JP4643411B2 - バックライト及び液晶表示装置 - Google Patents
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Description
液晶表示装置のほとんどは、液晶表示ユニットの背面に設けたバックライトユニットから照射された光を受けて、液晶表示ユニットの画面に画像を表示させている(例えば、特許文献1)。
上記のバックライトユニットと、
前記導光板から放射された光の透過量を制御して画像を表示する液晶表示ユニットと、
を備えたことを特徴とする液晶表示装置が提供される。
図1は、本実施形態に係るバックライトを例示する(a)断面図と、(b)A−A’線の断面図である。
図1(a)に表したように、本実施形態のバックライトユニット1は、発光ユニット10と、中間層15と、導光板20と、反射シート25と、光量調整シート23と、を備えている。中間層15は、樹脂などからなり、発光ユニット10の発光面と導光板20の側面との間に挟持されている。導光板20は、例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA:Polymethyl Methacrylate)などの樹脂や、シリカガラスなどにより形成することができる。また、導光板20の発光面の主面上には光量調整シート23が設けられ、この反対の背面側には、中間層15から離れるに伴い板厚が薄くなるように傾斜面が設けられ、この傾斜面上には反射シート25が設けられている。
本具体例のSMD素子5は、一対のリード51A及び51Bを有しており、リード51Aの上にLED素子53が導電性銀ペースト(図示せず)などで接着されている。LED素子53の上に設けられた電極54は、ボンディングワイア57により他方のリード51Bに接続されている。リード51A及び51Bは高熱伝導樹脂52により固定されており、さらに高反射樹脂55が設けられ光反射板を形成する。LED素子53はボンディングワイア57を接続した後、封止樹脂58により封止される。LED素子53から放出された光3は、封止樹脂58を透過して略円形の光放出面から外部に放出される。
この液晶表示装置50は、バックライトユニット1と液晶表示ユニット48と、を備える。なお、図2においては、バックライトユニット1と液晶表示ユニット48とを離した状態を表したが、実際の液晶表示装置においては、これらユニットは、ほぼ密着した状態とされる。
図4に表したように、本実施形態においては、発光ユニットに設けられたSMD素子5と導光板20の側面との間に樹脂などからなる中間層15が挟持されている。SMD素子5の封止樹脂58を介して導光板20の側面部へ光が入射する場合、中間層15と導光板20との界面での光路は、次式(1)に従う。
sinθt/sinθi = n1/n2 (1)
ここで、θiは入射角、θtは反射角、n1は入射側の屈折率、n2は反射角側の屈折率である。
空気層17の屈折率(n1)を1.0とし、導光板20の屈折率を1.5とした場合、SMD素子5から45度の角度で空気層17に入射すると、導光板には反射角が28度で進行し、約30%程度、狭窄される。そのため、導光板20の発光ユニット10側には、大きな暗領域18が発生する。
次に、本実施形態にかかるバックライトユニットの他の具体例について説明する。
本具体例においては、中間層15として、導光板20の屈折率よりも高い屈折率を有する材料を用いる。これにより、SMD素子5から放射された光は、高屈折率の中間層14を介して導光板20に入射すると、広がり角度が増大する。そのため、LED素子ユニット10の光軸方向に沿って有効発光面22が距離ΔMだけ長くなり、有効発光面22の均斉度が高まるので、SMD素子5の個数を減少させることが可能となる。ここで、中間層14の材料としては、例えば高屈折率シリコーン樹脂や高屈折率エポキシ樹脂や高屈折率アクリル樹脂などの屈折率の高い材料を用いるとよい。
本具体例においては、中間層15には、光を散乱させる散乱体が分散されている。散乱体を含有させた中間層15を用いることにより、SMD素子5から放出された光が中間層15の内部で拡散して広がり、導光板20に入射する。つまり、導光板20に対してより広い配光特性を有する光を導入することができる。その結果として、隣接するSMD素子5の間に形成される暗領域18をさらに縮小させることができる。つまり、SMD素子5の光軸方向にみて有効発光面22が拡大し、SMD素子5の個数を減少させることができる。
(実施例)
図11は、本実施形態にかかるバックライトの実施例を表す(a)断面図と、(b)A−A’線の断面図である。
また、表1は、本実施例のバックライトユニットの解析領域Cについて輝度分布をシミュレーションした結果を表す一覧表である。
また、図12は、この輝度分布を模式的に表すグラフ図である。
本具体例のバックライトユニットは、SMD素子5と導光板20との間にシリコーン樹脂からなる中間層15(屈折率1.45、透過波長578ナノメータ)を挟持した構造を有する。
SMD素子5は、光射出領域の直径が2.6ミリメートルで、長さ3.6ミリメートル×幅3.6ミリメートル×厚み0.8ミリメートルの外寸を有する白色発光型の素子である。また、その封止樹脂58の屈折率は1.41、透過波長は578ナノメートルである。
図13は、本比較例のバックライトを表す(a)断面図と、(b)A−A’線の断面図である。
また、表2は、本比較例の解析領域Cについて輝度分布をシミュレーションした結果を表す一覧表である。
また、図14は、この輝度分布を模式的に表したグラフ図である。
本比較例の基本構造及び構成要素は、図11に関して前述した実施例と同様であるが、本比較例においては、発光ユニット10と導光板20との間に空気層17(屈折率1.0)が挟持されている。
本比較例の場合、表2及び図14に表したように、空気層17を介して導光板20に入射した光は、空気層17と導光板20との屈折率の差異により、狭窄されるという解析結果が得られた。そのため、導光板20の主面のうちで発光ユニット10の近傍には、暗領域18が発生し、有効発光面22が減少することが分かった。
しかし、本発明のバックライト及び液晶表示装置は、これら具体例には限定されない。例えば、中間層の種類、SMD素子の数量、構成膜の種類、屈折率の組み合わせ等、構成する各要素などについて、当業者が適宜変更したものであっても、本発明の要旨を有する限りにおいて、本発明の範囲に包含される。
5 SMD素子
10 発光ユニット(LED素子ユニット)
14 高屈折率中間層
15 中間層
16 散乱体含有樹脂層
17 空気層
18 暗領域
20 導光板
22 有効発光面
23 光量調整シート
25 反射シート
32 光拡散フィルム
34 プリズムシート
36 輝度向上フィルム
37 バックライトユニット
38 偏光板
40 液晶セル
42 位相差板
44 偏光板
46 アンチグレアフィルム
48 液晶表示ユニット
49 画像
50 液晶表示装置
51A、B リード線
52 高熱伝導樹脂
53 LED素子
54 電極
55 高反射樹脂
57 ボンディングワイヤ
58 封止樹脂
C 解析領域
Claims (7)
- 光源と、
導光板と、
前記光源及び前記導光板とそれぞれ密着して前記光源と前記導光板との間に設けられた中間層と、
を備え、
前記光源は、
発光ダイオードと、
前記発光ダイオードを封止し光を外部に放出する光放出面を有する封止樹脂と、
を有し、
前記中間層は、前記封止樹脂の前記光放出面に密着してなり、前記導光体の屈折率以下、前記封止樹脂の屈折率以上の屈折率を有する材料により形成されてなることを特徴とするバックライトユニット。 - 前記中間層は、樹脂からなることを特徴とする請求項1記載のバックライトユニット。
- 前記樹脂は、前記光源における前記中間層との密着部よりも低く、且つ前記導光板よりも低い硬度を有することを特徴とする請求項2記載のバックライトユニット。
- 前記樹脂は、ゴム状弾性を有することを特徴とする請求項2または3に記載のバックライトユニット。
- 前記中間層は、光を散乱させる散乱体を含有してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のバックライトユニット。
- 前記光源と前記中間層との間と、前記中間層と前記導光板との間と、の少なくともいずれかに光学グリースが介在してなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のバックライトユニット。
- 請求項1〜6のいずれか1つに記載のバックライトユニットと、
前記導光板から放射された光の透過量を制御して画像を表示する液晶表示ユニットと、
を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
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- 2005-09-30 JP JP2005289416A patent/JP4643411B2/ja not_active Expired - Fee Related
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