本発明の一実施の形態に係るシステム構成図を図1に示す。仮地図生成装置1000には、登記所地図DB1001と、地積測量図DB1003と、仮地図DB1005と、不明地番リスト格納部1007と、例えばプリンタや表示装置である出力装置1009とが接続されている。また、仮地図生成装置1000には、高確度データ生成部1011と中確度データ生成部1013と低確度データ生成部1015と仮地図出力部1017とが含まれている。これらの処理の詳細については処理フローの説明において述べる。
登記所地図DB1001と地積測量図DB1003とには、図示しない他の関連システムを介して生成されたデータが予め格納されており、仮地図生成装置1000は、登記所地図DB1001と地積測量図DB1003とを参照して処理を行う。ここで、他の関連システムにおける処理について簡単に説明する。他の関連システムには、例えば電子申請受付システムと登記情報システムと地図情報システムとが含まれている。電子申請受付システムには利用者ID管理DBが接続されており、登記情報システムには登記事項DBが接続されている。なお、地図情報システムには、図1に示したシステムが含まれている。
例えば登記申請者は、ユーザ端末を操作することによりネットワークを介して電子申請受付システムにアクセスし、登記申請書及び地積測量図のデータを送信する。地積測量図データは、ここでは土地家屋調査士等が測量図作成システム等を用いて生成した電子データである。電子申請受付システムは、利用者ID管理DBを参照して、ユーザの認証、申請受付及び形式審査等の処理を行い、申請内容に応じて各システムに処理を振り分ける。例えば登記申請の場合、ユーザから受け付けた登記申請書のデータを登記情報システムに送信し、地積測量図のデータを地図情報システムに送信する。登記情報システムは電子申請受付システムから登記申請書のデータを受信すると、登記処理を行い、登記処理において生成したデータを登記事項DBに格納する。登記処理については、本発明の主旨ではないため詳細な説明を省略するが、結果として登記申請書に関するデータが登記事項DBに格納される。地図情報システムは電子申請受付システムから地積測量図のデータを受信すると、受信したデータに基づき、地積測量図DB1003のテーブルに格納するためのレコードを生成し、地積測量図DB1003に格納する。追加が必要なデータをオペレータが入力する場合もある。上でも述べたが、地積測量図は精度が高い図面であり、地積測量図DB1003には精度が高いデータが格納される。
登記情報システムは、登記処理を終了すると、その旨の通知データを電子申請受付システムに送信する。そして、電子申請受付システムは、ユーザ端末に登記処理終了の通知データを送信する。また、地図情報システムは、所定のタイミングにて、後に詳しく述べる仮地図生成装置1000に処理を実行させる。
なお、電子申請受付システムを介さずに、例えば紙で登記申請書及び地積測量図が提出される場合もある。その場合、例えばオペレータがデータを手入力し、登記事項DB及び地積測量図DB1003に登録する。また、登記所地図DB1001には、所定の地域についての公図に基づく地図データが、地図情報システムを介して自動で又はオペレータの入力により予め格納されている。上でも述べたが、公図は地積測量図に比べて精度が低い図面であり、登記所地図DB1001には精度が低いデータが格納されている。
仮地図生成装置1000は、このようにして格納された登記所地図DB1001及び地積測量図DB1003のデータを参照して一連の処理を行う。まず、高確度データ生成部1011は、地積測量図DB1003を参照し、後に詳しく述べる高確度仮地図データ生成処理を行って仮地図データを生成し、仮地図DB1005に格納する。そして、中確度データ生成部1013に処理を引き渡す。例えば高確度仮地図データ生成処理が終了した旨の通知を中確度データ生成部1013に出力する。中確度データ生成部1013は、地積測量図DB1003を参照し、後に詳しく述べる中確度仮地図データ生成処理を行って仮地図データを生成し、仮地図DB1005に格納する。そして、低確度データ生成部1015に処理を引き渡す。例えば中確度仮地図データ生成処理が終了した旨の通知を低確度データ生成部1015に出力する。
低確度データ生成部1015は、登記所地図DB1001及び地積測量図DB1003を参照し、後に詳しく述べる低確度仮地図データ生成処理を行って仮地図データを生成し、仮地図DB1005に格納する。また、場合によっては不明地番データを生成し、不明地番リスト格納部1007に格納する。さらに、登記所地図DB1001のデータを更新する場合もある。そして、仮地図出力部1017に処理を引き渡す。例えば低確度仮地図データ生成処理が終了した旨の通知を仮地図出力部1017に出力する。仮地図出力部1017は、仮地図DB1005及び不明地番リスト格納部1007を参照し、後に詳しく述べる仮地図出力処理を行う。仮地図出力処理が行われると、出力装置1009は、仮地図をプリント又は画面表示する。
また、仮地図生成装置1000は、図2に示すようなコンピュータ装置であって、メモリ201とCPU203とハードディスク・ドライブ(HDD)205と表示装置209(出力装置1009の場合もある)に接続される表示制御部207とリムーバブル・ディスク211用のドライブ装置213と入力装置215とネットワークに接続するための通信制御部217とがバス219で接続されている。オペレーティング・システム(OS:Operating System)及び本実施の形態における処理を実現するためのプログラムを含むアプリケーション・プログラムは、HDD205に格納されており、CPU203により実行される際にはHDD205からメモリ201に読み出される。必要に応じてCPU203は、表示制御部207、通信制御部217、ドライブ装置213を制御して、必要な動作を行わせる。また、処理途中のデータについては、メモリ201に格納され、必要があればHDD205に格納される。本発明の実施の形態における処理を実現するためのプログラムは例えばリムーバブル・ディスク211に格納されて頒布されドライブ装置213から、又はネットワーク及び通信制御部217を介して受信し、HDD205にインストールされる。このようなコンピュータ装置は、上で述べたCPU203、メモリ201などのハードウエアとOS及び必要なアプリケーション・プログラムとが有機的に協働することにより、以下で説明する各種機能を実現する。
図3乃至図6を用いて、地積測量図DB1003のテーブル構成及び格納されるデータについて説明する。地積測量図DB1003には、結線テーブルと筆界点テーブルとヒゲ図形テーブルとが含まれている。これらのテーブルに格納されるデータは、地積測量図データに基づき生成される。図3に、地積測量図データに基づく地積測量図の一例を示す。図3には、地番Eの筆を分筆するための登記申請に併せて提出される地積測量図データに基づく地積測量図の例が示されている。図3の例に示すように、地積測量図データには、登記申請の対象となる筆(ここでは地番E−1及びE−2)の形状に関するデータのみならず、隣接している筆に関するデータも含まれている。具体的には、地番K、D、ZZ、F、G及びJの筆が、地番E−1又はE−2の筆と各々どのように隣接しているか特定可能となっている。なお、点番号T12やT15等、黒丸で示されている点は、公共座標を計測した境界点を示しており、現地に実在する地点である。実際の土地には杭等が打たれている。地積測量図データにおいて、これらの境界点には、システム上の座標値と公共座標値とが対応付けられている。また、点番号W1やW2等、三角で示されている点は、隣接筆との境界状態を示すための点であり、これらの点にはシステム上の座標値が対応付けられている。なお、三角で示されている点は、実際には存在しない点であるから、公共座標は対応付けられていない。また、図3の例では、点番号W1やW2等、三角で示されている点と、点番号T12やT15等の黒丸で示されている境界点とを結ぶ線分が、楕円で囲まれて示されているが、この線分を以下の説明では「ヒゲ」と呼ぶ。なお、ヒゲは黒丸で示されている点(境界点)を始点とする有向線分であり、本実施の形態では境界線のみでは表されない隣接筆の境界の一部とみなして処理を行う。。
図4に、地積測量図DB1003の結線テーブルのテーブル構成と格納されるデータの一例を示す。図4の例には、地番の列400と点1の列401と点2の列402と隣接地番の列403とが含まれている。結線テーブルには、境界線についてのレコードが登録されており、図4の例には、図3に示したような地積測量図データに基づき生成されたレコードが登録されている。地番の列400には、当該レコードに対応する境界線を有する筆に対応する地番が登録されている。また、点1の列401と点2の列402とには、当該レコードに対応する境界線の端点の点番号が登録されている。隣接地番の列403には、当該レコードに対応する境界線で隣接している(境界線を共有する)筆の地番が登録されている。なお、地番別にレコードが生成されるため、例えば4行目及び6行目に示されているように同一の境界線に対応するレコードが複数登録されている場合がある。
図5に、地積測量図DB1003の筆界点テーブルのテーブル構成と格納されるデータの一例を示す。図5の例には、点番号の列500と公共Xの列501と公共Yの列502とが含まれている。筆界点テーブルには、境界点(筆界点と呼ぶ場合もある)についてのレコードが登録されており、図5の例には、図3に示したような地積測量図データに基づき生成されたレコードが登録されている。公共Xの列501には、当該レコードに対応する境界点の公共座標におけるX座標値が登録されている。同様に公共Yの列502には、当該レコードに対応する境界点の公共座標におけるY座標値が登録されている。また、図示していないが、境界点のシステム座標値を登録するための列も本テーブルに含まれている場合もある。なお、本実施の形態においては、システム座標値は公共座標値から特定可能であるものとしている。
図6に、地積測量図DB1003のヒゲ図形テーブルのテーブル構成と格納されるデータの一例を示す。図6の例には、点番号の列600と連番の列601とΔXの列602とΔYの列603とが含まれている。ヒゲ図形テーブルには、境界点に対応するヒゲについてのレコードが登録されており、図5の例には、図3に示したような地積測量図データに基づき生成されたレコードが登録されている。すなわち、例えば境界点T13等、ヒゲがついていない境界点に対応するレコードは登録されていない。なお、1つの境界点に複数のヒゲが対応付けられている場合もあり、連番の列601に番号を登録することによって1つのヒゲを特定可能とする。ΔXの列602とΔYの列603とには、境界点(図3では黒丸)とヒゲの先端点(図3では三角)とのシステム上の座標値の差が、X座標とY座標について各々登録されている。例えばΔXの列602の1行目には「a12X」と登録されているが、この「a12X」は、「システム座標におけるW1のX座標値−システム座標におけるT12のX座標値」である。同様に、例えばΔYの列603の1行目には「a12Y」と登録されているが、この「a12Y」は、「システム座標におけるW1のY座標値−システム座標におけるT12のY座標値」である。
図7及び図8を用いて、登記所地図DB1001のテーブル構成について説明する。登記所地図DB1001には、結線テーブルと筆界点テーブルとが含まれている。図7に、登記所地図DB1001の結線テーブルのテーブル構成と格納されるデータの一例を示す。図7の例には、地番の列700と点1の列701と点2の列702とが含まれている。地積測量図DB1003の結線テーブル(図4)と同様の構成から隣接地番の列を除いた構成となっており、境界線についてのレコードが登録されている。点1の列701と点2の列702とに登録されている数字は、公図上の境界点を示す点番号である。
図8に、登記所地図DB1001の筆界点テーブルのテーブル構成と格納されるデータの一例を示す。図8の例には、点番号の列800とXの列801とYの列802とフラグの列803とが含まれている。地積測量図DB1003の筆界点テーブル(図5)と同様の構成にフラグの列803を加えた構成となっており、境界点についてのレコードが登録されている。Xの列801には、当該レコードに対応する境界点の公図上におけるX座標値が登録されている。同様に、Yの列802には、当該レコードに対応する境界点の公図上におけるY座標値が登録されている。なお、後で詳しく述べるが、フラグの列803には、仮地図DB1005のレコードへの対応付けが済んだ場合に「済」と登録される。
図9及び図10を用いて、仮地図DB1005のテーブル構成について説明する。仮地図DB1005には、結線テーブルと筆界点テーブルとが含まれている。図9に、仮地図DB1005の結線テーブルのテーブル構成と格納されるデータの一例を示す。図9の例には、地番の列900と点1の列901と点2の列902と確度の列903とが含まれている。地積測量図DB1003の結線テーブル(図4)と同様の構成に確度の列903を追加した構成となっており、境界線についてのレコードが登録される。確度の列903には、境界線の信頼性を表す「高」、「中」及び「低」という値のうちのいずれかが登録される。
図10に、仮地図DB1005の筆界点テーブルのテーブル構成と格納されるデータの一例を示す。図10の例には、点番号の列100と公共Xの列101と公共Yの列102と登記所地図での該当点の列103とが含まれている。地積測量図DB1003の筆界点テーブル(図5)と同様の構成に登記所地図での該当点の列103を加えた構成となっており、境界点についてのレコードが登録される。なお、後で詳しく述べるが、登記所地図での該当点の列103には、対応付けがなされた公図上の点番号が登録される。
図11に、不明地番リスト格納部1007に格納される不明地番リストの構成及びリスト・データの一例を示す。図11の例には、番号(No.)の列1100と地番の列1101と備考の列1102とが含まれている。地番の列1101には、例えば登記所地図DB1001と地積測量図DB1003とに登録されている特定の筆に対応する地番であって、登記所地図DB1001に登録されているのに地積測量図DB1003に登録されていない地番があるような場合、その地番が登録される。備考の列1102には、例えば地番が特定された理由等が登録される。
次に、図12乃至図36を用いて、図1に示した仮地図生成装置1000の処理内容について説明する。まず、図12にメイン処理フローを示す。
まず、仮地図生成装置1000の高確度データ生成部1011は、高確度仮地図データ生成処理を行う(図12:ステップS1)。高確度仮地図データ生成処理の詳細については後に述べる。高確度仮地図データ生成処理が終了すると、仮地図生成装置1000の中確度データ生成部1013は、中確度仮地図データ生成処理を行う(ステップS3)。中確度仮地図データ生成処理の詳細については後に述べる。中確度仮地図データ生成処理が終了すると、仮地図生成装置1000の低確度データ生成部1015は、低確度仮地図データ生成処理を行う(ステップS5)。低確度仮地図データ生成処理の詳細については後に述べる。低確度仮地図データ生成処理が終了すると、仮地図生成装置1000の仮地図出力部1017は、仮地図出力処理を行う(ステップS7)。仮地図出力処理の詳細については後に述べる。このようにして、仮地図生成装置1000による仮地図データの生成処理及び仮地図の出力処理が行われる。
図13乃至図15を用いて、高確度仮地図データ生成処理(図12:ステップS1)について説明する。まず、仮地図生成装置1000の高確度データ生成部1011は、地積測量図DB1003の結線テーブルのレコードを全件読み込む(図13:ステップS11)。読み込んだレコードは、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に一旦格納される。そして、高確度データ生成部1011は、ステップS11において読み込んだレコードを、仮地図DB1005の結線テーブルに格納する(ステップS13)。なお、地積測量図DB1003の結線テーブルと仮地図DB1005の結線テーブルとでは、構成が異なっているため、そのままレコード全体を移行(複製)することはできない。すなわち、地積測量図DB1003の結線テーブルには隣接地番の列403が含まれているが、仮地図DB1005の結線テーブルには隣接地番の列が含まれていない。また、地積測量図DB1003の結線テーブルには確度の列が含まれていないが、仮地図DB1005の結線テーブルには確度の列903が含まれている。そのため、ステップS11及びステップS13の処理においては、両テーブルに共通の項目である地番の列、点1の列及び点2の列について、データが移行(複製)される。さらに、高確度データ生成部1011は、ステップS13において仮地図DB1005の結線テーブルに格納したレコードの確度の列903に「高」を設定する(ステップS15)。このようなステップS11乃至ステップS15の処理により、例えば地積測量図DB1003の結線テーブルに、図14に示すようなデータが格納されていた場合、仮地図DB1005の結線テーブルには、図9に示したようにデータが格納される。
そして、高確度データ生成部1011は、地積測量図DB1003の筆界点テーブルのレコードを全件読み込む(ステップS17)。読み込んだレコードは、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に一旦格納される。そして、高確度データ生成部1011は、ステップS17において読み込んだレコードを、仮地図DB1005の筆界点テーブルに格納する(ステップS19)。なお、地積測量図DB1003の筆界点テーブルと仮地図DB1005の筆界点テーブルとでは、構成が異なっている。すなわち、地積測量図DB1003の筆界点テーブルには登記所地図での該当点の列103が含まれていないが、仮地図DB1005の筆界点テーブルには登記所地図での該当点の列103が含まれている。そのため、ステップS17及びステップS19の処理においては、両テーブルに共通の項目である点番号の列、公共Xの列及び公共Yの列について、データが移行(複製)される。このようなステップS17及びステップS19の処理により、例えば地積測量図DB1003の筆界点テーブルに、図15に示すようなデータが格納されていた場合、仮地図DB1005の筆界点テーブルには、図10に示したようにデータが格納される。
以上のようにして、高確度仮地図データ生成処理が行われ、元の処理に戻る。
図16乃至図19を用いて、中確度仮地図データ生成処理(図12:ステップS3)について説明する。まず、仮地図生成装置1000の中確度データ生成部1013は、地積測量図DB1003の結線テーブルから、ヒゲ図形テーブルに登録されている境界点を有するレコードを1件読み込み、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に一旦格納する(図16:ステップS31)。すなわち、結線テーブルのレコードのうち、点1の列401の値及び点2の列402の値がヒゲ図形テーブルの点番号の列600に含まれているという条件を満たすレコードを1件特定する。
そして、中確度データ生成部1013は、ステップS31において読み込んだレコードと隣接地番が同じレコードを地積測量図DB1003の結線テーブルから抽出し、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に一旦格納する(ステップS33)。すなわち、結線テーブルのレコードのうち、隣接地番の列403の値がステップS31において読み込んだレコードの隣接地番の列403の値と等しいという条件を満たすレコードを特定する。
さらに、中確度データ生成部1013は、ステップS31において読み込んだレコードの1つの境界点に基づきヒゲ図形テーブルのΔX及びΔYを抽出し、ヒゲの単位ベクトルを算出してワーク・メモリ領域等の記憶装置に一旦格納する(ステップS35)。すなわち、特定されている結線テーブルのレコードにおける点1の列401の値及び点2の列402の値のいずれかに基づき、ヒゲ図形テーブルのレコードを特定し、ΔXの列602の値とΔYの列603の値を抽出する。そして、以下の(1)式を用いてヒゲの単位ベクトルを算出する。
ヒゲの単位ベクトル(X成分,Y成分)=(ΔX/(ΔX2+ΔY2)1/2,ΔY/(ΔX2+ΔY2)1/2) (1)
そして、中確度データ生成部1013は、ヒゲの延長上に他の境界点が存在するか判定する(ステップS37)。すなわち、ヒゲの単位ベクトルを所定数倍した位置の所定範囲内に、ステップS33において抽出されたレコードに対応付けられた境界点(以下、他の境界点と呼ぶ)が存在するか判定する。例えばヒゲの単位ベクトルを(αX,αY)、ヒゲの始点である境界点のシステム座標値を(X,Y)、所定の精度誤差をB、所定数をt、特定の他の境界点のシステム座標値を(X1,Y1)とした場合、X+t×αXが、X1×(1-B)以上、X1×(1+B)以下であり、且つY+t×αYが、Y1×(1-B)以上、Y1×(1+B)以下である場合、ヒゲの延長上に他の境界点が存在すると判定される。なお、tは、可能性のある範囲内において所定間隔で変化させる。
ヒゲの延長上に他の境界点が存在しないと判定された場合(ステップS37:Noルート)、後に述べるステップS47の処理に移行する。一方、ヒゲの延長上に他の境界点が存在すると判定された場合(ステップS37:Yesルート)、中確度データ生成部1013は、ステップS31において読み込んだレコードのもう1つの境界点に基づきヒゲ図形テーブルのΔX及びΔYを抽出し、ヒゲの単位ベクトルを算出してワーク・メモリ領域等の記憶装置に一旦格納する(ステップS39)。すなわち、特定されている結線テーブルのレコードにおける点1の列401の値及び点2の列402の値のいずれか、ステップS35において用いなかった方の値に基づき、ヒゲ図形テーブルのレコードを特定し、ΔXの列602の値とΔYの列603の値を抽出する。そして、上に示した(1)式を用いてヒゲの単位ベクトルを算出する。
そして、中確度データ生成部1013は、ヒゲの延長上に他の境界点が存在するか判定する(ステップS41)。判定方法はステップS37と同様である。ヒゲの延長上に他の境界点が存在しないと判定された場合(ステップS41:Noルート)、後に述べるステップS47の処理に移行する。一方、ヒゲの延長上に他の境界点が存在すると判定された場合(ステップS41:Yesルート)、中確度データ生成部1013は、新規の結線データを生成し、仮地図DB1005の結線テーブルに格納する(ステップS43)。すなわち、ステップS37の判定処理においてヒゲの始点とした境界点とヒゲの延長上に存在することが判明した他の境界点とを端点とする線分(境界線)に対応するレコードと、ステップS41の判定処理においてヒゲの始点とした境界点とヒゲの延長上に存在することが判明した他の境界点とを端点とする線分(境界線)に対応するレコードとを生成し、仮地図DB1005の結線テーブルに格納する。なお、地番の列900には、ステップS33において用いた隣接地番を格納する。
そして、中確度データ生成部1013は、ステップS43において仮地図DB1005の結線テーブルに格納したレコードの確度の列903に「中」を設定する(ステップS45)。そして、中確度データ生成部1013は、地積測量図DB1003の結線テーブルの全てのレコードについての処理が終了したか判定する(ステップS47)。全てのレコードについての処理が終了したと判定されなかった場合(ステップS47:Noルート)、ステップS31の処理に戻る。一方、全てのレコードについての処理が終了したと判定された場合(ステップS47:Yesルート)、中確度仮地図データ生成処理を終了し、元の処理に戻る。
以下、具体例を用いて上で述べた中確度仮地図データ生成処理の処理フロー(図16)について説明する。地積測量図DB1003の各テーブルに格納されているデータの一例を図17(a)乃至(c)に示す。図17(a)は、結線テーブルに格納されるデータの例を示している。また、図17(b)は筆界点テーブルに格納されるデータの例を示しており、図17(c)はヒゲ図形テーブルに格納されるデータの例を示している。また、これらのテーブルのデータから特定される地図図形の例を図18に示す。
まず、ステップS31の処理により、結線テーブル(図17(a))から1レコードが特定される。なお、ここで特定されるレコードは、点1の列401の値及び点2の列402の値がヒゲ図形テーブル(図17(c))に登録されているという条件を満たすものである。まず、結線テーブル(図17(a))のレコードを1行目から順に見ていくと、1行目のレコードにおける点1の列401の値であるT13は、ヒゲ図形テーブル(図17(c))に登録されていないため、1行目のレコードは特定されない。そして、2行目のレコードは、点1の列401の値であるT14と、点2の列402の値であるT17とのいずれもがヒゲ図形テーブル(図17(c))に登録されているため、特定される。
そして、ステップS33の処理により、2行目のレコードの隣接地番の列403の値であるKを隣接地番とするレコードが抽出される。なお、図17(a)に示した例では、該当するレコードが存在しないため、実際には抽出されない。そして、ステップS35の処理により、例えば境界点T14を始点とするヒゲの単位ベクトルが算出される。
そして、ステップS37の判定処理により、ステップS47に移行する。ステップS33において他の境界点が抽出されておらず、ヒゲの延長上に他の境界点が存在しないと判定されるためである。そして、ステップS47の判定処理において、全てのレコードについて処理が終了していないため、ステップS31に戻る。
そして、ステップS31の処理により、次に特定される結線テーブル(図17(a))のレコードは8行目のレコードである。そして、ステップS33の処理により、8行目のレコードの隣接地番の列403の値であるGを隣接地番とするレコード、すなわち18行目のレコードが抽出される。さらに、ステップS35の処理により、例えば境界点T16を始点とするヒゲの単位ベクトルが算出される。そして、ステップS37において、ヒゲの延長上に他の境界点が存在するか判定するが、ここでは、境界点の位置関係が図18に示した地図図形のようになっており、T16を始点とするヒゲの延長上にはT21(上で抽出された18行目のレコードに対応付けられている境界点)が存在すると判定されるものとする。従って、Yesルートに進む。
そして、ステップS39の処理により、今度は例えば境界点T20を始点とするヒゲの単位ベクトルが算出される。そして、ステップS41において、ヒゲの延長上に他の境界点が存在するか判定するが、ここでは、境界点の位置関係が図18に示した地図図形のようになっており、T20を始点とするヒゲの延長上にはT19(上で抽出された18行目のレコードに対応付けられている境界点)が存在すると判定されるものとする。従って、Yesルートに進む。
そして、ステップS43の処理により、T16とT21とを端点とする線分(境界線)に対応するレコードと、T20とT19とを端点とする線分(境界線)に対応するレコードとを生成し、仮地図DB1005の結線テーブルに格納する。なお、地番の列900には、ステップS33において用いた隣接地番であるGを格納する。さらに、ステップS45の処理により、上で格納したレコードの確度の列903には「中」が登録される。そして、ステップS47の判定処理において、全てのレコードについて処理が終了していないため、ステップS31に戻る。
このようにして、仮地図DB1005の結線テーブルにレコードが追加されていく。図17(a)乃至(c)及び図18に示した例を用いた処理では、この後さらに、地番Fに対応し且つT20とT19とを端点とする線分(境界線)に関するレコードと、地番Fに対応し且つT15とT18とを端点とする線分(境界線)に関するレコードとが生成され、仮地図DB1005の結線テーブルに格納される。中確度仮地図データ生成処理の処理後における仮地図DB1005の結線テーブルのデータの一例を図19に示す。確度の列903の値が「中」であるレコードが、中確度仮地図データ生成処理によって追加登録されたレコードである。これにより、例えば地番F及び地番Gについては、境界が確定できたことが分かる。
以上のようにして、中確度仮地図データ生成処理が行われる。これにより、地積測量図DB1003の結線テーブルに格納されているレコードに対応している地番とは異なる地番に対応する仮地図データが生成される。なお、本実施の形態においては、特定の地番に対応する境界を確定させるため、2本の境界線を1セットとして仮地図DB1005へのデータの追加を行うようにしているが、必ずしもそのようにする必要はない。例えば、ステップS37においてヒゲの延長上に他の境界点が存在すると判定された段階で、新規の結線データを生成し、仮地図DB1005の結線テーブルに格納するようにしてもよい。なお、その場合、ステップS31において特定されるレコードは、少なくともいずれかの端点がヒゲの始点となっている線分に対応するレコードとし、場合によって(いずれかの端点がヒゲの始点となっていない場合)、ステップS39及びステップS41をスキップする。
図20乃至図34を用いて、低確度仮地図データ生成処理(図12:ステップS5)について説明する。なお、以下の説明において、特定の地番が有する境界点又は特定の地番に含まれる境界点という旨の記述は、特定の地番の筆に含まれる境界点のことを指す。まず、仮地図生成装置1000の低確度データ生成部1015は、地積測量図DB1003の筆界点テーブルからレコードを1件読み込み、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に一旦格納する(図20:ステップS61)。そして、低確度データ生成部1015は、ステップS61において読み込んだレコードに対応する境界点(以下、t1とする)を含む地番を、地積測量図DB1003の結線テーブルから抽出し、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に一旦格納する(ステップS63)。さらに、低確度データ生成部1015は、ステップS63において抽出された全ての地番に共通に含まれる境界点(以下、t2とする)を、登記所地図DB1001の結線テーブルから抽出し、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に一旦格納する(ステップS65)。
そして、低確度データ生成部1015は、ステップS65においてt2に該当する境界点が1つ以上存在したか判定する(ステップS67)。存在しなかったと判定された場合(ステップS67:Noルート)、端子Aを介して図21の処理に移行する。一方、存在したと判定された場合(ステップS67:Yesルート)、t2に該当する境界点が複数存在したか判定する(ステップS69)。複数存在したと判定された場合(ステップS69:Yesルート)、低確度データ生成部1015は、仮地図DB1005の筆界点テーブルにおけるt1に対応するレコードの登記所地図での該当点の列103に「複数候補のため判別不可」と登録する(ステップS71)。別の文字列やフラグ等であってもよい。そして、後に述べるステップS77の処理に移行する。
一方、複数存在したと判定されなかった(t2に該当する境界点が1つであった)場合(ステップS69:Noルート)、低確度データ生成部1015は、仮地図DB1005の筆界点テーブルにおけるt1に対応するレコードの登記所地図での該当点の列103にt2を登録する(ステップS73)。さらに、低確度データ生成部1015は、登記所地図DB1001の筆界点テーブルのt2に対応するレコードにおけるフラグの列803に「済」と登録する(ステップS75)。そして、低確度データ生成部1015は、地積測量図DB1003の筆界点テーブルにおける全てのレコードについて処理が終了したか判定する(ステップS77)。全てのレコードについて処理が終了したと判定されなかった場合(ステップS77:Noルート)、ステップS61に戻る。一方、全てのレコードについて処理が終了したと判定された場合(ステップS77:Yesルート)、端子Bを介して図22の処理に移行する。
図21に、端子Aを介して移行した後の処理フローを示す。低確度データ生成部1015は、ステップS63(図20)において抽出された地番のうち、他の抽出された地番と共通の境界点を含まない地番(以下、n1とする)を特定し、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に一旦格納する(図21:ステップS81)。さらに、低確度データ生成部1015は、ステップS63(図20)において抽出された地番から地番n1を除外した残余の地番に共通に含まれる境界点を有する他の地番(以下、n2とする)を特定し、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に一旦記憶する(ステップS83)。そして、低確度データ生成部1015は、n2に基づき地積測量図DB1003の結線テーブルを検索し(ステップS85)、n2に対応するレコードが存在するか判定する(ステップS87)。存在すると判定された場合(ステップS87:Yesルート)、後に述べるステップS91の処理に移行する。一方、存在しないと判定された場合(ステップS87:Noルート)、n2に関するデータを、不明地番リスト格納部1007に格納されている不明地番リストに登録する(ステップS89)。
そして、低確度データ生成部1015は、n1が有する境界点のうち、t1に最も近く且つ登記所DB1001の筆界点テーブルのレコードにおけるフラグの列803に「済」と登録されていない境界点(以下、t3とする)を特定し、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に一旦格納する(ステップS91)。そして、低確度データ生成部1015は、仮地図DB1005の筆界点テーブルにおいてt1に対応するレコードの登記所地図での該当点の列103にt3を登録する(ステップS93)。さらに、低確度データ生成部1015は、登記所地図DB1001の筆界点テーブルにおいてt3に対応するレコードのフラグの列803に「済」と登録する(ステップS95)。そして、処理は端子Cを介してステップS77(図20)の処理に移行する。
図22に、端子Bを介して移行した後の処理フローを示す。低確度データ生成部1015は、仮地図DB1005の筆界点テーブルから、登記所地図での該当点の列103に「複数候補のため判別不可」と登録されているレコードを1件抽出し、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に一旦格納する(図22:ステップS101)。そして、低確度データ生成部1015は、ステップS101において抽出されたレコードに対応する境界点(以下、p1とする)を含む地番(以下、qとする)を、地積測量図DB1003の結線テーブルから抽出し、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に一旦格納する(ステップS103)。
そして、低確度データ生成部1015は、qが有するp1以外の境界点(以下、p2とする)を、地積測量図DB1003の結線テーブルから抽出し、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に一旦格納する(ステップS105)。さらに、低確度データ生成部1015は、仮地図DB1005の筆界点テーブルにおいて、境界点p2に対応する登記所地図での該当点p2'を特定し、登記所地図DB1001の結線テーブルから、地積測量図DB1003の結線テーブルにおける地番qと同じ地番のデータを読み出し、当該データにおいてp2'以外の境界点p3を特定し、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に一旦格納する(ステップS107)。そして、低確度データ生成部1015は、仮地図DB1005の筆界点テーブルにおいてp1に対応するレコードの登記所地図での該当点の列103にp3を登録する(ステップS109)。
そして、低確度データ生成部1015は、処理すべき全てのレコードについて処理が終了したか判定する(ステップS111)。全てのレコードについて処理が終了したと判定されなかった場合(ステップS111:Noルート)、ステップS101に戻る。一方、全てのレコードについて処理が終了したと判定された場合(ステップS111:Yesルート)、低確度データ生成部1015は、仮地図DB1005の筆界点テーブルに登録されている境界点のデータに基づき、登記所地図DB1001の筆界点テーブルに登録されている境界点の座標値を変換し、仮地図DB1005の筆界点テーブルに未登録の境界点についてのレコードを追加登録する(ステップS113)。具体的には、特許文献2に記載の技術を用いて、仮地図DB1005の筆界点テーブルに登録されている境界点のデータ(境界点と登記所地図での該当点との対応付け)を基準として、登記所地図DB1001の筆界点テーブルに登録され且つ仮地図DB1005の筆界点テーブルに未登録の境界点の座標値を補正する。そして、補正された座標値を用いて、仮地図DB1005の筆界点テーブルに未登録の境界点のレコードを追加登録する。
さらに、低確度データ生成部1015は、登記所地図DB1001の結線テーブル及び仮地図DB1005の筆界点テーブルに基づき、仮地図DBの結線テーブルに、追加が必要なレコードを格納する(ステップS115)。具体的には、まず、登記所地図DB1001の結線テーブルのレコードを特定する。次に、特定されたレコードにおける境界線の端点を特定する。そして、仮地図DB1005の筆界点テーブルから、登記所地図での該当点の列103の値が、上で特定された境界線の端点を含むレコードを抽出し、抽出されたレコードにおける境界点を特定する。その後、特定された境界点を端点とする境界線に対応するレコードであり且つ上でまず最初に特定した登記所地図DB1001の結線テーブルのレコードにおける地番と同じ地番のレコードが、仮地図DB1005の結線テーブルに既に登録されているか確認する。そして、未登録であれば、レコードを追加する。
そして、低確度データ生成部1015は、ステップS115において仮地図DB1005の結線テーブルに格納したレコードの確度の列903に「低」を設定する(ステップS117)。そして、低確度仮地図データ生成処理を終了し、元の処理に戻る。
以下、具体例を用いて上で述べた低確度仮地図データ生成処理の処理フロー(図20乃至図22)について説明する。まず、地積測量図DB1003の結線テーブルに格納されているデータの一例を図23(a)及び(b)に示す。また、登記所地図DB1001の結線テーブルに格納されているデータの一例を、上で示した図7に加え図24に示す。なお、図24に示した登記所地図DB1001の結線テーブルに格納されているデータは、図25に示すような公図を基に生成されたものである。また、実際の状態を表した地図図形の例を図26に示す。このように公図は、精度が比較的低いため、実態に合わない状態を示していることがある。
第1の具体例として、地積測量図DB1003の結線テーブルに格納されているデータが図23(a)に示したようになっており、且つ登記所地図DB1001の結線テーブルに格納されているデータが図7に示したようになっている場合について説明する。
まず、ステップS61において、地積測量図DB1003の筆界点テーブルからレコードが1件読み込まれる。ここでは便宜上、境界点T12に対応するレコードが読み込まれたものとする。そして、ステップS63の処理により、地積測量図DB1003の結線テーブルから、境界点T12を有する地番が抽出される。図23(a)の例によると、T12を有する地番E−2、D及びZZが抽出される。そして、ステップS65の処理により、登記所地図DB1001の結線テーブルにおいて地番E−2、D及びZZの全てに共通な境界点が抽出される。ここでは、登記所地図DB1001の結線テーブルには図7に示したようなデータが格納されているものとしているため、点番号12という境界点が抽出される。
境界点が1つ抽出されたため、ステップS67の判定処理ではYesルートへ進み、ステップS69の判定処理ではNoルートへ進む。そして、ステップS73の処理により、仮地図DB1005の筆界点テーブルにおけるT12に対応するレコードの登記所地図での該当点の列103に「12」と登録される。仮地図DB1005の筆界点テーブルに格納されるデータの一例を図27に示す。ここでは、ステップS73の処理により、2行目のレコードの登記所地図での該当点の列103に「12」と登録されたことが示されている。そして、ステップS75の処理により、登記所地図DB1001の筆界点テーブルの点番号12に対応するレコードにおけるフラグの列803に「済」と登録される。次のステップS77の判定処理では、例えばNoルートへ進み、次のレコードが読み込まれる。
第2の具体例として、地積測量図DB1003の結線テーブルに格納されているデータが図23(b)に示したようになっており、且つ登記所地図DB1001の結線テーブルに格納されているデータが図24に示したようになっている場合について説明する。
まず、ステップS61において、地積測量図DB1003の筆界点テーブルからレコードが1件読み込まれる。ここでは便宜上、境界点T5に対応するレコードが読み込まれたものとする。そして、ステップS63の処理により、地積測量図DB1003の結線テーブルから、境界点T5を有する地番が抽出される。図23(b)の例によると、T5を有する例えば地番B、M及びCが抽出される。そして、ステップS65の処理により、登記所地図DB1001の結線テーブルにおいて地番B、M及びCの全てに共通な境界点が抽出される。ここでは、登記所地図DB1001の結線テーブルには図24に示したようなデータが格納されているものとしているため、該当する境界点は抽出されない。
境界点が抽出されなかったため、ステップS67の判定処理ではNoルートへ進み、端子Aを介してステップS81(図21)の処理に移行する。そして、ステップS81の処理により、ステップS63において抽出された地番B、M及びCのうち、他の抽出された地番と共通の境界点を含まない地番Cが特定される。図24に示した例では、地番Cが有する境界点は点番号7、8、9及び10であり、これらの境界点は、地番B及びMに含まれていないためである。
そして、ステップS83の処理では、ステップS63において抽出された地番B、M及びCからステップS81で特定された地番Cを除外して、残った地番B及びMに共通に含まれる境界点(点番号2及び5)を有する他の地番を探すと、図24の例では点番号5を含む地番B−1が特定される。
その後、ステップS85及びステップS87の処理により、地番B−1に対応するレコードが地積測量図DB1003の結線テーブルに格納されているか判定される。ここでは、存在しなかったものとしてNoルートへ進み、ステップS89の処理により、地番B−1に関するデータが不明地番リストに登録される。次に、ステップS91の処理により、地番Cが有する境界点である点番号5、6、7及び8の境界点のうち、境界点T5に最も近く且つ登記所DB1001の筆界点テーブルのレコードにおけるフラグの列803に「済」と登録されていない境界点として、例えば境界点7(7は点番号)が特定される。そして、ステップS93の処理により、ステップS91において特定された境界点の点番号7が、仮地図DB1005の筆界点テーブルにおいてT5に対応するレコードの登記所地図での該当点の列103に登録される。仮地図DB1005の筆界点テーブルに格納されるデータの一例を図28に示す。ここでは、ステップS93の処理により、1行目のレコードの登記所地図での該当点の列103に「7」と登録されたことが示されている。そして、ステップS95の処理により、登記所地図DB1001の筆界点テーブルの点番号7に対応するレコードにおけるフラグの列803に「済」と登録される。例えば図8に示したようにデータが格納される。また、処理は端子Cを介してステップS77(図20)の処理に移行する。そして、ステップS77の判定処理では、例えばYesルートへ進み、端子Bを介してステップS101(図22)の処理に移行する。
ここで、仮地図DB1005の筆界点テーブルに格納されているデータが、図27に示したようになっているものとすると、ステップS101の処理では、3行目のレコードが抽出される。さらに、地積測量図DB1003の結線テーブルに格納されているデータが、図29に示すようになっているものとすると、ステップS103の処理により、ステップS101において抽出されたレコードに対応する点T13を含む地番Dが抽出される。そして、ステップS105の処理により、地番Dが有するT13以外の境界点T11、T12及びT14が抽出される。
また、登記所地図DB1001の結線テーブルに格納されているデータが、図30に示すようになっているものとすると、ステップS107の処理により、地積測量図DB1003における地番Dに対応する登記所地図DB1001における地番Dが有し且つ地積測量図DB1003における境界点T11、T12及びT14に対応する、登記所地図DB1001における境界点11、12及び14(対応関係は例えば図28のような仮地図DB1005の筆界点テーブルから特定する)以外の境界点30、31及び32が抽出される。そして、ステップS109の処理によって、仮地図DB1005の筆界点テーブルのT13に対応するレコードにおける登記所地図での該当点の列103に、点番号30、31及び32を登録する。図28の例では、7行目のレコードの登記所地図での該当点の列103に「30,31,32」と登録されたことが示されている。
図31に、境界点対応付けの概念図を示す。図31には、登記所地図DB1001に格納されるデータの基となる地番Dの筆図形3100と、地積測量図DB1003に格納されているデータに基づき形成された地番Dの筆図形3101とが示されている。そして、筆図形3100に含まれる境界点30、31及び32が、筆図形3101に含まれる境界点T13に対応付けられる様子が矢印で示されている。このように、比較的精度の低い公図において複数の境界点とされている点が、地積測量図DB1003に格納されたデータに基づき1つの点に集約される場合もある。
そして、ステップS111の判定処理では例えばYesルートへ進む。そして、ステップS113の処理により、仮地図DB1005の筆界点テーブルにおけるいずれのレコードにも対応付けられていない、登記所地図DB1001の筆界点テーブルにおけるレコードに対応する境界点の座標値を変換し、仮地図DB1005の筆界点テーブルに追加登録する。その際、仮地図DB1005の筆界点テーブルにおける対応付けデータ(登記所地図での該当点の列103に格納されている値)を基準として座標値の変換処理を行う。この変換処理は、具体的には、地番に対応する領域の境界を座標系に基づいて示す地番表示の境界情報を含んだ地番表示の地図データ、及び、住居表示に対応する領域の境界を座標系に基づいて示す住居表示の境界情報を含んだ住居表示の地図データを取得する取得ステップと、両地図データの一方に示された面上の一対の基準点、及び、両地図データの他方の面上にて両基準点に夫々対応する一対の基準点を特定する基準点特定手順と、地番表示の地図データの座標系によるその両基準点の座標値と、住居表示の地図データの座標系によるその両基準点の座標値とに基づいて、両座標系同士の変換関係を解析することにより、両地図データの一方の座標系に合わせて他方の座標系を変換する変換ステップと、両地図データの一方に示された面上の両基準点以外の複数の補助基準点、及び、両地図データの他方の面上にて各補助基準点に夫々対応する複数の補助基準点を特定する補助基準点特定ステップと、両地図データの一方における補助基準点に対して該補助基準点に対応する他方の地図データにおける補助基準点を近接させるとともに、他方の地図データに設定された所定の境界点と各補助基準点との距離が変形により変化する割合を境界点と補助基準点との距離が小さいほど大きくするように、他方の地図データを変形させる変形ステップとを含む。また、登記所地図DB1001の筆界点テーブルに対応付けられている全点について座標値を変換しておき、仮地図DB1005の筆界点テーブルに未登録の境界点について追加登録するようにしてもよい。
そして、ステップS115及びステップS117の処理により、仮地図DB1005の結線テーブルにレコードが追加登録される。例えば、登記所地図DB1001の結線テーブルに格納されているデータが図32に示すようになっており、また仮地図DB1005の筆界点テーブルに格納されているデータが図28に示したようになっており、さらに仮地図DB1005の結線テーブルに格納されているデータが図33に示すようになっている場合についての処理を説明する。まず、図32の例の1行目を抽出する。このレコードは、境界点7及び8を端点とし且つ地番Cに対応する境界線を示している。そこで、境界点7及び8の各々に対応する、仮地図DB1005の筆界点テーブルにおける境界点を特定する。図28の例では、1行目のレコードから、境界点7には境界点T5が対応していることが特定できる。また同様に、2行目のレコードから、境界点8には境界点T6が対応していることが特定できる。これらの対応関係に基づき、境界点T5及びT6を端点とし且つ地番Cに対応する境界線に関するレコードが、仮地図DB1005の結線テーブルに格納されているか確認する。図33の例においては、該当するレコードが2行目に存在するため、レコードの追加登録又は更新は行わない。
次に、図32の例の2行目を抽出する。このレコードは、境界点8及び10を端点とし且つ地番Cに対応する境界線を示している。そこで、境界点8及び10の各々に対応する、仮地図DB1005の筆界点テーブルにおける境界点を特定する。図28の例では、2行目のレコードから、境界点8には境界点T6が対応していることが特定できる。また同様に、4行目のレコードから、境界点10には境界点T10が対応していることが特定できる。これらの対応関係に基づき、境界点T6及びT10を端点とし且つ地番Cに対応する境界線に関するレコードが、仮地図DB1005の結線テーブルに格納されているか確認する。図33の例においては、該当するレコードが存在しないため、レコードを追加登録する。このように、登記所地図DB1001の結線テーブルのレコードを1件ずつ抽出して処理を行っていく。そして、追加登録したレコードの確度の列903に「低」を設定する。
低確度仮地図データ生成処理の処理後における仮地図DB1005の結線テーブルのデータの一例を図34に示す。確度の列903の値が「低」であるレコードが、低確度仮地図データ生成処理によって追加登録されたレコードである。これにより、例えば地番C及び地番Dについては、境界が確定できたことが分かる。
以上のようにして、低確度仮地図データ生成処理が行われる。これにより、地積測量図DB1003に格納されているデータのみを用いては特定することができない地番に対応する仮地図データが生成される。
図35を用いて、仮地図出力処理(図12:ステップS7)について説明する。なお、以下の説明において、仮地図生成装置1000の仮地図出力部1017が特定のデータを出力するという旨の記述は、実際には、特定のデータを表示装置に表示させる又は出力装置1009に当該特定のデータを送信し、出力させるということを意味する。
まず、仮地図生成装置1000の仮地図出力部1017は、仮地図DB1005の結線テーブルからレコードを1件読み込み、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に一旦格納する(図35:ステップS131)。そして、仮地図出力部1017は、ステップS131において読み込んだレコードに含まれる境界点の座標値を、仮地図DB1005の筆界点テーブルから抽出し、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に一旦格納する(ステップS133)。そして、仮地図出力部1017は、ステップS131において読み込んだレコードの確度の列903の値が「高」であるか判定する(ステップS135)。「高」ではないと判定された場合(ステップS135:Noルート)、後に述べるステップS139の処理に移行する。一方、「高」であったと判定された場合(ステップS135:Yesルート)、仮地図出力部1017は、ステップS133において抽出した境界点の座標値に基づき、境界点を結ぶ線を太線で示すためのデータを出力する(ステップS137)。すなわち、確度が高い境界線であることが特定可能なデータが生成される。
そして、仮地図出力部1017は、ステップS131において読み込んだレコードの確度の列903の値が「中」であるか判定する(ステップS139)。「中」であったと判定された場合(ステップS139:Yesルート)、仮地図出力部1017は、ステップS133において抽出した境界点の座標値に基づき、境界点を結ぶ線を細線で示すためのデータを出力する(ステップS141)。すなわち、確度が中の境界線であることが特定可能なデータが生成される。そして、後に述べるステップS145の処理に移行する。一方、「中」ではないと判定された場合(ステップS139:Noルート)、仮地図出力部1017は、ステップS133において抽出した境界点の座標値に基づき、境界点を結ぶ線を点線で示すためのデータを出力する(ステップS143)。すなわち、確度が低い境界線であることが特定可能なデータが生成される。
そして、仮地図出力部1017は、仮地図DB1005の結線テーブルにおける全てのレコードについての処理が終了したか判定する(ステップS145)。全てのレコードについての処理が終了したと判定されなかった場合(ステップS145:Noルート)、ステップS131に戻る。一方、全てのレコードについての処理が終了したと判定された場合(ステップS145:Yesルート)、仮地図出力部1017は、地番、境界点番号及び凡例データを出力する(ステップS147)。さらに、仮地図出力部1017は、不明地番リスト格納部1007に格納されている不明地番リストのデータを出力する(ステップS149)。このようにして、仮地図出力処理が行われる。そして元の処理に戻る。
以上のように、仮地図生成装置1000による処理が行われる。図36に、仮地図出力結果の一例を示す。図36には、仮地図表示部2500と不明地番リスト表示部2501と凡例表示部2502とが含まれている。仮地図表示部2500では、境界線が、確度に応じて太線、細線及び点線のいずれかで示されている。このように出力された仮地図を見たユーザは、17条地図を作成するためには地図上のどの部分について測量を行う必要があるかということを直感的に把握することができる。
以上本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図4乃至図11に示したテーブル構成及びリスト構成は一例であって、同様のデータを格納するためであれば別の構成を採用するようにしてもよいし、必要に応じて項目を追加又は削除してもよい。また、図1に示した仮地図生成装置1000の機能ブロック構成は一例であって、実際のプログラム・モジュール構成とは異なる場合がある。また、仮地図生成装置1000が複数のサーバやコンピュータによって構成されていてもよい。また、図2に示したコンピュータの機能ブロック図も一例であって、実際のハードウェア構成とは異なる場合もある。また、図3、図18、図25、図26及び図36に示した地図図形も一例であって、図に示したような形状に限られない。また図12、図16、図20乃至図22、及び図35に示した処理フローも一例であって、同様の処理結果が得られる範囲において処理の順序を入れ替えてもよいし、必要に応じてステップを追加又は削除してもよい。
(付記1)
所定の地域に含まれる地番のうち一部の地番の各々について、境界及び隣接関係に関するデータを含む地積測量図データが格納されている地積測量図データ格納部と、
前記地積測量図データ格納部に格納されている前記地積測量図データを用いて、前記地積測量図データに対応する地番とは異なる地番についての境界及び隣接関係に関するデータを含む仮地図データを生成し、仮地図データ格納部に格納する仮地図データ生成手段と、
を有する仮地図データ生成装置。
(付記2)
前記仮地図データ生成手段が、
前記地積測量図データ格納部に格納されている前記地積測量図データを用いて、前記地積測量図データに対応する地番についての境界及び隣接関係に関するデータを含む仮地図データを生成し、仮地図データ格納部に格納する手段
を有し、
前記仮地図データ格納部に格納された前記仮地図データを用いて、前記地積測量図データに対応する地番又は当該地番に係る境界線を特定可能な、前記所定の地域についての仮地図を生成して出力する手段
をさらに有する付記1記載の仮地図データ生成装置。
(付記3)
前記地積測量図データよりも精度が低い公図データが格納されている公図データ格納部をさらに有し、
前記仮地図データ生成手段が、
前記仮地図データ格納部に格納された前記仮地図データと、前記公図データ格納部に格納されている公図データとを用いて、前記地積測量図データに対応する地番とは異なる地番のうち、前記地積測量図データに基づき境界及び隣接関係に関するデータを生成することが可能な地番以外の地番について、境界及び隣接関係に関するデータを生成する手段
を有する付記1記載の仮地図データ生成装置。
(付記4)
前記地積測量図データが、境界線を構成する線分の両端の点である境界点と当該境界線に隣接する地番である隣接地番とが対応付けられている境界線データと、前記境界点毎に座標値が対応付けられている境界点データと、前記境界線データで特定される境界線のみでは表されない隣接領域の境界線の一部とみなされ且つ前記境界点を始点とする有向線分データとを含み、
前記仮地図データ生成手段が、
前記地積測量図データに基づき、前記有向線分データの始点として登録された境界点を含む第1の境界線に対応付けられた隣接地番と同じ隣接地番が対応付けられている第2の境界線を抽出する手段と、
前記境界点データ及び前記有向線分データを用いて、前記第1の境界線に含まれる境界点を始点とする有向線分の延長線から所定の範囲内に前記第2の境界線に対応付けられた境界点が存在するか判定する判定手段と、
前記判定手段において前記有向線分の延長線から所定の範囲内に前記第2の境界線に対応付けられた境界点が存在すると判定された場合、前記有向線分の始点である境界点と、前記第2の境界線に対応付けられ且つ前記有向線分の延長線から所定の範囲内に存在すると判定された境界点とを端点とする境界線データを生成する手段と、
生成した前記境界線データに基づき仮地図データを生成し、前記仮地図データ格納部に格納する手段と、
を有する付記1記載の仮地図データ生成装置。
(付記5)
前記判定手段が、
前記有向線分データに対応する単位ベクトルを生成する手段と、
前記単位ベクトルを所定数倍した位置の所定範囲内に、前記第2の境界線に対応付けられた境界点が存在するか判定する手段と、
を有する付記4記載の仮地図データ生成装置。
(付記6)
前記仮地図データ生成手段が、
前記地積測量図データ格納部に格納されている前記地積測量図データを用いて、前記地積測量図データに対応する地番についての境界及び隣接関係に関するデータを含む仮地図データを生成し、仮地図データ格納部に格納する手段
をさらに有し、
前記仮地図データには、仮地図データの生成方法に応じた確度データが含まれ、
前記仮地図データ格納部に格納された前記仮地図データを用いて、前記仮地図データに含まれる確度データに対応する確度を特定可能な、前記所定の地域についての仮地図を生成して出力する手段
をさらに有する付記3記載の仮地図データ生成装置。
(付記7)
前記地積測量図データが、境界線を構成する線分の両端の点である境界点のデータを含む境界線データと、前記境界点毎に座標値が対応付けられている境界点データとを含み、
前記地積測量図データよりも精度が低い公図データが格納されている公図データ格納部をさらに有し、
前記仮地図データ生成手段が、
前記地積測量図データに含まれる境界点と前記公図データに含まれる境界点との対応付けを行い、対応付けデータ格納部に格納する手段と、
前記公図データ格納部に格納されたデータと前記対応付けデータ格納部に格納されたデータと前記地積測量図データに含まれる前記境界点データとを用いて、前記公図データに含まれる境界点の位置データを修正し、前記公図データに含まれる境界点のうち前記対応付けデータ格納部に未登録の境界点のデータを前記対応付けデータ格納部に格納する手段と、
前記対応付けデータ格納部を参照して、前記公図データ格納部に格納されている境界線の両端点に対応する前記地積測量図データにおける境界点を特定する手段と、
当該特定された境界点により構成される境界線が前記仮地図データ格納部に格納されているか判断する手段と、
前記特定された境界点により構成される境界線が前記仮地図データ格納部に格納されていない場合には、当該特定された境界点により構成される境界線についてのデータを仮地図データとして前記仮地図データ格納部に格納する手段と、
を含む付記1記載の仮地図データ生成装置。
(付記8)
前記地積測量図データに含まれる第1の境界点を含む領域に対応する地番を前記地積測量図データから抽出する手段と、
前記公図データ格納部を参照して、抽出された前記地番に対応する領域に共通する境界点が存在するか判断する手段と、
抽出された前記地番に対応する領域に共通する境界点が存在しない場合、抽出された前記地番に対応する領域のうちの一部の領域に共通する境界点を含む他の領域に対応する第2の地番を特定する手段と、
前記第2の地番が前記地積測量図データに含まれているか判断する手段と、
前記第2の地番が前記地積測量図データに含まれていないと判断された場合には、前記第2の地番を不明地番として不明地番データ格納部に格納する手段と、
をさらに有する付記7記載の仮地図データ生成装置。
(付記9)
所定の地域に含まれる地番のうち一部の地番の各々について境界及び隣接関係に関するデータを含む地積測量図データが格納されている地積測量図データ格納部から、前記地積測量図データを読み出すステップと、
読み出した前記地積測量図データを用いて、前記地積測量図データに対応する地番とは異なる地番についての境界及び隣接関係に関するデータを含む仮地図データを生成し、仮地図データ格納部に格納する仮地図データ生成ステップと、
を含み、コンピュータにより実行される仮地図データ生成方法。
(付記10)
前記仮地図データ生成ステップが、
前記地積測量図データ格納部に格納されている前記地積測量図データを用いて、前記地積測量図データに対応する地番についての境界及び隣接関係に関するデータを含む仮地図データを生成し、仮地図データ格納部に格納するステップ
を含み、
前記仮地図データ格納部に格納された前記仮地図データを用いて、前記地積測量図データに対応する地番又は当該地番に係る境界線を特定可能な、前記所定の地域についての仮地図を生成して出力するステップ
をさらに含む付記9記載の仮地図データ生成方法。
(付記11)
付記9又は10記載の仮地図データ生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。