JP4645198B2 - 画像照合装置、画像照合方法、およびプログラム - Google Patents

画像照合装置、画像照合方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、例えば、血管画像、指紋画像、静止画像、動画像等の2つの画像の照合を行う画像照合方法、画像照合装置、およびプログラムに関するものである。
従来、画像情報に基づいて照合を行う装置として、種々の画像照合装置が知られている。
例えば、第1の画像と照合対象の第2の画像との照合を行う際に、画像中の線形状パターンについて基準座標と基準軸に応じた距離および角度を基に画像照合を行う装置が知られている。
しかし、上述した装置では、第1の画像と照合対象の第2の画像との照合を行う際に、画像中の線形状パターンについて基準座標と基準軸に応じた距離および角度が同じ場合にその線形状パターンが同じであると判断してしまう場合があり、充分な判定精度が得られないときがある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、第1の画像と照合対象の第2の画像との照合を行う際に、画像中の線形状パターンについて基準座標と基準軸に応じた距離および角度を基に照合する場合であっても、高精度に照合を行うことができる画像照合方法、画像照合装置、およびプログラムを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の画像照合装置は、第1の画像と照合対象の第2の画像とを照合する画像照合装置であって、前記第1の画像および第2の画像それぞれにおいて、基準位置から、画像内の線形状パターンへの最短の距離、および前記基準位置を通って前記線形状パターンへ垂直な直線と前記基準位置を含む基準軸との角度に基づいて、前記第1および第2の画像内の直線成分に応じた第1の相関値を生成する第1の相関値生成手段と、第1の画像および第2の画像それぞれにフーリエ変換処理を施して合成し、当該合成の結果に逆フーリエ変換を施した結果に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像間の第2の相関値及び相対的なずれ情報を生成する第2の相関値生成手段と、前記第1の相関値生成手段が生成した第1の相関値と前記第2の相関値生成手段が生成した前記第2の相関値とに基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像間の照合を行う照合手段とを有し、前記第1の相関値生成手段は、前記第2の相関値生成手段が生成した前記ずれ情報に基づいて前記第1の画像および第2の画像に位置合わせを行った結果に基づいて前記第1の相関値を生成し、前記照合手段は、前記第1の相関値生成手段が生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合であっても、前記第2の相関値生成手段が生成した第2の相関値が予め規定された第2の閾値より小さい場合には、前記第1の画像と前記第2の画像とが異なると判断し、前記第1の相関値生成手段が生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合および前記第2の相関値生成手段が生成した第2の相関値が予め規定された第2の閾値より大きい場合に、前記第1の画像と前記第2の画像とが同じであると判断する
本発明の画像照合方法は、第1の相関値生成手段と、第2の相関値生成手段と、照合手段と、を有し、第1の画像と照合対象の第2の画像とを照合する画像照合装置の画像照合方法であって、前記第2の相関値生成手段が、第1の画像および第2の画像それぞれにフーリエ変換処理を施して合成し、当該合成の結果に逆フーリエ変換を施した結果に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像間の第2の相関値及び相対的なずれ情報を生成する第1のステップと、前記第1の相関値生成手段が、前記ずれ情報に基づいて前記第1の画像および第2の画像に位置合わせを行う第2の工程と、前記第1の相関値生成手段が、前記第2の工程において位置合わせを行った結果に基づいて、前記第1の画像および第2の画像それぞれにおいて、基準位置から、画像内の線形状パターンへの最短の距離、および前記基準位置を通って前記線形状パターンへ垂直な直線と前記基準位置を含む基準軸との角度に基づいて、前記第1および第2の画像内の直線成分に応じた第1の相関値を生成する第3のステップと、前記照合手段が、前記第3のステップにおいて生成した第1の相関値と前記第のステップにおいて生成した第2の相関値とに基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像間の照合を行う第のステップと、を有し、前記第4のステップは、前記照合手段が、前記第1の相関値生成手段が生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合であっても、前記第2の相関値生成手段が生成した第2の相関値が予め規定された第2の閾値より小さい場合には、前記第1の画像と前記第2の画像とが異なると判断する、第5のステップと、前記照合手段が、前記第1の相関値生成手段が生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合および前記第2の相関値生成手段が生成した第2の相関値が予め規定された第2の閾値より大きい場合に、前記第1の画像と前記第2の画像とが同じであると判断する第6のステップと、を有する。
本発明のプログラムは、第1の画像と照合対象の第2の画像とを照合する画像照合装置が含むコンピュータの実行するプログラムであって、第1の画像および第2の画像それぞれにフーリエ変換処理を施して合成し、当該合成の結果に逆フーリエ変換を施した結果に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像間の第2の相関値及び相対的なずれ情報を生成する第1の手順と、前記ずれ情報に基づいて前記第1の画像および第2の画像に位置合わせを行う第2の工程と、前記第2の工程において位置合わせを行った結果に基づいて、前記第1の画像および第2の画像それぞれにおいて、基準位置から、画像内の線形状パターンへの最短の距離、および前記基準位置を通って前記線形状パターンへ垂直な直線と前記基準位置を含む基準軸との角度に基づいて、前記第1および第2の画像内の直線成分に応じた第1の相関値を生成する第3の手順と、前記第3の手順において生成した第1の相関値と前記第の手順において生成した第2の相関値とに基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像間の照合を行う第の手順と、を有し、前記第4の手順は、前記第1の相関値生成手段が生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合であっても、前記第2の相関値生成手段が生成した第2の相関値が予め規定された第2の閾値より小さい場合には、前記第1の画像と前記第2の画像とが異なると判断する、第5の手順と、前記第1の相関値生成手段が生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合および前記第2の相関値生成手段が生成した第2の相関値が予め規定された第2の閾値より大きい場合に、前記第1の画像と前記第2の画像とが同じであると判断する第6の手順と、を前記コンピュータに実行させる
本発明によれば、第1の画像と照合対象の第2の画像との照合を行う際に、画像中の線形状パターンについて基準座標と基準軸に応じた距離および角度を基に照合する場合であっても、高精度に照合を行うことができる画像照合方法、画像照合装置、およびプログラムを提供することができる。
本発明に係る照合装置は、第1の画像および照合対象の第2の画像それぞれにおいて、基準位置から、画像内の線形状パターンへの最短の距離、および基準位置を通って線形状パターンへ垂直な直線と前記基準位置を含む基準軸との角度に基づいて、第1の画像および第2の画像内の線形状パターンが同じであるか否かを判断する場合に、同じ角度と距離である場合に同じ線形状パターンであると判断する第1の判断と、上述したように同じ角度と同じ距離の場合に第1の判断により同じ線形状パターンと判断されるような場合であっても、異なる線形状パターンについては、異なると判断する第2の判断とを行い、第1の判断の結果により第1の画像と第2の画像が同じであると判断される場合であっても、第2の判断の結果により第1の画像と第2の画像が異なると判断する。
例えば、具体的には、第1の画像および第2の画像それぞれにおいて、基準位置から、画像内の線形状パターンへの最短の距離、および基準位置を通って線形状パターンへ垂直な直線と基準位置を含む基準軸との角度に基づいて、第1および第2の画像内の直線成分に応じた第1の相関値を生成し、第1の画像および第2の画像内の線形状パターンにおいて距離および角度が同じであっても、異なる線形状パターンについては第1の相関値と異なる第2の相関値を生成し、第1の相関値と第2の相関値とに基づいて、第1の画像と前記第2の画像間の照合を行う。
以下、図面を参照しながら本発明に係る画像照合装置を説明する。
図1は、本発明に係る画像照合装置の一実施形態のハードウェア的な機能ブロック図である。
本実施形態に係る画像照合装置1は、図1に示すように、画像入力部11、メモリ12、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier transform)処理部13、位置合わせ処理部14、ハフ(Hough)変換処理部15、マスク処理部16、類似度演算部17、制御部(CPU:Central processing unit)18、および動作処理部19を有する。
各構成要素、具体的には画像入力部11、メモリ12、FFT処理部13、位置合わせ処理部14、ハフ変換処理部15、マスク処理部16、類似度演算部17、CPU18、および動作処理部19は、バスBS1により接続されている。
画像入力部11は、例えば外部からの画像を入力するための入力部である。例えば、画像入力部11には、登録画像AIM、および登録画像AIMの照合対象である画像(照合画像RIMともいう)が入力される。
メモリ12は、例えば画像入力部11から入力された画像等を記憶する。また、例えばメモリ12には、図1に示すように登録画像AIM、照合画像RIM、およびプログラムPRG等が記憶されている。
プログラムPRGは、例えばCPU18で実行され、本発明に係る相関処理、照合処理等に関する機能を実現させる手順を含む。
FFT処理部13は、例えばCPU18の制御により、メモリ12が記憶する画像等に基づいてフーリエ変換処理や逆フーリエ変換を行い、処理結果を位置合わせ処理部14やCPU18等に出力する。
位置合わせ処理部14は、例えばCPU18の制御により、FFT処理部13が処理したフーリエ変換処理の結果のずれ情報に基づいて、登録画像AIMと照合画像RIMに位置合わせを行った結果をCPU18に出力する。
ハフ変換処理部15は、CPU18の制御により後述するハフ変換処理を行い、処理結果をCPU18に出力する。ハフ変換処理部15は、例えば高速にハフ変換処理を行うために、ハードウェアで構成された専用回路を用いることが好ましい。
マスク処理部16は、例えばハフ変換処理部15により登録画像AIMおよび照合画像RIMについてハフ変換が施された変換画像のうち、1つの変換画像内の曲線のパターンの重なりの度合いが予め設定された閾値以上の領域を抽出し、その結果をCPU18に出力する。
類似度演算部17は、例えば登録画像AIMと照合画像RIMについて後述する所定の比較処理の結果に基づいて相関値としての類似度を生成する。
CPU18は、例えばメモリ12に記憶されているプログラムPRGを実行することにより、装置の各構成要素を統括的に制御して本発明に係る機能を実現する。
例えばCPU18は、登録画像AIM、および照合画像RIMに基づいて、本発明の実施形態に係る照合処理などを行う。
動作処理部19は、後述するCPU18の処理の結果に基づいて、例えば登録画像AIMと照合画像RIMが一致した場合には、電子鍵を解除する等の所定処理を行う。
図2は、図1に示した画像照合装置のソフトウェア的な機能ブロック図である。
例えば、CPU18がプログラムPRGを実行することにより、図2に示すように、第1の相関値生成部181、第2の相関値生成部182、照合部183を有する。
第1の相関値生成部181は本発明に係る第1の相関値生成手段の一例に相当する。第2の相関値生成部182は本発明に係る第2の相関値生成手段の一例に相当する。照合部183は本発明に係る照合手段の一例に相当する。
第1の相関値生成部181は、第1の画像および第2の画像それぞれにおいて、基準位置から、画像内の線形状パターンへの最短の距離、および基準位置を通って線形状パターンへ垂直な直線と前記基準位置を含む基準軸との角度に基づいて、第1および第2の画像内の直線成分に応じた第1の相関値を生成し、その第1の相関値を示す信号S181を、照合部183に出力する。
また、第1の相関値生成部181は、例えば後述するように、第2の相関値生成部182により生成されたずれ情報に基づいて登録画像AIMと照合画像RIMの位置合わせ処理を行う。
第1の相関値生成部181は、例えば図2に示すように、位置補正部1811、ハフ変換部1812、抽出部1813、および類似度生成部1814を有する。
位置補正部1811は、例えばメモリ12が記憶する登録画像AIMおよび照合画像RIMの内の画像パターンに基づいて、2つの画像それぞれの左右上下方向の位置ずれを補正し、補正した画像をハフ変換部162に出力する。
位置補正部1811は、例えば後述するように、第1の相関値生成部181により生成されたずれ情報を示す信号S1823bに基づいて登録画像AIMと照合画像RIMの位置合わせ処理を行う。
具体的には、位置補正部1811は、登録画像AIMおよび照合画像RIMそれぞれに位置合わせ処理を施した結果を示す信号S1811a,S1811bをハフ変換部1812に出力する。
ハフ変換部1812は、例えばハードウェア的に専用のハフ変換処理を行うハフ変換部15に、ハフ変換処理を実行させる。
詳細には、例えばハフ変換部1812は、位置合わせ処理が施された登録画像AIMである信号S1811a,S1811bに、ハフ変換処理を施して、処理結果を信号S1812a,S1812bとして出力する。
図3は、図2に示したハフ変換部の動作を説明するための図である。
ハフ変換部1812は、第1の画像および第2の画像それぞれについて、基準位置Oから、画像内の線形状パターンL0への最短の距離ρ0、および基準位置Oを通って線形状パターンL0へ垂直な直線n0と基準位置Oを含む基準軸(x軸)との角度θ0に基づいて、曲線のパターンに変換し、画像内の直線成分を、複数の重なり合った曲線のパターンに変換する画像処理を行い、第1の変換画像および第2の変換画像を生成する。
本実施形態では図3において原点Oは、基準位置Oに相当する。
説明を簡略化するため、例えば図3(a)に示すように、x−y平面上に、直線L0、直線L0上の点P(x1,y1),点P2(x2,y2),点P3(x3,y3)があるとする。
原点0を通り直線L0に垂直な直線をn0とすると、例えば直線n0と基準軸としてのx軸とは角度θ0の関係があり、原点Oから直線L0まで距離|ρ0|の関係があるとする。ここで|ρ0|はρ0の絶対値を示す。直線L0は、(ρ0,θ0)というパラメータで表現できる。
x−y平面上の座標(x,y)に対するハフ(Hough)変換は、例えば数式(1)により定義される。
[数1]
ρ=x・cosθ+y・sinθ …(1)
例えば点P1,P2,P3それぞれについて数式(1)に示すハフ変換を行うと、図3(b)に示すようにρ−θ空間上の曲線に変換される。詳細にはハフ変換は、点P1(x1,y1)は曲線PL1(x1・cosθ+y1・sinθ)に、点P2(x2,y2)は曲線PL2(x2・cosθ+y2・sinθ)に、点P3(x3,y3)は曲線PL3(x3・cosθ+y3・sinθ)に変換する。
この曲線PL1,PL2,PL3のパターンは、ρ−θ空間上で交点CP(ρ0,θ0)で交わる。ρ−θ空間上では交点P(ρ0,θ0)は、x−y空間上では直線成分L0に相当する。
逆に、図3(a)に示すようにx−y平面上の直線成分L0は、ρ−θ空間では曲線PL1,PL2,PL3のパターンの交点CPに相当する。
上述したように、2値化した画像にハフ変換処理を行い、処理結果のρ−θ空間上での曲線のパターンの重なりの度合いにより、変換前のx−y平面においてどのような直線成分が支配的であるかを判別することができる。
図4は、図2に示したハフ変換部の動作を説明するための図である。
ハフ変換部162は、例えば図4(a)に示す位置合わせ処理が施された登録画像AIM(S1811a)にハフ変換処理を行い、図4(c)に示す画像S1812aを生成し、図4(b)に示す位置合わせ処理が施された照合画像RIM(S1811b)にハフ変換処理を行い、画像S1812bを生成する。
画像S1812a,S1812bの内の各画素には、曲線のパターンの重なりの度合いに応じた値が設定される。本実施形態では所定の階調で示される画像の内、曲線のパターンの重なりの度合いが高いほど白く表示されている。
抽出部1813は、第1の変換画像S1812aおよび第2の変換画像S1812bそれぞれについて、1つの変換画像内の曲線のパターンの重なりの度合いが予め設定された閾値以上の領域を抽出する。
詳細には、例えば抽出部1813は、図4(c)に示す第1の変換画像としての信号S1812aに基づいて、1つの変換画像内の曲線のパターンの重なりの度合いが予め設定された閾値以上の領域を抽出して、図4(e)に示す画像S1813aを生成し照合部183に出力する。
また、例えば抽出部1813は、図4(d)に示す第2の変換画像としての信号S1812bに基づいて、1つの変換画像内の曲線のパターンの重なりの度合いが予め設定された閾値以上の領域を抽出して、図4(f)に示す画像S1813bを生成し照合部183に出力する。
この抽出処理を行うことにより、例えば登録画像AIMおよび照合画像RIMのx−y空間上の直線成分と異なるノイズ成分、例えば点成分を除去する。
類似度生成部1814は、例えば、第1の変換画像および第2の変換画像の中の異なる複数の位置関係それぞれについて比較処理を行い、比較処理の結果に基づいて相関値としての類似度を生成する。
詳細には、類似度生成部1814は、例えば信号S1813a信号S1813bに基づいて2つの画像の中の異なる複数の位置関係それぞれについて比較処理を行い、比較処理の結果に基づいて相関値としての類似度を生成する。
例えば類似度生成部1814は、処理対象の2つの画像それぞれをf1(m,n),f2(m,n)とすると、例えば第1の相関値である類似度Sim(類似度Bともいう)を数式(2)により演算し、演算結果をS181として照合部183に出力する。
Figure 0004645198
…(2)
図5(a)〜(c)は、ハフ変換処理後の変換画像が一致する場合を説明するための図である。図5(a)は線形状パターンとして直線l1を含む画像の一具体例である。図5(b)は、線形状パターンとして直線l2および直線l3を含む画像の一具体例である。図5(c)は、図5(a)および図5(b)に示した画像にハフ変換処理が施された変換画像を示す図である。
例えば図5(a)および図5(b)に示した画像にハフ変換を施すと、図5(c)に示すようにハフ変換空間(θ,ρ)上では一致してしまう。
つまり、第1の画像と照合対象の第2の画像との照合を行う際に、画像中の線形状パターンについて基準座標と基準軸に応じた距離および角度が同じ場合には、その線形状パターンが同じであると判断してしまう場合がある。
このため、本実施形態に係る画像照合装置1は、第1の画像および第2の画像内の線形状パターンにおいて距離および角度が同じであっても、異なる線形状パターンについて適正に区別するような判断を行う手段を設ける。
第2の相関値生成部182は、第1の画像および第2の画像内の線形状パターンにおいて距離および角度が同じであっても、異なる線形状パターンについては前記第1の相関値生成手段による前記第1の相関値と異なる第2の相関値を生成し、生成した第2の相関値を示す信号S182を照合部183に出力する。
また、第2の相関値生成部182は、第1の画像および第2の画像それぞれにフーリエ変換処理を施して合成し、当該合成の結果に逆フーリエ変換を施した結果に基づいて第2の相関値を生成する。
また、第2の相関値生成部182は、登録画像AIMおよび照合画像RIMそれぞれにフーリエ変換処理を施して合成し、当該合成の結果に逆フーリエ変換を施した結果に基づいて第1の画像と前記第2の画像間の相対的なずれ情報を生成し、そのずれ情報を示す信号S1823bを位置補正部1811に出力する。
以下、第2の相関値生成部182の一具体例を説明する。
第2の相関値生成部182は、例えば図2に示すように、フーリエ変換部1821、合成部1822、逆フーリエ変換部1823、および類似度生成部1824を有する。
フーリエ変換部1821は、例えば登録画像AIMおよび照合画像RIMそれぞれの画像データにフーリエ変換処理、例えば2次元フーリエ変換処理を施して、処理結果を信号S1821a,S1821bとして出力する。
図6(a)は例えば登録画像AIM:〔f1(m,n)〕の一具体例を示す図である。図6(b)は照合画像RIM〔f2(m,n)〕の一具体例を示す図である。
詳細には、図6(a)に示した登録画像AIM:〔f1(m,n)〕に、例えば数式(3)に示すような2次元フーリエ変換処理を施すと、フーリエ画像データF1(u,v)は、数式(3)に示すように振幅スペクトルA(u,v)および位相スペクトルΘ(u,v)で構成され、簡略化してA・e^(jΘ)と表す
また、図6(b)に示した照合画像RIM:〔f2(m,n)〕に、例えば数式(4)に示すような2次元フーリエ変換処理を施すと、フーリエ画像データF2(u,v)は、数式(4)に示すように、振幅スペクトルB(u,v)および位相スペクトルΦ(u,v)で構成され、簡略化してB・e^(jΦ)と表す。
Figure 0004645198
…(3)
Figure 0004645198
…(4)
合成部1822は、合成部1822から出力されたフーリエ変換処理が施された登録画像AIMおよび照合画像RIMを示す信号S1821a,S1821bを合成し、その処理結果を示す信号S1822を逆フーリエ変換部1823に出力する。
合成部1822は、詳細には、数式(5)に示すように、登録画像AIMおよび照合画像RIMを示す信号S1821a,S1821bを合成し、その処理結果を示す信号S1822を類似度生成部1824に出力する。
Figure 0004645198
…(5)
逆フーリエ変換部1823は、合成部1822から出力された信号S1822に逆フーリエ変換処理を施して、登録画像AIMと照合画像RIMとの相互相関の結果を示す相関強度画像G(x,y)を生成し、その結果を示す信号S1823aを類似度生成部1824に出力する。
詳細には、逆フーリエ変換部1823は、数式(6)に示すように信号S1822に逆フーリエ変換処理を施して、相関強度画像G(x,y)を生成する。
Figure 0004645198
…(6)
類似度生成部1824は、逆フーリエ変換部1823から出力された信号S1823aに基づいて第2の相関値である類似度Aを生成し、それを示す信号S182を照合部183に出力する。
図7は、図2に示した逆フーリエ変換部1823により得られた相関強度画像G(x,y)の一具体例を示す図である。
図7に示す相関強度画像G(x,y)のz軸方向の値は、登録画像AIMと照合画像RIMとのそれぞれの位置関係における相関度合を示すものであり相関度合の最大値を、各画像データの画素数で正規化することにより、その値を登録画像AIMと照合画像RIMとの相関値としての類似度(R_max )とする。たとえば、類似度(R_max )は、数式(7)に示すような演算により求める。
Figure 0004645198
…(7)
図8は、図7に示した相関強度画像G(x,y)のxy平面の一具体例を示す図である。
また、図8に示すように、上述した相関強度画像G(x,y)において、画像相関度合いの最大値PPの座標は、登録画像AIMと照合画像RIM間の相対的なずれ情報に相当するので、逆フーリエ変換部1823は、そのずれ情報を示す信号S1823bを第1の相関値生成部181の位置補正部1811に出力する。
位置補正部1811は、そのずれ情報を示す信号S1823bに基づいて、登録画像AIMと照合画像RIMの位置合わせ処理を行う。
照合部183は、第1の相関値生成部181が生成した第1の相関値と、第2の相関値生成部182が生成した第2の相関値とに基づいて、登録画像AIMと照合画像RIM間の照合を行う。
また、照合部183は、第1の相関値生成部181が生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合であっても、第2の相関値生成部182が生成した第2の相関値が予め規定された第2の閾値より小さい場合には、登録画像AIMと照合画像RIMとが異なると判断する。
また、照合部183は、第1の相関値生成部181が生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合および第2の相関値生成部182が生成した第2の相関値が予め規定された第2の閾値より大きい場合に、第1の画像と第2の画像とが同じであると判断する。
図9は、図2に示した照合部183の動作を説明するための図である。
照合部183は、具体的には第2の相関値(類似度A)、および第1の相関値(類似度B)を基に、例えば図9に示すように、類似度AをY軸、類似度BをX軸とする2次元平面に類似度(B,A)を展開し、予め設定された領域内にプロット結果が納まる場合には登録画像と照合画像とが一致したものと判断する。
例えば上述した閾値は、図9に示す直線l0に相当し、予め設定された領域は、2次元平面内において直線l0よりも大きい領域に相当する。
より具体的には、例えば静脈パターンについて、本人同士で照合を行なった場合と、他人同士で照合を行なった場合とでそれぞれ類似度A、Bを算出し、類似度AをY軸、類似度BをX軸とする2次元平面に展開すると、図9に示すように類似度A、類似度Bそれぞれ単独で判定を行なった場合には、本人同士による分布と他人同士による分布との間で明確に区分けすることができないが、2次元平面で見ると直線l0を境界として本人同士による分布と他人同士による分布とを区分することができるため、結果として判定精度の向上につなげることが可能となる。
また、図9の場合には、算出した類似度(B,A)を2次元平面に展開したときに、直線l0よりも上側の領域に納まれば、照合した画像同士が同一のものであると判定することができる。
以上の構成の動作を簡単に説明する。
第1のステップSTにおいて、登録画像AIMおよび照合画像RIMそれぞれにおいて、基準位置Oから、画像内の線形状パターンへの最短の距離ρ0、および基準位置Oを通って線形状パターンへ垂直な直線n0と基準位置Oを含む基準軸(x軸)との角度θ0に基づいて、登録画像AIMおよび照合画像RIM内の直線成分に応じた第1の相関値を生成する。
第2のステップにおいて、登録画像AIMおよび照合画像RIM内の線形状パターンにおいて距離および角度が同じであっても、異なる線形状パターンについては第1のステップによる第1の相関値と異なる第2の相関値を生成する。
第3のステップにおいて、第1のステップにより生成した第1の相関値と第2のステップにより生成した第2の相関値とに基づいて登録画像AIMと、照合画像RIM間の照合を行う。
例えば、第3のステップにおいて、第1のステップにより生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合であっても、第2のステップにより生成した第2の相関値が予め規定された第2の閾値より小さい場合には、第1の画像と前記第2の画像とが異なると判断する。
また、第3のステップにおいて、第1のステップにより生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合および第2のステップにより生成した第2の相関値が予め規定された第2の閾値より大きい場合に、第1の画像と第2の画像とが同じであると判断する。
図10は、図1に示した画像照合装置1の動作の一具体例を説明するためのフローチャートである。
図10を参照しながら、画像照合装置1の照合処理を、CPU18の動作を中心に説明する。
以下、例えば、予めメモリ12に格納された登録画像AIMと、外部から入力した照合対象の照合画像RIMを照合する場合を説明する。
ステップST1において、CPU18は、画像入力部11により、登録画像AIMと比較照合を行なうための画像(以下照合画像RIMと呼ぶ)を取り込む。
ステップST2において、フーリエ変換部1821は、取り込んだ照合画像RIMにFFT処理部13の処理により、フーリエ変換処理を施して、処理結果を信号S1821bとして合成部1822に出力する。
ステップST3において、CPU18は、メモリ12から登録画像AIMを読み出す。
ステップST4において、フーリエ変換部1821は、登録画像AIMにFFT処理部13の処理により、フーリエ変換処理を施して、処理結果を信号S1821aとして合成部1822に出力する。
ステップST5において、相互相関を利用した類似度を算出するために、合成部1822は、信号S1821a,S1821bを合成して、信号^S1822として逆フーリエ変換部1823に出力する。
ステップST6において、逆フーリエ変換部1823は、信号S1822に逆フーリエ変換を施して、上述したように信号S1823aとして類似度生成部1824に出力する。
また、逆フーリエ変換部1823は、上述したように逆フーリエ変換の結果に基づいて、信号S1823bを第1の相関値生成部181の位置補正部1811に出力する。
ステップSTST7において、類似度生成部1824は、信号S1823aによる相関強度画像データにおけるピーク値を基に、類似度演算部17により第2の相関値に相当する類似度Aを演算により求めて、その演算結果を示す信号S182を照合部183に出力する。
ステップST8において、位置補正部1811は、信号S1823bに示されるように、相関強度画像G(x,y)のピーク位置PPを基に、位置合わせ処理部14により、登録画像AIMおよび照合画像RIMの位置合わせ処理を施して、図4(a),(b)に示すように信号S1811a,S1811bとしてハフ変換部1812に出力する。
ステップST9において、ハフ変換部1812は、ハフ変換処理部15の処理により、信号S1811a,S1811bに上述したようにハフ変換処理を施して、図4(c),(d)に示すように信号S1812a,S1812bとして抽出部1813に出力する。
ステップST10において、抽出部1813は、信号S1811a,S1811bに、マスク処理部16の処理により、規定された閾値を超えるパラメータのみが抽出されるようマスク処理を施して処理結果を図4(e),(f)に示すように信号S1813a,S1813bとして出力する。
ステップST11において、類似度生成部1814は、類似度演算部17の処理により、信号S1813a,S1813bに基づいて、例えば数式(2)に示すように、第1の相関値に相当する類似度Bを算出して、その結果を示す信号S181を照合部183に出力する。
ステップST12において、照合部183は、信号S181,S182に基づいて、例えば図9に示すように、類似度AをY軸、類似度BをX軸とする2次元平面に算出した類似度(B,A)を展開する。
ステップST13において、照合部183は、予め設定された領域内に納まるか否かを判断し、判断の結果、設定領域内に納まる場合には登録画像AIMと照合画像RIMとが一致した(同じ)ものと判断して(ST14)、CPU18は動作処理部19により様々な処理を行なう。
例えばセキュリティ分野における静脈パターン照合装置に応用した場合には、動作処理部19は電子錠を解除するといった処理を行う。
一方、ステップST13の判断において、予め設定された領域内から外れた場合は、登録画像AIMと照合画像RIMとが一致しない(異なる)ものと判断する(ST15)。
以上説明したように、登録画像AIMと照合画像RIMそれぞれにおいて、基準位置Oから、画像内の線形状パターンへの最短の距離ρ0、および基準位置Oを通って線形状パターンへ垂直な直線n0と基準位置Oを含む基準軸(x軸)との角度θ0に基づいて、登録画像AIMと照合画像RIM内の直線成分に応じた第1の相関値を生成する第1の相関値生成部181と、登録画像AIMおよび照合画像RIM内の線形状パターンにおいて距離ρ0および角度θ0が同じであっても、異なる線形状パターンについては第1の相関値生成部181による第1の相関値と異なる第2の相関値を生成する第2の相関値生成部182と、第1の相関値生成部181が生成した第1の相関値と第2の相関値生成部182が生成した第2の相関値とに基づいて登録画像AIMと照合画像RIM間の照合を行う照合部183とを設けたので、高精度に照合を行うことができる。
つまり、ハフ変換により、画像中の線形状パターンについて基準座標と基準軸に応じた距離および角度が同じ場合にその線形状パターンが同じであると判断してしまう場合であっても、高精度な照合を行うことができる。
また、比較照合を行なう2つの画像データに対して、相互相関を基に算出した類似度と、両者についてハフ変換処理を施した変換画像同士から算出した類似度とで2次元平面に展開し、予め設定された領域内に包含されるかどうかで両者の一致・不一致を判定することにより、ハフ変換による類似度単独で判定を行なった場合に比べ判定精度が向上する。
詳細には、照合部183は、第1の相関値生成部181が生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合であっても、第2の相関値生成部182が生成した第2の相関値が予め規定された第2の閾値より小さい場合には、登録画像AIMと照合画像RIMとが異なると判断するので、ハフ変換処理のみの結果に基づいて照合を行う場合と比べて、判定精度が向上する。
また、照合部183は、第1の相関値生成部181が生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合および第2の相関値生成部182が予め規定された第2の閾値より大きい場合に、登録画像AIMと照合画像RIMとが同じであると判断するのでハフ変換処理のみの結果に基づいて照合を行う場合と比べて、判定精度が向上する。
また、第2の相関値生成部182は、登録画像AIMおよび照合画像RIMそれぞれにフーリエ変換処理を施して合成し、当該合成の結果に逆フーリエ変換を施した結果に基づいて第2の相関値を生成するので、簡単な処理によりかつ高速に本発明に係る機能を実現することができる。
また、第2の相関値生成部182は、登録画像AIMと照合画像RIMそれぞれにフーリエ変換処理を施して合成し、当該合成の結果に逆フーリエ変換を施した結果に基づいて登録画像AIMと照合画像RIM像間の相対的なずれ情報を生成して、第1の相関値生成部181は、そのずれ情報に基づいて登録画像AIMおよび照合画像RIMに位置合わせを行った結果に基づいて第1の相関値を生成するので、位置合わせ処理を施さない場合と比べて、照合の高精度に行うことができる。また、第2の相関値生成部182による結果を用いて位置合わせ処理を行うので、高速に処理を行うことができる。
なお、本発明は本実施の形態に限られるものではなく、任意好適な種々の改変が可能である。
例えば、本実施形態では、第1の相関値生成部181としてハフ変換処理を行い、第2の相関値生成部182として登録画像AIMと照合画像RIMそれぞれにフーリエ変換処理を施して合成し、当該合成の結果に逆フーリエ変換を施した結果に基づいて第2の相関値を生成したがこの形態に限られるものではない。
また、本実施形態では、フーリエ変換処理および逆フーリエ変換処理を行ったがこの形態に限られるものではない。たとえば、直交変換処理およびその逆変換処理を行ってもよい。
本発明は、例えば、血管画像、指紋画像、静止画像、動画像等の2つの画像の照合を行う画像照合方法、画像照合装置、およびプログラム適応することができる。
本発明に係る画像照合装置の一実施形態のハードウェア的な機能ブロック図である。 図1に示した画像照合装置のソフトウェア的な機能ブロック図である。 図2に示したハフ変換部の動作を説明するための図である。 図2に示したハフ変換部の動作を説明するための図である。 (a)〜(c)は、ハフ変換処理後の変換画像が一致する場合を説明するための図である。(a)は線形状パターンとして直線l1を含む画像の一具体例である。(b)は、線形状パターンとして直線l2および直線l3を含む画像の一具体例である。(c)は、(a)および(b)に示した画像にハフ変換処理が施された変換画像を示す図である。 登録画像AIMおよび照合画像RIMの一具体例を示す図である。(a)は例えば登録画像AIM:〔f1(m,n)〕の一具体例を示す図である。(b)は照合画像RIM〔f2(m,n)〕の一具体例を示す図である。 図2に示した逆フーリエ変換部1823により得られた相関強度画像G(x,y)の一具体例を示す図である。 図7に示した相関強度画像G(x,y)のxy平面の一具体例を示す図である。 図2に示した照合部183の動作を説明するための図である。 図1に示した画像照合装置1の動作の一具体例を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…画像照合装置、11…画像入力部、12…メモリ、13…高速フーリエ変換(FFT)処理部、14…位置合わせ処理部、15…ハフ(Hough)変換処理部、16…マスク処理部、17…類似度演算部、18…制御部(CPU)、19…動作処理部、181…第1の相関値生成部、182…第2の相関値生成部、183…照合部、1811…位置補正部、1812…ハフ変換部、1813…抽出部、1814…類似度生成部、1821…フーリエ変換部、1822…合成部、1823…逆フーリエ変換部、1824…類似度生成部。

Claims (5)

  1. 第1の画像と照合対象の第2の画像とを照合する画像照合装置であって、
    前記第1の画像および第2の画像それぞれにおいて、基準位置から、画像内の線形状パターンへの最短の距離、および前記基準位置を通って前記線形状パターンへ垂直な直線と前記基準位置を含む基準軸との角度に基づいて、前記第1および第2の画像内の直線成分に応じた第1の相関値を生成する第1の相関値生成手段と、
    第1の画像および第2の画像それぞれにフーリエ変換処理を施して合成し、当該合成の結果に逆フーリエ変換を施した結果に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像間の第2の相関値及び相対的なずれ情報を生成する第2の相関値生成手段と、
    前記第1の相関値生成手段が生成した第1の相関値と前記第2の相関値生成手段が生成した前記第2の相関値とに基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像間の照合を行う照合手段と
    を有し、
    前記第1の相関値生成手段は、前記第2の相関値生成手段が生成した前記ずれ情報に基づいて前記第1の画像および第2の画像に位置合わせを行った結果に基づいて前記第1の相関値を生成し、
    前記照合手段は、
    前記第1の相関値生成手段が生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合であっても、前記第2の相関値生成手段が生成した第2の相関値が予め規定された第2の閾値より小さい場合には、前記第1の画像と前記第2の画像とが異なると判断し、
    前記第1の相関値生成手段が生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合および前記第2の相関値生成手段が生成した第2の相関値が予め規定された第2の閾値より大きい場合に、前記第1の画像と前記第2の画像とが同じであると判断する
    画像照合装置。
  2. 前記第1の相関値生成手段は、前記第1の画像及び前記第2の画像を二値化してハフ変換を行うことにより前記第1の相関値を生成する
    請求項1に記載の画像照合装置。
  3. 前記照合手段は、前記第1の相関値生成手段が生成した第1の相関値と、前記第2の相関値生成手段が生成した第2の相関値とを2次元平面にプロットし、予め設定された領域内にプロット結果が収まる場合に、前記第1の画像と前記第2の画像とが同じであると判断する
    請求項1に記載の画像照合装置。
  4. 第1の相関値生成手段と、第2の相関値生成手段と、照合手段と、を有し、第1の画像と照合対象の第2の画像とを照合する画像照合装置の画像照合方法であって、
    前記第2の相関値生成手段が、第1の画像および第2の画像それぞれにフーリエ変換処理を施して合成し、当該合成の結果に逆フーリエ変換を施した結果に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像間の第2の相関値及び相対的なずれ情報を生成する第1のステップと、
    前記第1の相関値生成手段が、前記ずれ情報に基づいて前記第1の画像および第2の画像に位置合わせを行う第2の工程と、
    前記第1の相関値生成手段が、前記第2の工程において位置合わせを行った結果に基づいて、前記第1の画像および第2の画像それぞれにおいて、基準位置から、画像内の線形状パターンへの最短の距離、および前記基準位置を通って前記線形状パターンへ垂直な直線と前記基準位置を含む基準軸との角度に基づいて、前記第1および第2の画像内の直線成分に応じた第1の相関値を生成する第3のステップと、
    前記照合手段が、前記第3のステップにおいて生成した第1の相関値と前記第のステップにおいて生成した第2の相関値とに基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像間の照合を行う第のステップと、
    を有し、
    前記第4のステップは、
    前記照合手段が、前記第1の相関値生成手段が生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合であっても、前記第2の相関値生成手段が生成した第2の相関値が予め規定された第2の閾値より小さい場合には、前記第1の画像と前記第2の画像とが異なると判断する、第5のステップと、
    前記照合手段が、前記第1の相関値生成手段が生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合および前記第2の相関値生成手段が生成した第2の相関値が予め規定された第2の閾値より大きい場合に、前記第1の画像と前記第2の画像とが同じであると判断する第6のステップと、
    を有する画像照合方法。
  5. 第1の画像と照合対象の第2の画像とを照合する画像照合装置が含むコンピュータの実行するプログラムであって、
    第1の画像および第2の画像それぞれにフーリエ変換処理を施して合成し、当該合成の結果に逆フーリエ変換を施した結果に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像間の第2の相関値及び相対的なずれ情報を生成する第1の手順と、
    前記ずれ情報に基づいて前記第1の画像および第2の画像に位置合わせを行う第2の工程と、
    前記第2の工程において位置合わせを行った結果に基づいて、前記第1の画像および第2の画像それぞれにおいて、基準位置から、画像内の線形状パターンへの最短の距離、および前記基準位置を通って前記線形状パターンへ垂直な直線と前記基準位置を含む基準軸との角度に基づいて、前記第1および第2の画像内の直線成分に応じた第1の相関値を生成する第3の手順と、
    前記第3の手順において生成した第1の相関値と前記第の手順において生成した第2の相関値とに基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像間の照合を行う第の手順と、
    を有し、
    前記第4の手順は、
    前記第1の相関値生成手段が生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合であっても、前記第2の相関値生成手段が生成した第2の相関値が予め規定された第2の閾値より小さい場合には、前記第1の画像と前記第2の画像とが異なると判断する、第5の手順と、
    前記第1の相関値生成手段が生成した第1の相関値が予め規定された第1の閾値より大きい場合および前記第2の相関値生成手段が生成した第2の相関値が予め規定された第2の閾値より大きい場合に、前記第1の画像と前記第2の画像とが同じであると判断する第6の手順と、
    を前記コンピュータに実行させるプログラム。
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