JP4646729B2 - 歯科インプラントシステム - Google Patents

Description

本発明は、インプラントシステムに関し、特に、手で前記インプラントを直接取り扱うことなく、または、汚染物質との接触がなく、同時に、工具からインプラントに、結果的にインプラントから骨組織にかかる圧縮、引っ張りおよびねじれの力のような、損傷を与える力の伝達を最小限に留める、骨組織の中に位置決めされ保持されるのに適したインプラントと、前記インプラントを保持し、骨組織の中に位置決めし、最終位置に解放するのに適した手段とからなるインプラントシステムに関する。この狙いを達成するために、システムは、さらに、前記インプラントを保持し、最終位置に位置決めする保持部材と、植え込みの後で前記保持部材をインプラントから取り外す分離工具とを含み、前記保持部材と前記分離工具は、インプラントへ損傷を与える力を最小化して伝導しつつ、前記インプラントから前記保持部材を取り外すために相互作用するのに適する。

一般に、インプラントは、人間の歯または骨を復元する歯科手術または整形外科手術において使用される。通常、インプラントは、例えば骨組織に準備した、受け入れ穴にねじ込みまたは圧入して挿入されるものである。その準備は、従来の外科処置からなる。歯科分野での適用では、通常、インプラントを挿入しようとする場所の歯肉組織に沿った切開が行われる。引き続き、インプラントを挿入するために、骨組織に円筒形の穴が開けられる。

大抵のインプラントは、通常、ねじまたは貫通ねじによって固定して締め付けられる保持部材を備え、この場合、保持部材は外ねじを備える。

インプラント用保持部材は、インプラントの多数の異なる製造工程の間、外科診療のためにインプラントを準備する間、および、直接的に植え込みの間に使用される。保持部材の初期の適用例の１つは、インプラントに直接触れないために握りを取り付ける選択肢が設けられており、これによってインプラントを無菌状態に保つ。保持部材の他の適用例は、インプラントのさらなる加工のために操作部材を接続する選択肢が提供されている。これは、製造中においてもインプラントの取り扱いを助ける。

植え込みに際し、保持部材は、無菌の容器、例えばアンプルからインプラントを取り出すこと、および、汚染物質との直接接触なしに、例えば保持部材を把持する操作工具により、インプラント自身を把持する保持部材を介して植え込むことを可能にする。操作工具だけを操作することで、インプラントは無菌の筒から使用場所に搬送され、直接触れられることなくそこに植え込まれる。

一度、インプラントが骨組織の所望の深さまで押し込まれたなら、操作工具は取り外され、インプラント上に固定して置かれた保持部材を残す。保持部材を除去するには、保持部材とインプラントとからなるアセンブリに、ねじを緩める力が、例えば、ねじを緩めるスパナを介して与えられる必要がある。この作業は、通常、大きな、しばしば不可能な空間を必要とする。さらに、インプラントが特に柔らかい骨に設置されているときは、保持部材を除去するために与えるトルクは、アセンブリ全体の緩みまたはインプラント表面／骨組織接合面に損傷をもたらし得る。骨に対する望まない力の伝導は、骨組織接合面の壊死の原因となる可能性があり、結果としてインプラントのぐらつきが発生し得る。

ねじを緩める力の悪影響を避けるために、これらの種類のインプラントシステムでは、もし可能であれば、カウンタトルク工具が使用され、保持部材が緩められ取り外される際の、インプラントの構造および植え込み位置での使用可能なフリースペースに依存するインプラントへのねじれ力の伝導を防止する。

特許文献１は、上記種類のインプラント用の、歯科インプラントおよびドライビングツールとヒーリングスクリュとで構成した保持部材からなるデリバリーシステムを開示している。ドライビングツールは、植え込みの間インプラントを押し込むためにヒーリングスクリュに係合する。このために、ヒーリングスクリュに単に掛止または脱離できる係合機能を有する。

特許文献１が開示する歯科インプラントシステムは、植え込みの間に特に、インプラントをねじ込む際に、ヒーリングスクリュのねじがインプラントのねじの中で回るような強すぎる力が与えられたときに与えられた力を制御する可能性を提供しない。癒合期間が完了するのを待って、義歯を取り付けなければならない。
米国特許第６２０６６９６号明細書

本発明の狙いは、インプラントシステム、特に、如何なる汚染物質とも直接接することなく、同時に、インプラントへの損傷を及ぼす力の伝導を最小限にして、骨組織に位置決めされて残されるのに適したインプラントを含み、それによって上記の問題を克服した、特に、インプラントにねじれおよび／または他の損傷を与える力が加わることを防止する、歯科インプラントシステムを提供することである。

この狙いの範囲において、本発明の課題は、植え込み処置が容易で、数が限定された工具で容易に取り扱うことができ、狭い植え込み場所であっても使用可能な歯科インプラントシステムを提供することである。

もう１つの課題は、確実な植え込み処置が可能で、インプラントから保持部材を取り外す間に、インプラントの緩みおよび／またはインプラントの表面と骨組織の結合面の損傷を防止して負傷の危険を低減できるインプラントシステムを提供することである。

この狙いとこれらの課題、および、以下の説明でよりよく理解されることになるその他の事項は、請求項１に記載の、歯科インプラントおよび保持部材を含み、さらに、前記保持部材の前記インプラントに対する相対的な回転を防止するのに適した非回転接続手段と、前記インプラントに密接して前記保持部材を安定して保持するのに適したクランプ部材と、前記クランプ部材を前記インプラントから分離するための分離工具とを含み、前記クランプ部材は、前記インプラントに設けた肩部に弾性的に係合する弾性変形可能な底端部と、外表面に設けた少なくとも１つの螺旋溝とを含み、前記分離工具は、前記螺旋溝に挿入されるのに適した少なくとも１つのピンが設けられ、前記ピンは、前記分離工具が長手方向の軸周りに回転したとき、前記ピンは、前記螺旋溝に沿って摺動し、前記クランプ部材は、上方に持ち上げられ、前記底端部の弾性変形により前記インプラントの肩部から脱離し、前記インプラントの軸方向に前記インプラントから遠ざかるような前記クランプ部材の移動を生じさせるインプラントシステムによって達成される。さらなる優位な特徴は、従属項に示される。

本発明のさらなる特徴と利点は、添付図面に非限定的例として示した、本発明にかかるインプラントシステムの好ましいが限定的ではない実施形態についてする以下の説明からよりよく理解されるであろう。

本発明のインプラントシステムは、上述のように、歯科インプラント、例えば、従来のねじのある歯科インプラントと、前記インプラントを保持し、骨組織の中に位置決めし、最終位置で解放するのに適した手段とからなる。

図１を参照すると、インプラントシステムは、例えば、略円筒状またはテーパ状のねじが設けられた従来のインプラントであって、外部の円筒状またはテーパ状の本体を囲むねじ部１ｃを有し、このねじ部１ｃが骨組織にねじ込むのに適した従来の歯科インプラント１を含む。インプラント１は、さらに、インプラントが一度骨組織の最終位置に位置決めされたならば歯肉組織と接する首部１ｅを含む。この首部１ｅは、上方の肩部１ａで途切れる。そのようなインプラントのデザインは当業者には公知である。

インプラントの肩部１ａは、上方に、保持部材２に設けた相補的非回転空洞２ｂ（図５参照）（例えば、空洞は、相補的スプライン形状）と組み合わされるのに適した非回転輪郭部１ｂに延伸する。

「背景技術」に記載した従来の適用例のような前記保持部材２は、一般に、植え込み処置の間、インプラントを安定して保持し、インプラントを包装して保管する無菌容器またはアンプル（不図示）からインプラントを取り出すことを可能にし、インプラントに手が触れること、または、インプラントが如何なる汚染物質とも接触することなくインプラントを骨組織の中に位置決めしてねじ込むために使用される。保持部材２は、インプラント１との接続に適した底端部２ａを備える略円筒形の本体を有する。前記インプラント１と前記保持部材２との間には、非回転接続手段が設けられており、前記非回転接続手段は、上述の非回転輪郭部１ｂと、前記保持部材２に設けた相補的非回転空洞２ｂとからなる。

一般に、従来技術では、インプラント１と接続するのに適した端部は、インプラント１の内ねじを設けた穴によってインプラントと接続するために、ねじが設けられており、これは、ねじを緩める動作に関する上述の欠点をもたらす。

本発明において、保持部材２は、インプラントに設けた前記非回転輪郭部１ｂと相補的な非回転空洞２ｂ有する。前記保持部材２と前記インプラント１との間の非回転接続の存在は、保持部材２を植え込み処置の間のインプラント１の骨組織の中へのねじ込みに使用を可能にする。保持部材２は、非回転の形状、特に一般的な多角形形状をした上端部２ｃを有する。

無菌包装からインプラントを取り出すことおよび骨組織の適合する穴に位置決めすることを含む搬送手順と、前記インプラント１を骨組織の中へ最終位置に達するまでねじ込む動作とのいずれの間も、前記保持部材２を前記インプラント１に近接して保持するために、本発明のインプラントシステムは、さらに、クランプ部材３といわれる部材を含む。クランプ部材３は、前記保持部材２の外部表面の異なる部分に当接するために、異なる内径を有する中空の略円筒形の形状をしている。

特に、クランプ部材３は、インプラント１の肩部１ａを締め付けるのに適した弾性手段を含み、前記弾性手段は、前記クランプ部材３の弾性変形可能な底端部３ａからなる。

前記クランプ部材３は、前記保持部材２の外表面の底端部２ａの外径より小さく、中間部２ｅよりも大きい径の内表面３ｅを有する。さらに、クランプ部材３は、それぞれ保持部材２の外表面に特別に設けた対応する垂直溝２ｄに挿入されるのに適した、好ましくは径方向に対向する２つの嵌合部３ｄを有する。前記嵌合部３ｄは前記垂直溝２ｄと係合したとき、保持部材２に対してクランプ部材３が平行移動することを許容するが、相対的に回転することは防止する。

前記保持部材２および前記クランプ部材３を前記インプラント１から分離するために、分離工具４といわれる専用工具が提供される。

クランプ部材３および分離工具４は、さらに、前記インプラント１への損傷を与える力、特にねじれ力の伝導を最小化しながら、前記保持部材２からインプラント１を解放するのに適した解放手段が設けられている。前記解放手段は、インプラントの肩部１ａをクランプ部材３から解放するために、前記クランプ部材３を上向きに持ち上げるのに適している。前記解放手段は、前記クランプ部材３の円筒表面外側に設けられた少なくとも１つの螺旋溝３ｂと、前記螺旋溝３ｂに挿入される少なくとも１つのピン４ａとからなる。好ましくは、径方向に対向する２つの螺旋溝３ｂが設けられ、それぞれが分離工具４に設けたピン４ａの前記螺旋溝３ｂへの進入を受け入れて案内するのに適した導入溝３ｃを有する。

図１に示す前記分離工具４は、使い心地よく保持するのに適した略円筒形の外部形状を有し、前記保持部材２を受け入れるのに適した内部空洞を有する。より詳しくは、分離工具４の内部空洞は、クランプ部材３の外径と嵌合する径を有する第１内側部分４ｂ（図５参照）と、この第１内側部分４ｂの内表面から突出する２つの前記ピン４ａとを有する。分離工具４は、第１内側部分４ｂの上に、保持部材２の上部中間分２ｆおよび上端部２ｃを受け入れるのに適した第２部分４ｃ（図５参照）および第３部分４ｄ（図５参照）を有する。図５から９に示すように、分離工具４がインプラント１、保持部材２およびクランプ部材３により形成されるシステムに組み付けられたとき、保持部材２の上端部２ｃは分離工具４の内部空洞の中に係合することになる。特に、１つまたは複数のピン４ａが図５に示す位置に到達したとき、保持部材２の上端部２ｃの上面２ｇは分離工具４の内部空洞の底面４ｅと係合する。明らかに、この係合は図示したピン４ａの位置の僅かに前後で発生し得る。

選択的に、保持部材２と分離工具４との間に付加的な保持（摩擦）力を創設するために、Ｏリング保持部材を保持部材２の適当な部分に、例えば、分離工具４の第２部分４ｃなどに設けることができる。

本発明のシステムの植え込み処置は、以下の行程からなる。

多角形の外部形状を有する上端部２ｃは、アンプルから突出し、それで、例えば歯科用ハンドピースのような操作工具（不図示）をアセンブリに取り付けることが可能である。この操作工具によって、インプラントを植え込み場所に搬送し、不衛生な部分と接することなく植え込むことができる。

インプラント１および保持部材２は、クランプ部材３によって一緒に繋ぎ合わされ、これら組み付けた部材は共通の無菌包装、例えば、アンプルに保管され、多角形の外部形状を有する上端部２ｃがアンプルから突出する。組み付けたインプラントシステムを包装またはアンプルから取り出すために、従来の操作工具（不図示）を保持部材２の上端部２ｃに接続することができる。この操作工具によって、手で触れることなく、また、インプラントが如何なる汚染物質とも接触することなく、包装から取り出すことも骨組織にねじ込むこともできる。

一度、インプラントが骨組織にねじ込まれると、操作工具は取り外され、図２に示すように、インプラント１、保持部材２およびクランプ部材３からなるインプラントが組み付けられ、骨組織の最終位置に安定してねじ込まれて残る。

次に、保持部材２およびクランプ部材３はインプラント１から取り外される。このため、分離工具４（図２参照）は、保持部材２の上に挿入され、図３に示すように、ピン４ａが導入溝３ｃ（図５参照）に係合し、保持部材２の上端部２ｃは、分離工具４の内部空洞の上端部に対して当接して、分離工具４と保持部材２との間の相対的な直線運動を防止する。分離工具４が長手方向の軸周りに回転されたとき、ピン４ａは螺旋溝３ｂの中を摺動する。螺旋溝３ｂの螺旋形状により、ピン４ａが螺旋溝３ｂの中を摺動するとき、クランプ部材３は上向きに持ち上げられ、結果的にクランプ部材３の底端部３ａがインプラント１の肩部１ａから脱離し（図６，７および９に図示）、保持部材２はもはやインプラント１に保持されず、それ故、保持部材２は、分離工具４と共に、インプラント１から単純に引き抜くことができる。

図５から７から明らかなように、クランプ部材３は、インプラント１の分離に先立って、インプラント１，保持部材２および分離工具４が軸方向に係合している間に、図６または９の矢印で示す上向きの軸方向に移動する。さらに、図８から明らかなように、クランプ部材３の上向きの移動に続いて、保持部材２およびクランプ部材３が解放されるように、底端部３ａは肩部１ａから分離される。保持部材２、分離工具４およびクランプ部材３が固定されているので、本発明は、インプラント１の分離の間に、前記保持部材２およびクランプ部材３が呼吸によって患者に飲み込まれることを防止する。

このように、本発明は、インプラント、特に、歯科インプラントを、インプラントに手で触れることなく、または、如何なる汚染物質との接触もなく、骨組織に位置決めしてねじ込み、最終的にインプラントを最終位置に解放することが可能な、同時に、圧縮、引っ張りおよびねじれ力のような、工具からインプラントへ、結果的に骨組織への損傷を与える力の伝導を最小化することが可能なインプラントシステムを提供するという、提案された狙いを実現することが示された。

この狙いを達成するために、保持部材とインプラントとの間の接続は特別にデザインされ、クランプ部材は、前記インプラントを前記保持部材に簡単に締め付け、解放するために設けられている。

さらに、説明した本発明は、取り扱いが容易な工具を含み、インプラントの周囲に広いフリースペースを要求しない工具を提供することで、狭い植え込み位置の場合にも容易に位置決めできるインプラントシステムを提供する提示された課題を達成することが示された。実際、それらは、インプラントの周囲の狭い、略同軸の範囲で機能する。

本発明により達成した他の課題は、分離工具４と保持部材２およびクランプ部材３を含む組み上げたシステムとの間で実現した接続は、安全で安定であり、クランプ部材３および保持部材２をインプラント１から分離するために分離工具２がユーザに持ち上げられたとき、保持部材２および／またはクランプ部材３を紛失する危険を低減し、最終的に患者の安全性を向上した。

当業者には、本発明の範囲から逸脱することなく、いくつかの変更が想到され、容易になし得ことが明らかである。それ故、特許請求の範囲は、図面および例示した形態の説明としてなされた好ましい実施形態に限定してはならない。むしろ、特許請求の範囲は、本発明が備える特許性のある新規な事項、当業者が均等なものとして踏襲可能な全ての特徴を含む、すべての特徴を包含する。

本発明によるインプラントシステムの分解斜視図。 部分的に組み立てた図１のインプラントシステムの斜視図。 組み立てて、分離工具を装着した図１のインプラントシステムの斜視図。 図１のインプラントシステムの保持部材とクランプ部材とをインプラントから分子した様子を示す斜視図。 図１のインプラントシステムを組み立てて、分離工具を装着した状態の断面図。 分離後工具の回転によって、インプラントからクランプ部材を取り外す第１の行程を示す図１のインプラントシステムの断面図。 分離後工具の回転によって、インプラントからクランプ部材を取り外す次の行程を示す図１のインプラントシステムの断面図。 分離工具の引く抜きによって、インプラントから保持部材を取り外す最後の行程を示す図１のインプラントシステムの断面図。 歯科インプラントを例示する図６の拡大詳細図。

符号の説明

１ インプラント
１ａ 肩部
１ｂ 非回転輪郭部（非回転接続手段）
２ 保持部材
２ｂ 相補的非回転空洞（非回転接続手段）
３ クランプ部材
３ａ 底端部
３ｂ 螺旋溝（解放手段）
３ｄ 嵌合部
４ 分離工具
４ａ ピン（解放手段）
４ｂ 第１内側部分（内部空洞）
４ｃ 第２部分（内部空洞）
４ｄ 第３部分（内部空洞）

Claims (7)

1. 歯科インプラント（１）および保持部材（２）を含み、
   さらに、前記保持部材（２）の前記インプラント（１）に対する相対的な回転を防止するのに適した非回転接続手段（１ｂ，２ｂ）と、前記インプラント（１）に密接して前記保持部材（２）を安定して保持するのに適したクランプ部材（３）と、前記クランプ部材（３）を前記インプラント（１）から分離するための分離工具（４）とを含み、
   前記クランプ部材（３）は、前記インプラント（１）に設けた肩部（１ａ）に弾性的に係合する弾性変形可能な底端部（３ａ）と、外表面に設けた少なくとも１つの螺旋溝（３ｂ）とを含み、
   前記分離工具（４）は、前記螺旋溝（３ｂ）に挿入されるのに適した少なくとも１つのピン（４ａ）が設けられ、
   前記分離工具（４）が長手方向の軸周りに回転したとき、前記ピン（４ａ）は、前記螺旋溝（３ｂ）に沿って摺動し、前記クランプ部材（３）は、上方に持ち上げられて、前記底端部（３ａ）の弾性変形により前記インプラント（１）の肩部（１ａ）から脱離し、前記インプラント（１）の軸方向に前記インプラント（１）から遠ざかるような前記クランプ部材（３）の移動を生じさせることを特徴とするインプラントシステム。
2. 前記保持部材（２）は、前記インプラント（１）を回転保持するのに適しており、前記螺旋溝（３ｂ）に沿った前記ピン（４ａ）の摺動は、さらに、前記保持部材（２）の軸方向に前記クランプ部材（３）を移動させるように相互作用することを特徴とする請求項１に記載のインプラントシステム。
3. さらに、前記クランプ部材（３）の前記肩部（１ａ）からの分離の間、前記インプラント（１）と前記保持部材（２）とを軸方向に係合した状態に保つように、前記クランプ部材（３）が前記保持部材（２）に対して上向きに持ち上げられ得るのに適することを特徴とする請求項２に記載のインプラントシステム。
4. 前記底端部（３ａ）は、前記インプラント（１）の前記肩部（１ａ）を締め付けるのに適することを特徴とする請求項１から３のいずれかに記載のインプラントシステム。
5. 前記クランプ部材（３）は、中空の円筒形の形状を有し、前記クランプ部材（３）が前記インプラント（１）の肩部（１ａ）を締め付けたとき、前記保持部材（２）を前記インプラント（１）に密接して保持し、前記クランプ部材（３）が前記インプラント（１）の肩部（１ａ）から解放されたとき、前記クランプ部材（３）が前記保持部材（２）に対して上方に平行移動可能にするために、それぞれ、前記保持部材（２）の外側部分と相互に作用するのに適した異なる内径を有する異なる部分を有することを特徴とする請求項１から４のいずれかに記載のインプラントシステム。
6. 前記クランプ部材（３）は、さらに、前記クランプ部材（３）の前記保持部材（２）に対する相対的な回転移動を防止するために、前記クランプ部材（３）の内表面から突出し、前記保持部材（２）の外表面に設けたそれぞれの垂直溝（２ｄ）に挿入される少なくとも１つの嵌合部（３ｄ）を含むことを特徴とする請求項１から５のいずれかに記載のインプラントシステム。
7. 前記分離工具（４）は、使い心地よく保持するのに適した円筒形の外部形状と、前記保持部材（２）を受け入れるのに適した内部空洞（４ｂ，４ｃ，４ｄ）とを有することを特徴とする請求項６に記載のインプラントシステム。

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