JP4640572B2 - 調理用排気装置 - Google Patents

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本発明は、調理の際調理物から発生する油煙や臭気等を含む排気を、ダクトを介して排出する調理用排気装置に関するものである。
従来よりこの種調理用排気装置は、レンジ後方の壁からレンジ上方にフードが突設され、このフード下方に壁を貫通して屋外に連通するダクトの吸気口が開口して設けられている。このダクト内には、吸気口から空気を吸引し、屋外に排出する送風機が設けられている。そして、送風機によって、調理の際調理物から発生する油煙や臭気などの排気を、吸気口からオイルフィルターを介してダクト内に吸い込み、吸い込んだ油煙や臭気を屋外に排出していた(特許文献1参照)。
特開平7−55218号公報
しかしながら、従来の調理用排気装置では、調理物から発生する油煙や臭気等を含む排気を、オイルフィルターを介して送風機にてダクト内に吸い込んでから排出していたが、ダクト内を通過する排気は、ダクト内抵抗により流速が遅くなり排気効率が低下してしまう。このため、調理物から発生する油煙や臭気等を含む排気の吸い込み力が弱く、ダクト内に吸い込みきれない排気でキッチンが汚れてしまうという問題があった。
また、調理物から発生する油煙や臭気等を含む排気の排出力を向上させるため、吸い込み力を強力にすると、騒音が大きくなって不快を与えてしまう問題もあった。
即ち、本発明の調理用排気装置は、本体と、この本体上部に設けられ、調理物から発生する油煙や臭気等を含む排気を、ダクトを介して前記本体内に吸引し、排出するための送風機と、送風機下方の本体内に設けられたオイルフィルターとを備え、このオイルフィルターは下方に向けて拡開する筒形状を呈して本体内を当該オイルフィルターの内側と外側とに仕切ると共に、オイルフィルターの外側はダクトに連通され、オイルフィルターの内側は送風機に連通されており、
筒体とダクトの中心を所定寸法ずらし渦流を発生させると共に、ダクトに吸引された排気は、水平方向で本体内に回転しながら吸引されることを特徴とする。
本発明は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、調理物から発生する油煙や臭気等を含む排気から効果的に油成分を捕捉し、且つ、ダクト内の空気の流速が低下することのない調理用排気装置を提供することを目的とする。
即ち、本発明の調理用排気装置は、本体と、この本体上部に設けられ、調理物から発生する油煙や臭気等を含む排気を、ダクトを介して本体内に吸引し、排出するための送風機と、この送風機下方の本体内に設けられたオイルフィルターとを備え、このオイルフィルターは、下方に向けて拡開する筒形状を呈して本体内を当該オイルフィルターの内側と外側とに仕切ると共に、このオイルフィルターの外側はダクトに連通され、オイルフィルターの内側は送風機に連通されていることを特徴とする。
また、請求項2の発明の調理用排気装置は、上記に加えて、ダクトの高さに位置して本体内に間隔を存して設けられ、内部が送風機に連通された上下方向の筒体を備え、オイルフィルターの上部を筒体に接続したことを特徴とする。
また、請求項3の発明の調理用排気装置は、請求項2において、筒体は円筒形状を呈すると共に、オイルフィルターは上下面を有する、若しくは、上面及び/又は下面を有しない円錐台形状を呈して上端周囲が筒体に接続され、下端周囲は本体内面に当接していることを特徴とする。
また、請求項4の発明の調理用排気装置は、請求項2又は請求項3において、筒体とダクトの中心を所定寸法ずらすと共に、ダクトに吸引された排気は、水平方向で本体内に吸引されることを特徴とする。
更に、請求項5の発明の調理用排気装置は、請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4において、ダクト内の通路面積、又は、このダクト及び筒体内の通路面積より、オイルフィルターの表面積を大きくしたことを特徴とする。
本発明によれば、本体と、この本体上部に設けられ、調理物から発生する油煙や臭気等を含む排気を、ダクトを介して本体内に吸引し、排出するための送風機と、この送風機下方の本体内に設けられたオイルフィルターとを備え、このオイルフィルターは、下方に向けて拡開する筒形状を呈して本体内を当該オイルフィルターの内側と外側とに仕切ると共に、このオイルフィルターの外側はダクトに連通され、オイルフィルターの内側は送風機に連通されているので、排気に含まれる油煙を捕捉するオイルフィルターの表面積を大きくすることができる。これにより、調理物から発生する油煙や臭気の捕捉率を大幅に向上させることができる。従って、調理用排気装置からクリーンな空気を排出することができるようになる。
また、請求項2の発明によれば、上記に加えて、ダクトの高さに位置して本体内に間隔を存して設けられ、内部が送風機に連通された上下方向の筒体を備え、オイルフィルターの上部を筒体に接続したので、筒体の断面積に対してオイルフィルターの表面積を大幅に大きくすることができる。これにより、オイルフィルターの外側から内側に流入する排気の速度を低下させることができる。従って、調理物から発生する油煙や臭気の捕捉率を大幅に向上させることができ、調理用排気装置からクリーンな空気を排出することができるようになる。
また、請求項3の発明によれば、請求項2において、筒体は円筒形状を呈すると共に、オイルフィルターは上下面を有する、若しくは、上面及び/又は下面を有しない円錐台形状を呈して上端周囲が筒体に接続され、下端周囲は本体内面に当接しているので、例えば、請求項4の如く、筒体とダクトの中心を所定寸法ずらすと共に、ダクトに吸引された排気は、水平方向で本体内に吸引されるので、ダクトから吸引される排気を、隙間が広く空気抵抗の少ない筒体と本体との間に吸引することができる。これにより、本体内に吸引した排気を、筒体とオイルフィルター周囲に沿って回転する渦流とすることができるので、ダクトから本体内に吸引した油煙や臭気等を含む排気の流速が落ちてしまうのを阻止することができる。従って、調理物から発生した油煙や臭気等を含む排気を、極めて強力に吸引することが可能になるので、例えば調理物を調理する調理器周辺近傍が、調理物から発生する油煙で汚れてしまうなどの不都合を未然に防止することができるようになるものである。
特に、排気を筒体とオイルフィルター周囲に沿って回転する渦流としているので、調理物から発生した油煙や臭気等を含む排気を、極めて強力に吸引し排出することができる。これにより、調理用排気装置の大幅な小型化を図ることが可能となる。従って、例えば設置箇所の狭いアパートやマンションなどでも調理用排気装置を容易に設置することができ、調理用排気装置の利便性を大幅に向上させることができるようになるものである。
更に、請求項5の発明によれば、請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4において、ダクト内の通路面積、又は、このダクト及び筒体内の通路面積より、オイルフィルターの表面積を大きくしたので、例えば、調理物から発生し、ダクトにて吸引した油煙や臭気などを含む排気がオイルフィルターを通過するときの流速を遅くすることができる。これにより、ダクト内に吸引した排気に含まれる油煙をオイルフィルターで効果的に捕捉することができるので、送風機や送風機通過後のダクト内が油で汚れてしまうなどの不都合を未然に阻止することが可能となる。従って、油煙に含まれる油成分を取り除いたクリーンな空気だけを調理用排気装置から排出することができるので、排気に含まれる油煙や臭気などによって周囲の壁や地面などが油煙で汚れてしまうなどの不都合を防止することができる。
特に、油煙や臭気などを含む排気を強力に排出するようにした場合でも、排気がオイルフィルターを通過するときの流速を遅くしているので、排気がオイルフィルターを通過する時に発生する風切り音を阻止することができる。これにより、例えば従来のレンジフードのように、風切り音などの大きな騒音で不快を与えてしまうような不都合を未然に防止しつつ、調理器近傍の油煙や臭気などを含む排気の排出を極めて効果的に行うことが可能となる。従って、強力な排出力と、静かな騒音の調理用排気装置を提供することができるようになるものである。
本発明は、調理物から発生する油煙や臭気等を含む排気と共に油成分が排出されてしまうのを防止するため、排気効率を落とさず排気中の油成分の捕捉率を向上することを特徴とする。油成分の捕捉率を向上するため、オイルフィルターの表面積を大きくしてオイルフィルターを通過する時だけ排気の流速を遅くすることで実現した。
次に、図面に基づき本発明の実施の形態を詳述する。図1は本発明の調理用排気装置10を設置した調理室40の模式図、図2は同図1の調理用排気装置10を設置した調理室40の上面図、図3は本発明の調理用排気装置10の模式図、図4は同図3の調理用排気装置10の平面図をそれぞれ示している。
調理用排気装置10は、図1に示すように調理室40の壁42外側に設置された本体12と、この本体12上部に設けられた送風機16と、本体12内に設けられた筒体20と、調理物から発生する油煙や臭気などを含む排気から油成分を捕捉するためのオイルフィルター22とから構成されている。該本体12は、縦長略矩形状の箱状に形成され、上下方向に延在している。送風機16は、この本体12内上部に配設されており、送風機16の上部には送風機16を駆動するためのモータ18が設けられている。
また、本体12の側面には、本体12内に雨水が入らないように雨除け12Aが設けられている。雨除け12Aには、下向きに排気口14が設けられており、この排気口14は本体12外部に開口している。排気口14は、本体12外部から送風機16を介して筒体20内に連通している。該送風機16は送風力が比較的強力なシロッコファンにて構成されている。尚、モータ18は、図示しない商用交流電源に配線接続されている。
筒体20は、略円筒状に形成されて上下方向に延在している。この筒体20の上部は、送風機16に接続されると共に、筒体20内と送風機16が連通している。この場合、送風機16の下面には略円形の孔が形成された図示しない取付板(本発明の上面に相当)が一体に設けられており、この取付板に筒体20が取り付けられている。また、オイルフィルター22は金属タワシのようなもので構成されており、一面側から反対面側に排気を通過可能に構成されている。尚、筒体20と送風機16の下面とを直接接続しても差し支えない。
該オイルフィルター22は、所定厚さの板状で円錐台形状を呈しており、上端周囲は筒体20に接続され、下端周囲は本体12内面に当接している。この場合、円錐台形状に形成されたオイルフィルター22を本体12に接続するため、略円形の孔が形成された図示しない取付板(本発明の下面に相当)が一体に設けられている。この取付板によって円錐台形状のオイルフィルター22の下端周囲は本体12に当接し、接続されている。尚、オイルフィルター22の下端周囲を本体12内面に直接当接させても差し支えない。
オイルフィルター22は、筒体20の直径の約1倍〜4倍位下方に延在すると共に、オイルフィルター22の下端直径を筒体20の約1倍〜4倍の大きさに形成している。このように、オイルフィルター22を円錐台形状に形成することにより、筒体20の断面積よりオイルフィルター22の表面積を大きくしている。即ち、オイルフィルター22の表面積を大きくすることにより、調理物から発生する油煙や臭気などを含む排気(以降排気と称す)から油成分を捕捉する捕捉率を従来より大幅に向上させている。
該本体12内は、内部に設けた筒体20とオイルフィルター22を境に、筒体20及びオイルフィルター22の内側(筒体20及びオイルフィルター22の中心側)と外側(筒体20及びオイルフィルター22の本体12側)とに仕切られている。そして、オイルフィルター22の下部には、本体12下部に着脱自在のオイルパン32が設けられている。このオイルパン32は、オイルフィルター22にて捕捉したオイルを貯留するためのもので、容器状に形成されている。尚、34はオイルパン32に貯留されたオイルを排出するためのオイルパイプ、36はオイルパイプ34からオイルを排出するためのコックである。
一方、本体12には、調理物から発生した排気を吸引するための吸気口28を備えたダクト26が設けられている。該ダクト26は、筒体20の上部側面に位置して設けられると共に、筒体20の直交方向略水平に設けられている。これによって、ダクト26から水平方向に、排気が本体12内に吸引されるように構成している。このダクト26の吸気口28は、電熱器やガスコンロなどの調理器具48が設置された調理室40の背面に設けられた壁42を貫通して、調理室40内に開口している。即ち、調理室40は、吸気口28からダクト26を介して本体12と筒体20間に連通している。尚、調理器具48は、調理台44上に載置され、この調理器具48上には調理物を調理するための調理器46が載置される。
ダクト26の吸気口28は、図2に示すように調理室40内側を拡開している。この吸気口28は、ダクト26幅の約2倍〜3倍幅にて開口している。これにより、ダクト26より幅広い範囲で、調理室40内の空気を吸引できるように構成している。即ち、吸気口28を、ダクト26より幅広く開口させることにより、調理器具48や調理器46から発生して真っ直ぐ上昇する油煙や蒸気などは勿論のこと、調理器具48や調理器46から水平方向になびいた油煙や蒸気或いは排煙など、広範囲に渡って吸引できるように構成している。
該ダクト26は図3に示すように本体12側面に設けられると共に、このダクト26はオイルフィルター22の離間側となる筒体20の上部に位置して設けられている。また、オイルフィルター22は、下方に向けて拡開する円錐台形状に形成されている。このオイルフィルター22の下端周囲は本体12内面に当接されている。これによって、前述した如き本体12内は、筒体20とオイルフィルター22との内側と外側とに仕切られている。そして、オイルフィルター22の外側(筒体20の外側)はダクト26に連通し、ダクト26の吸気口28は、調理室40内の調理器46(調理器具48)上方に開口している。また、オイルフィルター22の内側は、送風機16を介して本体12外部に開口する雨除け12A下部に設けた排気口14に連通している。これによって、ダクト26の吸気口28から吸引した、調理物から発生する排気を排気口14から本体12外部に排出できるように構成している。
また、筒体20は、図4に示すように上方から見て、本体12の中心よりずらした位置に配設されている。この場合、筒体20をダクト26の中心より所定寸法下側(この場合、上側でも差し支えない)にずらしている。即ち、筒体20とダクト26の中心を所定寸法ずらし、本体12と筒体20との隙間の一方(図4上側)を広く、他方(図4下側)を狭くしている。このように、筒体20を本体12の中心よりずらして、ダクト26から本体12内に吸引した排気を、本体12と筒体20との広い方の隙間に流入し易くなるように構成している。
これによって、本体12内に吸引した排気が、筒体20の周囲に沿って回転する渦流(サイクロン)になるように構成している。そして渦流は、筒体20の下方に設けたオイルフィルター22周囲を回転しながらオイルフィルター22外側から内側に通過する。この場合、排気は筒体20の外側で渦流となった状態でオイルフィルター22を通過するので、オイルフィルター22内側でも渦流が維持され。筒体の内側の渦流は、オイルフィルター22で捕集できなかった汚れた空気を回転させることにより遠心分離器の効果を生む。この効果は目には見えない第2の高性能フィルターに匹敵し筒体20の内側を上昇して送風機16を介して排気口14から、本体12外部に排出される空気は、驚くほどクリーンし排出されるように構成している。この場合、尚、排気を渦流にすることにより、流速が増すこと、回転させることにより遠心分離器と同様の効果を得られることは従来より周知であるため詳細な説明を省略する。
他方、前記ダクト26の吸気口28内には、整流板30が複数枚設けられている。これら複数の整流板30は、筒体20側を狭く開口側を拡開して配設されている。これによって、整流板30板の延長線上に位置する調理室40内の排気を、ダクト26内に吸引できるように構成している。即ち、ダクト26の吸気口28の幅(図4の矢印範囲A)より、整流板30の延長線上の幅(図4の矢印範囲B)が広くなるようにして、ダクト26の吸気口28からは、吸気口28より幅広い範囲から排気を吸引できるように構成している。これにより、断面積の狭いダクト26でも、調理器46(調理器具48も含む)から発生し真っ直ぐ上に上昇した排気は勿論のこと、真っ直ぐ上に上昇せず水平方向になびいた排気など、広範囲に渡って吸気口28から吸引できるように構成している。
以上の構成で次に調理用排気装置10の動作を説明する。尚、送風機16は、モータ18に商用交流電源が通電されて回転駆動しているものとする。また、調理器具48に載置された調理器46内の調理物は加熱されているものとする。調理用排気装置10は、送風機16が回転駆動すると、図5に点線で示すように加熱された調理器46内の調理物から発生した排気を、ダクト26の吸気口28から本体12内に吸引する。
このとき、ダクト26の吸気口28には複数枚の整流板30を設けているので、調理器46(調理器具48も含む)から発生し真っ直ぐ上に上昇した排気や、真っ直ぐ上に上昇せず水平方向になびいた排気などを広範囲に渡って吸引することができる(図6に図示)。これにより、調理器46内の調理物から発生した排気を効果的に吸引することができるので、ダクト26で吸い込みきれない排気で調理室40内が充満して汚れてしまうなどの不都合を未然に防止することができる。
また、本体12内に設けた筒体20は、本体12の中心よりずらしているので、本体12内に流入した排気は、本体12と筒体20との広い方の隙間に流入し、回転し強力な渦流となって筒体20の下部に設けたオイルフィルター22方向に移動していく。係る筒体20周囲に強力な排気の渦流を形成することにより、排気に含まれる油成分は遠心力で分離される。分離した油成分は、本体12内面(筒体20面側)に吸着し、下部のオイルパン32に貯留する。そして、油成分が取り除かれた排気はオイルフィルター22を通過して、オイルフィルター22の内側に流入する(図6に図示)。このとき、筒体20の直径よりオイルフィルター22の表面積を大きくしているので、オイルフィルター22外側から内側に通過する排気の流速は遅くな、排気中の油煙に含まれる油成分がオイルフィルター22に吸着され易くなる。これにより、排気中に含まれる油成分は更にオイルフィルター22で効果的に捕捉される。また、筒体20の直径よりオイルフィルター22の表面積を大きくしているので、オイルフィルター22を通過する排気の風切り音を大幅に低減させることができる。
即ち、ダクト26から吸引された外気がオイルフィルター22の外側から内側に通過する過程で、排気中の油煙に含まれる油成分がオイルフィルター22に捕捉され、油成分が取り除かれた排気だけがオイルフィルター22を通過して内側に流入する。そして、図6に実線矢印で示すように、オイルフィルター22の外側で渦流となった排気は、オイルフィルター22内側でも、渦流のまま筒体20内を上昇し、送風機16に吸引されて、排気口14から本体12外部に排出される。
ここで、調理用排気装置10の風速測定結果を図7を参照して説明する。尚、吸気口28からオイルフィルター22に吸い込まれるまでの排気の流れを点線、オイルフィルター22を通過して排気口14から本体12外部に排出されるまでの排気の流れを実線で示している。調理器46から発生した排気が、ダクト26内を通過するときの風速(1)は5m/sec、筒体20の直径より表面積を大きくしたオイルフィルター22を通過するときの風速(2)は1.5m/sec、送風機16の風下側を通過するときの風速(3)は16m/secであった。即ち、本発明の調理用排気装置10は、ダクト26に吸い込むときの風速(1)を大きくして、排気の吸引力を強力にしている。また、オイルフィルター22を通過する時の風速(2)を弱くして、オイルフィルター22にて排気中の油成分の捕捉効率を向上すると共に、オイルフィルター22を通過する時の風切り音を低減させ、静かな騒音を実現している。尚、風切り音は55〜56ホーンであった。
このように、調理用排気装置10のオイルフィルター22は、下方に向けて拡開する筒形状を呈して本体12内を当該オイルフィルター22の内側と外側とに仕切っている。そして、オイルフィルター22の外側をダクト26内に連通し、オイルフィルター22の内側を送風機16に連通しているので、排気に含まれる油煙を捕捉するオイルフィルター22の表面積を従来より格段に大きくすることができる。これにより、調理物から発生する油煙や臭気の捕捉率を大幅に向上させることができる。
また、オイルフィルター22の上部を筒体20の下部に接続しているので、筒体20の断面積に対してオイルフィルター22の表面積を大幅に大きくすることができる。これにより、オイルフィルター22の外側から内側に流入する排気の速度を低下させることができる。従って、調理物から発生する油煙や臭気の捕捉率を大幅に向上させることができ、調理用排気装置10からクリーンな空気を排出することができる。
また、筒体20を円筒形状に形成すると共に、オイルフィルター22は上下面を有する、若しくは、上面及び/又は下面を有しない円錐台形状を呈して上端周囲が筒体20に接続され、下端周囲は本体12内面に当接させている。また、筒体20とダクト26の中心を所定寸法ずらして、ダクト26に吸引された排気を本体12内に水平方向で吸引するようにしているので、ダクト26から吸引される排気を、隙間が広く空気抵抗の少ない筒体20と本体12との間に吸引することができる。
これにより、本体12内に吸引した排気を、筒体20とオイルフィルター22の周囲に沿って強力に回転する渦流とすることができるので、排気に含まれる油成分を遠心力で分離し、下部のオイルパン32に貯留させることができる。また、排気を渦流とすることができるので、ダクト26から本体12内に吸引した排気の流速が落ちてしまうのを阻止することができる。従って、調理物から発生した排気を、極めて効率よくダクト26内に吸引することが可能になり、調理物を調理する調理器46周辺近傍が、調理物から発生する油煙で汚れてしまうなどの不都合を未然に防止することができる。
特に、調理物から発生した排気を、極めて効率よく本体12内に吸引し、外部に排出することができるので、調理用排気装置10の大幅な小型化を図ることが可能となる。これにより、設置箇所の狭いアパートやマンションなどでも調理用排気装置10を容易に設置することができる。従って、調理用排気装置10の利便性を大幅に向上させることができる。
尚、実施例ではオイルフィルター22を円錐台形状に形成したが、オイルフィルター22は円錐台形状に限らず、4角錐台形状或いは多角錐台形状に形成しても差し支えない。また、オイルフィルター22を、円錐台形状の円周方向、或いは、4角錐台形状や多角錐台形状の周囲に沿って波形に形成して更に表面積を大きくするようにしても差し支えない。これにより、オイルフィルター22を通過する排気の流速を低減させることができるので、排気がオイルフィルター22を通過する際の通過抵抗を更に減少させることができる。従って、調理物から発生する油煙や臭気等を含む排気から更に油成分の捕捉率を向上させることが可能となると共に、排気がオイルフィルター22を通過する時に発生する風切り音を大幅に低減させることができる。
また、オイルフィルター22は、円筒形であっても差し支えない。この場合、円筒形のオイルフィルター22は、円錐台形状より少し表面積が小さくなるものの、円筒形のオイルフィルター22の製造性を向上させることができる。これにより、オイルフィルター22のコストを低減させることができる。尚、オイルフィルター22を円筒形に形成しても、オイルフィルター22の表面積は筒体20の断面積より大きくすることができるので、調理物から発生する油煙や臭気等を含む排気から油成分を捕捉する捕捉率が、従来より劣ることがない。
また、送風機16の下に筒体20を設け、この筒体20にオイルフィルター22の上部を接続したが、筒体20を設けず、オイルフィルター22の上部を直接送風機16の下面に接続しても同様の効果を得ることができる。この場合、筒体20を設けていないので、調理用排気装置10の小型化を図ることができ便利である。また、調理用排気装置10のコストを低減させることもでき、調理用排気装置10の利便性を大幅に向上させることができる。
また、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であるのは言うまでもない。
本発明の調理用排気装置を設置した調理室の模式図である。 同図1の調理用排気装置を設置した調理室の上面図である。 本発明の調理用排気装置の模式図である。 同図3の調理用排気装置の平面図である。 排気の流れを示す調理用排気装置の模式図である。 同図5の排気の流れを示す調理用排気装置の上面図である。 風速を説明する調理用排気装置の模式図である。
符号の説明
10 調理用排気装置
12 本体
12A 雨除け
14 排気口
16 送風機
18 モータ
20 筒体20
22 オイルフィルター
26 ダクト
28 吸気口
30 整流板
32 オイルパン
34 オイルパイプ
36 コック
40 調理室
42 壁
44 調理台
46 調理器
48 調理器具

Claims (1)

  1. 本体と
    該本体上部に設けられ、調理物から発生する油煙や臭気等を含む排気を、ダクトを介して前記本体内に吸引し、排出するための送風機と、
    該送風機下方の前記本体内に設けられたオイルフィルターと、本体内に設けられ、送風機とオイルフィルター上部を連通する筒体とを備え、
    該オイルフィルターは下方に向けて拡開する筒形状を呈して前記本体内を当該オイルフィルターの内側と外側とに仕切ると共に
    該オイルフィルターの外側は前記ダクトに連通され、前記オイルフィルターの内側は前記送風機に連通されており、
    上方から見て前記筒体の中心軸と前記ダクトの幅方向の中心を所定寸法ずらし渦流を発生させると共に、前記ダクトに吸引された排気は、水平方向で前記本体内に吸引されることを特徴とする調理用排気装置。
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