JP4646018B2 - 液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、反射型と透過型の併用型である半透過型あるいは微反射型の液晶表示装置とその製造方法に関するものである。
液晶表示装置は、薄型で低消費電力であるという特徴を生かして、パーソナルコンピュータ等のOA機器や、携帯電話または電子手帳等の携帯情報機器、あるいは液晶モニタを備えたカーナビゲーションシステムやカメラ一体型VTR等に広く用いられている。
従来の一般的な液晶表示装置として、バックライトと呼ばれる光源をその背面または側面に設置して画像表示を行う透過型と、基板に反射板を設置し周囲光を反射板表面で反射させることにより画像表示を行う反射型がある。しかし、透過型液晶表示装置は、周囲光が非常に明るい場合に周囲光に比べて表示光が暗いため表示を観察できないという課題があった。また戸外や常時携帯して使用する機会の多い携帯情報機器として用いられる反射型液晶表示装置は、周囲光が暗い場合には視認性が極端に低下するという課題があった。
そこで、このような課題を解消できる液晶表示装置として、ひとつの画素電極内にバックライト光の一部を透過させる透過電極膜と共に周囲光の一部を反射させる反射電極膜を設けることにより、透過型表示と反射型表示の両方を一つの液晶表示パネルにて実現する半透過型液晶表示装置が注目されている。この半透過型液晶表示装置においては、反射電極膜としてAgまたはAlのような反射率の大きな金属材料を用いることが好ましく、このうち安価であることやエッチング等の加工性に優れる点でAlを用いることが多い。また、透過電極膜としては酸化インジウム(In2O3)や酸化スズ(SnO2)などからなるITOのような透明導電性膜が一般的に使用されている。
また近年、特許文献1および特許文献2に示されるように、透過電極として透明導電性膜を用いず、反射板(電極)に形成された複数個の開口部からバックライトの光を透過させるタイプの半透過型液晶パネルが提案されている。例えば特許文献1では、反射電極にスリット状の開口部を液晶分子の配向方位に対して±15°以内の角度で設けることにより、透過型として機能する場合と反射型として機能する場合との表示品質の差を少なくした液晶表示装置が提示されている。また、特許文献2では、反射板に複数種類の形状からなる開口部を規則的に配列したり、または同一形状の開口部を不規則に配列したりすることにより、バックライトにより入射された入射光をむらなく均一に照射することが可能な半透過型液晶表示装置が提案されている。
上記のように、反射電極膜としてAl等の金属材料を用い、透過電極膜としてITO等の透明導電性膜を用いた半透過型液晶表示装置においては、少なくとも二種類の画素電極膜を形成するために2回の写真製版工程が必要であり工程数が増えてしまうこと、またAl膜パターン加工の際のレジストパターニング時に使用される有機アルカリ現像液処理中でITOとAlを電極とする電池反応が起こり、Alの酸化腐食とITOの還元腐食が発生して断線不良や透過電極部の透過率低下といった不良を生じるという問題があった。このような電池反応を抑えるために、反射電極のAl系金属の上層にCrやMoを形成して上記の電池反応を抑え、反射電極パターン形成後に上層のCrやMoを全面除去してAl反射電極を形成するという方法があるが、この方法では工程がさらに増えてプロセスが複雑になると共に、Crを全面除去するために用いる公知の硝酸セリウム+過塩素酸系エッチング液で反射電極となるAl表面がダメージを受け、反射率が低下するという問題点があった。
また、透過電極として透明導電性膜を用いず、反射板(電極)に形成された複数個の開口部からバックライトの光を透過させるタイプの半透過型液晶表示装置においては、その表示特性向上のためにいろいろな開口部形状が試みられているが未だ満足できるものではなく、さらなる表示特性の向上が課題となっていた。特に、用途によって求められる多様な有効視野角を実現することが可能な液晶表示装置の開発が求められていた。
特開2000−250056号公報(第5頁) 特開2003−43478号公報(第4頁)
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、表示領域の有効視野角の制御が可能であり優れた表示特性を有する液晶表示装置を、製造工程を増やすことなく、高歩留りで製造することを目的とする。
本発明に係わる液晶表示装置は、液晶層を挟んで互いに対向して配置されたTFTアレイ基板と対向電極基板を備え、TFTアレイ基板上の表示領域に金属膜からなる画素電極を設け、また対向電極基板上の表示領域に透明導電性膜からなる対向電極を設けた液晶表示装置であって、画素電極は、半透過性を有するように薄い膜厚に形成された下層金属膜と、この下層金属膜上に形成された光反射性を有する上層金属膜からなる二層構造であり、また、上層金属膜には、その一画素あたりの開口率がほぼ一定となるように複数の開口部が設けられ、開口部からは下層金属膜が露出しているものである。
また、本発明に係わる液晶表示装置の製造方法は、液晶層を挟んで互いに対向して配置されたTFTアレイ基板と対向電極基板を備え、TFTアレイ基板上の表示領域に下層金属膜と上層金属膜の二層構造で上層金属膜に複数の開口部が形成された画素電極を設け、また対向電極基板上の表示領域に透明導電性膜からなる対向電極を設けた液晶表示装置の製造方法であって、TFTアレイ基板上に画素電極を形成する画素電極形成工程を有し、この画素電極形成工程が、下層金属膜を半透過特性を有するように膜厚2.5〜50nmに成膜する工程と、下層金属膜上に光反射性を有する上層金属膜を膜厚100〜300nmに成膜する工程と、上層金属膜上にフォトレジストを塗布し、写真製版工程により少なくとも2種類以上の露光量で露光を行った後に現像を行い、少なくとも2種類以上の異なる膜厚部分を有するようにフォトレジストを形成し、このレジストパターンを用いて下層金属膜および上層金属膜をそれぞれ適当なエッチング液を用いてエッチングして画素電極全体のパターンを形成する工程と、2種類以上の異なる膜厚部分のうち膜厚の薄い部分のフォトレジストをレジストアッシング処理により除去し、膜厚の厚い部分のフォトレジストを残存させる工程と、残存した膜厚の厚い部分のレジストパターンを用いて上層金属膜をエッチングし、上層金属膜に複数の開口部を形成する工程と、残存したレジストパターンを除去して、下層金属膜と上層金属膜の二層構造で上層金属膜に複数の開口部が設けられた画素電極を形成する工程を含んで製造するようにしたものである。
本発明によれば、画素電極を、半透過性を有するように薄い膜厚に形成された下層金属膜と、この下層金属膜上に形成された光反射性を有する上層金属膜からなる二層構造とし、上層金属膜に複数の開口部を設けることにより、開口部の面積を十分に広くとることが可能となり、透過部電界が一様で液晶配向不良が起こらず、透過モードでの表示品位が向上する。
さらに、本発明における液晶表示装置の製造方法によれば、少なくとも2種類以上の露光量で露光を行い、少なくとも2種類以上の異なる膜厚部分を有するレジストパターンを用いて画素電極全体のパターンを形成し、2種類以上の異なる膜厚部分のうち膜厚の薄い部分のフォトレジストをレジストアッシング処理により除去し、膜厚の厚い部分のフォトレジストを残存させ、残存した膜厚の厚い部分のレジストパターンを用いて上層金属膜をエッチングし、上層金属膜に複数の開口部を形成するようにしたので、半透過性を有するように薄い膜厚に形成された下層金属膜と、この下層金属膜上に形成された光反射性を有する上層金属膜からなる二層構造で上層金属膜に複数の開口部が設けられた画素電極を備え、優れた表示特性を有する液晶表示装置を、マスク枚数と写真製版工程回数を増加することなく、高歩留りで製造することが可能である。
参考例1.
以下に、本発明の参考例1について述べる。図1は、本発明の参考例1における半透過型液晶表示装置を構成するTFTアレイ基板の1つの画素部分を示す平面図、図2は、本参考例1における半透過型液晶表示装置を構成するTFTアレイ基板の主要部分を示す断面図である。なお、図中、同一、相当部分には同一符号を付している。
参考例1におけるTFTアレイ基板20は、図1および図2に示すように、各画素中に薄膜トランジスタTとこれに接続された反射画素電極10aを有し、この反射画素電極10aに設けられた複数のスリット状の開口部11からバックライト(図示せず)の光を透過させるものである。このTFTアレイ基板(第1基板)20に、透明導電性膜からなる対向電極を有する対向電極基板(第2基板:図示せず)を対向して配置し、それらの間に液晶を配置することにより本参考例1における半透過型液晶表示装置が形成される。なお、図2に示すゲート端子部2d及びソース端子部6dは、表示領域以外の基板端部に設けられており、これらの端子を介して駆動回路から信号が入力される。
参考例1におけるTFTアレイ基板20について、図1および図2を用いてさらに詳しく説明する。透明絶縁性基板であるガラス基板1上には、ゲート電極2aを有する複数本のゲート配線2b、補助容量電極2cおよびゲート端子部2dが、第1の金属膜により構成されている。また、これらのゲート電極2aを有する複数本のゲート配線2b、補助容量電極2cおよびゲート端子部2dは、第1の絶縁膜であるゲート絶縁膜3により覆われ、各画素部分のゲート電極2a上では、さらにゲート絶縁膜3上に、半導体能動膜4とオーミックコンタクト膜5が形成されている。
ゲート絶縁膜3上にはさらに、複数本のソース電極6aを有するソース配線6b、ドレイン電極6cおよびソース端子部6dとが、第2の金属膜により構成されている。ソース配線6bは、ゲート絶縁膜3、半導体能動膜4、オーミックコンタクト膜5を介して、ゲート配線2bと交差するように形成され、ドレイン電極6cはソース電極6aと間隔をおいて対向するように形成される。結果として、ゲート電極2a上には、ゲート絶縁膜3を介して半導体能動膜4およびオーミックコンタクト膜5が設けられ、これらのゲート電極2a、半導体能動膜4、ソース電極6aおよびドレイン電極6cにより、スイッチング素子である薄膜トランジスタTが形成されている。
これらの薄膜トランジスタT、ゲート配線2b、ソース配線6bの上部、およびゲート配線2bとソース配線6bに囲まれた画素領域の上部には、第2の絶縁膜8が形成される。なお、第2の絶縁膜8には、画素ドレインコンタクト部、ゲート配線端子接続部、ソース配線端子接続部にそれぞれコンタクトホール9a、9b、9cが形成されている。この第2の絶縁膜8上には、高い光反射性を有する第3の金属膜により、反射画素電極10a、ゲート端子パッド10bおよびソース端子パッド10cが構成されている。また、反射画素電極10aにはその一画素あたりの開口率がほぼ一定となるように複数のスリット状の開口部11が形成され、透過部を構成している。本参考例1では、図1に示すように、略長方形の表示領域の短辺に平行な横長スリット形状の開口部11を複数個互いに平行に設け、スリット部の幅d1を22μm、スリット部の間隔d2を18μmとした。また、開口部11の総面積は、画素総面積の約50%となるようにした。これらの反射画素電極10a、ゲート端子パッド10bおよびソース端子パッド10cは、それぞれコンタクトホール9a、9b、9cを介してドレイン電極6c、ゲート端子部2dおよびソース端子部6dに電気的に接続されている。
さて、本参考例1における液晶表示装置の製造プロセスの第1工程〜第5工程について、図3および図4を用いて具体的に説明する。図3(A)〜(E)は、参考例1における液晶表示装置の主要部分の断面を、その製造プロセスにおける第1工程〜第5工程の5つの工程に沿って示す断面図、図4(A)〜(E)は参考例1における液晶表示装置の1つの画素部分を、図3と同じ製造プロセスにおける第1工程〜第5工程の5つの工程に沿って示す平面図である。なお、図中、同一、相当部分には同一符号を付している。
[第1工程のプロセス(図3(A)、図4(A))]
まず、ガラス基板等の透明絶縁性基板1を洗浄して表面を浄化する。基板の厚さは任意でよいが、液晶表示装置の厚さを薄くすることや軽量化のために0.5mm厚から1.1mm厚以下のものが好ましく、本参考例1では0.7mm厚のものを用いた。また、透明絶縁性基板1がガラスなどの脆性破壊材料からなる場合、基板の端面は面取りや研磨を実施しておくことが、端面からのチッピングによる異物の混入を防止する上で好ましい。また、透明絶縁性基板1の一部に切り欠きを設けることにより、各プロセスでの基板処理の方向が特定でき、プロセス管理がしやすくなる。
次に、透明絶縁性基板1上にスパッタリング法等により第1の金属膜を成膜する。第1の金属膜としては、たとえばクロム(Cr)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)やこれらに他の物質を微量に添加した合金等からなる膜厚100nmから500nm程度の薄膜を用いることができる。
なお、第1の金属膜上には、後述の工程でドライエッチングによりコンタクトホールが形成されるので、表面酸化が生じにくい金属膜や、酸化されても導電性を有する金属膜を第1の金属膜として用いることが好ましく、少なくとも表面がCr、Ti、Ta、Moのいずれかであることが好ましい。また、第1の金属膜として、異種の金属膜を積層した金属膜や膜厚方向に組成の異なる金属膜を用いることもできる。
次に、第1の写真製版工程にて第1の金属膜をパターニングし、ゲート電極2aおよびゲート配線2b、補助容量電極2cおよびゲート端子部2d等を形成する。写真製版工程では、基板洗浄後、感光性レジストを塗布、乾燥し、所定のパターンが形成されたマスクパターンを通して露光、現像を行い基板上にマスクパターンを転写したレジストを形成し、感光性レジストを加熱硬化させた後にエッチングを行い、感光性レジストを剥離する。
第1の金属膜のエッチングは、公知のエッチャントを用いたウエットエッチングで行う。例えば、第1の金属膜がCrの場合には、第2硝酸セリウムアンモンと硝酸の水溶液を用い、Moの場合はリン酸と硝酸と酢酸の水溶液を用いる。また、他の配線との段差での短絡を防止するために、第1の金属膜のエッチングにおいてパターンエッジが台形状(テーパー形状)となるようにエッチングすることが好ましい。
[第2工程のプロセス(図3(B)、図4(B))]
次に、プラズマCVD法等により第1の絶縁膜3、半導体能動膜4、オーミックコンタクト膜5を連続して成膜する。ゲート絶縁膜となる第1の絶縁膜3としてはSiNx膜、SiOx膜、SiOxNy膜やこれらの積層膜が用いられる(なお、x、yはそれぞれ化学量論組成比を示す正数である)。第1の絶縁膜3の膜厚は、300nmから600nm程度とする。膜厚が薄い場合にはゲート配線2bとソース配線の交差部で短絡を生じやすく、第1の金属膜の厚さ程度以上とすることが好ましい。また、膜厚が厚い場合にはTFTのON電流が小さくなり表示特性が低下することから、なるべく薄くすることが好ましい。
また、半導体能動膜4としては、アモルファスシリコン(a―Si)膜、ポリシリコン(p―Si)膜が用いられる。半導体能動膜4の膜厚は100nmから300nm程度とする。膜厚が薄い場合にはオーミックコンタクト膜5のドライエッチング時に膜の消失が発生し、厚い場合にはTFTのON電流が小さくなってしまう。このため、オーミックコンタクト膜5のドライエッチング時におけるエッチング深さの制御性と、必要とするTFTのON電流を考慮し膜厚を選択する。
半導体能動膜4としてa―Si膜を用いる場合には、第1の絶縁膜3とa―Si膜との界面はSiNx膜またはSiOxNy膜とすることが、TFTが導通状態となるゲート電圧であるTFTのVthの制御性および信頼性上好ましい。半導体能動膜4としてp―Si膜を用いる場合には第1の絶縁膜3とp―Si膜との界面はSiOxNy膜とすることが、TFTのVthの制御性および信頼性上好ましい。また、a―Si膜を成膜する場合には、第1の絶縁膜3との界面付近を成膜レートの小さい条件で成膜し、上層部を成膜レートの大きい条件で成膜することにより、短い成膜時間で移動度の大きいTFT特性が得られると共にTFTのオフ時のリーク電流を小さくできる。
また、オーミックコンタクト膜5としては、a―Si膜やp−Si膜にリン(P)を微量にドーピングしたn+型a―Si膜、あるいはn+型p―Si膜が用いられる。オーミックコンタクト膜5の膜厚は、20nmから70nm程度とする。
続いて、第2の写真製版工程にて、半導体能動膜4およびオーミックコンタクト膜5を少なくとも薄膜トランジスタTが形成される部分に残存するようパターニングする。半導体能動膜4およびオーミックコンタクト膜5のエッチングは、例えばSFとOの混合ガスでドライエッチングを行う。
[第3工程のプロセス(図3(C)、図4(C))]
次に、スパッタリング法等により第2の金属膜を成膜する。第2の金属膜としては、たとえばCr、Mo、Ta、Ti、Al、Cuやこれらに他の物質を微量に添加した合金等からなる膜厚100nmから500nm程度の薄膜が用いられる。第2の金属膜上には後述の工程でドライエッチングによりコンタクトホールが形成され、導電性薄膜が形成されるので、第2の金属膜材料としては、表面酸化が生じ難い金属膜や酸化されても導電性を有する金属膜を用いることが好ましく、少なくとも表面がCr、Ti、Ta、Moであることが好ましい。また、第2の金属膜はオーミックコンタクト膜5と良好なコンタクト特性が得られるように、少なくともオーミックコンタクト膜5との界面がCr、Ti、Ta、Moであることが好ましい。また、第2の金属膜として、異種の金属膜を積層したものや、膜厚方向に組成の異なるものを用いることもできる。
続いて、第3の写真製版工程にて第2の金属膜をパターニングし、ソース電極6aおよびソース配線6b、ドレイン電極6cおよびソース端子部6dを形成後、オーミックコンタクト膜5のうち第2の金属膜より露出した部分をエッチング除去し、半導体能動膜4を露出させ、薄膜トランジスタTのチャネル7を形成する。第2の金属膜のエッチングは、Crであれば第2硝酸セリュウムアンモンと過塩素酸の水溶液を用いたウエットエッチングで行う。また、第2の金属膜のエッチングは、上部に形成される導電性薄膜からなる電極パターンの断線を防止する上で、パターンエッジがテーパー形状となるようにエッチングすることが好ましい。
また、オーミックコンタクト膜5のエッチングは、例えばSFとOの混合ガスでドライエッチングを行う。オーミックコンタクト膜5のエッチングでは、少なくともオーミックコンタクト膜5が除去され、下層の半導体能動膜4が消失しない深さでエッチングが制御される。下層の半導体能動膜4はなるべく厚く残すことが移動度の大きい薄膜トランジスタTが得られる上で好ましい。
[第4工程のプロセス(図3(D)、図4(D))]
次に、プラズマCVD法等により第2の絶縁膜8を成膜する。第2の絶縁膜8としてはSiNx膜、SiOx膜、SiOxNy膜が用いられる。次に、第4の写真製版工程にて第2の絶縁膜8および第1の絶縁膜3をパターニングし、画素ドレイン接続部、ゲート端子接続部、ソース端子接続部にそれぞれコンタクトホール9a、9b、9cを形成する。第2の絶縁膜8および第1の絶縁膜3のエッチングは、例えばSFとOの混合ガスでドライエッチングにより行う。
[第5工程のプロセス(図3(E)、図4(E))]
次に、スパッタリング法等により、高い光反射性を有する第3の金属膜を成膜する。第3の金属膜としては、Al、Ag等の金属膜またはこれらを主成分とした合金膜を用いることが好ましい。ここでは、Al―Cu合金膜を300nmの膜厚で成膜した。続いて、第5の写真製版工程にて、反射画素電極10a、ゲート端子パッド10bおよびソース端子パッド10cを形成すると共に、反射画素電極10aに複数のスリット状の開口部(透過部)11を形成する。以上の工程により図3(E)および図4(E)に示すような半透過型液晶表示装置用のTFTアレイ基板20が完成する。
このようにして完成したTFTアレイ基板20は、その後のセル化工程において配向膜が塗布され、一定の方向にラビング処理が施される。同様に、透明絶縁性基板上にブラックマトリクス、カラーフィルタ、カラーフィルタの保護膜、透明導電性膜からなる対向電極等が形成された対向電極基板にも配向膜が塗布されラビング処理が施される。これらのTFTアレイ基板20と対向電極基板とを互いの配向膜が向き合うようにスペーサを介して重ね合わせ、基板周縁部をシール材にて接着し、両基板間に液晶を封止する。このようにして形成された液晶セルの背面にバックライトユニットに取り付けることにより、本参考例1における半透過型液晶表示装置が完成する。
参考例1における半透過型液晶表示装置は、反射画素電極10aにスリット状の複数の開口部(透過部)11を有するもので、これは従来の透過画素電極部に相当するものである。ただし、本参考例1では、開口部11からは第2の絶縁膜8が露出しており、ITO等の透明導電性膜からなる透過電極は形成されていない。このため、開口部11に位置する液晶は、反射画素電極10aに蓄えられる電荷のみで発生する電界にて駆動される。本参考例1においてはスリット部の幅d1を22μm、スリット部の間隔d2を18μmとして開口部11の総面積が画素総面積の約50%となるようにした。
また、図5〜図9は、本参考例1における液晶表示装置の画素総面積に対する開口部面積比と、反射光強度および透過光強度の比率との関係を示している。図において、縦軸は透過光の透過率(実線)および反射光の反射率(点線)を示しており、横軸は波長を示している。図5は、図1に示す開口部面積比50%の場合を示しており、この場合の画素部の反射光強度と透過光強度の比は1:1でほぼ同じであった。また、開口部面積比80%の場合(図6)は、画素部の反射光強度と透過光強度の比は約3:7、開口部面積比85%の場合(図7)は約2:7、開口部面積比56%の場合(図8)は約4:6、開口部面積比18%の場合(図9)は約7:2であった。なお、本参考例1において、開口部面積比を変える具体的な方法としては、スリット状開口部11の本数を増減する、各開口部11の幅d1を変える、あるいは各開口部11の長手方向の長さを変える、等の方法がある。
このように、少なくとも画素総面積に対する開口部面積比が約15〜85%の範囲においては、開口部面積比を制御することで、反射光に対する透過光の強度比を制御することが可能である。なお、開口部11の総面積は本参考例1に示したものに限らず、表示パネルに求められる透過/反射強度比の特性に基づき、所望の値に設定することが好ましい。例えば、周囲からの光強度が大きい屋外で使用する頻度が多い場合は、バックライト光による透過モードよりも反射モード優先の微透過型(開口部10〜50%)が有利であり、また屋内で使用する頻度が多い場合は、透過モード優先の微反射型(開口部50〜90%)が有利である。
ただし、開口部11の総面積が10%未満の場合は、全反射型液晶表示装置並の光学特性となるため、半透過型液晶表示装置の特性を生かせない。また、開口部11の総面積が91%以上の場合は、液晶を駆動させる画素の電界強度が弱くなるため、液晶の配向不良等の悪影響が出る恐れがある。よって、開口部11の総面積は10〜90%が望ましく、特に15〜85%であれば良好な光学特性を有する半透過型液晶表示装置を提供することができる。
さらに、本参考例1における半透過型液晶表示装置は、複数の開口部11の形状および配列により表示領域の有効視野角(方向)を制御するものである。開口部11においては、その形状外周に段差が形成されるので、この段差部に起因する電界の形状異方性(電界方向の垂直方向からのずれ、すなわち電界が斜め方向となり液晶配列に方向性が生まれること)と、開口部11形状の方向に伴う段差部の形状異方性よる複合的な効果を利用して、液晶駆動時の液晶配列方向に異方性をもたせ、液晶パネルの有効視野角を任意に制御することが可能である。
なお、開口部11の形状は、図1に示した形状に限定されるものではなく、例えば図10〜図14に示すような形状でも良い。図10に示す開口部11aは、図1と同様に、略長方形の表示領域の短辺に平行な横長スリット形状であるが、図1よりも長手方向の長さを短くし、3つの開口部11aを表示領域の短辺に沿って間隔をおいて並べたものである。図11に示す開口部11bは、表示領域の長辺に平行な縦長スリット形状であり、表示領域の長辺に沿って4つまたは5つの開口部11bを間隔をおいて並べたものである。また、図12では円状の開口部11cが規則的にマトリクス配置されており、図13では斜めスリット形状の開口部11dが反射画素電極10aの略対角線に沿って設けられている。さらに、図14では、複数の横長スリット形状の開口部11aと縦長スリット形状の開口部11bを組み合わせて交互に配置している。
このように様々な開口部11a〜11dの形状によって表示領域の有効視野角(方向)が制御できることを実験データに用いて説明する。図15〜図19は、それぞれ図10〜図14に示す液晶表示装置の反射モードにおける反射光散乱特性(散乱反射光強度分布)を示している。これらに示す散乱反射光強度分布は、図10〜図14に示す液晶表示装置の表示領域に対して垂直方向から30度ずらして光源から光を入射させ(入射角30度)、それぞれ開口部11a〜11dを有する反射画素電極10aにより反射された散乱反射光の強度分布を測定したものである。図15〜図19において、黒い点は入射光を示し、また散乱反射光の強度分布は内側から順に10、9、8、7、6・・・の相対強度を示しており、その形状は視野角の広がりを示している。なお、ここでは反射モードでの測定結果のみを示したが、透過モードでの散乱特性も基本的には反射モードの特性に準ずるものと考えられる。
図15〜図19に示された実験データより、反射画素電極10aに設けられた開口部11a〜11dの形状および配列の違いにより、反射光モードの有効視野角(方向)を制御できることが明らかである。例えば図10に示す略長方形の表示画素の短辺に平行で横長なスリット状の開口部11aを、表示領域の長辺に沿って並べて配置した場合、図15に示すように縦方向に視野角が広がることがわかる。また、図11に示す略長方形の表示画素の長辺に平行で縦長なスリット状の開口部11bを、表示領域の短辺沿って並べて配置した場合、図16に示すように横方向に視野角が広がる。また、図12に示す円状の開口部11cを設けた場合、図17に示すように等方的に視野角が広がり、図13に示すように斜めスリット形状の開口部11dを設けた場合は、図18に示すように全方向、特に斜め方向に視野角が広がる。さらに、図14に示すように横長スリット形状の開口部11aと縦長スリット形状の開口部11bを組み合わせた場合、図19に示すように全方向、特に上下左右に視野角が広がる効果が得られる。
なお、開口部の形状および配列は、図1および図10〜図14に示される開口部11、11a〜11dに限定されるものではなく、要求される視野角の方向、および透過/反射の表示強度比によって任意に決定することが望ましい。
以上のように、本参考例1によれば、画素電極として高い光反射性を有するAlまたはAg等の金属膜を用いて反射画素電極10aを形成し、この反射画素電極10aに光透過部となる複数の開口部11を形成することにより、従来のITO等の透明導電性膜からなる透過画素電極を設けることなく、1回の写真製版工程で半透過構造の画素電極を形成することが可能である。また合計でも5回の写真製版工程で半透過型液晶表示パネルのTFTアレイ基板を製造することが可能であり、従来のITOからなる透過画素電極を有する半透過型液晶表示装置に比べ、写真製版工程の回数を少なくすることができ、生産性が向上する。
また、ITOからなる透過画素電極を形成しないため、反射画素電極10aを形成するためのAl膜パターン加工の際に使用される有機アルカリ現像液処理中でのITOとAlを電極とする電池反応が起こらないため、従来のような断線不良や透過電極部の透過率低下といった不良を生じることがなく、高歩留りで製造することができる。さらに、反射画素電極10aに開口部11、11a〜11dを設けることにより表示領域の有効視野角を制御することが可能となるため、有効視野角についての多様な要求に応えることが可能な、優れた表示特性を有する液晶表示装置を得ることができる。
参考例2.
図20は、本発明の参考例2における半透過型液晶表示装置を構成するTFTアレイ基板の1つの画素部分を示す平面図、図21は、本参考例2における半透過型液晶表示装置を構成するTFTアレイ基板の主要部分を示す断面図である。なお、図中、同一、相当部分には同一符号を付している。
参考例2におけるTFTアレイ基板21は、上記参考例1におけるTFTアレイ基板20と同様に、各画素中に薄膜トランジスタTとこれに接続された反射画素電極10aを有し、この反射画素電極10aに設けられたスリット状の開口部11が光を透過する透過部となるものであるが、本参考例2では、第2の絶縁膜8上に絶縁性樹脂膜12を設け、この絶縁性樹脂膜12表層に反射光散乱用の凹部13からなる凹凸形状を形成して、この凹凸形状部上に反射画素電極10aを設けたものである。
すなわち、本参考例2におけるTFTアレイ基板21には、上記参考例1と同様に薄膜トランジスタT、ゲート配線2bおよびソース配線6b等が形成されているが、本参考例2では、これらの上部およびゲート配線2bとソース配線6bに囲まれた画素領域の上部に、第2の絶縁膜8および絶縁性樹脂膜12が形成されたものである。なお、第2の絶縁膜8および絶縁性樹脂膜12には、画素ドレインコンタクト部、ゲート配線端子接続部、ソース配線端子接続部にそれぞれコンタクトホール9a、9b、9cが形成されるとともに、絶縁性樹脂膜12表層に上記の凹部13からなる凹凸形状が形成されている。
さらに、絶縁性樹脂膜12の凹凸形状部上には、高い光反射性を有する第3の金属膜からなる反射画素電極10aが設けられている。また、この第3の金属膜によりゲート端子パッド10bおよびソース端子パッド10cも構成されている。反射画素電極10aには複数のスリット状の開口部11が形成され透過部を構成している。これらの反射画素電極10a、ゲート端子パッド10bおよびソース端子パッド10cは、それぞれコンタクトホール9a、9b、9cを介してドレイン電極6c、ゲート端子部2dおよびソース端子部6dに電気的に接続されている。
以下に、本参考例2における液晶表示装置の製造プロセスの第1工程〜第5工程について、図22を用いて具体的に説明する。図22(A)〜(E)は、本参考例2における半透過型液晶表示装置の主要部分の断面を、その製造プロセスにおける第1工程〜第5工程の5つの工程に沿って示す断面図である。図中、同一、相当部分には同一符号を付している。なお、本参考例2における液晶表示装置の製造プロセスの第1工程〜第3工程については、上記参考例1(図3)と同様であるため説明を省略し、第4工程から説明する。
[第4工程のプロセス(図22(D))
第1工程〜第3工程を経て、薄膜トランジスタT、ゲート配線2bおよびソース配線6b等が形成された透明絶縁性基板1上に、プラズマCVD法等により第2の絶縁膜8を成膜する。第2の絶縁膜8としてはSiNx膜、SiOx膜、SiOxNy膜が用いられる。さらに、連続して絶縁性樹脂膜12を形成した後、第4の写真製版工程により絶縁性樹脂膜12、第2の絶縁膜8および第1の絶縁膜3をパターニングして、画素ドレイン接続部、ゲート端子接続部、ソース端子接続部にそれぞれコンタクトホール9a、9b、9cを形成するとともに、絶縁性樹脂膜12表層部の反射画素電極部となる領域に凹部13を複数個形成して、反射光を任意の角度で散乱させる特性を有する凹凸形状を形成する。本参考例2では、絶縁性樹脂膜12として感光性を有し低誘電率(ε:4未満)でポジ型のアクリル系透明絶縁性樹脂(例えばJSR製PC335)を用い、約4μmの厚さで塗布形成した。
第4の写真製版工程では、画素ドレイン接続部、ゲート端子接続部、ソース端子接続部にコンタクトホール9a、9b、9cを形成するためのフォトマスクを用いて第1の露光を行い、続けて凹部13を形成するためのフォトマスクを用いて第2の露光を行う。この場合、第2の露光は、第1の露光の20〜80%の露光量でハーフ露光するのが望ましい。本参考例2では露光装置としてh線強度分布を有するステッパー露光機を用い、コンタクトホール部を400mJ/cm2の露光量で、次いで凹部13を160mJ/cm2の露光量で露光を行った。
その後、TMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロキシド)0.4wt%濃度の弱アルカリ現像液を用いて現像を行うことにより、絶縁性樹脂膜12に画素ドレイン接続部、ゲート端子接続部およびソース端子接続部のコンタクトホールパターンと反射画素電極部の凹部13による凹凸形状を形成した。さらにこの絶縁性樹脂膜12をマスクとして第2の絶縁膜8および第1の絶縁膜3をエッチングし、コンタクトホール9a、9b、9cを形成した。第2の絶縁膜8および第1の絶縁膜3のエッチングは、例えばSF6と酸素ガスを用いたドライエッチングにより行うことができる。なお、本参考例2によって形成された反射画素電極部の凹部13による凹凸形状の高さ(高低差)はおよそ0.7〜1.3μmとした。
[第5工程のプロセス(図22(E))]
次に、画素電極として高い光反射性を有する第3の金属膜を成膜する。第3の金属膜としては、Al、Ag等の金属膜またはこれらを主成分とした合金膜を用いることが好ましい。ここでは、Al―Cu合金膜を300nmの膜厚で成膜した。続いて、第5の写真製版工程にて、反射画素電極10a、ゲート端子パッド10bおよびソース端子パッド10cを形成すると共に、反射画素電極10aに複数のスリット状の開口部(透過部)11eを形成する。以上の工程により図22(E)に示すような半透過型液晶表示装置用のTFTアレイ基板21が完成する。
なお、反射画素電極10aの総面積に対する開口部11eの面積比率は、表示パネルに求められる透過/反射強度比の特性に基づき、所望の値に設定することができる。また開口部11eの形状も、図20に示すような開口部11eと凹部13による凹凸形状が交互に配置されたパターンに限ることなく、様々なパターン形状が可能である。例えば図23に示すように、開口部11fと凹部13が規則的に入り混じったパターンにすることも可能である。
参考例2では、第4の写真製版工程において、コンタクトホール9a、9b、9cのパターンを形成するフォトマスクと反射画素電極部の凹部13のパターンを形成するフォトマスクとを別マスクとして二段階の分割露光を行ったが、例えば一つのフォトマスクに所望のコンタクトホールパターンと凹凸形状の凹パターンを形成するとともに、凹パターン領域にはh線を中心にピーク強度をもつUV光に対してフィルタ機能をもたせるようにすることで一括露光を行うことも可能である。UVフィルタ機能は、例えばマスクの凹部パターン部に非晶質シリコン(a−Si)からなる薄膜を形成することにより実現可能である。具体的には、波長405nm前後のh線UV光に対し、約1nm厚のa−Si膜で約20%、約10nm厚のa−Si膜で約80%程度の透過量をカットするフィルタ効果が得られる。この方法によれば、一つのフォトマスクで一括露光を行うことにより、コンタクトホール9a、9b、9cと凹部13のパターンを同時形成できるので、工程が簡略化され、生産能力を向上させることができる。
以上のように、本発明の参考例2においても上記参考例1と同様の効果が得られ、さらに反射画素電極10a下部の絶縁性樹脂膜12に反射光を散乱させる凹凸形状を設けたので、反射表示における視野角を広げることができるとともに、白表示を紙質に近いペーパーホワイト状にすることができるので、見やすく品質の高い反射表示特性を得ることができる。
実施の形態
図24は、本発明の実施の形態における半透過型液晶表示装置を構成するTFTアレイ基板の主要部分を示す断面図である。なお、本実施の形態におけるTFTアレイ基板の1つの画素部分を示す平面図は、上記参考例1とほぼ同様であるので図1を流用する。図中、同一、相当部分には同一符号を付している。
本実施の形態におけるTFTアレイ基板22は、画素電極を、半透過性を有するように薄い膜厚に形成された下層金属膜14と、この下層金属膜14上に形成された光反射性を有する上層金属膜(反射画素電極)10aからなる二層構造とし、また、上層金属膜10aには、その一画素あたりの開口率が一定となるように複数の開口部11が設けられているものである。すなわち、本実施の形態では、光反射性を有する上層金属膜からなる反射画素電極10aに設けられた開口部11からは、半透過性を有するように2.5〜50nmの膜厚に形成された下層金属膜14が露出しており、光の透過性を失わず、且つ液晶を駆動させる電界を発生させる透過画素電極として用いられている。なお、その他の構成は上記参考例1と同様であるので説明を省略する。
以下に、本実施の形態における液晶表示装置の製造プロセスの第1工程〜第5工程について、図25を用いて具体的に説明する。図25(A)〜(E)は、実施の形態における半透過型液晶表示装置の主要部分の断面を、その製造プロセスにおける第1工程〜第5工程の5つの工程に沿って示す断面図である。図中、同一、相当部分には同一符号を付している。なお、本実施の形態における液晶表示装置の製造プロセスの第1工程〜第4工程については、上記参考例1(図3)と同様であるため説明を省略し、第5工程から説明する。
[第5工程のプロセス(図25(E))
第1工程〜第4工程を経て、薄膜トランジスタT、ゲート配線2bおよびソース配線6b等が形成され、さらにこれらを覆うように形成された第2の絶縁膜8にコンタクトホール9a、9b、9cが形成された透明絶縁性基板1上に、スパッタリング法等により、光の半透過性を有する下層金属膜と、高い光反射性を有する上層金属膜とを順次成膜する。
上層金属膜としては、上記参考例1と同様に、高い光反射性を有するAl、Agまたはそれらを主成分とした合金を用いることが好ましい。また下層金属膜は、上層金属膜とエッチング選択比のあるCr、W、Ta、Tiまたはそれらを主成分とした合金を使用することが好ましく、さらに光の半透過性を有するために、下層金属膜の膜厚は、2.5〜50nmとするのが好ましい。2.5nmより膜厚が薄い場合、基板面内の膜厚を均一にすることが難しく、50nmより膜厚を厚くすると光の透過性が失われる。本実施の形態では、下層金属膜としてCrを5nmの膜厚で成膜後、上層金属膜としてAl、Cuの合金膜を300nmの膜厚で成膜した。
続いて、第5の写真製版工程にて、上層金属膜および下層金属膜をパターニングし、上層金属膜からなる反射画素電極10a、反射画素電極10aに設けられた複数のスリット状の開口部11、およびこの開口部11から露出する下層金属膜からなる半透過性の透過画素電極14、さらにゲート端子パッド10bおよびソース端子パッド10cを形成する。すなわち、本実施の形態では、開口部11は、高い光反射性を有する上層金属膜を除去し、光の半透過性を有する下層金属膜を残存させた構造である。以上の工程により図25(E)に示すような半透過型液晶表示装置用のTFTアレイ基板22が完成する。
次に、第5の写真製版工程について、図26を用いて詳細に説明する。ノボラック樹脂系のポジ型フォトレジスト(以下レジストと略す)15をスピンコータにより約1.6μmの厚さで塗布し120℃で約90秒のプリベークを行った後に、画素電極全体のパターン、ならびにソース端子部10cとゲート端子部10bのパッドパターンを形成するための第1の露光を行う。さらに続けて画素表示領域の開口部11を形成するための第1のレジストパターン15aを形成するため、第2の露光を行った。第1のレジストパターン15aは、レジストを完全に除去するのではなく、薄い膜厚で残存させるようにするため、第2の露光は、第1の露光の約40%の露光量でハーフ露光を行った。
この二段階分割露光を行い、有機アルカリ系の現像液で現像を行った後に、120℃で約180秒のポストベークを行うことにより、図26(A)に示すように画素電極の開口部11となる第1のレジストパターン15aと、この第1のレジストパターン15aよりも厚く前記画素電極の非開口部となる第2のレジストパターン15bとの少なくとも2つ以上の異なる膜厚を有するレジストパターンが形成される。本実施の形態では、第1のレジストパターン15aの膜厚を約0.4μm、第2のレジストパターン15bの膜厚を約1.6μmとした。
なお、本実施の形態では上記のような二段階分割露光を行ったが、例えば第1のレジストパターン15aに位置するパターン部の透過量が約40%になるようなハーフトーンとしたフォトマスクを用いた一括露光によって、第1および第2のレジストパターン15a、15bを形成してもよい。ハーフトーンパターンマスクは、フォトレジストの露光に用いる波長領域(通常350nm〜450nm)の光の透過量を40%程度に減じるフィルタ膜をフォトマスクの第1のレジストパターン15aに位置するパターン部に形成するか、またはスリット形状のパターンとして光回折現象を利用して形成することができる。
このハーフトーンマスクを用いた場合は、1回の露光で図26(A)に示すレジストパターンが一括形成できるのでプロセスを簡略化することが可能となる。また前記レジストパターン15の平面形状は、光を透過させる為に、画素表示領域に設ける開口部11は図1に示すようなスリット形成とし、開口部11の総面積は画素全体の約80%となるようにした。ただし、この開口部11の総面積は、表示パネルに求められる透過/反射強度比の特性に基づき、所望の値に設定することが好ましい。
次に公知のAlエッチング液を用いて上層金属膜をエッチング後、公知のCrエッチング液を用いて下層金属膜をエッチングし、上層金属膜と下層金属膜のレジスト15に覆われていない部分を除去し、図20(A)に示すような形状にパターニングした。次に酸素プラズマによるレジストアッシングを用いて、レジスト15を約1.0μmの厚さまで除去し、薄い膜厚の第1のレジストパターン15aを除去した(図26(B))。次に、再び公知のAlエッチング液を用いて、除去された第1のレジストパターン15a部分の上層金属膜を除去し、画素表示領域の開口部11を下層金属膜14を残した状態で形成し(図26(C))、最後にレジスト15を除去した(図26(D))。以上の工程により本実施の形態における半透過型液晶表示装置が完成した。
以上のように、本実施の形態では、画素電極を、半透過性を有するように薄い膜厚(2.5〜50nm)に形成された下層金属膜14と、光反射性を有する上層金属膜(反射画素電極)10aからなる二層構造とし、上層金属膜10aに設けられた複数の開口部11から下層金属膜14が露出しているので、光の透過性を失わず、且つ液晶を駆動させる電界を発生させる透過画素電極として用いることができ、液晶配向不良の軽減が可能となる。
なお、上記参考例1では、例えば画素表示領域の総面積に対する開口部11の面積を約70〜90%にした場合、液晶を駆動させる画素電極部(反射画素電極10a)の総面積が小さいため、液晶を駆動させるための十分な電界を得られないことがあったが、本実施の形態では開口部11の面積を十分に広くとることが可能となり、透過部電界が一様であり、透過モードでの表示品位が向上する。さらに、本実施の形態では、第5の写真製版工程にハーフ露光のプロセスを用いることにより、マスク枚数と写真製版工程回数の増加を回避できるので、生産性に大きな低下を招くことがない。
本発明は、液晶表示装置に利用され、特にパーソナルコンピュータ等のOA機器や携帯電話、電子手帳等の携帯情報機器、あるいは液晶モニタを備えたカーナビゲーションシステムやカメラ一体型VTR等に用いられる。
本発明の参考例1における液晶表示装置の1つの画素部分を示す平面図である。 本発明の参考例1における液晶表示装置の主要部分を示す断面図である。 本発明の参考例1における液晶表示装置の主要部分の断面をその製造プロセスに沿って示す断面図である。 本発明の参考例1における液晶表示装置の1つの画素部分をその製造プロセスに沿って示す平面図である。 本発明の参考例1における液晶表示装置の開口部面積比と反射光強度および透過光強度の比率との関係を示す図である。 本発明の参考例1における液晶表示装置の開口部面積比と反射光強度および透過光強度の比率との関係を示す図である。 本発明の参考例1における液晶表示装置の開口部面積比と反射光強度および透過光強度の比率との関係を示す図である。 本発明の参考例1における液晶表示装置の開口部面積比と反射光強度および透過光強度の比率との関係を示す図である。 本発明の参考例1における液晶表示装置の開口部面積比と反射光強度および透過光強度の比率との関係を示す図である。 本発明の参考例1における他の液晶表示装置の1つの画素部分を示す平面図である。 本発明の参考例1における他の液晶表示装置の1つの画素部分を示す平面図である。 本発明の参考例1における他の液晶表示装置の1つの画素部分を示す平面図である。 本発明の参考例1における他の液晶表示装置の1つの画素部分を示す平面図である。 本発明の参考例1における他の液晶表示装置の1つの画素部分を示す平面図である。 本発明の参考例1における液晶表示装置(図10)の反射モードにおける反射光散乱特性(散乱反射光強度分布)を示す図である。 本発明の参考例1における液晶表示装置(図11)の反射モードにおける反射光散乱特性(散乱反射光強度分布)を示す図である。 本発明の参考例1における液晶表示装置(図12)の反射モードにおける反射光散乱特性(散乱反射光強度分布)を示す図である。 本発明の参考例1における液晶表示装置(図13)の反射モードにおける反射光散乱特性(散乱反射光強度分布)を示す図である。 本発明の参考例1における液晶表示装置(図14)の反射モードにおける反射光散乱特性(散乱反射光強度分布)を示す図である。 本発明の参考例2における液晶表示装置の1つの画素部分を示す平面図である。 本発明の参考例2における液晶表示装置の主要部分を示す断面図である。 本発明の参考例2における液晶表示装置の主要部分の断面をその製造プロセスに沿って示す断面図である。 本発明の参考例2における液晶表示装置の1つの画素部分を示す平面図である。 本発明の参考例2における液晶表示装置の主要部分を示す断面図である。 本発明の実施の形態における液晶表示装置の主要部分の断面をその製造プロセスに沿って示す断面図である。 本発明の実施の形態における液晶表示装置の製造プロセスにおける第5の写真製版工程を説明する断面図である。
1 透明絶縁性基板、2a ゲート電極、2b ゲート配線、2c 補助容量電極、
2d ゲート端子部、3 第1の絶縁膜(ゲート絶縁膜)、4 半導体能動膜、
5 オーミックコンタクト膜、6a ソース電極、6b ソース配線、
6c ドレイン電極、6d ソース端子部、7 チャネル、8 第2の絶縁膜、
9a 画素ドレイン接続部コンタクトホール、
9b ゲート端子接続部コンタクトホール、9c ソース端子接続部コンタクトホール、10a 反射画素電極、10b ゲート端子パッド、
10c ソース端子パッド、11、11a、11b、11c、11d、11e 開口部(透過部)、12 絶縁性樹脂膜、13 凹部、14 下層金属膜(透過画素電極)、
15 レジスト、15a 第1のレジストパターン、15b 第2のレジストパターン、20、20a、20b、20c、20d、20e、21、21a、22 TFTアレイ基板。

Claims (8)

  1. 液晶層を挟んで互いに対向して配置されたTFTアレイ基板と対向電極基板を備え、前記TFTアレイ基板上の表示領域に金属膜からなる画素電極を設け、また前記対向電極基板上の表示領域に透明導電性膜からなる対向電極を設けた液晶表示装置であって、
    前記画素電極は、半透過性を有するように薄い膜厚に形成された下層金属膜と、この下層金属膜上に形成された光反射性を有する上層金属膜からなる二層構造であり、また、前記上層金属膜には、その一画素あたりの開口率がほぼ一定となるように複数の開口部が設けられ、前記開口部からは前記下層金属膜が露出していることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 請求項に記載の液晶表示装置であって、前記複数の開口部は規則的に配置されており、これら複数の開口部の形状および配列により前記表示領域の有効視野角を制御するようにしたことを特徴とする液晶表示装置。
  3. 請求項に記載の液晶表示装置であって、前記下層金属膜として、Ti、Cr、Ta、Wのいずれか1種類の金属またはそれらを主成分とする合金を用いたことを特徴とする液晶表示装置。
  4. 請求項に記載の液晶表示装置であって、前記下層金属膜は、膜厚2.5〜50nmであることを特徴とする液晶表示装置。
  5. 請求項に記載の液晶表示装置であって、前記上層金属膜として、Al、Agまたはそれらを主成分とする合金を用いたことを特徴とする液晶表示装置。
  6. 請求項に記載の液晶表示装置であって、前記上層金属膜は、膜厚100〜300nmであることを特徴とする液晶表示装置。
  7. 請求項に記載の液晶表示装置であって、画素総面積に対する前記開口部の面積比は10〜90%であることを特徴とする液晶表示装置。
  8. 液晶層を挟んで互いに対向して配置されたTFTアレイ基板と対向電極基板を備え、前記TFTアレイ基板上の表示領域に下層金属膜と上層金属膜の二層構造で前記上層金属膜に複数の開口部が形成れた画素電極を設け、また前記対向電極基板上の表示領域に透明導電性膜からなる対向電極を設けた液晶表示装置の製造方法であって、前記TFTアレイ基板上に前記画素電極を形成する画素電極形成工程を有し、この画素電極形成工程が、
    前記下層金属膜を半透過特性を有するように膜厚2.5〜50nmに成膜する工程、
    前記下層金属膜上に光反射性を有する上層金属膜を膜厚100〜300nmに成膜する工程、
    前記上層金属膜上にフォトレジストを塗布し、写真製版工程により少なくとも2種類以上の露光量で露光を行った後に現像を行い、少なくとも2種類以上の異なる膜厚部分を有するように前記フォトレジストを形成し、このレジストパターンを用いて前記下層金属膜および前記上層金属膜をそれぞれ適当なエッチング液を用いてエッチングして前記画素電極全体のパターンを形成する工程、
    前記2種類以上の異なる膜厚部分のうち膜厚の薄い部分のフォトレジストをレジストアッシング処理により除去し、膜厚の厚い部分のフォトレジストを残存させる工程、
    前記残存した膜厚の厚い部分のレジストパターンを用いて前記上層金属膜をエッチングし
    、前記上層金属膜に複数の開口部を形成する工程、
    前記残存したレジストパターンを除去して、前記下層金属膜と前記上層金属膜の二層構造で前記上層金属膜に複数の開口部が設けられた上記画素電極を形成する工程を含むことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
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