JP4499036B2 - 決済システム及び決済方法 - Google Patents

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Description

本発明は、オートチャージ方式或いは後払い方式による決済方式で交通機関を利用した利用者がクレジットカードによる決済を行う、決済システム、交通機関側システム、決済機関側システム、共同センターシステム及び決済方法に関する。又交通機関以外の他のサービスを提供する事業者からの請求をクレジットカードによる決済を行う、決済システム、交通機関側システム、決済機関側システム、共同センターシステム及び決済方法に関する。
利用者が交通機関を利用した際に支払う料金を、プリペイド方式によるICカード(主に非接触型)を用いて決済を行う仕組みが存在する。しかしプリペイド方式には予め利用者がICカードに金額を充当しておく必要がある等の問題から、特許文献1及び特許文献2に開示されているように、オートチャージ方式或いは後払い方式による決済方法が発明された。この場合の概念図を図3に示す。
オートチャージ方式とは、特許文献1に開示のように、利用者が改札口でICカードを読み取らせると、その残額が一定金額未満である場合には、所定金額をICカードに自動的に充当し、所定期間経過後に当該利用者に対して充当した金額の請求をクレジットカードや口座引き落とし等によって行う仕組みである。
後払い方式とは、特許文献2に開示のように、利用者が改札口でICカードを読み取らせると、その利用情報を読み取り、所定期間経過後に当該利用者に対して利用金額の請求をクレジットカードや口座引き落とし等によって行う仕組みである。
又交通機関以外の事業者が提供するサービスを利用者が享受した場合に、利用者の利用金額をクレジットカードによって決済を行う、一般的なクレジットカードによる決済の仕組みも存する。
特開2002−334284号公報 特開平9−115017号公報
このようにオートチャージ方式や後払い方式は、利用者が事前にICカードに金額を充当する必要がない為、非常に便利である。しかしその一方で、図3の概念図に示すように、利用者がICカードによって乗車を行った場合、そのICカード又は利用者を識別する情報(以下、ICカード識別情報)や利用金額・充当金額をクレジットカード会社や金融機関等に対して送信する必要がある。特に図3(b)に示したように、利用者が複数の交通機関でこのような方式を用いている場合には、その数だけデータ量が必要となる。即ち各交通機関毎の識別情報とクレジットカード番号との関連づけが、その数だけ必要になり、決済機関に於けるデータ量の増加にも繋がる。
利用者がそのICカードを紛失することは良くあることであり、そのような場合、利用者は交通機関の事業者に対してICカードの再発行手続の依頼を行うが、通常は再発行を行うことによってICカードが変更されるので、改札口等で読み取らせるICカード識別情報が変更することとなる。
そうすると、特許文献1及び特許文献2に開示されているオートチャージ方式や後払い方式による決済方法の場合、決済機関に於いてICカード識別情報とクレジットカード番号とが関連づけられているので、決済が行えなくなってしまう。従ってICカード識別情報とクレジットカード番号との関連づけを決済機関が再度行わなければならない。このような関連づけを再度行う為には、まず交通機関の事業者が決済機関に対して紛失したICカード識別情報と、再発行したICカード識別情報とを送信し、決済機関は紛失したICカード識別情報と利用者のクレジットカード番号との関連づけの削除、及び再発行したICカード識別情報と利用者のクレジットカード番号との新たな関連づけの作業を行う必要がある。
一方で、交通機関以外の事業者が提供するサービスでクレジットカード決済を行う場合には、当該事業者がその利用料金とクレジットカード番号とを決済機関に対して送信している為、事業者と決済機関との間でクレジットカード番号が送受信されることとなる。従って事業者側でもクレジットカード番号のデータを保持することとなるが、クレジットカード番号の盗用等の問題から、利用者としては出来る限りクレジットカード番号は知られたくないのが現実である。
更に交通機関事業者の場合と同様に、事業者は利用者とクレジットカード番号との関連づけを常に保持している必要があり、例えば利用者がクレジットカードを紛失等したことによって、その番号の変更が行われた場合、利用者は決済機関のみならず事業者に対してもクレジットカード番号の変更の連絡を行う必要がある。又その連絡を受けた事業者は利用者とクレジットカード番号の関連づけの変更作業を行わなくてはならない。加えて、利用者が複数の事業者でクレジットカード決済を行っている場合、各事業者に対して上述のクレジットカード番号の変更の連絡を行わなくてはならない。
以上のように、従来のオートチャージ方式或いは後払い方式による決済方法では、ICカードの紛失等をした場合の処理が非常に大変であり、交通機関の事業者及び決済機関に多大なる負担が発生する。
そこで本発明者は、この負担軽減の為、ICカードとクレジットカード番号を直接関連づけるのではなく、交通機関の事業者と決済機関に於いて利用者に予め定められた識別子(仮想ID)を付与し、決済の際にはその識別子を用いて決済を行うことにより、上述の問題点を解決する、決済システム、交通機関側システム、決済機関側システム、共同センターシステム及び決済方法を発明した。
又本発明者は、上述のように、交通機関の事業者以外の事業者のクレジットカード決済を行う際に、交通機関の事業者の場合と同様に、その事業者と決済機関に於いて予め定められた仮想IDを付与し、決済の際にはその識別子を用いて決済を行うことにより、上述の問題点を解決する決済システム及び方法を発明した。
まず本発明の決済システムは、オートチャージ方式又は後払い方式の決済方式を用いる決済システムであって、前記決済システムは、交通機関の事業者が有する交通機関側システムと決済機関が有する決済機関側システムとを有しており、前記交通機関側システムは、ICカード又は利用者を識別するICカード識別情報と前記ICカードに対して充当した充当金額又は前記ICカードを有する利用者の利用料金とを関連づけて記録している交通機関利用データベースと、ICカード識別情報と、ICカード又は利用者に対して予め付与されている仮想IDとを関連づけて記録している交通機関側仮想IDデータベースと、前記ICカードに記録している情報の読み書きを行う読書装置と、前記読書装置が読み取ったICカード識別情報と、前記読書装置が前記ICカードに対して充当した前記充当金額又は前記交通機関の料金として算出した前記利用料金とを前記読書装置から受信し、前記交通機関利用データベースに記録する制御装置と、前記読書装置が前記ICカードから読み取った前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを前記決済機関側仮想IDデータベースより抽出し、前記抽出した仮想IDと前記充当金額又は利用料金とを請求データとして前記決済機関側システムに送信する管理装置と、を有しており、前記決済機関側システムは、ICカード又は利用者に対して予め付与されている前記仮想IDとクレジットカード番号とを関連づけて記録している決済機関側仮想IDデータベースと、前記クレジットカード番号と充当金額又は利用料金とを関連づけて記録しているクレジットカード利用データベースと、前記交通機関側システムから前記請求データを受信し、前記請求データに於ける前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を前記決済機関側仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出したクレジットカード番号と前記請求データに於ける充当金額又は利用料金とを、前記クレジットカード利用データベースに記録する料金請求装置と、を有する決済システムである。
これらの発明によって、利用者はICカードによってオートチャージ方式又は後払い方式で決済を行うことが出来る一方で、仮にICカードを紛失してその識別情報が変更された場合であっても、従来のように決済機関側でのクレジットカード番号との関連づけの作業を不要とする。即ち、交通機関の事業者が自らの交通機関側仮想IDデータベースで、ICカードの識別情報と仮想IDとの関連づけの変更のみで事足りることとなる。
又、上述の発明においては、オートチャージ方式又は後払い方式の決済方式を用いる決済システムであって、前記決済システムは、交通機関の事業者が有する交通機関側システムと決済機関が有する決済機関側システムとを有しており、前記交通機関側システムは、ICカード又は利用者を識別するICカード識別情報と前記ICカードに対して充当した充当金額又は前記ICカードを有する利用者の利用料金とを関連づけて記録している交通機関利用データベースと、ICカード識別情報と、ICカード又は利用者に対して予め付与されている仮想IDとを関連づけて記録している交通機関側仮想IDデータベースと、前記ICカードに記録している情報の読み書きを行う読書装置と、前記読書装置が読み取ったICカード識別情報と、前記読書装置が前記ICカードに対して充当した前記充当金額又は前記交通機関の料金として算出した前記利用料金とを前記読書装置から受信し、前記交通機関利用データベースに記録する制御装置と、前記読書装置が前記ICカードから読み取った前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを前記交通機関側仮想IDデータベースより抽出し、前記抽出した仮想IDと前記充当金額又は利用料金とを請求データとして記録媒体に記録する管理装置と、を有しており、前記決済機関側システムは、ICカード又は利用者に対して予め付与されている前記仮想IDとクレジットカード番号とを関連づけて記録している決済機関側仮想IDデータベースと、前記クレジットカード番号と充当金額又は利用料金とを関連づけて記録しているクレジットカード利用データベースと、前記記録媒体に記録された前記請求データを読み取り、前記請求データに於ける前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を前記決済機関側仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出したクレジットカード番号と前記請求データに於ける充当金額又は利用料金とを、前記クレジットカード利用データベースに記録する料金請求装置と、を有する決済システムのように構成することも出来る。
このように構成することによって、ネットワークを介して請求データの送受信を行うのみならず、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、磁気テープ等の各種の記録媒体に請求データを記録し、請求データのやりとりを行うことが出来る。
又本発明の決済システムを以下のように構成しても良い。オートチャージ方式又は後払い方式の決済方式を用いる決済システムであって、前記決済システムは、交通機関の事業者が有する交通機関側システムと決済機関が有する決済機関側システムと共同センターシステムとを有しており、前記交通機関側システムは、ICカード又は利用者を識別するICカード識別情報と前記ICカードに対して充当した充当金額又は前記ICカードを有する利用者の利用料金とを関連づけて記録している交通機関利用データベースと、前記ICカードに記録している情報の読み書きを行う読書装置と、前記読書装置が読み取ったICカード識別情報と、前記読書装置が前記ICカードに対して充当した前記充当金額又は前記交通機関の料金として算出した前記利用料金とを前記読書装置から受信し、前記交通機関利用データベースに記録する制御装置と、前記読書装置が前記ICカードから読み取った前記ICカード識別情報を前記共同センターシステムに対して送信することで前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDの問い合わせを行い、前記仮想IDを前記共同センターシステムから受信し、前記受信した仮想IDと前記充当金額又は利用料金とを請求データとして前記決済機関側システムに送信する管理装置と、を有しており、前記決済機関側システムは、ICカード又は利用者に対して予め付与されている前記仮想IDとクレジットカード番号とを関連づけて記録している決済機関側仮想IDデータベースと、前記クレジットカード番号と充当金額又は利用料金とを関連づけて記録しているクレジットカード利用データベースと、前記交通機関側システムから前記請求データを受信し、前記請求データに於ける前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を前記決済機関側仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出したクレジットカード番号と前記請求データに於ける充当金額又は利用料金とを、前記クレジットカード利用データベースに記録する料金請求装置と、を有しており、前記共同センターシステムは、前記ICカード識別情報と前記仮想IDとを関連づけて記録している共同センター仮想IDデータベースとを有しており、前記交通機関側システムから前記ICカード識別情報を受信すると、前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを前記共同センター仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出した仮想IDを前記交通機関側システムに送信する装置である、決済システムである。
このように構成することで、交通機関の事業者側に利用者のクレジットカード番号を保持する必要がなくなり、共同センターで所持することが可能となる。
又上述の発明は、オートチャージ方式又は後払い方式の決済方式を用いる決済システムであって、前記決済システムは、交通機関の事業者が有する交通機関側システムと決済機関が有する決済機関側システムと共同センターシステムとを有しており、前記交通機関側システムは、ICカード又は利用者を識別するICカード識別情報と前記ICカードに対して充当した充当金額又は前記ICカードを有する利用者の利用料金とを関連づけて記録している交通機関利用データベースと、前記ICカードに記録している情報の読み書きを行う読書装置と、前記読書装置が読み取ったICカード識別情報と、前記読書装置が前記ICカードに対して充当した前記充当金額又は前記交通機関の料金として算出した前記利用料金とを前記読書装置から受信し、前記交通機関利用データベースに記録する制御装置と、前記読書装置が前記ICカードから読み取った前記ICカード識別情報を前記共同センターシステムに対して送信することで前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDの問い合わせを行い、前記仮想IDを前記共同センターシステムから受信し、前記受信した仮想IDと前記充当金額又は利用料金とを請求データとして記録媒体に記録する管理装置と、を有しており、前記決済機関側システムは、ICカード又は利用者に対して予め付与されている前記仮想IDとクレジットカード番号とを関連づけて記録している決済機関側仮想IDデータベースと、前記クレジットカード番号と充当金額又は利用料金とを関連づけて記録しているクレジットカード利用データベースと、前記記録媒体に記録された前記請求データを読み取り、前記請求データに於ける前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を前記決済機関側仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出したクレジットカード番号と前記請求データに於ける充当金額又は利用料金とを、前記クレジットカード利用データベースに記録する料金請求装置と、を有しており、前記共同センターシステムは、前記ICカード識別情報と前記仮想IDとを関連づけて記録している共同センター仮想IDデータベースとを有しており、前記交通機関側システムから前記ICカード識別情報を受信すると、前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを前記共同センター仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出した仮想IDを前記交通機関側システムに送信する装置である、決済システムのように構成することも可能である。
このように構成することによって、共同センターを利用する発明に於いても、ネットワークを介して請求データの送受信を行うのみならず、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、磁気テープ等の各種の記録媒体に請求データを記録し、請求データのやりとりを行うことが出来る。
又、本発明は、オートチャージ方式又は後払い方式の決済方式を用いる決済システムであって、前記決済システムは、交通機関の事業者が有する交通機関側システムと決済機関が有する決済機関側システムと共同センターシステムとを有しており、前記交通機関側システムは、ICカード又は利用者を識別するICカード識別情報と前記ICカードに対して充当した充当金額又は前記ICカードを有する利用者の利用料金とを関連づけて記録している交通機関利用データベースと、前記ICカードに記録している情報の読み書きを行う読書装置と、前記読書装置が読み取ったICカード識別情報と、前記読書装置が前記ICカードに対して充当した前記充当金額又は前記交通機関の料金として算出した前記利用料金とを前記読書装置から受信し、前記交通機関利用データベースに記録する制御装置と、前記読書装置が前記ICカードから読み取った前記ICカード識別情報を前記共同センターシステムに対して送信することで前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDの問い合わせを行い、前記仮想IDを前記共同センターシステムから受信し、前記受信した仮想IDと前記充当金額又は利用料金とを請求データとして前記決済機関側システムに送信する管理装置と、を有しており、前記決済機関側システムは、前記利用者のクレジットカード番号と充当金額又は利用料金とを関連づけて記録しているクレジットカード利用データベースと、前記交通機関側システムから前記請求データを受信し、前記請求データに於ける前記仮想IDを抽出し、前記抽出した仮想IDを前記共同センターシステムに送信することで前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号の問い合わせを行い、前記共同センターシステムから前記クレジットカード番号を受信し、前記受信したクレジットカード番号と前記請求データに於ける充当金額又は利用料金とを、前記クレジットカード利用データベースに記録する料金請求装置と、を有しており、前記共同センターシステムは、前記ICカード識別情報と前記ICカード又は利用者に対して予め付与されている仮想IDと前記利用者のクレジットカード番号とを関連づけて記録している統合仮想IDデータベースとを有しており、前記交通機関側システムから前記ICカード識別情報を受信すると、前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを前記統合仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出した仮想IDを前記交通機関側システムに送信し、前記決済機関側システムから前記仮想IDを受信すると、前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を前記統合仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出したクレジットカード番号を前記決済機関側システムに送信する装置である、決済システムである。
本発明に於いては、共同センターシステムに於いてICカード識別情報と仮想IDとクレジットカード番号とを保持することとなる。これによって、利用者がICカードを紛失した場合、或いはクレジットカード番号を紛失した場合等の際にそのICカード識別情報又はクレジットカード番号が変更されたとしても、利用者は共同センターのみに通知をすれば良く、その負担が軽減される。
上述の発明は、以下のように構成することも可能である。オートチャージ方式又は後払い方式の決済方式を用いる決済システムであって、前記決済システムは、交通機関の事業者が有する交通機関側システムと決済機関が有する決済機関側システムと共同センターシステムとを有しており、前記交通機関側システムは、ICカード又は利用者を識別するICカード識別情報と前記ICカードに対して充当した充当金額又は前記ICカードを有する利用者の利用料金とを関連づけて記録している交通機関利用データベースと、前記ICカードに記録している情報の読み書きを行う読書装置と、前記読書装置が読み取ったICカード識別情報と、前記読書装置が前記ICカードに対して充当した前記充当金額又は前記交通機関の料金として算出した前記利用料金とを前記読書装置から受信し、前記交通機関利用データベースに記録する制御装置と、前記読書装置が前記ICカードから読み取った前記ICカード識別情報を前記共同センターシステムに対して送信することで前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDの問い合わせを行い、前記仮想IDを前記共同センターシステムから受信し、前記受信した仮想IDと前記充当金額又は利用料金とを請求データとして記録媒体に記録する管理装置と、を有しており、前記決済機関側システムは、前記利用者のクレジットカード番号と充当金額又は利用料金とを関連づけて記録しているクレジットカード利用データベースと、前記記録媒体に記録された前記請求データを読み取り、前記請求データに於ける前記仮想IDを抽出し、前記抽出した仮想IDを前記共同センターシステムに送信することで前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号の問い合わせを行い、前記共同センターシステムから前記クレジットカード番号を受信し、前記受信したクレジットカード番号と前記請求データに於ける充当金額又は利用料金とを、前記クレジットカード利用データベースに記録する料金請求装置と、を有しており、前記共同センターシステムは、前記ICカード識別情報と前記ICカード又は利用者に対して予め付与されている仮想IDと前記利用者のクレジットカード番号とを関連づけて記録している統合仮想IDデータベースを有しており、前記交通機関側システムから前記ICカード識別情報を受信すると、前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを前記統合仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出した仮想IDを前記交通機関側システムに送信し、前記決済機関側システムから前記仮想IDを受信すると、前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を前記統合仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出したクレジットカード番号を前記決済機関側システムに送信する装置である、決済システムである。
共同センターを利用する発明に於いても、ネットワークを介して請求データの送受信を行うのみならず、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、磁気テープ等の各種の記録媒体に請求データを記録し、請求データのやりとりを行うことが出来る。
上述の決済システムでは交通機関を事業者としての対象としていたが、交通機関に限定されるものではなく、たとえば携帯電話会社等の各種の事業者のクレジットカード決済の場合に、仮想IDを用いて事業者側でクレジットカード番号の保持を行わない決済システムとすることも可能である。利用者に対してサービスを提供する事業者の前記利用者に対するクレジットカードによる決済を行う決済システムであって、前記決済システムは、事業者が有する事業者システムと決済機関が有する決済機関側システムと共同センターシステムとを有しており、前記事業者システムは、利用者を識別する利用者識別情報と前記利用者の利用した利用料金とを関連づけて記録している事業者売上データベースと、前記事業者売上データベースに記録している利用者識別情報と利用料金とを抽出し、前記抽出した利用者識別情報を前記共同センターシステムに対して送信することで前記利用者識別情報に関連づけられた仮想IDの問い合わせを行い、前記仮想IDを前記共同センターシステムから受信し、前記受信した仮想IDと前記利用料金とを請求データとして前記決済機関側システムに送信する売上管理装置と、を有しており、前記決済機関側システムは、前記利用者に対して予め付与されている前記仮想IDとクレジットカード番号とを関連づけて記録している決済機関側仮想IDデータベースと、前記クレジットカード番号と利用料金とを関連づけて記録しているクレジットカード利用データベースと、前記事業者システムから前記請求データを受信し、前記請求データに於ける前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を前記決済機関側仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出したクレジットカード番号と前記請求データに於ける利用料金とを、前記クレジットカード利用データベースに記録する料金請求装置と、を有しており、前記共同センターシステムは、前記利用者識別情報と前記仮想IDとを関連づけて記録している事業者仮想IDデータベースを有しており、前記事業者システムから前記利用者識別情報を受信すると、前記利用者識別情報に関連づけられた仮想IDを前記事業者仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出した仮想IDを前記事業者システムに送信する装置である、決済システムである。
このように交通機関の場合と同様に共同センターを設け、そこに事業者で利用している利用者識別情報と仮想IDとを関連づけたデータベースを所持することで、クレジットカード番号を事業者で保持する必要がなくなる。
更に上述の発明を以下のように構成することも可能である。利用者に対してサービスを提供する事業者の前記利用者に対するクレジットカードによる決済を行う決済システムであって、前記決済システムは、事業者が有する事業者システムと決済機関が有する決済機関側システムと共同センターシステムとを有しており、前記事業者システムは、利用者を識別する利用者識別情報と前記利用者の利用した利用料金とを関連づけて記録している事業者売上データベースと、前記事業者売上データベースに記録している利用者識別情報と利用料金とを抽出し、前記抽出した利用者識別情報を前記共同センターシステムに対して送信することで前記利用者識別情報に関連づけられた仮想IDの問い合わせを行い、前記仮想IDを前記共同センターシステムから受信し、前記受信した仮想IDと前記利用料金とを請求データとして記録媒体に記録する売上管理装置と、を有しており、前記決済機関側システムは、前記利用者に対して予め付与されている前記仮想IDとクレジットカード番号とを関連づけて記録している決済機関側仮想IDデータベースと、前記クレジットカード番号と利用料金とを関連づけて記録しているクレジットカード利用データベースと、前記記録媒体に記録された前記請求データを読み取り、前記請求データに於ける前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を前記決済機関側仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出したクレジットカード番号と前記請求データに於ける利用料金とを、前記クレジットカード利用データベースに記録する料金請求装置と、を有しており、前記共同センターシステムは、前記利用者識別情報と前記仮想IDとを関連づけて記録している事業者仮想IDデータベースを有しており、前記事業者システムから前記利用者識別情報を受信すると、前記利用者識別情報に関連づけられた仮想IDを前記事業者仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出した仮想IDを前記事業者システムに送信する装置である、決済システムである。
このように構成することで、共同センターを利用する発明に於いても、ネットワークを介して請求データの送受信を行うのみならず、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、磁気テープ等の各種の記録媒体に請求データを記録し、請求データのやりとりを行うことが出来る。
更に各種の事業者の場合であっても、共同センターシステムで利用者識別情報と仮想IDとクレジットカード番号とを所持することで、その一元的な管理が可能となる。利用者に対してサービスを提供する事業者の前記利用者に対するクレジットカードによる決済を行う決済システムであって、前記決済システムは、事業者が有する事業者システムと決済機関が有する決済機関側システムと共同センターシステムとを有しており、前記事業者システムは、利用者を識別する利用者識別情報と前記利用者の利用した利用料金とを関連づけて記録している事業者売上データベースと、前記事業者売上データベースに記録している利用者識別情報と利用料金とを抽出し、前記抽出した利用者識別情報を前記共同センターシステムに対して送信することで前記利用者識別情報に関連づけられた仮想IDの問い合わせを行い、前記仮想IDを前記共同センターシステムから受信し、前記受信した仮想IDと前記利用料金とを請求データとして前記決済機関側システムに送信する売上管理装置と、を有しており、前記決済機関側システムは、前記利用者のクレジットカード番号と利用料金とを関連づけて記録しているクレジットカード利用データベースと、前記事業者システムから前記請求データを受信し、前記請求データに於ける前記仮想IDを抽出し、前記抽出した仮想IDを前記共同センターシステムに送信することで前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号の問い合わせを行い、前記共同センターシステムから前記クレジットカード番号を受信し、前記受信したクレジットカード番号と前記請求データに於ける利用料金とを、前記クレジットカード利用データベースに記録する料金請求装置と、を有しており、前記共同センターシステムは、前記利用者識別情報と前記仮想IDと前記利用者のクレジットカード番号とを関連づけて記録している事業者統合仮想IDデータベースを有しており、前記事業者システムから前記利用者識別情報を受信すると、前記利用者識別情報に関連づけられた仮想IDを前記事業者統合仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出した仮想IDを前記事業者システムに送信し、前記決済機関側システムから前記仮想IDを受信すると、前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を前記事業者統合仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出したクレジットカード番号を前記決済機関側システムに送信する装置である、決済システムである。
このような一元的な管理を実現することで、利用者サービス変更、或いはクレジットカード番号を紛失した場合等の際にその利用者識別情報又はクレジットカード番号が変更されたとしても、利用者は共同センターのみに通知をすれば良く、その負担が軽減される。
又、上述の発明を以下のように構成することも出来る。利用者に対してサービスを提供する事業者の前記利用者に対するクレジットカードによる決済を行う決済システムであって、前記決済システムは、事業者が有する事業者システムと決済機関が有する決済機関側システムと共同センターシステムとを有しており、前記事業者システムは、利用者を識別する利用者識別情報と前記利用者の利用した利用料金とを関連づけて記録している事業者売上データベースと、前記事業者売上データベースに記録している利用者識別情報と利用料金とを抽出し、前記抽出した利用者識別情報を前記共同センターシステムに対して送信することで前記利用者識別情報に関連づけられた仮想IDの問い合わせを行い、前記仮想IDを前記共同センターシステムから受信し、前記受信した仮想IDと前記利用料金とを請求データとして記録媒体に記録する売上管理装置と、を有しており、前記決済機関側システムは、前記利用者のクレジットカード番号と利用料金とを関連づけて記録しているクレジットカード利用データベースと、前記事業者システムで前記記録媒体に記録した前記請求データを受信し、前記請求データに於ける前記仮想IDを抽出し、前記抽出した仮想IDを前記共同センターシステムに送信することで前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号の問い合わせを行い、前記共同センターシステムから前記クレジットカード番号を受信し、前記受信したクレジットカード番号と前記請求データに於ける利用料金とを、前記クレジットカード利用データベースに記録する料金請求装置と、を有しており、前記共同センターシステムは、前記利用者識別情報と前記仮想IDと前記利用者のクレジットカード番号とを関連づけて記録している事業者統合仮想IDデータベースを有しており、前記事業者システムから前記利用者識別情報を受信すると、前記利用者識別情報に関連づけられた仮想IDを前記事業者統合仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出した仮想IDを前記事業者システムに送信し、前記決済機関側システムから前記仮想IDを受信すると、前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を前記事業者統合仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出したクレジットカード番号を前記決済機関側システムに送信する装置である、決済システムである。
このように構成することによって、共同センターを利用する発明に於いても、ネットワークを介して請求データの送受信を行うのみならず、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、磁気テープ等の各種の記録媒体に請求データを記録し、請求データのやりとりを行うことが出来る。
上述の各種の発明は、前記決済機関側仮想IDデータベース、前記統合仮想IDデータベース、又は前記事業者統合仮想IDデータベースに記録している前記クレジットカード番号は、少なくとも一以上の仮想IDと関連づけて記録していることとしても良い。
このようにすることで、複数の仮想IDの決済、即ち一人で複数のICカード等を所持している場合や複数の事業者の決済を行う場合に、同一のクレジットカードでの決済が可能となる。又複数人、例えば家族で各々がICカードを所持している場合や各人が各々の事業者の決済を行う場合に、同一のクレジットカードでの決済を可能とすることも出来る。
又、上述の各種発明に於いて、前記仮想IDは、前記決済システムに於いて前記利用者毎に共通である決済システムとしても良い。
これによって、決済機関側仮想IDデータベースでの仮想IDとクレジットカード番号との関連づけを減らし、そのデータ量を削減できる。即ち、各社毎に仮想IDを設けても良いが、そうすると仮想IDとクレジットカード番号との関連づけを各社毎に有していることとなる。しかし、上述したように仮想IDを複数の事業者間で共通化することによって、その関連づけは仮想ID一つに付き一つのクレジットカード番号で済むので、データ量が削減されることとなる。
更に、前記交通機関は鉄道であり、前記読書装置は駅の改札口に設置されている自動改札機であり、前記制御装置は一以上の前記自動改札機を制御する改札制御装置である、決済システムとすると良い。
上述の発明は、鉄道に於いて用いることが好適であり、その場合は、前記交通機関は鉄道であり、前記読書装置は駅の改札口に設置されている自動改札機であり、前記制御装置は一以上の前記自動改札機を制御する改札制御装置である、決済システムとなる。
上述の各発明に於いて、前記交通機関側システムは、前記ICカードにICカード利用限度枠を書き込む利用限度枠設定装置を、更に有しており、前記共同センターシステムの前記共同センター仮想IDデータベース又は前記統合仮想IDデータベースは、更に仮想ID利用限度枠と付与済み利用限度枠とを関連づけて記録しており、前記利用限度枠設定装置は、前記ICカードに付与を希望するICカード利用限度枠の入力を受け付けると共に前記ICカード識別情報を読み取り、前記共同センターシステムに対してその利用限度枠の設定が可能かの問い合わせを前記ICカード識別情報と共に送信し、前記共同センターシステムから設定可能の通知を受信後、前記ICカードに前記入力を受け付けたICカード利用限度枠を記録し、前記共同センターシステムに対して前記記録したICカード利用限度枠を送信する装置であり、前記共同センターシステムは、前記利用限度枠設定装置から受信した前記問い合わせと前記ICカード識別情報に基づいて、前記共同センター仮想IDデータベース又は前記統合仮想IDデータベースから、前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDに対する前記仮想ID利用限度枠と前記付与済み利用限度枠とを抽出し、前記付与済み利用限度枠と前記利用限度枠設定装置で入力を受け付けた前記希望するICカード利用限度枠とを加算し、その合計が前記抽出した仮想ID利用限度枠以下であれば前記利用限度枠設定装置に対して設定可能の通知を送信し、前記利用限度枠設定装置から前記記録したICカード利用限度枠を受信後、前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDに対する前記付与済み利用限度枠にそれを加算して新たな付与済み利用限度枠として更新する、決済システムとしても良い。
このようにICカードにそのICカードで利用可能なICカード利用限度枠を記録することで、利用者による与信力を超えた利用を防止することが出来る。又、利用者がICカードを紛失・盗難等の被害にあった場合には、そのICカード利用限度枠内に損害を抑えることが出来る。
利用限度枠を設ける場合には、本発明のように構成しても良い。即ち、前記共同センターシステムの前記共同センター仮想IDデータベース又は前記統合仮想IDデータベースは、更に仮想ID利用限度枠を関連づけて記録しており、前記交通機関側システムは、前記ICカード識別情報に対応する仮想IDの問い合わせを送信する際に、前記ICカードの充当金額又は利用料金を併せて送信し、前記共同センターシステムは、前記問い合わせに於けるICカード識別情報に基づいて前記共同センター仮想IDデータベース前記統合仮想IDデータベースから前記仮想IDと仮想ID利用限度枠を抽出し、前記抽出した仮想IDに関連づけられたICカード識別情報の充当金額又は利用料金の合計を算出し、それが前記仮想ID利用限度枠以下であれば、前記交通機関側システムに対して前記抽出した仮想IDを送信し、前記算出した合計が前記仮想ID利用限度枠より大きければ前記仮想IDに関連づけられたICカード識別情報をネガデータとして作成し、前記交通機関側システムに対して前記抽出した仮想IDと前記ネガデータとを送信する、決済システムである。
又、交通機関の事業者以外の場合には、以下のような構成としても良い。即ち、前記共同センターシステムの前記事業者仮想IDデータベース又は前記事業者統合仮想IDデータベースは、更に仮想ID利用限度枠を関連づけて記録しており、前記前記事業者システムは、前記利用者識別情報に対応する仮想IDの問い合わせを送信する際に、前記利用者の利用した利用料金を併せて送信し、前記共同センターシステムは、前記問い合わせに於ける利用者識別情報に基づいて前記事業者仮想IDデータベース又は前記事業者統合仮想IDデータベースから前記仮想IDと仮想ID利用限度枠を抽出し、前記抽出した仮想IDに関連づけられた利用者識別情報の、前記利用者の利用した利用料金の合計を算出し、それが前記仮想ID利用限度枠以下であれば、前記事業者システムに対して前記抽出した仮想IDを送信し、前記算出した合計が前記仮想ID利用限度枠より大きければ前記仮想IDに関連づけられた利用者識別情報をネガデータとして作成し、前記事業者システムに対して前記抽出した仮想IDと前記ネガデータとを送信する、決済システムである。
このような構成とすることでICカードにICカード利用限度枠を記録せずとも済む。従って利用者はその利用開始前までにICカード利用限度枠の申請手続きが不要となる。
発明の実施する為の最良の形態
本発明のシステム構成の一例を図1の概念図及び図4のシステム構成図を用いて説明する。尚、本実施例では、利用者が利用する交通機関として鉄道(地下鉄も含む)である場合を説明するが、他の交通機関、例えばバスや飛行機、タクシー等であっても良い。
図1(a)の概念図は、利用者がICカード4を用いてA社の交通機関に乗車し、その決済が本発明により行われる場合の概念図を示しており、図1(b)の概念図は、利用者がICカード4を用いてA社及びB社の交通機関に乗車し、その決済が本発明により行われる場合の概念図を示している。図4では、本発明の決済システム1のシステム構成図を示しており、交通機関の事業者側のシステムである交通機関側システム2と、クレジットカード会社側のシステムである決済機関側システム3とがネットワーク5を介してデータの送受信が可能である。
ICカード4は、利用者が交通機関を利用する際に用いる接触型、非接触型の乗車カードであり、特定の情報を記録することが可能なカードである。ICカード4にはICチップが具備されており、ICカード4又は利用者を識別するICカード識別情報と金額が記録されている。
交通機関側システム2は、自動改札機6と改札制御装置7と管理装置8と交通機関利用データベース10と交通機関側仮想IDデータベース9とを有している。
自動改札機6は、利用者のICカード4を接触、又は非接触によってICカード4との間で通信を行い、情報の読み取り、或いは書き込みを行う装置である。即ち利用者が駅の改札口に入場する際、或いは駅の改札口から出場する際に、ICカード4を自動改札機6に接触或いは非接触させることによって、ICカード4に記録されているICカード識別情報と交通機関の利用情報(入場する情報、出場した情報、それら時刻等)を読み取らせ、オートチャージ方式或いは後払い方式で後に決済可能とする装置である。尚、図4では自動改札機6は一つしか図示していないが、通常は複数設けられている。
自動改札機6は、利用者が駅に入場する際には、その入場時刻と駅を識別する情報とをICカード4に記録する。そして利用者が駅から出場する際には、入場する際に記録された駅を識別する情報に基づいて、その利用料金を算出する。そして決済方式がオートチャージ方式の場合には、ICカード4内の残額を確認し、所定金額より少ない場合には予め定められた金額を自動的に充当し、更にそこから当該利用料金を減額する。そして当該ICカード4に充当した金額とそのICカード識別情報とを、後述する改札制御装置7に送信する。一方、決済方式が後払い方式の場合には、前記算出した利用料金とそのICカード識別情報とを、後述する改札制御装置7に送信する。
改札制御装置7は、各駅に少なくとも一以上設けられている装置であり、各自動改札機6の各種制御を行う装置である。例えば自動改札機6が読み取ったICカード識別情報と交通機関の利用情報とを、後述する交通機関利用データベース10に記録する装置である。
決済方式がオートチャージ方式の場合には、自動改札機6から受信した、ICカード識別情報とそのICカード4に充当した金額とを交通機関利用データベース10に記録する。また決済方式が後払い方式の場合には、自動改札機6から受信したICカード識別情報とそのICカード4を有する利用者が利用した利用料金とを交通機関利用データベース10に記録する。いずれの場合に於いても、管理装置8に対して所定期間毎にこのデータベースに記録したデータを送信すると良い。
管理装置8は、交通機関の事業者に少なくとも一以上設けられている装置であり、各駅の改札制御装置7が交通機関利用データベース10に記録した利用記録(ICカード識別情報と充当金額/利用金額)と、後述する交通機関側仮想IDデータベース9に基づいて、クレジットカード会社の決済機関側システム3に対して、ネットワーク5を介して交通機関の請求データを送信する装置である。
決済方式がオートチャージ方式の場合には、交通機関利用データベース10に記録されたICカード識別情報と当該ICカード4に充当した金額とを改札制御装置7から受信し、後述する交通機関側仮想IDデータベース9に記録された、ICカード識別情報に関連づけられた、そのカード利用者に対して予め付与されている仮想IDを抽出し、抽出した仮想IDと当該ICカード4に充当した金額とを請求データとして、ネットワーク5を介して決済機関側システム3に送信する。
決済方式が後払い方式の場合には、交通機関利用データベース10に記録されたICカード識別情報と当該ICカード4を有する利用者が利用した利用料金とを改札制御装置7から受信し、後述する交通機関側仮想IDデータベース9に記録された、ICカード識別情報に関連づけられた、そのカード利用者に対して予め付与されている仮想IDを抽出し、抽出した仮想IDと当該ICカード4の利用者が利用した料金とを請求データとして、ネットワーク5を介して決済機関側システム3に送信する。
交通機関利用データベース10は、決済方式がオートチャージ方式の場合には、ICカード識別情報と当該ICカード4に対して充当した金額を記録しているデータベースであり、決済方式が後払い方式の場合の場合には、ICカード識別情報と当該ICカード4の利用者が利用した利用料金とを記録しているデータベースである。図5に交通機関利用データベース10の概念図を示す。図5(a)はオートチャージ方式の場合の概念図であり、図5(b)は後払い方式の場合の概念図である。
交通機関側仮想IDデータベース9は、利用者に対して予め付与された仮想IDとICカード識別情報とを関連づけて記録しているデータベースである。図6に交通機関側仮想IDデータベース9の概念図を示す。
決済機関側システム3は、ネットワーク5を介して交通機関側システム2から請求データを受信し、その請求データから仮想IDをクレジットカード番号に変換し、クレジットカードの利用記録として記録する。決済機関側システム3は、料金請求装置11と決済機関側仮想IDデータベース12とクレジットカード利用データベース13とを有している。尚、記録されたクレジットカードの利用記録は、公知の手法で、クレジットカードの利用として利用者に対して請求が為される。
料金請求装置11は、交通機関側システム2から受信した請求データに於ける仮想IDを抽出し、その仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を、後述する決済機関側仮想IDデータベース12から抽出し、当該抽出したクレジットカード番号の利用者のクレジットカードの利用記録として、当該請求データの金額をクレジットカード利用データベース13に記録する装置である。
決済機関側仮想IDデータベース12は、利用者に対して予め付与された仮想IDとクレジットカード番号とを関連づけて記録しているデータベースである。図7に決済機関側仮想IDデータベース12の概念図を示す。
クレジットカード利用データベース13は、クレジットカード番号とその利用金額が記録されているデータベースである。図8にクレジットカード利用データベース13の概念図を示す。
次に図1(a)に示した場合の、本発明のプロセスの流れの一例を図2のフローチャート図、図1の概念図及び図4のシステム構成図を用いて詳細に説明する。
交通機関を利用する利用者は、駅への入場の際にその自動改札機6にICカード4を接触、又は非接触で読み取らせることによって、ICカード4に入場時刻、入場した駅を識別する情報等をICカード4に記録する。
そして駅から出場する際に、改札口にある自動改札機6にICカード4を、入場の際と同様に接触、又は非接触させることで、入場の際にICカード4に記録された入場時刻、入場した駅を識別する情報を読み取る(S100)。これを読み取ることで、当該利用者の利用料金を自動改札機6が算出する。
この際に決済方式がオートチャージ方式の場合には、ICカード4内の残額を確認し、所定金額より少ない場合には予め定められた金額を自動的に充当し、更にそこから当該利用料金を減額する。そして当該ICカード4に充当した金額とそのICカード4を識別する識別情報とを、その駅の改札制御装置7に送信する。従ってICカード4の残額が所定金額より多い場合には、自動的に金額が充当されていないので、単に残額から利用料金を減額するのみである。
一方、決済方式が後払い方式の場合には、ICカード4から読み取った際に算出した利用料金とそのICカード識別情報とを、改札制御装置7に送信する。
改札制御装置7は、自動改札機6から送信された情報を受信し、交通機関利用データベース10に記録する(S110)。決済方式がオートチャージ方式の場合には図5(a)のように記録し、後払い方式の場合には図5(b)のように記録されている。
図5(a)では、ICカード識別情報が、「11111」の利用者に対して1,000円が自動的に充当され、「22222」の利用者に対しては500円が自動的に充当され、「33333」の利用者に対しては2,000円が自動的に充当されている。この充当する金額は利用者が、交通機関のICカード4の利用申込の際に設定しても良いし、交通機関が予め定めていても良い。上述の例では利用者が設定している場合を例としている。
例えば「11111」の利用者のICカード4の残額が300円であり、500円未満になったら自動的に充当することを設定している場合には、自動改札機6で出場する際にその残額が500円未満であるので、1,000円を自動的に充当し、そこから交通機関の利用料金、例えば380円を減額する。従って300円+1,000円−380円=920円がICカード4の新たな残額として、自動改札機6によってICカード4に記録される。また自動改札機6は、当該「11111」の利用者に対して1,000円を充当しているので、その情報(ICカード識別情報「11111」とその充当金額1,000円の情報)を改札制御装置7に送信し、改札制御装置7がそれを交通機関利用データベース10に記録する。
一方図5(b)では、ICカード識別情報が、「11111」の利用者は380円の利用料金(乗車料金)であるので、自動改札機6は、その情報(ICカード識別情報「11111」とその利用料金380円の情報)を改札制御装置7に送信する。改札制御装置7はそれを交通機関利用データベース10に記録する。
このような自動改札機6から改札制御装置7への情報の送信はリアルタイム処理で行われても良いし、バッチ処理で行われても良い。
改札制御装置7は、所定期間毎或いは不定期に、交通機関利用データベース10に記録された情報を管理装置8に対して送信する。そして受信した情報に基づいて、管理装置8は、交通機関側仮想IDデータベース9を検索し、当該ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを抽出する(S120)。抽出した仮想IDと、その充当金額又は利用料金を、請求データとして、ネットワーク5を介して決済機関側システム3に送信する(S130)。尚、この請求データの作成、決済機関側システム3への送信は、日毎、週毎、月毎等、各種のタイミングで行って良い。
管理装置8は、決済方式がオートチャージ方式の場合には、交通機関利用データベース10に記録されたICカード識別情報と当該ICカード4に充当した金額とを改札制御装置7から受信する。例えば図5(a)の場合、「11111」の識別情報と充当金額1,000円の情報、「22222」の識別情報と充当金額500円の情報、「33333」の識別情報と充当金額2,000円の情報等、各識別情報に対する充当金額を受信する。そして、管理装置8は、交通機関側仮想IDデータベース9に記録されている「11111」に関連づけられた仮想ID「A」、「22222」に関連づけられた仮想ID「B」、「33333」に関連づけられた仮想ID「C」を抽出し、仮想ID「A」と充当金額1,000円、仮想ID「B」と充当金額500円、仮想ID「C」と充当金額2,000円を請求データとして決済機関側システム3に送信する。
一方、決済方式が後払い方式の場合には、交通機関利用データベース10に記録されたICカード識別情報と当該ICカード4の利用金額とを改札制御装置7から受信する。例えば図5(b)の場合、「11111」の識別情報と利用金額380円の情報、「22222」の識別情報と利用金額510円の情報、「33333」の識別情報と利用金額1,040円の情報等、各識別情報に対する利用金額を受信する。そして、管理装置8は、交通機関側仮想IDデータベース9に記録されている「11111」に関連づけられた仮想ID「A」、「22222」に関連づけられた仮想ID「B」、「33333」に関連づけられた仮想ID「C」を抽出し、仮想ID「A」と利用金額1,000円、仮想ID「B」と利用金額510円、仮想ID「C」と利用金額1,040円を請求データとして決済機関側システム3に送信する。
決済機関側システム3は、請求データをネットワーク5を介して交通機関側システム2から受信する(S140)。請求データを受信した決済機関側システム3は、料金請求装置11が、受信した請求データに於ける仮想IDを抽出し、その仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を決済機関側仮想IDデータベース12から抽出する(S150)。
上述の例に於いて、料金請求装置11は、図7の決済機関側仮想IDデータベース12を検索し、仮想ID「A」に関連づけられたクレジットカード番号「1234−5678−9012−3456」、仮想ID「B」に関連づけられたクレジットカード番号「0987−6543−2109−8765」、仮想ID「C」に関連づけられたクレジットカード番号「4321−8765−2109−6543」等を抽出する。
S150でクレジットカード番号を抽出後、そのクレジットカード番号と充当金額/利用料金とを料金請求装置11がクレジットカード利用データベース13に、クレジットカードの利用として記録する(S160)。
決済方式がオートチャージ方式の場合には、仮想ID「A」に関連づけられたクレジットカード番号「1234−5678−9012−3456」とその充当金額「1,000円」を、仮想ID「B」に関連づけられたクレジットカード番号「0987−6543−2109−8765」とその充当金額「500円」を、仮想ID「C」に関連づけられたクレジットカード番号「4321−8765−2109−6543」とその充当金額「2,000円」を図8(a)に示すように記録する。
一方決済方式が後払い方式の場合には、仮想ID「A」に関連づけられたクレジットカード番号「1234−5678−9012−3456」とその利用金額「380円」を、仮想ID「B」に関連づけられたクレジットカード番号「0987−6543−2109−8765」とその利用金額「510円」を、仮想ID「C」に関連づけられたクレジットカード番号「4321−8765−2109−6543」とその利用金額「1,040円」を図8(b)に示すように記録する。
このようにしてクレジットカード利用データベース13に各利用者毎の金額を記録後、公知のクレジットカードの請求方法と同様に、所定時期に利用者に対して請求を行う(S170)。
以上のような構成、処理プロセスすることで、利用者がICカード4を紛失し再発行手続等を行ったことによって、ICカード識別情報が変更された場合であっても、交通機関の事業者はICカード識別情報の変更が行われたことを決済機関に対して送信する必要がなく、交通機関の事業者が交通機関側システム2に於ける、交通機関側仮想IDデータベース9のICカード識別情報と仮想IDとの関連づけを変更するのみで済む。
又、上述に説明した場合の他にも、図1(b)に示すように、一人の利用者が複数のICカード4を利用し、その利用金額は一つのクレジットカードによって行う場合であっても良い。このような場合、各交通機関には、上述した交通機関側システム2が設けられている。又利用者Xに対しては決済システム1全体で一つの仮想ID、即ち各社共通の仮想IDを予め付与されていることとなる。例えばA社のICカード識別情報が「11111」、その仮想IDが「A」として関連づけられており、同一の利用者XのB社のICカード識別情報が「aaaaa」、その仮想IDが「A」として関連づけられていることとなる。即ちA社及びB社の双方に於いて利用者XのICカード識別情報は仮想ID「A」に関連づけられている。このような場合の交通機関側仮想IDデータベース9の概念図を図9に示す。図9(a)はA社の交通機関側仮想IDデータベース9であり、図9(b)はB社の交通機関側仮想IDデータベース9である。
以上のように構成することによって、各社は独自にその処理を行うことが出来る。従って利用者が例えばA社のICカード4を紛失した場合には、A社が自らの交通機関側仮想IDデータベース9に於けるICカード識別情報と仮想IDとの関連づけを変更するのみであり、利用者がB社のICカード4を紛失した場合には、B社が自らの交通機関側仮想IDデータベース9に於けるICカード識別情報と仮想IDとの関連づけを変更するのみである。
複数の交通機関側システム2があったとしても、決済機関側システム3に対して送信される請求データでは、決済システム1で利用者(ICカード4)に対して共通の仮想IDとその金額のみであるので、決済機関側システム3は一社しか交通機関側システム2が存在しない場合と同様の処理を各々行えばよい。
また、利用者は交通機関毎に複数のICカード4を用いるのではなく、一枚のICカード4に複数の交通機関毎の事業者のICカード識別情報、残額等を記録可能としておくことにより、交通機関毎のICカード4を持たずに済む。
尚、このような複数の交通機関は、日本国内の交通機関のみに限定するものではなく、海外の交通機関と日本国内の交通機関とがICカード4の相互利用に関する提携等を締結していることによって、本決済システム1を同様に利用することも可能である。この場合、海外の交通機関の請求については現地通貨で行われても良いし、それを決済機関側システム3が換算レートを用いて自動的に日本円に換算し、請求を行っても良い。このようにすることで、日本の利用者が海外の交通機関を利用した際に、海外の交通機関でもオートチャージ方式或いは後払い方式による決済方式によって交通機関を利用し、その支払はクレジットカードで後日行うことも可能となる。
更に、上述の複数のICカード4は、同一の利用者が所持することにも限定されない。即ち、例えば家族で異なるICカード4を各々が所持、利用をしており、その請求のみを一つのクレジットカード番号で行っても良い。
つまり、決済機関側仮想IDデータベース12に於いて、一つのクレジットカード番号と複数の仮想IDとを関連づけておくことにより、まとめて請求が可能となる。このような場合の決済機関側仮想IDデータベース12の概念図を図10に示す。
例えばICカード識別情報「22222」が記録されているICカード4を有する利用者XとICカード識別情報「44444」が記録されているICカード4を有する利用者Yとが存在している場合に於いて、利用者Xと利用者Yとが同一のクレジットカード番号「0987−6543−2109−8765」から支払を行うことを予め申し込んでいる場合には、その決済機関側仮想IDデータベース12は、図10のように仮想ID「B」及び仮想ID「D」に関連づけられたクレジットカード番号は「0987−6543−2109−8765」として記録されていることとなる。
これによって、仮想ID「B」に関する請求データ、仮想ID「D」に関する請求データを交通機関側システム2から受信したとしても、同一のクレジットカード番号「0987−6543−2109−8765」から支払を行うことが可能となる。
実施例1から実施例3の場合の決済システム1に於いて、交通機関側仮想IDデータベース9、決済機関側仮想IDデータベース12を交通機関側システム2、決済機関側システム3とは別のシステムである共同センターシステム14内に設けても良い。この場合の概念図を図11(a)及び図11(b)に示す。
図11(a)の概念図は、共同センターシステム14内に、図4の交通機関側仮想IDデータベース9と同様のデータベースである共同センター仮想IDデータベース15を設けた場合であり、図11(b)の概念図は、共同センターシステム14内に、図4の交通機関側仮想IDデータベース9と決済機関側仮想IDデータベース12とが一つになったデータベース、つまりICカード識別情報と仮想IDとクレジットカード番号とが関連づけられた統合仮想IDデータベース16がある場合である。図11(a)の場合のシステム構成図を図13に示し、図11(b)の場合のシステム構成図を図14に示す。
まず図11(a)の場合のシステム構成の一例を、図13のシステム構成図を用いて説明する。尚、実施例1の説明と重複する部分については説明を省略する。
ICカード4は、利用者が交通機関を利用する際に用いる接触型、非接触型の乗車カードであり、実施例1の場合と同様に、ICチップが具備されており、ICカード識別情報と金額が記録されている。
交通機関側システム2は、自動改札機6と改札制御装置7と管理装置8と交通機関利用データベース10とを有している。
自動改札機6、改札制御装置7、交通機関利用データベース10は、実施例1の場合と同様である。
管理装置8は、交通機関の事業者に少なくとも一以上設けられている装置であり、各駅の改札制御装置7が交通機関利用データベース10に記録した利用記録(ICカード識別情報と充当金額/利用金額)に於けるICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを、共同センターシステム14に対して問い合わせ、共同センターシステム14から受信した仮想IDと充当金額/利用金額とを請求データとしてクレジットカード会社の決済機関側システム3に対して、ネットワーク5を介して送信する装置である。
決済方式がオートチャージ方式の場合には、交通機関利用データベース10に記録されたICカード識別情報と当該ICカード4に充当した金額とを改札制御装置7から受信し、ICカード識別情報を共同センターシステム14に対して送信することで、当該ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを問い合わせ、共同センターシステム14から問い合わせ結果である仮想IDを受信する。そして受信した仮想IDと当該充当した金額とを請求データとして、ネットワーク5を介して決済機関側システム3に送信する。
決済方式が後払い方式の場合には、交通機関利用データベース10に記録されたICカード識別情報と当該ICカード4を有する利用者が利用した利用料金とを改札制御装置7から受信し、ICカード識別情報を共同センターシステム14に対して送信することで、当該ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを問い合わせ、共同センターシステム14から問い合わせ結果である仮想IDを受信する。そして受信した仮想IDと当該利用料金とを請求データとして、ネットワーク5を介して決済機関側システム3に送信する。
共同センターシステム14は、交通機関側システム2とネットワーク5を介してデータの送受信が可能なシステムであって、共同センター仮想IDデータベース15を有する。
共同センター仮想IDデータベース15は、実施例1の交通機関側仮想IDデータベース9と同様であり、利用者に対して予め付与された仮想IDとICカード識別情報とを関連づけて記録しているデータベースである。従って共同センター仮想IDデータベース15の概念図は、図6と同様である。
共同センターシステム14は、交通機関側システム2から受信したICカード識別情報に基づいて、共同センター仮想IDデータベース15から当該ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを抽出し、それを交通機関側システム2に送信する。
決済機関側システム3は、ネットワーク5を介して交通機関側システム2から請求データを受信し、その請求データから仮想IDをクレジットカード番号に変換し、クレジットカードの利用記録として記録する。決済機関側システム3は、料金請求装置11と決済機関側仮想IDデータベース12とクレジットカード利用データベース13とを有しており、決済機関側システム3、料金請求装置11、決済機関側仮想IDデータベース12、クレジットカード利用データベース13は、実施例1の決済機関側システム3と同様である。
次に図11(a)に示した場合の、本発明のプロセスの流れの一例を図15のフローチャート図、図11(a)の概念図、図13のシステム構成図を用いて説明する。
利用者がICカード4を自動改札機6に読み取らせ、オートチャージ方式又は後払い方式での利用の際に、改札制御装置7が交通機関利用データベース10に充当金額/利用金額を記録するまでのプロセス、即ちS200及びS210は、実施例1のS100及びS110と同様である。
改札制御装置7は、所定期間毎或いは不定期に、交通機関利用データベース10に記録された情報を管理装置8に対して送信する。そして管理装置8は、受信した情報(ICカード識別情報、充当金額/利用金額)のうち、ICカード識別情報を共同センターに送信することによって、ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを、共同センターシステム14に対して問い合わせる(S220)。
ICカード識別情報を受信した共同センターは、共同センター仮想IDデータベース15から当該ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを抽出し、それを交通機関側システム2に結果として送信する。
交通機関側システム2の管理装置8は、共同センターシステム14が送信した仮想IDを受信し(S230)、その仮想IDと充当金額/利用金額とを請求データとしてクレジットカード会社の決済機関側システム3に対して、ネットワーク5を介して送信する(S240)。
決済方式がオートチャージ方式の場合には、交通機関利用データベース10に記録されたICカード識別情報と当該ICカード4に充当した金額とを改札制御装置7から受信し、ICカード識別情報を共同センターシステム14に対して送信することで、当該ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを問い合わせ、共同センターシステム14から問い合わせ結果である仮想IDを受信する。
例えば交通機関利用データベース10が図5(a)と同様の場合、「11111」のICカード識別情報を共同センターシステム14に対して送信し、それを受信した共同センターシステム14は、「11111」、「22222」、「33333」の各ICカード識別情報に関連づけられた各仮想ID「A」、「B」、「C」を共同センター仮想IDデータベース15から抽出する(共同センター仮想IDデータベース15の内容は図6の交通機関側仮想IDデータベース9と同一であったとする)。そして抽出した各仮想ID「A」、「B」、「C」を共同センターシステム14は交通機関側システム2に送信し、それを管理装置8が受信する。管理装置8は、仮想ID「A」と充当金額「1,000円」、仮想ID「B」と充当金額「500円」、仮想ID「C」と充当金額「2,000円」とを請求データとして決済機関側システム3に送信する。
決済方式が後払い方式の場合には、交通機関利用データベース10に記録されたICカード識別情報と当該ICカード4に利用料金とを改札制御装置7から受信し、ICカード識別情報を共同センターシステム14に対して送信することで、当該ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを問い合わせ、共同センターシステム14から問い合わせ結果である仮想IDを受信する。
例えば交通機関利用データベース10が図5(b)と同様の場合、「11111」のICカード識別情報を共同センターシステム14に対して送信し、それを受信した共同センターシステム14は、「11111」、「22222」、「33333」の各ICカード識別情報に関連づけられた各仮想ID「A」、「B」、「C」を共同センター仮想IDデータベース15から抽出する(共同センター仮想IDデータベース15の内容は図6の交通機関側仮想IDデータベース9と同一であったとする)。そして抽出した各仮想ID「A」、「B」、「C」を共同センターシステム14は交通機関側システム2に送信し、それを管理装置8が受信する。管理装置8は、仮想ID「A」と利用料金「380円」、仮想ID「B」と利用料金「510円」、仮想ID「C」と利用料金「1,040円」とを請求データとして決済機関側システム3に送信する。
決済機関側システム3は、請求データをネットワーク5を介して交通機関側システム2から受信する(S250)。請求データを受信した決済機関側システム3は、料金請求装置11が受信した請求データに於ける仮想IDを抽出し、その仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を、決済機関側仮想IDデータベース12から抽出する(S260)。
上述の例に於いて、料金請求装置11は、図7の決済機関側仮想IDデータベース12を検索し、仮想ID「A」に関連づけられたクレジットカード番号「1234−5678−9012−3456」、仮想ID「B」に関連づけられたクレジットカード番号「0987−6543−2109−8765」、仮想ID「C」に関連づけられたクレジットカード番号「4321−8765−2109−6543」等を抽出する。
S260でクレジットカード番号を抽出後、そのクレジットカード番号と充当金額/利用料金とを請求装置がクレジットカード利用データベース13に、クレジットカードの利用として記録する(S270)。
決済方式がオートチャージ方式の場合には、仮想ID「A」に関連づけられたクレジットカード番号「1234−5678−9012−3456」とその充当金額「1,000円」を、仮想ID「B」に関連づけられたクレジットカード番号「0987−6543−2109−8765」とその充当金額「500円」を、仮想ID「C」に関連づけられたクレジットカード番号「4321−8765−2109−6543」とその充当金額「2,000円」を図8(a)に示すように記録する。
一方決済方式が後払い方式の場合には、仮想ID「A」に関連づけられたクレジットカード番号「1234−5678−9012−3456」とその利用金額「380円」を、仮想ID「B」に関連づけられたクレジットカード番号「0987−6543−2109−8765」とその利用金額「510円」を、仮想ID「C」に関連づけられたクレジットカード番号「4321−8765−2109−6543」とその利用金額「1,040円」を図8(b)に示すように記録する。
このようにしてクレジットカード利用データベース13に各利用者毎の金額を記録後、公知のクレジットカードの請求方法と同様に、所定時期に利用者に対して請求を行う(S280)。
以上のような構成、処理プロセスすることで、利用者がクレジットカード番号を紛失し再発行手続等を行ったことによって、クレジットカード番号が変更された場合であっても、交通機関の事業者での変更作業は不要となる。又クレジットカード番号を交通機関の事業者で保持しない為、利用者の安心感が高まる。
上述のように共同センターシステム14を設ける場合に於いて、決済機関側仮想IDデータベース12を決済機関側システム3に設けるのではなく、共同センターシステム14内に設けても良い。この場合が上述したように図11(b)の場合である。図11(b)の場合のシステム構成図を図14のシステム構成図に示す。
図14のシステム構成図に於いて、交通機関側システム2は、上述の実施例4の交通機関側システム2と同様である。
共同センターシステム14は、交通機関側システム2及び決済機関側システム3とネットワーク5を介してデータの送受信が可能なシステムであって、統合仮想IDデータベース16を有する。
統合仮想IDデータベース16は、実施例1の交通機関側仮想IDデータベース9と決済機関側仮想IDデータベース12とが一つになったデータベース、つまりICカード識別情報と仮想IDとクレジットカード番号とが関連づけられたデータベースである。図23に統合仮想IDデータベース16の概念図を示す。
共同センターシステム14は、交通機関側システム2から受信したICカード識別情報に基づいて、統合仮想IDデータベース16から当該ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを抽出し、それを交通機関側システム2に送信する。又決済機関側システム3から受信した仮想IDに基づいて、統合仮想IDデータベース16から当該仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を抽出し、それを決済機関側システム3に送信する。
決済機関側システム3は、ネットワーク5を介して交通機関側システム2から請求データを受信し、その請求データに於ける仮想IDを抽出し、それを共同センターシステム14に送信することで、仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号の問い合わせを行い、当該クレジットカード番号を受信する。そしてクレジットカード番号の利用記録として、請求データに於ける充当金額/利用料金を、クレジットカード利用データベース13に記録する装置である。決済機関側システム3は、料金請求装置11とクレジットカード利用データベース13とを有する。
料金請求装置11は、交通機関側システム2から受信した請求データに於ける仮想IDを抽出し、その仮想IDを共同センターシステム14に送信することによって、仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号の問い合わせを行う。そして共同センターシステム14から、仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を受信し、受信したクレジットカード番号の利用者のクレジットカードの利用記録として、当該請求データの金額をクレジットカード利用データベース13に記録する装置である。
クレジットカード利用データベース13は、実施例1の場合と同様であり、クレジットカード番号とその利用金額が記録されているデータベースである。
次に図11(b)に示した場合の、本発明のプロセスの流れの一例を図16のフローチャート図、図11(b)の概念図、図14のシステム構成図を用いて説明する。
利用者がICカード4を自動改札機6に読み取らせた後、、オートチャージ方式又は後払い方式での利用が行われ、請求データを交通機関側システム2が決済機関側システム3に送信するまでのプロセス、即ちS300からS340は、実施例4のS200からS240と同様であり、共同センターシステム14の共同センター仮想IDデータベース15が、統合仮想IDデータベース16に変わるのみである。従ってS300からS340の説明は省略する。
決済機関側システム3は、請求データをネットワーク5を介して交通機関側システム2から受信する(S350)。請求データを受信した決済機関側システム3は、料金請求装置11が受信した請求データに於ける仮想IDを抽出し、抽出した仮想IDを共同センターシステム14に送信することで、仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号の問い合わせを行う(S360)。
決済機関側システム3から仮想IDを受信した共同センターシステム14は、受信した仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を、統合仮想IDデータベース16から抽出し、その仮想IDを決済機関側システム3に送信する。その仮想IDは決済機関側システム3の料金請求装置11が受信する(S370)。
上述の例に於いて、共同センターシステム14は、図23の決済機関側仮想IDデータベース12を検索し、仮想ID「A」に関連づけられたクレジットカード番号「1234−5678−9012−3456」、仮想ID「B」に関連づけられたクレジットカード番号「0987−6543−2109−8765」、仮想ID「C」に関連づけられたクレジットカード番号「4321−8765−2109−6543」等を抽出し、この抽出した各クレジットカード番号を共同センターシステム14が決済機関側システム3に送信する。
S370でクレジットカード番号を抽出後、そのクレジットカード番号と充当金額/利用料金とを請求装置がクレジットカード利用データベース13に、クレジットカードの利用として記録する(S380)。
決済方式がオートチャージ方式の場合には、仮想ID「A」に関連づけられたクレジットカード番号「1234−5678−9012−3456」とその充当金額「1,000円」を、仮想ID「B」に関連づけられたクレジットカード番号「0987−6543−2109−8765」とその充当金額「500円」を、仮想ID「C」に関連づけられたクレジットカード番号「4321−8765−2109−6543」とその充当金額「2,000円」を図8(a)に示すように記録する。
一方決済方式が後払い方式の場合には、仮想ID「A」に関連づけられたクレジットカード番号「1234−5678−9012−3456」とその利用金額「380円」を、仮想ID「B」に関連づけられたクレジットカード番号「0987−6543−2109−8765」とその利用金額「510円」を、仮想ID「C」に関連づけられたクレジットカード番号「4321−8765−2109−6543」とその利用金額「1,040円」を図8(b)に示すように記録する。
このようにしてクレジットカード利用データベース13に各利用者毎の金額を記録後、公知のクレジットカードの請求方法と同様に、所定時期に利用者に対して請求を行う(S390)。
以上のような構成、処理プロセスすることで、利用者がクレジットカード番号又はICカード4を紛失し再発行手続等を行ったことによって、クレジットカード番号又はICカード識別情報が変更された場合であっても、利用者はその届出を共同センター(共同センターシステム14)のみに行えば良く、変更作業が一度で済むこととなる。又クレジットカード番号を交通機関の事業者で保持しない為、利用者の安心感が高まる。
更に実施例4及び実施例5に於いては、図12の概念図に示すように、一人の利用者が複数のICカード4を利用し、その利用金額は一つのクレジットカードによって行うこととしても良い。即ち実施例2の場合と同様に、各交通機関には、実施例4、実施例5の交通機関側システム2が設けられている。又利用者に対して決済システム1全体で一つの仮想ID、即ち各社共通の仮想IDが予め付与されていることとなる。例えば、A社のICカード識別情報が「11111」、その仮想IDが「A」として関連づけられており、同一の利用者のB社のICカード識別情報が「aaaaa」、その仮想IDが「A」として関連づけられていることとなる。即ちA社及びB社の双方に於いて利用者のICカード識別情報は仮想IDに関連づけられている。このような場合の共同センター仮想IDデータベース15、統合仮想IDデータベース16の概念図を図24、図25に示す。
図24の共同センター仮想IDデータベース15は、各交通事業者のICカード識別情報と仮想IDとが関連づけられているデータベースであり、図25の統合仮想IDデータベース16は、各交通事業者のICカード識別情報と仮想IDとクレジットカード番号とが関連づけられているデータベースである。
このようなデータベースを共同センターシステム14に設けることにより、実施例4、実施例5と同様の処理を各交通事業者毎に行えば、決済機関側システム3は、一社の交通機関側システム2の場合と同様の処理で、複数のICカード4を利用し、その利用金額は一つのクレジットカードによって支払うことを行える。
図24のように構成された共同センター仮想IDデータベース15を共同センターシステム14に設けることによって(即ち図12(a)の場合)、利用者がクレジットカードを紛失したことによってそのクレジットカード番号が変更された場合には、利用者は決済機関側システム3に対してその通知を行えばよい。
又図25のように構成された統合仮想IDデータベース16を共同センターシステム14に設けることによって(即ち図12(b)の場合)、利用者がクレジットカード又はICカード4を紛失等したことによって、クレジットカード番号又はICカード識別情報の変更が行われたとしても、共同センターシステム14にその通知を行えばよい。その場合共同センターシステム14は変更が行われたクレジットカード番号又はICカード識別情報のみの変更作業を行えばよい。
このような図12の場合、実施例2と同様に、複数の交通機関は日本国内の交通機関のみに限定されるものではなく、海外の交通機関と日本国内の交通機関とがICカード4の相互利用に関する提携等を締結することによって、本決済システム1を同様に利用することも可能である。この場合、海外の交通機関の請求については現地通貨で行われても良いし、それを決済機関側システム3が換算レートを用いて自動的に日本円に換算し、請求を行っても良い。このようにすることで、日本の利用者が海外の交通機関を利用した際に、海外の交通機関でもオートチャージ方式又は後払い方式による決済方式によって交通機関を利用し、その支払はクレジットカードで後日行うことも可能となる。
更に、実施例3と同様に、上述の複数のICカード4は、同一の利用者が所持することにも限定されない。即ち、例えば家族で異なるICカード4を各々が所持、利用をしており、その請求のみを一つのクレジットカード番号で行っても良い。
つまり、決済機関側仮想IDデータベース12(図12(a)の場合)又は統合仮想IDデータベース16(図12(b)の場合)に於いて、一つのクレジットカード番号と複数の仮想IDとを関連づけておくことにより、まとめて請求が可能となる。このような場合の決済機関側仮想IDデータベース12の概念図は図10と同様であり、統合仮想IDデータベース16の概念図を図26に示す。
例えばICカード識別情報「22222」が記録されているICカード4を有する利用者XとICカード識別情報「44444」が記録されているICカード4を有する利用者Yとが存在している場合に於いて、利用者Xと利用者Yとが同一のクレジットカード番号「0987−6543−2109−8765」から支払を行うことを予め申し込んでいる場合には、その決済機関側仮想IDデータベース1212又は統合仮想IDデータベース16は、図10又は図26のように仮想ID「B」及び仮想ID「D」に関連づけられたクレジットカード番号は「0987−6543−2109−8765」として記録されていることとなる。
これによって、仮想ID「B」に関する請求データ、仮想ID「D」に関する請求データを交通機関側システム2から受信したとしても、同一のクレジットカード番号「0987−6543−2109−8765」から支払を行うことが可能となる。
実施例1から実施例7は、交通機関事業者のみに限定されるものではなく、一般的な事業者、例えば携帯電話会社等の電話料金のクレジットカードによる支払等に用いることも出来る。この場合の概念図を図17及び図18に示す。図17は、事業者が共同センターシステム14に記録されている仮想IDを用いることによって、決済機関側システム3に対してクレジットカード番号ではなく、仮想IDと料金とを送信する場合であり、図18は複数の事業者間で同一の仮想IDを用いて決済機関側システム3に対して仮想IDを送信する場合である。更に図17(a)及び図18(a)は、図17及び図18に於いて、事業者側の利用者識別情報と仮想IDとを共同センターシステム14で記録している場合であり、図17(b)及び図18(b)は図17及び図18に於いて、事業者側の利用者識別情報とクレジットカード番号と仮想IDとを共同センターシステム14で記録している場合である。
まず図17の概念図は、利用者が事業者の提供するサービス等を享受した、例えば事業者が携帯電話会社である場合、利用者が携帯電話を利用することによって生じる場合、その料金をクレジットカード決済で行う場合の概念図である。
図17(a)の概念図の場合のシステム構成を図19のシステム構成図を用いて説明する。
事業者システム17は、利用者に対して何らかのサービスを提供することによってその対価を利用者から徴収している事業者、例えば携帯電話会社等、が有するシステムであり、売上管理装置18と事業者売上データベース19とを有している。
事業者売上データベース19は、利用者に対して提供したサービスの対価を利用者を識別する利用者識別情報に関連づけて記録しているデータベースである。例えば事業者が携帯電話会社である場合、利用者の携帯電話番号や顧客番号と、その利用者の携帯電話利用料金とを関連づけて記録している。図27に事業者売上データベース19の概念図を示す。
売上管理装置18は、クレジットカード会社等の有する決済機関側システム3に対して決済を行う為の請求データを送信する際に、事業者売上データベース19から利用者識別情報と利用料金とを抽出し、利用者識別情報を共同センターシステム14に対して送信することによって、利用者識別情報が関連づけられた仮想IDの問い合わせを行い、共同センターシステム14から仮想IDを受信し、仮想IDと当該利用者の利用料金とを請求データとして決済機関側システム3に送信する装置である。
共同センターシステム14は、事業者システム17とネットワーク5を介してデータの送受信が可能なシステムであって、事業者仮想IDデータベース20を有する。
事業者仮想IDデータベース20は、利用者を識別する利用者識別情報と利用者に対して予め決済システム11から付与された仮想IDとを関連づけて記録しているデータベースである。図28に事業者仮想IDデータベース20の概念図を示す。
共同センターシステム14は、事業者システム17から受信した利用者識別情報に基づいて、事業者仮想IDデータベース20から当該利用者識別情報に関連づけられた仮想IDを抽出し、それを事業者システム17に送信する。
決済機関側システム3は、ネットワーク5を介して事業者システム17から請求データを受信し、その請求データから仮想IDをクレジットカード番号に変換し、クレジットカードの利用記録として記録する。決済機関側システム3は、料金請求装置11と決済機関側仮想IDデータベース12とクレジットカード利用データベース13とを有している。尚、記録されたクレジットカードの利用記録は、公知の手法で、クレジットカードの利用として利用者に対して請求が為される。
料金請求装置11は、事業者システム17から受信した請求データに於ける仮想IDを抽出し、その仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を、決済機関側仮想IDデータベース12から抽出し、当該抽出したクレジットカード番号の利用者のクレジットカードの利用記録として当該請求データの金額を、クレジットカード利用データベース13に記録する装置である。
決済機関側仮想IDデータベース12は、仮想IDとクレジットカード番号とを関連づけて記録しているデータベースであり、実施例1の決済機関側仮想IDデータベース12と同様である。従って本実施例の決済機関側仮想IDデータベース12も図7の概念図を示す。
クレジットカード利用データベース13は、クレジットカード番号とその利用金額とを関連づけて記録しているデータベースであり、実施例1のクレジットカード利用データベース13と同様である。従って本実施例のクレジットカード利用データベース13も図8の概念図を示す。
次に図17(a)のシステム構成に於けるプロセスの流れの一例を、図21のフローチャート図と図19のシステム構成図とを用いて説明する。
利用者は携帯電話等の事業者が提供する何らかのサービスを享受することによって、その利用料金が随時、公知の方法で事業者売上データベース19に記録される(S400)。
売上管理装置18は、事業者の請求の締めの期限が到来すると、事業者売上データベース19から事業者売上データベース19から利用者識別情報と利用料金とを抽出する。そして抽出した利用者識別情報を共同センターシステム14に送信することによって、当該利用者識別情報が関連づけられた仮想IDの問い合わせを行う(S410)。
事業者システム17から利用者識別情報を受信した共同センターシステム14は、事業者仮想IDデータベース20から当該利用者識別情報に関連づけられた仮想IDの検索を行い、抽出する。そして共同センターシステム14は、抽出した仮想IDを事業者システム17に対して送信する。
共同センターシステム14が送信した仮想IDは事業者システム17で受信し(S420)、当該受信した仮想IDと当該利用者の利用料金とを請求データとして決済機関側システム3に送信する(S430)。
決済機関側システム3はS430で送信された請求データを受信し(S440)、受信した請求データに於ける仮想IDを抽出する。そして抽出した仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を、決済機関側仮想IDデータベース12から抽出し(S450)、当該抽出したクレジットカード番号の利用者のクレジットカードの利用記録として、当該請求データの金額をクレジットカード利用データベース13に記録する(S460)。
このようにしてクレジットカード利用データベース13に各利用者毎の金額を記録後、公知のクレジットカードの請求方法と同様に、所定時期に利用者に対して請求を行う(S470)。
以上のようなプロセスを経ることによって、交通事業者以外の一般的な事業者、例えば携帯電話会社等であっても、事業者側に利用者のクレジットカード番号を通知することなく、利用者の安心感を得たままでクレジットカード決済を行うことが可能となる。
図17(b)の概念図の場合のシステム構成を図20のシステム構成図を用いて説明する。
事業者システム17は、利用者に対して何らかのサービスを提供することによってその対価を利用者から徴収している事業者、例えば携帯電話会社等、が有するシステムであり、売上管理装置18と事業者売上データベース19とを有している。事業者システム17は実施例8と同様であり、売上管理装置18と事業者売上データベース19とを有する。売上管理装置18と事業者売上データベース19も実施例8と同様である。
共同センターシステム14は、事業者システム17とネットワーク5を介してデータの送受信が可能なシステムであって、事業者統合仮想IDデータベース21を有する。
事業者統合仮想IDデータベース21は、利用者を識別する利用者識別情報と利用者に対して予め決済システム11から付与された仮想IDとクレジットカード番号とを関連づけて記録しているデータベースである。図29に事業者統合仮想IDデータベース21の概念図を示す。
共同センターシステム14は、事業者システム17から受信した利用者識別情報に基づいて、事業者統合仮想IDデータベース21から当該利用者識別情報に関連づけられた仮想IDを抽出し、それを事業者システム17に送信する。又、決済機関側システム3から受信した仮想IDに基づいて、事業者統合仮想IDデータベース21から当該仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を抽出し、それを決済機関側システム3に送信する。
決済機関側システム3は、ネットワク5を介して事業者システム17から請求データを受信し、その請求データに於ける仮想IDに基づいて、当該仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号の問い合わせを行い、共同センターシステム14から受信したクレジットカード番号のクレジットカードの利用記録として記録する。決済機関側システム3は、料金請求装置11とクレジットカード利用データベース13とを有している。尚、記録されたクレジットカードの利用記録は、公知の手法で、クレジットカードの利用として利用者に対して請求が為される。
料金請求装置11は、事業者システム17から受信した請求データに於ける仮想IDを抽出し、抽出した仮想IDを共同センターシステム14に送信することによって、その仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号の問い合わせを行う。そして共同センターシステム14から受信したクレジットカード番号の利用者のクレジットカードの利用記録として当該請求データの金額を、クレジットカード利用データベース13に記録する装置である。
クレジットカード利用データベース13は、クレジットカード番号とその利用金額とを関連づけて記録しているデータベースであり、実施例8のクレジットカード利用データベース13と同様である。従って本実施例のクレジットカード利用データベース13も図8の概念図を示す。
次に図17(b)のシステム構成に於けるプロセスの流れの一例を、図22のフローチャート図と図20のシステム構成図とを用いて説明する。
利用者は携帯電話等の事業者が提供する何らかのサービスを享受することによって、その利用料金が随時、公知の方法で事業者売上データベース19に記録される(S500)。
売上管理装置18は、事業者の請求の締めの期限が到来すると、事業者売上データベース19から事業者売上データベース19から利用者識別情報と利用料金とを抽出する。そして抽出した利用者識別情報を共同センターシステム14に送信することによって、当該利用者識別情報が関連づけられた仮想IDの問い合わせを行う(S510)。
事業者システム17から利用者識別情報を受信した共同センターシステム14は、事業者統合仮想IDデータベース21から当該利用者識別情報に関連づけられた仮想IDの検索を行い、抽出する。そして共同センターシステム14は、抽出した仮想IDを事業者システム17に対して送信する。
共同センターシステム14が送信した仮想IDは事業者システム17で受信し(S520)、当該受信した仮想IDと当該利用者の利用料金とを請求データとして決済機関側システム3に送信する(S530)。
決済機関側システム3はS530で送信された請求データを受信し(S540)、受信した請求データに於ける仮想IDを抽出する。そして抽出した仮想IDを料金請求装置11は共同センターシステム14に対して送信し、仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号の問い合わせを行う。
決済機関側システム3から仮想IDを受信した共同センターシステム14は、事業者統合仮想IDデータベース21から当該仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号の検索を行い、抽出する。そして共同センターシステム14は、抽出したクレジットカード番号を決済機関側システム3に対して送信する。
共同センターシステム14からクレジットカード番号を受信した決済機関側システム3の料金請求装置11は(S560)、受信したクレジットカード番号の利用者のクレジットカードの利用記録として、当該請求データの金額をクレジットカード利用データベース13に記録する(S570)。
このようにしてクレジットカード利用データベース13に各利用者毎の金額を記録後、公知のクレジットカードの請求方法と同様に、所定時期に利用者に対して請求を行う(S580)。
以上のようなプロセスを経ることによって、交通事業者以外の一般的な事業者、例えば携帯電話会社等であっても、事業者側に利用者のクレジットカード番号を通知することなく、利用者の安心感を得たままでクレジットカード決済を行うことが可能となる。
更に実施例8及び実施例9に於いては、図18の概念図に示すように、一人の利用者が複数の事業者を利用し、その利用金額は一つのクレジットカードによって行うこととしても良い。即ち実施例2や実施例6の場合と同様に、各事業者には、実施例8又は実施例9の事業者システム17が設けられている。又利用者に対して決済システム1全体で一つの仮想ID、即ち各社共通の仮想IDが予め付与されていることとなる。例えば、実施例2の場合と同様に、A社の利用者識別情報が「11111」、その仮想IDが「A」として関連づけられており、同一の利用者のB社の利用者識別情報が「aaaaa」、その仮想IDが「A」として関連づけられていることとなる。即ちA社及びB社の双方に於いて利用者の利用者識別情報は同一の仮想IDに関連づけられている。このような場合の事業者仮想IDデータベース20、事業者統合仮想IDデータベース21の概念図を図30、図31に示す。
図30の事業者仮想IDデータベース20は、各事業者の利用者識別情報と仮想IDとが関連づけられているデータベースであり、図31の事業者統合仮想IDデータベース21は、各事業者の利用者識別情報と仮想IDとクレジットカード番号とが関連づけられているデータベースである。
このようなデータベースを共同センターシステム14に設けることにより、実施例8、実施例9と同様の処理を各事業者毎に行えば、決済機関側システム3は、一社の事業者システム17の場合と同様の処理で、複数の事業者を利用した料金を、一つのクレジットカードによって支払うことが行える。
図30のように構成された事業者仮想IDデータベース20を共同センターシステム14に設けることによって(即ち図18(a)の場合)、利用者がクレジットカードを紛失したことによってそのクレジットカード番号が変更された場合には、利用者は決済機関側システム3に対してその通知を行えばよい。
又図31のように構成された事業者統合仮想IDデータベース21を共同センターシステム14に設けることによって(即ち図18(b)の場合)、利用者がクレジットカードのクレジットカード番号の変更又は事業者内に於いて利用者の属性が変更した等によって利用者識別情報の変更が行われたとしても、共同センターシステム14にその通知を行えばよい。その場合共同センターシステム14は変更が行われたクレジットカード番号又は利用者識別情報のみの変更作業を行えばよい。
このような図18の場合、実施例2や実施例6と同様に、複数の事業者は日本国内の事業者のみに限定されるものではなく、海外の事業者と日本国内の事業者とが本決済システム1を同様に利用することも可能である。この場合、海外の事業者の請求については現地通貨で行われても良いし、それを決済機関側システム3が換算レートを用いて自動的に日本円に換算し、請求を行っても良い。このようにすることで、日本の利用者が海外の事業者を利用した際に、海外の事業者に対しても、その海外の事業者に対してクレジットカード番号を告げることなく、クレジットカード決済が可能となる。
更に、実施例3や実施例7と同様に、複数の利用者の請求を一つのクレジットカード番号で行っても良い。例えば家族で異なる携帯電話を利用している場合、その利用料金の支払いを同一のクレジットカード番号で行っても良い。
つまり、決済機関側仮想IDデータベース12(図18(a)の場合)又は事業者統合仮想IDデータベース21(図18(b)の場合)に於いて、一つのクレジットカード番号と複数の仮想IDとを関連づけておくことにより、まとめて請求が可能となる。このような場合の決済機関側仮想IDデータベース12の概念図は図10と同様であり、事業者統合仮想IDデータベース21の概念図を図32に示す。
例えば利用者識別情報が「22222」である利用者Xと利用者識別情報が「44444」である利用者Yとが存在している場合に於いて、利用者Xと利用者Yとが同一のクレジットカード番号「0987−6543−2109−8765」から支払を行うことを予め申し込んでいる場合には、その決済機関側仮想IDデータベース12又は事業者統合仮想IDデータベース21は、図10又は図32のように仮想ID「B」及び仮想ID「D」に関連づけられたクレジットカード番号は「0987−6543−2109−8765」として記録されていることとなる。
これによって、仮想ID「B」に関する請求データ、仮想ID「D」に関する請求データを事業者システム17から受信したとしても、同一のクレジットカード番号「0987−6543−2109−8765」から支払を行うことが可能となる。
尚、各実施例1乃至実施例11に於いては、交通機関側システム2から決済機関側システム3、事業者システム17から決済機関側システム3への請求データの送信は、ネットワーク5によって送信される場合の他、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等の各種記録媒体によって行われても良い。この場合、請求データは交通機関側システム2又は事業者システムで記録媒体に記録され、それを決済機関側システム3で読み取ることとなる。
更に交通機関側システム2、決済機関側システム3、事業者システム17と共同センターシステム14との間でのデータの送受信、即ち仮想IDの問い合わせ、問い合わせに対する仮想IDの結果、クレジットカード番号の問い合わせ、問い合わせに対するクレジットカード番号の結果を、ネットワーク5を介して行う他、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリーカード等の各種の記録媒体によってその授受を行っても良い。
つまりネットワーク5を介してオンライン処理を行うのではなく、各データを記録した記録媒体を交通機関側システム2、決済機関側システム3、事業者システム17、共同センターシステム14で読み込み/書き込みすることによってその処理を行っても良い。例えば仮想IDの問い合わせの場合、ICカード識別情報/利用者識別情報を交通機関側システム2/事業者システム17で記録媒体に記録し、それを共同センターシステム14で読み込み、ICカード識別情報/利用者識別情報に関連づけられた仮想IDを共同センターシステム14で当該記録媒体に記録する。その仮想IDを記録した記録媒体を再度交通機関側システム2/事業者システム17で読み込むことで、仮想IDと含む請求データとする。一方、クレジットカード番号の問い合わせの場合、仮想IDを決済機関側システム3で記録媒体に記録し、それを共同センター14で読み込み、当該仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を共同センターシステム14で当該記録媒体に記録する。そのクレジットカード番号を記録した記録媒体を再度決済機関側システム3で読み込むことで、クレジットカードの利用記録とすることとなる。
又共同センターシステム14でICカード識別情報/利用者識別情報と仮想IDの関連づけ、更にはそれらとクレジットカード番号との関連づけを所持している場合には、上述のように、ICカード識別情報/利用者識別情報を共同センターシステム14に送信、或いは記録媒体に記録することによって仮想IDを交通機関側システム2/事業者システム17で取得し、仮想IDと利用料金等とを請求データとして交通機関側システム2/事業者システム17から決済機関側システム3に送信、或いは記録媒体に記録するのみならず、ICカード識別情報/利用者識別情報と利用料金等を含むデータを共同センターシステム14に送信、或いは記録媒体に記録し、当該データのうちICカード識別情報/利用者識別情報を抽出し、ICカード識別情報/利用者識別情報に関連づけられた仮想IDに共同センターシステム14でICカード識別情報/利用者識別情報を変換し、変換した仮想IDと利用料金等を請求データとして共同センターシステム14から決済機関側システム3に送信、或いは記録媒体に記録することによって行っても良い。
更に、実施例4から実施例7に於いて共同センターシステム14を用いる際に、利用者に対して発行するICカード4に、そのICカード4で利用できる利用限度枠を設定しても良い。この場合の決済システムのシステム構成の一例を図33に示す。
図33に示したシステム構成では、実施例4の交通機関側システム2に更に利用限度枠設定装置22を設けた場合を示している。実施例5、実施例6、実施例7の場合の交通機関側システム2にも、同様に利用限度枠設定装置22を設けることが出来る。
又、共同センターシステム14に設けられた共同センター仮想IDデータベース15、統合仮想IDデータベース16は、更に仮想ID毎の利用限度枠(仮想ID利用限度枠)と既に当該仮想IDに関連づけられたICカード識別情報を有するICカード4に付与した利用限度枠の合計(付与済み利用限度枠)とを記録している。従って、共同センター仮想IDデータベース15は、仮想IDとICカード識別情報と仮想ID利用限度枠と付与済み利用限度枠とを関連づけて記録しており、統合仮想IDデータベース16は、仮想IDとICカード識別情報とクレジットカード番号と仮想ID利用限度枠と付与済み利用限度枠とを記録している。この場合の共同センター仮想IDデータベース15の概念図を図34、統合仮想IDデータベース16の概念図を図35に示す。
利用限度枠設定装置22は、ICカード4に、ICカード4に対する利用限度枠(ICカード利用限度枠)を書き込む装置である。即ち、ICカード4のICカード識別情報を読み取り、利用者が当該ICカード4に設定を希望する利用限度枠の入力を受け付け、そのICカード識別情報と入力を受け付けた希望する利用限度枠とを共同センターシステム14に送信し、その利用限度枠がICカード利用限度枠として設定可能か否かを問い合わせる。
一方この問い合わせを受信した共同センターシステム14は、当該共同センター仮想IDデータベース15、統合仮想IDデータベース16のうち、当該ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDと付与済み利用限度枠とを抽出する。
そして抽出した付与済み利用限度枠と、利用限度枠設定装置22から受信した利用者が希望するICカード利用限度枠とを加算し、その合計が仮想ID利用限度枠以下であった場合には、共同センターシステム14は、設定可能の通知を利用限度枠設定装置22に送信する。
一方、抽出した付与済み利用限度枠と、利用限度枠設定装置22から受信した利用者が希望するICカード利用限度枠とを加算し、その合計が仮想ID利用限度枠より大きい場合には、共同センターシステム14は、設定不可の通知を利用限度枠設定装置22に送信する。
共同センターシステム14から設定可能の通知を受信した利用限度枠設定装置22は、利用者にICカード利用限度枠を設定することの再確認を表示し、利用者が承諾すれば(「OK」等を選択すれば)、利用限度枠設定装置22は、前記入力を受け付けた利用限度枠をICカード4のICカード利用限度枠として記録すると共に、設定したICカード利用限度枠とICカード識別情報とを共同センターシステム14に送信する。それを受信した共同センターシステム14は、当該ICカード識別情報に関連づけられた付与済み利用限度枠に、新たに付与したICカード利用限度枠を加算して、付与済み利用限度枠を更新する。
一方、共同センターシステム14から設定不可の通知を受信した利用限度枠設定装置22は、設定が許可されなかったことを表示等し、ICカード利用限度枠の再入力を促す。
例えばICカード識別情報が図34に示すように、「33333」の場合であって、設定を希望する利用限度枠が5,000円である場合、利用限度枠設定装置22は、共同センターシステム14にそれらを送信し、設定可能か否かの問い合わせを行う。
共同センターシステム14は、共同センター仮想IDデータベース15、統合仮想IDデータベース16からICカード識別情報「33333」に関連づけられた仮想ID利用限度枠「8,000」、付与済み利用限度枠「1,000」を抽出する。そして、付与済み利用限度枠「1,000」に希望する利用限度枠「5,000」を加算した「6,000」は、仮想ID利用限度枠「8,000」以下であるので、共同センターシステム14は、利用限度枠設定装置22に設定可能の通知を送信する。
そして利用限度枠設定装置22で設定の再確認の承諾を受け付けた後、利用限度枠設定装置22は、当該ICカード4にICカード利用限度枠として「5,000」を記録すると共に、ICカード識別情報「33333」と新たに付与したICカード利用限度枠「5,000」を共同センターシステム14に送信する。
それらを受信した共同センターシステム14は、共同センター仮想IDデータベース15、統合仮想IDデータベース16のICカード識別情報「33333」に関連づけられた付与済み利用限度枠「1,000」に、新たに付与したICカード利用限度枠「5,000」を加算して、新たな付与済み利用限度枠を「6,000」に更新することとなる。
上述のようにICカード4に付与したICカード利用限度枠は、利用者が出場する際にICカード4を自動改札機6で読み取らせる際に、ICカード利用限度枠とその充当金額/利用料金とを比較して、ICカード利用限度枠を超過した充当金額/利用料金の場合、エラーとして、自動改札機6で出場を拒否する(自動改札機6のゲートを封鎖する、音を鳴らす等)。一方、ICカード利用限度枠とその充当金額/利用料金とを比較して、ICカード利用限度枠以内の充当金額/利用料金の場合、自動改札機6はそのまま出場を許可する。
尚、出場の際には、単に、ICカード利用限度枠と充当金額/利用料金との比較を行うのみならず、更に交通機関利用データベースに記録している当該ICカード識別情報の充当金額/利用金額であって、まだ決済が行われていないものを更に加算しても良い。
これは、自動改札機6が出場の際にICカード識別情報とICカード利用限度枠、駅を識別する情報とを読み取ることにより、今回の充当金額/利用金額とを算出し、更に読み取ったICカード識別情報に基づいて、改札制御装置7を介して交通機関利用データベース10を検索する。そして当該ICカード識別情報の充当金額/利用金額であって、まだ決済が行われていないものを更に加算して、ICカード利用限度枠との比較をする。このように交通機関利用データベース10の充当金額/利用金額も比較対象とすることによって、その時点のみではなく、利用者の過去の充当金額/利用金額であって未決済のものもICカード利用限度枠として比較することが出来、より正確な与信管理が可能となる。
従って、交通機関利用データベース10に記録されているICカード識別情報と充当金額/利用金額は、利用者が決済機関からの支払を行った場合に、決済機関側システム3から交通機関側システム2に送信され、交通機関側システム2は仮想IDを共同センターシステム14に問い合わせることによって、当該仮想IDに関連づけられたICカード識別情報を取得し、交通機関利用データベースに記録した当該ICカード識別情報に関連づけられた充当金額/利用金額を0にすれば良い。
更に、実施例13の利用限度枠の他の設定方法として、実施例4から実施例11に於いて共同センターシステム14を用いる際に、共同センターシステム14に設けられた共同センター仮想IDデータベース15、統合仮想IDデータベース16、事業者仮想IDデータベース20、事業者統合仮想IDデータベース21に、実施例13と同様に仮想ID利用限度枠を設定しておく。
そして交通機関側システム2の管理装置8又は事業者システム17の売上管理装置18がICカード識別情報又は利用者識別情報を共同センターシステム14に問い合わせる際に、ICカード識別情報と併せて充当金額/利用金額、利用者識別情報と併せて利用料金を、送信する。
共同センターシステム14は、ICカード識別情報、利用者識別情報に関連づけられた仮想IDと、その仮想IDに関連づけられた仮想ID利用限度枠とを、共同センター仮想IDデータベース15/統合仮想IDデータベース16/事業者仮想IDデータベース20/事業者統合仮想IDデータベース21から抽出する。そして、仮想IDに関連づけられたICカード識別情報の充当金額/利用金額を合計し、又は、仮想IDに関連づけられた利用者識別情報の利用料金を合計し、それらが仮想ID利用限度枠以下であるかを判定する。
仮想ID利用限度枠内であれば、そのまま交通機関側システム2、事業者システム17に対してICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを送信する(図15のS220〜S230、図16のS320〜S330、図21のS410〜S420、図22のS510〜S520の処理)。
もし合計が仮想ID利用限度枠より多ければ、次回からICカード4の利用、サービスの利用を拒否するネガデータを作成する。このネガデータは、当該仮想IDに関連づけられたICカード識別情報/利用者識別情報を有する。そして交通機関側システム2、事業者システム17に対してICカード識別情報/利用者識別情報に関連づけられた仮想IDを送信する(図15のS220〜S230、図16のS320〜S330、図21のS410〜S420、図22のS510〜S520の処理)際に併せて、ネガデータも送信する。
交通機関側システム2の自動改札機6、事業者システム17の売上管理装置8は、利用者がICカード4で駅から出場する際、或いは何らかの利用をする場合に、このネガデータのICカード識別情報/利用者識別情報と比較し、出場を許可する或いは利用を許可するかの判定を行う。ネガデータにICカード識別情報/利用者識別情報がある場合には出場を不許可/利用を不許可とし、ネガデータにICカード識別情報/利用者識別情報がない場合には出場を許可/利用を許可する。
例えば仮想IDに関連づけられたICカード識別情報が2つあり、各々の充当金額/利用金額が「5,000」、「8,000」であり、当該仮想ID利用限度枠が「15,000」であったとする。そうすると仮想IDあたりの充当金額/利用金額の合計が13,000(=5,000+8,000)であるので、仮想ID利用限度枠を超えていない。
従って共同センターシステム14は、交通機関側システム2、事業者システム17に対してICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを送信する(図15のS220〜S230、図16のS320〜S330、図21のS410〜S420、図22のS510〜S520の処理)。
一方、仮想IDに関連づけられたICカード識別情報が2つあり、各々の充当金額/利用金額が「5,000」、「8,000」であり、当該仮想ID利用限度枠が「10,000」であったとする。そうすると仮想IDあたりの充当金額/利用金額の合計が13,000(=5,000+8,000)であるので、仮想ID利用限度枠を超過している。
従って共同センターシステム14は、当該仮想IDに関連づけられたICカード識別情報/利用者識別情報をネガデータに記録する。そして交通機関側システム2、事業者システム17に対してICカード識別情報/利用者識別情報に関連づけられた仮想IDを送信する(図15のS220〜S230、図16のS320〜S330、図21のS410〜S420、図22のS510〜S520の処理)際に併せて、ネガデータも送信する。
そうすると、例えば次回の入場/出場の際に、利用者がICカード4を自動改札機6に読み取らせた場合に、自動改札機6が当該ネガデータに当該ICカード4のICカード識別情報が含まれているかを判定すると、含まれているので、入場/出場が拒否される。
同様に、例えば次回、利用者が事業者のサービスを利用する為に利用者識別情報を入力した場合、売上管理装置18が当該ネガデータに当該利用者識別情報が含まれているかを判定すると、含まれているのでサービスの利用が拒否される。
このように仮想ID利用限度枠を設けることによって、利用者の支払能力、与信能力を超えた範囲での使用を防止することが出来る。尚、この仮想ID利用限度枠は、仮想IDに関連づけられたクレジットカードの限度枠以下であることが望ましい。
更に、実施例13及び実施例14の仮想ID利用限度枠は、一つのクレジットカード番号に対して、そのクレジットカード番号に対する支払限度枠(クレジットカード会社がクレジットカード番号の利用者に対して付与している限度枠であっても良いし、それ以外に別途設定された金額であっても良い)以下に設定されている。従って、支払を行うクレジットカードに複数の仮想IDが割り当てられている場合、クレジットカード番号に関連づけられた仮想IDの仮想ID利用限度枠の合計は、クレジットカード番号に対する支払限度枠以下となり、仮想IDに関連づけられたICカード識別情報のICカード利用限度枠の合計は、仮想ID利用限度枠以下となる。
本発明に於ける各装置、データベースは、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。又データベースの代わりにデータファイル、記憶手段であっても良いことは言うまでもなく、データベースとの記載にはデータファイル、記憶手段をも含んでいる。
尚、本発明を実施するにあたり本実施態様の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記録した記憶媒体をシステムに供給し、そのシステムのコンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによって実現されることは当然である。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラム自体が前記した実施態様の機能を実現することとなり、そのプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を当然のことながら構成することになる。
プログラムを供給する為の記憶媒体としては、例えば磁気ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を使用することができる。
又、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、上述した実施態様の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステムなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前記した実施態様の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる不揮発性あるいは揮発性の記憶手段に書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、機能拡張ボードあるいは機能拡張ユニットに備わる演算処理装置などが実際の処理の一部あるいは全部を行い、その処理により前記した実施態様の機能が実現される場合も含まれることは当然である。
本発明を用いることによって、オートチャージ方式や後払い方式による決済方式であったとしても、従来のようにICカード識別情報そのものを決済機関に対して送信する必要がないので、利用者がICカード4を紛失し再発行手続等を行ったことによって、ICカード識別情報が変更された場合であっても、交通機関の事業者が自らの交通機関側仮想IDデータベース9のICカード識別情報と仮想IDとの関連づけを変更するのみで済み、その処理負担を軽減することが可能となる。
又、交通機関に対する決済のみならず、一般的な事業者のクレジットカード決済にも用いることが出来、従来は事業者側で所持していたクレジットカード番号を、共同センターシステムで所持することによって、クレジットカード番号の悪用等を防ぐことが可能となる。
更に、仮想IDに複数のICカード識別情報を関連づけることによって、複数の利用者が一つのクレジットカード番号で決済を行うことも可能となる。
[図1]本発明の概念図である。
[図2]本発明のプロセスの流れの一例を示すフローチャート図である。
[図3]従来のオートチャージ方式、後払い方式の概念図である。
[図4]本発明のシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
[図5]交通機関利用データベースの概念図である。
[図6]交通機関側仮想IDデータベースの概念図である。
[図7]決済機関側仮想IDデータベースの概念図である。
[図8]クレジットカード利用データベースの概念図である。
[図9]他の実施例の交通機関側仮想IDデータベースの概念図である。
[図10]他の実施例の決済機関側仮想IDデータベースの概念図である。
[図11]本発明の他の実施例の概念図である。
[図12]本発明の他の実施例の概念図である。
[図13]本発明の他の実施例のシステム構成の一例を示したシステム構成図である。
[図14]本発明の他の実施例のシステム構成の一例を示したシステム構成図である。
[図15]本発明の他の実施例のプロセスの流れの一例を示したフローチャート図である。
[図16]本発明の他の実施例のプロセスの流れの一例を示したフローチャート図である。
[図17]本発明の交通機関事業者以外の実施例の概念図である。
[図18]本発明の交通機関事業者以外の実施例の概念図である。
[図19]本発明の交通機関事業者以外の実施例のシステム構成の一例を示したシステム構成図である。
[図20]本発明の交通機関事業者以外の実施例のシステム構成の一例を示したシステム構成図である。
[図21]本発明の交通機関事業者以外の実施例のプロセスの流れの一例を示したフローチャート図である。
[図22]本発明の交通機関事業者以外の実施例のプロセスの流れの一例を示したフローチャート図である。
[図23]統合仮想IDデータベースの概念図である。
[図24]複数の交通機関の場合の共同センター仮想IDデータベースの概念図である。
[図25]複数の交通機関の場合の統合仮想IDデータベースの概念図である。
[図26]複数の利用者が同一のクレジットカード番号から決済を行う場合の統合仮想IDデータベースの概念図である。
[図27]事業者売上データベースの概念図である。
[図28]事業者仮想IDデータベースの概念図である。
[図29]事業者統合仮想IDデータベースの概念図である。
[図30]複数の事業者の場合の共同センター仮想IDデータベースの概念図である。
[図31]複数の事業者の場合の事業者統合仮想IDデータベースの概念図である。
[図32]複数の利用者が同一のクレジットカード番号から決済を行う場合の事業者統合仮想IDデータベースの概念図である。
[図33]ICカードに利用限度枠を設定した場合のシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
[図34]ICカードに利用限度枠を設定した場合の共同センター仮想IDデータベースの概念図である。
[図35]ICカードに利用限度枠を設定した場合の統合仮想IDデータベースの概念図である。
符号の説明
1:決済システム
2:交通機関側システム
3:決済機関側システム
4:ICカード
5:ネットワーク
6:自動改札機
7:改札制御装置
8:管理装置
9:交通機関側仮想IDデータベース
10:交通機関利用データベース
11:料金請求装置
12:決済機関側仮想IDデータベース
13:クレジットカード利用データベース
14:共同センターシステム
15:共同センター仮想IDデータベース
16:統合仮想IDデータベース
17:事業者システム
18:売上管理装置
19:事業者売上データベース
20:事業者仮想IDデータベース
21:事業者統合仮想IDデータベース
22:利用限度枠設定装置

Claims (30)

  1. オートチャージ方式又は後払い方式の決済方式を用いる決済システムであって、前記決済システムは、交通機関の事業者が有する交通機関側システムと決済機関が有する決済機関側システムとを有しており
    前記交通機関側システムは、
    ICカード又は利用者を識別するICカード識別情報と前記ICカードに対して充当した充当金額又は前記ICカードを有する利用者の利用料金とを関連づけて記録している交通機関利用データベースと、
    ICカード識別情報と、ICカード又は利用者に対して予め付与されている仮想IDとを関連づけて記録している交通機関側仮想IDデータベースと、
    前記ICカードに記録している情報の読み書きを行う読書装置と、
    前記読書装置が読み取ったICカード識別情報と、前記読書装置が前記ICカードに対して充当した前記充当金額又は前記交通機関の料金として算出した前記利用料金とを前記読書装置から受信し、前記交通機関利用データベースに記録する制御装置と、
    前記読書装置が前記ICカードから読み取った前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを前記決済機関側仮想IDデータベースより抽出し、前記抽出した仮想IDと前記充当金額又は利用料金とを請求データとして前記決済機関側システムに送信する管理装置と、を有しており
    前記決済機関側システムは、
    ICカード又は利用者に対して予め付与されている前記仮想IDとクレジットカード番号とを関連づけて記録している決済機関側仮想IDデータベースと、
    前記クレジットカード番号と充当金額又は利用料金とを関連づけて記録しているクレジットカード利用データベースと、
    前記交通機関側システムから前記請求データを受信し、前記請求データに於ける前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を前記決済機関側仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出したクレジットカード番号と前記請求データに於ける充当金額又は利用料金とを、前記クレジットカード利用データベースに記録する料金請求装置と、を有する、
    ことを特徴とする決済システム。
  2. オートチャージ方式又は後払い方式の決済方式を用いる決済システムであって、前記決済システムは、交通機関の事業者が有する交通機関側システムと決済機関が有する決済機関側システムとを有しており
    前記交通機関側システムは、
    ICカード又は利用者を識別するICカード識別情報と前記ICカードに対して充当した充当金額又は前記ICカードを有する利用者の利用料金とを関連づけて記録している交通機関利用データベースと、
    ICカード識別情報と、ICカード又は利用者に対して予め付与されている仮想IDとを関連づけて記録している交通機関側仮想IDデータベースと、
    前記ICカードに記録している情報の読み書きを行う読書装置と、
    前記読書装置が読み取ったICカード識別情報と、前記読書装置が前記ICカードに対して充当した前記充当金額又は前記交通機関の料金として算出した前記利用料金とを前記読書装置から受信し、前記交通機関利用データベースに記録する制御装置と、
    前記読書装置が前記ICカードから読み取った前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを前記交通機関側仮想IDデータベースより抽出し、前記抽出した仮想IDと前記充当金額又は利用料金とを請求データとして記録媒体に記録する管理装置と、を有しており
    前記決済機関側システムは、
    ICカード又は利用者に対して予め付与されている前記仮想IDとクレジットカード番号とを関連づけて記録している決済機関側仮想IDデータベースと、
    前記クレジットカード番号と充当金額又は利用料金とを関連づけて記録しているクレジットカード利用データベースと、
    前記記録媒体に記録された前記請求データを読み取り、前記請求データに於ける前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を前記決済機関側仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出したクレジットカード番号と前記請求データに於ける充当金額又は利用料金とを、前記クレジットカード利用データベースに記録する料金請求装置と、を有する、
    ことを特徴とする決済システム。
  3. オートチャージ方式又は後払い方式の決済方式を用いる決済システムであって、前記決済システムは、交通機関の事業者が有する交通機関側システムと決済機関が有する決済機関側システムと共同センターシステムとを有しており
    前記交通機関側システムは、
    ICカード又は利用者を識別するICカード識別情報と前記ICカードに対して充当した充当金額又は前記ICカードを有する利用者の利用料金とを関連づけて記録している交通機関利用データベースと、
    前記ICカードに記録している情報の読み書きを行う読書装置と、
    前記読書装置が読み取ったICカード識別情報と、前記読書装置が前記ICカードに対して充当した前記充当金額又は前記交通機関の料金として算出した前記利用料金とを前記読書装置から受信し、前記交通機関利用データベースに記録する制御装置と、
    前記読書装置が前記ICカードから読み取った前記ICカード識別情報を前記共同センターシステムに対して送信することで前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDの問い合わせを行い、前記仮想IDを前記共同センターシステムから受信し、前記受信した仮想IDと前記充当金額又は利用料金とを請求データとして前記決済機関側システムに送信する管理装置と、を有しており
    前記決済機関側システムは、
    ICカード又は利用者に対して予め付与されている前記仮想IDとクレジットカード番号とを関連づけて記録している決済機関側仮想IDデータベースと、
    前記クレジットカード番号と充当金額又は利用料金とを関連づけて記録しているクレジットカード利用データベースと、
    前記交通機関側システムから前記請求データを受信し、前記請求データに於ける前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を前記決済機関側仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出したクレジットカード番号と前記請求データに於ける充当金額又は利用料金とを、前記クレジットカード利用データベースに記録する料金請求装置と、を有しており
    前記共同センターシステムは、
    前記ICカード識別情報と前記仮想IDとを関連づけて記録している共同センター仮想IDデータベースとを有しており、
    前記交通機関側システムから前記ICカード識別情報を受信すると、前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを前記共同センター仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出した仮想IDを前記交通機関側システムに送信する装置である、
    ことを特徴とする決済システム。
  4. オートチャージ方式又は後払い方式の決済方式を用いる決済システムであって、前記決済システムは、交通機関の事業者が有する交通機関側システムと決済機関が有する決済機関側システムと共同センターシステムとを有しており
    前記交通機関側システムは、
    ICカード又は利用者を識別するICカード識別情報と前記ICカードに対して充当した充当金額又は前記ICカードを有する利用者の利用料金とを関連づけて記録している交通機関利用データベースと、
    前記ICカードに記録している情報の読み書きを行う読書装置と、
    前記読書装置が読み取ったICカード識別情報と、前記読書装置が前記ICカードに対して充当した前記充当金額又は前記交通機関の料金として算出した前記利用料金とを前記読書装置から受信し、前記交通機関利用データベースに記録する制御装置と、
    前記読書装置が前記ICカードから読み取った前記ICカード識別情報を前記共同センターシステムに対して送信することで前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDの問い合わせを行い、前記仮想IDを前記共同センターシステムから受信し、前記受信した仮想IDと前記充当金額又は利用料金とを請求データとして記録媒体に記録する管理装置と、を有しており
    前記決済機関側システムは、
    ICカード又は利用者に対して予め付与されている前記仮想IDとクレジットカード番号とを関連づけて記録している決済機関側仮想IDデータベースと、
    前記クレジットカード番号と充当金額又は利用料金とを関連づけて記録しているクレジットカード利用データベースと、
    前記記録媒体に記録された前記請求データを読み取り、前記請求データに於ける前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を前記決済機関側仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出したクレジットカード番号と前記請求データに於ける充当金額又は利用料金とを、前記クレジットカード利用データベースに記録する料金請求装置と、を有しており
    前記共同センターシステムは、
    前記ICカード識別情報と前記仮想IDとを関連づけて記録している共同センター仮想IDデータベースとを有しており、
    前記交通機関側システムから前記ICカード識別情報を受信すると、前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを前記共同センター仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出した仮想IDを前記交通機関側システムに送信する装置である、
    ことを特徴とする決済システム。
  5. オートチャージ方式又は後払い方式の決済方式を用いる決済システムであって、前記決済システムは、交通機関の事業者が有する交通機関側システムと決済機関が有する決済機関側システムと共同センターシステムとを有しており
    前記交通機関側システムは、
    ICカード又は利用者を識別するICカード識別情報と前記ICカードに対して充当した充当金額又は前記ICカードを有する利用者の利用料金とを関連づけて記録している交通機関利用データベースと、
    前記ICカードに記録している情報の読み書きを行う読書装置と、
    前記読書装置が読み取ったICカード識別情報と、前記読書装置が前記ICカードに対して充当した前記充当金額又は前記交通機関の料金として算出した前記利用料金とを前記読書装置から受信し、前記交通機関利用データベースに記録する制御装置と、
    前記読書装置が前記ICカードから読み取った前記ICカード識別情報を前記共同センターシステムに対して送信することで前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDの問い合わせを行い、前記仮想IDを前記共同センターシステムから受信し、前記受信した仮想IDと前記充当金額又は利用料金とを請求データとして前記決済機関側システムに送信する管理装置と、を有しており
    前記決済機関側システムは、
    前記利用者のクレジットカード番号と充当金額又は利用料金とを関連づけて記録しているクレジットカード利用データベースと、
    前記交通機関側システムから前記請求データを受信し、前記請求データに於ける前記仮想IDを抽出し、前記抽出した仮想IDを前記共同センターシステムに送信することで前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号の問い合わせを行い、前記共同センターシステムから前記クレジットカード番号を受信し、前記受信したクレジットカード番号と前記請求データに於ける充当金額又は利用料金とを、前記クレジットカード利用データベースに記録する料金請求装置と、を有しており
    前記共同センターシステムは、
    前記ICカード識別情報と前記ICカード又は利用者に対して予め付与されている仮想IDと前記利用者のクレジットカード番号とを関連づけて記録している統合仮想IDデータベースとを有しており、
    前記交通機関側システムから前記ICカード識別情報を受信すると、前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを前記統合仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出した仮想IDを前記交通機関側システムに送信し、
    前記決済機関側システムから前記仮想IDを受信すると、前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を前記統合仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出したクレジットカード番号を前記決済機関側システムに送信する装置である、
    ことを特徴とする決済システム。
  6. オートチャージ方式又は後払い方式の決済方式を用いる決済システムであって、前記決済システムは、交通機関の事業者が有する交通機関側システムと決済機関が有する決済機関側システムと共同センターシステムとを有しており
    前記交通機関側システムは、
    ICカード又は利用者を識別するICカード識別情報と前記ICカードに対して充当した充当金額又は前記ICカードを有する利用者の利用料金とを関連づけて記録している交通機関利用データベースと、
    前記ICカードに記録している情報の読み書きを行う読書装置と、
    前記読書装置が読み取ったICカード識別情報と、前記読書装置が前記ICカードに対して充当した前記充当金額又は前記交通機関の料金として算出した前記利用料金とを前記読書装置から受信し、前記交通機関利用データベースに記録する制御装置と、
    前記読書装置が前記ICカードから読み取った前記ICカード識別情報を前記共同センターシステムに対して送信することで前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDの問い合わせを行い、前記仮想IDを前記共同センターシステムから受信し、前記受信した仮想IDと前記充当金額又は利用料金とを請求データとして記録媒体に記録する管理装置と、を有しており
    前記決済機関側システムは、
    前記利用者のクレジットカード番号と充当金額又は利用料金とを関連づけて記録しているクレジットカード利用データベースと、
    前記記録媒体に記録された前記請求データを読み取り、前記請求データに於ける前記仮想IDを抽出し、前記抽出した仮想IDを前記共同センターシステムに送信することで前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号の問い合わせを行い、前記共同センターシステムから前記クレジットカード番号を受信し、前記受信したクレジットカード番号と前記請求データに於ける充当金額又は利用料金とを、前記クレジットカード利用データベースに記録する料金請求装置と、を有しており
    前記共同センターシステムは、
    前記ICカード識別情報と前記ICカード又は利用者に対して予め付与されている仮想IDと前記利用者のクレジットカード番号とを関連づけて記録している統合仮想IDデータベースを有しており、
    前記交通機関側システムから前記ICカード識別情報を受信すると、前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを前記統合仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出した仮想IDを前記交通機関側システムに送信し、
    前記決済機関側システムから前記仮想IDを受信すると、前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を前記統合仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出したクレジットカード番号を前記決済機関側システムに送信する装置である、
    ことを特徴とする決済システム。
  7. 利用者に対してサービスを提供する事業者の前記利用者に対するクレジットカードによる決済を行う決済システムであって、前記決済システムは、事業者が有する事業者システムと決済機関が有する決済機関側システムと共同センターシステムとを有しており
    前記事業者システムは、
    利用者を識別する利用者識別情報と前記利用者の利用した利用料金とを関連づけて記録している事業者売上データベースと、
    前記事業者売上データベースに記録している利用者識別情報と利用料金とを抽出し、前記抽出した利用者識別情報を前記共同センターシステムに対して送信することで前記利用者識別情報に関連づけられた仮想IDの問い合わせを行い、前記仮想IDを前記共同センターシステムから受信し、前記受信した仮想IDと前記利用料金とを請求データとして前記決済機関側システムに送信する売上管理装置と、を有しており
    前記決済機関側システムは、
    前記利用者に対して予め付与されている前記仮想IDとクレジットカード番号とを関連づけて記録している決済機関側仮想IDデータベースと、
    前記クレジットカード番号と利用料金とを関連づけて記録しているクレジットカード利用データベースと、
    前記事業者システムから前記請求データを受信し、前記請求データに於ける前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を前記決済機関側仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出したクレジットカード番号と前記請求データに於ける利用料金とを、前記クレジットカード利用データベースに記録する料金請求装置と、を有しており
    前記共同センターシステムは、
    前記利用者識別情報と前記仮想IDとを関連づけて記録している事業者仮想IDデータベースを有しており、
    前記事業者システムから前記利用者識別情報を受信すると、前記利用者識別情報に関連づけられた仮想IDを前記事業者仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出した仮想IDを前記事業者システムに送信する装置である、
    ことを特徴とする決済システム。
  8. 利用者に対してサービスを提供する事業者の前記利用者に対するクレジットカードによる決済を行う決済システムであって、前記決済システムは、事業者が有する事業者システムと決済機関が有する決済機関側システムと共同センターシステムとを有しており
    前記事業者システムは、
    利用者を識別する利用者識別情報と前記利用者の利用した利用料金とを関連づけて記録している事業者売上データベースと、
    前記事業者売上データベースに記録している利用者識別情報と利用料金とを抽出し、前記抽出した利用者識別情報を前記共同センターシステムに対して送信することで前記利用者識別情報に関連づけられた仮想IDの問い合わせを行い、前記仮想IDを前記共同センターシステムから受信し、前記受信した仮想IDと前記利用料金とを請求データとして記録媒体に記録する売上管理装置と、を有しており
    前記決済機関側システムは、
    前記利用者に対して予め付与されている前記仮想IDとクレジットカード番号とを関連づけて記録している決済機関側仮想IDデータベースと、
    前記クレジットカード番号と利用料金とを関連づけて記録しているクレジットカード利用データベースと、
    前記記録媒体に記録された前記請求データを読み取り、前記請求データに於ける前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を前記決済機関側仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出したクレジットカード番号と前記請求データに於ける利用料金とを、前記クレジットカード利用データベースに記録する料金請求装置と、を有しており
    前記共同センターシステムは、
    前記利用者識別情報と前記仮想IDとを関連づけて記録している事業者仮想IDデータベースを有しており、
    前記事業者システムから前記利用者識別情報を受信すると、前記利用者識別情報に関連づけられた仮想IDを前記事業者仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出した仮想IDを前記事業者システムに送信する装置である、
    ことを特徴とする決済システム。
  9. 利用者に対してサービスを提供する事業者の前記利用者に対するクレジットカードによる決済を行う決済システムであって、前記決済システムは、事業者が有する事業者システムと決済機関が有する決済機関側システムと共同センターシステムとを有しており
    前記事業者システムは、
    利用者を識別する利用者識別情報と前記利用者の利用した利用料金とを関連づけて記録している事業者売上データベースと、
    前記事業者売上データベースに記録している利用者識別情報と利用料金とを抽出し、前記抽出した利用者識別情報を前記共同センターシステムに対して送信することで前記利用者識別情報に関連づけられた仮想IDの問い合わせを行い、前記仮想IDを前記共同センターシステムから受信し、前記受信した仮想IDと前記利用料金とを請求データとして前記決済機関側システムに送信する売上管理装置と、を有しており
    前記決済機関側システムは、
    前記利用者のクレジットカード番号と利用料金とを関連づけて記録しているクレジットカード利用データベースと、
    前記事業者システムから前記請求データを受信し、前記請求データに於ける前記仮想IDを抽出し、前記抽出した仮想IDを前記共同センターシステムに送信することで前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号の問い合わせを行い、前記共同センターシステムから前記クレジットカード番号を受信し、前記受信したクレジットカード番号と前記請求データに於ける利用料金とを、前記クレジットカード利用データベースに記録する料金請求装置と、を有しており
    前記共同センターシステムは、
    前記利用者識別情報と前記仮想IDと前記利用者のクレジットカード番号とを関連づけて記録している事業者統合仮想IDデータベースを有しており、
    前記事業者システムから前記利用者識別情報を受信すると、前記利用者識別情報に関連づけられた仮想IDを前記事業者統合仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出した仮想IDを前記事業者システムに送信し、
    前記決済機関側システムから前記仮想IDを受信すると、前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を前記事業者統合仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出したクレジットカード番号を前記決済機関側システムに送信する装置である、
    ことを特徴とする決済システム。
  10. 利用者に対してサービスを提供する事業者の前記利用者に対するクレジットカードによる決済を行う決済システムであって、前記決済システムは、事業者が有する事業者システムと決済機関が有する決済機関側システムと共同センターシステムとを有しており
    前記事業者システムは、
    利用者を識別する利用者識別情報と前記利用者の利用した利用料金とを関連づけて記録している事業者売上データベースと、
    前記事業者売上データベースに記録している利用者識別情報と利用料金とを抽出し、前記抽出した利用者識別情報を前記共同センターシステムに対して送信することで前記利用者識別情報に関連づけられた仮想IDの問い合わせを行い、前記仮想IDを前記共同センターシステムから受信し、前記受信した仮想IDと前記利用料金とを請求データとして記録媒体に記録する売上管理装置と、を有しており
    前記決済機関側システムは、
    前記利用者のクレジットカード番号と利用料金とを関連づけて記録しているクレジットカード利用データベースと、
    前記事業者システムで前記記録媒体に記録した前記請求データを受信し、前記請求データに於ける前記仮想IDを抽出し、前記抽出した仮想IDを前記共同センターシステムに送信することで前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号の問い合わせを行い、前記共同センターシステムから前記クレジットカード番号を受信し、前記受信したクレジットカード番号と前記請求データに於ける利用料金とを、前記クレジットカード利用データベースに記録する料金請求装置と、を有しており
    前記共同センターシステムは、
    前記利用者識別情報と前記仮想IDと前記利用者のクレジットカード番号とを関連づけて記録している事業者統合仮想IDデータベースを有しており、
    前記事業者システムから前記利用者識別情報を受信すると、前記利用者識別情報に関連づけられた仮想IDを前記事業者統合仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出した仮想IDを前記事業者システムに送信し、
    前記決済機関側システムから前記仮想IDを受信すると、前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を前記事業者統合仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出したクレジットカード番号を前記決済機関側システムに送信する装置である、
    ことを特徴とする決済システム。
  11. 前記決済機関側仮想IDデータベース、前記統合仮想IDデータベース、又は前記事業者統合仮想IDデータベースに記録している前記クレジットカード番号は、少なくとも一以上の仮想IDと関連づけて記録している
    ことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の決済システム。
  12. 前記仮想IDは、前記決済システムに於いて前記利用者毎に共通である
    ことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載の決済システム。
  13. 前記交通機関は鉄道であり、前記読書装置は駅の改札口に設置されている自動改札機であり、前記制御装置は一以上の前記自動改札機を制御する改札制御装置である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6、請求項11又は請求項12のいずれかに記載の決済システム。
  14. 前記交通機関側システムは、
    前記ICカードにICカード利用限度枠を書き込む利用限度枠設定装置を、更に有しており、
    前記共同センターシステムの前記共同センター仮想IDデータベース又は前記統合仮想IDデータベースは、更に仮想ID利用限度枠と付与済み利用限度枠とを関連づけて記録しており、
    前記利用限度枠設定装置は、
    前記ICカードに付与を希望するICカード利用限度枠の入力を受け付けると共に前記ICカード識別情報を読み取り、前記共同センターシステムに対してその利用限度枠の設定が可能かの問い合わせを前記ICカード識別情報と共に送信し、前記共同センターシステムから設定可能の通知を受信後、前記ICカードに前記入力を受け付けたICカード利用限度枠を記録し、前記共同センターシステムに対して前記記録したICカード利用限度枠を送信する装置であり、
    前記共同センターシステムは、
    前記利用限度枠設定装置から受信した前記問い合わせと前記ICカード識別情報に基づいて、前記共同センター仮想IDデータベース又は前記統合仮想IDデータベースから、前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDに対する前記仮想ID利用限度枠と前記付与済み利用限度枠とを抽出し、前記付与済み利用限度枠と前記利用限度枠設定装置で入力を受け付けた前記希望するICカード利用限度枠とを加算し、その合計が前記抽出した仮想ID利用限度枠以下であれば前記利用限度枠設定装置に対して設定可能の通知を送信し、前記利用限度枠設定装置から前記記録したICカード利用限度枠を受信後、前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDに対する前記付与済み利用限度枠にそれを加算して新たな付与済み利用限度枠として更新する、
    ことを特徴とする請求項3から請求項6のいずれかに記載の決済システム。
  15. 前記共同センターシステムの前記共同センター仮想IDデータベース又は前記統合仮想IDデータベースは、更に仮想ID利用限度枠を関連づけて記録しており、
    前記交通機関側システムは、
    前記ICカード識別情報に対応する仮想IDの問い合わせを送信する際に、前記ICカードの充当金額又は利用料金を併せて送信し、
    前記共同センターシステムは、
    前記問い合わせに於けるICカード識別情報に基づいて前記共同センター仮想IDデータベース前記統合仮想IDデータベースから前記仮想IDと仮想ID利用限度枠を抽出し、前記抽出した仮想IDに関連づけられたICカード識別情報の充当金額又は利用料金の合計を算出し、それが前記仮想ID利用限度枠以下であれば、前記交通機関側システムに対して前記抽出した仮想IDを送信し、前記算出した合計が前記仮想ID利用限度枠より大きければ前記仮想IDに関連づけられたICカード識別情報をネガデータとして作成し、前記交通機関側システムに対して前記抽出した仮想IDと前記ネガデータとを送信する、
    ことを特徴とする請求項3から請求項6のいずれかに記載の決済システム。
  16. 前記共同センターシステムの前記事業者仮想IDデータベース又は前記事業者統合仮想IDデータベースは、更に仮想ID利用限度枠を関連づけて記録しており、
    前記前記事業者システムは、
    前記利用者識別情報に対応する仮想IDの問い合わせを送信する際に、前記利用者の利用した利用料金を併せて送信し、
    前記共同センターシステムは、
    前記問い合わせに於ける利用者識別情報に基づいて前記事業者仮想IDデータベース又は前記事業者統合仮想IDデータベースから前記仮想IDと仮想ID利用限度枠を抽出し、前記抽出した仮想IDに関連づけられた利用者識別情報の、前記利用者の利用した利用料金の合計を算出し、それが前記仮想ID利用限度枠以下であれば、前記事業者システムに対して前記抽出した仮想IDを送信し、前記算出した合計が前記仮想ID利用限度枠より大きければ前記仮想IDに関連づけられた利用者識別情報をネガデータとして作成し、前記事業者システムに対して前記抽出した仮想IDと前記ネガデータとを送信する、
    ことを特徴とする請求項7から請求項10のいずれかに記載の決済システム。
  17. オートチャージ方式又は後払い方式の決済方式を用いる決済システムに於ける共同センターシステムであって、
    前記共同センターシステムは、
    交通機関の事業者が有する交通機関側システムと前記決済を行う決済事業者が有する決済機関側システムとの間でデータの送受信が可能であり、
    ICカード又は利用者を識別するICカード識別情報と前記ICカード又は利用者に対して予め付与されている仮想IDと前記利用者のクレジットカード番号とを関連づけて記録している統合仮想IDデータベースを有しており、
    前記交通機関側システムが読み取った前記ICカード識別情報を受信すると、前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを前記統合仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出した仮想IDを前記交通機関側システムに送信し、
    前記決済機関側システムから前記仮想IDを受信すると、前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を前記統合仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出したクレジットカード番号を前記決済機関側システムに送信する装置である、
    ことを特徴とする共同センターシステム。
  18. 前記共同センターシステムの前記共同センター仮想IDデータベース又は前記統合仮想IDデータベースは、更に仮想ID利用限度枠と付与済み利用限度枠とを関連づけて記録しており、
    前記交通機関側システムから受信した前記ICカードに対して付与を希望するICカード利用限度枠設定可能か否かの問い合わせと前記交通機関側システムで読み取ったICカード識別情報とに基づいて、前記共同センター仮想IDデータベース又は前記統合仮想IDデータベースから、前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDに対する前記仮想ID利用限度枠と前記付与済み利用限度枠とを抽出し、前記付与済み利用限度枠と前記利用限度枠設定装置で入力を受け付けた前記希望するICカード利用限度枠とを加算し、その合計が前記抽出した仮想ID利用限度枠以下であれば前記交通機関側システムに対して設定可能の通知を送信し、前記交通機関側システムから前記ICカードに記録したICカード利用限度枠を受信後、前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDに対する前記付与済み利用限度枠にそれを加算して新たな付与済み利用限度枠として更新する、
    ことを特徴とする請求項17に記載の共同センターシステム。
  19. 前記共同センターシステムの前記共同センター仮想IDデータベース又は前記統合仮想IDデータベースは、更に仮想ID利用限度枠を関連づけて記録しており、
    前記共同センターシステムは、
    前記交通機関側システムから前記ICカード識別情報に対応する仮想IDの問い合わせを受信する際に、前記ICカードの充当金額又は利用料金を併せて受信し、
    前記問い合わせに於けるICカード識別情報に基づいて前記共同センター仮想IDデータベース前記統合仮想IDデータベースから前記仮想IDと仮想ID利用限度枠を抽出し、前記抽出した仮想IDに関連づけられたICカード識別情報の充当金額又は利用料金の合計を算出し、それが前記仮想ID利用限度枠以下であれば、前記交通機関側システムに対して前記抽出した仮想IDを送信し、前記算出した合計が前記仮想ID利用限度枠より大きければ前記仮想IDに関連づけられたICカード識別情報をネガデータとして作成し、前記交通機関側システムに対して前記抽出した仮想IDと前記ネガデータとを送信する、
    ことを特徴とする請求項17に記載の共同センターシステム。
  20. 利用者に対してサービスを提供する事業者の前記利用者に対するクレジットカードによる決済を行う決済システムに於ける共同センターシステムであって、
    前記共同センターシステムは、
    事業者が有する事業者システムと決済を行う決済機関が有する決済機関側システムとの間でデータの送受信が可能であり、
    利用者を識別する利用者識別情報と前記利用者に対して予め付与されている仮想IDと前記利用者のクレジットカード番号とを関連づけて記録している事業者統合仮想IDデータベースを有しており、
    前記事業者システムから前記利用者識別情報を受信すると、前記利用者識別情報に関連づけられた仮想IDを前記事業者統合仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出した仮想IDを前記事業者システムに送信し、
    前記決済機関側システムから前記仮想IDを受信すると、前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を前記事業者統合仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出したクレジットカード番号を前記決済機関側システムに送信する装置である、
    ことを特徴とする共同センターシステム。
  21. 前記共同センターシステムの前記事業者仮想IDデータベース又は前記事業者統合仮想IDデータベースは、更に仮想ID利用限度枠を関連づけて記録しており、
    前記共同センターシステムは、
    前記事業者システムから前記利用者識別情報に対応する仮想IDの問い合わせを受信する際に、前記利用者の利用した利用料金を併せて受信し、
    前記問い合わせに於ける利用者識別情報に基づいて前記事業者仮想IDデータベース又は前記事業者統合仮想IDデータベースから前記仮想IDと仮想ID利用限度枠を抽出し、前記抽出した仮想IDに関連づけられた利用者識別情報の、前記利用者の利用した利用料金の合計を算出し、それが前記仮想ID利用限度枠以下であれば、前記事業者システムに対して前記抽出した仮想IDを送信し、前記算出した合計が前記仮想ID利用限度枠より大きければ前記仮想IDに関連づけられた利用者識別情報をネガデータとして作成し、前記事業者システムに対して前記抽出した仮想IDと前記ネガデータとを送信する、
    ことを特徴とする請求項20に記載の共同センターシステム。
  22. ICカードによってオートチャージ方式又は後払い方式で交通機関の料金決済を行う決済方法であり、前記交通機関の事業者が有する交通機関側システムと決済機関が有する決済機関側システムとの間でデータの送受信が可能であり、
    前記交通機関側システムは、
    前記交通機関の利用者のICカードを接触又は非接触によって、前記ICカードに記録しているICカード識別情報を前記交通機関側システムの読書装置が読み取り、
    前記読書装置は前記利用者の利用料金を算出し、
    前記ICカード識別情報に基づいて前記利用者に対して前記オートチャージ方式又は前記後払い方式で前記読書装置の処理を行い、
    前記読書装置から前記ICカード識別情報と充当金額又は利用料金とを制御装置が受信し、
    前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを交通機関側仮想IDデータベースから抽出し、
    前記抽出した仮想IDと前記充当金額又は利用料金を請求データとして前記決済機関側システムに送信し、
    前記決済機関側システムは、
    前記受信した請求データに於ける仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を決済機関側仮想IDデータベースから抽出し、
    前記抽出したクレジットカード番号と前記請求データに於ける充当金額又は利用料金とをクレジットカード利用データベースに記録する、
    ことを特徴とする決済方法。
  23. ICカードによってオートチャージ方式又は後払い方式で交通機関の料金決済を行う決済方法であり、前記交通機関の事業者が有する交通機関側システムと決済機関が有する決済機関側システムとの間でデータの送受信が可能であり、
    前記交通機関側システムは、
    前記交通機関の利用者のICカードを接触又は非接触によって、前記ICカードに記録しているICカード識別情報を前記交通機関側システムの読書装置が読み取り、
    前記読書装置は前記利用者の利用料金を算出し、
    前記ICカード識別情報に基づいて前記利用者に対して前記オートチャージ方式又は前記後払い方式で前記読書装置の処理を行い、
    前記読書装置から前記ICカード識別情報と充当金額又は利用料金とを制御装置が受信し、
    前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを交通機関側仮想IDデータベースから抽出し、
    前記抽出した仮想IDと前記充当金額又は利用料金を請求データとして記録媒体に記録し、
    前記決済機関側システムは、
    前記記録媒体に記録された請求データを読み取ることで、前記請求データに於ける仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を決済機関側仮想IDデータベースから抽出し、
    前記抽出したクレジットカード番号と前記請求データに於ける充当金額又は利用料金とをクレジットカード利用データベースに記録する、
    ことを特徴とする決済方法。
  24. ICカードによってオートチャージ方式又は後払い方式で交通機関の料金決済を行う決済方法であり、前記交通機関の事業者が有する交通機関側システムと決済機関が有する決済機関側システムと共同センターシステムとの間でデータの送受信が可能であり、
    前記交通機関側システムは、
    前記交通機関の利用者のICカードを接触又は非接触によって、前記ICカードに記録しているICカード識別情報を前記交通機関側システムの読書装置が読み取り、
    前記読書装置は前記利用者の利用料金を算出し、
    前記ICカード識別情報に基づいて前記利用者に対して前記オートチャージ方式又は前記後払い方式で前記読書装置の処理を行い、
    前記読書装置から前記ICカード識別情報と充当金額又は利用料金とを制御装置が受信し、前記ICカード識別情報を前記共同センターシステムに送信し、
    前記共同センターシステムは、
    前記交通機関側システムから受信したICカード識別情報に基づいて、前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを共同センター仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出した仮想IDを前記交通機関側システムに送信し、
    前記交通機関側システムは、
    前記共同センターシステムから受信した仮想IDと前記充当金額又は利用料金を請求データとして前記決済機関側システムに送信し、
    前記決済機関側システムは、
    前記受信した請求データに於ける仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を決済機関側仮想IDデータベースから抽出し、
    前記抽出したクレジットカード番号と前記請求データに於ける充当金額又は利用料金とをクレジットカード利用データベースに記録する、
    ことを特徴とする決済方法。
  25. ICカードによってオートチャージ方式又は後払い方式で交通機関の料金決済を行う決済方法であり、前記交通機関の事業者が有する交通機関側システムと決済機関が有する決済機関側システムと共同センターシステムとの間でデータの送受信が可能であり、
    前記交通機関側システムは、
    前記交通機関の利用者のICカードを接触又は非接触によって、前記ICカードに記録しているICカード識別情報を前記交通機関側システムの読書装置が読み取り、
    前記読書装置は前記利用者の利用料金を算出し、
    前記ICカード識別情報に基づいて前記利用者に対して前記オートチャージ方式又は前記後払い方式で前記読書装置の処理を行い、
    前記読書装置から前記ICカード識別情報と充当金額又は利用料金とを制御装置が受信し、前記ICカード識別情報を前記共同センターシステムに送信し、
    前記共同センターシステムは、
    前記交通機関側システムから受信したICカード識別情報に基づいて、前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを共同センター仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出した仮想IDを前記交通機関側システムに送信し、
    前記交通機関側システムは、
    前記共同センターシステムから受信した仮想IDと前記充当金額又は利用料金を請求データとして記録媒体に記録し、
    前記決済機関側システムは、
    前記記録媒体に記録された請求データを読み取り、前記請求データに於ける仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を決済機関側仮想IDデータベースから抽出し、
    前記抽出したクレジットカード番号と前記請求データに於ける充当金額又は利用料金とをクレジットカード利用データベースに記録する、
    ことを特徴とする決済方法。
  26. ICカードによってオートチャージ方式又は後払い方式で交通機関の料金決済を行う決済方法であり、前記交通機関の事業者が有する交通機関側システムと決済機関が有する決済機関側システムと共同センターシステムとの間でデータの送受信が可能であり、
    前記交通機関側システムは、
    前記交通機関の利用者のICカードを接触又は非接触によって、前記ICカードに記録しているICカード識別情報を前記交通機関側システムの読書装置が読み取り、
    前記読書装置は前記利用者の利用料金を算出し、
    前記ICカード識別情報に基づいて前記利用者に対して前記オートチャージ方式又は前記後払い方式で前記読書装置の処理を行い、
    前記読書装置から前記ICカード識別情報と充当金額又は利用料金とを制御装置が受信し、前記ICカード識別情報を前記共同センターシステムに送信し、
    前記共同センターシステムは、
    前記交通機関側システムから受信したICカード識別情報に基づいて、前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを統合仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出した仮想IDを前記交通機関側システムに送信し、
    前記交通機関側システムは、
    前記共同センターシステムから受信した仮想IDと前記充当金額又は利用料金を請求データとして前記決済機関側システムに送信し、
    前記決済機関側システムは、
    前記受信した請求データに於ける仮想IDを抽出し、前記抽出した仮想IDを前記共同センターシステムに送信し、
    前記共同センターシステムは、
    前記決済機関側システムから受信した仮想IDに基づいて、前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を前記統合仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出したクレジットカード番号を前記決済機関側システムに送信し、
    前記交通機関側システムは、
    前記共同センターシステムから受信したクレジットカード番号と前記請求データに於ける充当金額又は利用料金とをクレジットカード利用データベースに記録する、
    ことを特徴とする決済方法。
  27. ICカードによってオートチャージ方式又は後払い方式で交通機関の料金決済を行う決済方法であり、前記交通機関の事業者が有する交通機関側システムと決済機関が有する決済機関側システムと共同センターシステムとの間でデータの送受信が可能であり、
    前記交通機関側システムは、
    前記交通機関の利用者のICカードを接触又は非接触によって、前記ICカードに記録しているICカード識別情報を前記交通機関側システムの読書装置が読み取り、
    前記読書装置は前記利用者の利用料金を算出し、
    前記ICカード識別情報に基づいて前記利用者に対して前記オートチャージ方式又は前記後払い方式で前記読書装置の処理を行い、
    前記読書装置から前記ICカード識別情報と充当金額又は利用料金とを制御装置が受信し、前記ICカード識別情報を前記共同センターシステムに送信し、
    前記共同センターシステムは、
    前記交通機関側システムから受信したICカード識別情報に基づいて、前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDを統合仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出した仮想IDを前記交通機関側システムに送信し、
    前記交通機関側システムは、
    前記共同センターシステムから受信した仮想IDと前記充当金額又は利用料金を請求データとして記録媒体に記録し、
    前記決済機関側システムは、
    前記記録媒体に記録された請求データを読み取り、前記請求データに於ける仮想IDを抽出し、前記抽出した仮想IDを前記共同センターシステムに送信し、
    前記共同センターシステムは、
    前記決済機関側システムから受信した仮想IDに基づいて、前記仮想IDに関連づけられたクレジットカード番号を前記統合仮想IDデータベースから抽出し、前記抽出したクレジットカード番号を前記決済機関側システムに送信し、
    前記交通機関側システムは、
    前記共同センターシステムから受信したクレジットカード番号と前記請求データに於ける充当金額又は利用料金とをクレジットカード利用データベースに記録する、
    ことを特徴とする決済方法。
  28. 前記交通機関側システムは、
    前記ICカードにICカード利用限度枠を書き込む利用限度枠設定装置を、更に有しており、
    前記共同センターシステムの前記共同センター仮想IDデータベース又は前記統合仮想IDデータベースは、更に仮想ID利用限度枠と付与済み利用限度枠とを関連づけて記録しており、
    前記利用限度枠設定装置は、前記利用者が前記ICカードの利用を開始する前に、
    前記ICカードに付与を希望するICカード利用限度枠の入力を受け付けると共に前記ICカード識別情報を読み取り、前記共同センターシステムに対してその利用限度枠の設定が可能かの問い合わせを前記ICカード識別情報と共に送信し、
    前記共同センターシステムは、
    前記利用限度枠設定装置から受信した前記問い合わせと前記ICカード識別情報に基づいて、前記共同センター仮想IDデータベース又は前記統合仮想IDデータベースから、前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDに対する前記仮想ID利用限度枠と前記付与済み利用限度枠とを抽出し、前記付与済み利用限度枠と前記利用限度枠設定装置で入力を受け付けた前記希望するICカード利用限度枠とを加算し、その合計が前記抽出した仮想ID利用限度枠以下であれば前記利用限度枠設定装置に対して設定可能の通知を送信し、
    前記利用限度枠設定装置は、
    前記共同センターシステムから設定可能の通知を受信後、前記ICカードに前記入力を受け付けたICカード利用限度枠を記録し、前記共同センターシステムに対して前記記録したICカード利用限度枠を送信し、
    前記共同センターシステムは、
    前記利用限度枠設定装置から前記記録したICカード利用限度枠を受信後、前記ICカード識別情報に関連づけられた仮想IDに対する前記付与済み利用限度枠にそれを加算して新たな付与済み利用限度枠として更新する、
    ことを特徴とする請求項24から請求項27のいずれかに記載の決済方法。
  29. 前記共同センターシステムの前記共同センター仮想IDデータベース又は前記統合仮想IDデータベースは、更に仮想ID利用限度枠を関連づけて記録しており、
    前記交通機関側システムは、
    前記ICカード識別情報に対応する仮想IDの問い合わせを送信する際に、前記ICカードの充当金額又は利用料金を併せて送信し、
    前記共同センターシステムは、
    前記問い合わせに於けるICカード識別情報に基づいて前記共同センター仮想IDデータベース前記統合仮想IDデータベースから前記仮想IDと仮想ID利用限度枠を抽出し、前記抽出した仮想IDに関連づけられたICカード識別情報の充当金額又は利用料金の合計を算出し、
    それが前記仮想ID利用限度枠以下であれば、前記交通機関側システムに対して前記抽出した仮想IDを送信し、前記算出した合計が前記仮想ID利用限度枠より大きければ前記仮想IDに関連づけられたICカード識別情報をネガデータとして作成し、前記交通機関側システムに対して前記抽出した仮想IDと前記ネガデータとを送信し、
    前記交通機関側システムは、
    前記共同センターシステムから前記ネガデータを受信した場合には、前記ICカードから読み取った前記ICカード識別情報と前記ネガデータとを比較し、前記ICカード識別情報が含まれている場合には、そのICカードの利用者による利用を拒否する、
    ことを特徴とする請求項24から請求項27のいずれかに記載の決済方法。
  30. 前記共同センターシステムの前記事業者仮想IDデータベース又は前記事業者統合仮想IDデータベースは、更に仮想ID利用限度枠を関連づけて記録しており、
    前記前記事業者システムは、
    前記利用者識別情報に対応する仮想IDの問い合わせを送信する際に、前記利用者の利用した利用料金を併せて送信し、
    前記共同センターシステムは、
    前記問い合わせに於ける利用者識別情報に基づいて前記事業者仮想IDデータベース又は前記事業者統合仮想IDデータベースから前記仮想IDと仮想ID利用限度枠を抽出し、前記抽出した仮想IDに関連づけられた利用者識別情報の、前記利用者の利用した利用料金の合計を算出し、それが前記仮想ID利用限度枠以下であれば、前記事業者システムに対して前記抽出した仮想IDを送信し、前記算出した合計が前記仮想ID利用限度枠より大きければ前記仮想IDに関連づけられた利用者識別情報をネガデータとして作成し、前記事業者システムに対して前記抽出した仮想IDと前記ネガデータとを送信し、
    前記事業者システムは、
    前記共同センターシステムから前記ネガデータを受信した場合には、前記利用者から前記利用者識別情報を受信する際に、前記利用者識別情報と前記ネガデータとを比較し、前記利用者識別情報が含まれている場合には、その利用者識別情報を有する利用者による利用を拒否する、
    ことを特徴とする請求項24から請求項27のいずれかに記載の決済方法。
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