JP4641275B2 - 自動外観検査装置及び自動外観検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自動外観検査装置及び自動外観検査方法に関する。より詳しくは、検査ステージに保持した対象ワークを一定速度で走行させながら、対象ワークにおける撮像目標位置を照射手段により閃光照射すると共に撮像手段により撮像し、そのとき得られた画像に基づいて撮像目標位置の表面状態を自動的に検査する装置及び方法のうち、特に撮像手段にローリングシャッタ機能を有する撮像素子を用いたものに関する。
半導体ウェーハの自動外観検査装置では、次のようにして、半導体ウェーハの表面状態を自動的に検査している。すなわち、検査ステージに保持した半導体ウェーハを一定速度Vで走行させながら、半導体ウェーハにおける撮像目標位置をキセノンランプ等の照射手段により閃光照射する。それと共に半導体ウェーハ上の撮像目標位置を撮像手段により撮像し、そのとき得られた画像に基づいて適当な画像処理により良否判定を行う。このような自動外観検査装置において、従来、撮像手段は、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサや、グローバルシャッタ機能付きのCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを撮像素子として用いていた。
しかし、CCDイメージセンサは素子そのものが高価で、複数の電源を要し、消費電力が大きいという欠点がある。また、グローバルシャッタ機能付きのCMOSイメージセンサは、グローバルシャッタ機能をチップ上に搭載するため、受光素子の面積が小さくなり、感度が下がりノイズの多い画面になったり、チップ面積が大きくなるためコストが高くなったりする。
近年では、上記したCCDイメージセンサやグローバルシャッタ機能付きのCMOSイメージセンサに代えて、ローリングシャッタ機能(電子シャッタ機能の一種)付きのCMOSイメージセンサを用いるケースが増えてきている。ローリングシャッタ機能付きのCMOSイメージセンサは、安価であり複雑なタイミング発生回路を必要とせず且つ単一電源で動作して消費電力も少ない等の利点を有するためである。また、CMOSイメージセンサは、CMOSイメージセンサの任意の領域のみを画像として取り込むことができるという、CCDイメージセンサにはない特徴を有するためでもある(例えば特許文献1参照)。
このような技術動向の下、撮像素子にローリングシャッタ機能付きのCMOSイメージセンサを備えた撮像手段を用いた半導体ウェーハの自動外観検査装置の開発が行われている。図7は従来の自動外観検査装置の機能ブロック図である。図7に示すように、従来の自動外観検査装置1Bは、検査対象となる半導体ウェーハKを保持しY方向に一定速度Vで駆動可能な検査ステージ2と、半導体ウェーハKに閃光照射するための照射手段7と、ローリングシャッタ機能付きのCMOSイメージセンサを撮像素子511に有する撮像手段510と、検査ステージ2の現在位置を検出する位置検出手段4と、ローリングシャッタの起動開始タイミング及び照射手段7の発光タイミングを制御する制御ボード800とを備える。
撮像素子511におけるローリングシャッタは、露光開始から全受光素子が露光可能となるまでに到達時間Tを要する。また、制御ボード800は、記憶手段810、比較処理手段820及び時間遅延回路830を備える。記憶手段810には、次に示す露光開始位置S6が予め登録されている。露光開始位置S6とは、半導体ウェーハKにおける撮像目標位置を撮像手段510が撮像可能となる位置に検査ステージ2が到達するよりも、上記到達時間T前の検査ステージ2の位置である。すなわち検査ステージ2の移動方向Yを基準にして撮像目標位置から前記到達時間T間に前記一定速度Vで移動する距離にして前方の位置である。比較手段820は、位置検出手段4から出力された検査ステージ2の現在位置S3と、記憶手段810に予め記憶した露光開始位置S6とを比較して両者が一致した場合に撮像手段510を露光開始させるための露光開始信号S7を出力するように構成される。時間遅延回路830は、比較手段820が露光開始信号S7を出力してから上記到達時間T後に照射手段7に発光信号S8を出力するように構成される。
このような構成とすることで自動外観検査装置1Bでは、半導体ウェーハKの撮像目標位置に検査ステージ2が来たとき、すなわち撮像手段510が撮像目標位置を撮像可能となる位置に検査ステージ2が来たときに、ローリングシャッタの全受光素子が露光状態となり且つ照射手段7から閃光が照射され、撮像目標位置の画像を得ることができる。
特表2001−511628号公報
しかし、上述した従来の自動外観検査装置1Bによると、検査ステージ2の等速性が検査精度に大きく影響する。これは、時間遅延回路830が発光信号S8を出力するに際し、時間変数を用いていることによる。例えば、ローリングシャッタの露光開始から全受光素子が露光可能となるまでの到達時間Tを7.8m秒とし、検査ステージ2の速度を100mm/秒とする。検査ステージ2の速度が規定値よりも1%増して101mm/秒となった場合、閃光が照射される位置は、本来照射されるべき位置よりも7.8(m秒)×101(mm/秒)−7.8(m秒)×100(mm/秒)=7.8μm後ろにずれてしまう。この手の検査装置においては、対物レンズ等で拡大して撮像しているため、7.8μmのずれは無視できない量である。したがって、検査ステージ2には、高精度な等速性が確保できるものが必要であり、装置コストが高くなるという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ローリングシャッタ機能付きの撮像素子を用いた自動外観検査装置及び方法において、高精度な等速性が確保できる高価な検査ステージを用いなくても信頼度の高い外観検査を実現できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の自動外観検査装置は、対象ワークKをXY水平面上に保持し一方向に沿って一定速度Vで駆動可能な検査ステージ2と、対象ワークKに閃光照射するための照射手段7と、露光開始から全受光素子が露光可能となるまでに到達時間Tを要するローリングシャッタを撮像素子511に有する撮像手段51と、検査ステージ2の現在位置S3を検出する位置検出手段4とを備え、検査ステージ2に保持した対象ワークKを一定速度Vで走行させながら、対象ワークKにおける撮像目標位置PHを照射手段7により閃光照射すると共に撮像手段51により撮像し、そのとき得られた画像に基づいて撮像目標位置PHの表面状態を自動的に検査するように構成された自動外観検査装置1において、検査ステージ2の移動方向を基準にして上記撮像目標位置PHから少なくとも前記到達時間T間に前記一定速度Vで移動する一定距離前方の検査ステージ2の位置PSと、位置検出手段4から出力された検査ステージ2の現在位置S3とに基づいて、撮像手段51を露光開始させると共に、対象ワークKにおける撮像目標位置PHを撮像手段51が撮像可能となるときの検査ステージ2の位置と、位置検出手段4から出力された検査ステージ2の現在位置S3とに基づいて、照射手段7を閃光発光させるように構成した制御手段8を備えることを特徴とする。
本発明の自動外観検査装置1によると、制御手段8は、撮像手段51の露光開始の制御を、検査ステージ2の移動方向を基準にして撮像目標位置PHから少なくとも前記到達時間T間に前記一定速度Vで移動する一定距離前方の検査ステージ2の位置PSと、位置検出手段4から出力された検査ステージ2の現在位置S3とに基づいて行う。そして、照射手段7を閃光発光の制御を、対象ワークKにおける撮像目標位置PHを撮像手段51が撮像可能となるときの検査ステージ2の位置と、位置検出手段4から出力された検査ステージ2の現在位置S3とに基づいて行う。このように対象ワークKの撮像に必要な制御を、時間変数を含むことなく行うため、検査ステージ2の等速性の精度誤差に関わらず撮像目標位置PHにおいて確実に照射が行われて撮像できる。従って、自動外観検査装置1によると、高精度な等速性が確保できる高価な検査ステージを用いなくても信頼度の高い外観検査を実現できる。なお、「検査ステージ2の移動方向を基準にして上記撮像目標位置PHから少なくとも前記到達時間T間に前記一定速度Vで移動する一定距離前方の位置PS」とは、より具体的には、この位置PSを撮像手段51が撮像可能となるときの検査ステージ2の位置を意味する。
好ましくは、前記制御手段8は、検査ステージ2の移動方向を基準にして上記撮像目標位置PHから少なくとも前記到達時間T間に前記一定速度Vで移動する一定距離前方の検査ステージ2の位置PSを撮像手段51の露光開始位置S1として予め記憶した第1記憶手段81aと、対象ワークKにおける撮像目標位置PHを撮像手段51が撮像可能となるときの検査ステージ2の位置を発光位置S2として予め記憶した第2記憶手段82aと、位置検出手段4から出力された検査ステージ2の現在位置S3と、第1記憶手段81aに予め記憶した撮像手段51の露光開始位置S1とを比較して両者が一致した場合に撮像手段51を露光開始させるための露光開始信号S4を出力する第1比較手段81bと、位置検出手段4から出力された検査ステージ2の現在位置S3と、第2記憶手段82aに予め記憶した発光位置S2とを比較して両者が一致した場合に照射手段7を閃光発光させるための発光信号S5を出力する第2比較手段82bとを備える。
また、本発明の自動外観検査装置1は、前記対象ワークKを半導体ウェーハとし、半導体ウェーハの自動外観検査装置として好適である。
また、本発明の自動外観検査方法は、対象ワークKをXY水平面上に保持し一方向に沿って一定速度Vで駆動可能な検査ステージ2と、対象ワークKに閃光照射するための照射手段7と、露光開始から全受光素子が露光可能となるまでに到達時間Tを要するローリングシャッタを撮像素子511に有する撮像手段51と、検査ステージ2の現在位置S3を検出する位置検出手段4とを備える自動外観検査装置1を用い、検査ステージ2に保持した対象ワークKを一定速度Vで走行させながら、対象ワークKにおける撮像目標位置PHを照射手段7により閃光照射すると共に撮像手段51により撮像し、そのとき得られた画像に基づいて撮像目標位置PHの表面状態を自動的に検査する自動外観検査方法において、制御手段8により、検査ステージ2の移動方向を基準にして上記撮像目標位置PHから少なくとも前記到達時間T間に前記一定速度Vで移動する一定距離前方の検査ステージ2の位置PSと、位置検出手段4から出力された検査ステージ2の現在位置S3とに基づいて、撮像手段51を露光開始させると共に、対象ワークKにおける撮像目標位置PHを撮像手段51が撮像可能となるときの検査ステージ2の位置と、位置検出手段4から出力された検査ステージ2の現在位置S3とに基づいて、照射手段7を閃光発光させることを特徴とする。
〔発明の効果〕
本発明によると、ローリングシャッタ機能付きの撮像素子を用いた自動外観検査装置及び方法において、高精度な等速性が確保できる高価な検査ステージを用いなくても信頼度の高い外観検査を実現できるようになる。
以下、添付図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は本発明に係る自動外観検査装置1の正面概略図を示す。図2は撮像素子511におけるローリングシャッタ機能を説明するための図、図3は本発明に係る自動外観検査装置1の機能ブロック図である。各図において直交座標系の3軸をX、Y、Zとし、XY平面は水平面、Z方向は鉛直方向であり、Z方向まわりの回転方向をθ方向とする。
図1に示すように、自動外観検査装置1は、検査ステージ2、検査ステージ駆動部3、位置検出部4、撮像光学ユニット5、撮像光学ユニット駆動部6、照明用光源7、制御用コンピュータ8及び画像処理用コンピュータ9などから構成される。
検査ステージ2は、検査対象となる半導体ウェーハKを載置可能なテーブルであり、表面に真空吸着孔または適当な固定部材が設けられる。これにより、半導体ウェーハKを真空吸着または固定して保持可能である。なお、半導体ウェーハKの表面には多数の半導体チップ(半導体素子)DDが形成されている。
検査ステージ駆動部3は、検査ステージ2の下方おいて、検査ステージ2をX、Y、θ各方向に移動可能とするように配設される。検査時には、検査ステージ駆動部3は、検査ステージ2をY方向に沿って等速度Vで駆動する。位置検出部4は、検査ステージ2のX、Y、θ方向位置を検出すると共に、検出した位置信号を制御用コンピュータ8に送信可能なエンコーダで構成される。
撮像光学ユニット5は、2次元カメラ51、金属顕微鏡52、レボルバー53及びレボルバー駆動部54を備える。
2次元カメラ51は、ローリングシャッタ機能付きのCMOSイメージセンサを撮像素子511として備える。この撮像素子511は、配列された複数の受光素子からなる受光素子ラインを複数有し、各受光素子ライン毎に異なる各動作タイミングパルスに応じて、所定のシャッタ時間だけ、各動作タイミングパルスに応じた各受光素子ラインを構成する各受光素子で受光して、そのシャッタ時間の間の受光光量に応じた各受光素子毎の信号を順次出力するように構成される。その動作時は、図2に示すように、露光するタイミングが画面の上の受光素子ラインから下の受光素子ラインに向かって徐々にずれていき、各受光素子ライン毎に順次露光制御を行う。露光開始から全受光素子が露光可能となるまでに到達時間Tを要する。本例ではこの到達時間Tは7.8m秒である。また、全受光素子が露光可能な状態である時間T’、すなわち露光している期間は1m秒であり、全受光素子がクローズ状態となるのに要する時間は7.8m秒である。
金属顕微鏡52は、対物レンズ11により得た半導体チップDDの画像が2次元カメラ51の撮像素子511上に結像可能となるように、また照明用光源7から供給された閃光を半導体ウェーハKに向けて照射可能となるように、適当な反射ミラーやレンズなどにより構成される。
撮像光学ユニット駆動部6は、ステッピングモータなどで構成され、撮像光学ユニット5をZ方向に駆動可能とする。照明用光源7は、光ファイバケーブル71により金属顕微鏡52と接続され、2次元カメラ51が半導体ウェーハKを撮像するときに用いる。
制御用コンピュータ8は、2次元カメラ51の動作制御を行う第1制御ボード81、照明用光源7の動作制御を行う第2制御ボード82、及びその他の各種制御ボードを備え、自動外観検査装置1が一連の検査動作を行うように、搬送用ロボット、検査ステージ駆動部3、2次元カメラ51、照明用光源7、撮像光学ユニット駆動部6及びレボルバー駆動部54などの動作を制御する。
第1制御ボード81は、図3に示すように、第1記憶手段81aと第1比較手段81bとを備える。第1記憶手段81aは、次に示す露光開始位置S1を予め記憶している。すなわち露光開始位置S1とは、検査ステージ2の移動方向Yを基準にして、半導体ウェーハK上の撮像目標位置PHから少なくとも前記到達時間T間に前記一定速度Vで移動する一定距離前方の検査ステージ2の位置である。第1比較手段81bは、位置検出部4から出力された検査ステージ2の現在位置S3と、第1記憶手段81aに予め記憶した露光開始位置S1とを比較して両者が一致した場合に2次元カメラ51を露光開始させるための露光開始信号S4を出力するように構成される。このような第1制御ボード81は、マイクロプロセッサやメモリチップなどを主体としたハードウエア及びこれに組み込んだ適当なコンピュータプログラムにより実現される。

第2制御ボード82は、図3に示すように、第2記憶手段82aと第2比較手段82bとを備える。第2記憶手段82aは、次に示す発光位置S2を予め記憶している。すなわち発光位置S2とは、半導体ウェーハK上の撮像目標位置PHを2次元カメラ51が撮像可能となるときの検査ステージ2の位置である。つまり、上記した露光開始位置S1と発光位置S2との関係はS1−S2=V×Tである。また、第2比較手段82bは、位置検出部4から出力された検査ステージ2の現在位置S3と、第2記憶手段82aに予め記憶した発光位置S2とを比較して両者が一致した場合に照明用光源7を閃光発光させるための発光信号S5を出力するように構成される。このような第2制御ボード82は、第1制御ボード81と同様に、マイクロプロセッサやメモリチップなどを主体としたハードウエア及びこれに組み込んだ適当なコンピュータプログラムにより実現される。
画像処理用コンピュータ9は、2次元カメラ51により半導体チップDDを撮像したときの画像を取り込み、この画像に所定の解析処理を施すことで半導体チップDDの外観検査を実行するコンピュータである。
次に、自動外観検査装置1における自動外観検査方法について説明する。図4は自動外観検査装置1における検査処理の手順を示すフローチャート、図5は自動外観検査装置1による半導体ウェーハKの撮像順序を平面視的に示す図、図6は自動外観検査装置1による撮像目標位置PH(1)の撮像タイミングを説明するための図である。
図4に示すように、自動外観検査装置1における検査処理は、ウェーハロードステップ100、ウェーハ角度合わせステップ200、撮像ステップ300、検査ステップ400及びウェーハアンロードステップ500からなる。
ウェーハロードステップ100において、検査ステージ2は図示しない搬送用ロボットから受け取った半導体ウェーハKを、その表面に載置すると共に真空吸着または固定することにより保持する。
ウェーハ角度合わせステップ200において、必要に応じて、検査ステージ2をその回転中心軸J2回りに回動させる制御を行う。これにより、ウェーハローディング時の半導体ウェーハKの傾き誤差を補正することができ、検査ステージ2はX、Yそれぞれの方向に精度の良い平行度を保持して移動可能となる。その後、図5のように、2次元カメラ51がはじめに検査しようとする列(図5における破線B1のうち一番左端の部分)に沿ってチップDDを撮像可能なように2次元カメラ51がその列の延長線上に来るように検査ステージ2を移動配置する。
撮像ステップ300において、図5の破線B1のように、検査ステージ2をY方向に一定速度Vで移動させながら2次元カメラ51が半導体ウェーハKの撮像目標位置PH(1)、PH(2)、PH(3)・・・をこの順序で撮像していく。
一例として、撮像目標位置PH(1)を撮像する場合について説明する。図6(A)のように、検査ステージ2の位置が露光開始位置PS(1)となったとき、位置検出部4から出力された検査ステージ2の現在位置S3と、第1記憶手段81aに記憶された露光開始位置S1とが一致するので、第1比較手段81bは露光開始信号S4を出力する。これにより、2次元カメラ51の撮像素子511はローリングシャッタを徐々に開いていく(図2参照)。
検査ステージ2が更に移動し、図6(B)のように、その位置が撮像目標位置PH(1)となったとき、位置検出部4から出力された検査ステージ2の現在位置S3と、第2記憶手段82aに記憶された発光位置S2とが一致するので、第2比較手段82bは、発光信号S5を照明用光源7に出力する。これにより照明用光源7は閃光発光し、撮像目標位置PH(1)を照射する。なお、撮像にあたり、撮像光学ユニット駆動部6を上下方向に駆動制御することで適切な合焦を自動的に行う。
このように、検査ステージ2が撮像目標位置PH(1)に到達したときは、ローリングシャッタは、全受光素子が露光可能な状態である時間T’(=1m秒)の期間全開状態となっており、この期間内に照明用光源7は閃光を発して撮像目標位置PH(1)を照射する。この照射タイミングは、従来の方式と異なり、第2記憶手段82aに予め記憶した発光位置S2に基づいて行われ、時間変数を含むことなく行うため、検査ステージ2の等速性の精度誤差に関わらず撮像目標位置PHにおいて確実に照射が行われて撮像できる。なお、閃光を発するタイミングは、全受光素子が露光可能な状態である時間T’内であればどこであってもよい。検査ステージ2の等速性が1%程度ずれたとしても、時間的なズレはわずかである。撮像素子511の全受光素子が露光可能な状態である時間T’を少し長めにとっておけば、よいことになる。従って、自動外観検査装置1によると、高精度な等速性が確保できる高価な検査ステージを用いなくても信頼度の高い外観検査を実現できる。
以降の撮像目標位置PH(2)、PH(3)・・・についても同様な要領で撮像を行う。以上のようにして、1枚の半導体ウェーハKについて必要な処理が終了すると、ウェーハアンロードステップ500において、半導体ウェーハKを真空吸着または固定から解放し、搬送用ロボットに引き渡す。以降、新たな半導体ウェーハKを受け取り、上と同様な手順で処理を進める。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、上に開示した実施の形態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこの実施の形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、更に特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むことが意図される。
本発明に係る自動外観検査装置の正面概略図である。 撮像素子におけるローリングシャッタ機能を説明するための図である。 本発明に係る自動外観検査装置の機能ブロック図である。 本発明に係る自動外観検査装置における検査処理の手順を示すフローチャートである。 本発明に係る自動外観検査装置による半導体ウェーハの撮像順序を平面視的に示す図である。 本発明に係る自動外観検査装置による撮像目標位置の撮像タイミングを説明するための図である。 従来の自動外観検査装置の機能ブロック図である。
符号の説明
1 自動外観検査装置
2 検査ステージ
4 位置検出部(位置検出手段)
7 照明用光源(照射手段)
51 2次元カメラ(撮像手段)
81a 第1記憶手段
81b 第1比較手段
82a 第2記憶手段
82b 第2比較手段
511 撮像素子
K 半導体ウェーハ(対象ワーク)
PH 撮像目標位置
S1 露光開始位置
S2 発光位置
S3 現在位置
S4 露光開始信号
S5 発光信号

Claims (6)

  1. 対象ワークKをXY水平面上に保持し一方向に沿って一定速度Vで駆動可能な検査ステージ2と、対象ワークKに閃光照射するための照射手段7と、露光開始から全受光素子が露光可能となるまでに到達時間Tを要するローリングシャッタを撮像素子511に有する撮像手段51と、検査ステージ2の現在位置S3を検出する位置検出手段4とを備え、検査ステージ2に保持した対象ワークKを一定速度Vで走行させながら、対象ワークKにおける撮像目標位置PHを照射手段7により閃光照射すると共に撮像手段51により撮像し、そのとき得られた画像に基づいて撮像目標位置PHの表面状態を自動的に検査するように構成された自動外観検査装置1において、
    検査ステージ2の移動方向を基準にして上記撮像目標位置PHから少なくとも前記到達時間T間に前記一定速度Vで移動する一定距離前方の検査ステージ2の位置PSと、位置検出手段4から出力された検査ステージ2の現在位置S3とに基づいて、撮像手段51を露光開始させると共に、対象ワークKにおける撮像目標位置PHを撮像手段51が撮像可能となるときの検査ステージ2の位置と、位置検出手段4から出力された検査ステージ2の現在位置S3とに基づいて、照射手段7を閃光発光させるように構成した制御手段8を備えることを特徴とする自動外観検査装置。
  2. 前記制御手段8は、検査ステージ2の移動方向を基準にして上記撮像目標位置PHから少なくとも前記到達時間T間に前記一定速度Vで移動する一定距離前方の検査ステージ2の位置PSを撮像手段51の露光開始位置S1として予め記憶した第1記憶手段81aと、対象ワークKにおける撮像目標位置PHを撮像手段51が撮像可能となるときの検査ステージ2の位置を発光位置S2として予め記憶した第2記憶手段82aと、位置検出手段4から出力された検査ステージ2の現在位置S3と、第1記憶手段81aに予め記憶した撮像手段51の露光開始位置S1とを比較して両者が一致した場合に撮像手段51を露光開始させるための露光開始信号S4を出力する第1比較手段81bと、位置検出手段4から出力された検査ステージ2の現在位置S3と、第2記憶手段82aに予め記憶した発光位置S2とを比較して両者が一致した場合に照射手段7を閃光発光させるための発光信号S5を出力する第2比較手段82bとを備える請求項1に記載の自動外観検査装置。
  3. 前記対象ワークKが半導体ウェーハである請求項1または請求項2に記載の自動外観検査装置。
  4. 対象ワークKをXY水平面上に保持し一方向に沿って一定速度Vで駆動可能な検査ステージ2と、対象ワークKに閃光照射するための照射手段7と、露光開始から全受光素子が露光可能となるまでに到達時間Tを要するローリングシャッタを撮像素子511に有する撮像手段51と、検査ステージ2の現在位置S3を検出する位置検出手段4とを備える自動外観検査装置1を用い、検査ステージ2に保持した対象ワークKを一定速度Vで走行させながら、対象ワークKにおける撮像目標位置PHを照射手段7により閃光照射すると共に撮像手段51により撮像し、そのとき得られた画像に基づいて撮像目標位置PHの表面状態を自動的に検査する自動外観検査方法において、
    制御手段8により、検査ステージ2の移動方向を基準にして上記撮像目標位置PHから少なくとも前記到達時間T間に前記一定速度Vで移動する一定距離前方の検査ステージ2の位置PSと、位置検出手段4から出力された検査ステージ2の現在位置S3とに基づいて、撮像手段51を露光開始させると共に、対象ワークKにおける撮像目標位置PHを撮像手段51が撮像可能となるときの検査ステージ2の位置と、位置検出手段4から出力された検査ステージ2の現在位置S3とに基づいて、照射手段7を閃光発光させることを特徴とする自動外観検査方法。
  5. 前記制御手段8により、検査ステージ2の移動方向を基準にして上記撮像目標位置PHから少なくとも前記到達時間T間に前記一定速度Vで移動する一定距離前方の検査ステージ2の位置PSを撮像手段51の露光開始位置S1として第1記憶手段81aに予め記憶しておき、対象ワークKにおける撮像目標位置PHを撮像手段51が撮像可能となるときの検査ステージ2の位置を発光位置S2として第2記憶手段82aに予め記憶しておき、位置検出手段4から出力された検査ステージ2の現在位置S3と、第1記憶手段81aに予め記憶した撮像手段51の露光開始位置S1とを比較して両者が一致した場合に撮像手段51を露光開始させるための露光開始信号S4を第1比較手段81bから出力し、位置検出手段4から出力された検査ステージ2の現在位置S3と、第2記憶手段82aに予め記憶した発光位置S2とを比較して両者が一致した場合に照射手段7を閃光発光させるための発光信号S5を第2比較手段82bから出力する請求項4に記載の自動外観検査方法。
  6. 前記対象ワークKが半導体ウェーハである請求項4または請求項5に記載の自動外観検査方法。
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