JP4655890B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、温度特性に優れた高精度電源を出力するMCP(Multi Chip Package)としての半導体装置に関する。
従来より、複数の半導体チップが1つのパッケージとされたMCPが知られている。このようなMCPとして、例えば自動車に搭載され、バッテリ電源から高精度の一定電圧を生成する高耐圧用のチップが収納されたものがある。
図5は、従来のMCPのブロック構成図である。この図に示されるように、MCP2は、所望のプログラムに従った処理や制御を行うマイクロコンピュータチップ(以下、マイコンチップという)30と、ESD(静電気放電)耐量に優れ、自動車に搭載されたバッテリ電源+B(例えば12V)から一定電圧(例えば5V)を生成するBIPチップ40と、を備え、これらのチップ30、40が図示しないリードフレームに実装され、樹脂でパッケージされたものとして構成されている。
このようなBIPチップ40では、MCP2に入力されるバッテリ電源+BとグランドGNDとの間に電源出力トランジスタ41および2つの抵抗42a、42bが直列接続された電源検出抵抗42が接続される。この電源出力トランジスタ41と電源検出抵抗42との接続点をCとすると、この接続点Cの電位が出力電圧VOUTとしてMCP2から出力される。また、2つの抵抗42a、42bの接続点をDとすると、接続点Dの電位が電源エラーアンプ43の反転入力端子に入力され、電源エラーアンプ43の非反転入力端子に基準電圧(例えば1.2V)を生成するバンドギャップリファレンス(以下、BGRという)部44から基準電圧が入力される。
そして、電源エラーアンプ43は、電源出力トランジスタ41と電源検出抵抗42と共に、負帰還増幅回路を形成しているため、電源エラーアンプ43の非反転入力端子に入力される基準電圧に2つの電源検出抵抗42の抵抗比を乗じて得られた一定電圧が出力電圧VOUTとしてBIPチップ40から出力される。
このような構成を有するBIPチップ40は半導体ウェハで形成されているため、MCP2が受ける温度に応じてBIPチップ40で生成される一定電圧が変動してしまい、高精度の電源を出力できなくなってしまう。
そこで、半導体ウェハでBIPチップ40を形成したのち、室温での絶対値を合わせるため、および温度特性をフラットにするために電源検出抵抗42のうちグランドGND側の抵抗42bおよびBGR部44内の抵抗をレーザトリミングし、BIPチップ40から出力される一定電圧(すなわち接続点Cの電位)の温度特性を相殺している。こうしてレーザトリミングしたBIPチップ40をMCP2に収納している。これにより、上記MCP2にて、温度に依存しない高精度の一定電圧が得られ、他の回路に高精度の一定電圧を供給できるようになっている。
しかしながら、上記従来の技術では、MCP2にて高精度の電源が得られるようにするため、BGR部44内の抵抗および抵抗42bをレーザトリミングしなければならない。すなわち、上記BIPチップ40を製造した後、レーザトリミングのための工程が必要になっていた。また、レーザトリミングを行うため、BIPチップ40にレーザトリミングのためのトリミング用抵抗の面積を確保しなければならず、BIPチップ40のチップサイズを小型化することができなかった。
さらに、レーザトリミングを終えたBIPチップ40を樹脂でモールドしてパッケージ化する際、BIPチップ40をモールドしたときの熱応力によって、上記のようにレーザトリミングで調整した抵抗値がずれてしまい、高精度電源を出力できなくなる可能性があった。
本発明は、上記点に鑑み、基準電圧を発生させるBGR部および電源検出抵抗をトリミング調整することなく、温度特性に依存しない高精度の電源を出力することができるMCPとしての半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、第1の半導体チップ(10)は、補正パラメータ(DV1、DV2、VTA1、VTA2)が記憶された記憶部(11)と、第2の半導体チップ(20)の温度に応じて一定電圧(VOUT)の温度特性を補正する補正値(β)を取得する補正値演算部(13)と、を備え、第2の半導体チップは、第2の半導体チップの温度に依存した基準電圧(VBG)を生成する基準電圧発生部(22)と、第2の半導体チップの温度に相当する電圧(VTA)を発生する温度検出回路部(21)と、補正値に相当する電圧と基準電圧発生部から入力される基準電圧とを加算して補正基準電圧(VBG+β)を求める加算部(23)と、を備えている。そして、補正値演算部は、第2の半導体チップの温度に相当する電圧と補正パラメータとに基づいて、補正値を電圧として取得するようになっており、第2の半導体チップは、加算部で得られた補正基準電圧(VBG+β)により一定電圧を得るようになっていることを特徴とする。
このように、第1の半導体チップで基準電圧発生部にて生成される基準電圧の温度特性をなくす補正値を生成し、第2の半導体チップで基準電圧の温度特性を無くすように補正する補正値を加算して補正基準電圧を生成し、この基準補正電圧に基づいて一定電圧を発生させる。これにより、基準電圧発生部の内部の抵抗や第2の半導体チップ内の各抵抗をレーザトリミングして温度特性の補正を行う必要がなくなり、レーザトリミングによる温度特性を補正する工程をなくすことができる。また、レーザトリミングを行わないため、レーザトリミングのための抵抗の面積を確保する必要がなくなり、第2の半導体チップのチップサイズを小さくすることができる。
さらに、基準電圧発生部で生成される基準電圧は、第2の半導体チップの温度に応じた補正値によって補正される。このため、第2の半導体チップが樹脂でモールドされることによって生じる熱応力によって温度特性の補正にずれが生じないようにすることができる。以上のように、補正値によって基準電圧の温度特性を補正することにより、高精度の一定電圧を発生させ、この一定電圧を外部に出力するようにすることができる。
本発明では、第2の半導体チップにおいて、温度検出回路部は基準電圧発生部の近傍に配置されていることを特徴とする。
このように、基準電圧発生部の近傍に温度検出回路部を配置する。これにより、温度特性を有する基準電圧を出力する基準電圧発生部の温度をより精度良く検出することができ、より精度良く基準電圧の温度特性を補正することができる。
本発明では、補正パラメータを、第1の温度において温度検出回路部で得られる第2の半導体チップの温度に相当する電圧と一定電圧との差分値をDV1とし、第1の温度よりも高い第2の温度において温度検出回路部で得られる第2の半導体チップの温度に相当する電圧と一定電圧との差分値をDV2とし、温度検出回路部で得られる第1の温度に相当する第1の電圧値をVTA1とし、温度検出回路部で得られる第2の温度に相当する第2の電圧値をVTA2として、それぞれ記憶部に記憶し、温度検出回路部で得られる第2の半導体チップの温度に相当する電圧をVTAとしたとき、補正値を、
(数式1)
β=((DV2−DV1)/(VTA2−VTA1))×VTA+((DV1×VTA2+DV2×VTA1)/(VTA2−VTA1))
によって取得することを特徴とする。
このように、第2の半導体チップの温度に応じた補正値を取得する。これにより、基準電圧発生部にて温度に依存して変化する基準電圧を、温度に依存しない補正基準電圧に補正することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態で示されるMCPは、例えば自動車に搭載され、所望の装置の制御や高精度の電源を生成するものとして用いられる。
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体装置としてのMCPのブロック構成図である。この図に示されるように、MCP1は、マイコンチップ10と、BIPチップ20と、を備えて構成されている。このMCP1は、自動車に搭載されるバッテリ電源+B(例えば12V)から一定電圧(例えば5V)を生成し、この一定電圧を出力電圧VOUTとして出力するものである。
マイコンチップ10は、上記出力電圧VOUTの温度特性を補正する機能を有するものであり、図示しないCPU等の他に、EPROM11と、ADコンバータ12と、補正値演算部13と、DAコンバータ14と、を備えて構成されている。
このマイコンチップ10は、例えば所望の半導体プロセスによって半導体ウェハに形成されたものである。また、マイコンチップ10は、後述するBIPチップ20で生成された一定電圧(5V)に基づいて動作するようになっている。なお、マイコンチップ10は、本発明の第1の半導体チップに相当する。
EPROM11は、出力電圧VOUTの温度特性を補正するための補正パラメータが記憶された記憶手段である。具体的に、EPROM11には、補正パラメータとして、第1検査温度(例えば−40℃)におけるMCP1の出力電圧VOUTと目標電圧(すなわち一定電圧)との差分値DV1と、第1検査温度よりも高い第2検査温度(例えば140℃)におけるMCP1の出力電圧VOUTと目標電圧との差分値DV2と、第1検査温度に対応した第1電圧値VTA1と、第2検出温度に対応した第2電圧値VTA2と、が記憶されている。このEPROM11は、本発明の記憶部に相当する。
なお、これら第1、第2電圧値VTA1、VTA2は、後述するBIPチップ20の温度検出回路部21にて各検出温度において検出されるパラメータである。
これらの補正パラメータは、MCP1が製造されて出荷される前に、製造装置によってMCP1が各検出温度に加熱、冷却されることにより検出され、この製造装置によってマイコンチップ10のEPROM11に書き込まれるようになっている。
ADコンバータ12は、BIPチップ20が受ける温度に応じた信号をBIPチップ20から入力してA/D変換するものである。ADコンバータ12にてA/D変換された信号は、補正値演算部13に出力される。
補正値演算部13は、BIPチップ20が受ける温度に応じて、MCP1から出力される出力電圧VOUTの温度特性を補正する補正値βを取得するものである。具体的に、補正値演算部13では、EPROM11から入力される補正パラメータと、後述する温度検出回路部21で検出された温度に応じた電圧値VTAと、により、以下のように演算されることで補正値βが得られるようになっている。
(数式1)
β=((DV2−DV1)/(VTA2−VTA1))×VTA+((DV1×VTA2+DV2×VTA1)/(VTA2−VTA1))
こうして得られた補正値βは、その値に相当する電圧信号として補正値演算部13からDAコンバータ14に出力される。
DAコンバータ14は、補正値演算部13から入力した補正値βに相当する信号をD/A変換するものである。DAコンバータ14でD/A変換された補正値βに相当する電圧信号は、BIPチップ20に出力される。
なお、上記マイコンチップ10は、出力電圧VOUTの温度特性の補正の他に、例えば自動車のヘッドライトの光軸を調整するオートレベライザとしても機能する。
BIPチップ20は、マイコンチップ10から入力される補正値βに基づき、温度特性を補正した一定電圧をバッテリ電源+Bから生成し、出力電圧VOUTとして外部に出力するものであり、温度検出回路部21と、バンドギャップリファレンス(BGR)部22と、加算部23と、電源エラーアンプ24と、電源出力トランジスタ25と、電源検出抵抗26と、を備えて構成されている。なお、BIPチップ20は、本発明の第2の半導体チップに相当する。
このBIPチップ20は、上記マイコンチップ10と同様に、例えば周知の半導体プロセスによって半導体ウェハに形成されたものであり、バッテリ電源+Bに基づいて動作する。なお、マイコンチップ10とBIPチップ20とは、それぞれ異なる半導体ウェハに形成される。
温度検出回路部21は、BIPチップ20の温度を検出するものであり、例えば図示しない感温ダイオードを備えて構成されている。この感温ダイオードは、温度に応じた電圧を出力するもの、すなわち順方向電圧VFの値が変化するものである。感温ダイオードによって検出されたBIPチップ20の温度に応じた順方向電圧VFは、温度検出回路部21からマイコンチップ10のADコンバータ12に出力される。
本実施形態では、図1に示されるように、温度検出回路部21はBIPチップ20のうちBGR部22の近傍に配置され、BGR部22が受ける温度を検出するようになっている。
BGR部22は、基準電圧VBG(例えば1.2V)を生成するものであり、例えばCMOSトランジスタ等で構成される周知のものである。このBGR部22で生成された基準電圧VBGは、加算部23に出力される。なお、BGR部22では、BGR部22が受ける温度に依存した基準電圧VBGが出力されるようになっている。また、BGR部22は、本発明の基準電圧発生部に相当する。
加算部23は、入力する複数のデータを合算して出力するものである。本実施形態では、加算部23では、マイコンチップ10から入力される補正値βに相当する電圧信号と、上記BGR部22から入力される基準電圧VBGと、が加算されて補正基準電圧(VBG+β)とされ、電源エラーアンプ24に出力される。
電源エラーアンプ24は、いわゆる増幅器(オペアンプ)である。本実施形態では、電源エラーアンプ24の非反転入力端子に加算部23から入力される補正基準電圧(VBG+β)が入力され、反転入力端子に後述する電源検出抵抗26の抵抗比に応じた電圧(接続点Bの電圧)が入力される。
電源出力トランジスタ25は、電源エラーアンプ24の出力に応じてオンオフするnpn型のものである。このような電源出力トランジスタ25のコレクタがバッテリ電源+Bに接続され、エミッタが電源検出抵抗26に接続され、ベースが電源エラーアンプ24の出力端子に接続されている。そして、電源出力トランジスタ25のベースに電源エラーアンプ24からHレベルの電圧信号が入力されると、コレクタ−エミッタ間に電流が流れるようになっている。なお、Hレベルの電圧信号とは、後述する電源出力トランジスタ25がオン状態となる電圧に相当する。
電源検出抵抗26は、第1の抵抗26aおよび第2の抵抗26bが直列接続されて構成され、2つの抵抗26a、26bの抵抗比に応じて一定電圧を生成するものである。したがって、第1の抵抗26aおよび第2の抵抗26bの抵抗比をαとすると共に、第2の抵抗26bと電源出力トランジスタ25のエミッタとの接続点をAとすると、接続点Aの電位は抵抗比α倍された値となる。
具体的に、電源エラーアンプ24、電源出力トランジスタ25、および電源検出抵抗26で負帰還増幅回路が形成されるため、接続点Aの電位は非反転入力端子に入力される電圧(=補正基準電圧)を抵抗比α倍した電圧(=出力電圧VOUT)となる。本実施形態では、出力電圧VOUTとして例えば5Vが出力されるようにするため、これら抵抗26a、26bの抵抗比αが5とされ、第1の抵抗26aと第2の抵抗26bとの抵抗比が1:4とされる。なお、抵抗比αはα=(第1の抵抗26aの抵抗値+第2の抵抗26bの抵抗値)/第1の抵抗26aの抵抗値と表される。
また、各抵抗26a、26bの接続点をBとすると、この接続点Bは上記電源エラーアンプ24の反転入力端子に接続されており、接続点Bの電位が例えば1Vとなるように第1の抵抗26aの抵抗値が設計される。
そして、電源出力トランジスタ25がオンになると、接続点Aは抵抗比α(=5)に応じて5Vの電位となる。このため、この接続点Aの電位が一定電圧、すなわち出力電圧VOUTとされ、BIPチップ20から出力されるようになっている。
上記のマイコンチップ10およびBIPチップ20は、図示しないリードフレームに実装されると共に、樹脂でモールドされることでパッケージ化されている。以上が、本実施形態に係るMCP1の構成である。
次に、上記MCP1の製造方法について、図2および図3を参照して説明する。図2は、図1に示されるMCP1の製造工程を示したものである。また、図3は、MCP1の温度と、MCP1の出力電圧VOUTとの相関関係を示した図である。以下、図2の製造工程に従って説明する。
まず、ウェハ検査が行われる。すなわち、マイコンチップ10が多数形成された半導体ウェハに対し、電気的検査が行われる。同様に、BIPチップ20が多数形成された半導体ウェハに対し、電気的検査が行われる。
この後、MCP1の組み付けが行われる。具体的には、各ウェハがそれぞれダイシングカットされ、個々のマイコンチップ10、および個々のBIPチップ20にそれぞれ分割される。また、プレス加工されたリードフレームが用意され、このリードフレームにマイコンチップ10およびBIPチップ20が実装される。そして、所望のワイヤボンディングがなされ、各チップ10、20が樹脂でモールドされる。このように樹脂でモールドされたリードフレームはダムバーカット等の加工がなされ、製品としての形状とされる。
続いて、第1検査温度におけるMCP1のパッケージ検査が行われる。このパッケージ検査では、まず、パッケージとされたMCP1がパッケージ検査装置に設置され、MCP1が第1検査温度(例えば−40℃)とされる。そして、第1検査温度におけるMCP1の出力電圧VOUTが検出される。この出力電圧VOUTは、BIPチップ20の温度特性を考慮していないため、図3に示されるように、目標電圧(すなわち一定電圧5V)からずれた値となっている。このことから、第1検査温度における出力電圧VOUTと目標電圧との差分値DV1が得られる。また、BIPチップ20の温度検出回路部21において、第1検査温度に相当する第1電圧値VTA1が検出される。
このようにして検出された第1検出温度における差分値DV1および第1電圧値VTA1は、パッケージ検査装置により、MCP1のマイコンチップ10のEPROM11に書き込まれ、それぞれ補正パラメータとして記憶される。
この後、上記と同様に、第1検査温度よりも高い第2検査温度におけるMCP1のパッケージ検査が行われる(図3参照)。すなわち、パッケージ検査装置によってMCP1が第2検査温度(例えば140℃)とされ、第2検査温度におけるMCP1の出力電圧VOUTと、BIPチップ20の温度検出回路部21にて第2検出温度に相当する第2電圧値VTA2と、が検出される。そして、第2検出温度と目標電圧との差分値DV2と第2電圧値VTA2とが、パッケージ検査装置によってマイコンチップ10のEPROM11に補正パラメータとして書き込まれる。
続いて、MCP1の室温検査および外観検査が行われ、出荷前にMCP1が正常に作動するか、外観に問題はないかといった検査が行われる。そして、検査に問題がなければ、MCP1が出荷される。
以上が、図1に示されるMCP1の製造方法である。
次に、上記のようにして製造された図1に示されるMCP1の作動について、図4を参照して説明する。図4は、BIPチップ20の温度検出回路部21で検出される温度に相当する電圧VTAと、マイコンチップ10の補正値演算部13で得られる補正値βと、の相関関係を示した図である。なお、MCP1にはバッテリ電源から電圧+Bが入力されているとする。
まず、BIPチップ20のBGR部22は、上述のように基準電圧VBGを出力するものであるが、温度特性を考慮した設計となっていないため、BGR部22が受ける温度に応じて出力する基準電圧VBGの値が変化する。したがって、以下では、この基準電圧VBGを補正することにより、MCP1から温度特性のない高精度の電圧を出力するようにする。
すなわち、BIPチップ20の温度検出回路部21にて、BGR部22が受ける温度に相当する電圧VTAが常時検出される。この温度に相当する電圧VTAは、マイコンチップ10のADコンバータ12に入力され、A/D変換されて補正値演算部13に常時入力される。また、この補正値演算部13には、EPROM11に記憶された補正パラメータDV1、DV2、VTA1、VTA2が入力される。そして、補正値演算部13では、電圧VTAおよび補正パラメータDV1、DV2、VTA1、VTA2が数式1に代入されて演算されることで補正値βが得られる。
なお、補正値演算部13では、一定期間(例えば1分)ごとに補正値βが演算されるようになっている。これは、BGR部22が受ける温度が短時間で急激に変化するとは考えにくく、基準電圧VBGは急激に変化しないと考えられるからである。
このようにして得られる補正値βは、図4に示されるように、BGR部22が受ける温度に対して線形変化し、各温度に応じて異なる値として得られる。この補正値βに相当する電圧信号は、DAコンバータ14に入力されてD/A変換され、BIPチップ20の加算部23に入力される。
また、この加算部23には、BGR部22から温度に依存した基準電圧VBGが入力される。そして、加算部23において、基準電圧VBGに補正値βに相当する電圧が加算され補正基準電圧が得られる。これにより、基準電圧VBGの温度特性が補正され、温度に依存しない補正基準電圧が電源エラーアンプ24に入力される。
上述のように、電源エラーアンプ24は、電源検出抵抗26と電源出力トランジスタ25と共に、負帰還増幅回路を形成しているため、接続点Aの電位、すなわち出力電圧VOUTは、電源エラーアンプ24の非反転入力端子に入力される加算部23からの補正基準電圧(VBG+β)を抵抗比α倍したものとして、以下のように得られる。
(数式2)
VOUT=α×(VBG+β)
本実施形態では、抵抗比αを5としているため、出力電圧VOUTとして5Vの電圧を得ることができる。このように、電源エラーアンプ24の非反転入力端子に入力される加算部23からの補正基準電圧(VBG+β)は、マイコンチップ10の補正値演算部13で得られた補正値βにより温度特性が相殺された値となっているため、高精度の電圧をMCP1から出力することができる。また、上記のようにして、一定期間ごとに補正値βを取得しているため、BGR部22が受ける温度に応じて基準電圧VBGを補正することができる。
以上説明したように、本実施形態では、マイコンチップ10でBGR部22にて生成される基準電圧VBGの温度特性をなくす補正値βを生成し、BIPチップ20で基準電圧VBGの温度特性を補正値βで補正して補正基準電圧を生成し、この基準補正電圧に基づいて一定電圧を発生させることを特徴としている。これにより、BGR部22および抵抗比αで構成される第1の抵抗26aをレーザトリミングして温度特性の補正を行う必要がなくなり、レーザトリミングによる温度特性を補正する工程をなくすことができる。また、レーザトリミングを行わないため、レーザトリミングのための抵抗の面積を確保する必要がなくなり、BIPチップ20のチップサイズを小さくすることができる。
さらに、BGR部22で生成される基準電圧VBGは、BIPチップ20の温度に応じた補正値βによって補正されることとなる。このため、BIPチップ20が樹脂でモールドされることによって生じる熱応力によって温度特性の補正にずれが生じないようにすることができる。
以上のように、補正値βによって基準電圧VBGの温度特性を補正することにより、高精度の一定電圧を得ることができ、この一定電圧を外部に出力するようにすることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態において、第1検出温度における補正パラメータの書き込みと、第2検出温度における補正パラメータの書き込みと、の各工程を逆に行っても構わない。
また、上記実施形態では、抵抗値αを設定しているが、MCP1で生成したい一定電圧(すなわち接続点Aの電位)に応じて電源検出抵抗26の各抵抗26a、26bの抵抗比を自由に設計することができる。
上記実施形態では、マイコンチップ10とBIPチップ20との2つのチップがパッケージ化されたMCP1とされているが、MCP1に実装するチップの数は自由に設定可能である。
本発明の一実施形態に係る半導体装置としてのMCPのブロック構成図である。 図1に示されるMCPの製造工程を示したものである。 MCPの温度と、MCPの出力電圧VOUTとの相関関係を示した図である。 BIPチップの温度検出回路部で検出される温度に相当する電圧VTAと、マイコンチップの補正値演算部で得られる補正値βと、の相関関係を示した図である。 従来のMCPのブロック構成図である。
符号の説明
10…第1の半導体チップとしてのマイコンチップ、11…記憶部としてのEPROM、12…ADコンバータ、13…補正値演算部、14…DAコンバータ、20…第2の半導体素子としてのBIPチップ、21…温度検出回路部、22…基準電圧発生部としてのBGR部、23…加算部、24…電源エラーアンプ、25…電源検出トランジスタ、26…電源検出抵抗。

Claims (3)

  1. 温度特性を補正するための補正値(β)を生成する第1の半導体チップ(10)と、電源(+B)に基づいて一定電圧(VOUT)を発生させ、外部に出力する第2の半導体チップ(20)と、が備えられて樹脂でモールドされ、パッケージ化された半導体装置において、
    前記第1の半導体チップは、
    補正パラメータ(DV1、DV2、VTA1、VTA2)が記憶された記憶部(11)と、
    前記第2の半導体チップの温度に応じて前記一定電圧の温度特性を補正する前記補正値を取得する補正値演算部(13)と、を備え、
    前記第2の半導体チップ(20)は、
    前記第2の半導体チップの温度に依存した基準電圧(VBG)を生成する基準電圧発生部(22)と、
    前記第2の半導体チップの温度に相当する電圧(VTA)を発生する温度検出回路部(21)と、
    前記補正値に相当する電圧と、前記基準電圧発生部から入力される前記基準電圧と、を加算して補正基準電圧(VBG+β)を求める加算部(23)と、を備えており、
    前記補正値演算部は、前記第2の半導体チップの温度に相当する電圧と前記補正パラメータとに基づいて、前記補正値を電圧として取得し、
    前記第2の半導体チップは、前記加算部で得られた前記補正基準電圧により前記一定電圧を得るようになっていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第2の半導体チップにおいて、前記温度検出回路部は前記基準電圧発生部の近傍に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記補正パラメータは、第1の温度において前記温度検出回路部で得られる前記第2の半導体チップの温度に相当する電圧と前記一定電圧との差分値がDV1とされ、前記第1の温度よりも高い第2の温度において前記温度検出回路部で得られる前記第2の半導体チップの温度に相当する電圧と前記一定電圧との差分値がDV2とされ、前記温度検出回路部で得られる前記第1の温度に相当する第1の電圧値がVTA1とされ、前記温度検出回路部で得られる前記第2の温度に相当する第2の電圧値がVTA2とされて、それぞれ前記記憶部に記憶されており、
    前記温度検出回路部で得られる前記第2の半導体チップの温度に相当する電圧をVTAとすると、前記補正値演算部は、前記補正値を、
    (数式1)
    β=((DV2−DV1)/(VTA2−VTA1))×VTA+((DV1×VTA2+DV2×VTA1)/(VTA2−VTA1))
    によって取得するようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
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