JP4647929B2 - Icカードシステム - Google Patents

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本発明は、メモリの空き領域を有効に利用したICカードを利用したICカードシステムに関し、特に、鉄道施設で利用できる機能を備えた鉄道用ICカードのメモリの空き領域を利用して鉄道施設以外の分野で利用できるようにしたICカードシステムに関するものである。
最近、鉄道会社などにおいてリサイクル使用できるICカードを用いた自動改札システムが利用され始めている。このようなICカード、つまり鉄道用ICカードは、たとえば、乗車券をプリペイドするための金額情報が書き込まれた『Suica(登録商標)』などと呼ばれ、定期券やプリペイド型の乗車券として広く普及し始めている。このような鉄道用ICカードをプリペイド乗車券として利用する場合には、あらかじめ鉄道用ICカードに所定の金額情報をチャージ(入金処理)しておけば、この鉄道用ICカードを自動改札機の読取部に触れことによって鉄道用ICカードにチャージされている金額情報が読み取られる。これによって、この鉄道用ICカードにチャージされている金額情報から乗車料金が相殺されて行くので、プリペイド型の乗車券として極めて便利なカードである。このような鉄道用ICカードに金額情報をチャージする場合は、通常、カード発売機や乗越し清算機などの読書装置に鉄道用ICカードと所定の金額を投入すれば、鉄道用ICカードに所定の金額情報が書き込まれてチャージが行われる。このようなチャージを繰り返すことによって、鉄道用ICカードは何回でもリサイクル使用することができる。また、この鉄道用ICカードを定期券として利用する場合には、定期券の有効期限が切れる際(あるいはその以前)に、新たな定期乗車料金の入金を条件として、新たな有効期限、すなわち、該当する駅の自動改札口を通過できる期間が設定される。
また、下記の特許文献1には、磁気カードとICカードとが一体化されたプリペイド型の鉄道用カードの技術が開示されている。この技術によれば、一枚のカードの表面にIC記憶部を備え裏面に磁気記憶部を備えているので、磁気カード用改札機とICカード用改札機の双方で使用することができる。また、下記の特許文献2には、IC定期券とクレジットカードとが一体化された鉄道用ICカードの技術が開示されている。この技術によれば、既発行のクレジットカードとIC定期券申込書によってクレジット機能付きIC定期券の発行を申し込むと、クレジットカード会員データに基づいてクレジット機能付きIC定期券に与信が与えられる。これにより、1枚のカードでクレジット処理と定期券処理を行うことができる。
特開2000−251098号公報(段落番号0013〜0038、図1〜図4) 特開2002−109570号公報(段落番号0014〜0033、図1〜図4)
しかしながら、上記の特許文献1の技術から明らかなように、従来の鉄道用ICカードは、定期券としての利用や乗車券購入のためのプリペイドカードとしての利用など鉄道施設内での利用はできるが、鉄道施設以外の分野には利用することができない。
また、上記の特許文献2の技術においては、定期券としての利用以外にクレジットカードとしての利用はできるものの、カードに記録されているID番号に基づいて個人認証を行うようなシステム、例えば、建物の入退館管理や人的行動管理などのシステムには利用することができない。その理由は、前記チャージや定期券の更新に際し、鉄道用ICカードの券売機システムのバージョンアップにより、あるいは、ICカードの機能チェックの結果交換(カード自体の交換)が必要と判断されて新しい鉄道用ICカードが発行された場合には、これまで使用していた旧鉄道用ICカードに記録されている旧ID番号とは異なる新ID番号が新しい鉄道用ICカードに記録されるからである。つまり、ユーザは、これまで旧鉄道用ICカードを用いて旧ID番号に基づいて建物の入退館や人的行動のチェックを受けていたが、新しい鉄道用ICカードによって旧ID番号とは異なる新ID番号が付与されることにより正当なチェックが受けられなくなってしまうという不具合が生じる。
さらに、上記の鉄道用ICカードに限らず、現在使用されているあらゆるICカードは、一つの流通システムの範囲内ではどの店舗や施設においても利用することができるが、異業種の流通システムでは利用することができない。そのため、ユーザは、複数のICカードを携帯してそれぞれの流通システムごとにICカードを使い分けなければならないので、ICカードの使い勝手が極めて悪い。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、一枚のカードによって多種類の分野で利用することができるようなICカードを提供することにあり、特に、鉄道施設で利用される鉄道用ICカードを他の施設でも利用できるようにしたICカードを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明のICカードは、所望のコンテンツ機能を実現させるための付加価値情報がメモリ領域に記録されているICカードにおいて、メモリ領域は複数の分割メモリ領域に区分され、この分割メモリ領域のそれぞれには異なるコンテンツ機能を実現させるための付加価値情報が記録されていることを特徴とする。
すなわち、本発明のICカードによれば、一枚のICカードには複数の分割メモリ領域が設けられているので、それぞれの分割メモリ領域に異なるコンテンツ機能を実現させるための付加価値情報を記録することができる。このようにして多機能な情報をメモリに記憶することにより、多種類の分野で利用することができるICカードを実現することができる。例えば、主に鉄道施設で利用できるコンテンツ機能を備えたICカードを鉄道施設以外の分野で利用できるようにすることもできる。
また、本発明においては、ICカードは鉄道機関で付加価値情報が実現される鉄道用ICカードであって、分割メモリ領域は、鉄道機関を利用するための鉄道用バリューデータが付加価値情報として記録されている鉄道用メモリ領域と、鉄道機関における利用以外のコンテンツ機能を実現させるためにレンタルするレンタルメモリ領域とによって構成されていることを特徴とする。
すなわち、本発明によれば、ICカードの空きメモリ領域を他の企業に貸し出すことによって、貸し出し側の企業はメモリ使用料を得ることができるし、借り手側の企業は自社のサービス機能をICカードに付加することができる。例えば、鉄道会社が、鉄道用ICカードの空きメモリ領域の使用許諾を他の企業に与えれば、提携企業側は、高額なICカード代を負担することなく鉄道用ICカードによって自社のサービスを提供することができるし、顧客に常時持ち歩かれる鉄道用ICカードによって利用率の向上を図ることができる。また、鉄道会社側は、鉄道用ICカードの空きメモリ領域を有効に活用することができるので、資源の有効活用を図ることができると共にレンタル料を収入源とすることができる。
また、本発明のICカード(つまり、鉄道用ICカード)においては、レンタルメモリ領域は、少なくとも1つ以上のコンテンツ機能を実現させるためのコンテンツ用バリューデータを付加価値情報として記録する1つ以上のコンテンツ用メモリ領域を備えていることを特徴とする。
すなわち、本発明によれば、鉄道用ICカードのコンテンツ用メモリ領域に、鉄道利用以外の魅力的なコンテンツを実現させるためのコンテンツ用バリューデータを付加価値情報として記録することにより、鉄道用ICカードの利用者をさらに拡大させることができる。例えば、定期券情報が記録されている鉄道用ICカードの空きメモリ領域をコンテンツ用メモリ領域として活用すれば、デパートなどのポイントサービス、航空券予約データ、会員証・入会証、あるいはイベントチケットなどのコンテンツをバリューデータとして付加することができるので、一枚の鉄道用ICカードで複数枚のICカードと同様に様々なサービスを提供することができる。これによって、鉄道用ICカードを利用する顧客の利便性を一段と向上させることができる。
また、本発明のICカード(つまり、鉄道用ICカード)においては、鉄道用バリューデータとコンテンツ用バリューデータの両方の読み取りが可能な場合は、鉄道用ICカードの情報を旧カードから新カードへ移転するときに、鉄道用メモリ領域の情報とコンテンツ用メモリ領域の情報とを一括して移転させることを特徴とする。
すなわち、本発明によれば、例えば、コンテンツ用バリューデータを管理するコンテンツ管理会社が、鉄道用バリューデータを運用する鉄道会社を信頼してコンテンツ管理会社の業務の一部を分担させるようにすれば、鉄道会社が自社の鉄道用バリューデータとコンテンツ管理会社のコンテンツ用バリューデータとを一括して読み取ることもできる。これによって、鉄道用ICカードを旧カードから新カードへ交換するときに、鉄道会社が一括して鉄道用ICカードのバリューデータを旧カードから新カードへ書き換える(移転する)ことができるので、コンテンツ管理会社はカード交換時における作業負担が殆どなくなる。
また、本発明のICカード(つまり、鉄道用ICカード)においては、鉄道用バリューデータが読み取り可能である場合は、コンテンツ用バリューデータの読み取りの可否に関わらず、鉄道用ICカードの情報を旧カードから新カードへ移転するときに、外部から通信回線を介して前記コンテンツ用メモリ領域の情報を移転させることを特徴とする。
すなわち、本発明によれば、例えば、コンテンツ用バリューデータを管理するコンテンツ管理会社が、鉄道用バリューデータを運用する鉄道会社を信頼する・しないに関わらず、鉄道会社のカード利用システムとコンテンツ管理会社のカード利用システムとを結合して、コンテンツ管理会社側から通信回線を介して自社分のコンテンツ用メモリ領域の情報を旧カードから新カードへ移転させることもできる。これによって、たとえコンテンツ管理会社が鉄道会社を信頼していなくても、コンテンツ管理会社は、自社のコンテンツ用メモリ領域に記録されているコンテンツ用バリューデータの情報を鉄道会社に読み取られるおそれがなくなるので、安心して鉄道用ICカードの運用を鉄道会社に委託することができる。
また、本発明のICカード(つまり、鉄道用ICカード)においては、鉄道用バリューデータが読み取り可能である場合は、コンテンツ用バリューデータの読み取りの可否に関わらず、鉄道用ICカードの情報を旧カードから新カードへ移転するときに、鉄道用メモリ領域の情報のみが移入されていてコンテンツ用メモリ領域には情報の存在しない新鉄道用ICカードと、鉄道用メモリ領域には情報が存在しないでコンテンツ用メモリ領域のみに情報が存在する旧鉄道用ICカードとを用いて、コンテンツ用メモリ領域の情報を旧鉄道用ICカードから新鉄道用ICカードへ移転させることを特徴とする。
すなわち、本発明によれば、鉄道用ICカードの情報を旧カードから新カードへ移転するときに、鉄道会社は、自社のメモリ領域である鉄道用メモリ領域の鉄道用バリューデータのみを旧カードから新カードへ移転させる。そして、これらの旧カードと新カードの両方をコンテンツ管理会社へ渡す。すると、コンテンツ管理会社は、受け取った旧カードと新カードとを用いて、自社のメモリ領域であるコンテンツ用メモリ領域のコンテンツ用バリューデータのみを旧カードから新カードへ移転させる。このようにして移転作業が完了した新カードを鉄道会社側へ戻せば、鉄道会社は受け取った新カードを新しい鉄道用ICカードとして再び運用することができる。これによって、たとえコンテンツ管理会社が鉄道会社を信頼していなくても、コンテンツ管理会社は、自社のコンテンツ用メモリ領域に記録されているコンテンツ用バリューデータの情報を鉄道会社に読み取られるおそれがなくなるので、安心して鉄道用ICカードの運用を鉄道会社に委託することができる。
また、本発明のICカード(つまり、鉄道用ICカード)においては、鉄道用バリューデータの読み取りが可能であってコンテンツ用バリューデータの読み取りが不可能な場合は、鉄道用ICカードの情報を旧カードから新カードへ移転するときに、コンテンツ用メモリ領域に情報がないとき及びコンテンツ用メモリ領域の情報を消去してもよいときは、鉄道用メモリ領域の情報のみの移転を行うことを特徴とする。
すなわち、本発明によれば、例えば、コンテンツ管理会社が鉄道会社を信頼しないときは、コンテンツ管理会社の管理するコンテンツ用バリューデータを鉄道会社に読み取られないようにする。しかし、コンテンツ管理会社のコンテンツ用メモリ領域にコンテンツ用バリューデータが記録されていなかったり、あるいはカードの利用者がコンテンツ用バリューデータが消去されることを許諾している場合、例えば、期限切れのコンサートチケットのデータであって消去済み又は消去されてもよいような場合は、鉄道会社にコンテンツ管理会社のコンテンツ用メモリ領域の情報を見られてもよい。したがって、このような場合は、鉄道会社によって鉄道用ICカードのバリューデータのみを旧カードから新カードへ移転しても構わない。
以上説明したように、本発明によれば、一枚のICカードに多機能な情報を記憶させることによって多種類の分野で利用することができるICカードを実現することができる。例えば、鉄道施設で利用できる機能を備えた鉄道用ICカードを鉄道施設以外の分野で利用できるようにすることもできる。すなわち、本発明のICカードによれば、ICカードの空きメモリ領域を他の企業に貸し出すことによって、貸し出し側の企業はメモリ使用料を得ることができるし、借り手側の企業は自社のサービス機能をICカードに付加することができる。例えば、鉄道会社が、鉄道用ICカードである“Suica(登録商標)”の空きメモリの使用許諾を他の企業に与えれば、提携企業側は、高額なICカード代を負担することなく“Suica(登録商標)”によって自社のサービスを提供することができるし、顧客に常時持ち歩かれる“Suica(登録商標)”によって利用率の向上を図ることもできる。また、鉄道会社側は、“Suica(登録商標)”の空きメモリ領域を有効に活用することができるので、資源の有効活用を図ることができると共にレンタル料を収入源とすることができる。
さらに、“Suica(登録商標)”に鉄道利用以外の魅力的なコンテンツを付加することによって、“Suica(登録商標)”の利用者をさらに拡大させることができる。例えば、定期券情報が記録されている“Suica(登録商標)”の空きメモリ領域に、デパートなどのポイントサービス、航空券予約データ、会員証・入会証、あるいはイベントチケットなどのコンテンツをバリューデータとして付加すれば、一枚の“Suica(登録商標)”で複数枚のICカードと同様に様々なサービスを提供することができる。これによって、“Suica(登録商標)”を利用する顧客の利便性が一段と向上する。もちろん、鉄道用ICカードである“Suica(登録商標)”に限定されることはなく、一般のICカードの空きメモリ領域に様々なコンテンツをバリューデータとして付加しても同様の効果が得られることは云うまでもない。
以下、本発明におけるICカードの実施の形態を、鉄道用ICカードを例に挙げて詳細に説明する。したがって、以下の説明では、より具体的に説明するために、鉄道用ICカードをより具体的に“Suica(登録商標)”と表現することにする。通常、“Suica(登録商標)”におけるICチップのメモリ領域には定期券情報、個人情報、あるいは乗車券を購入することができるプリペイド金額情報などが記録されている。したがって、ICチップのメモリ領域の容量は一般的には充分に余裕がある。
そこで、本発明では、一枚のカードである“Suica(登録商標)”が持っているICチップのメモリの余剰領域に他の機能を有するICカードの情報を書き込むことにより、“Suica(登録商標)”の一部を他の機能を有するICカードとして提供してICカードの多機能化を図ったことを特徴としている。すなわち、物理的に一枚のICカード(つまり、1個のICチップ)であっても、機能的に複数枚のICカードのように構成することにより、一枚のICカードの多機能化を実現している。
“Suica(登録商標)”に対して定期券の更新やプリペイド金額の追加を行うための自動券売機には、これらの動作を行うときに、ICチップへ書き込む情報には、鉄道機関を利用するための付加価値情報以外に、金券としての価値情報、買い物におけるポイント情報、コンサートチケットのような権利情報など各種の付加価値情報を書き込む機能を持たせることができ、以下、これらの付加価値情報をまとめてバリューデータという。また、“Suica(登録商標)”は、定期券の更新やプリペイド金額の追加のときにカードの傷み具合などを自動的にチェックし、必要に応じて新しいカードに旧カードの情報を移転してから新しいカードに交換する機能がある。したがって、ICチップへバリューデータの移転を行う際には、特定のバリューデータの移転は無条件でOKとするが、他のバリューデータの移転は所定の条件をつけて行うというように、無条件/条件付きの判別をしながらバリューデータの移転を行っている。
このように、無条件/条件付きでバリューデータの移転を行う場合、“Suica(登録商標)”を運用する鉄道会社の読書装置(以下、リーダ/ライタという)が、他の機能によってICカードを流通させる企業(以下、コンテンツ管理会社という)のバリューデータを読める場合と読めない場合とがある。つまり、鉄道会社のリーダ/ライタがコンテンツ管理会社のバリューデータを読める場合とは、コンテンツ管理会社が鉄道会社を信頼してコンテンツ管理会社の業務の一部を分担させるような場合であって、バリューデータの書き換えを鉄道会社に依頼してもよい場合である。また、鉄道会社のリーダ/ライタがコンテンツ管理会社のバリューデータを読めない場合とは、コンテンツ管理会社が鉄道会社を信頼せず、コンテンツ管理会社だけしかバリューデータの書き換えができない場合である。鉄道会社が、無条件でバリューデータを移転するか条件付きでバリューデータを移転するかの何れの移転方法を採用するかは、鉄道会社が、ICカードのメモリをコンテンツ管理会社にレンタルする際の契約に応じて、ICカードに幾つかのビットのフラグの組み合わせを書き込んでおくことにより決定することができる。
以下、図面を用いて本発明における鉄道用ICカードの実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明における鉄道用ICカードのメモリ領域の構成図である。図1において、“Suica(登録商標)”と称される鉄道用ICカード1は、各種のバリューデータを記憶するメモリ領域とICとを備えるICチップ2を搭載している。また、このICチップ2のメモリ領域は、定期券としての付加価値情報や乗車券をプリペイドで購入するための付加価値情報など、鉄道を利用するための鉄道用バリューデータが付加価値情報として格納されている鉄道用メモリ領域3と、鉄道利用以外の他のコンテンツ機能を実現するための情報を格納するためにレンタルするレンタルメモリ領域4とによって構成されている。
したがって、本発明では、このレンタルメモリ領域4が、A機能(例えば、金券としての機能)を実現させるためのコンテンツ用バリューデータを記録するA機能コンテンツ用メモリ領域4a、B機能(例えば、クレジット機能)を実現させるためのコンテンツ用バリューデータを記録するB機能コンテンツ用メモリ領域4b、C機能(例えば、買い物などにおけるポイント付与機能)を実現させるためのコンテンツ用バリューデータを記録するC機能コンテンツ用メモリ領域4c、D機能(例えば、ビルの入退館証や団体の会員証などの機能)を実現させるためのコンテンツ用バリューデータを記録するD機能コンテンツ用メモリ領域4d…N機能(例えば、イベントの入場チケットとしての機能)を実現させるためのコンテンツ用バリューデータを記録するN機能コンテンツ用メモリ領域4nなど、複数種類のメモリ領域に区分されている。
このようにして、鉄道会社が発行した鉄道用ICカード(つまり、“Suica(登録商標)”)1におけるICチップ2の空きメモリ領域であるレンタルメモリ領域4をコンテンツ管理会社に貸し出す。この場合、コンテンツ管理会社は鉄道会社と提携関係にある会社であってもよいし、全く提携関係のない会社であってもよい。また、コンテンツ管理会社は1社でレンタルメモリ領域4の中から複数のコンテンツメモリ領域4a,4b…4nを借りて、複数のコンテンツ機能を実現するためのバリューデータを格納してもよいし、複数のコンテンツ管理会社が、レンタルメモリ領域4のそれぞれのコンテンツ用メモリ領域4a,4b…4nを借りて任意のコンテンツ機能を実現するためのコンテンツ用バリューデータを格納してもよい。このとき、鉄道会社はレンタルメモリ領域4を貸与したコンテンツ管理会社からコンテンツ用バリューデータの付加価値に相当する使用料を徴収する。これによって、鉄道会社はメモリ使用料を営業収入とすることができるし、借り手側のコンテンツ管理会社にカード管理を委託した企業は、自社のサービス価値を“Suica(登録商標)”に付加して売上の向上を図ることもできる。
次に、鉄道会社が“Suica(登録商標)”(以下、単位にカードと云う)のメモリに記録されたコンテンツ管理会社のコンテンツ用バリューデータを管理する方法について説明する。カードを運用する鉄道会社のリーダ/ライタがコンテンツ管理会社のバリューデータを扱う場合、鉄道会社は、カードの各コンテンツ用メモリ領域4a,4b…4nに記録されている各コンテンツ管理会社のコンテンツ用バリューデータ(以下、単にバリューデータという)を読める場合と読めない場合とがある。
まず、カードの情報を初期化する場合において、鉄道会社のリーダ/ライタがコンテンツ管理会社のバリューデータを読める場合は、次の2つの方法うち何れかの方法でカードの初期化が行われる。〔方法1〕鉄道会社がカードの鉄道用メモリ領域3の初期化を行う際に、各コンテンツ管理会社の各コンテンツ用メモリ領域4a,4b…4nの初期化も一括して行う。〔方法2〕鉄道会社がカードの鉄道用メモリ領域3の部分のみ初期化を行ってカードを発行した後、各コンテンツ管理会社がそのカードを入手してそれぞれ独自で該当するコンテンツ用メモリ領域4a,4b…4nの初期化を行う。
一方、鉄道会社のリーダ/ライタがコンテンツ管理会社のバリューデータを読めない場合は、カードの初期化の方法は1つであって、鉄道会社がカードの鉄道用メモリ領域3の部分のみ初期化を行ってカードを発行した後、各コンテンツ管理会社がそのカードを入手してそれぞれ独自で該当するコンテンツ用メモリ領域4a,4b…4nの初期化を行う。
また、定期券の更新を行うときやカードが傷ついていて新カードに交換するときに旧カードの情報を新カードに移転する場合において、コンテンツ管理会社と鉄道会社との間に信頼関係があって鉄道会社のリーダ/ライタがコンテンツ管理会社のバリューデータを読める場合は、次の3つのうち何れかの方法でバリューデータの移転を行い、鉄道会社からコンテンツ管理会社へレンタルメモリ領域4がレンタルされる。〔方法1a〕鉄道会社がカードの交換を行う際には、鉄道会社のリーダ/ライタは、各コンテンツ管理会社のそれぞれのコンテンツ用メモリ領域4a,4b…4nのバリューデータを読み込むことができるため、鉄道会社は、自社の鉄道用メモリ領域3のバリューデータと共に各コンテンツ管理会社のそれぞれのコンテンツ用メモリ領域4a,4b…4nのバリューデータをまとめて旧カードから新カードへ移転する。
〔方法2a〕鉄道会社のカード利用システムと各コンテンツ管理会社のカード利用システムを結合することによって、鉄道会社がカードの交換を行う際に、鉄道会社のカード利用システムのセンタサーバから各コンテンツ管理会社のカード利用システムのサーバに接続する。これによって、各コンテンツ管理会社は、通信回線を介して、直接、それぞれのコンテンツ用メモリ領域4a,4b…4nのバリューデータを旧カードから新カードに移転することができる。このとき、鉄道会社は自社の鉄道用メモリ領域3のバリューデータを自身で旧カードから新カードへ移転するのは当然のことである。
〔方法3a〕鉄道会社は自社の鉄道用メモリ領域3のバリューデータのみを旧カードから新カードに移転する。そして、鉄道会社の鉄道用メモリ領域3にはバリューデータは記録されていないが、各コンテンツ管理会社の各コンテンツ用メモリ領域4a,4b…4nのバリューデータのみが記録されている旧カードと、鉄道会社の鉄道用メモリ領域3にバリューデータが記録されているが、各コンテンツ管理会社の各コンテンツ用メモリ領域4a,4b…4nにはバリューデータが記録されていない新カードとの2枚のカードを各コンテンツ管理会社に渡す。これによって、各コンテンツ管理会社は、自社に該当するコンテンツ用メモリ領域のバリューデータを旧カードから新カードへ移転する。そして、各コンテンツ管理会社はバリューデータを移転した後の新カードを鉄道会社へ戻す。これによって、鉄道会社は、各コンテンツ管理会社から受け取った新カードを新しい鉄道用ICカードとして運用することができる。
また、定期券の更新を行うときやカードが傷ついていて新カードに交換するときに旧カードの情報を新カードに移転する場合であって、コンテンツ管理会社と鉄道会社との間に信頼関係がないなどの理由で鉄道会社のリーダ/ライタがコンテンツ管理会社のバリューデータを読めない場合は、次の3つのうち何れかの方法でバリューデータの移転を行い、鉄道会社からコンテンツ管理会社へレンタルメモリ領域4がレンタルされる。
〔方法1b〕鉄道会社のカード利用システムと各コンテンツ管理会社のカード利用システムを結合することによって、鉄道会社がカードの交換を行う際に、鉄道会社のカード利用システムのセンタサーバから各コンテンツ管理会社のカード利用システムのサーバに接続する。これによって、各コンテンツ管理会社は、通信回線を介して、直接、それぞれのコンテンツ用メモリ領域4a,4b…4nのバリューデータを旧カードから新カードへ移転することができる。このとき、鉄道会社は自社の鉄道用メモリ領域3のバリューデータを自身で旧カードから新カードへ移転するのは当然である。
〔方法2b〕鉄道会社は自社の鉄道用メモリ領域3のバリューデータのみを旧カードから新カードへ移転する。そして、鉄道会社の鉄道用メモリ領域3にはバリューデータは記録されていないが、各コンテンツ管理会社の各コンテンツ用メモリ領域4a,4b…4nのバリューデータのみが記録されている旧カードと、鉄道会社の鉄道用メモリ領域3にバリューデータが記録されているが、各コンテンツ管理会社の各コンテンツ用メモリ領域4a,4b…4nにはバリューデータが記録されていない新カードとの2枚のカードを各コンテンツ管理会社に渡す。これによって、各コンテンツ管理会社は、自社に該当するコンテンツ用メモリ領域のバリューデータを旧カードから新カードへ移転する。そして、各コンテンツ管理会社はバリューデータを移転した後の新カードを鉄道会社へ戻す。これにより、鉄道会社は、各コンテンツ管理会社から受け取った新カードを新しい鉄道用ICカードとして運用することができる。
〔方法3b〕鉄道会社の鉄道用メモリ領域3のバリューデータのみが記録されていて、各コンテンツ管理会社の各コンテンツ用メモリ領域4a,4b…4nにはバリューデータが記録されていない場合、あるいはカードの利用者が各コンテンツ管理会社の各コンテンツ用メモリ領域4a,4b…4nのバリューデータが消去されることを許諾する場合のみ、例えば、期限切れのコンサートチケットのデータであって消去済み又は消去されてもよい場合のみ、鉄道会社によって旧カードから新カードへバリューデータの移転を行う。尚、各コンテンツ管理会社の各コンテンツ用メモリ領域4a,4b…4nに有効なバリューデータが記録されている場合は鉄道会社ではカード交換を行わない。このとき、各コンテンツ管理会社の有効なバリューデータを消去する場合は、鉄道会社はカード交換を行わないで各コンテンツ管理会社に該当するバリューデータの消去を依頼する。
次に、カード障害やカード紛失に対する対応について説明する。鉄道会社のリーダ/ライタがコンテンツ管理会社のバリューデータを読める場合は、カードが不良品となったときには鉄道会社は新カードを発行し、鉄道会社の鉄道用メモリ領域3のバリューデータと各コンテンツ管理会社のそれぞれのコンテンツ用メモリ領域4a,4b…4nのバリューデータを不良品のカードから新カードへ移転する。一方、鉄道会社のリーダ/ライタがコンテンツ管理会社のバリューデータを読めない場合は、鉄道会社は新カードを発行して鉄道用メモリ領域3のバリューデータのみを不良品のカードから新カードに移転する。また、各コンテンツ管理会社のそれぞれのコンテンツ用メモリ領域4a,4b…4nのバリューデータは各コンテンツ管理会社又は代表するコンテンツ管理会社で不良品のカードから新カードに移転する。尚、ユーザがカードを紛失した場合は鉄道会社にその旨を連絡すれば各コンテンツ管理会社へも自動的に連絡が行き、所定の手続きを経た後に、鉄道会社の鉄道用メモリ領域3のバリューデータと各コンテンツ管理会社のそれぞれのコンテンツ用メモリ領域4a,4b…4nのバリューデータが記録されたカードが発行される。
また、鉄道会社からコンテンツ管理会社へメモリ領域をレンタルする場合において、それぞれのバリューデータを旧カードから新カードへ移転する方法は、前述のように数種類の方法があるが、このうち何れの方法を実行するかはあらかじめ決めた複数のフラグの立て方によって決定される。図2は、フラグの組み合わせによってバリューデータの移転方法を決定する概念を示す模式図であり、(a)はコンテンツ管理会社が1社の場合、(b)はコンテンツ管理会社が複数の場合を示している。
図2(a)のコンテンツ管理会社が1社の場合に示すように、ビットA、ビットB、ビットCの3つのビットのそれぞれのフラグの状態を組み合わせることにより、旧カードから新カードへのバリューデータの移転方法が選択される。すなわち、ビットAにおいては、鉄道会社がコンテンツ管理会社のバリューデータを読める場合はフラグに“1”を立て、鉄道会社がコンテンツ管理会社のバリューデータを読めない場合はフラグに“0”を立てる。さらに、ビットB及びビットCにおいても、それぞれフラグに“1”を立てる場合とフラグに“0”を立てる場合をあらかじめ決めておく。
このようにしてA〜Cのビットにおける各フラグの状態を組み合わせると何種類かのバリューデータの移転方法を実現することができる。例えば、鉄道会社がコンテンツ管理会社のバリューデータを読める場合においては、A〜Cのビットにおいて“100”という組み合わせでフラグが立っていれば、前述の〔方法1a〕の鉄道会社がまとめてバリューデータを移転するする方法によってバリューデータが旧カードから新カードへ移転される。また、A〜Cのビットにおいて“101”という組み合わせでフラグが立っていれば、前述の〔方法2a〕のコンテンツ管理会社が自社のカード利用システムから通信回線を介して該当するバリューデータを移転するする方法によってバリューデータが旧カードから新カードへ移転される。さらに、A〜Cのビットにおいて“110”という組み合わせでフラグが立っていれば、前述の〔方法3a〕の鉄道会社及びコンテンツ管理会社がそれぞれ自社分のバリューデータを移転する方法によってバリューデータが旧カードから新カードへ移転される。
また、鉄道会社がコンテンツ管理会社のバリューデータを読めない場合においては、A〜Cのビットにおいて“001”という組み合わせでフラグが立っていれば、前述の〔方法1b〕のコンテンツ管理会社が自社のカード利用システムから通信回線を介して該当するバリューデータを移転するする方法によってバリューデータが旧カードから新カードへ移転される。また、A〜Cのビットにおいて“010”という組み合わせでフラグが立っていれば、前述の〔方法2b〕の鉄道会社及びコンテンツ管理会社がそれぞれ自社分のバリューデータを移転するする方法によってバリューデータが旧カードから新カードへ移転される。さらに、A〜Cのビットにおいて“011”という組み合わせでフラグが立っていれば、前述の〔方法3b〕のコンテンツ管理会社のバリューデータが有効でないときに鉄道会社が自社のバリューデータの移転を行う方法によってバリューデータが旧カードから新カードへ移転される。尚、さらに1ビットを使って、フラブに“1”が立っていればバリューデータを移転させる必要があると判断し、フラブに“0”が立っていれば単なる記録データであって移転の必要がないと判断するような仕組みを設けてもよい。
次に、図2(b)のコンテンツ管理会社が複数の場合のバリューデータの移転について説明する。第1のコンテンツ管理会社11は独立したビットである第1ビットABC14を持ち、第2のコンテンツ管理会社12は独立したビットである第2ビットABC15を持ち、第3のコンテンツ管理会社13は独立したビットである第3ビットABC16を持っている。すなわち、各コンテンツ管理会社11,12,13はそれぞれのコンテンツ(つまり、バリューデータ)に対して個別のビットを持っているので、独立したコンテンツ(バリューデータ)ごとにバリューデータの移転を行って旧カードから新カードへの交換を行うことができる。
尚、このように多機能な鉄道用ICカード(“Suica(登録商標)”)の実現にあたっては、現状の“Suica(登録商標)”のメモリ容量には限界があるので、大きなコンテンツを付加しようとする提携企業は独立した“Suica(登録商標)”を発行することが好ましい場合もある。また、“Suica(登録商標)”のセキュリティを確保するための鍵の取り扱いなどについては、カード発行主体者である鉄道会社が管理することが好ましい。
以上述べた実施の形態は本発明を説明するための一例であり、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が可能である。上記の実施の形態では、鉄道会社の鉄道用ICカード(“Suica(登録商標)”)を用い、そのメモリの空き領域を他の企業にレンタルして個別の機能を実現させる場合について説明した。しかし、鉄道用ICカードに限定されるものではなく、一般のICカードであってもメモリの空き領域を他の企業のコンテンツに提供すれば、上記の実施の形態の鉄道用ICカードと同様の作用効果が得られることは云うまでもない。
本発明における鉄道用ICカードのメモリ領域の構成図である。 フラグの組み合わせによってバリューデータの移転方法を決定する概念を示す模式図であり、(a)はコンテンツ管理会社が1社の場合、(b)はコンテンツ管理会社が複数の場合を示す。
符号の説明
1…鉄道用ICカード(“Suica(登録商標)”)、2…ICチップ、3…鉄道用メモリ領域、4a…A機能コンテンツ用メモリ領域、4b…B機能コンテンツ用メモリ領域、4c…C機能コンテンツ用メモリ領域、4d…D機能コンテンツ用メモリ領域、4n…N機能コンテンツ用メモリ領域、11…第1のコンテンツ管理会社、12…第2のコンテンツ管理会社、13…第3のコンテンツ管理会社、14…第1ビットABC、15…第2ビットABC、16…第3ビットABC


Claims (1)

  1. 所望のコンテンツ機能を実現させるための付加価値情報がメモリ領域に記録されているICカードと、このICカードとの間でデータを授受する鉄道会社カード利用システムおよびコンテンツ管理会社カード利用システムとから構成されたICカードシステムであって、
    前記メモリ領域は複数の分割メモリ領域に区分され、該分割メモリ領域のそれぞれには異なるコンテンツ機能を実現させるための付加価値情報が記録され、
    前記ICカードは鉄道機関で前記付加価値情報が実現される鉄道用ICカードであって、
    前記分割メモリ領域は、
    前記鉄道機関を利用するための鉄道用バリューデータが前記付加価値情報として記録されている鉄道用メモリ領域と、
    前記鉄道機関における利用以外のコンテンツ機能を実現させるためにレンタルするレンタルメモリ領域と、
    によって構成され、
    前記レンタルメモリ領域は、少なくとも1つ以上のコンテンツ機能を実現させるためのコンテンツ用バリューデータを前記付加価値情報として記録する1つ以上のコンテンツ用メモリ領域を備え、
    前記鉄道会社カード利用システムおよびコンテンツ管理会社カード利用システムは、3ビットから構成されたフラグのパターン1a、2a、3a、1b、2b、3bによって、下記のいずれかのデータ書き換え処理を実行することを特徴とするICカードシステム。
    1a:前記鉄道会社カード利用システムが、前記鉄道用バリューデータと前記コンテンツ用バリューデータの両方の読み取りが可能な場合は、前記鉄道用ICカードの情報を旧カードから新カードへ移転するときに、前記鉄道用メモリ領域の情報と前記コンテンツ用メモリ領域の情報とを一括して移転させる。
    2a、1b:前記鉄道会社カード利用システムが、前記鉄道用バリューデータが読み取り可能である場合は、前記コンテンツ用バリューデータの読み取りの可否に関わらず、前記鉄道用ICカードの情報を旧カードから新カードへ移転するとともに、前記コンテンツ管理会社カード利用システムへ接続して、そのサーバにより、外部から通信回線を介して前記コンテンツ用メモリ領域の情報を移転させる。
    3a、2b:前記鉄道会社カード利用システムが、鉄道用バリューデータが読み取り可能である場合は、前記コンテンツ用バリューデータの読み取りの可否に関わらず、前記鉄道用ICカードの情報を旧カードから新カードへ移転するときに、前記鉄道用メモリ領域の情報のみが移入されていて前記コンテンツ用メモリ領域には情報の存在しない新鉄道用ICカードを発行し、コンテンツ管理会社カード利用システムが、前記新鉄道用ICカードと、前記鉄道用メモリ領域には情報が存在しないで前記コンテンツ用メモリ領域のみに情報が存在する旧鉄道用ICカードとを用いて、前記コンテンツ用メモリ領域の情報を前記旧鉄道用ICカードから前記新鉄道用ICカードへ移転させる。
    3b:前記鉄道会社カード利用システムが、前記鉄道用バリューデータの読み取りが可能であって前記コンテンツ用バリューデータの読み取りが不可能な場合は、前記鉄道用ICカードの情報を旧カードから新カードへ移転するときに、前記コンテンツ用メモリ領域に情報がないとき及び前記コンテンツ用メモリ領域の情報を消去してもよいときは、前記鉄道用メモリ領域の情報のみの移転を行う。
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