JP4645198B2 - 画像照合装置、画像照合方法、およびプログラム - Google Patents
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Description
例えば、第1の画像と照合対象の第2の画像との照合を行う際に、画像中の線形状パターンについて基準座標と基準軸に応じた距離および角度を基に画像照合を行う装置が知られている。
本実施形態に係る画像照合装置1は、図1に示すように、画像入力部11、メモリ12、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier transform)処理部13、位置合わせ処理部14、ハフ(Hough)変換処理部15、マスク処理部16、類似度演算部17、制御部(CPU:Central processing unit)18、および動作処理部19を有する。
プログラムPRGは、例えばCPU18で実行され、本発明に係る相関処理、照合処理等に関する機能を実現させる手順を含む。
例えばCPU18は、登録画像AIM、および照合画像RIMに基づいて、本発明の実施形態に係る照合処理などを行う。
例えば、CPU18がプログラムPRGを実行することにより、図2に示すように、第1の相関値生成部181、第2の相関値生成部182、照合部183を有する。
位置補正部1811は、例えばメモリ12が記憶する登録画像AIMおよび照合画像RIMの内の画像パターンに基づいて、2つの画像それぞれの左右上下方向の位置ずれを補正し、補正した画像をハフ変換部162に出力する。
位置補正部1811は、例えば後述するように、第1の相関値生成部181により生成されたずれ情報を示す信号S1823bに基づいて登録画像AIMと照合画像RIMの位置合わせ処理を行う。
詳細には、例えばハフ変換部1812は、位置合わせ処理が施された登録画像AIMである信号S1811a,S1811bに、ハフ変換処理を施して、処理結果を信号S1812a,S1812bとして出力する。
ハフ変換部1812は、第1の画像および第2の画像それぞれについて、基準位置Oから、画像内の線形状パターンL0への最短の距離ρ0、および基準位置Oを通って線形状パターンL0へ垂直な直線n0と基準位置Oを含む基準軸(x軸)との角度θ0に基づいて、曲線のパターンに変換し、画像内の直線成分を、複数の重なり合った曲線のパターンに変換する画像処理を行い、第1の変換画像および第2の変換画像を生成する。
本実施形態では図3において原点Oは、基準位置Oに相当する。
x−y平面上の座標(x,y)に対するハフ(Hough)変換は、例えば数式(1)により定義される。
ρ=x・cosθ+y・sinθ …(1)
この曲線PL1,PL2,PL3のパターンは、ρ−θ空間上で交点CP(ρ0,θ0)で交わる。ρ−θ空間上では交点P(ρ0,θ0)は、x−y空間上では直線成分L0に相当する。
逆に、図3(a)に示すようにx−y平面上の直線成分L0は、ρ−θ空間では曲線PL1,PL2,PL3のパターンの交点CPに相当する。
ハフ変換部162は、例えば図4(a)に示す位置合わせ処理が施された登録画像AIM(S1811a)にハフ変換処理を行い、図4(c)に示す画像S1812aを生成し、図4(b)に示す位置合わせ処理が施された照合画像RIM(S1811b)にハフ変換処理を行い、画像S1812bを生成する。
画像S1812a,S1812bの内の各画素には、曲線のパターンの重なりの度合いに応じた値が設定される。本実施形態では所定の階調で示される画像の内、曲線のパターンの重なりの度合いが高いほど白く表示されている。
詳細には、例えば抽出部1813は、図4(c)に示す第1の変換画像としての信号S1812aに基づいて、1つの変換画像内の曲線のパターンの重なりの度合いが予め設定された閾値以上の領域を抽出して、図4(e)に示す画像S1813aを生成し照合部183に出力する。
また、例えば抽出部1813は、図4(d)に示す第2の変換画像としての信号S1812bに基づいて、1つの変換画像内の曲線のパターンの重なりの度合いが予め設定された閾値以上の領域を抽出して、図4(f)に示す画像S1813bを生成し照合部183に出力する。
この抽出処理を行うことにより、例えば登録画像AIMおよび照合画像RIMのx−y空間上の直線成分と異なるノイズ成分、例えば点成分を除去する。
詳細には、類似度生成部1814は、例えば信号S1813a信号S1813bに基づいて2つの画像の中の異なる複数の位置関係それぞれについて比較処理を行い、比較処理の結果に基づいて相関値としての類似度を生成する。
つまり、第1の画像と照合対象の第2の画像との照合を行う際に、画像中の線形状パターンについて基準座標と基準軸に応じた距離および角度が同じ場合には、その線形状パターンが同じであると判断してしまう場合がある。
また、第2の相関値生成部182は、登録画像AIMおよび照合画像RIMそれぞれにフーリエ変換処理を施して合成し、当該合成の結果に逆フーリエ変換を施した結果に基づいて第1の画像と前記第2の画像間の相対的なずれ情報を生成し、そのずれ情報を示す信号S1823bを位置補正部1811に出力する。
以下、第2の相関値生成部182の一具体例を説明する。
また、図6(b)に示した照合画像RIM:〔f2(m,n)〕に、例えば数式(4)に示すような2次元フーリエ変換処理を施すと、フーリエ画像データF2(u,v)は、数式(4)に示すように、振幅スペクトルB(u,v)および位相スペクトルΦ(u,v)で構成され、簡略化してB・e^(jΦ)と表す。
図7に示す相関強度画像G(x,y)のz軸方向の値は、登録画像AIMと照合画像RIMとのそれぞれの位置関係における相関度合を示すものであり相関度合の最大値を、各画像データの画素数で正規化することにより、その値を登録画像AIMと照合画像RIMとの相関値としての類似度(R_max )とする。たとえば、類似度(R_max )は、数式(7)に示すような演算により求める。
また、図8に示すように、上述した相関強度画像G(x,y)において、画像相関度合いの最大値PPの座標は、登録画像AIMと照合画像RIM間の相対的なずれ情報に相当するので、逆フーリエ変換部1823は、そのずれ情報を示す信号S1823bを第1の相関値生成部181の位置補正部1811に出力する。
位置補正部1811は、そのずれ情報を示す信号S1823bに基づいて、登録画像AIMと照合画像RIMの位置合わせ処理を行う。
照合部183は、具体的には第2の相関値(類似度A)、および第1の相関値(類似度B)を基に、例えば図9に示すように、類似度AをY軸、類似度BをX軸とする2次元平面に類似度(B,A)を展開し、予め設定された領域内にプロット結果が納まる場合には登録画像と照合画像とが一致したものと判断する。
例えば上述した閾値は、図9に示す直線l0に相当し、予め設定された領域は、2次元平面内において直線l0よりも大きい領域に相当する。
第1のステップSTにおいて、登録画像AIMおよび照合画像RIMそれぞれにおいて、基準位置Oから、画像内の線形状パターンへの最短の距離ρ0、および基準位置Oを通って線形状パターンへ垂直な直線n0と基準位置Oを含む基準軸(x軸)との角度θ0に基づいて、登録画像AIMおよび照合画像RIM内の直線成分に応じた第1の相関値を生成する。
また、第3のステップにおいて、第1のステップにより生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合および第2のステップにより生成した第2の相関値が予め規定された第2の閾値より大きい場合に、第1の画像と第2の画像とが同じであると判断する。
図10を参照しながら、画像照合装置1の照合処理を、CPU18の動作を中心に説明する。
また、逆フーリエ変換部1823は、上述したように逆フーリエ変換の結果に基づいて、信号S1823bを第1の相関値生成部181の位置補正部1811に出力する。
例えばセキュリティ分野における静脈パターン照合装置に応用した場合には、動作処理部19は電子錠を解除するといった処理を行う。
例えば、本実施形態では、第1の相関値生成部181としてハフ変換処理を行い、第2の相関値生成部182として登録画像AIMと照合画像RIMそれぞれにフーリエ変換処理を施して合成し、当該合成の結果に逆フーリエ変換を施した結果に基づいて第2の相関値を生成したがこの形態に限られるものではない。
Claims (5)
- 第1の画像と照合対象の第2の画像とを照合する画像照合装置であって、
前記第1の画像および第2の画像それぞれにおいて、基準位置から、画像内の線形状パターンへの最短の距離、および前記基準位置を通って前記線形状パターンへ垂直な直線と前記基準位置を含む基準軸との角度に基づいて、前記第1および第2の画像内の直線成分に応じた第1の相関値を生成する第1の相関値生成手段と、
第1の画像および第2の画像それぞれにフーリエ変換処理を施して合成し、当該合成の結果に逆フーリエ変換を施した結果に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像間の第2の相関値及び相対的なずれ情報を生成する第2の相関値生成手段と、
前記第1の相関値生成手段が生成した第1の相関値と前記第2の相関値生成手段が生成した前記第2の相関値とに基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像間の照合を行う照合手段と
を有し、
前記第1の相関値生成手段は、前記第2の相関値生成手段が生成した前記ずれ情報に基づいて前記第1の画像および第2の画像に位置合わせを行った結果に基づいて前記第1の相関値を生成し、
前記照合手段は、
前記第1の相関値生成手段が生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合であっても、前記第2の相関値生成手段が生成した第2の相関値が予め規定された第2の閾値より小さい場合には、前記第1の画像と前記第2の画像とが異なると判断し、
前記第1の相関値生成手段が生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合および前記第2の相関値生成手段が生成した第2の相関値が予め規定された第2の閾値より大きい場合に、前記第1の画像と前記第2の画像とが同じであると判断する
画像照合装置。 - 前記第1の相関値生成手段は、前記第1の画像及び前記第2の画像を二値化してハフ変換を行うことにより前記第1の相関値を生成する
請求項1に記載の画像照合装置。 - 前記照合手段は、前記第1の相関値生成手段が生成した第1の相関値と、前記第2の相関値生成手段が生成した第2の相関値とを2次元平面にプロットし、予め設定された領域内にプロット結果が収まる場合に、前記第1の画像と前記第2の画像とが同じであると判断する
請求項1に記載の画像照合装置。 - 第1の相関値生成手段と、第2の相関値生成手段と、照合手段と、を有し、第1の画像と照合対象の第2の画像とを照合する画像照合装置の画像照合方法であって、
前記第2の相関値生成手段が、第1の画像および第2の画像それぞれにフーリエ変換処理を施して合成し、当該合成の結果に逆フーリエ変換を施した結果に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像間の第2の相関値及び相対的なずれ情報を生成する第1のステップと、
前記第1の相関値生成手段が、前記ずれ情報に基づいて前記第1の画像および第2の画像に位置合わせを行う第2の工程と、
前記第1の相関値生成手段が、前記第2の工程において位置合わせを行った結果に基づいて、前記第1の画像および第2の画像それぞれにおいて、基準位置から、画像内の線形状パターンへの最短の距離、および前記基準位置を通って前記線形状パターンへ垂直な直線と前記基準位置を含む基準軸との角度に基づいて、前記第1および第2の画像内の直線成分に応じた第1の相関値を生成する第3のステップと、
前記照合手段が、前記第3のステップにおいて生成した第1の相関値と前記第1のステップにおいて生成した第2の相関値とに基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像間の照合を行う第4のステップと、
を有し、
前記第4のステップは、
前記照合手段が、前記第1の相関値生成手段が生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合であっても、前記第2の相関値生成手段が生成した第2の相関値が予め規定された第2の閾値より小さい場合には、前記第1の画像と前記第2の画像とが異なると判断する、第5のステップと、
前記照合手段が、前記第1の相関値生成手段が生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合および前記第2の相関値生成手段が生成した第2の相関値が予め規定された第2の閾値より大きい場合に、前記第1の画像と前記第2の画像とが同じであると判断する第6のステップと、
を有する画像照合方法。 - 第1の画像と照合対象の第2の画像とを照合する画像照合装置が含むコンピュータの実行するプログラムであって、
第1の画像および第2の画像それぞれにフーリエ変換処理を施して合成し、当該合成の結果に逆フーリエ変換を施した結果に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像間の第2の相関値及び相対的なずれ情報を生成する第1の手順と、
前記ずれ情報に基づいて前記第1の画像および第2の画像に位置合わせを行う第2の工程と、
前記第2の工程において位置合わせを行った結果に基づいて、前記第1の画像および第2の画像それぞれにおいて、基準位置から、画像内の線形状パターンへの最短の距離、および前記基準位置を通って前記線形状パターンへ垂直な直線と前記基準位置を含む基準軸との角度に基づいて、前記第1および第2の画像内の直線成分に応じた第1の相関値を生成する第3の手順と、
前記第3の手順において生成した第1の相関値と前記第1の手順において生成した第2の相関値とに基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像間の照合を行う第4の手順と、
を有し、
前記第4の手順は、
前記第1の相関値生成手段が生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合であっても、前記第2の相関値生成手段が生成した第2の相関値が予め規定された第2の閾値より小さい場合には、前記第1の画像と前記第2の画像とが異なると判断する、第5の手順と、
前記第1の相関値生成手段が生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合および前記第2の相関値生成手段が生成した第2の相関値が予め規定された第2の閾値より大きい場合に、前記第1の画像と前記第2の画像とが同じであると判断する第6の手順と、
を前記コンピュータに実行させるプログラム。
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