JP4652304B2 - リーダライタ装置、リーダライタ制御方法、及びプログラム - Google Patents

リーダライタ装置、リーダライタ制御方法、及びプログラム Download PDF

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本発明は、リーダライタ装置に関し、特にRFID(Radio Frequency IDentification)のリーダライタ装置に関する。
RFIDは、大容量情報を記憶し、高速に読み書きができるICを内蔵したタグとそのタグへの読み書きを行うリーダライタからなる。大きな特徴は、リーダライタでタグへの読み書きを行う時に、電気接点を持つことなく電磁界を利用して空間を隔てた近距離で通信することである。
図1は、一般的なRFIDシステムの構成図である。RFIDタグには、アンテナモジュールがあり、リーダライタから送られた電波は、アンテナモジュールで受信し、タグ内主制御部で電波の内容を解読し、タグ内メモリへの書き込み又は読み出しの指示に従って処理を行う。
読み出しの場合は、リーダライタから送られた電波に重畳する形で読み出したタグ内メモリの値をリーダライタに返す。デジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換モジュールとその逆のA/D変換モジュールがある。アンテナユニットには、送信用アンテナA1と受信用アンテナA2の2つがある。発振モジュールは搬送波を発生する。送信すべき信号(ベースバンド信号と呼ぶ)が決定すると、その信号の内容に対応する形で搬送波の振幅、周波数、位相(位置)などを変化させてその信号を伝送する(変調と呼ぶ)。振幅を変調する方法を振幅偏移(ASK)、周波数を変調する方法を周波数偏移(FSK)、位相を変調する方法を位相偏移(PSK)と呼んでいる。
変調された電流はアンテナA1から空中に送出される。これは、RFIDタグで受信され、書き込みの場合は、RFIDタグ中で送出されたデータの復調を行いRFIDタグ中のメモリに書き込む。一方、読み出しの場合は、RFIDタグで受信、RFIDタグ中のメモリの値を読み出して、リーダライタから送られてきた電波を使って変調して重畳して送出する。この変調された電波は、リーダライタのアンテナユニットの受信用アンテナA2で受信され、復調されてコントローラに渡され、そこでA/D変換されてデジタル信号(010011...のようなビット列)にされる。タグのメモリ読み出し指示の場合は、読み出されたメモリの値が戻ってくるわけだが、その値は、コントローラのメモリに格納される。デジタル信号に変換された後、RFIDリーダライタとRFIDタグの間の通信プロトコルに基づいて、ビット列デジタルデータに変換される。
例えば、無線での信号の授受が正しく行われなかった時は、ビット列パターンが通信プロトコルで定めた形式に合わないことになり、通信は不完全だったということになる。通常の携帯電話などの無線通信では、このような通信失敗をできるだけ起こさないように、冗長性を持たせたり、部分的なビット欠落を補完するアルゴリズムを用意しているが、RFIDタグの無線では、通信プロトコルを極力単純にする必要があるので、読み取り失敗率は高い。現状では、Suica(登録商標)のような近距離の場合は精度は高いが、数10センチメートル以上の通信距離のある場合は、安定的に90%の読み取り率を実現できれば、非常に良い状態と解釈される。
現在では、沢山のメーカが、多種多様な用途のために、異なる周波数で、異なる形状のタグとそれに対応したリーダライタを開発し商品化している。今日商用化されているRFIDリーダライタは、通信プロトコルまでをハードウェアで実現し、RFIDリーダライタとネットワーク又はRS232Cで接続されたPCから、RFIDタグへの書き込み又は読み出し命令を受け取るとその操作を行う。PC側から見ると、RFIDリーダライタは、他の周辺機器(例:フロッピー(登録商標)ディスク)と同様に見える。但し、RFIDタグと他の周辺機器(例:フロッピー(登録商標)ディスク)で大きく異なるのは、例えば、フロッピー(登録商標)ディスクは、1つの標準が決まっているのに対し、RFIDタグは、多種多様な周波数や通信プロトコルの仕様があり、それらごとに異なるRFIDリーダライタが必要な点である。RFIDリーダライタのメーカにとってみると、それらに対応するたびに新しいハードウェアを設計開発するコストが必要という点である。
これらの仕様の多種多様さを吸収するものとして、現在のRFIDリーダライタがハードウェアで行っている処理をソフトウェアで実行させ、仕様の変更をソフトウェアの置換のみで済ませようという発想がある。置換する方法としては、大きく分けて2つのレベルがある。
第1のレベルは、デジタルのビット列になった後、通信プロトコルの部分をソフトウェアで処理するというものである。この部分は、すでにデジタルのビット列になっているものをプロトコル処理するので、ソフトウェアで実現するのは簡単である。しかし、RFIDリーダライタを単体の機器としてみた場合、PCからのインタフェースとしては、通信プロトコル処理も済んだ状態でやりとりができる方が簡単なので、通常は、RFIDリーダライタの中で、ハードウェアで実現されている。
第2のレベルは、第1のレベルに加えて、アナログ信号を受信してからデジタルのビット列に変換する部分もソフトウェアで処理するというものである。こちらは、大量のアナログ信号を入力にする必要があり、通常のソフトウェアで実現するには、処理速度の点で問題があるので、ハードウェアで実現されている。しかし、近年の性能向上が著しいデジタルシグナルプロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)を使うことで、ファームウェアで実現することが可能になっている。但し、アンテナの制御など、種々のノウハウが必要である。
このように、RFIDリーダライタを汎用のCPUやDSPを搭載してソフトウェアの置換であらゆる周波数や通信プロトコルに対応させるという、RFIDリーダライタを高機能化させるという進化の方向がある。これにより、まだ発展途上にあるRFIDの発展を吸収することが可能になる。しかし、これは、RFIDリーダライタの高価格化にもつながる。2005年の時点で、RFIDリーダライタは、単純で安価なものでは、4−5万円程度まで低価格化してきており、多くの用途では、ひとたび、採用するRFIDの仕様が決まってしまえば、1種類の仕様に対応するRFIDリーダライタで十分である。従って、多様な仕様に対応しなくてはならない用途は、各国ごとに異なる仕様に基づいた荷物が運送される空港や多種多様なタグが添付されている商品棚を持つような流通業種に限られる。
関連する技術として、特開2000−353216号公報(特許文献1)にICカードシステム、ICカード端末、ICカード処理方法及び記録媒体が開示されている。
この従来技術では、カードリーダライタを有するクライアントは、ICカードに記憶されている該カードの種別を示す種別データを読み取って、サーバに送る。サーバは、ICカードの種別情報をクライアントから受信し、種別情報により処理対象のICカードの種別を判別し、判別されたICカードの種別に対応するコマンドを生成し、生成したコマンドをクライアントに送信する。クライアントは、サーバから、ICカードに対するコマンドを受信し、ICカードに供給し、コマンドに対するレスポンスをICカードから受信し、レスポンスをサーバに送信する。
また、特開2005−064822号公報(特許文献2)に無線通信装置並びに無線通信システムが開示されている。
この従来技術では、無線LAN装置をRFIDリーダとして使用する場合、データの送信動作とデータの受信動作が同時に行うために、アンテナ・スイッチをサーキュレータに置き換えると共に、無変調キャリアとASK変調波を送信するための機能を追加する。また、RFIDタグとして使用するために、一方のアンテナを常時オープンとし、他方のアンテナはオープンと終端の切り替えが行なえるように構成して、バック・スキャッタ方式を実現する。
特開2000−353216号公報 特開2005−064822号公報
本発明の目的は、RFIDリーダライタ機能をソフトウェアで実現する柔軟性を保持するリーダライタ装置を提供することである。
本発明の他の目的は、単機能で低価格、且つ、十分な価格的競争力を持つリーダライタ装置を提供することである。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。但し、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明のリーダライタ装置は、RFIDタグからのアナログ信号をデジタル信号に変換するハードウェアを有するRFIDリーダライタ(300)と、クライアント(200)からの要求をデジタル信号に変換して前記RFIDリーダライタ(300)に送信し、前記RFIDリーダライタ(300)からの応答のデジタル信号に基づいて前記要求の結果を前記クライアント(200)に送信するためのソフトウェアを有するサーバ(100)とを具備する。
前記サーバ(100)は、前記クライアント(200)から特定の方式を指定されて前記RFIDリーダライタ(300)への命令を受け付け、前記特定の方式に従って前記RFIDリーダライタ(300)への命令のデジタル信号を生成して出力するサーバ内RFID命令生成部(3)と、前記RFIDリーダライタ(300)への命令を含む全ての要求を一元的に管理する要求管理表(4)と、前記RFIDリーダライタ(300)を含む全てのRFIDリーダライタ(300)を管理するRFIDリーダライタ管理表(5)と、前記クライアント(200)から前記RFIDリーダライタ(300)への命令を一意に識別するための命令IDを生成し出力する命令ID生成部(8)とを具備する。
前記要求管理表(4)は、前記RFIDリーダライタ(300)への命令を発行した前記クライアント(200)のIDを格納するクライアントID部(41)と、前記クライアント(200)のネットワークアドレスを格納するクライアントアドレス部(42)と、前記命令IDを格納する命令ID部(43)と、命令発行対象のRFIDリーダライタ(300)を識別するためのIDを格納する第1RFIDリーダライタID部(44)と、前記RFIDリーダライタ(300)への命令を受け付けた時刻を記録する前記RFIDリーダライタ(300)への命令受付時刻記録部(45)とを含む。
前記RFIDリーダライタ管理表(5)は、前記RFIDリーダライタ(300)を識別するためのIDを格納する第2RFIDリーダライタID部(51)と、前記RFIDリーダライタ(300)へ到達するネットワークアドレスを格納するネットワークアドレス部(52)と、前記特定の方式を示す情報を格納する方式部(53〜59)とを含む。
前記サーバ(100)は、前記サーバ(100)のネットワークアドレスを格納するサーバアドレス格納部(6)と、現在の時刻を記録する時計(7)と、前記リーダライタ管理表(5)のネットワークアドレス部(52)に格納されたネットワークアドレスの宛先に対して、前記命令ID、前記RFIDリーダライタID、前記命令のデジタル信号、及び前記サーバ(100)のネットワークアドレスの4組を送出するサーバ内RFID命令送出制御部とを更に具備する。
前記サーバ内RFID命令送出制御部は、前記クライアント(200)から前記RFIDリーダライタID及び前記RFIDリーダライタ(300)への命令を含む要求を受け取り、前記要求管理表(4)に新しいレコードデータを追加し、前記要求管理表(4)のクライアントID部(41)に前記要求を発行したクライアント(200)のIDを格納し、前記要求管理表(4)のクライアントアドレス部(42)に前記要求を発行したクライアント(200)のネットワークアドレスを格納し、前記命令ID生成部(8)に新規IDの生成を要求して入手しそのIDを前記要求内のRFIDリーダライタ(300)への命令IDとして命令ID部(43)に格納し、前記第1RFIDリーダライタID部(44)に前記要求で特定されたRFIDリーダライタ(300)のIDを格納し、時計(7)を参照して要求時刻を命令受付時刻記録部(45)に格納する。
前記サーバ内RFID命令送出制御部は、前記RFIDリーダライタ管理表(5)を参照し、前記第2RFIDリーダライタID部(51)の値が前記要求で特定されたRFIDリーダライタ(300)と一致するレコードを見つけ、前記レコード中の前記方式部(53〜59)の値を取り出し、前記RFIDリーダライタ(300)への命令と共に前記サーバ内RFID命令生成部(3)へ渡し、前記RFIDリーダライタ(300)への命令のデジタル信号を受け取る。
前記RFIDリーダライタ(300)は、前記RFIDタグへの命令となるアナログ無線信号に対応するデジタル信号を受け取り、局部発信器から受け取った周波数でデジタル波形からアナログ波形への変換を行い、アンプ(103)を通して増幅させ、アンテナ(104)からアナログ信号を送信し、前記RFIDタグからの返信アナログ信号をアンテナ(105)で受信し、アンプ(106)で増幅し、前記アナログ信号をデジタル信号に変換して出力するRF変調部(10)と、前記サーバ(100)から前記RFIDリーダライタ(300)に送信された命令に含まれる命令IDと、前記命令中に含まれる返信の宛先とを格納する現在命令格納部(11)と、前記RFIDリーダライタIDを格納するRFIDリーダライタID格納部(12)と、前記サーバ内RFID命令送出制御部から、命令ID、デジタル信号、及び返信アドレスの3組を受け取り、前記現在命令格納部(11)に前記命令ID及び前記返信アドレスを格納し、前記デジタル信号を前記RF変調部(10)へ渡して結果のデジタル信号を受け取り、前記現在命令格納部(11)に格納された返信アドレスに対して、前記結果のデジタル信号、前記命令ID、及び前記RFIDリーダライタID格納部(12)から取り出したRFIDリーダライタ(300)のIDの3組を送出するRF変調部(10)ネットワーク制御部(13)とを具備する。
前記サーバ(100)は、前記RFIDタグからの返信信号と前記特定の方式の指定とを受け取り、前記特定の方式に基づいて前記返信信号の解釈処理を行い返信データを取り出して出力するサーバ内RFID返信解釈部(14)と、前記RF変調部(10)ネットワーク制御部(13)から前記RFIDリーダライタID、前記命令ID、及び前記返信信号を受け取り、前記要求管理表(4)を参照して、前記命令IDに該当するレコードが存在することを確認し、前記RFIDリーダライタ管理表(5)を参照して、前記RFIDリーダライタIDに該当するレコードを参照し、前記特定の方式の値を取り出して前記返信信号と共に前記サーバ内RFID返信解釈部(14)へ渡し、その結果として返信データを受け取るサーバ内RFID命令返信制御部(15)とを更に具備する。
前記サーバ内RFID命令返信制御部(15)は、前記要求管理表(4)中のレコードに含まれる前記クライアントアドレス部(42)の値を宛先アドレスとして前記返信データを送出し、前記レコードを削除する。
本発明のリーダライタ(300)制御方法及びプログラムは、(a)サーバ(100)が、クライアント(200)からの要求を解釈してデジタル信号に変換するステップと、(b)前記サーバ(100)が、RFIDリーダライタ(300)へ前記デジタル信号の送受信要求を発行するステップと、(c)前記RFIDリーダライタ(300)が、前記サーバ(100)から受信した前記デジタル信号をアナログ信号に変換してRFIDタグに送信するステップと、(d)前記RFIDリーダライタ(300)が、前記RFIDタグから受信したアナログ信号の応答をデジタル信号に変換して前記サーバ(100)へ送信するステップと、(e)前記サーバ(100)が、前記RFIDリーダライタ(300)から受信したデジタル信号を解釈して前記クライアント(200)に通知するステップとを具備する。
前記(a)ステップは、(a1)前記クライアント(200)から前記RFIDリーダライタIDと前記RFIDリーダライタ(300)への命令を含む要求を受け取るステップと、(a2)要求管理表(4)に新しいレコードデータを追加し、要求管理表(4)のクライアント(200)アプリケーションID部に前記要求を発行した前記クライアント(200)のIDを格納し、前記要求管理表(4)のクライアント(200)アプリケーションアドレス部に前記要求を発行したクライアント(200)アプリケーションのネットワークアドレスを格納し、命令ID生成部(8)に新規IDの生成を要求して入手しそのIDを前記要求内のRFIDリーダライタ(300)への命令IDとして前記要求管理表(4)の命令ID部(43)に格納し、前記要求管理表(4)のRFIDリーダライタID部(44)に前記要求で特定された前記RFIDリーダライタIDを格納し、時計(7)を参照して要求時刻を前記要求管理表(4)の命令受付時刻記録部(45)に格納することを行うステップと、(a3)RFIDリーダライタ管理表(5)を参照し、前記RFIDリーダライタID部(44)の値が前記要求で特定された前記RFIDリーダライタIDと一致するレコードを見つけ、前記レコード中の多重化制御方式部(53)と衝突防止制御方式部(54)とID符号化方式部(55)と変調方式部(56)と復調方式部(57)と通信プロトコル方式部(58)と送信周波数部(59)の値を取り出し、前記要求中のRFIDリーダライタ(300)への命令と共にサーバ内RFID命令生成部(3)へ渡し、その結果としてRFIDリーダライタ(300)への命令の信号表現を受け取るステップと、(a4)前記レコードのネットワークアドレス部(52)に格納されたネットワークアドレスの宛先に対して、前記命令ID、前記RFIDリーダライタID、前記命令の信号表現、及び前記サーバ内のサーバアドレス格納部(6)から取り出したサーバアドレスの組をネットワークへ送出するステップとを具備する。
前記(e)ステップは、(e1)前記RFIDリーダライタ内のRF変調部(10)ネットワーク制御部(13)から前記RFIDリーダライタID、前記命令ID、及び返信信号を受け取るステップと、(e2)前記要求管理表(4)を参照して、前記命令IDを含むレコードが存在することを確認するステップと、(e3)前記RFIDリーダライタ管理表(5)を参照して、前記RFIDリーダライタIDを含むレコードを参照し、前記レコードの復調方式部(57)と通信プロトコル方式部(58)と送信周波数部(59)の値を取り出して、前記返信信号と共に、サーバ内RFID返信解釈部(14)へ渡すステップと、(e4)前記サーバ内RFID返信解釈部(14)から結果として返信データを受け取るステップと、(e5)前記要求管理表(4)内のレコード中のアプリケーションクライアントアドレス部(42)の値を宛先アドレスとして前記返信データをネットワークに送出するステップと、(e6)前記要求管理表(4)内のレコードを削除するステップとを具備する。
多種多様な周波数や通信プロトコルを使うRFIDタグの読み書きを行うRFIDリーダライタを設計開発する時に、使用するハードウェアの台数を大幅に削減することができる。また、サーバで多種多様なRFIDタグの仕様に対応することができるので、1台のリーダライタで多種多様なRFIDタグに柔軟に対応できる。このため、多種多様なRFIDタグが混在して使われる現場で、リーダライタを多数台購入しなくて済む上、1台で兼用できることでスペースの節約にもなる。
以下に本発明の第1実施形態について添付図面を参照して説明する。
本発明の実施例は、サーバコンピュータ100と、クライアントコンピュータ200と、RFIDリーダライタ300を備えている。
サーバコンピュータ100、クライアントコンピュータ200、及びRFIDリーダライタ300は、ネットワーク1により結蔵されている。
サーバコンピュータ100は、サーバ内RFID命令生成部3と、要求管理表4と、RFIDリーダライタ管理表5と、サーバアドレス格納部6と、時計7と、命令ID生成部8と、サーバ内RFID命令送出制御部9と、サーバ内RFID返信解釈部14と、サーバ内RFID命令返信制御部15を備えている。
クライアントコンピュータ200は、クライアントアプリケーション部2を備えている。
RFIDリーダライタ300は、RF変調部10と、現在命令格納部11と、RFIDリーダライタID格納部12と、RF変調部ネットワーク制御部13を備えている。
ネットワーク1は、十分に高速であれば、無線か有線は問わない。また、通信プロトコルも特定のものを指定するものではないが、例として、ここではオフィスで一般的なイーサネット(登録商標)、すなわち、LAN(Local Area Network)を前提にしている。
クライアントアプリケーション部2は、クライアントコンピュータ200上で動作するRFIDタグを利用するアプリケーションである。このアプリケーションは、ネットワーク1に接続された特定のRFIDリーダライタ300のIDを指定して、それ対するRFIDタグの読み出し又は書き込み命令を含む要求をサーバに対して送出する。図2Aでは、点線で、[RFIDタグへの命令を含む要求]というパケットがネットワーク上を送出されるイメージを記述している。
サーバ内RFID命令生成部3は、特定の周波数、変調方式、多重化方式、衝突防止方式、通信プロトコル方式、符号化方式を指定されて、RFIDタグからのデータ読み出し命令あるいはRFIDタグへのデータ書き込み命令を受け付けると、指定された方式に従ってRFIDタグへの読み出し又は書き込み命令の信号表現を生成して出力する。これは、プログラムとして実行する。RFIDで使われる周波数で一般的なのは、周波数(135KHz(長波帯)、6.78MHz,13.56MHz(短波帯)、915MHz(超短波帯)などがある。また、変調方式としては、ASK変調、FSK変調、PSK変調等などがある。同様に、多重化方式というのは、1台のRFIDリーダが複数のRFIDタグと通信するのに、擬似的に同時に通信を行うための規約である。例えば、「時分割多重方式」では、ある時刻はRFIDタグAと通信し、一定時間後は別のRFIDタグBと通信し、更に、一定時間後は、更に、別のRFIDタグBと通信し、という方法をとる。他にも種々の多重化方式が存在する。衝突防止方式は、近くに複数のRFIDリーダライタ300が設置されている時に、互いの電波が衝突して読み取り不可能になることを防ぐ方式である。これも、種々の方式が提案されている。同様に、通信プロトコル方式や符号化方式も明確に規定されている。本発明は、これらの種々の方式に対して新規な機能を提供することを主張するものではないので、用途に応じて既存の方式を採用してもらえば良い。これらの方式は、その仕様も公開されており公開情報を使って実装を行うのは容易である。
要求管理表4は、すべてのクライアントアプリケーションからサーバに対して現在送られてきているすべてのRFIDリーダライタ300に対する読み出し又は書き込み命令を含む要求を一元的に管理する表であり、メモリ上の配列あるいはRDB(リレーショナルデータベース)の表を使えば実現可能である。
要求管理表4の表の項目としては、クライアントアプリケーションID部41と、クライアントアプリケーションアドレス部42と、命令ID部43と、RFIDリーダライタID部44と、命令受付時刻記録部45がある。
クライアントアプリケーションID部41は、命令を発行したクライアントアプリケーション部のIDを格納する。クライアントアプリケーションアドレス部42は、クライアントアプリケーションのネットワークアドレスを格納する。命令ID部43は、命令を一意に識別するためのIDを格納する。RFIDリーダライタID部44は、命令発行対象のRFIDリーダライタ300を識別するためのIDを格納する。命令受付時刻記録部45は、命令を受け付けた時刻を記録する。
なお、図2Bでは、1つの要求のレコード例を記載している。
クライアントアプリケーションID部41 = C1
クライアントアプリケーションアドレス部42 = Ca1
命令ID部43 = In1
RFIDリーダライタID部44 = RW1
命令受付時刻記録部45 = T1
が記録されている。ちなみに、図2Bでは、図2Aのクライアントアプリケーション部2は、「C1」というIDであり、「Ca1」というネットワークアドレスであることを示している。
また、図2Bでは、図2AのRFIDリーダライタ300中のRF変調部ネットワーク制御部13のネットワークアドレスがRW1であることを示している。また、この要求(命令)は、「In1」という一意IDを命令生成部8から受領している。
RFIDリーダライタ管理表5は、ネットワーク1に接続されている本発明で実現されるすべてのRFIDリーダライタ300を管理する表であり、メモリ上の配列あるいはRDBの表を使えば実現可能である。
RFIDリーダライタ管理表5の項目としては、RFIDリーダライタID部51と、ネットワークアドレス部52と、多重化制御方式部53と、衝突防止制御方式部54と、ID符号化方式部55と、変調方式部56と、復調方式部57と、通信プロトコル方式部58と、送信周波数部59がある。
RFIDリーダライタID部51は、RFIDリーダライタ300を識別するためのIDを格納する。ネットワークアドレス部52は、RFIDリーダライタ300へ到達するネットワークアドレスを格納する。多重化制御方式部53は、多重化制御方式を示す情報を格納する。衝突防止制御方式部54は、衝突防止制御方式を示す情報を格納する。ID符号化方式部55は、ID符号化方式を示す情報を格納する。変調方式部56は、変調方式を示す情報を格納する。復調方式部57は、復調方式を示す情報を格納する。通信プロトコル方式部58は、通信プロトコル方式を示す情報を格納する。送信周波数部59は、送信周波数を格納する。
なお、図2Bでは、1つのRFIDリーダライタ管理表のレコード例を記載している。RFIDリーダライタID部44及びRFIDリーダライタID部51には、「RW1」として、図2Aに記載されているRFIDリーダライタ300のIDが格納されている。更に、このレコードには、このリーダライタの各種方式が記載されている。例えば、リーダライタからタグへの送信命令の変調方式はAskであり、返信の変調方式はFskであることが記載されている。
サーバアドレス格納部6は、サーバ内に存在しサーバのネットワークアドレスを格納する。図2Aの例では、サーバアドレスとして、「Sa1」が格納されている。
時計7は、現在の時刻を記録する。なお、時計7は、タイマー機能を有するハードウェア装置に限らず、現在の時刻を記録するためのプログラムを実行するCPU等の処理装置でも良い。
命令ID生成部8は、サーバ内RFID命令送出制御部から新規ID生成の要求を受け付けると、クライアントアプリケーションからRFIDリーダライタ300への命令をそれぞれ一意に識別するためのIDを生成し出力する。このIDは、サーバコンピュータ100からRFIDリーダライタ300へ発行した命令を要求管理表4で記録保存しておき、RFIDリーダライタ300から返信が戻ってきた時に、どの命令に対する返信なのかを識別するために使われる。
サーバ内RFID命令送出制御部9は、サーバコンピュータ100の中で、クライアントからのRFIDリーダライタ300への要求を受け付け、その要求の中のRFIDリーダライタ300への命令部分でソフトウェアで処理する部分を処理させ、アナログ信号と一対一に対応する信号表現をサーバ内RFID命令生成部5に作らせた後、指定されたRFIDリーダライタ300に対して、命令を送出する。この時、命令を要求管理表4に登録しておくものである。具体的な処理ステップについては、図3にフローチャートを示している。
図3のフローチャートに沿って、処理の流れを説明する。
(1)ステップS101
まず、クライアントアプリケーション部2から特定のRFIDリーダライタIDとそのRFIDリーダライタ300への読み出し又は書き込み命令を含む要求を受け取る。
(2)ステップS102
次に、要求管理表4に新しいレコードデータを追加し、要求管理表4のクライアントアプリケーションID部41に前記要求を発行したクライアントアプリケーション部のIDを格納し、要求管理表4のクライアントアプリケーションアドレス部42に前記要求を発行したクライアントアプリケーション2のネットワークアドレスを格納し、命令ID生成部8に新規IDの生成を要求して入手しそのIDを前記要求内のRFIDリーダライタ300への命令IDとして命令ID部43に格納し、RFIDリーダライタID部44に前記要求で特定されたRFIDリーダライタ300のIDを格納し、時計7を参照して要求時刻を命令受付時刻記録部45に格納することを行う。
(3)ステップS103
次に、RFIDリーダライタ管理表5を参照し、RFIDリーダライタID部51の値が前記要求で特定されたRFIDリーダライタ300のIDと一致するレコードを見つけ、そのレコード中の多重化制御方式部53と衝突防止制御方式部54とID符号化方式部55と変調方式部56と復調方式部57と通信プロトコル方式部58と送信周波数部59の値を取り出し、前記要求中のRFIDリーダライタ300への命令と共にサーバ内RFID命令生成部3へ渡し、その結果としてRFIDリーダライタ300への命令の信号表現を受け取る。
(4)ステップS104
次に、リーダライタ管理表5中の前記レコードのネットワークアドレス部52に格納されたネットワークアドレスの宛先に対して、前記命令IDと前記RFIDリーダライタIDと前記命令の信号表現とサーバアドレス格納部から取り出したサーバアドレスの4組をネットワークへ送出する。
なお、図2Aでは、サーバ内RFID命令送出制御部9から、RF変調部ネットワーク制御部13に対して、[命令ID, 信号表現, 返信アドレス]の3組のパケットを送出しているイメージを記載している。
RF変調部10は、局部発信器101と、DA変換器102と、アンプ103と、アンテナ104と、アンテナ105と、アンプ106と、AD変換器107を備えている。
RF変調部10は、RFIDタグへの読み出し又は書き込み命令となるアナログ無線信号に対応するデジタル波形表現を受け取ると、局部発信器101から受け取った周波数で、DA変換器102がデジタル波形からアナログ波形への変換を行い、アンプ103を通して増幅させ、アンテナ104からアナログ信号を送信し、前記RFIDタグから返信アナログ信号が戻ってくるとアンテナ105で受信し、アンプ106で増幅し、AD変換器107が前記アナログ信号をデジタル波形表現に変換して出力する。ここでは、RF変調部10は、既存のハードウェア回路で実現している。
図4に、デジタル信号とアナログ信号の変換の原理について説明する。図4では、デジタル信号からアナログ信号への変換を例にとって説明している。「1011」というデジタル信号をASK変調方式で、異なる2つの周波数を搬送波にした場合の変調の例を示している。変調とは、送信したい信号であるベースバンド信号をそれを移送する搬送波に重畳することである。ここでは、「1011」というデジタル信号はベースバンド信号である。また、搬送波はその周波数を決める必要がある。従来は発振器を使って搬送波を作り、それに信号を重畳していたが、ここでは、ソフトウェアでこの発振器をシミュレートし、信号と重畳した波形を作っている。
図4のグラフで、「ソフトウェアで処理する部分」のグラフのうち、左側のグラフは送信したいデジタル信号を表現し、右側のグラフは、擬似的に生成した搬送波を重畳したものを表している。これをD/A変換器に渡すことで、更に、信号が補間されアナログ波形として整形される。図4ではソフトウェアで、発振器をシミュレートし定常波のデジタル波形を作成する。更に、ベースバンド信号の波形も作成する。ソフトウェアが作成したデジタル波形はDA変換器並びに搬送波用DA変換器によってアナログ信号となり、搬送波用DA変換器が生成したアナログ波形は逓倍器によって周波数が搬送波の周波数に変換される。この搬送波の波形とベースバンド信号のアナログ波形が変調される。アナログ信号からデジタル信号への変換も、ちょうど逆の処理を行えば良い。このように、RF変調部10は、デジタル信号をアナログ信号に変えてアンテナから送信することと、その返信を受信してデジタル信号表現に変換するところのみを行う。
現在命令格納部11は、RFIDリーダライタ300ごとに存在し、2つの項目から構成されるメモリである。現在命令格納部11の項目として、命令ID部111と、返信アドレス部112がある。命令ID部111は、サーバコンピュータ100から前記RFIDリーダライタ300に送られてきた読み出し又は書き込み命令の中の命令IDを格納する。返信アドレス部112は、前記命令中に含まれる返信の宛先を格納する。
図2A,命令ID部111には、図2Bの要求管理部4の命令ID部43でも例示されていた命令ID「In1」が格納され、返信アドレス部112には、サーバアドレス「Sa1」が格納されていることを示している。
RFIDリーダライタID格納部12は、RFIDリーダライタ300ごとに存在し、前記RFIDリーダライタ300の固定的なIDを格納する1つの項目から構成されるメモリである。
RF変調部ネットワーク制御部13は、サーバ内RFID命令送出制御部9から命令IDと信号表現と返信アドレスの3組を受け取ると、現在命令格納部11に前記命令IDと前記返信アドレスを格納し、前記信号表現をRF変調部へ渡し、その結果の信号表現を受け取ると、現在命令格納部11に格納された返信アドレスに対して、前記結果の信号表現と前記命令IDとRFIDリーダライタID格納部12から取り出したRFIDリーダライタ300のIDの3組をネットワークへ送出する。
サーバ内RFID返信解釈部14は、RFIDタグから戻された返信信号表現と特定の周波数、復調方式、多重化方式、衝突防止方式、通信プロトコル、符号化方式を受け取ると、前記指定された特定の周波数、復調方式、多重化方式、衝突防止方式、通信プロトコル、符号化方式に基づいて解釈処理を行い返信データを取り出して出力する。サーバ内RFID返信解釈部14は、各種方式に基づいて、返信信号を返信データに変換するが、個々の方式については、サーバ内RFID命令生成部3と同様、特定の方式を指定するものではなく、また本発明で、新しい方式を提案あるいは主張するものではない。
サーバ内RFID命令返信制御部15は、サーバコンピュータ100の中で、RF変調部ネットワーク制御部13からの返信を受け付け、その返信の中の返信信号に対してソフトウェアで処理する部分をサーバ内RFID返信解釈部14に処理させ返信結果を入手した後、その返信結果に対応する要求を発行したクライアントアプリケーション部2に対して、要求の返信結果を送出する。これにより、要求が完結したことになるので、当該の要求に対応する要求管理表4内のレコードを削除する。具体的な処理ステップについては、図5にフローチャートを示している。
図5のフローチャートに沿って、処理の流れを説明する。
(1)ステップS201
まず、サーバ内RFID命令返信制御部15は、RF変調部ネットワーク制御部13からRFIDリーダライタIDと命令IDと返信信号を受け取る。
(2)ステップS202
次に、サーバ内RFID命令返信制御部15は、要求管理表4を参照して、前記命令IDに該当するレコードが存在することを確認する。もしも、レコードが存在しない場合は、不明な内容であるため棄却する。
(3)ステップS203
次に、サーバ内RFID命令返信制御部15は、RFIDリーダライタ管理表5を参照して、前記RFIDリーダライタIDに該当するレコードを参照し、前記レコードの復調方式部57と通信プロトコル方式部58と送信周波数部59の値を取り出して、前記返信信号と共に、サーバ内RFID返信解釈部14へ渡す。
(4)ステップS204
次に、サーバ内RFID命令返信制御部15は、サーバ内RFID返信解釈部14から結果として返信データを受け取る。
(5)ステップS205
次に、サーバ内RFID命令返信制御部15は、要求管理表4内のレコード中のアプリケーションクライアントアドレス部の値を宛先アドレスとして前記返信データをネットワークに送出する。
(6)ステップS206
次に、サーバ内RFID命令返信制御部15は、宛先アドレスとして使用したアプリケーションクライアントアドレス部の値を含む前記要求管理表中のレコードを削除する。
なお、図2Aでは、RF変調部ネットワーク制御部13からサーバ内RFID命令返信制御部15に対して、[結果の信号表現,命令ID,RFIDリーダライタ300のID]の3組のパケットを送出しているイメージを記載している。
また、サーバ内RFID命令返信制御部15からクライアントアプリケーション部2に対しては、[返信データ]の1組のパケットを送出しているイメージを記載している。
本発明の原理を、これまでRFIDリーダライタ300側でハードウェアで行っていた処理をソフトウェアで処理するように、順次形態を変えた図を使って説明する。
図6は、通常のRFIDシステムを示している。
このRFIDシステムは、局部発信器101と、DA変換器102と、アンプ103と、アンテナ104と、アンテナ105と、アンプ106と、AD変換器107と、復調器108と、変調器109と、プロトコル制御部110と、周波数制御回路111と、多重化制御部112と、衝突防止制御部113と、ID符号化復号化制御部114と、インタフェース制御部115を備えている。また、このRFIDシステムには、アプリケーション実行部120が接続されている。
なお、局部発信器101、DA変換器102、アンプ103、アンテナ104、アンテナ105、アンプ106、及びAD変換器107は、RF変調部10と同様である。
復調器108は、AD変換器107とプロトコル制御部110の間に設けられており、AD変換器107の出力信号を復調する。変調器109は、DA変換器102とプロトコル制御部110の間に設けられており、DA変換器102への入力信号を変調する。プロトコル制御部110は、ネットワーク1から取得したデータ信号をプロトコルに基づいて解析した上で変調器109に送信し、また、復調器108から受信した信号をネットワーク1との通信プロトコルに対応する形式に変換して送信する。周波数制御回路111は、プロトコル制御部110に接続され、プロトコル制御部110が送受信する信号の周波数を制御する。多重化制御部112は、プロトコル制御部110に接続され、プロトコル制御部110が送受信する信号の多重化を制御する。衝突防止制御部113は、プロトコル制御部110に接続され、プロトコル制御部110が送受信する信号の衝突を防止する。ID符号化復号化制御部114は、プロトコル制御部110に接続され、プロトコル制御部110が送受信する信号に付加されたIDの符号化及び復号化を制御する。インタフェース制御部115は、プロトコル制御部110に接続され、アプリケーション実行部120との通信を仲介する。
ここでは、点線の内側がRFIDリーダライタ300であり、ハードウェア回路で構成されている。左端のアンテナが内蔵されているものもある。一方、右端のアプリケーション実行部120は、PCであったりホストコンピュータ上で動作するアプリケーションプログラムである。RFIDリーダライタ300とは、RS232Cやイーサネット(登録商標)で接続されている。
図7は、ソフトウェア実現型リーダライタを示している。図6と図中の構成要素は全く同一であるが、実線で囲まれた部分はDSP又はFPGA(Field Programmable Gate Array)で実現、つまりソフトウェアで実現されている。ここでは、DSP又はFPGA130は、復調器108と、変調器109と、プロトコル制御部110と、周波数制御回路111と、多重化制御部112と、衝突防止制御部113と、ID符号化復号化制御部114と、インタフェース制御部115を備えている。
図7で、ソフトウェアで実現されていない部分は、DA変換器(デジタル・アナログ変換器)によって実際にアナログ信号を生成し増幅してアンテナから送信する部分と、アンテナからアナログ信号を受信し増幅器を経てAD変換器(アナログ・デジタル変換器)でデジタル信号に変換する部分である。ソフトウェアはデータを加工することしかできないので、この部分については、アナログ回路がどうしても必要である。
本発明は、図7の実線で囲まれた部分であるDSP又はFPGAで実現されている部分をそのままサーバに移して実行させるというものである。これをネットワーク型リーダライタと呼ぶことにする。この概念図を図8に示している。このネットワーク型リーダライタは、RF変調部10と、アプリケーション実行部120と、サーバ内RFID制御部140を含む。
RF変調部10は、局部発信器101と、DA変換器102と、アンプ103と、アンテナ104と、アンテナ105と、アンプ106と、AD変換器107を備えている。なお、DA変換器102及びAD変換器107は、ネットワークインタフェース150を介してネットワーク1と接続されている。アプリケーション実行部120は、ネットワーク1と接続されている。サーバ内RFID制御部140は、復調器108と、変調器109と、プロトコル制御部110と、周波数制御回路111と、多重化制御部112と、衝突防止制御部113と、ID符号化復号化制御部114を備えている。プロトコル制御部110は、ネットワークインタフェース160を介してネットワーク1と接続されている。
なお、サーバ内RFID制御部140は、図1に示すサーバ100に搭載されている。この時、サーバ内RFID制御部140は、サーバ内RFID命令生成部3、サーバ内RFID命令送出制御部9、サーバ内RFID返信解釈部14、サーバ内RFID命令返信制御部15のいずれか一つであっても良い。あるいは、サーバ内RFID制御部140が、サーバ内RFID命令生成部3、要求管理表4、RFIDリーダライタ管理表5、サーバアドレス格納部6、時計7、命令ID生成部8、サーバ内RFID命令送出制御部9、サーバ内RFID返信解釈部14、及びサーバ内RFID命令返信制御部15を含んでいても良い。
図8のソフトウェア実現型リーダライタでは、図7のように、ハードウェア部とDSP又はFPGAで実現されている部分は直接回路上で接続されているが、ネットワーク型リーダライタでは、ハードウェア部とDSP又はFPGAで実現されている部分は、ネットワークを経由することになるので、それぞれネットワークインタフェースが必要になる。
また、サーバは、複数のRFIDのハードウェア部を制御できる必要がある。その概念図を示したのが、図9である。ここでは、RFIDのハードウェア部をRF変調部10とし、サーバ側をサーバ内RFID処理部140とする。また、RFIDを利用するアプリケーションが動作する部分をクライアントアプリケーション部2とする。RF変調部10は、A、B、Cの3つが存在し、クライアントアプリケーション部2は、X,Yの2つが存在している。サーバ内RFID処理部140は1つ存在する。
図9の概念図では、ネットワーク1と、クライアントアプリケーション部X:2−1と、クライアントアプリケーション部Y:2−2と、RF変調部A:10−1と、RF変調部B:10−2と、RF変調部C:10−3と、サーバ内RFID制御部140を含む。クライアントアプリケーション部X:2−1、クライアントアプリケーション部Y:2−2、RF変調部A:10−1、RF変調部B:10−2、RF変調部C:10−3、及びサーバ内RFID制御部140は、ネットワーク1を介して接続されている。図10の概念図も、基本的に図9の概念図と同様である。
図10で注記しておくが、図10は、3者間の連携関係を実際よりも簡単化して表現している。本発明で実際に提案する実現手段では、サーバ内RFID処理部140は、より多数のクライアントアプリケーション部からの問い合わせを処理するために、図10に示すような、RF変調部からの返信を待つことをするのではなく、RF変調部へ指令を送ると、別のクライアントアプリケーション部からの次の問い合わせ処理を行うことを次々に行い、少し経ってRF変調部から返信が戻ってきたら、それを平行して処理するように、処理の多重化を行うことで、サーバ内RFID処理部140の処理効率が向上させている。
図10,図11には、クライアントアプリケーション部がRF変調部に、読み出し要求を発行している時の、それぞれのやりとりを記載している。サーバ内RFID処理部140は、任意のクライアントアプリケーション部からの問い合わせを待っている。クライアントアプリケーション部から問い合わせがあると、それを受け付ける。クライアントアプリケーション部は、問い合わせを送ると、その結果が返ってくるまで待つ。サーバ内RFID処理部140は、受け取った要求のうちサーバ内で処理すべきことを行い、その後、指定されたRF変調部へ指令と共にデジタル信号として送出する。指定されたRF変調部は、常にサーバ内RFID処理部140からの指令を待っているので、指令を受け取ると、受信したデジタル信号をアナログ信号に変換してアンテナからタグへ送出する。RF変調部はタグから戻ってきたアナログ信号をデジタル信号に変換してサーバ内RFID処理部140へ戻す。サーバ内RFID処理部140は、それを加工してクライアントアプリケーション部へ戻す。
図11を参照して、クライアントアプリケーション部X:2−1がRF変調部B:10−2に、読み出し要求を発行している時の具体的なフローについて説明する。
まず、クライアントアプリケーション部Xの動作について説明する。
(1)ステップS301
クライアントアプリケーション部X:2−1は、サーバ内RFID処理部140に、読み出し又は書き込み要求を発行する。この要求には、指定されたRF変調部の情報も含まれている。ここでは、指定されたRF変調部は、RF変調部B:10−2である。
(2)ステップS302
クライアントアプリケーション部X:2−1は、サーバ内RFID処理部140から、要求の結果が戻るまで待機する。すなわち、サーバ内RFID処理部140からの応答待ち状態になる。
次に、サーバ内RFID処理部の動作について説明する。
(1)ステップS401
サーバ内RFID処理部140は、クライアントアプリケーション部X:2−1から要求が発行された場合、その要求のうちアプリケーションの要求を一つ取り出す。要求が無ければ待機する。
(2)ステップS402
サーバ内RFID処理部140は、取り出した要求を解析してデジタル信号へ変換する。
(3)ステップS403
サーバ内RFID処理部140は、指定されたRF変調部へデジタル信号の送受信要求を発行する。ここでは、指定されたRF変調部は、RF変調部B:10−2であるため、RF変調部B:10−2へデジタル信号の送受信要求を発行する。
(4)ステップS404
サーバ内RFID処理部140は、RF変調部B:10−2からの応答(Ack)があるまで待機する。
(5)ステップS405
サーバ内RFID処理部140は、RF変調部B:10−2からの応答(Ack)のデジタル信号を解析して、クライアントアプリケーション部X:2−1に、要求に対する結果として戻す(応答する)。
RF変調部Bの動作について説明する。
(1)ステップS501
RF変調部B:10−2は、サーバ内RFID処理部140からの要求が来るまで待機する。
(2)ステップS502
RF変調部B:10−2は、サーバ内RFID処理部140からの要求が来ると、その要求のデジタル信号をアナログ信号に変換してRFIDタグに送信する。
(3)ステップS503
RF変調部B:10−2は、RFIDタグからのアナログ信号の応答を受け取ると、デジタル信号に変換してサーバ内RFID処理部140へ戻す(応答する)。
以上のように、本発明は、RFIDリーダライタ300の部分のハードウェアを少なくさせ、ソフトウェアの処理は、ネットワークに接続されたサーバコンピュータ100で実現することで、RFIDリーダライタ300をソフトウェアで実現する柔軟性を保持しつつ、単機能で低価格なRFIDリーダライタ300に対しても、十分な価格的競争力を持つ仕組みを提供する。本発明では、従来のRFIDリーダライタ300中で、DSP又はFPGAで実現されている部分をそのままサーバに移して実行させる。本発明では、ネットワークを経由することになるので、それぞれネットワークインタフェースが必要になる点が特徴である。
本発明と、既存の方式の違いは、「どこで処理を行うか」の差になる。既存の方式でのRFIDリーダライタ300の処理を、本発明でもRFIDリーダライタ300ごとで行う部分をA、本発明ではサーバで一括して行う部分をBとすると、既存の方式では、N台のリーダライタが存在する時には、Nx(A+B)の資源が必要であった。一方、本発明では、NxA+Bの資源が必要になる。台数(N)が大きくなれば、必要な資源量には大きな差が出てくる。
本発明の目的は、RFIDリーダライタ300をソフトウェアで実現する柔軟性を保持しつつ、単機能で低価格なRFIDリーダライタ300に対しても、十分な価格的競争力を持つ仕組みを作ることである。これを実現するのには、RFIDリーダライタ300の部分のハードウェアを少なくさせ、ソフトウェアの処理は、ネットワークに接続されたサーバコンピュータ100で実現する方法がある。RFIDリーダライタ300のハードウェアの部分を最低限にして、ソフトウェア処理をサーバで行えば、全体の価格は大きく下がる。これは、ちょうど、通常のサーバクライアントシステムで、クライアント側に多くの処理をさせるファットクライアント(fat client)モデルと、クライアント側は、単純な処理のみをさせるシンクライアント(thin client)モデルの両方が存在して、状況や時代に応じて、それぞれのモデルが優先的に採用されることに似ている。本発明は、この方法を提供するものである。従って、本発明、RFIDリーダライタ300におけるシンクライアントのモデルと言える。
なお、RFIDリーダライタ300におけるシンクライアントモデルを実現するには、従来3つの問題があった。
第1に、RFIDリーダライタ300の処理はハードウェアで実現さぜるを得なかったため、サーバに移すことができなかった。しかし、特許XXにあるように、通信プロトコルやアナログ処理の部分もFPGAやDSPを使ったソフトウェアでの実現が可能になってきたため、サーバでの処理が可能になった。
第2に、従来はネットワークの回線が十分な帯域をもっていなかったため、1台のサーバと数100台のRFIDリーダライタ300を接続して、通信プロトコル処理やアナログ処理の要求をネットワークを介して行うことは難しかった。しかし、今日ではギガビットイーサネット(登録商標)が普及し、構内でのネットワーク使用では、帯域の問題は起こらない状況である。RFIDでのタグとの間の1回の無線読み取り速度は、数バイトをミリ秒単位で読む程度の速度であるし、RFIDリーダライタ300のハードウェア部とサーバとの間のデータ通信量は、RFIDリーダライタ300のハードウェア部ですでにビット列のデジタル信号になっているものを送出すればよいので、ギガビットイーサネット(登録商標)の速度があれば十分な帯域である。
第3に、従来はサーバの処理能力の問題があった。しかし、今日ではブレードコンピュータやクラスターコンピュータがあるので、必要な処理能力に応じて、適切な処理能力を付加することが可能である。実際、情報漏えい対策などのセキュリティ上の問題から、大規模なコールセンターなどでは、端末側ではほとんど何も処理をせず、サーバ側で処理を行うシンクライアント型ネットワークシステムの採用が普及しつつある。そこでは、ワープロや表計算のソフトが、サーバで処理され、画面イメージのみが端末側に送られるというものである。
以下に、従来の問題を解決するための本発明の特徴について詳述する。なお、言葉の定義であるが、クライアントからサーバへの仕事の依頼は「要求」という言葉を使い、サーバからRFIDリーダライタへの仕事の依頼は「命令」という言葉を使っている。
本発明は、サーバコンピュータとクライアントコンピュータとRFIDリーダライタとそれらを結合するネットワークを含むサーバ実行型RFIDリーダライタ装置に関する。
本発明のサーバ実行型RFIDリーダライタ装置は、クライアントアプリケーション部と、サーバ内RFID命令生成部と、要求管理表と、RFIDリーダライタ管理表と、サーバアドレス格納部と、時計と、命令ID生成部と、サーバ内RFID命令送出制御部と、RF変調部と、現在命令格納部と、RFIDリーダライタID格納部と、RF変調部ネットワーク制御部と、サーバ内RFID返信解釈部と、サーバ内RFID命令返信制御部を備えている。
クライアントアプリケーション部は、ネットワークと、クライアントコンピュータ上で、RFIDタグを利用するアプリケーションが動作し、特定のRFIDリーダライタに対するRFIDタグの読み出し又は書き込み命令を含む要求をサーバに対してネットワークに送出する。サーバ内RFID命令生成部は、特定の周波数、変調方式、多重化方式、衝突防止方式、通信プロトコル方式、符号化方式を指定されてRFIDタグからのデータ読み出し命令あるいはRFIDタグへのデータ書き込み命令を受け付けると、指定された方式に従ってRFIDタグへの読み出し又は書き込み命令の信号表現を生成して出力する。
要求管理表は、すべてのクライアントアプリケーションからサーバに対して現在送られてきているすべてのRFIDリーダライタに対する読み出し又は書き込み命令を含む要求を一元的に管理する表である。この要求管理表は、クライアントアプリケーションID部と、クライアントアプリケーションアドレス部と、命令ID部と、RFIDリーダライタID部と、命令受付時刻記録部を含む。
クライアントアプリケーションID部は、命令を発行したクライアントアプリケーション部のIDを格納する。クライアントアプリケーションアドレス部は、クライアントアプリケーションのネットワークアドレスを格納する。命令ID部は、命令を一意に識別するIDを格納する。RFIDリーダライタID部は、命令発行対象のRFIDリーダライタを識別するためのIDを格納する。命令受付時刻記録部は、命令を受け付けた時刻を記録する。
RFIDリーダライタ管理表は、すべてのRFIDリーダライタを管理する表である。このRFIDリーダライタ管理表は、RFIDリーダライタID部と、ネットワークアドレス部と、多重化制御方式部と、衝突防止制御方式部と、ID符号化方式部と、変調方式部と、復調方式部と、通信プロトコル方式部と、送信周波数部を含む。
RFIDリーダライタID部は、RFIDリーダライタを識別するためのIDを格納する。ネットワークアドレス部は、RFIDリーダライタへ到達するネットワークアドレスを格納する。多重化制御方式部と、多重化制御方式を示す情報を格納する。衝突防止制御方式部は、衝突防止制御方式を示す情報を格納する。ID符号化方式部は、ID符号化方式を示す情報を格納する。変調方式部は、変調方式を示す情報を格納する。復調方式部は、復調方式を示す情報を格納する。通信プロトコル方式部は、通信プロトコル方式を示す情報を格納する。送信周波数部は、送信周波数を格納する。
サーバアドレス格納部は、サーバのネットワークアドレスを格納する。時計は、現在の時刻を記録する。命令ID生成部は、外部からID生成の要求を受け付けて、クライアントアプリケーションからRFIDリーダライタへの命令をそれぞれ一意に識別するためのIDを生成し出力する。
サーバ内RFID命令送出制御部は、クライアントアプリケーション部から特定のRFIDリーダライタIDとそのRFIDリーダライタへの読み出し又は書き込み命令を含む要求を受け取ると、要求管理表に新しいレコードデータを追加し、前記要求管理表のクライアントアプリケーションID部に前記要求を発行したクライアントアプリケーション部のIDを格納し、前記要求管理表のクライアントアプリケーションアドレス部に前記要求を発行したクライアントアプリケーションのネットワークアドレスを格納し、命令ID生成部に新規IDの生成を要求して入手しそのIDを前記要求内のRFIDリーダライタへの命令IDとして命令ID部に格納し、RFIDリーダライタID部に前記要求で特定されたRFIDリーダライタのIDを格納し、時計を参照して要求時刻を命令受付時刻記録部に格納することを行う。また、RFIDリーダライタ管理表を参照し、RFIDリーダライタID部の値が前記要求で特定されたRFIDリーダライタと一致するレコードを見つけ、そのレコード中の多重化制御方式部と衝突防止制御方式部とID符号化方式部と変調方式部と復調方式部と通信プロトコル方式部と送信周波数部の値を取り出し、前記要求中のRFIDリーダライタへの命令と共にサーバ内RFID命令生成部へ渡し、その結果としてRFIDリーダライタへの命令の信号表現を受け取る。更に、前記リーダライタ管理表中の前記レコードのネットワークアドレス部に格納されたネットワークアドレスの宛先に対して、前記命令IDと前記RFIDリーダライタIDと前記命令の信号表現とサーバアドレス格納部から取り出したサーバアドレスの4組をネットワークへ送出する。
RF変調部は、RFIDタグへの読み出し又は書き込み命令となるアナログ無線信号に対応するデジタル波形表現を受け取ると、局部発信器から受け取った周波数でデジタル波形からアナログ波形への変換を行い、アンプを通して増幅させ、アンテナからアナログ信号を送信し、前記RFIDタグから返信アナログ信号が戻ってくるとアンテナで受信し、アンプで増幅し、前記アナログ信号をデジタル波形表現に変換して出力する。
現在命令格納部は、RFIDリーダライタごとに存在し、サーバコンピュータから前記RFIDリーダライタに送られてきた読み出し又は書き込み命令の中の命令IDを格納する命令ID部と前記命令中に含まれる返信の宛先を格納する返信アドレス部の対から構成される。
RFIDリーダライタID格納部は、RFIDリーダライタごとに存在し、前記RFIDリーダライタの固定的なIDを格納する。
RF変調部ネットワーク制御部は、サーバ内RFID命令送出制御部から命令IDと信号表現と返信アドレスの3組を受け取ると、現在命令格納部に前記命令IDと前記返信アドレスを格納し、前記信号表現をRF変調部へ渡し、その結果の信号表現を受け取ると、前記現在命令格納部に格納された返信アドレスに対して、前記結果の信号表現と前記命令IDとRFIDリーダライタID格納部から取り出したRFIDリーダライタのIDの3組をネットワークへ送出する。
サーバ内RFID返信解釈部は、RFIDタグから戻された返信信号表現と特定の周波数、復調方式、多重化方式、衝突防止方式、通信プロトコル、符号化方式を受け取ると、前記指定された特定の周波数、復調方式、多重化方式、衝突防止方式、通信プロトコル、符号化方式に基づいて解釈処理を行い返信データを取り出して出力する。
サーバ内RFID命令返信制御部は、RF変調部ネットワーク制御部からRFIDリーダライタIDと命令IDと返信信号を受け取ると、要求管理表を参照して、前記命令IDに該当するレコードが存在することを確認した後、RFIDリーダライタ管理表を参照して、前記RFIDリーダライタIDに該当するレコードを参照し、前記レコードの復調方式部と通信プロトコル方式部と送信周波数部の値を取り出して、前記返信信号と共に、サーバ内RFID返信解釈部へ渡し、その結果として返信データを受け取る。また、前記要求管理表内のレコード中のアプリケーションクライアントアドレス部の値を宛先アドレスとして前記返信データをネットワークに送出する。更に、前記要求管理表中のレコードを削除することを行う。
本発明と、既存のハードウェア回路ですべてを実現する方式、あるいは、その一部をDSP又はFPGAで実現する方式の違いは、「どこで処理を行うか」の差になる。既存の方式でのRFIDリーダライタの処理を、本発明でもRFIDリーダライタごとで行う部分をA、本発明ではサーバで一括して行う部分をBとすると、既存の方式では、N台のリーダライタが存在する時には、Nx(A+B)の資源が必要であった。
一方、本発明では、NxA+Bの資源が必要になる。台数(N)が少なければ、この差は小さいが、台数が大きくなれば、必要な資源量には大きな差が出てくる。例えば、N=1ならば、どちらもA+Bになる。実際には、1台の場合は、RFIDリーダライタの作業をサーバとRFIDリーダライタ側で分業することで起こる分割損の分、具体的には、通信コストが生ずる分だけ、本発明の方が不利である。しかし、N=100台になれば、既存の方法では、100x(A+B)のコストがかかるのに対し、本発明では、100xA+Bで済むので、大きくコスト削減の効果が生ずる。これが、本発明の効果である。
また、従来のRFIDリーダライタの作業の一部をDSP又はFPGAで実現するソフトウェア実現型リーダライタの効果とも共通するが、追加的に2つの効果がある。
第1に、多種多様な周波数や通信プロトコルを使うRFIDタグの読み書きを行うRFIDリーダライタを設計開発する時に、使用するハードウェアの点数を大幅に削減することができる直接的な効果がある。現状では、異なる仕様のRFIDタグは、異なるRFIDリーダライタを使わないと読み書きができないことが多く、そのことが普及や相互運用性の妨げになっているが、本発明によりそのような問題が解決する効果がある。
第2に、サーバで多種多様なRFIDタグの仕様に対応することができるので、1台のリーダライタで多種多様なRFIDタグに柔軟に対応できる効果がある。これは、多種多様なRFIDタグが混在して使われる現場で、リーダライタを多数台購入しなくて済む、という金額的な効果もあるが、1台で兼用できることでスペースの節約にもなるという効果がある。
なお、本発明は、RFIDリーダライタを対象としているが、RFIDリーダライタのみに限定されるものではない。すなわち、RFIDタグ以外のタグの読み書きを行うリーダライタに対しても本発明は適用可能である。
図1は、一般的なRFIDリーダライタ、RFIDタグの構成図である。 図2Aは、本発明の実施例を示す図である。 図2Bは、要求管理表、RFIDリーダライタ管理表の例を示す図である。 図3は、サーバ内RFID命令送出制御部のフローチャートである。 図4は、RF変調部内部の処理を説明する図である。ここでは、デジタル信号表現をアナログの信号に変換する原理を表現したものを記載している。 図5は、サーバ内RFID命令返信制御部のフローチャートである。 図6は、一般的なRFIDリーダライタの構成図である。 図7は、ソフトウェアで一部を実現したRFIDリーダライタの一般的な構成図である。 図8は、本発明で提案するネットワーク型RFIDリーダライタの一般的な構成図である。ここでは、図5、図6の既存のRFIDリーダライタのどの部分を変更しているかを説明しやすいように図を記載している。 図9は、本発明に基づくネットワーク型RFIDリーダライタが一般的なアプリケーションで使われる構成例を示す図である。 図10は、本発明のクライアントアプリケーション、サーバ、RFIDリーダライタ部のそれぞれの連携のイメージを示す図である。 図11は、本発明のクライアントアプリケーション、サーバ、RFIDリーダライタ部のそれぞれの連携の動作を示すシーケンス図である。
符号の説明
1 ネットワーク
2 クライアントアプリケーション部
3 サーバ内RFID命令生成部
4 要求管理表
5 RFIDリーダライタ管理表
6 サーバアドレス格納部
7 時計
8 命令ID生成部
9 サーバ内RFID命令送出制御部
10 RF変調部
101 局部発信器
102 DA変換器
103,106 アンプ
104,105 アンテナ
107 AD変換器
108 復調器
109 変調器
110 プロトコル制御部
111 周波数制御回路
112 多重化制御部
113 衝突防止制御部
114 ID符号化復号化制御部
115 インタフェース制御部
120 アプリケーション実行部
130 DSP又はFPGA
140 サーバ内RFID制御部
150,160 ネットワークインタフェース
11 現在命令格納部
12 RFIDリーダライタID格納部
13 RF変調部ネットワーク制御部
14 サーバ内RFID返信解釈部
15 サーバ内RFID命令返信制御部
100 サーバコンピュータ
200 クライアントコンピュータ
300 RFIDリーダライタ

Claims (14)

  1. RFIDタグを読み取り可能なRFIDリーダライタと、
    前記RFIDリーダライタ及びクライアントとネットワークを介して接続するサーバと
    を具備し、
    前記サーバは、
    前記RFIDリーダライタ及び前記クライアントとネットワークを介して接続するための手段と、
    前記クライアントから要求を受信する手段と、
    前記要求に含まれる前記RFIDリーダライタに対する命令を取り出す手段と、
    前記命令を一意に識別するための命令IDを生成し保持する手段と、
    前記RFIDリーダライタを一意に識別するためのRFIDリーダライタIDを保持する手段と、
    前記命令、前記命令ID、及びサーバアドレスをデジタル信号に変換して前記RFIDリーダライタに送信する手段と、
    前記RFIDリーダライタからの応答のデジタル信号に基づいて前記要求の結果を前記クライアントに送信する手段と
    を具備し、
    前記RFIDリーダライタは、
    前記サーバとネットワークを介して接続するための手段と、
    前記RFIDリーダライタIDを保持する手段と、
    前記サーバからデジタル信号を受信し、前記命令、前記命令ID、及び前記サーバアドレスを取り出す手段と、
    前記命令ID、前記RFIDリーダライタID、及び前記サーバアドレスを保持する手段と、
    局部発信器から受け取った周波数で前記命令をデジタル信号からアナログ信号へ変換し、アンプを通して増幅させ、アンテナから前記アナログ信号を送出する手段と、
    前記アナログ信号に対するRFIDタグからの応答である返信アナログ信号をアンテナで受信し、アンプで増幅し、前記返信アナログ信号を返信デジタル信号に変換する手段と、
    前記サーバアドレスを宛先として、前記返信デジタル信号、前記命令ID、及び前記RFIDリーダライタIDを送出する手段と
    を具備する
    リーダライタ装置。
  2. 請求項1に記載のリーダライタ装置であって、
    前記サーバは、
    前記RFIDリーダライタから、前記返信デジタル信号、前記命令ID、及び前記RFIDリーダライタIDを受け取る手段と、
    前記RFIDリーダライタIDと特定の方式を示す情報とを関連付けて管理するRFIDリーダライタ管理表を参照して、前記RFIDリーダライタIDに該当するレコードの存在を確認する手段と、
    当該レコードに含まれる特定の方式を示す情報を取り出し、前記特定の方式に従って、前記返信デジタル信号の解釈処理を行い、前記クライアントへの返信データを生成する手段と
    を更に具備する
    リーダライタ装置。
  3. 請求項2に記載のリーダライタ装置であって、
    前記サーバは、
    前記RFIDリーダライタ管理表に、レコードを追加する手段と、
    当該レコードに、前記RFIDリーダライタIDを格納する手段と、
    当該レコードに、前記RFIDリーダライタへ到達するネットワークアドレスを格納する手段と、
    当該レコードに、前記特定の方式を示す情報として、多重化制御方式、衝突防止制御方式、ID符号化方式、変調方式、復調方式、及び通信プロトコル方式のうち、少なくとも1つの方式を示す情報を格納する手段と、
    当該レコードに、送信周波数を格納する手段と、
    当該レコードに格納された情報を基に、前記命令、前記命令ID、及び前記サーバアドレスをデジタル信号に変換して前記RFIDリーダライタに送信する手段と、
    を更に具備する
    リーダライタ装置。
  4. 請求項2又は3に記載のリーダライタ装置であって、
    前記サーバは、
    前記命令IDと前記RFIDリーダライタIDとクライアントアドレスとを関連付けて管理する要求管理表を参照して、前記命令IDに該当するレコードの存在を確認する手段と、
    当該レコードに含まれるクライアントアドレスを取り出し、前記クライアントアドレスを宛先として前記返信データを送出し、当該レコードを削除する手段と
    を更に具備する
    リーダライタ装置。
  5. 請求項4に記載のリーダライタ装置であって、
    前記サーバは、
    前記クライアントから前記要求と共に前記RFIDリーダライタIDを受信する手段と、
    前記要求管理表に、レコードを追加する手段と、
    当該レコードに、前記要求を発行したクライアントのアプリケーションを一意に識別するためのアプリケーションIDを格納する手段と、
    当該レコードに、前記クライアントアドレスを格納する手段と、
    当該レコードに、前記命令IDを格納する手段と、
    当該レコードに、前記RFIDリーダライタIDを格納する手段と、
    当該レコードに、前記要求を受け付けた時刻を示す情報を格納する手段と
    を更に具備する
    リーダライタ装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のリーダライタ装置で使用されるサーバ。
  7. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のリーダライタ装置で使用されるRFIDリーダライタ。
  8. サーバにおいて、
    RFIDタグを読み取り可能なRFIDリーダライタとネットワークを介して接続することと、
    クライアントとネットワークを介して接続することと、
    前記クライアントから要求を受信することと、
    前記要求に含まれる前記RFIDリーダライタに対する命令を取り出すことと、
    前記命令を一意に識別するための命令IDを生成し保持することと、
    前記RFIDリーダライタを一意に識別するためのRFIDリーダライタIDを保持することと、
    前記命令、前記命令ID、及びサーバアドレスをデジタル信号に変換して前記RFIDリーダライタに送信することと、
    前記RFIDリーダライタからの応答のデジタル信号に基づいて前記要求の結果を前記クライアントに送信することと、
    前記RFIDリーダライタにおいて、
    前記サーバとネットワークを介して接続することと、
    前記RFIDリーダライタIDを保持することと、
    前記サーバからデジタル信号を受信し、前記命令、前記命令ID、及び前記サーバアドレスを取り出すことと、
    前記命令ID、前記RFIDリーダライタID、及び前記サーバアドレスを保持することと、
    局部発信器から受け取った周波数で前記命令をデジタル信号からアナログ信号へ変換し、アンプを通して増幅させ、アンテナから前記アナログ信号を送出することと、
    前記アナログ信号に対するRFIDタグからの応答である返信アナログ信号をアンテナで受信し、アンプで増幅し、前記返信アナログ信号を返信デジタル信号に変換することと、
    前記サーバアドレスを宛先として、前記返信デジタル信号、前記命令ID、及び前記RFIDリーダライタIDを送出することと
    を含む
    リーダライタ制御方法。
  9. 請求項8に記載のリーダライタ制御方法であって、
    前記サーバにおいて、
    前記RFIDリーダライタから、前記返信デジタル信号、前記命令ID、及び前記RFIDリーダライタIDを受け取ることと、
    前記RFIDリーダライタIDと特定の方式を示す情報とを関連付けて管理するRFIDリーダライタ管理表を参照して、前記RFIDリーダライタIDに該当するレコードの存在を確認することと、
    当該レコードに含まれる特定の方式を示す情報を取り出し、前記特定の方式に従って、前記返信デジタル信号の解釈処理を行い、前記クライアントへの返信データを生成することと
    を更に含む
    リーダライタ制御方法。
  10. 請求項9に記載のリーダライタ制御方法であって、
    前記サーバにおいて、
    前記RFIDリーダライタ管理表に、レコードを追加することと、
    当該レコードに、前記RFIDリーダライタIDを格納することと、
    当該レコードに、前記RFIDリーダライタへ到達するネットワークアドレスを格納することと、
    当該レコードに、前記特定の方式を示す情報として、多重化制御方式、衝突防止制御方式、ID符号化方式、変調方式、復調方式、及び通信プロトコル方式のうち、少なくとも1つの方式を示す情報を格納することと、
    当該レコードに、送信周波数を格納することと、
    当該レコードに格納された情報を基に、前記命令、前記命令ID、及び前記サーバアドレスをデジタル信号に変換して前記RFIDリーダライタに送信することと、
    を更に含む
    リーダライタ制御方法。
  11. 請求項9又は10に記載のリーダライタ制御方法であって、
    前記サーバにおいて、
    前記命令IDと前記RFIDリーダライタIDとクライアントアドレスとを関連付けて管理する要求管理表を参照して、前記命令IDに該当するレコードの存在を確認することと、
    当該レコードに含まれるクライアントアドレスを取り出し、前記クライアントアドレスを宛先として前記返信データを送出し、当該レコードを削除することと
    を更に含む
    リーダライタ制御方法。
  12. 請求項11に記載のリーダライタ制御方法であって、
    前記サーバにおいて、
    前記クライアントから前記要求と共に前記RFIDリーダライタIDを受信することと、
    前記要求管理表に、レコードを追加することと、
    当該レコードに、前記要求を発行したクライアントのアプリケーションを一意に識別するためのアプリケーションIDを格納することと、
    当該レコードに、前記クライアントアドレスを格納することと、
    当該レコードに、前記命令IDを格納することと、
    当該レコードに、前記RFIDリーダライタIDを格納することと、
    当該レコードに、前記要求を受け付けた時刻を示す情報を格納することと
    を更に含む
    リーダライタ制御方法。
  13. 請求項8乃至12のいずれか一項に記載のリーダライタ制御方法におけるサーバの処理を、サーバに実行させるためのプログラム。
  14. 請求項8乃至12のいずれか一項に記載のリーダライタ制御方法におけるRFIDリーダライタの処理を、RFIDリーダライタに実行させるためのプログラム。
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