JP4643133B2 - パターンフィルター、3次元形状計測装置、3次元形状計測システム、3次元形状計測プログラム、パターンコード生成方法及び3次元形状方法 - Google Patents

パターンフィルター、3次元形状計測装置、3次元形状計測システム、3次元形状計測プログラム、パターンコード生成方法及び3次元形状方法 Download PDF

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Description

本発明は、3次元形状計測に関し、特に3次元形状の画像入力技術に関する。
パターン光を投光することで物体の3次元形状を非接触に計測するスリット光投影法が知れられている。スリット光投影法とは、被写体にスリットパターンを投影し、スリットパターン投影位置とは異なる位置から画像を取得し、三角測量を用いて3次元形状を復元し、生成された3次元形状に、スリットパターン光と同一方向から撮影した画像(テクスチャ画像)を貼付することで3次元画像を得る方法である。
スリット光投影法を用いて3次元形状計測を行う場合、スリット光が投光された部位を、2値化処理などの画像処理を行うことで特定する。このため、3次元形状計測の精度を高めるには、スリットパターンが投光される立体物上の位置を、画像処理により画像上で正確に求めることが要求される。
特開平9−196632号公報
しかしながら、スリット光が投光された立体物の部位の画像上の位置は、3次元形状の計測に用いるスリット光により誤差を含む場合がある。これは、階調差が細かい複数階調のパターン光が投光される場合に、隣接するスリットパターンの組み合わせによって顕著となることがある。
例えば、隣接する投光スリットパターンの輝度差が大きい組み合わせの場合は、スリット境界部の輝度差は大きく、スリットパターンが画像に投影された際にも被測定物の反射率の影響などを受けにくいため、投影されたスリット部の境界を抽出することは比較的容易である。従って、輝度差の大きいスリット光が投光された場合は、これに基づいて復元される3次元形状においても誤差が生じにくい。
しかし、隣接する投光スリットパターンの輝度差が小さい組み合わせの場合は、スリットパターンが画像に投影された際に被測定物の反射率の影響などを受けやすく、さらにノイズの影響を受け易い。このためスリット部の境界の部分を抽出することは難しく、復元される3次元形状においても多くの誤差が含まれる可能性が高いという問題があった。
本発明は上記問題を鑑みてなされたもので、3次元形状を復元する上で誤差の少ない3次元形状計測方法を提供することができる。
上記問題を解決するために、本発明は、帯状の領域に色分けされたフィルターを通過させたパターン光が投光された立体物を撮像し、それによって得た画像から3次元形状を計測するパターン光のパターンフィルターであって、当該パターンフィルターで投光された投光パターンは、所定の下地色に形成される複数のスリット光を有し、各スリット光の色と前記下地色から算出された色距離を閾値と比較して、パターン光からスリット光を抽出する際、第1の閾値で抽出されたスリット光の間隔が等間隔D1になり、第2の閾値で抽出されたスリット光の間隔が等間隔D2(≠D1)になる、ことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、色距離の大きなパターン光を用いて3次元形状を復元することで、誤差の少ない3次元形状計測方法を提供することができる。
また、本発明は、帯状の領域に色分けされたフィルターを通過させたパターン光が投光された立体物を撮像し、それによって得た画像から3次元形状を計測するパターン光のパターンフィルターであって、当該パターンフィルターで投光された投光パターンは、異なる色が隣接した複数のスリット光を有し、隣接した各スリット光の色から算出された色距離を閾値と比較して、パターン光からスリット光を抽出する際、第1の閾値で抽出されたスリット光の間隔が等間隔D1になり、第2の閾値で抽出されたスリット光の間隔が等間隔D2(≠D1)になる、ことを特徴とする。
また、本発明は、濃淡差のある複数の帯状領域を有するフィルターを通過させたパターン光が投光された立体物を撮像し、それによって得た画像から3次元形状を計測するパターン光のパターンフィルターであって、当該パターンフィルターで投光された投光パターンは、異なる濃淡の光が隣接した複数のスリット光を有し、隣接したスリット光の濃淡から算出された濃淡差を閾値と比較して、パターン光からスリット光を抽出する際、第1の閾値と比較して抽出されたスリット光の間隔が等間隔D1になり、第2の閾値で抽出されたスリット光の間隔が等間隔D2(≠D1)になる、ことを特徴とする。
また、本発明の一形態において、色距離は、Rの大きさ、Gの大きさ及びBの大きさから算出される、ことを特徴とする。
本発明によれば、色及び濃淡の組み合わせに基づいて色距離の大きなスリット光や小さなスリット光を用い3次元形状を計測するので、計測の目的に応じ適切な解像度を指定できる。
また、本発明は、光学的性質の異なる複数のスリット光を有するパターン光が投光された立体物を撮像し、それによって得た画像から3次元形状を計測する3次元形状計測装置であって、前記パターン光は、 所定の下地色上に形成される複数のスリット光、異なる色が隣接した複数のスリット光、又は、異なる濃淡の光が隣接した複数のスリット光、を有すると共に、所定の下地色上に形成される複数のスリット光を投光した際には各スリット光の色と前記下地色から算出された色距離を閾値と比較してパターン光からスリット光を抽出し、異なる色が隣接した複数のスリット光を投光した際には隣接したスリット光の色から算出された色距離を閾値と比較してパターン光からスリット光を抽出し、又は、異なる濃淡の光が隣接した複数のスリット光を投光した際には隣接したスリット光の濃淡から算出された濃淡差を閾値と比較してパターン光からスリット光を抽出し、前記スリット光を抽出する際、第1の閾値で抽出されたスリット光の間隔が等間隔D1になり、第2の閾値で抽出されたスリット光の間隔が等間隔D2(≠D1)になっている、ことを特徴とする。
本発明によれば、1つの3次元形状計測装置を用い、計測目的に応じ適切な解像度で3次元形状の計測が可能となる。
また、本発明の一形態において、 所定の下地色上に形成される複数のスリット光を投光した際には、各スリット光の色及び前記下地色のRの大きさ、Gの大きさ及びBの大きさに基づいて前記色距離を算出し、異なる色が隣接した複数のスリット光を投光した際には、隣接したスリット光それぞれのRの大きさ、Gの大きさ及びBの大きさに基づいて前記色距離を算出し、又は、異なる濃淡の光が隣接した複数のスリット光を投光した際には、隣接したスリット光の濃淡に基づいて前記濃淡差を算出する、ことを特徴とする。
本発明によれば、色及び濃淡の組み合わせに基づいて色距離の大きなスリット光や小さなスリット光を用い3次元形状を計測するので、計測の目的に応じ適切な解像度を指定できる。
また、本発明は、光学的性質の異なる複数のスリット光を有するパターン光が投光された立体物を撮像し、それによって得た画像から3次元形状を計測する3次元形状計測システムであって、前記パターン光を投光する投光部と、撮像された画像に基づき3次元形状を計測する3次元形状計算装置とを有し、前記投光部は、所定の下地色上に形成される複数のスリット光を投光した際には各スリット光の色と前記下地色から算出された色距離と閾値とを比較してパターン光からスリット光を抽出し、異なる色が隣接した複数のスリット光を投光した際には隣接したスリット光の色から算出された色距離と閾値とを比較してパターン光からスリット光を抽出し、又は、異なる濃淡の光が隣接した複数のスリット光を投光した際には隣接したスリット光の濃淡から算出された濃淡差と閾値とを比較してパターン光からスリット光を抽出し、前記スリット光を抽出する際、第1の閾値で抽出されたスリット光の間隔が等間隔D1になり、第2の閾値で抽出されたスリット光の間隔が等間隔D2(≠D1)になる前記パターン光を投光し、前記3次元形状計算装置は、所定の下地色上に形成される複数のスリット光を投光した際には、各スリット光の色及び前記下地色のRの大きさ、Gの大きさ及びBの大きさに基づいて前記色距離を算出し、異なる色が隣接した複数のスリット光を投光した際には、隣接したスリット光それぞれのRの大きさ、Gの大きさ及びBの大きさに基づいて前記色距離を算出し、又は、異なる濃淡の光が隣接した複数のスリット光を投光した際には、隣接したスリット光の濃淡に基づいて前記濃淡差を算出し、前記閾値以上の前記色距離又は前記濃淡差を示すスリット光を抽出するスリット光抽出手段と、前記スリット光抽出手段により抽出されたスリット光に基づき3次元形状を計測する3次元形状計測手段とを有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、1つの3次元形状計測システムを用い、計測目的に応じ適切な解像度で3次元形状の計測が可能となる。
また、本発明の一形態において、3次元形状計算装置は、3次元形状計測手段により計測された3次元形状に基づき、立体物の部位の形状を判別する部位形状判別手段を有し、前記スリット光抽出手段は、部位形状判別手段により判別された立体物の部位の形状に基づき前記閾値を変更する、ことを特徴とする。
3次元形状を計測する上で誤差の少ない投光スリットパターンを用い3次元形状計測方法を提供することができる。
本発明は、3次元形状を計測するためのパターン光のパターンコードにおいて、輝度差が大きいスリット光(誤差が少ないスリット光)を等間隔に配置するパターンコードを投光する。このパターン光に基づき閾値処理を行うことで、輝度差が大きい部分のみを抽出すれば、画像上の立体物の部位の位置を正確に求めることができる。
また、パターン光が投光されたスリット全てを用いて3次元形状を復元すれば、分解能の高い画像が得ることができる。以下、添付された図面を参照しながら本発明の実施の形体について説明する。
図1に本発明の一実施形態に係るパターンフィルターを示す。図1のパターンフィルター1は、ガラス板に、白105、赤106、黄107、緑108、マゼンダ109、青110、のスリットが形成されており、その他の領域は下地の色として黒111の塗料が塗布されている。なお、パターンフィルターは、ガラス板と塗料の組み合わせでなくとも、通過する光の色を任意に指定できるものであればよい。
また、各色の下に記載された番号は、RGB表現色を用いて各色を2階調の数値で表現したものである。従って、RGB表色系を(R、G、B)の形式で表現すると、白105は(111)、赤106は(100)、黄107は(110)、緑108は(010)、マゼンダ109は(101)、青110は(011)、黒111は(000)と定義される。2階調と限定したので括弧内の各数字は1又は0となる。
続いて、誤差の少ないスリット境界部を検出する方法を説明する。誤差の少ない境界部を、隣接するスリットの色の相違が明確であるものと捉え、色の相違の程度を「色距離」と定義する。ここで色距離とは、RGBそれぞれの成分の差を2乗したものを足し合わせて平方根を取ったものとする。隣り合う2地点のRGB値をそれぞれ(R1, G1, B1 )、(R2, G2, B2 )とした時の色距離は、
Figure 0004643133
と表される。そして色距離がある閾値を超えた部分がスリットパターンの境界となる。閾値は、計測する3次元形状の解像度に合わせ設定でき、また、自動的に設定されてもよい。
例えば、白105(111)と赤106(100)の色距離は、√{(1−1)+(1−0)+(1−0)}=√2、となる。この場合、設定された閾値が√2よりも小さければ、白105(111)と赤106(100)は2本の光線としてそれぞれの光線に基づき3次元形状が計測される。設定された閾値が√2よりも大きければ、白105(111)と赤106(100)の境界が、3次元形状の計測に用いられない。なお、本実施例では、下地が黒111(000)であるため、スリット境界の判定は、全て黒111(000)との間で算出された色距離に基づいて行われる。
従って、誤差の少ない境界のみを用いて3次元形状を計測する場合には閾値を高く設定し、高解像度の3次元形状を計測する場合には閾値を低く設定する。
閾値に応じて、3次元形状計測装置に計測モードを設定してもよい。図2は、高精細、精細、普通、速、高速の5種類のモードから成り立つシステムの仕様を示す図である。計測速度が早ければ計測点数が少なく、計測速度が遅ければ計測点数が多くなる関係があることが分かる。本実施例では、適当な3次元形状が得られる計測点数のうち、最も計測点数を多く取る場合を高精細モード、最も計測点数が少ない場合を高速モードと呼ぶ。図2の双方向矢印はその表の位置の中間程度の値であることを意味する。
続いて3次元形状を復元する方法を説明する。図3は、図1のスリットパターンを用いて三次元形状計測を行う方法を示すフローチャート図である。
まず、図1のスリットパターン光を投影して、画像の撮影を行う(T1)。続いて図2の計測モードを選択する。本実施例では、高精細モードではすべてのスリット境界を、普通モードでは色距離√2以上のスリット境界を、高速モードは色距離√3以上のスリット境界を検出するものとする。
図3のフローチャートでは、例として普通モードを実行する(T2)。従って、本実施例の3次元形状計測装置は、色距離√2以上のスリット境界を検出する。背景(下地)色が黒111(000)であることから、抽出される色は、式(1)に従って、白105、黄107、マゼンダ109の3種類となる(T3)。
白105、黄107、マゼンダ109の3つのスリットは、これを1組としてパターンフィルター1上に等間隔に配置されている。従って、白105、黄107、マゼンダ109の3つのスリットは、√2以上の色距離を有するスリット光のパターンとであり、本発明では等間隔に配置される当該スリット光のパターンに基づいて3次元形状を計測する。複数のスリット光を1つのスリット光のパターンとみなすと、例えば閾値√2以上のスリット光のパターンという形で解像度が設定でき、複数のスリット光を1つのパターンとして3次元形状の計測に用いることができる。
スリット光が抽出されたら、得られた3つのスリット光に基づき、スリット光投影法などの既存の3次元形状復元手段を用いて3次元座標を獲得する(T4)。
なお、色距離の算出には、隣接する濃淡差や、色差を表現する方法、輝度差を用いる方法、L*a*b*表色系の色差を用いる方法など様々な方法のいずれの手法を用いてもよい。
以上から、高速かつ正確に3次元形状を計測する場合には閾値の大きい境界の明確なスリット光のみを用いて計測し、高解像度の3次元形状を計測する場合には、閾値の小さい境界が若干不明確な境界を含むスリット光を用いて計測することが可能となる。
また、色距離パターンごとの計測精度に基づきこれを等間隔に配置しているので、計測速度を速くしたときには、閾値を大きく設定することで計測精度の高いパターンを中心に形状を得ることができる。そのため、スリット光の精度に基づかず一律に計測点数を減らす方法よりも、画質の劣化を最小限に抑え計測速度を早くすることができる。
更に、同一被測定物に対して異なる解像度の三次元画像を得る場合、従来、複数のスリットパターンと複数の撮影画像を用いる必要があったが、本発明を用いることにより、一つのスリットパターンを用い一回の撮影で、異なる解像度の3次元画像を得ることができる。
なお、本発明ではパターン光が通過するパターンフィルターにおいて、開口部があってもよいし、開口部が無く光が通過するように色分けだけされていてもよい。従って、スリット口という場合は、色分けされた部分又は開口部により光が通過する部分をいう。
第1実施例では、黒地に各色が配置されたフィルターを用いたが、本実施例では下地のないフィルターを用いたパターン光について説明する。
図4(a)は、本実施例で用いるフィルターを示す図である。図4のフィルター3は、ガラス板に、黒101、白102、赤103、シアン104の塗料が塗布されている。またフィルター3は、ガラス板と塗料の組み合わせでなくとも、通過する光の色を任意に指定できるものであればよい。
第1実施例と同様に、各色を2階調のRGB表色系を用いて、(R、G、B)成分の順に、黒101を(000)、白102を(111)、赤103を(100)、シアン104を(011)と定義する。また、第1実施例と同様に式(1)により各帯状領域間の色距離を算出する。図4(b)は、図4(a)のパターンフィルターにおける色距離の算出結果に基づいて、境界を強調したパターンフィルターの図を示す。図4(c)は、図4(b)のパターン光における各境界の色距離を示す図である。図4(b)のパターン光において、太線11で記された境界は√3の色距離を、細線12で記された境界は√2の色距離を示している。従って、太線11で記された、黒101と白102の境界及び赤103とシアン104の境界で1つのスリット光のパターンとなる。同様に、細線12で記された、白102と赤103の境界及びシアン104と黒101の境界で1つのスリット光のパターンとなる
図4(b)において、太線11で記された部分では、帯状領域の境界部分で、式(1)に基づく色変化が急激に起こっている。このため、図4(a)のようなスリットパターンを用いて投光を行う場合、色距離が√3の部分が投影された画像上の部分は、ノイズなどの影響を受けにくく、精度良く境界を検出することができる。
図4(b)において、細線12で標示された境界は、色距離が√3未満であるため、太線の部分と比較して境界が不明瞭となる。従って、高速かつ正確に3次元形状を計測する場合には境界の明確なスリット光のみを用いて計測し、高解像度の3次元形状を計測する場合には、境界が若干不明確な境界を含むスリット光を用いて計測することが可能となる。
続いて、本実施例における三次元形状計測の流れを説明する。図5は、図4(a)のスリットパターンを用いて三次元形状計測を行う方法を示すフローチャート図である。
まず、図2で説明したモード選択を行う(S1)。本実施例では高精細モードと高速モードの2つのモードを有する場合を示す。次に、図4(a)のスリットパターンを用いて被測定物に対してパターン投光を行い、その様子を撮影する(S2)。3次元形状計測装置は、ステップ1で選択された計測モードを参照し(S3)、計測モードが高精細モードであれば、照射されたパターン光から全ての境界を検出する(S4)。また高精細モードでないときは、図4(c)で示された色距離が√3の境界のみを画像から検出する(S5)。最後にスリット光投影法などの既存の3次元形状復元手段を用いて得られたエッジ情報から3次元座標を獲得する(S6)。
本実施例によれば、1つの3次元形状計測装置を用いて、目的に応じ解像度を選択できる。
また、下地部分がある第1実施例のパターンフィルターよりもスリット境界が少なくなるので高速に3次元形状を算出できる。
第1実施例及び第2実施例では、各色2階調のRGB表現色を有するパターン光の色に基づき境界を検出したが、第3実施例では、階調(濃淡)の相違に基づいて、境界を検出する方法について説明する。
図6は、各帯状色分け領域が11階調の濃淡を有するフィルターの一例を示す。図6のパターンフィルター5は、ガラス板に、スリット130、スリット131、スリット132、スリット133の塗料を塗布されている。またパターンフィルターは、ガラス板と塗料の組み合わせでなくとも、通過する光の色を任意に指定できるものであればよい。
各色を11階調のRGB表色系を用いて、スリット130を濃度0、スリット131を濃度2、スリット132を濃度8、スリット133を濃度10とする。帯状領域の色は同系色であっても良いし、別系統の色であってもよい。なお、図6のパターンフィルター5の上側に記されている“○”は所定の濃淡差を有する境界を表す。
本実施例では、濃淡差を濃度の差で定義する。濃淡差を濃度の差で定義すると、濃淡差が10の境界部はスリット133とスリット130の境界部であるので図6のパターンフィルターでは計2つの境界部が抽出される。スリット133とスリット130の境界部は、等間隔に、境界部3つ置きに配置されている。
また、濃淡差8以上の境界部は、スリット133とスリット130の境界部と、スリット132とスリット131、スリット131とスリット130の境界部が該当する。図6のパターンフィルターでは計6つの境界部が抽出される。
従って、図6では、濃淡差10のスリット光のパターン、濃淡差8以上のスリット光のパターンが等間隔角に配置されている。
濃淡差10と濃淡差8以上の閾値を設定することで、2つの異なる解像度で3次元形状を計測でき、これに、全ての境界部を計測に用いる濃淡差7以下の場合を加えると、計三段階の解像度で3次元形状を計測できる。
以上により、パターン光の濃淡差に基づき3次元形状を計測するうえで解像度を調整できる。また、フィルターを構成するスリットの濃淡差を変え、更に詳細な解像度の調整を行ってもよい。
第3実施例では、濃淡差に基づいて境界部を検出したが、本実施例では各色5階調のRGB表現色でパターン光を表現する。これにより、色だけでなく、色(RGB)と階調(濃淡)の違いを同時に考慮した境界の検出を可能とする。
図7は、本発明の一実施形態に係る濃淡と色の組み合わせによるスリットパターンの例を示す。図7のパターンフィルターは、ガラス板に、白112、薄赤113、薄黄114、緑115、マゼンダ116、青117、黒118の塗料が塗布されている。パターンフィルターは、ガラス板と塗料の組み合わせでなくとも、通過する光の色を任意に指定できるものであればよい。
本実施例では各色を5階調のRGB表色系を用いて、白112を(444)、薄赤113を(200)、薄黄114を(330)、緑115を(040)、マゼンダ116を(404)、青117を(003)、黒118を(000)と定義する。5階調であるため、括弧内の数値は0から4の値を取る。
まず、G成分のみの色距離を用いて集合分けを行う。G成分のみの色距離は、式(1)に基づき算出しても良いが、簡単には隣接する色同士のG成分を減算した際の絶対値で表される。例えば、下地である黒118(000)と白112(444)のG成分のみの色距離は、|0−4|=4である。
従って、G成分のみに着目し、下地である黒118(000)との色距離が4以上である色分けされた帯状領域を算出すると、白112(444)と緑115(040)が抽出される。図7を見ると、白112と緑115からなるスリット光のパターンは帯状領域2つおきに等間隔に配置されている。
続いて、色成分全体に基づいて、色距離が3√2以上の色分けされた帯状領域を抽出する。下地である黒118(000)との色距離3√2以上である色分けされた帯状領域を算出すると、白112、薄黄114、マゼンダ116が抽出される。図7を見ると、白112、薄黄114、マゼンダ116はからなるスリット光のパターンは、帯状領域1つおきに等間隔に現出する。
従って、本実施例では、閾値の算出方法及び閾値を設定することで、色分けされた帯状領域を等間隔に抽出できる。抽出された帯状領域に基づいて3次元形状を計測すれば、解像度の異なる3次元形状が計測される。
本実施例では、帯状領域2つおき、帯状領域1つおき及び全ての帯状領域に基づいて3次元形状を計測することが可能であるので、閾値の算出方法及び閾値を変化させることによって三段階の調整を可能とする。RGB表色系の階調を増やし更に詳細に解像度を調整してもよい。
本実施例では、これまでの実施例を応用して、被写体の部位ごとに解像度を調整し、被写体全体の3次元形状を計測する方法を説明する。
本実施例は被写体の部位の形状に応じ、高速モードと高精細モードを使い分ける。高速モードは、平面のような単調な部分には適するが、立方体の角など、直角に変化している部分などに対しては、計測に用いるパターン光の間隔が広いため、誤差を含みやすい。一方、高精細モードは、計測に要する時間は高速モードより長いが、計測に用いるパターン光の間隔が狭いので、直角を表現するのに適している。このように複数の計測モードを同一被測定物に対して施すことで、計測時間を抑えながら適切な解像度で三次元形状を計測する。
図8(a)は、本発明の一実施形態に係るスリットパターンを示す。図8(a)のパターンフィルターは、下地として黒の塗料が塗布された透明板に2種類のスリット、スリット140とスリット141を有する。スリット140は、下地黒との式(1)で計算される色距離がα以上、スリット141はα未満とする。
図8(b)は、被写体である立方体119を示す。説明のため立方体119の正面に面番号Aを付している。図8(c)は、図8(a)のパターンフィルターにより形成されたパターン光が立方体119に投光された様子を示す。図8(d)は、閾値に基づいてスリット140のみを用いて立方体119の形状を計測する図を示す。
以下、図8(a)のスリットを用いて、図8(b)の立方体119にパターン光が投光された画像に基づき、3次元形状を計測する方法をフローチャートに沿って説明する。図9は、図8(a)のパターンフィルターにより形成されたパターン光を投光して立方体119の形状を計測するフローチャート図を示す。
まず、パターン光が投光された立方体119を、斜め上方から撮影する(U1)。このとき撮影される画像は図8(c)のようになる。
ステップU1で撮像された画像に基づき、色距離がα以上の境界を抽出する。閾値として色距離αを設定したため、高速モードで3次元形状が計測される。これにより、図8(d)のようにスリット140が形成する境界のみが抽出される(U2)。
ステップU2で抽出されたスリット光から得られる画像に基づき、三角測量法などの既存の三次元形状復元手段を用いて立方体119の三次元形状を求める(U3)。
高速モードの下、3次元形状が得られたので、該3次元形状を形成する三次元データを検索し、立方体119うち形状が複雑な部位を求める。本実施例では、立方体を形成する面と面の境である角を含む領域を検出する。例えば、立方体を平行に走査している複数のスリット光140のうち、各スリット光140が立方体119上で形成する高さを比較し、閾値以上となる高低差が存在するスリット光140を求める(U4)。この閾値は、あらかじめ定めてある閾値でも良いし、撮影前後に定めても良い。
図8(d)において、閾値以上となる高低差が存在するスリット光140が投光されている被写体119の領域を検出する。投影スリット200と投影スリット201、投影スリット201と投影スリット202は、立方体での同一平面Aに投影されているので高低差は少ない。投影スリット202と投影スリット203は、投影スリット202が平面A上に、投影スリット203が平面Aの右側面の平面に投影されているため、閾値以上の高さの差を持つ。このため、投影スリット202と投影スリット203にはさまれた範囲121が、立方体を形成する面と面の境である角を含む領域として選択される。
続いて、ステップU4により検出された範囲121に対し、スリット141を含めて3次元形状を計測する。ステップU1で撮像された画像うち、スリット141が照射されている境界に基づき、新たに3次元形状を計測し(U5)、ステップU3で得られた3次元座標に新たな三次元座標を追加する(U6)。
従って、範囲121は、高精細モードに対応する高解像度で3次元形状が計測されたことになる。なお、高精細に3次元形状を計測する範囲を任意に選択してもよい。また、画像データは保存されているので、高精細に3次元形状を計測する範囲の選択は、撮影前、撮影後、高速モード終了後など任意のタイミングで行ってよい。また本実施例とは逆に、選択した範囲121のみ高速モードで処理を行うような設定にしてもよい。
以上で、高速な手法と高解像度な手法を効率的に併用し、1回の撮像で計測時間を抑えながら適切な解像度で三次元形状が計測された。
本実施例によれば、立方体などの平面が組み合わさってできているような被写体を撮影した場合、平面部に関しては高速な手法、面と面の継ぎ目の部分に関してはより形状変化が抽出できるように多くの計測点を得る手法、と両手法を併用し、より高速かつ高精度な3次元形状を得ることを可能とする。
〔3次元画像計測システム及び3次元画像計測プログラム〕
図10は、3次元画像計測システムの構成図を示す。図10の3次元画像計測システムは、画像の保存や画像処理を行うコンピュータシステム21、画像の撮像素子を内蔵した撮像装置22、被写体の一例である立体物23、これまで実施例を通して説明してきた色分けされたパターンフィルター24、パターンフィルターの光源25を有する。
図10の3次元形状計測システムでは、パターンフィルター24が形成するパターンが投光された立体物23が撮像装置11で撮像される。パターンフィルター24は、上記実施例で説明した図1、図4、図6又は図7のようなパターンフィルターが用いられる。撮像装置22で撮像された画像は、コンピュータシステム21に保存され、上記実施例で説明したように、色、濃淡などに基づいて算出される色距離を閾値として、撮影の目的合わせたスリット光が抽出され、3次元形状を復元する。
図11は、本実施例で用いた3次元画像計測を行うためのプログラムが実行されるコンピュータの一例を示す。該コンピュータは、コンピュータを構成する機能を総合的に制御し統括する主制御部31、プログラムやデータを一時的に保存する主記憶装置部32、プログラムやデータを保存しておく記憶装置33、インターネット、LAN(ローカルエリアネットワーク)などとの通信を制御する通信部34、キーボードなどの入出力装置からの入力や表示装置への出力を制御する入出力制御部35、を有する。
そして、当該コンピュータは、3次元画像計測を行うためのプログラムである3次元画像計測プログラム40として、パターン光が投影された画像から立体形状の3次元データを求める3次元データ生成手段41、式(1)に基づき色距離を計算する色距離計算手段42、設定された閾値を満たす複数のスリット光を抽出して3次元形状の計測に提供するスリット光抽出手段43、を有する。
3次元画像計測プログラム40は、本プログラムが実行される際に主記憶装置32にロードされ、コンピュータに実行される。
本実施例により、1つの3次元形状計測装置で、計測目的に応じた種々の解像度を設定できる3次元形状計算装置、及び、3次元形状計測プログラムが提供できる。
下地色のあるパターンフィルターの一例である。 3次元形状計測装置の計測モードの一例を示す図である。 3次元形状計測のフローチャート図の一例である。 (a)下地色のないパターンフィルターの一例である。(b)ある閾値における明瞭な境界点と不明瞭な境界を示す図である。(c)境界の色距離を示す図である。 計測モードを選択して3次元形状計測を行うフローチャート図の一例である。 濃淡に基づく色距離により境界を抽出するパターンフィルターの一例を示す図である。 濃淡と色の組み合わせによる境界を抽出するパターンフィルターの一例を示す図である。 (a)2種類のスリット口を有するパターンフィルターの一例を示す図である。(b)被写体である立方体を示す図である。(c)パターン光が投光された立方体の一例を示す図である。(d)ある閾値以上の境界を持つスリット光が投光された立方体の一例を示す図である。 被写体の計測部位ごとに解像度を調整して3次元形状計測を行うフローチャート図の一例である。 3次元形状計測システムの構成を示す一例である。 3次元形状計測プログラムを実行するコンピュータの機能ブロックの一例を示す図である。
符号の説明
1,5,7,9 パターンフィルター
11 太線
12 細線
21 コンピュータシステム
22 撮像装置
23 被写体
24 パターンフィルター
25 光源
40 3次元画像生成プログラム
105 白色スリット口
106 赤色スリット口
107 黄色スリット口
108 緑色スリット口
109 マゼンダ色スリット口
110 青色スリット口
119 立方体
121 範囲

Claims (12)

  1. 帯状の領域に色分けされたフィルターを通過させたパターン光が投光された立体物を撮像し、それによって得た画像から3次元形状を計測するパターン光のパターンフィルターであって、
    当該パターンフィルターで投光された投光パターンは、所定の下地色上に形成される複数のスリット光を有し、
    各スリット光の色と前記下地色から算出された色距離を閾値と比較して、パターン光からスリット光を抽出する際、第1の閾値で抽出されたスリット光の間隔が等間隔D1になり、第2の閾値で抽出されたスリット光の間隔が等間隔D2(≠D1)になる、
    ことを特徴とするパターンフィルター。
  2. 帯状の領域に色分けされたフィルターを通過させたパターン光が投光された立体物を撮像し、それによって得た画像から3次元形状を計測するパターン光のパターンフィルターであって、
    当該パターンフィルターで投光された投光パターンは、異なる色が隣接した複数のスリット光を有し、
    隣接した各スリット光の色から算出された色距離を閾値と比較して、パターン光からスリット光を抽出する際、第1の閾値で抽出されたスリット光の間隔が等間隔D1になり、第2の閾値で抽出されたスリット光の間隔が等間隔D2(≠D1)になる、
    ことを特徴とするパターンフィルター。
  3. 濃淡差のある複数の帯状領域を有するフィルターを通過させたパターン光が投光された立体物を撮像し、それによって得た画像から3次元形状を計測するパターン光のパターンフィルターであって、
    当該パターンフィルターで投光された投光パターンは、異なる濃淡の光が隣接した複数のスリット光を有し、
    隣接したスリット光の濃淡から算出された濃淡差を閾値と比較して、パターン光からスリット光を抽出する際、第1の閾値と比較して抽出されたスリット光の間隔が等間隔D1になり、第2の閾値で抽出されたスリット光の間隔が等間隔D2(≠D1)になる、
    ことを特徴とするパターンフィルター。
  4. 前記色距離は、Rの大きさ、Gの大きさ及びBの大きさから算出される、ことを特徴とする請求項1又は2記載のパターンフィルター。
  5. 光学的性質の異なる複数のスリット光を有するパターン光が投光された立体物を撮像し、それによって得た画像から3次元形状を計測する3次元形状計測装置であって、
    前記パターン光は、
    所定の下地色上に形成される複数のスリット光、異なる色が隣接した複数のスリット光、又は、異なる濃淡の光が隣接した複数のスリット光、を有すると共に、
    所定の下地色上に形成される複数のスリット光を投光した際には各スリット光の色と前記下地色から算出された色距離を閾値と比較してパターン光からスリット光を抽出し、
    異なる色が隣接した複数のスリット光を投光した際には隣接したスリット光の色から算出された色距離を閾値と比較してパターン光からスリット光を抽出し、又は
    異なる濃淡の光が隣接した複数のスリット光を投光した際には隣接したスリット光の濃淡から算出された濃淡差を閾値と比較してパターン光からスリット光を抽出し
    前記スリット光を抽出する際、第1の閾値で抽出されたスリット光の間隔が等間隔D1になり、第2の閾値で抽出されたスリット光の間隔が等間隔D2(≠D1)になっている、
    ことを特徴とする3次元形状計測装置。
  6. 所定の下地色上に形成される複数のスリット光を投光した際には、各スリット光の色及び前記下地色のRの大きさ、Gの大きさ及びBの大きさに基づいて前記色距離を算出し、
    異なる色が隣接した複数のスリット光を投光した際には、隣接したスリット光それぞれのRの大きさ、Gの大きさ及びBの大きさに基づいて前記色距離を算出し、又は
    異なる濃淡の光が隣接した複数のスリット光を投光した際には、隣接したスリット光の濃淡に基づいて前記濃淡差を算出する、
    ことを特徴とする請求項5記載の3次元形状計測装置。
  7. 光学的性質の異なる複数のスリット光を有するパターン光が投光された立体物を撮像し、それによって得た画像から3次元形状を計測する3次元形状計測システムであって、
    前記パターン光を投光する投光部と、撮像された画像に基づき3次元形状を計測する3次元形状計算装置とを有し、
    前記投光部は、
    所定の下地色上に形成される複数のスリット光、異なる色が隣接した複数のスリット光、又は、異なる濃淡の光が隣接した複数のスリット光、を有すると共に、
    所定の下地色上に形成される複数のスリット光を投光した際には各スリット光の色と前記下地色から算出された色距離と閾値とを比較してパターン光からスリット光を抽出し、
    異なる色が隣接した複数のスリット光を投光した際には隣接したスリット光の色から算出された色距離と閾値とを比較してパターン光からスリット光を抽出し、又は
    異なる濃淡の光が隣接した複数のスリット光を投光した際には隣接したスリット光の濃淡から算出された濃淡差と閾値とを比較してパターン光からスリット光を抽出し、
    前記スリット光を抽出する際、第1の閾値で抽出されたスリット光の間隔が等間隔D1になり、第2の閾値で抽出されたスリット光の間隔が等間隔D2(≠D1)になる前記パターン光を投光し、
    前記3次元形状計算装置は、
    所定の下地色上に形成される複数のスリット光を投光した際には、各スリット光の色及び前記下地色のRの大きさ、Gの大きさ及びBの大きさに基づいて前記色距離を算出し、
    異なる色が隣接した複数のスリット光を投光した際には、隣接したスリット光それぞれのRの大きさ、Gの大きさ及びBの大きさに基づいて前記色距離を算出し、又は
    異なる濃淡の光が隣接した複数のスリット光を投光した際には、隣接したスリット光の濃淡に基づいて前記濃淡差を算出し、
    前記閾値以上の前記色距離又は前記濃淡差を示すスリット光を抽出するスリット光抽出手段と、
    前記スリット光抽出手段により抽出されたスリット光に基づき3次元形状を計測する3次元形状計測手段とを有する、
    ことを特徴とする3次元形状計測システム。
  8. 前記3次元形状計算装置は、
    前記3次元形状計測手段により計測された3次元形状に基づき、前記立体物の部位の形状を判別する部位形状判別手段を有し、
    前記スリット光抽出手段は、
    前記部位形状判別手段により判別された立体物の部位の形状に基づき前記閾値を変更する、
    ことを特徴とする請求項7記載の3次元形状計測システム。
  9. 光学的性質の異なるスリット光を有するパターン光が投光された立体物を撮像し、それによって得た画像から3次元形状を計測するプログラムをコンピュータに実行させる3次元形状計測プログラムであって、
    所定の下地色上に形成される複数のスリット光、異なる色が隣接した複数のスリット光、又は、異なる濃淡の光が隣接した複数のスリット光、を有すると共に、
    所定の下地色上に形成される複数のスリット光を投光した際には各スリット光の色と前記下地色から算出された色距離を閾値と比較してパターン光からスリット光を抽出し、
    異なる色が隣接した複数のスリット光を投光した際には隣接したスリット光の色から算出された色距離を閾値と比較してパターン光からスリット光を抽出し、又は
    異なる濃淡の光が隣接した複数のスリット光を投光した際には隣接したスリット光の濃淡から算出された濃淡差を閾値と比較してパターン光からスリット光を抽出し、
    前記スリット光を抽出する際、第1の閾値で抽出されたスリット光の間隔が等間隔D1になり、第2の閾値で抽出されたスリット光の間隔が等間隔D2(≠D1)になる前記パターン光、から、
    所定の下地色上に形成される複数のスリット光を投光した際には、各スリット光の色及び前記下地色のRの大きさ、Gの大きさ及びBの大きさに基づいて前記色距離を算出し、
    異なる色が隣接した複数のスリット光を投光した際には、隣接したスリット光それぞれのRの大きさ、Gの大きさ及びBの大きさに基づいて前記色距離を算出し、又は
    異なる濃淡の光が隣接した複数のスリット光を投光した際には、隣接したスリット光の濃淡に基づいて前記濃淡差を算出する、色距離算出ステップと、
    前記色距離算出ステップにより算出された前記色距離又は前記濃淡差から、前記閾値以上の前記色距離又は前記濃淡差を示すスリット光を抽出するスリット光抽出ステップと、
    スリット光に基づき3次元形状を計測する3次元形状計測ステップと、
    をコンピュータに実行させる3次元形状計測プログラム。
  10. 光学的性質の異なる複数のスリット光を有するパターン光が投光された立体物を撮像し、それによって得た画像から3次元形状を計測するパターン光のパターンコード生成方法であって、
    所定の下地色上に形成される複数のスリット光、異なる色が隣接した複数のスリット光、又は、異なる濃淡の光が隣接した複数のスリット光、を有すると共に、
    所定の下地色上に形成される複数のスリット光を投光した際には各スリット光の色と前記下地色から算出された色距離を閾値と比較してパターン光からスリット光を抽出し、
    異なる色が隣接した複数のスリット光を投光した際には隣接したスリット光の色から算出された色距離を閾値と比較してパターン光からスリット光を抽出し、又は
    異なる濃淡の光が隣接した複数のスリット光を投光した際には隣接したスリット光の濃淡から算出された濃淡差を閾値と比較してパターン光からスリット光を抽出し、
    前記スリット光を抽出する際、第1の閾値で抽出されたスリット光の間隔が等間隔D1になり、第2の閾値で抽出されたスリット光の間隔が等間隔D2(≠D1)になる、前記パターン光が投光されるパターンコードを生成する、
    ことを特徴とするパターンコード生成方法。
  11. 所定の下地色上に形成される複数のスリット光を投光した際には、各スリット光の色及び前記下地色のRの大きさ、Gの大きさ及びBの大きさに基づいて前記色距離が算出され、
    異なる色が隣接した複数のスリット光を投光した際には、隣接したスリット光それぞれのRの大きさ、Gの大きさ及びBの大きさに基づいて前記色距離が算出され、又は
    異なる濃淡の光が隣接した複数のスリット光を投光した際には、隣接したスリット光の濃淡に基づいて前記濃淡差が算出される、
    ことを特徴とする請求項10記載のパターンコード生成方法。
  12. 光学的性質の異なるスリット光を有するパターン光が投光された立体物を撮像し、それによって得た画像から3次元形状を計測する3次元形状計測方法であって、
    所定の下地色上に形成される複数のスリット光、異なる色が隣接した複数のスリット光、又は、異なる濃淡の光が隣接した複数のスリット光、を有すると共に、
    所定の下地色上に形成される複数のスリット光を投光した際には各スリット光の色と前記下地色から算出された色距離を閾値と比較してパターン光からスリット光を抽出し、
    異なる色が隣接した複数のスリット光を投光した際には隣接したスリット光の色から算出された色距離を閾値と比較してパターン光からスリット光を抽出し、又は
    異なる濃淡の光が隣接した複数のスリット光を投光した際には隣接したスリット光の濃淡から算出された濃淡差を閾値と比較してパターン光からスリット光を抽出し、
    前記スリット光を抽出する際、第1の閾値で抽出されたスリット光の間隔が等間隔D1になり、第2の閾値で抽出されたスリット光の間隔が等間隔D2(≠D1)になる、前記パターン光を投光する投光ステップと、
    所定の下地色上に形成される複数のスリット光を投光した際には、各スリット光の色及び前記下地色のRの大きさ、Gの大きさ及びBの大きさに基づいて前記色距離を算出し、
    異なる色が隣接した複数のスリット光を投光した際には、隣接したスリット光それぞれのRの大きさ、Gの大きさ及びBの大きさに基づいて前記色距離を算出し、又は
    異なる濃淡の光が隣接した複数のスリット光を投光した際には、隣接したスリット光の濃淡に基づいて前記濃淡差を算出する、色距離算出ステップと
    前記色距離算出ステップにより算出された前記色距離又は前記濃淡差から、前記閾値以上の前記色距離又は前記濃淡差を示すスリット光を抽出するスリット光抽出ステップと、
    前記スリット光抽出ステップにより抽出されたスリット光に基づき3次元形状を計測する3次元形状計測ステップと、
    を有することを特徴とする3次元形状計測方法。
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