JP4655047B2 - 音声評価装置及びカラオケ装置 - Google Patents
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Description
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、歌唱又は楽器の演奏について、従来と比較して、より人為的な採点に近い採点を行うことのできる技術を提供する。
<A:構成>
図1は、この発明の一実施形態であるカラオケ装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。このカラオケ装置10は、カラオケ伴奏を行う機能や、歌唱者の歌唱を採点する機能を備えた装置である。図において、制御部11は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備え、ROM又は記憶部12に記憶されているコンピュータプログラムを読み出して実行することにより、バスBUSを介してカラオケ装置10の各部を制御する。記憶部12は、制御部11によって実行されるプログラムやその実行時に使用されるデータを記憶するための記憶手段であり、例えばハードディスク装置である。表示部13は、液晶パネルなどを備え、制御部11の制御の下で、カラオケ装置10を操作するためのメニュー画面や、背景画像に歌詞テロップを重ねたカラオケ画面等の各種画面を表示する。操作部14は、利用者による操作に応じた操作信号を制御部11に出力する。マイクロホン15は、利用者が発する音声(以下「入力音声」という)を収音する収音機器である。マイクロホン15は、入力音声の時間軸上における波形を表すアナログの電気信号を出力する。音声処理部16は、マイクロホン15から入力される電気信号をデジタルデータに変換する。また、音声処理部16は、デジタルデータをアナログ信号に変換してスピーカ17に出力する。スピーカ17は、音声処理部16でデジタルデータからアナログ信号に変換され出力される音声信号に応じた強度で放音する放音手段である。撮影部18は、歌唱者の歌唱を視聴する者(以下「視聴者」という)を撮影する撮影手段であり、撮影した映像を表す映像信号を制御部11に出力する。撮影部18は、例えばカラオケボックス内に設置された監視カメラであってもよく、また、視聴者の撮影用に設けられた専用の映像撮影機器であってもよい。
なお、この実施形態では音声を採点する際に参照される参照データとしてガイドメロディデータを用いる構成としたが、参照データはガイドメロディデータに限らず、そのデータを用いて採点を行うことのできるデータであればどのようなものであってもよい。
この実施形態では、挙動検出部112は、検出結果を示すパラメータを、採点部111に定期的(例えば10秒毎、等)に出力する。
次に、この実施形態の動作について説明する。まず、歌唱者は、カラオケ装置10の操作部14を操作して、歌唱したい楽曲を選択する操作を行う。操作部14は、操作された内容に応じた操作信号を制御部11へ出力する。制御部11は、操作部14から出力される操作信号に応じて楽曲を選択する。制御部11は、選択した楽曲のカラオケ伴奏を開始する。すなわち、音声処理部16は、制御部11の制御の下、楽曲データ記憶領域121から伴奏データを読み出してアナログ信号に変換し、スピーカ17に供給する。スピーカ17は、供給されるアナログ信号に応じて、伴奏音を放音する。歌唱者は、スピーカ17から放音される伴奏音にあわせて歌唱を行う。このとき、歌唱者の音声はマイクロホン15によって収音されて音声信号に変換され、音声処理部16へと出力される。音声処理部16は、マイクロホン15から出力される音声信号をデジタルデータ(以下「歌唱者音声データ」という)に変換する。
このように、この実施形態では、視聴者の人間的に反応するしぐさや音で、その場の楽しさを解析し、それを採点結果に盛り込むことができる。これにより、従来のパラメータ主体の評価アルゴリズムではキャッチできなかった要素(人間的反応)を反映させることが可能となり、採点にリアリズムを加味することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。以下にその一例を示す。なお、以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)上述した実施形態では、マイクロホン15で収音された歌唱者の音声を採点したが、入力される音声は、マイクロホン15で収音される音声でも、また、記憶部12に予め記憶された音声データであってもよい。また、カラオケ装置10に通信部を設ける構成とし、該通信部を介して受信される音声データを採点してもよい。要するに、制御部11に入力される音声データであればどのようなものであってもよい。
また、採点結果は、歌唱中にリアルタイムに報知してもよく、また、歌唱が終了した後で採点結果を報知してもよく、採点結果を報知するタイミングは任意である。
また、上述した実施形態では、撮影部は動画を撮影したが、これに限らず、静止画を撮影し、撮影した静止画に基づいて視聴者の挙動を検出してもよい。この場合は、例えば、所定単位時間(例えば、1分)毎に視聴者を撮影し、撮影した画像から視聴者の顔認識等を行い、視聴者が笑っているか否か等を判定すればよい。なお、笑い以外の表情認識を行ってもよい。
要するに、撮影部は、視聴者を撮影するものであればどのようなものであってもよい。
この場合、収音手段としては、カラオケボックス内に設置されたマイクロホンを用いてもよく、また、視聴者の音声を収音する専用のマイクロホンを設ける構成としてもよい。
この場合、音声パターンとしては、具体的には、例えば、ブーイングを表す音声や、ヤジを表す音声、拍手を表す音声、等の各種の挙動において発せられる音声の特徴(ピッチ、スペクトル等)を音声パターンとして予め記憶しておき、この記憶された音声パターンと、収音された音声のパターンとを照合すればよい。
そして、制御部11は、例えば、視聴者の挙動としてブーイングやヤジが検出された場合には、マイナスポイントを付加する一方、視聴者の挙動として拍手が検出された場合には、加点処理を行ってもよい。
この場合、例えば、マイクを通して収録される環境音が静かであれば、『歌に聞き入っている』と判断し点数をアップ、間奏に入るところで大きな拍手音がなれば『上手かった』と判断して点数をアップする、といったように、視聴者の挙動に表れる場の雰囲気を採点に加味することができる。
なお、視聴者の音声の解析と視聴者の映像の解析とを両方行って、視聴者の挙動を検出してもよい。
要するに、視聴者の挙動を検出するものであればどのようなものであってもよい。
図4は、この場合に用いられるテーブルの内容の一例を示す図である。図示のように、このテーブルは、「楽曲種別」と「視聴者の挙動」と「修正の態様」との各項目が互いに関連付けて記憶されている。これらの項目のうち、「楽曲種別」の項目には、例えば、「バラード」、「ラップ」、「任意」など、楽曲の種別を表す楽曲種別情報が記憶されている。なお、「楽曲種別」が「任意」の項目は、すべての楽曲種別において参照される項目である。「視聴者の挙動」の項目には、「笑顔」、「拍手」といったような、視聴者の挙動の種別を表す挙動種別情報が記憶されている。「修正の態様」の項目には、「−10」、「+20」、「+15」など、採点の修正の態様を示す修正態様データが記憶されている。
この態様では、カラオケ装置10の制御部11は、まず、楽曲の種別を判定する。この判定は、例えば、楽曲データに含まれる曲コードから判定してもよく、また、楽曲データにジャンルを示すジャンルデータを含める構成とし、制御部11がこのジャンルデータを参照して種別を判定してもよい。また、制御部11が、楽曲のリズムやテンポ、メロディ等を解析し、解析結果に基づいて楽曲の種別を判定してもよい。制御部11は、楽曲の種別を判定すると、判定した楽曲の種別と検出した視聴者の挙動との組み合わせをキーとしてこのテーブルを検索し、検索された修正の態様で採点結果を修正する。
この態様によれば、視聴者の挙動が同じ場合であっても、楽曲の種別(例えば、バラード、ラップ等)に応じて異なる採点修正を行うことができる。
Claims (3)
- 音声を採点する際に参照される参照データを記憶する参照データ記憶手段と、
音声を表す音声信号と前記参照データ記憶手段に記憶された参照データとの比較に基づいて、当該音声の採点を行う採点手段と、
前記音声を発する者を視聴する視聴者を撮影する撮影手段により撮影された映像を画像解析することによって、当該視聴者の挙動を検出する視聴者挙動検出手段と、
前記視聴者挙動検出手段が検出した挙動を解析し、解析結果に基づいて前記採点手段の採点結果を修正する修正手段と、
前記修正手段により修正された採点結果を示すデータを出力する出力手段と
を具備することを特徴とする音声評価装置。 - 請求項1に記載の音声評価装置において、
楽曲の種別と前記視聴者の挙動との組み合わせと、採点の修正の態様を示す修正態様データとの対応関係を記憶する対応関係記憶手段と、
前記音声の楽曲の種別を判定する楽曲種別判定手段とを備え、
前記修正手段は、前記楽曲種別判定手段により判定された楽曲の種別と前記視聴者挙動検出手段が検出した挙動との組み合わせに対応する採点の修正の態様を、前記対応関係記憶手段を参照して特定し、特定した採点の修正の態様で、前記採点手段の採点結果を修正する
ことを特徴とする音声評価装置。 - 請求項1又は2に記載の音声評価装置と、
前記楽曲を表す楽曲データを記憶する楽曲データ記憶手段と、
前記楽曲データ記憶手段に記憶された楽曲データを再生する再生手段と
を備えることを特徴とするカラオケ装置。
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