JP2008186125A - 認証方法、認証装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 これまでに認証に用いられていなかった生体的特徴を利用して精度良く個人の認証を行える方法を提供する。
【解決手段】 被認証者の皮膚の画像を取得する画像取得ステップ(S10)と、取得した画像中の毛穴のパターンと、あらかじめデータベースに保存された登録者の毛穴のパターンとを照合し、被認証者が登録者であるか否かを判定する照合ステップ(S18〜S28)とを備える。
【選択図】 図7

Description

本発明は、生体の特徴を利用して個人を認証する方法に関する。
従来から、バイオメトリクス認証をはじめとする様々な個人認証方法が提案されている。
例えば、特許文献1は、指紋によって認証を行う指紋照合装置の発明を記載している。特許文献2は、虹彩により個人を識別する個人識別装置の発明を記載している。特許文献3は、音声に基づいて話者の照合を行う話者照合装置の発明を記載している。特許文献4は、顔画像の特徴点に基づいて個人を識別する個人識別装置の発明を記載している。これらの他にも、静脈認証や筆跡による認証等の方法等が知られている。
特開平3−18980 特開平11−213164 特開平11−352984 特開平11−161791
上記した認証方法は、いずれも一長一短があり、必要とされる認証精度や導入可能なデバイス等に応じて、認証方法が選択されていた。
本発明は、これまでに認証に用いられることのなかった生体的特徴を利用して精度良く個人認証を行える方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、多数の人の毛穴データを収集し、分析することによって、毛穴のパターンが各人に固有であることを見出した。この知見に基づいて、本発明者らは、毛穴のパターンの相違によって、高い精度で個人を認証できる本発明を完成させた。
本発明の認証方法は、被認証者の皮膚の画像を取得する画像取得ステップと、取得した被認証者の画像中の毛穴のパターンと、あらかじめデータベースに保存された登録者の毛穴のパターンとを照合し、前記被認証者が前記登録者に一致するか否かを判定する照合ステップとを備える。
このように被認証者の皮膚の画像から得られた毛穴のパターンと、登録者の毛穴のパターンとを照合することにより、被認証者が登録者に一致するか否かを適切に認証することができる。
上記認証方法において、前記データベースには、所定の座標系によって前記登録者の毛穴の位置を規定したパターンデータを保存しておき、前記照合ステップは、前記被認証者の画像から毛穴を検出するステップと、検出された毛穴の前記所定の座標系における位置を求めて被認証者の毛穴のパターンデータを生成するステップと、前記被認証者のパターンデータと前記データベースに保存された登録者のパターンデータとを照合するステップとを備えてもよい。ここで、前記所定の座標系は、左右の小鼻の中心を原点とする極座標系を採用してもよい。
このように所定の座標系を用いて毛穴のパターンを表現して比較することにより、容易に毛穴のパターンを照合することができる。
上記認証方法において、前記照合ステップは、被認証者の画像の左右の小鼻の中心に最も近い毛穴の位置が登録者の毛穴のパターンにおいて前記座標系の原点に最も近い毛穴の位置に一致するように、被認証者の毛穴の位置を規定する座標系を調整するステップを備えてもよい。
このように座標系の原点に最も近い毛穴が一致するような座標系を被認証者の画像に対して設定することにより、カメラまでの距離やカメラに対する角度等の撮影条件が異なる場合にも被認証者と登録者の画像を適切に照合することができる。
上記認証方法において、前記データベースには、毛穴を識別可能な解像度で撮像された登録者の皮膚の画像を保存しておき、前記照合ステップでは、被認証者の画像と前記データベースに保存された登録者の画像の差分に基づいて照合を行ってもよい。
このように毛穴を識別可能な解像度で撮像された皮膚の画像の差分に基づいて画像の照合を行うことにより、毛穴のパターンの異同を総合的に判断することができる。
上記認証方法において、前記照合ステップは、前記データベースに保存された画像を複数の領域に分割するステップと、被認証者の画像から前記複数の領域のそれぞれに対応する領域を検出するステップと、対応する領域における画像の差分を求め、各領域における画像の差分に基づいて照合を行うステップとを備えてもよい。
これにより、差分の比較対象の領域が画像全体より小さい単位で対応することから、毛穴のパターンの異同をより適切に判断することができる。
本発明の認証装置は、被認証者の皮膚の画像を取得する画像取得部と、取得した被認証者の画像中の毛穴のパターンと、あらかじめデータベースに保存された登録者の毛穴のパターンとを照合し、前記被認証者が前記登録者に一致するか否かを判定する照合部と、を備える。
このように被認証者の皮膚の画像から得られた毛穴のパターンと、登録者の毛穴のパターンとを照合することにより、被認証者が登録者に一致するか否かを適切に認証することができる。
上記認証装置において、前記データベースには、所定の座標系によって前記登録者の毛穴の位置を規定したパターンデータを保存しておき、前記照合部は、前記被認証者の画像から毛穴を検出する毛穴検出部と、検出された毛穴の前記所定の座標系における位置を求めて被認証者の毛穴のパターンデータを生成する毛穴位置算出部とを備え、前記被認証者のパターンデータと前記データベースに保存された登録者のパターンデータとを照合してもよい。ここで、前記所定の座標系は、左右の小鼻の中心を原点とする極座標系を採用してもよい。
このように所定の座標系を用いて毛穴のパターンを表現して比較することにより、容易に毛穴のパターンを照合することができる。
上記認証装置において、前記毛穴位置算出部は、被認証者の画像の左右の小鼻の中心に最も近い毛穴の位置が登録者の毛穴のパターンにおいて前記座標系の原点に最も近い毛穴の位置に一致するように、被認証者の毛穴の位置を規定する座標系を調整し、調整された座標系における毛穴の位置を求めてもよい。
このように座標系の原点に最も近い毛穴が一致するような座標系を被認証者の画像に対して設定することにより、カメラまでの距離やカメラに対する角度等の撮影条件が異なる被認証者と登録者の画像を適切に照合することができる。
上記認証装置において、前記データベースには、毛穴を識別可能な解像度で撮像された登録者の皮膚の画像を保存しておき、前記照合部では、被認証者の画像と前記データベースに保存された登録者の画像の差分に基づいて照合を行ってもよい。
このように毛穴を識別可能な解像度で撮像された皮膚の画像の差分に基づいて画像の照合を行うことにより、毛穴のパターンの異同を総合的に判断することができる。
上記認証装置において、前記照合部は、前記データベースに保存された画像を複数の領域に分割し、被認証者の画像から前記複数の領域のそれぞれに対応する領域を検出し、対応する領域における画像の差分を求め、各領域における画像の差分に基づいて照合を行ってもよい。
これにより、差分の比較対象の領域が画像全体より小さい単位で対応することから、毛穴のパターンの異同をより適切に判断することができる。
本発明のプログラムは、毛穴のパターンに基づいて認証を行うためのプログラムであって、コンピュータに、被認証者の皮膚の画像を取得する画像取得ステップと、取得した画像中の毛穴のパターンと、あらかじめデータベースに保存された登録者の毛穴のパターンとを照合し、前記被認証者が前記登録者に一致するか否かを判定する照合ステップとを実行させる。
このように被認証者の皮膚の画像から得られた毛穴のパターンと、登録者の毛穴のパターンとを照合することにより、被認証者が登録者に一致するか否かを適切に認証することができる。
本発明によれば、被認証者の皮膚の画像から得られた毛穴のパターンと、登録者の毛穴のパターンとを照合することにより、被認証者が登録者に一致するか否かを適切に認証することができるという効果を有する。
以下、本発明の実施の形態の認証装置について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態の認証装置10の構成を示す図である。認証装置10は、被認証者の画像を取得する画像取得部12と、画像から特徴点を抽出する特徴点抽出部14と、画像から毛穴を検出する毛穴検出部16と、毛穴の位置を算出する毛穴位置算出部18と、被認証者の毛穴のパターンが登録者データベース(以下、「登録者DB」という)22に保存された登録者の毛穴のパターンと一致するか否かを照合する照合部20と、照合結果を出力する結果出力部24とを備えている。以下、認証装置10の各構成について説明する。
画像取得部12は、被認証者の皮膚を撮像して画像を取得する機能を有する。画像取得部12としては、CCDカメラ、CCDマイクロスコープ、またはライブスキャナ等を用いることができる。画像取得部12は、毛穴を識別可能な解像度で皮膚の画像を撮像する。本実施の形態では、画像取得部12は、鼻を含む画像を撮像する。
特徴点抽出部14は、画像から特徴点を抽出する機能を有する。本実施の形態では、特徴点として小鼻を検出する。特徴点抽出部14は、小鼻の標準的な画像をあらかじめ保持しており、保持された標準的な画像と被認証者の画像とをパターンマッチングして小鼻を検出する。
毛穴検出部16は、画像から毛穴を検出する機能を有する。毛穴検出部16は、エンボス処理によって毛穴の候補を検出し、検出された候補を粒子解析し、円に近いオブジェクトを毛穴として検出する。
毛穴位置算出部18は、特徴点抽出部14にて抽出した左右の小鼻の中心を原点とする極座標系を設定し、設定された極座標系における各毛穴の中心位置を算出する。また、毛穴位置算出部18は、毛穴の大きさを算出する機能を有する。
図2は、本実施の形態の認証装置10にて用いる極座標系を示す図である。座標系の原点Oは、画像左側の小鼻の位置N1と画像右側の小鼻の位置N2との中心である。原点Oから画像右側の小鼻位置N2へ向かう方向を0°とし、時計周りに極座標系の角度θをとる。例えば、毛穴Pの位置は、極座標(r,θ)で表される。
照合部20は、被認証者の画像から抽出した毛穴の位置データに基づいて、被認証者の毛穴のパターンが、登録者DB22に保存されたパターンに一致するか否か照合する機能を有する。ここで、登録者DB22について説明する。
図3は、登録者DB22に保存されたデータの例を示す図である。登録者DB22には、「ID」「氏名」「年齢」「性別」「連絡先」「毛穴データ」の各データが保存されている。「ID」は、あらかじめ登録された登録者を特定する識別子である。「氏名」「年齢」「性別」「連絡先」は、登録者の個人情報である。このような個人情報を登録しておくことにより、認証装置10は、被認証者が登録者として認証された場合に、登録者の個人情報を認証結果と共に表示することが可能となる
「毛穴データ」は、登録者の毛穴のパターンを示すデータである。毛穴データは、原点に近い毛穴から順に毛穴の位置データおよび大きさが保存されている。毛穴データとしては、例えば、300個程度の毛穴データを保存しておく。この場合、認証に用いられる画像は、300個程度の毛穴が含まれる大きさの画像である。このように多数の毛穴データを保存しておくことにより、肌荒れ等の状況によって被認証者の画像からすべての毛穴を検出できない場合にも、検出できた毛穴の位置に基づいて照合を行うことができる。
次に、照合部20が登録者DB22を用いて照合を行う手順について説明する。
図4(a)および図4(b)は、照合部20によって比較される毛穴のパターンを示す図である。図4(a)は登録された毛穴のパターンデータ、図4(b)は被認証者の毛穴のパターンデータを示す。図4(a)および図4(b)において、左右の小鼻の中心が原点Oとして設定されている。
照合部20は、毛穴の照合を行う前に、被認証者の毛穴の位置データを規定した座標系を調整する。具体的には、登録されたパターンデータにおいて原点に最も近い毛穴P1と、被認証者の毛穴パターンにおいて原点に最も近い毛穴P11とが一致するように、座標系を調整する。
図5(a)は、座標系の調整について説明するための図である。図5(a)に示すように、毛穴P1に対する毛穴P11のずれは、ベクトルVで表される。従って、この例では、毛穴P1と毛穴P11とが一致するように、被認証者の画像の座標系をベクトルVだけ移動する。すなわち、原点OをベクトルVだけ移動して、各毛穴P11〜P15の座標を計算し直す。
図5(b)は、原点OをベクトルVだけ移動する調整を行った座標系に基づいて、毛穴P11〜P15の位置を再計算した例を示す図である。これにより、撮影角度の相違等によって、被認証者の画像と登録者の画像において小鼻の中心がずれて映っていても、適切な座標系によって毛穴のパターンの照合を行える。
被認証者の画像の座標系を調整した後、照合部20は、毛穴のパターンを照合する。
図6(a)に示すように、照合部20は、登録者DB22に保存された毛穴の位置データに基づいて、各毛穴P1〜P5を中心とする所定の範囲を検索範囲Kとして設定する。この検索範囲K内に、被認証者の毛穴P11〜P15が存在する場合には、毛穴の位置が一致していると判定する。
図6(b)は、登録者と被認証者の毛穴パターンを重畳して表示した例を示す図である。この例では、照合部20は、被認証者の毛穴P11,P12,P13と、登録された毛穴P1,P2,P3とが一致すると判断する。一方、登録された毛穴P4,P5に一致する毛穴は存在しないと判断する。
なお、ここでは、原点Oに最も近い毛穴P1に対応する被認証者の毛穴が一つの場合を例として説明しているが、毛穴P1を含む検索範囲Kの中に複数の毛穴が検出された場合には、まず、一の毛穴に基づいて調整した座標系を用いて照合を行い、照合されなかった場合に、他の毛穴によって座標系を調整する処理を行ってもよい。
照合部20は、上記した手順によって、登録された毛穴パターンと、被認証者の毛穴パターンとを照合する。照合部20は、位置が一致する毛穴の数が所定の閾値(例えば、30個)以上ある場合に、被認証者の毛穴パターンが登録された毛穴パターンと一致すると判定し、位置が一致する毛穴の数が所定の閾値に満たない場合には、被認証者の毛穴パターンが登録された毛穴パターンと一致しないと判定する。この閾値や検索範囲Kの大きさを調節することによって認証の精度を調整することができる。なお、ここでは、一致する毛穴の数が閾値以上であるか否かによって照合を行っているが、これは照合の行う手法の一例に過ぎない。例えば、毛穴位置の一致する割合が所定の閾値以上であるか否かによって照合を行ってもよい。
照合部20は、被認証者の毛穴のパターンと、登録者DB22に保存された全登録者の毛穴のパターンデータとを比較し、被認証者の毛穴パターンが登録者DB22に保存されたいずれかのデータと一致する場合には認証結果をOKとし、いずれのデータとも一致しない場合には、被認証者の認証結果をNGとする。
図7は、本実施の形態の認証装置10の動作を示すフローチャートである。
認証装置10は、まず、被認証者の鼻を含む皮膚の画像を撮像する(S10)。次に、認証装置10は、被認証者の画像から左右の小鼻を特徴点として抽出する(S12)。認証装置10は、被認証者の画像と小鼻の標準画像とをマッチングして特徴点を抽出する。
次に、認証装置10は、被認証者の画像から毛穴を抽出する(S14)。認証装置10は、左右の小鼻の中心を原点とする極座標系を設定し、抽出した毛穴の極座標系における位置データを算出する(S16)。
続いて、認証装置10は、被認証者の毛穴のパターンデータが、登録者DB22に保存されたいずれかの毛穴のパターンデータに一致するか否かを照合する照合処理を行う。認証装置10は、撮像条件の相違等による画像の映り方の違いをキャンセルするために、被認証者の画像の座標系を調整する(S18)。認証装置10は、登録者DB22に保存されたパターンデータのうち、原点に最も近い毛穴に対応する被認証者の毛穴を検出する。原点に最も近い毛穴と被認証者の毛穴の位置が異なる場合には、被認証者の毛穴が登録者DB22に毛穴に一致するように、座標系を調整する。
次に、登録者DB22に保存されたパターンデータで規定される各毛穴データに一致する被認証者の毛穴をカウントする(S20)。照合部20は、カウント値が所定の閾値以上か否かを判定する(S22)。カウント値が閾値以上の場合には、被認証者の画像が登録者の画像に一致すると判定し(S24)、その結果を出力する(S30)。カウント値が閾値に満たない場合には、座標系の調整が可能か否かを判定する(S26)。座標系の調整が可能な場合、すなわち登録者のパターンデータにおける原点に最も近い毛穴に対応する別の毛穴が被認証者の画像に存在する場合には、座標系を調整する処理に戻って、その別の毛穴に基づいて座標を調整し(S18)、照合の処理を再度行なう(S20、S22)。座標系の調整が不可能な場合には、被認証者の画像が登録者の画像と一致しないと判定し(S28)、その結果を出力する(S30)。
以上、第1の実施の形態の認証装置10について説明した。
第1の実施の形態の認証装置10は、被認証者の画像中の毛穴のパターンと、登録者DB22に保存された毛穴のパターンとを照合して、被認証者の認証を行なうことにより、精度良く認証を行なうことができる。
第1の実施の形態の認証装置10は、小鼻の中心を原点とする座標系によって毛穴の位置を特定し、被認証者の毛穴と登録者の毛穴とを比較するので、照合を容易に行なうことができる。
また、第1の実施の形態の認証装置10は、被認証者の毛穴の位置データを規定する座標系を設定する際に、被認証者の画像において小鼻の中心に最も近い毛穴の位置が、登録者の毛穴の位置に一致するように被認証者の画像の座標系を調整するので、撮像条件等の相違により、登録者と被認証者とで小鼻の中心が異なって撮像されても、毛穴を規定する座標系を適切に設定することができる。
また、鼻の周辺の毛穴の画像を取得して登録者DB22に登録することによって認証を行なうことができるので、犯罪捜査に利用される指紋よりも、抵抗なく毛穴のパターンのデータを提供してもらうことができ、認証装置10の普及が見込める。また、虹彩による認証のように、目を撮像デバイスに近づける必要がないので、抵抗感なく撮像を行える。
(第2の実施の形態)
図8は、本発明の第2の実施の形態の認証装置30の構成を示す図である。第2の実施の形態の認証装置30は、画像取得部12と、色調整部32と、特徴点抽出部14と、照合部34と、結果出力部24とを備えている。画像取得部12、特徴点抽出部14、結果出力部24の構成は、第1の実施の形態の認証装置10と同じである。第2の実施の形態の認証装置30は、照合部34による照合の手順が異なる。また、第2の実施の形態の認証装置30は、取得した被認証者の画像の色レベルを比較対象の登録者の画像の色レベルに合わせる色調整部32を備えている。
図9(a)および図9(b)は、第2の実施の形態における照合部34による照合の手順を説明するための図である。図9(a)は登録者の画像を示す図、図9(b)は被認証者の画像を示す図である。第2の実施の形態では、照合部34は、個々の毛穴の位置に基づいて毛穴のパターンを照合するのではなく、被認証者の画像と登録者の画像の差分に基づいて、毛穴のパターンが一致するか否かを総合的に照合する。
照合部34は、まず、図9(a)に示すように、登録者の皮膚の画像を複数の領域に分割する。次に、分割された領域の中で、基準点(左右の小鼻の中心点)Oを含む領域E1に対応する領域e1を被認証者の画像から検索する。具体的には、照合部34は、被認証者の画像において基準点Oを含む検索範囲Kを設定し、検索範囲Kの一隅(例えば左上)に領域E1と同じ形状の領域を設定し、そこから1ピクセルずつ設定領域を移動して、領域E1と設定領域との差分を求めていく。検索範囲Kの中で、領域E1との差分が最小となる設定領域を領域E1に対応する領域e1として決定する。
照合部34は、分割された領域E1に隣接する領域E2に対応する領域、さらに領域E2に隣接する領域E3に対応する領域を順次決定していき、被認証者の画像において、登録者の各領域に対応する領域を決定する。例えば、領域E2に対応する領域を求める際には、既に領域E2の左側の境界は決定されているので、左側の境界を既知として検索を行ってもよい。登録者の画像と、被認証者の画像との撮像条件が異なる場合には、登録者の画像で分割された領域に対応する被認証者の画像中の領域が同じ形状になるとは限らないので、対応する領域を検索する際に3次元のアフィン変換、または2次元での自由変形を行なって、対応する領域を変形してもよい。
分割された各領域に対応する領域を検出した後に、照合部34は、各領域について求めた被認証者と登録者の画像の差分の総和をとって、画像全体の差分を求める。この差分が所定の閾値より小さい場合に、照合部34は、被認証者と登録者とが一致すると判定する。
図10は、第2の実施の形態の認証装置30の動作を示すフローチャートである。
認証装置30は、まず、被認証者の鼻を含む皮膚の画像を撮像する(S40)。認証装置30は、取得画像の色レベルの平均値が、登録者DB36から読み出した比較対象の登録者の画像の色レベルの平均値と同じ値になるように被認証者の画像の色レベルを調整する(S42)。認証装置30は、被認証者の画像から左右の小鼻を特徴点として抽出する(S44)。
次に、認証装置30は、登録者の画像を複数の領域に分割し(S46)、分割した各領域に対応する領域を被認証者の画像の中から検索する(S48)。認証装置30は、対応する全領域の差分の総和を求め、差分の総和が所定の閾値以下であるか否かを判定する(S50)。差分の総和が所定の閾値以下の場合(S50でYES)、認証装置30は、被認証者の画像と登録者の画像が一致すると判定し(S52)、その結果を出力する(S56)。差分の総和が所定の閾値より大きい場合(S50でNO)、認証装置30は、被認証者の画像と登録者の画像が一致しないと判定し(S54)、その結果を出力する(S56)。
以上、第2の実施の形態の認証装置30の構成および動作について説明した。
第2の実施の形態の認証装置30は、毛穴を識別可能な解像度で撮像された登録者と被認証者の画像を照合することによって認証を行なうので、一つ一つの毛穴の位置を検出せずに、毛穴のパターンを総合的に照合することができる。
また、第2の実施の形態の認証装置30は、登録者の画像を複数の領域に分割し、分割された領域に対応する被認証者の画像の領域を検出し、対応する領域どうしで画像の差分を求めるので、登録者の画像と被認証者の画像の撮像角度等が異なる場合にも、適切に対応する領域どうしを比較して毛穴のパターンの照合を行なえる。
なお、本実施の形態では、登録者の画像を複数の領域に分割し、分割された領域に対応する領域を被認証者の画像から求める例について説明したが、逆に、被認証者の画像を複数の領域に分割し、分割された領域に対応する領域を登録者の画像から求めてもよい。
以上、本発明の認証装置について、実施の形態を挙げて詳細に説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではない。
上記した実施の形態では、毛穴のパターンの照合の方法として2つの例を説明したが、別の手法で毛穴のパターンの照合を行なってもよい。例えば、比較対象の画像を複数の領域に分割し、各領域に何個の毛穴の含まれるかを求め、毛穴分布マップを生成し、毛穴分布マップが一致するか否かによって照合を行なうことも可能である。
上記した実施の形態では、登録者のパターンデータにおいて原点に最も近い毛穴に対応する被認証者の毛穴の位置を用いて座標系を調整する例について説明したが、座標系を一律にシフトするのではなく、領域ごとに座標系を調整してもよい。
図11は、座標系の調整の別の例を示す図である。領域ごとに座標系を調整する方法では、原点に近い方から毛穴の照合を行いつつ座標系を調整していく。図11は、登録者の毛穴P3と被認証者の毛穴P13とを比較した時点の様子を示す図である。被認証者の毛穴P13は、登録者の毛穴P3に対してベクトル(−V2)ずれている。この場合、原点Oから毛穴P13へ引いた直線L1に対する垂線L2によって分割される領域のうち、原点Oを含まない方の領域Rにある被認証者の毛穴P14〜P17の位置をベクトルV2だけ移動して毛穴P14´〜P17´とする。以下同様に、対応する毛穴のずれに基づいて、その毛穴より原点Oから遠い領域の被認証者の毛穴の位置を移動する。
このように、毛穴の位置の比較結果に応じて、被認証者の画像の座標系を調整することにより、被認証者の画像と登録者の画像において基準となる点がずれて映っていても、適切な座標系によって撮影条件の相違に起因するずれを吸収してパターンの照合を行える。特に、上記実施の形態のように、立体的な曲面を持つ小鼻の周辺の毛穴を用いて照合を行う場合には、カメラの位置との関係で、毛穴の間隔が実際より広く映ったり狭く映ったりする。例えば、小鼻よりも下の方から撮像した場合には、小鼻の上の方の毛穴の間隔が狭く映り、小鼻の下の方の毛穴の間隔が広く映る。図11に示す座標系の調整を行なうことにより、このような撮影条件の相違に起因するずれを吸収できる。
上記した実施の形態では認証装置および認証方法について説明したが、本発明は、上記した認証装置10,30を実現するためのモジュールあるいは上記した認証方法の各ステップを実行するモジュールを有するプログラムも含む。
本発明によれば、毛穴のパターンによって適切に個人認証を行えるという効果を有し、例えば、入室管理等に用いられる認証装置として有用である。
第1の実施の形態の認証装置の構成を示す図である。 第1の実施の形態の認証装置にて用いる極座標系を示す図である。 登録者DBに保存されたデータの例を示す図である。 (a)が登録された毛穴のパターンデータを示す図である。(b)が被認証者の毛穴のパターンデータを示す。 (a)被認証者の画像と登録者の画像とを重ねて示した図である。(b)は、座標系を調整して被認証者の画像と登録者の画像とを重ねて示した図である。 (a)登録者の毛穴に対応する毛穴の検索範囲を示す図である。(b)被認証者の画像と登録者の画像とを重ねて示した図である。 第1の実施の形態の認証装置の動作を示す図である。 第2の実施の形態の認証装置の構成を示す図である。 (a)登録者の画像を示す図である。(b)被認証者の画像を示す図である。 第2の実施の形態の認証装置の動作を示す図である。 座標系の調整の別の例を示す図である。
符号の説明
10 認証装置
12 画像取得部
14 特徴点抽出部
16 毛穴検出部
18 毛穴位置算出部
20 照合部
22 登録者データベース
24 結果出力部
30 認証装置
32 色調整部
34 照合部
36 登録者データベース

Claims (13)

  1. 被認証者の皮膚の画像を取得する画像取得ステップと、
    取得した被認証者の画像中の毛穴のパターンと、あらかじめデータベースに保存された登録者の毛穴のパターンとを照合し、前記被認証者が前記登録者に一致するか否かを判定する照合ステップと、
    を備える認証方法。
  2. 前記データベースには、所定の座標系によって前記登録者の毛穴の位置を規定したパターンデータを保存しておき、
    前記照合ステップは、
    前記被認証者の画像から毛穴を検出するステップと、
    検出された毛穴の前記所定の座標系における位置を求めて被認証者の毛穴のパターンデータを生成するステップと、
    前記被認証者のパターンデータと前記データベースに保存された登録者のパターンデータとを照合するステップと、
    を備える請求項1に記載の認証方法。
  3. 前記所定の座標系は、左右の小鼻の中心を原点とする極座標系である請求項2に記載の認証方法。
  4. 前記照合ステップは、
    被認証者の画像の左右の小鼻の中心に最も近い毛穴の位置が登録者の毛穴のパターンにおいて前記座標系の原点に最も近い毛穴の位置に一致するように、被認証者の毛穴の位置を規定する座標系を調整するステップを備える請求項3に記載の認証方法。
  5. 前記データベースには、毛穴を識別可能な解像度で撮像された登録者の皮膚の画像を保存しておき、
    前記照合ステップでは、被認証者の画像と前記データベースに保存された登録者の画像の差分に基づいて照合を行う請求項1に記載の認証方法。
  6. 前記照合ステップは、
    前記データベースに保存された画像を複数の領域に分割するステップと、
    被認証者の画像から前記複数の領域のそれぞれに対応する領域を検出するステップと、
    対応する領域における画像の差分を求め、各領域における画像の差分に基づいて照合を行うステップと、
    を備える請求項5に記載の認証方法。
  7. 被認証者の皮膚の画像を取得する画像取得部と、
    取得した被認証者の画像中の毛穴のパターンと、あらかじめデータベースに保存された登録者の毛穴のパターンとを照合し、前記被認証者が前記登録者に一致するか否かを判定する照合部と、
    を備える認証装置。
  8. 前記データベースには、所定の座標系によって前記登録者の毛穴の位置を規定したパターンデータを保存しておき、
    前記照合部は、
    前記被認証者の画像から毛穴を検出する毛穴検出部と、
    検出された毛穴の前記所定の座標系における位置を求めて被認証者の毛穴のパターンデータを生成する毛穴位置算出部と、を備え、
    前記被認証者のパターンデータと前記データベースに保存された登録者のパターンデータとを照合する請求項7に記載の認証装置。
  9. 前記所定の座標系は、左右の小鼻の中心を原点とする極座標系である請求項8に記載の認証装置。
  10. 前記毛穴位置算出部は、被認証者の画像の左右の小鼻の中心に最も近い毛穴の位置が登録者の毛穴のパターンにおいて前記座標系の原点に最も近い毛穴の位置に一致するように、被認証者の毛穴の位置を規定する座標系を調整し、調整された座標系における毛穴の位置を求める請求項9に記載の認証装置。
  11. 前記データベースには、毛穴を識別可能な解像度で撮像された登録者の皮膚の画像を保存しておき、
    前記照合部では、被認証者の画像と前記データベースに保存された登録者の画像の差分に基づいて照合を行う請求項7に記載の認証装置。
  12. 前記照合部は、
    前記データベースに保存された画像を複数の領域に分割し、
    被認証者の画像から前記複数の領域のそれぞれに対応する領域を検出し、
    対応する領域における画像の差分を求め、各領域における画像の差分に基づいて照合を行う請求項11に記載の認証装置。
  13. 毛穴のパターンに基づいて認証を行うためのプログラムであって、コンピュータに、
    被認証者の皮膚の画像を取得する画像取得ステップと、
    取得した被認証者の画像中の毛穴のパターンと、あらかじめデータベースに保存された登録者の毛穴のパターンとを照合し、前記被認証者が前記登録者に一致するか否かを判定する照合ステップと、
    を実行させるプログラム。
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