JP4652279B2 - 光電気変換器、光受信回路および光受信モジュール - Google Patents

光電気変換器、光受信回路および光受信モジュール Download PDF

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Description

本発明は、光電気変換器、光受信回路および光受信モジュールに関し、特に、周波数多重信号を光伝送する光受信装置や異なる変調方式の信号を周波数多重してハイブリッド光伝送する光受信装置に用いる光電気変換器、光受信回路および光受信モジュールに関するものである。
光映像分配システムとして、地上放送に代表されるAM−FDM信号と衛星放送に代表されるFM−FDM信号とを電気段で周波数多重し、周波数多重した双方の信号を光信号に重畳させて、同時に光ファイバにてユーザ宅まで光伝送するAM/FM−FDMハイブリッド光映像分配システムが検討されている(特許文献1参照)。また、FDM方式と比較して、ダイナミックレンジの拡大や光コネクタなどでの反射光耐力を向上させることができるFM一括変換方式を採用し、さらに、当該FM帯域外の未使用周波数領域に他の信号を重畳する方式も検討されている(非特許文献1参照)。
近年、光映像分配システムにおいては、このようなハイブリッド伝送技術を用いて伝送チャネルを増大させることが強く求められている。ここで、重要なポイントは、装置をできるだけ低コストかつ小型に構成することである。この観点からは、例えば、WDM技術などを前提としたAM信号受信用やFM信号受信用といった個別の光受信回路を備えた構成ではなく、1つの光受信モジュールとして1つのみのフォトダイオードを備えた光受信回路構成の実現が強く望まれている。
図13に示す従来の光受信回路の構成は、前記特許文献1に開示されたものである。この構成では、光受信回路に備えられた1つのフォトダイオード1からの電気信号が、それぞれローパスフィルタ21およびハイパスフィルタ22により、例えば、AM信号とFM信号とに分離され、それぞれの信号帯域に最適化されたAM帯アンプ23、FM帯アンプ24により増幅される構成となっている。したがって、AM帯アンプ23、FM帯アンプ24への入力前に信号を分離していることから、フォトダイオード1とアンプとを直結した構成と比較して、アンプの非線形性によるAM−FM信号間の相互変調歪みや異なる帯域の信号の高調波歪み等を大幅に低減することができるという利点がある。
特許第3317450号公報 柴田 他"FM一括変換技術を用いたサブキャリア多重伝送とディジタルベースバンド信号の重畳方式"電子情報通信学会論文誌B vol.J85−B,no.1,pp.1−8.2002年1月
しかしながら、図13に示した光受信回路の構成では、ローパスフィルタ21、ハイパスフィルタ22の各フィルタには、図示したように、複数のインダクタやキャパシタが必要であり、小型化および低コスト化に有利なモノリシック集積回路で構成しようとした場合に、これらのフィルタの占有面積が大きくなりチップサイズが増大するという問題点や、信号がフィルタを通過する際に生じる損失により、受信感度が低下するという問題点がある。さらに、これらのチップサイズの増大は、当該光受信回路を用いて構成する光受信モジュールのコスト増を招くという問題点もある。
また、例えば、FM一括信号やディジタル信号などを受信する場合には、その信号周波数帯域で平坦な群遅延特性が要求されるが、群遅延特性の平坦化には、フィルタの多段構成化が必要となり、益々、回路規模が増大し、コスト増や損失の増大(受信感度の低下)を招いてしまうという問題点があった。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、光信号に重畳された周波数帯域が異なる電気信号を分離して増幅する動作を、フォトダイオードとアンプとを直結した構成で実現可能とし、フィルタの部品点数を大幅に削減することを通じて、高性能で小型かつ低コストの光電気変換器、光受信回路および光受信モジュールを提供することにその目的がある。
本発明は、前述の課題を解決するために、以下のごとき各技術手段から構成されている。
第1の技術手段は、異なる周波数帯域の電気信号である第1の信号と第2の信号とで変調された光信号が入力されるフォトダイオードと、並列共振回路とを備えた光電気変換器において、前記並列共振回路の共振周波数は、前記第1の信号の周波数帯域近傍の周波数であり、かつ、前記第2の信号の周波数帯域よりも低い周波数か、もしくは、高い周波数であり、前記並列共振回路の一端は交流的に接地され、他端は前記フォトダイオードのアノードまたはカソードに接続され、前記フォトダイオードのアノードとカソードのうち、前記並列共振回路の一端と接続された一方から前記第1の信号を、接続されていない他方から前記第2の信号をそれぞれ電気信号として取出すことを特徴とする。
の技術手段は、前記第の技術手段に記載の光電気変換器において、前記第1の信号は、少なくとも1つ以上のAM信号であり、前記第2の信号は、FM信号またはディジタル信号であることを特徴とする。
の技術手段は、前記第1または第2の技術手段に記載の光電気変換器において、前記並列共振回路は、少なくとも1つ以上のキャパシタと少なくとも1つ以上のインダクタまたは伝送線路とで構成されることを特徴とする。
の技術手段は、前記第の技術手段に記載の光電気変換器において、前記インダクタの一部または全て、ワイヤにより構成されていることを特徴とする。
の技術手段は、前記第1乃至第の技術手段のいずれかに記載の光電気変換器において、前記フォトダイオードと前記並列共振回路の一部または全てとが、同一の半導体基板に集積されることを特徴とする。
の技術手段は、前記第1乃至第の技術手段のいずれかに記載の光電気変換器において、前記並列共振回路の一部または全てと前記フォトダイオードのバイアス回路の一部または全てとが、同一の基板に集積されることを特徴とする。
の技術手段は、前記第1乃至第の技術手段のいずれかに記載の光電気変換器と、第1の増幅器と第2の増幅器と、を備えた光受信回路において、前記第1の増幅器の入力端子は、前記フォトダイオードのアノードまたはカソードのうち、前記並列共振回路が接続された方に接続され、前記第2の増幅器の入力端子は、前記フォトダイオードのアノードまたはカソードのうち、前記並列共振回路が接続されていない方に接続されたことを特徴とする。
の技術手段は、前記第の技術手段に記載の光受信回路において、前記第1の増幅器は、前記並列共振回路の共振周波数近傍の信号を増幅し、前記第2の増幅器は、前記並列共振回路の共振周波数よりも低いまたは共振周波数よりも高い周波数の信号を増幅することを特徴とする。
の技術手段は、前記第または第の技術手段に記載の光受信回路において、前記第1の増幅器は、AGCアンプ、または、第1のプリアンプとAGCアンプとで構成され、前記第2の増幅器は、第2のプリアンプとリミットアンプとで構成されることを特徴とする。
10の技術手段は、前記第または第の技術手段に記載の光受信回路において、前記第1の増幅器は、第1のAGCアンプ、または、第1のプリアンプと第1のAGCアンプとで構成され、前記第2の増幅器は、第2のプリアンプと第2のAGCアンプとで構成されることを特徴とする。
11の技術手段は、前記第10の技術手段に記載の光受信回路において、前記第1のAGCアンプと前記第2のAGCアンプとの双方において1つのパワー検出回路を共用することを特徴とする。
12の技術手段は、前記第乃至第11の技術手段のいずれかに記載の光受信回路において、前記第1の増幅器と前記並列共振回路の一部または全てとが、同一の半導体基板に集積されることを特徴とする。
13の技術手段は、前記第乃至第12の技術手段のいずれかに記載の光受信回路において、前記第1の増幅器と前記第2の増幅器とが同一の半導体基板に集積されることを特徴とする。
14の技術手段は、前記第乃至第13の技術手段のいずれかに記載の光受信回路において、前記フォトダイオードのアノード端子とカソード端子とが、当該フォトダイオードを形成するフォトダイオードチップの、または、当該フォトダイオードを集積した半導体基板の、互いに対向した辺に配置されていることを特徴とする。
15の技術手段は、前記第乃至第13の技術手段のいずれかに記載の光受信回路において、前記フォトダイオードのアノード端子とカソード端子とが、当該フォトダイオードを形成するフォトダイオードチップの、または、当該フォトダイオードを集積した半導体基板の、隣接した辺に配置されていることを特徴とする。
16の技術手段は、前記第乃至第13の技術手段のいずれかに記載の光受信回路において、前記フォトダイオードのアノード端子とカソード端子とが、当該フォトダイオードを形成するフォトダイオードチップの、または、当該フォトダイオードを集積した半導体基板の、同じ辺に配置されていることを特徴とする。
17の技術手段は、前記第乃至第16の技術手段のいずれかに記載の光受信回路を備えた光受信モジュールにおいて、前記フォトダイオードのアノード端子またはカソード端子のうち前記第1の増幅器の入力端子に接続する端子と当該第1の増幅器の入力端子とが互いに対向して近接した位置に配置され、前記フォトダイオードのアノード端子またはカソード端子うち前記第2の増幅器の入力端子に接続する端子と当該第2の増幅器の入力端子とが互いに対向して近接した位置に配置されることを特徴とする。
本発明に係わる光電気変換器、光受信回路および光受信モジュールでは、一端を交流的に接地した並列共振回路をフォトダイオードのアノード端子またはカソード端子に接続し、アノード端子とカソード端子とからそれぞれ異なる周波数帯域の2つの電気信号を取出す構成とすることにより、異なる周波数帯域の信号に分離するためのフィルタを設ける必要が無く、フォトダイオードと当該フォトダイオードから出力される2つの電気信号を増幅するアンプ(増幅器)とを直結することができる構成を実現し、フィルタの部品点数を大幅に削減することができる。而して、光電気変換器、光受信回路および光受信モジュールの高性能化、小型化および低コスト化を実現することができる。
以下に、本発明に係る光電気変換器、光受信回路および光受信モジュールの最良の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明に係わる光電気変換器の構成の一例について、第1の実施の形態として説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる光電気変換器を示す回路図である。
図1に示す光電気変換器100は、フォトダイオード1と、バイアス用抵抗3と、並列共振回路2とによって構成される。並列共振回路2は、キャパシタCとインダクタLとの並列接続で構成され、その一端が、交流的に接地され、他端が、フォトダイオード1のカソード端子に接続されている。なお、フォトダイオード1には、バイアス用抵抗3を介して、逆バイアス電圧が印加できるようになっている。
ここで、フォトダイオード1のカソード端子に加えて、アノード端子からも電気信号を取出すことにより、フォトダイオード1のカソード端子からは、並列共振回路2の共振周波数近傍の信号(第1の信号)を、また、アノード端子からは、並列共振回路2の共振周波数よりも低いまたは共振周波数よりも高い周波数の信号(第2の信号)を選択的に出力することが可能になっている。すなわち、図1の光電気変換器100は、フォトダイオード1に入力される光信号に重畳された異なる周波数帯域の電気信号の少なくとも1つ以上の周波数と共振する並列共振回路2を備えた構成となっているので、フォトダイオード1のアノード端子とカソード端子との2つの端子から別個の周波数帯域の電気信号を取出すことが可能となっている。
これは、交流的に一端ショートの並列共振回路2が、他端ではオープンになるため、該他端が接続されるフォトダイオード1の例えばカソード端子においては、選択的に並列共振回路2の共振周波数近傍の信号振幅が大きくなるとともに、このエネルギー分がアノード端子において減少するため、フォトダイオード1のアノード端子からは並列共振回路2の共振周波数よりも低いまたは共振周波数よりも高い周波数の信号を選択的に出力することができるためである。
図3と図4とは、この様子をシミュレーションしたものである。すなわち、図3は、本発明の第1の実施の形態の光電気変換器100の振幅特性のシミュレーション結果を示すグラフであり、図4は、本発明の第1の実施の形態の光電気変換器100の群遅延特性のシミュレーション結果を示すグラフである。なお、図3、図4のシミュレーションにおいては、並列共振回路2の共振周波数を2foとしている。 図3に示した振幅の周波数特性を見ると、フォトダイオード1のカソード端子からの出力は2fo近傍周波数のみが選択的に大きい振幅となって出力されており、フォトダイオード1のアノード端子からの出力は、DCから(3/2)fo程度までフラットな振幅特性となっていることがわかる。一方、図4の群遅延特性を見ると、フォトダイオード1のカソード端子からの出力は、fo程度までほぼ平坦な特性となっている。
したがって、このような条件においては、2fo帯の狭帯域信号(第1の信号)とDC〜foGHzまたはDC〜foGbit/sの広帯域信号(第2の信号)との2種類の周波数帯域の信号が重畳された光信号としてフォトダイオード1に入力された場合、それぞれの周波数帯域の信号を、カソード端子側とアノード端子側とからほぼ独立して出力することが可能になっている。而して、図1のような構成とすることにより、図13に示した従来例と比較して、所要インダクタ数を4本から1本に、また、所要キャパシタ数も4個から1個に減らすことができる。さらに、ローパスフィルタやハイパスフィルタを介することなく、フォトダイオード1と増幅器とを直結することが可能になるため、例えば、並列共振回路2を接続しているフォトダイオード1のカソード端子側の出力をAM帯(狭帯域)増幅器に直結し、並列共振回路2を接続していないフォトダイオード1のアノード端子側の出力をFM帯(広帯域)増幅器やディジタル信号(広帯域)増幅器に直結する構成を可能とすることにより、並列共振回路2の効果とそれぞれの増幅器の周波数特性の相乗効果とにより第1の信号と第2の信号との分離度をより一層向上することができる。
図2は、本発明の第1の実施の形態の変型例に係わる光電気変換器を示す回路図である。図2の光電気変換器100Aは、図1の光電気変換器100の並列共振回路2の代わりに、キャパシタCと誘導性の伝送線路Ltとの並列接続で構成された並列共振回路2Aを用いている。すなわち、並列共振回路2Aは、図1に例示した並列共振回路2中のインダクタLの代わりに、誘導性の伝送線路Ltを用いて構成している。また、図2の光電気変換器100Aにおいては、並列共振回路2Aの一端が、交流的に接地され、他端が、フォトダイオード1のアノード端子に接続されており、フォトダイオード1には、バイアス用抵抗3を介して、逆バイアス電圧が印加できるようになっている。
したがって、光電気変換器100Aにおいても、並列共振回路2Aが接続されたフォトダイオード1のアノード端子からは、並列共振回路2Aの共振周波数近傍の信号が、また、並列共振回路2Aが接続されていないフォトダイオード1のカソード端子からは、並列共振回路2Aの共振周波数よりも低いまたは共振周波数よりも高い周波数の信号を選択的に出力することができる構成になっている。すなわち、図2の光電気変換器100Aは、図1の光電気変換器100と同様、フォトダイオード1のアノード端子とカソード端子との2つの端子から別個の周波数帯域の電気信号を取出すことが可能となっている。
なお、図1の光電気変換器100の構成における並列共振回路2を形成するキャパシタCとインダクタLは、1個ずつに限るものではなく、少なくとも1つ以上のキャパシタと少なくとも1つ以上のインダクタとで構成するようにしても良いし、また、図2の光電気変換器100Aの構成における並列共振回路2Aを形成するキャパシタCと誘導性の伝送線路Ltも、1個ずつに限るものではなく、少なくとも1つ以上のキャパシタと少なくとも1つ以上の伝送線路とで構成するようにしても良い。
また、フォトダイオード1に入力される光信号に重畳された2種類の電気信号のうち、並列共振回路2の共振周波数近傍の周波数を有する第1の信号としては、少なくとも1つ以上のAM信号であっても良いし、一方、並列共振回路2の共振周波数よりも低いまたは共振周波数よりも高い周波数を有する第2の信号としては、FM信号であっても良いし、ディジタル信号であっても良い。また、フォトダイオード1に逆バイアス電圧を印加するバイアス回路(バイアス用抵抗3、電源接続端子など)を、フォトダイオード1の端子に直接接続する代わりに、並列共振回路2,2Aを介してフォトダイオード1の端子に接続するようにしても良く、この場合は、バイアス回路を接続している並列共振回路2,2Aの端子側は、例えば十分に大きな容量値を有するキャパシタによって交流的に接地するように構成される。
さらに、図1の光電気変換器100の並列共振回路2を図2の並列共振回路2Aに置き換えて構成しても良いし、逆に、図2の光電気変換器100Aの並列共振回路2Aを図1の並列共振回路2に置き換えて構成しても良い。また、図1、図2の光電気変換器100,100Aにおけるフォトダイオード1と並列共振回路2,2Aの一部または全てとが、同一半導体基板に集積して構成されるようにしても良い。
(第2の実施の形態)
本実施の形態においては、本発明に係わる光受信回路の構成に関する一例を説明するものである。すなわち、本実施の形態に例示する光受信回路は、第1の実施の形態に説明したような光電気変換器と第1、第2の2つのアンプ(増幅器)とを用いて構成するものであるが、フォトダイオード1に入力される光信号が、並列共振回路2,2Aの共振周波数近傍の周波数を有する第1の信号(例えば、少なくとも1つ以上のAM信号)と並列共振回路2の共振周波数よりも低いまたは共振周波数よりも高い周波数を有する第2の信号(例えば、FM信号またはディジタル信号)との2種類の周波数帯域の電気信号が重畳されたものであり、フォトダイオード1のアノード端子またはカソード端子のうち、並列共振回路2,2Aが接続されている端子に入力端子が接続された第1の増幅器が、前記第1の信号を増幅し、一方、並列共振回路2,2Aが接続されていないフォトダイオード1の端子に入力端子が接続された第2の増幅器が、前記第2の信号を増幅するように構成する例を示すものである。
ここで、以下の説明においては、第1の実施の形態の図1に説明した光電気変換器100のように、図1の並列共振回路2または図2の並列共振回路2Aをフォトダイオード1のカソード端子に接続している場合について説明する。
しかし、第1の実施の形態の図2に説明した光電気変換器100Aのように、並列共振回路2,2Aをフォトダイオード1のアノード端子に接続するようにしても良いし、また、並列共振回路2,2Aを形成するキャパシタCとインダクタLまたは誘導性の伝送線路Ltは、1個ずつに限るものではなく、少なくとも1つ以上のキャパシタと少なくとも1つ以上のインダクタまたは少なくとも1つ以上の伝送線路とで構成するようにしても良い。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係わる光受信回路を示す回路図である。
図5に示す光受信回路200は、図1に例示した第1の実施の形態の光電気変換器100にアンプ(増幅器)5を接続した形態となっている。ここで、並列共振回路2が接続されているフォトダイオード1のカソード端子は、AM帯アンプ5の入力端子に、一方、並列共振回路2が接続されていないフォトダイオード1のアノード端子は、FM帯アンプ5の入力端子にそれぞれ接続される。また、フォトダイオード1のカソード端子に逆バイアス電圧を印加するバイアス回路(バイアス用抵抗3など)は、図1の場合とは異なり、並列共振回路2を介して接続されている。ここで、好ましくは、キャパシタ6の容量値は、フォトダイオード1に入力される光信号に重畳された2種類の信号周波数帯域では交流的にアース電位にショートされるように十分大きな値であり、また、キャパシタ6の容量値は、フォトダイオード1に入力される光信号に含まれるAM信号の周波数帯域ではそのインピーダンスが十分小さくなるような値に設定される。
このようなキャパシタ6,6を適用することにより、フォトダイオード1への逆バイアス電圧の印加が可能になるとともに、AM帯アンプ5の入力インターフェースを容量結合にすることができる。ここで、AM帯アンプ5はAM帯の信号のみを増幅する特性とし、FM帯アンプ5はFM帯の信号のみを増幅する特性とすれば、並列共振回路2の効果と併せて、異なる帯域間の影響を大幅に低減することが可能である。
また、AM帯アンプ5とFM帯アンプ5とは、同一の半導体基板に集積されたアンプチップ5として構成することもできる。さらに、フォトダイオード1と並列共振回路2とキャパシタ6,6とを、同一の半導体基板に集積したフォトダイオードチップ4として構成することもできる。
フォトダイオードチップ4やアンプチップ5のような集積回路とすることにより、部品点数の削減や、実装による寄生成分を除去することが容易になり、特性の向上と小型化および低コスト化を図ることができる。なお、キャパシタ6は、フォトダイオードチップ4ではなく、アンプチップ5側に備えた形態であっても構わない。また、キャパシタ6は、フォトダイオードチップ4に内蔵せずに、外付けするように構成しても構わない。また、次に例示するように、並列共振回路2の全てではなく、その一部をフォトダイオード1と同一の半導体基板に集積するようにしても良い。
図6は、本発明の第2の実施の形態の第1の変型例に係わる光受信回路を示す回路図である。図6の光受信回路200Aは、図5に第2の実施の形態として例示した光受信回路200の並列共振回路2中のインダクタLを誘導性の伝送線路Ltに置き換えた並列共振回路2Aによって構成している点、さらに、その伝送線路Ltとキャパシタ6とをフォトダイオードチップ4Aの外部に備えた点が異なっている。また、キャパシタ6も、フォトダイオードチップ4Aではなく、アンプチップ5A側に備えた形態となっている。
図6の光受信回路200Aのような形態とすることにより、フォトダイオードチップ4Aの歩留り向上と低コスト化を図ることができるとともに、伝送線路Ltをフォトダイオードチップ4A外に備えることにより、フォトダイオードチップ4A中の並列共振回路2A用のキャパシタCの容量値が製造バラツキなどにより設計値からずれた場合であっても、伝送線路Ltの線路長やインピーダンスを容易に調整することが可能であり、並列共振回路2Aの共振周波数を設定値通りに設定することが可能になっている。
さらに、図6の光受信回路200Aでは、図5の光受信回路200におけるAM帯アンプ5、FM帯アンプ5を、それぞれ、2段接続した2つのアンプによって構成し、AM帯プリアンプ51AとAM帯AGCアンプ51B、FM帯プリアンプ52AとFM帯AGCアンプ52Bにより構成している。この結果、両者の後段側のAGCアンプ51B,52Bのために用いられるパワー検出回路5を共用することが可能となり、アンプチップ5Aとして集積回路で構成することが容易になり、特性を向上することができる。なお、AM帯アンプ5を、AM帯プリアンプ51AとAM帯AGCアンプ51B、または、AM帯AGCアンプ51Bのみによって構成しても良いし、FM帯アンプ5を、FM帯AGCアンプ52Bをリミットアンプに置き換えて、FM帯プリアンプ52Aとリミットアンプとによって構成しても良い。
図7は、本発明の第2の実施の形態の第2の変型例に係わる光受信回路を示す回路図である。図7の光受信回路200Bは、図5に第2の実施の形態として例示した光受信回路200のフォトダイオードチップ4中の並列共振回路2とキャパシタ6とをAM帯アンプ5側に移し、フォトダイオード1のみを別個の半導体チップとして集積化したフォトダイオードチップ4Bとするとともに、さらに、アンプチップ5のAM帯アンプ5とFM帯アンプ5とを別個のICチップに分離して、AM帯アンプ5を並列共振回路2とキャパシタ6とともに集積したAM帯アンプチップ5Bとし、FM帯アンプ5をFM帯アンプチップ5Cとして集積化して構成している点が異なっている。
図7の光受信回路200Bのような構成とすることにより、フォトダイオードチップ4Bに汎用的な部品を適用することができるので、低コスト化を図ることができるとともに、アンプを別チップ構成とすることにより、AM帯アンプ5とFM帯アンプ5との間のクロストークを低減することが容易になる。なお、AM帯アンプチップ5B、FM帯アンプチップ5Cにそれぞれ集積化するアンプは、図6に示したような2段構成の2つのアンプ(AM帯プリアンプ51AとAM帯AGCアンプ51B、FM帯プリアンプ52AとFM帯AGCアンプ52Bまたはリミットアンプ)から構成されていても良いし、また、AM帯アンプチップ5Bのように、AM帯アンプ5と並列共振回路2とを同一の半導体基板に集積化する場合も、アンプと並列共振回路の全てではなく、それぞれの回路部の一部を集積化するようにしても構わない。
図8は、本発明の第2の実施の形態の第3の変型例に係わる光受信回路を示す回路図である。図8の光受信回路200Cは、図6に第2の実施の形態の第1の変型例として例示した光受信回路200Aのフォトダイオードチップ4A中の並列共振回路2AのキャパシタCを除去して、フォトダイオード1のみを集積化したフォトダイオードチップ4Bとするとともに、キャパシタCと誘導性の伝送線路Ltとからなる並列共振回路2Aを、抵抗3とキャパシタ6とからなるバイアス回路とともに共振回路チップ7として同一の基板(例えばセラミック基板)に集積して、フォトダイオードチップ4Bの外部に構成した点が異なっている。
図8の光受信回路200Cのような構成とすることにより、受動回路のみで構成される共振回路チップ7は、半導体基板よりも安価なセラミック基板によって形成することができるため、汎用的なフォトダイオードチップ4Bの適用と併せて、より一層の低コスト化を図ることができる。なお、共振回路チップ7は、図8に示すような並列共振回路2やバイアス回路の全てではなく、例えば、前述したように、並列共振回路2を構成する伝送線路Ltを外付けして、並列共振回路2やバイアス回路の一部を集積化するようにしても良い。
(第3の実施の形態)
本実施の形態においては、本発明に係わる光受信モジュールの構成に関する一例を説明するものであり、光受信モジュールは、第2の実施の形態に説明したような光受信回路と上面が開放状態のTO(Top Open)パッケージとを用いて構成される。ここで、本実施の形態においては、光受信回路内の光電気変換器を形成するフォトダイオード1のアノード端子、カソード端子の2つの端子の配置位置と、それぞれの端子と接続するAM帯アンプまたはFM帯アンプの2つのアンプのうちのいずれかの入力端子の配置位置とを、TOパッケージ上の素子搭載部において、できるだけ近接させて配置するために、アノード端子、カソード端子の2つの端子のうち、一方の端子例えばAM帯アンプの入力端子に接続する端子と該AM帯アンプの入力端子とが、互いに対向して近接した位置に配置され、また、他方の端子例えばFM帯アンプの入力端子に接続する端子と該FM帯アンプの入力端子とが、互いに対向して近接した位置に配置されている場合を示している。
図9は、本発明の第3の実施の形態に係わる光受信モジュールの上面を示す上面図である。図9に示す光受信モジュール300は、TO(Top Open)パッケージ8上の導電性基板9の台地状に盛り上がった素子搭載部に3つの開口10,10,1010が形成されており、各開口10,10,1010には、それぞれ、リードピン11,11,1110が、導電性基板9とは絶縁されて固定されている。
このTOパッケージ8の素子搭載部には、フォトダイオードチップ4、アンプチップ5、チップキャパシタ6およびチップ抵抗3が搭載されている。ここで、アンプチップ5には、図5に示したように、AM帯アンプ5とFM帯アンプ5とが集積されている。ここで、図9に示すように、AM帯アンプ5の出力端子とFM帯アンプ5の出力端子とは、アンプチップ5の対向する辺に分かれて配置され、AM帯アンプ5の出力端子は、近傍に配置された開口10に固定されたリードピン11に、また、FM帯アンプ5の出力端子は、近傍に配置された開口10に固定されたリードピン11に、それぞれ接続されて、外部の回路と接続可能になっている。
また、チップ抵抗3の一端は、近傍に配置されたチップキャパシタ6の一端を介してフォトダイオードチップ4のカソード端子(K)と接続され、他端は、近傍に配置された開口1010に固定されたリードピン1110に接続されてバイアス電源と接続可能になっている。また、チップキャパシタ6の一端は、前述のように、チップ抵抗3の一端とともにフォトダイオードチップ4のカソード端子(K)と接続されているが、他端は、導電性基板9に接続されて接地される。
なお、図9に示すフォトダイオードチップ4は、図5に示した場合とは異なり、並列共振回路2とキャパシタ6とが集積されており、キャパシタ6は外付けされている場合を示している。また、フォトダイオードチップ4中のフォトダイオード1のアノード端子(A)と、キャパシタ6を介したカソード端子(K)とは、フォトダイオードチップ4の同一の辺に集められ、一方、フォトダイオードチップ4の各出力端子を接続するアンプチップ5の2つの入力端子も同一の辺に集められ、それらを互いに対向して近接した位置にそれぞれ配置して、互いに接続することにより、ワイヤインダクタンスの影響を大幅に低減することが可能になり、広帯域/高周波信号に対しても良好な特性を得ることが可能になっている。
図10は、本発明の第3の実施の形態の第1の変型例に係わる光受信モジュールの上面を示す上面図である。図10に示す光受信モジュール300Aは、例えば図8に第2の実施の形態の第3の変型例として例示した光受信回路200Cをモジュールに実装した形態を示している。図10に示す光受信モジュール300Aは、TOパッケージ8上の導電性基板9Aの素子搭載部に実装するチップとして、第2の実施形態において説明したように、半導体基板よりも安価なセラミック基板によって形成することができる受動回路のみで構成される共振回路チップ7を備えた構成となっており、かつ、汎用的な部品を適用することができる汎用的なフォトダイオードチップ4Bを用いた構成となっている。
図11は、本発明の第3の実施の形態の第2の変型例に係わる光受信モジュールの上面を示す上面図である。図11に示す光受信モジュール300Bは、例えば図7に第2の実施の形態の第2の変型例として例示した光受信回路200Bをモジュールに実装した形態を示している。ここで、TOパッケージ8上の導電性基板9Bの素子搭載部に実装するチップとして、フォトダイオードチップ4Bのカソード端子(K)とアノード端子(A)とを当該フォトダイオードチップ4Bの対向した辺に分離して配置することにより、互いに離れた位置で、AM帯アンプチップ5BとFM帯アンプチップ5Cとのそれぞれの入力端子と、最短距離で接続することが可能になり、ワイヤインダクタンスの影響を大幅に低減することを通じて、広帯域/高周波信号に対しても良好な特性を得ることが可能になっている。
また、図9、図10に示した光受信モジュール300,300Aと比較して、1つのアンプチップ(すなわち、アンプチップ5,5A)を、AM帯アンプチップ5BとFM帯アンプチップ5Cとの2つに分割した効果により、TOパッケージ8のサイズを縮小することが可能であり、パッケージの低コスト化を実現できる構成となっている。
さらに、AM帯アンプチップ5BとFM帯アンプチップ5Cとの2つのアンプチップを、フォトダイオードチップ4Bを間に挟んで配置することにより、互いのクロストークを大幅に低減することができる。
なお、図11では、FM帯アンプチップ5Bを、開口10に固定されたリードピン11に接続する出力端子と開口10に固定されたリードピン11に接続する差動出力端子とを備えた差動出力構成としている例を示しているが、シングルエンド出力であっても構わない。また、第2の実施の形態においても説明したように、図11のAM帯アンプチップ5BとFM帯アンプチップ5Cとの2つのアンプチップそれぞれが、2段接続の2つのアンプ(AM帯プリアンプ51AとAM帯AGCアンプ51B、FM帯プリアンプ52AとFM帯AGCアンプ52Bまたはリミットアンプ)から構成されていても良い。
図12は、本発明の第3の実施の形態の第3の変型例に係わる光受信モジュールの上面を示す上面図である。図12に示す光受信モジュール300Cは、TOパッケージ8上の導電性基板9Cの素子搭載部に実装するチップとして、例えば図8に第2の実施の形態の第3の変型例として例示した光受信回路200Cのように、共振回路チップ7を備えた構成となっており、かつ、汎用的なフォトダイオードチップ4Bを適用することができる構成となっている。
また、図11に示した光受信モジュール300Bの場合と同様に、図9、図10に示した光受信モジュール300,300Aと比較して、2つのアンプチップに分割した効果により、TOパッケージ8のサイズを縮小することが可能であり、パッケージの低コスト化を実現できる構成となっている。なお、2つに分割したアンプチップのうち、FM帯アンプ用のチップは、図11の場合と同様のFM帯アンプチップ5Cであるが、AM帯アンプ用のチップを、図7のAM帯アンプチップ5Bから並列共振回路2を除去したAM帯アンプのみからなるAM帯アンプチップ5Dとして構成している。また、図11の場合と同様に、図12のAM帯アンプチップ5DとFM帯アンプチップ5Cとの2つのアンプチップそれぞれが、2段接続の2つのアンプ(AM帯プリアンプ51AとAM帯AGCアンプ51B、FM帯プリアンプ52AとFM帯AGCアンプ52Bまたはリミットアンプ)から構成されていても良い。
さらに、AM帯アンプチップ5DとFM帯アンプチップ5Cとの2つのアンプチップを、フォトダイオードチップ4Bを間に挟んで配置することにより、互いのクロストークを大幅に低減することができる。
なお、図12の光受信モジュール300Cでは、図11の光受信モジュール300Bと同様、FM帯アンプチップ5Cを差動出力構成としている例を示しているが、シングルエンド出力であっても構わない。
さらに、図11と図12とに示した光受信モジュール300B,300Cにおいては、フォトダイオードチップ4Bのアノード端子(A)とカソード端子(K)とを、隣接した辺(90度に折れ曲っている辺)に配置し、さらに、AM帯アンプチップ5B,5DとFM帯アンプチップ5Cとのそれぞれの入力端子を、カソード端子(K)とアノード端子(A)の辺に対向させて近接した位置に配置する構成としても構わない。この場合、それぞれのアンプへのバイアス供給(図示せず)を共通化しやすくなるというメリットが得られる。
(その他の実施の形態〕
本発明で開示した光電気変換器中の並列共振回路は、図1や図2に例示した並列共振回路2,2Aの形態に限定されるものではなく、複数のキャパシタ/インダクタ/伝送線路の組合せで構成しても良い。また、インダクタの一部または全てを実現する手段としてワイヤを含んでも構わない。
さらに、本発明で開示した光受信回路は、実施の形態に例示した光受信回路200,200A,200B,200Cのような形態に限定されるものではなく、光受信回路の全ての構成要素を半導体基板に集積したOEIC(Opto-Electronic IC)で構成しても構わない。
また、本発明で開示した光受信モジュールは、実施の形態に例示した光受信モジュール300,300A,300B,300Cのような形態に限定されるものではなく、例えば、光受信モジュールを構成する光電気変換器として、図1や図2に例示したような回路構成のものであっても良いし、図5乃至図8のいずれかに例示したようなチップ構成のものであっても良い。
また、本発明で開示した光受信回路中の2つのアンプについては、フォトダイオード1に入力される光信号に重畳された電気信号に応じて、並列共振回路2,2Aの共振周波数近傍の信号を増幅するAM帯アンプ5が、少なくとも1つ以上のAM信号を増幅するように構成することもできるし、一方、並列共振回路2の共振周波数よりも低いまたは共振周波数よりも高い周波数の信号を増幅するアンプが、FM信号に限らず、ディジタル信号を増幅するように構成することもできる。
本発明の第1の実施の形態に係わる光電気変換器を示す回路図である。 本発明の第1の実施の形態の変型例に係わる光電気変換器を示す回路図である。 本発明の第1の実施の形態の光電気変換器の振幅特性のシミュレーション結果を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態の光電気変換器の群遅延特性のシミュレーション結果を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係わる光受信回路を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態の第1の変型例に係わる光受信回路を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態の第2の変型例に係わる光受信回路を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態の第3の変型例に係わる光受信回路を示す回路図である。 本発明の第3の実施の形態に係わる光受信モジュールの上面を示す上面図である。 本発明の第3の実施の形態の第1の変型例の光受信モジュールを示す図である。 本発明の第3の実施の形態の第2の変型例の光受信モジュールを示す図である。 本発明の第3の実施の形態の第3の変型例の光受信モジュールを示す図である。 従来の光受信器の構成を示す回路図である。
符号の説明
1…フォトダイオード、2,2A…並列共振回路、3…抵抗(チップ抵抗、バイアス用抵抗)、4,4A,4B…フォトダイオードチップ、5,5A…アンプチップ、5B…AM帯アンプチップ、5C…FM帯アンプチップ、5D…AM帯アンプチップ、5…AM帯アンプ、51A…AM帯プリアンプ、51B…AM帯AGCアンプ、5…FM帯アンプ、52A…FM帯プリアンプ、52B…FM帯AGCアンプ、5…パワー検出回路、6,6…キャパシタ(チップキャパシタ)、7…共振回路チップ、8…TOパッケージ、9,9A,9B,9C…導電性基板、10,10,10,1010…開口、11,11,11,1110…リードピン、21…ローパスフィルタ、22…ハイパスフィルタ、23…AM帯アンプ、24…FM帯アンプ、100,100A…光電気変換器、200,200A,200B,200C…光受信回路、300,300A,300B,300C…光受信モジュール。

Claims (17)

  1. 異なる周波数帯域の電気信号である第1の信号と第2の信号とで変調された光信号が入力されるフォトダイオードと、並列共振回路とを備えた光電気変換器において、
    前記並列共振回路の共振周波数は、前記第1の信号の周波数帯域近傍の周波数であり、
    かつ、前記第2の信号の周波数帯域よりも低い周波数か、もしくは、高い周波数であり、
    前記並列共振回路の一端は交流的に接地され、他端は前記フォトダイオードのアノードまたはカソードに接続され、
    前記フォトダイオードのアノードとカソードのうち、前記並列共振回路の一端と接続された一方から前記第1の信号を、接続されていない他方から前記第2の信号をそれぞれ電気信号として取出すことを特徴とする光電気変換器。
  2. 請求項に記載の光電気変換器において、前記第1の信号は、少なくとも1つ以上のAM信号であり、前記第2の信号は、FM信号またはディジタル信号であることを特徴とする光電気変換器。
  3. 請求項1または2に記載の光電気変換器において、前記並列共振回路は、少なくとも1つ以上のキャパシタと少なくとも1つ以上のインダクタまたは伝送線路とで構成されることを特徴とする光電気変換器。
  4. 請求項に記載の光電気変換器において、前記インダクタの一部または全て、ワイヤにより構成されていることを特徴とする光電気変換器。
  5. 請求項1乃至のいずれかに記載の光電気変換器において、前記フォトダイオードと前記並列共振回路の一部または全てとが、同一の半導体基板に集積されることを特徴とする光電気変換器。
  6. 請求項1乃至のいずれかに記載の光電気変換器において、前記並列共振回路の一部または全てと前記フォトダイオードのバイアス回路の一部または全てとが、同一の基板に集積されることを特徴とする光電気変換器。
  7. 請求項1乃至のいずれかに記載の光電気変換器と、第1の増幅器と第2の増幅器と、を備えた光受信回路において、前記第1の増幅器の入力端子は、前記フォトダイオードのアノードまたはカソードのうち、前記並列共振回路が接続された方に接続され、前記第2の増幅器の入力端子は、前記フォトダイオードのアノードまたはカソードのうち、前記並列共振回路が接続されていない方に接続されたことを特徴とする光受信回路。
  8. 請求項に記載の光受信回路において、前記第1の増幅器は、前記並列共振回路の共振周波数近傍の信号を増幅し、前記第2の増幅器は、前記並列共振回路の共振周波数よりも低いまたは共振周波数よりも高い周波数の信号を増幅することを特徴とする光受信回路。
  9. 請求項またはに記載の光受信回路において、前記第1の増幅器は、AGCアンプ、または、第1のプリアンプとAGCアンプとで構成され、前記第2の増幅器は、第2のプリアンプとリミットアンプとで構成されることを特徴とする光受信回路。
  10. 請求項またはに記載の光受信回路において、前記第1の増幅器は、第1のAGCアンプ、または、第1のプリアンプと第1のAGCアンプとで構成され、前記第2の増幅器は、第2のプリアンプと第2のAGCアンプとで構成されることを特徴とする光受信回路。
  11. 請求項10に記載の光受信回路において、前記第1のAGCアンプと前記第2のAGCアンプとの双方において1つのパワー検出回路を共用することを特徴とする光受信回路。
  12. 請求項乃至11のいずれかに記載の光受信回路において、前記第1の増幅器と前記並列共振回路の一部または全てとが、同一の半導体基板に集積されることを特徴とする光受信回路。
  13. 請求項乃至12のいずれかに記載の光受信回路において、前記第1の増幅器と前記第2の増幅器とが同一の半導体基板に集積されることを特徴とする光受信回路。
  14. 請求項乃至13のいずれかに記載の光受信回路において、前記フォトダイオードのアノード端子とカソード端子とが、当該フォトダイオードを形成するフォトダイオードチップの、または、当該フォトダイオードを集積した半導体基板の、互いに対向した辺に配置されていることを特徴とする光受信回路。
  15. 請求項乃至13のいずれかに記載の光受信回路において、前記フォトダイオードのアノード端子とカソード端子とが、当該フォトダイオードを形成するフォトダイオードチップの、または、当該フォトダイオードを集積した半導体基板の、隣接した辺に配置されていることを特徴とする光受信回路。
  16. 請求項乃至13のいずれかに記載の光受信回路において、前記フォトダイオードのアノード端子とカソード端子とが、当該フォトダイオードを形成するフォトダイオードチップの、または、当該フォトダイオードを集積した半導体基板の、同じ辺に配置されていることを特徴とする光受信回路。
  17. 請求項乃至16のいずれかに記載の光受信回路を備えた光受信モジュールにおいて、前記フォトダイオードのアノード端子またはカソード端子のうち前記第1の増幅器の入力端子に接続する端子と当該第1の増幅器の入力端子とが互いに対向して近接した位置に配置され、前記フォトダイオードのアノード端子またはカソード端子うち前記第2の増幅器の入力端子に接続する端子と当該第2の増幅器の入力端子とが互いに対向して近接した位置に配置されることを特徴とする光受信モジュール。
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