JP4648179B2 - 高周波測定装置 - Google Patents

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Description

本願発明は、高周波信号の電圧、電流、位相を計測する高周波測定装置に関する。
高周波電源装置から高周波電力をプラズマ処理装置に供給し、エッチング等の方法を用いて半導体ウェハや液晶基板等の被加工物を加工するプラズマ処理システムにおいては、プラズマ処理中にプラズマ処理装置のインピーダンスが大きく変動するため、一般に、図7に示すように、高周波電源装置10とプラズマ処理装置30との間にインピーダンス整合器20を介在させ、このインピーダンス整合器20によって高周波電源装置10とプラズマ処理装置30とのインピーダンス整合を行う構成が採用されている。
また、プラズマ処理中におけるプラズマ処理装置30のインピーダンス変動を監視するため、インピーダンス整合器20とプラズマ処理装置30との間に高周波電圧又は高周波電流若しくは両方を検出するための高周波検出器が設けられる場合もある。
例えば、特開平10−185960号公報には、プラズマ処理システムに適用される高周波信号検出用のプローブとして、ケース内に高周波電圧と高周波電流を検出するセンサを内蔵し、このケースに高周波信号を入出力させるための入出力端子とセンサの検出信号を出力させるための出力端子を同軸コネクタで構成した高周波信号検出プローブが記載されている。
上記の高周波信号検出プローブは、同軸コネクタによりインピーダンス整合器20とプラズマ処理装置30との間に接続される構成であるため、同軸線路によってプラズマ処理システムが構成される場合は適用可能であるが、インピーダンス整合器20とプラズマ処理装置30とが導波管によって結合される場合には適用できない。
プラズマ処理システムによっては、伝送ロスを可及的に抑制するためにインピーダンス整合器とプラズマ処理装置とを導波管で直結するものもあり、このようなインピーダンス整合器では、その出力端近傍に高周波電圧(実効値)V、高周波電流(実効値)I及び高周波電圧Vと高周波電流I間の位相θを検出するための高周波測定装置が設けられている場合もある。
この高周波測定装置によって検出される高周波電圧V、高周波電流I及び位相θは、R=(V/I)・cos(θ)及びX=(V/I)・sin(θ)の演算式によりインピーダンスZ=R+jX(測定点がプラズマ処理装置の入力端近傍となることから、プラズマ処理装置のインピーダンスに相当する)に変換され、このインピーダンスZによってプラズマ処理装置30のインピーダンス変動の監視に利用される。
また、近年は、プラズマ処理中の動的なインピーダンス整合動作をインピーダンス整合器20では行わず、高周波電源装置10の出力周波数を微小変動させて行うプラズマ処理システムも実用化されている。
特開平10−185960号公報
一般に、計測装置や測定装置は、センサの感度がばらつき、当該センサで検出される検出値が正しい測定値と異なるため、検出値を正しい測定値に換算して出力する構成となっている。上述のプラズマ処理システムに適用される高周波測定装置においても、予め実測などによって検出値を正しい測定値に換算するための校正データを取得しておき、実際の測定では、検出値を校正データで正しい測定値に校正して出力する構成となっている。
例えば、高周波電圧の実効値Vを測定する場合は、予め同一の出力と周波数の高周波電圧を基準負荷(一般にプラズマ処理システムの特性インピーダンスで、例えば50Ω)に供給して基準負荷に発生する高周波電圧を高周波測定装置で測定し、その測定値Va’と正しい電圧値Vaとから校正データCa(=Va/Va’)が取得されており、実際の測定では、測定値に校正データを乗じて正しい測定値が出力されるようになっている。
ところで、従来のプラズマ処理システムに適用される高周波測定装置では、プラズマ処理に使用される周波数が、例えば2MHzや13.56MHzなどの固定周波数であるので、これらの周波数に対する校正データしか用意されていなかった。
しかし、上述のように、高周波電源装置から出力される高周波信号の周波数を微小変化させてインピーダンス整合を行うプラズマ処理システムでは、プラズマ処理中の周波数が上記の固定周波数を中心として所定の周波数範囲で変動するため、従来の高周波測定装置をそのまま利用すると、中心周波数では正しい測定値が得られるが、中心周波数を外れた周波数では校正データが不適切となるので、測定誤差が生じるという不具合が生じる。
このため、このようなプラズマ処理システムに適用される高周波測定装置では、高周波電源装置から出力される高周波信号の周波数変動範囲に対して予め校正データを測定し、装置内に保持しておく必要があるが、この方法を採用すると、周波数の変動範囲や校正データを取るべき周波数のサンプル数にもよるが多数の校正データが必要になり、高周波測定装置内の校正データを記憶するメモリの容量が増大するという問題が生じる。また、その校正データを予め取得するための作業負担も増加するという問題もある。
本願発明は上記した事情のもとで考え出されたものであって、所定の周波数範囲内の一部周波数に対してだけ校正データを保持しておき、他の周波数に対する校正データを保持している校正データから生成することにより、少ない校正データで所定の周波数範囲の高周波測定を正確に行うことのできる高周波測定装置を提供することをその目的としている。
上記課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
本願発明によって提供される高周波測定装置は、予め設定された所定の周波数範囲の高周波電圧信号および高周波電流信号の測定が可能な高周波測定装置であって、前記高周波電圧信号を検出する電圧検出手段と、前記高周波電流信号を検出する電流検出手段と、前記電圧検出手段で検出される、前記周波数範囲の下限周波数fminにおける高周波電圧信号の検出値minと上限周波数fmaxにおける高周波電圧信号の検出値maxをそれぞれ真の測定値Sminと測定値Smaxに校正するための電圧校正データCmin,Cmaxと、前記電流検出手段で検出される、前記下限周波数fminにおける高周波電流信号の検出値Iminと前記上限周波数fmaxにおける高周波電流信号の検出値Imaxをそれぞれ真の測定値ISminと測定値ISmaxに校正するための電流校正データCimin,Cimaxとが記憶された校正データ記憶手段と、前記電圧検出手段で検出された前記高周波電圧信号または前記電流検出手段で検出された前記高周波電流信号の周波数fmを検出する周波数検出手段と、前記周波数範囲の下限周波数fmin及び上限周波数fmaxと、前記周波数検出手段で検出された周波数fmと、前記校正データ記憶手段に記憶された電圧校正データCmin,Cmaxを用いて、前記周波数fmに対する電圧校正データCmを演算するとともに、前記下限周波数fmin、前記上限周波数fmax及び前記周波数fmと、前記校正データ記憶手段に記憶された電流校正データCimin,Cimaxを用いて、前記周波数fmに対する電流校正データCimを演算する校正データ演算手段と、前記校正データ演算手段で演算された電圧校正データCmを用いて前記電圧検出手段で検出された高周波電圧信号の検出値mを真の電圧測定値Smに校正するとともに、前記校正データ演算手段で演算された電流校正データCimを用いて前記電流検出手段で検出された高周波電流信号の検出値Imを真の電流測定値ISmに校正する測定値校正手段とを備えたことを特徴とする(請求項1)。
好ましい実施形態によれば、前記校正データ演算手段は、Cvm=Cvmin+(fm−fmin)・(Cvmax−Cvmin)/(fmax−fmin)、および、Cim=Cimin+(fm−fmin)・(Cimax−Cimin)/(fmax−fmin)の演算式により電圧校正データCおよび電流校正データCimを演算する(請求項2)
の好ましい実施形態によれば、請求項1又は2に記載の高周波測定装置において前記電圧検出手段で検出された高周波電圧信号と前記電流検出手段で検出された高周波電流信号を用いて前記高周波信号の位相を検出する位相検出手段を更に備えるとともに、前記校正データ記憶手段に、前記位相検出手段で検出される、前記下限周波数fminにおける位相θminと前記上限周波数fmaxにおける位相θmaxをそれぞれ真の位相θSminと真の位相θSmaxに校正するための位相校正データCdmin,Cdmaxとが更に記憶され、前記校正データ演算手段は、更に前記周波数範囲の下限周波数fmin及び上限周波数fmaxと、前記周波数検出手段で検出された周波数fmと、前記校正データ記憶手段に記憶された位相校正データCdmin,Cdmaxを用いて、前記周波数fmに対する位相校正データCdmを演算し、前記測定値校正手段は、更に前記校正データ演算手段で演算された位相校正データCdmを用いて前記位相検出手段で検出された位相θmを真の位相θSmに校正する(請求項)。更に他の好ましい実施形態によれば、請求項3に記載の高周波測定装置において、前記校正データ演算手段は、Cdm=Cdmin+(fm−fmin)・(Cdmax−Cdmin)/(fmax−fmin)の演算式により位相校正データCdmを演算する(請求項4)。
なお、請求項3又は4に記載の高周波測定装置において、前記電圧校正データCvmin,Cvmaxは、予め設定された所定の範囲で高周波信号の出力を変化させて得られる複数の電圧校正データの平均値であり、前記電流校正データCimin,Cimaxは、前記所定の範囲で前記高周波信号の出力を変化させて得られる複数の電流校正データの平均値であり、前記位相校正データCdmin,Cdmaxは、前記所定の範囲で高周波信号の出力を変化させて得られる複数の位相校正データの平均値とするとよい(請求項)。
また、請求項1ないし5のいずれかに記載の高周波測定装置において、相互に周波数範囲が重複しない2以上の離散的な周波数範囲の高周波電圧信号および高周波電流信号に対して測定を可能にするとよい(請求項8)。
本願発明に係る高周波測定装置によれば、高周波信号の周波数fmが所定の範囲で変動した場合にも、校正データ記憶手段に記憶された下限周波数fminに対応する電圧校正データCminおよび電流校正データCiminと上限周波数fmaxに対応する電圧校正データCmaxおよび電流校正データCimaxとを用いて、例えば、直線補間の方法により測定周波数fmに対応する電圧校正データCおよび電流校正データCimを演算し、例えば、測定された高周波電圧信号の検出値Vmおよび高周波電流信号の検出値Imがこの電圧校正データCおよび電流校正データCimを用いて真の電圧測定値Smおよび真の電流測定値ISmに校正されるので、少ない校正データで所定の周波数範囲の高周波測定を正確に行うことができる。
本願発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本願発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本願発明に係る高周波測定装置が適用されるプラズマ処理システムの一例を示す図である。このプラズマ処理システムは、半導体ウェハや液晶基板などの非加工物に対して高周波電力を供給して、例えばプラズマエッチングといった加工処理を行うものである。このプラズマ処理システムは、周波数可変の高周波電源装置1、伝送線路2、インピーダンス整合器3、負荷としてのプラズマ処理装置4で構成されている。
高周波電源装置1には、例えば同軸ケーブルからなる伝送線路2を介してインピーダンス整合器3が接続され、インピーダンス整合器3には、プラズマ処理装置4が接続されている。
高周波電源装置1は、高周波電力をプラズマ処理装置4に供給するものであって、例えば数百kHz以上の出力周波数を有する高周波電力を出力することができる電源装置である。一般に、プラズマ処理装置4のプラズマ処理で使用される周波数は2MHz若しくは13.56MHzであるので、高周波電源装置1は、プラズマ処理装置4に対しては、2MHz若しくは13.56MHzの高周波電力を供給するようになっている。また、本プラズマ処理システムでは、プラズマ処理中におけるプラズマ処理装置4のインピーダンス変動に対して高周波電源装置1の出力周波数fを上記の周波数foを中心として所定の周波数範囲±δf(例えば、fo=2MHzの場合、δf=0.2MHz,fo=13.56MHzの場合、δf=0.68MHz)で変化させてインピーダンス整合を行うようになっている。
より具体的には、例えば、プラズマ処理システムが50Ω系で構成されているとすると、すなわち、高周波電源装置1の出力端1aから高周波電源装置1側を見たインピーダンス(出力インピーダンス)が、例えば50Ωに設計され、高周波電源装置1の出力端1aが特性インピーダンス50Ωの伝送線路2でインピーダンス整合器3の入力端3aに接続されているとすると、高周波電源装置1は、出力周波数を変化させて当該高周波電源装置1の出力端1aからプラズマ処理装置4側を見たインピーダンスを50Ωに整合させる。
インピーダンス整合器3は、高周波電源装置1とプラズマ処理装置4とのインピーダンスを整合させるものであり、インピーダンス素子であるキャパシタC1,C2とインダクタL等を備えている。キャパシタC1,C2及びインダクタLの各値は固定値であり、プラズマ処理装置4のインピーダンス変動に追従して高周波電源装置1とプラズマ処理装置4とのインピーダンス整合を行う機能は有していない。プラズマ処理中の動的なインピーダンス整合動作は、上述したように、高周波電源装置1の出力周波数を中心周波数fo±δfで変化させて行われる。
インピーダンス整合器3は、上記の例でいうと、プラズマ処理中のインピーダンス整合器3の入力端からプラズマ処理装置4側を見たインピーダンスが略50Ωになるように伝送線路2の先端に接続される負荷のインピーダンスを変換する。なお、プラズマ処理装置4でプラズマ処理が開始されると、プラズマ処理の進行に応じて被加工物やプラズマの状態が変化し、これによりプラズマ処理装置4のインピーダンスが変化することになるが、正常にプラズマ処理が行われた場合のプラズマ処理装置4のインピーダンスの変化範囲は予め知ることができるので、このインピーダンスの変化範囲内の代表値をプラズマ処理装置4のインピーダンスとし、インピーダンス整合器3内のキャパシタC1,C2及びインダクタLの各値はこのインピーダンスの代表値に対してインピーダンス整合を行うように構成されている。
また、インピーダンス整合器3の出力端3bの近傍には本願発明に係る高周波測定装置5が設けられている。この高周波測定装置5は、インピーダンス整合器3の出力端3bにおける高周波信号の電圧(実効値)Vm、電流(実効値)Im及び電圧と電流間の位相θmを測定し、これらの測定値Vm,Im,θmを外部に出力するようになっている。なお、図1では、インピーダンス整合器3の出力端3bとプラズマ処理装置4の入力端4aは、伝送線路で接続されているように描いているが、実際の構成ではインピーダンス整合器3の出力端3bはプラズマ処理装置4の入力端4aに直結されており、高周波測定装置5はプラズマ処理装置4の入力端4aの電圧Vm、電流Im及び位相θm、すなわち、負荷端の電圧Vm、電流Im及び位相θmを測定するようになっている。
この高周波測定装置5は、高周波電源装置1の周波数変更によるインピーダンス整合動作に合わせて、2.0±0.2MHzの周波数範囲と13.56±0.68MHzの周波数範囲について、測定点(図1のインピーダンス整合器3の出力端3b参照)の電圧Vm、電流Im及び位相θmを測定できるようになっている。
通常、測定器は、検出素子で実際に検出される検出値を正しい測定値に変換して出力するために、検出値と測定値として出力される値との関係を基準の測定物を用いて校正するようになっている。すなわち、検出値を測定値に校正するための校正係数を基準測定物を用いて実測しておき、実際の測定では検出素子の検出値に校正係数を乗じて測定値に変換するようにしている。この場合、周波数特性が関係するものでは、測定対象となる周波数範囲について、測定周波数毎に校正係数を実測して予め用意しておくべきであるが、本実施形態に係る高周波測定装置5では、周波数範囲の下限周波数fminと上限周波数fmax(2.0±0.2MHzの周波数範囲においては、fmin=1.8MHz、fmax=2.2MHz、13.56±0.68MHzの周波数範囲においては、fmin=12.88MHz、fmax=14.24MHz)の2点についてのみ校正係数Cmin,Cmaxを実測しておき、周波数範囲内の任意の周波数fmに対する校正係数Cmは、校正係数Cmin,Cmaxを直線補間して算出することにより、少ない校正係数で周波数範囲内の任意の周波数fmに対して正確に測定ができるようにしている。
具体的には、高周波測定装置5には、周波数範囲の下限周波数fminに対する校正係数Cminと上限周波数fmaxに対する校正係数Cmaxとが記憶されているが、周波数範囲Δf=(fmax−fmin)=2δfは非常に狭く、この周波数範囲Δfにおける校正係数Cの特性は直線的に変化していると近似することができるので、図2に示すように、周波数範囲Δf内の任意の周波数fmに対する校正係数Cmを、
Figure 0004648179
の演算式により算出できる。
なお、上記(1)式は、線形補間により校正係数Cを求める一般式であるから、例えば、電圧校正係数Cvmを求めるときは、ΔC、CminとしてΔCv=Cvmax−CvminとCvminが用いられ、電流校正係数Cimを求めるときは、ΔC、CminとしてΔCi=Cimax−CiminとCiminが用いられる。同様に、位相校正係数Cdmを求めるときは、ΔC、CminとしてΔCd=Cdmax−CdminとCdminが用いられる。
高周波測定装置5は上述のように、電圧校正係数Cvmin,Cvmax、電流校正係数Cimin,Cimax及び位相校正係数Cdmin,Cdmaxを記憶している。なお、本実施形態では、2.0±0.2MHzの周波数範囲W1(以下、「第1周波数範囲W1」という。)と13.56±0.68MHzの周波数範囲W2(以下、「第2周波数範囲W2」という。)について、高周波信号の測定を可能にしているので、第1周波数範囲W1と第2周波数範囲W2に対して、それぞれ電圧校正係数Cvmin,Cvmax、電流校正係数Cimin,Cimax及び位相校正係数Cdmin,Cdmaxが予め測定され、記憶されている。
なお、以下の説明では、校正係数Cv,Ci,Cdの周波数帯を識別するために、第1周波数帯W1に対するものは、C1v,C1i,C1dのように、Cの後に「1」を付し、第2周波数帯W2に対するものは、C2v,C2i,C2dのように、Cの後に「2」を付するものとする。
ここで、高周波測定装置5に記憶される校正係数Cv,Ci,Cdの取得方法について説明する。
図3は、校正係数Cv,Ci,Cdを取得するための測定系の一例を示す図である。
同図に示す測定系は、ダミーロード6の入力端6aに高周波測定装置5を接続し、更に高周波測定装置5の入力端5aに電力計7を接続し、電力計7の入力端7aと高周波電源装置1の出力端1aを伝送線路2で接続した構成を有し、この測定系の動作を制御する、パーソナルコンピュータなどからなる校正係数測定装置8に高周波電源装置1、高周波測定装置5、ダミーロード6及び電力計7が接続されている。
校正係数Cv,Ci,Cdを取得する段階では、高周波測定装置5には、校正係数Cv,Ciの初期値として「1」、Cdの初期値として「0」が設定されている。従って、検出された電圧実効値Vm’、電流実効値Im’、位相θm’がそのまま校正係数測定装置8に出力される。
ダミーロード6は、擬似的にプラズマ処理システムの特性インピーダンスRo(本実施形態では50Ω)を生成するもので、実質的に高周波測定装置の出力端5bを特性インピーダンスRo(=50Ω)で終端するものである。ダミーロード6は、インダクタL2と可変リアクタンス素子である可変キャパシタVC3,VC4をT型接続したもので、可変キャパシタVC4は50Ωの抵抗R1で終端されている。なお、終端抵抗R1を50Ωにしているのは、測定系の特性インピーダンスが50Ωであるからである。
可変キャパシタVC3,VC4のキャパシタンスC3,C4はステップ状に変化可能になっている。キャパシタンスC3,C4を変化させることで、第1周波数範囲W1及び第2周波数範囲W2を含む広い周波数範囲において、ダミーロード6のインピーダンスを50Ωに設定できるようになっている。
測定対象となる各周波数に対してダミーロード6を50Ωに設定するための可変キャパシタVC3,VC4の調整位置(すなわち、キャパシタンスC3,C4の値)は予め取得され、その周波数と可変キャパシタVC3,VC4の調整位置との関係を示すテーブルは校正係数測定装置8に設定されている。校正係数測定装置8は高周波電源装置1の出力周波数を測定周波数に制御する一方、ダミーロード6に測定周波数に対応する可変キャパシタVC3,VC4の調整位置のデータを出力し、ダミーロード6を50Ωに調整する。
電力計7は、進行波と反射波を分離する方向性結合器とこの方向性結合器から出力される進行波と反射波の電力をそれぞれ検出する検波器を備え、高周波電源装置1からの進行波電力Pfとダミーロード6からの反射波電力Prを計測する。この計測値Pf,Prは、校正係数測定装置8に入力される。
高周波電源装置1には校正係数測定装置8から出力周波数を制御するための信号(周波数制御信号)と出力電力を制御するための信号(出力制御信号)が入力される。高周波電源装置1ではこの周波数制御信号によって指定された周波数で、かつ、この出力制御信号で指定された出力電力の高周波信号を出力する。
校正係数測定装置8は、第1周波数範囲W1の下限周波数f1minにおける電圧校正係数C1vmin、電流校正係数C1imin及び位相校正係数C1dminと、上限周波数f1maxにおける電圧校正係数C1vmax、電流校正係数C1imax及び位相校正係数C1dmaxと、第2周波数範囲W2の下限周波数f2minにおける電圧校正係数C2vmin、電流校正係数C2imin及び位相校正係数C2dminと、上限周波数f2maxにおける電圧校正係数C2vmax、電流校正係数C2imax及び位相校正係数C2dmaxを自動測定する。
具体的には、校正係数測定装置8は、各周波数f1min,f1max,f2min,f1maxにおいて、ダミーロード6を50Ωに調整した後、例えば、300W〜2000Wの範囲で100Wピッチで変化させながら高周波電源装置1から高周波信号を出力させ、各出力における電圧校正係数Cv(1),Cv(2),Cv(3)…Cv(18)、電流校正係数Ci(1),Ci(2),Ci(3)…Ci(18)及び位相校正係数Cd(1),Cd(2),Cd(3)…Cd(18)を算出する。そして、電圧、電流及び位相毎に、18個の校正係数の平均値を演算し、その平均値を各周波数f1min,f1max,f2min,f1maxの校正係数とする。
例えば、周波数f1minにおける電圧校正係数C1vminの場合、校正係数測定装置8は、周波数f1minで50Ωとなるようにダミーロード6を調整した後、高周波信号の出力をPmin=300WからPmax=2000Wまで変化させて高周波測定装置から出力される電圧実効値Vm’を検出する。また、校正係数測定装置8は、電力計7から出力される進行波電力Pfと反射波電力Prから下記演算式(2)により電圧実効値Vmを演算する。
Figure 0004648179
なお、(2)式において、(Pf−Pr)はダミーロード6に入力された電力であり、Roはダミーロード6の抵抗値(50Ω)である。
電力計7は、高周波測定装置5の近傍位置に設けているので、その測定点と高周波測定装置5の測定点との誤差は少なく、電力計7の測定値は高周波測定装置5の測定点5aにおける測定値として扱うことができるものとすると、高周波測定装置5の測定点5aにおいて、高周波測定装置5による電圧実効値Vm’と、電力計7による進行波電力Pf及び反射波電力Prから理論的に算出される電圧実効値Vmとが得られることになる。
従って、電圧実効値Vmと電圧実効値Vm’の出力特性を描くと、図4に示すようになる。図4において、(A)は進行波電力Pf及び反射波電力Prから演算された電圧実効値Vmの出力特性であり、(B)は電圧検出部によって直接検出された電圧実効値Vm’の出力特性である。例えば、図4の出力Pmにおける進行波電力Pf及び反射波電力Prから演算された電圧実効値Vmは、測定点5aにおける真の電圧実効値と推定されるものである一方、電圧実効値Vm’は直接検出された値であるから、この電圧実効値の検出値Vm’と真の電圧実効値の推定値Vmとのずれが検出バラツキと考えることができる。
従って、出力Pmにおける高周波測定装置5の電圧実効値の検出値Vm’を正しい電圧実効値Vmに校正するための電圧校正係数C1vminは、Vm/Vm’の演算により取得される。他の出力Pmにおける電圧校正係数C1vminも、同様の方法によって取得され、上述の例では、出力300W,400W,…2000Wの18個の出力について、電圧校正係数C1vminが取得されるから、これらを平均して周波数f1minに対する電圧校正係数C1vmin(=(C1v(1)+C1v(2)+C1v(3)…+C1v(18))/18)が設定される。
同様の方法によって、他の周波数f1max,f2min,f2maxに対する電圧校正係数C1vmax,C2vmin,C2vmaxも設定される。
なお、高周波信号の出力Pが固定されるのであれば、その固定出力Pにおける電圧校正係数C1vmin,C1vmax,C2vmin,C2vmaxを取得すれば良いが、本実施形態のように、出力が可変の場合は、各出力毎に電圧校正係数C1vmin等を取得することが望ましい。しかしながら、出力間で電圧校正係数C1vmin等の誤差が比較的小さい場合にも電圧校正係数C1vmin等を出力毎に取得するのは、徒に電圧校正係数C1vmin等のデータを増加させるだけであるので、本実施形態では、各出力の電圧校正係数C1vminの平均値を演算し、その演算値を周波数f1minの電圧校正係数C1vminとしている。
周波数f1minにおける電流校正係数C1iminの場合は、校正係数測定装置8は、電力計7から出力される進行波電力Pfと反射波電力Prから下記演算式(3)により電流実効値Imを演算する。
Figure 0004648179
従って、電流実効値Imと電流実効値Im’の出力特性を描くと、図5に示すようになる。図5において、(A)は進行波電力Pf及び反射波電力Prから演算された電流実効値Imの出力特性であり、(B)は電流検出部によって直接検出された電流実効値Im’の出力特性である。
出力Pmにおける高周波測定装置5の電流実効値の検出値Im’を正しい電流実効値Imに校正するための電流校正係数C1iminは、Im/Im’の演算により取得される。他の出力Pmにおける電流校正係数C1iminも、同様の方法によって取得され、上述の例では、出力300W,400W,…2000Wの18個の出力について、電校正係数C1iminが取得されるから、これらを平均して周波数f1minに対する電流校正係数C1imin(=(C1i(1)+C1i(2)+C1i(3)…+C1i(18))/18)が設定される。
同様の方法によって、他の周波数f1max,f2min,f2maxに対する電流校正係数C1imax,C2imin,C2imaxも設定される。また、同様の方法によって、各周波数f1min,f1max,f2min,f2maxに対する位相校正係数C1dmin,C1dmax,C2dmin,C2dmaxも設定される。電流校正係数C1imin等と位相校正係数C1dmin等を出力の異なる18個の校正係数の平均値とするのは、電圧校正係数の場合と同様の理由による。
次に、校正係数を取得する処理手順について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
なお、以下の説明では、第1周波数範囲W1の下限周波数f1minと上限周波数f1maxに対する校正係数を取得する場合について説明する。また、高周波電源装置1から出力される電力Pの可変範囲の最小値をPlow(上記の例では300W)、最大値をPhigh(上記の例では2000W)とし、出力電圧Pの増加量をΔP(上記の例では100W)とする。
まず、出力周波数fが第1周波数範囲W1の下限周波数f1minに設定される(S1)。続いて、ダミーロード6が周波数f1minで50Ωとなるように調整され(S2)、出力Pが最小電力Plowに設定される(S3)。
続いて、高周波電源装置1から周波数f1min、出力Plowの高周波電力が出力され(S4)、高周波測定装置5により電圧実効値Vm’、電流実効値Im’及び位相θm’が計測され、電力計7により進行波電力Pfと反射波電力Prとが計測される(S5)。
続いて、周波数f1min、出力Plowの高周波電力に対する電圧校正係数Cv、電流校正係数Ci及び位相校正係数Cdが算出され(S6)、その算出結果が校正係数測定装置8内のメモリに保存される(S7)。
なお、電圧校正係数Cvは、
Figure 0004648179
により算出され、電流校正係数Ciは、
Figure 0004648179
により演算される。また、位相校正係数Cdは、
Figure 0004648179
により演算される。
続いて、出力PがΔPだけ増加され(S8)、増加後の出力Pが最大出力Phighを超えたか否かが判別され(S9)、P≦Phighであれば(S9:NO)、ステップS4に戻り、周波数f1min、出力(Plow+ΔP)の高周波電力に対する電圧校正係数Cv、電流校正係数Ci及び位相校正係数Cdの算出処理が行われる(S4〜S7)。
以下、出力PをΔPずつ増加させながら電圧校正係数Cv、電流校正係数Ci及び位相校正係数Cdの算出処理が繰り返され(S4〜S9のループ)、P>Phighになると(S9:YES)、メモリに保存された出力Plow,Plow+ΔP,Plow+2ΔP,…Phighに対する電圧校正係数Cvの平均値が演算され(S10)、この平均値が下限周波数f1minに対する電圧校正係数C1vminとしてメモリに保存される(S11)。同様に、出力Plow,Plow+ΔP,Plow+2ΔP,…Phighに対する電流校正係数Ciの平均値と位相校正係数Cdの平均値が演算され(S10)、これらの平均値が下限周波数f1minに対する電流校正係数C1iminと位相校正係数C1dminとしてメモリに保存される(S11)。
続いて、出力周波数fが第1周波数範囲W1の上限周波数f1maxに設定されているか否かが判別され(S12)、f=f1maxでなければ(S12:NO)、出力周波数fが上限周波数f1maxに設定されて(S13)、ステップS2に戻り、上述と同様の処理を繰り返して上限周波数f1maxに対する電圧校正係数C1vmax、電流校正係数C1imax及び位相校正係数C1dmaxが算出され、メモリに保存される(S2〜S11)。
そして、以上の処理によって、第1周波数範囲W1の下限周波数f1minと上限周波数f1maxに対する電圧校正係数C1vmin,C1vmax、電流校正係数C1imin,C1imax及び位相校正係数C1dmin,C1dmaxが取得されると、高周波測定装置5に記憶された校正係数(Cv=Ci=1、Cd=0)を取得された校正係数に置換することにより、高周波測定装置5は正しい測定が可能な測定装置に完成される。
図1に戻り、プラズマ処理システムにおける高周波測定装置5の測定動作について説明する。
高周波電源装置1から高周波電力が伝送線路2、インピーダンス整合器3を介してプラズマ処理装置4に供給されてプラズマ処理が行われているときには、インピーダンス整合器3内の高周波測定装置5に負荷端3bにおける高周波信号が入力されることになる。
高周波信号が入力されると、高周波電圧の実効値Vm’、高周波電流の実効値Im’、高周波電圧と高周波電流の位相θm’、高周波信号の周波数fmが検出される。この周波数fmに対する電圧校正係数Cvm、電流校正係数Cim及び位相校正係数Cdmが上述した(1)式により算出される。
入力された高周波電圧の実効値Vm’と設定された電圧校正係数Cvmとの積が演算され、その演算結果Vm=Cvm・Vm’が電圧測定値として出力される。また、入力された高周波電流の実効値Im’と設定された電流校正係数Cimとの積が演算され、その演算結果Im=Cim・Im’が電流測定値として出力される。また、入力された位相の実効値θm’と設定された位相校正係数Cdmとの積が演算され、その演算結果θm=Cdm・θm’が位相測定値として出力される。
上記のように、本実施形態に係る高周波測定装置5によれば、高周波信号の測定周波数範囲の下限周波数fminと上限周波数fmaxに対してだけ予め実測した校正係数Cmin、Cmaxを記憶しておき、測定周波数範囲内の任意の周波数fmにおいては、下限周波数fminの校正係数Cminと上限周波数fmaxの校正係数Cmaxを線形補間することにより周波数fmに対する校正係数Cmを設定するようにしているので、少ない校正係数で所定の周波数範囲内の任意の周波数における高周波測定を正確に行うことができる。また、予め校正係数を実測する作業の負担を増加させることなく、比較的迅速に校正係数を取得することができる。
なお、本実施形態に係る高周波測定装置5では、測定周波数範囲内の任意の周波数fmについては、実測した校正係数Cmを有していないので、校正精度の問題が残るが、この問題に対しては、校正係数を実測する際に、実測した校正係数を高周波測定装置5に記憶させた後、例えば第1周波数範囲W1の中心周波数foで既知の負荷インピーダンスZm=Rm+jXmを測定し、高周波測定装置5から出力される電圧実効値Vm、電流実効値Im及び位相θmからインピーダンスZmを演算し、この演算結果と既知のインピーダンス値との誤差を確認することにより、簡単に校正精度を確認することができる。
すなわち、図3の測定系において、ダミーロード6を第1周波数範囲W1の中心周波数foにおける負荷インピーダンスZm=Rm+jXmに設定した後、高周波電源装置1から周波数foの高周波電力を出力して高周波測定装置5で電圧実効値Vm、電流実効値Im及び位相θmを測定する。これらの測定値から負荷インピーダンスの抵抗分Rm’とリアクタンス分Xm’は、
Figure 0004648179
により算出することができるので、その算出値から得られる負荷インピーダンスZm’=Rm’+jXm’と既知の負荷インピーダンスZm=Rm+jXmとの誤差を確認することにより、校正精度を確認することができる。
従って、所望の校正精度が得られる場合についてのみ、周波数範囲の上下周波数に対してだけ実測の校正係数を保持し、他の周波数については線形補間により算出する構成とすればよい。
なお、上記実施例では、第2周波数範囲W2は中心周波数fo=13.56MHzに対して0.68MHz(0.05%)の変動幅を有し、この変動幅の中心周波数foに対する割合は極めて小さいので、第2周波数範囲W2においては校正係数の線形性は十分に確保されるものと考えられる。従って、上記の校正方法が十分に適用可能である。
一方、第1周波数範囲W1は中心周波数fo=2.0MHzに対して0.2MHz(10%)の変動幅を有し、この変動幅の中心周波数foに対する割合は比較的大きいので、第1周波数範囲W1や2.0MHzよりも低い中心周波数に対する周波数範囲においては、校正係数の線形性が十分に確保できず、上記の校正精度の確認を行うと、校正精度の問題が生じる場合も有り得る。この場合は、例えば、周波数範囲の中心周波数foについても実測の校正係数を用意し、中心周波数foと下限周波数fminの周波数範囲の周波数fpについては中心周波数foに対する校正係数Coと下限周波数fminに対する校正係数Cminの線形補間により校正係数Cpを算出し、中心周波数foと上限周波数fmaxの周波数範囲の周波数fqについては中心周波数foに対する校正係数Coと限周波数fmaxに対する校正係数Cmaxの線形補間により校正係数Cqを算出するようにすればよい。すなわち、周波数範囲を複数の領域に分割し、各領域毎に線形補間により校正係数を算出するようにすると良い。
なお、上記実施形態では、高周波測定装置5がインピーダンス整合器3の出力端3b側に内蔵した場合について説明したが、高周波測定装置5はインピーダンス整合器3の入力端3aに内蔵してもよく、測定装置単体として使用してもよいことは言うまでもない。
また、上記実施形態では、高周波電圧、高周波電流及び位相の全てが測定可能な高周波測定装置について説明したが、高周波電圧のみ、若しくは高周波電流のみを測定する高周波測定装置に対しても本願発明に係る測定値の校正方法を適用できることは言うまでもない。
また、上記実施形態では、真の測定値を求めるにあたり検出値に校正係数を乗算する場合について説明したが、校正データで加算や他の演算を行う場合に対しても本願発明に係る測定値の校正方法を適用できることは言うまでもない。
本願発明に係る高周波測定装置が適用されるプラズマ処理システムの一例を示す図である。 直線補間により校正係数を算出する方法を説明するための図である。 校正係数Cv,Ci,Cdを取得するための測定系の一例を示す図である。 電圧検出部で直接検出される電圧(実効値)と入射波電力及び反射波電力から演算される電圧(実効値)の周波数特性を示す図である。 電流検出部で直接検出される電流(実効値)と入射波電力及び反射波電力から演算される電流(実効値)の周波数特性を示す図である。 図3の測定系における校正係数Cv,Ci,Cdを取得するための処理手順を示すフローチャートである。 一般的なプラズマ処理システムの構成を示す図である。
符号の説明
1 高周波電源装置
2 伝送線路
3 インピーダンス整合器
4 プラズマ処理装置
5 高周波測定装置
6 ダミーロード
7 電力計
8 校正係数測定装置

Claims (6)

  1. 予め設定された所定の周波数範囲の高周波電圧信号および高周波電流信号の測定が可能な高周波測定装置であって、
    前記高周波電圧信号を検出する電圧検出手段と、
    前記高周波電流信号を検出する電流検出手段と、
    前記電圧検出手段で検出される、前記周波数範囲の下限周波数fminにおける高周波電圧信号の検出値minと上限周波数fmaxにおける高周波電圧信号の検出値maxをそれぞれ真の測定値Sminと測定値Smaxに校正するための電圧校正データCmin,Cmaxと、前記電流検出手段で検出される、前記下限周波数fminにおける高周波電流信号の検出値Iminと前記上限周波数fmaxにおける高周波電流信号の検出値Imaxをそれぞれ真の測定値ISminと測定値ISmaxに校正するための電流校正データCimin,Cimaxとが記憶された校正データ記憶手段と、
    前記電圧検出手段で検出された前記高周波電圧信号または前記電流検出手段で検出された前記高周波電流信号の周波数fmを検出する周波数検出手段と、
    前記周波数範囲の下限周波数fmin及び上限周波数fmaxと、前記周波数検出手段で検出された周波数fmと、前記校正データ記憶手段に記憶された電圧校正データCmin,Cmaxを用いて、前記周波数fmに対する電圧校正データCmを演算するとともに、前記下限周波数fmin、前記上限周波数fmax及び前記周波数fmと、前記校正データ記憶手段に記憶された電流校正データCimin,Cimaxを用いて、前記周波数fmに対する電流校正データCimを演算する校正データ演算手段と、
    前記校正データ演算手段で演算された電圧校正データCmを用いて前記電圧検出手段で検出された高周波電圧信号の検出値mを真の電圧測定値Smに校正するとともに、前記校正データ演算手段で演算された電流校正データCimを用いて前記電流検出手段で検出された高周波電流信号の検出値Imを真の電流測定値ISmに校正する測定値校正手段と、
    を備えたことを特徴とする高周波測定装置。
  2. 前記校正データ演算手段は、下記演算式により電圧校正データCおよび電流校正データCimを演算する請求項1に記載の高周波測定装置。
    Cvm=Cvmin+(fm−fmin)・(Cvmax−Cvmin)/(fmax−fmin)
    Cim=Cimin+(fm−fmin)・(Cimax−Cimin)/(fmax−fmin)
  3. 前記電圧検出手段で検出された高周波電圧信号と前記電流検出手段で検出された高周波電流信号を用いて前記高周波信号の位相を検出する位相検出手段を更に備えるとともに、
    前記校正データ記憶手段に、前記位相検出手段で検出される、前記下限周波数fminにおける位相θminと前記上限周波数fmaxにおける位相θmaxをそれぞれ真の位相θSminと真の位相θSmaxに校正するための位相校正データCdmin,Cdmaxとが更に記憶され、
    前記校正データ演算手段は、更に前記周波数範囲の下限周波数fmin及び上限周波数fmaxと、前記周波数検出手段で検出された周波数fmと、前記校正データ記憶手段に記憶された位相校正データCdmin,Cdmaxを用いて、前記周波数fmに対する位相校正データCdmを演算し、
    前記測定値校正手段は、更に前記校正データ演算手段で演算された位相校正データCdmを用いて前記位相検出手段で検出された位相θmを真の位相θSmに校正する、請求項1又は2に記載の高周波測定装置。
  4. 前記校正データ演算手段は、下記演算式により位相校正データCdmを演算する、請求項に記載の高周波測定装置。
    Cdm=Cdmin+(fm−fmin)・(Cdmax−Cdmin)/(fmax−fmin)
  5. 前記電圧校正データCvmin,Cvmaxは、予め設定された所定の範囲で高周波信号の出力を変化させて得られる複数の電圧校正データの平均値であり、前記電流校正データCimin,Cimaxは、前記所定の範囲で前記高周波信号の出力を変化させて得られる複数の電流校正データの平均値であり、前記位相校正データCdmin,Cdmaxは、前記所定の範囲で高周波信号の出力を変化させて得られる複数の位相校正データの平均値である、請求項3又は4に記載の高周波測定装置。
  6. 相互に周波数範囲が重複しない2以上の離散的な周波数範囲の高周波電圧信号および高周波電流信号に対して測定が可能である、請求項1ないし5のいずれかに記載の高周波測定装置。
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