JP4644475B2 - 圧力調整弁 - Google Patents

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本発明は、圧力調整弁に係り、特に、カーエアコン等に使用される斜板式可変容量型圧縮機に装備され、その吸入圧力に応じて吐出圧力を調圧してこれを制御圧力として圧縮機の斜板室内に導入するようにされた圧力調整弁に関する。
一般に、斜板式可変容量型圧縮機では、斜板室の圧力上昇に応じて吐出容量を低減し、斜板室の圧力低下に応じて吐出容量を増大するようにされるが、かかる圧縮機に使用される圧力調整弁としては、下記特許文献1等に所載のように、圧縮機の吸入圧力を感知してそれを主弁体に伝えるベローズ装置やダイアフラム装置からなる吸入圧応動手段を有し、この吸入圧応動手段により吸入圧力を調圧してこれを制御圧力として斜板室に供給する(言い換えれば斜板室から圧力を抜く)ようにし、さらに、圧縮機の吐出圧力を主弁体の開弁方向に与えるか、又は、主弁体を開弁方向に付勢する補正ばねのばね荷重を吐出圧力の上昇に応じて増加させることにより、主弁体の開閉動作点を吐出圧力に応じて移行させ、これによって、吐出圧力の上昇に応じて吸入圧力を下降させる、いわゆる高圧補正を行うようにしたものが知られている。このような圧力制御方式は、通常、斜板室圧力抜き方式あるいは流出制御方式と呼ばれている。
それに対し、下記特許文献2等に所載の圧力調整弁では、前記と同様に、圧縮機の吸入圧力を感知してそれを主弁体に伝えるベローズ装置やダイアフラム装置からなる吸入圧応動手段を有するが、この吸入圧応動手段により吸入圧力に応じて圧縮機の吐出圧力を調圧してこれを制御圧力として斜板室に供給する(言い換えれば斜板室に圧力を付加する)ようにし、さらに、圧縮機の吐出圧力を主弁体の閉弁方向に与えるか、又は、主弁体を閉弁方向に付勢する補正ばねのばね荷重を吐出圧力の上昇に応じて増加させることにより、主弁体の開閉動作点を吐出圧力に応じて移行させ、これによって、吐出圧力の上昇に応じて吸入圧力を下降させる、いわゆる高圧補正を行うようにしたものが知られている。このような圧力制御方式は、通常、斜板室圧力付加方式あるいは流入制御方式と呼ばれている。
特開平8−177735号公報 特開2004−162567号公報
ところで、最近、カーエアコン等においては、前記二方式の圧力調整弁のうち、後者のものが採用されつつあるが、後者の斜板室圧力付加方式あるいは流入制御方式の圧力調整弁において、吐出圧力の上昇に応じて際限なく吸入圧力を降下させる高圧補正を行うようにすると、高吐出圧時の圧力損失やエネルギロスが大きくなるとともに、フロスト(着霜)等の不具合が発生する。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、吸入圧力に応じて吐出圧力を調圧してこれを制御圧力として圧縮機の斜板室内に導入するようにされるとともに、吐出圧力の上昇に応じて吸入圧力を降下させる高圧補正を行うようにされたもとで、高吐出圧時の圧力損失やエネルギロスを可及的に低減できるとともに、フロストを効果的に防止できる圧力調整弁を提供することを目的とする。
前記の目的を達成すべく、本発明に係る圧力調整弁は、基本的には、斜板式可変容量型圧縮機に装備され、主弁体が配在された弁本体ハウジングと、前記圧縮機の吸入圧力を感知してそれを前記主弁体に伝える吸入圧応動手段と、を有し、この吸入圧応動手段により前記吸入圧力に応じて前記圧縮機の吐出圧力を調圧してこれを制御圧力として前記圧縮機の斜板室内に供給するようにされる。
そして、前記吐出圧力が低圧側所定圧以上のとき、前記吐出圧力の上昇に応じて吸入圧力を降下させる高圧補正手段を備え、該高圧補正手段に、前記吐出圧力が高圧側所定圧に達したら、それ以上吐出圧力が上昇しても吸入圧力を降下させないようにするための高圧補正ストッパ機構が付設されており、前記高圧補正手段は、前記圧縮機の吐出圧力に応動して前記主弁体を閉弁方向に押圧する吐出圧応動部材と、該吐出圧応動部材と前記主弁体との間に配在された補正ばねと、を有していることを特徴としている。
前記吸入圧応動手段は、好ましくは、ベローズ装置あるいはダイアフラム装置で構成される。この場合、前記ベローズ装置は、好ましくは、前記吸入圧力が導入されるベローズケースと、該ベローズケース内に配在されるとともに、前記主弁体の一端部が当接せしめられる密閉構造のベローズ本体と、該ベローズ本体内に配在されてそれを伸張方向に付勢することにより前記主弁体を開弁方向に押圧するばね部材と、を備える。また、前記ダイアフラム装置は、好ましくは、前記主弁体の一端部が当接せしめられるダイアフラムを有し、該ダイアフラムの一面側に前記吸入圧力が導入されるダイアフラム室が画成されるとともに、他面側に前記ダイアフラムを介して前記主弁体を開弁方向に付勢するばね部材が配在されるばね室が画成される。
前記高圧補正ストッパ機構は、好ましくは、前記吐出圧力が前記高圧側所定圧に達したとき、前記吐出圧応動部材の閉弁方向の動きを規制するようにされる。
他の好ましい態様では、前記主弁体は、前記弁本体ハウジング内に軸方向に摺動可能に配在された弁棒とこの弁棒に設けられた弁体部とからなり、前記弁本体ハウジングには、前記吐出圧力が導入される弁室が形成されるとともに、前記制御圧力の供給室が形成され、かつ、前記弁室と前記供給室との間に前記主弁体により開閉される弁口が形成された弁座が設けられる。
この場合、好ましくは、前記弁室内に、前記補正ばねが収容される補正ばね室を画成するための筒状のインナーケースが配在され、このインナーケースの内周に、前記弁棒の他端部がシール部材により気密的に封止された状態で軸方向に摺動可能に挿入されるとともに、前記弁棒に前記補正ばね室と前記吸入圧応動手段の吸入圧力部分とを連通するための均圧導通孔が形成される。
他の好ましい態様では、前記高圧補正手段の吐出圧応動部材は、前記インナーケースの内周にシール部材により気密的に封止された状態で軸方向に摺動可能に挿入された円柱状体からなり、この円柱状体の一端部と前記弁棒の他端部との間に前記補正ばねが配在されるとともに、前記円柱状体の他端部が前記インナーケース外に露出せしめられて前記吐出圧力を受ける受圧面部とされる。
他の別の好ましい態様では、前記円柱状体に鍔状ストッパが設けられるとともに、前記インナーケースの内周に前記鍔状ストッパが当接係止される固定ストッパが設けられ、前記鍔状ストッパと固定ストッパとで前記高圧補正ストッパ機構が構成される。
さらに別の好ましい態様では、前記補正ばねと前記弁棒の他端部との間にばね受けが配在され、該ばね受けに、前記弁棒の均圧導通孔と前記補正ばね室とを連通させる導通孔が形成されるとともに、前記弁棒の他端部と前記ばね受けの反ばね側の面部とがそれぞれ相互に嵌合する円錐面、球面等の自動調芯用凹凸面で形成される。
また,前記鍔状ストッパは、好ましくは、前記補正ばねのばね受けとしても使用される。
本発明に係る圧力調整弁は、高圧補正ストッパ機構を備えているので、吸入圧力に応じて吐出圧力を調圧してこれを制御圧力として圧縮機の斜板室内に導入するとともに、吐出圧力の上昇に応じて吸入圧力を降下させる高圧補正を行うようにされたことで、高吐出圧時の圧力損失やエネルギロスを可及的に低減できるとともに、フロストを効果的に防止できる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る圧力調整弁の一実施形態を示す縦断面図である。図示の圧力調整弁10は、可変容量型圧縮機の斜板室近傍に形成される弁装着部9に組み付けられるもので、弁棒20Aと弁体部21からなる主弁体20が配在された弁本体ハウジング11と、前記圧縮機の吸入圧力Psを感知してそれを前記主弁体20に伝える吸入圧応動手段としてのベローズ装置12と、を有する。
前記ベローズ装置12は、前記弁本体ハウジング11にかしめ固定されるとともに、圧縮機の弁装着部9に止め輪59等で固定されたベローズケース13を有し、このベローズケース13内には密閉構造のベローズ本体30(内部は真空圧)が配在されている。
ベローズ本体30は、有底蛇腹状のベローズ33、該ベローズ33の開口(下端)を閉塞するように溶接接合された可動側当金部材31、及び、ベローズ33の肉厚底部(天底)33aに当接せしめられた固定側当金部材32と、を備え、ベローズ本体30内における当金部材31と32との間には、ベローズ33を伸張方向に付勢する(可動側当金部材31を下方に付勢する)ことにより主弁体20を開弁方向に押圧する圧縮コイルばね35が縮装されている。
また、可動側当金部材31は、前記圧縮コイルばね35の下端を受けるばね受けともなる、弁本体ハウジング11に当接係止される円環板状の基板部31aと、主弁体20の半球状一端部20aが嵌挿される凸状ストッパ部31bとからなり、この凸状ストッパ部31bの底面(上面)が主弁体20に対する押圧面部及び最大収縮量を規定するストッパ面部とされる。また、可動側当金部材31が弁本体ハウジング11に激しく衝接するのを防止するため、弁本体ハウジング11の上部には緩衝ばね36が可動側当金部材31に当接した状態で縮装されている。
前記固定側当金部材32は、前記圧縮コイルばね35の上端を受けるばね受けともなる円環板状の基板部32aと、最大収縮量を規定するストッパ面部となる通孔32c付き底部を有する凹状ストッパ部32bと、からなっている。
ベローズケース13には、吸入圧力ポート34が形成されており、ベローズ本体30は、ポート34からベローズケース13内に導入される吸入圧力Psとベローズ内圧(真空圧)との差圧に応じて伸縮する。
ベローズケース13の上部に形成された雌ねじ部13aには調整ねじ部材37が螺合せしめられており、該調整ねじ部材37の螺合量を調節することにより、前記圧縮コイルばね35の初期セット荷重が設定される。
一方、前記主弁体20は、弁本体ハウジング11に設けられた弁嵌挿孔19に軸方向に摺動可能に嵌挿された弁棒20Aとこの弁棒20Aの下部近くに設けられた弁体部21とからなり、前記弁本体ハウジング11には、その下部に圧縮機の吐出圧力Pdが吐出圧導入ポート44を介して導入される弁室14(形成部)が設けられるとともに、制御圧力Pcの供給室17(供給ポート18)が形成され、かつ、弁室14と供給室17との間に主弁体20の弁体部21により開閉される弁口16が形成された弁座15が設けられている。なお、吐出圧導入ポート44にはストレーナ48が被着されている。
また、前記弁本体ハウジング11の下部(弁室14)には、高圧補正手段の主要部を構成する圧縮コイルばねからなる補正ばね52が収容される補正ばね室45を画成するための段付き円筒状のインナーケース40が装着されてその下端部がかしめ固定されており、このインナーケース40の上部内周に、弁棒20Aの他端部20bがシール部材27により気密的に封止された状態で軸方向に摺動可能に挿入されるとともに、前記弁棒20Aに前記補正ばね室45とベローズケース13の吸入圧力部分(吸入圧力ポート34等)とを連通するための均圧導通孔22が形成されている。
前記インナーケース40の下部内周には、高圧補正手段の吐出圧応動部材を構成する円柱状体50がシール部材47により気密的に封止された状態で軸方向に摺動可能に挿入されている。この円柱状体50の上端部と弁棒20Aの他端部55aとの間に補正ばね52が配在されるとともに、該円柱状体50の他端部がインナーケース40外に露出せしめられて吐出圧力Pdを受ける受圧面部50aとなっている。
そして、前記円柱状体50の上部(補正ばね室45側)に鍔状ストッパ51が設けられるとともに、前記インナーケース40の中間部内周に形成されている大径部と小径部との段差部が前記鍔状ストッパ51が当接係止される固定ストッパ43とされ、前記鍔状ストッパ51と固定ストッパ43とで高圧補正ストッパ機構が構成されている。
また、前記補正ばね52と弁棒20Aの他端部55aとの間にばね受け55が配在され、該ばね受け55に、前記弁棒20の均圧導通孔22と補正ばね室45とを連通させる導通孔56が形成されるとともに、弁棒20aの他端部20bとばね受け55の反ばね側の面部55aとがそれぞれ相互に嵌合する円錐面、球面等の自動調芯用凹凸面で形成されている。なお、鍔状ストッパ51は、補正ばね52のばね受けにもなっている。また、前記弁本体ハウジング11及びベローズ装置12と圧縮機の弁装着部9との間等の要所にはシール部材28、28、29が配設されている。
次に、上記の如くの構成とされた本実施形態の圧力調整弁10の動作を説明する。
圧縮機の吐出圧力Pdは、吐出圧導入ポート44を介して弁室14に導入されるとともに、円柱状体50の端面である受圧面部50aにも作用し、円柱状体50は、補正ばね52及びばね受け55を介して主弁体20(の弁棒20A)を閉弁方向に押圧する。一方、圧縮機の吸入圧力Psは、吸入圧力ポート34からベローズケース13内に入り、ベローズ本体30(内部は真空圧)を収縮(主弁体20を閉弁)させる方向に働く。また、圧縮コイルばね35のばね力(ばね荷重)は、ベローズ本体30を伸張(主弁体20を開弁)させる方向に働く。したがって、主弁体20には、閉弁方向に吐出圧力Pdと、補正ばね52のばね力(ばね荷重)と、吸入圧力Psと、が作用し、開弁方向にはベローズ装置12の圧縮コイルばね35のばね力が作用することになり、主弁体20は、それらの閉弁力と開弁力との平衡関係により開閉駆動されることになる。主弁体20が開弁すると、その開度に応じて吐出圧力Pdが弁口16で適正な圧力に絞られて制御圧力Pcとして供給室17及び供給ポート18を介して斜板室に供給される。
ここで、吐出圧力Pdが低いとき(低圧側所定圧Daより低いとき)には、圧縮コイルばね52のばね力によりベローズ本体30が最大伸張状態とされて、主弁体20は開弁(全開)状態となり、主弁体20を閉弁させるためには、高い吸入圧力Psが必要となるので、主弁体20の開閉動作圧、つまり、吸入圧力PsはPd=Daのとき比較的高い吸入圧Sbとなり、PdがDaより更に低くなると、それに応じてPsも低下する(図3のA期間)。
それに対し、吐出圧力Pdが低圧側所定圧Daより高くなると、吐出圧力の上昇に応じて閉弁力が大きくなり、主弁体20の開度(弁口16の実効開口面積)が吐出圧力Pdの上昇に応じて小さくされるので、吐出圧力Pdが適正な圧力に絞られて制御圧力Pcとして斜板室に供給されるとともに、主弁体20の開閉動作圧(吸入圧力Ps)は吐出圧力の上昇に応じて降下する(図3のB期間)。
そして、吐出圧力Pdが高圧側所定圧Dbに達すると、本実施形態では、吐出圧力Pdに応動して主弁体20を閉弁方向に押圧する吐出圧応動部材としての円柱状体50に設けられた鍔状ストッパ51がインナーケース40に設けられた固定ストッパ43に衝接係止され、これにより、円柱状体50の閉弁方向の動きが止められ、吐出圧力Pdが高圧側所定圧Db以上となっても補正ばね52のばね荷重が一定となる。そのため、主弁体20の開閉動作圧(吸入圧力Ps)は吐出圧力Pdが上昇しても変わらずに一定圧Saを保つ(図3のC期間)。
このように、本実施形態では、鍔状ストッパ51と固定ストッパ43とからなる高圧補正ストッパ機構を備えているので、吸入圧力に応じて吐出圧力を調圧してこれを制御圧力として圧縮機の斜板室内に導入するとともに、吐出圧力の上昇に応じて吸入圧力を降下させる高圧補正を行うようにされたもとで、高吐出圧時の圧力損失やエネルギロスを可及的に低減できるとともに、フロストを効果的に防止できる。
図2は、本発明に係る圧力調整弁の他の実施形態を示す縦断面図である。
本実施形態の圧力調整弁10’は、吸入圧応動手段として、前記実施形態のベローズ装置12に代えてダイアフラム装置60が用いられており、それ以外の構成は前記実施形態と同じである(重複説明は省略)。本実施形態のダイアフラム装置60は、前記主弁体20の一端部20aが当接せしめられるダイアフラム63を有し、該ダイアフラム63の一面側に吸入圧力Psが導入されるダイアフラム室60Aが画成されるとともに、他面側にばね受け当て金66及びダイアフラム63を介して前記主弁体20を開弁方向に付勢する圧縮コイルばね65が配在されたばね室60B(真空圧)が画成されている。
より詳細には、ダイアフラム63の外周部分をそのフランジ部で挟圧保持(電子ビーム溶接)する上下のケース61、62を有し、上ケース61により前記ばね室60Bが形成され、下ケース62により前記ダイアフラム室60Aが形成されており、この下ケース62が弁本体ハウジング11にかしめ固定されている。また、弁本体ハウジング11の上端中央部には、前記弁棒20Aの上部が嵌挿されるとともに、前記ダイアフラム63を受ける円筒状ストッパ部11Aが上向きに突設されている。また、弁棒20Aの上部には均圧導通孔22に連なる横穴22eが形成され、円筒状受け部11Aの上部には、弁棒20Aとの間に比較的大きな隙間が形成されるように大内径部11dが形成されるとともに前記横穴22eに並ぶように横穴11eが形成されている。
このような構成とされた圧力調整弁10’においては、圧縮機の吸入圧力Psは、吸入圧力ポート34からダイアフラム室60A内に入り、ダイアフラム63を圧縮コイルばね65(内部は真空圧)の付勢力に抗して上方へ凹ます方向に働く。また、圧縮コイルばね65のばね力(ばね荷重)は、ダイアフラム63を下方に凹ます方向に働く。したがって、主弁体20には、閉弁方向に吐出圧力Pdと、補正ばね52のばね力(ばね荷重)と、吸入圧力Psと、が作用し、開弁方向にはダイアフラム装置60の圧縮コイルばね35のばね力が作用することになり、主弁体20は、それらの閉弁力と開弁力との平衡関係により開閉駆動されることになる。主弁体20が開弁すると、その開度に応じて吐出圧力Pdが弁口16で適正な圧力に絞られて制御圧力Pcとして供給室17及び供給ポート18を介して斜板室に供給される。他の構成は前記実施形態と略同様であり、本実施形態の圧力調整弁10’においても前記実施形態と略同様な作用効果が得られる。
本発明に係る圧力調整弁の一実施形態を示す縦断面図。 本発明に係る圧力調整弁の他の実施形態を示す縦断面図。 本発明に係る圧力調整弁の動作説明に供されるグラフ。
符号の説明
10、10’ 圧力調整弁
12 ベローズ装置
14 弁室
16 弁口
20 主弁体
20A 弁棒
21 弁体部
40 インナーケース
43 固定ストッパ(段差部)
50 円柱状体(吐出圧応動部材)
51 鍔状ストッパ
52 補正ばね
55 ばね受け
60 ダイアフラム装置
Pd 吐出圧力
Ps 吸入圧力
Pc 制御圧力

Claims (12)

  1. 斜板式可変容量型圧縮機に装備され、主弁体が配在された弁本体ハウジングと、前記圧縮機の吸入圧力を感知してそれを前記主弁体に伝える吸入圧応動手段と、を有し、該吸入圧応動手段により前記吸入圧力に応じて前記圧縮機の吐出圧力を調圧してこれを制御圧力として前記圧縮機の斜板室内に供給するようにされた圧力調整弁であって、
    前記吐出圧力が低圧側所定圧以上のとき、前記吐出圧力の上昇に応じて吸入圧力を降下させる高圧補正手段を備え、該高圧補正手段に、前記吐出圧力が高圧側所定圧に達したら、それ以上吐出圧力が上昇しても吸入圧力を降下させないようにするための高圧補正ストッパ機構が付設されており、
    前記高圧補正手段は、前記圧縮機の吐出圧力に応動して前記主弁体を閉弁方向に押圧する吐出圧応動部材と、該吐出圧応動部材と前記主弁体との間に配在された補正ばねと、を有していることを特徴とする圧力調整弁。
  2. 前記吸入圧応動手段は、ベローズ装置で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧力調整弁。
  3. 前記ベローズ装置は、前記吸入圧力が導入されるベローズケースと、該ベローズケース内に配在されるとともに、前記主弁体の一端部が当接せしめられる密閉構造のベローズ本体と、該ベローズ本体内に配在されてそれを伸張方向に付勢することにより前記主弁体を開弁方向に押圧するばね部材と、を備えていることを特徴とする請求項2に記載の圧力調整弁。
  4. 前記吸入圧応動手段は、ダイアフラム装置で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧力調整弁。
  5. 前記ダイアフラム装置は、前記主弁体の一端部が当接せしめられるダイアフラムを有し、該ダイアフラムの一面側に前記吸入圧力が導入されるダイアフラム室が画成されるとともに、他面側に前記ダイアフラムを介して前記主弁体を開弁方向に付勢するばね部材が配在されるばね室が画成されていることを特徴とする請求項4に記載の圧力調整弁。
  6. 前記高圧補正ストッパ機構は、前記吐出圧力が前記高圧側所定圧に達したとき、前記吐出圧応動部材の閉弁方向の動きを規制するようにされていることを特徴とする請求項に記載の圧力調整弁。
  7. 前記主弁体は、前記弁本体ハウジング内に軸方向に摺動可能に配在された弁棒とこの弁棒に設けられた弁体部とからなり、前記弁本体ハウジングには、前記吐出圧力が導入される弁室が形成されるとともに、前記制御圧力の供給室が形成され、かつ、前記弁室と前記供給室との間に前記主弁体により開閉される弁口が形成された弁座が設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の圧力調整弁。
  8. 前記弁室内に、前記補正ばねが収容される補正ばね室を画成するための筒状のインナーケースが配在され、このインナーケースの内周に、前記弁棒の他端部がシール部材により気密的に封止された状態で軸方向に摺動可能に挿入されるとともに、前記弁棒に前記補正ばね室と前記吸入圧応動手段の吸入圧力部分とを連通するための均圧導通孔が形成されていることを特徴とする請求項に記載の圧力調整弁。
  9. 前記高圧補正手段の吐出圧応動部材は、前記インナーケースの内周にシール部材により気密的に封止された状態で軸方向に摺動可能に挿入された円柱状体からなり、この円柱状体の一端部と前記弁棒の他端部との間に前記補正ばねが配在されるとともに、前記円柱状体の他端部が前記インナーケース外に露出せしめられて前記吐出圧力を受ける受圧面部となっていることを特徴とする請求項に記載の圧力調整弁。
  10. 前記円柱状体に鍔状ストッパが設けられるとともに、前記インナーケースの内周に前記鍔状ストッパが接当係止される固定ストッパが設けられ、前記鍔状ストッパと固定ストッパとで前記高圧補正ストッパ機構が構成されていることを特徴とする請求項に記載の圧力調整弁。
  11. 前記補正ばねと前記弁棒の他端部との間にばね受けが配在され、該ばね受けに、前記弁棒の均圧導通孔と前記補正ばね室とを連通させる導通孔が形成されるとともに、前記弁棒の他端部と前記ばね受けの反ばね側の面部とがそれぞれ相互に嵌合する円錐面、球面等の自動調芯用凹凸面で形成されていることを特徴とする請求項から10のいずれかに記載の圧力調整弁。
  12. 前記鍔状ストッパは、前記補正ばねのばね受けにもなっていることを特徴とする請求項10又は11に記載の圧力調整弁。
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