JP4656076B2 - 音響効果割当制御装置及び音響効果割当制御プログラム - Google Patents

音響効果割当制御装置及び音響効果割当制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、楽音発生装置などで発生する楽音信号に付加する音響効果の割り当て制御を行う音響効果割当制御装置及び音響効果割当制御プログラムに関する。
電子楽器では、発生する楽音信号に様々な音響効果を与えるエフェクト機能を備えている。このようなエフェクト機能は、発生する楽音信号に対して、臨場感を与えたり、新たな表現を実現することができる。中でも、音色パート(演奏パート)毎に楽音信号に対して音響効果を付加することができるインサーションエフェクト機能は、ミキシングされた楽音信号全体に音響効果を付加する従来までのエフェクト機能では表現することが難しかった、よりリアルで繊細な音作りを可能としている。このようなインサーションエフェクト機能は、一般に、複数のエフェクトアルゴリズムの中から任意のエフェクトアルゴリズムを選択し、あらかじめ割り当て可能数の制限されたインサーションエフェクトに設定し、音響効果を付加したい音色パートにこのインサーションエフェクトを割り当てることで使用可能となる。
このようにインサーションエフェクト機能は、同時に使用することのできるインサーションエフェクトの割り当て可能数(エフェクト資源)に制限があるため、限られたインサーションエフェクトの割り当て可能数を考慮して、音色パートに対するインサーションエフェクトの割り当てを行わないと、単にインサーションエフェクトの割り当て可能数を消費するだけで、ユーザのイメージする音に近付くような音作りを行うことができないといった問題がある。
そこで、インサーションエフェクトを割り当てる様々な手法が考案されている。インサーションエフェクトを割り当てる手法としては、演奏パートに接続するインサーションエフェクトをユーザ自身が個別に手動で割り当てる手法(例えば、特許文献1参照。)と、空いているインサーションエフェクトを探して自動的に割り当てる手法(例えば、特許文献2参照。)とに大別される。
特開2003−15643号公報 特開2002−258844号公報
しかしながら、特許文献1で開示されている手法では、インサーションエフェクトに対して、どのエフェクトアルゴリズムが設定されているのか、または何も設定されていないかといた設定情報を、常にユーザで把握していることを前提として音色パートへのインサーションエフェクトの適切な割り当てが可能となるため、非常に煩わしいといった問題がある。
また、特許文献2で開示されている手法では、特許文献1と比較して、ユーザによる設定情報の管理といった煩わしさを回避できる反面、単純に、空いているインサーションエフェクトを探して自動的に割り当てを行うため、例えば、異なる音色パート同士で同一の音響効果を利用した場合などであっても、異なるインサーションエフェクトに対して同一のエフェクトアルゴリズムを設定してしまい無駄にインサーションエフェクトの割り当て可能数を消費してしまうといった問題があり、最悪の場合、ユーザの所望する音作りを促進することなく阻害してしまう可能性もある。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、ユーザの所望する音作りを阻害することなく、複数の音色パートに設定された音色情報に基づき生成される楽音信号に対し音響効果を個別に自動的に付加することのできる音響効果割当制御装置及び音響効果割当制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の音響効果割当制御装置は、複数の音色パートそれぞれに設定された音色情報に基づいてそれぞれ生成される楽音信号に対して、前記音色情報に含まれる音響効果情報に基づき音色パート毎に独立に音響効果を付加する前記音色パート数より少ない数の音響効果付加手段と、前記音色パートに設定されている音色情報に含まれる音響効果情報を前記音響効果付加手段に設定することで、前記音色パートに対する前記音響効果付加手段の割り当てを行う割当制御手段とを備え、前記割当制御手段は、前記音色パートのいずれかに設定されている音色情報の変更がなされたことに応じて、変更された後の音色情報に含まれる音響効果情報に基づく音響効果が特定の音響効果であるかどうかを判断する第1の判断手段と、前記特定の音響効果でないと判断された場合に、変更された後の音色情報に含まれる音響効果情報に基づく音響効果と同一の音響効果を付加する音響効果付加手段が存在するかどうかを判断する第2判断手段と、前記第2の判断手段によって、同一の音響効果を付加する音響効果付加手段が存在すると判断された場合に、前記音色情報の変更がなされた音色パートに対して、前記同一の音響効果を付加する音響効果付加手段を割り当て、同一の音響効果を付加する音響効果付加手段が存在しないと判断された場合に、所定の選択基準に基づき選択された音響効果付加手段に、前記音色情報の変更がなされた音色パートに設定されている音色情報に含まれる音響効果情報を設定することで、前記音響効果付加手段を前記音色情報の変更がなされた音色パートに対して割り当てる割当手段と、前記第1の判断手段によって、前記特定の音響効果であると判断された場合に、前記第2の判断手段による判断処理を行うことなく、所定の選択基準に基づき選択された音響効果付加手段に、前記音色情報の変更がなされた音色パートに設定されている音色情報に含まれる音響効果情報を設定することで、前記音響効果付加手段を前記音色情報の変更がなされた音色パートに対して割り当てるよう前記割当手段を制御する制御手段と、を有することで、上述の課題を解決する。
本発明の音響効果割当制御プログラムは、複数の音色パートそれぞれに設定された音色情報に基づいてそれぞれ生成される楽音信号に対して、前記音色情報に含まれる音響効果情報に基づき音色パート毎に独立に音響効果を付加する前記音色パート数より少ない数の音響効果付加手段と、前記音色パートに設定されている音色情報に含まれる音響効果情報を前記音響効果付加手段に設定することで、前記音色パートに対する前記音響効果付加手段の割り当てを行うコンピュータとを備えた音響効果割当制御装置において、前記コンピュータに適用される音響効果割当制御プログラムであって、前記音色パートのいずれかに設定されている音色情報の変更がなされたことに応じて、変更された後の音色情報に含まれる音響効果情報に基づく音響効果が特定の音響効果であるかどうかを判断する第1の判断ステップと、前記特定の音響効果でないと判断された場合に、変更された後の音色情報に含まれる音響効果情報に基づく音響効果と同一の音響効果を付加する音響効果付加手段が存在するかどうかを判断する第2の判断ステップと、同一の音響効果を付加する音響効果付加手段が存在すると判断された場合に、前記音色情報の変更がなされた音色パートに対して、前記同一の音響効果を付加する音響効果付加手段を割り当て、同一の音響効果を付加する音響効果付加手段が存在しないと判断された場合に、所定の選択基準に基づき選択された音響効果付加手段に、前記音色情報の変更がなされた音色パートに設定されている音色情報に含まれる音響効果情報を設定することで、前記音響効果付加手段を前記音色情報の変更がなされた音色パートに対して割り当てる割当ステップと、前記前記第1の判断ステップによって、前記特定の音響効果であると判断された場合に、前記第2の判断ステップによる判断処理を行うことなく、所定の選択基準に基づき選択された音響効果付加手段に、前記音色情報の変更がなされた音色パートに設定されている音色情報に含まれる音響効果情報を設定することで、前記音響効果付加手段を前記音色情報の変更がなされた音色パートに対して割り当てるように制御する制御ステップと、を実行させることで、上述の課題を解決する。
本発明によれば、ユーザの所望する音作りを阻害することなく、複数の音色パートに設定された音色情報に基づき生成される楽音信号に対し音響効果を個別に自動的に付加することを可能とする。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。まず、図1を用いて、本発明の実施の形態として示す楽音発生装置1の構成について説明をする。楽音発生装置1は、ユーザによって操作される複数の鍵を有する鍵盤部11と、鍵盤部11を走査して各鍵の状態を検出するキースキャナ12と、楽音発生装置1を統括的に制御するCPU(Central Processing Unit)13と、CPU13のワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)14と、CPU13によって実行される各種プログラム、初期データなどを記憶しているROM(Read Only Memory)15と、楽音信号を発生する音源部16と、音源部16から出力された楽音信号に対してデジタル信号処理により音色パート毎に音響効果を付加するDSP(Digital Signal Processor)20と、音源部16から出力された楽音信号、またはDSP20を介した楽音信号をアナログ信号へと変換するD/Aコンバータ17と、D/Aコンバータ17から出力されたアナログの楽音信号に対してフィルタ処理や増幅処理を施してスピーカなどから発音させる出力回路18とを備えている。また、楽音発生装置1は、ユーザによる音色の切替(プログラムチェンジ)指示を入力するスイッチや、その他の指示を入力するスイッチ部19を備えている。
図2に示すように、音源部16は、単音の楽音信号を発生する32個の発振器(OSC)16A(m=1〜32)を備えている。音源部16は、複数の発音チャンネルを備えており、ポリフォニックの楽音信号を発生することができる。
図2に示すように、DSP20は、発振器16A〜16A32毎のラインセレクタLSと、4個のインサーションエフェクトブロック20(n=0,1,2,3)とを備えている。
ラインセレクタLSは、発振器16A〜16A32毎に4個のインサーションエフェクトブロック20のいずれかに接続するか、いずれのインサーションエフェクトブロック20にも接続させないダイレクトラインDLに接続するかを選択することができる。
このインサーションエフェクトブロック20は、あらかじめ登録された複数のエフェクトアルゴリズムから所望のエフェクトアルゴリズムを選択してインサーションエフェクトブロック20に設定することでエフェクトアルゴリズムに応じた音響効果を付加するインサーションエフェクト(以下、単にエフェクトとも呼ぶ。)として機能する。インサーションエフェクトブロック20は、エフェクトアルゴリズムに応じた音響効果を、ラインセレクタLSで選択されることで接続された発振器16A〜16A32から発生した楽音信号に対して付加することができる。
図2を用いて説明したように、DSP20のインサーションエフェクトブロック20によって、音源部16の発振器16Aで発生された楽音信号に対して音響効果を付加することができるが、インサーションエフェクトブロック20へのエフェクトアルゴリズムの設定、ラインセレクタLSの選択などは、全てCPU13によって管理される。
図3を用いて、CPU13によって管理される音色パートの概念とインサーションエフェクトブロック20との関係について説明をする。例えば、図3に示すように、音色パートPT(s=1〜16)は、16パートある。CPU13は、発音時において、この音色パートPTに、上述した音源部16の発振器16Aを動的に割り当てて、当該楽音発生装置1で発生する楽音信号を管理する。
CPU13は、ユーザによって、スイッチ部19の音色の切替を指示するスイッチが操作されたことに応じて、音色パートPTにROM14に記憶された音色情報(Tone)を読み出して設定する。音色情報は、楽音信号の音色を特徴付ける情報である波形情報(Wave)と、楽音信号に付加する音響効果に関する情報であるエフェクト情報(Effct)とからなる。CPU13によって読み出された音色情報のうち波形情報は、音源部16へと供給され、この波形情報に基づき発振器16Aから所望の楽音信号が発生される。また、CPU13によって読み出された音色情報のうちエフェクト情報は、DSP20へと供給され、このエフェクト情報に基づきインサーションエフェクトブロック20により音響効果が付加される。
エフェクト情報は、波形情報によって決まる楽音信号の音色に対して、どのような音響効果を付加したいのか、または音響効果を全く付加しないのかなどといった情報を有している。CPU13は、このエフェクト情報を参照して、音色パートPTにDSP20のインサーションエフェクトブロック20を割り当てる制御処理を実行する。この結果、発音チャンネルに対してもインサーションエフェクトブロック20が割り当てられることになる。
続いて、図4乃至図10に示すフローチャートを用いて、上述したような構成の楽音発生装置1の処理動作について説明をする。
まず、図4に示すフローチャートを用いて、楽音発生装置1のメインルーチンについて説明をする。
CPU13は、所定のイニシャライズ処理を実行し、当該楽音発生装置1をあらかじめ定められた初期状態に設定する(ステップS1)。続いて、CPU13は、ユーザによりスイッチ部19を操作されたことに応じた処理(ステップS2)、ユーザにより鍵盤部11を操作されたことに応じた処理(ステップS3)を実行する。そして、CPU13は、上述した処理以外のその他の処理(ステップS4)、例えば、メインルーチン1周期の時間を一定にするための時間調整処理、自動伴奏がある場合の伴奏処理、楽音発生装置1が備える図示しない表示部にデータを表示させる処理などを実行する。
CPU13は、図4のステップS2のスイッチ処理として、図5に示すフローチャートのように、音色に関するスイッチ部19の操作に応じた処理(ステップS11)を実行した後、それ以外のスイッチ部19の操作に応じた処理(ステップS12)を実行する。
さらに、CPU13は、図5のステップS11の音色に関するスイッチ部19の操作に応じた処理として、図6に示すフローチャートのように、音色に関するスイッチ部19が操作されたかどうかを判定し(ステップS21)、操作された場合には、音色切替処理を実行する(ステップS22)。
次に、図7−A、7−B、7−Cに示すフローチャートを用いて、図6のステップS22で実行される音色切替処理の詳細な処理動作について説明をする。この音色切替処理動作を説明するにあたり、用いられるパラメータについて説明をする。
まず、図11に、音色情報(Tone)のうちのエフェクト情報の各種パラメータを示す。エフェクト情報のパラメータとしては、エフェクトを使用するかどうかを規定する“Eeffct Enable”、エフェクトのアルゴリズムを規定する“Algorithm”、エフェクトの汎用パラメータを規定する“Parmeter[p]”、エフェクトの出力レベルを規定する“Level”、エフェクトの出力定位を規定する“Pan”がある。図11では、後述する音色切替処理動作について説明するための図7に示すフローチャートで使用される変数名も、順番に“EE”、“AL”、“PR[p]”、“LV”、“PN”のように規定されている。
なお、エフェクトの汎用パラメータとは、エフェクトのアルゴリズム、本実施の形態では8種類のアルゴリズム(p=0〜7)に応じて用意された音響効果を特徴付けるためのパラメータである。音響効果は、エフェクトアルゴリズムと汎用パラメータとによって規定されることになる。
図7−A、7−B、7−Cに示すフローチャート内では、図11に示すエフェクト情報の各種パラメータは、“Tone”と表し、“Tone[音色番号].パラメータ名”として特定のパラメータを示す。本実施の形態では、音色情報が256組(音色番号=0〜255)用意されており、音色番号によりその音色情報を特定することができるものとする。例えば、音色番号=9の音色情報のエフェクト情報のパラメータ“Parmeter[p]”(p=3)は、“Tone[9].PR[3]”として表される。
次に、図12に、インサーションエフェクトブロック20毎に規定される管理パラメータを示す。インサーションエフェクトブロック20毎に規定される管理パラメータとしては、インサーションエフェクトブロック20を使用しているかどうかを規定する“Use”、アサインの履歴番号を規定する“History”、現在の入力されている発振器16Aの数を規定する“Number of Oscillator”、エフェクトのアルゴリズムを規定する“Algorithm”、エフェクトの汎用パラメータを規定する“Parmeter[p]”、エフェクトの出力レベルを規定する“Level”、エフェクトの出力定位を規定する“Pan”がある。図12では、後述する音色切替処理動作について説明するための図7に示すフローチャートで使用される変数名も、順番に“US”、“HI”、“NO”、“AL”、“PR[p]”、“LV”、“PN”のように規定されている。
次に、図13に、各インサーションエフェクトブロック20とは独立して規定される、インサーションエフェクトブロック20に関連した管理パラメータを示す。各インサーションエフェクトブロック20とは独立して規定される管理パラメータとしては、アサインの履歴番号を規定する“Total History”がある。図13では、後述する音色切替処理動作について説明するための図7に示すフローチャートで使用される変数名も“TH”のように規定されている。
図12に示す“History”と、図13に示す“Total History”とは、最も古くからインサーションエフェクトブロック20に割り当てられているエフェクトを検出するのに用いる管理パラメータである。具体的には、インサーションエフェクトブロック20にエフェクトの割り当てが発生する度に、CPU13は、“Total History”を1インクリメントし、今回エフェクトを割り当てられたインサーションエフェクトブロック20の“History”に、“Total History”の値を代入する。
図7−A、7−B、7−Cに示すフローチャート内では、図12、図13に示すインサーションエフェクトブロック20に関連した管理パラメータを、“InsInfo”と表し、“InsInfo[ブロック番号].変数名”として特定の管理パラメータを示す。例えば、n=1のインサーションエフェクトブロック20の管理パラメータ“History”は、“InsInfo[0].HI”として表される。
続いて、図14に、音色パートPT毎に規定される管理パラメータを示す。音色パートPT毎に規定される管理パラメータとしては、音色パートPTを使用しているかどうかを規定する“Line Select”、選択された音色情報の音色番号を規定する“Tone Number”がある。図14では、後述する音色切替処理動作について説明するための図7に示すフローチャートで使用される変数名も順番に“LS”、“TN”のように規定されている。
図7−A、7−B、7−Cに示すフローチャート内では、図14に示す音色パートPT毎に規定される管理パラメータを、“PartInfo”と表し、“PartInfo[パート番号].変数名”として特定の管理パラメータを示す。例えば、s=11の音色パートPT毎に規定される管理パラメータ“Tone Number”は、“PartInfo[11].TN”として表される。
また、“PartNum”を音色情報が選択された音色パートPTの番号とし、“ToneNum”を選択された音色情報の音色番号とする。
以上のように規定されるパラメータを用いて、図7−A、7−B、7−Cに示すフローチャートにて音色切替処理動作について説明する。
まず、図7−AのステップS31において、CPU13は、ユーザによる音色に関するスイッチ部19のスイッチ操作に応じて、ある音色パートPTに、ある音色情報を設定する(Partinfo[PartNum]==ToneNum)。
ステップS32において、CPU13は、設定した音色情報のエフェクト情報からエフェクトを使用しないかどうかを判定する(Tone[ToneNum].EE=0?)。CPU13は、エフェクトを使用しない場合にはステップS33へと処理を進める一方、エフェクトを使用する場合にはステップS34へと処理を進める。
ステップS33において、CPU13は、音色パートPTをダイレクトラインLSに接続することを選択し処理を終了する(PartInfo[PartNum].LS=4)。つまり、この場合、DSP20を使用せず、楽音信号にインサーションエフェクトによる音響効果を付加しない。
(共有禁止アルゴリズムのチェック)
ステップS34において、CPU13は、エフェクト情報からエフェクトのアルゴリズムとしてディストーションが選択されているのかどうかを判断する(Tone[ToneNum].AL==Distortion?)。CPU13は、ディストーションが選択されている場合には、ステップS43へと処理を進める一方、ディストーションが選択されていない場合には、ステップS35へと処理を進める。
このステップS34で実行される処理は、相異なる楽音信号に同一の音響効果を付加した場合に、音響効果を付加した結果に、互いに影響を及ぼし合ってしまう音響効果、例えば、ディストーションなどの歪み系のエフェクトなどの音響効果が、別の楽音信号を入力すると他方の楽音信号の効果にも影響を与えてしまうといった問題に対処するための処理である。このステップS34により、あらかじめ、このようなエフェクトは、続く、ステップS35以降の処理対象から除外し、共有して使用することによって生ずる問題を回避するようにする。
(同一の音響効果を付加するインサーションエフェクトブロック20の存在の判断)
ステップS35からステップS42において、CPU13は、エフェクト情報と、インサーションエフェクトブロック20毎の管理パラメータとをそれぞれ比較する処理を実行して、設定した音色情報のエフェクト情報と同一の音響効果を付加するインサーションエフェクトブロック20が存在するかどうかを判断する(ins:0-3)。
まず、ステップS36において、CPU13は、エフェクト情報のアルゴリズムと、インサーションエフェクトブロック20に既に設定されているエフェクトのアルゴリズムとを比較し一致しているかどうか判断する(Tone[ToneNum].AL==InsInfo[ins].AL?)。CPU13は、アルゴリズムが一致している場合には、ステップS37へと処理を進める一方、一致していない場合には、ステップS43へと処理を進める。
ステップS37からステップS39において、CPU13は、エフェクト情報の汎用パラメータと、インサーションエフェクトブロック20に既に設定されているエフェクトの汎用パラメータとを全て比較する処理を実行する(p:0-7)。
ステップS38において、CPU13は、エフェクト情報の汎用パラメータと、インサーションエフェクトブロック20に既に設定されているエフェクトの汎用パラメータとを比較し、一致するかどうか判断する(Tone[ToneNum].PR[p]==Insinfo[ins].PR[p]?)。CPU13は、汎用パラメータが一致している場合には、ステップS40へと処理を進める一方、汎用パラメータが一致していない場合には、ステップS43へと処理を進める。
ステップS40において、CPU13は、エフェクト情報の出力レベルと、インサーションエフェクトブロック20に既に設定されているエフェクトの出力レベルとを比較し、一致するかどうか判断する(Tone[ToneNum].LV==InsInfo[ins].LV?)。CPU13は、エフェクトの出力レベルが一致している場合には、ステップS41へと処理を進める一方、エフェクトの出力レベルが一致していない場合には、ステップS43へと処理を進める。
ステップS41において、CPU13は、エフェクト情報の出力定位と、インサーションエフェクトブロック20に既に設定されているエフェクトの出力定位とを比較し、一致するかどうか判断する(Tone[ToneNum].PN==InsInfo[ins].PN?)。CPU13は、エフェクトの出力定位が一致している場合には、全てのエフェクト設定が一致しているため、DSP20のインサーションエフェクトブロック20に新規にエフェクトを割り当てる必要がないとして図7−CのステップS76へと処理を進める一方、エフェクトの出力定位が一致していない場合には、ステップS43へと処理を進める。
このように、CPU13は、音色パートPTに設定されている音色情報の設定変更があったことに応じて、まず、エフェクトのアルゴリズム、アルゴリズム毎に規定される汎用パラメータ、エフェクトの出力レベル、エフェクトの出力定位を比較し、全てが完全に一致するエフェクトが設定されているインサーションエフェクトブロック20を音色パートPTに割り当てるインサーションエフェクトブロック20として選択する。
このように、エフェクトのアルゴリズム、アルゴリズム毎に規定される汎用パラメータ、エフェクトの出力レベル、エフェクトの出力定位が完全に一致したインサーションエフェクトブロック20を選択することで、ユーザが所望する音作りを最大限に反映させたエフェクトを自動的に付加することができる。
(インサーションエフェクトブロック20の空き検索)
ステップS43からステップS45において、CPU13は、インサーションエフェクトブロック20に空きがあるかどうかを検索する(ins:0-3)。
ステップS44において、CPU13は、各インサーションエフェクトブロック20の管理パラメータを参照し、現在、インサーションエフェクトブロック20が未使用であるかどうかを判断する(InsInfo[ins].US==0?)。CPU13は、未使用のインサーションエフェクトブロック20があった場合には、図7−CのステップS65へと処理を進めてこのインサーションエフェクトブロック20を音色パートPTに割り当てる処理へ移行する一方、未使用のインサーションエフェクトブロック20が全くなかった場合には、図7−BのステップS46へと処理を進める。
このように、CPU13は、エフェクト情報と一致するインサーションエフェクトブロック20が存在しなかったとしても、未使用のインサーションエフェクトブロック20が存在する場合には、音色パートPTに割り当てるインサーションエフェクトブロック20として容易に利用することができる。
(インサーションエフェクトブロック20が既に割り当てられているかの検索)
図7−Bに示すように、ステップS46からステップS51において、CPU13は、このルーチンで対象となっている音色パートPTに、いずれかのインサーションエフェクトブロック20が割り当てられているかどうかを検索する処理を実行する。
ステップS46において、CPU13は、このルーチンで対象となっている音色パートPTにインサーションエフェクトブロック20が既に割り当てられているかどうかを判断する処理、並びにインサーションエフェクトブロック20が既に割り当てられていた場合には他の音色パートPTと共有しているかどうかを判断する処理を実行するための初期設定を行う(ins=PartInfo[PartNum].LS)。
ステップS47において、CPU13は、このルーチンで対象となっている音色パートPTにダイレクトラインDLが接続されているかどうかを判断する(ins==4?)。CPU13は、ダイレクトラインDLが接続されている場合には、ステップS52へと処理を進める一方、ダイレクトラインDLが接続されていない場合には、ステップS48へと処理を進める。
ステップS48からステップS51において、CPU13は、16個の全ての音色パートPTを1つずつ順番に選択して検証することで、このルーチンで対象となっている音色パートPTが割り当てられているインサーションエフェクトブロック20を他の音色パートPTが共有しているかどうかを判断する処理を実行する(part:0-15)。
ステップS49において、CPU13は、パート番号(part:0-15)を順に進め音色パートPTを選択し、このルーチンで対象となっている音色パートPTと同じ音色パートPTかどうかを判断する(PartNum==part?)。CPU13は、このルーチンで対象となっている音色パートPTと同じ音色パートPTである場合には、ステップS48へと戻り、次のパート番号の音色パートPTを選択することを繰り返す一方、このルーチンで対象となっている音色パートPTと違う音色パートPTである場合には、ステップS50へと処理を進める。
ステップS50において、CPU13は、ステップS49で選択された音色パートPTの管理パラメータを参照し、このルーチンで対象となっている音色パートPTに接続されているインサーションエフェクトブロック20と同一のインサーションエフェクトブロック20に接続されているかどうかを判断する(PartInfo[Part].LS==ins?)。CPU13は、このルーチンで対象となっている音色パートPTに接続されているインサーションエフェクトブロック20と同一のインサーションエフェクトブロック20に接続されている場合には、ステップS52へと処理を進める一方、そうでない場合には図7−CのステップS65へと処理を進めてこのインサーションエフェクトブロック20を音色パートPTへと割り当てる処理へと移行する。
このように、CPU13は、エフェクト情報と一致するインサーションエフェクトブロック20が存在せず、未使用のインサーションエフェクトブロック20も存在しなかった場合に、このルーチンで対象となっている音色パートPTにインサーションエフェクトブロック20が既に割り当てられているかどうかを検索する。そして、CPU13は、割り当てられているインサーションエフェクトブロック20が存在する場合、このインサーションエフェクトブロック20を選択する。このとき、CPU13は、このインサーションエフェクトブロック20に、新たにエフェクト情報を設定するため、他の音色パートPTに共有されてないかどうかも判断する。
同じ音色パートPTでも、発音中のボイスがあるときに、その残響を残したまま音色変更を行うシームレスチェンジという手法がある。音色自体の変更において、シームレスチェンジは、聴覚的に違和感のない楽音信号をユーザに提供することができるが、エフェクトを切り替える際に、このシームレスチェンジを適用すると不必要に音響効果がかかってしまうといった問題がある。そこで、このように、既に音色パートPTに割り当てられているインサーションエフェクトブロック20を利用することで、音色の切替と同時に音響効果も瞬時に切り替えることができ、シームレスチェンジの弊害を回避することができる。
(発音数がゼロのインサーションエフェクトブロック20の検索)
ステップS52からステップS54において、CPU13は、発音数がゼロのインサーションエフェクトブロック20を検索する(ins:0-3)。
ステップS53において、CPU13は、各インサーションエフェクトブロック20毎の管理パラメータを参照し、現在、インサーションエフェクトブロック20に発振器16Aが接続されていないかどうかを判断する(InsInfo[ins].NO==0?)。つまり、このステップS53において、CPU13は、楽音を発音していない音色パートPTに割り当てられたインサーションエフェクトブロック20が存在するかどうかを判断している。
CPU13は、インサーションエフェクトブロック20に接続されている発振器16Aがない場合には、図7−CのステップS65へと処理を進めこのインサーションエフェクトブロック20を音色パートPTへと割り当てる処理へと移行する一方、インサーションエフェクトブロック20に接続されている発振器16Aが存在する場合にはステップS55へと処理を進める。
このように、CPU13は、エフェクト情報と一致するインサーションエフェクトブロック20が存在せず、未使用のインサーションエフェクトブロック20も存在せず、対象となる音色パートPTに単独で割り当てられているインサーションエフェクトブロック20も存在しない場合に、現在の発音数がゼロのインサーションエフェクトブロック20、つまり、楽音を発音していない音色パートPTに割り当てられたインサーションエフェクトブロック20を選択することで、新たにエフェクト情報を設定した際の影響を最小限に抑えることができる。
また、CPU13は、現在の発音数がゼロのインサーションエフェクトブロック20が存在しない場合に、最も発音数の少ないインサーションエフェクトブロック20、つまり最も少ない楽音を発音している音色パートPTに割り当てられたインサーションエフェクトブロック20を選択するようにしてもよい。
(同一アルゴリズムのインサーションエフェクトブロック20の検索)
ステップS55からステップS57において、CPU13は、エフェクト情報のアルゴリズムと、各インサーションエフェクトブロック20に既に設定されているエフェクトのアルゴリズムとを比較し、同一のアルゴリズムのエフェクトが設定されているインサーションエフェクトブロック20を検索する処理を実行する(ins:0-3)。
ステップS56において、CPU13は、エフェクト情報のアルゴリズムと、インサーションエフェクトブロック20に既に設定されているエフェクトのアルゴリズムとを比較し一致しているかどうか判断する(InsInfo[ins].AL==Tone[ToneNum].AL?)。CPU13は、アルゴリズムが一致している場合には、図7−CのステップS65へと処理を進めこのインサーションエフェクトブロック20を音色パートPTへと割り当てる処理へと移行する一方、一致していない場合には、図7−CのステップS58へと処理を進める。
このように、CPU13は、エフェクト情報と一致するインサーションエフェクトブロック20が存在せず、未使用のインサーションエフェクトブロック20も存在せず、対象となる音色パートPTに単独で割り当てられているインサーションエフェクトブロック20も存在せず、現在の発音数がゼロであるインサーションエフェクトブロック20も存在しない場合に、少なくともエフェクトのアルゴリズムだけでも同一であるインサーションエフェクトブロック20を選択することで、新たにエフェクト情報を設定した際の影響を最小限に抑えることができる。
(最も古くから使用されているインサーションエフェクトブロック20の検索)
図7−Cに示すように、ステップS58からステップS64において、CPU13は、最も古くから割り当てられているインサーションエフェクトブロック20を検索する処理を実行する。
ステップS58、ステップS59において、CPU13は、最も古くから割り当てられているインサーションエフェクトブロック20を検索する処理を実行するためにパラメータの初期設定を行う(ins=0、a=InsInfo[0].HI)。ここでは、まず、ins=0のインサーションエフェクトブロック20の管理パラメータである“History”をaとして、ステップS60からステップS64の比較処理の基準値とする。
ステップS60からステップS64において、CPU13は、インサーションエフェクトブロック20の管理パラメータである“History”の最小値を求める処理を実行する(i:1-3)。
ステップS61において、CPU13は、基準値aよりも大きな“History”となるインサーションエフェクトブロック20があるかどうかを判断する(a<InsInfo[i].HI?)
。CPU13は、基準値aよりも大きな“History”となるインサーションエフェクトブロック20がある場合には、ins=0のインサーションエフェクトブロック20の“History”が最小であるとしてステップS65へと処理を進め、存在しない場合には、ステップS62へと処理を進める。
ステップS62、ステップS63において、CPU13は、ins=1〜3のインサーションエフェクトブロック20の管理パラメータである“History”を順番にaとして比較処理の基準値を変更し(a=InsInfo[i].HI、ins=i)、ステップS61の判断処理を繰り返すことで最小の“History”を検索する。CPU13は、最小の“History”が検索されると、ステップS65へと処理を進める。
CPU13は、最小の“History”を管理パラメータとして有するインサーションエフェクトブロック20を音色パートPTへと割り当てるインサーションエフェクトブロック20とし、ステップS65以降の処理を実行することになる。
このように、CPU13は、エフェクト情報と一致するインサーションエフェクトブロック20が存在せず、未使用のインサーションエフェクトブロック20も存在せず、対象となる音色パートPTに単独で割り当てられているインサーションエフェクトブロック20も存在せず、現在の発音数がゼロであるインサーションエフェクトブロック20も存在せず、少なくともエフェクトのアルゴリズムだけでも同一であるインサーションエフェクトブロック20も存在しない場合に、最も古くから割り当てられているインサーションエフェクトブロック20を選択することで、新たにエフェクト情報を設定した際の影響を最小限に抑えることができる。
(インサーションエフェクトブロック20の割り当て処理)
ステップS65からステップS76において、CPU13は、選択されたインサーションエフェクトブロック20の管理パラメータを更新し、このルーチンで対象となっている音色パートPTに選択されたインサーションエフェクトブロック20を割り当てる。
ステップS65において、CPU13は、音色パートPTへと割り当てるインサーションエフェクトブロック20の管理パラメータ“Use”を使用中に設定する(InsInfo[ins].US=1)。
ステップS66において、CPU13は、音色パートPTへと割り当てるインサーションエフェクトブロック20の管理パラメータ“History”に“Total History”の値を代入する(InsInfo[ins].HI=TH)。
ステップS67において、CPU13は、管理パラメータ“Total History”の値を1インクリメントする(TH=TH+1)。
ステップS68において、CPU13は、音色パートPTへと割り当てるインサーションエフェクトブロック20の管理パラメータ“Number of Oscillator”をゼロとする(InsInfo[ins].NO=0)。
ステップS69において、CPU13は、音色パートPTへと割り当てるインサーションエフェクトブロック20の管理パラメータ“Algorithm”と、エフェクト情報のパラメータ“Algorithm”とを同一に設定する(InsInfo[ins].AL=Tone[ToneNum].AL)。
ステップS70からステップS72において、CPU13は、音色パートPTへと割り当てるインサーションエフェクトブロック20の管理パラメータ“Parameter[p]”と、エフェクト情報のパラメータ“Parameter[p]”とを全て同一に設定する処理を実行する(p:0-7)。
ステップS71において、CPU13は、音色パートPTへと割り当てるインサーションエフェクトブロック20の管理パラメータ“Parameter[p]”と、エフェクト情報のパラメータ“Parameter[p]”とを全て同一に設定する(InsInfo[ins].RP[p]=Tone[ToneNum].RP[p])。
ステップS73において、CPU13は、音色パートPTへと割り当てるインサーションエフェクトブロック20の管理パラメータ“Level”と、エフェクト情報のパラメータ“Level”とを同一に設定する(InsInfo[ins].LV=Tone[ToneNum].LV)。
ステップS74において、CPU13は、音色パートPTへと割り当てるインサーションエフェクトブロック20の管理パラメータ“Pan”と、エフェクト情報のパラメータ“Pan”とを同一に設定する(InsInfo[ins].PN=Tone[ToneNum].PN)。
ステップS75において、CPU13は、音色パートPTへと割り当てるインサーションエフェクトブロック20に対応するDSP20の設定を実行し、このインサーションエフェクトブロック20を使用した発音を停止させる。
ステップS76において、CPU13は、音色パートPTの管理パラメータ“Line Select”を当該音色パートPTに接続するインサーションエフェクトブロック20に設定する(PartInfo[PartNum].LS=ins)。
次に、図8に示すフローチャートを用いて、図4のステップS3で実行されるユーザにより鍵盤部11を操作されたことに応じた処理(鍵盤処理)について説明をする。
CPU13は、キースキャナ12による走査(ステップS81)により、鍵の変化を検出する(ステップS82)。CPU13は、鍵の変化がなかった場合には、処理を終了する一方、鍵の変化として鍵を押下する変化(押鍵)であった場合には、ステップS83へと処理を進め、鍵を離す変化(離鍵)であった場合には、ステップS84へと処理を進める。
ステップS83において、CPU13は、発音時の処理を実行する。図9に示すフローチャートを用いて発音時の処理動作について説明する。
CPU13は、音色パートPTに接続されているインサーションエフェクトブロック20を特定し(ステップS91)、発音処理であることに応じて、そのインサーションエフェクトブロック20の管理パラメータ“Number of Oscillator”の値を1インクリメントする(ステップS92)。そして、CPU13は、ラインセレクタLSを物理的に動かして発振器16Aをインサーションエフェクトブロック20に接続させて発音処理を実行する(ステップS93)。
ステップS84において、CPU13は、消音時の処理を実行する。図10に示すフローチャートを用いて消音時の処理動作について説明をする。
CPU13は、音色パートPTに接続されているインサーションエフェクトブロック20を特定し(ステップS101)、消音処理であることに応じて、そのインサーションエフェクトブロック20の管理パラメータ“Number of Oscillator”の値を1ディクリメントする(ステップS102)。そして、CPU13は、ラインセレクタLSを物理的に動かして発振器16Aとインサーションエフェクトブロック20とを切断して消音処理を実行する(ステップS93)。
このようにして、本発明の実施の形態として示す楽音発生装置1では、CPU13により、対象となる音色パートPTに対してインサーションエフェクトブロック20を割り当てる制御を実行する際、既にいずれかの音色パートPTに割り当てられているインサーションエフェクトブロック20から、まず音響効果の共通性の高いものを検索し、存在する場合には、このインサーションエフェクトブロック20を利用する。
そして、このような音響効果の共通性の高いインサーションエフェクトブロック20が存在しない場合には、新たに対象となる音色パートPTに割り当てることによる影響の最も少なくなるような所定の選択基準に基づきインサーションエフェクトブロック20を選択して、このインサーションエフェクトブロック20を利用する。
これにより、ユーザの所望する音作りを阻害することなく、複数の音色パートPTに設定された音色情報に基づき生成される楽音信号に対し音響効果を個別に自動的に付加することができる。
なお、本実施の形態として示す楽音発生装置1では、図7−Aのフローチャート(ステップS35〜ステップS42)を用いて説明したように、音色切替時に必要なエフェクト設定に近いものがすでに割り当てられていないかを、各パラメータ値の比較によって判断していたが、あらかじめプリセットされた音色情報の中に、エフェクトを共有可能な他の音色プリセットの情報を保持しておき、単純にこの情報を参照してエフェクト設定が同等であるかどうかを判断するといった構成も考えられる。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態として示す楽音発生装置の構成について説明するための図である。 前記楽音発生装置の音源部とDSPの構成について説明するための図である。 前記楽音発生装置の音色パートについて説明するための機能概念図である。 前記楽音発生装置の処理動作のメインルーチンについて説明するためのフローチャートである。 前記楽音発生装置のスイッチ処理動作について説明するためのフローチャートである。 前記楽音発生装置の音色スイッチ処理動作について説明するためのフローチャートである。 前記楽音発生装置の音色切替処理動作について説明するための第1のフローチャートである。 前記楽音発生装置の音色切替処理動作について説明するための第2のフローチャートである。 前記楽音発生装置の音色切替処理動作について説明するための第3のフローチャートである。 前記楽音発生装置の鍵盤処理動作について説明するためのフローチャートである。 前記楽音発生装置の発音時の処理動作について説明するためのフローチャートである。 前記楽音発生装置の消音時の処理動作について説明するためのフローチャートである。 エフェクト情報のパラメータを示した図である。 インサーションエフェクトブロック毎に規定される管理パラメータを示した図である。 インサーションエフェクトブロックに関連した管理パラメータを示した図である。 音色パート毎に規定される管理パラメータを示した図である。
符号の説明
1 楽音発生装置
13 CPU(Central Processing Unit)
14 ROM(Read Only Memory)
16 音源部
16A 発振器
19 スイッチ部
20 DSP(Digital Signal Processor)
20 インサーションエフェクトブロック
PT 音色パート

Claims (2)

  1. 複数の音色パートそれぞれに設定された音色情報に基づいてそれぞれ生成される楽音信号に対して、前記音色情報に含まれる音響効果情報に基づき音色パート毎に独立に音響効果を付加する前記音色パート数より少ない数の音響効果付加手段と、
    前記音色パートに設定されている音色情報に含まれる音響効果情報を前記音響効果付加手段に設定することで、前記音色パートに対する前記音響効果付加手段の割り当てを行う割当制御手段とを備え、
    前記割当制御手段は、
    前記音色パートのいずれかに設定されている音色情報の変更がなされたことに応じて、変更された後の音色情報に含まれる音響効果情報に基づく音響効果が特定の音響効果であるかどうかを判断する第1の判断手段と、
    前記特定の音響効果でないと判断された場合に、変更された後の音色情報に含まれる音響効果情報に基づく音響効果と同一の音響効果を付加する音響効果付加手段が存在するかどうかを判断する第2判断手段と、
    前記第2の判断手段によって、同一の音響効果を付加する音響効果付加手段が存在すると判断された場合に、前記音色情報の変更がなされた音色パートに対して、前記同一の音響効果を付加する音響効果付加手段を割り当て、
    同一の音響効果を付加する音響効果付加手段が存在しないと判断された場合に、所定の選択基準に基づき選択された音響効果付加手段に、前記音色情報の変更がなされた音色パートに設定されている音色情報に含まれる音響効果情報を設定することで、前記音響効果付加手段を前記音色情報の変更がなされた音色パートに対して割り当てる割当手段と、
    前記第1の判断手段によって、前記特定の音響効果であると判断された場合に、前記第2の判断手段による判断処理を行うことなく、所定の選択基準に基づき選択された音響効果付加手段に、前記音色情報の変更がなされた音色パートに設定されている音色情報に含まれる音響効果情報を設定することで、前記音響効果付加手段を前記音色情報の変更がなされた音色パートに対して割り当てるよう前記割当手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする音響効果割当制御装置。
  2. 複数の音色パートそれぞれに設定された音色情報に基づいてそれぞれ生成される楽音信号に対して、前記音色情報に含まれる音響効果情報に基づき音色パート毎に独立に音響効果を付加する前記音色パート数より少ない数の音響効果付加手段と、
    前記音色パートに設定されている音色情報に含まれる音響効果情報を前記音響効果付加手段に設定することで、前記音色パートに対する前記音響効果付加手段の割り当てを行うコンピュータとを備えた音響効果割当制御装置において、前記コンピュータに適用される音響効果割当制御プログラムであって、
    前記音色パートのいずれかに設定されている音色情報の変更がなされたことに応じて、変更された後の音色情報に含まれる音響効果情報に基づく音響効果が特定の音響効果であるかどうかを判断する第1の判断ステップと、
    前記特定の音響効果でないと判断された場合に、変更された後の音色情報に含まれる音響効果情報に基づく音響効果と同一の音響効果を付加する音響効果付加手段が存在するかどうかを判断する第2の判断ステップと、
    同一の音響効果を付加する音響効果付加手段が存在すると判断された場合に、前記音色情報の変更がなされた音色パートに対して、前記同一の音響効果を付加する音響効果付加手段を割り当て、
    同一の音響効果を付加する音響効果付加手段が存在しないと判断された場合に、所定の選択基準に基づき選択された音響効果付加手段に、前記音色情報の変更がなされた音色パートに設定されている音色情報に含まれる音響効果情報を設定することで、前記音響効果付加手段を前記音色情報の変更がなされた音色パートに対して割り当てる割当ステップと、
    前記前記第1の判断ステップによって、前記特定の音響効果であると判断された場合に、前記第2の判断ステップによる判断処理を行うことなく、所定の選択基準に基づき選択された音響効果付加手段に、前記音色情報の変更がなされた音色パートに設定されている音色情報に含まれる音響効果情報を設定することで、前記音響効果付加手段を前記音色情報の変更がなされた音色パートに対して割り当てるように制御する制御ステップと、
    を実行させることを特徴とする音響効果割当制御プログラム。
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