JP4641118B2 - 伸縮継手付耐火二層管 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂製の内管を不燃性の外管で被覆した耐火二層管に関し、より詳細には、長さ調整が容易な伸縮継手付耐火二層管に関する。
【0002】
【従来の技術】
合成樹脂製内管と不燃性の材料からなる外管とを組み合わせた耐火二層管が集合住宅の排水管や換気管として広く利用されている。この耐火二層管の内管は、耐薬品性、耐腐食性、内面平滑性、施工性に優れている塩ビ等の合成樹脂からなり、その一方で、この合成樹脂製管が耐火性に劣るため、不燃性の材料から成る外管により、内管を被覆することにより耐火性を強化している。こうして、火災発生時に配管を伝わって他の区画への延焼を防止している。この耐火二層管は、内管が合成樹脂製である利点と外管が不燃性である利点の双方を併せ持っているといえる。
【0003】
この耐火二層管を用いた配管の構造を図3に示してある。耐火二層管直管1及び耐火二層管継手2からなる耐火二層管を耐火二層管継手2の受け口部に耐火二層管直管1の内管のみ、接着剤を用いて差し込み取り付けてある。
このような構造下で、耐火二層管を設置、配管した後、温度上昇または温度下降に伴い、配管時との温度差によって配管が熱伸縮を繰り返すこととなり、内管の材料強度が徐々に低下し、疲労破壊することがある。これは、配管の熱伸縮による力を受けきれない構造が原因である。その対策として伸縮継手を用いることが知られている。伸縮継手は、受け口部に装着された環状のゴムリングを介して直管と管継手を接続し、配管の軸方向の熱伸縮を吸収する構造としている。図4には、この伸縮継手3の設置位置を示してある。
また、この伸縮継手3は、地震等による振動を吸収する動きも同時に備えている。
【0004】
図5は、伸縮継手と直管の耐火二層管を組み合わせた伸縮継手付耐火二層管7の構造を示した図である。この図に示すように、受け口部15に環状のゴムリング6が設置されており、このゴムリング6の弾力性により、直管部の伸縮を吸収している。
図6は、この伸縮継手付耐火二層管7を用いた配管構造を示している。この図に示すように、縦配管では、各フロアの継手と継手の間は直管と伸縮継手付耐火二層管7をつなげた形で用い、施工の際の長さ調整は直管を切断することにより行っている。
また、図7に示すように、各フロアの継手と継手間の直管と伸縮継手付耐火二層管をつなげた形で用いている配管構造を、伸縮継手付耐火二層管7の一本にて施工する製品が提案されている。通常、耐火二層間直管を長さ調整のため切断する場合、内管を両端に接続する継手受け口長さの合計長さ分だけ片方へスライドさせ(内管を外管より出す)、スライドさせた反対側を切断し、内管を元に戻す方法が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、伸縮継手付耐火二層管は内管がモルタル等で固定されスライドできない構造となっており、直管側の端部の内管を継手受け口長さ分だけ残し、外管のみを切断することが必要となってしまう。
したがって、図7に示すように継手と継手の間を一本の伸縮継手付耐火二層管で施工した場合、接着部所の省略はできるが、長さ調整に手間がかかってしまう。
この問題を解決するため、図8に示すような直管上の耐火二層管の片側端部に管を挿入するための受け口があり、その受け口部に装着されたゴムリング6により挿入管を密着させる構造を持ち、且つ直管部外管の一ヵ所が管の円周方向に切断されている切断部8を有する伸縮継手付耐火二層管が提案されている。この伸縮継手付耐火二層管7では、切断されている外管のうち、受け口部を持たない外管側9は内管5に対してスライド可能であるので、長さ調整のための切断が通常方法により行うことができる。
また、図9に示すように、耐火二層管外管の切断部8に目地処理材20を充填することにより、耐火二層管外管の切断部の耐火性の弱点部を補い、耐火性向上の処理をした伸縮継手付耐火二層管も提案されている。
しかし、この場合受け口部にモルタルを詰め外管4が固定されているため一定長さまでの切断しかできず、また、直管部に継ぎ目があり目地処理材20で耐火性を確保しているが、目地処理材20が輸送中につぶれ耐火上の弱点となることや外観上問題となることがあった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、継手と継手の間を一本の伸縮継手付耐火二層管を用いて施工することができ、その際、内管若しくは外管がスライド可能なことにより長さ調整の切断が簡単な伸縮継手付耐火二層管を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、合成樹脂管の内管と、この内管の周囲に不燃性外管を被覆して構成した耐火二層管であって、直管部と、この直管部の片側端部に直管部を挿入するための受け口部があり、その受け口部に装着されたゴムリングにより挿入直管を密着させる構造を有する伸縮継手付耐火二層管において、前記内管は、前記外管に対して管軸方向にスライド可能であり、前記受け口部の外管と内管の間であり、且つ、前記ゴムリングよりも挿入直管側に、内管が管軸方向にスライドすることを防止する環状パッキンを着脱自在に取り付けたことを特徴とする伸縮継手付耐火二層管を提供する。
請求項2記載の発明では、前記環状パッキンが無機質繊維若しくは熱膨張性不燃材から構成されていることを特徴とする請求項1記載の伸縮継手付耐火二層管を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図1および図2を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の好適な実施の形態に係る伸縮継手付耐火二層管を示した図である。また、図2は、この伸縮継手を用いて構成した配管構造を示した図である。
この伸縮継手付耐火二層管10は、合成樹脂製の内管5と不燃性材料からなる外管9から構成されており、受け口部15の内管5の外周部に環状パッキン11を設けてある。この環状パッキン11は、接合部の耐火性を確保するために、無機質繊維若しくは熱膨張性不燃材から構成されている。また、受け口部15には、環状のゴムリング6が設置されており、このゴムリング6の弾力性により、直管部の伸縮を吸収する構造となっている。
環状パッキン11は、着脱自在となっており、これを取り外すと内管5が受け口部15の管軸方向(図中矢印方向)にスライド可能となり、この伸縮継手付耐火二層管10の管軸方向の長さ調整のための切断が可能となる。
【0009】
一方、この環状パッキン11を受け口部15に取り付けると、ストッパーの働きをして、内管5が受け口部15の管軸方向(図中矢印方向)にスライドするのを防止している。
この実施の形態によれば、図8、図9に示した従来例に比べて、外管直管部に継ぎ目がないため、耐火性を確保する目地処理材等が必要なくなる。
なお、これまでの配管説明は耐火二層管の直管と継手で行ってきたが、本発明の伸縮継手付耐火二層管は、耐火二層管ばかりでなく、接続可能な鋼製の直管や継手、耐火二層管製や鋼製の集合管等にも用いることができる。
【0010】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、伸縮継手付耐火二層管を用いることにより、各フロア間の縦配管施工が一本にて可能となり、施工時の接着の手間を省くことができ、その際の環状パッキンを取り外すことにより、内管をスライドさせて、長さ調整のための切断加工を容易に行うことができる。
請求項2記載の発明では、環状パッキンが無機質繊維若しくは熱膨張性不燃材から構成されているので、接合部の耐火性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る伸縮継手付耐火二層管を示した図である。
【図2】本実施の形態に係る伸縮継手を用いて構成した配管構造を示した図である。
【図3】従来の耐火二層管の配管図である。
【図4】従来の伸縮継手を用いた耐火二層管の配管図である。
【図5】従来の伸縮継手付耐火二層管を示した図である。
【図6】従来の伸縮継手付耐火二層管の配管図である。
【図7】従来の伸縮継手付耐火二層管の配管図である。
【図8】従来の伸縮継手付耐火二層管を示した図である。
【図9】従来の目地処理を行った伸縮継手付耐火二層管を示した図である。
【符号の説明】
1 耐火二層管直管
2 耐火二層管継手
3 伸縮継手
4、9 外管
5 内管
6 ゴムリング
7 伸縮継手付耐火二層管
8 切断部
10 伸縮継手付耐火二層管
11 環状パッキン
15 受け口部
20 目地処理材
Claims (2)
- 合成樹脂管の内管と、この内管の周囲に不燃性外管を被覆して構成した耐火二層管であって、直管部と、この直管部の片側端部に直管部を挿入するための受け口部があり、その受け口部に装着されたゴムリングにより挿入直管を密着させる構造を有する伸縮継手付耐火二層管において、
前記内管は、前記外管に対して管軸方向にスライド可能であり、
前記受け口部の外管と内管の間であり、且つ、前記ゴムリングよりも挿入直管側に、内管が管軸方向にスライドすることを防止する環状パッキンを着脱自在に取り付けたことを特徴とする伸縮継手付耐火二層管。 - 前記環状パッキンが無機質繊維若しくは熱膨張性不燃材から構成されていることを特徴とする請求項1記載の伸縮継手付耐火二層管。
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