JP4654732B2 - 回転電機 - Google Patents
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Description
図1は実施の形態1の回転電機の構造を示し、図において、回転電機1は例えば誘導電動機であって、ステータ2は、ハウジング3の内周面に固定されている。ステータ2にはコイル4を配置させるための凹型状のスロットを有し、スロットに収まらないコイル4の端部をコイルエンド5a〜5bと呼んでいる。回転軸6を有するロータ7は、籠型巻き線を有する誘導電動機のロータであって、ロータ7の両端にはアルミニウムを加工した籠型巻き線のエンドリング8a〜8bを有している。ロータ7は、軸受装置9a〜9bを介してハウジング3の両端部に固定された2枚のエンドブラケット10a〜10bに保持されている。コイル4とロータ7の間には後述する第1の静電スリーブ11が配置されている。
図4(a)は実施の形態2の回転電機の構造図を示し、図4(b)は図4(a)において図示する20の方向から見た回転電機の構造図である。実施の形態2は、実施の形態1と同様に、静電遮蔽層と積層板によって形成される電流通路を形成しないようにして渦電流による損失を小さく抑えつつ、コイルとロータ間の静電結合容量を小さくすることで軸電圧を下げ電食の発生を抑えるようにしたものであり、図3と同様な部分についての説明は省略する。
図5(a)は実施の形態3の回転電機の構造図を示し、図5(b)は図5(a)において図示する20の方向から見た回転電機1の構造図である。実施の形態3は、実施の形態1と同様に、静電遮蔽層と積層板によって形成される電流通路を形成しないようにして渦電流による損失を小さく抑え、コイルとロータ間の静電結合容量を小さくすることで軸電圧を下げ電食の発生を抑えるようにしたものであり、図3と同様な部分についての説明は省略する。
図6は実施の形態4の回転電機の構造図である。これは、実施の形態1で説明した第1の絶縁スリーブの短手方向16の両端部17が重なり合うようにスロット23に固定させて、第1の絶縁スリーブの静電遮蔽層の短手方向両端部が重なり合うようにすることにより、コイルとロータ間の静電遮蔽被覆率を大きくするようにしたものである。実施の形態1の場合と同様に、軸電圧の大きさは、コイルとロータ間の静電結合容量によって決まる事に着目し、コイルとロータ間の静電遮蔽被覆率を大きくすることにより、その静電結合容量を、よりいっそう小さくすることで軸電圧を下げ、電食の発生を抑えるようにしたものであり、実施の形態1と異なる部分についてのみ説明する。
図7は実施の形態5の第2の絶縁スリーブ34の構造図である。図において、第2の絶縁スリーブ34は、表面に弾性を持つポリイミドのような比誘電率が5以下の低誘電率材料を図示するように短冊板状に加工した絶縁層35と、絶縁層35の短手方向16の両端部36の位置であって、かつ、厚さ方向37の中央位置38において、銅のような非磁性導体であって薄い板状に加工すると弾性を持つ材料を短冊板状に加工した静電遮蔽層39a〜39bを形成したものである。静電スリーブ34は、静電スリーブ34の短手方向16の両端部36の間に隙間40が開くように、図示するような湾曲した形状になるように加工されている。ここで、隙間40の間隔は、コイル4を構成している巻線一本分を通過させる事ができる距離を確保できていれば良い。
図9(a)は実施の形態6の回転電機の構造図を示し、図9(b)は図9(a)において図示する20の方向から見た回転電機の構造図である。実施の形態6は、実施の形態1と同様に、静電遮蔽層と積層板によって形成される電流通路を形成しないようにして渦電流による損失を小さく抑えつつ、コイルとロータ間の静電結合容量を小さくすることで軸電圧を下げ電食の発生を抑えるようにしたものであり、図3と同様な部分についての説明は省略する。
図10(a)は実施の形態7の回転電機の構造図を示し、図10(b)は図10(a)において図示する20の方向から見た回転電機の構造図である。実施の形態7は、実施の形態1と同様に、静電遮蔽層と積層板によって形成される電流通路を形成しないようにして渦電流による損失を小さく抑え、コイルとロータ間の静電結合容量を小さくすることで軸電圧を下げ電食の発生を抑えるようにしたものであり、図3と同様な部分についての説明は省略する。
図11は実施の形態8の回転電機の構造図である。これは、実施の形態5で説明した第2の絶縁スリーブ34の短手方向16の両端部36が重なり合うように第2の絶縁スリーブ34をスロット23に固定させて、第2の絶縁スリーブ34の静電遮蔽層39a〜39bがスロット開口部24全面を塞ぐようにすることにより、コイルとロータ間の静電遮蔽被覆率を大きくするようにしたものである。実施の形態5で説明した場合と同様に、軸電圧の大きさは、コイルとロータ間の静電結合容量によって決まる事に着目し、コイルとロータ間の静電遮蔽被覆率を大きくすることにより、その静電結合容量を、よりいっそう小さくすることで軸電圧を下げ、電食の発生を抑えるようにしたものであり、実施の形態5と異なる部分についてのみ説明する。
2 ステータ
3 ハウジング
4 コイル
6 回転軸
7 ロータ
9a 軸受装置
9b 軸受装置
10a エンドブラケット
10b エンドブラケット
11 第1の絶縁スリーブ
12 絶縁層
13 厚さ方向
14 中央位置
15 静電遮蔽層
16 短手方向
17 両端部
23 スロット
24 スロット開口部
25 長手方向
26a 先端部片側
26b 先端部片側
27 一点
30a 静電遮蔽層
30b 静電遮蔽層
31a 絶縁層
31b 絶縁層
32a 略円筒物
32b 略円筒物
34 第2の絶縁スリーブ
35 絶縁層
36 両端部
37 厚さ方向
38 中央位置
39a 静電遮蔽層
39b 静電遮蔽層
41a 一点
41b 一点
42a 静電遮蔽層
42b 静電遮蔽層
43a 絶縁層
43b 絶縁層
44a 略円筒物
44b 略円筒物
100 従来の回転電機
101 ステータ
102 スロット
103 歯
104 コイル
105 ロータ
106 かご型巻き線
107 静電遮蔽層
108 スチ−ル製ねじ
109 従来の回転電機
110 導電層
111 スロット開口部
112 導電キャップ
113 従来の回転電機
114 静電シール
115 従来の回転電機
116a 絶縁スリーブ
116b 絶縁スリーブ
116c 絶縁スリーブ
117a 絶縁スリーブ
117b 絶縁スリーブ
117c 絶縁スリーブ
118a 導電膜
118b 導電膜
118c 導電膜
119 電食対策されていない従来の回転電機
120a 絶縁スリーブ
120b 絶縁スリーブ
120c 絶縁スリーブ
121 コイルとステータ間の静電結合容量
122 ステータとロータ間の静電結合容量
123 コイルとロータ間の静電結合容量
Claims (15)
- 互いに絶縁して積層した複数の積層板より形成され、スロットと歯を有しそのスロット内にコイルを配置するステータと、そのステータを内周面に固定したハウジングと、回転軸を有するロータと、軸受装置と、2枚のエンドブラケットを有し、前記ロータは前記回転軸に取り付けられた前記軸受装置を介して前記ハウジングの両端部に固定された2枚のエンドブラケットに保持される回転電機において、絶縁体を短冊板状に加工して得られる絶縁層の厚さ方向中央位置に、非磁性導体を加工して得られる静電遮蔽層を形成した第1の絶縁スリーブを備え、前記第1の絶縁スリーブを前記スロットと前記コイルの間に配置し、前記第1の絶縁スリーブは、短手方向の両端部の間に巻線一本分が通過する隙間が開くように湾曲した形状に加工し、長手方向の前記静電遮蔽層の先端部片側を前記ステータに導通接続して、前記コイルと前記ロータ間を静電遮蔽するようにした事を特徴とする回転電機。
- 互いに絶縁して積層した複数の積層板より形成され、スロットと歯を有しそのスロット内にコイルを配置するステータと、そのステータを内周面に固定したハウジングと、回転軸を有するロータと、軸受装置と、2枚のエンドブラケットを有し、前記ロータは前記回転軸に取り付けられた前記軸受装置を介して前記ハウジングの両端部に固定された2枚のエンドブラケットに保持される回転電機において、絶縁体を短冊板状に加工して得られる絶縁層の短手方向両端部の厚さ方向中央位置に、非磁性導体を短冊板状に加工して得られる静電遮蔽層を形成した第2の絶縁スリーブを備え、前記第2の絶縁スリーブは、短手方向の両端部の間に巻線一本分が通過する隙間が開くように湾曲した形状に加工し、長手方向の前記静電遮蔽層の先端部片側を前記ステータに導通接続して、前記コイルと前記ロータ間を静電遮蔽するようにした事を特徴とする回転電機。
- 第1の絶縁スリーブの静電遮蔽層の一点を一枚の積層板またはステータに導通接続するようにした事を特徴とする請求項1記載の回転電機。
- 第2の絶縁スリーブの静電遮蔽層の一点を一枚の積層板またはステータに導通接続するようにした事を特徴とする請求項2記載の回転電機。
- 第1の絶縁スリーブの静電遮蔽層の長手方向片側を一枚の積層板に導通接続するようにした事を特徴とする請求項1記載の回転電機。
- 第2の絶縁スリーブの静電遮蔽層の長手方向片側を一枚の積層板に導通接続するようにした事を特徴とする請求項2記載の回転電機。
- 非磁性導体を略円筒に加工して得られる静電遮蔽層の外周面に絶縁層を形成した略円筒物をコイルエンド部とエンドリング部の間に配置し、第1の絶縁スリーブの静電遮蔽層の長手方向片側のみを前記略円筒物の静電遮蔽層に導通接続し、前記略円筒物の静電遮蔽層を前記一枚の積層板または前記ステータに導通接続することにより、コイルとロータ間の静電遮蔽被覆率を大きくしてコイルとロータ間を静電遮蔽した事を特長とする請求項1記載の回転電機。
- 非磁性導体を略円筒に加工して得られる静電遮蔽層の外周面に絶縁層を形成した略円筒物をコイルエンド部とエンドリング部の間に配置し、第2の絶縁スリーブの静電遮蔽層の長手方向片側のみを前記略円筒物の静電遮蔽層に導通接続し、前記略円筒物の静電遮蔽層を前記一枚の積層板または前記ステータに導通接続することにより、コイルとロータ間の静電遮蔽被覆率を大きくしてコイルとロータ間を静電遮蔽した事を特徴とする請求項2記載の回転電機。
- 第1の絶縁スリーブの短手方向両端部が重なり合うように固定させて、第1の絶縁スリーブの短手方向両端部にある静電遮蔽層がスロット開口部全体を塞ぐようにすることによって、コイルとロータ間の静電遮蔽被覆率を大きくしてコイルとロータ間を静電遮蔽した事を特長とする請求項1記載の回転電機。
- 第2の絶縁スリーブの短手方向両端部が重なり合うように固定させて、第2の絶縁スリーブの短手方向両端部にある静電遮蔽層がスロット開口部全体を塞ぐようにすることによって、コイルとロータ間の静電遮蔽被覆率を大きくしてコイルとロータ間を静電遮蔽した事を特長とする請求項2記載の回転電機。
- 第1の静電スリーブの前記絶縁層は比誘電率が5以下の低誘電率材料で形成することによって、前記コイルと前記ステータ間の静電結合容量を小さくして、前記インバータと前記回転電機のフレームグランド端子間を結ぶアース線に流れる漏れ電流が増大しないようにした事を特徴とする請求項1記載の回転電機。
- 第2の静電スリーブの前記絶縁層は比誘電率が5以下の低誘電率材料で形成することによって、前記コイルと前記ステータ間の静電結合容量を小さくして、前記インバータと前記回転電機のフレームグランド端子間を結ぶアース線に流れる漏れ電流が増大しないようにした事を特徴とする請求項2記載の回転電機。
- 略円筒物の前記絶縁層は比誘電率が5以下の低誘電率材料で形成することによって、前記コイルと前記ステータ間の静電結合容量を小さくして、前記インバータと前記回転電機のフレームグランド端子間を結ぶアース線に流れる漏れ電流が増大しないようにした事を特徴とする請求項7、または、請求項8記載の回転電機。
- 第1の絶縁スリーブは弾性を持つ絶縁体で絶縁層を形成し、かつ、弾性を持つ非磁性導体で静電遮蔽層を形成する事を特徴とする請求項1記載の回転電機。
- 第2の絶縁スリーブは弾性を持つ絶縁体で絶縁層を形成し、かつ、弾性を持つ非磁性導体で静電遮蔽層を形成する事を特徴とする請求項2記載の回転電機。
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