JP2006349521A - 過熱検出回路および半導体集積回路装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 外部から供給される電圧が所定の電圧範囲を超える場合でも、過熱検出温度の変動を極力抑制する。
【解決手段】 通常動作時において高精度の電圧VccがIC12に印加されている場合、ツェナーダイオードZDはオフとなり、基準電圧生成回路13は電圧Vcc(5V)を分圧した高精度の基準電圧Vr(Vcc)を生成する。IC12のバーンインにおいて電圧Vccよりも高い電圧VBI(8V)が印加されると、ツェナーダイオードZDがオンとなり、基準電圧生成回路13はツェナー電圧Vzに応じた基準電圧Vr(VBI)を生成する。この場合、基準電圧Vr(VBI)とVr(Vcc)との差を極力小さく設定する。
【選択図】 図1
【解決手段】 通常動作時において高精度の電圧VccがIC12に印加されている場合、ツェナーダイオードZDはオフとなり、基準電圧生成回路13は電圧Vcc(5V)を分圧した高精度の基準電圧Vr(Vcc)を生成する。IC12のバーンインにおいて電圧Vccよりも高い電圧VBI(8V)が印加されると、ツェナーダイオードZDがオンとなり、基準電圧生成回路13はツェナー電圧Vzに応じた基準電圧Vr(VBI)を生成する。この場合、基準電圧Vr(VBI)とVr(Vcc)との差を極力小さく設定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、外部から供給される電圧を電源電圧として動作する過熱検出回路およびその過熱検出回路を備えた半導体集積回路装置に関する。
近年、パワーICの需要が増大しており、その出力段の短絡を保護する一つの手段として過熱検出回路が用いられている。特許文献1の図2には、ダイオードの温度特性を利用した従来の過熱検出回路が示されている。図5は、この過熱検出回路をより一般化して示したものである。電源線1、2間に接続された抵抗R1、R2からなる分圧回路3は、電源電圧に基づいた基準電圧Vrを出力する。温度検出回路4は、温度の上昇に伴って低下する検出電圧VFを出力し、コンパレータ5は、基準電圧Vrと検出電圧VFとを比較して過熱検出信号Sovを出力する。パワーICの出力段のトランジスタ(図示せず)は、過熱検出信号SovがLレベルになるとオフする。
特開2003−294542号公報(図2)
例えば、ICのスクリーニング工程で行われるバーンインでは、ICに通常動作時の電圧よりも高い電圧が印加され、さらに温度ストレスがかけられる。この場合、図5に示す従来の過熱検出回路では、電源電圧の上昇に伴って基準電圧Vrが上昇し、過熱検出温度が低下してバーンインの途中でまたは初めから過熱検出状態となってしまう。過熱検出状態になると、出力段のトランジスタがオフするので十分なスクリーニング効果が得られない。
これに対しては、IC内にバンドギャップリファレンスなどの高精度な基準電圧発生回路を設ければよいが、製造時の試験にのみ使用する回路を設けることはチップサイズ、設計コスト、製造コスト等の面からみて不利であり採用し辛い。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、外部から供給される電圧が所定の電圧範囲を超える場合でも、過熱検出温度の変動を極力抑制できる過熱検出回路およびその過熱検出回路を備えた半導体集積回路装置を提供することにある。
請求項1に記載した手段によれば、過熱検出回路は外部から供給される電圧を電源電圧として動作するため、外部から高精度の電圧を供給することにより、その電圧に基づいて過熱検出温度に対応した高精度の基準電圧を生成することができる。基準電圧生成回路は、電源電圧が所定の電圧範囲内である場合(少なくとも通常動作時に外部から供給される電圧の電圧範囲内である場合)には電源電圧に応じた基準電圧を出力し、比較回路は、温度検出回路から出力される検出電圧と上記基準電圧生成回路から出力される基準電圧との比較に基づいて過熱検出信号を出力する。
これに対し、試験などにおいて外部から所定の電圧範囲を超える電圧を供給する場合、基準電圧生成回路は、その供給された電圧に基づいて所定の制限電圧を生成し、その制限電圧に応じた基準電圧を出力する。この制限電圧は一般的に低精度である。何故ならば、高精度の制限電圧を生成するには回路の複雑化(ICであればチップ面積の増大)を招き、仮に高精度の制限電圧を利用可能であるならば、外部から供給される電圧によらず常にその制限電圧を用いればよいからである。
この場合、比較回路は、温度検出回路から出力される検出電圧と上記制限電圧に応じた基準電圧との比較に基づいて過熱検出信号を出力する。このため、過熱検出温度の精度は制限電圧の精度に応じて一般的に低下するが、外部から供給される電圧に従って基準電圧(つまり過熱検出温度)が変動することを極力防止でき、過熱検出温度の変動(ずれ)を抑制できる。
請求項2に記載した手段によれば、基準電圧生成回路は、外部から供給される電圧が通常動作時に外部から供給される電圧の電圧範囲を超えると、直ちに自ら生成する制限電圧に応じた基準電圧を出力する。このため、過熱検出温度の変動を極力抑制できる。
請求項3に記載した手段によれば、基準電圧生成回路は、外部から供給される電圧が、通常動作時に外部から供給される電圧の電圧範囲に対し所定のマージンを加えた電圧範囲を超えると、自ら生成する制限電圧に応じた基準電圧を出力する。制限電圧の精度は一般的に低いので、例えば制限電圧の変動やばらつきに相当するマージンを加えることにより、外部から供給される電圧が通常動作時の電圧範囲内にある場合に制限電圧が用いられることを防止できる。
請求項4に記載した手段によれば、電源電圧を所定比に従って分圧することにより基準電圧を生成するので、電源電圧が所定の電圧範囲内である場合には電源電圧と同等の精度を持つ基準電圧が得られる。また、分圧回路に制限電圧を与える電圧制限回路は、電源電圧が電圧範囲を超えた場合に有効化されるので、通常動作時における動作電流を抑えることができる。
請求項5、6に記載した手段によれば、電圧制限回路をツェナーダイオード或いはクランプ回路から構成したので、簡易な構成でありながら電源電圧変動による基準電圧の変動を防止できる。
請求項7に記載した手段によれば、スクリーニング工程(例えばバーンイン)において、半導体集積回路装置に対し通常動作時に供給する電圧よりも高い電圧を供給した場合でも、過熱検出回路による過熱検出電圧の変動が抑えられ、過熱検出機能の誤作動を防止することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1ないし図3を参照しながら説明する。
図1は過熱検出回路の構成を示しており、従来構成を示す図5と同一部分には同一符号を付している。この過熱検出回路11は、例えば車両に設けられたソレノイドやモータなどを駆動するパワー用のIC12(半導体集積回路装置)に搭載されており、図示しない出力段のトランジスタに過大な電流が流れることによる過熱状態を検出する機能を有している。このため、過熱検出回路11は、出力段のトランジスタと密に熱結合された状態に形成されている。
以下、本発明の第1の実施形態について図1ないし図3を参照しながら説明する。
図1は過熱検出回路の構成を示しており、従来構成を示す図5と同一部分には同一符号を付している。この過熱検出回路11は、例えば車両に設けられたソレノイドやモータなどを駆動するパワー用のIC12(半導体集積回路装置)に搭載されており、図示しない出力段のトランジスタに過大な電流が流れることによる過熱状態を検出する機能を有している。このため、過熱検出回路11は、出力段のトランジスタと密に熱結合された状態に形成されている。
IC12の端子12a、12bは電源端子であり、通常動作時においては外部から変動の少ない高精度の電圧Vcc(本実施形態では5V)が供給されるようになっている。また、IC12の出荷前に行われるバーンインでは、上記通常動作時の電圧Vccよりも高い電圧VBI(本実施形態では8V)が供給されてスクリーニングが行われる。これらの端子12a、12bは、それぞれIC12内部の電源線1、2に繋がっている。
過熱検出回路11は、温度検出回路4、基準電圧生成回路13およびコンパレータ5から構成されている。このうち基準電圧生成回路13は、電源線1、2間に直列接続された抵抗R11、R12、R2からなる分圧回路14と、抵抗R11とR12との接続点(ノードNa)と電源線2との間に図示極性で接続されたツェナーダイオードZD(電圧制限回路に相当)とから構成されている。抵抗R12とR2との接続点(ノードNb)からは基準電圧Vrが出力されるようになっている。
温度検出回路4は、電源線1、2間に直列接続された定電流回路15とダイオードD1とから構成されており、その出力ノード(ノードNc)となるダイオードD1のアノードからは順方向電圧VF(検出電圧に相当)が出力されるようになっている。
コンパレータ5(比較回路に相当)は、電源線1、2間の電圧を電源電圧として動作し、その反転入力端子は基準電圧生成回路13の出力ノードNbに接続されており、非反転入力端子は温度検出回路4の出力ノードNcに接続されている。コンパレータ5の出力端子は、上記出力段のトランジスタに流れる電流を遮断する電流遮断回路(図示せず)に接続されており、さらにIC12の端子12cにも接続されている。
次に、本実施形態の作用について図2および図3も参照しながら説明する。
以下の説明において、Vr(Vcc)は端子12a、12b間に電圧Vcc(5V)を印加したときに生成される基準電圧であり、Vr(VBI)は端子12a、12b間に電圧VBI(8V)を印加したときに生成される基準電圧である。
以下の説明において、Vr(Vcc)は端子12a、12b間に電圧Vcc(5V)を印加したときに生成される基準電圧であり、Vr(VBI)は端子12a、12b間に電圧VBI(8V)を印加したときに生成される基準電圧である。
ダイオードD1の順方向電圧VFは周知のように負の温度係数を有しており、温度検出回路4は、温度が上昇すると低下する特性を持つ順方向電圧VFを出力する。定電流回路15を用いてダイオードD1に一定電流を流しているため、ダイオードD1の温度特性は電源電圧の変動によらず一定となる。
電圧Vccは、通常動作時にIC12の外部から供給される高精度の電源電圧である。一方、ツェナーダイオードZDのツェナー電圧Vzは、電圧Vccと比較して温度変動或いは製造上のばらつきが大きい。そこで、基準電圧生成回路13は、通常動作時にあっては電圧Vccを分圧して高精度の基準電圧Vr(Vcc)を生成する。すなわち、通常動作時においてツェナーダイオードZDはオフしている。
図示しない出力段のトランジスタが過熱し、そのトランジスタと熱結合されたダイオードD1の温度が基準電圧Vr(Vcc)に対応した過熱検出温度を超えると、ダイオードD1の順方向電圧VFが基準電圧Vr(Vcc)よりも低くなり、コンパレータ5の出力である過熱検出信号SovがHレベルからLレベルに反転する。これにより、出力段のトランジスタが遮断状態となり熱破壊から保護される。
ところで、IC12を製造する場合、製造工程を経た後にバーンインが行われる。このバーンインでは、端子12a、12b間に対し、通常動作時に印加される電圧Vcc(5V)よりも高い電圧VBI(8V)が印加される。図2は、バーンインにおけるダイオードD1の順方向電圧VFと基準電圧Vr(VBI)を実線で示しており、参考として通常動作時の基準電圧Vr(Vcc)を一点鎖線で示している。また、図3は、電源電圧をVccからVBIに上昇させ、その後温度を上昇させた場合の電源電圧、ダイオードD1の順方向電圧VF、基準電圧Vrおよび過熱検出信号Sovを示している。図3(a)は本実施形態の場合を示し、図3(b)は図5に示す従来構成の場合を示している。
本実施形態において、電圧VBIが印加されると、ツェナーダイオードZDがオンとなり有効化され、ノードNaの電圧はツェナー電圧Vz(制限電圧に相当)に等しくなる。実際にツェナーダイオードZDがオンとなるときの電源電圧は、次の(1)式に示す電圧Vとなる。
V=Vz・(R11+R12+R2)/(R12+R2) …(1)
V=Vz・(R11+R12+R2)/(R12+R2) …(1)
上述したようにツェナー電圧Vzは電圧Vccよりも精度が劣るが、分圧回路14のノードNaにツェナー電圧Vzが与えられることにより、基準電圧Vr(VBI)は、電圧VBIを分圧した電圧ではなく、ツェナー電圧Vzを抵抗R12とR2とで分圧した電圧に制限される。この制限された基準電圧Vr(VBI)は、バーンインに用いられる加熱温度T2(バーンイン温度T2と称す)におけるダイオードD1の順方向電圧VFよりも低く設定されており、バーンインにおいて出力段のトランジスタが過熱状態とならない限りにおいて過熱検出信号SovがLレベルになることを防止している。
これに対し、図5に示す従来構成の場合には、基準電圧Vr(VBI)は電圧VBIを分圧した電圧となる。このため、図3(b)に示すように、従来構成の基準電圧Vr(VBI)はバーンイン温度T2におけるダイオードD1の順方向電圧VFよりも高くなり、過熱検出信号SovがLレベルに反転する。バーンインにおいて過熱検出信号SovがLレベルになると、出力段のトランジスタが遮断状態となり、バーンインによるスクリーニング効果が得られなくなる。
従って、通常動作時の電源電圧Vccの変動範囲(本発明でいう所定の電圧範囲に相当)をVcc(min)からVcc(max)、バーンイン温度T2におけるダイオードD1の順方向電圧をVF(T2)とすれば、本実施形態のツェナー電圧Vzは以下の(2)式と(3)を同時に満たすように定められる。
Vz>Vcc(max)・(R12+R2)/(R11+R12+R2) …(2)
Vz<VF(T2)・(R12+R2)/R2 …(3)
(2)式は、上述したように通常動作時においてツェナーダイオードZDをオフとし、外部から供給される高精度の電圧Vccを用いて基準電圧Vr(Vcc)を生成するための条件である。(3)式は、出力段のトランジスタが過熱状態でない場合に、バーンインにおいて過熱検出信号SovがLレベルになることを防止するための条件である。
Vz>Vcc(max)・(R12+R2)/(R11+R12+R2) …(2)
Vz<VF(T2)・(R12+R2)/R2 …(3)
(2)式は、上述したように通常動作時においてツェナーダイオードZDをオフとし、外部から供給される高精度の電圧Vccを用いて基準電圧Vr(Vcc)を生成するための条件である。(3)式は、出力段のトランジスタが過熱状態でない場合に、バーンインにおいて過熱検出信号SovがLレベルになることを防止するための条件である。
バーンインにおいて、単に過熱検出機能を無効化するのであれば、上記(2)式と(3)式を満たす範囲内のツェナー電圧Vzを設定すればよい。しかし、バーンインにおいても通常動作時に極力近い過熱検出温度により過熱検出(出力段の過熱保護動作)を行うのであれば、電源電圧がVcc(max)を超えると同時にツェナーダイオードZDがオンして、基準電圧Vrの上昇を抑えることが好ましい。この場合には、上記(2)式に替えて次の(4)式と上述した(3)式とを同時に満たすようにツェナー電圧Vzを定めればよい。
Vz=Vcc(max)・(R12+R2)/(R11+R12+R2) …(4)
Vz=Vcc(max)・(R12+R2)/(R11+R12+R2) …(4)
さらに、ツェナー電圧Vzは比較的大きな変動やばらつきを有するので、実用上は電源電圧がVcc(max)にマージンを加えた上限電圧を超えた場合にツェナーダイオードZDがオンすることが好ましい。ツェナー電圧Vzの変動とばらつきの範囲をVz(min)からVz(max)とすれば、上記の関係は次の(5)式で表すことができる。
Vz(min)=Vcc(max)・(R12+R2)/(R11+R12+R2) …(5)
Vz(min)=Vcc(max)・(R12+R2)/(R11+R12+R2) …(5)
以上説明したように、本実施形態で用いる基準電圧生成回路13は、分圧回路14とツェナーダイオードZDから構成されている。通常動作時に用いる高精度の電圧Vcc(電圧範囲:Vcc(min)〜Vcc(max))がIC12に印加されている場合、ツェナーダイオードZDはオフ状態を保つので、分圧回路14により電圧Vccに応じた高精度の基準電圧Vr(Vcc)を生成でき高精度の過熱検出が可能となる。
一方、IC12のバーンインにおいて電圧Vccよりも高い電圧VBIが印加されると、基準電圧生成回路13は、ツェナーダイオードZDがオンしてそのツェナー電圧Vzに応じた基準電圧Vr(VBI)を生成するので、電圧VBIに伴って基準電圧Vrが上昇すること(換言すれば過熱検出温度が低下すること)を極力防止できる。これにより、過熱状態が生じていないにもかかわらず、バーンインにおいて過熱検出信号SovがLレベルになる(つまり過熱検出する)ことを回避でき、IC12を適切にスクリーニングすることができる。
ツェナー電圧Vzの変動やばらつきまで考慮した場合、(5)式に示すようにその最小値Vz(min)の下で、電源電圧がVcc(max)まで上昇したときにツェナーダイオードZDがオンするように抵抗値R11、R12、R2を設定するとよい。これは、すなわち通常動作時に印加される電圧Vccに対しツェナー電圧Vzの変動やばらつきに応じたマージンを見込んだ電圧範囲を設定し、電源電圧がその電圧範囲を超えたときにツェナーダイオードZDをオンさせることと等価である。
これにより、高精度の電圧Vccが印加される通常動作時において、ツェナー電圧Vzに基づく低精度の基準電圧Vrが生成されることを確実に防止できる。また、バーンイン時に生成される基準電圧Vr(VBI)を通常動作時の基準電圧Vr(Vcc)に近づけることができるので、バーンインにおいても通常動作時に近い過熱検出温度により過熱検出動作をすることができる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態の過熱検出回路を示しており、図1と同一部分には同一符号を付している。この図4に示す過熱検出回路16は、図1に示す過熱検出回路11に対し以下の2点において構成が異なっている。
図4は、本発明の第2の実施形態の過熱検出回路を示しており、図1と同一部分には同一符号を付している。この図4に示す過熱検出回路16は、図1に示す過熱検出回路11に対し以下の2点において構成が異なっている。
第1に、基準電圧生成回路17は、ツェナーダイオードZDに替えてクランプ回路18を備えている。クランプ回路18(電圧制限回路に相当)は、トランジスタQ11、Q12および抵抗R13から構成されている。抵抗R13に対するエミッタフォロアの接続形態を持つトランジスタQ11のベースには、IC12の内部で簡易的に作られる低精度の参照電圧Vrefが与えられている。また、トランジスタQ12は、トランジスタQ11のベース電位を電圧VBEだけレベルシフトしてノードNaに与えるようになっている。第2に、温度検出回路19は、ダイオードD1に替えてNTCサーミスタ20を備えている。サーミスタ20の抵抗値は、温度の上昇とともに低下する。
クランプ回路18は、ノードNaの電圧が参照電圧Vrefよりも低い場合にオフとなり、ノードNaの電圧が参照電圧Vref以上になるとオンしてノードNaの電圧を参照電圧Vrefにクランプする。また、温度検出回路19は、温度の上昇とともに低下する検出電圧Vcを出力する。従って、参照電圧Vrefをツェナー電圧Vzに対応させ、検出電圧Vcを順方向電圧VFに対応させれば、上述した(1)式ないし(5)式はそのまま成立し、第1の実施形態と同様の作用、効果が得られる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に示す各実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように変形または拡張が可能である。
温度検出回路4、19は、温度に応じた電圧を出力する回路であればよい。線形特性のみならず非線形特性を有していてもよい。
電圧制限回路は、ツェナーダイオードZDやクランプ回路18に限らず他の構成を持つクランプ回路であってもよい。この場合、クランプ電圧の温度特性およびばらつきの小さいものが好ましい。
第2の実施形態において、参照電圧VrefはIC12の外部から与えられる電圧であってもよい。
なお、本発明は上記し且つ図面に示す各実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように変形または拡張が可能である。
温度検出回路4、19は、温度に応じた電圧を出力する回路であればよい。線形特性のみならず非線形特性を有していてもよい。
電圧制限回路は、ツェナーダイオードZDやクランプ回路18に限らず他の構成を持つクランプ回路であってもよい。この場合、クランプ電圧の温度特性およびばらつきの小さいものが好ましい。
第2の実施形態において、参照電圧VrefはIC12の外部から与えられる電圧であってもよい。
4、19は温度検出回路、5はコンパレータ(比較回路)、11、16は過熱検出回路、12はIC(半導体集積回路装置)、13、17は基準電圧生成回路、14は分圧回路、18はクランプ回路(電圧制限回路)、ZDはツェナーダイオード(電圧制限回路)である。
Claims (7)
- 外部から供給される電圧を電源電圧として動作する過熱検出回路において、
温度に応じて定まる電圧を検出電圧として出力する温度検出回路と、
前記電源電圧が所定の電圧範囲内である場合には前記電源電圧に応じた基準電圧を出力し、前記電源電圧が前記電圧範囲を超えた場合には前記電源電圧に基づいて所定の制限電圧を生成し、その制限電圧に応じた基準電圧を出力する基準電圧生成回路と、
前記温度検出回路から出力される検出電圧と前記基準電圧生成回路から出力される基準電圧との比較に基づいて過熱検出信号を出力する比較回路とを備えて構成されていることを特徴とする過熱検出回路。 - 前記電圧範囲は、通常動作時に外部から供給される電圧の電圧範囲に等しいことを特徴とする請求項1記載の過熱検出回路。
- 前記電圧範囲は、通常動作時に外部から供給される電圧の電圧範囲に対し所定のマージンを加えた電圧範囲であることを特徴とする請求項1記載の過熱検出回路。
- 前記基準電圧生成回路は、前記電源電圧を所定比に従って分圧することにより前記基準電圧を生成する分圧回路と、前記電源電圧が前記電圧範囲を超えた場合に有効化されて前記分圧回路に対し前記制限電圧を与える電圧制限回路とから構成されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の過熱検出回路。
- 前記電圧制限回路はツェナーダイオードから構成されていることを特徴とする請求項4記載の過熱検出回路。
- 前記電圧制限回路はクランプ回路から構成されていることを特徴とする請求項4記載の過熱検出回路。
- 請求項1ないし6の何れかに記載の過熱検出回路を備え、
スクリーニング工程において、通常動作時に供給される電圧の電圧範囲を超える電圧が供給されることを特徴とする半導体集積回路装置。
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