込むことができるので、小さな力で食品を1つずつ確実に串の先端側に移動させることができ、省力性、動作の確実性に優れる。
(3)軸部に摺動自在に保持される摺動部と摺動部に延設された延設部と延設部の先端に形設された押圧部とを有する操作部を備えているので、串の先端の食品を食べた後、二股状の差込み部を残りの食品と食品との間に差込んで、切り欠き部で串を遊嵌した状態で、串を持っている方の手で串を引きながら、親指、人差し指或いは中指で押圧部を串の先端方向に押圧して食品を串の先端側に移動させる際に、押圧部に押し当てた指を支点として食品に加わる力の方向をコントロールすることができ、力の方向を安定させて、食品を串に沿ってスムーズに移動させることができ、省力性、取扱い性、操作性に優れる。
(4)串を持っている方の手の親指等で押圧部を押圧する力を加減することにより、食品に加わる力を容易に調整することができるので、食品が潰れたり、飛び散ったりすることがなく、衛生的で安全性、使用性に優れる。
(5)操作部が軸部に摺動自在に保持される摺動部を有するので、串の長さや食品の位置などに応じて、軸部を握っている手の親指等で摺動部を軸部に沿って摺動させることにより、押圧部の位置を容易に調整することができ、串を持っている方の手の親指等で押圧部を確実に押圧して食品をスムーズに串の先端側に移動させることができ、省力性、汎用性、取扱い性に優れる。
(6)操作部が摺動部に延設された延設部を有するので、串が長い場合や串の持ち手が短い場合などは、延設部を串の先端に押当て、操作部を軸部の先端方向(差込み部側)に摺動させて串を押すことにより、食品を小さな力で確実に串の先端側に移動させることができ、省力性、汎用性に優れる。
(7)延設部で串の先端を押して食品を移動させる際に、食品が串の先端まで移動した時点で延設部と接触するので、食品が串から抜け落ちることがなく、衛生的で使用性に優れる。
(8)延設部で串の先端を押す場合、軸部を持っている方の手の親指等で操作部を摺動させる力を加減することにより、串に加わる力を容易に調整することができるので、食品が延設部と差込み部との間に挟まれて潰れることがなく、操作性、取扱い性に優れる。
(9)野菜等の簡単に抜ける食品は、突起部を食品の後面に当て、串を引張るだけで容易に串から引抜くことができ、取扱い性に優れる。
(10)操作部が、軸部を中心軸として回動自在であることにより、押圧部の位置を軸部を中心とする円周方向に回動させることができるので、利用者が右利きか左利きかによって、押圧部を差込み部のいずれかの一方の側部に移動させることで、利き手の指で押圧部を押圧することができ、汎用性、操作性に優れる。
(11)軸部を中心軸として操作部を回動させることにより、押圧部の位置を調整することができるので、利用者の指の長さやどの指で押圧部を押圧するかによって、押圧部を操作し易い位置に移動させることができ、操作性、汎用性に優れる。
(12)操作部の延設部に串の先端が押当てられる凹部が形成されていることにより、延設部を串の先端に押当て、操作部を軸部の先端方向(差込み部側)に摺動させて食品を串の先端側に移動させる際に、凹部で串の先端を保持することができ、串が滑ったり、延設部から外れたりすることがなく、延設部で確実に串の先端を押すことができ、操作性、動作の安定性に優れる。
(13)差込み部の切り欠き部の上端側の幅が広く下端側の幅が狭く形成されていることにより、切り欠き部に串を差込み易く、また、太さの異なる串にも対応して突起部を食品の後面に確実に当接させることができ、使用性、汎用性に優れる。
(14)差込み部の根元側に串に沿って移動させる食品の底部を支持する食品支持部が形成されることにより、食品を串に沿って移動させる際に、食品を確実に支持することができ、食品を移動させ易く、食品を串から引抜いた場合でも、食品の落下を防ぐことができ、機能性、使用性に優れる。
(15)切り欠き部が食品支持部まで延設されていることにより、串を斜めにしても串と食品支持部が干渉することがなく、串の角度を自由に調整することができるので、突起部と食品支持部によって食品を確実に保持し、串を持っている方の手の親指などを押圧部の側面や下面などに押し当てて食品を串に沿ってスムーズに移動させることができ、操作性、汎用性に優れる。
本発明により、利き手の違いや串の長さ等に関わらず、串刺しされた食品を確実に串から引抜いたり、串の先端まで移動させたりして、口や手を汚すことなく食することができ、力加減の調整が容易で操作性、汎用性、省力性に優れ、食品が潰れたり、串から抜け落ちたりすることがなく、誰でも串刺しされた食品を手軽に食べることができる実用性、機能性、取扱い性に優れた串刺し食品用移動具の提供を行うことができ、女性や子供でも安心して串刺し食品を食することができる。
1 串刺し食品用移動具
2 軸部
3 差込み部
3a 切り欠き部
4 突起部
5 操作部
5a 摺動部
5b 摺動保持部
5c 延設部
5d 押圧部
5e 凸部
5f 凹部
6 食品支持部
10 串
11a〜11d 食品
20 左手
20a 親指
21 右手
21a 親指
21b 人差し指

Claims (4)

  1. 串刺しされた食品を串に沿って移動させるための串刺し食品用移動具であって、
    前記串を持っていない方の手で握られる軸部と、前記軸部の先端に形成され前記串が遊嵌される切り欠き部と串刺しされた食品と食品との間に差込まれ前記串の先端側の食品の後面に当接する突起部とを有する二股状の差込み部と、前記軸部に摺動自在に保持される摺動部と前記摺動部に延設された延設部と前記延設部の先端に形設された押圧部とを有する操作部と、を備えていることを特徴とする串刺し食品用移動具。
  2. 前記操作部が、前記軸部を中心軸として回動自在であることを特徴とする請求項1に記載の串刺し食品用移動具。
  3. 前記操作部の前記延設部に前記串の先端が押当てられる凹部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の串刺し食品用移動具。
  4. 前記差込み部の根元側に前記串に沿って移動させる食品の底部を支持する食品支持部が形成され、前記切り欠き部が前記食品支持部まで延設されていることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の串刺し食品用移動具。
JP2015065279A 2015-03-26 2015-03-26 串刺し食品用移動具 Pending JP2016182305A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015065279A JP2016182305A (ja) 2015-03-26 2015-03-26 串刺し食品用移動具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015065279A JP2016182305A (ja) 2015-03-26 2015-03-26 串刺し食品用移動具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016182305A true JP2016182305A (ja) 2016-10-20

Family

ID=57242250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015065279A Pending JP2016182305A (ja) 2015-03-26 2015-03-26 串刺し食品用移動具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016182305A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113520121A (zh) * 2021-07-16 2021-10-22 卢佳齐 一种脱串辅助器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113520121A (zh) * 2021-07-16 2021-10-22 卢佳齐 一种脱串辅助器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2763669C (en) Slidable chopping attachment for kitchen knives
US20150257561A1 (en) Eating utensil system
US20130305893A1 (en) Multifunctional cooking utensil
US8235435B2 (en) Utensil handle
US20120240411A1 (en) Knife Safety Apparatus
US10702084B2 (en) Knife/fork combination eating utensil
DK176249B1 (da) Kniv med ergonomisk skaft
US20090293283A1 (en) Combined Soup Spoon And Dinner Knife
JP2016182305A (ja) 串刺し食品用移動具
US20190208940A1 (en) Elevated utensil
JP3196957U (ja) 串刺し食品移動用補助具
JP3196958U (ja) 串刺し食品移動具
US20140243853A1 (en) Suture cutting and removal tool
US20160242584A1 (en) Utensil including gripping element
JP3192349U (ja) 握り鋏
JP3140315U (ja) 調理容器の運搬具
JP3141704U (ja) 指掛けリング付き包丁
KR101713485B1 (ko) 원터치캔
GB2512090A (en) An item of cutlery
JP3196875U (ja) 包丁
WO2016137011A1 (ja) 包丁支持具
JP3234108U (ja) 板付き蒲鉾用の調理器具
JP3192352U (ja) 段差部及び規制部を備える握り鋏
US20070261526A1 (en) Bagel Slicer
JP3232057U (ja) 自助具