JP4642133B2 - 無線送受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線送受信装置に関し、好適にはTDD(Time Division Duplex)方式を用いて送受信を行う無線送受信装置(無線共用器)に関するものである。
近年の携帯電話の普及に伴い、モバイルネットワーク用の基盤インフラとしてセルラー方式によるエリア展開が行われているが、導入機器数の増加に連れてメンテナンスの利便性を考えた機能の実装が求められている。無線機器においても、送信信号レベルLtや受信電力に加えて定在波比(VSWR: Voltage Standing Wave Ratio)検出に関する実装要望が一般化しつつ有る。
このような無線送受信装置の従来構成例を図8に示す。この無線送受信装置において、送信側回路は、送信部1と方向性結合器2及び21とで構成され、受信側回路は方向性結合器7と受信部9とで構成されると共に、両回路は、TDD切替信号STDDの制御を受ける送受切替器40でバンドパスフィルタ(BPF)5及びアンテナ6との接続を切り替えるように接続されている。
まず、TDD方式で規定される送信期間においては、送受切替器40がTDD切替信号STDDにより図示の送信側端子(a)の側に切り替えられており、このとき、送信信号Stを入力した送信部1からアンテナ6への出力は、結合器2を経由して検波器(DET)3により送信信号レベル(送信電圧)Ltとして検出される。これと共に、アンテナ6で反射した送信信号Stの反射信号レベル(反射電圧)Liが結合器21を経由して検波器22により検出される。
定在波比VSWRは、進行波(送信信号レベルLt)と反射波(反射信号レベルLi)との比の関数で表されるため、この2つの検出値Pt及びPiを用いて演算器10が定在波比VSWRを算出することができる。
また、TDD切替信号STDDにより送受切替器40が受信側端子(b)の側に切り替えられたとき、結合器7を経由して検波器8から受信信号レベル(受信電圧)Lrが検出される。なお、受信信号Srは受信部(LAN:Low Noise Amplifier)9から得られる。
また、送信信号レベルLt、及び受信信号レベルLrは、図示の如く、電力検出部51及び52でそれぞれ送信電力Pt及び受信電力Prに変換される。これは、以下の説明においても同様である。
一方、送信部からアンテナへの伝送路上の複数の各部の電圧を検出して定在波比を検出する定在波比検出部と、伝送路上の定在波から伝送路側から見たアンテナ側の現インピーダンスを知るインピーダンス計算部と、送信部側のインピーダンスとアンテナ側インピーダンスとの整合を行うため、所定の整合用素子の設定値を一覧表として記憶する設定整合テーブルと、伝送路から送信電力を受けるアンテナへの入力端にインピーダンス調整用に設けた可変整合部と、現インピーダンスと上記設定整合テーブルから上記可変整合部の整合素子が所定の値になるよう制御する演算制御部とを備えたインピーダンス整合装置がある(例えば特許文献1参照。)。
また、基地局に備えられた端末機能部と送受信される信号の経路を切り換えるRF-SWが、端末機能部と所望の無線アナログ部を接続し、試験機能制御部が、保守装置(OMC)により指定される情報に従ってRF-SWの切換を制御するときに、基地局制御部が、受信した試験種別情報に応じて、(1)端末機能部の送信電力に基づき電圧定在波比を求める空中線障害試験、及び、(2)パケットエラーレートを調整後、端末機能部の送信電力に基づき受信感度を求める受信機障害試験、及び、(3)端末機能部の受信電力値に基づき無線アナログ部からの送信電力を求める送信機障害試験、のいずれか又は複数の試験を制御する無線基地局試験方法及び試験装置がある(例えば特許文献2参照。)。
特開平8-97733号公報 特開2005-151189号公報
このように、図8に示した従来例では、送信側回路に方向性結合器と検波器をそれぞれ2組実装し、送信信号レベルLtと反射信号レベルLiを検出することで定在波比VSWRの検出を行うと共に、受信側回路には同様の方向性結合器と検波器を1組実装することで受信電力の検出を行っている。
しかしながら、このような従来構成による無線送受信装置では、送信信号レベルLt、定在波比VSWR、及び受信信号レベルLrの検出に3組の結合器と検波器を必要とする。更に、TDD方式の場合、送信期間と受信期間が時間軸上で分割されているため、送信期間中は受信側回路が休止し、受信期間中は送信側回路が休止しており、回路の稼働率が非常に低いものとなっていた。
従って、本発明は、回路素子の利用効率の向上を図った無線送受信装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る無線送受信装置は、送信信号をアンテナ側に与えるとともに、該アンテナ側からの信号を受信側に与えるサーキュレータと、該サーキュレータに入力される前の該送信信号のレベルを送信期間の一部で検出すると共に、該サーキュレータを介して入力された該アンテナ側からの、該送信信号の反射信号のレベルを該送信期間の他の一部で検出し、更に、該サーキュレータを介して入力された該アンテナ側からの受信信号のレベルを受信期間内で検出する検出部と、該サーキュレータと該検出部の間に設けられ、該送信期間の一部においては該サーキュレータに入力される前の該送信信号を選択して該検出部に与えると共に、該送信期間の他の一部及び該受信期間においては該サーキュレータを介して入力された該アンテナ側から該受信側に与えられる該信号を選択して、該検出部に与える選択部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の無線送受信装置は、別の態様として、アンテナへの送信信号及び該アンテナからの受信信号を選択する第1選択部と、送信期間において該送信信号の反射信号のレベルを送信側で検出する検出部と、該送信期間において送信側で検出した該送信信号を選択し、受信期間において受信側で検出した受信信号を選択する第2選択部と、該選択した該送信信号又は該受信信号のレベルを検出するレベル検出部とを備える。
上記の無線送受信装置は、上記の送信信号と反射信号から定在波比を演算する演算部をさらに備えることができる。
また、上記の送信期間の一部は一つの送信期間の一部であり、該送信期間の残部が、該一つの送信期間の残部である。又は、該送信期間の一部は、全ての送信期間の一部であり、該送信期間の残部が、該全ての送信期間の残部でもよい。
ここで、上記の第1選択部を送受切替器とし、該検出部が結合器と検波器とで構成され、第2選択部を2点切替器とフィードバックAGC回路とで構成することができる。
さらに、上記の無線送受信装置は、該第2選択部からの該送信信号及び受信信号を、それぞれ、該送信期間及び受信期間中に選択する選択部を含むことができる。
以上の様に本発明によれば、回路の利用効率の向上が図られる。
実施例[1]:図1
図1(1)に、本発明の実施例[1]の構成を示す。本実施例では、図8に示した従来例において、サーキュレータ4を使用すると共に、送信側には、送信信号レベルLtを検出するために結合器2と検波器3を用いる。また、反射信号レベルLiを、サーキュレータ4から結合器7及び検波器8を使って演算器10に与えるため、反射信号レベルLiと受信信号レベルLrとを、同図(2)に示すTDD切替モードと同期したTDD切替信号STDDにより切り替えられる切替器11を用いている。
まず、TDD切替モードが送信期間TXのとき、送信信号レベルLtを検出するため、TDD切替信号STDDは、同図(2)に示すように、切替器11を演算器10の側の端子(a)(同図(3)(a))に切り替える。この送信期間中、結合器2と検波器3により送信信号レベルLtが検出される。
この送信期間には、サーキュレータ4を使用しているため、アンテナ6からバンドパスフィルタ5を経由しサーキュレータ4を通って受信側の結合器7と検波器8により反射信号レベルLiが切替器11に与えられる。切替器11は、同図(3)(b)に示す如く、TDD切替信号STDDにより端子(a)の側に切り替えられているので、切替器11から演算器10に反射信号レベルLiが与えられる。従って、演算器10が両者の比を用いて定在波比VSWRを算出する。
一方、受信期間RXのときには、切替器11がTDD切替信号STDDにより図示の位置とは反対側の端子(b)(同図(3)(b))に切り替えられるので、やはり結合器7と検波器8により、今度は受信信号レベルLrが検出される。
従って、本実施例では、結合器7と検波器8を送信期間中は反射信号レベル検出に使用し、受信期間中は受信電力検出に使用することで、検出回路の稼働率を上げることができると共に、送信信号レベルLt、定在波比VSWR、及び受信信号レベルLrの検出を2組の結合器及び検波器で実現することができる。
なお、上記の特許文献2においては、定在波比VSWRの検出にサーキュレータを使用しているが、この場合のサーキュレータは反射波のカップリングに使用するためのものであり、そのカップリング経路に受信波が混入してしまい、定在波比VSWRが高くなって障害状態に見えてしまうことになる。また、本実施例では、特許文献2にて定在波比検出専用に使用している反射波計測回路に、受信側回路を使用することで回路の簡素化を図っている。
実施例[2]:図2
図2に示す実施例[2]では、上記の実施例[1]において、検波器3に代わって、検波器を含むフィードバック型歪補償を行うフィードバックAGC回路13を使用している点が異なっている。
フィードバックAGC回路13は、閉ループ制御により歪の最適化演補償を行うもので、可変減衰器(ATT)131と検波器132とコンパレータ(COMP)133とで構成されている。送信側回路における結合器2でカップリングされた送信電力を可変減衰器131で減衰(歪補償)させて検波器132で検出するが、この検出値はさらに基準電圧(制御電圧)REFとコンパレータ133において比較され、コンパレータ133の出力が可変減衰器131をフィードバック制御することにより、送信信号レベルLtにフィードバック型歪補償を施している。この結果、検波器132の出力と基準電圧REFが一定の関係(例えば一致)になり、検波器132の入力変動が抑えられた形で送信信号レベルLtを演算器10に送っている。
その他の動作については、上記の実施例[1]と同様である。
従って、本実施例でも、結合器7及び検波器8を送信期間TX中は反射電力の検出用に割り当て、受信期間RX中は受信信号レベルLrの検出用とすることで、検出回路の稼働率を上げることができ、送信信号レベルLt、定在波比VSWR、及び受信信号レベルLrの検出を2組の結合と検波器で実現することができる。
実施例[3]:図3
図3に示す実施例[3]では、上記の実施例[2]において、サーキュレータ4の代わりにTDD切替信号STDDの制御を受ける送受切替器40を用いると共に、送信側回路に図8と同様に結合器2,21及び検波器22を用いて反射信号レベルLiを結合器21と検波器22で検出し演算器10に与えている点が異なっている。また、結合器2とフィードバックAGC回路13との間に切替器12を用い、フィードバックAGC回路13と演算器10との間に切替器11を用いており、受信側回路においては、結合器及び検波器は使用せず、送受切替器40からの受信信号を受信部9を介して切替器12に接続している点も異なっている。
切替器12は、TDD切替モードに同期したTDD切替信号STDDによって制御され、結合器2と受信部9との間を切り替えて、それぞれ送信信号又は受信信号をフィードバックAGC回路13に与える構成となっている。また、切替器11は、TDD切替信号STDDを受けて、上記の実施例[1]と同様に、フィードバックAGC回路13から出力される送信信号レベルLt又は受信信号レベルLrを出力するように切り替えられる。すなわち、切替器11と12は、TDD切替信号STDDによって連動して端子(a)から(b)に切り替えられるようになっている。
本実施例においては、まず、図3(2)に示すTDD切替モードにおける送信期間TXにおいては、これと同期して送受切替器40並びに切替器11及び12は共に、図示の端子(a)に切り替えられている。この状態において、送信信号レベルLtは、結合器2から切替器12を経由してフィードバックAGC回路13に送られ、このフィードバックAGC回路13においてフィードバック歪補償が施された後、切替器11を経由して演算器10に与えられる。
この送信期間TXにおいては、アンテナ6からバンドパスフィルタ5及び送受切替器40を経由して結合器21から検波器22に反射信号レベルLiが出力され、この反射信号レベルLiは検波器22から演算器10へ送られる。従って、演算器10では、この送信期間TXにおいて入力した送信信号レベルLtと反射信号レベルLiを用いて定在波比VSWRを算出することができる。
一方、同図(2)に示すTDD切替モードが受信期間RXになったとき、これと同期してTDD切替信号STDDにより送受切替器40並びに切替器11及び12は、端子(b)に切り替えられる。従って、送受切替器40からの受信電力は受信部9を経由して切替器12とフィードバックAGC回路13と切替器11を経由して出力されることになる。
このように、本実施例では、フィードバックAGC回路13を送信期間TX中は送信電力検出用に用い、受信期間RX中は受信電力検出用に用いることで、検出回路の稼働率を上げることができ、送信信号レベルLt、定在波比VSWR、及び受信信号レベルLrの検出を2組の検出回路で実現することができる。
実施例[4]:図4
図4に示す実施例[4]は、概略的には、上記の実施例[2]及び[3]を組み合わせたものである。
すなわち、送信側回路及び受信側回路をアンテナ6に接続する手段として、図2の実施例[2]と同様にサーキュレータ4を用い、その代わりに図3の実施例[3]に用いた結合器21及び検波器22は除去し、さらに、フィードバックAGC回路13と演算器10との間には、3点切替式の切替器14と、2つのホールド回路15及び16を用いている。
また、切替器12は、図5(2)に示すように二値(1ビット)の切替信号SW1によって端子(a)−(b)間で切り替えられ、切替器14は同図(4)に示すように三値(2ビット)の切替信号SW2によって端子(1)−(2)−(3)間で切り替えられる。この結果、電力測定モードは同図(3)に示すように「送信」、「反射」、及び「受信」モードとなる。
切替器14の端子(1)からは、ホールド回路15を経由して送信信号レベルLtが演算器10に与えられ、端子(2)からは、反射信号レベルLiがホールド回路16を経由して演算器10に与えられ、そして、端子(3)からは、受信信号レベルLrが出力される。
なお、切替器12は、二値の切替信号SW1を受けて、送信期間の一部TX1において、結合器2に端子(a)を接続し、送信期間の他の一部TX2においては、受信部9に端子(b)を接続する。また、受信期間RXにおいては、受信部9と端子(b)とを接続したままである。
また、切替器14においては、三値の切替信号SW2により、送信期間TX1中はフィードバックAGC回路13を端子(1)に接続し、送信期間TX2中は、フィードバックAGC回路13を端子(2)を接続し、そして受信期間RX中はフィードバックAGC回路13を端子(3)に接続する。
このように本実施例では送信信号レベル(進行波)Ltの検出、反射信号レベル(反射波)Liの検出、及び受信信号レベルLrの検出の3種類の検出は全て切替器12からフィードバックAGC回路13に送られている。
電力検出タイミング例(その1):図5
TDD方式の場合、送信期間と受信期間が時間軸上で分割され、交互に時間配分される。ここでは、図5(1)に示す期間TXが送信期間となり、期間RXが受信期間となる。定在波比VSWRの検出を考えるとき、この機能は送信期間におけるモニタ機能であるため、上述の送信期間TXを、同図(3)に示すように更に2つの期間TX1とTX2に分割する。いま、期間TX1を送信電力期間、期間TX2を反射電力期間とすると、各期間TX1,TX2並びに受信期間RXと切替状態(切替器14の端子)(1)〜(3)の関係は下記の表の通りとなる。
Figure 0004642133
まず、送信期間TXにおいては送信信号レベル期間TX1(切替状態(1))にて結合器2からの信号がフィードバックAGC回路13に入力される。フィードバックAGC回路13から抽出された電力情報は、切替器14にてホールド回路15に入力され、値がホールドされると共に送信信号レベルLtの検出値として演算器10に送られる。これと同時にモニタ出力される。
次に、反射信号レベル期間TX2になると、切替器12により受信部9の信号がフィードバックAGC回路13に入力される。送信期間TX2中に受信側に入力される信号は、バンドパスフィルタ5及びアンテナ6にて不整合により反射して来た送信波がサーキュレータ4を通過したものであり、これは切替器14を経てホールド回路16に入力され反射波信号レベルPiの検出値として演算器10に与えられる。ホールド回路15及び16にてホールドされた各検出値は演算器10にて電力比が求められて定在波比VSWRとしてモニタ出力される。
受信期間RXにおいては、受信波がサーキュレータ4を通過して受信部9の信号が切替器12を経由してフィードバックAGC回路13に入力される。切替器14ではこれを、受信信号レベルLrの検出結果としてモニタ出力する。
上記の電力検出タイミングを纏めると下記の通りである。
(1)送信期間TX1
切替信号SW1により切替器12は端子(a)に接続されており、この結合器2より端子(a)を経由してフィードバックAGC回路13から送信信号レベルLtを出力し、図5(4)に示すように、この送信期間TX1では切替器14の端子(1)を経由して送信信号レベルLtをホールド回路15に保持する。
(2)送信期間TX2
切替器12は切替信号SW1により端子(a)から(b)に切り替えられ、以てこの送信期間TX中の反射信号レベルLiが、サーキュレータ4→受信部9→切替器12の端子(b)を経由し、フィードバックAGC回路13から出力される。このとき、切替器14は、切替信号SW2により同図(4)に示すように端子(1)から(2)に切り替えられるので、反射信号レベルLiはホールド回路16に保持される。
(3)受信期間RX
切替器12は、切替信号SW1により端子(b)に接続されたままであるが、受信部9から受信信号を受けて端子(b)からフィードバックAGC回路13へ送るとフィードバックAGC回路13からは受信信号レベルLrが出力される。このとき、切替器14は、切替信号SW2により図5(4)に示すように端子(2)から(3)に切り替えられるので、端子(3)から受信信号レベルLrが出力される。
そして、ホールド回路15及び16にそれぞれ保持された送信信号レベルLt及び反射信号レベルLiをタイミングT1及びT2で読み出すことにより、これらを受けた演算器10において定在波比VSWRが算出される。なお、ホールド回路15,16の読出タイミングT1とT2は同時でも異ならせてもよい。
なお、出力期間TX1と反射期間TX2は、図5(1)に示すように各々送信期間TXの1/2としても良いし、規定の時間で割り当てても良い。
通常、TDD方式における送受信切替タイミングは、TDD方式の利点である容量可変の柔軟性を保つため、可変可能とされる。例えばWiMAXシステムにおいても、送信タイミングは50%〜75%の間で可変となっている。また、フレーム長は5msが規定値となることから、送信信号レベル期間TX1を1.25msに固定し、残りの期間を反射信号レベル期間TX2に割り当てても良い。この場合反射信号レベル期間TX2は送受比率に伴い、1.25ms〜2.5msの間となる。
電力検出タイミング例(その2):図6
図5に示した検出タイミング例では1フレーム内の送信時間TXを2分割して送信信号レベル期間TX1と反射信号レベル期間TX2に割り当てていたが、図6(3)に示すようにフレーム毎に交互に切り替えるようにしてもよい。
すなわち、切替信号SW1による切替器12の制御は、図6(2)に示すように、端子(a)−(b)間で切り替わった後は、次の送信期間TXにおいて端子(b)の位置を維持し、次の送信期間TXで端子(a)に戻す。従って、切替信号SW2による切替器14の制御も端子は(1)→(3)→(2)→(3)の順になる。こうすることにより、ホールド回路15におけるホールド時間は延びるが、定在波比VSWR検出時に送信期間TXを分割するためのタイミング制御が不要となり、切替状態タイミングにTDDタイミングをそのまま適用することが可能となる。
電力検出タイミング例(その3):図7
図6に示した電力検出タイミング例では送信電力期間と反射電力期間の割当をフレーム毎に交互に切り替えるようにしていたが、図7(3)に示すように複数フレームを連続して使用するようにしても良い。この場合、ホールド回路15におけるホールド時間は更に延びることとなるが、定在波比VSWR検出処理は低速化されるため低速演算にて実行できる。
このような構成を取った場合、ホールド回路15及び16にデジタル的なレジスタを使用したとすればホールド時間そのものは問題とならないが、処理スピードの低減と検出値の更新時間は相反する関係となり、両者のトレードオフでフレーム数を決定する。
また、このフレーム数の決定には、もう一つの観点としてフィードバック型歪補償の精度維持時間を考慮する必要が有る。上記の例では、いずれも送信期間を送信信号レベル(進行波)期間と反射信号レベル期間に割り当てて使用している。そのため、フィードバックによる補償が動作するのは送信信号レベル期間のみであり、反射信号レベル期間ではオープンループによるフリーラン制御となってしまう。
ただし、TDD方式の場合、元々全動作時間の25%〜50%は受信期間が含まれるため、歪補償用のフィードバックAGC回路13自体はオープンループでも発散しないように、ループパラメータのホールドオーバが掛かるようになっており、間欠動作下でも収束が可能となっている。従って、ここではフィードバック動作が可能な送信信号レベル期間の比率が相対的に減少することによる収束時間の延長と、その後の特性変動への追従性を評価することとなる。
ただし、前述のようにWiMAXにて使用されるフレーム長が5msであるのに対して、特性変動要素として支配的な項目は温度変動であり、フレーム長と比較した場合には非常にゆるやかな変動特性を示すと考えられる。また、モニタの更新間隔についても、用途を考慮すればフレーム毎に対応した検出値を必要とする場合はまず無いと考えられ、毎秒更新の時間精度が有ればよい。
今回対象としたのは送信信号レベルLt、定在波比VSWR、受信信号レベルLrの3項目であるが、送信信号レベルLtと受信信号レベルLrはトラフィックの状況に左右されるため、バースト的な検出が求められることは無くテスト時などに平均化した値が必要である。また、定在波比VSWRは運用中にも継続的な検出を行うが、時間経過に伴う劣化、例えば防水不良によるインピーダンスマッチング劣化などの監視が主目的でありこちらも平均化もしくは統計的なモニタ項目である。
なお、本発明は、上記実施例によって限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づき、当業者によって種々の変更が可能なことは明らかである。
以上のように、上記実施例によれば、方向性結合及び検波器の個数を減らすことができると共に、従来、送信期間もしくは受信期間のみにしか使用されていなかった回路の稼働率を上げ、最小限の回路規模にて送信電力検出、定在波比VSWR検出、及び受信電力検出を実現することが出来、TDD方式を用いた送受共用器の性能向上に大きく寄与する。
本発明に係る無線送受信装置の実施例[1]の構成及びタイミングチャートを示した図である。 本発明に係る無線送受信装置の実施例[2]の構成及びタイミングチャートを示した図である。 本発明に係る無線送受信装置の実施例[3]の構成及びタイミングチャートを示した図である。 本発明に係る無線送受信装置の実施例[4]の構成を示したブロック図である。 図4に示した実施例[4]の電力検出タイミング例(その1)を示した図である。 図4に示した実施例[4]の電力検出タイミング例(その2)を示した図である。 図4に示した実施例[4]の電力検出タイミング例(その3)を示した図である。 従来から知られている無線送受信装置の構成例を示したブロック図である。
符号の説明
1 送信部
2, 7 結合器
3, 8, 22, 132 検波器(DET)
4 サーキュレータ
5 バンドパスフィルタ(BPF)
6 アンテナ
9 受信部(LNA)
10 演算器
11, 12, 14 切替器
13 フィードバックAGC回路
15, 16 ホールド回路(HOLD)
40 送受切替器
51, 52 電力検出部
131 可変減衰器(ATT)
133 コンパレータ(COMP)
St 送信信号
STDD TDD切替信号
Sr 受信信号
Pt 送信電圧
Pi 反射電圧
Pr 受信電圧
VSWR 定在波比
REF 基準電圧(制御電圧)
図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (3)

  1. 送信信号をアンテナ側に与えるとともに、該アンテナ側からの信号を受信側に与えるサーキュレータと、
    サーキュレータに入力される前の該送信信号のレベルを送信期間の一部で検出すると共に、該サーキュレータを介して入力された該アンテナ側からの、該送信信号の反射信号のレベルを該送信期間の他の一部で検出し、更に、該サーキュレータを介して入力された該アンテナ側からの受信信号のレベルを受信期間内で検出する検出部と、
    サーキュレータと該検出部の間に設けられ、該送信期間の一部においては該サーキュレータに入力される前の該送信信号を選択して該検出部に与えると共に、該送信期間の他の一部及び該受信期間においては該サーキュレータを介して入力された該アンテナ側から該受信側に与えられる該信号を選択して、該検出部に与える選択部と、
    を備えたことを特徴とする無線送受信装置。
  2. アンテナへの送信信号及び該アンテナからの受信信号を選択する第1選択部と、
    送信期間において該送信信号の反射信号のレベルを送信側で検出する検出部と、
    該送信期間において送信側で検出した該送信信号を選択し、受信期間において受信側で検出した受信信号を選択する第2選択部と、
    該選択した該送信信号又は該受信信号のレベルを検出するレベル検出部と、
    を備えたことを特徴とする無線送受信装置。
  3. 請求項1又は2において、
    該送信信号と該反射信号から定在波比を演算する演算部をさらに備えたことを特徴とする無線送受信装置。
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