JP4657225B2 - 気流スピーカ - Google Patents

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Description

本発明はスピーカに関し、特に一定の流速を有する気流を変調することにより、音波を発生させる気流スピーカに関する。
1930年代に、大音響再生を目的とした電気音響変換器である「気流スピーカ」が提案された。気流スピーカとは、空気の流速を変化させ、音響として音を発生させるスピーカをいう。一般に知られている気流スピーカは、コンプレッサ等により一定流速の気流を発生させ、電気信号により空気弁を開閉制御するという構成を有している。この構成により、一定流速の気流を変調し、所望の音波を得ることができる。当初、気流スピーカは、航空母艦の甲板での放送や数キロメートル離れた敵地への音波による放送等に用いられていたが、現在では、ロケットの発射音のシミュレーション音場を作るため等に使用されている。気流スピーカは、小さい電気信号の入力で大きい音響出力を得ることができ、一般的に高効率であると言われている。この高効率にもかかわらず、気流スピーカは、その大きさや、騒音、そして制御の難しさ等により、一般用として作られることはほとんどなかった。なお、広く用いられている動電形、電磁形、コンデンサ形、圧電形の直接放射型スピーカはいずれも変換効率は1%程度である。
気流スピーカとして特許文献1では、図11に示すものが提案されている。この気流スピーカ51は、空気圧力源から正圧又は負圧の空気が送入される正圧又は負圧タンクと、該タンクの一方に固定され、多数の空気流通孔53を有する固定板52と、該固定板52に沿設して移動し、前記固定板52の空気流通孔53と重複する位置に空気流通孔54が設けられている移動板55と、該移動板55を電気信号に応じて動作させる作動手段56とを備えたことを特徴としている。
ここで、特許文献1で説明されている気流スピーカ51には、作動手段56の構成品としてボイスコイル57が使用されている。ボイスコイルとは、動電形スピーカに使用されるコイルで、コーンを作動させるための主要部品である。電磁形スピーカでは、ボイスコイルを電磁界中に配置して電流を流し、電磁力を発生させて(フレミングの左手の法則)コーンを作動させるのである。特許文献1の気流スピーカ51もこの原理を利用している。具体的には、電磁石58で電磁界をつくり、移動板55にボイスコイル57を接続して、音声信号にあわせて電流を流し、移動板55を振動させている。固定板52の空気流通孔53と重複する位置に移動板55の空気流通孔54が設けられているため、移動板55を振動させることにより、空気流通孔の面積が変化し、空気流量が変化して音波を発生させることができる。
実開昭62−93898号公報
ところが、ボイスコイル57は電磁気力だけで作動するのではなく、実際には移動したボイスコイル57を元の位置に戻すための構成が必要である。特許文献1に記載の気流スピーカ51では、板バネ59がこの役目を果たしている。つまり、ボイスコイル57は板バネ59の弾性力によって元の位置に戻るため、戻るときの速度は板バネ59の弾性に依存することになる。そのため、信号に対する気流スピーカ51の応答性は決して高くない。特に、特許文献1に記載の気流スピーカ51のように振動板55がある程度の質量を有し、固定板52との摩擦力が生じる場合には、その傾向が顕著となる。
応答性が低いスピーカは、応答の遅れによって入力と出力とに大きな位相のずれが生じてしまう。この位相のずれは、周波数によって異なる実時間の遅れを生じさせる。そのため、聴取者は、高音に比べ、低音が遅れて聞こえるようになってしまう。このように、特許文献1に記載の気流スピーカでは、低音と高音の聞こえ方の違いが大きく、高音質の音声を発生させることができない。
そこで本発明は、高品位の音声を発生させる気流スピーカを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明にかかる気流スピーカは、気流を発生させる気流発生手段と、該気流発生手段によって発生した気流が通過する気流通路と、該気流通路の断面積を変化させる通路断面積変更手段と、を備え、該通路断面積変更手段の駆動源が超音波モータであり、該超音波モータは音声信号に基づいて制御される(請求項1)。
ここで、超音波モータとは、ステータとロータ(リニア型の場合は、ステータとスライダ)から主に構成され、ステータに所定の交流電圧をかけると、ステータの表面で円周方向の進行波が発生し、ロータを回転させる(スライダをスライドさせる)ことができるモータである。超音波モータでは、ロータ(スライダ)はステータに強く押しつけられているため、進行波の進行方向が逆転するような電圧をかけた場合、ロータ(スライダ)は俊敏に応答して反対方向に回転(スライド)することができる。
上記の構成によれば、駆動系の応答性を高くすることができる。よって、音声信号に基づいて気流通路の断面積を瞬時に変化させることができ、気流通路の断面積変化の遅れによる、音波の位相の遅れはほとんど生じない。
また、上記気流スピーカにおいて、該通路断面積変調手段は、固定板と、スライド板と、を有し、該スライド板は、該固定板と重なるように設けられており、該固定板と該スライド板とには、それぞれ開口部が施され、該固定板の開口部と該スライド板の開口部との重なる部分が該気流通路を形成し、該スライド板は、該超音波モータを駆動源にして該固定板に対してスライドし、該スライド板がスライドすることにより、該気流通路の断面積が変化するようにしてもよい(請求項2)。
かかる構成によれば、スライド板のスライド量に比例して気流通路の断面積を変化させることができる。よって、気流通路の断面積の制御が比較的簡単な気流スピーカとすることができる。
また、上記気流スピーカにおいて、該気流発生手段によって発生した気流の流速は、亜音速以下としてもよい(請求項3)。気流スピーカにおいて、気流が音速を超えるときには、音声信号とは無関係な大きな騒音が発生することが知られている。よって、上記構成のように、亜音速以下であれば、かかる騒音は生じない。
また、上記気流スピーカにおいて、ホーンをさらに備え、該ホーンは該通路断面積変調手段の下流に配設するようにしてもよい(請求項4)。かかる構成によれば、ホーン開口部では平面波に近い状態で音が放射されるため、指向性が強くなり、球面波のように音が広がらず、効率を上げることができる。
また、上記気流スピーカにおいて、吸音材をさらに備え、該吸音材は該通路断面積変調手段の下流 及び/又は 上流に配設するようにしてもよい(請求項5)。かかる構成によれば、吸音材が中高音用のフィルタとして機能することから、気流スピーカに発生しやすい音声信号とは無関係な中高音の騒音を低減させることができる。
また、上記気流スピーカにおいて、該超音波モータが、該気流通路内に配設されるようにしてもよい(請求項6)。かかる構成によれば、超音波モータから発生する熱を効果的に放出することができる。
また、上記気流スピーカにおいて、該超音波モータが、防振材を介して配設されるようにしてもよい(請求項7)。かかる構成によれば、超音波モータで生じた振動による影響を軽減することができる。
本願発明によれば、応答性の高い気流スピーカとすることができる。そのため、気流通路の断面積変化の遅れによる、音波の位相の遅れはほとんど生じない。よって、高効率で高品位の音声を発生させる気流スピーカを提供することができる。
本願発明にかかる気流スピーカを実施するための最良の形態について、図1〜8を参照しつつ以下に説明する。なお、本実施形態では、一般向けの気流スピーカを想定している。気流スピーカは大出力音量を得ることができるとともに、変換効率が高いことは既に述べたとおりである。本実施形態では、このうち変換効率の高さに着目してなされたものである。そして、大出力音量の代償として発生していた騒音を低減するような構成としている。
図1は、本実施形態にかかる気流スピーカ1の縦断面略示図である。気流スピーカ1は、気流発生手段2と、気流通路3と、通路断面積変更手段4と、ホーン5と、吸音材6とを備えている。まず、各構成要素2〜6について説明し、その後、通路断面積変更手段4についてさらに詳細に説明する。
気流発生手段2は、気流スピーカ1内に気流を発生させる役割を有している。本実施形態では、気流発生手段2としてファン2を使用する。図1に示すように、ファン2は気流スピーカ1の入口に配置されており、回転翼を回転させることにより、外部から空気を取り込み、気流スピーカ1内に気流を発生させる。気流は、ファン1の回転速度を制御することで、速度を一定にし、圧力変動のない気流(この気流を「直流気流」と呼ぶ。)とする。ファン1は既存のものであって、小型のものを使用する。これにより、製造コストを抑えることができ、比較的狭い場所にも設置することができる。また、気流の流速を亜音速以下とする。流速が音速、あるいはそれを超えることで著しく増加する騒音を防ぐためである。この点からも、ファンは大型にする必要はない。なお、本実施形態では、気流発生手段2としてファン2を使用しているが、これに替えてポンプを使用してもよい。
気流通路3は、気流発生手段2によって発生した気流の通路である。図1に示すように、気流発生手段2により発生した気流は、気流通路管7の内部を通り、この気流通路管7の内部が気流通路3の一部を構成している。本実施形態では気流通路管7を直線形状としているが、気流通路管7の形状は、入口側の位置と音の発生方向とを考慮して曲線状としてもよい。ただし、気流通路管7は、音声信号に無関係な不要な発音を防ぐ為、気流発生手段2から発生された直流気流を乱さないような構成とする。なお、本実施形態では、省スペース化のため、空気タンク(バッファタンク)を設けていないが、気流発生手段2の構成により気流が脈流となる場合は、これを是正するために空気タンクを設けても良い。その場合、空気タンクの大きさは必要最小限とする。
通路断面積変更手段4は、気流通路3の断面積を変化させる役割を果たす。図1に示すように、通路断面積変更手段4は気流通路管7の下流側に位置している。通路断面変更手段4は、開口部13、14をそれぞれ有する固定板8とスライド板9とを備えており(図2、3参照)、両開口部13、14の重なる部分が気流通路3の一部を構成している。通路断面積変更手段4の駆動源は、超音波モータ7であり、超音波モータ7は音声信号に基づいて制御される。その他、通路断面積変更手段4の詳細については、後述する。
ホーン5は気流スピーカ1の内部で発生した音声を、外部に放射する役割を有する。図1に示すように、ホーン5は通路断面積変更手段4よりも下流に配設されており、気流スピーカ1の出口部分を形成している。ホーン5の作用により音声放射効率が高められる。
吸音材6は、一部の周波数領域の音を吸収する役割を有し、通路断面積変更手段4よりも下流に配設されている。本実施形態では、吸音材6として50〜100mmの厚さを有するグラスウール6を使用する。図1に示すように、グラスウール6はホーン5の内側をふさぐように配設されている。グラスウール6を一定の厚さにして音を通過させると、中高音のみが低減されるという現象が発生する。そのため、所定の厚さでグラスウール6は、気流スピーカ1の下流部分に配設されることで、中高音をカットする中高音用のフィルタとしての役割を果たす。これにより、気流スピーカ1で音声信号と無関係に発生しやすい中高音の騒音を低減させることができる。本実施形態では、吸音材6としてグラスウール6を使用しているが、これに替えて他の繊維形を使用しても良く、連続気流形軟質発泡樹脂としてもよい。かかる構成としても、同じ効果を得ることができる。なお、連続気流形軟質発泡樹脂とは、例えば連続気泡型発泡ポリウレタン樹脂をいう。なお、吸音材6は、本実施形態のように通路断面積変更手段4よりも下流にのみ配設してもよいが、上流にのみ配設してもよく、また、下流と上流の両方に配設してもよい。吸音材6を通路断面積変更手段4よりも上流に配設することで、上流側に放出される騒音を低減させることができ、かつ通路断面積変更手段4へ埃が流入するのを防止する防塵効果を得ることができる。
以上が気流スピーカ1の各構成要素2〜6の説明である。次に通路断面積変更手段4についてさらに詳細に説明する。図2は、通路断面積変更手段4付近の拡大図である。図2に示すように、通路断面積変更手段4は、固定板8と、スライド板9と、超音波モータ10と、デジタル制御手段12(図7参照)と、を有している。各構成について、以下に説明する。
固定板8は、気流通路管7に固定された平板である。図2に示すように、固定板8は、気流通路管7の軸方向に対して垂直に設置されている。図3は、固定板8とスライド板9の斜視図である。図3に示すように、固定板8には複数の開口部13が施されている。開口部13は縦横に規則的に並んでおり、その形状は長方形である。
スライド板9は、固定板8に対してスライドする平板である。図2に示すように、スライド板9は、固定板8と重なるように、かつ、固定板8の下方に設けられている。固定板8の下方の前面側と背面側には、左右方向に延びるガイド15が施されている。スライド板9はこのガイド15に沿ってスライドすることができる。図3に示すように、スライド板9はスライド量を考慮して、固定板8に比べて左右の幅が小さくなっている。また、スライド板9にも、固定板8の開口部13に対応する位置に複数の開口部14が設けられており、その形状は長方形である。そして、固定板8の開口部13とスライド板9の開口部14との重なる部分が気流通路3の一部を形成する。すなわち、スライド板9をスライドさせることで、気流通路3の断面積を変化させることができる。
超音波モータ10は、スライド板9を固定板8に対してスライドさせる駆動源としての役割を果たす。図2に示すように、超音波モータ10は、気流通路管7の外側で、かつ、スライド板9の近傍に取り付けられている。超音波モータ10の回転軸には、この回転軸に垂直で、気流の流れと略平行に延びる連結部材16が取り付けられており、連結部材16の先端とスライド板9とは板バネ24を介して連結されている。超音波モータ10は、後述する駆動信号に基づいて、所定の角度範囲で往復運動を行う。この往復運動に伴って、連結部材16も往復運動し、連結部材16と板バネ24を介して連結されているスライド板9もスライドする。なお、連結部材16の往復運動は、超音波モータ10の回転軸を中心とする円運動であるため、連結部材16の先端とスライド板9との高さの位置関係が変化するが、バネ板24の屈曲により吸収される。
ここで、超音波モータ10の原理について説明する。超音波モータ10はロータ17とステータ18とから主に構成されている。図4は、ロータ17及びステータ18の斜視断面図である。図4に示すように、ロータ17とステータ18はいずれもリング状の形状を有している。実際には、ロータ17はステータ18に強く押しつけられている。ステータ18の上面は半径方向に延びる溝19が施されており、ステータ19が曲げ変形しやすくなっている。また、ステータ18の下面は圧電セラミック板20が接着されている。この圧電セラミック板20に超音波域の周波数(20kHz以上)で電圧を印加するとステータ18に定在波(振幅が同じ場所で繰り返される波)が生じ、ステータ18は図5に示すように変形する。この定在波を進行波とすることができれば、ロータ17を回転させることができる。定在波を進行波とするために、電圧セラミック20を上下に分極し、定在波の2分の1ごとに、分極方向を正負反転するように構成する。そして、分極方向ごとに電圧を印加する。このとき、図6に示すように、それぞれの印可電圧を90°ずらすと(sinとcosの関係になる)、進行波が発生する。これにより、ロータ17は、進行波の進行方向(図6では右方向)と逆の方向(図6では左方向)に回転する。また、印可電圧を270°ずらせば、ロータ17を逆方向(図6では右方向)に回転させることができる。この正逆転を繰り返せば、超音波モータ10を往復運動させることができる。なお、超音波モータ10のロータはステータ18に押しつけられているため、反転時にはステータ18が高いトルクでロータ17を反転させることができる。よって、超音波モータ10では、駆動信号に対する応答の遅れはほとんど生じない。
デジタル制御手段12は、超音波モータ10の動きを制御する役割を果たす。図7は、通路断面積変更手段4における信号の流れを示した図である。図7に示すように、デジタル制御手段12は、オーディオアンプ21から送られた音声信号22を受取り、音声信号22に対して所定の変調を行うことによって、駆動信号23を生成し、この駆動信号23を超音波モータ10に送る役割を有している。また、図3に示すように、固定板8の開口部13とスライド板9の開口部14とは、その形状がいずれも長方形であるため、スライド板9のスライド量に比例して気流通路3の断面積を変更させることができる。よって、気流通路3の断面積の制御が比較的容易に行うことができる。また、超音波モータ10の往復運動において反転の際にバックラッシュが生じる場合は、音質に影響しないようにデジタル制御手段12で補正処理を行う。
以上が本実施形態にかかる気流スピーカ1の構成である。かかる構成により、オーディオアンプ21からの音声信号22に基づいて、気流通路3の断面積を変更させ、直流気流を変調して音波を発生させることができる。また、通路断面積変更手段4の駆動源として超音波モータ10を使用していることから、駆動系の応答性を高くすることができる。よって、音声信号に対する応答性が高い気流スピーカ1となる。
以上、本願発明にかかる気流スピーカ1を実施するための最良の形態について説明した。
なお、以上では、通路断面変更手段4として、開口部13を有するスライド板9をスライドさせて気流通路3の断面積を変更する構成について説明したが、これに代えて、図8(a)に示すようにカメラの絞りと同じように、重ねられた複数の羽根の位置を変えることで気流通路3aの直径を変化させ、断面積を変更する構成としてもよい。また、図8(b)に示すように、放射状に延びる複数の開口部を有する固定平板31と、この開口部に対応する位置に羽根が配置された回転平板32を備え、回転平板32が回転することで開口部の開口面積を変化させて気流通路3bの断面積を変更する構成としてもよい。いずれの構成であっても、気流通路3a、3bの断面積を変更することができるため、音声信号に基づいて直流気流を変調気流とすることができる。
また、図9は、本願発明にかかる気流スピーカの他の実施形態を示した図であって、図9(a)は直流気流管7内部の拡大正面図、図9(b)側面図であり、図9(c)は上面図である。最良の実施形態では、超音波モータ10を直流気流管7の外部に配設している場合について説明したが、これに代えて、図9に示すように、超音波モータ10を直流気流管7の内部に配設しても良い。かかる構成によれば、直流気流が超音波モータ10から発生した熱を放出するのに有効であり、また、わずかではあるが発生する超音波モータ10の駆動音の放射を低下させる効果もある。なお、超音波モータ10を直流気流管7の内部へ配設した場合、固定板8A及びスライド板9Aを円弧状にすることで最良の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、超音波モータ10は、防振材35を介して直流気流管7に配設することで、超音波モータ10から直流気流管7等に伝わる振動を軽減することができる。なお、防振材35は、超音波モータ10を直流気流管7の内部に配設する場合のみならず、直流気流管7の外側に配設する場合にも使用することができる。
また、図10は、本願発明にかかる気流スピーカのさらに他の実施形態を示した図である。最良の実施形態では、回転型の超音波モータ10について説明したが、これに代えて図10に示すようにリニア型の超音波モータ10Aを使用しても良い。この場合、ステータ20が直線部を有するような形状であって、ロータ17の代りにスライダ17Aが用いられる。スライダ17Aは直線的な動きをするため、弾性体である板バネ24ではなく、剛体のリンク3を用いることができる。
本発明によれば、高品位の音声を発生させる気流スピーカを提供することができる。よって、スピーカの技術分野において、特に気流スピーカの技術分野において有益である。
本発明の気流スピーカの一実施形態を示す縦断面略示図である。 図1に示す通路断面積変更手段付近の拡大図である。 図2に示す固定板とスライド板の斜視図である。 図2に示す超音波モータの構成品であるロータ及びステータの斜視断面図である。 図2に示す超音波モータのステータの変形を示した図である。 図2に示す超音波モータの進行波が発生する原理を示した図である。 図1に示す通路断面積変更手段における信号の流れを示した図である。 本発明の通路断面積変更手段の他の実施形態を示した図である。 本発明の他の実施形態を示した図であって、(a)が正面図、(b)が側面図、(c)が上面図である。 本発明の他の実施形態を示した図である。 従来の気流スピーカを示した図である。
符号の説明
1、1A、1B 気流スピーカ
2 気流発生手段(ファン)
3 気流通路
4 通路断面積変更手段
5 ホーン
6 吸音材
8、8A 固定板
9、9A スライド板
10 超音波モータ
10A 超音波モータ(リニア型)
22 音声信号
35 防振材

Claims (7)

  1. 気流を発生させる気流発生手段と、
    該気流発生手段によって発生した気流が通過する気流通路と、
    該気流通路の断面積を変化させる通路断面積変更手段と、を備え、
    該通路断面積変更手段の駆動源が超音波モータであり、
    該超音波モータは音声信号に基づいて制御される、気流スピーカ。
  2. 該通路断面積変更手段は、固定板と、スライド板と、を有し、
    該スライド板は、該固定板と重なるように設けられており、
    該固定板と該スライド板とには、それぞれ開口部が施され、
    該固定板の開口部と該スライド板の開口部との重なる部分が該気流通路を形成し、
    該スライド板は、該超音波モータを駆動源にして該固定板に対してスライドし、
    該スライド板がスライドすることにより、該気流通路の断面積が変化する、
    請求項1記載の気流スピーカ。
  3. 該気流発生手段によって発生した気流の流速は、亜音速以下である、請求項1又は2記載の気流スピーカ。
  4. ホーンをさらに備え、該ホーンは該通路断面積変更手段の下流に配設されている、請求項1乃至3のうちいずれか一の項に記載の気流スピーカ。
  5. 吸音材をさらに備え、該吸音材は該通路断面積変更手段の下流 及び/又は 上流に配設されている、請求項1乃至4のうちいずれか一の項に記載の気流スピーカ。
  6. 該超音波モータが、該気流通路内に配設されている、請求項1乃至5のうちいずれか一の項に記載の気流スピーカ。
  7. 該超音波モータが、防振材を介して配設されている、請求項1乃至6のうちいずれか一の項に記載の気流スピーカ。
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