JP4645451B2 - 受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、LSI(Large Scale Integration)等の製造ばらつきに対する各種の調整工程を自動かつ高精度で行う受信装置に関する。
テレビジョン放送等の電波を受信して所望のデータを復調する受信装置は、複数のチャンネルの中から特定チャンネルを選択し、この特定チャンネルの信号のみを取り出す。
昨今のデジタル放送開始により、受信装置は、隣接したチャンネルの影響を受けないように特定チャンネルの信号を選択する技術が益々難しくなってきているため、例えば、周波数選択特性といったアナログ性能をさらに高性能にする必要がある。
アナログ性能は、LSI等の製造ばらつきに大きく影響を受けるため、工場出荷における調整工程では精度の高い調整が必要となっている。そのため、従来は、LSIの出荷テスト時又はモジュールの出荷テスト時に、製造設備とは別に備えられた調整手段によりLSI又はモジュール毎に調整を行っていた。この場合、例えば、調整手段の設定及び調整時間に多大な時間及びコストが掛かり、また、受信装置以外の設備における精度により調整精度が落ちるといった問題が生じていた。
例えば、図18に示すように、テレビジョン放送受信装置1000が、フィルタ1001と、増幅回路1002と、フィルタ1003と、周波数変換回路1004と、フィルタ1005と、増幅回路1006と、A/D(Analog to Digital)変換回路1007と、復調回路1008と、OSC(oscillator)1009とを備えている場合、周波数特性の調整が必要な箇所として、フィルタ1001と、フィルタ1003と、フィルタ1005とが挙げられる。フィルタ1005は、特定チャンネルの信号のみを通過させて、この特定チャンネルに隣接する周波数帯域のチャンネルの信号を減衰させるといったフィルタカット調整を行うため、かなり急峻な周波数選択特性が要求される。また、フィルタ1001及びフィルタ1003は、受信するチャンネルの周波数に同期してフィルタの中心周波数を切り替える調整を行うが、この中心周波数調整は、チャンネル毎に必要となる。このように、各フィルタの調整に掛かる負担は、多大なものとなる。
そこで、以下の特許文献1に示すように、受信装置に調整用手段を内蔵する方法がある。
特開2002−353839号公報
しかし、この特許文献1に開示されている調整手段は、ダイレクトコンバージョン受信装置におけるIQ位相補正の調整手段に限定されており、この調整手段は、OSCが出力する発振信号の発振周波数、つまり単一周波数のみを調整することになる。また、調整結果を計測する計測手段は、位相誤差を直流電圧に換算してA/D変換後の絶対値データとして計測するため、計測時に生じる誤差の影響を大きく受ける懸念がある。
特許文献1に開示されている調整手段は、以上のような問題点が考えられるため、受信装置全般の調整を行うのには適していない。
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、LSI等の製造ばらつきに対する各種の調整工程を自動かつ高精度で行う受信装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明に係る受信装置は、放送信号を受信する受信部と、受信部が有する制御要因を調整する調整部とを備えた受信装置であって、調整部は、異なる信号生成パターンにより生成された基準信号をそれぞれ記録した複数のメモリと、基準信号を必要な周波数帯域幅において均一な周波数スペクトラムを有する信号に変調して受信部に変調した信号を供給する変調手段と、複数のメモリから一つのメモリを選択し、選択されたメモリに記録されている基準信号を変調手段に供給する選択手段と、複数のメモリにそれぞれ記録されている基準信号と、受信部から供給された放送信号との相関をとる相関手段と、受信部から供給された信号を計測する計測手段と、計測手段が計測した計測結果に基づいて、受信部が有する制御要因を調整する調整制御手段とを備え、選択手段は、相間手段によってとられた相間に基づいて受信部の受信環境を推定して複数のメモリのうち放送信号との相関性が最も強い基準信号が記録されているメモリを選択し、放送信号との相関性が最も強い基準信号を変調手段に供給することを特徴とする。
本発明に係る受信装置によれば、調整部が、異なる信号生成パターンにより生成された基準信号をそれぞれ記録した複数のメモリと、基準信号を必要な周波数帯域幅において均一な周波数スペクトラムを有する信号に変調して受信部に変調した信号を供給する変調手段と、複数のメモリから一つのメモリを選択し、選択されたメモリに記録されている基準信号を変調手段に供給する選択手段と、複数のメモリにそれぞれ記録されている基準信号と、受信部から供給された放送信号との相関をとる相関手段と、受信部から供給された信号を計測する計測手段と、計測手段が計測した計測結果に基づいて、受信部が有する制御要因を調整する調整制御手段とを備え、選択手段は、相間手段によってとられた相間に基づいて受信部の受信環境を推定して複数のメモリのうち放送信号との相関性が最も強い基準信号が記録されているメモリを選択し、放送信号との相関性が最も強い基準信号を変調手段に供給することによって、外部から信号を入力することなく放送信号との相関性が最も強い基準信号を用いて受信手段の周波数特性の調整を行うことが可能となる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した第1の実施の形態における受信装置10の構成を示す機能ブロック図である。
アンテナ等を介してテレビジョン放送信号等を受信する受信装置10は、アンテナ等から受信した信号を入力するフィルタ101と、増幅回路102と、フィルタ103と、周波数変換回路104と、フィルタ105と、A/D変換回路106と、復調回路107と、OSC108とを備える受信部11、及び、調整制御回路110と、基準信号生成回路111及び変調回路112からなる信号生成部113と、計測回路114とを備える調整部12で構成される。
受信部11は、調整部12より変調された基準信号が供給されると、フィルタ101、増幅回路102、フィルタ103、周波数変換回路104、及びフィルタ105を介して生成した調整結果信号を調整部12が備える計測回路114に供給する。これにより、受信装置10では、外部からの信号を入力することなく回路調整を行うことが可能となる。
信号生成部113における基準信号生成回路111は、例えば、擬似乱数を発生させて所定のビットパターンに基づく信号を生成する。基準信号生成回路111は、このビットパターンに基づく信号に所定の信号処理を行って基準信号を生成し、この基準信号を変調回路112に供給する。
信号生成部113における変調回路112は、基準信号生成回路111より供給された基準信号に変調をかける。変調された基準信号は、周波数帯域が拡散されており、受信部11が備えるフィルタ等の周波数制御を行うのに適した信号となる。
信号生成部113は、変調方式として、例えば、直交波周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)、ダイレクト拡散(DS:Direct Spread)、スペクトル拡散(SS:Spectrum Spread)、符号分割多重接続(CDMA:Code Division Multiple Access)、超広帯域無線(UWB:Ultra Wide Band)等、必要な周波数帯域幅において均一な周波数スペクトラムを有する変調方式を適用するのが好ましい。
計測回路114は、受信部11から供給された信号に基づいてフィルタ等の周波数特性の劣化を計測し、この計測結果を調整制御回路110に供給する。
調整制御回路110は、計測回路114から供給された計測結果に基づいてフィルタ101、フィルタ103、及びフィルタ105の調整を行う。
図1では、フィルタ101、フィルタ103、及びフィルタ105といった3箇所のフィルタを同時に調整しているが、受信部11の調整箇所については限定するものではなく、調整を必要とする任意の機能ブロックを選択することが可能である。
変調回路112は、変調方式として、例えば、OFDMを適用する。この場合、図2に示すように、調整部12Aは、基準信号生成回路121とOFDM変調回路122とからなる信号生成部123を備える。
OFDM変調回路122は、サブキャリア変調した信号を各周波数に割り当てて変調するため、任意の周波数レベルを設定できる。このOFDM変調回路122は、例えば、計測帯域の周波数レベルを一定とし、また、計測帯域外の周波数レベルを0とすることで、必要な周波数のみが存在する変調信号を生成できる。
図3に信号生成部123の構成例を示す。なお、この図3に示す回路構成は、本発明を適用した第1の実施形態を実現するための一例であり、信号生成部123は、図3に示すものに限定されない。
信号生成部123は、ビット生成回路121A、サブキャリア変調回路121B、S/P(Serial-Parallel)変換回路121C、及びIFFT(Inversed Fast Fourier Transform)回路121Dを備えた基準信号生成回路121と、D/A(Digital to Analog)変換回路122A、LPF(Low Pass Filter)122B、周波数変換回路122C、増幅回路122D、及びOSC122Eを備えたOFDM変調回路122とから構成される。
本発明を適用した第1の実施形態におけるビット生成回路121Aは、例えば、図4に示すような構成を備え、擬似乱数からなるビット列を生成する。この擬似乱数は、以下の数式(1)に示す擬似乱数生成多項式より生成される。
Figure 0004645451
この数式(1)により生成されたビット列は、2の11乗回に1回同一のビットパターンをとる。
サブキャリア変調回路121Bは、例えば、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)等の変調方式を適用して、ビット生成回路121Aが生成したビット列の変調を行う。本実施形態における受信装置10が用いる変調方式は、比較的精度が緩やかなBPSK及びQPSKとする。
BPSKは、一度に1ビットのデジタル信号に対して変調する位相変調方式である。図5(A)にIQコンスタレーションを示すように、例えば、デジタル信号b0=1,b0=0に対するサブキャリアの変調位相をそれぞれ0,πとする。
また、QPSKは、一度に2ビットのデジタル信号に対して変調する位相変調方式である。図5(B)にIQコンスタレーションを示すように、例えば、デジタル信号(b0,b1)=(0,0),(b0,b1)=(1,0),(b0,b1)=(1,1),(b0,b1)=(0,1)に対するサブキャリアの変調位相をそれぞれπ/4,3π/4,5π/4,7π/4とする。
サブキャリア変調回路121Bは、例えば、ビット生成回路121Aが生成したビット列に対してBPSK変調を行い、I成分及びQ成分からなるサブキャリア変調信号を生成する。
S/P変換回路121Cは、サブキャリア変調回路121Bが生成したI成分及びQ成分からなるサブキャリア変調信号に対してシリアル‐パラレル変換を行い、例えば、図6に示すような周波数軸信号を生成する。
IFFT回路121Dは、S/P変換回路121Cが生成した周波数軸信号に対して以下の数式(2)を用いて逆フーリエ変換を行い、時間軸信号を生成する。
Figure 0004645451
ここで、H(n)は周波数軸信号であり、h(k)は時間軸信号であり、NはOFDMサンプル数である。
このように、基準信号生成回路121により生成された時間軸信号は、OFDM変調回路122が備えるD/A変換回路122Aに供給される。
D/A変換回路122Aは、デジタル信号からなる時間軸信号をアナログ信号からなる時間軸信号に変換する。
なお、ビット生成回路121A、サブキャリア変調回路121B、S/P変換回路121C、IFFT回路121D、及びD/A変換回路122Aには、CLK信号が供給され、信号同期が図られる。
LPF122Bは、D/A変換回路122Aよりアナログ信号からなる時間軸信号が供給されると、この時間軸信号の内、特定周波数以下の周波数を有する時間軸信号のみを通過させる。
周波数変換回路122Cは、図7(A)に示すように、LPF122Bが通過させたIFFT回路121Dより出力された時間軸信号を、図7(B)に示すように、OSC122Eが出力する発振信号の発振周波数を中心とするRF(Radio Frequency)信号に変換する。
増幅回路122Dは、周波数変換回路122Cで変換されたRF信号を必要なレベルまで増幅し、増幅されたRF信号を出力する。
ここで、出力信号の信号波形の一例を図8に示す。
図8(A)は、ビット生成回路121Aが生成した擬似乱数によるビット列の一例である。
サブキャリア変調回路121Bは、例えば、ビット生成回路121Aが生成したビット列に対してBPSK変調を行う。このBPSK変調では、図8(B)に示すようなIQコンスタレーションの信号波形が検出される。サブキャリア変調回路121Bは、このBPSK変調により、図8(C)に示すような、I成分が1,−1、Q成分が0であるサブキャリア変調信号を生成する。
図8(D)は、IFFT回路121Dが周波数軸信号に対して逆フーリエ変換を行うことにより生成された時間軸信号の信号波形である。
図8(E)は、OSC122Eにより出力された発振信号の信号波形である。ここで、発振信号の発振周波数は、調整する受信部11の計測帯域内の周波数と一致するように設定される。
図8(F)は、増幅回路122Dにより増幅されたRF信号の信号波形である。
図9は、計測回路114の構成を示すブロック図である。
計測回路114は、A/D変換回路114Aと、I/Q変換回路114Bと、FFT(Fast Fourier Transform)回路114Cと、サブキャリア分離回路114Dと、振幅計算回路114E及び振幅計算回路114Fと、比較回路114Gとで構成される。
A/D変換回路114Aは、受信部11より供給されたアナログ信号からなる時間軸信号を、デジタル信号からなる時間軸信号に変換する。
I/Q変換回路114Bは、A/D変換回路114Aよりデジタル信号からなる時間軸信号が供給されると、この時間軸信号を、I成分、及びこのI成分と位相がπ/2異なるQ成分といった2つの複素数成分からなる時間軸信号に変換する。
FFT回路114Cは、I成分及びQ成分といった2つの複素数成分からなる時間軸信号を周波数毎のサブキャリアに割り当てられた信号に変換する。
サブキャリア分離回路114Dは、図10に示すように、周波数軸信号が割り当てられたサブキャリアを計測帯域内の通過周波数帯域分のサブキャリアと遮断帯域分のサブキャリアとに分離する。
なお、A/D変換回路114A、I/Q変換回路114B、FFT回路114C、及びサブキャリア分離回路114Dには、CLK信号が供給され、信号同期が図られる。
振幅計算回路114Eは、通過周波数帯域分のサブキャリアの振幅を計算する。また、振幅計算回路114Fは、遮断周波数帯域分のサブキャリアの振幅を計算する。ここで、サブキャリアのI成分をXi(n)、Q成分をXq(n)とすると、通過周波数帯域分のサブキャリアの振幅と遮断周波数帯域分のサブキャリアの振幅とを合計した振幅Pは以下の数式(3)により計算される。
Figure 0004645451
比較回路114Gは、振幅計算回路114Eで計算された通過周波数帯域分のサブキャリアのレベルと、振幅計算回路114Fで計算された遮断周波数帯域分のサブキャリアのレベルとを比較する。比較回路114Gは、この比較結果を計測信号として調整制御回路110に供給する。
調整制御回路110は、計測回路114から供給された計測信号に基づいて、例えば、フィルタ101、フィルタ103、及びフィルタ105における周波数特性の調整を行う。
このように、本発明を適用した第1の実施形態における受信装置10では、外部から信号を入力することなく受信部11の周波数特性の調整を行うことが可能となる。
また、本発明を適用した第1の実施形態における受信装置10では、基準信号の変調方式としてOFDMを適用した場合、サブキャリア変調した信号を各周波数に割り当てることにより、任意の周波数のレベルを自由に設定することが可能となる。このOFDM変調回路122により生成された変調信号は、例えば、計測帯域内の周波数レベルを一定の特定レベルとし、計測帯域外の周波数レベルを0とすることで必要な周波数のみが存在するようになり、受信部11の調整信号に適した信号となる。
次に、本発明を適用した第2の実施形態における受信装置について説明する。
図11は、本発明を適用した第2の実施形態における受信装置20の構成を示す機能ブロック図である。なお、受信装置10と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
受信装置20における調整部12Bは、OFDM変調回路122に代わって、OFDM変調回路222を適用した信号生成部223を備える。
図12に示すように、OFDM変調回路222が備える周波数変換回路222Cは、受信部11Aが備えるOSC208より発振信号が供給される。
周波数変換回路222Cは、LPF122Bが通過させた時間軸信号を、OSC208より供給された発振信号の発振周波数を中心とするRF(Radio Frequency)信号に変換する。
このように、本発明を適用した第2の実施形態における受信装置20では、OSC208から周波数変換回路222Cに周波数変換用の発振信号を供給することにより、新たにOSCを備える場合のコストと消費電流とが不必要になり、また、信号生成部223と受信部21との発振周波数が一致し、計測回路114に別途周波数同期手段を用いることなく受信部11Aの構成回路を調整することが可能となる。
次に、本発明を適用した第3の実施形態における受信装置について説明する。
図13は、本発明を適用した第3の実施形態における受信装置30の構成を示す機能ブロック図である。なお、受信装置20と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
受信装置30では、信号生成部323が備えるOFDM変調回路322において、予め変調側のサブキャリアのレベルに差を設ける。これにより、計測回路114の計測精度を緩和できる。
これに対して、上述した受信装置10及び受信装置20では、図14(A)に示すように、変調側のサブキャリアのレベルは、通過帯域と遮断帯域とで一定であるため、図14(B)に示すように、計測側では、遮断帯域のサブキャリアのレベルのみが減衰するようになる。計測回路114は、このレベル差を受信部のフィルタ特性を表すものとして計測する。しかしながら、急峻な選択度を有するフィルタの調整を行う場合、計測側の遮断帯域のサブキャリアのレベルは、微小なものとなる。
一般的に、A/D変換回路のSNR(Signal to Noise Ratio)を実現するために必要な有効ビット精度ENOB(Effective Number Bits)は、以下の数式(4)により算出される。
Figure 0004645451
この数式(4)からもわかるように、計測回路114は、SNRに規定されたレベル以下の計測を正確に行うことができない。このため、急峻な選択度を有するフィルタの調整を行うためにA/D変換回路に必要なビット数は増大する。例えば、減衰量50dBを計測するのに必要なENOBは、8bit以上となり、計測回路の回路規模及び消費電力の増大要因となる。
そこで、受信装置30では、図14(C)に示すように、予め変調側において通過帯域のサブキャリアのレベルよりも遮断帯域のサブキャリアのレベルを大きくすることで、図14(D)に示すように、計測側においてサブキャリアのレベル差が小さくなる。このため、計測を正確に行うために必要なSNRは小さくて済み、ENOBを少なくすることができる。
この減衰量50dBでの調整例において、変調側サブキャリアのレベル差を20dBと設定すると、計測側のサブキャリアのレベル差は30dBとなり、必要なENOBは、4.7bitとなる。したがって、計測回路の規模を縮小して消費電力を削減することが可能となる。
このように、本発明を適用した第3の実施形態における受信装置30では、OFDM変調する際、予め変調側のサブキャリアの減衰帯域分のレベルを他のサブキャリアのレベルに対して大きくすることにより、計測回路114に用いるA/D変換器のビット数を削減することが可能となる。
次に、本発明を適用した第4の実施形態における受信装置について説明する。
図15は、本発明を適用した第4の実施形態における受信装置40の構成を示す機能ブロック図である。なお、受信装置20と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
受信装置40の調整部12Dにおいて、信号生成部423は、上述した受信装置20における基準信号生成回路121に代わって、基準信号生成回路121で生成された基準信号を記録するメモリ141を備える。なお、メモリ141は、例えば、ROM(Read Only Memory)であってもよいし、各種書き換え型メモリであってもよい。例えば、メモリ141に書き換え型メモリを用いた場合、LSIの工場出荷後等、任意の時期に回路調整を行うことが可能となる。
このメモリ141に記録されている基準信号は、OFDM変調回路422に供給される。
このように、本発明を適用した第4の実施形態における受信装置40では、基準信号生成回路を削減してコストと消費電力とを低減することが可能となる。
次に、本発明を適用した第5の実施形態における受信装置について説明する。
図16は、本発明を適用した第5の実施形態における受信装置50の構成を示す機能ブロック図である。なお、受信装置40と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
受信装置50における調整部12Eが備える信号生成部523は、特定の信号生成パターンにより生成された基準信号が記録されているメモリ151Aと、このメモリ151Aに記録されている基準信号の信号生成パターンとは異なる信号生成パターンにより生成された基準信号が記録されたメモリ151Bと、選択回路530と、OFDM変調回路522とを備える。例えば、フィールドテスト等を行うことにより放送信号の受信が困難である条件を設定し、この条件下で生成された基準信号をメモリ151Bに記録する。ここで、受信装置50が備えるメモリの数は2に限られず、それぞれのメモリに異なる信号生成パターンにより生成された基準信号が記録されていれば、2以上であってもよい。
選択回路530は、メモリ151A及びメモリ151Bから一つのメモリを選択し、選択したメモリに記録されている基準信号をOFDM変調回路522に供給する。
このように、本発明を適用した第5の実施形態における受信装置50では、異なる信号生成パターンにより生成された基準信号が記録されている複数のメモリから任意に一つのメモリを選択し、このメモリに記録されている基準信号をOFDM変調回路522に供給することにより、任意の条件下で回路調整を行うことが可能となる。
次に、本発明を適用した第6の実施形態における受信装置について説明する。
図17は、本発明を適用した第6の実施形態における受信装置60の構成を示す機能ブロック図である。なお、受信装置50と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
受信装置60における調整部12Fが備える信号生成部623は、メモリ161A及びメモリ161Bと、相関回路163と、選択回路630と、OFDM変調回路622とを備える。
メモリ161A及びメモリ161Bは、異なる信号生成パターンにより生成された基準信号を記録している。
受信装置60において、受信部11Aが実際にテレビジョン放送等の放送信号を受信した場合、相関回路163は、この放送信号を受信部11Aより入力し、この放送信号と、メモリ161A及びメモリ161Bに記録されている基準信号との相関をとる。
選択回路630は、相関回路163においてとられた相関に基づいて受信部11Aの受信環境を推定して放送信号との相関性がより強い基準信号が記録されているメモリを選択し、選択したメモリに記録されている基準信号をOFDM変調回路622に供給する。
このように、本発明を適用した第6の実施形態における受信装置60では、放送信号とメモリ161A及びメモリ161Bに記録されている基準信号との相関をとり、受信部11Aの受信環境を推定することにより、放送信号との相関性が最も強い基準信号を用いて受信部11Aの回路調整を行うことが可能となる。
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
本発明を適用した一実施形態における受信装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明を適用した一実施形態における受信装置の構成を示す機能ブロック図である。 OFDM回路の構成を示す機能ブロック図である。 ビット生成回路の構成を示す図である。 (A)は、BPSKにおけるIQコンスタレーションを示す図であり、(B)は、QPSKにおけるIQコンスタレーションを示す図である。 周波数軸信号の振幅を示す図である。 (A)は、周波数変換回路入力時における時間軸信号を示し、(B)は、周波数変換回路出力時における時間軸信号の周波数を示す図である。 ビット生成回路が出力するビット列の信号波形を示す図である。 BPSKにおけるIQコンスタレーションの信号波形を示す図である。 サブキャリア変調信号の信号波形を示す図である。 逆フーリエ変換により生成された時間軸信号の信号波形を示す図である。 OSCが出力する発振信号の信号波形を示す図である。 増幅されたRF信号の信号波形を示す図である。 計測回路の構成を示すブロック図である。 周波数帯域分離されたサブキャリアのレベルを示す図である。 本発明を適用した一実施形態における受信装置の構成を示す機能ブロック図である。 OFDM変調回路の構成を示す機能ブロック図である。 本発明を適用した一実施形態における受信装置の構成を示す機能ブロック図である。 (A)は、本発明を適用した一実施形態の受信装置において変調側のサブキャリアレベルを示す図であり、(B)は、この受信装置において計測側のサブキャリアレベルを示す図である。(C)は、本発明を適用した一実施形態の受信装置において変調側のサブキャリアレベルを示す図であり、(D)は、この受信装置において計測側のサブキャリアレベルを示す図である。 本発明を適用した一実施形態における受信装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明を適用した一実施形態における受信装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明を適用した一実施形態における受信装置の構成を示す機能ブロック図である。 テレビジョン放送受信装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
11 受信部、12 調整部、110 調整制御回路、113 信号生成部、114 計測回路

Claims (4)

  1. 放送信号を受信する受信部と、受信部が有する制御要因を調整する調整部とを備えた受信装置であって、
    上記調整部は、
    異なる信号生成パターンにより生成された基準信号をそれぞれ記録した複数のメモリと、
    準信号を必要な周波数帯域幅において均一な周波数スペクトラムを有する信号に変調して上記受信部に該変調した信号を供給する変調手段と、
    上記複数のメモリから一つのメモリを選択し、該選択されたメモリに記録されている基準信号を上記変調手段に供給する選択手段と、
    上記複数のメモリにそれぞれ記録されている基準信号と、上記受信部から供給された放送信号との相関をとる相関手段と、
    上記受信部から供給された信号を計測する計測手段と、
    上記計測手段が計測した計測結果に基づいて、上記受信部が有する制御要因を調整する調整制御手段とを備え、
    上記選択手段は、上記相間手段によってとられた相間に基づいて上記受信部の受信環境を推定して上記複数のメモリのうち上記放送信号との相関性が最も強い基準信号が記録されているメモリを選択し、該放送信号との相関性が最も強い基準信号を上記変調手段に供給する受信装置。
  2. 上記計測手段は、
    通過周波数帯域分のサブキャリアのレベルと、通過周波数帯域に隣接する遮断周波数帯域分のサブキャリアのレベルとを比較し、
    上記調整制御手段は、
    上記計測手段が計測した比較結果に基づいて、上記受信部が備える制御要因を調整す請求項1記載の受信装置。
  3. 上記変調手段は、
    直交波周波数分割多重(OFDM)変調手段を用い請求項1記載の受信装置。
  4. 上記受信部は、
    発振信号を生成する発振手段を備え、
    上記変調手段は、
    上記発振手段から供給された発振信号に基づいて上記基準信号の周波数を変換す請求項1記載の受信装置。
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