近年、携帯電話機、PDA(Personal Digital assistant)で例示される携帯端末機器が高性能化され、その高機能化に伴い、携帯端末機器の表示画面上には多様な情報が表示されるようになってきている。例えば、携帯電話機では、電話通信機能の他に、電子メール機能、web閲覧機能、写真撮影機能、動画表示機能等を備えたものが普及しており、携帯電話機の表示画面上にはテキストデータのみならずデータのサイズが大きい画像データも表示される。
図1は、従来のコントロール・ドライバが適用される携帯端末機器の構成を示すブロック図である。図1を参照すると、携帯端末機器は表示部と入力部(図示せず)を有する。入力部はユーザーに操作される。表示装置は、画像描画装置101と、コントロール・ドライバ102と、表示部103と、階調電圧発生回路104と、ゲート線駆動回路105とを備えている。
画像描画装置101としては、CPU(Central Processing Unit)が例示される。コントロール・ドライバ102は、メモリ制御回路106と、表示用メモリ107と、ラッチ回路108と、データ線駆動回路109と、タイミング制御回路110とを備えている。画像描画装置101は、画像データをコントロール・ドライバ102に転送する。表示用メモリ107は、画像データを格納する。画像データの各画素のbit数は2以上である。画像データの各画素のbit数を8とする。表示部103はデータ線とビット線により定義される画素を有し、マトリックス状に配置されている。表示部103は画像データを1つのスクリーンで表示する。
画像描画装置101は、クロック信号であるタイミング制御信号をタイミング制御回路110に出力する。タイミング制御回路110は、画像描画装置101からのタイミング制御信号をメモリ制御回路106とラッチ回路108とゲート線駆動回路105とに出力する。メモリ制御回路106とラッチ回路108とゲート線駆動回路105とは、タイミング制御信号に同期して動作する。画像描画装置101は、画像データをコントロール・ドライバ102に転送するとき。メモリ制御信号をメモリ制御回路106に出力する。
メモリ制御信号は、画像データサイズ信号と表示用メモリ107に対する画像データの書き込み又は読み出し動作を制御する信号を含む。メモリ制御回路106は、タイミング制御信号をメモリ制御信号に応じて、書き込み信号とアドレスを含む書き込み制御信号を表示用メモリ107に出力する。こうして、画像描画装置101からの画像データは表示用メモリ107に格納される。
また、画像データが表示部103に表示される場合、画像描画装置101は、メモリ制御信号を生成し、メモリ制御回路106に出力する。メモリ制御回路106は、タイミング制御信号とメモリ制御信号に応じて、読み出し信号とアドレスを含む読み出し制御信号を生成し、表示用メモリ107に出力し、画像データは表示用メモリ107から1つの表示ライン分読み出され、ラッチ回路108は、1表示ライン分の画像データをラッチする。
ラッチ回路108は、タイミング制御信号に応じて、上記の表示データをデータ線駆動回路109に出力する。階調電圧発生回路104は、表示データを階調表示するための階調電圧を発生して上記のデータ線駆動回路109に出力する。データ線駆動回路109は、ラッチ回路108からの表示データを入力し、階調電圧発生回路104からの階調電圧と画像データにより、表示部103のデータ線を駆動する。ここで、画像データのサイズは表示部103のスクリーンのサイズよりも大きくないとする。この場合、書き込み動作においては、画像描画装置101は、タイミング制御信号に同期して、画像データの各画素をコントロール・ドライバ102に転送する。メモリ制御回路106からの書き込み制御信号に応じて、画像描画装置101からの画像データは表示用メモリ107に格納される。読み出し動作において、画像データを表示部103に表示する場合、1ゲート線に対する画像データはメモリ制御回路106からの読み出し制御信号に応じて表示用メモリ107から読み出される。1ゲート線に対する画像データはラッチ回路108にラッチされ、表示部103に表示される。
携帯端末機器では、機器全体のサイズを小型化する必要上、表示部103のスクリーンの画素数が限られている。表示部103のスクリーンの画素数を超える画像データ(電子メールを含む)を携帯端末機器が受信した場合、携帯端末機器は、その全ての画像データを表示部103に表示することができない。このため、携帯端末機器は、ユーザのスクロール指示により、画面を切り替えて画像データを表示している。ここで、画像データのサイズが、表示部103のスクリーンの画素数を超える画像データであり、第1画像データと第2画像データを有するとする。
第1処理において、画像データのサイズが表示部103のスクリーンの画素数のサイズを超えるとき、画像描画装置101は、タイミング制御信号に同期して、第1画像データをコントロール・ドライバ102に転送する。メモリ制御回路106からの表示用メモリ制御信号に応じて、第1画像データが表示用メモリ107に格納される。第1処理において、第1画像データが表示部103に表示されたとき、メモリ制御回路106からの書き込みメモリ制御信号に応じて、ゲート線に対する画像データは表示用メモリ107から読み出される。表示用メモリ107から読み出されたゲート線に対する画像データは、ラッチ回路108に、表示ラインデータとして出力される。ラッチ回路108は表示ラインデータをラッチする。
ユーザが入力装置を操作して上記の表示部103に第2画像データを表示するスクロール指示を行った場合、スクロール指示が発行され、第2処理が行われる。第2処理において、画像描画装置101は、タイミング制御信号に同期して、第2画像データをコントロール・ドライバ102に転送する。メモリ制御回路106からの書き込み制御信号により、表示用メモリ107には、第2画像データが格納される。第2処理おいて、第2画像データが表示部103に表示されたとき、ゲート線に対する画像データは、メモリ制御回路106からの読み出し制御信号に応じて、表示用メモリ107から読み出される。表示用メモリ107から読み出されたゲート線に対する画像データは、表示ラインデータとしてラッチ回路108に出力される。ラッチ回路108は、表示ラインデータをラッチする。
図2は、従来のコントロール・ドライバの表示用メモリとラッチ回路の構成を示すブロック図である。表示用メモリ107は、カラムデコーダであるワード線デコーダ121と、ロウデコーダであるビット線デコーダ122と、メモリセル26とを含む。ワード線デコーダ121にはワード線123(WLi)が接続されている。ここで、iは、1≦i≦mを満たす整数であり、mは表示部103のゲート線の数である。ビット線デコーダ122には2つのビット線125(Bj(k))、125’(Bj’(k))が接続されている。ここで、jは、1≦j≦nを満たす整数であり、nは表示部103のデータ線の数であり、kは0≦k≦pを満たす整数であり、pは画像データのビット数である。メモリセル26のそれぞれは、ワード線と2つのビット線により定義される。メモリセル26は、ロウ方向とカラム方向にマトリクス状に設けられる。
メモリセル26は、ロウ方向に各画素ごとに、最上位ビット(ビット7)から最下位ビット(ビット0)までの順に割り当てられている。ラッチ回路108は、複数のラッチ回路を含む。ラッチ回路108のラッチ回路には、メモリセル26に対して、ビットが最上位ビットから最下位ビットに順に設けられている。
図3は、従来のコントロール・ドライバの表示用メモリの構成の一部を示す回路図である。図3を参照すると、ラッチ部(図示せず)によりラッチされた画像データの画素のビット7は、スイッチSW112を経由して2つのビット線Bj(7)に接続され、インバータI111とスイッチSW112を経由して2つのビット線Bj’(7)に接続されている。メモリ制御回路106からの書き込み信号WTに対応して、スイッチSW112とスイッチSW112はオンになる。メモリセル部において、ビット7に対するメモリセルのカラムにおけるメモリセル26のそれぞれは、対応するワード線WLiに接続されている。メモリセル26のそれぞれはN型MOSトランジスタT111と、ラッチ素子と、N型MOSトランジスタT112を含み、それらは、一組のビット線Bj(7)とBj’(7)の間で連続して接続されている。ラッチ素子は、インバータI112、I113とを含み、それらは、反対方向に平行して接続されている。N型MOSトランジスタT111、T112のゲートには、対応するゲート線WLiが接続されている。ワード線デコーダー121は書き込み又は読み出し制御信号のYアドレスをデコードし、ワード線WLiの1つを選択する。また、メモリセル部はスイッチSW121とSW122を経由して、プリチャージ回路部に接続されている。スイッチSW121とSW122は、メモリ制御回路106からのセンスプリチャージ信号SPCをオンにする。プリチャージ回路部において、2つのP型MOSトランジスタT121とT122は、一組のビット線Bj(7)とBj’(7)の間で接続し、P型MOSトランジスタT121とT122間の接点は、電源電圧VDDと接続されている。2つのP型MOSトランジスタT121とT122のゲートは、メモリ制御回路106からのプリチャージ信号PCBに接続する。こうして、プリチャージ信号PCBに応じて、2つのP型MOSトランジスタT121とT122がオンになると、ビット線はプリチャージされる。
また、P型MOSトランジスタT123は、一組のビット線Bj(7)とBj’(7)の間で接続し、P型MOSトランジスタT123のゲートには、メモリ制御回路106からのプリチャージ信号PCBが供給される。こうして、プリチャージ信号PCBに応じて、ビット線の電位は、均一化する。センスアンプ部において、P型MOSトランジスタT124と、P型MOSトランジスタT125は一組のビット線Bj(7)とBj’(7)の間で接続され、P型MOSトランジスタT124とT125間の接点は、スイッチSW131を経由して電源電圧VDDと接続されている。また、N型MOSトランジスタT113とN型MOSトランジスタT114は一組のビット線Bj(7)とBj’(7)の間で接続され、N型MOSトランジスタT113とN型MOSトランジスタT114の間の接点は、スイッチSW132を経由して接地GNDに接続されている。P型MOSトランジスタT125とT114のゲートは、一組のビット線Bj(7)と接続し、P型MOSトランジスタT124とT113のゲートは、一組のビット線Bj’(7)と接続されている。スイッチSW131、SW132は、メモリ制御回路106からのセンスアンプイネーブル信号SEに応じてオンになる。こうして、ビット線Bj(7)の電位がBj’(7)の電位よりも高いとき、P型MOSトランジスタT124はオンとなり、P型MOSトランジスタT125はオフとなる。また、N型MOSトランジスタT113がオフになり、N型MOSトランジスタT113となる。こうして、ビット線Bj(7)に対する電位の相違が増幅される。
センスアンプ部において、NAND回路N111とN112のフリップフロップはスイッチSW141、SW142を経由して、一組のビット線Bj(7)に提供され接続される。スイッチSW141、SW142は、メモリ制御回路106からの読み取り信号RDに応じて、オンになる。こうして、電位の相違は、フリップフロップによりラッチされる。NANDゲートN111の出力は、インバータI114に接続され、フリップフロップの出力は、インバータI114を経由し、ラッチ回路108に出力される。
次に画像データのサイズが表示部103のスクリーンのサイズよりも大きくない場合の、従来のコントロール・ドライバにおける第1処理の書き込み動作について図4を用いて説明する。
画像データは、画像描画装置101からコントロール・ドライバ102へ、タイミング信号に同期して転送され、ラッチ部(図示せず)によりラッチされる。コントロール・ドライバ102はメモリ制御回路106の表示用メモリ制御信号に対応して、書き込み周期0からa4の間、第1処理の書き込み動作を実行する。表示用メモリ制御信号は書き込み信号WT、Xアドレス、Yアドレス、センスプリチャージ制御信号SPC、プリチャージ信号PCBを含む。書き込み周期は、プリチャージ周期、データ決定周期、データ書き込み周期を含む。プリチャージ周期は周期0〜a1で、データ決定周期は周期a1〜a2で、データ書き込み周期周期a2〜a3であり、終期はa3〜a4である。
図4を参照すると、第1処理におけるプリチャージ周期において、メモリ制御回路106は、メモリ制御信号に応じて、センスプリチャージ制御信号SPCを高レベルに設定し、プリチャージ信号PCBを低レベルに接地する。結果として、スイッチSW121とSW122はオンとなり、メモリセル部のビット線Bj(7)、Bj’(7)はプリチャージ部のビット線と接続する。 また、P型MOSトランジスタT121、T122、T123はオンとなり、ビット線は所定の電位にプリチャージされ、均一化される。
次に、データ決定周期においては、SPC信号は低レベルに設定され、PCB信号は高レベルに設定される。結果として、スイッチSW121とSW122はオフとなり、P型MOSトランジスタT121、T122、T123もオフとなる。また、ラッチ部にラッチされた画像データは、タイミング信号に応じて、表示用メモリ107に提供される。図4に示すように、表示用メモリ107のビット線デコーダ122は表示用メモリ制御信号のXアドレスをデコードし、デコード結果に基づいて、データビットを駆動する。続いて、データ書き込み周期において、図4に示すように、スイッチSW112とSW112は、書き込み信号WTに応答し、オンとなり、データビットはビット線Bj、Bj’の組と接続される。結果として、ビット線の各組は、データビットに基づいて、異なる電位に設定される。表示用メモリ107のワード線デコーダ121はYアドレスをデコードし、ワード線の1つを高レベルに設定し、ワード線WL1を駆動する。結果として、メモリセルC11(7)のN型MOSトランジスタT111とT112はオンとなる。こうしてデータビットは、ラッチ素子によりラッチされるか格納される。
更に、書き込み周期のa3時点においては、書き込み信号WTは低レベルに設定され、スイッチSW112とSW112はオフとなる。また、表示用メモリ107のワード線デコーダ121はワード線WL1を低レベルに設定し、N型MOSトランジスタT111とT112はオフとなる。続いて、a4時点においては、センスプリチャージ制御信号SPCとプリチャージ信号PCBは、再び、それぞれ高レベル、低レベルに設定される。こうして書き込み動作は繰り返される。
次に、従来のコントロール・ドライバの第1処理における読み出し動作を以下で説明する。図5は、従来のコントロール・ドライバの読み込み動作を示すタイミングチャートである。メモリ制御回路106はメモリ制御信号に対応して、表示用メモリ制御信号を出力する。表示用メモリ制御信号は、読み出し信号RD、Xアドレス。Yアドレス、センスプリチャージ制御信号SPC、プリチャージ信号PCB、センスアンプイネーブル信号SEを含む。読み出し動作の周期0〜b5は、プリチャージ周期、データ読み出し動作周期及びセンス動作周期、データ出力周期含む。プリチャージ周期は周期0〜b1で、データ読み出し動作周期は周期b1〜b2、センス動作周期は周期b2〜b3、データ出力周期は周期b3〜b4、そして、その他の周期は周期b4〜b5である。図5に示すように、第1処理のプリチャージ周期においては、センスプリチャージ制御信号SPCは高レベルに設定され、スイッチSW121とSW122はオンとなり、メモリセル部のビット線Bj(7)とBj’(7)をプリチャージ部のビット線に接続する。また、プリチャージ信号PCBは低レベルに設定される。結果として、P型MOSトランジスタT121、T122、T123はオンとなり、ビット線Bj(7)とBj’(7)がプリチャージされ、所定の電位と均一になる。続いて、第1処理のデータ読み出し周期においては、PCB信号は高レベルに設定される。結果として、P型MOSトランジスタT121、T122、T123はオフとなり、プリチャージ動作は完了する。ビット線デコーダ122はXアドレスに基づいて、全てのビット線の組を選択する。また、図5に示すように、Yアドレスに基づいて、ワード線デコーダ121により、ワード線WLiの1つが選択され、高レベルまで駆動される。こうして、例えば、ワード線WLiに接続されたN型MOSトランジスタT111とT122はオンになる。結果として、メモリセルC11(7)のラッチ素子によってラッチされたデータビットは、ビット線Bj(7)とBj’(7)の組に出力される。
続いて、図5に示すように、第1処理のセンス動作周期においては、センスプリチャージ制御信号SPCは低レベルに設定され、メモリセル部のビット線は、プリチャージ回路部とセンスアンプ部のビット線と非接続となる。このとき、プリチャージ回路部とセンスアンプ部のビット線の電位は、データビットに基づいて、有効に設定される。図5に示すように、メモリ制御回路106からのセンスアンプイネーブル信号SEは、高レベルに設定され、スイッチSW131と132はオンとなる。こうして、ビット線間の電位の相違は増幅される。次に、単一転送処理のデータ出力周期においては、図5に示すように、読み出し信号RDは、メモリ制御回路106により、高レベルに設定され、スイッチSW141と142はオンとなる。結果として、ビット線の電位状態はフリップフロップによりラッチされる。ここで、読み出しビットデータがインバータI114から出力される。そして、データ出力周期の間、センスアンプイネーブル信号SEは低レベルに設定される。その後、b4周期において、選択されたワード線と読み出し信号は低レベルに設定される。こうして、ビットデータは読み出すことができるようになる。b5時点においては、プリチャージ信号PCBは、再び低レベルに設定され、読み込み動作が繰り返される。
上述の通り、携帯端末機器において、画像データのサイズが表示部103のスクリーンのサイズよりも大きく、第1画像データと第2画像データを有するとき、画像描画装置101は、第1画像データを転送し、コントロール・ドライバ102は、表示用メモリ107に第1画像データを格納する。ユーザーによる入力装置の操作によって、スクロール指示が発行されたとき、画像描画装置101は第2画像データを転送し、コントロール・ドライバ102は第2画像データを表示用メモリ107に格納し、第2画像データは表示部103に表示される。携帯端末機器においては、第1画像データ又は第2画像データは、スクロール指示が発行される度に転送され、表示用メモリ107に格納される。このため、消費電力は大きくなる。
例えば、画像データが電子メールであるとする。この場合、その電子メールには通常よりも長いメッセージが記載されていて、その電子メールを携帯端末機器が受信した場合、その全てを表示部103に表示することができないため、使用者(ユーザ)がメッセージを一度に理解できないという問題がある。
特開平9−281950号公報(特許文献1)に記載された技術では、メッセージデータをビットマップとして表示用メモリ部に格納する方法が開示されている。表示メモリの内容はスクロール指示に対応し変換される。この場合、スクリーンがスクロールされる度に、画像データが表示用メモリに格納される時の消費電力が大きくなってしまうことを避けるため、変換された画像データの画素のみが、画像描画装置から転送され、消費電力が削減される。しかしながら、この従来例では、1回転送する分の消費電力が低減しても、スクロール指示が行われるたびに消費電力が大きくなってしまう。この消費電力の増加は携帯端末機器にとって大きな問題である。スクロール指示が利用される利用可能時間を維持するためには電源を大型化しなければならない。小型軽量という携帯端末機器の特徴を損ねてしまうことになる。
また、表示用メモリの記憶容量を大きくする方法が特開平7−295937号公報(特許文献2)に開示されている。この従来例においては、画像メモリは、表示用メモリの記憶容量よりも大きい記憶容量を持つ。スクロール時の移動量、移動方向を検出することができるマウスボールとを設られている。その移動情報を演算処理部が読み取ることによりスクロールの操作性を改善する。この従来例では、表示部の表示領域よりも広い領域を有する画像データを画像メモリに格納し、スクロールの際に画像メモリ上の表示位置を変えている。このため、この従来例では、画像データの転送を1回行えばよい。しかしながら、表示用メモリの記憶容量を増やすことによってチップ面積が増加して、チップのコストが増加してしまう。
また、画像データ処理装置が、特開平7−152905号公報(特許文献3)に開示されている。この従来例においては、メモリ部が画像データを格納するように設けられている。アドレス生成部は、メモリ部に格納されている画像データの格納場所を指定するアドレスを生成する。アドレス制御部は、アドレス生成部を制御するように設けられており、アドレス生成部により生成されたアドレスの指定の命令が制御され、メモリ部からの画像データの出力命令を制御する。
また、表示装置が、特開平9−81084号公報(特許文献4)に開示されている。この従来例においては、表示部の一部が、スクロール表示を行い、制御部は、スクロール表示を制御し、画像表示装置に所定の一部分が表示される。こうして、スクロール表示において、表示スクリーンが更新される時間は短縮される。また、スクロール表示の間、転送されるデータ量は削減される。
また、マトリクス表示部が、特開平10−74064号公報(特許文献5)に開示されている。この従来例によるマトリクス型表示部は、消費電力削減を目的とする。複数の表示画素が、表示スクリーンの第2次元方向にマトリクス状に配置されている。複数のワイヤ線は水平垂直方向に配置する。複数の第1格納素子は、第1スクリーン表示信号に応じて、第1表示データを格納する。第2表示データが、第1スクリーン表示信号に続いて第2スクリーン表示信号に供給されたとき、動作探知部は、第1表示データと第2表示データを比較し、動画の存在を探知する。計算部は、動画が探知されたとき、画素単位で画像の動作量を決定する。表示制御部は、動画が探知されたとき、第2表示データの一部が、探知された動作量に対応する位置に表示されるように制御する。そして第1表示データの一部はもとの位置に表示される。
また、表示部が、特開2001−222276号公報(特許文献6)に開示されている。この従来例においては、表示部はRAMビルトインドライバを有する。第1及び第2バスラインは、静止画と動画を転送する。RAMは静止画データと動画データを格納する。第1制御回路は、書き込み制御及び読み出し制御をRAMに対して行う。第2制御回路は、第1制御回路とは独立して動作し、表示データとしての静止画データと動画データの読み出しを行し、表示部を駆動する。
特開平9−281950号公報
特開平7−295937号公報
特開平7−152905号公報
特開平9−81084号公報
特開平10−74064号公報
特開2001−222276号公報
以下に添付図面を参照して、本発明のコントロール・ドライバと、コントロール・ドライバを適用した表示装置について詳細に説明する。
図6は、本発明のコントロール・ドライバが適用される携帯端末機器の構成を示す図である。図6に示されるように、携帯端末機器16は、表示装置14と、ユ−ザが操作するための入力装置15とを具備する。携帯端末機器16としては、低消費電力が求められる携帯電話機、PDA(Personal Digital assistant)が例示される。入力装置15は表示装置14に接続されている。表示装置14は、携帯端末機器16の表示装置に限定されず、任意の型の表示装置に適用することができる。
表示装置14は、画像描画装置1と、コントロール・ドライバ2と、表示部3と、階調電圧発生回路4と、ゲート線駆動回路5とを備えている。画像描画装置1としては、CPU(Central Processing Unit)が例示される。コントロール・ドライバ2は、ラッチセクション(図示せず)、メモリ制御回路6と、表示用メモリ7と、ラッチ部8と、データ線駆動回路9と、タイミング制御回路10と、第1から第3のセレクタ11〜13とを備えている。
表示用メモリ7は、第1表示用メモリ7aと第2表示メモリ7bとを有する。第1表示用メモリ7aと第2表示メモリ7bの画素数の合計は、表示部3の画素数と同一である。表示用メモリ7を複数のメモリに分割することで、画像データのサイズが大きいとしても、表示可能となる。
画像描画装置1は、タイミング制御信号をタイミング制御回路10に出力する。タイミング制御回路10は、タイミング制御信号に応じてタイミング信号を生成し、メモリ制御回路6、ラッチ部8及びゲート線駆動回路5に対するクロックシグナルとして適用する。メモリ制御回路6、ラッチ部8及びゲート線駆動回路5はタイミング信号に同期して動作する。画像描画装置1は、画像データのサイズ、ライト/リ−ドモ−ド、及び表示用メモリ7のアドレスを含むメモリ制御信号をメモリ制御回路6に出力する。
メモリ制御回路6は、ライト/リ−ド信号とアドレスを含む表示用メモリ信号を、メモリ制御信号とタイミング信号に応じて生成し、第1表示メモリ7a、及び第2表示メモリ7bに出力する。また、メモリ制御回路6は、メモリ制御信号に応じて、第1セレクタ11〜第2セレクタ13に供給するための第1セレクト信号SELECT1を生成し、第2セレクタ12と第3セレクタ13に供給するための第2セレクト信号SELECT2を生成する。
画像描画装置1は画像データをコントロール・ドライバ2に転送する。画像データは8bITSであり、各画素の上部4bITSと下部4bITSを有する。以下では、画素の上部4bITSを画像データの上部と呼び、画素の下部4bITSを画像データの下部と呼ぶ。第1セレクタ11は、第1セレクト信号SELECT1に応じて第1画像データの下部及び第2画像データの上部の1つを選択する。ここで、第1画像データは、表示部3の画素数と同じサイズの画素数を有する画像データであり、第2画像データは、第1画像データに次ぐものである。
第1表示用メモリ7aは、ライト信号と第1書き込み開始アドレスを含む表示用メモリ制御信号に応じて、第1画像データの上部を格納する。第2表示用メモリ7bは、ライト信号と第2書き込み開始アドレスを含む表示用メモリ制御信号に応じて、選択された部分を格納する。第1表示用メモリ7aに格納された第1の部分として第1画像データの下部は、リ−ド信号と第1読み出し開始アドレスを含む表示用メモリ制御信号に応じて、読み出され、第2セレクタ12と第3セレクタ13に供給される。第1セレクタ11に選択され、第2表示用メモリ7bに第2の部分として格納された部分は、リ−ド信号と第2の読み出し開始アドレスを含む表示用メモリ制御信号に応じて、読み出され、第2セレクタ12と第3セレクタ13に供給される。
第2セレクタ12は、第1セレクト信号SELECT1、第2セレクト信号SELECT2、及びタイミング信号に応じて、第1の部分及び第2の部分の1つを選択し、ラッチ部8に供給する。第3セレクタ13は、第1セレクト信号SELECT1、第2セレクト信号SELECT2、及びタイミング信号に応じて、第1の部分及び第2の部分の1つを選択し、ラッチ部8に供給する。ラッチ部8は、第2セレクタ12に選択された部分と、第3セレクタ13に選択された部分を、1つのゲート線について表示部3の画素に対応する表示データがこれらの部分から形成されるように、タイミング信号に応じて、ラッチする。ゲート線への表示データは、データ線駆動回路9に出力される。データ線駆動回路9は、階調電圧発生回路と1つのゲートラインに対する表示データの各画素のデータビットから、階調電圧に基づいて、データラインを駆動する。ゲート線駆動回路5は、タイミング信号に応じてゲート線を駆動する。こうして、表示データは表示部3に表示される。
次に、第1セレクタ11〜第3セレクタ13の動作について図7を用いて説明する。本発明のコントロール・ドライバにおいては、第1から第4のモ−ドがある。第1モ−ドにおいては、第1セレクト信号SELECT1と第2セレクト信号SELECT2の双方が低レベル(L)にある。この第1モ−ドは、第一処理の書き込み動作に適用され、第1画像データは、第1表示用メモリ7aと第2表示用メモリ7bに格納されている。したがって、第1画像データの下部は、第1セレクト信号SELECT1に応じて、第1セレクタ11により選択される。
また、第2モ−ドにおいては、第1セレクト信号SELECT1は低レベル(L)にあり、第2セレクト信号SELECT2は高レベル(H)にある。この第2モ−ドは、第1処理の書き込み動作と読み出し動作に適用される。第1画像データの上部は、第1表示用メモリ7a格納されている。第1画像データの下部は、第1セレクト信号SELECT1に応じて、第1セレクタ11によって選択され、第2表示用メモリ7bに格納されている。第2セレクタ12は、第1セレクト信号SELECT1及び第2セレクト信号SELECT2に応じて、第1表示用メモリ7aから読み出した第1画像データの上部を選択し、第3セレクタ13は、第1セレクト信号SELECT1及び第2セレクト信号SELECT2に応じて、第2表示用メモリ7bから読み出した第1画像データの下部を選択する。
また、第3モ−ドにおいては、第1セレクト信号SELECT1は高レベル(H)にあり、第2セレクト信号SELECT2は低レベル(L)にある。この第3モ−ドは、第2処理の書き込み動作と読み出し動作に適用される。第1画像データと第2画像データは、それぞれ第1及び第2表示用メモリ7a、7bに書き込まれている。第1画像データの上部は、第1表示用メモリ7a格納されている。第2画像データの上部は、第1セレクト信号SELECT1に応じて、第1セレクタ11によって選択され、第2表示用メモリ7bに格納されている。第2セレクタ12と第3セレクタ13の各々は、第1セレクト信号SELECT1及び第2セレクト信号SELECT2に応じて、第1表示用メモリ7aから読み出した第1画像データの上部を選択する。
また、第4モ−ドにおいては、第1セレクト信号SELECT1は高レベル(H)にあり、第2セレクト信号SELECT2は高レベル(H)にある。この第4モ−ドは、第2処理の書き込み動作と読み出し動作に適用される。第1画像データの上部は、第1表示用メモリ7aに格納されている。第2画像データの上部は、第1セレクト信号SELECT1に応じて、第1セレクタ11によって選択され、第2表示用メモリ7bに格納されている。第2セレクタ12と第3セレクタ13の各々は、第1セレクト信号SELECT1及び第2セレクト信号SELECT2に応じて、第2表示用メモリ7bから読み出した第2画像データの上部を選択する。
次に、表示装置14の動作について説明する。図8は、第1処理における第2モ−ドを示す概念図であり、本発明のコントロール・ドライバにおいては、第1画像データは表示部3の画像データと同じサイズである。第1処理において、第1書き込み開始アドレスに対応する第1画像データの第1画素が、「11001111」のデータビットを有するとする。したがって、第1画素の上部は「1100」であり、第1画素の下部は「1111」である。
図8を参照すると、第1処理の書き込み動作において、画像描画装置1は、画像データの上部と画像データの下部をコントロール・ドライバ2に、タイミング信号に同期して転送する。メモリ制御回路6は、タイミング信号に応じて、第1セレクト信号SELECT1を低レベルで、第1セレクタ11に出力する。また、メモリ制御回路6は、書き込み信号と第1書き込み開始アドレスを含む表示用メモリ制御信号を第1表示用メモリ7aに出力し、書き込み信号と第2書き込み開始アドレスを含む表示用メモリ制御信号を第2表示用メモリ7bに出力する。第1セレクタ11は、低レベルの第1セレクト信号SELECT1に応じて、第1画像データの下部を画像描画装置1から第2表示用メモリ7bに出力する。このとき、画像データの上部は、表示用メモリ制御信号に応じて、第1表示用メモリ7aに格納される。また、画像データの下部は、表示用メモリ制御信号に応じて、第2表示用メモリ7bに格納される。
第1処理の読み出し動作において、メモリ制御回路6は、タイミング信号とメモリ制御信号に応じて、読み出し信号と第1読み出し開始アドレスを含む表示用メモリ制御信号を第1表示用メモリ7aに出力する。また、メモリ制御回路6は、タイミング信号とメモリ制御信号に応じて、読み出し信号と第2読み出し開始アドレスを含む表示用制御信号を第2表示用メモリ7bに出力する。メモリ制御回路6は、タイミング信号とメモリ制御信号に応じて、第1セレクト信号SELECT1を低レベルで、第2セレクト信号SELECT2を高レベルで第2セレクタ12及び第3セレクタ13に出力する。このとき、1つのゲート線に対応する第1画像データの上部は、表示用メモリ制御信号に応じて、第1表示用メモリ7aから読み出される。同様に、1つのゲート線に対応する第1画像データの下部は、表示用メモリ制御信号に応じて、第2表示用メモリ7bから読み出される。
第2セレクタ12は、低レベルの第1セレクト信号SELECT1及び高レベルの第2セレクト信号SELECT2に応じて、第1表示用メモリ7aから読み出されたゲート線に対応する第1画像データの上部を、表示データの上部と同様に、ラッチ部8に出力する。第3セレクタ13は、低レベルの第1セレクト信号SELECT1及び高レベルの第2セレクト信号SELECT2に応じて、第2表示用メモリ7bから読み出された表示データの下部をラッチ部8に出力する。
ラッチ部8は、第1表示用メモリ7a及び第2表示用メモリ7bから読み出されたゲート線に対して、表示データの上部及び下部をラッチする。ラッチ部8は、タイミング信号に応じて、当該ゲート線に対する表示データをデータ線駆動回路9に出力する。データ線駆動回路9は、ラッチ部8から表示データを受け取り、階調電圧発生回路4と表示データからの階調電圧に基づいて、表示が最大の階調となるように、表示部3のデータ線を駆動する。
次に第1画像データと第2画像データで構成される画像が表示される場合について図9Aと図9Bを参照して説明する。この場合、第1または第2画像データの上部はそのまま用いられ、「0000」は表示データの下部に割り当てられる。ここで、「0000」が下部に割り当てられると、表示データは「00000000」から「11110000」の幅の値をとりうる。また、「1111」が下部に割り当てられると、表示データは「00001111」から「11111111」の幅の値をとりうる。前者の場合、ビットが全て1である「11111111」の値はとりえず、後者の場合、ビットが全て0である「00000000」の値はとりえない。このため、全て白あるいは全て黒は、表示部3には表示されえない。したがって、本発明においては、画像が第1画像データと第2画像データで構成される場合、表示データの上部と同じデータが表示データの下部に割り当てられ、そうして、その表示データは「00000000」から「11111111」の幅の値をとりうる。したがって、本発明においては、全て白あるいは全て黒が表示されうる。
図9Aによれば、第2処理において、画像データのサイズは、表示部の画像サイズよりも大きく、第1書き込み開始アドレスに対応する第1画像データの第1画素は「11001111」のデータを有するものとする。そうすると、第1画素の上部は「1100」であり、第1画素の下部は「1111」となる。また、図9Bによれば、表示開始アドレスに対応する第2画像データの画素のデータビットは「10101111」であるとする。そうすると、第2画素の上部は「1010」であり、第1画素の下部は「1111」となる。
第2処理の書き込み動作において、画像描画装置1は、第1画像データと第2画像データをコントロール・ドライバ2に、タイミング信号に同期して順番に転送する。メモリ制御回路6は、タイミング信号とメモリ制御信号に応じて、第1セレクト信号SELECT1を高レベルで第1セレクタ11に出力し、書き込み信号と第1書き込み開始アドレスを含む表示用メモリ制御信号を第1表示用メモリ7aに出力し、書き込み信号と第2書き込み開始アドレスを含む表示用メモリ制御信号を第2表示用メモリ7bに出力する。図9Aに示すように、第1画像データの上部は、表示用メモリ制御に対応して、第1表示メモリ7aに格納される。
ここで、第1セレクタ11は、第1セレクト信号SELECT1に応じて第1画像データの下部を選択しない。図9Bに示すように、第2画像データが転送されたとき、第2画像データの上部は第1表示用メモリ7aに格納されず、第1セレクタ11は、高レベルの第1セレクト信号SELECT1に応じて、第2画像データの上部を選択し、画像描画装置1から第2表示用メモリ7bに出力する。このようにして、第2画像データの上部は、表示用メモリ制御信号に応じて、第2表示用メモリ7bに格納される。
第2処理の読み出し動作において、メモリ制御回路6は、タイミング信号とメモリ制御信号に応じて、読み出し信号と第1読み出し開始アドレスを含む表示用メモリ制御信号を第1表示用メモリ7aに出力し、高レベルの第1セレクト信号SELECT1及び低レベルの第2セレクト信号SELECT2を第2セレクタ12と第3セレクタ13に出力する。このとき、表示データを表示するためのゲート線として、当該ゲート線に対する第1画像データの上部は、表示用メモリ制御信号に応じて、第1表示用メモリから読み出される。
第2セレクタ12は、高レベルの第1セレクト信号SELECT1及び低レベルの第2セレクト信号SELECT2に応じて、ゲート線に対する表示データの上部をラッチ部8に出力する。図9Aに示すように、第3セレクタ13は、高レベルの第1セレクト信号SELECT1及び低レベルの第2セレクト信号SELECT2に応じて、第1表示用メモリ7aから読み出されたゲート線に対する第2画像データの上部を、当該ゲート線に対する表示データの下部と同様に、ラッチ部8に出力する。
ラッチ部8は、当該ゲート線に対する表示データの上部及び下部を、タイミング信号に応じてラッチする。このとき、ラッチ部8は、「11001100・・・・・・・」のデータビットでラッチする。ラッチ部8は、タイミング信号に応じて、表示データをデータ線駆動回路9に出力する。データ線駆動回路9は、表示データをラッチ部8から受け取り、階調電圧発生回路4と表示データからの階調電圧に基づいて、表示が半分の階調となるように、表示部3のデータ線を駆動する。
次に、ユ−ザ−は、スクロール指示を発するための動作を行うものとする。この場合、第1画像データの表示のための動作は、上記の動作と同様である。しかし、第2表示メモリ7bに格納された第2画像データの表示のための動作は、上記の動作と異なる。すなわち、第2画像データが表示部3に表示された場合、メモリ制御回路6は、タイミング信号とメモリ制御信号に応じて、読み出し信号と第2読み出し開始アドレスを含む表示用メモリ制御信号を第2表示用メモリ7bに出力し、第1セレクト信号SELECT1を高レベルで、第2セレクト信号SELECT2を高レベルで第2セレクタ12及び第3セレクタ13に出力する。1つのゲート線に対する第2画像データの上部は、表示用メモリ制御信号に応じて、第2表示用メモリ7bから読み出される。
第2セレクタ12は、高レベルの第1セレクト信号SELECT1及び高レベルの第2セレクト信号SELECT2に応じて、第2表示用メモリ7bから読み出されたゲート線に対する第1画像データの上部を、当該ゲート線に対する表示データの上部と同様に、ラッチ部8に出力する。第3セレクタ13は、高レベルの第1セレクト信号SELECT1及び高レベルの第2セレクト信号SELECT2に応じて、第2表示用メモリ7bから読み出されたゲート線に対する第2画像データの上部を、当該ゲート線に対する表示データの下部と同様に、ラッチ部8に出力する。
ラッチ部8は、タイミング信号に応じて、ゲート線に対する表示データの上部と下部を、ラッチする。ラッチ部8は、タイミング信号に応じて、表示データをデータ線駆動回路9に出力する。データ線駆動回路9は、ラッチ部8から表示データを受け取り、階調電圧発生回路4と表示データからの階調電圧に基づいて、
表示が半分の階調となるように、表示部3のデータ線を駆動する。
上述したように、従来の携帯端末機器においては、画像データのサイズが、表示部のスクリ−ンのサイズよりも大きく、画像データが第1画像データ及び第2画像データを有する場合、画像描画装置101は、第1画像データを転送し、コントロール・ドライバ102は第1画像データを表示用メモリ107に格納し、そして、表示用メモリ107に格納された第1画像データは表示部103に表示される。ユ−ザからのスクロール指示に対応して表示が切り替わる場合、画像描画装置101が第2画像データを転送して、コントロール・ドライバ102が第2画像データを表示用メモリ107に格納し、表示用メモリ107に格納された第2画像データが表示部103に表示される。このように、従来の携帯端末機器では、スクロール指示が行われるたびに、画像データが転送され、表示用メモリ107に格納される場合、その転送のための消費電力が大きくなってしまう。
一方、本発明のコントロール・ドライバ2によれば、消費電力を増加させることなく、画像データを表示部3に表示することができる。上記の携帯端末機器16では、画像データが、表示部のスクリ−ンのサイズより大きく、画像データが第1画像データ及び第2画像データを有する場合、画像描画装置1は、第1画像データと第2画像データを転送し、コントロール・ドライバ2は第1画像データを表示用メモリ7aに格納し、第2画像データを表示用メモリ7bに格納し、そして、表示用メモリ7aに格納された第1画像データは表示部3に表示される。ユ−ザからのスクロール指示に対応して表示が切り替わる場合、コントロール・ドライバ2が、第2表示用メモリ7bに格納された第2画像データを表示部3に表示する。このように、本発明の携帯端末機器16においては、画像データの転送が1回だけで済む。また、本発明のコントロール・ドライバ2によれば、表示用メモリ7の記憶容量が従来の表示用メモリ107の記憶容量と同じであるため、表示用メモリ7の記憶容量を増やすことなく、画像データを表示部3に表示することができる。更に、本発明のコントロール・ドライバ2によれば、消費電力が増加しないために電源を大型化にする必要がなく、表示用メモリ7の記憶容量を増やす必要がないため、携帯端末機器16の小型化を実現することができる。
本発明のコントロール・ドライバ2において、第1表示用メモリ7aが、単に、第2セレクタ12及び第3セレクタ13を介してラッチ部8に接続され、第2表示用メモリ7bが第2セレクタ12及びの第3セレクタ13を介してラッチ部8に接続されている場合、配線の交差部分が増えるという問題が生じる。配線の交差部分が増えることにより、チップサイズが増加し、配線の交差部分で生じる負荷容量が増加して消費電力が増加する。したがって、チップサイズを増加させず、消費電力を増加させないように、配線の交差部分を低減るためにために必要な、表示用メモリ7、セレクタ11〜13、ラッチ部8との構成の工夫が必要である。
次に、配線の交差部分が低減する構成について図13を用いて説明する。図13は、本発明のコントロール・ドライバの表示用メモリ7と第2セレクタ12と第3セレクタ13とラッチ部8の構成を示す概念図である。表示用メモリ7は、カラムデコーダとしてワード線デコーダ21と、ロウデコーダとしてビット線デコーダ22と、m×N×8のマトリックス上のメモリセルを含む。ワード線デコーダ21には第1ワード線WLIU23、第2ワード線WLID24が接続されている。ビット線デコーダ22には第1ビット線Bj(k)25、第2ビット線Bj’(k)25が接続されている。ワード線デコーダ21は、第1ライト/リ−ド開始アドレスと第2ライト/リ−ド開始アドレスの第1Yアドレスと第2Yアドレスを独立にデコードし、第1ワード線と第2ワード線の各々を選択し、駆動する。また、ビット線デコーダ22は、第1ライト/リ−ド開始アドレスと第2ライト/リ−ド開始アドレスの第1Xアドレスと第2Xアドレスを独立にデコードし、第1表示用メモリ7a及び第2表示用メモリ7bの各々対して、ビット線の一組のうちの一つを選択し、駆動する。
表示用メモリは、メモリセルのN×8カラムを有し、奇数カラムのメモリセル26は、第1ワード線WLIU23に接続され、偶数カラムのメモリセル26は第2ワード線WLID24に接続されている。奇数カラムのメモリセル26は、第1表示用メモリ7aを構成し、偶数カラムのメモリセル26第2表示用メモリ7bを構成する。4つの奇数カラムの各々には、第1表示用メモリ7aに格納される画像データの上部のデータビットが、ロウ方向において最上位のビット(ビット7)から下位のビット(ビット4)まで順番に、割り当てられている。4つの偶数カラムの各々には、第2表示用メモリ7bに格納される画像データの下部のデータビットが、ロウ方向において上位のビット(ビット3)から最下位のビット(ビット0)まで順番に、割り当てられている。
センスアンプは、メモリセルの各カラムに備えられている。第2セレクタ部12における第2セレクタ12−1、12−2・・・は、奇数カラムに対して設けられ、第3セレクタ部13における第3セレクタ12−1、13−2・・・は、偶数カラムに対して設けられている。ラッチ部8は、N×8のラッチ回路を含む。奇数カラムに対応するラッチ回路の各々は、ロウ方向において、近接して設けられた偶数カラムに対応して、対応する第2セレクタ12と対応する第3セレクタ13とに接続されている。
本発明のコントロール・ドライバ2によれば、図13に示された第1表示用メモリ7a、第2表示用メモリ7b、第2セレクタ12、第3セレクタ13及びラッチ部8との構成により、配線の交差部分が低減する。したがって、本発明のコントロール・ドライバ2によれば、小型化が実現し、消費電力は増加しない。
図14は、本発明のコントロール・ドライバのビット7及びビット3に対応する表示用メモリの構成の一部を示す概念図である。表示用メモリ部107における他のビットについてのカラムの構成も同様である。カラムはカラム選択部、メモリセル部Pリチャ−ジ回路部及びセンスアンプ部とを含む。上述したように図14を参照すると、ラッチ部(図示せず)は第1セレクタ11と表示用メモリの間に設けられている。表示用メモリ7のカラム選択部においては、表示データ7のデータビット7として、画像データの画素のデータビットDIN(ビット7)はビット線の一組、つまり、スイッチSW11を経由する一組のビット線Bj(7)と、インバータl11とスイッチSW12を経由するビット線Bj’(7)とに接続されている。データビットDIN(ビット7)とデータビットDIN(ビット3)は第1セレクタ11に接続され、そのうち一方が表示データのデータビット3として選択されている。表示データのビット3は、スイッチSW51を経由する一組のビット線Bj(3)と、インバータl16とスイッチSW52を経由するビット線Bj’(3)とに接続されている。スイッチSW11とSW12は、メモリ制御回路6に供給される第1表示用メモリ7aに対する書き込み信号WTUに対応して、オンになり、スイッチSW51とSW52は、メモリ制御回路6に供給される第2表示用メモリ7bに対する書き込み信号WTDに対応して、オンになる。
メモリセル部においては、表示データのビット7に対するカラムのメモリセルは、ビット線Bj(7)とBj’(7)の一組に接続され、ワード線WLIUに接続されている。表示データのビット7に対するメモリセルの各々は、N型MOSトランジスタT11、ラッチ素子、N型MOSトランジスタT12を含み、これらは一組のビット線Bj(7)とBj’(7)の間で連続して接続されている。ラッチ素子は2つのインバータI12とI13を含み、それらは反対方向に平行して接続されている。N型MOSトランジスタT11とT12のゲートは、対応するワード線WLIUに接続されている。表示データのビット3に対するカラムのメモリセルは、一組のビット線Bj(3)とBj’(3)とに接続され、ワード線WLIDに接続されている。表示データのビット3に対するメモリセルの各々は、N型MOSトランジスタT16、ラッチ素子、N型MOSトランジスタT17を含み、これらは一組のビット線Bj(3)とBj’(3)の間で連続して接続されている。ラッチ素子は2つのインバータI17とI18を含み、それらは反対方向に平行して接続されている。N型MOSトランジスタT16とT17のゲートは、対応するワード線WLIDに接続されている。
表示データのビット7に対するメモリセル部は、スイッチSW21とスイッチSW22を経由して、プリチャージ回路に接続され、表示データのビット3にするメモリセル部は、スイッチSW23とスイッチSW24を経由してプリチャージ回路に接続されている。スイッチSW11とSW12は、メモリ制御信号に応じて、メモリ制御回路6から供給されるセンスプリチャージ制御信号SPCをオンにする。表示データのビット7に対するプリチャージ回路において、2つのP型MOSトランジスタT21及びT22は、一組のビット線Bj(7)とBj’(7)の間で接続され、その2つのP型MOSトランジスタT21及びT22の接点は、電源VDDに接続されている。そのP型MOSトランジスタT21とT22のゲートには、メモリ制御信号に応じて、メモリ制御回路6からプリチャージ信号PCBが供給される。こうして、プリチャージ信号PCBに応じて、2つのP型MOSトランジスタT21及びT22がオンになったとき、ビット線Bj(7)とBj’(7)はプリチャージされる。また、P型MOSトランジスタT23は、一組のビット線Bj(7)とBj’(7)の間で接続されている。P型MOSトランジスタT23のゲートには、プリチャージ信号PCBが供給される。こうして、ビット線Bj(7)とBj’(7)の電位は、プリチャージ信号PCBに応じて均一化される。
更に、表示データのビット3に対するプリチャージ回路において、2つのP型MOSトランジスタT29及びT30は、一組のビット線Bj(3)とBj’(3)の間で接続され、その2つのP型MOSトランジスタT29及びT30の接点は、電源VDDに接続されている。そのP型MOSトランジスタT29とT30のゲートには、メモリ制御回路6からプリチャージ信号PCBが供給される。こうして、プリチャージ信号PCBに応じて、2つのP型MOSトランジスタT29及びT30がオンになったとき、ビット線はプリチャージされる。また、P型MOSトランジスタT28は、一組のビット線Bj(3)とBj’(3)の間で接続されている。P型MOSトランジスタT28のゲートには、プリチャージ信号PCBが供給される。こうして、ビット線Bj(3)とBj’(3))の電位は、プリチャージ信号PCBに応じて均一化される。
表示データのビット7に対するセンスアンプ部において、2つのP型MOSトランジスタT24及びT25は、一組のビット線Bj(7)とBj’(7)の間で接続され、その2つのP型MOSトランジスタT24及びT25の接点は、スイッチSW31を経由して、電源電圧VDDに接続されている。また、2つのN型MOSトランジスタT13とT14は、一組のビット線Bj(7)とBj’(7)の間で接続され、2つのN型MOSトランジスタT13とT14の間の接点は、スイッチSW32を経由して、接地GNDに接続されている。P型MOSトランジスタT25とN型MOSトランジスタT14のゲートは、一組のビット線Bj(7)に接続されている。P型MOSトランジスタT24とN型MOSトランジスタT13のゲートには、一組のビット線Bj’(7)が接続されている。スイッチSW31とSW32は、メモリ制御信号に応じてメモリ制御回路6から供給されるセンスアンプイネーブル信号SEに応じて、オンになる。こうして、1つのビット線Bj(7)電位が他のビット線Bj’(7)の電位よりも高いとき、P型MOSトランジスタT24はオン状態になり、P型MOSトランジスタT25はオフ状態になる。また、N型MOSトランジスタT13はオフ状態になる。こうして、ビット線Bj(7)とBj’(7)における電位の相違は、増幅される。
表示データのビット3に対するセンスアンプ部において、2つのP型MOSトランジスタT29及びT30は、一組のビット線Bj(3)とBj’(3)の間で接続され、その2つのP型MOSトランジスタT29及びT30の接点は、スイッチSW33を経由して、電源電圧VDDに接続されている。また、2つのN型MOSトランジスタT18とT19は、一組のビット線Bj(3)とBj’(3)の間で接続され、2つのN型MOSトランジスタT18とT19の間の接点は、スイッチSW34を経由して、接地GNDに接続されている。P型MOSトランジスタT30とN型MOSトランジスタT19のゲートは、一組のビット線Bj(3)に接続されている。P型MOSトランジスタT29とN型MOSトランジスタT18のゲートは、一組のビット線Bj’(3)に接続されている。スイッチSW33とSW34は、メモリ制御回路6から供給されるセンスアンプイネーブル信号SEに対応して、オンになる。こうして、1つのビット線Bj(3)の電位が他のビット線Bj’(3)の電位よりも高いとき、P型MOSトランジスタT29はオン状態になり、P型MOSトランジスタT30はオフ状態になる。また、N型MOSトランジスタT18はオフ状態になり、N型MOSトランジスタT18はオン状態になる。こうして、ビット線Bj(3)とBj’(3)における電位の相違は、増幅される。
更に、表示データのビット7に対するセンスアンプ部において、NANDゲートN11とN12のフリップフロップは、スイッチSW41とSW42を経由して、一組のビット線Bj(7)とBj’(7)に接続されている。スイッチSW41とSW42は、メモリ制御信号に応じてメモリ制御回路6から供給される読み取り信号RDUに応じて、オンになる。こうして、電位の相違は、フリップフロップによりラッチされる。NANDゲートN11の出力は、インバータl14に接続され、フリップフロップの出力は、インバータl14を経由し、第2セレクタ部12−1と第3セレクタ部13−1に出力される。同様に、表示データのビット3に対するセンスアンプ部において、NANDゲートN16とN17のフリップフロップは、スイッチSW61とSW62を経由して、一組のビット線Bj(3)とBj’(3)に接続されている。スイッチSW61とSW62は、メモリ制御信号に応じてメモリ制御回路6から供給される読み取り信号RDDに応じて、オンになる。こうして、電位の相違は、フリップフロップによりラッチされる。NANDゲートN16の出力は、インバータl19に接続され、フリップフロップの出力は、インバータl19を経由し、第2セレクタ部12−1と第3セレクタ部13−1に出力される。
次に、本発明のコントロール・ドライバが適用される携帯端末機器の動作を図10から図12、図15から図20を参照し、以下説明する。図10は、本発明のコントロール・ドライバが適用される携帯端末機器の動作を示すフローチャートである。まず、携帯端末機器16は、外部から画像データを受信し、画像描画装置1は、画像データのサイズを確認する(ステップS1)。画像描画装置1は、画像データが1画面で表示部3に表示できるか否かを判断する。すなわち、画像描画装置1は、スクロールを必要とするか否かを判断する(ステップS2)。また、画像描画装置1は、画像データを、表示用メモリ7に出力し、画像データサイズ信号、ライト/リ−ド信号及び、アドレス先端メモリ制御回路6を含むメモリ制御信号を出力する。スクロールを必要としない場合、すなわち、画像データが1画面分以下の場合(ステップS2−NO)、携帯端末機器16は、第1処理を行う(ステップS3)。スクロールを必要とする場合、すなわち、画像データが、1画面分より大きく、第1画面と第2画面に対するデータを有する場合(ステップS2−YES)、携帯端末機器16は、第2処理を行う(ステップS4)。
図11は、本発明のコントロール・ドライバが適用される携帯端末機器の動作として第1処理(ステップS3)を示すフローチャートである。ステップS11とS12において、画像データの上部と下部が、第1及び第2表示用メモリ7a、7bに書き込まれる。このとき、画像データは、第1画像データのみ有する。コントロール・ドライバ2は、書き込み周期0からa4の間、第1処理の書き込み動作を実行する。書き込み動作は、プリチャージ周期、データ決定周期及びデータ書き込み周期を含む。プリチャージ周期は周期0〜a1で、データ決定周期は周期a1〜a2で、データ書き込み周期周期a2〜a3であり、終期はa3〜a4である。
第1処理(ステップS3)の書き込み動作のプリチャージ周期においては、メモリ制御回路6は、メモリ制御信号に基づいて、タイミング信号に応じて、低レベルの第1セレクト信号SELECT1と低レベルの第2セレクト信号SELECT2を生成し、当該第1セレクト信号SELECT1を第1セレクタ11〜第3セレクタ13に出力し、当該第2セレクト信号SELECT2を第2セレクタ12及び第3セレクタ13に出力する。こうして、第1セレクタ11は第1画像データの下部を選択するように設定される。第1画像データの上部と、選択された第1画像データの下部は、ラッチ部(図示せず)によりラッチされる。また、メモリ制御回路6は、第1及び第2書き込み開始アドレスをワード線デコーダ21及びビット線デコーダ22に出力する。ワード線デコーダ21及びビット線デコーダ22はデコード動作を開始する。また、図15F、15Gに示すように、メモリ制御回路6は、メモリ制御信号に基づいて、タイミング信号に応じて、高レベルのセンスプリチャージ制御信号SPC及び低レベルのプリチャージ信号PCBを含む表示用メモリ制御信号を、表示用メモリに出力する。スイッチSW21からSW24は、メモリセル部とプリチャージ回路に供給されるセンスプリチャージ制御信号SPCに応じて、オンになる。また、P型MOSトランジスタT21〜T23、T26〜T28・・・・は、プリチャージ信号PCBに応じて、ビット線Bj(3)とBj’(3)、ビット線Bj(7)とBj’(7)・・・・の組が、プリチャージし、所定の電位と均一となるように、オンになる。
次に、データ決定周期においては、SPC信号は低レベルに設定され、PCB信号は高レベルに設定される。結果として、スイッチSW21〜SW24はオフとなり、P型MOSトランジスタT21〜T23、T26〜T28・・・・もオフとなる。図15に示すように、ラッチ部(図示せず)はラッチされた第1画像データを第1及び第2表示用メモリ7a、7bに出力する。その次に、データ書き込み周期において、表示用メモリ7のビット線デコーダは22、第1及び第2Xアドレスのデコード結果に基づいて、全ての組のビット線を駆動する。表示用メモリ7のワード線デコーダ21は、2つのワード線WLxUとWLxDを、第1及び第2Yアドレスのデコード結果に基づいて、駆動する。結果として、例えば、N型MOSトランジスタT11とT12、T16とT17・・・・はオンとなる。また、メモリ制御回路6は、図15、15Cに示す書き込み信号WTU、WTDを含む表示用メモリ制御信号を、タイミング信号に応じて、表示用メモリ7に出力する。スイッチSW11とSW12、SW51とSW52・・・・は、書き込み信号WTU、WTDに応じてオンになり、第1画像データの画素の各々のデータビットは、ビット線の組に供給される。メモリセル部とプリチャージ回路に供給されるセンスプリチャージ制御信号SPCに応じて、オンになる。結果として、ビット線Bj(7)とBj’(7)、ビット線Bj(3)とBj’(3)・・・・の各組は、データビットに基づいて、異なる電位に設定される。こうして、画像データのデータビットは、ワード線WLxU、WLxDに接続されたメモリセルのラッチ素子によって、ラッチされ、又は格納される。
更に、書き込み周期のa3時点においては、書き込み信号WTU、WTDは低レベルに設定され、スイッチSW11とSW12、SW51とSW52・・・・はオフとなる。また、表示用メモリのワード線デコーダ21はワード線WLxU、WLxDを低レベルに設定し、N型MOSトランジスタT11とT12、 T16とT17・・・・はオフとなる。続いて、a4時点においては、センスプリチャージ制御信号SPCとプリチャージ信号PCBは、再び、それぞれ高レベル、低レベルに設定される。こうして書き込み動作は繰り返される。このようにして、画像データの上部及び下部は、第1及び第2表示用メモリ7a、7bに、ワード線単位で格納される。つまり、ステップS11とS12は同時に実行される。
ステップS13においては、第1処理(ステップS3)の読み出し動作が実行され、画像データの上部及び下部が、第1及び第2表示用メモリ7a、7bから読み出され、表示部3に表示される。読み出し動作の読み出し周期0〜b5は、プリチャージ周期、データ読み出し動作周期及びセンス動作周期、データ出力周期及びその他の周期を含む。プリチャージ周期は周期0〜b1で、データ読み出し動作周期は周期b1〜b2、センス動作周期は周期b2〜b3、データ出力周期は周期b3〜b4、そして、その他の周期は周期b4〜b5である。メモリ制御回路6は、第1及び第2読み出し開始アドレスをワード線デコーダ21とビット線デコーダ22に出力する。当該ワード線デコーダ21とビット線デコーダ22はデコーディング動作を開始する。
読み出し周期のプリチャージ周期においては、図16に示すようにセンスプリチャージ制御信号SPCは高レベルに設定され、プリチャージ信号PCBは低レベルに設定される。結果として、スイッチSW21とSW22、 SW23とSW24・・・・は、プリチャージ回路のビット線の全ての組とメモリセル部のビット線の全ての組に供給するSPC信号に応じて、オンになる。また、P型MOSトランジスタT21〜T23、T26〜T28・・・・もプリチャージ信号PCB応じて、オンとなり、ビット線の全ての組がプリチャージされ、所定の電位と均一になる。
次に、第1処理のデータ読み出し周期においては、PCB信号は高レベルに設定される。結果として、P型MOSトランジスタT21〜T23、T26〜T28・・・・はオフとなる。図16に示すように、表示用メモリ7のワード線デコーダ21は、ワード線WLxUとWLxDを、デコード結果に基づいて、駆動する。こうして、データビットは、駆動されたワード線WLxUとWLxDに接続されたメモリセルから読み出され、電位としてビット線の組に転送される。続いて、センス動作周期においては、センスプリチャージ制御信号SPCは低レベルに設定され、スイッチSW21とSW22、SW23とSW24・・・・オフとなる。また、メモリ制御回路6は、センスアンプイネーブル信号SEを生成する。スイッチSW31とSW32、SW33とSW34・・・・は、当該センスアンプイネーブル信号SEに対応して、オンになる。こうして、各組のビット線の電位は、P型MOSトランジスタT24とT25、T29とT30・・・・とN型MOSトランジスタT13とT14、T18とT19・・・・によって、増幅される。更に、データ出力周期においては、メモリ制御回路6は、読み出し信号RDU、RDDを生成し、第1及び第2表示用メモリ7a、7bに供給する。フリップフロップN11とN12、N16とN17・・・・は、読み出し信号RDU、RDDに応じて、表示データのデータビットとして増幅された電位をラッチする。ラッチされたデータビットは、インバータl14、l19・・・・を経由して、第2及び第3セレクタ12、13に出力される。
具体的には、各データビットは、対応する第2及び第3セレクタ12−1、13−1に出力される。低レベルの第1セレクト信号SELECT1と高レベルの第2セレクト信号SELECT2は、予めにメモリ制御回路6から出力されている。したがって、ステップS15において、第2セレクタ12−1が、インバータl14から出力を選択し、ラッチ部8に出力し、第3セレクタ13−1が、インバータl19から出力を選択し、ラッチ部8に出力する。データ出力周期の間、センスアンプイネーブル信号SEは低レベルに設定され、スイッチSW31とSW32、SW33とSW34・・・・はオフとなる。b4の時点では、 ワード線WLxU、WLxDと読み出し信号RDU、RDDは低レベルに設定されている。その後、ステップS15においては、ゲート線に対する表示データのデータビットが、ラッチ部8にラッチされたとき、表示データはデータ線駆動回路9に出力される。データ線駆動回路9は、表示データのデータビットと階調電圧に基づいて、タイミング信号に応じて、データ線を駆動する。また、ゲート線駆動回路5は、ゲート線を駆動する。このようにして、ゲート線に対する表示データに対応する画像は、表示部3に最大階調で表示される。ユ−ザが入力装置15を操作して画面表示終了指示を行った場合(ステップS16−YES)、携帯端末機器16の動作が終了する。
図7は、本発明のコントロール・ドライバが適用される携帯端末機器の動作として第2処理(ステップS4)を示すフローチャートである。第2処理の場合、画像データは、第1及び第2画像データを有する。異なる書き込み動作読み出し動作が、第1及び第2画像データに実行される。ステップS21において、第1画像データの上部だけが、第1表示用メモリ7aに書き込まれる。図17に示すように、コントロール・ドライバ−2は、書き込み周期0からa4の間に、第2処理の書き込み動作を実行する。書き込み動作の書き込み周期は、プリチャージ周期、データ決定周期、データ書き込み周期を含む。プリチャージ周期は周期0〜a1で、データ決定周期は周期a1〜a2、データ書き込み周期は周期a2〜a3、終了周期は周期a3〜a4である。
より具体的には、第2処理(ステップS4)の書き込み周期のプリチャージ周期において、メモリ制御回路6は、タイミング信号とメモリ制御信号に応じて、高レベルの第1セレクト信号SELECT1、および低レベルの第2セレクト信号SELECT2を生成し、第1セレクタ信号SELECT1を第3セレクタ部11〜13に出力し、第2セレクタ信号SELECT2を第3セレクタ部12〜13に出力する。こうして、第1セレクタ11は、第1画像データの下部を選ばないように設定される。第1画像データの上部はラッチ(図示せず)によりラッチされる。また、メモリ制御回路は、第1書き込み開始アドレスをワード線デコーダ21とビット線デコーダ22に出力する。当該ワード線デコーダ21とビット線デコーダ22はデコーディング動作を開始する。また、図17に示すように、メモリ制御回路6は、タイミング信号とメモリ制御信号に応じて、高レベルのセンスプリチャージ制御信号SPC、低レベルのプリチャージシグナルPCBを含む表示用メモリ制御信号を表示用メモリ部7に出力する。第1表示用メモリ7aのスイッチSW21〜SW24は、メモリセル部とプリチャージ回路に供給されるセンスプリチャージ制御信号SPCに応じて、オンになる。また、第1表示用メモリ7aのP型MOSトランジスタT21〜T23・・・・は、プリチャージシグナルPCBに対応して、オンとなり、ビット線Bj(7)とBj’(7)、ビット線Bj(3)とBj’(3)・・・・の各組は、プリチャージされ、所定の電位と均一化される。
次に、データ決定周期においては、SPC信号は低レベルに設定され、PCB信号は高レベルに設定される。結果として、スイッチSW21とSW22はオフとなり、P型MOSトランジスタT21〜T23、T26〜T28・・・・もオフとなる。図17に示すように、ラッチ部(図示せず)はラッチされた第1画像データを第1表示用メモリ7aに出力する。その次に、データ書き込み周期において、表示用メモリ7のビット線デコーダ22は、第1Xアドレスのデコード結果に基づいて、第1表示用メモリ7aの全ての組のビット線を駆動する。図17に示すように、表示用メモリ7のワード線デコーダ21は、第1Yアドレスのデコード結果に基づいて、ワード線WLxUを駆動する。結果として、例えば、第1表示用メモリ7aのN型MOSトランジスタT11とT12・・・・はオンとなる。また、メモリ制御回路6は、タイミング信号に応じて、図17に示す書き込み信号WTUを含む表示用メモリ制御信号を表示用メモリ7に出力する。第1表示用メモリ7aのスイッチSW11とSW12・・・・は、書き込み信号WTUに応じてオンになり、第1画像データの画素の各々のデータビットは、ビット線の組に供給される。その結果、第1表示用メモリ7aのビット線Bj(7)とBj’(7)・・・・の各組は、データビットに基づいて、異なる電位に設定される。こうして、第1画像データの上部のデータビットは、第1表示用メモリ7aにおいて、ワード線WLxUに接続されたメモリセルのラッチ素子によって、ラッチされ、又は格納される。更に、書き込み周期の時間a3時点においては、書き込み信号WTUは低レベルに設定され、スイッチSW11とSW12・・・・はオフとなる。また、表示用メモリのワード線デコーダ21はワード線WLxUを低レベルに設定し、N型MOSトランジスタT11とT12・・・・ はオフとなる。さらに続いて、a4時点においては、センスプリチャージ制御信号SPCとプリチャージ信号PCBは、再び、それぞれ高レベル、低レベルに設定される。こうして書き込み動作は繰り返される。このようにして、画像データの上部は、第1表示用メモリ7aに、ワード線単位で格納される。
次に、ステップS21においては、第2画像データの上部だけが、第2表示用メモリ7bに書き込まれる。図17に示すように、コントロール・ドライバ−2は、書き込み周期0からa4の間に、第2処理の書き込み動作を実行する。書き込み動作の書き込み周期は、プリチャージ周期、データ決定周期、データ書き込み周期を含む。プリチャージ周期は周期0〜a1で、データ決定周期は周期a1〜a2、データ書き込み周期は周期a2〜a3、終了周期は周期a3〜a4である。
より具体的には、第2処理(ステップS4)の書き込み周期のプリチャージ周期において、低レベルの第1セレクト信号SELECT1、および低レベルの第2セレクト信号SELECT2が保持されている。こうして、第1セレクタ11は、第2画像データの上部を選ぶように設定される。第2画像データの上部はラッチ(図示せず)によりラッチされる。また、メモリ制御回路は、第2書き込み開始アドレスをワード線デコーダ21とビット線デコーダ22に出力する。当該ワード線デコーダ21とビット線デコーダ22はデコーディング動作を開始する。また、図18に示すように、メモリ制御回路6は、高レベルのセンスプリチャージ制御信号SPC、低レベルのプリチャージシグナルPCBを含む表示用メモリ制御信号を、表示用メモリ部7に、タイミング信号に応じてメモリ制御信号に基づいて、出力する。スイッチSW21〜SW24は、メモリセル部とプリチャージ回路に供給されるセンスプリチャージ制御信号SPCに応じて、オンになる。また、P型MOSトランジスタT21〜T23、T26〜T28・・・・は、プリチャージシグナルPCBに対応して、オンとなり、ビット線Bj(7)とBj’(7)、ビット線Bj(3)とBj’(3)・・・・の各組は、プリチャージされ、所定の電位と均一化される。
次に、データ決定周期においては、SPC信号は低レベルに設定され、PCB信号は高レベルに設定される。結果として、スイッチSW21〜SW24はオフとなり、P型MOSトランジスタT21〜T23、T26〜T28・・・・もオフとなる。図18に示すように、ラッチ部(図示せず)はラッチされた第2画像データを第2表示用メモリ7bに出力する。その次に、データ書き込み周期において、表示用メモリ7のビット線デコーダは22、第2Xアドレスのデコード結果に基づいて、全ての組のビット線を駆動する。図18に示すように、表示用メモリ7のワード線デコーダ21は、第2Yアドレスのデコード結果に基づいて、ワード線WLxDを駆動する。結果として、例えば、第2表示用メモリ7bのN型MOSトランジスタT16とT17・・・・はオンとなる。また、メモリ制御回路6は、タイミング信号に応じて、図18に示す書き込み信号WTDを含む表示用メモリ制御信号を表示用メモリ7に出力する。第2表示用メモリ7bのスイッチSW11とSW12・・・・は、書き込み信号WTDに応じてオンになり、第2画像データの画素の各々のデータビットは、ビット線の組に供給される。その結果、第2表示用メモリ7bのビット線Bj(3)とBj’(3)・・・・の各組は、データビットに基づいて、異なる電位に設定される。こうして、第2画像データの上部のデータビットは、第2表示用メモリ7bにおいて、ワード線WLxDに接続されたメモリセルのラッチ素子によって、ラッチされ、又は格納される。更に、書き込み周期の時間a3時点においては、書き込み信号WTDは低レベルに設定され、スイッチSW51とSW52・・・・はオフとなる。また、表示用メモリのワード線デコーダ21はワード線WLxDを低レベルに設定し、N型MOSトランジスタT16とT17・・・・ はオフとなる。続いて、a4時点においては、センスプリチャージ制御信号SPCとプリチャージ信号PCBは、再び、それぞれ高レベル、低レベルに設定される。こうして書き込み動作は繰り返される。このようにして、画像データの上部は、第2表示用メモリ7bに、ワード線単位で格納される。また、ステップS21及びS22を通して、第1画像データの上部と第2画像データの上部は、第1及び第2表示用メモリ7a、7bに格納される。
ステップS13においては、第2処理(ステップS4)の読み出し動作(ステップS23)が実行される。つまり、第1画像データの上部が、第1表示用メモリ7aから最初に読み出され、表示部3に表示される。図19に示すように、第1読み出し動作の読み出し周期0〜b5は、プリチャージ周期、データ読み出し動作周期及びセンス動作周期、データ出力周期及びその他の周期を含む。プリチャージ周期は周期0〜b1で、データ読み出し動作周期は周期b1〜b2、センス動作周期は周期b2〜b3、データ出力周期は周期b3〜b4、そして、その他の周期は周期b4〜b5である。このとき、メモリ制御回路6は、第1読み出し開始アドレスをワード線デコーダ21とビット線デコーダ22に出力する。当該ワード線デコーダ21とビット線デコーダ22はデコーディング動作を開始する。
読み出し周期のプリチャージ周期においては、図19に示すようにセンスプリチャージ制御信号SPCは高レベルに設定され、プリチャージ信号PCBは低レベルに設定される。結果として、スイッチSW21とSW22、 SW23とSW24・・・・は、プリチャージ回路のビット線の全ての組とメモリセル部のビット線の全ての組に供給されるSPC信号に応じて、オンになる。また、P型MOSトランジスタT21〜T23、T26〜T28・・・・もプリチャージ信号PCB応じて、オンとなり、ビット線の全ての組がプリチャージされ、所定の電位と均一になる。
次に、第1処理のデータ読み出し周期においては、PCB信号は高レベルに設定される。結果として、P型MOSトランジスタT21〜T23、T26〜T28・・・・はオフとなる。図19に示すように、表示用メモリ7のワード線デコーダ21は、ワード線WLxUを、デコード結果に基づいて、駆動する。こうして、データビットは、駆動されたワード線WLxUに接続されたメモリセルから読み出され、電位の形式で、ビット線の組に転送される。続いて、センス動作周期においては、センスプリチャージ制御信号SPCは低レベルに設定され、スイッチSW21とSW22、SW23とSW24・・・・オフとなる。また、メモリ制御回路6は、センスアンプイネーブル信号SEを生成する。スイッチSW31とSW32、SW33とSW34・・・・は、当該センスアンプイネーブル信号SEに対応して、オンになる。こうして、各組のビット線の電位は、P型MOSトランジスタT24とT25・・・・とN型MOSトランジスタT13とT14・・・・によって、増幅される。更に、データ出力周期においては、メモリ制御回路6は、読み出し信号RDUを生成し、第1表示用メモリ7aに供給する。フリップフロップN11とN12・・・・は、読み出し信号RDUに応じて、表示データのデータビットとして増幅された電位をラッチする。ラッチされたデータビットは、インバータl14・・・・を経由して、第2及び第3セレクタ12、13に出力する。
具体的には、各データビットは、対応する第2及び第3セレクタ12−1、13−1に出力される。高レベルの第1セレクト信号SELECT1と低レベルの第2セレクト信号SELECT2は、あらかじめメモリ制御回路6から出力されている。したがって、第2セレクタ12−1が、インバータl14から出力を選択し、ラッチ部8に出力し、第3セレクタ13−1が、インバータl14から出力を選択し、ラッチ部8に出力する。
データ出力周期の間、センスアンプイネーブル信号SEは低レベルに設定され、スイッチSW31とSW32、SW33とSW34・・・・はオフとなる。b4の時点では、 ワード線 WLxU、WLxDと読み出し信号RDU、RDDは低レベルに設定されている。その後、ステップS15においては、ゲート線に対する表示データのデータビットが、ラッチ部8にラッチされたとき、表示データはデータ線駆動回路9に出力される。データ線駆動回路9は、表示データのデータビットと階調電圧に基づいて、タイミング信号に応じて、データ線を駆動する。また、ゲート線駆動回路5は、ゲート線を駆動する。このようにして、ゲート線に対する第1画像データに対応する画像は、表示部3に半分の階調で表示される。
第2画像データを表示する必要がある場合は、第2表示用メモリ7bに格納された第2画像データに対する読み出し動作(ステップS25)と表示動作(ステップS26)を実行する。
ステップS25においては、図20に示すように、読み出し周期0〜b5の読み出し動作は、プリチャージ周期、データ読み出し動作周期及びセンス動作周期、データ出力周期及びその他の周期を含む。プリチャージ周期は周期0〜b1で、データ読み出し動作周期は周期b1〜b2、センス動作周期は周期b2〜b3、データ出力周期は周期b3〜b4、そして、その他の周期は周期b4〜b5である。このとき、メモリ制御回路6は、第1読み出し開始アドレスをワード線デコーダ21とビット線デコーダ22に出力する。また、メモリ制御回路6は、第1セレクト信号SELECT1と第2セレクト信号SELECT2の両方を、高レベルに設定する。読み出し周期のプリチャージ周期においては、図20に示すようにセンスプリチャージ制御信号SPCは高レベルに設定され、プリチャージ信号PCBは低レベルに設定される。結果として、スイッチSW21とSW22、 SW23とSW24・・・・は、プリチャージ回路のビット線の全ての組とメモリセル部のビット線の全ての組に供給されるSPC信号に応じて、オンになる。また、P型MOSトランジスタT21〜T23、T26〜T28・・・・もプリチャージ信号PCB応じて、オンとなり、ビット線の全ての組がプリチャージされ、所定の電位と均一になる。
次に、第2処理のデータ読み出し周期においては、PCB信号は高レベルに設定される。結果として、P型MOSトランジスタT21〜T23、T26〜T28・・・・はオフとなる。図20に示すように、表示用メモリ7のワード線デコーダ21は、デコード結果に基づいて、ワード線WLxDを駆動する。こうして、データビットは、駆動されたワード線WLxDに接続されたメモリセルから読み出され、電位の形式で、ビット線の組に転送される。続いて、センス動作周期においては、センスプリチャージ制御信号SPCは低レベルに設定され、スイッチSW21とSW22、SW23とSW24・・・・オフとなる。また、メモリ制御回路6は、センスアンプイネーブル信号SEを生成する。スイッチSW31とSW32、SW33とSW34・・・・は、当該センスアンプイネーブル信号SEに対応して、オンになる。こうして、各組のビット線の電位は、P型MOSトランジスタT29とT30・・・・とN型MOSトランジスタT18とT19・・・・によって、増幅される。更に、データ出力周期においては、メモリ制御回路6は、読み出し信号RDDを生成し、第2表示用メモリ7bに供給する。フリップフロップN16とN17・・・・は、読み出し信号RDDに応じて、第2表示用メモリ7bにおける表示データのデータビットとして増幅された電位をラッチする。
ラッチされたデータビットは、インバータl14・・・・を経由して、第2及び第3セレクタ12、13に出力する。具体的には、各データビットは、対応する第2及び第3セレクタ12−1、13−1に出力される。高レベルの第1セレクト信号SELECT1と高レベルの第2セレクト信号SELECT2は、あらかじめメモリ制御回路6から出力されている。したがって、第2セレクタ12−1が、インバータl14から出力を選択し、ラッチ部8に出力し、第3セレクタ13−1が、インバータl19から出力を選択し、ラッチ部8に出力する。データ出力周期の間、センスアンプイネーブル信号SEは低レベルに設定され、スイッチSW31とSW32、SW33とSW34・・・・はオフとなる。b4の時点では、ワード線と読み出し信号RDDは低レベルに設定されている。その後、ステップS26においては、ゲート線に対する表示データのデータビットが、ラッチ部8にラッチされたとき、表示データはデータ線駆動回路9に出力される。データ線駆動回路9は、表示データのデータビットと階調電圧とタイミング信号に基づいて、データ線を駆動する。また、ゲート線駆動回路5は、ゲート線を駆動する。このようにして、ゲート線に対する第2画像データに対応する画像は、表示部3に半分の階調で表示される。画像データが半分の階調で表示された後、ステップS27において、スクロール指示が発行されているかどうかがチェックされる。スクロール指示が画像描画装置1に発行されている場合、画像描画装置1はメモリ制御信号をメモリ制御回路6に出力する。メモリ制御回路6は、書き込み/読み出し開始アドレスを更新し、ステップS21〜S26を繰り返す。スクロール指示が画像描画装置1に発行されていない場合、ステップS28が実行される。ステップS28において、ユ−ザ−が入力部15を操作し、スクリ−ン表示の終了を指示したとき、(ステップS28−YES)、携帯端末機器の動作は終了する。
上述したように、本発明のコントロール・ドライバによれば、上述の表示用メモリ部(第1表示用メモリ7b。第2第1表示用メモリ7b)、選択部(第1セレクタ11、第2セレクタ12、第3セレクタ13)、ラッチ部8の形態を採用することで、配線の交差部分が減少する。それゆえ、本発明のコントロール・ドライバ2によれば、消費電力を増加させないように、チップサイズを増加させることなくコントロール・ドライバの小型化を実現しうる。
なお、上記の説明では、スクロール指示が説明されているが、第1表示用メモリ7aと第2表示用メモリ7bに格納されている画像データは、他の機能にも適用できる。例えば、表示部3が、表示部3と同じ形態を有するメイン表示部及びサブ表示部を含み、コントロール・ドライバ2が、その2つの表示部を、1つのチップで同時に駆動する場合、第1表示用メモリ7aに格納されている第1画像データは、メイン表示部に表示してもよく、第2表示用メモリ7bに格納されている第2画像データは、サブ表示部に表示してもよい。上記の説明では、画像データが8ビットで構成される場合、上部を4ビット、下部を4ビットと想定している。
また、本発明においては、上部のビット数が任意であり、下部が、上部以外のビットを有する画像データである場合であっても適用可能である。
以上の説明により、本発明のコントロール・ドライバは、消費電力を増加させることなく、表示部に画像データを表示することができる。また、本発明のコントロール・ドライバは、表示用メモリの容量を増加させることなく、表示部に画像データを表示することができる。更に、本発明のコントロール・ドライバは小型化することができる。