JP4651015B2 - 風力発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は風力を利用して電気工ネルギーを取り出す風力発電装置およびこれを用いた風力発電システムに関する。
近年、クリーンなエネルギーを用いた発電方法として風力発電が注目されている。一般的な風力発電装置としては、プロペラを風力で回転させてモータを回し、電磁誘導により発電するものが実用化されているが、これらは装置が大型であってコストが高いことや、設置場所が制限されること、また、所定の設置間隔を取らなければ発電効率が低下する等の問題がある。
このような問題を解決するために、圧電素子を用いた発電装置が提案されている。たとえば、特許文献1には、枠状のフレーム部材と、フレーム部材の上開口面を覆う振動板と、振動板の表面に取り付けられた受風翼とを具備し、振動板に屈曲変位を生ずることにより発電するバイモルフ型等の圧電素子が取り付けられた構造を有する風力発電装置が開示されている。この風力発電装置では、受風翼が風力を受けることによって振動し、この振動が振動板に伝えられて圧電素子を屈曲させることにより、電気エネルギーを得ることができる。
しかしながら、このような風力発電装置では、振動板の振動がフレームによって抑制されることにより、発電効率が低下する問題がある。一方、このような振動板のフレームによる振動抑制を低減させるためには、フレームを大きくしなければならず、設置面積が広くなってしまう。また、屈曲型圧電素子の大きさには製造技術上の制限があるために、大電力発電を目的とする場合には、必ずしも圧電素子を用いることが適切ではない場合がある。
特開2001−231273号公報
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、構造が単純で、より風速の小さな微風でも発電可能で、高い効率で発電が可能な風力発電装置を提供することを目的とする。また、本発明は、設置面積を狭くすることができ、また設置場所の制限も少ない風力発電装置を提供することを目的とする。さらに本発明は、このような風力発電装置を用いた風力発電システムを提供することを目的とする。
本発明は第1発明として、長尺状でその幅方向に所定角度で二つ折りされた形状を有し、その長手方向の一端が固定された状態で風力を受けた際に所定のねじれ振動を生ずるように、その幅が長手方向において変化している受風翼と、
前記受風翼の振動によって発電する板状発電部と、
前記発電部からの電気を取り出す電気回路と、
を具備する風力発電装置であって、前記板状発電部の板を含む平面と風向とが平行であり、その振動方向が風向に対して略直角となるように設置されていることを特徴とする風力発電装置(請求項1)、を提供する。
この風力発電装置においては、受風翼として、対向する短辺の長さが互いに異なる略短冊状の2枚の板部材が、所定の角度をなし、かつ、長手方向の一端が他端よりも幅広となるように、その長辺で接合された構造を有するものが好適に用いられる。この場合、前記受風翼の二つ折りの折れ線部分相当部又は接合部分相当部に、ピアノ線等の線状補強部材を有することが望ましい。補強部は、受風翼の長さ方向全体に取り付けることもできるが、発電部との固着部から受風翼の中途で止めることもできる。このとき、受風翼の動きの制動を小さくしながら、受風翼を補強することができ、さらに振動エネルギーを発電部分に着実に伝達できる。(請求項2乃至3)
また本発明は第2発明として、長尺状で、その長さ方向に垂直な断面の形状が略弧状であり、その長手方向の一端が固定された状態で風力を受けた際に所定のねじれ振動を生ずるように、その幅が長手方向において変化している受風翼と、前記受風翼の振動によって発電する発電部と、このエネルギーを取り出す電気回路と、を具備することを特徴とする風力発電装置であって、前記板状発電部の板を含む平面と風向とが平行であり、その振動方向が風向に対して略直角となるように設置されていることを特徴とする風力発電装置、を提供する。(請求項4)
上記本発明に係る風力発電装置においては、発電部として屈曲することによって発電する圧電素子を有するものが好適に用いられる。この場合、圧電素子を受風翼に取り付けてもよい。また、受風翼とこの圧電素子とを連結する連結部材をさらに設けて、受風翼のねじれ振動がこの連結部材を介して圧電素子に伝えられるようにして圧電素子を屈曲させ又は撓ませて、発電させてもよい。なお、本発明において、受風翼にはバネ性を有する金属材料や樹脂材料が好適に用いられる。(請求項5)
一方、発電部として電磁誘導により発電する発電コイルを用いることもできる。この場合、受風翼と発電コイルとを連結する連結部材をさらに設けて、受風翼のねじれ振動をこの連結部材を介して発電コイルに伝え、発電コイルを動作させることができる。(請求項6)さらに、発電コイルに代えて、油圧ポンプおよび油圧発電機を用いて発電してもよい。また、発電コイルと磁石で発電させる本方式と、請求項1乃至5までの方式を併用する方式でも良い。例えば、板状発電部に圧電板と発電コイルの双方が含まれる場合である。なお、本発明において、受風翼にはバネ性を有する金属材料や樹脂材料が好適に用いられる。
本発明は第3発明として、前記請求項1乃至6のいずれかに記載の風力発電装置を複数用いて構成される風力発電システムであって、複数の前記受風翼が所定間隔で並べられ、 複数の前記発電部で発生する電気エネルギーを直列および/または並列で集電する集電装置を具備することを特徴とする風力発電システム、を提供する。(請求項7)
さらに、所定数の前記受風翼が、風を受ける面が同じ方向を向くように、縦列もしくは並列または縦並列または放射状に並べられた構成を有する受風ユニットと、尾翼と、前記受風ユニットと前記尾翼とを連結する連結部材と、前記連結部材を回転自在に支持する支持機構と、を具備し、前記尾翼が風力を受けることによって前記受風ユニットの前記板状発電部の板を含む平面が風向と略平行であり、その振動が風向に対して略垂直となることを特徴とする請求項7に記載の風力発電システム、を提供する。(請求項8)
本発明の風力発電装置は、構造が簡単であり、1個あたりの設置面積が狭い。また、発電部に圧電素子を用いる場合には、受風翼の振動がダイレクトに伝えられ、前記板状発電部の板を含む平面が風向と略平行であり、その振動方向を風向に対して略垂直とすることによって、引き続いて吹く当該風による当該板状発電部の振動運動の阻害を少なくすることにより、より風速の小さな微風でも発電可能で、高い発電効率を実現することができる。また、発電部として圧電素子を用いた場合と電磁誘導を用いた発電コイルを用いた場合とで、実質的に相違のない構造を実現することができ、さらに、受風翼の大きさや設置目的等に合わせて、適切な発電部を選択することができる。このような風力発電ユニットを複数用いれば、電気エネルギーの使用目的に応じて低出力から大出力に亘る効率の良い発電を行うことができる風力発電システムを容易に構築することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、風力発電装置1の概略構造を示す斜視図であり参考例と比較して示す。図2は風力発電装置1を構成する受風翼10と板状発電部11の位置関係を示す概略の平面図であり、参考例の平面図とともに示す。風力発電装置1は、風力を受けることによって所定の振動を生ずる受風翼10と、受風翼10に取り付けられ、受風翼10の振動を板状発電部11に伝える連結部材12と、発電部11を保持する保持部材40とを有している。
図1において、発電部たる圧電板11はそれぞれ、主面に図示しない電極膜を備えており、厚み方向に分極されている
連結部材12は、受風翼10を連結し、その振動を発電部に伝達することができる所定の硬さを有していればよく、その形状は、任意でよい。受風翼と圧電部は、例えば、金属材料、樹脂材料、セラミックス材料、これらの材料からなる複合材料等を用いることができる。
受風翼10は、図3に示すように、受風翼10の幅は長手方向において変化している。すなわち、受風翼10は、対向する短辺の長さがそれぞれ2L1、2L2で互いに異なり(L1>L2とする)、受風翼10の長さL3が短辺の長さよりも極端に長い(L3>>L1)略台形状の板部材が、所定の角度θ(以下、「内角θ」という)で幅方向に二つ折りにされた構造を有している。連結部材12は図示されていないが、受風翼10の短辺のうちの短い方の端部側に連結している。
受風翼10としては、バネ性を有する金属材料または樹脂材料(剛性のある不織布を含む)、紙(撥水効果をもたせた剛性のあるものを含む)が好適に用いられる。ここでは、受風翼10は金属材料で構成されているとする。受風翼10の長さL3に制限はなく、例えば、数センチメートル、数十センチメートル、数メートル、数十メートルと、設置場所および設置目的によって任意に設定することができる。受風翼10の形状(つまり、各辺の長さL1、L2、L3)と厚み、内角θは、使用される材料特性を考慮して、後述する受風翼10の振動が効率的に発生するように、適宜、設定される。
なお、図3では、受風翼10として1枚の板部材を二つ折りにした形態を示したが、例えば、短辺の長さがL1、L2で、長さがL3の2枚の板部材をその長辺で接合することにより、受風翼10を形成してもよい。受風翼10はその厚みが薄い場合には、折り曲げ板金加工により二つ折りにすることができるが、厚みが厚いものの場合には、鋳造等により製造することができる。また、受風翼として樹脂製のものを用いる場合には、その厚みが薄い場合には、弾性フィルムを折り曲げ加工することにより、一方、その厚みが厚い場合には射出成形や押し出し成形等により、所望の受風翼を製造することができる。
図4に受風翼10の振動形態を模式的に示す説明図を示す。ここで、受風翼10が静止しているときの受風翼10の長手方向、つまり受風翼10における折り曲げ部の長さ方向軸をZ軸とし、受風翼10の内角θを2等分する方向軸をX軸とし、X軸およびZ軸と直交する方向軸をY軸と定めることとする。また、受風翼10の開放端側における受風翼10の折り曲げ部をP点とする。
受風翼10は、風がX方向から受風翼10の内角θ側の面に向けてあたるときに、最も効率よく風力エネルギーをうけることができる。すなわち、受風翼10が静止している状態ではP点は、X軸とY軸の交点(Z軸上)に位置している。そして、受風翼10にX方向から風力を受けると、受風翼10は受けた風を逃がそうとするために、受風翼10には、受風翼10の固定端側がバネとして機能して受風翼10の開放端側のP点がX−Y平面上のP1点とP2点との間を往復しながらZ軸回りに回動するような「ねじれ振動」、が生ずる。このとき、振動エネルギーが、連結部材13を通して振動板11を撓ませ、圧電効果によって電気を発生する。この撓みのY軸成分は、発電部のY軸方向の振動成分として取り出すことができる。なお、前記板状発電部の板を含む平面と風向とが平行であり、その振動方向が風向に対して略直角となるように設置されているので、「ねじれ振動」によってP1点、P2点は、Y軸上から若干外れることとなるが、図1参考例に示した場合と比べて、そのY軸からの外れは、小さなものとなる。従って、Y軸方向が圧電部の主たる振動方向となり、この振動成分を利用した圧電板による発電を利用することができる。
このようなねじれ振動を効率的に受風翼10に生じさせるためには、受風翼10はX軸について対称な構造を有していることが好ましく、また、受風翼10の内角θは、45度〜135度の問に設定することが好ましく、90度近傍とすることがより好ましい。
図1には、内角θ側の面を風向き(X軸)とした受風翼に対して、振動板をX軸方向に略平行に設置し、前記板状発電部の振動方向が風向に対して略直角(Y軸方向)となるように設置した本発明の実施例(b)と、振動板をY軸方向に平行に設置し、前記板状発電部の振動方向が風向に対して略平行となるように設置した参考例(a)を対比して示した。図2には、両者における受風翼と板状圧電部の位置関係を対比した。90度の内角θをもつ受風翼の実施例では、同様の受風翼の参考例に比べて風速が変化しない定常風のとき、約2.5倍の振動エネルギーを取り出すことができた。実施例(b)では、受風翼からの風のエネルギーを板状発電部の振動エネルギーへと変換する際に、受風翼10の固定端側がバネとして機能して受風翼10の開放端側のP点がX−Y平面上のP1点とP2点との間を往復する「ねじれ振動」のY軸成分は、板状発電部のY軸方向の振動成分として取り出すことができる。一方、参考例(a)では、X軸方向の風と板状発電部の振動方向が、略平行となって、X軸方向の振動運動を風自体のエネルギーが打ち消す方向に働くこととなる。この打ち消し効果は、略一定速度の風のエネルギーを電力に変換するときに、顕著である。
図5は振動板11の両側に設置した圧電板11a・11bからの集電を行う集電回路90の一例を示す説明図である。集電回路90は、圧電板11の両側に設置した11a・11bが発生した電気(交流)を整流する整流回路91と、整流回路91によって整流された電力の一部を貯蔵するとともに、貯蔵した電力を負荷92へ供給する充放電回路93と、を有している。整流回路91は、ダイオード94がホイートストンブリッジ型に接続された構成を有する。また、充放電回路93は、電力を貯蔵/放出するコンデンサや二次電池等の電力貯蔵体95を備えている。
このような集電回路90によれば、整流回路91により整流された電力のうち負荷92へ必要な電力をリアルタイムに送ることができる。一方、負荷92で必要とされない余剰電力を電力貯蔵体95に貯蔵することができるために、例えば、受風翼10が動作しない無風時等には、この電力貯蔵体95に貯蔵された電力を用いて発光ダイオードを含む負荷92を動作させることができる。なお、発電電力が大きい場合には、例えば、電力会社へ給電することができる。
風力発電装置1の構成は種々に変形することができる。圧電素子として単板の圧電板11a・11bを示したが、バイモルフ素子21や、公知のユニモルフ素子や積層型バイモルフ素子(マルチモルフ素子)を用いてもよい。
振動運動によって、圧電素子に加えられる力による無振動時を基準とした変位とその圧電素子の起電力変化について説明すると、風力という外力により振動子が揺れ始め、変位の速度が最大の瞬間をスタートにとり、風による振動運動させると、変位は、強い風を受けたときに極大変位速度となり、不定期の周期で間歇的または連続的ではあるが、強弱のある外力を受けながら減衰を繰り返すサインカーブを描いて変化する。或いはこれらサインカーブの合成波が生ずる。
次に、本発明の風力発電装置の実施形態についてさらに詳細に説明する。図6(a)に風力発電装置2の概略構造を示す側面図を示し、図6(b)にその平面図を示す。この風力発電装置2は、受風翼10と、発電部たるバイモルフ素子21と、受風翼10とバイモルフ素子21とを連結する連結部材12と、バイモルフ素子21を保持する保持部材40と、を備えている。
受風翼10は、図1に示したものと同じである。バイモルフ素子21は、周知の通り、金属板等の補強板21aに圧電板21b・21cが貼り付けられた構造を有している。連結部材12は、受風翼10の振動をバイモルフ素子21に伝達する部材であり、できるだけ振動を減衰させないように、例えば、金属やセラミックスで構成される。受風翼10と連結部材12との接合、連結部材12とバイモルフ素子21との接合には、これらを構成する材料を考慮して、溶接や樹脂接着剤による方法が採られる。樹脂接着剤を用いる場合には、エポキシ樹脂等の硬質樹脂を用いることが好ましい。
このような構造を有する風力発電装置では、受風翼10が風力を受けて風向に対して略直角方向の振動成分を大きくすることにより、バイモルフ素子21が屈曲して発電し、これにより、電気エネルギーを得ることができる。このとき、連結材12をピアノ線24等の線材等で延長して、受風翼の中心線上に設置すると、受風翼10の強度を高め、耐久性を高めることができる。さらに、受風翼を「木の葉」とすると、図示しない線材等の補強部材を受風翼10に「葉脈」状に固着させることにより、耐久性を持たせ、より柔軟かつ軽量な素材を受風翼10に使用でき、より設計の幅を広げることが可能となる。例えば、軽量な合成樹脂製の受風翼10を用い、これに、ピアノ線24を「広葉樹の網目模様」に固着することにより、耐久性が金属性受風翼と同等で、より軽量な受風翼が得られる。また、網目の配置を受風翼下部に集中させて、風力エネルギーを効率的に受けることができ、耐久性の優れた受風翼とすることもできる。
風力発電装置2のように、受風翼10が連結部材12で支持された構造の場合には、発電部としてバイモルフ素子21に代えて、電磁誘導により発電する発電コイルを用いることもできる。図7に発電コイル32を備えた風力発電装置3の模式図を示す。 この場合、受風翼10の振動により連結部材13を通して発電板31であるバネ材に生ずる往復回動運動を利用して、発電コイル32を駆動する。発電板31であるバネ材は、風向に対して略直角に振動して、風力エネルギーを効率良く振動エネルギーとすることができる。特に、受風翼10の長さが数メートルから数十メートルに達するような大型発電装置の場合には、受風翼10を保持するために発電部にも高い機械的強度が必要とされる。このような発電部として、発電コイル32は好適に用いられる。発電コイル32がバネ板31の運動にともない、磁石33からの磁束を、過ぎることにより、当コイルに起電力と電流が生ずることとなる。
図8に示す受風翼30は、長尺状で、その長さ方向に垂直な断面の形状が略弧状であり、かつ、その一端の弧の長さと他端の弧の長さが異なる形状を有している。受風翼30の弧の長さが短い方の端部は、連結部材に連結されている。受風翼30は、受風翼10と同様に、バネ性を有する金属材料または樹脂材料で構成される。
受風翼30の内側曲面が風力を受けることによって、受風翼30には受風翼10と同様の振動が発生し、連結部を通して、発電部に伝達される。受風翼30の長さ、厚さ、端部の曲率および弧の長さは、このような振動が効率よく生ずるように、設定される。
ところで、本発明の風力発電装置を構成する受風翼は、上記受風翼10・30に限定されるものではなく、長手方向の一端が固定された状態で風力を受けた際に所定のねじれ振動を生ずるように、その幅が長手方向において変化していればよい。図9(a)に示すように、端部が中心部よりも細く、幅方向で二つ折りにされた構造であってもよい。さらにその解放端の端面が直線的でなく曲線的であってもよい。また、図9(b)に斜視図で示す受風翼30aのように、固定端から解放端に向かってその幅が徐々に広くなった後に、先細りとなるような形状を有するものであってもよい。
本発明に係る風力発電装置は、勿論、単体で設置することが可能であるが、請求項1から請求項6のいずれかに記載の風力発電装置を複数用いて構成される風力発電システムであって、複数の前記受風翼が所定間隔で並べられ、複数の前記発電部で発生する電気エネルギーを直列および/または並列で集電する集電装置を具備することを特徴とする風力発電システムとすることができる。即ち、複数の上記受風翼を所定間隔で並べて配置し、各受風翼に生ずる風向に略直角方向に振動するエネルギーを主にして各発電部で発生させた電気エネルギーを直列および/または並列で集電するユニットを構成し、このようなユニットを単独でまたは複数組み合わせて、風力発電システムを構成することが好ましい。
以下に、風力発電ユニットの実施形態について説明する。図10に複数の受風翼10aを用いて構成された受風ユニットの種々の例を示す説明図を示す。図10(a)に示す受風ユニット61は、複数の受風翼10aが棒状の保持部材71に一列で一定の間隔で取り付けられた構造を有する。図10(b)に示す受風ユニット62は、複数の受風翼10aが全体的な形状が略扇型となるように円板状の保持部材72に放射状に取り付けられた構造を有する。図10(c)に示す受風ユニット63は、複数の受風翼10aが全体的な形状が円形となるように放射状に保持部材72に取り付けられた構造を有する。
これら受風ユニット61〜63では、各受風翼10aはその内角側の面が同じ方向を向いていることが好ましい。なお、このような各種の発電ユニットには、その長さが数メートル〜1mまたはこれ以下の受風翼が好適に用いられる。
次に、このような受風ユニットを用いた発電システムの実施形態についてさらに説明する。図11に複数の受風ユニット61を含む風力発電システム80の概略構成を示す説明図を示す。
風力発電システムは、同一方向に受風翼を配置し、同一平面に受風ユニットを収める形態であり、複数の受風ユニット61が支柱79cに配置された構造を有している。
この風力発電システムは、尾翼79aと、受風ユニット61と尾翼79aとを連結する連結部材79bと、連結部材79bを回転自在に支持する支持機構79cと、を具備している。この風力発電システムでは、尾翼79aが風力を受けると、尾翼79a及び連結部材79bが風向に一致し、受風ユニット61の受風翼は風向きに一致する。つまり、風見鶏のような動きをする。したがって、風力発電システムでは、風向きが変わっても、受風ユニット61が常に風向きに一致し、発電部がその振動方向が風向きに略直角となるように配置されている。受風翼10aが常に風向きと一致するため、稼働効率が高くなる。
このような受風ユニット61〜63では、各受風翼が同時に風向に略平行となるが、同一振幅で振動することは稀であると考えられるために、ユニット集電装置としては、受風翼ごとに整流回路91が設けられ、各整流回路91から出力された電気エネルギーを直列および/または並列に接続して集電する構造のものが好適に用いられる。
こうして所定の場所に設けられた風力発電装置等によって作り出された電気エネルギーは、好ましくはその風力発電装置等が配置されている場所の近傍における家庭用電力や道路・街頭照明用電力として、直接にまたは所定の充電装置に充電されて用いられる。
本発明の風力発電装置および風力発電システムは、大型のものは大電力発電装置として好適であり、中・小型のものは小型発電装置として、各種電気機器の運転や充電装置として好適である。
風力発電装置の概略構造を示す斜視図。 図1に示す風力発電装置の概略平面図。 受風翼の説明図 図1に示す受風翼の振動形態を模式的に示す説明図。 圧電板からの集電を行う集電回路の一例を示す説明図。 別の風力発電装置の概略構造を示す正面図および側面図。 さらに別の風力発電装置の概略構成を示す説明図。 別の受風翼の概略構造を示す斜視図。 さらに別の受風翼の概略構造を示す斜視図。 複数の風力発電装置を用いて構成された発電システムの例を示す説明図。 複数の受風翼を用いて構成された発電システムの例を示す説明図。 複数の受風翼を用いて構成された発電システムの別の例を示す説明図。
符号の説明
1・2・3;風力発電装置
10・10a・30・30a;受風翼
11・11a・11b・21b・21c・31;振動板又は圧電板
12・13;連結部材
21;圧電バイモルフ素子
21a;補強板
32;発電コイル
33;磁石
40・50・71・72;保持部材
61・62・63;風力発電ユニット
78a;主支柱
79a;尾翼
79b;連結部材
79c;支持機構
80・81;風力発電システム
90;集電回路
91;整流回路
92;負荷
93;充放電回路
94;ダイオード
95;電力貯蔵体

Claims (8)

  1. 長尺状でその幅方向に所定角度で二つ折りされた形状を有し、その長手方向の一端が固定された状態で風力を受けた際に所定のねじれ振動を生ずるように、その幅が長手方向において変化している受風翼と、
    前記受風翼の振動によって振動して発電する板状発電部と、
    前記発電部からの電気を取り出す電気回路と、
    を具備する風力発電装置であって、前記板状発電部の板を含む平面と風向とが平行であり、その振動方向が風向に対して略直角となるように設置されていることを特徴とする風力発電装置。
  2. 前記受風翼は、対向する短辺の長さが互いに異なる略短冊状の2枚の板部材が、所定の角度をなし、かつ、長手方向の一端が他端よりも幅広となるように、その長辺で接合された構造を有することを特徴とする請求項1記載の風力発電装置。
  3. 前記受風翼の前記二つ折りの折れ線部又は前記接合部に、線状補強部材を有することを特徴とする請求項1乃至2に記載の風力発電装置。
  4. 長尺状で、その長さ方向に垂直な断面の形状が略弧状であり、その長手方向の一端が固定された状態で風力を受けた際に所定のねじれ振動を生ずるように、その幅が長手方向において変化している受風翼と、
    前記受風翼の振動によって振動して発電する板状発電部と、
    前記発電部からの電気を取り出す電気回路と、
    を具備する風力発電装置であって、前記板状発電部の板を含む平面と風向とが平行であり、その振動方向が風向に対して略直角となるように設置されていることを特徴とする風力発電装置。
  5. 前記発電部は屈曲することによって発電する板状圧電素子を有し、
    前記圧電素子は、屈曲方向が受風に対して略垂直となるように、前記受風翼に取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の風力発電装置。
  6. 前記発電部は電磁誘導により発電する発電コイルを有する板状バネ材及び磁石を含み、
    前記受風翼のねじれ振動により、前記発電コイルを通して動作させて発電させることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の風力発電装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の風力発電装置を複数用いて構成される風力発電システムであって、
    複数の前記受風翼が所定間隔で並べられ、
    複数の前記発電部で発生する電気エネルギーを直列および/または並列で集電する集電
    装置を具備することを特徴とする風力発電システム。
  8. 所定数の前記受風翼が、風を受ける面が同じ方向を向くように、縦列もしくは並列または縦並列または放射状に並べられた構成を有する受風ユニットと、
    尾翼と、
    前記受風ユニットと前記尾翼とを連結する連結部材と、
    前記連結部材を回転自在に支持する支持機構と、
    を具備し、
    前記尾翼が風力を受けることによって前記受風ユニットの各板状発電部の板を含めた平面とが風向と略平行となり、その振動が風向に対して略垂直となることを特徴とする請求項7に記載の風力発電システム。
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