JP4645693B2 - 画像形成装置及び画像形成プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、被記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備えた画像形成装置に関し、詳しくは、非接触型タグに画像データの元データの記録または読み出しをすることのできる画像形成装置、及び、その画像形成装置を構成するための画像形成プログラムに関する。
近年、RFIDタグ(Radio Frequency Identification tag)等の非接触型タグを用紙等の被記録媒体に添付(埋め込まれたものも含む)することが提案されており、そのような被記録媒体に対して、画像を形成すると同時に非接触型タグにデータを記録することも提案されている。例えば、画像データに基いて用紙に画像を形成するとき、次の複写時にその画像データの元データを利用可能にするため、当該元データを用紙に添付された非接触型タグに記録することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−197835号公報
ところが、同一の上記元データに基いて画像を形成する場合でも、その画像形成(印刷)を行う画像形成装置(例えばプリンタ)の性能が異なると、当初の画像形成時と同様の設定ができず、同一の印刷結果が得られない場合がある。また、逆に画像形成装置の性能が向上して、当初の要望に一層即した設定が可能な場合もある。そこで、本発明は、非接触型タグに画像データの元データの記録または読み出しをすることのできる画像形成装置において、画像形成装置の性能が異なる場合でも、当初の画像形成時の要望にできるだけ即した設定で画像が形成できるようにすることを目的としてなされた。
上記目的を達するためになされた本発明の画像形成装置は、被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、少なくとも画像データの元データ、及び画像形成時の設定を表す設定データが記録された第1の非接触型タグから、その画像データの元データ及び設定データを読み出すデータ読み出し手段と、該データ読み出し手段が読み出した上記画像データの元データ及び上記設定データに基いて、上記画像形成手段による画像の形成が可能か否かを判断する判断手段と、該判断手段が可能と判断した場合、上記データ読み出し手段が読み出した上記画像データの元データ及び上記設定データに基いて上記画像形成手段を制御し、上記判断手段が不可能と判断した場合、画像形成可能な限り上記設定データの設定に近い設定で上記画像データの元データに基いて上記画像形成手段を制御する画像形成制御手段と、を備え、上記第1の非接触型タグに、使用者が希望する画像形成時の設定を表す希望設定データが、上記各データと共に記録されている場合、上記データ読み出し手段は上記各データと共に上記希望設定データを読み出し、上記設定データの設定よりも上記希望設定データの設定に近い設定で、上記画像形成手段による画像の形成が可能である場合、上記画像形成制御手段は、画像形成可能な限り上記希望設定データの設定に近い設定で上記画像データの元データに基いて上記画像形成手段を制御することを特徴とする。
このように構成された本発明の画像形成装置では、少なくとも画像データの元データ、及び画像形成時の設定を表す設定データが記録された第1の非接触型タグから、データ読み出し手段は、その元データ及び設定データを読み出す。すると、そのデータ読み出し手段が読み出した上記元データ及び設定データに基いて、判断手段は、上記画像形成手段による画像の形成が可能か否かを判断する。
そして、可能と判断された場合、画像形成制御手段は、上記データ読み出し手段が読み出した上記元データ及び設定データに基いて上記画像形成手段を制御する。このため、当初の画像形成時の要望、すなわち、上記第1の非接触型タグに上記各データが記録された当初の画像形成時と同様の設定で、被記録媒体に画像を形成することができる。
また、上記判断手段が不可能と判断した場合、画像形成制御手段は、画像形成可能な限り上記設定データの設定に近い設定で上記画像データの元データに基いて上記画像形成手段を制御する。このため、当初の画像形成時の要望、すなわち当初の画像形成時の設定にできるだけ近い設定で、被記録媒体に画像を形成することができる。
また、上記第1の非接触型タグに、使用者が希望する画像形成時の設定を表す希望設定データが、上記各データと共に記録されている場合、上記データ読み出し手段は上記各データと共に上記希望設定データを読み出し、上記設定データの設定よりも上記希望設定データの設定に近い設定で、上記画像形成手段による画像の形成が可能である場合、上記画像形成制御手段は、画像形成可能な限り上記希望設定データの設定に近い設定で上記画像データの元データに基いて上記画像形成手段を制御する。
この場合、第1の非接触型タグに、使用者が希望する画像形成時の設定を表す希望設定データが、上記各データと共に記録されている場合、データ読み出し手段は上記各データと共に上記希望設定データを読み出す。そして、上記設定データの設定よりも上記希望設定データの設定に近い設定で画像形成手段による画像の形成が可能な場合、画像形成制御手段は、画像形成可能な限り上記希望設定データの設定に近い設定で、上記画像データの元データに基いて上記画像形成手段を制御する。このため、画像形成装置の性能が向上している場合などには、当初の画像形成時には設定不能であったが、使用者が希望していた画像形成時の要望にできるだけ即した設定で画像を形成することができる。
なお、本発明は以下の構成に限定されるものではないが、上記判断手段は、当該画像形成装置の性能及び機種番号の少なくともいずれか一方に基いて上記判断を行ってもよい。この場合、一層簡単な処理で一層確実に上記判断を行うことができる。
また、上記画像形成手段を通って上記被記録媒体が搬送される搬送経路に設けられ、上記被記録媒体に第2の非接触型タグが添付されている場合、その第2の非接触型タグに、上記データ読み出し手段が読み出した各データを記録する第のデータ記録手段を、更に備えてもよい。この場合、本発明の画像形成装置によって画像が形成される被記録媒体に添付された第2の非接触型タグにも、第1の非接触型タグと同様のデータが記録され、その第2の非接触型タグのデータを上記データ読み出し手段で読み出せば更に同様の画像を形成することができる。
また、上記第1の非接触型タグに、画像形成装置の性能を表す性能データが、上記各データと共に記録されている場合、上記データ読み出し手段は上記各データと共に上記性能データを読み出し、上記判断手段は、上記性能データが表す性能が当該画像形成装置の性能と一致するために上記画像の形成が可能な場合と、上記性能データが表す性能と当該画像形成装置の性能とは一致しないが上記画像の形成が可能な場合とを区別して判断し、上記判断手段が、上記性能データが表す性能と当該画像形成装置の性能とは一致しないが上記画像の形成が可能であると判断した場合、上記画像形成制御手段は、上記設定データに対応する設定の使用者による変更を可能にしてもよい。
この場合、第1の非接触型タグに、画像形成装置の性能を表す性能データが、上記各データと共に記録されている場合、データ読み出し手段は、上記各データと共に上記性能データを読み出す。そして、判断手段は、その性能データが表す性能が当該画像形成装置の性能と一致するために上記画像の形成が可能な場合と、性能データが表す性能と当該画像形成装置の性能とは一致しないが上記画像の形成が可能な場合とを区別して判断する。
この判断に応じて、画像形成制御手段は、上記性能データが表す性能と当該画像形成装置の性能とは一致しないが上記画像の形成が可能である場合、上記設定データに対応する設定の使用者による変更を可能にする。このため、画像形成装置の性能が向上している場合などには、使用者の希望に一層近い設定に変更することが可能となる。
更に、この場合、上記判断手段が、上記性能データが表す性能が当該画像形成装置の性能と一致するために上記画像の形成が可能であると判断した場合、上記画像形成制御手段は、使用者の指示を待たずに上記設定データに基いて上記画像形成手段を制御してもよい。この場合、画像形成装置の性能が同様であれば、使用者が指示を与えなくても当初の画像形成時と同様の設定で自動的に画像を形成することができる。
また、上記画像形成制御手段は、上記データ読み出し手段が読み出した画像データの元データを、予め記憶されたアプリケーションソフトを起動することにより上記画像形成手段制御用の画像データに変換してもよく、上記データ読み出し手段が読み出した画像データの元データを上位装置に送信し、該上位装置によって上記元データから変換された上記画像形成手段制御用の画像データを上記上位装置から受信してもよい。後者の場合、一層多種類の画像データの元データに対して画像を形成することができる。
また、これらの場合、上記画像形成手段を通って上記被記録媒体が搬送される搬送経路に設けられ、上記被記録媒体に上記第2の非接触型タグが添付されている場合、その第2の非接触型タグに、上記画像形成手段制御用の画像データを記録する第のデータ記録手段を、更に備えてもよい。この場合、アプリケーションソフトを起動することによって得られた画像形成手段制御用の画像データ、若しくは、上位装置との交信によって得られた画像形成手段制御用の画像データが、第2の非接触型タグに記録される。このため、その第2の非接触型タグからデータを読み出して画像を形成する際には、アプリケーションの起動や上位装置との交信が不要となる。
また、上記画像形成手段を通って上記被記録媒体が搬送される搬送経路に設けられ、上記被記録媒体に上記第2の非接触型タグが添付されている場合、その第2の非接触型タグに、上記画像形成制御手段による画像形成時の設定を表す設定データを記録する第のデータ記録手段を、更に備えてもよい。この場合、画像形成制御手段により画像形成時の設定が変更された場合には、第のデータ記録手段により設定データが記録された第2の非接触型タグから設定データを読み出すことにより、変更後の設定で画像を形成することが容易になる。
また、上記データ読み出し手段が、上記画像形成手段を通って上記被記録媒体が搬送される搬送経路に設けられ、その搬送経路を通って搬送される上記被記録媒体に、上記データ読み出し手段による上記各データの読み出しのみを実行可能であってもよい。この場合、被記録媒体に添付された上記第1の非接触型タグからのデータの読み出しのみを実行することも可能となる。
なお、上記各発明において、非接触型タグ,第1の非接触型タグ,及び第2の非接触型タグ、若しくは、第1のデータ記録手段,第2のデータ記録手段,第3のデータ記録手段は、同一の部材であってもよくそれぞれ異なる部材であってもよい。
更に、本発明の画像形成プログラムは、画像形成手段を備え、被記録媒体に画像を形成する画像形成装置を制御する画像形成プログラムであって、少なくとも画像データの元データ、及び画像形成時の設定を表す設定データが記録された第1の非接触型タグから、その画像データの元データ及び設定データを読み出すデータ読み出し手段と、該データ読み出し手段が読み出した上記画像データの元データ及び上記設定データに基いて、上記画像形成手段による画像の形成が可能か否かを判断する判断手段と、該判断手段が可能と判断した場合、上記データ読み出し手段が読み出した上記画像データの元データ及び上記設定データに基いて上記画像形成手段を制御し、上記判断手段が不可能と判断した場合、画像形成可能な限り上記設定データの設定に近い設定で上記画像データの元データに基いて上記画像形成手段を制御する画像形成制御手段としてコンピュータを機能させると共に、上記第1の非接触型タグに、使用者が希望する画像形成時の設定を表す希望設定データが、上記各データと共に記録されている場合、上記データ読み出し手段は上記各データと共に上記希望設定データを読み出し、上記設定データの設定よりも上記希望設定データの設定に近い設定で、上記画像形成手段による画像の形成が可能である場合、上記画像形成制御手段は、画像形成可能な限り上記希望設定データの設定に近い設定で上記画像データの元データに基いて上記画像形成手段を制御するように、コンピュータを機能させることを特徴とする。このため、本発明のプログラムをコンピュータに実行させれば、請求項1に記載の画像形成装置としてコンピュータを機能させることができ、これにより前述した請求項1と同様の効果を得ることができる。
[発明の実施の形態の全体構成]
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明が適用された画像形成システムの構成を表すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態の画像形成システムは、画像形成装置としてのプリンタ1と、そのプリンタ1にケーブル700を介して接続された上位装置としてのパーソナルコンピュータ(以下、単にパソコンという)800とから構成されている。なお、プリンタ1とパソコン800とは、LANなどのネットワークを介して接続されていてもよい。
[プリンタ1の構成の説明]
図2はそのプリンタ1の内部構成を表す概略断面図である。図2に示すように、プリンタ1は、本体ケース2内に、被記録媒体としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4、マルチパーパストレイ14、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成手段の一例としてのプロセスユニット18及び定着装置19等を備えている。なお、以降、このプリンタ1において、マルチパーパストレイ14が本体ケース2に取り付けられている側(図2で左側)を「前部」とし、同じくマルチパーパストレイ14が本体ケース2に取り付けられている側とは反対側を「後部」とする。
[フィーダ部4の構成の説明]
図2に示すように、フィーダ部4は、本体ケース2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板8と、給紙トレイ6の一端側端部の上方に設けられる給紙ローラ12及び分離パッド13とを備えている。また、給紙ローラ12から画像形成位置P(感光体ドラム23と転写ローラ25との接触部、つまり感光体ドラム23上のトナー像が用紙3に転写される転写位置)までの間には、湾曲状に形成された搬送経路7が配されている。
用紙押圧板8は、用紙3を積層状に保持可能であり、給紙ローラ12に対して遠い方の端部において揺動可能に支持されることによって、近い方の端部が上下方向に移動可能に構成されており、また、その裏側からバネ8aによって上方向に付勢されている。分離パッド13は、給紙ローラ12に対向状に配設され、摩擦係数の大きい部材からなるパッド13aがバネ13bによって給紙ローラ12に向かって押圧されている。
一方、搬送経路7は、用紙3を案内する一対のガイド板7a,7bが配置されることにより湾曲状に形成されている。また、この搬送経路7には、用紙搬送の上流側から順に、給紙ローラ12、駆動ローラと従動ローラの対からなる一対の搬送ローラ11、駆動ローラと従動ローラの対からなる一対の搬送ローラ10、及び、画像形成位置Pの直前に配置され、駆動ローラと従動ローラの対からなる一対のレジストローラ9が、適宜間隔にて配置されている。
以上のように構成されたフィーダ部4においては、用紙押圧板8上に積層された用紙3のうち最上位にある用紙3が、給紙ローラ12に向かって押圧され、その給紙ローラ12の回転によって給紙ローラ12と分離パッド13とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。給紙された用紙3は、搬送ローラ11にて搬送された後、搬送ローラ10及びレジストローラ9に順次送られ、所定のタイミングで、画像形成位置Pに送られる。
[マルチパーパストレイ14の構成の説明]
フィーダ部4より上方位置の本体ケース2の前部側には、用紙3を手差しまたは自動給紙にて供給するためのマルチパーパストレイ14と、マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3を給紙するためのマルチパーパス側給紙機構15とが設けられている。マルチパーパス側給紙機構15は、マルチパーパス側給紙ローラ15a及びマルチパーパス側給紙パッド15bを備えており、マルチパーパス側給紙パッド15bの裏側に配設されるバネ15cによって、マルチパーパス側給紙パッド15bがマルチパーパス側給紙ローラ15aに向かって押圧されている。また、マルチパーパス側給紙機構15は、駆動ローラと従動ローラの対からなる一対の搬送ローラ15dを備えている。
以上のように構成されたマルチパーパストレイ14においては、マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3が、回転するマルチパーパス側給紙ローラ15aとマルチパーパス側給紙パッド15bとで挟まれた後、1枚毎に給紙されて一対の搬送ローラ15dを介して前記レジストローラ9に送られる。
更に、搬送ローラ15d,10とレジストローラ9との間には、データ読み出し手段の一例としてのタグリーダ16が設けられている。このタグリーダ16は、用紙3として図3に例示するように非接触型タグ(及び、第1の非接触型タグ,第2の非接触型タグ)の一例としてのRFIDタグ(radio frequency identification tag:以下、単にタグという)3Aを備えたものが使用された場合、そのタグ3Aに記録されたデータを読み取る。このため、タグ3Aを備えた用紙3が給紙トレイ6またはマルチパーパストレイ14から画像形成位置Pまで搬送される途中で、その用紙3に設けられたタグ3Aからタグリーダ16にてデータを読み取ることができる。なお、マルチパーパストレイ14にセットされた用紙3に添付されているタグ3Aからデータを読み取る(読み出す)場合、必ずしも、用紙3を搬送しながら読み取る(読み出す)ようにする必要はなく、例えば、マルチパーパストレイ14にセット(載置)した状態のままで用紙3に添付されているタグ3Aからデータを読み取る(読み出す)ようにしてもよい。
[スキャナユニット17の構成の説明]
スキャナユニット17は、本体ケース2の上部のうち、排紙トレイ36の下面側に配置され、レーザ発光部(図示せず)、回転駆動されるポリゴンミラー20、レンズ21a及び21b、反射鏡22などを備えており、レーザ発光部から発光される画像データに応じたレーザビームを、ポリゴンミラー20、レンズ21a、反射鏡22、レンズ21bの順に通過或いは反射させて、プロセスユニット18における感光体ドラム23の表面上に高速走査にて照射している。
[プロセスユニット18の構成の説明]
プロセスユニット18は、静電潜像坦持体としての感光体ドラム23、スコロトロン型帯電器37、及び、転写ローラ25等を有するドラムカートリッジと、そのドラムカートリッジに着脱自在な現像カートリッジ24とから構成されている。現像カートリッジ24は、トナー収容部26、現像ローラ27、層厚規制ブレード28、トナー供給ローラ29等を備えている。
トナー収容部26には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分の重合トナーが充填されており、そのトナーがトナー供給ローラ29によって現像ローラ27に供給され、この時、トナー供給ローラ29と現像ローラ27との間で正極性に摩擦帯電され、更に、現像ローラ27上に供給されたトナーは、現像ローラ27の回転に伴って、層厚規制ブレード28の摺擦により一定厚さの薄層として現像ローラ27上に担持される。一方、回転する感光体ドラム23は現像ローラ27と対向して配置され、ドラム本体が接地されると共に、その表面が正帯電性の有機系感光体材料により形成されている。
スコロトロン型帯電器37は、感光体ドラム23の上方に、感光体ドラム23に接触しないように、所定の間隔を隔てて配設されている。スコロトロン型帯電器37は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光体ドラム23の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
そして、感光体ドラム23の表面は、その感光体ドラム23の回転に伴って、先ず、スコロトロン型帯電器37により一様に正帯電された後、スキャナユニット17からのレーザビームの高速走査により露光され、画像データに基づく静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ27の回転により、現像ローラ27上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光体ドラム23に対向して接触する時に、感光体ドラム23の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光体ドラム23の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによってトナー像が形成される。
転写ローラ25は、感光体ドラム23の下方において、この感光体ドラム23に対向するように配置され、上記ドラムカートリッジに図2において時計方向に回転可能に支持されている。この転写ローラ25は、金属製のローラ軸に、イオン導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、転写時には、転写バイアス印加電源から転写バイアス(転写順バイアス)が印加されるように構成されている。そのため、感光体ドラム23の表面上に担持されたトナー像は、用紙3が感光体ドラム23と転写ローラ25との間を通る間に、前述の画像形成位置Pにて用紙3に転写される。
[定着装置19の構成の説明]
定着装置19は、図2に示すように、プロセスユニット18より側方の搬送方向下流側に配設され、1つの加熱ローラ31と、この加熱ローラ31を押圧するように配置された加圧ローラ32と、これらの下流側に設けられる一対の搬送ローラ33とを備えている。加熱ローラ31は、アルミ等の金属製で加熱のためのハロゲンランプ等のヒータを備えており、プロセスユニット18において用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ31と加圧ローラ32との間を通過する間に熱定着させる。その後、用紙3は搬送ローラ33によって、本体ケース2内の後部側の排紙パスに搬送された後、更に、搬送ローラ34及び排紙ローラ35により搬送され、その後、排紙トレイ36上に排紙される。
また、加熱ローラ31及び加圧ローラ32と搬送ローラ33,33との間の用紙搬送経路には、前述のタグ3Aにデータを記録可能な第1のデータ記録手段,第2のデータ記録手段,第3のデータ記録手段の一例としてのタグライタ38が設けられている。このため、用紙3としてタグ3Aが添付されたものを利用した場合、画像形成後の用紙3のタグ3Aに所望のデータを記録することができる。
[プリンタ1の制御系の説明]
この他、プリンタ1の上面には、タグ読取ボタン220A,再印刷ボタン220Bをはじめとする各種ボタンや液晶ディスプレイ(図示省略)を備えた操作パネル220(図1参照)が設けられている。図1に戻って、この操作パネル220は、プロセスユニット18,スキャナユニット17,タグライタ38,タグリーダ16と共に、制御部200に接続されている。この制御部200は、CPU201,ROM202,RAM203を備えたマイクロコンピュータとして構成され、更に、電源スイッチが切られても記憶内容が消えないようにされたNVRAM204を備えている。また、この制御部200は、プリンタポートインタフェース(プリンタポートI/F)230及びケーブル700を介してパソコン800に接続されている。
パソコン800のパソコン本体810は、主な構成としてCPU811,ROM812,RAM813,及びハードディスク装置(HDD)814を備えている。そして、このパソコン本体810には、CRT等のディスプレイ820、キーボード830、マウス840、及び、プリンタ1の制御部200と接続するためのプリンタポートインタフェース(プリンタポートI/F)850等が接続されている。
[上記制御系における処理(パソコン800の処理)]
次に、この制御系における処理について説明する。図4は、パソコン800にて実行される印刷制御処理を表すフローチャートである。なお、本処理は、パソコン800において各種アプリケーションで印刷用の印刷ファイル(画像データの元データに相当)が作成された後、印刷用のユーザインタフェースがディスプレイ820に表示されると開始される。
図4に示すように、処理が開始されると、先ず、S1(Sはステップを表す:以下同様
)にて、上記ユーザインタフェースに対するキーボード830,マウス840等の入力に基き、印刷ファイル及び印刷すべき頁が指定される。続くS2では、上記ユーザインタフェースに対するキーボード830,マウス840等の入力に基き、印刷設定がなされる。例えば、カラー印刷か白黒印刷か、解像度はどれだけにするか、用紙サイズはどれだけにするか、ふちなし印刷をするか否かなど、その他各種の設定がなされる。
続くS3では、プリンタ1との通信により、プリンタ1のプリンタ性能が入手され、S4にて、そのプリンタ1によってS2で設定された印刷設定で印刷が可能か否かが判断される。上記印刷設定で印刷が不可能な場合は(S4:N)、S5にてプリンタ性能に合わせて上記印刷設定が調整された後、可能な場合はそのまま(S4:Y)、処理はS7へ移行する。S7では、S1にて指定された印刷ファイルのデータがHDD814にインストールされているプリンタドライバにより上記印刷設定に応じてラスタライズされ、画像形成手段制御用の画像データとしての印刷データ(以下、ラスタライズドデータともいう)としてプリンタ1へ送信される。
続くS8では、例えば、印刷ファイルが複数頁に亘って印刷される場合、何頁目を印刷したかを示す印刷頁データが添付された上記オリジナルの印刷ファイルのデータと、S2で設定され必要に応じてS5で調整された印刷設定のデータと、S3で入手されたプリンタ性能のデータとが、タグ書き込みデータとしてプリンタ1へ送信されて、処理が終了する。なお、上記プリンタ性能のデータは、そのプリンタの機種番号(いわゆるバージョン)やスペックであってもよい。
[上記制御系における処理(プリンタ1の処理)]
次に、図5は、上記印刷制御処理に応じて、プリンタ1の制御部200で実行されるプリンタ印刷処理を表すフローチャートである。この処理は、パソコン800からデータが送信されると、CPU201がROM202に記憶されたプログラムを実行することによって開始される。
図5に示すように、処理が開始されると、先ず、S21にて、パソコン800から送信されたデータを受信する処理が実行され、続くS22にて、その受信されたデータが印刷データであったか否かが判断される。そして、印刷データであった場合は(S22:Y)、S23にてその印刷データがRAM203に設定された印刷バッファへ書き込まれた後、印刷データでなかった場合はそのまま(S22:N)、処理はS24へ移行する。
S24では、上記受信されたデータがタグ書き込みデータであったか否かが判断される。そして、タグ書き込みデータであった場合は(S24:Y)、S25にてそのタグ書き込みデータがRAM203に設定されたタグ書き込みバッファへ書き込まれた後、タグ書き込みデータでなかった場合はそのまま(S24:N)、処理はS26へ移行する。S26では、パソコン800からのデータ受信が終了したか否かが判断され、まだ終了していない場合は(S26:N)、処理はS21へ移行して、前述のS21〜S25の処理が繰り返される。
一方、パソコン800からのデータ受信が終了すると(S26:Y)、処理はS27へ移行し、印刷データに基いてスキャナユニット17,プロセスユニット18等を駆動することによる用紙3への印刷が開始される。続くS28では、タグライタ38によるタグ3Aへのデータの書き込みが可能なタグ書き込み位置まで用紙3が搬送されたか否かが判断される。そして、タグ書き込み位置でない場合はそのまま(S28:N)、タグ書き込み位置である場合は(S28:Y)、S29にて上記タグ書き込みデータがタグ3Aに書き込まれた後、処理はS30へ移行する。なお、S29では、前述のS8にてタグ書き込みデータとして送信されたデータに加えて、上記印刷データ(ラスタライズドデータ)もタグ3Aに書き込まれる。
S30では、用紙3への印刷とタグ3Aへの書き込みとが完了したか否かが判断され、まだ完了していない場合は(S30:N)、処理はS27へ移行して、前述のS27〜S29の処理が繰り返される。そして、用紙3への印刷とタグ3Aへの書き込みとが完了すると(S30:Y)、処理は一旦終了する。以上の処理により、上記印刷データに応じた画像が用紙3に印刷され、上記タグ書き込みデータ及びラスタライズドデータがタグ3Aに書き込まれる。
また、プリンタ1では、上記のように印刷がなされると共にタグ3Aにデータが書き込まれた用紙3をマルチパーパストレイ14にセットして、操作パネル220の再印刷ボタン220Bを押下することにより、その用紙3と同様の印刷を他の用紙3にも行うことができる。図6,図7は、そのような動作を可能にするプリンタ再印刷処理を表すフローチャートである。なお、この処理は、再印刷ボタン220Bが押下されると、CPU201がROM202に記憶されたプログラムを実行することによって開始される。
図6,図7に示すように、処理が開始されると、先ず、S50にて、マルチパーパストレイ14に用紙3がセットされているか否かが判断される。用紙3がセットされていない場合は(S50:N)、処理はS50にてそのまま待機し、用紙3がセットされている場合は(S50:Y)、S51にてその用紙3の搬送が開始される。
続くS52では、タグリーダ16がタグ3Aと交信可能であるか否かが判断される。そして、交信不能の場合はそのまま(S52:N)、交信可能の場合は(S52:Y)、S53にて、タグリーダ16を介してタグ3Aよりデータが読み出され、RAM203内のタグバッファに書き込まれた後、処理はS54へ移行する。S54では、用紙3の末尾まで搬送されてその用紙3が排紙トレイ36上に排紙されたか否かが判断される。そして、用紙末尾まで搬送されていない場合は(S54:N)、処理は前述のS51へ移行してS51〜S53の処理が繰り返され、用紙末尾まで搬送された場合は(S54:Y)、処理は続くS60へ移行する。
なお、マルチパーパストレイ14にセットされた用紙3に添付されているタグ3Aからデータを読み出す場合、必ずしも、用紙3を搬送しながら読み出すようにする必要はなく、例えば、マルチパーパストレイ14にセット(載置)した状態のままで、用紙3にて添付されているタグ3Aからデータを読み出すようにしてもよい。
図13は、このような読み出しを可能とした場合のプリンタ再印刷処理の一部を示すものであり、図6に示すS51,S52,S54の各処理が省略されている。
図6,図13いずれの場合も、S60では、タグ3Aから読み出されたデータの中から、前述の印刷設定のデータが読み出される。続くS61では、タグ3Aから読み出されたデータの中からプリンタ性能のデータが読み出され、そのプリンタ性能のデータが自身(すなわち当該プリンタ1)の性能と比較される。続く図7のS62では、上記読み出されたプリンタ性能のデータに対応する性能が自身の性能と同じであるか否かが判断される。プリンタ性能が同じである場合は(S62:Y)、タグ3Aから読み出されてタグバッファに保存されているラスタライズドデータ利用に設定され、S64にて、そのラスタライズドデータを用いた印刷が実行される。すなわち、給紙トレイ6から新たに給紙された用紙3に、上記ラスタライズドデータに対応した画像が形成されるのである。
続くS65では、タグライタ38によるタグ3Aへのデータの書き込みが可能なタグ書き込み位置まで用紙3が搬送されたか否かが判断される。そして、タグ書き込み位置でない場合はそのまま(S65:N)、タグ書き込み位置である場合は(S65:Y)、S66にて、S53でタグバッファに書き込まれたデータが給紙トレイ6から給紙された用紙3のタグ3Aに書き込まれた後、処理はS67へ移行する。
S67では、用紙3への印刷とタグ3Aへの書き込みとが完了したか否かが判断され、まだ完了していない場合は(S67:N)、処理はS64へ移行して、前述のS64〜S66の処理が繰り返される。そして、用紙3への印刷とタグ3Aへの書き込みとが完了すると(S67:Y)、処理は一旦終了する。以上の処理により、マルチパーパストレイ14から給紙された用紙3に印刷されていた画像と全く同様の画像を、給紙トレイ6から給紙された用紙3に印刷し(S64)、かつ、前者の用紙3のタグ3Aに記録されていたのと同じデータを後者の用紙3のタグ3Aに書き込むことができる(S66)。なお、給紙トレイ6には、タグ3Aを有さない一般の用紙3が保持されている場合もあるが、この場合、タグ3Aへの書き込み(S66)はなされることなく、用紙3が末尾まで搬送された時点でこの処理が終了する。
一方、プリンタ1が同じ性能でない場合は(S62:N)、処理はS70へ移行し、上記読み出された印刷設定データの印刷設定で印刷可能か否かがプリンタ1のバージョン及びスペックに基いて判断される。印刷が不可能な場合は(S70:N)、S71にて、できる限り上記読み出された印刷設定データに即した再印刷設定がなされて、処理はS72へ移行する。すなわち、S71では、カラー印刷か白黒印刷か、解像度はどれだけにするか、用紙サイズはどれだけにするか、ふちなし印刷をするか否かなど、その他各種の設定が、できる限りタグ3Aから読み出された印刷設定データに即したものとされる。例えば、読み出された印刷設定が256階調のカラー印刷であるのにプリンタ1が最高でも128階調のカラー印刷しかできない場合は、その最高の128階調が再印刷設定として設定される。
また、上記印刷設定で印刷可能な場合は(S70:Y)、S73にて、操作パネル220を介して使用者に印刷設定を変更するか否かが問い合わされ、印刷設定を変更する場合は(S73:Y)、処理は前述のS71へ、印刷設定を変更しない場合は(S73:N)、処理はS72へ、それぞれ移行する。なお、この場合のS71の処理では、操作パネル220に対する使用者の操作に応じた再印刷設定がなされる。
次に、S72では、タグ3Aから読み出された上記オリジナルの印刷ファイルのデータが、プリンタ1でラスタライズ可能か否かが判断される。可能な場合は(S72:Y)、S74にて、ROM202に予め記憶されたアプリケーションを起動することによるラスタライズがなされ、続くS75では、給紙トレイ6から給紙された用紙3のタグ3Aに書き込むタグ書き込みデータが次のように変更され、処理は前述のS64へ移行する。すなわち、S75では、S71を通った場合にそこで再設定された印刷設定のデータと、上記新たにラスタライズされたラスタライズドデータ(S74及び後述のS80参照)とによって、マルチパーパストレイ14から給紙された用紙3のタグ3Aから読みだされた該当する各データが置換される。その後、処理が前述のS64,S66へ移行したときは、給紙トレイ6から給紙された用紙3にはS71にて再印刷設定された設定で印刷がなされ(S64)、S75にて印刷設定のデータ及びラスタライズドデータを置換されたタグ書き込みデータがタグ3Aに記録される(S66)。
一方、印刷ファイルのデータがプリンタ1でラスタライズできない場合は(S72:N)、S80にて、上記オリジナルの印刷ファイルのデータとその時点における印刷設定のデータをホスト(この場合パソコン800)に送信し、ラスタライズドデータを返信してもらう処理がなされ、処理は前述のS75へ移行する。
図8は、上記S80の処理に応じてパソコン800で実行される処理を表すフローチャートである。図8に示すように、この処理では、先ず、S81にて、印刷頁データが添付された上記オリジナルの印刷ファイルのデータと、タグ3Aから読み出され若しくはS71にて再設定された印刷設定のデータとが、受信される。続くS82では、その印刷ファイルのデータと印刷設定のデータとに基き、パソコン800によるラスタライズが可能か否かが判断される。
そして、可能な場合は(S82:Y)、S83にてアプリケーションを起動することによるラスタライズがなされ、続くS84にて、ラスタライズドデータがプリンタ1へ送信されて、処理が終了する。一方、ラスタライズが不可能な場合は(S82:N)、その旨をプリンタ1に通知するなどのエラー処理がS85にて実行され、処理が終了する。このように、プリンタ1では、自身でラスタライズが不可能な場合(S72:N)、パソコン800にラスタライズしてもらうことにより印刷が可能となる場合がある。
[本実施の形態の効果]
以上のように、本実施の形態のプリンタ再印刷処理では、可能な場合は当初の印刷時(図5参照)と同様の設定で(S70:Y)、不可能な場合でも当初の印刷時の印刷設定にできるだけ近い設定で(S71)、新たな用紙3に印刷を行うことができる。しかも、プリンタ再印刷処理においてマルチパーパストレイ14から給紙された用紙3のタグ3Aから読みだされたデータは、新たに印刷がなされた用紙3のタグ3Aにも必要に応じて一部更新した上で書き込まれる。このため、新たに印刷がなされた用紙3を用いて更に同様の印刷を行うことができる。しかも、プリンタの性能が異なっているが同様の設定が可能な場合には(S62:N,S70Y)、使用者による印刷設定の変更が可能なため(S73)、プリンタ1の性能が向上している場合などには、使用者の希望に一層近い設定に変更することが可能となる。
一方、プリンタ1の性能が前回の印刷時と同じの場合は(S62:Y)、タグ3Aから読み出されたラスタライズドデータに基いて使用者の指示を待たずに、印刷が実行される。このため、使用者が指示を与えなくても迅速に前回と同様の印刷を実行することができる。更に、プリンタ1では、自身でラスタライズが不可能な場合(S72:N)、パソコン800にラスタライズしてもらうことも可能なため(S80)、一層多種類の印刷ファイルに対して上記処理が実行可能となる。しかも、前述のように、新たに印刷がなされた用紙3のタグ3Aにラスタライズ後のデータが書き込まれるため、その後の再印刷は、アプリケーションの起動(S74)やパソコン800と交信(S80)をしなくても実行可能となる。
[上記実施の形態の変形例]
また、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、前述の73の処理は省略してもよい。この場合、上記印刷設定で印刷可能な場合(S70:Y)、使用者の指示を待つことなく自動的にその印刷設定で印刷がなされる。
また、上記プリンタ再印刷処理は更に次のように変更してもよい。図9は上記プリンタ再印刷処理の変形例の一部を表すフローチャートである。なお、本処理では、図7に示した前述の処理に対して、S75の代わりにS175を実行する点で異なり、他は同様であるので、相違点についてのみ説明する。前述のS75では、印刷設定のデータとラスタライズドデータとを変更したのに対し、S175では、ラスタライズドデータのみを変更している。このため、前述の実施の形態ではS71等による変更後の印刷設定で次回からの印刷が実行できるのに対し、本実施の形態では、S71等による印刷設定の変更に拘わらず、当初の印刷設定を残しておくことができる。
また、次のように、最初の印刷時には設定不能であった印刷設定も、予め希望設定として設定可能にしてもよい。図10は、このような希望設定を可能にしたパソコン800における印刷制御処理の変形例を表すフローチャートである。
この処理では、S2に代わって実行されるS202にて、前述の印刷設定と共に希望設定がなされる。この希望設定とは、例えば、カラー印刷か白黒印刷か、解像度はどれだけにするか、用紙サイズはどれだけにするか、ふちなし印刷をするか否かなど、その他各種の設定が、その時点におけるプリンタ1では実行不可能であっても使用者の希望として設定されるものである。そして、S8に代わって実行されるS208では、前述のオリジナルの印刷ファイルのデータ,印刷設定のデータ,プリンタ性能のデータと共に、希望設定のデータもタグ書き込みデータとして送信される。すると、プリンタ1では、前述のS29により、用紙3のタグ3Aにこれらのデータが書き込まれる。
図11は、このようなデータがタグ3Aに書き込まれた用紙3を用いるプリンタ再印刷処理の変形例を表すフローチャートである。この処理では、前述のS62にてプリンタの性能が異なる(S62:N)と判断された場合に、S269にて、上記希望設定で印刷可能か否かが判断される。そして、希望設定で印刷可能な場合は(S269:Y)、S270にてその希望設定が設定されて、処理は前述のS72へ移行する。
一方、希望設定で印刷が不可能な場合は(S269:N)、処理は前述のS70へ移行し、印刷設定で印刷が可能か否かが判断される。そして、不可能な場合は(S70:N)、処理は前述のS71へ移行し、可能な場合は(S70:Y)、S271にて上記印刷設定が設定されて、処理は前述のS72へ移行する。なお、S271の処理では、上記印刷設定よりも更に希望設定に近い設定が可能な場合、そのような設定が自動的になされてもよい。このように、本実施の形態では、当初の印刷時には設定不能であったが、その印刷時に使用者が希望していた設定にできるだけ即した設定で印刷を実行することができる。なお、本実施の形態では、図9の例と同様に、タグ書き込みデータはラスタライズドデータのみを変更するものとしたが(S175)、図7の例のS75と同様に、印刷設定データとラスタライズドデータとの双方を変更してもよい。
また、上記各実施の形態において、プリンタ1がパソコン800からタグ3Aのデータ読み出しのみを実行すべき旨の指令を受信したとき、または、操作パネル220のタグ読取ボタン220Aが押下されたときには、次のようなタグデータ読み出し処理が実行されるようにしてもよい。
図12は、そのタグデータ読み出し処理を表すフローチャートである。図12に示すように、処理が開始されると、先ず、S350〜S354にて、前述のS50〜S54と同様の処理が実行され、マルチパーパストレイ14にセットされた用紙3が搬送されて(S351)、その用紙3のタグ3Aからデータが読み出される(S353)。
そして、用紙3が末尾まで搬送されると(S354:Y)、処理は続くS355へ移行し、S353にてタグ3Aより読み出されたデータがホスト(この場合、パソコン800)に送信されて処理が終了する。このようにしてタグ3Aのデータがパソコン800に送られることにより、前述のようにタグ3Aに書き込まれたデータ(S8,S29,S66,S75,S175,S208参照)を、タグ3Aから読み出してパソコン800にて利用することができる。
なお、図12に示すタグデータ読み出し処理においても、図6の場合と同様に、必ずしも、マルチパーパストレイ14にセットされた用紙3を搬送しながら用紙3に添付されているタグ3Aからデータを読み出すようにする必要はなく、例えば、図13に示す処理と同様に、マルチパーパストレイ14にセット(載置)した状態のままで用紙3に添付されているタグ3Aからデータを読み出すようにしてもよいことはもちろんである。
また更に、画像形成手段としては、上記各実施の形態のように電子写真方式で画像を形成するものに限らず、インクを吐出して画像を形成するものなども採用することができ、非接触型タグとしては、赤外線を利用してデータの送受信を行うタグも採用することができる。また、プリンタ1の表面等にもタグリーダを設ければ、用紙3以外に添付されたタグにも上記タグ書き込みデータと同様のデータが記録されていた場合、そのデータを読み出して上記と同様のプリンタ印刷処理,プリンタ再印刷処理を実行することができる。
また、プリンタ機能加えて、例えば、スキャナ(原稿読み取り)機能や、コピー機能、ファックス機能等を備えた複合機の場合には、スキャナ機能に付属する原稿自動搬送機構(いわゆるADF機構)により、タグ3Aが添付された用紙3を搬送しながら、搬送経路に沿って配置されているタグリーダにより、タグ3Aに記録されているデータを読み出すようにしてもよい。
本発明が適用された画像形成システムの構成を表すブロック図である。 その画像形成システムのプリンタの内部構成を表す概略断面図である。 非接触型タグを備えた用紙の構成を例示する説明図である。 上記画像形成システムのパソコンで実行される印刷制御処理を表すフローチャートである。 上記プリンタで実行されるプリンタ印刷処理を表すフローチャートである。 上記プリンタで実行されるプリンタ再印刷処理の一部を表すフローチャートである。 そのプリンタ再印刷処理の続きを表すフローチャートである。 そのプリンタ再印刷処理に応じてパソコンで実行される処理を表すフローチャートである。 上記プリンタ再印刷処理の変形例を表すフローチャートである。 上記印刷制御処理の変形例を表すフローチャートである。 その印刷制御処理に対応したプリンタ再印刷処理の変形例を表すフローチャートである。 上記プリンタで実行されるタグデータ読み出し処理を表すフローチャートである。 上記プリンタ再印刷処理の一部の変形例を表すフローチャートである。
1…プリンタ 3…用紙 3A…タグ 9…レジストローラ
12…給紙ローラ 15a…マルチパーパス側給紙ローラ 16…タグリーダ
17…スキャナユニット 18…プロセスユニット 19…定着装置
35…排紙ローラ 38…タグライタ 200…制御部 800…パソコン

Claims (11)

  1. 被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    少なくとも画像データの元データ、及び画像形成時の設定を表す設定データが記録された第1の非接触型タグから、その画像データの元データ及び設定データを読み出すデータ読み出し手段と、
    該データ読み出し手段が読み出した上記画像データの元データ及び上記設定データに基いて、上記画像形成手段による画像の形成が可能か否かを判断する判断手段と、
    該判断手段が可能と判断した場合、上記データ読み出し手段が読み出した上記画像データの元データ及び上記設定データに基いて上記画像形成手段を制御し、上記判断手段が不可能と判断した場合、画像形成可能な限り上記設定データの設定に近い設定で上記画像データの元データに基いて上記画像形成手段を制御する画像形成制御手段と、
    を備え、
    上記第1の非接触型タグに、使用者が希望する画像形成時の設定を表す希望設定データが、上記各データと共に記録されている場合、上記データ読み出し手段は上記各データと共に上記希望設定データを読み出し、
    上記設定データの設定よりも上記希望設定データの設定に近い設定で、上記画像形成手段による画像の形成が可能である場合、上記画像形成制御手段は、画像形成可能な限り上記希望設定データの設定に近い設定で上記画像データの元データに基いて上記画像形成手段を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 上記判断手段が、当該画像形成装置の性能及び機種番号の少なくともいずれか一方に基いて上記判断を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置、
  3. 上記画像形成手段を通って上記被記録媒体が搬送される搬送経路に設けられ、上記被記録媒体に第2の非接触型タグが添付されている場合、その第2の非接触型タグに、上記データ読み出し手段が読み出した各データを記録する第のデータ記録手段を、
    更に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 上記第1の非接触型タグに、画像形成装置の性能を表す性能データが、上記各データと共に記録されている場合、上記データ読み出し手段は上記各データと共に上記性能データを読み出し、
    上記判断手段は、上記性能データが表す性能が当該画像形成装置の性能と一致するために上記画像の形成が可能な場合と、上記性能データが表す性能と当該画像形成装置の性能とは一致しないが上記画像の形成が可能な場合とを区別して判断し、
    上記判断手段が、上記性能データが表す性能と当該画像形成装置の性能とは一致しないが上記画像の形成が可能であると判断した場合、上記画像形成制御手段は、上記設定データに対応する設定の使用者による変更を可能にすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 上記判断手段が、上記性能データが表す性能が当該画像形成装置の性能と一致するために上記画像の形成が可能であると判断した場合、上記画像形成制御手段は、使用者の指示を待たずに上記設定データに基いて上記画像形成手段を制御することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 記画像形成制御手段は、上記データ読み出し手段が読み出した画像データの元データを、予め記憶されたアプリケーションソフトを起動することにより上記画像形成手段制御用の画像データに変換することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 記画像形成制御手段は、上記データ読み出し手段が読み出した画像データの元データを上位装置に送信し、該上位装置によって上記元データから変換された上記画像形成手段制御用の画像データを上記上位装置から受信することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 上記画像形成手段を通って上記被記録媒体が搬送される搬送経路に設けられ、上記被記録媒体に上記第2の非接触型タグが添付されている場合、その第2の非接触型タグに、上記画像形成手段制御用の画像データを記録する第のデータ記録手段を、
    更に備えたことを特徴とする請求項またはに記載の画像形成装置。
  9. 上記画像形成手段を通って上記被記録媒体が搬送される搬送経路に設けられ、上記被記録媒体に上記第2の非接触型タグが添付されている場合、その第2の非接触型タグに、上記画像形成制御手段による画像形成時の設定を表す設定データを記録する第のデータ記録手段を、
    更に備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 上記データ読み出し手段が上記画像形成手段を通って上記被記録媒体が搬送される搬送経路に設けられ、その搬送経路を通って搬送される上記被記録媒体に、上記データ読み出し手段による上記各データの読み出しのみを実行可能なことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 画像形成手段を備え、被記録媒体に画像を形成する画像形成装置を制御する画像形成プログラムであって、
    少なくとも画像データの元データ、及び画像形成時の設定を表す設定データが記録された第1の非接触型タグから、その画像データの元データ及び設定データを読み出すデータ読み出し手段と、
    該データ読み出し手段が読み出した上記画像データの元データ及び上記設定データに基いて、上記画像形成手段による画像の形成が可能か否かを判断する判断手段と、
    該判断手段が可能と判断した場合、上記データ読み出し手段が読み出した上記画像データの元データ及び上記設定データに基いて上記画像形成手段を制御し、上記判断手段が不可能と判断した場合、画像形成可能な限り上記設定データの設定に近い設定で上記画像データの元データに基いて上記画像形成手段を制御する画像形成制御手段としてコンピュータを機能させると共に、
    上記第1の非接触型タグに、使用者が希望する画像形成時の設定を表す希望設定データが、上記各データと共に記録されている場合、上記データ読み出し手段は上記各データと共に上記希望設定データを読み出し、
    上記設定データの設定よりも上記希望設定データの設定に近い設定で、上記画像形成手段による画像の形成が可能である場合、上記画像形成制御手段は、画像形成可能な限り上記希望設定データの設定に近い設定で上記画像データの元データに基いて上記画像形成手段を制御するように、コンピュータを機能させることを特徴とする画像形成プログラム。
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